JP5676965B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は基準記録媒体と異なる対象記録媒体に対応した変換条件の生成技術に関する。
画像形成装置の画像品質は、画像形成装置が使用される環境や画像形成装置の使用状況によって変動する。また、画像品質は、使用される記録媒体の種類によっても変動する。よって、環境や使用状況に依存して画像変換条件や画像形成条件を変更する必要がある(特許文献1)。同様に、使用される記録媒体の種類に応じて画像変換条件や画像形成条件を追加する必要もある(特許文献2)。
特開平07−261479号公報 特開平08−287217号公報
特許文献1では、毎回、特定の種類の記録媒体がキャリブレーションに使用されることが前提とされている。よって、特定の種類の記録媒体がなくなってしまうと、キャリブレーションを実行できなくなってしまう。特許文献2の発明でも、追加された任意の種類の記録媒体についてキャリブレーションを行うには、やはりこれと同一の種類の記録媒体を、毎回、用意しなければならない。このキャリブレーションは、追加された任意の種類の記録媒体についての階調特性を維持するためのキャリブレーションだからである。ちなみに、指定された種類の記録媒体とは異なる種類の記録媒体を用いてキャリブレーションを実行してしまうと、たとえば、トナーの載り量が十分でなくなってしまったり、画像形成装置の設計で定められた許容範囲を載り量が超えてしまったりする。これは、画像品質を維持できなくなることを意味する。仮に、所望の記録媒体についてのキャリブレーションを他の種類の記録媒体を用いて実行できれば、操作者にとって便利であろう。たとえば、OHT(Overhead Transparency)シートについての階調特性を維持するためのキャリブレーションには、OHTシートを使用することが指定される。しかし、OHTシートについての階調特性を維持するためのキャリブレーションに普通紙を使用できれば、操作者にとってのメリットは多い。とりわけ、予めメーカー等により指定された特定の種類の記録媒体を使用せずに、このような他の種類の記録媒体をキャリブレーション用に追加登録できれば便利であろう。
そこで、本発明は、予めメーカー等により指定された特定の種類の記録媒体である基準記録媒体と異なる対象記録媒体を用いて、入力された画像データを補正するための補正条件を高精度に決定することを目的とする。
本発明は、
補正条件を用いて画像データを補正する補正手段と、
前記補正された画像データに基づき光ビームを発光する露光部と、前記光ビームに応じて形成されたトナー像を担持する像担持体と、前記トナー像を記録媒体上に転写する転写部と、を有する画像形成手段と、
前記画像形成手段によって形成された前記像担持体上の測定用画像を測定する測定手段と、
前記画像形成手段によって形成された前記記録媒体上の測定用画像を読取手段が読み取ることにより得られた読取データを取得する取得手段と、
基準記録媒体に対応した第1変換条件、該基準記録媒体上のパッチ画像に対応した第1読取データおよび該基準記録媒体と異なる他の記録媒体に対応した第2変換条件を格納する格納手段と、
前記格納手段に格納されている、記録媒体に対応した変換条件を用いて記読取データを濃度データに変換する変換手段と、
前記変換手段によって変換された前記濃度データに基づき前記補正条件を生成する第1生成手段と、
前記測定手段によって測定された測定結果に基づき前記補正条件を生成する第2生成手段と、
前記補正手段に、前記第2生成手段によって生成された前記補正条件を用いてパッチ画像データを補正させ、
前記画像形成手段に、前記補正されたパッチ画像データに基づき、前記他の記録媒体上にパッチ画像を形成させ、
前記取得手段により取得される、前記読取手段が前記他の記録媒体上に形成された前記パッチ画像を読み取ることにより得られた第2読取データ、および、前記格納手段に格納された前記第1読取データ、および前記第1変換条件を用いて、前記他の記録媒体に対応した前記第2変換条件を生成し、前記格納手段に格納する第3生成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置を提供する。
本発明によれば、対象記録媒体を用いて補正条件を高精度に決定できるようになる
カラー複写機の構成例を示す図である。 リーダ画像処理部のブロック図である。 プリンタ制御部109を示すブロック図である。 (A)は第1のキャリブレーションにおけるコントラスト電位の算出処理を示したフローチャートである。(B)は第2のキャリブレーションを示したフローチャートである。 (A)は第1のキャリブレーションで使用する第1テストパターンの一例を示した図である。(B)は第2のキャリブレーションで使用する第1テストパターンの一例を示した図である。 コントラスト電位と画像の濃度情報との関係を示す図である。 グリッド電位Vgと感光ドラム表面電位との関係を示した図である。 原稿画像の濃度を再現するために必要となる特性を示した特性変換チャートである。 記録媒体の特性差を説明するための図である。 記録媒体の追加作業を示したフローチャートである。 (I)は特定の種類の記録媒体Xと任意の種類の記録媒体Zとの出力画像信号と読み取り輝度値との関係を示す図である。(II)は読み取り輝度値と読み取り濃度値との関係を示す図である。 特定の種類の記録媒体または追加された記録媒体を使用した第2のキャリブレーションを示したフローチャートである。 (A)はLUTaおよびLUTbの更新処理を示したフローチャートである。(B)はLUTbのみの更新処理を示したフローチャートである。 第3のキャリブレーションで基準として使用する目標データの決定処理を示したフローチャートである。 第3のキャリブレーションの一例を示したフローチャートである。 第3のキャリブレーションを用いた記録媒体の追加処理を示したフローチャートである。 3つのテーブル(LUTid、LUTa、LUTb)がどのように使用されるかを示した図である。
以下に本発明の一実施形態を示す。以下で説明される個別の実施形態は、本発明の上位概念、中位概念および下位概念など種々の概念を理解するために役立つであろう。また、本発明の技術的範囲は、特許請求の範囲によって確定されるのであって、以下の個別の実施形態によって限定されるわけではない。
[実施例1]
以下では、電子写真方式のカラー複写機に適用する実施例について説明する。なお、本発明は、キャリブレーションが必要となる画像形成装置であれば適用できる。すなわち、画像形成方式は、電子写真方式に制限されることはなく、インクジェット方式、静電記録方式、その他の方式であってもよい。また、本発明は、多色画像を形成する画像形成装置だけでなく、単色画像を形成する画像形成装置にも適用できる。画像形成装置は、たとえば、印刷装置、プリンタ、複写機、複合機、ファクシミリとして製品化されてもよい。また、記録媒体は、記録紙、記録材、用紙、シート、転写材、転写紙と呼ばれることもある。さらに、記録媒体の素材は、紙、繊維、フィルム又は樹脂などであってもよい。
<基本的なハードウエア構成>
図1が示す複写機100は、原稿から画像を読み取るリーダ部Aと、リーダ部Aにより得られた画像を記録媒体上に形成するプリンタ部Bとによって構成されている。リーダ部Aは、画像形成手段により形成されたパターン画像を読み取って輝度情報を含む画像データを作成する画像読取手段の一例である。すなわち、リーダ部Aは、記録媒体に定着した画像を読み取る読取手段として機能する。リーダ部Aは、原稿台ガラス102上に載置された原稿101を読み取る前に基準白色板106を読み取り、のちのシェーディング補正において使用するための補正係数を作成する。原稿101は、光源103によって光を照射され、その反射光は光学系104を介してCCDセンサー105に結像する。CCDセンサー105等の読取ユニットは矢印K1の方向に移動することにより、原稿をラインごとの電気信号データ列に変換する。なお、読取ユニットが移動する代わりに原稿が移動してもよい。電気信号データ列は、リーダ画像処理部108によって画像信号に変換される。
図2が示すCCDセンサー105により得られた画像信号は、CCD/AP回路基盤201のアナログ画像処理部202でゲイン等を調整され、A/D変換部203でデジタルの画像信号に変換され、リーダ部Aのコントローラ回路基盤210に出力される。リーダ部Aのコントローラ回路基盤210のシェーディング処理部212をCPU211により制御されながら画像信号をシェーディング補正してプリンタ部Bのプリンタ制御部109へ出力する。この時点で、画像信号は、RGBの各輝度情報により構成されている。
次にプリンタ部Bの説明を行う。図1によれば、プリンタ制御部109により画像信号はPWM(パルス幅変調)されたレーザービームに変換される。レーザービームは、ポリゴンスキャナ110で偏向走査され、画像形成部120、130、140、150の各感光ドラム121、131、141、151を露光する。これにより、静電潜像が形成される。画像形成部120、130、140、150は、イエロー色(Y)、マゼンタ色(M)、シアン色(C)、ブラック色(Bk)に対応している。画像形成部120、130、140、150の構成は略同一なので、イエローを担当する画像形成部120についてのみ説明する。これらの画像形成部は、予め設定されたコントラスト電位にしたがってパターン画像を記録媒体に形成する画像形成手段の一例である。すなわち、これらの画像形成部は、像担持体に画像を形成する像形成手段として機能する。1次帯電器122は、感光ドラム121の表面を所定の電位に帯電させる。現像器123は、感光ドラム121上の静電潜像を現像してトナー画像を形成する。転写ブレード124は、転写ベルト111の背面から放電を行い、感光ドラム121上のトナー画像を転写ベルト111上の記録媒体へ転写する。転写ブレード124は、画像を記録媒体に転写する転写手段として機能する。その後、記録媒体は、定着器114でトナー画像を定着される。定着器114は、画像を記録媒体に定着させる定着手段として機能する。
なお、各感光ドラム121、131、141、151には、その表面電位を計測するための表面電位計125、135、145、155が設けられている。表面電位計125、135、145、155は、コントラスト電位を調整するために使用される。現像位置と転写位置との間にフォトセンサ170が設けられている。フォトセンサ170は、像担持体に形成された画像の濃度を検出する検出手段として機能する。たとえば、フォトセンサ170は、感光ドラム121上に形成された現像剤像(例:後述する第3のパターン画像)の濃度値を検出する。フォトセンサ170は、たとえば、感光ドラム121の像担持面に対向して設けられた発光素子(例:LED)と受光素子(例:フォトダイオード)を備えている。発光素子から出射した光は第3のパターン画像により反射して反射光となって受光素子に入射する。反射光はフォトセンサ170により電気信号(例:0〜5 V程度)に変換される。A/D変換回路321はこの電気信号を0〜1023レベルのデジタル信号に変換して出力する。濃度換算回路322は、0〜1023レベルのデジタル信号を濃度値に変換してCPU301に出力する。
図3が示すプリンタ制御部109の各部は、CPU301によって統括的に制御される。CPU301に代えてASIC(特定用途回路)などのハードウエアによって制御部が構成されてもよい。CPU301とASICなどが処理を分担してもよい。ただし、以下では説明の簡潔化のために、CPU301が様々さ処理を実行するものとして説明する。メモリ302は、ROMやRAMであり、制御プログラムや各種のデータが格納される。リーダ部AまたはプリントサーバC等で処理された画像信号は、プリンタ制御部109の色処理部303に入力される。この画像信号は、RGB信号など輝度情報を示す輝度信号になっている。
色処理部303は、記録媒体の種類に応じた、輝度情報を濃度情報に変換するための輝度濃度変換設定情報(LUTid)を用いて、画像データに含まれている輝度情報を濃度情報に変換する第1変換手段である。LUTはルックアップテーブルの略称である。LUTはテーブル形式でなくともよく、関数により実現されてもよいし、プログラムコードにより実現されてもよい。色処理部303は、プリンタ部Bの出力特性が理想的であった場合に所望の出力が得られるよう、入力された画像信号に画像処理及び色処理を適用する。入力信号の階調数は8bitであるが、精度向上のため色処理部303で10bitに拡張される。色処理部303が出力する画像信号は濃度情報d0を表す濃度信号YMCKである。
その後、画像信号は階調制御部311を介してディザ処理部307に送られる。ディザ処理部307は画像信号をディザ処理して4bitの信号に変換する。LUTid304は、リーダ部Aからの画像信号に含まれている輝度情報を濃度情報に変換する輝度−濃度変換テーブルである。LUTid304は、当初は特定の種類の記録媒体について用意されている。しかし、本実施例では任意の種類の記録媒体の追加作業を実行することによって、任意の種類の記録媒体用のLUTid304が追加される。CPU301は、使用される記録媒体ごとにLUTid304を切り替える。
階調制御部311は、LUTb312、UCR部305およびLUTa306を備える。LUTb312は、入力された濃度情報d0の階調特性を制御して濃度情報d1を出力する。UCR部305は、入力された濃度情報d1の階調特性を制御して濃度情報d2を出力する。LUTa306は、入力された濃度情報d2の階調特性を制御して濃度情報d3を出力する。なお、後述するキャリブレーション工程や記録媒体の追加工程では、LUTa306やLUTb312などが作用しないように制御されるため、濃度情報d0がそのまま濃度情報d3となることもある。このように、階調制御部311は、画像形成手段における階調特性を調整するための第1変換設定情報(LUTa)と、記録媒体の種類に応じて階調特性を調整するための第2変換設定情報(LUTb)とを使用して濃度情報を画像形成手段の出力濃度に変換する第2変換手段である。階調制御部311は、LUTb312、UCR部305と、LUTa306とを用いて、プリンタ部Bを理想的な特性に合わせるべく画像信号を補正する。理想的な特性とは、予め設計時において想定した画像品質を達成しうるような特性のことである。LUTa306、LUTb312は、濃度特性を補正するための10bitの変換テーブルであり、とりわけ、プリンタ部Bのγ特性を変更するために使用される。
LUTb312は、記録媒体ごとの階調特性を適切に調整するために使用される。よって、LUTb312は、記録媒体ごとに用意され、オペレータにより指定された記録媒体に応じて切り替えられる。階調制御部311およびLUTb312は、UCR部305などの規制手段により総和を規制された画像データに対して、画像形成条件として画像形成装置の階調特性を修正する第2修正手段として機能する。
UCR部305は、第1修正手段により階調特性を修正された画像データにおける各色の現像剤の使用量の総和が規定値を超えないように規制する規制手段として機能する。具体的に、UCR部305は、各色の出力濃度の総和が所定の上限値を超えないように規制する規制手段である。具体的にUCR部305は、各画素における画像信号の積算値を規制することで、画像信号レベルの総和を制限する回路である。総和が規定値を超えた場合、UCR部305は、所定量のCMY信号をK信号に置き換える下色除去処理(UCR)を実行し、画像信号レベルの総和を低下させる。たとえば、上限値を280%と仮定する。このときY=100%、M=100%、C=100%、K=0%の信号が入力されると、積算値は300%となり規定値を超えてしまう。Y/M/Cがそれぞれ等量で形成される部分はKに置き換えても色の変化がない。よって、UCR部305は、Y/M/Cをそれぞれ10%ずつ減らして、その代わりにKを10%加算する。つまり、Y=90%、M=90%、C=90%、K=10%となり、色を変化させることなく積算値を280%に維持することができる。ここで画像信号レベルの総和を規制するのは、プリンタ部Bでの画像形成におけるトナー載り量を規制するためである。本実施例で行うプリンタ部Bの動作の適正化とは、トナー載り量が規定値を超えることにより発生する画像不良等を防ぐことである。本実施例では、UCR部305の前段に配置されたLUTb312によって階調特性を調整するため、階調特性を任意の種類の記録媒体向けに最適化したとしてもトナー載り量が規定値を超えることはない。
LUTa306は、プリンタ部Bの特性を適正にするために特定の種類の記録媒体Xに対して作成される。なお、特定の種類の記録媒体Xは、画像形成装置のメーカーによって階調性が所望の階調性となるように予め設計された記録媒体である。記録媒体Xは、通常、画像形成装置のメーカーによって指定される。本発明のLUTa306は他の記録媒体に対しても共通に使用される。LUTa306は、プリンタ部Bのエンジンの特性が設置環境や経年変化に応じて変動してしまう分を補正するために使用されるテーブルであるため、常に最新のものが使用される。よって、LUTa306は、いずれの記録媒体を用いて作成されたものであってもよい。階調制御部311およびLUTa306は、画像形成条件(画像処理条件)として記録媒体の種類に応じて階調特性を修正する第1修正手段として機能する。
階調制御部311から出力された信号は、ディザ処理部307でディザ処理され、PWM部308でパルス幅変調される。レーザードライバ309は、PWM変調された信号を使用して半導体レーザを発光させる。このため、ディザ処理部307は10bitの画像信号を4bitデータに変換するための中間調処理を行う。
<画像形成条件の制御>
本発明の特徴はユーザー任意の種類の記録媒体におけるキャリブレーションでプリンタ特性を適正にすることにある。まずは、予め設定されている特定の種類の記録媒体Xを用いた場合のキャリブレーションについて説明する。記録媒体Xは、たとえば、画像形成装置のメーカーによって工場出荷時に指定された記録媒体またはメンテナンス担当者によってメンテナンス時に指定された記録媒体などである。本実施例においてはコントラスト電位を調整する第1のキャリブレーションモードと、画像データの階調制御部311が備えるγ補正回路(LUTa306、LUTb312)を調整する第2のキャリブレーションモードとが存在する。記録媒体を使用しない第3のキャリブレーションモードについては後述する。CPU301は、画像形成手段が形成する画像の品質を維持するための複数種類あるキャリブレーションの実行を制御する制御手段として機能する。
I.第1のキャリブレーション
図4(A)において、CPU301が、特定の種類の記録媒体に形成された画像から得られた第1輝度情報を使用してコントラスト電位を決定するための第1キャリブレーションを実行する第1キャリブレーション手段として機能する。また、CPU301は、複数種類のキャリブレーションの一つである第1のキャリブレーションとして、画像形成手段に第1パターン画像を形成させ、形成された第1パターン画像に基づき、コントラスト電位を決定する手段として機能する。
S401で、CPU301は、第1のテストプリントの出力と、感光ドラムの表面電位の測定を実行する。たとえば、CPU301が、第1テストパターンの画像データ(YMCKの濃度情報d0(=d1))を作成して階調制御部311へ出力することで、特定の種類の記録媒体Xに第1テストパターンが画像として形成される。CPU301が作成する代わりに、この画像データは予めメモリ302のROMに記憶されていてもよい。また、記録媒体に対して形成される画像に対するLUTa306の作用の有無を判断するために、LUTb312は、この画像データには作用しないように、CPU301によって階調制御部311が制御される。第1テストパターンの画像を形成された記録媒体Xが第1のテストプリントとなる。なお、第1のテストプリントを出力する際に使用されるコントラスト電位は、そのときの雰囲気環境(例:絶対水分量)において目標濃度を達成すると予測された初期値が設定される。メモリ302には、様々な雰囲気環境のそれぞれに対応したコントラスト電位の値が記憶されているものとする。CPU301は、不図示のセンサーを用いて絶対水分量を測定し、測定した絶対水分量に対応したコントラスト電位を決定する。
図5(A)に示すように、第1テストパターン50は、たとえば、帯パターン51とパッチパターン52とを含む第1パターン画像の一例である。帯パターン51は、Y、M、C、Bkの中間階調濃度からなる帯状のパターンである。パッチパターン52は、Y、M、C、Bkごとの最大濃度パッチ(例:255レベルの濃度信号)からなるパッチパターン52Y、52M、52C、52Bkである。表面電位計125、135、145、155は、各最大濃度パッチを形成したときの実際のコントラスト電位を測定する。
S402で、リーダ部Aは、出力された第1のテストプリントを読み取り、RGB値をプリンタ制御部109のCPU301に渡す。CPU301は、特定の種類の記録媒体Xについて予め用意されているLUTid(X)を用いてRGB値を光学濃度に換算する。LUTid(X)は、特定の種類の記録媒体Xにおける濃度情報とリーダ部Aでの読み取り輝度値との関係より設定した変換テーブルである。後述する、任意の種類の記録媒体Zをキャリブレーションで使用可能にするためのLUTid(Z)はこのLUTid(X)を変更することで作成される。
S403で、CPU301は、目標最大濃度に対応するコントラスト電位bを算出する。図6の横軸は現像バイアス電位を示し、縦軸は画像濃度を示している。コントラスト電位は、現像バイアス電位と、感光ドラムが一次帯電された後に各色の半導体レーザ310が最大レベルで発光したときの感光ドラムの表面電位との差である。コントラスト電位aを使用して形成された第1のテストプリントから得られた最大濃度がDaであったとする。この場合、最大濃度付近(濃度0.8〜2.0)では、コントラスト電位に対して画像濃度が実線Lに示すように線形となる。実線Lは、コントラスト電位aと、最大濃度Daとによって確定される。本実施例においては一例として目標最大濃度を1.6とする。CPU301は、目標最大濃度に対応するコントラスト電位bを実線Lに基づいて算出する。実線Lに相当するテーブルまたは関数が予めメモリ302に格納されているものとする。コントラスト電位bは、たとえば、次式(1)を用いて算出される。
b=(a+ka)×1.6/Da ・・・(1)
ここで、kaは補正係数であり、現像方式の種類によって決定される値である。S404で、CPU301は、コントラスト電位bからグリッド電位Vgと現像バイアス電位Vdsを決定して設定する。
図7によれば、CPU301は、グリッド電位Vgを−300 Vに設定し、各色の半導体レーザ310の発光パルスレベルを最小にして走査を実行させ、表面電位計125、135、145、155で表面電位Vdを測定する。さらに、CPU301は、グリッド電位Vgを−300Vに設定し、各色の半導体レーザ310の発光パルスレベルを最大にしたときの表面電位Vlを表面電位計125、135、145、155で測定する。同様にCPU301はグリッド電位Vgを−700Vに設定したときの表面電位Vd、Vlを測定する。−300Vのデータと−700Vのデータとを補間または外挿することで、CPU301は、図7に示したグリッド電位と感光ドラム表面電位の関係は求めることができる。この電位データを求めるための制御を電位測定制御と呼ぶ。
コントラスト電位Vcontは現像バイアスVdcと表面電位Vlとの差分電圧として決定される。コントラスト電位Vcontが大きい程最大濃度を大きくとれる。CPU301は、図7に示した関係から、決定したコントラスト電位bに対応したグリッド電位Vgを決定する。CPU301は、決定したグリッド電位Vgと図7に示した関係とから対応する表面電位Vdを決定する。さらに、CPU301は、表面電位VdからVback(例:150 V)を減算することで現像バイアスVdcを決定する。Vbackは、画像上にカブリトナーが付着しないように決定された電位である。
II.第2のキャリブレーション
よく知られているように、複写機等の画像形成装置では、原稿の画像を読み取って複写物(出力画像)を形成する。つまり、原稿画像の濃度(階調特性)と出力画像の濃度(階調特性)とが一致することが要求される。複写機において実行されるプロセスでは、原稿画像はリーダ部によって輝度信号に変換され、さらに輝度信号が対応する濃度信号へ変換される。さらに、濃度信号は、トナー載り量に相当するレーザ出力信号に変換される。レーザ出力信号に応じたレーザ光が像担持体に照射され、静電潜像が形成され、それがトナーによって現像されてトナー像となる。トナー像は記録媒体に転写され、さらに、定着装置によって定着される。これにより、出力画像が形成される。
図8によれば、原稿から出力画像が形成されるまでの一連の複写プロセスにおける各信号の関係が示されている。第I領域は、原稿濃度を濃度信号に変換するリーダ部Aの特性を示している。なお、原稿濃度は、原稿を光学濃度計で読み取った光学濃度として示している。濃度信号の階調数は1024階調である。第II領域は、濃度信号をレーザ出力信号に変換するための階調制御部311(LUTa306、LUTb312)の特性を示している。レーザ出力信号の階調数も1024階調としている。ここでは、特定の種類の記録媒体X向けのLUTaおよびLUTb(X)が設定してある。LUTb(X)は、特定の種類の記録媒体Xに対してリニアな特性となっているため、LUTaのみが階調制御部311において実質的に作用する。つまり、LUTb(X)は入力値をそのまま出力値として返すテーブルにすぎないため、省略されてもよい。第III領域は、レーザ出力信号から出力画像の濃度に変換するプリンタ部Bの特性を示している。出力画像濃度は記録濃度と呼ばれることもある。出力画像濃度の階調数を1024階調としている。第III領域は、レーザ出力信号から出力濃度に変換するプリンタ部Bの特性を示している。第IV領域は、原稿濃度と記録濃度の関係を示しており、この関係は実施例における複写機100の全体的な階調特性を表している。
複写機100では、第IV領域の階調特性を線型にするために、第III領域のプリンタ部Bにおける記録特性の歪みを第II領域の階調制御部311によって補正している。LUTaは、階調制御部311を作用させないでテストプリントを出力した場合に得られる第III領域の特性における入力と出力とを入れ換えるだけで、容易に作成できる。つまり、テストプリント上のパターン画像にはそれぞれ階調のことなる複数のパッチが含まれている。各パッチを形成するために使用した出力信号は当然既知である。一方で、各パッチの濃度はリーダ部Aによって輝度情報として読み取られ、さらにLUTidによって濃度信号に変換される。これらから、入力として付与されたそれぞれ異なる出力信号と、それに対応する出力としての濃度信号(濃度値)との関係が得られる。よって、この入力と出力との関係を反転させると、ある濃度信号を入力として与えたときに出力されるべき出力信号が得られる。つまり、この濃度信号を出力信号との関係を表すものがLUTaとなる。なお、本実施例では、出力階調数は256階調(8bit)であるが、階調制御部311は10bitでデジタル信号を処理しているので、階調制御部311では1024階調である。
図4(B)において、CPU301は、記録媒体に画像を形成し、記録媒体に形成した画像を読み取って画像を形成する際の階調特性を左右する画像形成条件を調整する第1調整手段として機能する。CPU301は、複数種類のキャリブレーションの一つである第2のキャリブレーションを実行する。これにより、CPU301は、予め指定された特定の種類の記録媒体に第2パターン画像を画像形成手段に形成させ、特定の種類の記録媒体に形成された第2パターン画像から光学濃度と出力濃度との関係を取得し、取得した関係に基づき第1変換設定情報(LUTa)を作成する手段として機能する。第2のキャリブレーションは、通常、第1のキャリブレーションが終了すると実行される。
S411で、CPU301は、第2のテストプリントの出力を実行する。たとえば、CPU301が、第2テストパターンの画像データ(YMCKの濃度濃度情報d0(=d1))を作成して階調制御部311へ出力することで、特定の種類の記録媒体Xに第2テストパターンが画像として形成される。CPU301が作成する代わりに、この画像データは予めメモリ302のROMに記憶されていてもよい。第2テストパターンの画像を形成された記録媒体Xが第2のテストプリントとなる。この際に、CPU301は、階調制御部311のLUTaおよびLUTbは作用させないで画像形成を実行させる。UCR部305から出力された濃度信号YMCKはLUTa306を迂回してディザ処理部307へ入力される。
第2のテストプリントには、たとえば、図5(B)が示すように、Y、M、C、Bkの各色について4列16行(すなわち64階調)のグラデーションからなる第2テストパターン(パッチ群61、62)が形成される。第2テストパターンは、第2パターン画像の一例である。64階調のパッチには、たとえば、全部で256階調あるうちの、低濃度領域を重点的に割り当てる。これにより、ハイライト部における階調特性を良好に調整することができる。なお、第2テストパターンを、低解像度(160〜180 lpi)用と高解像度(250〜300 lpi)用とのそれぞれで用意してもよい。図5(B)においては、前者がパッチ群61であり、後者がパッチ群62である。なお、lpiは、lines/inchの略称である。各解像度の画像を形成するには、ディザ処理部307がその解像度になるパラメータをもつディザ処理を実行することで実現できる。なお、階調画像を160〜180 lpi程度の解像度で、文字等の線画像は250〜300 lpiの解像度で作成すればよい。この2種類の解像度で同一の階調レベルのテストパターンを出力しているが、解像度の違いで階調特性が大きく異なる場合には、解像度に応じて階調レベルを設定するのがより好ましい。また、プリンタ部Bが、3種類以上の解像度で画像を形成できる能力を有している場合、第2のキャリブレーション用のテストプリントを複数ページに分けても良い。
S412で、リーダ部Aは、第2テストパターンから画像を読み取る。第2テストパターンから出力されたRGBの各輝度値は、色処理部303に入力される。色処理部303は、RGBの各輝度値をLUTid(X)を用いて濃度値に変換する。LUTid(X)を用いるのは、記録媒体Xが使用されるからである。
S413で、CPU301は、各濃度値を、第2テストパターンを作成するために使用されたレーザ出力レベルと、テストパターン(階調パッチ)の作成位置と対応させることで、レーザ出力レベルと濃度との関係を示すテーブルを作成する。CPU301は、作成したテーブルをメモリ302に書き込む。この段階で、CPU301は、図8に示した第III領域に示したプリンタ部Bの特性を求めることができ、この特性における入力と出力とを入れ換えることにより、このプリンタ部BのLUTaを決定し、階調制御部311に設定する。LUTaを計算で求めるにはデータが不足していることがある。本来であれば、256階調必要であるが、64階調分だけしか階調パッチを形成していないからである。そこで、CPU301は、不足しているデータを補間することで、必要なデータを作成する。このような第2のキャリブレーションによって、目標濃度に対して線型となる階調特性を実現できる。なお、LUTb(X)を決定する場合には、LUTaが有効に機能するよう階調制御部311に設定した後で、S411ないしS413を実行する。すなわち、LUTb(X)は、LUTaと同様の手法によって決定できる。
本実施例では、第1のキャリブレーションと第2のキャリブレーションとをシーケンシャルに実行するものとして説明したが、どちらか一方のみを個別に実行してもよい。本実施例では、キャリブレーションを実行することにより、短期的又は長期的に発生しうる画像濃度、画像再現性または階調再現性の変動を有効に補正することができるため、画像の品質を維持できる。
<記録媒体Xを用いた任意の種類の記録媒体を追加する作業(第1追加作業)>
本発明では、メーカー等により予め指定された特定の種類の記録媒体Xを使用せずに任意の種類の記録媒体Zを追加することを特徴とする。もちろん、メーカー等により予め指定された特定の種類の記録媒体Xを使用して任意の種類の記録媒体Zを追加してもよい。そこで、両者を比較するために、基本となる後者の追加作業について説明する。
特定の種類の記録媒体とは異なる任意の種類の記録媒体を用いて第1および第2のキャリブレーションを実行できれば、ユーザーやオペレータにとって便利であろう。そこで、任意の種類の記録媒体を追加する処理について説明する。本実施例の特徴は任意の種類の記録媒体を使用してキャリブレーションを行ってプリンタ特性を適正にすることにある。ここでは、CPU301が、任意の種類の記録媒体を用いて第2のキャリブレーションを実行することで、画像形成手段を制御して第2パターン画像を任意の種類の記録媒体に形成させる。さらに、CPU301は、任意の種類の記録媒体に形成された第2パターン画像から光学濃度と出力濃度との関係を取得し、取得した関係に基づき任意の種類の記録媒体用の第2変換設定情報(LUTb)を作成する手段として機能する。
特定の種類の記録媒体を用いることが想定されているキャリブレーションに任意の種類の記録媒体を用いてしまうと、補正されるプリンタの出力特性に問題が生じる。特定の種類の記録媒体については、トナーの載り量が既知であり、画像に欠陥が現れないようにキャリブレーションが設計されている。よって、特定の種類の記録媒体を用いてキャリブレーションを実行することで階調特性を所望の特性に合わせることができる。しかし、任意の種類の記録媒体については、濃度とトナーの載り量との関係が不明である。よって、特定の種類の記録媒体を用いることが想定されているキャリブレーションにおいて、他の記録媒体を使用すれば、トナーの載り量が設計時の想定を超えてしまうことがある。この場合、転写や定着時に不具合が生じ、画像不良につながるおそれがある。
図9によれば、特定の種類の記録媒体Xのトナー載り量と同量とすると出力濃度が低下する他の種類の記録媒体Zが例示されている。記録媒体Xと記録媒体Zとのそれぞれについて、ある1次色についての出力濃度特性が図9(I)に示した出力濃度特性となるように画像形成条件を設定したと仮定する。この場合、濃度信号に対する記録媒体上のトナー載り量は図9(II)が示すとおりとなる。すなわち、記録媒体Xのトナー載り量に対し記録媒体Zのトナー載り量がより多くなる。この状態で、2次色、3次色等を出力すると記録媒体Zには想定以上のトナーが存在することなり、定着不良が発生する。
本実施例では、LUTaの直前で画像信号の信号レベルの総和を規制することで、載り量オーバーを緩和する。これを実現するために、同一の画像信号を用いて記録媒体Xと任意の種類の記録媒体Zとのそれぞれに同一のパターン画像(画像パターン)を形成する。同一の画像信号を用いるのは、記録媒体Xと記録媒体Zとの双方でトナー載り量を等しくするためである。リーダ部Aで、記録媒体Xと記録媒体Zとからそれぞれ画像を読み取ってそれぞれの輝度値を決定する。さらに、CPU301は、これらの輝度値間の輝度差を算出し、LUTidでその差分を補正する。たとえば、CPU301は、記録媒体X用のLUTid(X)に差分を加算することで、記録媒体Z用のLUTid(Z)を作成する。よって、記録媒体Zを用いてキャリブレーションを実行する際には、LUTid(Z)を色処理部に設定することで、あたかも特定の種類の記録媒体を用いてキャリブレーションを行ったのと同等の階調性を実現したLUTaを作成できる。このように、CPU301は、特定の種類の記録媒体を用いて第2のキャリブレーションを実行したときに得られた第1輝度情報と、任意の種類の記録媒体を用いて第2のキャリブレーションを実行したときに得られた第2輝度情報との差分を、特定の種類の記録媒体について輝度情報を濃度情報に変換するための輝度濃度変換設定情報に加算することで、任意の種類の記録媒体について輝度情報を濃度情報に変換するための輝度濃度変換設定情報(LUTid)を作成する手段として機能する。
図10によれば、複写機100に設けられた操作部313のボタンによりキャリブレーション用の記録媒体の追加登録が指示されると、CPU301は、追加作業を起動する。なお、この時点では、LUTid(X)が色処理部303に設定されている。また、LUTb(X)は画像信号に対して作用しない。なぜなら、LUTb(X)は単位行列のように、入力をそのまま出力とするような性質を有しているからである。
S1001で、CPU301は、予め指定された記録媒体Xを用いて上述した第1のキャリブレーション(S401〜S404)を実行する。S1002で、CPU301は、記録媒体Xを用いて第2のキャリブレーション(S411〜S413)を実行する。つまり、第1のキャリブレーションと第2のキャリブレーションとがシーケンシャルに実行されることになる。これにより、LUTa(X)が作成される。ところで、リーダ部Aは、記録媒体Xに形成された画像パターンを読み取り、読み取り輝度値I(X)を生成してプリンタ制御部109のCPU301に渡す。輝度値I(X)は、特定の種類の記録媒体に形成された画像から得られた第1輝度情報に相当する。S1003で、CPU301は、LUTa(X)を階調制御部311に設定するとともに、メモリ302に輝度値I(X)を保存する。LUTa(X)を階調制御部311に設定することで、プリンタ部Bの特性は工場出荷時に想定された適切な特性へと補正されることになる。
S1004で、CPU301は、追加対象となる記録媒体Zを用いて第2のキャリブレーション(S411〜S413)を実行する。この際には、LUTid(X)が色処理部303に設定されており、LUTa306には、S1003で設定されたLUTa(X)が使用される。記録媒体Zを用いて第2のキャリブレーションを実行したため、CPU301が作成したLUTは、LUTb(Z)である。リーダ部Aは、記録媒体Zに形成された画像パターンを読み取り、読み取り輝度値I(Z)を生成してプリンタ制御部109のCPU301に渡す。輝度値I(Z)は、任意の種類の記録媒体に形成された画像から得られた第2輝度情報に相当する。S1003で、CPU301は、LUTb(Z)を階調制御部311に設定するとともに、メモリ302に輝度値I(Z)を保存する。LUTb(Z)を階調制御部311に設定することで、記録媒体Zを使用したときに階調特性が適切な特性になる。
S1006で、CPU301は、これらの読み取り輝度値I(X)及びI(Z)に次の方法を適用することで、記録媒体Zでキャリブレーションを実行する際に適用するLUTid(Z)を作成する。さらに、CPU301は、LUTid(Z)をLUTb(Z)とともに記録媒体Zの識別情報と関連付けてメモリ302に記憶する。メモリ302は、記録媒体の種類に関連付けて輝度濃度変換設定情報(LUTid)と第2変換設定情報(LUTb)とを記憶する記憶手段として機能する。CPU301は、操作部313を通じて記録媒体Zが指定されると、対応するLUTid(Z)およびLUTb(Z)をメモリ302から読み出し、それぞれ色処理部303と階調制御部311に設定する。なお、LUTid(Z)は、任意の種類の記録媒体について輝度情報を濃度情報に変換するための第2の輝度濃度変換設定情報に相当する。LUTid(Z)の詳細な作成方法は以下の通りである。
次に図11を参照する。図11(I)には、記録媒体Xと記録媒体Zとの出力画像信号と読み取り輝度値との関係が示されている。図11(II)には、読み取り輝度値と読み取り濃度値との関係が示されている。なお、記録媒体Zの濃度値は、記録媒体Xでの濃度値に換算されている。
記録媒体Xについての読み取り輝度値I(X)と、記録媒体Zについての読み取り輝度値I(Z)は、同一の画像信号(=同じトナー載り量)で記録媒体Xと記録媒体Zに形成された画像から読み取った輝度値である。CPU301は、輝度値I(X)とI(Z)とから、同じ載り量を達成するために必要となる記録媒体Xと記録媒体Zとの輝度差を算出する。よって、CPU301は、第1輝度情報と第2輝度情報との差分を算出する第1算出手段として機能する。
CPU301は、LUTid(X)にこの輝度差を加算することで、記録媒体ZについてのLUTid(Z)を作成する。よって、CPU301は、第1変換設定情報に差分を加算することで第2変換設定情報を算出する第2算出手段として機能する。LUTid(X)は、特定の種類の記録媒体について輝度情報を濃度情報に変換するための第1の輝度濃度変換設定情報に相当する。また、CPU301は、第1輝度情報、第2輝度情報及び記録媒体X用の輝度濃度変換設定情報を用いて記録媒体Z用の輝度濃度変換設定情報を作成する手段として機能する。
その後、キャリブレーションは、環境が変動したり、所定枚数以上の画像形成を行ったり、オペレータが操作部を通じて実行を指示したりしたときに起動される。これらが生じるときは、一般に、画像形成手段における階調特性が変動したことが推定される。よって、CPU301は、画像形成手段における階調特性が変動したと推定されるタイミングで、第2のキャリブレーションを起動する。その際の処理について図12を参照して説明する。S1201で、CPU301は、操作部313を介して第2のキャリブレーションで使用する記録媒体の種類の指定を受け付け、どの種類の記録媒体が指定されたかを判定する。記録媒体Zが指定されると、S1202に進む。S1202で、CPU301は、指定された記録媒体Zに対応するLUTid(Z)をメモリ302から読み出して色処理部303に設定する。さらに、CPU301は、記録媒体Zに対応するLUTb(Z)をメモリ302から読み出して階調制御部311に設定する。そして、CPU301は、第1キャリブレーション(S401〜S404)及び第2キャリブレーション(S411〜S413)を実行する。とりわけ、第2キャリブレーションによって、LUTa(Z)が更新される。一方、記録媒体Xが指定されると、S1203に進む。S1203で、CPU301は、指定された記録媒体Xに対応するLUTid(X)を色処理部303に設定する。さらに、CPU301は、記録媒体Xに対応するLUTb(X)をメモリ302から読み出して階調制御部311に設定する。そして、CPU301は、第1キャリブレーション(S401〜S404)及び第2キャリブレーション(S411〜S413)を実行する。とりわけ、第2キャリブレーションによって、LUTa(X)が更新される。このように、受け付けた記録媒体の種類に対応した輝度濃度変換設定情報と第2変換設定情報とを記憶手段から読み出し、それぞれ第1変換手段と第2変換手段とに設定し、第1変換設定情報を更新する手段として機能する。なお、CPU301は、LUTa306を作成し、LUTb312については作成していない。LUTa306が設置環境や使用状態に応じて変動する特性を元に戻すために使用されるテーブルであるが、LUTb312は設置環境や使用状態に依存しないからである。つまり、LUTb312は記録媒体の種類に応じて異なるテーブルだからである。基本的に、LUTb312は追加処理において追加登録されたものが使用されつづける。
本実施例によれば、記録媒体Xの特性(輝度値I(X))、記録媒体Zの特性(輝度値I(Z))、及び、記録媒体X用の第1変換設定情報(LUTid(Z))から、記録媒体Z用の第2変換設定情報(LUTid(Z))を作成する。これにより、記録媒体Zを用いてキャリブレーションを実行できるようになる。とりわけ、同一の画像信号を用いて記録媒体Xと記録媒体Yとに画像を形成することで、両者におけるトナー載り量を同一にすることができる。トナー載り量が同一であるため、輝度値I(X)と輝度値I(Z)との差分は、LUTid(X)とLUTid(Z)との差分に相当する。よって、LUTid(X)に輝度値I(X)と輝度値I(Z)との差分を加算すれば、比較的に簡単に、LUTid(Z)を取得できる。
本実施例によれば、プリンタ部Bの単色の出力特性を精度良く所望の状態にできるため、プリンタ制御部109や外部コントローラ等でICCプロファイルを使用したカラーマネジメントを行った場合の色再現性の精度を上げることもできる。なお、ICCは、インターナショナル・カラー・コンソーシアムの略称である。
本実施例では、記録媒体の追加作業において記録媒体Xでの画像形成及び読み取りの後に、記録媒体Zでの画像形成及び読み取りを行うものとして説明した。しかし、記録媒体Xおよび記録媒体Zでの画像形成を先に実行し、その後に記録媒体Xおよび記録媒体Zから画像を読み取ってもよい。記録媒体Xと記録媒体Zとのいずれが先であってもよい。
上述した追加処理を実行することで複数の記録媒体Z1〜Zn(nはキャリブレーション用に登録されている任意の種類の記録媒体の数)をプリンタ制御部109に登録することができる。たとえば、すでに追加された記録媒体Z1を用いて、さらに別の記録媒体Z2を追加するには、記録媒体Xを記録媒体Z1と読み替えるとともに記録媒体Zを記録媒体Z2と読み替えて、図10で説明したフローチャートを実行すればよい。以下、Z3からZnまで同様に追加することができる。なお、作成されたLUTid(Zi)とLUTb(Zi)は、記録媒体の種類を表す識別情報iと関連付けてメモリ302に記憶される。つまり、キャリブレーションを実行するときは実際に使用される記録媒体の種類に応じて、CPU301が、LUTidとLUTbを切り替える。これによりオペレータは、メーカーにより指定された記録媒体Xを所持していなくても、キャリブレーション用の記録媒体を増やすことができる。
<LUTbの再作成(更新)>
上述の実施例ではキャリブレーションごとにLUTaのみを更新するものと説明した。しかし、LUTbを更新してもよい。一般に、LUTaを更新すればプリンタ部Bのエンジンの状態は理想状態に調整される。よって、基本的には、LUTbの更新は不要である。しかし、キャリブレーションの結果にもある程度のバラツキがある。また、厳密には記録媒体の状態が生産ロットや使用環境で異なることもある。よって、より精度よくキャリブレーションを実行するにはLUTbも再作成したほうがよいだろう。LUTbを再作成すればLUTaに起因した誤差分はキャンセルされる。すなわち、LUTbに含まれる誤差は、キャリブレーションを1回実行した分の誤差だけにとどめることができる。
図13(A)を用いて、LUTbの再作成処理について説明する。S1301で、CPU301は、第1のキャリブレーションを実行する。S1302で、CPU301は、LUTid(Z)を色処理部303に設定し、記録媒体Zを用いて第2のキャリブレーションを実行して、LUTa(Z)を決定する。続いて、S1303で、LUTid(Z)を色処理部303に設定するとともに、LUTa(Z)を階調制御部311に設定し、記録媒体Zを用いて第2のキャリブレーションを実行して、LUTb(Z)を決定する。このように、CPU301は、第1変換設定情報(LUTa)を更新した直後に第2のキャリブレーションを実行して第2変換設定情報(LUTb)も更新する手段として機能する。本実施例によれば、作業時間と手間が約1.5倍かかるが、第二のキャリブレーションが2回行われるため、キャリブレーションの精度が向上する。
なお、LUTaについては更新せずに、LUTbのみを更新してもよい。図13(B)が示すように、S1303のみを実行すればよい。つまり、CPU301は、第1変換設定情報(LUTa)を更新せずに、第2のキャリブレーションを実行して第2変換設定情報(LUTb)のみを更新する手段として機能する。LUTbのみを更新することで、手軽に階調性を補正できる。ただし、この場合、形成された画像におけるダーク部の濃度アップや階調補正がより制限される可能性がある。なぜなら、第1のキャリブレーションが省略されるため、コントラストの設定が行われないからである。さらに、総和が規定値以上となる画像信号についてはUCR処理が施されるからである。それでも、画像におけるライト部の階調を手軽に合わせられる利点は重要であろう。
III.第3のキャリブレーション
上述した第2のキャリブレーションは、読取手段により記録媒体から読み取られた画像の輝度情報に基づき画像形成条件を調整するキャリブレーションである。よって、第2のキャリブレーションは、記録媒体に画像を形成し、記録媒体に形成した画像を読み取って画像を形成する際の画像形成条件を調整するキャリブレーションモードAに相当する。ただし、特定の種類の記録媒体も、追加された任意の種類の記録媒体もオペレータの手元になければ、第2のキャリブレーションを実行することができない。また、これらの記録媒体がオペレータの手元にあったとしても運用コストの観点から記録媒体の使用枚数を削減したいとの要望もあろう。そこで、記録媒体を使用しない第3のキャリブレーションを提案する。第3のキャリブレーションは、検出手段により画像の濃度が検出され後に画像を記録媒体に転写せずに像担持体から除去するとともに検出手段により検出された濃度と目標データとに基づき画像形成条件を調整する処理である。すなわち、第3のキャリブレーションは、像担持体に画像を形成し、像担持体に形成した画像を読み取って画像を形成する際の画像形成条件を調整するキャリブレーションモードBに相当する。なお、CPU301は、像担持体に画像を形成し、像担持体に形成した画像を読み取って画像を形成する際の画像形成条件を調整する第2調整手段として機能する。
第3のキャリブレーションは、第2のキャリブレーションを実行してから次に第2のキャリブレーションを実行するまでの合間に、1回または複数回にわたり実行される。これにより、第2のキャリブレーションを実行せずとも、階調特性をある程度のレベルで維持できるようになる。
第3のキャリブレーションでは、感光ドラム121上に現像剤により形成した第3のパターン画像をフォトセンサ170によって読み取り、読み取った値と目標データとから画像形成条件(例:LUTa)を調整する。そのため、事前に、目標データを決定しておく必要がある。一般に、第2のキャリブレーションを実行すれば、プリンタ部Bの階調特性が理想状態に調整される。そこで、第2のキャリブレーションを実行した直後に第3のキャリブレーション用の目標データを決定する。なお、第2のキャリブレーションを1回実行するたびに目標データの決定処理を1回実行してもよいし、第2のキャリブレーションを複数回実行するごとに決定処理を1回実行してもよい。つまり、第2のキャリブレーションが比較的に短い間隔で実行される場合は、第3のキャリブレーション用の目標データはそれほど大きくは変わらないと考えられるからである。よって、CPU301は、第2のキャリブレーションについての前回の実行タイミングから今回の実行タイミングまでの時間間隔に応じて目標データの決定処理を実行するか否かを決定してもよい。たとえば、実行間隔がしきい値を超えると決定処理を実行し、実行間隔がしきい値以下であれば決定処理を実行しないが如くである。あるいは、CPU301が、第2のキャリブレーションについての前回の実行タイミングから今回の実行タイミングまでに形成された画像の枚数に応じて応じて目標データの決定処理を実行するか否かを決定してもよい。たとえば、枚数がしきい値を超えると決定処理を実行し、枚数がしきい値以下であれば決定処理を実行しないが如くである。このように、目標データの決定処理の実行条件(トリガー)は種々考えられるが、画像の品質が許容範囲内で維持されるような実行条件とすれば十分であろう。
<目標データ(ターゲットテーブル)の決定処理>
図14は、第3のキャリブレーションで基準として使用する目標データの決定処理を示したフローチャートである。CPU301は、キャリブレーションモードAで画像形成条件を調整した後で像担持体に画像を形成し、像担持体に形成した画像を読み取ることで、キャリブレーションモードBで画像形成条件を調整する際の画像濃度の目標データを決定する決定手段として機能する。なお、予め定めた実行条件が満たされると、CPU301は、目標データの決定処理を開始する。想定される実行条件のうち最も簡易な条件は、第2のキャリブレーションが終了したことであろう。
S1401で、CPU301は、本処理の直前に実行された第2のキャリブレーションで決定されたLUTa、LUTbを階調制御部311に設定するとともに、階調制御部311が第3のパターン画像の元データに作用するよう、階調制御部311を設定する。
S1402で、CPU301は、色処理部303に第3のパターン画像の元データを供給し、プリンタ部Bを制御して第3のパターン画像を感光ドラム121上に形成する。元データは予めメモリ302に記憶されているものとする。元データを不図示のパターンジェネレータなどによって生成してもよい。第3のパターン画像の元データは階調制御部311を通過するため、記録媒体を用いた第2のキャリブレーションの結果が反映されている。第3のパターン画像は、第2のパターン画像と同じであってもよいし、異なってもよい。第3のパターン画像は、たとえば、Y、M、C、Bkの各色ごとに、10階調分のグラデーションのパッチ群を備えている。10階調のパッチ群は、全部で256階調あるうちの、低濃度領域の10階調を重点的に割り当てている。第2のパターン画像と同様に、第3のパターン画像は、解像度160〜180 lpi程度(lines/inch)のパッチと250〜300 lpi程度のパッチを含んでもよい。異なる解像度の画像を形成するために、ディザ処理部307は、その解像度になるパラメータをもつディザ処理を実行する。
S1403で、CPU301は、フォトセンサ170を使用して第3のパターン画像の濃度値を検出する。CPU301は、各パッチの形成位置と、そのパッチを形成したときに用いたレーザ出力レベルとを把握している。また、CPU301は、濃度値をどの形成位置から読み取ったものであるかも把握している。よって、CPU301は、各パッチについての検出された濃度値をレーザ出力レベルと対応付けすることができる。
S1404で、CPU301は、レーザ出力レベルと濃度値との対応関係(階調特性ないしはプリンタ特性)をターゲットテーブルとしてメモリ302に保存する。このターゲットテーブルは、第2のキャリブレーションによって理想状態に調整されたプリンタ部Bによって取得されたターゲットテーブルであるため、第3のキャリブレーションにおける目標データとして使用できる。つまり、CPU301は、第3のキャリブレーションにおいて、レーザ出力レベルと濃度値との対応関係がメモリ302に記憶されているターゲットテーブルに近づくように、LUTaを補正すればよい。なお、ターゲットテーブルを決定する際に使用可能な濃度値の数は、第3のパターン画像に含まれているパッチの数に比例する。よって、完全なターゲットテーブルを作成するにはデータ数が不足しているかもしれない。そこで、CPU301は、取得したデータを補間することで、不足しているデータを作成してもよい。このように、CPU301は、像形成手段により像担持体に画像を形成させ、検出手段により画像の濃度を検出させ、画像を形成する際に使用した露光量と画像の濃度との対応関係を示すターゲットテーブルを目標データとして作成する手段として機能する。
<第3のキャリブレーションの具体例>
図15は、第3のキャリブレーションの一例を示したフローチャートである。CPU301は、キャリブレーションモードBで画像形成条件を調整する際には、決定手段により決定された目標データを基準とした画像濃度でもって像担持体に画像が形成されるよう画像形成条件を調整する調整手段として機能する。なお、記録媒体を使用しない第3のキャリブレーションは、記録媒体を用いる第2のキャリブレーションの代替として実行される。つまり、第3のキャリブレーションは、第2のキャリブレーションを実行してから次に実行するまでの間において1回ないしは複数回にわたり実行される。これによりこの間における階調性を維持することができる。第3のキャリブレーションの実行タイミングは、たとえば、第2のキャリブレーションを実行してからの経過時間がしきい値を超えたり、第2のキャリブレーションを実行してからの画像形成枚数がしきい値(例:1000枚)を超えたりしたときである。なお、第3のキャリブレーションの実行タイミングは、オペレータが操作部313を通じて第3のキャリブレーションの実行を指示したときであってもよい。また、画像形成装置の本体の電源がONされてから本体が使用可能となったことを示すメッセージを表示するまでの間に、第3のキャリブレーションが起動されてもよい。このように、CPU301は、キャリブレーションモードAで画像形成条件を調整してから次にキャリブレーションモードAで画像形成条件を調整するまでの合間に、キャリブレーションモードBで画像形成条件を1回または複数回にわたり調整するよう調整タイミングを制御する制御手段として機能する。また、CPU301は、画像形成枚数や経過時間を、カウンタなどの計測手段を用いて計測して管理する。よって、CPU301は、キャリブレーションモードAで画像形成条件の調整が完了してから画像形成装置において形成された画像の枚数を管理する管理手段として機能する。また、CPU301は、キャリブレーションモードAで画像形成条件の調整が完了してからの経過時間を管理する管理手段として機能する。
S1501ないしS1503は、上述したS1401ないしS1403と同一であるため説明を省略する。S1504で、CPU301は、フォトセンサ170により検出された濃度値を用いてその時点での階調特性(プリンタ特性)を取得する。たとえば、ターゲットテーブルを作成したときと同様に、CPU301は、濃度値とレーザ出力レベルとの対応関係を表す特性テーブルを作成し、メモリ302に保存する。なお、このテーブルを作成する際にも補間処理を使用してもよい。このように、CPU301は、像形成手段により像担持体に画像を形成させ、検出手段により画像の濃度を検出させ、画像を形成する際に使用した露光量と画像の濃度との対応関係を示す特性テーブルを作成する手段として機能する。
S1505で、CPU301は、現時点で階調制御部311に設定されているLUTaを補正するための補正テーブルであるLUTcを作成する。たとえば、作成した特定テーブルをターゲットテーブルに変換するための必要となるテーブルがLUTcに相当する。よって、逆変換によって比較的容易にLUTcを作成できる。このように、CPU301は、特性テーブルとターゲットテーブルとから画像形成条件を補正するための補正テーブルを作成する手段として機能する。
S1506で、CPU301は、LUTcを用いて、その時点で階調制御部311に設定されているLUTaを補正する。たとえば、LUTaにLUTcを乗算することで、補正された新しいLUTa’を作成できる。CPU301は、この新しいLUTa’を階調制御部311に設定する。このように、CPU301は、補正テーブルを画像形成条件に乗算することで画像形成条件を調整する手段として機能する。
このように第3のキャリブレーションを実行することで、記録媒体を用いることなく、階調特性を簡易に維持できるようになる。すなわち、第2のキャリブレーションを実行したのちに画像形成装置の使用状況に応じてプリンタ特性が変動したとしても、第2のキャリブレーションを実行したとき同様に画像形成条件を調整することができる。ただし、第3のキャリブレーションは、転写処理以降における各処理や各機構の画像品質への影響を反映できないため、第2のキャリブレーションと比較すると、階調特性の調整精度が若干低下するかもしれない。
<記録媒体Xを用ない任意の種類の記録媒体を追加する作業(第2追加作業)>
図10で説明した第1追加作業では、新たな記録媒体Zを追加するためには、まず、特定の種類の記録媒体Xを用いて第1、第2のキャリブレーションを実行する必要があった。これは、特定の種類の記録媒体Xがオペレータの手元にあることを前提としている。したがって、特定の種類の記録媒体Xがなければ、別の種類の記録媒体Zを登録できなくなってしまう。そこで、第1、第2のキャリブレーションの代わりに第3のキャリブレーションを実行することで、新たな記録媒体ZについてのLUTid(Z)とLUTb(Z)を作成することにする。
図16は、第3のキャリブレーションを用いた記録媒体の追加処理を示したフローチャートである。ここでは、CPU301が、第3のキャリブレーションを用いて画像形成条件を調整した後で追加対象の記録媒体を用いて第2キャリブレーションを実行することで、第2の輝度濃度変換設定情報(LUTid(Z))を作成する。つまり、CPU301は、予め決定された画像濃度の目標データを用いて画像形成条件(LUTa)を第2調整手段に調整させ、第2調整手段により調整された画像形成条件(LUTa)を使用して任意の種類の記録媒体に所定のパターン画像を形成し、任意の記録媒体に形成されたパターン画像に基づいて、第1調整手段が使用可能な記録媒体として予め指定された特定の種類の記録媒体とは異なる任意の種類の記録媒体を追加する追加手段として機能する。
S1601で、CPU301は、第3のキャリブレーションを実行する。ここで、CPU301は、ターゲットテーブルとして、工場出荷時にメモリ302に記憶されたターゲットテーブルを使用する。このようなターゲットテーブルは、形成される画像の品質が許容範囲となるようなLUTaを作成できるように予め工場出荷時に作成されているものとする。なお、工場出荷時に想定された許容範囲は、ユーザーの許容範囲を逸脱する可能性がある。しかしながら、記録媒体の種類ごとに用意されるLUTbによって階調特性が微調整されるため、この問題はそれほど重要ではない。また、CPU301は、その時点での雰囲気環境に対応したコントラスト電位の初期値を用いる。湿度などの雰囲気環境のデータはセンサーなどにより測定するものとする。S1602で、CPU301は、第3のキャリブレーションによって作成したLUTaを階調制御部311に設定する。また、CPU301は、LUTid(X)を色処理部303に設定する。
S1603で、CPU301は、記録媒体Zを使用して第2のキャリブレーションを実行してLUTb(Z)を作成する。ただし、LUTaは第3キャリブレーションにより作成済みであるため、S1603における第2のキャリブレーションではLUTaを作成しない。なお、CPU301は、階調制御部311において既存のLUTbやUCR部305が変換処理に作用しないように制御し、第3のキャリブレーションによって作成したLUTaのみが変換処理において作用するように制御する。LUTaによりプリンタ部Bのエンジンは所望の特性に調整されている。また、エンジンで載せているトナー載り量もCPU301にとって既知である。よって、CPU301は、トナー載り量と読み取った画像の輝度値I(Z)との関係を取得できる。なお、S1603で第2のキャリブレーションを実行する際にも、CPU301は、第3のキャリブレーション用のターゲットテーブルを作成してもよい。ターゲットテーブルはできるだけ最新のものであるほうが、第3のキャリブレーションの実行結果が良好となるからである。
S1604で、CPU301は、第2のキャリブレーションによって取得されたLUTb(Z)と輝度値I(Z)とをメモリ302に保存する。CPU301は、輝度値I(Z)は、リーダ画像処理部108から取得する。リーダ画像処理部108は、任意の記録媒体に形成されたパターン画像を読み取って輝度情報(I(Z))を作成する輝度情報作成手段として機能する。
S1605で、CPU301は、LUTid(X)に対して、輝度値I(X)と輝度値I(Z)との差分を加算することで、記録媒体Z用のLUTid(Z)を作成する。なお、輝度値I(X)としては、予めメモリ302に記憶しておいた既知のデータを使用するものとする。輝度値I(X)は、ターゲットテーブルと同様に、予め工場出荷時に作成されているものである。このように、CPU301は、予め設定された輝度情報(I(X))と輝度情報(I(Z))との差分を算出する差分演算手段として機能する。さらに、CPU301は、特定の種類の記録媒体についての輝度情報を濃度情報に変換するための第1の輝度濃度変換設定情報(LUTid(X))に差分を加算することで、任意の種類の記録媒体についての輝度情報を濃度情報に変換するための第2の輝度濃度変換設定情報(LUTid(Z))を作成する作成手段としても機能する。上述したように、作成されたLUTid(Z)とLUTb(Z)も記録媒体の種類を示す識別情報と関連付けてメモリ302に記憶しておくものとする。
このように、第2の追加作業では、メーカーによって指定された特定の記録媒体特定の種類の記録媒体Xを使用することなく、任意の種類の記録媒体を追加できるようになる。よって、第2の追加作業では第1の追加作業と比較して、記録媒体Xの使用枚数を削減できるとともに、記録媒体Xを用意しなくても記録媒体Zを追加できるようになる。また、パターン画像を形成された記録媒体Xをリーダ部Bに載置して読み取らせる手間も省けるようになる。よって、第2の追加作業は画像形成装置のユーザにとってさらに便利であろう。
さらに、CPU301は、記録媒体Zを追加する際に像担持体に形成したパターン画像の濃度をフォトセンサ170により読み取ってメモリ302に保存してもよい。CPU301は、この濃度をターゲットテーブル化することで、第3のキャリブレーション用のターゲットテーブルを作成できる。
図17は、3つのテーブル(LUTid、LUTa、LUTb)がどのように使用されるかを示した図である。図17(A)が示すように、iからviの順番でキャリブレーションが実行されるものとする。なお、iとiiが省略されて、iiiからviの順番でキャリブレーションが実行されたとしても、テーブルの設定は同様である。
タイミングiでは、メーカーによって指定された特定の種類の記録媒体Xで第1、第2のキャリブレーションが実行される。階調制御部311には、LUTidの初期値として、LUTid(X)が工場出荷時に設定されている。よって、LUTid(X)を使用して、LUTa(X)とLUTb(X)が作成される。なお、LUTa(X)によって記録媒体Xに固有の階調特性が補償されるため、LUTb(X)は入力と出力とが等しいリニアなテーブルになる。なお、タイミングiとiiとの間で実行される通常の画像形成では、LUTa(X)とLUTb(X)が使用される。
タイミングiiでは、第3のキャリブレーションが実行される。第3のパターン画像を生成する際には、LUTa(X)が使用される。第3のキャリブレーションによって、LUTa(X)は更新されて、LUTa(X)’となる。よって、タイミングiiとiiiとの間で実行される通常の画像形成では、LUTa(X)’とLUTb(X)が使用される。
タイミングiiiでは、記録媒体Zを追加するために第3のキャリブレーションが実行される。この際には、CPU301は、LUTaおよびLUTbのいずれもが画像データに対して作用しないように階調制御部311を制御する。その結果、LUTa(X)’は更新されて、LUTa(X)’’となる。
タイミングivでは、記録媒体Zを追加するための第2のキャリブレーションが実行される。上述したようにLUTid(X)を用いてLUTid(Z)とLUTb(Z)とが作成される。第2のパターン画像を作成する際には、LUTa(X)’’が使用される。タイミングivとvとの間で実行される通常の画像形成では、LUTa(X)’’とLUTb(Z)が使用される。
タイミングvでは、記録媒体Zを用いて第1、第2のキャリブレーションが実行される。このように、第2のキャリブレーションを実行する際に、CPU301は、記録媒体の種類ごとに用意された第2の輝度濃度変換設定情報LUTid(Z)を使用してキャリブレーションを実行する。すなわち、LUTid(Z)を用いてLUTa(Z)が作成される。タイミングvとviとの間で実行される通常の画像形成では、LUTa(Z)とLUTb(Z)が使用される。
タイミングviでは、第3のキャリブレーションが実行される。これによりLUTa(Z)がLUTa(Z)’へ更新される。タイミングvi以降で実行される通常の画像形成では、LUTa(Z)’とLUTb(Z)が使用される。
ところで、記録媒体を追加するための第3のキャリブレーションは、工場出荷時に設定された初期値を目標として実行される。よって、実行結果には多少の誤差が含まれうる。ただし、新品の画像形成装置がユーザーの居室に設置された直後であれば、画像形成装置を構成する感光ドラムなどの部品や現像剤の状態も工場出荷時の状態とさほど変わらない。すなわち、この状態は工場出荷時に想定した状態に極めて近い。よって、特定の種類の記録媒体を用意しなくても、第3のキャリブレーションの実行結果は極めて良好となろう。このような事情から、画像形成装置を設置した直後にユーザーが使用したいと望む種類の記録媒体について追加処理を実行しておけば、より精度よく階調を維持して行くことが可能となる。すなわち、メーカー指定の記録媒体Xをユーザーが所持していなくても、比較的に精度の良い階調補正を実行できるようになるため、本発明はユーザーの利便性を向上させることができる。

Claims (7)

  1. 補正条件を用いて画像データを補正する補正手段と、
    前記補正された画像データに基づき光ビームを発光する露光部と、前記光ビームに応じて形成されたトナー像を担持する像担持体と、前記トナー像を記録媒体上に転写する転写部と、を有する画像形成手段と、
    前記画像形成手段によって形成された前記像担持体上の測定用画像を測定する測定手段と、
    前記画像形成手段によって形成された前記記録媒体上の測定用画像を読取手段が読み取ることにより得られた読取データを取得する取得手段と、
    基準記録媒体に対応した第1変換条件、該基準記録媒体上のパッチ画像に対応した第1読取データおよび該基準記録媒体と異なる他の記録媒体に対応した第2変換条件を格納する格納手段と、
    前記格納手段に格納されている、記録媒体に対応した変換条件を用いて記読取データを濃度データに変換する変換手段と、
    前記変換手段によって変換された前記濃度データに基づき前記補正条件を生成する第1生成手段と、
    前記測定手段によって測定された測定結果に基づき前記補正条件を生成する第2生成手段と、
    前記補正手段に、前記第2生成手段によって生成された前記補正条件を用いてパッチ画像データを補正させ、
    前記画像形成手段に、前記補正されたパッチ画像データに基づき、前記他の記録媒体上にパッチ画像を形成させ、
    前記取得手段により取得される、前記読取手段が前記他の記録媒体上に形成された前記パッチ画像を読み取ることにより得られた第2読取データ、および、前記格納手段に格納された前記第1読取データ、および前記第1変換条件を用いて、前記他の記録媒体に対応した前記第2変換条件を生成し、前記格納手段に格納する第3生成手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 記録媒体の種類を示す情報を入力する入力手段と、
    前記入力手段によって入力された前記情報に基づいて、前記記録媒体の種類に対応した変換条件を選択する選択手段と、を更に有し、
    前記変換手段は、前記選択された変換条件を用いて読取データを変換することを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1読取データは、前記読取手段が前記画像形成手段によって前記基準記録媒体上に形成された前記パッチ画像を読み取ることにより得られたデータであることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第3生成手段は、前記第2読取データと前記第1読取データとの差と、前記第1変換条件とに基づいて、前記第2変換条件を生成するとを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記読取データは輝度値であることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記測定手段は、前記像担持体に光を発する発光部と、前記像担持体上の前記測定用画像からの反射光を受光する受光部とを有し、
    前記測定手段は、前記受光部に受光された前記測定用画像からの反射光に基づいて、前記測定用画像を測定することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記測定手段は、前記測定用画像の濃度を測定することを特徴とする請求項1ないしのいずれか1項に記載の画像形成装置。
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