JP7206861B2 - 画像形成装置、画像形成方法、及びプログラム - Google Patents

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本発明は、画像形成ジョブの実行中に別の画像形成ジョブの割込み要求を受け付けるようにした画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムに関するものである。
従来、画像形成ジョブの実行中に画像形成ジョブの割込み要求を受け付けるようにした画像形成装置に関する技術が種々提案されている。
例えば、特許文献1に記載された画像形成装置は、両面複写モードが選択されてのコピー中に割込みコピー釦が押釦された場合は、コピー動作を一時的に中断し、割込みコピー開始指令を受けたことに応じて割込みコピー動作を開始するようにしている。
特開2003-186355号公報
ところで、上記特許文献1に開示される画像形成装置においてシート両面の画像形成を複数枚単位で行う場合、シート両面の画像形成時に画像形成ジョブの割込み要求がなされると、シート両面の画像形成は、上記複数枚単位の画像形成処理が完了した後に中断されることになる。その結果、割込み画像形成ジョブに対して出力される1枚目のシートの出力開始が遅くなる場合がある。
ここで「シート両面の画像形成を複数枚単位で行う」とは、「複数枚のシートのそれぞれの第1面に画像を形成した後、その複数枚のシートのそれぞれの第2面(第1面の反対面)に画像を形成するという動作を1サイクルとして、1サイクル以上行う」ことを意味する。
そこで、本発明は、シート両面の画像形成時に、新たな画像形成ジョブの割込み要求がなされた場合に、割込んだ画像形成ジョブに対して出力される1枚目のシートの出力開始を早めることが可能となる画像形成装置、画像形成方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、シートを画像形成位置へ搬送する第1搬送部と、画像形成位置を通過したシートを反転させて画像形成位置へ再搬送する第2搬送部とを含む搬送部と、画像形成位置に搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、画像形成部及び搬送部を制御する制御部であって、M(Mは2以上の整数)枚単位でシート両面に画像を形成する第1両面画像形成処理と、N(Nは1以上、且つ、M未満の整数)枚単位でシート両面に画像を形成する第2両面画像形成処理と、を選択的に実行可能な制御部と、を備え、制御部は、第1画像形成ジョブに係る第1両面画像形成処理の実行中に、第2画像形成ジョブの割込み要求を受け付けた場合には、第1画像形成ジョブに係る第1両面画像形成処理を第2両面画像形成処理に切り換え、第1画像形成ジョブに係る第2両面画像形成処理をk×N(kは1以上の整数)枚実行した後に、第1画像形成ジョブに係る第2両面画像形成処理を中断して、第2画像形成ジョブに係るシートへの画像形成を開始することを特徴とする。
本発明によれば、シート両面の画像形成時に、新たな画像形成ジョブの割込み要求がなされた場合に、割込んだ画像形成ジョブに対して出力される1枚目のシートの出力開始を早めることが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る画像形成装置を適用した複合機の内部構成を示す中央断面図である。 図1の複合機が第1両面印刷方式による印刷動作を実行中の装置内の用紙の搬送状態の一例を示す図である。 図1の複合機の制御構成を示すブロック図である。 図1の複合機が印刷動作を実行中に割込ジョブが入って来たときの複合機の動作状態の一例を示すタイムチャートである。 図3の制御部、特にCPUが実行する割込ジョブ時処理の手順を示すフローチャートである。 図5の割込ジョブ時処理の続きの手順を示すフローチャートである。 図3の制御部、特にCPUが実行する現ジョブ枚数管理処理の手順を示すフローチャートである。 図1の複合機が実行する第2両面印刷方式に属するが、単位枚数が異なる印刷動作を実行中の装置内の用紙の搬送状態の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る画像形成装置は、図1に示すように、カラーレーザ方式の複合機(以下「複合機」と略す)1上に構築されている。複合機1は、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能及びファックス機能等を備えているが、本実施形態では主として、プリンタ機能を使用するので、図1には、プリンタ部130(図2参照)の構成が詳細に記載されている。なお、図1を用いた説明で方向に言及するときには、同図中に示す方向矢印を基準とする。
図1に示すように、複合機1は、排紙口2Aを有する筐体2と、画像形成部3と、供給経路4Aを有する給紙部4と、排紙経路5Aを有する排紙部5とを備えている。
筐体2は、複合機1の外装を構成し、ボックス形状を有している。そして筐体2は、画像形成部3、給紙部4及び排紙部5を収容する。さらに筐体2は、排紙トレイ2Bを備えている。
排紙トレイ2Bは、筐体2の上壁に配置されており、筐体2の上面から下方へ凹む凹形状を有している。
排紙口2Aは、排紙トレイ2Bの後上方に配置されており、前後方向に開口する。これにより、排紙口2Aは、筐体2の内方と外方とを連通する。
画像形成部3は、複合機1の中央に配置されている。画像形成部3は、複数(4つ)の感光ドラム6、複数(4つ)の現像装置7、露光装置8、転写ユニット9、及び、定着器10を備えている。
4つの感光ドラム6は、前後方向に互いに間隔を隔てて配列されている。各感光ドラム6は、左右方向に延びる円筒形状を有している。
4つの現像装置7は、前後方向に互いに間隔を隔てて配列されている。各現像装置7は、感光ドラム6の前上方に配置され、トナーを収容する。そして各現像装置7は、現像ローラ7Aを備えている。
各現像ローラ7Aは、対応する現像装置7の後下端部に配置されている。そして各現像ローラ7Aは、対応する感光ドラム6と接触し、各感光ドラム6にトナーを供給する。
露光装置8は、4つの現像装置7の上方に配置され、画像データに基づくレーザー光Lを出射する。露光装置8から出射された4本のレーザー光Lはそれぞれ、各現像装置7の後方を通過して、各感光ドラム6の表面に入射する。
転写ユニット9は、4つの感光ドラム6の下方に、前後方向に沿って配置されている。そして転写ユニット9は、ベルト9Aと、複数(4つ)の転写ローラ9Bとを備えている。
ベルト9Aは、無端状のベルトであり、その上面において、4つの感光ドラム6に対して接触する。ベルト9Aは、上面が前方から後方に向かって移動するように、周回可能である。
4つの転写ローラ9Bは、前後方向に互いに間隔を隔てて配列されている。各転写ローラ9Bは、対応する感光ドラム6の上方に位置し、感光ドラム6との間にベルト9Aを挟んでいる。
定着器10は、転写ユニット9の後方に位置し、加熱ローラ10Aと、加熱ローラ10Aと接触する加圧ローラ10Bとを備えている。
給紙部4は、複合機1の下端部に配置され、用紙Pを画像形成部3に搬送する。そして給紙部4は、給紙トレイ11を備えている。
供給経路4Aは、給紙トレイ11の前端部の上方から前上方へ延び、後方へ湾曲して、最前方の感光ドラム6の前方まで延びる。
給紙トレイ11は、転写ユニット9の下方に配置され、用紙Pを収容する。
給紙センサ51は、供給経路4A上、給紙トレイ11の前端部の近傍に配置され、給紙トレイ11から用紙Pが供給経路4A内に搬送されたことを検出する。
排紙部5は、複合機1の後上端部に配置され、定着器10を通過した用紙Pを排紙トレイ2Bに排紙する。そして排紙部5は、排紙ローラ15と従動ローラ16とを備えている。
排紙経路5Aは、定着器10の後上方から上方へ延び、前方へ湾曲して、排紙口2Aに連通する。
排紙ローラ15は、排紙経路5Aの前端部に配置され、モータM1から入力される駆動力により回転する。
従動ローラ16は、排紙経路5Aの前端部であって、排紙ローラ15の下方に配置されている。従動ローラ16は、排紙ローラ15に接触し、排紙ローラ15に従動して回転する。
排紙センサ52は、排紙経路5A上、排紙ローラ15の近傍に配置され、用紙Pが排紙トレイ2Bに排紙されたことを検出する。
複合機1が画像形成動作を開始すると、露光装置8は、レーザー光Lを出射し、感光ドラム6の表面を露光する。これにより、画像データに基づく静電潜像が、感光ドラム6の表面に形成される。
次いで、トナーが、現像ローラ7Aによって、感光ドラム6の表面の静電潜像に供給される。これにより、トナー像が、感光ドラム6の表面に担持される。
次いで、給紙トレイ11内の用紙Pが、所定のタイミングで1枚ずつ、供給経路4Aを通過して、最前方の感光ドラム6とベルト9Aとの間に給紙される。用紙Pは、ベルト9Aにより、4つの感光ドラム6に順次接触するように、前方から後方へ搬送される。感光ドラム6の表面のトナー像は、用紙Pが感光ドラム6に接触するときに、用紙Pに転写される。
次いで、用紙Pは、加熱ローラ10Aと加圧ローラ10Bとの間を通過するときに加熱及び加圧される。これにより、用紙P上のトナー像は、用紙Pに定着される。
次いで、用紙Pは、排紙経路5A及び排紙口2Aを通過して筐体2の外方に排紙され、排紙トレイ2Bに積載される。
次に、用紙の再搬送に関する構成について説明する。
複合機1は、反転経路12A及び中継経路12Bを有する再搬送部12と、フラップ31と、ガイド部35と、2つのスタックレバー41とを備えている。また筐体2は、通過口2Cを有している。
通過口2Cは、筐体2の後上端部に配置され、前後方向に開口する。これにより、通過口2Cは、筐体2の内方と外方とを連通する。通過口2Cは、排紙口2Aの後上方に配置されている。つまり、通過口2Cは、上下方向において、排紙口2Aの上方に配置されており、前後方向において、排紙口2Aの後方に配置されている。
再搬送部12は、第1反転ローラ21と、第1従動ローラ22と、第2反転ローラ23と、第2従動ローラ24とを備えている。
再搬送部12は、複合機1の後端部及び下端部に配置され、定着器10を通過した用紙Pを、供給経路4Aの途中へ搬送する。
反転経路12Aは、排紙経路5Aの後方に配置されている。反転経路12Aは、定着器10から後上方へ延び、フラップ31(後述)の下方を通過した後、上方へ湾曲し、その後、排紙経路5Aと同じように、前上方へ湾曲して通過口2Cに連通する。
中継経路12Bは、フラップ31(後述)の下方に配置される反転経路12Aの部分から前下方に延び、前方へ湾曲した後、給紙トレイ11の下方において後方に延び、さらに、前上方に湾曲して供給経路4Aに連通する。
第1反転ローラ21は、反転経路12A内であって、通過口2Cの後下方に間隔を隔てて配置されている。第1反転ローラ21は、モータM2から入力される駆動力により回転する。第1反転ローラ21は、用紙Pを上方へ搬送する第1回転方向と、第1回転方向とは逆の回転方向であって、用紙Pを下方へ搬送する第2回転方向とに、切り替え可能である。
第1従動ローラ22は、反転経路12A内であって、第1反転ローラ21の前下方に配置されている。そして第1従動ローラ22は、第1反転ローラ21に接触し、第1反転ローラ21に従動して回転する。
第2反転ローラ23は、反転経路12A内であって、第1反転ローラ21の下方に間隔を隔てて配置されている。第2反転ローラ23は、モータM3から入力される駆動力により回転する。第2反転ローラ23は、用紙Pを上方へ搬送する第3回転方向と、第3回転方向とは逆の回転方向であって、用紙Pを下方へ搬送する第4回転方向とに、切り替え可能である。
第2従動ローラ24は、反転経路12A内であって、第2反転ローラ23の前方に配置されている。そして第2従動ローラ24は、第2反転ローラ23に接触し、第2反転ローラ23に従動して回転する。
フラップ31は、定着器10の後上方であって、排紙経路5Aの下端部と、反転経路12Aの下端部との間に配置されている。フラップ31は、上下方向に延びる板形状を有している。フラップ31は、上端部を回動中心として、反転経路12Aを閉鎖して排紙経路5Aを開放する実線で示す排出位置と、反転経路12Aを開放して排紙経路5Aを閉鎖する仮想線で示す搬送位置との間を回動可能である。
ガイド部35は、筐体2の上面の一部である。ガイド部35は、前後方向において、排紙口2Aと通過口2Cとの間に配置され、上下方向において、排紙口2Aと通過口2Cとの間に配置されている。ガイド部35は、平坦面と、リブ35Bとを備えている。
平坦面は、ガイド部35の下端面を構成し、平面視略矩形状を有している。平坦面35Aは、水平方向に延びる。
リブ35Bは、平坦面から上方に突出し、前後方向に延びる。複数のリブ35Bは、左右方向に互いに等間隔を隔てて配置されている。上下方向に投影したときに、リブ35Bの前端縁は、排紙口2Aと重なっており、リブ35Bの後端縁は、通過口2Cと重なっている。
次に、 図1を参照して、反転経路12Aへの用紙Pの搬送について説明する。
用紙Pが反転経路12Aに搬送される場合には、フラップ31は、搬送位置に配置される。
そして、片面に印刷された用紙Pは、加熱ローラ10Aと加圧ローラ10Bとの間を通過した後、フラップ31にガイドされて、反転経路12Aに進入する。
また、第2反転ローラ23が第3回転方向に回転し、第2従動ローラ24が第2反転ローラ23に従動して回転する。さらに、第1反転ローラ21が第1回転方向に回転し、第1従動ローラ22が第1反転ローラ21に従動して回転する。
これにより、用紙Pは、上方へ向かって搬送される。
そして、用紙Pは、通過口2Cを通過して、ガイド部35上に排出され、リブ35Bに沿って前方に搬送される。これにより、用紙Pは、接触面積を小さくしながら、前方に搬送される。
用紙Pがさらに前方に搬送されると、用紙Pの搬送方向下流側端部は、リブ35Bの前端縁を越えて前方に配置される。また、用紙Pの搬送方向上流側端部は、第2反転ローラ23と第2従動ローラ24との間を通過する。
そして、用紙Pは、ガイド部35のリブ35Bに沿うとともに、スタックレバー41のリブ44に沿って前方に搬送される。
次いで、第2反転ローラ23が第4回転方向に回転し、第2従動ローラ24が第2反転ローラ23に従動して回転する。さらに、第1反転ローラ21が第2回転方向に回転し、第1従動ローラ22が第1反転ローラ21に従動して回転する。また、フラップ31は、排出位置に配置される。
すると、用紙Pは、第1反転ローラ21の回転、および、第1従動ローラ22の回転によって、第2反転ローラ23および第2従動ローラ24へ向かって搬送される。
具体的には、用紙Pは、スタックレバー41のリブ44に沿って、ガイド部35に向かって後方に搬送される。
その後、用紙Pは、ガイド部35のリブ35Bに沿って通過口2Cに向かって後方に搬送される。通過口2Cを通過した用紙Pは、第1反転ローラ21および第1従動ローラ22を通過して、第2反転ローラ23および第2従動ローラ24へ向かって搬送される。
そして、用紙Pは、第2反転ローラ23の回転、および、第2従動ローラ24の回転によって、下方へ向かって搬送される。
次いで、用紙Pは、中継経路12Bへ進入する。
中継経路12Bへ進入した用紙Pは、中継経路12B内を通過して、供給経路4Aの途中に供給され、画像形成部3に向かってガイドされる。
次に、複合機1が用紙Pに両面印刷するときに実行する動作について説明する。
複合機1は、用紙Pに両面印刷する場合、2種類の方式のいずれかを選択的に実行することができるように構成されている。2種類の方式とは、具体的には、次の第1両面印刷方式及び第2両面印刷方式になる。
A.第1両面印刷方式:用紙P両面の印刷をM枚単位で行い、両面印刷されたものから順に排紙する方式。
B.第2両面印刷方式:用紙P両面の印刷をN枚単位で行い、両面印刷されたものから順に排紙する方式。
但し、M>Nであり、Mは2以上の整数であり、Nは1以上の整数である。本実施形態では具体的に、M=3とし、N=1とする。したがってB.第2両面印刷方式は、本実施形態では、用紙P両面の印刷を1枚単位で行い、排紙する通常の方式となる。
以下、まずB.第2両面印刷方式、次にA.第1両面印刷方式の順に、複合機1が実行する、用紙Pへの印刷動作と用紙Pの搬送動作について説明する。
B.第2両面印刷方式では、図1を用いて上述したように、まず用紙Pは、給紙トレイ11から、供給経路4Aを通過して、最前方の感光ドラム6とベルト9Aとの間に給紙される。次に用紙Pは、ベルト9Aにより、4つの感光ドラム6に順次接触するように、前方から後方へ搬送される。そして、感光ドラム6の表面のトナー像は、用紙Pが感光ドラム6に接触するときに、用紙Pに転写される。
このようにして片面印刷された用紙Pは、加熱ローラ10Aと加圧ローラ10Bとの間を通過した後、フラップ31にガイドされて、反転経路12Aに進入する。さらに用紙Pは、第2反転ローラ23及び第2従動ローラ24と、第1反転ローラ21及び第1従動ローラ22とにより、上方に向かって搬送される。そして用紙Pは、通過口2Cを通過して、ガイド部35上に排出され、リブ35Bに沿って前方に搬送される。
用紙Pがさらに前方に搬送され、所定位置に到達すると、第2反転ローラ23及び第2従動ローラ24と、第1反転ローラ21及び第1従動ローラ22とがそれぞれ逆方向に回転するとともに、フラップ31は排出位置に配置される。これにより、用紙Pは、下方に向かって搬送され、中継経路12Bへ進入する。
中継経路12Bへ進入した用紙Pは、中継経路12B内を通過して、供給経路4Aの途中に供給され、画像形成部3に向かってガイドされる。その後、用紙Pは、画像形成部3によりそのもう片面に印刷され、排紙経路5A及び排紙口2Aを通過して筐体2の外方に排紙され、排紙トレイ2Bに積載される。
A.第1両面印刷方式は、上述のように、用紙P両面の印刷を3枚単位で行い、両面印刷されたものから順に排紙する方式である。ここで「用紙P両面の印刷を複数枚(3枚)単位で行う」とは、「複数枚(3枚)の用紙Pのそれぞれの第1面に印刷した後、その複数枚(3枚)の用紙Pのそれぞれの第2面(第1面の反対面)に画像を形成するという動作を1サイクルとして、1サイクル以上行う」ことを意味する。
A.第1両面印刷方式では、複合機1内の用紙Pの搬送経路内に、用紙Pは同時に最大3枚存在する。図2は、用紙Pが3枚存在する状態の一例を示している。同図中、用紙P1が、複合機1内に存在する3枚の用紙P1~P3のうち、最初に給紙されて片面印刷されたものを示している。そして、用紙P2が2番目に給紙されて片面印刷されたものを示し、用紙P3が最後に給紙されて片面印刷中のものを示している。
給紙トレイ11から供給経路4A内に給紙された用紙P1はまず、上記B.第2両面印刷方式で説明したように、画像形成部3によりその片面に印刷される。次に用紙P1は、加熱ローラ10Aと加圧ローラ10Bとの間を通過した後、フラップ31にガイドされて、反転経路12Aに進入する。さらに用紙P1は、反転経路12A内を上方へ向かって搬送される。そして用紙P1は、所定位置に到達すると、逆に下方に向かって搬送される。図2中、用紙P2の位置状態が、この所定位置に到達した状態を示している。
用紙P1は、下方に向かって搬送され、中継経路12Bへ進入する。中継経路12Bへ進入した用紙Pは、中継経路12B内を通過して、供給経路4Aの途中に供給される。図2中、用紙P1の位置状態は、中継経路12B内を通過中の状態を示している。
用紙P1がこの位置状態にあるときには、用紙P2は、図2に示すように、片面印刷された状態で、反転経路12A内を上方へ向かって搬送され、上記所定位置に到達した状態にある。また用紙P3は、ベルト9Aにより、画像形成部3内を搬送されている。
図2の用紙P1~P3の位置状態から時間が進むと、用紙P1は、上記B.第2両面印刷方式で説明したように、もう片面に印刷された後、排紙経路5A及び排紙口2Aを通過して筐体2の外方に排紙され、排紙トレイ2Bに積載される。用紙P2及びP3はそれぞれ、用紙P1に後続して、用紙P1と同様の搬送経路を経て、順次両面印刷された後、排紙トレイ2Bに積載される。
次に、複合機1の制御構成について、図3を参照して説明する。
図3に示すように、複合機1は、主として、制御部100、タッチパネル110、ハードキー120、プリンタ部130、スキャン部140、及びFAX部150を備えている。
制御部100は、複合機1全体の動作を制御する。制御部100は、CPU(central processing unit)101、ROM(read only memory)102、及びRAM(random access memory)103を備えている。
ROM102には、CPU101が複合機1の画像形成制御を含む各種動作を制御するためのプログラムなどが格納されている。RAM103は、CPU101が上記プログラムを実行する際に用いるデータや信号等を一時的に記憶する記憶領域、あるいはデータ処理の作業領域として使用される。
タッチパネル110には、複合機1の状態に応じて、様々な画面が表示される。ユーザは、画面上の入力ボタンを押下することで、入力操作をすることができる。
ハードキー120は、ハードウェアにより形成されるキーである。その典型例としては、電源スイッチやリセットスイッチ(ともに図示せず)などを挙げることができる。
プリンタ部130は、用紙P上に画像を印刷するものである。スキャン部140は、原稿上に形成された画像を読み取るものである。FAX部150は、ファックスの送受信を行うものである。
なお複合機1は、タッチパネル110上にコピーボタンが表示され、ユーザがコピーボタンを押下すると、コピー機能を実行する。このコピー機能は、スキャン部140とプリンタ部130とが協働することにより実現される。タッチパネル110上には割込みボタンが表示される。ユーザが割込みボタンを押下した上でコピーボタンを押下すると、割込みジョブに係る割込み要求が発せられ、CPU101は割込み要求を受け付ける。割込みボタンは、割込み指示部の一例である。
以下、以上のように構成された複合機1が実行する制御処理を、図4~図7を参照して詳細に説明する。
図4は、複合機1が用紙Pに印刷中に、CPU101が割込ジョブに係る割込み要求を受け付けた場合に、複合機1(CPU101)が実行する画像形成制御のタイムチャートを示している。そして、図5及び図6は、このときに複合機1の制御部110、特にCPU101が実行する割込ジョブ時処理の手順を示している。なお、割込ジョブは、本実施形態では、原稿のコピーを実行するジョブとする。そして、この割込ジョブの指示は、ユーザがタッチパネル110上に表示された割込ボタンを押下した後、上記コピーボタンを押下することによりなされる。
割込ジョブは、上記図4に示すように、複合機1が印刷動作中に入って来ることを前提としているので、割込ジョブ時処理では、CPU101は、現ジョブに係る印刷処理を実行している(ステップ(以下「S」と略す)1)。なお、現ジョブとは、現在の印刷動作を指示するジョブを意味する。
次にCPU101は、割込コピー指示及び割込設定を受け付けたかどうかを判断する(S2)。この判断は、図4のタイムチャートでは、割込コピー指示を受け付けた時刻T1ではなく、割込設定も受け付けた時刻T2を検出するものである。この判断の結果、割込コピー指示及び割込設定のうち、少なくとも一方を受け付けていないときには、CPU101は、処理をS1に戻して、現ジョブに係る印刷を継続する。一方、割込コピー指示及び割込設定のいずれも受け付けたときには、CPU101は、割込ジョブに係る読取りを実行する(S3)。
割込ジョブは、本実施形態では上述のように、原稿のコピーを実行するジョブである。そしてコピーは、原稿上の画像を読み取る読取処理と、読み取った画像の用紙Pへの印刷処理とによりなされる。このためS3では、CPU101は、コピーの最初の処理である、原稿の読み取りを実行している。本実施形態では上述のように、スキャン部140とプリンタ部130とが協同することによりコピー動作を行っているので、S3では、CPU101は、スキャン部140に対して原稿上の画像の読取りを指示している。したがって図4のタイムチャートでは、時刻T2で、コピー動作が開始され、まず原稿上の画像の読取りがなされている。
次にCPU101は、現ジョブは第1両面印刷方式を指定しているかどうかを判断する(S4)。複合機1は、本実施形態では上述のように、両面印刷時に第1両面印刷方式と第2両面印刷方式のいずれかを選択して実行することができるように構成されているので、S4では、CPU101は、第1両面印刷方式が選択されているかどうかを判断している。
S4の判断の結果、第1両面印刷方式ではなく、第2両面印刷方式が選択されて実行されているときには、CPU101は、処理を後述する図6のS14に進める一方、第1両面印刷方式が選択されて実行されているときには、CPU101は、処理を次のS5に進める。
S5では、CPU101は、給紙枚数Aが2未満であるかどうか(A<2)を判断する。ここで、給紙枚数Aは、カウンタAによりカウントされる。カウンタAは、給紙された用紙Pの枚数をカウントするためにRAM103上に一時的に設けられたソフトウェアカウンタ(図示せず)である。カウンタAのカウントは、後述する図7の現ジョブ枚数管理処理中で行われる。S5の判断の結果、A<2であれば、CPU101は、処理をS13に進める一方、A≧2であれば、CPU101は、処理をS6に進める。
S6以降の処理を説明する前に、図7に示す現ジョブ枚数管理処理につい説明する。現ジョブ枚数管理処理は、現ジョブに係る印刷のために、複合機1内に存在している用紙Pの枚数を管理するものであり、本割込ジョブ時処理と並行して実行される。
現ジョブ枚数管理処理が開始すると、まずCPU101は、カウンタAをリセット(A=0)する(S31)。
次にCPU101は、現ジョブに係る印刷データを解析して、現ジョブに係る印刷データのページ数を取得する(S32)。さらにCPU101は、現ジョブに係る印刷に必要な用紙枚数を算出し、算出した用紙枚数を用紙枚数Bとする(S33)。具体的には、CPU101は、算出した用紙枚数を、上記RAM103上に一時的に設けられた領域B(図示せず)に格納する。
次にCPU101は、上記給紙センサ51が通紙検出をしたかどうか、具体的には、給紙センサ51が用紙Pの先端を検出したかどうかを判断する(S34)。この判断の結果、給紙センサ51が通紙検出をしなければ、CPU101は、通紙検出するまで待機する一方、給紙センサ51が通紙検出をすれば、CPU101は、カウンタAをカウントアップ(A=A+1)する(S35)。このようにして、カウンタAは、給紙された用紙Pの枚数をカウントする。
次にCPU101は、カウンタAの値が用紙枚数Bと一致している(A=B)かどうかを判断する(S36)。この判断は、現ジョブに係る給紙が終了したかどうかを判断するものである。S36の判断の結果、A≠Bであれば、CPU101は、処理をS34に戻す一方、A=Bであれば、CPU101は、本現ジョブ枚数管理処理を終了する。
図5に戻り、S6では、CPU101は、用紙枚数BとカウンタAとの差分(B-A)がM枚未満である(B-A<M)かどうか、つまり、両面印刷するべき残りの給紙枚数がM枚未満であるかどうかを判断する。ここで、Mは、第1両面印刷方式で両面印刷される単位枚数を示している。つまり本実施形態では、M=3である。
S6の判断の結果、B-A≧Mであれば、つまり、両面印刷するべき残りの給紙枚数がM枚(本実施形態では、3枚)以上であれば、CPU101は、次のM×n枚目まで給紙する(S7)。例えば、M=3、用紙枚数B=15、カウンタA=4である場合には、n=2となるので、CPU101は、3×2=6枚目まで給紙するように制御する。
続くS8では、CPU101は、給紙を一時停止させた後、処理をS9に進めて、複合機1内に存在する用紙Pへの印刷及び排紙をさせるように制御する。
一方、S6の判断の結果、B-A<Mであれば、CPU101は、最後の用紙まで給紙させた(S10)後、処理をS9に進める。
続くS11では、CPU101は、現ジョブに係る印刷の残りがあるかどうかを判断する。この判断の結果、現ジョブに係る印刷の残りがあれば、CPU101は、給紙を再開させた(S12)後、処理をS13に進める一方、現ジョブに係る印刷の残りがなければ、CPU101は、S12をスキップして、処理をS13に進める。
S13では、CPU101は、現ジョブに係る印刷方式を第1両面印刷方式から第2両面印刷方式に切り替える。第2両面印刷方式は、上述のように用紙P両面の印刷を1枚単位で行い、排紙する通常の方式である。したがってS13で、現ジョブに係る印刷方式が第2両面印刷方式に切り替えられると、その後、図4のタイムチャートにおいて、印刷停止要求がなされる時刻T3まで、第2両面印刷方式による印刷が継続してなされる。但し、印刷停止要求がなされると、第2両面印刷方式による印刷動作が直ちに停止されるとは限らず、印刷停止要求がなされたときに、両面印刷が完了されていない状態、具体的には、片面印刷しか実行されていない状態、あるいは片面印刷も実行されていない状態である場合には、このサイクルにおける両面印刷が完了するまで印刷動作を継続してから、その印刷動作が停止される。つまり、k×N(kは、サイクル数であり、Nは、第2両面印刷方式における両面印刷の単位枚数、つまり本実施形態では1である)枚の両面印刷が実行された後、印刷動作が停止される。ここで、CPU101は、S5でA<2と判断して処理をS13へ進めた場合、既に給紙した一枚の用紙に対する両面印刷処理を第2両面印刷処理にて実行する。
続くS14(図6)では、CPU101は、割込ジョブに係るデータ作成が完了しているかどうかを判断する。この判断は、上記S3で読み取った原稿上の画像が印刷できる状態になったかどうかを判断するものであり、上記図4のタイムチャートでは、時刻T3を判断するものである。なお「割込ジョブに係るデータ作成が完了」とは、割込みジョブに係る全ページ分のデータが作成されていること、割込みジョブに係るデータの内、割込みジョブに係る印刷を開始するのに十分なデータが作成されていること(例えば、1ページ分のデータが作成されていること)を含んでいる。
S14の判断の結果、割込ジョブに係るデータ作成が完了していなければ、CPU101は、完了するまで待機する一方、割込ジョブに係るデータ作成が完了していれば、CPU101は、現ジョブに係る印刷が終了しているかどうかを判断する(S15)。この判断は、上記B-A=0であるかどうかによりなされる。つまりCPU101は、B-A=0であれば、現ジョブに係る給紙が終了していると判断し、B-A≠0であれば、現ジョブに係る給紙は終了していないと判断する。
S15の判断の結果、現ジョブに係る印刷が終了していなければ、CPU101は、処理をS16に進める一方、現ジョブに係る印刷が終了していれば、CPU101は、処理をS24に進める。
S16では、CPU101は、現ジョブに係る印刷を一時停止させ、続くS17では、CPU101は、現ジョブに係る印刷設定をRAM103上に設けた印刷設定記憶領域(図示せず)に記憶し、続くS18では、CPU101は、割込ジョブに係る印刷用の印刷設定に変更する。
次にCPU101は、S18により変更した印刷設定で、割込ジョブに係る印刷を実行する(S19)。そしてCPU101は、割込ジョブに係る印刷が終了したかどうかを判断する(S20)。この判断は、図4のタイムチャートでは、時刻T4を判断するものである。
S20の判断の結果、割込ジョブに係る印刷が終了しなければ、CPU101は、処理をS19に戻して、S19の処理を続ける一方、割込ジョブに係る印刷が終了すれば、CPU101は、処理をS21に進める。
S21では、CPU101は、現ジョブに係る印刷設定を上記印刷設定記憶領域から読み出して復元する。続くS22では、CPU101は、現ジョブに係る印刷方式を第1両面印刷方式に切り替える。続くS23では、CPU101は、現ジョブに係る印刷を再開する。その後、CPU101は、本割込ジョブ時処理を終了する。
S24~S26ではそれぞれ、CPU101は、S18~S20の各処理と同様の処理を実行する。なお、S24~S26の各処理の説明は省略する。CPU101は、S26の判断の結果、割込ジョブに係る印刷が終了すれば、本割込ジョブ時処理を終了する。
以上説明したように、本実施形態の複合機1は、用紙Pを画像形成位置へ搬送する給紙部4と、画像形成位置を通過した用紙Pを反転させて画像形成位置へ再搬送する再搬送部12とを備えている。また複合機1は、画像形成位置に搬送された用紙Pに画像を印刷する画像形成部3と、画像形成部3、給紙部4、及び再搬送部12を制御する制御部100であって、3枚単位で用紙P両面に画像を印刷する第1両面印刷方式による印刷と、1枚単位で用紙P両面に画像を印刷する第2両面印刷方式による印刷と、を選択的に実行可能な制御部100と、を備えている。そして、制御部100は、現ジョブに係る第1両面印刷方式による印刷の実行中に、割込ジョブの割込み要求を受け付けた場合には、現ジョブに係る第1両面印刷方式による印刷を第2両面印刷方式による印刷に切り換え、現ジョブに係る第2両面印刷方式による印刷をk×1枚実行した(S13)後に、現ジョブに係る第2両面印刷方式による印刷を中断して(S16)割込ジョブに係る用紙Pへの画像の印刷を開始する(19)。
このように、本実施形態の複合機1では、現ジョブに係る第1両面印刷方式による印刷の実行中に、割込ジョブの割込み要求を受け付けた場合には、現ジョブに係る第1両面印刷方式による印刷を、両面印刷の単位枚数が第1両面印刷方式による印刷より少ない第2両面印刷方式による印刷に切り換え、現ジョブに係る第2両面印刷方式による印刷をk×1枚実行した後に、現ジョブに係る第2両面印刷方式による印刷を中断して割込ジョブに係る用紙Pへの画像の印刷を開始するので、用紙P両面への画像の印刷時に、新たなジョブの割込み要求がなされた場合、割込ジョブに対して出力される1枚目の用紙Pへの印刷開始を早めることが可能となる。
ちなみに、本実施形態において、用紙Pは、「シート」の一例である。給紙部4は、「第1搬送部」の一例である。再搬送部12は、「第2搬送部」の一例である。3枚は、「M枚」の一例である。1枚は、「N枚」の一例である。画像を印刷は、「画像を形成」の一例である。第1両面印刷方式による印刷は、「第1両面画像形成処理」の一例である。第2両面印刷方式による印刷は、「第2両面画像形成処理」の一例である。現ジョブは、「第1画像形成ジョブ」の一例である。割込ジョブは、「第2画像形成ジョブ」の一例である。
また、制御部100は、割込ジョブに係る読取りを、割込ジョブの割込み要求を受け付けてから割込ジョブに係る用紙Pへの画像の印刷を開始するまでの期間において、現ジョブに係る用紙Pへの画像の印刷と並行して実行する。
これにより、現ジョブに係る印刷から割込ジョブに係る印刷への切替え時間が短縮されるので、現ジョブに係る印刷から、割込ジョブに対して出力される1枚目の用紙Pへの印刷開始をより早めることが可能となる。
さらに、割込ジョブは、原稿上の画像を読み取る読取処理と、読み取った画像に係る画像を用紙Pに印刷する印刷処理と、を含むコピー処理を含み、制御部100は、割込ジョブに係る読取処理を、割込ジョブの割込み要求を受け付けてから割込ジョブに係る印刷処理を開始するまでの期間において、現ジョブに係る用紙Pへの画像の印刷と並行して実行する。
従来の画像形成装置では、現ジョブに係る両面印刷中に割込ジョブ、例えば割込コピー指示が入って来ると、割込ジョブが入ってきた時点で、現ジョブに係る両面印刷は停止されていた。つまり図4のタイムチャートでは、時刻T1から時刻T4までの期間に亘って、現ジョブに係る両面印刷が停止されていた。これに対して本実施形態では、割込コピー指示が入って来た時刻T1からそのコピー指示に係る原稿上の画像の読取りが完了する時刻T3までの期間は、現ジョブに係る両面印刷が継続される。つまり、現ジョブに係る両面印刷が停止される期間は、時刻T3から時刻T4までの期間に短縮される。
さらに時刻T1から時刻T3までの期間では、現ジョブに係る第1両面印刷方式による印刷を、両面印刷の単位枚数が第1両面印刷方式による印刷より少ない第2両面印刷方式による印刷に切り換えられて、第2両面印刷方式による印刷が実行される。
その結果、現ジョブに係る両面印刷から割込ジョブに係る印刷に切り替わる時間が短縮されるので、割込ジョブに対する用紙1枚目への印刷開始を早めることができる。
また、制御部100は、読取処理を実行する読取期間において、現ジョブに係る第1両面印刷方式による印刷を第2両面印刷方式による印刷に切り換える。
これにより、現ジョブに係る印刷から割込ジョブに係る印刷への切替え時間がさらに短縮されるので、現ジョブに係る印刷から、割込ジョブに対して出力される1枚目の用紙Pへの印刷開始をさらに早めることが可能となる。
また、制御部100は、割込ジョブに係る用紙Pへの画像の印刷が完了したと判断すると、現ジョブに係る用紙Pへの画像の印刷を第1両面印刷方式による印刷により再開する。
これにより、割込ジョブに係る印刷から現ジョブに係る印刷を再開した後の印刷動作を高速に実行することが可能となる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
(1)上記実施形態では、第2両面印刷方式として、用紙P両面の印刷を1枚単位で行い、排紙する通常の方式を例に挙げて説明したが、両面印刷の単位枚数が、第1両面印刷方式の単位枚数より少なければよいので、第2両面印刷方式として、用紙P両面の印刷を2枚単位で行い、両面印刷されたものから順に排紙する方式を採用してもよい。図8は、複合機1がこの場合の第2両面印刷方式による印刷動作を実行中の装置内の用紙の搬送状態の一例を示している。
(2)上記実施形態では、第1両面印刷方式として、両面印刷の単位枚数が3枚であるものを例に挙げて説明したが、両面印刷の単位枚数はこれに限らず、2枚でもよいし、4枚以上であってもよい。しかし、第1両面印刷方式として、両面印刷の単位枚数が1枚のものを採用することはできない。その理由は、第1両面印刷方式における両面印刷の単位枚数が第2両面印刷方式における両面印刷の単位枚数を超えていなければ、本発明の効果が得られないからである。したがって、第1両面印刷方式として、例えば、両面印刷の単位枚数が4枚であるものを採用した場合には、第2両面印刷方式としては、両面印刷の単位枚数が1枚から3枚までの範囲内のものであればどれでも採用することができる。
(3)上記実施形態では、画像形成装置として、カラー複合機を採用したが、これに限らず、モノクロ複合機を採用してもよい。また上記実施形態では、プリンタ部130は、電子写真方式によって用紙P上に画像を記録するものを採用しているが、これに限らず、他の方式の画像形成装置、例えば、インクジェット記録方式の画像形成装置を採用してもよい。
(4)上記実施形態では、CPU101は、給紙センサ51及び排紙センサ52が通紙検出をしたかどうかの判断を、給紙センサ51及び排紙センサ52が用紙Pの先端を検出したかどうかにより行うようにしているが、これに限らず、給紙センサ51及び排紙センサ52が用紙Pの後端を検出したかどうかにより行うようにしてもよい。
(5)上記実施形態では、割込みボタンはタッチパネル110上に表示されるとしたが、これに限らず、割込みボタンはハードキー120の1つとして構成してもよい。また、上記実施形態では、割込み要求は、ユーザが割込みボタンを押下した上でコピーボタンを押下すると発せられるとしたが、これに限らず、ユーザが割込みボタンを押下するだけで発せられてもよい。
1 複合機
3 画像形成部
4 給紙部
12 再搬送部
51 給紙センサ
52 排紙センサ
100 制御部
101 CPU
102 ROM
103 RAM
110 タッチパネル
130 プリンタ部
140 スキャン部
P 用紙

Claims (6)

  1. シートを画像形成位置へ搬送する第1搬送部と、前記画像形成位置を通過したシートを反転させて前記画像形成位置へ再搬送する第2搬送部とを含む搬送部と、
    前記画像形成位置に搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部及び前記搬送部を制御する制御部であって、M(Mは2以上の整数)枚単位でシート両面に画像を形成する第1両面画像形成処理と、N(Nは1以上、且つ、前記M未満の整数)枚単位でシート両面に画像を形成する第2両面画像形成処理と、を選択的に実行可能な制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、
    第1画像形成ジョブに係る前記第1両面画像形成処理の実行中に、第2画像形成ジョブの割込み要求を受け付けた場合には、
    前記第1画像形成ジョブに係る前記第1両面画像形成処理を前記第2両面画像形成処理に切り換え、
    前記第1画像形成ジョブに係る前記第2両面画像形成処理をk×N(kは1以上の整数)枚実行した後に、前記第1画像形成ジョブに係る前記第2両面画像形成処理を中断して、前記第2画像形成ジョブに係るシートへの画像形成を開始し、
    記第2画像形成ジョブに係る画像形成前処理を、前記第2画像形成ジョブの前記割込み要求を受け付けてから前記第2画像形成ジョブに係るシートへの画像形成を開始するまでの期間において、前記第1画像形成ジョブに係るシートへの画像形成と並行して実行する
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第2画像形成ジョブは、原稿上の画像を読み取る読取処理と、前記読取処理で読み取った画像に係る画像をシートに形成する画像形成処理と、を含む複写処理を含み、
    前記画像形成前処理は、前記読取処理を含み、
    前記制御部は、前記第2画像形成ジョブに係る前記読取処理を、前記第2画像形成ジョブの前記割込み要求を受け付けてから前記第2画像形成ジョブに係る前記画像形成処理を
    開始するまでの期間において、前記第1画像形成ジョブに係るシートへの画像形成と並行して実行する
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記読取処理を実行する読取期間において、前記第1画像形成ジョブに係る第1両面画像形成処理を前記第2両面画像形成処理に切り換える
    ことを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記第2画像形成ジョブに係るシートへの画像形成が完了したと判断すると、前記第1画像形成ジョブに係るシートへの画像形成を前記第1両面画像形成処理により再開する
    ことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. シートを画像形成位置へ搬送する第1搬送部と、前記画像形成位置を通過したシートを反転させて前記画像形成位置へ再搬送する第2搬送部とを含む搬送部と、前記画像形成位置に搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を制御する制御工程であって、M(Mは2以上の整数)枚単位でシート両面に画像を形成する第1両面画像形成処理と、N(Nは1以上、且つ、前記M未満の整数)枚単位でシート両面に画像を形成する第2両面画像形成処理と、を選択的に実行可能な制御工程
    を備え、
    前記制御工程では、
    第1画像形成ジョブに係る前記第1両面画像形成処理の実行中に、第2画像形成ジョブの割込み要求を受け付けた場合には、
    前記第1画像形成ジョブに係る前記第1両面画像形成処理を前記第2両面画像形成処理に切り換え、
    前記第1画像形成ジョブに係る前記第2両面画像形成処理をk×N(kは1以上の整数)枚実行した後に、前記第1画像形成ジョブに係る前記第2両面画像形成処理を中断して、前記第2画像形成ジョブに係るシートへの画像形成を開始し、
    前記第2画像形成ジョブに係る画像形成前処理を、前記第2画像形成ジョブの前記割込み要求を受け付けてから前記第2画像形成ジョブに係るシートへの画像形成を開始するまでの期間において、前記第1画像形成ジョブに係るシートへの画像形成と並行して実行する
    ことを特徴とする画像形成処理。
  6. シートを画像形成位置へ搬送する第1搬送部と、前記画像形成位置を通過したシートを反転させて前記画像形成位置へ再搬送する第2搬送部とを含む搬送部と、前記画像形成位置に搬送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備えた画像形成装置に、
    前記画像形成部及び前記搬送部を制御する制御処理であって、M(Mは2以上の整数)枚単位でシート両面に画像を形成する第1両面画像形成処理と、N(Nは1以上、且つ、前記M未満の整数)枚単位でシート両面に画像を形成する第2両面画像形成処理と、を選択的に実行可能な制御処理
    を実行させるプログラムであって、
    前記制御処理では、
    第1画像形成ジョブに係る前記第1両面画像形成処理の実行中に、第2画像形成ジョブの割込み要求を受け付けた場合には、
    前記第1画像形成ジョブに係る前記第1両面画像形成処理を前記第2両面画像形成処理に切り換え、
    前記第1画像形成ジョブに係る前記第2両面画像形成処理をk×N(kは1以上の整数)枚実行した後に、前記第1画像形成ジョブに係る前記第2両面画像形成処理を中断して、前記第2画像形成ジョブに係るシートへの画像形成を開始し、
    前記第2画像形成ジョブに係る画像形成前処理を、前記第2画像形成ジョブの前記割込み要求を受け付けてから前記第2画像形成ジョブに係るシートへの画像形成を開始するまでの期間において、前記第1画像形成ジョブに係るシートへの画像形成と並行して実行する
    ことを特徴とするプログラム。
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