JP2004128556A - カラー画像処理装置及びカラー画像処理方法 - Google Patents

カラー画像処理装置及びカラー画像処理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の地色や材質が含まれる記録媒体上にカラー画像を形成する時に、地色や材質の違いに関わらず、記録媒体全面にわたり所望の色再現性を有する良質のカラー画像を得る。
【解決手段】位置情報記憶部23に登録されるデータベースに照らし合わせて、画像データの所定の画素の(x,y)座標に相当する記録媒体の(x,y)座標の地色を識別する。識別した地色毎に、出力画像データであるCMYKに変換する第1乃至第4のデバイスプロファイル25〜28のいずれかを用いて、画像データを出力依存の画像データに色変換後、複数の地色を有する記録媒体にカラー画像を出力する。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、プリンタや印刷機等記録媒体上にカラー画像を出力する画像形成装置に適用して、多様な記録媒体上に色再現性の良いカラー画像を得るカラー画像処理装置及びカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、印刷、写真、イメージセンサ、CRT、LED等の各種画像出力装置をを用いてカラー画像を得る画像形成装置にあっては、各種画像出力装置の特性に依存しない色再現性を実現するために、カラーマネージメントシステムを構築して、良質のカラー画像を得ている。
【0003】
一方、輪転機等を利用するカラー印刷機にあっては、カラー印刷物を所定の用紙等に大量に印刷作成する工程前に、所定の用紙における色再現性を含めた校正刷りを行うための画像を出力するデバイスとして、カラープリンタ等のカラー印刷プルーファを用いている。カラー印刷プルーファは、従来印刷物の印刷時に必要とされた刷版を作成することなく、色再現性を含めた校正刷りを得られる。
【0004】
この様なカラー印刷プルーファにあっては、従来は、実際に印刷物を刷る所定の用紙の地色を考慮して色補正するためのプロファイル(信号の入出力関係を記述したフォーマット)を設けて、用紙の地色の種類に関わらず良好な色再現を得るためのカラーマネージメントシステムを実施している。(例えば特許文献1あるいは特許文献2参照。)
【特許文献1】
特開平11−177834号公報(第4−6頁、図1)
【特許文献2】
特開2000−203097号公報(第4−8頁、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら例えば(特許文献1)あるいは(特許文献2)では、1枚の記録媒体の地色が単色である場合には、適正な色補正を得られ、良好な色再現性を有するカラー画像を形成できるものの、例えば予め写真画像等が印刷されている用紙のように、1枚の記録媒体上に複数の地色が配置されている場合には、複数の地色の夫々に適した色補正を行うことが出来ず、記録媒体全面に渡る良好な色再現性が損なわれ、不自然な画像に成ってしまっていた。しかもオンデマンド印刷が普及し始めた昨今は、印刷物を刷る用紙等の記録媒体が多様化し、1枚の記録媒体上に複数の地色が配置されるのみならず、例えば、CD−ROM等のように1枚の記録媒体上に、色や材質が異なる箇所が存在する記録媒体へのカラー印刷が行われている。このためカラープリンタ等においても、1枚の記録媒体上に複数の地色や異なる材質等の異なる特性が含まれる記録媒体に良好な色再現性を有するカラー画像を得るためのカラーマネージメントシステムを備えることが要望されている。
【0006】
そこで本発明は上記課題を解決するものであり、画像形成装置において、1枚の記録媒体上に異なる特性が含まれる記録媒体にカラー画像を形成する場合であっても、記録媒体上の各特性に応じて所望の色を再現し、記録媒体全面にわたり良好な画像を得られ、カラー印刷プルーファにあっては忠実な校正刷りを得られるカラー画像処理装置及びカラー画像処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記課題を解決するための手段として、画像データを画像出力装置に依存する出力画像データに変換して、記録媒体上にカラー画像を再現する画像形成装置に用いるカラー画像処理装置において、複数の座標における前記記録媒体の複数の特性情報を記憶する位置情報記憶部と、前記複数の座標に再現される前記画像データの色分解情報を、前記特性情報を考慮した前記出力画像データにそれぞれ変換する色変換処理部とを設けるものである。
【0008】
又本発明は上記課題を解決するための手段として、画像データを画像出力装置に依存する出力画像データに変換して、記録媒体上にカラー画像を再現する画像形成装置に用いるカラー画像処理方法において、複数の座標における前記画像データの色分解情報を、前記複数の座標における前記記録媒体の特性情報を考慮して前記出力画像データにそれぞれ色変換するものである。
【0009】
上記構成により本発明は、1枚の記録媒体上に様々な材質や地色等の複数の特性が含まれていても、容易に各特性の差を色補正し、多様な記録媒体に所望の色再現性を有するカラー画像を形成し、記録媒体全面にわたり良好なカラー画像を得るものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下に本発明を図1乃至図4に示す第1の実施の形態を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施の形態が適用される画像形成装置の画像処理システム10の構成を示したものである。この画像処理システム10は、画像データを得るコンピュータ端末やスキャナ等の画像入力装置11、画像入力装置11からの画像データをRGBの3色の印刷用データに色分解して画像データの色分解情報を得るコンピュータの色分解部12、色分解部12からのデバイス依存のRGBの印刷用データをデバイスに依存しないCIELABデータに変換する入力信号処理部13、CIELABデータを、色補正し、画像出力信号に変換する画像処理部14、画像データを再現するカラー印刷プルーファを含むプリンタ等の画像出力装置16から成っている。
【0011】
入力信号処理部13は、例えば各8ビット、計24ビットのRGBの印刷用データを、CIELABデータであるL色彩値データに変換するためのルックアップテーブル(以下LUTと略称する。)17を有している。かかるLUT17に従って、RGB印刷用データは対応するL色彩値データに変換される。但し、この変換はLUTを用いずに、数式を用いて行うものであっても構わない。変換されたL色彩値データは、画像処理部14へと転送される。
【0012】
画像処理部14は、色補正処理部21とパターンジェネレータ部22とから構成される。色補正処理部21は、入力信号処理部13から入力された画像データであるL色彩値データを、画像出力装置16に依存する出力画像データであるCMYK画像データに変換するものである。その詳細な説明については後述する。変換されたCMYK画像データは、その後段のパターンジェネレータ22に転送される。
【0013】
パターンジェネレータ22は、かかるCMYK画像データに対して階調処理を施しながら実際の画像出力信号に変換するものである。例えば、各種ディザ処理、誤差拡散処理、万線処理等の中間調処理を施し、2値もしくは多値レベルの画像出力信号C’M’Y’K’に変換する。画像出力信号C’M’Y’K’は、画像出力装置16に転送され、かかる画像出力信号C’M’Y’K’を用いて所定の記録媒体上に画像を形成する。
【0014】
次に画像処理部14における色補正処理部21について詳細に説明する。図2は本実施の形態の色補正処理部21のブロック図である。色補正処理部21は、画像を再現する記録媒体の座標情報に対応する特性情報である地色情報を記憶する位置情報記憶部23と、記録媒体上の地色毎に色再現性を考慮して画像データであるL色彩値データを出力画像データであるCMYKに変換する色変換処理部である第1乃至第4のデバイスプロファイル25、26、27、28から構成されている。
【0015】
位置情報記憶部23は、図3に示すように1枚の記録媒体中に2以上の地色を有する記録媒体の座標情報(x,y)と、それに対応する特性情報である地色情報が地色の識別番号として記述されたデータベースを有する。例えば、図3の地色の識別番号が0であれば地色が白、地色の識別番号が1であれば地色が黄色、地色の識別番号が2であれば地色がピンク、地色の識別番号が3であれば地色がグレー、というように識別される。位置情報記憶部23は、記録媒体の表面を走査し、同時に測色する事により、データベースを作成して位置情報記憶部23内に保存しても良いが、本実施の形態にあっては、位置情報記憶部23内に予めデータベースが登録されているものとする。
【0016】
第1乃至第4のデバイスプロファイル25、26、27、28は、位置情報記憶部23のデータベースに登録される例えば、白〜グレー迄の地色毎に、LUTを記載したようなプロファイルとなっている。この第1乃至第4のデバイスプロファイル25、26、27、28は、予め、画像出力装置16の機械的な特性に合わせて、メーカー等により与えられている場合もあるが、ユーザが作成する必要を生じる場合も多い。
【0017】
この第1乃至第4のデバイスプロファイル25、26、27、28を作成するには、所定の画像出力装置16にてCMYKの網%データを0%から最大の100%まで所定の刻みで変化させ、CMYK各色の組み合わせにかかる色パッチを印刷形成し、形成された各色パッチを測色計により測色してL色彩値データを求め、CMYK画像データとL色彩値データとの変換テーブルを作成する。この変換テーブルを逆変換し必要に応じて補間処理することで、L色彩値データをCMYK画像データに変換するためのLUTとして求めることができる。また、実際にパッチを出力することなく、何種類かの記録媒体のLUTを参照してシミュレーションすることによりデバイスプロファイルを作成することもできる。
【0018】
次に図4に示すフローチャートを参照して、色補正処理部21における具体的な処理手順について述べる。先ず画像入力装置11から入力され、色分解部12でRGBの3色の印刷用データに色分解され、入力信号処理部13によりL色彩値データに変換された画像データをステップ1にて読み込む。次いでステップ2で、読み込んだ画像データの画素の(x,y)座標に相当する記録媒体の(x,y)座標を照らし合わせ、画像データの所定の画素が再現される記録媒体の地色の識別工程を行う。すなわち、読み込んだ画像データの画素の座標情報(x,y)について位置情報記憶部23のデータベース(図3)を参照して、記録媒体の識別番号を得る。
【0019】
ステップ3で、記録媒体の識別番号が0であり、画像データの画素が再現される記録媒体の地色が白であればステップ7に進み、識別番号が0以外であればステップ4に進む。ステップ4で、記録媒体の識別番号が1であり、画像データの画素が再現される記録媒体の地色が黄色であればステップ8に進み、識別番号が1以外であればステップ4に進む。ステップ5で、記録媒体の識別番号が2であり、画像データの画素が再現される記録媒体の地色がピンクであればステップ9に進み、識別番号が3であり、画像データの画素が再現される記録媒体の地色がグレーであればステップ10に進む。なお、ここでは読み込んだ画像データの画素の(x、y)座標は、L*a*b*色彩データと同期をとって位置情報記憶部23に送信される場合について説明したが、予めカウンタを設け、カウンタで送信されたL*a*b*色彩値データを数えることにより、どの(x、y)座標に対応するか調べることもできる。
【0020】
ステップ7では、読み込んだL色彩値データを、第1のデバイスプロファイル25により、記録媒体の地色が白である場合の画像出力装置依存のCMYK画像データに変換してステップ12に進む。同様にステップ8〜ステップ10では、読み込んだ所定座標のL色彩値データを、夫々記録媒体の地色が黄色〜グレーである場合の画像出力装置依存のCMYK画像データに変換してステップ12に進む。ステップ12では、出力画像データであるCMYK画像データをパターンジェネレータ22に出力し、色変換工程を終了する。この後画像出力装置依存のCMYK画像データは、パターンジェネレータ22で画像出力信号C’M’Y’K’に変換され、画像出力装置16にて、所定の記録媒体上にカラー画像を再現される。
【0021】
以上の構成によりこの第1の実施の形態によれば、1枚の記録媒体中に2以上の地色を有していても、位置情報記憶部23に登録されるデータベースに照らし合わせて、画像データの所定の画素の(x,y)座標に相当する記録媒体の(x,y)座標の地色を識別し、第1乃至第4のデバイスプロファイル25〜28により色変換して記録媒体の地色毎に画像データを色補正した、画像出力装置依存の出力画像データを得られる。したがって、1枚の記録媒体中に2以上の地色を有する記録媒体にカラー画像を形成する場合であっても各地色に適した色補正を行ない適正な色再現性を得られる事から、カラープリンタに用いた場合においても良好なハードコピーを得られる。しかも色変換操作を複数回行うことなく、第1乃至第4のデバイスプロファイル25〜28による一度の色変換操作で、画像出力装置16の特性に依存して色補正された所望の出力画像データを得ることができる。
【0022】
次に本発明を図5乃至図7に示す第2の実施の形態を参照して説明する。この第2の実施の形態は、第1の実施の形態の色補正処理部の複数のデバイスプロファイルに変えて、記録媒体の地色に応じた変換式を用いて画像データの色補正を行う第1色変換処理部と、色補正された補正画像データを画像出力装置に依存する出力画像データであるCMYK画像データに変換する標準的なデバイスプロファイルからなる第2色変換処理部とを使用するものであり、他は第1の実施の形態と同じであることから、前述の第1の実施の形態で説明した構成と同一部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
【0023】
本実施の形態の色補正処理部30は、図5のブロック図に示すように、位置情報記憶部23、記録媒体の色彩値記憶部31、第1色変換処理部32及び、第2色変換処理部33、とから構成されている。記録媒体の色彩値記憶部31は、図6に示すように、前述の図3のデータベースの地色の識別番号と、それに対応する色彩値L とを記述したデータベースを包含している。
【0024】
第1色変換処理部32は、位置情報記憶部23及び記録媒体の色彩値記憶部31の情報を参照してなり、所定の地色の記録媒体に色再現した時と標準となる地色の記録媒体に色再現した時の差を演算する変換式を用いて、入力信号処理部13から入力される画像データであるL色彩値データを、補正画像データである、特定の標準となる地色の記録媒体における色彩値データL’a’b’に変換するものである。
【0025】
また第2色変換処理部33は、特定の標準となる記録媒体における色彩値データL を、画像出力装置16に依存する出力画像データであるCMYK画像データに変換する。従って、第1色変換処理部32は、かかる特定の標準となる記録媒体の地色と異なる地色の場合にのみ機能するものである。第2色変換処理部33は、例えばLUTを記載したデバイスプロファイルから構成されている。この第2色変換処理部33を構成するデバイスプロファイルは、画像出力装置16の機械的な特性に合わせてメーカー等により与えられていたり、必要によりユーザが作成するものであり、ユーザが作成する場合は、第1の実施の形態の場合と同様にして行う。
【0026】
第1色変換処理部32では、次の変換式を用いて色変換する。
【0027】
’=L−α(L −L )+L×β(a −a )/a +L×γ(b −b )/b +δL         ・・・(式1)
’=a−α(a −a )+a×β(L −L )/L +a×γ(b −b )/b +δa         ・・・(式2)
’=b−α(b −b )+b×β(L −L )/L +b×γ(a −a )/a +δb         ・・・(式3)
ここで、(L,a,b)は変換前の色彩値データであり、(L’,a’,b’)は対応する特定の標準となる記録媒体における色彩値データであり、(L ,a ,b )は標準の記録媒体の識別番号が0(地色が白)に対応する色彩値である。また、α、β、γとα、β、γ、α、β、γ、δ、δ、δは演算により求められた係数である。
【0028】
実際に所定の変換式を求めるには、第2色変換処理部33の標準となる記録媒体のデバイスプロファイルを使用して、Lを所定の刻みで変化させ、Lの組み合わせにかかる色パッチを標準とは違う地色の記録媒体上に印刷形成し、形成された各色パッチを測色計により測色してL色彩値データを求める。入力したL色彩値データと出力後のL’a’b’色彩値データの間の関係を表すものが所定の変換式であり、標準の記録媒体の地色と出力した地色の差に大きく関わっている。この(式1)〜(式3)は画像出力装置16によっても異なるし、要求される精度によっても異なり、色補正処理部30を有するコンピュータの性能にも依存する。色変換は実際に出力する記録媒体の地色の色彩値が変化しても、変換式はひとつの式で略達成されるが、より精度の高いものを求めるなら、あらかじめ記録媒体の種類のデータベースに変換式を登録しておくことも可能である。
【0029】
次に図7に示すフローチャートを参照して、色補正処理部30における具体的な処理手順について述べる。先ず第1の実施の形態のステップ1、ステップ2と同様、ステップ101、ステップ102で、L色彩値データに変換された画像データを読み込み、読み込んだ画像データの画素の座標情報(x,y)について位置情報記憶部23のデータベース(図3)を参照し、記録媒体の識別番号を得る。
【0030】
なお、読み込んだ画像データの画素の(x、y)座標は、L*a*b*色彩データと同期をとって位置情報記憶部23に送信されるか、カウンタで求められたものである。
【0031】
次いでステップ103で、記録媒体の地色が白で、記録媒体の識別番号が0の前記標準の記録媒体であった場合には、ステップ104に進み、第1色変換処理部32を経ずにステップ1で読み込んだL色彩値データをそのまま出力後のL’a’b’色彩値データとし、ステップ108に進む。ステップ103で、識別番号が0以外であればステップ106に進む。ステップ106では、記録媒体の地色の識別番号に応じて、記録媒体の色彩値記憶部31を参照して、対応する地色の色彩値(L ,a ,b )を得てステップ107に進む。
【0032】
ステップ107では、第1色変換処理部32において、記録媒体の地色の色彩値(L ,a ,b )を参照して、ステップ101で読み込んだL色彩値データを、(式1)〜(式3)により、標準となる白地の記録媒体における色彩値データ(L’,a’,b’)に変換する特性変換工程を実施してステップ108に進む。ステップ108では第2色変換処理部33で、標準となる記録媒体における色彩値データ(L’,a’,b’)を画像出力装置16に依存するCMYK画像データに変換するデバイス変換工程を実施する。この後は、第1の実施の形態のステップ12と同様、ステップ109でCMYK画像データをパターンジェネレータ22に出力し、パターンジェネレータ22で画像出力信号C’M’Y’K’に変換し、画像出力装置16にて、所定の記録媒体上に画像を再現する。
【0033】
以上の構成によりこの第2の実施の形態によれば、1枚の記録媒体中に2以上の地色を有していても、位置情報記憶部23に登録されるデータベースに照らし合わせて、画像データの任意の画素の(x,y)座標に相当する記録媒体の(x,y)座標の地色を識別し、更に第1色変換処理部32にて、記録媒体の地色の色彩情報を参照した変換式から画像データを補正画像データである標準の色彩値データに変換後、第2色変換処理部33で画像出力装置依存の出力画像データを得る。したがって、前述の第1の実施の形態と同様、1枚の記録媒体中に2以上の地色を有する記録媒体上ににカラー画像を形成する場合であっても、各地色に適した色補正を行ない適正な色再現性を得られる事から、カラープリンタに用いた場合においても良好なハードコピーを得られる。
【0034】
しかも、この実施の形態にあっては、画像出力装置16の特性に合わせたデバイスプロファイルとして、標準の記録媒体上で色再現するよう設定される第2色変換処理部33を1つ用いるのみで良い。従って、複数のデバイスプロファイルを用いる前述の第1の実施の形態に比し、きわめて大掛かりな測色更には大容量を必要とするデバイスプロファイル数を減少出来、デバイスプロファイル作成のためのコストの低減、及び色補正処理部30の使用容量の低減を得られる。
【0035】
さらに第2の実施の形態における第1色変換手段21は記録媒体ごとに1つの演算式である必要はない。予め登録されたLUTであって、記録媒体の種類ごとLUTを切り換えて変換した後、第2色変換手段22によってCMYK値に変換することも可能である。
【0036】
また、第2の実施の形態における第1色変換手段21は、プロファイルより容量の少ない例えば1次元の標準の記録媒体のLUTを用意し、地色の色彩値の差に応じて演算し、標準の記録媒体に対応する色彩値への変換を行ってもよい。このLUTは演算式を求めるとき同様、標準の記録媒体に印刷形成した各パッチを測色したものあるいは、シュミレーションにより求まるものである。
【0037】
このとき、容量に余裕があれば、例えば、画像出力装置の記録媒体の搬送時に走査した色彩値やあるいは図6のような記録媒体の色彩値記憶部のデータベース31に登録されている色彩値を使用して、1次元のLUTを記録媒体の種類に応じて、予め演算させておき画素ごとに演算せずに、(L,a,b)に該当するLUTの値(L,a,b)を選択させることも可能である。これにより、演算式を用いて記録媒体の地色を補色するときよりも速く処理することが可能となる。
【0038】
尚本発明は上記実施の形態に限られるものではなく、この発明の範囲内で種々変更可能であり、例えば、上述した画像処理システムに入力される画像データ及び出力画像データは、それぞれRGBデータ及びL色彩値データ並びにCMYK画像データであるが、これに限らず、所望の色再現のために、例えば、XYZ刺激値データ等を周知の変換式、あるいはデバイスプロファイル等を用いて補正しても良い。
【0039】
更に画像処理システムは、オフィス用のカラープリンタに限定されることなく、印刷用のプリンタ等任意である。又、記録媒体の特性情報は地色に関する情報に限定されず、例えば、記録媒体の材質に関する情報等でも良く、位置情報記憶部に材質毎の識別符号を記憶すると共に、色変換処理部のデバイスプロファイルや、変換式等を材質に応じて色補正するように登録あるいは設定すれば、1枚の記録媒体中に異なる材質が含まれる場合でも、材質に応じた所望の色再現性を得られる。又、特性情報が記録媒体の地色情報である場合に、地色の種類は前記実施の形態の地色に限定されず、その地色の種類も自由である。
【0040】
又、色補正処理部の構造も任意であり、例えば図8に示す変形例のように、第2の実施の形態の色補正処理部30において、更に記録媒体の表面を走査し同時に測色する記録媒体読取装置41を設けて、記録媒体毎に位置情報記憶部23及び、記憶媒体の色彩値記憶部31のデータベースを作成しても良い。この変形例の記録媒体読取装置41は、記録媒体搬送時に得た測色データを位置情報記憶部23に入力して、座標情報(x,y)とそれに対応する地色の識別番号を記した記録媒体のデータベースを作成し、同時に測色データを憶媒体の色彩値記憶部31に入力して、記録媒体の地色の識別番号に対応する色彩値の表を記したデータベースを作成する。
【0041】
第1色変換処理部32で、この記録媒体の搬送時に作成した位置情報記憶部23及び記憶媒体の色彩値記憶部31のデータベースを参照して、読み込んだ画像データ(L色彩値データ)の、特定の標準となる記録媒体との地色の差を補正する。この後は地色の差を補正した画像データ(L’,a’,b’)を、第2色変換処理部33を用いて、画像出力装置に依存するCMYK画像データに色変換して、パターンジェネレータ22へ出力信号を伝送する。
【0042】
この変形例によれば、位置情報記憶部23及び記憶媒体の色彩値記憶部31に、使用する記録媒体に対応するデータベースを随時作成出来、記録媒体の地色の制限が無くなる。
【0043】
【発明の効果】
以上詳述したようにこの発明によれば、画像データを、記録媒体の所定の位置の特性情報に対応して色補正処理した出力画像を得られる。従って、1枚の記録媒体中に複数の特性情報を有する記録媒体上にカラー画像を出力再現する際、画像データは、記録媒体中の所定の位置の特性に適した色補正を為され適正な色再現性を得られることから、1枚の記録媒体の全面にわたり好適な色再現性を有するカラー画像を得ることができ、画質を向上にきわめて有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態が適用された画像処理システムを示す概略構成図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態の色補正処理部を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態の位置情報記憶部のデータベースを示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の色補正処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態の色補正処理部を示すブロック図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態の記録媒体の色彩値記憶部のデータベースを示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態の色補正処理を示すフローチャートである。
【図8】本発明の変形例の色補正処理部を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…画像処理システム
11…画像入力装置
12…色分解部
13…入力信号処理部
14…画像処理部
16…画像出力装置
17…LUT
21…色補正処理部
22…パターンジェネレータ
23…位置情報記憶部
25〜28…第1乃至第4のデバイスプロファイル

Claims (4)

  1. 画像データを画像出力装置に依存する出力画像データに変換して、記録媒体上にカラー画像を再現する画像形成装置に用いるカラー画像処理装置において、
    複数の座標における前記記録媒体の複数の特性情報を記憶する位置情報記憶部と、
    前記複数の座標に再現される前記画像データの色分解情報を、前記特性情報を考慮した前記出力画像データにそれぞれ変換する色変換処理部とを具備する事を特徴とするカラー画像処理装置。
  2. 前記特性情報は、前記記録媒体の地色情報であることを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  3. 前記特性情報が複数あり、
    前記色変換処理部が、前記特性情報と前記記録媒体の標準となる情報との差を補正して、前記画像データの色分解情報を前記画像出力装置に依存する出力画像データに変換するための変換演算処理手段を、前記複数の特性情報毎に複数有することを特徴とする請求項1記載のカラー画像処理装置。
  4. 画像データを画像出力装置に依存する出力画像データに変換して、記録媒体上にカラー画像を再現する画像形成装置に用いるカラー画像処理方法において、
    複数の座標における前記画像データの色分解情報を、前記複数の座標における前記記録媒体の特性情報を考慮して前記出力画像データにそれぞれ色変換することを特徴とするカラー画像処理方法。
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