JP2006184715A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】画像形成装置において、省エネ状態からの復帰時に、エンジン部の初期化動作を選択制御できるようにする。
【解決手段】待機モード時に、本体のEEPROM10の情報を、カートリッジ17の不揮発メモリ18にコピーしておく。待機モードのまま一定時間経過すると、省エネモードに入る。省エネ復帰要求が来ると、本体用CPU7が起動される。本体用CPU7は、カートリッジ17の不揮発メモリ18を読み、EEPROM10のデータと比較する。全てのデータが一致したら、省エネモード中にカートリッジ17の交換がなかったと判断し、感光体の初期化動作を行わない。そのため、早く復帰動作が完了し、待機状態へ移行できる。また、データが一致しなかったら、省エネ中にカートリッジの交換や変更などがあったと判断し、電源オン後と同様に、感光体を含めたエンジンの初期化動作を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、省エネ状態からの復帰制御を効率化したプリンタやコピー機などの画像形成装置に関する。
最近の画像形成装置は、複合機能化していること等により、構造が複雑になっているため、制御も細分化されている。メカコン制御部はエンジンCPUが制御し、画像処理部はコントローラCPUが制御するという構成が多い。カートリッジの監視制御も、エンジンCPUが行うようになっている。
ところで、近年、環境問題やエネルギー問題が、大きな社会問題となっている。このため、画像形成装置には、各種表示器を消灯させたり、定着器をオフにしたりすることなどにより、装置の消費電力を抑える省エネモード機能を持たせている。最近は、消費電力の低減化が進み、省エネ時にエンジン部本体の電源をすべてオフにして、コントローラ部のみに電力供給する省エネモードが多く見られるようになってきた。
このように複雑化した装置での省エネモードでは、通常モードへの復帰処理も複雑になる。そのために、省エネ用CPUがカートリッジの接続状態を常に監視して、変化があった場合に、その変化を省エネ用CPUが半導体メモリに記憶させる方法などで、復帰処理を可能にしている。以下に、従来の復帰処理方法の例を示す。
特許文献1に開示された「省エネ復帰方法」は、完全省エネ状態からの復帰時の装置立ち上げ動作を、電源スイッチオン時の装置立ち上げ動作と異ならせる方法である。省エネ用CPUで、省エネ状態からの復帰要因の発生を検出すると、復帰要因の検出結果を自ポートに保持した後に、本体用CPUを起動する。起動された本体用CPUは、省エネ用CPUのポートを読み、復帰要因の検出結果の有無を判別する。復帰要因の検出結果の有無に応じて異なる初期化手順により、ファクシミリ装置の初期化を行う。例えば、復帰要因を検出していなければ、本体用CPUは、ファクシミリ装置の電源スイッチがオンされた場合の初期化手順、すなわち、感光体のクリーニングを含む初期化動作を行う。また、復帰要因が検出されていれば、復帰要因に対応して予め定められた初期化手順により装置の初期化を行う。
特開2000-196789号公報
しかしながら、上記従来の復帰方法では、以下のような問題がある。エンジン部本体に電力が供給されていないと、省エネ時のエンジン部本体の状態変化を検知できないことになる。例えば、省エネ状態中にトナーカートリッジが交換されても、それを検知できない。また、電源オン時と省エネ復帰時とが区別できないと、常に初期化動作をしなくてはならなくなる。それでは、立ち上がり時間が遅くなるし、感光体に対して必要のない初期化動作を再度することになり、トナー消費量や寿命などに悪影響を及ぼすという問題がある。
本発明の目的は、上記従来の問題を解決して、画像形成装置において、省エネ状態からの復帰時に、カートリッジ内の記憶情報に基づいて、エンジンCPUでカートリッジの変更を検知できるようにして、検知結果に応じてエンジン部の初期化動作を制御できるようにすることである。
上記の課題を解決するために、本発明では、画像形成を行うエンジン部と、装置本体に対して着脱可能で装置本体にトナー又はインクを供給するカートリッジと、通常動作状態で装置制御を行う本体用CPUと、省エネ状態で動作する省エネ用CPUと、本体情報を記憶する本体記憶装置とを具備する画像形成装置のカートリッジに、本体情報を記憶する記憶装置を備え、省エネ用CPUに、省エネ状態から通常動作状態へ復帰させる要因の発生を検出する手段と、省エネ状態から通常動作状態へ復帰する際に本体用CPUを起動する手段とを備え、本体用CPUに、省エネ移行前の通常動作状態において本体情報をカートリッジの記憶装置に記憶させる手段と、省エネ復帰後にカートリッジの記憶装置から読み出した本体情報と本体記憶装置の本体情報とを比較する手段と、比較結果が不一致の場合にエンジン部の初期化動作を行う手段とを備えた構成とした。
上記のように構成したことにより、省エネ移行前の本体情報が、省エネ復帰後と異なった場合に、省エネ中にカートリッジの交換があったと判断し、省エネ復帰時に感光体初期化動作を行い、カートリッジ中の本体情報に変化がない場合は初期化動作を行わず、立ち上がり時間を早くすることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図1〜図10を参照しながら詳細に説明する。
本発明の実施例1は、省エネ復帰時に、本体用CPUで、カートリッジ側で記憶した本体情報と、本体側で記憶している本体情報とを比較し、一致しなければエンジン部の初期化動作を行う画像形成装置である。
図1は、本発明の実施例1におけるプリンタの概略的な構成図である。図1において、レーザープリンタ本体1は、印刷装置である。コントローラ2は、画像処理を行う手段である。エンジン3は、画像形成を行う手段である。エンジン制御ボード4は、エンジンを制御する手段である。操作パネル5は、ユーザが操作する盤である。入出力インターフェース6は、エンジンボードのデータを入出力する接続部分である。CPU7は、プログラムROMのプログラムや、操作パネルからのモード指示や、コントローラからのコマンドによって、エンジン全体を制御する中央処理装置(本体用CPU)である。RAM8は、CPUのワークメモリと入力データのインプットバッファである。ROM9は、エンジンの制御プログラムが格納されているメモリである。EEPROM10は、エンジンのエラー履歴や操作パネルからのモード指示の内容などを記憶しておく不揮発性メモリである。
DIP-SW11は、エンジン制御のモードを設定するスイッチである。書き込みユニット12は、LDやポリゴンモータ等を含むレーザーユニットである。シーケンス機器群13は、定着系、現像系、駆動系のエンジンシーケンスを司る部分である。センサ類14は、ペーパーパス上やシーケンス状態をチェックする手段である。入出力インターフェース15は、ホストコンピュータとコントローラ間の接続部分である。ホストコンピュータ16は、データを送受信する相手の主装置である。カートリッジ17は、トナーを保持して供給する手段である。不揮発メモリ18は、カートリッジに装着されたメモリである。
図2は、本発明の実施例1におけるプリンタの内部機構概略図である。図2において、装置本体20は、レーザープリンタの装置本体である。感光体21は、装置本体20の内のほぼ中央に設けられたベルト上の感光体である。その感光体21のまわりには、図中矢印で示す駆動方向の順に、帯電チャージャ22、現像ユニット23、転写チャージャ24、クリーニング器25が配置されている。現像ユニット23の上側には、光書き込み器26が配置されている。装置本体20の下側には、シートを収納した給紙カセット27が、着脱自在に取り付けられている。感光体21、帯電チャージャ22、現像ユニット23、クリーニング器25などは、一体型の(トナー)カートリッジとなっており、装置本体20に着脱可能となっている。
給紙コロ28を回転して、給紙カセット27内から、シートを図中矢印方向に送り出し、タイミングをとって、レジストローラ対29で感光体21の下側に搬送する。感光体21は、矢印で示す時計方向に駆動される。その際、帯電チャージャ22は、感光体21の表面を一様に帯電させる。その後、光書き込み器26からのレーザー光を照射して、感光体21上に静電潜像を形成する。この潜像は、現像ユニット23を通るとき、トナーによって可視像化される。この可視像は、感光体21の下側に搬送されてきたシートの上面に、転写チャージャ24により転写される。
画像転写後のシートを定着器30に搬送し、その定着器30で、転写画像を定着する。定着器30を出たシートは、FD/FU切替えソレノイド爪34により、フェースダウン搬送路31内を搬送される。フェースダウン排紙ローラ対32によって、フェースダウン排紙トレイ33上へと、記録面を下にしたフェースダウンで排出される。あるいは、そのままフェースアップ排紙トレイ35上へと、記録面を上にしたフェースアップで排出される。他方、画像転写後の感光体21は、クリーニング器25で、残留トナーを除去される。
図3は、プリンタコントローラの概略的な構成図である。図3において、CPU101は、プログラムROM104のプログラムや、パネル装置からのモード指示や、ホスト装置からのコマンドによって、コントローラ全体を制御するCPU(省エネ用CPU)である。ICカード102は、フォントデータや、プログラムを外部から供給するメモリカードである。NVRAM103は、パネル装置からのモード指示の内容などを記憶しておく不揮発性記憶装置である。プログラムROM104は、コントローラの制御プログラムが格納されているメモリである。フォントROM105は、フォントのパターンデータなどを記憶しているメモリである。RAM106は、CPU101のワークメモリや、入力データのインプットバッファや、プリントデータのページバッファや、ダウンロードフォント用のメモリ等に使用するメモリである。
エンジンインターフェース107は、エンジン108とコマンド及びステータスや、印字データの通信を行なう接続部である。エンジン108は、実際に印字を行なう手段である。パネルインターフェース109は、パネル装置110とコマンド及びステータスの通信を行なう手段である。パネル装置110は、使用者に現在のプリンタの状態を知らせたり、モード指示を行なったりする手段である。ホストインターフェース111は、ホスト装置112と通信を行なう接続部分であり、通常はセントロニクスI/FやRS232Cである。ホスト装置112は、プリンタの上位装置である。ディスクインターフェース113は、ディスク装置114と通信を行うための接続部分である。ディスク装置114は、フォントデータや、プログラムや、印字データなどの様々のデータを記憶しておく装置であり、フロッピディスク装置やハードディスク装置などである。
上記のように構成された本発明の実施例1におけるプリンタの動作を、図4の動作フロー図を参照しながら説明する。ステップ1で、省エネモードに入る前の待機モード時に、本体のEEPROM10の情報を、カートリッジ17の不揮発メモリ18にコピーしておく。待機モードの状態のまま一定時間経過すると、コントローラ2のCPU101により、エンジン3へ、省エネ移行要求が来る。すると、エンジン3は、ステップ2で、本体用CPU7を停止させて、ステップ3で、省エネモードに入る。その後、ホストコンピュータ16からの印刷要求や操作パネル5の操作により、コントローラ2のCPU101からエンジン3へ省エネ復帰要求が来て、ステップ4で、本体用CPU7を起動する。
そして、本体用CPU7は、ステップ5で、カートリッジ17の不揮発メモリ18を読みにいき、省エネ移行前にコピーしておいたデータを得て、本体EEPROM10のデータと比較する。ステップ6で、カートリッジ側に記憶した本体情報と、本体側で記憶している本体情報の全てのデータが一致したら、省エネ中のカートリッジ17の交換がなかったと判断し、ステップ7で、感光体の初期化動作を行わない。早く復帰動作が完了し、待機状態へ移行できる。また、データが一致しなかったら、省エネ中にカートリッジの交換、変更などがあったと判断し、電源オン後と同様に、ステップ8で、感光体を含めたエンジンの初期化動作を行う。このようにして、感光体などの初期化動作が必要のない場合には、無駄なトナー消費を無くし、寿命を縮めることもなく、立ち上がり動作を早くして、復帰することができる。
本発明の実施例2は、省エネ復帰時に、本体用CPUで、カートリッジ側で記憶した本体製造ID情報と、本体側で記憶している本体製造ID情報とを比較し、一致しなければエンジン部の初期化動作を行う画像形成装置である。
本発明の実施例2における画像形成装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。図5に示す動作フロー図を参照しながら、画像形成装置の動作を説明する。ステップ11で、省エネモードに入る前の待機モード時に、本体EEPROM10の情報を、カートリッジ17の不揮発メモリ18にコピーしておく。待機モードの状態のまま一定時間経過すると、コントローラ2のCPU101により、エンジン3へ省エネ移行要求が来る。すると、エンジン3は、ステップ12で、本体用CPU7を停止して、ステップ13で、省エネモードに入る。その後、ホストコンピュータ16からの印刷要求や操作パネル5の操作により、コントローラ2のCPU101からエンジン3へ省エネ復帰要求が来て、ステップ14で、本体用CPU7を起動する。
そして、本体用CPU7は、ステップ15で、カートリッジ17のメモリを読みにいき、省エネ移行前にコピーしておいた本体EEPROM10のデータと比較する。ステップ16で、本体の製造IDのデータが一致したら、省エネ中のカートリッジ17の交換などがなかったと判断し、ステップ17で、感光体の初期化動作を行わない。早く復帰動作が完了し、待機状態へ移行できる。また、データが一致しなかったら、省エネ中にカートリッジの交換、変更などがあったと判断し、電源オン後と同様に、ステップ18で、感光体を含めたエンジンの初期化動作を行う。このようにして、感光体などの初期化動作が必要のない場合には、無駄なトナー消費をなくし、寿命を縮めることなく、立ち上がり動作を早くして復帰することができる。
本発明の実施例3は、省エネ復帰時に、本体用CPUで、カートリッジ側で記憶したトナー状態カウンタ情報と、本体側で記憶しているトナー状態カウンタ情報を比較し、不一致であれば、エンジン部の初期化動作を行う画像形成装置である。
本発明の実施例3における画像形成装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。図6に示す動作フロー図を参照しながら、画像形成装置の動作を説明する。ステップ21で、省エネモードに入る前の待機モード時に、本体EEPROM10の情報を、カートリッジ17の不揮発メモリ18にコピーしておく。待機モードの状態のまま一定時間経過すると、コントローラ2のCPU101により、エンジン3へ省エネ移行要求が来る。すると、エンジン3は、ステップ22で、本体用CPU7を停止して、ステップ23で、省エネモードに入る。その後、ホストコンピュータ16からの印刷要求や操作パネル5の操作により、コントローラ2のCPU101からエンジン3へ省エネ復帰要求が来て、ステップ24で、本体用CPU7を起動する。
そして、本体用CPU7は、ステップ25で、カートリッジ17のメモリを読みにいき、省エネ移行前にコピーしておいた本体EEPROM10のデータと比較する。ステップ26で、カートリッジ情報のトナー状態カウンタデータが一致したら、省エネ中のカートリッジ17に状態の変化がなかったと判断し、ステップ27で、感光体の初期化動作を行わない。早く復帰動作が完了し、待機状態へ移行できる。また、データが一致しなかったら、省エネ中にカートリッジの交換、変更などがあったと判断し、電源オン後と同様に、ステップ28で、感光体を含めたエンジンの初期化動作を行う。このようにして、感光体などの初期化動作が必要のない場合には、無駄なトナー消費をなくし、寿命を縮めることなく、立ち上がり動作を早くして、復帰することができる。
本発明の実施例4は、省エネ復帰時に、本体用CPUで、カートリッジ側で記憶した本体識別IDと、本体側で記憶している本体識別IDとを比較して、不一致であれば、エンジン部の初期化動作を行ない、エラー状態にして停止する画像形成装置である。
本発明の実施例4における画像形成装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。図7に示す動作フロー図を参照しながら、画像形成装置の動作を説明する。ステップ31で、省エネモードに入る前の待機モード時に、本体EEPROM10の情報をカートリッジ17の不揮発メモリ18にコピーしておく。待機モードの状態のまま一定時間経過すると、コントローラ2のCPU101により、エンジン3へ省エネ移行要求が来る。すると、エンジン3は、ステップ32で、本体用CPU7を停止して、ステップ33で、省エネモードに入る。その後、ホストコンピュータ16からの印刷要求や操作パネル5の操作により、コントローラ2のCPU101からエンジン3へ省エネ復帰要求が来て、ステップ34で、本体用CPU7を起動する。
そして、本体用CPU7は、ステップ35で、カートリッジ17の不揮発メモリ18を読みにいき、省エネ移行前にコピーしておいた本体EEPROM10のデータと比較する。ステップ36で、本体識別IDのデータが一致したら、省エネ中のカートリッジ17の交換などがなかったと判断し、ステップ37で、感光体の初期化動作を行わない。早く復帰動作が完了し、待機状態へ移行できる。また、データが一致しなかったら、省エネ中に正規でないカートリッジに交換されたと判断し、ステップ38で、エンジンの初期化動作を行い、ステップ40で、エラー状態にする。エンジンの初期化動作を行わずに、エラー状態にして停止してもよい。このようにして、感光体などの初期化動作が必要のない場合には、無駄なトナー消費をなくし、寿命を縮めることなく、立ち上がり動作を早くして、復帰することができる。
本発明の実施例5は、省エネ復帰時に、本体用CPUで、カートリッジ側で記憶した本体の総駆動時間(モーター回転時間)と、本体側で記憶している総駆動時間とを比較して、不一致であれば、エンジン部の初期化動作を行う画像形成装置である。
本発明の実施例5における画像形成装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。図8に示す動作フロー図を参照しながら、画像形成装置の動作を説明する。ステップ41で、省エネモードに入る前の待機モード時に、本体EEPROM10の情報を、カートリッジ17の不揮発メモリ18にコピーしておく。待機モードの状態のまま一定時間経過すると、コントローラ2のCPU101により、エンジン3へ省エネ移行要求が来る。すると、エンジン3は、ステップ42で、本体用CPU7を停止して、ステップ43で、省エネモードに入る。その後、ホストコンピュータ16からの印刷要求や操作パネル5の操作により、コントローラ2のCPU101からエンジン3へ省エネ復帰要求が来て、ステップ44で、本体用CPU7を起動する。
そして、本体用CPU7は、ステップ45で、カートリッジ17の不揮発メモリ18を読みにいき、省エネ移行前にコピーしておいた本体EEPROM10のデータと比較する。ステップ46で、本体の総駆動時間(モーター回転時間)のデータが一致したら、省エネ中のカートリッジ17の交換などがなかったと判断し、ステップ47で、感光体の初期化動作を行わない。早く復帰動作が完了し、待機状態へ移行できる。また、データが一致しなかったら、省エネ中にカートリッジの交換、変更などがあったと判断し、電源オン後と同様に、ステップ48で、感光体を含めたエンジンの初期化動作を行う。このようにして、感光体などの初期化動作が必要のない場合には、無駄なトナー消費をなくし、寿命を縮めることなく、立ち上がり動作を早くして、復帰することができる。
本発明の実施例6は、省エネ復帰時に、本体用CPUで、カートリッジ側で記憶した通紙枚数(トータルページ枚数)と、本体側で記憶している通紙枚数とを比較して、不一致であれば、エンジン部の初期化動作を行う画像形成装置である。
本発明の実施例6における画像形成装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。図9に示す動作フロー図を参照しながら、画像形成装置の動作を説明する。ステップ51で、省エネモードに入る前の待機モード時に、本体EEPROM10の情報を、カートリッジ17の不揮発メモリ18にコピーしておく。待機モードの状態のまま一定時間経過すると、コントローラ2のCPU101により、エンジン3へ省エネ移行要求が来る。すると、エンジン3は、ステップ52で、本体用CPU7を停止して、ステップ53で、省エネモードに入る。その後、ホストコンピュータ16からの印刷要求や操作パネル5の操作により、コントローラ2のCPU101からエンジン3へ省エネ復帰要求が来て、ステップ54で、本体用CPU7を起動する。
そして、本体用CPU7は、ステップ55で、カートリッジ17のメモリを読みにいき、省エネ移行前にコピーしておいた本体EEPROM10のデータと比較する。ステップ56で、本体の使用した通紙枚数(トータルページ枚数)データが一致したら、省エネ中のカートリッジ17が状態の変化がなかったと判断し、ステップ57で、感光体の初期化動作を行わない。早く復帰動作が完了し、待機状態へ移行できる。また、データが一致しなかったら、省エネ中にカートリッジの交換、変更などがあったと判断し、電源オン後と同様に、ステップ58で、感光体を含めたエンジンの初期化動作を行う。このようにして、感光体などの初期化動作が必要のない場合には、無駄なトナー消費をなくし、寿命を縮めることなく、立ち上がり動作を早くして、復帰することができる。
本発明の実施例7は、省エネ復帰時に、本体用CPUで、カートリッジ側で記憶した書き込み画素数の累計(ドットカウンタ)と、本体側で記憶している書き込み画素数の累計とを比較して、不一致であれば、エンジン部の初期化動作を行う画像形成装置である。
本発明の実施例7における画像形成装置の基本的な構成は、実施例1と同じである。図10に示す動作フロー図を参照しながら、画像形成装置の動作を説明する。ステップ61で、省エネモードに入る前の待機モード時に、本体EEPROM10の情報をカートリッジ17の不揮発メモリ18にコピーしておく。待機モードの状態のまま一定時間経過すると、コントローラ2のCPU101により、エンジン3へ省エネ移行要求が来る。すると、エンジン3は、ステップ62で、本体用CPU7を停止して、ステップ63で、省エネモードに入る。その後、ホストコンピュータ16からの印刷要求や操作パネル5の操作により、コントローラ2のCPU101からエンジン3へ省エネ復帰要求が来て、ステップ64で、本体用CPU7を起動する。
そして、本体用CPU7は、ステップ65で、カートリッジ17のメモリを読みにいき、省エネ移行前にコピーしておいた本体EEPROM10のデータと比較する。ステップ66で、本体の書き込み画素数の累計(ドットカウンタ)のデータが一致したら、省エネ中のカートリッジ17の交換などがなかったと判断し、ステップ67で、感光体の初期化動作を行わない。早く復帰動作が完了し、待機状態へ移行できる。また、データが一致しなかったら、省エネ中にカートリッジが交換されたと判断し、ステップ68で、エンジンの初期化動作を行い、ステップ69で、待機状態にする。エンジンの初期化動作を行わずに、エラー状態にして停止してもよい。このようにして、感光体などの初期化動作が必要のない場合には、無駄なトナー消費をなくし、寿命を縮めることなく、立ち上がり動作を早くして、復帰することができる。
本発明の画像形成装置は、省エネモードを備えたプリンタやコピー機などとして最適である。
本発明の実施例1におけるプリンタの概略的な構成図である。 本発明の実施例1におけるプリンタの内部機構概略図である。 本発明の実施例1におけるプリンタのコントローラの概略的な構成図である。 本発明の実施例1におけるプリンタの動作フロー図である。 本発明の実施例2におけるプリンタの動作フロー図である。 本発明の実施例3におけるプリンタの動作フロー図である。 本発明の実施例4におけるプリンタの動作フロー図である。 本発明の実施例5におけるプリンタの動作フロー図である。 本発明の実施例6におけるプリンタの動作フロー図である。 本発明の実施例7におけるプリンタの動作フロー図である。
符号の説明
1・・・レーザープリンタ本体、2・・・コントローラ、3・・・エンジン、4・・・エンジン制御ボード、5・・・操作パネル、6・・・入出力インターフェース、7・・・CPU、8・・・RAM、9・・・ROM、10・・・EEPROM、11・・・DIP-SW、12・・・書き込みユニット、13・・・シーケンス機器群、14・・・センサ類、15・・・入出力インターフェース、16・・・ホストコンピュータ、17・・・カートリッジ、18・・・不揮発メモリ、20・・・装置本体、21・・・感光体、22・・・帯電チャージャ、23・・・現像ユニット、24・・・転写チャージャ、25・・・クリーニング器、26・・・光書き込み器、27・・・給紙カセット、28・・・給紙コロ、29・・・レジストローラ対、30・・・定着器、31・・・フェースダウン搬送路、32・・・フェースダウン排紙ローラ対、33・・・フェースダウン排紙トレイ、34・・・FD/FU切替えソレノイド爪、35・・・フェースアップ排紙トレイ、101・・・CPU、102・・・ICカード、103・・・NVRAM、104・・・プログラムROM、105・・・フォントROM、106・・・RAM、107・・・エンジンインターフェース、108・・・エンジン、109・・・パネルインターフェース、110・・・パネル装置、111・・・ホストインターフェース、112・・・ホスト装置、113・・・ディスクインターフェース、114・・・ディスク装置。

Claims (7)

  1. 画像形成を行うエンジン部と、装置本体に対して着脱可能で装置本体にトナー又はインクを供給するカートリッジと、通常動作状態で装置制御を行う本体用CPUと、省エネ状態で動作する省エネ用CPUと、本体情報を記憶する本体記憶装置とを具備する画像形成装置において、前記カートリッジに前記本体情報を記憶する記憶装置を備え、前記省エネ用CPUに、省エネ状態から通常動作状態へ復帰させる要因の発生を検出する手段と、省エネ状態から通常動作状態へ復帰する際に前記本体用CPUを起動する手段とを備え、前記本体用CPUに、省エネ移行前の通常動作状態において前記本体情報を前記カートリッジの記憶装置に記憶させる手段と、省エネ復帰後に前記カートリッジの記憶装置から読み出した本体情報と前記本体記憶装置の本体情報とを比較する手段と、比較結果が不一致の場合に前記エンジン部の初期化動作を行う手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記本体情報は、本体製造ID情報であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記本体情報は、トナー状態カウンタ情報であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記本体情報は、本体識別ID情報であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  5. 前記本体情報は、本体の総駆動時間情報であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  6. 前記本体情報は、本体で使用した通紙枚数情報であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  7. 前記本体情報は、本体の書き込み画素数の累計情報であることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
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