JP2018176562A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】両面印字するプリンタエンジンにおいて、紙間を詰めて、パフォーマンスを向上させるために、両面印字には一枚の紙で給紙、再給紙を行うのではなく、複数枚まとめて給紙し、その後給紙、再給紙を交互に行う両面循環制御を行っている。両面印刷と片面印刷が混載した印刷を高速に出力するために、従来は追い越し両面や強制的に片面を両面印刷する制御を実施しているが、後続紙に両面がないとそれらの制御方法は実施できない。原稿の処理と印刷処理を並列して実施するため、印刷時点で後続紙があることは保障できない。そのため、後続紙の有無に関係なく両面印刷と片面印刷が混在した印刷の高速出力の制御方法が求められている。【解決手段】両面循環中に片面印刷を実施する場合には、強制的に両面印刷をし、両面循環を継続する。この強制両面印刷を連続実施のカウンタを設け、そのカウンタがある閾値を超えたら、両性両面印刷を中断し、片面印刷を実施する。【選択図】図14

Description

本発明は、両面印刷と片面印刷が混在した印刷でも高速に出力できる記録紙の搬送制御に関する。
従来から、多数枚の記録用紙の表裏両面に対して画像を形成する方法として、循環型用紙搬送方式を利用するものがある。これは、画像を転写する転写部に記録用紙を送った後、画像が片面に転写された記録用紙を反転部に送り、その反転部で反転させた記録用紙を両面専用収容トレイに集積することなく再び転写部に送ってその反対面に画像を転写する方式である。
更に、特許文献1には、紙間を詰めて生産性を向上させるために、両面印字時に1枚の紙で、給紙、再給紙を行うのではなく、複数枚まとめて、給紙し、その後給紙、再給紙を交互に行う両面循環制御が提案されている。
また、片面印刷と両面印刷が混在したジョブを高速に出力することも求められている。特許文献1に記載された制御では、両面印刷の1枚目の記録紙の表面の画像形成後、その記録紙を両面搬送路に循環して裏面の画像形成が行われるまで時間が空いてしまう。そのため、両面印刷から片面印刷に切り替わる度に、この一定の時間がかかり、トータルの印刷スピードが大きく落ちてしまう課題がある。
この課題を解決するために特許文献2では、片面印刷のページ群の後にある両面印刷の表面を、片面印刷ページ群より先に実行して、両面搬送路に退避させ、片面印刷ページ群を印刷及び排出する。その後、両面印刷の残りの裏面を印刷及び排出することで片面印刷と両面印刷の混載ジョブを高速に出力する発明が提案されている(追い越し両面制御)。
これにより、両面印刷の表面の画像形成済みのシートが両面搬送路を搬送している時間を有効につかって、片面印刷を並行して実行し、従来よりもトータルの時間を大幅に削減することが可能となる。
さらに片面印刷と両面印刷が混在したジョブを高速に出力する提案としては、特許文献3が挙げられる。特許文献3では片面印刷の後続に両面印刷の用紙があるとわかっている場合には、片面印刷の用紙の裏を白紙にした両面印刷を実施することで両面循環印刷を中断させない搬送制御方法も提案されている。
米国特許第4978980号明細書 特開2012−3252号公報 特許第3880281号公報
片面印刷と両面印刷が混在したジョブを高速に出力する搬送制御方法として、特許文献2、特許文献3が提案されているが、いずれも片面印刷の後続に両面印刷する紙があることが前提となっている。しかし、実際の画像形成装置においては、これから印刷しようとする紙の後に、さらに印刷すべき紙が存在するかは分からない。例えばPDLの場合、PDLデータを解析しながら、印刷制御も並行して実施する。そのため、現在印刷中の用紙の後に、印刷すべき後続紙がいるかは分からない状態である。
後続の紙がある程度存在することが分かるまで給紙を待つようにすると、そもそもの給紙開始が遅れてしまう。しかもこれから印刷しようとしている片面印刷の後続紙が両面印刷である保障もないため、待った挙句に後続紙が片面印刷で特許文献2や3の制御が使えないといったケースもあり得る。
本発明は、上記課題に鑑み、後続紙の有無に関係なく実施できる片面印刷と両面印刷が混在したジョブを高速に出力する方法を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、
記録紙に画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部から前記記録紙を再度、前記画像形成部に再給紙するための循環経路と、前記記録紙を前記画像形成部から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記記録紙を反転した後に前記画像形成部に再給紙する循環再給紙部と、前記画像形成部で一方の面に画像が形成された記録紙を前記画像形成部に再給紙することにより、前記記録紙の両面に画像を形成する両面画像形成手段と、前記循環経路に沿って、循環可能な複数枚の用紙を先行して給紙し両面画像形成する両面循環画像形成手段と、前記両面循環画像形成実施中に、次給紙の片面用紙を強制的に両面循環画像形成を継続する片面用紙強制両面画像形成手段と、片面用紙強制両面画像形成を連続実施したかを記録する片面用紙強制両面印字カウンタと、を有し、前記片面用紙強制両面印字カウンタがある閾値を超えた時点で、前記片面用紙強制両面画像形成手段を停止し、片面画像形成を実施することを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置によれば、両面印刷と片面印刷が混在した印刷で、片面印刷の後続紙の状況が不明であっても高速に出力できる記録紙の搬送制御を実現する。
画像形成装置の構成を示すブロック図 リーダー部およびプリンタ部の断面図 操作部 図2に示したプリンタ部における搬送路の模式図 図2に示したプリンタ部において、片面画像形成を行う場合の記録紙の搬送状態を示す模式図 図2に示したプリンタ部において、両面画像形成を行う場合の記録紙の搬送状態を示す模式図 図2に示したプリンタ部において、両面循環画像形成を行う際の記録紙の搬送状態を示す模式図 両面循環の両面画像形成時における給紙順序を模式的に示す図 5枚循環での両面と片面の混載時の給紙順序を模式的に示す図 5枚循環での両面と片面の混載時の給紙順序を模式的に示す図 3枚循環での両面と片面の混載時の給紙順序を模式的に示す図 7枚循環での両面と片面の混載時の給紙順序を模式的に示す図 1ジョブ目と3ジョブ目の両面ジョブの間の片面2ジョブ目の片面の枚数による両面循環継続時と両面循環中断時の差について表した表 制御装置110の記録紙搬送制御のフローチャート LCDタッチパネル600に表示される片面印刷を強制両面印刷する連続枚数を設定させる設定画面
以下、本発明を実施するための形態について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態を示す画像形成装置を適用可能な画像入出力システムの全体構成を示すブロック図である。
図1において、200はリーダ部(画像入力装置)で、原稿画像を光学的に読み取り、画像データに変換する。リーダ部200は、原稿を読み取るための機能を持つスキャナユニット210と、原稿用紙を搬送するための機能を持つ原稿給紙ユニット(DFユニット)250とで構成される。300はプリンタ部(画像出力装置)で、記録紙を搬送し、その上に画像データを可視画像として印字して装置外に排紙する。プリンタ部300は、複数種類の記録紙カセットを持つ給紙ユニット310、画像データを記録紙に転写、定着させる機能を持つマーキングユニット320、印字された記録紙を機外へ出力する機能を持つ排紙ユニット330とで構成される。
制御装置110は、CPU120,画像メモリ130、不揮発メモリ140、RAM150、ROM160、操作部170から構成されている。制御装置110は、リーダ部200、プリンタ部300と電気的に接続されている。そして、制御装置110内のCPU120はリーダ部200を制御して、原稿の画像データを画像メモリ130に読込み、プリンタ部300を制御して画像メモリ130内の画像データを記録用紙に出力してコピー機能を提供する。
更に不揮発メモリ140には各種調整値が格納され、RAM150はCPU120のワーク領域として使用され、ROM160はCPU120の制御プログラムが格納されている。操作部170は液晶表示部と液晶表示部上に張り付けられたタッチパネル入力装置と、複数個のハードキーを有する。タッチパネルまたはハードキーにより入力された信号はCPU120に伝えられ、液晶表示部には、本画像形成装置の操作における機能表示や画像データ等を表示する。
図2は、図1に示したリーダ部200及びプリンタ部300の断面図である。
まず、リーダ部200について説明する。リーダ部200において、原稿給紙ユニット(フィーダ)250は、原稿を先頭順に1枚ずつプラテンガラス211上へ給送し、原稿の読み取り動作終了後、プラテンガラス211上の原稿を排出トレイ219に排出するものである。
原稿がプラテンガラス211上に搬送されると、ランプ212を点灯し、そして光学ユニット213の移動を開始させて、原稿を露光走査する。この時の原稿からの反射光は、ミラー214,215,216及びレンズ217によってCCDイメージセンサ(以下CCDという)218へ導かれる。このように、走査された原稿の画像はCCD218によって読み取られる。CCD218から出力される画像データは、所定の処理が施された後、制御装置110へ転送される。
次にプリンタ部300について説明する。プリンタ部300において、321はレーザドライバで、レーザ発光部322を駆動するものであり、制御装置110から出力された画像データに応じたレーザ光をレーザ発光部322に発光させる。このレーザ光は感光ドラム323に照射され、感光ドラム323にはレーザ光に応じた潜像が形成される。この感光ドラム323の潜像の部分には現像器324によって現像剤が付着される。
また、プリンタ部300は給紙ユニット310として、それぞれ引き出し状の形状をしたカセット311,カセット312,カセット313,カセット314を有している。更に給紙ユニット310は、手差し給紙トレイ315を有している。
プリンタ部300は、カセット311、312,313,314、手差し給紙トレイ315のいずれかから記録紙を給紙し、転写部325へ搬送路331によって搬送する。転写部325では感光ドラム323に付着された現像剤を記録紙に転写する。現像剤の乗った記録紙は搬送ベルト326によって、定着部327に搬送され、定着部327の熱と圧力により現像剤は記録紙に定着される。その後、定着部327を通過した記録紙は搬送路335、搬送路334を通り、排出される。あるいは、印字面を反転して排出する場合には、搬送路336、搬送路338まで導かれ、そこから記録紙を逆方向に搬送し、搬送路337、搬送路334を通る。
また、両面記録が設定されている場合は、定着部327を通過したあと、搬送路336からフラッパ329によって、搬送路333に記録紙は導かれ、その後記録紙を逆方向に搬送し、フラッパ329によって、搬送路339、再給紙搬送路332へ導かれる。再給紙搬送路332へ導かれた記録紙は上述したタイミングで搬送路331を通り、転写部325へ給紙される。片面両面記録にかかわらず、搬送路334より排出された記録紙は排紙ビン350へ搬送される。
以下、図3を参照して、図1に示した操作部170について説明する。
図3において、600はLCDタッチパネルで、主なモード設定、状況表示はここで行われる。601は0〜9までの数値を入力するためのテンキーである。602はIDキーで、装置が部門管理されている場合に部門番号と暗証モードを入力する際に使用されるものである。
603は設定されたモードをリセットするためのリセットキー、604は各モードについての説明画面を表示するためのガイドキー、605はユーザモード画面に入るためのユーザモードキー、606は割り込みコピーを行うための割り込みキーになっている。
607はコピー動作をスタートさせるためのスタートキー、608は実行中のコピージョブを中止させるためのストップキーである。
609はソフト電源SWで、押下することによりLCD600のバックライトが消え装置は低電力状態に移行する。610は節電キーで、これを押下することで節電状態に入り、再度押下することで節電状態から復帰する。614はLCDタッチパネルのコントラストを調整するための調整キーである。615はカウンタ確認キーで、このキーを押下することでそれまでに使用したコピー枚数の集計を表示するカウント画面がLCD上に表示される。
616はジョブの実行中、画像メモリへの画像蓄積中を示すLED、617がジャム、ドアオープン等装置がエラー状態にあることを示すエラーLED、618は装置のメインスイッチがONになっていることを示す電源LEDになっている。
以下、図4、図5、図6を参照して、画像形成を行う場合の記録紙の搬送方法について説明する。
図4は、図2に示したプリンタ部300における記録紙の搬送状態を示す模式図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。なお、ここでは給紙段は手差し給紙段315に限定して以後説明を行うが、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314でも同様である。
図4は、搬送路に記録紙が搬送されていない状態に対応し、図5(a),(b)は、片面画像形成を行う記録紙の搬送方法に対応する。片面画像形成を行う場合には、図5(a)のように、手差し給紙段315から給紙された片面画像形成を行う記録紙Sは紙搬送路331を通り、転写部325へ搬送される。画像が転写された記録紙S(図中△は転写された画像を示す)は搬送路335を通って、排出される。この場合、転写された画像は上向きで排出される。
あるいは転写した画像を下向きで排出したい場合には、図5(b)のように転写部325で画像が転写された記録紙S(図中△は転写された画像を示す)は、搬送路336、搬送路338を通り、そこで逆方向に搬送され、搬送路327を通って、排出される。このように片面画像形成の記録紙Sをスイッチバックすることによって、転写した画像を下向きにして排出することが可能となる。
以下、図6を参照して、両面画像形成を行う場合の記録紙の搬送方法について説明する。
図6は、図2に示したプリンタ部300において両面画像形成を行う場合の記録紙の搬送状態を示す模式図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。なお、ここでは給紙段は手差し給紙段315に限定して以後説明を行うが、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314でも同様である。
まず、両面画像形成を行う記録紙の表面に画像を形成する場合、図6(a)に示すように、手差し給紙段315から給紙された両面画像形成を行う紙Sは紙搬送路331を通り、転写部325へ搬送される。画像が転写された記録紙S(図中△は転写された表面画像を示す)は搬送路336から搬送路333に導かれ、その後記録紙を逆方向に搬送し、搬送路338、再給紙搬送路332へと導かれる。
次に、図6(b)に示すように、再給紙搬送路332に存在する両面画像形成の表面が転写された記録紙S(図中△は転写された表面画像を示す)は、その後しかるべきタイミングで、搬送路331へ再給紙され、転写部325へ搬送される。裏面を転写された両面画像形成の記録紙S(図中△は転写された表面画像を示し、図中半楕円は裏面画像を示す)は搬送路335を通って、機外へ排出される。
以下、図7を参照して、循環両面画像形成を行う場合の記録紙の搬送方法について説明する。
図7は、図2に示したプリンタ部300において循環両面画像形成を行う場合の記録紙の搬送状態を示す模式図であり、図2と同一のものには同一の符号を付してある。なお、ここでは給紙段は手差し給紙段315に限定して以後説明を行うが、カセット311、カセット312、カセット313、カセット314でも同様である。
図7(a)は、3枚循環の場合の紙搬送路に存在する記録紙の搬送順を示し、図中S1〜S3は、紙搬送路に存在する記録紙の搬送順を示す。図7(b)は、5枚循環の場合の紙搬送路に存在する記録紙の搬送順を示し、図中S1〜S5は、紙搬送路に存在する記録紙の搬送順を示す。循環枚数は主に記録紙のサイズによって変わってくる。これは決まった搬送路の長さでサイズが小さい記録紙では、より多くの紙を先行給紙できるため、5枚循環が可能となる。一方サイズが大きい記録紙では、少ない紙しか先行給紙できないため、循環枚数が少なくなる。また、サイズが同じであったとしても搬送路が長い画像形成装置のほうが循環枚数は多くなる。
次に、3枚循環、5枚循環、7枚循環の各両面画像形成時における給紙順序について図8に示す。図8は両面画像形成時における給紙順序を模式的に示す図であり、図8(a)は3枚循環、図8(b)は5枚循環、図8(c)は7枚循環を示している。なお、図8中、実線で描かれた四角枠は表面に画像が形成される記録紙を示し、点線で描かれた四角枠は1枚分の記録紙幅に相当する記録紙間隔を示し、斜線が引かれた四角枠は裏面に画像が形成される再給紙の記録紙を示す。
3枚循環の両面画像形成時における給紙に関しては、図8(a)に示すように、まず、1枚目の記録紙、続いて2枚目の記録紙が順に給紙され、それぞれの記録紙の表面に画像形成が行われる。この際、各記録紙は、1枚分の記録紙幅の間隔をおいて給紙されることになる。次いで、2枚目の記録紙の表面の画像形成が終了すると、表面に画像形成された1枚目の記録紙が2枚目の記録紙に対して1枚分の記録紙幅の間隔をおかずに再給紙される。この1枚目の記録紙の再給紙が行われると、この1枚目の裏面の画像形成が行われ、続いて3枚目の記録紙が手差し給紙段315から給紙される。このとき、図7(a)に示すように、1枚目の記録紙S1は搬送路335に向けて搬送途中にあり、2枚目の記録紙S2は再給紙搬送路332途中にある。そして、3枚目の記録紙S3は手差し給紙段315から搬送路331に給紙される途中にある。3枚目の記録紙の給紙後には、2枚目の記録紙の再給紙が行われ、そして、2枚目の記録紙の裏面の画像形成が行われると、1枚分の記録紙の間隔をおいて3枚目の記録紙の再給紙が行われてその裏面の画像形成が行われる。
5枚循環の両面画像形成時における給紙に関しては、図8(b)に示すように、まず、1枚目の記録紙、続いて2枚目の記録紙、そして3枚目の記録紙が順に給紙され、それぞれの記録紙の表面に画像形成が行われる。この際、各記録紙は、1枚分の記録紙幅の間隔をおいて給紙されることになる。次いで、3枚目の記録紙の表面の画像形成が終了すると、表面に画像形成された1枚目の記録紙が3枚目の記録紙に対して1枚分の記録紙幅の間隔をおかずに再給紙される。この1枚目の記録紙の再給紙が行われると、この1枚目の裏面の画像形成が行われ、続いて4枚目の記録紙が手差し給紙段315から給紙されてその表面に画像形成が行われる。このとき、図7(b)に示すように、両面が像形成された1枚目の記録紙S1は搬送路335を経て外部への搬送途中にあり、4枚目の記録紙S4はその表面へのトナー像の転写途中にある。また、2枚目の記録紙S2は搬送路331上を感光ドラム323に向けて搬送途中にあり、3枚目の記録紙S3は再給紙搬送路332上の搬送途中にある。2枚目の記録紙の再給紙後には、5枚目の記録紙の給紙が行われ、そして、2枚目の記録紙の裏面の画像形成が行われると、5枚目の記録紙S5の表面の画像形成が行われ、3枚目の記録紙の再給紙が行われる。3枚目の記録紙S3の給紙後には、1枚分の記録紙の間隔をおいて4枚目の記録紙の再給紙が、そして、同様に1枚分の記録紙の間隔をおいて5枚目の記録紙の再給紙が行われる。
7枚循環の両面画像形成時における給紙に関しては、図8(c)に示す。5枚循環の両面画像形成では1枚目から3枚目の記録紙が順に給紙されたのに対し、7枚循環の両面画像形成では、1枚目から4枚目の記録紙が順に給紙されることが特徴となっている。
次に、図9を用いて5枚両面循環における両面印刷、片面印刷が混載した印刷の給紙順序を説明する。ここでは3枚の両面印刷、1枚の片面印刷、そして1枚の両面印刷を説明する。図9(a)は循環画像形成を継続するパターン、図9(b)は循環画像形成を中断しパターンである。
循環画像形成を継続して3枚の両面印刷、1枚の片面印刷、そして1枚の両面印刷を順に行う場合、図9(a)に示すように、1枚目、2枚目、3枚目の記録紙の表面の画像形成し、その後1枚目の記録紙の裏面の画像形成を行う。その後4枚目は片面画像形成ではあるが、両面画像形成と同様に、再給紙搬送路332に再給紙し、両面画像形成と同様の搬送路に記録紙を搬送する。その後、2枚目の裏面、5枚目の表面、3枚目の裏面の画像形成を行い、4枚目の記録紙は、その裏面に白紙印字が行われて(画像形成が行われない)外部に排紙される。
次に循環画像形成を中断し、3枚の両面印刷、1枚の片面印刷、そして1枚の両面印刷を順に行う場合を図9(b)で説明する。循環画像形成を中断してから片面画像形成を実施するため、1枚目、2枚目、3枚目の表面の画像形成後、次の片面の4枚目の画像形成を行わずに、1枚目、2枚目、3枚目の裏面の画像形成を実施する。その後片面の4枚目の画像形成を行い、5枚目の両面画像形成を行う。5枚目の表面印字後、再給紙搬送路332を経由してから再度画像形成部まで記録紙を搬送するには、紙間4枚分の空きが必要である。
図9(a)、図9(b)を比較すると、3枚の両面印刷、1枚の片面印刷、そして1枚の両面印刷が完了するまでの期間は、循環画像形成を継続する(a)のほうが3面分有利(9002)であることが分かる。
一方、3枚の両面印刷、1枚の片面印刷の後、1枚の両面印刷が存在しなかった場合、つまり4枚目の紙の画像形成が完了するまでの期間は、循環画像形成を中断した(b)のほうが1面分有利(9001)であることがわかる。
このように、循環画像形成を継続して片面の記録紙を両面と同様の画像形成を行った場合、片面の記録紙の後に連続して両面の記録紙が存在した場合には有利に働くが、両面の記録紙が存在しない場合には不利に働く。
また、両面印刷の記録紙の後の片面印刷の記録紙の枚数が多くなればなるほど、循環画像形成を継続した時のメリットは小さくなることを図10を用いて説明する。図10は5枚両面循環において、3枚の両面印刷、4枚の片面印刷、1枚の両面印刷の給紙順序を模式的に示す図であり、図10(a)は循環画像形成を継続した場合、図10(b)は循環画像形成を中断した場合を示す。
図9では両面の記録紙の後の片面印刷の記録紙の枚数は1枚であったが、図10では4枚に増えている。
図10(a)(b)を比較すると、3枚の両面印刷、4枚の片面印刷、1枚の両面印刷が完了するまでの期間は、循環画像形成を継続する(a)も中断する(b)も変わらないことがわかる。(10002)
一方、3枚の両面印刷、4枚の片面印刷の後、1枚の両面印刷が存在しなかった場合、つまり7枚目の紙の画像形成が完了するまでの期間は、循環画像形成を中断した(b)のほうが4面分有利(10001)であることがわかる。
さらに、両面循環枚数が多い場合には循環画像形成を継続した時のメリットは大きくなるが、少ない場合には継続した時のメリットは小さくなる。これを図11、図12を用いて説明する。
図11は3枚の循環画像形成時で2枚の両面印刷、1枚の片面印刷、1枚の両面印刷を行う場合の給紙順序を模式的に示す図であり、図11(a)は循環画像形成を継続した場合、図11(b)は循環画像形成を中断した場合を示す。
図11(a)(b)を比較すると、2枚の両面印刷、1枚の片面印刷、1枚の両面印刷が完了するまでの期間は、循環画像形成を継続する(a)のほうが、中断する(b)に比べて1面分有利であることが分かる。(11002)
一方、2枚の両面印刷、1枚の片面印刷の後、1枚の両面印刷が存在しなかった場合、つまり3枚目の紙の画像形成が完了するまでの期間は、循環画像形成を中断した(b)のほうが1面分有利(11001)であることがわかる。
図12は7枚の循環画像形成時で4枚の両面印刷、1枚の片面印刷、1枚の両面印刷を行う場合の給紙順序を模式的に示す図であり、図11(a)は循環画像形成を継続した場合、図11(b)は循環画像形成を中断した場合を示す。
図12(a)(b)を比較すると、4枚の両面印刷、1枚の片面印刷、1枚の両面印刷が完了するまでの期間は、循環画像形成を継続する(a)のほうが、中断する(b)に比べて5面分有利であることが分かる。(12002)
一方、4枚の両面印刷、1枚の片面印刷の後、1枚の両面印刷が存在しなかった場合、つまり5枚目の紙の画像形成が完了するまでの期間は、循環画像形成を中断した(b)のほうが1面分有利(12001)であることがわかる。
このように両面循環枚数の多い7枚の循環画像形成時である図12と両面循環枚数の少ない3枚循環の図11を比較すると、循環画像形成を継続した(a)は、7枚循環では5面有利であったが、3枚循環では1面分しか有利にならない。
両面循環枚数と、両面画像形成の間の片面画像形成の記録紙の枚数に応じて、循環画像形成継続時と循環画像形成中断時の差について図13の表で説明する。ここでは先頭の両面画像形成を1ジョブ目の両面ジョブの画像形成、最後の両面画像形成を3ジョブ目の両面ジョブの画像形成、両面画像形成の間の片面の画像形成を2ジョブ目の片面ジョブとして表現している。
図13を見てわかるように、両面1ジョブ目と両面3ジョブ目の間の片面2ジョブ目の片面の枚数が多くなればなるほど、循環画像形成を継続した時のメリットは小さくなり、ある閾値を超えて、むしろ不利に働くことが分かる。(図9、図10)そして、両面循環枚数が多くなればなるほど、循環画像形成を継続するメリットは大きくなる。つまり3枚循環に比べ、5枚さらには7枚循環のほう循環画像形成を継続するメリットは大きくなる。
一方、両面循環枚数の多い少ないに関わらず、2ジョブ目終了時点の差は、循環画像形成を継続したほうが不利に働き、片面2ジョブ目の枚数が多くなればなるほど、デメリットが大きくなる。
図14は本発明による制御装置110の記録紙搬送制御のフローチャートである。
制御装置110は、記録紙搬送制御を開始する。
ステップS1401で、制御装置110は、給紙待ちの紙が存在するかを確認する。給紙待ちの紙が存在する場合にはステップS1404へ、存在しない場合にはステップS1402に進む。
ステップS1402で、制御装置110は、再給紙待ちの紙が存在するかを確認する。再給紙待ちの紙が存在する場合にはステップS1403へ進み、存在しない場合には終了し、次の記録紙搬送制御に実施する。ステップS1401、S1402で終了するフローは給紙する紙が一枚も存在しない状態を示す。
ステップS1403で、制御装置110は、再給紙待ちの紙の先頭紙を再給紙実行要求し、両面裏面印字を実施し終了し、次の記録紙搬送制御に実施する。ステップS1401、S1402、S1403のフローは既に両面印刷の表面の印刷が終わり、印刷する後続紙も存在しない状態を示す。そのため、既に表面の印字が終わった記録紙の裏面の画像形成を実施する。
ステップS1404で、制御装置110は、再給紙待ちの紙があるかを確認する。再給紙待ちの紙が存在する場合にはステップS1409へ、存在しない場合にはステップS1405に進む。
ステップS1405で、制御装置110は、ステップS1401で存在した給紙待ちの紙が両面印刷であるかを確認する。両面印刷である場合にはステップS1414に進み、両面印刷で無い場合にはステップS1407に進む。
ステップS1414で、制御装置110は、片面用紙強制両面印字カウントを0初期化し、ステップS1406に進む。片面用紙強制両面印字カウントは後述するステップS1413のように強制的に両面画像形成を実施した片面用紙の枚数のカウンタである。
ステップS1406で、制御装置110は、再給紙搬送路を排紙先として給紙待ちの紙の給紙実行要求し、両面表面印字を実施し終了し、次の記録紙搬送制御に実施する。ステップS1401、S1404、S1405、S1414,S1406のフローは、現在印刷中の紙がない、あるいは片面印刷中の状態で、次に印字する後続紙が両面であった場合を示している。
ステップS1407は、ステップS1405で給紙待ちの紙が片面印刷であると判断した時に進むフローである。
ステップS1407は、制御装置110は、片面用紙強制両面印字カウントを0初期化し、ステップS1408に進み、ステップS1408で排紙ビンを排紙先として給紙待ちの紙の給紙実行要求し片面印刷を実施し終了する。そして次の記録紙搬送制御を実施する。片面用紙強制両面印字カウントは後述するステップS1413のように強制的に両面画像形成を実施した片面用紙の枚数のカウンタである。
ステップS1401,S1404、S1405、S1407、S1408のフローは現在印刷中の紙がない、あるいは片面印刷中の状態で、次に印字する後続紙が片面であった場合を示している。
ステップS1409は、ステップS1404で再給紙待ちの紙が存在した時に進むフローである。
ステップS1409で、制御装置110は、再給紙待ちの紙数は(循環枚数値−1)/2より大きいかを判断する。ここでの循環枚数値とは、図8で説明した3枚循環、5枚循環、7枚循環のことである。例えば5枚循環の場合には(5−1)/2=2であるため、再給紙待ちの枚数が2より大きいかを判断する。大きい場合にはステップS1403に進み、一致、あるいは小さい場合にはステップS1410に進む。
ステップS1401、S1404、S1409、S1403のフローは両面循環印刷中で、既に表面を印字した用紙が循環画像形成の上限に達しているため、再給紙を行っているフローである。
ステップS1410で、制御装置110は、ステップS1409で循環画像形成の上限に達していないため、次に給紙する紙が両面印刷であるかを判断する。両面印刷である場合にはステップS1414で、片面印刷の場合にはS1411に進む。
ステップS1401、S1404、S1409、S1410、S1414、S1406のフローは循環画像形成の上限に達していない両面印刷中に次に印字する用紙が両面だった時のフローである。
ステップS1411で、制御装置110は、片面用紙強制両面印字閾値より、片面用紙強制両面印字カウントが小さいか?を判断する。片面用紙強制両面印字カウントとは、ステップS1414、S1407で説明したように、強制的に両面画像形成を実施した片面用紙の枚数のカウンタである。また片面用紙強制両面印字閾値とは、閾値以上の片面用紙の強制両面印刷を実施しないようにするための閾値である。これは、図13で説明したように片面用紙を強制両面した連続枚数が多くなると、強制両面したメリットが小さくなるためである。片面用紙強制両面印字閾値より、片面用紙強制両面印字カウントが小さくない場合にはステップS1407、S1408に進み、給紙待ちの紙を片面印刷する。片面用紙強制両面印字閾値より、片面用紙強制両面印字カウントが小さい場合にはステップS1412に進む。
ステップS1412で、制御装置110は、片面用紙強制両面印字カウントを1インクリメントし、ステップS1413に進み、再給紙搬送路を排紙先として給紙待ちの紙を給紙実行要求し、片面用紙を強制両面表面印字する。
図15はLCDタッチパネル600に表示される片面用紙でも循環画像制御を継続する枚数を設定する設定画面である。これは図14ステップS1411で説明した片面用紙強制両面印字閾値をユーザーが設定するための画面である。
片面用紙強制両面印字を実施しない場合には15001を選択し、実施する場合には15002を選択する。15001と15002はトグルボタンとなっており、どちらか片方しか選択できない。片面用紙強制両面印字を実施しない場合には15001を選択した場合には、片面用紙強制両面印字閾値を0に設定する。また片面用紙強制両面印字を実施する15002を選択した場合には、15003にて片面用紙でも循環画像制御を継続する枚数を設定する。5枚循環の場合には、片面用紙強制両面印字閾値が4だと図10に示したように両面印刷後、4枚の片面印刷の後の両面印刷では、循環画像形成を継続しても中断してもパフォーマンスは変わらないこと。片面画像形成の後の両面画像形成がなかった場合には、4面分ほど不利となり、メリットがないことから、4以上を設定する意味はない。そのため、「5枚循環のため、1〜3の間で選んでください。」と表記し、不必要に大きな閾値が設定されないようにしている。
以上の制御方法により、両面印刷と片面印刷が混在した印刷で、片面印刷の後続紙の状況が不明であっても高速に出力できる記録紙の搬送制御が可能となる。
200 リーダ部(画像入力装置)、210 スキャナユニット、
250 原稿給紙ユニット(DFユニット)、300 プリンタ部(画像出力装置)、
110 制御装置

Claims (2)

  1. 記録紙に画像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部から前記記録紙を再度、前記画像形成部に再給紙するための循環経路と、
    前記記録紙を前記画像形成部から前記循環経路に沿って搬送し、前記循環経路途中で前記記録紙を反転した後に前記画像形成部に再給紙する循環再給紙部と、
    前記画像形成部で一方の面に画像が形成された記録紙を前記画像形成部に再給紙することにより、前記記録紙の両面に画像を形成する場合に、前記循環経路に沿って、循環可能な複数枚の用紙を先行して給紙し両面画像形成する両面循環画像形成を実行する実行手段と、を有する画像形成装置において、
    前記両面循環画像形成を実行中に、次給紙の片面用紙を強制的に両面循環画像形成を継続する片面用紙強制両面画像形成手段と、
    片面用紙強制両面画像形成を連続実施したかを記録する片面用紙強制両面印字カウンタと、を有し、
    前記片面用紙強制両面印字カウンタがある閾値を超えた時点で、前記片面用紙強制両面画像形成手段を停止し、片面画像形成を実施することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記閾値を設定する閾値設定手段を更に有することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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