JP2005010440A - 電子写真装置 - Google Patents

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JP2005010440A JP2003174156A JP2003174156A JP2005010440A JP 2005010440 A JP2005010440 A JP 2005010440A JP 2003174156 A JP2003174156 A JP 2003174156A JP 2003174156 A JP2003174156 A JP 2003174156A JP 2005010440 A JP2005010440 A JP 2005010440A
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Shinichi Akatsu
慎一 赤津
Hiroyuki Mabuchi
裕之 馬淵
Takashi Rokutanda
崇 六反田
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Abstract

【課題】本発明の課題は、ベルトの蛇行を補正するための制御を行った場合に、副走査方向だけでなく主走査方向におけるレジずれ量の検出精度を向上させることにより、各色トナー像の位置ずれを防止し、高品質の画像を形成し得る電子写真装置を提供することにある。
【解決手段】中間転写ベルトの蛇行を検出する検出手段及び蛇行を補正する補正手段と、中間転写ベルト上に各色トナー像により形成されたレジパッチを検出するレジパッチ検出手段と、中間転写ベルトを搬送するための駆動手段と、蛇行検出手段及びレジパッチ検出手段からの検出信号を入力し、蛇行補正手段及び駆動手段に制御信号を出力する制御装置とを有し、上記中間転写ベルトの搬送速度をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時に低速にし、上記蛇行補正手段の制御周期をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時に長くなるように制御する。
【選択図】図3

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカラー電子写真装置に係り、特にレジストレーションずれの検出精度を向上させることによりレジストレーション補正制御の精度を高め、高品質の画像を提供し得る電子写真装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】特開2001−142278
近年、ドキュメントをカラー化し、且つ迅速に作成したいという需要が高まるに従って、レーザビームプリンタのカラー化、高速化が急速に進んでいる。
【0003】
カラープリンタの一例として、黒(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナーを用い、各色毎の画像形成手段を設け各画像形成手段で形成されたトナー像を中間転写ベルトに重ねて転写し、カラー画像を形成するタンデム方式のカラー電子写真装置が知られている。
【0004】
タンデム方式の電子写真装置は一般に複数個の画像形成手段が独立して異なるトナー像を各感光体ドラム上に順次形成し、これらの感光体ドラム上の各トナー像を中間転写ベルト上に多重転写するように構成されている。このためプリント速度の高速化が容易であるという利点を有する反面、画像形成手段で形成されたトナー像を中間転写ベルト上に転写するときに位置がずれ易く、各色のトナー像の重ね合わせ位置がずれる現象であるレジストレーションずれ(以下レジずれと称する)が発生し易いという問題がある。
【0005】
このレジずれの原因として、初期的なものとしては、各画像形成手段の製造公差及び取付公差があり、経時的なものとしては、電子写真装置の機内温度の変化による部材の熱膨張や変形などがある。また画像形成手段内部の露光手段としてレーザを用いる場合、ポリゴンミラーの位相が各画像形成手段で異なることもレジずれの原因となる。
【0006】
従って、レジずれを防止する手段として、例えば中間転写ベルト上にレジストレーション補正制御用のトナー像であるレジパッチを各色で形成し、レジパッチ検出器によって各色間のトナー像のレジずれ量を検出し、この検出結果をもとに露光手段において、各画像形成装置毎に潜像を形成するためのレーザ光の書出しタイミングの調整や、ポリゴンミラーの位相制御を行う方式が提案されている。
【0007】
しかしながら、プリント速度の高速化に伴い、高速でレジパッチを検出する際、レジパッチ検出器による検出の時間を稼ぐためには、ある程度幅の広いレジパッチが必要となりトナー消費量が増えるという問題を生じる。一方トナー消費量を抑制するためにレジパッチ検出器の応答性を高速化し、検出信号を高速に処理しようとするとレジパッチ検出器のコストが高くなるという問題がある。
【0008】
これを対策する手段として更なるレジストレーション補正制御の精度向上のために、レジずれ量の検出精度を向上する技術が特許文献1(特開2001−142278号)に提案されている。これは、レジパッチ形成時の中間転写ベルトの搬送速度に対し、レジパッチを検出するときの中間転写ベルトの搬送速度を、例えば1/2に減速することで同一サンプリング周期において検出精度を倍にするという方法である。
【0009】
一方、中間転写ベルトを用いる電子写真装置では中間転写ベルトの搬送方向に対して左側、もしくは右側にベルトが寄って行く蛇行が起きるため、蛇行補正手段が必要になる。蛇行を補正する方式としては、ベルトの端部にガイドを設け、中間転写ベルトを蛇行させないようにベルトを抑え付ける方式と、ベルトに接する蛇行補正ローラを微動させながら中間転写ベルトの位置、蛇行方法、蛇行速度を一定範囲内に制御する方式がある。
【0010】
文献1(特開2001−142278号)に記載された技術を、上述の蛇行補正ローラを微動させる方式に適用した場合、中間転写ベルトの送り方向(副走査方向)の検出精度の向上を図ることはできるがレーザの走査方向(主走査方向)の検出精度を向上することは困難であるという問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は上述のような問題点を解決した電子写真装置を提供することにある。
【0012】
具体的には本発明の目的は、ベルトの蛇行を補正するための制御を行った場合に、副走査方向だけでなく主走査方向におけるレジずれ量の検出精度を向上させることにより、各色トナー像の位置ずれを防止し、高品質の画像を形成し得る電子写真装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明は、感光体上に異なる色のトナー像を形成する複数個の画像形成手段と、各画像形成手段により感光体上に形成された異なる色のトナー像を順次転写して重ね合わせるための中間転写ベルトと、中間転写ベルトの蛇行を検出する検出手段及び蛇行を補正する補正手段と、中間転写ベルト上に各色トナー像により形成されたレジパッチを検出するレジパッチ検出手段と、中間転写ベルトを搬送するための駆動手段と、蛇行検出手段及びレジパッチ検出手段からの検出信号を入力し、蛇行補正手段及び駆動手段に制御信号を出力する制御装置とを有し、制御装置は、中間転写ベルトの搬送速度をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時に低速にし、蛇行補正手段の制御周期をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時に長くするように制御することに一つの特徴がある。本発明の他の特徴は、レジパッチ検出時の中間転写ベルトの搬送速度をレジパッチ形成時の搬送速度の1/2にすると共に、レジパッチ検出時の蛇行補正制御の周期をレジパッチ形成時の周期の2倍になるように制御することにある。
【0014】
本発明の他の特徴は、少なくとも2以上のプリント速度を有する電子写真装置において、プリント速度Aで形成されたレジパッチと、プリント速度Bで形成されたレジパッチを、レジパッチ検出時には上記速度A及びBよりも小さい同一のベルト搬送速度で検出することにある。
【0015】
本発明の他の特徴は、感光体上に異なる色のトナー像を形成する複数個の画像形成手段と、前記各画像形成手段により感光体上に形成された異なる色のトナー像を順次転写して重ね合わせるための中間転写ベルトと、中間転写ベルトの蛇行を検出する検出手段及び蛇行を補正する補正手段と、中間転写ベルト上に各色トナー像により形成されたレジパッチを検出するレジパッチ検出手段と、中間転写ベルトを搬送するための駆動手段と、蛇行検出手段及びレジパッチ検出手段からの検出信号を入力し、蛇行補正手段及び駆動手段に制御信号を出力する制御装置とを有し、レジパッチ形成時には上記中間転写ベルトを第1の所定速度で搬送し、レジパッチ検出時には上記レジパッチ検出器を第2の所定速度で移動するように構成したことにある。
【0016】
本発明の他の特徴は上記の第1の所定速度は第2の所定速度より大きいことにある。
【0017】
本発明の他の特徴は、前記蛇行補正手段の制御周期をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時の方が長くなるように制御することにある。
本発明の他の特徴及び利点は以下の説明から更に明確に理解される。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下本発明にかかる電子写真装置の一実施例について説明する。
図1は本発明にかかる電子写真装置の概略構成を示し、101は中間転写ベルト、102は第1画像形成手段、103は第2画像形成手段、104は第3画像形成手段、105は第4画像形成手段、106〜109は第1転写機、110は第2転写機、111はベルトクリーナ、112はレジパッチ検出器、113はドライブシャフト、114は蛇行補正ローラ、115は用紙である。画像形成手段102〜105の各々は図2に示すように帯電器116、感光体ドラム117、露光手段118、現像機120、ドラムクリーナ121を有する。
【0019】
画像形成手段102では帯電器116により負帯電のOPCを用いた感光体ドラム117が一様に帯電される。次に露光手段118においては画像データに応じてレーザ発光され、感光体ドラム117へレーザ光119が照射されて感光体ドラム117の表面電位に潜像が形成される。
【0020】
この後、感光体ドラム117上に形成された潜像は、現像機120によりトナーを現像されトナー像が形成される。次に感光体ドラム117上に形成されたトナー像は第1転写機106により中間転写ベルト101上に転写される。次に中間転写ベルト101上に転写されずに感光体ドラム117上に残った残留トナーはドラムクリーナ121で回収される。
【0021】
異なる色のトナーを備える画像形成手段103〜105においても同様に各々の感光体ドラム117上にトナー像が形成され、第1転写機107〜109で中間転写ベルト101上に各色のトナー像が転写される。中間転写ベルト101上に重ね合わされた各色トナー像は第2転写機110により用紙115に転写される。最後に用紙115上に転写されずに中間転写ベルト101上に残った残留トナーをベルトクリーナ111で回収し一連の印刷プロセスを終了する。
【0022】
図3は中間転写ベルトユニットの構造を示す概略構成図である。中間転写ベルト101を搬送するためのドライブシャフト113はベルト駆動モータ203に連結されている。ベルト101は図の矢印の方向に搬送され、ベルト101上の表面の両端部にはレジパッチ201が形成されている。このレジパッチ201と対向する位置にベルト101と近接して前述のレジパッチ検出器112が配置されている。また中間転写ベルト101のベルトエッジを検出するためのベルトエッジ検出器202が設けられている。これらの検出器112及び202の検出信号は制御装置100に供給される。制御装置100は検出信号に基づいて蛇行補正ローラ114を制御すると共にベルト駆動モータ203に接続された駆動モータ制御部701を制御する。
【0023】
本発明においては、制御装置100により中間転写ベルト101の搬送速度をレジパッチ形成時よりもレジパッチ検出時に遅くなるように制御すると共に、中間転写ベルト101の蛇行補正制御の周期はレジパッチ形成時よりもレジパッチ検出時の方が長くなるように制御する。例えばレジパッチ形成時の中間転写ベルト101の搬送速度を2V、蛇行補正制御の制御周期をtとすると、レジパッチ検出時の中間転写ベルト101の搬送速度及び蛇行補正制御周期をそれぞれV、2tとするように制御するものである。本明細書では説明の便宜上、中間転写ベルト101の搬送速度の制御を搬送速度制御と称し、蛇行補正ローラ114の制御周期の制御を蛇行補正周期制御と称して以下詳しく説明する。
(蛇行補正周期制御)
図3において、中間転写ベルト101の位置をエッジ検出器202により検出し、その検出信号に基づいて蛇行補正ローラ114を移動させてベルトの蛇行を補正する制御は通常、次のようにして行われる。
【0024】
まずエッジ検出器202により、走行中の中間転写ベルト101の偏移量(標準位置からの偏移量)が公知の手段によりアナログ信号として検出される。制御装置100ではこのアナログ信号を適当な周期でサンプリングしてこのサンプリング値をメモリに取り込む。例えば中間転写ベルト101の1周期時間Tを1.5sec、サンプリング数nを30とするとT/n=50msec毎にエッジ検出器202の信号をサンプリングする。そしてこれらのサンプリング値を1周期T毎に合計し、1周期の平均値を算出する。算出された平均値は基準値と比較され蛇行補正が必要か否かが判定される。補正が必要と判定された場合は次の周期で蛇行補正ローラ114を移動させてベルトの蛇行補正が行われる。
【0025】
次に本発明装置における蛇行補正周期制御の方式を説明する前に、レジパッチ形成時の中間転写ベルトの搬送速度に対し、レジパッチ検出時の中間転写ベルトの搬送速度を減速した場合、例えば1/2にした場合にはレーザの走査方向(中間転写ベルトの送り方向と直角方向)の検出精度が向上できない理由について説明する。
【0026】
図4は蛇行補正制御とレジストレーション補正制御の関係を示す説明図である。同図において301は画像データの書出し位置、302は蛇行補正周期t後の画像位置、303はレジストレーション補正制御後の画像データ書出し位置である。
【0027】
図4(a)の301を画像データの書出し位置とし、ベルト搬送速度を2V、蛇行補正周期をtとしたとき、図4(b)は蛇行補正周期t後のベルトと画像データの位置の関係、図4(c)は蛇行補正周期とベルト位置の関係、図4(d)はtの期間のエッジ検出信号によりベルトの蛇行補正を行った後の画像データ書出し位置とt後の画像データの位置の関係を示す。
【0028】
即ち図4(b)でt後にベルトがL移動するまでの蛇行量をαとするとき、画像データは位置301から位置302へ移動するまでにαずれる。このとき蛇行補正周期tで蛇行補正を行うと、ベルト位置は図4(c)に示すように±αの範囲で変位し、ベルト上に形成された画像もベルト蛇行に合わせて±αの範囲で変位する。この画像の変位がレジずれ量として検出され図4(d)に示すように画像データ書出し位置をαずらした位置303に調整すると、t後の画像はベルトがα蛇行して位置302に達し、位置301と同じ位置に画像を形成することができる。
【0029】
次にベルト搬送速度をV、蛇行補正周期をtとしたときの動作を図4(e)、(f)、(g)により説明する。
【0030】
ベルト搬送速度を半分のVとすると図4(e)に示すようにt後のベルト移動量が半分のL/2、蛇行する量はα/2となり、画像データは位置301から位置302へ移動するまでにα/2ずれる。このとき蛇行補正周期tで蛇行補正を行うとベルト位置は図4(f)に示すように±α/2の範囲で変位し、ベルト上に形成された画像もベルト蛇行に合わせて±α/2の範囲で変位する。この画像の変位がレジずれ量として検出され図4(g)に示すように画像データ書出し位置をα/2ずらした位置303に調整する。
【0031】
この後、レジパッチの検出が終了し、ベルト搬送速度を2Vに戻した場合、t後にベルトがL移動するまでの蛇行量はαであるため、位置303から位置302へ移動するまでのレジずれ量はαであり、画像書出し位置を位置301からα/2ずれた位置303に調整した画像は、位置301からα/2ずれた位置302に移動することになり、正確なレジずれ補正制御ができないという問題を生ずることになる。
【0032】
これは、図4(e)でベルトの搬送速度が通常の1/2のVで搬送され、L/2移動した位置302でのレジずれ量α/2を、ベルトがL移動した位置304でのレジずれ量α/2として検出してしまい、本来のベルト移動量Lでのレジずれ量αの半分の精度でしか検出できないためである。
【0033】
このような問題を解決するために本発明においては、図4(h)(i)(j)のように制御される。つまりベルトの搬送速度が2Vの半分のVに減速された場合には蛇行補正周期をtから2tに変更する。このようにすると2t後のベルト移動量は図4(h)に示すようにLとなり、蛇行する量はαとなる。従って画像データは位置301から位置302へ移動するまでにαずれる。
【0034】
このとき蛇行補正周期を2tで蛇行補正を行うとベルト位置は図4(i)に示すように±αの範囲で変位し、ベルトに形成された画像もベルト蛇行に合わせて±αの範囲で変位する。この画像の変位がレジずれ量として検出され図4(j)に示すように画像データ書出し位置をαずらした位置303に調整するように制御される。
【0035】
この後、レジパッチの検出が終了しベルト搬送速度を2V、蛇行補正周期をtに戻すことにより、t後にベルトがL移動するまでの蛇行量はαであるため、位置303から位置302へ移動するまでのレジずれ量はαであり、画像書出し位置を位置301からαずれた位置303に調整した画像は、図4(j)に示すようにt後の画像はベルトがα蛇行して位置302に達し、位置301と同じ位置に画像を形成することができる。
【0036】
上述の実施例によればレジパッチ形成時の中間転写ベルトの搬送速度に対しレジパッチ検出時の中間転写ベルトの搬送速度を1/2にすると共に、蛇行補正周期、つまり図3におけるベルト蛇行補正ローラ114の補正制御の周期をtから2tに変更するようにしたのでレジずれ量の検出精度を向上することが可能となり高品質の画像を得ることができる。
(中間転写ベルトの搬送速度制御)
上述のように本発明装置においては制御装置100により蛇行補正の周期を制御すると共に、中間転写ベルトの搬送速度を制御するように構成されているが、そのいくつかの搬送速度制御方式を説明する前に、レジパッチの形成時よりレジパッチの検出時にベルトの搬送速度を減速した場合の効果について説明する。
【0037】
図6(a)はベルトの搬送速度と、レジパッチ検出器の検出信号の関係を示す。
【0038】
ベルトの搬送速度がV、2V、4Vと高速化するにつれてレジパッチ201が検出器112を通過する時間が短くなり検出器112からの検出信号の出力時間はベルトの搬送速度V時に比べて1/2、1/4と短くなる。制御装置100は検出信号を一定周期tでサンプリングして、このサンプリング値を取り込んだ後、モータ制御部701を介してベルト駆動モータ203を制御する。この時、検出信号のデータサンプリング周期をtとしたとき、ベルトの搬送速度Vの時にサンプリングできるデータ数を5データとすると、ベルトの搬送速度が2Vの時は3データ、4V時は2データとなってしまうからベルトの搬送速度が大きい程レジパッチの検出精度は悪くなる。
【0039】
一方、図6(b)は検出信号とサンプリング周期の関係を示す図である。この図から明らかなようにベルトの搬送速度がVから2Vに増速しても、サンプリング周期を半分のt/2にすればサンプリングデータ数を同じにすることができる。しかし、サンプリング周期を短くするためには、検出信号の処理速度を高速化しなければならず、それだけ精度の高い検出器や制御装置を必要とすることになる。従ってサンプリング周期を短縮するよりはベルトの搬送速度をレジパッチの検出時に減速する方法の方が検出器の検出精度を高めるのに効果的であることが分かる。
【0040】
一方、レジパッチの幅を大きくすることも検出精度を高める上に効果があることは勿論である。図7は、ベルトの搬送速度に対するレジパッチ幅の関係を示すものである。
【0041】
レジパッチの送り方向(図の矢印方向)の幅を、ベルトの搬送速度Vの時をx、ベルトの搬送速度2Vの時をxとすれば、ベルトの搬送速度Vのときの検出信号の出力時間Sは周期tで5データサンプリングできるので、S=5tとなり、レジパッチ幅x
=VSとなる。
【0042】
ベルトの搬送速度2Vのときの検出信号の出力時間をSとするレジパッチ幅xは、
=2V
=2xとなる。
【0043】
従って、ベルトの搬送速度が2倍になった場合に、レジパッチ幅を2倍にすることにより、レジパッチ検出器112による出力時間も2倍になり、サンプリング周期tでサンプリングするのと同じデータ数を得ることができる。
換言すれば、ベルトの搬送速度を一定とすればレジパッチの幅を大きくする程、レジパッチ検出器の出力時間が長くなり、それだけ検出精度が向上する。しかしこの方法はトナー消費量が増加するという難点がある。
【0044】
従って本発明装置はレジパッチの形成時よりもレジパッチ検出時のベルト搬送速度を減速して検出制度の向上を図るものである。以下その具体的な制御方式の例を2〜3説明するが、説明の便宜上、レジパッチ検出時のベルトの搬送速度をV、レジパッチ形成時のベルトの搬送速度を2Vとする場合について述べる。もちろんこれは一例であって本発明がこれに限定されるものでないことは明らかである。
【0045】
図5は中間転写ベルトとレジパッチ検出器の関係を示す概念図であり、中間転写ベルト101及びその上に形成されたレジパッチ201は矢印の方向に搬送され、固定配置されたレジパッチ検出器112の方向に進む。レジパッチ201が検出器112に達したときから通過するまでの時間に検出信号が出力される。
【0046】
上記の中間転写ベルト101の搬送速度を制御する方式が図8及び図11に示されている。即ち、図8の制御装置100によりベルト駆動モータ制御部701を制御して中間転写ベルト101の搬送速度を図11のように制御する。
【0047】
図11に示すように中間転写ベルト101上にレジパッチ201を形成するときにはベルト搬送速度を2Vに制御する。またレジパッチを検出するときにはベルトの搬送速度をVに制御し、ドキュメント等の印刷時にはベルトの搬送速度を2Vに制御する。このようにすると検出器112でレジパッチ201を検出するときには速度が遅いため検出信号の出力時間Sを長くすることができ、十分なサンプリングデータ数を得ることができる。
【0048】
本実施例によれば、レジパッチ検出器112を高速化する必要がなく、レジパッチ201の幅を広げる必要もないので高コストを招くこともないしトナー消費量が増大することもない。またレジずれ量の検出精度を向上できるので色ずれのない画像を得ることが可能となる。
また図9、10及び14のように制御してもレジパッチの形成時のベルト搬送速度に比べてレジパッチ検出時のベルト搬送速度を減速することができる。
【0049】
この例では図9に示すようにレジパッチ検出器112は矢印の方向に移動できるように支持体801に取付けられている。そして図10に示すようにレジパッチ検出時にはその検出器112が一定の移動速度Vで中間転写ベルト101上に形成されたレジパッチ201の方向に移動するように構成されている。
【0050】
一方ドライブシャフト113にはベルト駆動モータ203が連結され、このモータ203が駆動モータ制御部701により制御される。このベルト駆動モータ制御部701は制御装置100からの指令信号により中間転写ベルトの搬送速度を図14に示すように制御する。
【0051】
即ちレジパッチ201の形成時にはベルト搬送速度が2Vに制御され、レジパッチ検出時にはベルトの搬送は停止される。またドキュメント印刷時には再びベルト搬送速度は2Vに制御される。
【0052】
レジパッチ検出器112は前述のように一定速度Vでベルトの走行方向と逆方向に移動しているのでレジパッチ検出時のレジパッチ201と検出器112との相対速度はVとなる。従ってレジパッチ形成時の速度を2V、検出時はVとすることができる。
【0053】
このような構成によればレジパッチ検出器112を高速化する必要がなく、レジパッチ201の幅を広げる必要もないので、高コスト化及びトナー消費量の増大を招くことなく、レジずれ量の検出精度を向上できるので色ずれのない画像を得ることが可能となる。
【0054】
一方、プリンタの中には、プリント速度A、プリント速度Bのように少なくとも2種類のプリント速度を切り替えて印刷をすることができる電子写真装置がある。但しプリント速度が異なってもレジパッチの形成される幅は同じになるように動作する。従って本発明では複数のプリント速度を有する場合、制御装置100により中間転写ベルト101の搬送速度を図12、13のように制御する。
【0055】
図12はプリント速度2Vでレジパッチ201が形成されるときのベルト搬送速度の変化を示し、レジパッチ検出時はV、ドキュメント印刷時には2Vに制御することを示している。このような制御は図3の制御装置100からの制御信号により図8の中間転写ベルト駆動モータ制御部701及び駆動モータ203を制御することにより実現される。
【0056】
一方、図13はプリント速度2Vでレジパッチ201が形成されるときのベルト搬送速度の変化を示し、レジパッチ検出時にはV、ドキュメント印刷時には2Vに制御することを示している。
【0057】
このようにベルト搬送速度を制御することにより異なるプリント速度でレジパッチが形成された場合でもレジパッチ検出時のベルト搬送速度をVとしてレジパッチ201がレジパッチで検出される時間を等しくできる。即ち、プリント速度A、プリント速度Bと異なる2種類のプリント速度レジパッチが形成されるときにも、同じ大きさのレジパッチを形成し、レジパッチ検出時には中間転写ベルトを同じ搬送速度としたためレジパッチの検出時間が等しくなる。従ってプリント速度による検出精度差がなくなり、色ずれのない画像を得ることが可能となる。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明によって明らかなように本発明にかかる電子写真装置によれば、中間転写ベルト搬送速度をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時に低速にすると共に、中間転写ベルトの蛇行補正制御の周期をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時に大きく制御するので、ベルトの走行方向及びこれと直角方向のレジずれ量の検出精度を向上させることができ、各色トナー像の位置ずれを防止し、高品質の画像を形成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる電子写真装置の概略構成を示す構成図。
【図2】電子写真装置における画像形成手段の構成図。
【図3】本発明にかかる電子写真装置における中間転写ベルトユニットの構成図。
【図4】本発明における蛇行補正手段とレジストレーション補正制御の関係を示す説明図。
【図5】本発明におけるレジパッチ検出機構の説明図。
【図6】プリント速度に対する検出信号の関係を示す説明図。
【図7】プリント速度とレジパッチ幅の関係を示す説明図。
【図8】本発明における中間転写ベルトの駆動部を示す構成図。
【図9】本発明におけるレジパッチ検出機構の構成図。
【図10】本発明におけるベルトユニットの構成図。
【図11】本発明における制御装置によりベルト搬送速度を制御する制御方式の説明図。
【図12】本発明における制御装置によりベルト搬送速度を制御する制御方式の説明図。
【図13】本発明における制御装置によりベルト搬送速度を制御する制御方式の説明図。
【符号の説明】
101:中間転写ベルト
102〜105:画像形成手段
106〜109:第1転写機
110:第2転写機
111:ベルトクリーナ
112:レジパッチ検出器
113:ドライブシャフト
114:蛇行補正ローラ
115:用紙
116:帯電器
117:感光体ドラム
118:露光手段
119:レーザ光
120:現像機
121:ドラムクリーナ
100:制御装置
201:レジパッチ
202:ベルトエッジ検出器
203:ベルト駆動モータ
701:ベルト駆動モータ制御部

Claims (6)

  1. 感光体上に異なる色のトナー像を形成する複数個の画像形成手段と、前記各画像形成手段により感光体上に形成された異なる色のトナー像を順次転写して重ね合わせるための中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの蛇行を検出する検出手段及び蛇行を補正する補正手段と、前記中間転写ベルト上に各色トナー像により形成されたレジパッチを検出するレジパッチ検出手段と、前記中間転写ベルトを搬送するための駆動手段と、上記蛇行検出手段及び上記レジパッチ検出手段からの検出信号を入力し、上記蛇行補正手段及び上記駆動手段に制御信号を出力する制御装置とを有し、上記制御装置は、上記中間転写ベルトの搬送速度をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時に低速にし、上記蛇行補正手段の制御周期をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時に長くするように制御することを特徴とする電子写真装置。
  2. 請求項1においてレジパッチ検出時の中間転写ベルトの搬送速度をレジパッチ形成時の搬送速度の1/2にすると共に、レジパッチ検出時の蛇行補正制御の周期をレジパッチ形成時の周期の2倍にしたことを特徴とする電子写真装置。
  3. 少なくとも2以上のプリント速度を有する電子写真装置において、プリント速度Aで形成されたレジパッチと、プリント速度Bで形成されたレジパッチは共に、レジパッチ検出時には上記速度A及びBよりも小さい同一のベルト搬送速度で検出することを特徴とする請求項1記載の電子写真装置。
  4. 感光体上に異なる色のトナー像を形成する複数個の画像形成手段と、前記各画像形成手段により感光体上に形成された異なる色のトナー像を順次転写して重ね合わせるための中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトの蛇行を検出する検出手段及び蛇行を補正する補正手段と、中間転写ベルト上に各色トナー像により形成されたレジパッチを検出するレジパッチ検出手段と、前記中間転写ベルトを搬送するための駆動手段と、上記蛇行検出手段及び上記レジパッチ検出手段からの検出信号を入力し、上記蛇行補正手段及び上記駆動手段に制御信号を出力する制御装置とを有し、レジパッチ形成時には上記中間転写ベルトを第1の所定速度で搬送し、レジパッチ検出時には上記レジパッチ検出器を第2の所定速度で移動することを特徴とする電子写真装置。
  5. 請求項4において第1の所定速度は第2の所定速度より大きいことを特徴とする電子写真装置。
  6. 請求項4において前記蛇行補正手段の制御周期をレジパッチ形成時よりレジパッチ検出時の方が長くなるように制御することを特徴とする電子写真装置。
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