JP5648864B2 - 画像処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複数の機能を備える画像処理装置に関する。
近年、オフィス等において、複数の機能を備える複合機(MFP:Multi Function Peripheral)が使用されている。複合機は、LAN(Local Area Network)等のネットワークを通じてパーソナルコンピュータ等の情報処理端末と接続された状況で使用されることが多い。そして、情報処理端末から入力された画像データを用紙上に印刷するプリンタ装置として機能したり、情報処理端末から入力された画像データをファクシミリ送信するファクシミリ装置として機能したり、情報処理端末において使用される画像データを取得する画像読取装置として機能したり、文書画像データを検索可能に蓄積する文書管理装置として機能したりする。
また、このような複合機では、環境負荷軽減のため、未使用時等に、複合機の消費電力量を少なくした低消費電力モード(スリープモード)へ電力供給モードを切り替える機能が広く採用されている。低消費電力モードから、複合機の任意の機能を実行可能な通常モードへの復帰させる場合、復帰動作中に各機能を実現する各ユニットに準備動作をさせる。この準備動作が完了すると、ユーザがいずれの機能を指定した場合でも、複合機は指定された機能を直ちに実行することができる。このような低消費電力モードからの復帰に関しては、種々の技術が提案されている(例えば、特許文献1〜5参照)。また、このような復帰動作に関する技術は、電源投入時の起動動作にも適用されることもある。
特許文献1は、電源投入時あるいは低消費電力モードからの復帰時にユーザが選択した機能またはジョブ入力が行われた機能に係る構成(ユニット)のみについて準備動作をする画像形成装置を開示している。この技術により、画像出力待ち時間を短縮し、かつ装置全体の電力容量の低下と省エネルギー化を実現することができるとされている。
特許文献2は、インクジェット記録装置において、電源がオフされてから電源がオンされるまでの経過時間を計測し、当該経過時間が所定時間以下である場合にはインクジェット記録ヘッドに対する準備動作の内容を簡素化する構成を開示している。この技術により、インクの浪費防止および立ち上げ時間短縮を実現できるとしている。
特許文献3は、本体へトナー又はインクを供給するカートリッジのメモリに低消費電力モードに移行時点の本体の情報を記録し、復帰時にカートリッジのメモリの情報と本体の情報とを比較する画像形成装置を開示している。この画像形成装置は、両情報が一致するか否かにより低消費電力モード中にカートリッジが交換されたか否かを判断し、カートリッジが交換されていない場合には感光体の初期化を実行しない。この構成により、復帰動作に要する時間を短縮している。
特許文献4は、画像形成エンジンとコントローラとの間のバスインターフェイスとは別に特定のイベント発生から所定時間が経過したことを通知する信号線を備える画像形成装置を開示している。この技術では、復帰時にバスインターフェイスが開通する以前に画像形成エンジンに信号線を介して復帰指示を入力でき、復帰時間を短縮できるとしている。
特許文献5は、オートパワーオフからの復帰時の初期化動作(準備動作)を、他のタイミング(電源投入時等)で実行される初期化動作よりも簡略化する画像形成装置を開示している。この画像形成装置では、簡易初期化動作において、キャリッジのホームシークをせず、オートパワーオフ時にメモリに記憶した位置情報(カウント値)をそのまま使用することで復帰時間を短縮している。
特開2005−297264号公報 特開平6−122206号公報 特開2006−184715号公報 特開2008−070609号公報 特開2011−037109号公報
特許文献1が開示する技術は、使用する特定の機能が復帰時点で指定されている場合は有効に機能する。しかしながら、例えば、ユーザが画像形成装置の操作パネルに設けられた電源ボタンを押下することにより低消費電力モードから復帰をさせた場合には、復帰時点で特定の機能が指定されていない。この場合、画像形成装置は、すべての機能を実行できるように、全機能について準備動作を実行する必要がある。
例えば、複合機のスキャナ機能を使用したいユーザが、低消費電力モードにある複合機を電源ボタン押下により復帰させた場合、複合機は、画像形成部(感光体、現像器、定着器等)等、画像読取部以外の準備動作も実行することになる。また、当該ユーザが、スキャナ機能を頻繁に利用し、印刷機能をあまり利用しない場合、使用されることのない画像形成部の準備動作が繰り返し実行されることになる。
一方、複合機の各機能を実行可能状態にするための各ユニットの準備動作は、その機能の実行である本動作を伴うことなく実行されることが好ましくない場合もある。例えば、特許文献2のようなインクジェット記録装置を備える複合機では、準備動作によってインクが消費されるため、本動作を伴わない準備動作が繰り返されるとインクが浪費されることになる。
また、トナーを使用して画像形成を実施する複合機でも、準備動作により画像形成品質が低下したり、感光体ドラムや定着器等の画像形成部を構成する各部品の不要な消耗を招いたりすることになる。例えば、画像形成が実行されることなく準備動作のみが画像形成部において実行されると、現像器では、像担持体へトナーを付着させる現像ローラまで搬送されたトナーが像担持体へ付着されることなく滞留する。このような滞留トナーは撹拌されることがなく、現像器内部の新鮮なトナーと交換されることもない。そのため、準備動作として現像ローラの回転が実行される都度、帯電劣化等によりトナー品質が劣化していく。その結果、当該トナーを使用して画像形成を行った場合、画像形成品質が低下することになる。このような画像形成品質の低下を避けるため排出口付近のトナーを強制的に排出するリフレッシュ動作をさせることも考えられるが、リフレッシュ動作の実行によりトナーが浪費される上、リフレッシュ動作中は画像形成ができないため、画像形成に要する時間が長くなってしまう。
このような準備動作のみが実行されることに起因する不具合は、上記特許文献1〜5が開示する技術では解決することはできない。
本発明は、このような従来技術の課題を鑑みてなされたものであり、本動作を伴うことなく実行される準備動作に起因する不具合の発生を防止することができる、画像処理装置を提供することを目的とする。
上述の目的を達成するために、本発明に係る画像処理装置は以下の技術的手段を採用している。すなわち、本発明は、複数の機能を実行可能な画像処理装置であって、準備動作実行部、判定部および動作制御部を備える。準備動作実行部は、1の機能の実行である本動作に先行して、当該本動作を実行するための準備動作を、本動作と独立して当該1の機能を実現するユニットに実行させる。判定部は、本動作の実行を伴わない準備動作の実行状況に基づいて、準備動作実行部に準備動作を実行させるか否かを判定する。動作制御部は、判定部による判定結果が準備動作実行可である場合、本動作の実行を伴う可能性がある指示が入力されたときに準備動作実行部に準備動作を実行させる。また、動作制御部は、判定部による判定結果が準備動作実行不可である場合、本動作の実行を伴わない可能性がある指示が入力されたときの準備動作実行部による準備動作の実行を禁止するとともに本動作の実行指示が入力されたときに準備動作実行部に準備動作を実行させる。前記判定部は、前記本動作の実行を伴わない前記準備動作の連続実行回数が予め指定された閾値を超えている場合、準備動作実行不可と判定する。
この画像処理装置によれば、本動作の実行を伴わない準備動作の実行状況に基づいて、準備動作の実行態様が変化する。すなわち、準備動作が実行されても不具合が発生しない段階(判定部の判定結果が「準備動作実行可」)では、従来と同様に、本動作の実行を伴う可能性がある指示が入力されたときに当該本動作に対応する準備動作が実行される。一方、次に本動作を伴わない準備動作が実行され、その後に準備動作と本動作とが実行されると、当該本動作において不具合が発生し得る段階((判定部の判定結果が「準備動作実行不可」)では、本動作の実行を伴わない可能性がある指示が入力されたときに準備動作の実行を禁止する。そして、本動作の実行指示が入力されたときにその本動作のための準備動作を実行する。
この構成では、本動作を伴わない準備動作が繰り返し実行されることに起因する不具合の発生を防止することができる。また、準備動作が実行されても不具合が発生しない状況下では、本動作の実行を伴う可能性がある指示が入力されたときに準備動作が実行されるため、速やかに本動作を実行することができる。なお、判定部における準備動作の実行可否の判定基準は、予め実験等により求めることができる。
上記画像処理装置は、少なくとも1の機能を実行可能な状態にある待機モードと、待機モードに比べて消費電力量が少ない低消費電力モードとを含む複数の電力供給モードを切り替える電力制御部を備える構成を採用することができる。この構成では、上記指示の入力に応じて、電力制御部が低消費電力モードから待機モードへ電力供給モードを切り替える。ここで、特定の1の機能を実現するユニットに対する「本動作の実行を伴う可能性がある指示」、「本動作の実行を伴わない可能性がある指示」とは、当該指示が入力された時点においていずれの機能が実行されるか確定されていない指示である。このような指示としては、例えば、操作パネルに設けられた電源ボタンの押下のような、入力時に特定の機能が指定されていない指示がある。
したがって、この画像処理装置では、特定の機能が指定されていない指示が入力された場合、判定部の判定結果が準備動作実行可であるときは、当該指示の入力に応じた待機モードへの移行の際に、動作制御部における管理対象ユニットの準備動作を含む全機能についての準備動作が実行される。一方、判定部の判定結果が準備動作実行不可であるときは、当該指示の入力に応じた待機モードへの移行の際に、管理対象ユニットの準備動作は実行されず、当該指示の入力の後に、管理対象ユニットの本動作の実行指示が入力されたときに準備動作が実行される。
例えば、画像処理装置が、被転写体に転写されるトナー像を担持する像担持体および像担持体上にトナー像を形成する現像器を備え、本動作が、現像器による像担持体へのトナー像の形成であり、準備動作が当該トナー像形成のための現像器の準備動作であるとする。この場合、判定部の判定結果が準備動作実行可であるときは、特定の機能が指定されていない指示の入力に応じた待機モードへの移行の際に、管理対象ユニットである現像器を含むすべての機能を実現するためのユニットについて準備動作が実行される。一方、判定部の判定結果が準備動作実行不可であるときは、特定の機能が指定されていない指示の入力に応じた待機モードへの移行の際に、現像器の準備動作は実行されない。この現像器の準備動作は、当該指示の後に、印刷指示のような本動作(トナー像の形成)の実行指示が入力された時点で実行される。
なお、上述の画像処理装置が被転写体に転写されるトナー像を担持する像担持体および像担持体上にトナー像を形成する現像器を備える場合、現像器による像担持体へのトナー像の形成を本動作とし、当該トナー像形成のための像担持体の準備動作を上述の準備動作としてもよい。
本発明によれば、ユーザの使用利便性を損なうことを極力防止しつつ、本動作を伴うことなく実行される準備動作に起因する不具合の発生を適切に防止できる。
本発明の一実施形態における複合機の全体構成を示す概略構成図 本発明の一実施形態における複合機のハードウェア構成を示す図 本発明の一実施形態における複合機を示す機能ブロック図 本発明の一実施形態における複合機が実施する低消費電力モードから待機モードへの移行手順の一例を示すフロー図 本発明の一実施形態における複合機が実施する低消費電力モードから待機モードへの移行手順の一例を示すフロー図
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照しながらより詳細に説明する。以下では、デジタル複合機として本発明を具体化する。本実施形態のデジタル複合機は、画像読取機能、画像形成機能(複写機能およびプリンタ機能)、ファクシミリ送受信機能、ネットワーク送受信機能を含む複数の機能を実行可能に構成されている。以下で詳述するように、ここでは、各機能は、画像読取部、画像形成部、FAXアダプタ、ネットワークアダプタの1または複数により実現されており、画像読取部、画像形成部、FAXアダプタ、ネットワークアダプタはそれぞれ独立して電力供給が可能な1または複数のユニットとして構成されている。
また、このデジタル複合機は、1または複数のユニットに電力が供給され、少なくとも1の機能が実行可能な状態にある待機モードと、外部からの指示入力の受付等に必要な最小限の電力を供給することにより消費電力量を少なくした低消費電力モード(スリープモード)とを含む複数の電力供給モードを切り替え可能に構成されている。
図1は本実施形態におけるデジタル複合機の全体構成の一例を示す概略構成図である。図1に示すように、複合機100は、画像読取部120および画像形成部140を含む本体101と、本体101の上方に取り付けられたプラテンカバー102とを備える。本体101の上面には原稿台103が設けられており、原稿台103はプラテンカバー102によって開閉されるようになっている。また、プラテンカバー102は、原稿搬送装置110を備えている。なお、複合機100の前面には、ユーザが複合機100に複写開始やその他の指示を与えたり、複合機100の状態や設定を確認したりすることができる操作パネル171が設けられている。
原稿台103の下方には、画像読取部120が設けられている。画像読取部120は、走査光学系121により原稿の画像を読み取りその画像のデジタルデータ(画像データ)を生成する。原稿は、原稿台103や原稿搬送装置110に載置することができる。走査光学系121は、第1キャリッジ122や第2キャリッジ123、集光レンズ124を備える。第1キャリッジ122には線状の光源131およびミラー132が設けられ、第2キャリッジ123にはミラー133および134が設けられている。光源131は原稿を照明する。ミラー132、133、134は、原稿からの反射光を集光レンズ124に導き、集光レンズ124はその光像をラインイメージセンサ125の受光面に結像する。この走査光学系121において、第1キャリッジ122および第2キャリッジ123は、副走査方向135に往復動可能に設けられている。第1キャリッジ122および第2キャリッジ123を副走査方向135に移動することによって、原稿台103に載置された原稿の画像をイメージセンサ125で読み取ることができる。原稿搬送装置110にセットされた原稿の画像を読み取る場合、画像読取部120は、第1キャリッジ122および第2キャリッジ123を画像読取位置に合わせて一時的に固定し、画像読取位置を通過する原稿の画像をイメージセンサ125で読み取る。イメージセンサ125は、受光面に入射した光像から、例えば、R(レッド)、G(グリーン)、B(ブルー)の各色に対応する原稿の画像データを生成する。
生成された画像データは、画像形成部140において用紙に印刷することができる。また、ネットワークアダプタ161によりネットワーク162を通じて他の機器(図示せず)へ送信することもできる。さらには、FAXアダプタ163により公衆通信回線164を通じてファクシミリ送信することもできる。
画像形成部140は、画像読取部120で得た画像データや、ネットワーク162に接続された他の機器からネットワークアダプタ161が受信した画像データや、公衆通信回線164を通じてFAXアダプタ163が受信した画像データを用紙に印刷する。
画像形成部140は、感光体ドラム141を備える。感光体ドラム141は一定速度で一方向に回転する。感光体ドラム141の周囲には、回転方向の上流側から順に、帯電器142、露光器143、現像器144、中間転写ベルト145、クリーニング器150が配置されている。帯電器142は、感光体ドラム141表面を一様に帯電させる。露光器143は、一様に帯電した感光体ドラム141の表面に、画像データに応じて光を照射し、感光体ドラム141上に静電潜像を形成する。現像器144は、その静電潜像にトナーを付着させ、感光体ドラム141上にトナー像を形成する。中間転写ベルト145は、感光体ドラム141上のトナー像を用紙に転写する。クリーニング器150は転写後に感光体ドラム141上に残ったトナー等の付着物をクリーニングブレードで取り除く。画像データがカラー画像である場合、中間転写ベルト145は、各色のトナー像を同一の用紙に転写する。また、中間転写ベルト145には、転写後に中間転写ベルト145に残ったトナー等の付着物を取り除く中間転写ベルトクリーニング器160が配置されている。なお、RGB形式のカラー画像は、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、K(ブラック)形式の画像データに変換され、各色の画像データが露光器143に入力される。
画像形成部140は、手差しトレイ151、給紙カセット152、153、154等から、中間転写ベルト145と転写ローラ146との間の転写部に用紙を給送する。手差しトレイ151や各給紙カセット152、153、154には、様々なサイズの用紙を載置または収容することができる。画像形成部140は、ユーザの指定した用紙や、自動検知した原稿のサイズに応じた用紙を選択し、選択した用紙を給送ローラ155により手差しトレイ151やカセット152、153、154から給紙する。給紙された用紙は搬送ローラ156やレジストローラ157で転写部に搬送される。トナー像が転写された用紙は、搬送ベルト147により定着器148に搬送される。定着器148は、ヒータを内蔵した定着ローラ158および加圧ローラ159を有しており、熱と押圧力によってトナー像を用紙に定着する。画像形成部140は、定着器148を通過した用紙を排紙トレイ149へ排紙する。
図2は、複合機における制御系のハードウェア構成図である。本実施形態の複合機100は、CPU(Central Processing Unit)201、RAM(Random Access Memory)202、ROM(Read Only Memory)203、HDD(Hard Disk Drive)204および原稿搬送装置110、画像読取部120、画像形成部140における各駆動部に対応するドライバ205が内部バス206を介して接続されている。ROM203やHDD204等はプログラムを格納しており、CPU201はその制御プログラムの指令にしたがって複合機100を制御する。例えば、CPU201はRAM202を作業領域として利用し、ドライバ205とデータや命令を授受することにより上記各駆動部の動作を制御する。また、HDD204は、画像読取部120により得られた画像データ、他の機器からネットワークアダプタ161を通じて受信した画像データ、FAXアダプタ163を通じて受信した画像データの蓄積にも用いられる。
内部バス206には、操作パネル171や各種のセンサ207も接続されている。操作パネル171は、ユーザの操作を受け付け、その操作に基づく信号をCPU201に供給する。また、操作パネル171は、CPU201からの制御信号にしたがって自身が備えるディスプレイに操作画面を表示する。センサ207は、プラテンカバー102の開閉検知センサや原稿台103上の原稿検知センサ、定着器148の温度センサ、搬送される用紙または原稿の検知センサなど各種のセンサを含む。CPU201は、例えばROM203に格納されたプログラムを実行することで、以下の各手段(機能ブロック)を実現するとともに、これらセンサからの信号に応じて各手段の動作を制御する。
図3は、本実施形態の複合機の機能ブロック図である。図3に示すように、本実施形態の複合機100は、準備動作実行部301、判定部302および動作制御部303を備える。また、複合機100は、電力制御部304および指示認識部305を備える。
指示認識部305は、複合機100に入力された指示の内容を認識する。複合機100に入力される指示には、操作パネル171を介してユーザにより入力される指示、情報処理端末等の他の機器からネットワークアダプタ161を介して入力される指示、公衆通信回線164からFAXアダプタ163を介して入力される指示が含まれる。
電力制御部304は、上述の待機モードと低消費電力モードとを含む複数の電力供給モードを切り替える。待機モードから低消費電力モードへの移行、および低消費電力モードから待機モードへの移行は、予め登録されている条件を満足する場合に実行される。例えば、待機モードから低消費電力モードへの移行の条件として、複合機100への指示が入力されない状態が予め指定された一定時間継続すること、を採用することができる。また、低消費電力モードから待機モードへの移行の条件として、複合機100への指示が入力されたこと、を採用することができる。当該指示の入力は指示認識部305により認識される。
待機モードには、複合機100が実行可能な各機能(画像読取機能、画像形成機能、ファクシミリ送受信機能、ネットワーク送受信機能)中の1の機能のみが直ちに実行できる状態にあるモードの他、一部の複数の機能のみが直ちに実行できる状態にあるモードや全機能が直ちに実行できる状態にあるモードが含まれる。また、低消費電力モードでは、複合機100の一部のみに電力を供給することで、低消費電力モードから他の電力供給モードへの移行条件を満たすか否かを検知することができる状態に、複合機100は維持される。例えば、上記復帰条件を満たすか否かの検知に無関係なセンサ(例えば、プラテンカバー開閉検知センサや原稿検知センサ等)、RAM202、HDD204、各ユニット(画像読取部120、画像形成部140)等への電力供給が停止される。また、CPU201に対しても、上記検知に必要な最小限の電力のみが供給される。
指示認識部305により認識される指示には、特定の機能が指定されている指示と、特定の機能が指定されていない指示とがある。例えば、特定の機能が指定されている指示には、複合機100が実行可能な各機能(画像読取機能、画像形成機能、ファクシミリ送受信機能、ネットワーク送受信機能)にそれぞれ対応づけられた操作パネル171の特定の操作ボタンを押下することで入力される指示、情報処理端末からネットワークアダプタ161を通じて入力される画像読取指示やファクシミリ送信指示や印刷指示等の指示、公衆通信回線164からFAXアダプタ163に着信するファクシミリ受信指示が含まれる。一方、特定の機能が指定されていない指示には、電源ボタン等の、複合機100が実行可能な各機能にそれぞれ対応づけられた操作パネル171の特定の操作ボタン以外の操作ボタンを押下することで入力される指示が含まれる。
特定の機能が指定されている指示を認識した指示認識部305は、その旨を電力制御部404に通知する。当該通知を受けた電力制御部404は、複合機100の全体に電力を供給するモードではなく、当該機能を実現するユニットに電力を供給するモードに移行する。例えば、通知された指示がネットワークアダプタ161を介した画像データの読取指示であれば、電力制御部404は画像読取機能に必要なユニットのみに電力を供給する。また、通知された指示がFAXアダプタ163を介したファクシミリの受信指示であれば、ファクシミリ受信機能に必要なユニットのみに電力を供給する。一方、特定の機能が指定されていない指示を認識した指示認識部305は、その旨を電力制御部404に通知する。当該通知を受けた電力制御部404は、複合機100の全体に電力を供給するモードに移行する。
準備動作実行部301は、1の機能の実行である本動作に先行して、当該本動作を実行するための準備動作を本動作と独立して当該1の機能を実現するユニットに実行させる。ここでは、本動作は、現像器144による感光体ドラム141へのトナー像の形成であり、準備動作が当該トナー像形成のための現像器144の準備動作(具体的には感光体ドラム141と対向して配置され、保持したトナーを感光体ドラム141へ付着させる現像ローラの回転動作)であるとする。この場合、上記1の機能(以下、適宜、管理対象機能という。)は画像形成機能になり、現像器144が管理対象ユニットになる。この構成において、本動作である感光体ドラム141へのトナー像の形成を伴わない現像器144の準備動作が繰り返し実行されると、現像器144の現像ローラまで搬送されたトナーは現像ローラ上に保持され続ける。当該状態では、トナーは現像器144内部の新鮮なトナーと交換されることがないため、準備動作として現像ローラが回転される都度、帯電劣化等によりトナーの品質が劣化する。このような劣化したトナーにより画像形成がなされると、画像形成品質が低下するという不具合が発生する。
判定部302は、本動作の実行を伴わない現像器144の準備動作の実行状況に基づいて、準備動作実行部301に現像器144の準備動作を実行させるか否かを判定する。本実施形態では、判定部302は、現像器144の準備動作の実行状況として、感光体ドラム141へのトナー像の形成を伴わない現像器144の準備動作の連続実行回数を画像形成部140から取得している。そして、判定部302は、この連続実行回数が予め指定された閾値を超えている場合に準備動作実行不可と判定し、連続実行回数が予め指定された閾値以下である場合に準備動作実行可と判定する。この閾値は、例えば、感光体ドラム141へのトナー像の形成を伴わない現像器144の準備動作を繰り返した場合に画像形成品質の低下が発生する連続実行回数を実験等により求め、当該連続実行回数に基づいて予め設定することができる。
なお、ここでの閾値は、現像器144において、次に感光体ドラム141へのトナー像の形成を伴わない準備動作が実行され、その後に準備動作とトナー像の形成とが実行されると画像形成品質の低下が発生し得る値が設定される。つまり、現像器144において、感光体ドラム141へのトナー像の形成を伴わない準備動作があと1回実行されるとその後の本動作において画像形成品質の低下が発生し得る値が設定される。
動作制御部303は、判定部302による判定結果に基づいて準備動作の実行態様を変更する。すなわち、判定部302の判定結果が準備動作実行可である場合、動作制御部303は、感光体ドラム141へトナー像を形成するという本動作の実行を伴う可能性がある指示が複合機100に入力されたときに、現像器144の準備動作を準備動作実行部301に実行させる。また、判定部302の判定結果が準備動作実行不可である場合、動作制御部303は、感光体ドラム141へトナー像を形成するという本動作が実行されない可能性がある指示が複合機100に入力されたときの、準備動作実行部301による現像器144の準備動作の実行を禁止する。この場合、本動作の実行指示、すなわち画像形成機能の実行指示が複合機100に入力されたときに、準備動作実行部301に現像器144の準備動作を実行させる。なお、本実施形態では、動作制御部303は、画像形成部140に関する動作を管理する。画像読取部120等の各ユニットについても、その動作を管理する動作制御部が設けられているが図3では図示を省略している。
続いて、複合機100が実施する低消費電力モードから待機モードへの移行動作について説明する。以下では、まず、特定の機能を指定しない指示が入力された場合の移行動作について説明し、その後に特定の機能を指定する指示が入力された場合の移行動作について説明する。
図4は、上述した複合機100が実施する低消費電力モードから待機モードへの移行手順の一例を示す図である。当該手順は、指示認識部305が特定の機能を指定しない指示の入力を認識したことをトリガとして開始する。この場合、指示が入力された時点ではユーザがいずれの機能を使用するかを特定できないため、複合機100は、全機能が使用可能な待機モードに移行する。なお、ここでは低消費電力モードから待機モードへの移行手順として説明するが、ユーザがいずれの機能を使用するか特定できない状況は複合機100の主電源をOFF状態からON状態に切り替えたとき(外部から複合機100への電力供給を開始したとき)等にも発生し得る。したがって、複合機100の主電源をOFF状態からON状態に切り替えたとき手順として以下の手順を適用することもできる。
上述のように、指示認識部305が特定の機能を指定しない指示の入力を認識すると、指示認識部305からの通知に応じて、電力制御部304は全ユニットに電力を供給する(ステップS401)。このとき、指示認識部305は、動作制御部403に対しても特定の機能を指定しない指示が入力された旨を通知する。当該通知を受けた動作制御部403は、現像器144の準備動作を実行してもよいか否かを判定部302に問い合わせる。
このとき、判定部302は、自身が保持している現像器144の準備動作の連続実行回数Aが予め指定されている閾値を超えているか否かを判定する(ステップS402)。ここでは、閾値として「5」が指定されており、連続実行回数Aが「5」であるとする。この場合、連続実行回数Aは閾値以下であるため、判定部302は準備動作実行可と判定し、当該判定結果を動作制御部303に通知する(ステップS402Yes)。
準備動作実行可である旨の通知を受けた動作制御部303は、現像器144の準備動作を準備動作実行部301に実行させる(ステップS403)。なお、本実施形態では、画像形成機能を実現する画像形成部140の現像器144のみを管理対象ユニットとしており、他のユニットは管理対象としていない。そのため、本実施形態では、ステップS403において、現像器144の準備動作を含む全ユニットの準備動作が実行される。
また、本実施形態では、準備動作実行部301により現像器144の準備動作が実行されたときに、判定部302が連続実行回数Aの値をインクリメントする(ステップS404)。ここでは、上述のように連続実行回数Aが「5」であるので、インクリメント後の連続実行回数Aは「6」になる。準備動作実行部301により現像器144の準備動作が実行された時点では、このとき実行された現像器144の準備動作が実動作を伴わない準備動作であるか否かは確定していない。しかしながら、後述のように、実動作を伴う準備動作であった場合は、連続実行回数AがリセットされてA=0となるため、この時点で連続実行回数Aの値をインクリメントしても不都合はない。
以上の手順では、複合機100には、特定の機能を指定しない指示が入力されただけであり、未だ特定の機能を実行する指示が入力されていない。そのため、複合機100は、特定の機能の実行指示が入力されるまで待機する(ステップS405No)。このとき、管理対象機能である画像形成機能の実行指示(例えば、複写指示)が入力されると、指示認識部305はその旨を動作制御部303に通知する(ステップS405Yes、S406Yes)。当該通知を受けた動作制御部303は、先の現像器144の準備動作が実動作を伴う準備動作であることが確定したため、判定部402に連続実行回数Aの値をリセットさせるとともに、入力された指示に応じた画像形成を画像形成部140に実行させる(ステップS407、S408)。
また、ステップS405において、管理対象機能以外の機能の実行指示、例えば、画像読取指示が入力されると、指示認識部305はその旨を動作制御部303に通知する(ステップS405Yes、S406No)。当該通知を受けた動作制御部303は、先の現像器144の準備動作が実動作を伴わない準備動作であることが確定したため、判定部402の連続実行回数Aの値をリセットしない。また、このとき、入力された指示に応じた画像読取が画像読取部120において実行される(ステップS408)。
一方、ステップS402において、連続実行回数Aが、例えば「6」であった場合、連続実行回数Aは閾値を超えているため、判定部302は準備動作実行不可と判定し、当該判定結果を動作制御部303に通知する(ステップS402No)。
準備動作実行不可である旨の通知を受けた動作制御部303は、準備動作実行部301による現像器144の準備動作を禁止する(ステップS409)。上述のように、本実施形態では、現像器144のみが管理対象ユニットであり、他のユニットは管理対象ではない。そのため、ステップS409では、現像器144の準備動作を除く他のユニットの準備動作が実行される。
以上の手順では、複合機100には、特定の機能を指定しない指示が入力されただけであり、未だ特定の機能を実行する指示が入力されていない。そのため、複合機100は、特定の機能の実行指示が入力されるまで待機する(ステップS410No)。このとき、管理対象機能である画像形成機能の実行指示(例えば、複写指示)が入力されると、指示認識部305はその旨を動作制御部303に通知する(ステップS410Yes、S411Yes)。当該通知を受けた動作制御部303は、このときに準備動作実行部301に現像器144の準備動作を実行させ、その後、入力された指示に応じた画像形成を画像形成部140に実行させる。また、このとき実行される現像器144の準備動作は実動作を伴うため、判定部402に連続実行回数Aの値をリセットさせる(ステップS412、S413、S408)。
また、ステップS410において、管理対象機能以外の機能の実行指示、例えば、画像読取指示が入力されると、入力された指示に応じた画像読取が画像読取部120において実行される(ステップS410Yes、S411No、S408)。なお、この場合、現像器144の準備動作は実行されていないため、判定部402が連続実行回数Aの値をインクリメントすることもない。
以上のように、本実施形態では、動作制御部303は、判定部302の判定結果が準備動作実行可である場合、感光体ドラム141へトナー像を形成するという本動作の実行を伴う可能性がある指示(特定の機能を指定しない指示)が複合機100に入力されたときに、現像器144の準備動作を準備動作実行部301に実行させる。また、判定部302の判定結果が準備動作実行不可である場合、感光体ドラム141へトナー像を形成しない可能性がある指示(特定の機能を指定しない指示)が複合機100に入力されたときの、準備動作実行部301による現像器144の準備動作の実行を禁止する。この場合、画像形成の実行指示が複合機100に入力されたときに準備動作実行部301に現像器144の準備動作を実行させる。
以上のように、複合機100では、特定の機能が指定されていない指示が入力された場合、判定部302の判定結果が準備動作実行可であるときは、当該指示の入力に応じた待機モードへの移行の際に、動作制御部303における管理対象ユニットの準備動作を含む全機能についての準備動作が実行される。一方、判定部302の判定結果が準備動作実行不可であるときは、当該指示の入力に応じた待機モードへの移行の際に、管理対象ユニットの準備動作は実行されず、当該指示の入力の後に、管理対象ユニットの本動作の実行指示が入力されたときに準備動作が実行される。
なお、上述の説明では、ステップS405およびステップS410において、特定の機能の実行指示が入力されるまで待機する事例を説明したが、当該ステップよりも前のステップと並行して特定の機能の実行指示が複合機100に入力されていてもよい。この場合、ステップS405およびステップS410において、入力を待機することなく手順が進行することになる。
次いで、特定の機能を指定する指示が入力された場合の移行動作について説明する。図5は、複合機100が実施する低消費電力モードから待機モードへの移行手順の一例を示す図である。当該手順は、指示認識部305が特定の機能を指定する指示の入力を認識したことをトリガとして開始する。
上述のように、指示認識部305が特定の機能を指定する指示の入力を認識すると、指示認識部305からの通知に応じて、電力制御部304は指定された機能を実現するユニットに電力を供給する(ステップS501)。
このとき、入力された指示が管理対象機能である画像形成機能の実行指示(例えば、複写指示)であると、指示認識部305はその旨を動作制御部303に通知する(ステップS502Yes)。当該通知を受けた動作制御部303は、準備動作実行部301に現像器144の準備動作を実行させ、その後、入力された指示に応じた画像形成を画像形成部140に実行させる。また、このとき実行される現像器144の準備動作は実動作を伴うため、判定部402に連続実行回数Aの値をリセットさせる(ステップS503、S504、S505)。
また、入力された指示が管理対象機能以外の機能の実行指示、例えば、画像読取指示であると、画像読取部120において画像読取のための準備動作が実行され、その後に、入力された指示に応じた画像読取が画像読取部120において実行される(ステップS504、S505)。なお、この場合、現像器144の準備動作は実行されていないため、判定部402が連続実行回数Aの値をインクリメントすることもない。
以上のように、複合機100では、特定の機能が指定する指示が入力された場合、判定部302の判定結果にかかわらず、当該指示の入力に応じた待機モードへ移行される。
以上説明したように、この複合機100では、本動作を伴わない現像器144の準備動作の実行が、画像品質低下が発生することのない回数以下に制限される。そのため、本動作を伴わない現像器144の準備動作が繰り返し実行されることに起因する画像品質低下を防止することができる。また、本動作を伴わない現像器144の準備動作が実行されても画像品質低下が発生しない状況下では、画像形成の実行を伴う可能性がある指示が入力されたときに準備動作が実行される。そのため、速やかに画像形成を実行することができ、ユーザの使用利便性を損なうこともない。
なお、上記では、判定部302が、本動作の実行を伴わない準備動作の連続実行回数に基づいて準備動作を実行させるか否かを判定する構成としたが、本動作の実行を伴わない準備動作の実行状況を反映するものであれば他の任意のデータを使用することができる。例えば、準備動作の実行の際に駆動される駆動部分を、先の本動作の実行以後に駆動した累計時間が予め指定された閾値を超えているか否かに基づいて準備動作を実行させるか否かを判定する構成を採用することもできる。
以上のように、本発明によれば、ユーザの使用利便性を損なうことを極力防止しつつ、本動作を伴うことなく実行される準備動作に起因する不具合の発生を適切に防止できる。
なお、上述した実施形態は本発明の技術的範囲を制限するものではなく、既に記載したもの以外でも、本発明の範囲内で種々の変形や応用が可能である。例えば、上記実施形態では、現像器によりドナー像が形成される像担持体が感光体ドラムである事例について説明したが、当該像担持体は中間転写ベルトであってもよい。また、管理対象ユニットも現像器に限らず、準備動作の実行により不具合が発生し得る任意のユニットに適用することができる。例えば、上述の複合機100において感光体ドラム141や中間転写ベルト145を管理対象ユニットとしてもよい。この場合、準備動作により、クリーニング器150あるいはクリーニング器160のクリーニングブレードがトナーの供給が無い状態で圧接することにより摩擦力が増加し、感光体ドラム141や中間転写ベルト145が劣化するという不具合の発生を防止することができる。また、管理対象ユニットは、複数であってもよい。
また、図4〜図5に示したフローチャートは、等価な作用を奏する範囲において、各ステップの順序を適宜変更可能である。例えば、連続実行回数Aのインクリメントやリセットは、同様の作用を奏する任意のタイミングで実行可能である。
さらに、上記実施形態では、電力制御部304を備える構成を説明したが、本発明において電力制御部は必須の要素ではない。例えば、所定時間経過するごとに各ユニットの準備動作を実行するように構成された複合機等に適用した場合でも同様の効果を得ることができる。
加えて、上述の実施形態では、スキャナ機能、印刷機能および送信機能を有するデジタル複合機として本発明を具体化したが、このようなデジタル複合機に限らず、複数の機能を有する任意の画像処理装置に本発明を適用することも可能である。
本発明によれば、ユーザの使用利便性を損なうことを極力防止しつつ、本動作を伴うことなく実行される準備動作に起因する不具合の発生を適切に防止でき、画像処理装置として有用である。
100 複合機(画像処理装置)
120 画像読取部
140 画像形成部
161 ネットワークアダプタ
163 FAXアダプタ
301 準備動作実行部
302 判定部
303 動作制御部
304 電力制御部

Claims (4)

  1. 複数の機能を実行可能な画像処理装置であって、
    1の機能の実行である本動作に先行して、当該本動作を実行するための準備動作を、前記本動作と独立して当該1の機能を実現するユニットに実行させる準備動作実行部と、
    前記本動作の実行を伴わない前記準備動作の実行状況に基づいて、前記準備動作実行部に前記準備動作を実行させるか否かを判定する判定部と、
    前記判定部による判定結果が準備動作実行可である場合、前記本動作の実行を伴う可能性がある指示が入力されたときに前記準備動作実行部に前記準備動作を実行させ、前記判定部による判定結果が準備動作実行不可である場合、前記本動作の実行を伴わない可能性がある指示が入力されたときの前記準備動作実行部による前記準備動作の実行を禁止するとともに前記本動作の実行指示が入力されたときに前記準備動作実行部に前記準備動作を実行させる動作制御部と、
    を備え
    前記判定部は、前記本動作の実行を伴わない前記準備動作の連続実行回数が予め指定された閾値を超えている場合、準備動作実行不可と判定する、画像処理装置。
  2. 少なくとも1の機能を実行可能な状態にある待機モードと、前記待機モードに比べて消費電力量が少ない低消費電力モードとを含む複数の電力供給モードを切り替える電力制御部をさらに備え、
    前記指示の入力に応じて、前記電力制御部が前記低消費電力モードから前記待機モードへ電力供給モードを切り替える、請求項1の画像処理装置。
  3. 被転写体に転写されるトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体上にトナー像を形成する現像器と、
    をさらに備え、
    前記本動作が、前記現像器による前記像担持体へのトナー像の形成であり、前記準備動作が当該トナー像形成のための前記現像器の準備動作である、請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 被転写体に転写されるトナー像を担持する像担持体と、
    前記像担持体上にトナー像を形成する現像器と、
    をさらに備え、
    前記本動作が、前記現像器による前記像担持体へのトナー像の形成であり、前記準備動作が当該トナー像形成のための前記像担持体の準備動作である、請求項1からのいずれか1項に記載の画像処理装置。
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