JP5611026B2 - データ通信装置およびそれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、送信側との間で信号のやり取りを行ってからデータを受信するデータ通信装置と、そのデータ通信装置を備えた画像形成装置とに関するものである。
従来から、ファクシミリの機能を備えた通信装置が種々提案されている。例えば特許文献1の装置では、CPU、内部メモリ、記憶装置、入力装置、出力装置、通信装置等の各部を機能ごとにグループ化して2つ以上の複数のブロックに分割するとともに、各ブロックの動作モードを、通常の動作が可能な正規電力駆動モードと、電源を完全に遮断したオフ状態または低消費電力の待機状態で駆動する省電力駆動モードとで切り換えて制御するようにしている。そして、回線からの着信を検出する着信検出手段と、電力制御手段とを含むブロックのみを正規電力駆動モードに設定し、着信検出手段が着信を検出して着信したことを示す信号を出力したとき、電力制御手段が、装置内のデータ通信に必要なブロックのみを正規電力駆動モードに切り換えるようにしている。これにより、着信検出後に装置全体を動作状態にする場合に比べて、より低消費電力化を図ることが可能となっている。
特開平11−327705号公報(請求項1、段落〔0003〕、〔0031〕、図1等参照)
ところで、データ送信側からデータ受信側に対してファクシミリのデータが送信される場合、受信側で呼出信号を着信してからすぐに送信側からデータが送られてくるのではなく、お互いの装置がファクシミリ機能を有しているかどうかの確認のために、送信側はまず、自分がファクシミリ機能を持っていることを示す識別信号(例えばCNG信号)を送信し、受信側は、その識別信号を受けて、自分がファクシミリ機能を持っていることを示す初期通信信号(例えばCED信号)を送信側に向けて発信し、送信側がこの初期通信信号を受けてはじめて、受信側に向けてデータを送信する。
したがって、特許文献1のように、着信検出後、直ちに必要なブロックを動作状態にする構成では、データが送信されない期間、つまり、識別信号および初期通信信号の送受信の期間においても電力が消費されるため、データ通信を行う際に無駄な電力が消費されるという問題が生ずる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、データ通信を行う際に、データが送信されない期間での無駄な電力消費を回避して、より省電力化を図ることができるデータ通信装置と、そのデータ通信装置を備えた画像形成装置とを提供することにある。
本発明のデータ通信装置は、通信回線を介して送信対象となるデータを受信するデータ通信部と、前記データ通信部の動作モードを、前記データの受信が可能な通常モードと、前記通常モードよりも消費電力の小さい省電力モードとの間で切り換える動作モード制御部とを備え、前記動作モード制御部は、前記データの受信前に、前記通信回線を介して呼出信号の着信を検出する着信検出部と、前記呼出信号の着信検出後、前記通信回線を介して送信側の識別信号を受信して、前記データの受信前に、初期通信信号を送信側に発信する初期通信部と、前記初期通信信号の発信後、前記データ通信部への電力供給を制御することにより、前記データ通信部を前記省電力モードから前記通常モードに切り替える電力制御部とを備えていることを特徴としている。
上記の構成によれば、初期通信信号の発信後、電力制御部によって前記データ通信部が省電力モードから通常モードに切り替わるので、データ通信部は、初期通信信号の発信後に送信側から送信されるデータを受信することが可能な状態となる。
また、データ通信部が通常モードに切り替わるのは、着信検出部が呼出信号の着信を検出し、その後、初期通信部が送信側の識別信号を受信し、それを受けて初期通信信号を送信側に発信した後である。つまり、データ送信前(初期通信信号の発信前)においては、データ通信部は通常モードで動作しない。これにより、データが送信されない期間(識別信号および初期通信信号の送受信のみが行われる期間)において、データ通信部で無駄に電力が消費されることがない。その結果、呼出信号の着信を検出してから、データ通信部が通常モードとなってデータの受信が完了するまでの1通信において、データ通信部での電力消費量を抑えて、より省電力化を図ることができる。
また、初期通信部は初期通信信号を送信側に発信する簡単な回路で構成することができるので、初期通信部での消費電力を小さく抑えることは可能である。したがって、動作モード制御部が初期通信部を備えた構成であっても、上記の1通信においては、装置全体としての消費電力を抑えることができる。
本発明のデータ通信装置において、前記データ通信部は、前記初期通信部と通信可能に接続され、送信側から送信されるデータを前記初期通信部を介して受信する通信制御部と、前記通信制御部への電力供給を制御する電力供給制御部とをさらに備え、前記動作モード制御部の前記電力制御部は、前記初期通信信号の発信後、前記データ通信部の前記電力供給制御部に電力を供給し、前記電力供給制御部から前記通信制御部に電力を供給させる構成であってもよい。
初期通信信号の発信後、電力供給制御部によって通信制御部に電力が供給される。これにより、通信制御部は、初期通信部を介してデータを受信することが可能な状態となり、データ通信部を確実に通常モードで動作させることが可能となる。
本発明のデータ通信装置において、前記動作モード制御部は、前記データ通信部での前記データの受信完了直後または受信完了から所定時間経過後に、前記データ通信部への電力供給を遮断することにより、前記データ通信部を前記通常モードから前記省電力モードに切り換える構成であってもよい。
このように、データ受信完了直後または受信完了から所定時間経過後に、データ通信部を通常モードから省電力モードに切り替えることにより、データの1通信の間のみならず、データの受信完了後も含めて、データ通信部での省電力化を図ることができる。
本発明のデータ通信装置において、前記識別信号は、CNG信号であり、前記初期通信信号は、CED信号またはANSam信号であってもよい。
この場合は、本発明のデータ通信装置をファクシミリ装置として機能させることができる。
本発明の画像形成装置は、上述した本発明のデータ通信装置と、前記データ通信装置が受信したデータに基づいて、記録媒体に画像を形成するための画像形成部とを備えていてもよい。
この構成では、データ通信装置にて受信したデータに基づいて、記録媒体に画像が形成される画像形成装置を実現することができる。
本発明によれば、呼出信号の着信検出後、直ちにデータ通信部が省電力モードから通常モードに切り替わる構成に比べて、データ通信部が通常モードに切り替わるタイミングが遅れる。したがって、送信対象となるデータが送信されない期間、すなわち、識別信号および初期通信信号の送受信の期間において、データ通信部にて無駄な電力消費がなく、1通信におけるデータ通信部での電力消費量を抑えて、より省電力化を図ることができる。また、初期通信部は初期通信信号を送信側に発信する簡単な回路で構成することができ、初期通信部での消費電力を小さく抑えることは可能であるので、動作モード制御部が初期通信部を備えた構成であっても、上記の1通信においては、装置全体としての消費電力を抑えることができる。
本発明の実施の一形態に係る画像形成装置としての複合機の概略の構成を模式的に示す断面図である。 上記複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 上記複合機のファクシミリ装置の詳細な構成を示すブロック図である。 上記ファクシミリ装置における動作の流れを示すフローチャートである。
本発明の実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。まず、本発明のデータ通信装置としてのファクシミリ装置について説明する前に、そのファクシミリ装置を備えた画像形成装置について説明する。
(画像形成装置の概略)
図1は、電子写真方式を利用して画像を形成する画像形成装置としての複合機200の概略の構成を模式的に示す正面視での断面図である。複合機200は、例えば、コピー、ファクシミリ、スキャナ、プリンタ等の諸機能を併せ持つ、いわゆるMFP(Multi Function Peripheral)と呼ばれるものであり、画像読取部1と、原稿搬送部2とを有している。
画像読取部1は、原稿搬送部2によって搬送されて搬送読取用コンタクトガラス11上を通過する原稿の画像、または、載置読取用コンタクトガラス12に載置された原稿の画像を読み取る。この画像読取部1は、原稿搬送部2によって搬送される原稿の画像読取時には、光源を有するキャリッジを読取位置に移動させ、その読取位置で搬送読取用コンタクトガラス11を介して原稿に光を照射し、原稿からの反射光をイメージセンサで受光することにより、上記原稿の画像を主走査方向の1ラインごとに読み取る。また、画像読取部1は、載置読取用コンタクトガラス12に載置された原稿の画像読取時には、キャリッジを副走査方向に移動させながら載置読取用コンタクトガラス12を介して原稿に光を照射し、原稿からの反射光をイメージセンサで受光することにより、上記原稿の画像を読み取る。
原稿搬送部2は、搬送読取用コンタクトガラス11上に読取原稿を1枚ずつ自動的に連続して搬送する原稿搬送装置であり、画像読取部1の上方に設けられている。この原稿搬送部2は、複合機背面側に水平に位置する回動軸(図示せず)を中心に回動可能に設けられており、画像読取部1の原稿台(載置読取用コンタクトガラス12)に原稿を載置する際に上下方向に開閉する上面カバーを構成している。また、載置読取用コンタクトガラス12に載置されるブック原稿の画像を読み取る場合、原稿搬送部2はブック原稿を上から押さえる原稿押さえ部としても機能する。なお、原稿搬送部2の代わりに、原稿押さえ部としての機能のみを有する上面カバーが設けられてもよい。
また、複合機200は、画像読取部1の正面側に操作パネル3を有している。操作パネル3は、複合機200の設定用のキーを表示しつつユーザによる設定入力を受け付ける入力部であり、タッチパネルを含む液晶表示部30と、コピー部数等の数字入力を行うためのテンキー部31と、印刷開始を指示入力するためのスタートキー32とを有している。
また、複合機200は、給紙部4A、搬送路4B、画像形成部5A、中間転写部5B、定着部5C等を備えており、画像読取部1で読み取られた画像を記録媒体上に形成する。なお、複合機200は、外部から送信される画像データに基づいて記録媒体上に画像を形成することもできる。
給紙部4Aは、複合機200の本体内に複数設けられており、それぞれ、各サイズ(例えば、A4、B4等のA型、B型用紙等)、各種用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等)を記録媒体として複数枚収容している。各給紙部4Aは、それぞれ回転駆動する給紙ローラ41を備え、印刷時、1枚ずつ搬送路4Bに用紙を送り込む。
搬送路4Bは、装置内で用紙を搬送する通路である。そして、搬送路4Bには、用紙の案内のためのガイド板や、用紙搬送時に回転駆動する搬送ローラ対42(図1おいて、上方から42A、42B、42Cの計3つ)や、搬送される用紙を画像形成部5Aの手前で待機させ、形成されたトナー像の転写タイミングに合わせて用紙を送り出すレジストローラ対43等が設けられる。また、定着完了後の用紙を排出トレイ44に排出する排出ローラ対45も設けられる。
画像形成部5Aは、複数の画像形成ユニット50(ブラック用の50Bk、イエロー用の50Y、シアン用の50C、マゼンタ用の50M)と露光装置51を含む。露光装置51は、画像読取部1で読み取られた画像の画像データ等に基づき、レーザ光を点消灯しつつ出力し、各感光体ドラムを走査露光する。画像形成ユニット50は、回転駆動可能に支持された感光体ドラムや、感光体ドラムの周囲に配設された帯電装置、現像装置、清掃装置等を備える。そして、各画像形成ユニット50と露光装置51によって、感光体ドラムの周面上にトナー像が形成される。
中間転写部5Bは、各画像形成ユニット50からトナー像の1次転写を受け、用紙に2次転写を行う。中間転写部5Bは、各1次転写ローラ52Bk〜52M、中間転写ベルト53、駆動ローラ54、複数の従動ローラ55、2次転写ローラ56、ベルト清掃装置57等で構成される。各1次転写ローラ52Bk〜52Mは、対応する感光体ドラムとで無端状の中間転写ベルト53を挟み込む。各1次転写ローラ52Bk〜52Mには、転写用電圧が印加され、トナー像は中間転写ベルト53に転写される。
中間転写ベルト53は、駆動ローラ54等に張架され、モータ等の駆動機構(不図示)に接続される駆動ローラ54の回転駆動により周回する。駆動ローラ54は、2次転写ローラ56とで中間転写ベルト53を挟み込む。各画像形成ユニット50で形成されたトナー像(ブラック、イエロー、シアン、マゼンタの各色)は、順次、ずれなく重畳して中間転写ベルト53に1次転写された後、所定の電圧を印加された2次転写ローラ56により、用紙に転写される。
定着部5Cは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。定着部5Cは、主として、発熱体を内蔵する加熱ローラ58とこれに圧接する加圧ローラ59からなる。用紙が、加熱ローラ58と加圧ローラ59との間に形成されるニップを通過すると、トナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。定着部5Cから排出される用紙は、排出トレイ44に送られる。
(複合機のハードウェア構成)
次に、複合機200のハードウェア構成について説明する。図2は、複合機200のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。複合機200は、本体制御部6を有している。
本体制御部6は、画像読取部1、原稿搬送部2、操作パネル3、給紙部4A、搬送路4B、画像形成部5A、中間転写部5B、定着部5Cと接続され、用紙搬送やトナー像形成等、各部の動作制御を行う。操作パネル3での設定やコピー実行指示は、本体制御部6に伝達される。本体制御部6は、上記の設定や指示に基づき、画像読取部1および原稿搬送部2に対して動作指示を与える。そして、本体制御部6は、画像読取部1から受け取った原稿の画像データに基づき、印刷を行わせる(コピー)。
本体制御部6には、中央演算処理装置としてのCPU61と、記憶部62とが設けられている。記憶部62は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard disk drive)、フラッシュROM等の、不揮発性および揮発性のメモリで構成されている。なお、記憶部62は、本体制御部6の外部に設けられていてもよい。
記憶部62は、複合機200を制御するためのプログラム、データ等を記憶する。本体制御部6は、記憶部62のプログラムやデータを利用して、各部を制御し、印刷を行わせる。なお、本体制御部6は、全体制御や通信制御や画像処理を行うメイン制御部、画像形成や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。ここでは、これらの制御部をまとめた形態で示して説明する。
また、本体制御部6には、画像処理部63が設けられる。画像処理部63は、ASICやメモリ等で構成され、濃度変換処理や、拡大縮小処理や、回転処理や、画像データの圧縮、伸張処理などの各種画像処理を行う。なお、画像処理部63は、その他、公知となっている画像処理(例えば、枠消し処理)等を行うこともできる。
さらに、本体制御部6には、ファクシミリ装置7が接続されている。このファクシミリ装置7により、通信回線(例えば電話回線)を介してデータを送受信することが可能である。以下、ファクシミリ装置7の詳細について説明する。
(ファクシミリ装置の詳細について)
図3は、ファクシミリ装置7の詳細な構成を示すブロック図である。なお、同図では、データや信号(制御信号を含む)の経路を実線の矢印で示し、電力の経路を白抜きの矢印で示している。ファクシミリ装置7は、回線I/F部71と、電源部72と、動作モード制御部80と、データ通信部90とを有している。回線I/F部71は、通信回線を介してデータや各種の信号(制御信号を除く)を送受信するためのインターフェースである。
ここで、データとは、ファクシミリでの送受信の対象となる、文字、図面、写真等を構成する点や線などのデータを示す。また、送受信される信号とは、例えば呼出信号、CNG信号、CED信号、ANSam信号など、上記データの送受信前に、送信側と受信側との間で送受信される信号を指す。データと信号とは、このような点で区別される。
電源部72は、装置の各部に電力を供給するための電源である。動作モード制御部80には、電源部72からの電力が常に供給されているが、データ通信部90への電力供給は、動作モード制御部80によって制御される。
動作モード制御部80は、送信側から通信回線を介して送信される呼出信号やCNG信号の受信を監視するとともに、データ通信部90への電力供給を制御することにより、データ通信部90の動作モードを、通常モードと省電力モードとの間で切り換える。ここで、通常モードとは、データ通信部90に電力が供給されて、データ通信部90が動作可能な状態となり、少なくとも、データ通信部90でデータの送受信が可能となる動作モードを指す。一方、省電力モードとは、データ通信部90への電力供給が遮断されてデータ通信部90が動作不可能な状態となり、電力供給の遮断によって、通常モードよりも消費電力が小さくなるモードを指す。
このような制御を行う動作モード制御部80は、着信検出部81と、初期通信部82と、電力制御部83とを備えている。
着信検出部81は、送信側から送信されるデータの受信前に、通信回線を介して呼出信号(リンガー信号)の着信を検出するものである。初期通信部82は、着信検出部81にて呼出信号の着信を検出した後、通信回線を介して送信される送信側の識別信号であるCNG信号を受信し、それを受けて、初期通信信号であるCED信号をデータの受信前に送信側に発信する。一般には、CNG信号は、0.5秒間だけONとなり、その後3秒間OFFとなる1100Hzのトーン信号であり、CED信号は、2100Hzのトーン信号である。CNG信号の受信およびCED信号の発信により、データの送信側と受信側とは、互いにファクシミリでデータを送受信できることを認識することができ、送信側は受信側に向けてデータを送信することが可能となる。なお、初期通信部82は、上記のCED信号の代わりにANSam信号を発信してもよい。
電力制御部83は、初期通信部82がCED信号を発信側に発信した後、データ通信部90を省電力モードから通常モードに切り替える。ここで、上記のCED信号は、初期通信部82から着信検出部81を介して送信側に送られるので、着信検出部81は、CED信号の発信の有無を判断できる。CED信号が発信されると、着信検出部81は電力制御部83にCED信号の発信を知らせる信号を出力する。電力制御部83は、着信検出部81からの信号を受けることでCED信号の発信を認識し、その後、データ通信部90への電力供給を制御して、データ通信部90を省電力モードから通常モードに切り替えることになる。
データ通信部90は、CED信号の送信側への発信後に、送信側から通信回線を介して送信されるデータを受信するデータ受信部としての機能を有するとともに、通信回線を介してデータを送信するデータ送信部としての機能を有している。このデータ通信部90は、通信制御部91と、電力供給制御部92と、CPU93と、内部メモリ94と、記憶装置95とを備えている。
通信制御部91は、動作モード制御部80の初期通信部82と通信可能に接続されており、送信側から送信されるデータを、着信検出部81および初期通信部82を介して受信することが可能である。電力供給制御部92は、通信制御部91を含むデータ通信部90の各部への電力供給を制御するものである。この電力供給制御部92による電力供給は、動作モード制御部80の電力制御部83によって制御される。なお、本実施形態では、電源部72の電力を、電力制御部83を介して電力供給制御部92に供給する構成としているが、直接電力供給制御部92に供給するようにしても構わない。
内部メモリ94や記憶装置95には、データ通信部90を制御するためのプログラムや、通信制御部91にて受信したデータが記憶される。CPU93は、上記のプログラムに従って動作し、受信したデータの内部メモリ94や記憶装置95への格納など、各部の動作を制御する。また、CPU93は、内部メモリ94や記憶装置95に格納されたデータを、上述した本体制御部6を介して外部(例えば画像形成部5A(図2参照))に送信する制御も行う。これにより、複合機200では、ファクシミリ装置7で受信したデータに基づき、用紙に画像を印刷することができる。
(ファクシミリ装置の動作モードの制御について)
次に、上記構成のファクシミリ装置7における通常モードと省電力モードとの切り換え動作について説明する。図4は、ファクシミリ装置7における動作の流れを示すフローチャートである。
まず、データ通信部90は、省電力モードにあり、データの送受信が不可能な状態にあるものとする。なお、動作モード制御部80には、電源部72からの電力が常に供給されているため、常に、外部からの呼出信号の着信を検出できる状態にある。
動作モード制御部80の着信検出部81が、通信回線を介して送信された呼出信号の着信を検出すると(S1)、次に、初期通信部82は、同じく通信回線を介して送信されるCNG信号を受信するまで待機し(S2)、CNG信号を受信すると、送信側にCED信号を発信する(S3)。このとき、CED信号は、初期通信部82から着信検出部81および回線I/F部71を介して送信側に送信される。
着信検出部81は、CED信号が発信されると、電力制御部83に対してCED信号の発信を通知する信号を出力し、電力制御部83は、この信号を受けて、データ通信部90に対して電力の供給を開始する(S4)。つまり、電力制御部83は、CED信号の発信後、データ通信部90の電力供給制御部92に電力を供給し、電力供給制御部92から通信制御部91をはじめ、データ通信部90の各部に電力を供給させる。これにより、データ通信部90は、省電力モードから通常モードに切り替わり、送信側から送信されるデータを受信できる状態となる。
一方、データの送信側では、上記CED信号の受信により、互いにファクシミリの通信が可能であると判断されるので、その後、送信対象となるデータをファクシミリ装置7に向けて送信すると、データ通信部90の通信制御部91は、通信回線、通信I/F部71、動作モード制御部80の着信検出部81、初期通信部82を順に介して、送信側から送信されたデータを受信する(S5)。受信したデータは、CPU93の制御のもとで、内部メモリ94等に格納されたり、画像形成部5Aに送信されることになる。
データ通信部90でのデータ受信の完了後、所定時間(例えば1分)が経過すると(S6)、電力制御部83は、データ通信部90への電力供給を停止させる(S7)。これにより、データ通信部90は通常モードから再び省電力モードに切り替わり、データの送受信が不可能な状態となる。
なお、S6およびS7の工程は、例えば以下のようにすることで実現できる。動作モード制御部80の着信検出部81は、送信側から送信されるデータの通り道にあるので、送信側からのデータの送信が完了すると、その完了時点を判断することができる。したがって、データ送信の完了からの時間を計時する計時部としての機能を着信検出部81に持たせておき、データ送信の完了後所定時間(例えば1分)が経過したときに、その旨を示す信号を電力制御部83に出力し、電力制御部83がデータ通信部90への電力供給を停止させる。これにより、データ通信部90でのデータ受信の完了後、所定時間が経過したときに、データ通信部90を通常モードから省電力モードに切り替えることができる。なお、S7でのデータ通信部90の省電力モードへの移行は、データ通信部90でのデータ受信の完了直後であってもよい。
以上のように、本実施形態では、呼出信号の着信検出後にCNG信号を受信し、CED信号を発信した後、データ通信部90に電力が供給され、データ通信部90が省電力モードから通常モードに切り替わる。つまり、データ通信部90が省電力モードから通常モードに切り替わるのは、CED信号の発信後である。したがって、呼出信号の着信検出後、直ちにデータ通信部90を通常モードに切り替える場合のように、データが送信されない期間、つまり、CNG信号の受信およびCED信号の発信を行う期間での、データ通信部90での無駄な電力消費が起こらない。よって、呼出信号の着信を検出してからデータの受信が完了するまでの1通信において、データ通信部90での電力消費量を抑えて、より省電力化を図ることができる。このように1通信において省電力化を図れるので、この省電力化の効果は、通信回数が多いほど、つまり、ファクシミリによりデータを受ける回数が多いほど高くなる。
また、動作モード制御部80の初期通信部82は、CED信号を送信側に発信する簡単な回路で構成することができ、その消費電力を単位時間(例えば1日)あたり例えば0.1W程度に抑えることが可能である。一方、データ通信部90での通常モードでの消費電力は単位時間(例えば1日)あたり例えば3〜4W程度である。したがって、動作モード制御部80に初期通信部82を設けて、動作モード制御部80を通電状態にし続けても、データの受信がある場合には、装置全体としての消費電力を抑えることができる。
また、動作モード制御部80は、データ通信部90でのデータの受信完了直後または受信完了から所定時間経過後に、データ通信部90への電力供給を遮断することにより、データ通信部90を通常モードから省電力モードに切り換えるので、データの1通信の間のみならず、データの受信完了後も含めて、データ通信部90での省電力化を図ることができる。
また、CED信号の発信後、電力制御部83が電力供給制御部92に電力を供給することによって、電力供給制御部92から通信制御部91に電力が供給されるので、通信制御部91は、初期通信部82を介してデータを受信することが可能な状態となり、データ通信部90を確実に通常モードで動作させることが可能となる。
また、送信側の識別信号はCNG信号であり、受信側から発信される初期通信信号はCED信号またはANSam信号であるので、送信側と受信側とでファクシミリによる通信を確実に行うことができる。
また、上記したファクシミリ装置7を複合機200が備えていることにより、複合機200では、ファクシミリ装置7で受信したデータに基づいて用紙に画像を形成し、出力することが可能となる。
なお、本実施形態では、画像形成装置に適用可能なファクシミリ装置7について説明したが、画像形成装置に適用されなくても、例えば本実施形態のファクシミリ装置7をデータ通信装置単体として利用することも可能である。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、データ通信装置単体としてのファクシミリ装置や、複合機等の画像形成装置に利用可能である。
5A 画像形成部
7 ファクシミリ装置(データ通信装置)
80 動作モード制御部
81 着信検出部
82 初期通信部
83 電力制御部
90 データ通信部
91 通信制御部
92 電力供給制御部
200 複合機(画像形成装置)

Claims (5)

  1. 通信回線を介して送信対象となるデータを受信するデータ通信部と、
    前記データ通信部の動作モードを、前記データの受信が可能な通常モードと、前記通常モードよりも消費電力の小さい省電力モードとの間で切り換える動作モード制御部とを備え、
    前記動作モード制御部は、
    前記データの受信前に、前記通信回線を介して呼出信号の着信を検出する着信検出部と、
    前記呼出信号の着信検出後、前記通信回線を介して送信側の識別信号を受信して、前記データの受信前に、初期通信信号を送信側に発信する初期通信部と、
    前記初期通信信号の発信後、前記データ通信部への電力供給を制御することにより、前記データ通信部を前記省電力モードから前記通常モードに切り替える電力制御部とを備えていることを特徴とするデータ通信装置。
  2. 前記データ通信部は、
    前記初期通信部と通信可能に接続され、送信側から送信されるデータを前記初期通信部を介して受信する通信制御部と、
    前記通信制御部への電力供給を制御する電力供給制御部とをさらに備え、
    前記動作モード制御部の前記電力制御部は、前記初期通信信号の発信後、前記データ通信部の前記電力供給制御部に電力を供給し、前記電力供給制御部から前記通信制御部に電力を供給させることを特徴とする請求項1に記載のデータ通信装置。
  3. 前記動作モード制御部は、前記データ通信部での前記データの受信完了直後または受信完了から所定時間経過後に、前記データ通信部への電力供給を遮断することにより、前記データ通信部を前記通常モードから前記省電力モードに切り換えることを特徴とする請求項1または2に記載のデータ通信装置。
  4. 前記識別信号は、CNG信号であり、
    前記初期通信信号は、CED信号またはANSam信号であることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のデータ通信装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載のデータ通信装置と、
    前記データ通信装置が受信したデータに基づいて、記録媒体に画像を形成するための画像形成部とを備えていることを特徴とする画像形成装置。
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