JP2005079613A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ステープル動作時の振動が画像読取部に伝わり、画像読取部が振動で揺れることによる読み取り画像の劣化を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【解決手段】原稿の画像を、読み取り、画像データに変換する読取手段を設け、上記読取手段が変換した画像データを記録紙に記録する画像形成手段を設け、上記読取手段と上記画像形成手段との間に位置し、上記画像形成手段から排出された記録紙を後処理する後処理手段を設け、上記後処理手段が後処理を実行中は、原稿画像の読取を上記読取手段に中断させる読取制御手段を設けた画像形成装置である。
【選択図】 図1
【解決手段】原稿の画像を、読み取り、画像データに変換する読取手段を設け、上記読取手段が変換した画像データを記録紙に記録する画像形成手段を設け、上記読取手段と上記画像形成手段との間に位置し、上記画像形成手段から排出された記録紙を後処理する後処理手段を設け、上記後処理手段が後処理を実行中は、原稿画像の読取を上記読取手段に中断させる読取制御手段を設けた画像形成装置である。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート積載装置を備えている画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィニシャ等の後処理装置は、複写機、プリンタ等の画像形成装置の側面に接続され、画像形成装置からの用紙を受け取った後に、ステープラによる後処理等を行う。
【0003】
このような後処理装置は、用紙搬送路、後処理部、後処理済みの用紙束を積載するトレイ等を必要とし、フィニシャを含めた画像形成装置の設置面積が大幅に増大する。
【0004】
従来の画像形成装置は、原稿画像を読み取るリーダ部と、画像形成部との間に、フィニシャを装着し、フィニシャを含む設置面積を画像形成装置と同等にしたシステムである。
【0005】
また、画像形成装置の小型化に伴い、原稿搬送装置によってシート状の原稿を搬送しながら画像読取を行う方式(流し読み)が採用されている。
【0006】
また、原稿読取部には、光源と画像読取部とが一体に構成され、安価であるコンタクトイメージセンサが採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、次の問題がある。
【0008】
1.画像形成部の直上にフィニシャのステープラが装着され、また、その直上には、流し読みを行う際の原稿読取部が位置する。このような構成であるので、ステープル動作時の振動が、画像読取部に伝わり、画像読取部が振動で揺れるという問題がある。
【0009】
2.コンタクトイメージセンサは、安価であるが、その読取深度が浅く、読取部のわずかな振動によって、読み取り画像が劣化するという問題があり、特に、原稿流し読みの場合、搬送中の原稿のばたつきも相まって、読み取り画像の劣化が顕在化しやすいという問題がある。
【0010】
3.原稿をプラテンガラス上に載置し、画像読取部を走査して原稿画像を読み取る(固定読みする)際も、プラテンガラスの厚みが不均一であり、原稿がプラテンガラスから少し浮いた状態であると、ステープル動作時の振動によって、読取画像が劣化するという問題がある。特に、コンタクトセンサがカラー用である場合、振動による読取深度の変化が、読取画像の輝度変化につながり、読取画像劣化が深刻さを増すという問題がある。
【0011】
本発明は、ステープル動作時の振動が画像読取部に伝わり、画像読取部が振動で揺れることによる読み取り画像の劣化を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、後処理手段による後処理中は、原稿読取手段による原稿読取を中断する制御手段を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の実施例である画像形成装置IF1の構成を示す図である。
【0014】
画像形成装置IF1は、イメージリーダ200と、プリンタ300とによって構成されている。また、画像形成装置IF1にシート処理装置が装着され、このシート処理装置が、画像形成装置IF1から排出されるシートの処理を行う。
【0015】
イメージリーダ200は、スキャナ部100と、原稿給送装置500とによって構成されている。また、イメージリーダ200は、原稿ガラス107上に原稿を通過させながら、その原稿を読み取る流し読みモードと、プラテンガラス102上に載置された原稿を走査し、原稿読み取りを行う固定読みモードとの2つのモードによって、原稿を画像読み取る。
【0016】
原稿給送装置500は、原稿トレイ501上に上向きにセットされている原稿を、給紙ローラ502、分離ローラ503によって、1枚ずつ分離し、第1搬送ローラ504に送り、レジストローラ505によって、周知のレジストとりを行った後に、湾曲パスを介して、原稿ガラス107方向に原稿を搬送し、原稿ガラス107とガイドローラ506との間に、一端停止させる。
【0017】
イメージリーダ200からの読み取り開始信号を受信すると、原稿の搬送を、再び開始し、ガイドローラ506によって、原稿ガラス107へ原稿を進入させる。上記のように、原稿ガラス107を通過中に、コンタクトセンサ104が、原稿の画像を読み取る。
【0018】
原稿ガラス107を通過した原稿は、第2搬送ローラ507、排紙ローラ508を経て、排紙トレイ509に排出される。
【0019】
上記動作を連続して繰り返すことによって、原稿トレイ501上の複数の原稿が、順次、画像読み取りされ、排紙トレイ509に排出される。
【0020】
コンタクトセンサ104のLED光源103が出力した光が、流し読み用の原稿ガラス107またはプラテンガラス102を介して、原稿面を照射する。原稿からの反射光が原稿ガラス107を再び通過し、さらに、結像レンズ105を介して、光電変換素子106に結像する。この結像された光入力が電気信号に変換され、原稿画像が読み取られる。
【0021】
コンタクトセンサ104が読み取った原稿の画像は、画像処理され、露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。このレーザ光は、感光ドラム111に照射され、感光ドラム111上に静電潜像が形成される。感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113によって現像され、感光ドラム111上の現像剤は、カセット114、115、または、手差し給紙部125から給送されたシートに、転写部116において転写される。
【0022】
現像剤が転写されたシートは、定着ローラ117によって、現像剤の定着処理が施される。定着ローラ117を通過したシートは、排出ローラ118へ導かれ、現像剤が転写された面が、下向きになった状態(フェイスダウン)で、排出ローラ118によってプリンタ300から排出される。フェイスダウンで排出することによって、原稿給送装置500を使用したときや、コンピュータから出力された画像をプリントするとき等のように、先頭頁から順に画像形成するときに正しい頁順になる。
【0023】
排出ローラ118から排出されたシートは、フィニッシャ400へ送り込まれ、フィニッシャ400において、綴じ処理等を行う。
【0024】
図2は、画像形成装置IF1の回路ブロック図である。
【0025】
CPU回路制御部150は、CPUを有し、ROM151に格納されているプログラムと操作部1の設定とに従って、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部301、フィニッシャ制御部401、外部I/F203、原稿給送装置制御部を制御する。
【0026】
イメージリーダ制御部201は、原稿給送装置500とスキャナ部100とによって構成されているイメージリーダ200を制御し、プリンタ制御部301は、プリンタ300を制御し、フィニッシャ制御部401は、フィニッシャ400を制御する。
【0027】
CPU回路制御部150は、フィニッシャ制御部401と通信ライン490とを介して、シリアル通信を行う。また、フィニッシャ制御部401内にも、CPU491、ROM492、RAM493が設けられ、モータM1、モータM2、モータM3等の制御を行う。
【0028】
RAM152は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられている。外部I/F203は、コンピュータ204からのインタフェースであり、プリントデータを画像に展開し、画像信号制御部202へ出力する。イメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へ、イメージセンサ109で読み取られた画像が出力され、画像信号制御部202からプリンタ制御部301へ出力された画像は、露光制御部110へ入力される。
【0029】
図3は、上記実施例における画像信号制御部202の構成と、その周辺の部分とを示す図である。
【0030】
画像信号制御部202は、画像処理部205と、ラインメモリ206と、ページメモリ207と、ハードディスク208とを有する。
【0031】
画像処理部205は、画像を補正処理し、操作部1を介して行った設定に応じた編集処理を行う。画像は、ラインメモリ206、ページメモリ207を介して、プリンタ制御部301へ出力される。ハードディスク208は、ページ順を入れ替えるとき等に必要に応じて用いられる。
【0032】
図4は、上記実施例におけるフィニッシャ400の構成を示す図である。
【0033】
プリンタ300から受け取ったシートは、パス416を介して、排紙ローラ415へ送り込まれ、排紙ローラ415は、束排紙ベルト421上へ排出する。束排紙ベルト421に並行して、数ミリ高い位置に、低摩擦の中間処理トレイ(不図示)が設けられ、正確には、シートは、中間処理トレイ上に載る。
【0034】
排出されたシートは、斜めに設けられている中間処理トレイ(束排紙ベルト421)に沿って、右下方向に落下した後に、右回転する扇形の戻しローラ417の円弧に設けられている摩擦部材によって、シートを、左下方向へ移動し、シートの端部を、ストッパ板418に突き当てる。
【0035】
ステープルユニット419は、手前側に設けられている。中間処理トレイの束排紙ベルト421上に、シートが1頁から最終頁まで載置されると、載置されたシート束に対して、ステープル処理が選択的に行われる。ステープル処理が行われるモードのときに、最終頁のシートが束排紙ベルト421に載置されると、フィニッシャ制御部401は、CPU回路制御部150に対してステープル動作信号を出力する。
【0036】
この信号は、ステープル動作が終了するまでONし、ステープル動作が終了し、ステープルによる振動が収まるのに必要な所定時間が経過すると、OFFされる。整合板412は、手前側と奥側とに設けられ、束排紙ベルト421上にシートが排出される毎に駆動され、束排紙ベルト421上のシートを整合する。
【0037】
束排紙ベルト421上のシートは、束排紙ベルト421に設けられている束排紙レバー421Aによって、スタックトレイ411上に排出される。束排紙レバー421Aは、束排紙ベルト421を右回動させることによって、シートを右上方向へ押し上げ、スタックトレイ411上に排出する。なお、束排紙レバー421Aは、中間処理トレイに設けられている切り欠きの中を移動する。
【0038】
スタックトレイ411は、シート積載量に応じて昇降する。また、スタックトレイ411上のシートの上面は、シートの排出後に、紙押さえ部材420で押さえられ、その後に、所定量スタックトレイ411を下降させた後に、上昇させることによって、シートの上面は、紙押さえ部材420によって押さえられ、次にスタックトレイ411上に排出されるシートによって、右方向に押し出されることを防止する。
【0039】
上記実施例において、読取手段は、原稿を搬送する原稿搬送手段を具備する手段であり、また、上記原稿搬送手段による原稿の搬送中に原稿画像を読み取る手段であり、しかも、原稿画像の読取を中断する場合は、上記原稿搬送手段の搬送路内で、上記原稿を一時待機させる手段である。
【0040】
また、上記読取手段は、上記原稿を載置するプラテンガラス上の原稿を読み取る際、原稿画像の読み取り中に上記後処理が行われるか否かを判断する判断手段を具備する手段であり、上記判断手段からの判断結果に基づいて、画像読取タイミングを調整するタイミング調整手段が設けられている。さらに、上記後処理手段による後処理は、用紙綴じである。
【0041】
次に、上記実施例におけるイメージリーダの動作について説明する。
【0042】
図5は、イメージリーダ200におけるJOB管理動作を示すフローチャートである。
【0043】
まず、原稿を読み取り、読み取った画像を出力するコピージョブが発生する(S101)か、画像を読み取るだけのスキャンジョブが発生する(S102)と、スキャナ部が、読み取り処理を行う(S103)。操作部1を介して、各ジョブが発生し、この発生した各ジョブを、CPU回路制御部150が判断し、イメージリーダ制御部201に、コピージョブが発生した情報を送信する。
【0044】
図6は、上記実施例における読み取り処理(S103)を示すフローチャートである。
【0045】
まず、その読み取り動作が流し読みモードであるか否かを判断する(S201)。流し読みモードであると判断すると、流し読み処理を実行する(S202)。また、流し読みモードでないと判断すると、固定読み処理を実行する(S203)。
【0046】
原稿給送装置の原稿トレイに原稿が載置されているか否かに基づいて、流し読みモードであるか、固定読みモードであるかを判断する。すなわち、原稿給送装置の原稿トレイに原稿が載置されていれば、原稿を順次1枚ずつ原稿ガラス107上に送り出し、原稿を走査しながら、固定されたコンタクトイメージセンサが画像データを読み取り、流し読み処理動作を行い、原稿が載置されていなければ、原稿給送装置を動作させずに、コンタクトイメージセンサ104を走査させながら、プラテンガラス102上に載置されている原稿を読み取り、つまり、固定読み処理動作を行う。
【0047】
図7は、上記実施例における原稿給送装置500における流し読み動作(S202)を示すメインフローチャートである。
【0048】
原稿給送装置500は、原稿トレイ501上に原稿がセットされているか否か、さらには、図示しない画像形成装置本体の操作部1に設けられているスタートキーが押し下げられたか否かを、繰り返し判定しつつ、待機状態となっている(S1)。なお、原稿検知センサ511の検出結果に基づいて、原稿がセットされているか否かを判定する。
【0049】
この判定の結果、原稿が原稿トレイ501にセットされ、しかも、スタートキーが押し下げられると、片面原稿モードか両面モードかを判別する(S2)。片面モードであれば、原稿トレイ501から分離する動作(S3)、給紙動作(S4)を行い、読み取り開始前に、原稿サイズを判別する(S5)。そして、読み取り動作(S6)、排紙動作(S7)を行い、排紙トレイ509へ原稿を順次排出する。
【0050】
両面モードであれば、原稿トレイ501から分離する動作(S9)、給紙動作(S10)を行い、片面モードと同様に、原稿サイズを判別する(S11)。そして、初めに表面の読み取り動作を行い(S12)、反転動作(S13)、給紙動作(S14)の後に、裏面を読み取り(S15)、反転動作(S16)、給紙動作(S17)、空送り動作(S18)、排紙動作(S19)を行い、排紙トレイ509へ原稿を排出する。
【0051】
[給紙動作]
図8は、上記実施例における給紙動作を示すフローチャートである。
【0052】
片面モードか、両面モードの表(おもて)面読み取りであれば(S401)、まず、図示しない分離モータを駆動し(S402)、第1搬送ローラ504を駆動し、図示しない給紙モータを起動し(S403)、レジストローラ505とガイドローラ506とを駆動する。また、両面モードの裏面の読み取り動作であれば、給紙モータM2のみを起動する(S403)。
【0053】
レジストローラ505の上流に位置する原稿は、図示しない給紙モータによって駆動されるレジストローラ505へ搬送され、原稿の先端を、リードセンサ510が検知すると(S404)、所定量搬送した後に(S405、S406)、給紙モータと分離モータとを停止させ(S407)、原稿先端を読み取り位置Rよりも上流に停止させる。
【0054】
[読取動作]
図9は、上記実施例における読取動作を示すフローチャートである。
【0055】
まず、フィニッシャ400において、ステープル中であるか否かを判断する(S501)。フィニッシャ制御部401からCPU回路制御部150に出力されるステープル動作信号が、CPU回路制御部150に受信されると、ステープル中であると判断する。ステープル中であると判断した場合、読み取り動作のためのシートの搬送動作を行わず、フィニッシャ400におけるステープル動作が終了し、CPU回路制御部150内でステープル動作信号がOFFされるまで待つ。
【0056】
上記実施例によれば、上記のように、フィニッシャ400において、ステープル処理がされている間、画像の読み取り動作を実行しない(読取を中断する)ので、ステープル処理時の振動等の影響によって読み取り画像の品質が損なわれることを防止することができる。また、上記実施例のように、原稿搬送路内で原稿を一時待機させることによって、待機させる時間が少なくて済む。
【0057】
次に、図示しない給紙モータを駆動し、レジストローラ505と、ガイドローラ506と、第2搬送ローラ507とが駆動され(S502)、読取位置Rの上流に位置する原稿が、所定量搬送された後に(S503、S504)、原稿先端が読取位置Rに達したと判断すると、コンタクトイメージセンサ104が原稿を画像読取する(S504)。
【0058】
その後、所定量搬送した後に(S506、S507)、次に読み取りすべき原稿が、原稿トレイ501上に存在していると、原稿検知センサ511が判断した場合(S508)、次原稿の分離開始を許可する(S509)。実際に分離が開始されるタイミングは、原稿サイズと原稿搬送速度(読み取り速度)とによって、可変である。
【0059】
さらに、原稿画像の読み取りが行われ、リードセンサ510に原稿後端が達したことを検知すると(S510)、所定量搬送した後に(S511、S512)、原稿後端が読取位置Rに達したと判断すると、原稿読取を終了する(S513)。そして、給紙モータM2を停止する(S514)。
【0060】
図10は、上記実施例における固定読み処理動作(S203)を示すフローチャートである。
【0061】
操作部1のスタートキーが押下される(S601)と、フィニッシャ400においてステープル中であるか否かを判断する(S602)。フィニッシャ制御部401からCPU回路制御部150に出力されるステープル動作信号が、CPU回路制御部150に受信されると、ステープル中であると判断する。ステープル中であると判断すると、読み取り動作のためのシートの搬送動作を行わず、フィニッシャ400におけるステープル動作が終了し、CPU回路制御部150内でステープル動作信号がOFFされるまで待つ。
【0062】
ステープル動作信号がOFFされると、原稿スキャン動作が開始される(S603)。このステップにおける原稿スキャン動作は、一般的な画像形成装置のスキャン動作と同じであるので、その説明を省略する。
【0063】
上記実施例によれば、上記のように、固定読みの場合においても、原稿スキャン動作開始前に、ステープルが動作中であるか否かを判断し、ステープルが動作中であれば、原稿スキャンを待たせるので、スキャン中に、シートやイメージセンサの振動による読み取り画像の品質の悪化を防止することができる。
【0064】
つまり、上記実施例によれば、後処理手段による後処理中は、原稿読取手段による原稿読取を中断し、任意のタイミングで原稿読取できるので、ステープル動作時の振動が画像読取部に伝わり、画像読取部が振動で揺れることによる読み取り画像の劣化を防止することができる。
【0065】
また、上記実施例によれば、原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る際に、原稿読取を中断する場合、原稿を原稿搬送路内に待機させるので、待機終了後に原稿を直ちに搬送することができ、したがって、原稿を待機させる時間を少なくすることができ、処理能力の高い装置を実現することができる。
【0066】
しかも、上記実施例によれば、プラテン上の原稿画像を読み取る際は、原稿読み取り中に後処理が行われているか否かを判断し、この判断結果に応じて画像読取タイミングを調整するので、画像読み取り時にイメージセンサや原稿が振動し、読み取り画像の品質が落ちることを防止することができる。
【0067】
そして、上記実施例によれば、画像読取手段がコンタクトイメージセンサであるので、画像形成装置をローコストにすることができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、後処理手段による後処理中は、原稿読取手段による原稿読取を中断し、任意のタイミングで原稿読取できるので、ステープル動作時の振動が画像読取部に伝わり、画像読取部が振動で揺れることによる読み取り画像の劣化を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である画像形成装置IF1の構成を示す図である。
【図2】画像形成装置IF1の回路ブロック図である。
【図3】上記実施例における画像信号制御部202の構成と、その周辺の部分とを示す図である。
【図4】上記実施例におけるフィニッシャ400の構成を示す図である。
【図5】イメージリーダ200におけるJOB管理動作を示すフローチャートである。
【図6】上記実施例における読み取り処理(S103)を示すフローチャートである。
【図7】上記実施例における原稿給送装置500における流し読み動作(S202)を示すメインフローチャートである。
【図8】上記実施例における給紙動作を示すフローチャートである。
【図9】上記実施例における読取動作を示すフローチャートである。
【図10】上記実施例における固定読み処理動作(S203)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…スキャナ部、
102…プラテンガラス、
104…コンタクトイメージセンサ、
107…原稿ガラス、
200…イメージリーダ、
400…フィニッシャ、
411…スタックトレイ、
412…整合板、
415…排紙ローラ、
417…戻しローラ、
419…ステープルユニット、
420…紙押さえ部材、
421…束排紙ベルト、
421A…束排紙レバー、
421B…中間処理トレイ積載補助板、
500…原稿給送装置、
501…原稿トレイ、
502…給紙ローラ、
503…分離ローラ、
505…レジストローラ、
506…ガイドローラ、
509…排紙トレイ。
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート積載装置を備えている画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、フィニシャ等の後処理装置は、複写機、プリンタ等の画像形成装置の側面に接続され、画像形成装置からの用紙を受け取った後に、ステープラによる後処理等を行う。
【0003】
このような後処理装置は、用紙搬送路、後処理部、後処理済みの用紙束を積載するトレイ等を必要とし、フィニシャを含めた画像形成装置の設置面積が大幅に増大する。
【0004】
従来の画像形成装置は、原稿画像を読み取るリーダ部と、画像形成部との間に、フィニシャを装着し、フィニシャを含む設置面積を画像形成装置と同等にしたシステムである。
【0005】
また、画像形成装置の小型化に伴い、原稿搬送装置によってシート状の原稿を搬送しながら画像読取を行う方式(流し読み)が採用されている。
【0006】
また、原稿読取部には、光源と画像読取部とが一体に構成され、安価であるコンタクトイメージセンサが採用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記従来例では、次の問題がある。
【0008】
1.画像形成部の直上にフィニシャのステープラが装着され、また、その直上には、流し読みを行う際の原稿読取部が位置する。このような構成であるので、ステープル動作時の振動が、画像読取部に伝わり、画像読取部が振動で揺れるという問題がある。
【0009】
2.コンタクトイメージセンサは、安価であるが、その読取深度が浅く、読取部のわずかな振動によって、読み取り画像が劣化するという問題があり、特に、原稿流し読みの場合、搬送中の原稿のばたつきも相まって、読み取り画像の劣化が顕在化しやすいという問題がある。
【0010】
3.原稿をプラテンガラス上に載置し、画像読取部を走査して原稿画像を読み取る(固定読みする)際も、プラテンガラスの厚みが不均一であり、原稿がプラテンガラスから少し浮いた状態であると、ステープル動作時の振動によって、読取画像が劣化するという問題がある。特に、コンタクトセンサがカラー用である場合、振動による読取深度の変化が、読取画像の輝度変化につながり、読取画像劣化が深刻さを増すという問題がある。
【0011】
本発明は、ステープル動作時の振動が画像読取部に伝わり、画像読取部が振動で揺れることによる読み取り画像の劣化を防止することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、後処理手段による後処理中は、原稿読取手段による原稿読取を中断する制御手段を有するものである。
【0013】
【発明の実施の形態および実施例】
図1は、本発明の実施例である画像形成装置IF1の構成を示す図である。
【0014】
画像形成装置IF1は、イメージリーダ200と、プリンタ300とによって構成されている。また、画像形成装置IF1にシート処理装置が装着され、このシート処理装置が、画像形成装置IF1から排出されるシートの処理を行う。
【0015】
イメージリーダ200は、スキャナ部100と、原稿給送装置500とによって構成されている。また、イメージリーダ200は、原稿ガラス107上に原稿を通過させながら、その原稿を読み取る流し読みモードと、プラテンガラス102上に載置された原稿を走査し、原稿読み取りを行う固定読みモードとの2つのモードによって、原稿を画像読み取る。
【0016】
原稿給送装置500は、原稿トレイ501上に上向きにセットされている原稿を、給紙ローラ502、分離ローラ503によって、1枚ずつ分離し、第1搬送ローラ504に送り、レジストローラ505によって、周知のレジストとりを行った後に、湾曲パスを介して、原稿ガラス107方向に原稿を搬送し、原稿ガラス107とガイドローラ506との間に、一端停止させる。
【0017】
イメージリーダ200からの読み取り開始信号を受信すると、原稿の搬送を、再び開始し、ガイドローラ506によって、原稿ガラス107へ原稿を進入させる。上記のように、原稿ガラス107を通過中に、コンタクトセンサ104が、原稿の画像を読み取る。
【0018】
原稿ガラス107を通過した原稿は、第2搬送ローラ507、排紙ローラ508を経て、排紙トレイ509に排出される。
【0019】
上記動作を連続して繰り返すことによって、原稿トレイ501上の複数の原稿が、順次、画像読み取りされ、排紙トレイ509に排出される。
【0020】
コンタクトセンサ104のLED光源103が出力した光が、流し読み用の原稿ガラス107またはプラテンガラス102を介して、原稿面を照射する。原稿からの反射光が原稿ガラス107を再び通過し、さらに、結像レンズ105を介して、光電変換素子106に結像する。この結像された光入力が電気信号に変換され、原稿画像が読み取られる。
【0021】
コンタクトセンサ104が読み取った原稿の画像は、画像処理され、露光制御部110へ送られる。露光制御部110は、画像信号に応じたレーザ光を出力する。このレーザ光は、感光ドラム111に照射され、感光ドラム111上に静電潜像が形成される。感光ドラム111上の静電潜像は、現像器113によって現像され、感光ドラム111上の現像剤は、カセット114、115、または、手差し給紙部125から給送されたシートに、転写部116において転写される。
【0022】
現像剤が転写されたシートは、定着ローラ117によって、現像剤の定着処理が施される。定着ローラ117を通過したシートは、排出ローラ118へ導かれ、現像剤が転写された面が、下向きになった状態(フェイスダウン)で、排出ローラ118によってプリンタ300から排出される。フェイスダウンで排出することによって、原稿給送装置500を使用したときや、コンピュータから出力された画像をプリントするとき等のように、先頭頁から順に画像形成するときに正しい頁順になる。
【0023】
排出ローラ118から排出されたシートは、フィニッシャ400へ送り込まれ、フィニッシャ400において、綴じ処理等を行う。
【0024】
図2は、画像形成装置IF1の回路ブロック図である。
【0025】
CPU回路制御部150は、CPUを有し、ROM151に格納されているプログラムと操作部1の設定とに従って、イメージリーダ制御部201、画像信号制御部202、プリンタ制御部301、フィニッシャ制御部401、外部I/F203、原稿給送装置制御部を制御する。
【0026】
イメージリーダ制御部201は、原稿給送装置500とスキャナ部100とによって構成されているイメージリーダ200を制御し、プリンタ制御部301は、プリンタ300を制御し、フィニッシャ制御部401は、フィニッシャ400を制御する。
【0027】
CPU回路制御部150は、フィニッシャ制御部401と通信ライン490とを介して、シリアル通信を行う。また、フィニッシャ制御部401内にも、CPU491、ROM492、RAM493が設けられ、モータM1、モータM2、モータM3等の制御を行う。
【0028】
RAM152は、制御データを一時的に保持する領域や、制御に伴う演算の作業領域として用いられている。外部I/F203は、コンピュータ204からのインタフェースであり、プリントデータを画像に展開し、画像信号制御部202へ出力する。イメージリーダ制御部201から画像信号制御部202へ、イメージセンサ109で読み取られた画像が出力され、画像信号制御部202からプリンタ制御部301へ出力された画像は、露光制御部110へ入力される。
【0029】
図3は、上記実施例における画像信号制御部202の構成と、その周辺の部分とを示す図である。
【0030】
画像信号制御部202は、画像処理部205と、ラインメモリ206と、ページメモリ207と、ハードディスク208とを有する。
【0031】
画像処理部205は、画像を補正処理し、操作部1を介して行った設定に応じた編集処理を行う。画像は、ラインメモリ206、ページメモリ207を介して、プリンタ制御部301へ出力される。ハードディスク208は、ページ順を入れ替えるとき等に必要に応じて用いられる。
【0032】
図4は、上記実施例におけるフィニッシャ400の構成を示す図である。
【0033】
プリンタ300から受け取ったシートは、パス416を介して、排紙ローラ415へ送り込まれ、排紙ローラ415は、束排紙ベルト421上へ排出する。束排紙ベルト421に並行して、数ミリ高い位置に、低摩擦の中間処理トレイ(不図示)が設けられ、正確には、シートは、中間処理トレイ上に載る。
【0034】
排出されたシートは、斜めに設けられている中間処理トレイ(束排紙ベルト421)に沿って、右下方向に落下した後に、右回転する扇形の戻しローラ417の円弧に設けられている摩擦部材によって、シートを、左下方向へ移動し、シートの端部を、ストッパ板418に突き当てる。
【0035】
ステープルユニット419は、手前側に設けられている。中間処理トレイの束排紙ベルト421上に、シートが1頁から最終頁まで載置されると、載置されたシート束に対して、ステープル処理が選択的に行われる。ステープル処理が行われるモードのときに、最終頁のシートが束排紙ベルト421に載置されると、フィニッシャ制御部401は、CPU回路制御部150に対してステープル動作信号を出力する。
【0036】
この信号は、ステープル動作が終了するまでONし、ステープル動作が終了し、ステープルによる振動が収まるのに必要な所定時間が経過すると、OFFされる。整合板412は、手前側と奥側とに設けられ、束排紙ベルト421上にシートが排出される毎に駆動され、束排紙ベルト421上のシートを整合する。
【0037】
束排紙ベルト421上のシートは、束排紙ベルト421に設けられている束排紙レバー421Aによって、スタックトレイ411上に排出される。束排紙レバー421Aは、束排紙ベルト421を右回動させることによって、シートを右上方向へ押し上げ、スタックトレイ411上に排出する。なお、束排紙レバー421Aは、中間処理トレイに設けられている切り欠きの中を移動する。
【0038】
スタックトレイ411は、シート積載量に応じて昇降する。また、スタックトレイ411上のシートの上面は、シートの排出後に、紙押さえ部材420で押さえられ、その後に、所定量スタックトレイ411を下降させた後に、上昇させることによって、シートの上面は、紙押さえ部材420によって押さえられ、次にスタックトレイ411上に排出されるシートによって、右方向に押し出されることを防止する。
【0039】
上記実施例において、読取手段は、原稿を搬送する原稿搬送手段を具備する手段であり、また、上記原稿搬送手段による原稿の搬送中に原稿画像を読み取る手段であり、しかも、原稿画像の読取を中断する場合は、上記原稿搬送手段の搬送路内で、上記原稿を一時待機させる手段である。
【0040】
また、上記読取手段は、上記原稿を載置するプラテンガラス上の原稿を読み取る際、原稿画像の読み取り中に上記後処理が行われるか否かを判断する判断手段を具備する手段であり、上記判断手段からの判断結果に基づいて、画像読取タイミングを調整するタイミング調整手段が設けられている。さらに、上記後処理手段による後処理は、用紙綴じである。
【0041】
次に、上記実施例におけるイメージリーダの動作について説明する。
【0042】
図5は、イメージリーダ200におけるJOB管理動作を示すフローチャートである。
【0043】
まず、原稿を読み取り、読み取った画像を出力するコピージョブが発生する(S101)か、画像を読み取るだけのスキャンジョブが発生する(S102)と、スキャナ部が、読み取り処理を行う(S103)。操作部1を介して、各ジョブが発生し、この発生した各ジョブを、CPU回路制御部150が判断し、イメージリーダ制御部201に、コピージョブが発生した情報を送信する。
【0044】
図6は、上記実施例における読み取り処理(S103)を示すフローチャートである。
【0045】
まず、その読み取り動作が流し読みモードであるか否かを判断する(S201)。流し読みモードであると判断すると、流し読み処理を実行する(S202)。また、流し読みモードでないと判断すると、固定読み処理を実行する(S203)。
【0046】
原稿給送装置の原稿トレイに原稿が載置されているか否かに基づいて、流し読みモードであるか、固定読みモードであるかを判断する。すなわち、原稿給送装置の原稿トレイに原稿が載置されていれば、原稿を順次1枚ずつ原稿ガラス107上に送り出し、原稿を走査しながら、固定されたコンタクトイメージセンサが画像データを読み取り、流し読み処理動作を行い、原稿が載置されていなければ、原稿給送装置を動作させずに、コンタクトイメージセンサ104を走査させながら、プラテンガラス102上に載置されている原稿を読み取り、つまり、固定読み処理動作を行う。
【0047】
図7は、上記実施例における原稿給送装置500における流し読み動作(S202)を示すメインフローチャートである。
【0048】
原稿給送装置500は、原稿トレイ501上に原稿がセットされているか否か、さらには、図示しない画像形成装置本体の操作部1に設けられているスタートキーが押し下げられたか否かを、繰り返し判定しつつ、待機状態となっている(S1)。なお、原稿検知センサ511の検出結果に基づいて、原稿がセットされているか否かを判定する。
【0049】
この判定の結果、原稿が原稿トレイ501にセットされ、しかも、スタートキーが押し下げられると、片面原稿モードか両面モードかを判別する(S2)。片面モードであれば、原稿トレイ501から分離する動作(S3)、給紙動作(S4)を行い、読み取り開始前に、原稿サイズを判別する(S5)。そして、読み取り動作(S6)、排紙動作(S7)を行い、排紙トレイ509へ原稿を順次排出する。
【0050】
両面モードであれば、原稿トレイ501から分離する動作(S9)、給紙動作(S10)を行い、片面モードと同様に、原稿サイズを判別する(S11)。そして、初めに表面の読み取り動作を行い(S12)、反転動作(S13)、給紙動作(S14)の後に、裏面を読み取り(S15)、反転動作(S16)、給紙動作(S17)、空送り動作(S18)、排紙動作(S19)を行い、排紙トレイ509へ原稿を排出する。
【0051】
[給紙動作]
図8は、上記実施例における給紙動作を示すフローチャートである。
【0052】
片面モードか、両面モードの表(おもて)面読み取りであれば(S401)、まず、図示しない分離モータを駆動し(S402)、第1搬送ローラ504を駆動し、図示しない給紙モータを起動し(S403)、レジストローラ505とガイドローラ506とを駆動する。また、両面モードの裏面の読み取り動作であれば、給紙モータM2のみを起動する(S403)。
【0053】
レジストローラ505の上流に位置する原稿は、図示しない給紙モータによって駆動されるレジストローラ505へ搬送され、原稿の先端を、リードセンサ510が検知すると(S404)、所定量搬送した後に(S405、S406)、給紙モータと分離モータとを停止させ(S407)、原稿先端を読み取り位置Rよりも上流に停止させる。
【0054】
[読取動作]
図9は、上記実施例における読取動作を示すフローチャートである。
【0055】
まず、フィニッシャ400において、ステープル中であるか否かを判断する(S501)。フィニッシャ制御部401からCPU回路制御部150に出力されるステープル動作信号が、CPU回路制御部150に受信されると、ステープル中であると判断する。ステープル中であると判断した場合、読み取り動作のためのシートの搬送動作を行わず、フィニッシャ400におけるステープル動作が終了し、CPU回路制御部150内でステープル動作信号がOFFされるまで待つ。
【0056】
上記実施例によれば、上記のように、フィニッシャ400において、ステープル処理がされている間、画像の読み取り動作を実行しない(読取を中断する)ので、ステープル処理時の振動等の影響によって読み取り画像の品質が損なわれることを防止することができる。また、上記実施例のように、原稿搬送路内で原稿を一時待機させることによって、待機させる時間が少なくて済む。
【0057】
次に、図示しない給紙モータを駆動し、レジストローラ505と、ガイドローラ506と、第2搬送ローラ507とが駆動され(S502)、読取位置Rの上流に位置する原稿が、所定量搬送された後に(S503、S504)、原稿先端が読取位置Rに達したと判断すると、コンタクトイメージセンサ104が原稿を画像読取する(S504)。
【0058】
その後、所定量搬送した後に(S506、S507)、次に読み取りすべき原稿が、原稿トレイ501上に存在していると、原稿検知センサ511が判断した場合(S508)、次原稿の分離開始を許可する(S509)。実際に分離が開始されるタイミングは、原稿サイズと原稿搬送速度(読み取り速度)とによって、可変である。
【0059】
さらに、原稿画像の読み取りが行われ、リードセンサ510に原稿後端が達したことを検知すると(S510)、所定量搬送した後に(S511、S512)、原稿後端が読取位置Rに達したと判断すると、原稿読取を終了する(S513)。そして、給紙モータM2を停止する(S514)。
【0060】
図10は、上記実施例における固定読み処理動作(S203)を示すフローチャートである。
【0061】
操作部1のスタートキーが押下される(S601)と、フィニッシャ400においてステープル中であるか否かを判断する(S602)。フィニッシャ制御部401からCPU回路制御部150に出力されるステープル動作信号が、CPU回路制御部150に受信されると、ステープル中であると判断する。ステープル中であると判断すると、読み取り動作のためのシートの搬送動作を行わず、フィニッシャ400におけるステープル動作が終了し、CPU回路制御部150内でステープル動作信号がOFFされるまで待つ。
【0062】
ステープル動作信号がOFFされると、原稿スキャン動作が開始される(S603)。このステップにおける原稿スキャン動作は、一般的な画像形成装置のスキャン動作と同じであるので、その説明を省略する。
【0063】
上記実施例によれば、上記のように、固定読みの場合においても、原稿スキャン動作開始前に、ステープルが動作中であるか否かを判断し、ステープルが動作中であれば、原稿スキャンを待たせるので、スキャン中に、シートやイメージセンサの振動による読み取り画像の品質の悪化を防止することができる。
【0064】
つまり、上記実施例によれば、後処理手段による後処理中は、原稿読取手段による原稿読取を中断し、任意のタイミングで原稿読取できるので、ステープル動作時の振動が画像読取部に伝わり、画像読取部が振動で揺れることによる読み取り画像の劣化を防止することができる。
【0065】
また、上記実施例によれば、原稿を搬送しながら原稿画像を読み取る際に、原稿読取を中断する場合、原稿を原稿搬送路内に待機させるので、待機終了後に原稿を直ちに搬送することができ、したがって、原稿を待機させる時間を少なくすることができ、処理能力の高い装置を実現することができる。
【0066】
しかも、上記実施例によれば、プラテン上の原稿画像を読み取る際は、原稿読み取り中に後処理が行われているか否かを判断し、この判断結果に応じて画像読取タイミングを調整するので、画像読み取り時にイメージセンサや原稿が振動し、読み取り画像の品質が落ちることを防止することができる。
【0067】
そして、上記実施例によれば、画像読取手段がコンタクトイメージセンサであるので、画像形成装置をローコストにすることができる。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、後処理手段による後処理中は、原稿読取手段による原稿読取を中断し、任意のタイミングで原稿読取できるので、ステープル動作時の振動が画像読取部に伝わり、画像読取部が振動で揺れることによる読み取り画像の劣化を防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例である画像形成装置IF1の構成を示す図である。
【図2】画像形成装置IF1の回路ブロック図である。
【図3】上記実施例における画像信号制御部202の構成と、その周辺の部分とを示す図である。
【図4】上記実施例におけるフィニッシャ400の構成を示す図である。
【図5】イメージリーダ200におけるJOB管理動作を示すフローチャートである。
【図6】上記実施例における読み取り処理(S103)を示すフローチャートである。
【図7】上記実施例における原稿給送装置500における流し読み動作(S202)を示すメインフローチャートである。
【図8】上記実施例における給紙動作を示すフローチャートである。
【図9】上記実施例における読取動作を示すフローチャートである。
【図10】上記実施例における固定読み処理動作(S203)を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100…スキャナ部、
102…プラテンガラス、
104…コンタクトイメージセンサ、
107…原稿ガラス、
200…イメージリーダ、
400…フィニッシャ、
411…スタックトレイ、
412…整合板、
415…排紙ローラ、
417…戻しローラ、
419…ステープルユニット、
420…紙押さえ部材、
421…束排紙ベルト、
421A…束排紙レバー、
421B…中間処理トレイ積載補助板、
500…原稿給送装置、
501…原稿トレイ、
502…給紙ローラ、
503…分離ローラ、
505…レジストローラ、
506…ガイドローラ、
509…排紙トレイ。
Claims (5)
- 原稿の画像を、読み取り、画像データに変換する読取手段と;
上記読取手段が変換した画像データを記録紙に記録する画像形成手段と;
上記読取手段と上記画像形成手段との間に位置し、上記画像形成手段から排出された記録紙を後処理する後処理手段と;
上記後処理手段が後処理を実行中は、原稿画像の読取を上記読取手段に中断させる読取制御手段と;
を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1において、
上記読取手段は、上記原稿を搬送する原稿搬送手段を具備する手段であり、また、上記原稿搬送手段による原稿の搬送中に上記原稿画像を読み取る手段であり、しかも、上記原稿画像の読取を中断する場合は、上記原稿搬送手段の搬送路内で、上記原稿を一時待機させる手段であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1において、
上記読取手段は、上記原稿を載置するプラテンガラス上の原稿を読み取る際、上記原稿画像の読み取り中に上記後処理が行われるか否かを判断する判断手段を具備する手段であり、
上記判断手段からの判断結果に基づいて、画像読取タイミングを調整するタイミング調整手段を有することを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項において、
上記読取手段は、上記画像を読み取るコンタクトイメージセンサを具備する手段であることを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項において、
上記後処理手段による後処理は、用紙綴じであることを特徴とする画像形成装置。
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- 2003-08-29 JP JP2003209798A patent/JP2005079613A/ja active Pending
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