JP2024018486A - 印刷装置 - Google Patents

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JP2024018486A
JP2024018486A JP2022121857A JP2022121857A JP2024018486A JP 2024018486 A JP2024018486 A JP 2024018486A JP 2022121857 A JP2022121857 A JP 2022121857A JP 2022121857 A JP2022121857 A JP 2022121857A JP 2024018486 A JP2024018486 A JP 2024018486A
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JP2022121857A
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修也 市川
Shuya Ichikawa
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Brother Industries Ltd
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Abstract

【課題】印刷ジョブに基づいた印刷を実行中に割込コピーとプレビュー表示が指示され、ユーザがプレビュー表示された画像の確認作業に手間取ったとしても、先行の印刷ジョブに基づいた印刷作業が非効率化することを可及的に抑制させる印刷装置を提供する。【解決手段】印刷装置である複合機において、CPUは、割込コピー及びプレビューモードの場合、画像読取部により原稿を読み取らせ、画像読取部が読み取った画像を表示部にプレビュー表示する読取プレビュー表示処理と、読取プレビュー表示処理後、受付部から印刷スタートボタンの押下を受け付けた時に印刷部により画像をシートに印刷する割込印刷処理と、を実行し、Interrupt+Previewボタンの押下を受け付けてから読取プレビュー表示処理の終了までに含まれる所定時間内において、現ジョブに基づいた印刷を実行した後、現ジョブに基づいた印刷を中断させる。【選択図】図9

Description

本願は、印刷ジョブに基づいた印刷を実行中に割込コピーを実行可能な印刷装置に関す
るものである。
特許文献1には、印刷ジョブに基づいた印刷を実行中に割込コピーを実行可能な画像形
成装置が記載されている。そして、この画像形成装置では、印刷ジョブに基づいた印刷を
実行中に割込コピーが指示されると、先行の印刷ジョブに基づいた印刷を中断させるよう
にしている。
特開2020-155865号公報
ところで、印刷ジョブに基づいた印刷を実行中に割込コピーを実行する際に、読み取っ
た原稿の画像を表示部にプレビュー表示させたい場合があるが、特許文献1に記載の画像
形成装置には、割込コピー実行時のプレビュー表示機能が備わっていない。
仮に、特許文献1に記載の画像形成装置に割込コピー実行時のプレビュー表示機能を備
えさせた場合、印刷ジョブに基づいた印刷を実行中に割込コピーとプレビュー表示が指示
されると、印刷ジョブに基づいた印刷を中断させてからプレビュー表示になる。このとき
、ユーザがプレビュー表示されている画像の確認作業に時間を費やしていると、その費や
した時間だけ、先行の印刷ジョブに基づいた印刷が停止するので、印刷作業が非効率にな
る虞がある。
本願は、印刷ジョブに基づいた印刷を実行中に割込コピーとプレビュー表示が指示され
、ユーザがプレビュー表示された画像の確認作業に手間取ったとしても、先行の印刷ジョ
ブに基づいた印刷作業が非効率化することを可及的に抑制させることが可能となる技術を
提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本願の印刷装置は、ユーザの入力操作を受け付ける受付部と
、表示部と、画像をシートに印刷する印刷部と、原稿から画像を読み取る画像読取部と、
制御部と、を備え、制御部は、(1)印刷部により先行印刷ジョブに基づいた印刷中に、
受付部から割込命令を受け付けたときに、割込コピーを実行する第1の場合は、割込命令
に応じて先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させた後、印刷部により画像読取部が読み
取った画像をシートに印刷する割込コピー処理、を実行し、(2)印刷部により先行印刷
ジョブに基づいた印刷中に、受付部から割込命令を受け付けたときに、割込コピー&プレ
ビューを実行する第2の場合は、画像読取部により原稿を読み取らせ、画像読取部により
読み取った画像を表示部にプレビュー表示する読取プレビュー表示処理と、読取プレビュ
ー表示処理後、受付部から開始命令を受け付けた時に、印刷部により画像をシートに印刷
する割込印刷処理と、を実行し、割込命令を受け付けてから読取プレビュー表示処理の終
了までに含まれる所定時間内において、先行印刷ジョブに基づいた印刷を実行した後、先
行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させる、ことを特徴とする。
これにより、第2の場合は、割込命令を受け付けてから読取プレビュー表示処理の終了
までに含まれる所定時間内において、先行印刷ジョブに基づいた印刷を実行した後、先行
印刷ジョブに基づいた印刷を中断させるので、ユーザが所定時間内の作業に手間取ったと
しても、先行の印刷ジョブに基づいた印刷作業が非効率化することを可及的に抑制させる
ことが可能となる。
また、制御部は、第2の場合において、割込命令の受け付けに応じて先行印刷ジョブに
基づいた印刷を中断させ、受付部が割込コピー&プレビュー命令を受け付けた時から先行
印刷ジョブに基づいた印刷を再開させ、読取プレビュー表示処理の終了までに、先行印刷
ジョブに基づいた印刷を中断させる、ことを特徴とする。
これにより、第2の場合において、割込命令の受け付けに応じて先行印刷ジョブに基づ
いた印刷を中断させるので、ユーザは割込命令が印刷装置に受け付けられたことを実感す
ることができる。さらに、受付部が割込コピー&プレビュー命令を受け付けた時から先行
印刷ジョブに基づいた印刷を再開させ、読取プレビュー表示処理の終了までに、先行印刷
ジョブに基づいた印刷を中断させるので、ユーザが先行印刷ジョブに基づいた印刷の再開
中における作業に手間取ったとしても、先行印刷ジョブに基づいた印刷作業が非効率化す
ることを可及的に抑制させることが可能となる。
また、制御部は、第2の場合において、読取プレビュー表示処理の終了までに、先行印
刷ジョブに基づいた印刷が終了しない場合、印刷部を制御して印刷中のシートへの印刷及
び排紙後、先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させる、ことを特徴とする。
これにより、先行印刷ジョブに基づいた印刷を切りのよいタイミングで中断させること
ができる。
また、制御部は、第2の場合において、割込命令の受け付けに応じて先行印刷ジョブに
基づいた印刷を中断させ、その後、受付部が割込コピー&プレビュー命令を受け付けた時
から先行印刷ジョブに基づいた印刷を再開させ、画像読取部により原稿を読み取りが終了
するまでに、先行印刷ジョブに基づいた印刷が終了しない場合、印刷部を制御して印刷中
のシートへの印刷及び排紙する処理と、先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させる処理
とを、画像読取部により読み取った画像を表示部にプレビュー表示する処理と並行して実
行する、ことを特徴とする。
これにより、第2の場合において、割込命令の受け付けに応じて先行印刷ジョブに基づ
いた印刷を中断させるので、ユーザは割込命令が印刷装置に受け付けられたことを実感す
ることができる。さらに、受付部が割込コピー&プレビュー命令を受け付けた時から先行
印刷ジョブに基づいた印刷を再開させ、画像読取部により原稿の読み取りが終了するまで
に、先行印刷ジョブに基づいた印刷が終了しない場合、印刷部を制御して印刷中のシート
への印刷及び排紙する処理と、先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させる処理とを、画
像読取部により読み取った画像を表示部にプレビュー表示する処理と並行して実行するの
で、受付部から開始命令を受け付けた時に割込印刷処理を直ちに開始することができる。
これにより、受付部から開始命令を受け付けた時に割込印刷処理が直ちに開始されないと
いうユーザの違和感を解消することが可能となる。
また、表示部は、受付部を有するタッチパネルであって、制御部は、印刷部により先行
印刷ジョブに基づいた印刷中に先行印刷ジョブを中断するか否かを選択可能とする中断選
択操作子と、プレビューをするか否かを選択可能とするプレビュー選択操作子と、割込コ
ピー開始するか否かを選択可能とする割込コピー開始選択操作子と、を表示部に表示させ
、第1の場合は、タッチパネルの中断選択操作子によって先行印刷ジョブを中断すること
が選択された後、プレビュー選択操作子によってプレビューをすることが選択されない状
態で割込コピー選択操作子によって割込コピー開始することが選択された場合であって、
第2の場合は、タッチパネルの中断選択操作子によって先行印刷ジョブを中断することが
選択された後、プレビュー選択操作子によってプレビューをすることが選択された状態で
割込コピー選択操作子によって割込コピー開始することが選択された場合である、ことを
特徴とする。
これにより、印刷部により先行印刷ジョブに基づいた印刷中に先行印刷ジョブを中断す
るか否かを選択する指示と、プレビューをするか否かを選択する指示と、割込コピー開始
するか否かを選択する指示とをそれぞれ別の操作子で行うことが可能となる。
また、表示部は、受付部を有するタッチパネルであって、制御部は、印刷部により先行
印刷ジョブに基づいた印刷中に先行印刷ジョブを中断して割込コピーを実行するか否かを
選択可能とする割込コピー選択操作子と、先行印刷ジョブを中断して割込コピープレビュ
ーを実行するか否かを選択可能とする割込コピープレビュー選択操作子と、を表示部に表
示させ、制御部は、第1の場合は、タッチパネルの割込コピー選択操作子によって割込コ
ピーを実行することが選択された場合であって、割込コピー選択操作子の選択に基づく割
込命令に応じて、先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断して割込コピー処理を実行し、第
2の場合は、タッチパネルの割込コピープレビュー選択操作子によって割込コピープレビ
ューを実行することが選択された場合であって、読取プレビュー表示処理と、割込印刷処
理と、を実行し、所定時間は、割込コピープレビュー選択操作子の選択に基づく割込命令
から読取プレビュー表示処理の終了までに含まれる時間であって、所定時間内において先
行印刷ジョブに基づいた印刷を継続した後、先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させる
、ことを特徴とする。
これにより、割込コピープレビュー選択操作子の選択に基づく割込命令から読取プレビ
ュー表示処理の終了までに含まれる時間内において先行印刷ジョブに基づいた印刷を継続
した後、先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させるので、ユーザがプレビュー表示され
た画像の確認作業に手間取ったとしても、先行の印刷ジョブに基づいた印刷作業が非効率
化することを可及的に抑制させることが可能となる。
また、制御部は、第2の場合において、読取プレビュー表示処理の終了までに先行印刷
ジョブに基づいた印刷が終了しない場合、印刷部を制御して印刷中のシートへの印刷及び
排紙後、先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させる、ことを特徴とする。
これにより、先行印刷ジョブに基づいた印刷を切りのよいタイミングで中断させること
ができる。
また、制御部は、第2の場合において、割込コピープレビュー選択操作子によってよっ
て割込コピープレビューを実行することが選択された時から画像読取部により原稿を読み
取りが終了するまでに、先行印刷ジョブに基づいた印刷が終了しない場合、印刷部を制御
して印刷中のシートへの印刷及び排紙する処理と、先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断
させる処理とを、画像読取部により読み取った画像を表示部にプレビュー表示する処理と
並行して実行する、ことを特徴とする。
これにより、受付部から開始命令を受け付けた時に割込印刷処理を直ちに開始すること
ができるので、受付部から開始命令を受け付けた時に割込印刷処理が直ちに開始されない
というユーザの違和感を解消することが可能となる。
本願の第1実施形態に係る複合機の外観を示す図である。 図1の複合機のプリンタ部の内部構成を示す断面図である。 図1の複合機のスキャナ部の内部構成を示す断面図である。 図1の複合機の電気的構成を示すブロック図である。 図1の複合機における割込ジョブ時処理の手順を示すフローチャートである。 図5の割込ジョブ時処理に含まれる割込コピー処理の手順を示すフローチャートである。 図5の割込ジョブ時処理に含まれる割込コピー&プレビュー処理の手順を示すフローチャートである。 図1の複合機のタッチパネルの表示部に表示されたコピー実行画面((a))及びプレビュー画面((b))の各一例を示す図である。 図1の複合機が印刷動作を実行中に割込ジョブが入って来たときの複合機の動作の一例を示すタイムチャートである。 本願の第2実施形態に係る複合機が印刷動作を実行中に割込ジョブが入って来たときの複合機の動作の一例を示すタイムチャートである。 本願の第2実施形態に係る複合機における割込コピー&プレビュー処理の手順を示すフローチャートである。 本願の第3実施形態に係る複合機のタッチパネルの表示部に表示されたコピー実行画面の一例を示す図である。 本願の第3実施形態に係る複合機が印刷動作を実行中に割込ジョブが入って来たときの複合機の動作の一例を示すタイムチャートである。 本願の第3実施形態に係る複合機における割込ジョブ時処理の手順を示すフローチャートである。 図14の割込ジョブ時処理に含まれる割込コピー処理の手順を示すフローチャートである。 図14の割込ジョブ時処理に含まれる割込コピー&プレビュー処理の手順を示すフローチャートである。 本願の第4実施形態に係る複合機が印刷動作を実行中に割込ジョブが入って来たときの複合機の動作の一例を示すタイムチャートである。 本願の第4実施形態に係る複合機における割込コピー&プレビュー処理の手順を示すフローチャートである。
以下、本願の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1は、本願の第1実施形態に係る複合機(MFP:Multi-Function Peripheral)1
の外観を示す斜視図である。複合機1は、印刷装置の一例であり、プリント機能、コピー
機能、スキャン機能、及びファックス機能等を有する。なお、複合機としては、これら全
ての機能を備えた複合機に限られるものではなく、例えば、ファックス機能を備えていな
い複合機であってもよい。以下、図1の矢印で示されるように、複合機1の上下方向、前
後方向、及び左右方向を定義する。
複合機1は、印刷部2と、画像読取部3とを備えている。印刷部2は、シートPに画像
を形成するプリント機能を有する。画像読取部3は、原稿Mの画像を読み取って、読み取
った画像である読取画像(以下「スキャン画像」と言う)の画像データ(以下「スキャン
データ」と言う)を生成する機能であるスキャン機能を有する。
印刷部2の印刷方式は、本実施形態では、電子写真方式である。なお、印刷部2の印刷
方式は、電子写真方式に限らず、インクジェット方式であってもよい。また、印刷部2は
、カラー画像及びモノクロ画像を印刷可能であってもよいし、モノクロ画像のみのを印刷
可能であってもよい。画像読取部3は、カラー画像及びモノクロ画像の読み取りが可能で
あってもよいし、モノクロ画像のみの読み取りが可能であってもよい。
複合機1は、前側に操作パネル110を備えている。操作パネル110には、図1に示
すように、タッチパネル112が設けられている。タッチパネル112は、液晶ディスプ
レイなどの表示部112A上に感圧式または静電容量式の透明フィルムスイッチなどの受
付部112Bを重ねて構成されている(図4参照)。タッチパネル112の表示部112
Aは、表示部の一例である。表示部112Aには、各種の情報や操作キーなどの画像が表
示される。なお、受付部112Bを有さない液晶ディスプレイを表示部として用いてもよ
い。また、操作パネル110には、物理キー115も設けられている。物理キー115も
、ユーザの入力操作を受け付ける受付部として用いられる。
次に、印刷部2の構成について、図1及び図2を参照して説明する。図1に示すように
、印刷部2は、筐体20を備えている。筐体20の底部には、給送トレイ21が前後方向
に移動可能に設けられている。給送トレイ21は、複数枚のシートPを支持可能に構成さ
れている。筐体20の上部には、排出トレイ22が設けられている。排出トレイ22は、
画像が形成されたシートPを支持する。なお、シートPは、例えばA4サイズの普通紙で
あるとする。また、給送トレイ21の数は、適宜変更可能である。
図2は、複合機1の印刷部2の内部構成を示す断面図である。図2に示すように、印刷
部2の内部には、給送ローラ23と、搬送路R1と、レジストローラ24と、印刷部4と
、定着器5と、搬送ローラ25,26と、排出ローラ27と、再搬送路R2と、反転ロー
ラ28,29とが設けられている。
給送ローラ23は、給送トレイ21に設けられ、給送トレイ21内に収容されたシート
Pを1枚ずつ給送して搬送路R1へ給送する。搬送路R1は、給送トレイ21から、感光
ドラム6Y,6M,6C,6K及び定着器5を経由し、排出口2Aを通過して排出トレイ
22へ至る経路である。
給送センサ61は、搬送路R1上、給送トレイ21の前端部の近傍に配置され、給送ト
レイ21からシートPが搬送路R1内に搬送されたことを検出する。
給送ローラ23、レジストローラ24、搬送ローラ25,26、排出ローラ27、及び
反転ローラ28,29は、搬送路R1又は再搬送路R2において、シートPを搬送するロ
ーラ群である。レジストローラ24は、シートPの先端の方向を揃えた後、シートPを感
光ドラム6Y側へ搬送する。
排出センサ62は、搬送路R1上、排出ローラ27の近傍に配置され、シートPが排出
トレイ22に排出されたことを検出する。
印刷部4は、転写ユニット40と、4つの感光ドラム6Y,6M,6C,6Kと、4つ
の現像器7Y,7M,7C,7Kと、露光器8とを有している。4つの感光ドラム6Y,
6M,6C,6Kは、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及び、ブラック
(K)の各色に対応し、シートPの搬送方向上流側から順に、前後方向に互いに間隔を隔
てて配置されている。感光ドラム6Y,6M,6C,6Kは、図示しない駆動モータから
の駆動力により回転駆動される。なお、感光ドラム6Y,6M,6C,6Kの配置順は、
これに限定されず、適宜変更可能である。
各感光ドラム6Y,6M,6C,6Kの表面は、図示しない帯電器によって一様に帯電
される。各感光ドラム6Y,6M,6Cの上方には、4つの現像器7Y,7M,7C,7
Kがそれぞれ配置されている。各現像器7Y,7M,7C,7Kには、各色に対応したト
ナーが収容されている。各現像器7Y,7M,7C,7Kの後下端部には、現像ローラ7
1Y,71M,71C,71Kがそれぞれ配置されている。
4つの現像器7Y,7M,7C,7Kの上方には、露光器8が配置されている。露光器
8は、感光ドラム6Y,6M,6C,6Kに、画像データに基づくレーザ光Lを照射する
ことにより露光を行う。これにより、シートPに形成される画像データに基づく静電潜像
が、各感光ドラム6Y,6M,6C,6Kの表面に形成される。
4つの現像ローラ71Y,71M,71C,71Kは、各感光ドラム6Y,6M,6C
,6Kにトナーを供給する。これにより、各感光ドラム6Y,6M,6C,6Kの表面に
形成された静電潜像が現像剤像となる。
4つの感光ドラム6Y,6M,6C,6Kの下方には、転写ユニット40が前後方向に
沿って配置されている。転写ユニット40は、無端状のベルト41と、4つの転写ローラ
42Y,42M,42C,42Kとを有している。ベルト41の上面は、ベルト41が周
回することによって、4つの感光ドラム6Y,6M,6C,6Kに接触しながら、前方か
ら後方に向かって移動する。
4つの転写ローラ42Y,42M,42C,42Kは、前後方向に互いに間隔を隔てて
配列されている。各転写ローラ42Y,42M,42C,42Kは、対応する各感光ドラ
ム6Y,6M,6C,6Kの下方に位置し、感光ドラム6Y,6M,6C,6Kとの間に
ベルト41を挟んでいる。
定着器5は、転写ユニット40の後方に位置し、ヒータ53を含む加熱ローラ51と、
加圧ローラ52とを有している。ヒータ53は、例えばハロゲンヒータからなる。ヒータ
53は、加熱ローラ51を介して、シートPを加熱する。定着器5は、加熱ローラ51及
び加圧ローラ52により、シートPに現像剤像を定着させる。
搬送ローラ25は、搬送路R1において定着器5の下流に配置され、シートPを搬送ロ
ーラ26側へ搬送する。搬送ローラ26は、シートPを排出ローラ27側へ搬送する。排
出ローラ27は、シートPを排出トレイ22へ排出する。
再搬送路R2は、片面に画像が形成されたシートPを、フラップ9を介して通過口2B
側へ搬送した後、反転ローラ28,29により搬送方向を反転させ、下方へ向かって搬送
して、給送トレイ21の下側から搬送路R1へ供給するための経路である。
フラップ9は、搬送ローラ25の後側上方に設けられ、搬送路R1を開放して再搬送路
R2を閉鎖する実線で示す排出位置と、搬送路R1を閉鎖して再搬送路R2を開放する仮
想線で示す再搬送位置との間を回動可能になっている。
次に、画像読取部3の内部構成について、図3も参照して説明する。図3は、複合機1
の画像読取部3の内部構成を示す断面図である。図1及び図3に示すように、画像読取部
3は、筐体30と、原稿搬送部31と、原稿カバー32とを有している。
原稿搬送部31は、ADF(Auto Document Feeder)であり、原稿トレイ31Aに載置
された原稿Mを第1読取センサ35及び第2読取センサ36に向けて搬送するためのもの
であり、原稿カバー32に一体的に設けられている。原稿トレイ31Aには、原稿Mの表
面が上側となるようにして原稿Mが載置される。
原稿カバー32は、筐体30に対して回動自在に設けられ、筐体30の上面を開閉する
。なお、画像読取部3は、本実施形態では、カラー画像及びモノクロ画像の読み取りが可
能であるが、これに限らず、モノクロ画像のみの読み取りが可能であってもよい。
筐体30の上面には、第1コンタクトガラス33及び第2コンタクトガラス34が、幅
方向に並んで設けられている。原稿カバー32内には、第1読取センサ35が配置されて
いる。筐体30内には、第2読取センサ36が、第1コンタクトガラス33及び第2コン
タクトガラス34の下方で幅方向、即ち副走査方向に移動可能に設けられている。
第1読取センサ35及び第2読取センサ36は、例えば、CIS(Contact Image Senso
r)である。第1読取センサ35及び第2読取センサ36により画像が読み取られた原稿M
は、原稿搬送部31によって搬送路R3に沿って搬送されて、排出トレイ31Bに排出さ
れる。搬送路R3は、原稿トレイ31Aから原稿カバー32の左端部側まで延び、左端部
側から下方に湾曲して排出トレイ31Bまで延びている。
本実施形態では、ADF方式により原稿Mの片面の画像を読み取る場合を想定している
。具体的には、原稿搬送部31により搬送された原稿Mの表面の画像を、第2読取センサ
36によって読み取る。第2読取センサ36は、原稿Mの表面の画像を読み取るための画
像読取部の一例である。なお、原稿Mの両面の画像を読み取る際には、第1読取センサ3
5及び第2読取センサ36を画像読取部として用いる。
図4は、複合機1の電気的構成を示すブロック図である。図4に示すように、複合機1
は、ASIC100と、ROM102と、RAM103と、NVRAM104と、通信イ
ンターフェース(I/F)120とを更に備えている。
ASIC100には、CPU101が搭載されている。CPU101は、制御部の一例
であり、複合機1の各部に対する全般的な制御を行う。ASIC100には、ROM10
2、RAM103、NVRAM104、ローラ群23~29、印刷部4、タッチパネル1
12、及び通信I/F120が電気的に接続されている。なお、ASIC100を、制御
部として用いてもよい。
ROM102には、複合機1を制御するための各種制御プログラムや各種設定等が記憶
されている。RAM103は、各種制御プログラムが読み出される作業領域、及び画像デ
ータ及びラスタデータ等一時的に記憶する記憶領域として利用される。
NVRAM104には、各種データが予め記憶されている。CPU101は、ROM1
02から読み出した制御プログラムに基づいて、ローラ群23~29、印刷部4、原稿搬
送部31、及び表示部112A等を制御する。
CPU101は、図示しないモータを介して、給送ローラ23、レジストローラ24、
搬送ローラ25,26、排出ローラ27、反転ローラ28,29を駆動する。CPU10
1は、タッチパネル112の表示部112Aの表示を制御する。また、CPU101は、
ユーザによりタッチパネル112が操作されると、タッチパネル112の操作内容に応じ
て種々の処理を実行する。
通信I/F120は、LAN等のネットワークに接続され、複合機1用のドライバが組
み込まれた外部装置との接続を可能にしている。複合機1は、通信I/F120を介して
、印刷処理の開始指令を受信可能である。
以下、以上のように構成された複合機1が実行する制御処理を、図5~図9を参照して
詳細に説明する。
図5は、ASIC100、特にCPU101が実行する割込ジョブ時処理の手順を示し
ている。この割込ジョブ時処理は、主として、現ジョブの印刷中に割込ジョブに係る割込
命令を受付部112Bから受け付けたときの処理を示している。ここで、現ジョブとは、
複合機1が印刷部4を用いて現在実行している印刷動作を指示する印刷ジョブである。ま
た、割込ジョブは、本実施形態では、原稿Mのコピーを指示する割込コピージョブとする
。以降、各処理の説明において、ステップを「S」と表記する。
図5において、CPU101は、現ジョブに係る印刷を実行している(S1)。この印
刷の実行中に、CPU101は、Interruptボタンの押下があったか否か(S2)と、Int
errupt+Previewボタンの押下があったか否か(S4)を判断する。InterruptボタンとInt
errupt+Previewボタンは、図8(a)に示すコピー実行画面200に表示されるInterrup
tボタン201とInterrupt+Previewボタン202である。Interruptボタン201は、割
込コピーモードを指定するボタンであり、Interrupt+Previewボタン202は、割込コピ
ー及びプレビューモードを指定するボタンである。そして、実際のコピー動作の指示は、
コピースタートボタン203により行う。コピースタートボタン203には、本実施形態
では、モノクロコピーを指示するBlack Startボタン203Aと、カラーコピーを指示す
るColor Startボタン203Bとが含まれる。以降、コピースタートボタン203が押下
されたとは、Black Startボタン203A及びColor Startボタン203Bのうちのいずれ
かが押下されたことを意味するものとする。
上記S2の判断において、Interruptボタン201が押下された場合(S2:YES)
、CPU101は、割込コピー処理を実行した(S3)後、割込ジョブ時処理を終了する
。また、上記S4の判断において、Interrupt+Previewボタン202が押下された場合(
S4:YES)、CPU101は、割込コピー&プレビュー処理を実行した(S5)後、
割込ジョブ時処理を終了する。一方、Interruptボタン201もInterrupt+Previewボタン
202も押下されない場合(S2及びS4:NO)、CPU101は、現ジョブに係る印
刷が終了したか否かを判断する(S6)。ここで、現ジョブに係る印刷が終了したか否か
は、例えば、CPU101が次のようにして判断する。まずCPU101は、現ジョブに
係る印刷データを解析して、現ジョブに係る印刷データのページ数を取得する。次にCP
U101は、上記排出センサ62がシートPの排出を検出する度に、その排出枚数をカウ
ントする。そして、CPU101は、排出枚数=取得したページ数になったときに、現ジ
ョブに係る印刷が終了したと判断する。
上記S6の判断において、現ジョブに係る印刷が終了していない場合(S6:NO)、
CPU101は、処理を上記S1に戻して、現ジョブに係る印刷を継続する。一方、現ジ
ョブに係る印刷が終了した場合(S6:YES)、CPU101は、割込ジョブ時処理を
終了する。
図6は、上記S3の割込コピー処理の詳細な手順を示している。図6において、まずC
PU101は、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷を完了後、
現ジョブに係る印刷を中断させる(S11)。ここで、複合機1の装置内、つまり、上記
搬送路R1又は再搬送路R2内にシートPが存在するか否かは、例えば、CPU101が
次のようにして判断する。まずCPU101は、上記給送センサ61がシートPの給送を
検出する度に、その給送枚数をカウントする。次にCPU101は、給送枚数と排出枚数
の差分を算出する。そして、CPU101は、その差分≠0の場合、複合機1の装置内に
シートPが存在すると判断する。なお、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョ
ブに係る印刷を実行している間、CPU101は、次のシートPの給送を停止させること
は言うまでもない。
図9(a)は、現ジョブに係る印刷の実行中にInterruptボタン201が押下されたと
きの複合機1の動作の一例を示すタイムチャートである。図9(a)において、時刻T1
でInterruptボタン201が押下されると、CPU101は、上記S11の処理を行う。
つまり、時刻T1から時刻T2までの時間が、CPU101が複合機1の装置内に存在す
るシートPへの現ジョブに係る印刷を完了し、そのシートPを上記排出トレイ22へ排出
する時間に相当する。Interruptボタン201の押下時、タッチパネル112の表示部1
12Aには、上記コピー実行画面200(図8(a)参照)が表示されている。そして、
Interruptボタン201の押下後も、同じコピー実行画面200が表示されている。コピ
ー実行画面200には、割込コピー設定を行うための設定操作子204やコピー枚数設定
操作子205も表示されている。CPU101は、印刷設定操作子204に表示した各項
目に対する操作入力に基づいて、コピー倍率、コピー濃度、シートを供給するトレイなど
の選択を受け付け、コピー枚数設定操作子205に対する操作入力に基づいて、コピー枚
数の選択を受け付ける。図9(a)のタイムチャートにおいて、時刻T1から時刻T3ま
での割込設定の時間は、CPU101が上記操作入力に基づいた各種選択を受け付けてい
る時間を示している。したがって、この時間の長さは、ユーザが操作入力に費やす時間に
応じて変動する。
図6に戻り、CPU101は、コピースタートボタン203が押下されるまで待機し(
S12:NO)、コピースタートボタン203が押下されると(S12:YES)、CP
U101は、読取処理を実行する(S13)。割込ジョブは、本実施形態では上述のよう
に、原稿Mのコピーを指示する割込コピージョブである。そしてコピーは、上記画像読取
部3により原稿M上の画像を読み取る読取処理と、読み取った画像を上記印刷部2により
シートPへ印刷する印刷処理とによりなされる。このためS13では、CPU101は、
コピーの最初の処理である、原稿Mの読み取りを実行する。具体的には、CPU101は
、原稿Mの読み取りを実行するように画像読取部3を制御する。図9(a)のタイムチャ
ートでは、時刻T3で、コピー動作が開始され、まず原稿M上の画像の読み取りがなされ
る。
次にCPU101は、割込ジョブに係る印刷を実行する(S14)。具体的には、CP
U101は、割込ジョブに係る印刷を実行するように印刷部2を制御する。このS14の
処理が、上記印刷処理に相当する。この印刷処理は、画像読取部3が原稿M上の画像を読
み取った後直ちに実行されるので、図9(a)のタイムチャートでは、時刻T3から時刻
T4までの時間が、画像読取部3が原稿M上の画像の読み取りに費やした時間に相当する
次にCPU101は、現ジョブに係る印刷を再開する(S15)。図9(a)のタイム
チャートでは、時刻T4から時刻T5までの時間が、印刷部2が上記S14の印刷処理に
費やした時間に相当する。したがって、時刻T5で現ジョブに係る印刷が再開する。S1
5の処理が終了すると、CPU101は、割込コピー処理を終了する。
なお、記載はされていないが、現ジョブに係る印刷の実行中にその印刷を中断して、割
込ジョブに係る印刷を実行する場合、現ジョブに係る印刷についての印刷設定を、例えば
上記RAM103あるいは上記NVRAM104に一時的に待避させた後、割込ジョブに
係る印刷についての印刷設定に基づいて割込ジョブに係る印刷を実行し、現ジョブに係る
印刷を再開させるときには、待避させておいた現ジョブに係る印刷についての印刷設定を
読み出し、その印刷設定に基づいて現ジョブに係る印刷を再開させることは、言うまでも
ない。
図7は、上記S5(図5参照)の割込コピー&プレビュー処理の詳細な手順を示してい
る。図7において、まずCPU101は、現ジョブに係る印刷を継続する(S21)。こ
の印刷と並行して、CPU101は、コピースタートボタン203が押下されるまで待機
し(S221:NO)、コピースタートボタン203が押下されると(S221:YES
)、上記S13と同様の読取処理を実行する(S22)。そして、CPU101は、S2
2の処理で読み取った原稿M上の画像をタッチパネル112の表示部112Aにプレビュ
ー表示する(S23)。図8(b)は、タッチパネル112の表示部112Aに表示され
たプレビュー画面210の一例を示している。プレビュー画面210には、読み取った原
稿M上の画像211が表示されている。また、プレビュー画面210には、プレビューさ
れた画像211をシートPへ印刷することを指示する印刷スタートボタン212も表示さ
れている。
図7に戻り、CPU101は、印刷スタートボタン212が押下されるまで待機し(S
24:NO)、印刷スタートボタン212が押下されると(S24:YES)、CPU1
01は、上記S6(図5参照)と同様にして、現ジョブに係る印刷が終了したか否かを判
断する(S25)。この判断において、現ジョブに係る印刷が終了していない場合(S2
5:NO)、CPU101は、上記S11(図6参照)と同様にして、複合機1の装置内
に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷を完了後、現ジョブに係る印刷を中断させる
(S26)。そして、CPU101は、上記S14(図6参照)と同様にして、割込ジョ
ブに係る印刷を実行し(S27)、上記S15(図6参照)と同様にして、現ジョブに係
る印刷を再開した(S28)後、割込コピー&プレビュー処理を終了する。なお、S26
~S28の各処理は、上記S11,S14,S15の各処理と異ならないので、その説明
は省略する。
一方、上記S25の判断において、現ジョブに係る印刷が終了した場合(S25:YE
S)、CPU101は、上記S27と同様にして、割込ジョブに係る印刷を実行した(S
29)後、割込コピー&プレビュー処理を終了する。
図9(b)は、現ジョブに係る印刷の実行中にInterrupt+Previewボタン202が押下
されたときの複合機1の動作の一例を示すタイムチャートである。図9(a)のタイムチ
ャートと見比べれば分かるように、図9(b)における時刻T3から時刻T6までの時間
は、図9(a)における時刻T3から時刻T4までの読取処理の時間にプレビュー表示の
時間を加えたものになっている。そして、印刷スタートボタン212が押下された時刻T
6に、その時刻T6に複合機1の装置内に存在するシートPへCPU101が現ジョブに
係る印刷を完了させた時刻T7を加えた時間まで、現ジョブに係る印刷を継続させている
。CPU101は、時刻T7から、割込ジョブに係る印刷の実行を開始する。
このように割込コピー&プレビュー処理では、少なくともユーザが印刷スタートボタン
212を押下してプレビュー表示を終わらせるまで現ジョブに係る印刷を継続させている
ので、ユーザがプレビュー表示された画像の確認作業に手間取ったとしても、先行の印刷
ジョブ、本実施形態では、割込コピージョブに先行する現ジョブに基づいた印刷作業が非
効率化することを可及的に抑制させることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態の複合機1は、ユーザの入力操作を受け付ける受付部
112Bと、表示部112Aと、画像をシートPに印刷する印刷部2と、原稿Mから画像
を読み取る画像読取部3と、CPU101と、を備えている。そして、CPU101は、
(1)印刷部2により現ジョブに基づいた印刷中に、受付部112BからInterruptボタ
ン201の押下を受け付けたときに、割込コピーを実行する割込コピーモードの場合は、
Interruptボタン201の押下に応じて現ジョブに基づいた印刷を中断させた後(S11
)、印刷部2により画像読取部3が読み取った画像をシートPに印刷する割込コピー処理
(S14)、を実行し、(2)印刷部2により現ジョブに基づいた印刷中に、受付部11
2BからInterrupt+Previewボタン202の押下を受け付けたときに、割込コピー&プレ
ビューを実行する割込コピー及びプレビューモードの場合は、画像読取部3により原稿を
読み取らせ、画像読取部3により読み取った画像を表示部112Aにプレビュー表示する
読取プレビュー表示処理と(S23)、読取プレビュー表示処理後、受付部112Bから
印刷スタートボタン212の押下を受け付けた時に、印刷部2により画像をシートPに印
刷する割込印刷処理と(S27)、を実行し、Interrupt+Previewボタン202の押下を
受け付けて(時刻T1)から読取プレビュー表示処理の終了(時刻T6)までに含まれる
所定時間内において、現ジョブに基づいた印刷を実行した(S21)後、現ジョブに基づ
いた印刷を中断させる(S27)。
このように、本実施形態の複合機1では、Interrupt+Previewボタン202の押下を受
け付けてから読取プレビュー表示処理の終了までに含まれる所定時間内において、現ジョ
ブに基づいた印刷を実行した後、現ジョブに基づいた印刷を中断させるので、ユーザが所
定時間内の作業に手間取ったとしても、先行の印刷ジョブ、本実施形態では、割込コピー
ジョブに先行する現ジョブに基づいた印刷作業が非効率化することを可及的に抑制させる
ことが可能となる。
ちなみに、本実施形態において、現ジョブは、「先行印刷ジョブ」の一例である。Inte
rruptボタン201の押下は、「割込命令」の一例である。割込コピーモードの場合は、
「第1の場合」の一例である。Interrupt+Previewボタン202の押下は、「割込命令」
の一例である。割込コピー及びプレビューモードの場合は、「第2の場合」の一例である
。印刷スタートボタン212の押下は、「開始命令」の一例である。
そして、表示部112Aは、受付部112Bを有するタッチパネル112であって、C
PU101は、印刷部2により現ジョブに基づいた印刷中に現ジョブを中断して割込コピ
ーを実行するか否かを選択可能とするInterruptボタン201と、現ジョブを中断して割
込コピープレビューを実行するか否かを選択可能とするInterrupt+Previewボタン202
と、を表示部112Aに表示させ、CPU101は、割込コピーモードの場合は、タッチ
パネル112のInterruptボタン201によって割込コピーを実行することが選択された
場合であって、Interruptボタン201の選択に基づくInterruptボタン201の押下に応
じて、現ジョブに基づいた印刷を中断して割込コピー処理を実行し、割込コピー及びプレ
ビューモードの場合は、タッチパネル112のInterrupt+Previewボタン202によって
割込コピープレビューを実行することが選択された場合であって、読取プレビュー表示処
理と、割込印刷処理と、を実行し、所定時間は、Interrupt+Previewボタン202の選択
に基づくInterrupt+Previewボタン202の押下から読取プレビュー表示処理の終了まで
に含まれる時間であって、所定時間内において現ジョブに基づいた印刷を継続した後、現
ジョブに基づいた印刷を中断させる。
このように、本実施形態の複合機1では、Interrupt+Previewボタン202の押下を受
け付けてから読取プレビュー表示処理の終了までの所定時間内において、現ジョブに基づ
いた印刷を実行した後、現ジョブに基づいた印刷を中断させるので、ユーザがプレビュー
表示された画像の確認作業に手間取ったとしても、先行の印刷ジョブ、本実施形態では、
割込コピージョブに先行する現ジョブに基づいた印刷作業が非効率化することを可及的に
抑制させることが可能となる。
ちなみに、Interruptボタン201は、「割込コピー選択操作子」の一例である。Inter
rupt+Previewボタン202は、「割込コピープレビュー選択操作子」の一例である。
また、CPU101は、割込コピー及びプレビューモードの場合において、読取プレビ
ュー表示処理の終了までに現ジョブに基づいた印刷が終了しない場合、印刷部2を制御し
て印刷中のシートへの印刷及び排紙後、現ジョブに基づいた印刷を中断させる(S26)
ので、現ジョブに基づいた印刷を切りのよいタイミングで中断させることができる。
(第2実施形態)
次に、本願の第2実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態に対し
て、Interrupt+Previewボタン202が押下されてから現ジョブに係る印刷を継続する時
間を短縮した点が異なっている。本実施形態は、上記第1実施形態で説明した割込コピー
&プレビュー処理(図7参照)の一部を変更するだけで実現できるので、変更する部分を
中心に説明し、それ以外の部分の説明は適宜省略する。また、本実施形態のハードウェア
は、上記図1~図4に記載のハードウェアをそのまま用いるものとする。
図10は、現ジョブに係る印刷の実行中にInterrupt+Previewボタン202が押下され
たときの本実施形態の複合機1の動作の一例を示すタイムチャートである。図9(b)の
タイムチャートでは、上述のように、割込ジョブにおける印刷スタートボタン212の押
下(時刻T6)を契機として、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る
印刷を完了させる処理を行うようにしている。これに対して、図10のタイムチャートで
は、画像読取部3により原稿Mの読み取りが完了したこと(時刻T6より前の時刻T10
)を契機として、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷を完了さ
せる処理を行い、CPU101は、時刻T6から割込ジョブに係る印刷を開始する。した
がって、時刻T6である印刷スタートボタン212の押下後直ちに、割込ジョブに係る印
刷、つまり割込コピーに係る印刷を開始させることができるので、ユーザが、上記第1実
施形態で生じ得る、印刷スタートボタン212を押下した後直ちに印刷が開始されないと
いう違和感を解消することが可能となる。
図11は、図10のタイムチャートで示される複合機1の動作を実現するための割込コ
ピー&プレビュー処理の手順を示している。図11の割込コピー&プレビュー処理は、図
7の割込コピー&プレビュー処理の一部を変更して実現しているので、図11中、図7と
同様の処理には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。なお、英字“A”を添付した
処理は、図7中の英字“A”を添付しない処理と同様の内容の処理であるが、その位置を
変更したものであることを示している。
図11において、CPU101は、読み取った原稿M上の画像のプレビュー表示(S2
3)と並行して、上記S26(図7参照)と同様の処理、つまり、複合機1の装置内に存
在するシートPへの現ジョブに係る印刷を完了後、現ジョブに係る印刷を中断させる処理
を実行する(S26A)。図10のタイムチャートでは、プレビュー表示を開始した時刻
が時刻T10であり、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷を完
了して、現ジョブに係る印刷を中断させた時刻が時刻T11である。
そして、CPU101は、印刷スタートボタン212が押下されると(S26:YES
)直ちに、割込ジョブに係る印刷を実行し(S27A)、その印刷の終了後、現ジョブに
係る印刷がまだ終了していなければ(S25:NO)、現ジョブに係る印刷を再開した(
S28)後、割込コピー&プレビュー処理を終了する。一方、現ジョブに係る印刷が終了
していれば(S25:YES)、CPU101は、割込コピー&プレビュー処理を終了す
る。
以上説明したように、本実施形態の複合機1のCPU101は、割込コピー及びプレビ
ューモードの場合において、Interrupt+Previewボタン202によって割込コピープレビ
ューを実行することが選択された時から画像読取部3により原稿Mの読み取りが終了する
までに、現ジョブに基づいた印刷が終了しない場合(時刻T10)、印刷部2を制御して
印刷中のシートPへの印刷及び排紙する処理と、現ジョブに基づいた印刷を中断させる処
理と(S26A)を、画像読取部3により読み取った画像を表示部112Aにプレビュー
表示する処理(S23)と並行して実行する。
このように、本実施形態の複合機1では、印刷スタートボタン212の押下後直ちに(
時刻T6)、割込ジョブに係る印刷、つまり割込コピーに係る印刷を開始させることがで
きるので、ユーザが、上記第1実施形態で生じ得る、印刷スタートボタン212を押下し
た後直ちに印刷が開始されないという違和感を解消することが可能となる。
(第3実施形態)
次に、本願の第3実施形態について説明する。本実施形態は、上記第1実施形態に対し
て、割込コピーモードと割込コピー及びプレビューモードの選択方法と、現ジョブに係る
印刷を継続する区間とが異なっている。本実施形態は、上記第1実施形態で説明したコピ
ー実行画面200(図8(a)参照)の一部と割込ジョブ時処理(図5参照)の一部を変
更するだけで実現できるので、変更する部分を中心に説明し、それ以外の部分の説明は適
宜省略する。また、本実施形態のハードウェアは、上記図1~図4に記載のハードウェア
をそのまま用いるものとする。
図12は、本実施形態の複合機1のタッチパネル112の表示部112Aに表示された
コピー実行画面200Aの一例を示している。図12中、図8(a)と同様の構成要素に
は同一符号を付し、その説明は適宜省略する。図12のコピー実行画面200Aは、図8
(a)のコピー実行画面200に対して、プレビュー表示選択アイコン206が表示され
、Interrupt+Previewボタン202が表示されていない点が異なっている。プレビュー表
示選択アイコン206は、上記第1実施形態で説明したプレビュー表示をするか否かを選
択するためのアイコンである。プレビュー表示選択アイコン206には、チェックボック
ス206Aが表示され、ユーザがプレビュー表示選択アイコン206を指定する度にチェ
ックボックス206Aへのチェックマークの表示(オン)と非表示(オフ)がトグルで繰
り返される。そして、チェックボックス206Aへチェックマークが表示されている状態
がプレビュー表示を選択している状態を示し、チェックボックス206Aへチェックマー
クが表示されていない状態がプレビュー表示を選択していない状態を示している。
そして、ユーザがInterruptボタン201を押下したときに、プレビュー表示選択アイ
コン206のチェックボックス206Aがオフ状態の場合、CPU101は、ユーザが割
込コピーモードを選択したと判断する。一方、ユーザがInterruptボタン201を押下し
たときに、プレビュー表示選択アイコン206のチェックボックス206Aがオン状態の
場合、CPU101は、ユーザが割込コピー及びプレビューモードを選択したと判断する
図13は、現ジョブに係る印刷の実行中にInterruptボタン201が押下されたときに
、プレビュー表示選択アイコン206のチェックボックス206Aがオン状態の場合の本
実施形態の複合機1の動作の一例を示すタイムチャートである。図13のタイムチャート
では、図9(a)のタイムチャートと同様にして、時刻T1でInterruptボタン201が
押下されると、そのときに複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷
を完了後、現ジョブに係る印刷を中断させる。次に、コピースタートボタン203が押下
されたことを契機として、現ジョブに係る印刷を再開させる。そして、図9(b)のタイ
ムチャートと同様にして、割込ジョブにおける印刷スタートボタン212の押下(時刻T
6)を契機として、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷を完了
させる処理を行うようにしている。時刻T21は、現ジョブに係る印刷を中断させた時刻
に相当し、CPU101は、時刻T21から割込ジョブに係る印刷の実行を開始する。そ
の後、割込ジョブに係る印刷が終了すると、現ジョブに係る印刷が再開するという複合機
1の動作タイミングは、図13のタイムチャートと図9(b)のタイムチャートとで変わ
らない。
図14は、図13のタイムチャートで示される複合機1の動作を実現するための割込ジ
ョブ時処理の手順を示している。図14の割込ジョブ時処理は、図5の割込ジョブ時処理
の一部を変更して実現しているので、図14中、図5と同様の処理には同一符号を付し、
その説明は適宜省略する。なお、英字“B”を添付した処理は、図6中の英字“B”を添
付しない処理と同様の内容の処理であるが、その位置を変更したものであることを示して
いる。
図14において、Interruptボタン201が押下されると(S2:YES)、CPU1
01は、上記S11(図6参照)と同様の処理、つまり、複合機1の装置内に存在するシ
ートPへの現ジョブに係る印刷を完了後、現ジョブに係る印刷を中断させる処理を実行す
る(S11B)。図13のタイムチャートでは、Interruptボタン201の押下を検出し
た時刻が時刻T1であり、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷
を完了して、現ジョブに係る印刷を中断させた時刻が時刻T2である。
次にCPU101は、コピースタートボタン203が押下されるまで待機し(S12B
:NO)、コピースタートボタン203が押下されると(S12B:YES)、プレビュ
ー設定ありか否かを判断する(S51)。ここで、「プレビュー設定あり」とは、プレビ
ュー表示選択アイコン206のチェックボックス206Aがオン状態であることを言い、
「プレビュー設定なし」とは、プレビュー表示選択アイコン206のチェックボックス2
06Aがオフ状態であることを言う。
S51の判断において、プレビュー設定なしの場合(S51:NO)、CPU101は
、割込コピー処理を実行した(S52)後、割込ジョブ時処理を終了する。一方、S51
の判断において、プレビュー設定ありの場合(S51:YES)、CPU101は、割込
コピー&プレビュー処理を実行した(S53)後、割込ジョブ時処理を終了する。
図15は、上記S52の割込コピー処理の詳細な手順を示している。図15の割込コピ
ー処理は、図6の割込コピー処理からS11とS12の処理を削除したものであるので、
その説明は省略する。
図16は、上記S53の割込コピー&プレビュー処理の詳細な手順を示している。図1
6の割込コピー&プレビュー処理は、図7の割込コピー&プレビュー処理のS21の処理
の一部を変更したものであるので、図16中、図7と同様の処理には同一符号を付し、そ
の説明は適宜省略する。
図16において、CPU101は、現ジョブに係る印刷を再開させる(S61)。一方
、図7のS21では、現ジョブに係る印刷を継続させている。この違いは、図9(b)の
タイムチャートでは、Interrupt+Previewボタン202の押下を契機として現ジョブに係
る印刷を中断させていないのに対して、図13のタイムチャートでは、Interruptボタン
201の押下を契機として現ジョブに係る印刷を中断させている点が異なることにより生
じる。
続くS22~S29の処理は、図7のS22~S29の処理と同様であるので、その説
明は省略する。
以上説明したように、本実施形態の複合機1は、ユーザの入力操作を受け付ける受付部
112Bと、表示部112Aと、画像をシートPに印刷する印刷部2と、原稿Mから画像
を読み取る画像読取部3と、CPU101と、を備えている。そして、CPU101は、
(1)印刷部2により現ジョブに基づいた印刷中に、受付部112BからInterruptボタ
ン201の押下を受け付けたときに、割込コピーを実行する割込コピーモードの場合は、
Interruptボタン201の押下に応じて現ジョブに基づいた印刷を中断させた(S11B
)後、印刷部2により画像読取部3が読み取った画像をシートPに印刷する割込コピー処
理(S14)、を実行し、(2)印刷部2により現ジョブに基づいた印刷中に、受付部1
12BからInterruptボタン201の押下を受け付けたときに、割込コピー&プレビュー
を実行する割込コピー及びプレビューモードの場合は、画像読取部3により原稿Mを読み
取らせ(S22)、画像読取部3により読み取った画像を表示部112Aにプレビュー表
示する読取プレビュー表示処理(S23)と、読取プレビュー表示処理後、受付部112
Bから印刷スタートボタン212の押下を受け付けた時に、印刷部2により画像をシート
Pに印刷する割込印刷処理(S27)と、を実行し、Interruptボタン201の押下を受
け付けて(時刻T1)から読取プレビュー表示処理の終了(時刻T6)までに含まれる所
定時間(T3-T6)内において、現ジョブに基づいた印刷を実行した(S61)後、現
ジョブに基づいた印刷を中断させる(S26)。
このように本実施形態の複合機1では、Interruptボタン201の押下を受け付けてか
ら読取プレビュー表示処理の終了までに含まれる所定時間内において、現ジョブに基づい
た印刷を実行した後、現ジョブに基づいた印刷を中断させるので、ユーザが所定時間内の
作業に手間取ったとしても、先行の印刷ジョブ、本実施形態では、割込コピージョブに先
行する現ジョブに基づいた印刷作業が非効率化することを可及的に抑制させることが可能
となる。
そして、CPU101は、割込コピー及びプレビューモードの場合において、Interrup
tボタン201の押下の受け付け(時刻T1)に応じて現ジョブに基づいた印刷を中断さ
せ、受付部112Bがコピースタートボタン203の押下を受け付けた時(時刻T3)か
ら現ジョブに基づいた印刷を再開させ、読取プレビュー表示処理の終了(時刻T6)まで
に、現ジョブに基づいた印刷を中断させる。ちなみに、コピースタートボタン203の押
下は、「割込コピー&プレビュー命令」の一例である。
これにより、Interruptボタン201の押下の受け付けに応じて現ジョブに基づいた印
刷を中断させるので、ユーザはInterruptボタン201の押下が複合機1に受け付けられ
たことを実感することができる。さらに、受付部112Bがコピースタートボタン203
の押下を受け付けた時(時刻T3)から現ジョブに基づいた印刷を再開させ、読取プレビ
ュー表示処理の終了(時刻T6)までに、現ジョブに基づいた印刷を中断させるので、ユ
ーザが現ジョブに基づいた印刷の再開中における作業に手間取ったとしても、現ジョブに
基づいた印刷作業が非効率化することを可及的に抑制させることが可能となる。
さらに、CPU101は、割込コピー及びプレビューモードの場合において、読取プレ
ビュー表示処理の終了(時刻T6)までに、現ジョブに基づいた印刷が終了しない場合、
印刷部2を制御して印刷中のシートPへの印刷及び排紙後、現ジョブに基づいた印刷を中
断させるので、現ジョブに基づいた印刷を切りのよいタイミングで中断させることができ
る。
また、表示部112Aは、受付部112Bを有するタッチパネルであって、CPU10
1は、印刷部2により現ジョブに基づいた印刷中に現ジョブを中断するか否かを選択可能
とするInterruptボタン201と、プレビューをするか否かを選択可能とするプレビュー
表示選択アイコン206と、割込コピー開始するか否かを選択可能とするコピースタート
ボタン203と、を表示部112Aに表示させ、割込コピーモードの場合は、タッチパネ
ル112のInterruptボタン201によって現ジョブを中断することが選択された後、プ
レビュー表示選択アイコン206によってプレビューをすることが選択されないチェック
ボックス206Aがオフ状態でコピースタートボタン203によって割込コピー開始する
ことが選択された場合であって、割込コピー及びプレビューモードの場合は、タッチパネ
ル112のInterruptボタン201によって現ジョブを中断することが選択された後、プ
レビュー表示選択アイコン206によってプレビューをすることが選択されたチェックボ
ックス206Aがオン状態でコピースタートボタン203によって割込コピー開始するこ
とが選択された場合である。
これにより、印刷部2により現ジョブに基づいた印刷中に現ジョブを中断するか否かを
選択する指示と、プレビューをするか否かを選択する指示と、割込コピー開始するか否か
を選択する指示とをそれぞれ別の操作子で行うことが可能となる。
ちなみに、Interruptボタン201は、「中断選択操作子」の一例である。プレビュー
表示選択アイコン206は、「プレビュー選択操作子」の一例である。コピースタートボ
タン203は、「割込コピー開始選択操作子」の一例である。
(第4実施形態)
次に、本願の第4実施形態について説明する。本実施形態は、上記第3実施形態に対し
て、割込コピー及びプレビューモードが選択されているときに、Interruptボタン201
が押下された場合、現ジョブに係る印刷を再開する時間を短縮した点が異なっている。本
実施形態は、上記第3実施形態で説明した割込コピー&プレビュー処理(図16参照)の
一部を変更するだけで実現できるので、変更する部分を中心に説明し、それ以外の部分の
説明は適宜省略する。また、本実施形態のハードウェアは、上記図1~図4に記載のハー
ドウェアをそのまま用いるものとする。
図17は、現ジョブに係る印刷の実行中にInterruptボタン201が押下されたときに
、プレビュー表示選択アイコン206のチェックボックス206Aがオン状態の場合の本
実施形態の複合機1の動作の一例を示すタイムチャートである。図13のタイムチャート
では、上述のように、割込ジョブにおける印刷スタートボタン212の押下(時刻T6)
を契機として、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷を完了させ
る処理を行うようにしている。これに対して、図17のタイムチャートでは、画像読取部
3により原稿Mの読み取りが完了したこと(時刻T6より前の時刻T10)を契機として
、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷を完了させる処理を行う
ようにしている。したがって、印刷スタートボタン212の押下後直ちに、割込ジョブに
係る印刷、つまり割込コピーに係る印刷を開始させることができるので、ユーザが、上記
第3実施形態で生じ得る、印刷スタートボタン212を押下した後直ちに印刷が開始され
ないという違和感を解消することが可能となる。
図18は、図17のタイムチャートで示される複合機1の動作を実現するための割込コ
ピー&プレビュー処理の手順を示している。図18の割込コピー&プレビュー処理は、図
16の割込コピー&プレビュー処理の一部を変更して実現しているので、図18中、図1
6と同様の処理には同一符号を付し、その説明は適宜省略する。なお、英字“C”を添付
した処理は、図16中の英字“C”を添付しない処理と同様の内容の処理であるが、その
位置を変更したものであることを示している。
図18において、CPU101は、読み取った原稿M上の画像のプレビュー表示(S2
3)と並行して、上記S26(図16参照)と同様の処理、つまり、複合機1の装置内に
存在するシートPへの現ジョブに係る印刷を完了後、現ジョブに係る印刷を中断させる処
理を実行する(S26C)。図17のタイムチャートでは、プレビュー表示を開始した時
刻が時刻T10であり、複合機1の装置内に存在するシートPへの現ジョブに係る印刷を
完了して、現ジョブに係る印刷を中断させた時刻が時刻T31である。
そして、CPU101は、印刷スタートボタン212が押下されると(S24:YES
)直ちに、割込ジョブに係る印刷を実行し(S27C)、その印刷の終了後、現ジョブに
係る印刷がまだ終了していなければ(S25:NO)、現ジョブに係る印刷を再開した(
S28)後、割込コピー&プレビュー処理を終了する。一方、現ジョブに係る印刷が終了
していれば(S25:YES)、CPU101は、割込コピー&プレビュー処理を終了す
る。
以上説明したように、本実施形態の複合機1のCPU101は、割込コピー及びプレビ
ューモードの場合において、Interruptボタン201の押下の受け付けに応じて現ジョブ
に基づいた印刷を中断させ(時刻T1)、その後、受付部112Bがコピースタートボタ
ン203の押下を受け付けた時(時刻T3)から現ジョブに基づいた印刷を再開させ、画
像読取部3により原稿Mの読み取りが終了する(時刻T10)までに、現ジョブに基づい
た印刷が終了しない場合、印刷部2を制御して印刷中のシートPへの印刷及び排紙する処
理と、現ジョブに基づいた印刷を中断させる処理と(S26C)を、画像読取部3により
読み取った画像を表示部112Aにプレビュー表示する処理(S23)と並行して実行す
る。
このように本実施形態の複合機1では、Interruptボタン201の押下の受け付けに応
じて現ジョブに基づいた印刷を中断させるので、ユーザはInterruptボタン201の押下
が複合機1に受け付けられたことを実感することができる。さらに、本実施形態の複合機
1では、印刷スタートボタン212の押下後直ちに、割込ジョブに係る印刷、つまり割込
コピーに係る印刷を開始させることができるので、ユーザが上記第3実施形態で生じ得る
、印刷スタートボタン212を押下した後直ちに印刷が開始されないという違和感を解消
することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様
々な変更が可能である。
(1)上記各実施形態では、印刷装置の一例として複合機1を挙げたが、印刷装置とし
ては、複合機1に限らず、単体のコピー機であってもよい。
(2)上記各実施形態では、制御部の一例として、1つのCPU12を用いているが、
これに限らず、複数のCPUからなるものを用いてもよいし、複数のコアからなるCPU
を含むものでもよい。
(3)上記各実施形態では、Interruptボタン201、Interrupt+Previewボタン202
及びコピースタートボタン203等は、タッチパネル112の表示部112Aに表示され
、ユーザは各ボタン201~203をタッチすることで押下するようにしたが、各ボタン
201~203を物理キー115により構成してもよい。
1…複合機、2…印刷部、3…画像読取部、61…給送センサ、62…排出センサ、1
00…ASIC、101…CPU、102…ROM、103…RAM、104…NVRA
M、112…タッチパネル、112A…表示部、112B…受付部、200,200A…
コピー実行画面、201…Interruptボタン、202…Interrupt+Previewボタン、203
…コピースタートボタン、206…プレビュー表示選択アイコン、206A…チェックボ
ックス、210…プレビュー画面、212…印刷スタートボタン、M…原稿、P…シート

Claims (8)

  1. ユーザの入力操作を受け付ける受付部と、
    表示部と、
    画像をシートに印刷する印刷部と、
    原稿から画像を読み取る画像読取部と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    (1)前記印刷部により先行印刷ジョブに基づいた印刷中に、前記受付部から割込命令
    を受け付けたときに、割込コピーを実行する第1の場合は、
    前記割込命令に応じて前記先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させた後、前記印
    刷部により前記画像読取部が読み取った画像をシートに印刷する割込コピー処理、を実行
    し、
    (2)前記印刷部により先行印刷ジョブに基づいた印刷中に、前記受付部から割込命令
    を受け付けたときに、割込コピー&プレビューを実行する第2の場合は、
    前記画像読取部により原稿を読み取らせ、前記画像読取部により読み取った画像を
    前記表示部にプレビュー表示する読取プレビュー表示処理と、
    前記読取プレビュー表示処理後、前記受付部から開始命令を受け付けた時に、前記
    印刷部により前記画像をシートに印刷する割込印刷処理と、を実行し、
    前記割込命令を受け付けてから前記読取プレビュー表示処理の終了までに含まれる
    所定時間内において、前記先行印刷ジョブに基づいた印刷を実行した後、前記先行印刷ジ
    ョブに基づいた印刷を中断させる、
    印刷装置。
  2. 前記制御部は、
    前記第2の場合において、
    前記割込命令の受け付けに応じて前記先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させ、
    前記受付部が割込コピー&プレビュー命令を受け付けた時から前記先行印刷ジョブに基づ
    いた印刷を再開させ、
    前記読取プレビュー表示処理の終了までに、前記先行印刷ジョブに基づいた印刷を
    中断させる、
    請求項1記載の印刷装置。
  3. 前記制御部は、
    前記第2の場合において、
    前記読取プレビュー表示処理の終了までに、前記先行印刷ジョブに基づいた印刷が
    終了しない場合、前記印刷部を制御して印刷中のシートへの印刷及び排紙後、前記先行印
    刷ジョブに基づいた印刷を中断させる、
    請求項2記載の印刷装置。
  4. 前記制御部は、
    前記第2の場合において、
    前記割込命令の受け付けに応じて前記先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断させ、
    その後、前記受付部が割込コピー&プレビュー命令を受け付けた時から前記先行印刷ジョ
    ブに基づいた印刷を再開させ、
    前記画像読取部により原稿の読み取りが終了するまでに、前記先行印刷ジョブに基
    づいた印刷が終了しない場合、
    前記印刷部を制御して印刷中のシートへの印刷及び排紙する処理と、前記先行印刷
    ジョブに基づいた印刷を中断させる処理とを、前記画像読取部により読み取った画像を前
    記表示部にプレビュー表示する処理と並行して実行する、
    請求項1記載の印刷装置。
  5. 前記表示部は、前記受付部を有するタッチパネルであって、
    前記制御部は、
    前記印刷部により先行印刷ジョブに基づいた印刷中に先行印刷ジョブを中断するか否
    かを選択可能とする中断選択操作子と、プレビューをするか否かを選択可能とするプレビ
    ュー選択操作子と、割込コピー開始するか否かを選択可能とする割込コピー開始選択操作
    子と、を前記表示部に表示させ、
    前記第1の場合は、
    前記タッチパネルの前記中断選択操作子によって前記先行印刷ジョブを中断するこ
    とが選択された後、前記プレビュー選択操作子によってプレビューをすることが選択され
    ない状態で前記割込コピー開始選択操作子によって割込コピー開始することが選択された
    場合であって、
    前記第2の場合は、
    前記タッチパネルの前記中断選択操作子によって前記先行印刷ジョブを中断するこ
    とが選択された後、前記プレビュー選択操作子によってプレビューをすることが選択され
    た状態で前記割込コピー開始選択操作子によって前記割込コピー開始することが選択され
    た場合である、
    請求項2~4のいずれか1項に記載の印刷装置。
  6. 前記表示部は、前記受付部を有するタッチパネルであって、
    前記制御部は、
    前記印刷部により先行印刷ジョブに基づいた印刷中に先行印刷ジョブを中断して割込
    コピーを実行するか否かを選択可能とする割込コピー選択操作子と、前記先行印刷ジョブ
    を中断して割込コピープレビューを実行するか否かを選択可能とする割込コピープレビュ
    ー選択操作子と、を前記表示部に表示させ、
    前記制御部は、
    前記第1の場合は、前記タッチパネルの前記割込コピー選択操作子によって前記割込
    コピーを実行することが選択された場合であって、前記割込コピー選択操作子の選択に基
    づく割込命令に応じて、前記先行印刷ジョブに基づいた印刷を中断して前記割込コピー処
    理を実行し、
    前記第2の場合は、前記タッチパネルの前記割込コピープレビュー選択操作子によっ
    て前記割込コピープレビューを実行することが選択された場合であって、前記読取プレビ
    ュー表示処理と、前記割込印刷処理と、を実行し、
    前記所定時間は、前記割込コピープレビュー選択操作子の選択に基づく割込命令から
    前記読取プレビュー表示処理の終了までに含まれる時間であって、前記所定時間内におい
    て前記先行印刷ジョブに基づいた印刷を継続した後、前記先行印刷ジョブに基づいた印刷
    を中断させる、
    請求項1記載の印刷装置。
  7. 前記制御部は、
    前記第2の場合において、
    前記読取プレビュー表示処理の終了までに前記先行印刷ジョブに基づいた印刷が終
    了しない場合、前記印刷部を制御して印刷中のシートへの印刷及び排紙後、前記先行印刷
    ジョブに基づいた印刷を中断させる、
    請求項6記載の印刷装置。
  8. 前記制御部は、
    前記第2の場合において、
    前記割込コピープレビュー選択操作子によって前記割込コピープレビューを実行す
    ることが選択された時から前記画像読取部により原稿の読み取りが終了するまでに、前記
    先行印刷ジョブに基づいた印刷が終了しない場合、
    前記印刷部を制御して印刷中のシートへの印刷及び排紙する処理と、前記先行印刷
    ジョブに基づいた印刷を中断させる処理とを、前記画像読取部により読み取った画像を前
    記表示部にプレビュー表示する処理と並行して実行する、
    請求項6記載の印刷装置。
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