JP5625689B2 - 管理装置、管理システムおよび管理方法 - Google Patents
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Description
画像形成装置に遠隔診断システムが接続されている場合は、遠隔診断システムの中央管理装置より、画像形成の画像制御電圧関連の情報の履歴を確認することがきるが、現在の遠隔診断システムでは、異常事象の発生時のみの通報の履歴であり、毎日の定時や一定枚数印刷後の画像形成の画像制御電圧関連の情報の履歴がなく、今回の画像不良の正確な原因を推定することは困難である。
(実施の形態1)
図1に、実施の形態1の複合機能複写機601を含む複写機管理システムの一例を示す。画像形成装置である複写機601およびそれと同等の機能がある複写機602〜605がLAN600によって接続され、ネットワークであるインターネット620を介して、LAN外部の管理装置630に接続されている。また、管理装置630は、インターネット等のネットワークで、各社独自の保守管理システム680に接続されている。この保守管理システム680は、保守員が保守作業を実施した作業情報の履歴情報、交換部品情報等を記憶し、任意の時点で読み出し可能となっている。
−取得データ−
本複写機601のデータ取得手段によって取得される各種のデータとしては、上記状態データ,入力データ,画像読取データなどが挙げられる。以下、これらのデータについて詳述する。
検出データとしては、駆動状態,記録媒体の各種特性、現像剤特性、感光体特性、電子写真の各種プロセス状態、環境条件、記録物の各種特性などを判定するために検出する状態値である。検出データの概要は次の通りである。
・感光体ドラムの回転速度をエンコーダーで検出したり、駆動モータの電流値を読み取ったり、駆動モータの温度を読み取る。
・同様にして、定着ローラ、紙搬送ローラ、駆動ローラなどの円筒状またはベルト状の回転する部品の駆動状態を検出する。
・駆動により発生する音を装置内部または外部に設置されたマイクロフォンで検出する。
・透過型または反射型の光センサ、あるいは接触タイプのセンサにより、搬送された紙の先端や後端の位置を読み取り、紙詰まりが発生したことを検出したり、紙の先端や後端の通過タイミングのずれ、送り方向と垂直な方向の変動などを読み取る。
・同様に、複数のセンサ間の検出タイミングにより、紙の移動速度を求める。
・給紙時の給紙ローラと紙とのスリップを、ローラの回転数計測値と紙の移動量との比較で求める。
このデータは、画質やシート搬送の安定性に大きく影響する。この紙種のデータ取得には以下のような方法がある。
・紙の厚みは、紙を二つのローラで挟み、ローラの相対的な位置変位を光学センサ等で検知したり、紙が進入してくることによって押し上げられる部材の移動量と同等の変位量を検知することによって求める。
・紙の表面粗さは、転写前の紙の表面にガイド等を接触させ、その接触によって生じる振動や摺動音等を検知する。
・紙の光沢は、規定された入射角で規定の開き角の光束を入射し、鏡面反射方向に反射する規定の開き角の光束をセンサで測定する。
・紙の剛性は、押圧された紙の変形量(湾曲量)を検知することにより求める。
・再生紙か否かの判断は、紙に紫外線を照射してその透過率を検出して行なう。
・裏紙か否かの判断は、LEDアレイ等の線状光源から光を照射し、転写面から反射した光をCCD等の固体撮像素子で検出して行なう。
・OHP用のシートか否かは、用紙に光を照射し、透過光と角度の異なる正反射光を検出して判断する。
・紙に含まれている水分量は、赤外線またはμ波の光の吸収を測定することにより求める。
・カール量は光センサ、接触センサなどで検出する。
・紙の電気抵抗は、一対の電極(給紙ローラなど)を記録紙と接触させて直接測定したり、紙転写後の感光体や中間転写体の表面電位を測定して、その値から記録紙の抵抗値を推定する。
現像剤(トナーやキャリア)の装置内での特性は、電子写真プロセスの機能の根幹に影響するものである。そのため、システムの動作や出力にとって重要な因子となる。現像剤の情報を得ることは極めて重要である。この現像剤特性としては、例えば次のような項目が挙げられる。
・トナーについては、帯電量およびその分布、流動性、凝集度、嵩密度、電気抵抗、外添剤量、消費量または残量、流動性、トナー濃度(トナーとキャリアの混合比)を挙げることができる。
・キャリアについては、磁気特性、コート膜厚、スペント量などを挙げることができる。
・感光体上にテスト用潜像を形成し、予め決められた現像条件で現像して、形成されたトナー像の反射濃度(光反射率)を測定する。
・現像装置中に一対の電極を設け、印加電圧と電流の関係を測定する(抵抗、誘電率など)。
現像装置中にコイルを設け、電圧電流特性を測定する(インダクタンス)。
・現像装置中にレベルセンサを設けて、現像剤容量を検出する。レベルセンサは光学式、静電容量式などがある。
感光体特性も現像剤特性と同じく、電子写真プロセスの機能と密接に関わる。この感光体特性のデータとしては、感光体の膜厚、表面特性(摩擦係数、凹凸)、表面電位(各プロセス前後)、表面エネルギー、散乱光、温度、色、表面位置(フレ)、線速度、電位減衰速度、電気抵抗、静電容量、表面水分量などが挙げられる。このうち、複写機の中では、次のようなデータを検出できる。
・膜厚変化に伴う静電容量の変化を、帯電部材から感光体に流れる電流を検知し、同時に帯電部材への印加電圧と予め設定された感光体の誘電厚みに対する電圧電流特性と照合することにより、膜厚を求める。
・表面電位、温度は従来周知のセンサで求めることができる。
・線速度は感光体回転軸に取り付けられたエンコーダーなどで検出される。
・感光体表面からの散乱光は光センサで検出される。
電子写真方式によるトナー像形成は、周知のように、感光体の均一帯電、レーザ光などによる潜像形成(像露光)、電荷を持ったトナー(着色粒子)による現像、転写材へのトナー像の転写(カラーの場合は中間転写体または最終転写材である記録媒体での重ね合わせ、または現像時に感光体への重ね現像を行なう)、記録媒体へのトナー像の定着という順序で行なわれる。これらの各段階での様々な情報は、画像その他のシステムの出力に大きく影響を与える。これらを取得することがシステムの安定を評価する上で重要となる。この電子写真プロセス状態のデータ取得の具体例としては、次のようなものが挙げられる。
・帯電電位、露光部電位は従来公知の表面電位センサにより検出される。
・非接触帯電における帯電部材と感光体とのギャップは、ギャップを通過させた光の量を測定することにより検知する。
・帯電による電磁波は広帯域アンテナにより捉える。
・帯電による発生音。
・露光強度。
・露光光波長。
・パイルハイト(トナー像の高さ)を、変位センサで縦方向から奥行きを、平行光のリニアセンサで横方向から遮光長を計測して求める。
・トナー帯電量を、ベタ部の静電潜像の電位、その潜像が現像された状態での電位を測定する電位センサにより測定し、同じ箇所の反射濃度センサから換算した付着量との比により求める。
・ドット揺らぎまたはチリを、ドットパターン画像を感光体上においては赤外光のエリアセンサ、中間転写体上においては各色に応じた波長のエリアセンサで検知し、適当な処理をすることにより求める。
・オフセット量(定着後)を、記録紙上と定着ローラ上の対応する場所をそれぞれ光学センサで読み取って、両者比較することにより求める。
・転写工程後(PD上,ベルト上)に光学センサを設置し,特定パターンの転写後の転写残パターンからの反射光量で転写残量を判断する。
・重ね合わせ時の色ムラを定着後の記録紙上を検知するフルカラーセンサで検知する。
・画像濃度、色は光学的に検知する。反射光、透過光のいずれでもよい。色に応じて投光波長を選択すればよい。濃度及び単色情報を得るには感光体上または中間転写体上でよいが、色ムラなど,色のコンビネーションを測るには紙上の必要がある。
・階調性は、階調レベルごとに感光体上に形成されたトナー像または転写体に転写されたトナー像の反射濃度を光学センサにより検出する。
・鮮鋭性は、スポット径の小さい単眼センサ、若しくは高解像度のラインセンサを用いて、ライン繰り返しパターンを現像または転写した画像を読み取ることにより求める。
・粒状性(ざらつき感)は、鮮鋭性の検出と同じ方法により、ハーフトーン画像を読み取り、ノイズ成分を算出することにより求める。
・レジストスキューは、レジスト後の主走査方向両端に光学センサを設け、レジストローラONタイミングと両センサの検知タイミングとの差異から求める。
・色ずれは、中間転写体または記録紙上の重ね合わせ画像のエッジ部を、単眼の小径スポットセンサ若しくは高解像度ラインセンサで検知する。
・バンディング(送り方向の濃度むら)は、記録紙上で小径スポットセンサ若しくは高解像度ラインセンサにより副走査方向の濃度ムラを測定し、特定周波数の信号量を計測する。
・光沢度(むら)は、均一画像が形成された記録紙を正反射式光学センサで検知するように設ける。
・かぶりは、感光体上、中間転写体上、または記録紙上において、比較的広範囲の領域を検知する光学センサで画像背景部を読み取る方法、または高解像度のエリアセンサで背景部のエリアごと画像情報を取得し、その画像に含まれるトナー粒子数を数えるという方法がある。
・像流れや画像かすれなどは、感光体上、中間転写体、あるいは記録紙上でトナー像をエリアセンサにより検知し、取得した画像情報を画像処理して判定する。
・トナーチリ汚れは記録紙上の画像を高解像度ラインセンサまたはエリアセンサで取り込み、パターン部の周辺に散っているトナー量を算定することにより求める。
・後端白抜け、ベタクロス白抜けは、感光体上、中間転写体、あるいは記録紙上で高解像度ラインセンサにより検知する。
・記録紙のカール、波打ち、折れは、変位センサで検出する。折れの検出のためには記録紙の両端部分に近い所にセンサを設置することが有効である。
・コバ面の汚れやキズは、排紙トレイに縦に設けたエリアセンサにより,ある程度排紙が溜まった時のコバ面をエリアセンサで撮影,解析する。
・温度検出には、異種金属どうし或いは金属と半導体どうしを接合した接点に発生する熱起電力を信号として取り出す熱電対方式、金属或いは半導体の抵抗率が温度によって変化することを利用した抵抗率変化素子、また、或る種の結晶では温度が上昇したことにより結晶内の電荷の配置に偏りが生じ表面に電位発生する焦電型素子、更には、温度による磁気特性の変化を検出する熱磁気効果素子などを採用することができる。
・湿度検出には、H2O或いはOH基の光吸収を測定する光学的測定法、水蒸気の吸着による材料の電気抵抗値変化を測定する湿度センサ等がある。
・各種ガスは、基本的にはガスの吸着に伴う、酸化物半導体の電気抵抗の変化を測定することにより検出する。
・気流(方向、流速、ガス種)の検出には、光学的測定法等があるが、システムへの搭載を考慮するとより小型にできるエアブリッジ型フローセンサが特に有用である。
・気圧、圧力の検出には、感圧材料を使用する、メンブレンの機械的変位を測定する等の方法がある。振動の検出にも同様に方法が用いられる。
複写機の動作は制御部によって決定されるため、制御部の入出力パラメータを直接利用することが有効である。
画像形成のために制御部が演算処理により出力する直接的なパラメータで、以下のような例がある。
・制御部によるプロセス条件の設定値で、例えば帯電電位、現像バイアス値、定着温度設定値など。
・同じく、中間調処理やカラー補正などの各種画像処理パラメータの設定値。
・制御部が装置の動作のために設定する各種のパラメータで、例えば紙搬送のタイミング、画像形成前の準備モードの実行時間など。
・色数,枚数,画質指示など、ユーザにより選択された各種操作の頻度。
・ユーザが選択した用紙サイズの頻度。
・全期間または特定期間単位(1日、1週間、1ヶ月など)の総合消費電力あるいはその分布、変化量(微分)、累積値(積分)など。
・全期間または特定期間単位(1日、1週間、1ヶ月など)のトナー、感光体、紙の使用量あるいはその分布、変化量(微分)、累積値(積分)など。
・全期間または特定期間単位(1日、1週間、1ヶ月など)の異常発生(種類別)の頻度あるいはその分布、変化量(微分)、累積値(積分)など。
・複写機の動作時間を計時手段によって計時して記憶する。
・プリントアウト1枚ごとにカウントアップしていき、そのカウント値を記憶する。
ホストコンピュータから直接データとして送られる画像情報、あるいは原稿画像からスキャナで読み取って画像処理をした後に得られる画像情報から、以下のような情報を取得することができる。
・着色画素累積数はGRB信号別の画像データを画素ごとにカウントすることにより求められる。
・例えば特許第2621879号の公報に記載されているような像域分離方法でオリジナル画像を文字、網点、写真、背景に分離し、文字部、ハーフトーン部などの比率を求めることができる。同様にして色文字の比率も求めることができる。
・着色画素の累積値を主走査方向で区切った領域別にカウントすることにより、主走査方向のトナー消費分布が求められる。
・画像サイズは制御部が発生する画像サイズ信号または画像データでの着色画素の分布により求められる。
・文字の種類(大きさ、フォント)は文字の属性データから求められる。
(1)温度データ
本複写機は、温度の情報を取得する温度センサとして、原理及び構造が簡単でしかも超小型にできる抵抗変化素子を用いるものを備えている。
小型にできる湿度センサが有用である。基本原理は感湿性セラミックスに水蒸気が吸着すると、吸着水によりイオン伝導が増加しセラミックスの電気抵抗が低下することによる。感湿性セラミックスの材料は多孔質材料であり、一般的にはアルミナ系、アパタイト系、ZrO2−MgO系などを使用する。
振動センサは、基本的には気圧及び圧力を測定するセンサと同じであり、システムへの搭載を考慮すると超小型にできるシリコン利用のセンサが特に有用である。薄いシリコンのダイアフラム上に作製した振動子の運動を、振動子と対向して設けられた対向電極間との容量変化を計測する。Siダイアフラム自体のピエゾ抵抗効果を利用して計測することもできる。
各色ごとにトナー濃度を検出してデータ化する。トナー濃度センサとしては従来より公知の方式のものを用いる。例えば、特開平6−289717号公報に記載されているような現像装置中の現像剤の透磁率の変化を測定するセンシングシステムにより、トナー濃度を検出する。
各色用の感光体40(K,Y,M,C)について、それぞれ一様帯電電位を検出する。物体の表面電位を検知する公知の表面電位センサを用いる。
光書込後の感光体40(K,Y,M,C)の表面電位を、上記(5)と同様にして検出する。
入力画像情報から、着色しようとする画素の累計値と全画素の累計値の比から着色面積率を色ごとに求め、これを利用する。
感光体40(K,Y,M,C)上で現像された各色トナー像の濃度(単位面積あたりのトナー付着量)を、反射型フォトセンサ81,82の受光量信号に基づいて求める。
給紙部200の給紙ローラ42から2次転写ニップに至る給紙経路のどこかに、転写紙をその搬送方向に直交する方向の両端で検知する光センサ対を設置し、搬送されてくる転写紙の先端付近の両端を検出する。両光センサについて、給紙ローラの駆動信号の発信時を基準として、通過までの時間を計測し、時間のズレに基づいて送り方向に対する転写紙の傾きを求める。
排出ローラ対(図1の56)を通過後の転写紙を光センサで検出する。この場合も給紙ローラの駆動信号の発信時を基準として計測する。
感光体40(K,Y,M,C)からアースに流れ出る電流を検出する。感光体の基板と接地端子との間に、電流測定手段を設けることで、かかる電流を検出することができる。
感光体の駆動源(モータ)が駆動中に費やす駆動電力(電流×電圧)を電流計や電圧計などによって検出する。
上記(1)〜(12)の各種データは、それぞれに定められたタイミングで、エンジン制御510(のCPU,以下同様)の指示に従いI/O制御513が読み込む。エンジン制御510は読み込んだ各種データを、そのときのプリント枚数積算値を付加してエンジン制御510内のNV−RAMに割り付けた状態情報データベース(DB)に蓄積し、各種データに基づいて複写機各部の状態を判定し、必要に応じて状態に対応して制御パラメータを調整し、故障を判定する。状態判定で生成した状態評価データ,制御パラメータの調整値および故障が発生した場合の故障とその内容も、状態情報データベース(DB)に蓄積する。
交換日が診断依頼日より1日前の部品交換=重み1
交換日が診断依頼日より2日前の部品交換=重み2
交換日が診断依頼日より3日前の部品交換=重み3
このような交換日が診断依頼日よりどのくらい前の期間であるかの情報と重み値とは、予め判定テーブルに登録されている。
{各画像形成ユニット(画像形成機能部品)毎の変換後の予兆判別指標値}
+{交換部品情報毎の重み値(逆数の2乗情報)}
図14に、複写機601のエンジン制御510による、状態データ送信の制御概要を示す。エンジン制御510は、自身に動作電圧が印加されて制御対象各部の初期化を終えた直後に、また、印刷又は複写(両者あわせてプリントという)の作業を終了しつぎのプリント指示を待っているときに、前回の、管理装置630に対する状態データの送信完了からの、プリント枚数積算値の増分が1000枚超であると(ステップS21〜S23)、複写機601のコントローラ501を介して、管理装置630に、状態データ転送の集積ありを報知する(ステップS24)。これに応答して管理装置630のデータ収集&配信器631が該複写機に状態データの転送を要求し、これに応答して該複写機のコントローラ501が、エンジン制御510のNV−RAMに蓄積している、前回の状態データの送信完了の後に蓄積した状態データを、管理装置630に送信する。他の複写機も同様な、状態データ送信を管理装置630に対して行う。なお、プリント枚数と機械がモータで駆動されて劣化が進行する時間は必ずしも一致しないので、一定のモータ運転時間毎に、管理装置630に通信要求を行うようにしても良い。この通信の間隔を、必要があれば設定又は調整可能ととすることにより、通信のデータ量を調整できるようにしても良い。
図15に、管理装置630のシステムコントローラ638が実行する異常予兆判別処理の概要を示す。これは、上述の、複写機からの状態データの送信があったときに、状態データベース632の、該複写機宛の状態データ群を対象に、実行するものである。本実施の形態では、該状態データ群の中の、31種の状態データを対象とする。
Rv1=Rk・|Rsmm1|/|Rm1|
その一時記憶される「予兆判別指標値テーブル=Dn」を、ユニット毎の診断値情報配信部651で、例えば、1000枚毎の状態データ受信、予兆判別指標値の計算を行い、ユニット毎の診断値情報変換部652で図28の処理を実行し、図30の(a)のデータより、図30の(b)の変換テーブルを、毎回更新する。図30の(b)のデータへの変換は、ユニット毎診断値情報配信部651で実行してもよい。
また、この図30の(b)の変換テーブルは、異なる機種識別子毎に作成・記憶される。そして、ユニット毎診断値情報配信部651で読み出された図30の(a)データを、ユニット毎の診断値情報変換部652により、図30の(b)の変換テーブルを用い、図29に示す変換処理を実行することにより、図30の(c)に示す変換後の予兆判別指標値(診断値情報)がユニット毎の診断値情報記憶部658に保存される。
=変換後の予兆判別指標値Mn+重み値Nn
実施の形態2の管理システムのハードウエアは、上述の実施の形態1のものと同様である。実施の形態2の管理装置630は、管理装置630を運用するオペレータとの、パソコンPCaを介する対話協働によって、実施の形態1で生成する31種の対象データの一部又は全部に基づいて、異常予兆有りと判別できなかった、複写機から通知された異常の予兆を検出(判別)するための、傾向判別(第1判別)および予兆判別(第2判別)で用いる基準値bおよび重みαを、状態データベース632にある同一機種の複写機群から収集した状態データにもとづいて、上述の予兆判定参照テーブル作成態様で生成して、これらを含む追加の予兆判定参照テーブル、ならびに、該追加の予兆判定参照テーブルのデータを用いる対象データの異常傾向判別(第1判別),重み付き多数決と予兆判定(第2判別)、および、予兆判別結果対応の表示、の処理を含む、追加の異常予兆判別を生成して、故障予兆判定の推論エンジンに組み込む。その後は、推論エンジンが、対象データ群を生成すると、実施の形態1の異常予兆判別1〜nと、追加の異常予兆判別をシリアルに実行する。実施の形態2のその他の構成および機能は、上述の第1実施例と同様である。
実施の形態3の管理システムのハードウエアは、上述の実施の形態1のものと同様である。実施の形態3の管理装置630は、上記31種の対象データを生成するための状態データに加えて、それ以外の状態データも参照する異常予兆判別を生成する。すなわち、管理装置630を運用するオペレータとの、パソコンPCaを介する対話協働によって、状態データベース632にある同一機種の複写機群から収集した状態データにもとづいて、実施の形態1で生成する31種の対象データの一部又は全部の他に、31種以外の状態データにも基づいて追加の数種の対象データも算出して、異常予兆有りと判別できなかった、複写機から通知された異常の予兆を判定するための新たな対象データ群と、基準値bおよび重みαを、上述の予兆判定参照テーブル作成態様で生成して、これらを含む追加の予兆判定参照テーブル、ならびに、該追加の予兆判定参照テーブルのデータを用いる対象データの異常傾向判別(第1判別),重み付き多数決と予兆判定(第2判別)、および、予兆判別結果対応の表示、の処理を含む、追加の異常予兆判別を生成して、故障予兆判定の推論エンジンに組み込む。また、同様にして、既存の「異常予兆判定」PADの「対象データの生成」S32は、追加の異常予兆判別で新たに加えられた状態データに関する対象データも算出するものに書き換える。
17:中間転写体クリーニング装置
18:作像関連機器 20:作像装置
21:レーザ露光装置 22:2次転写ローラ
23:ローラ 24:搬送ベルト
25:定着装置 26:定着ベルト
27:加圧ローラ 28:シート反転装置
32:コンタクトガラス
33:第1キャリッジ 34:第2キャリッジ
35:結像レンズ 36:CCD
40:感光体ドラム 42:給紙ローラ
43:ペーパーバンク 44:給紙カセット
45:分離ローラ 46:給紙路
47:搬送ローラ 48:給紙路
49:レジストローラ 50:給紙ローラ
51:手差しトレイ 55:切換爪
56:排出ローラ 57:排紙トレイ
60:帯電ローラ 61:現像ユニット
62:1次転写ローラ 63:感光体クリーニング装置
64:除電装置 65:現像スリーブ
66:攪拌部 67:現像部
68:スクリュウ 69:仕切り板
70:現像ケース 71:トナー濃度センサ
72:マグネットローラ
73:ドクタブレード 74:導電性ローラ
75:クリーニングブレード
76:ファーブラシ 77:電界ローラ
78:スクレーパ 79:回収スクリュ
80:トナーリサイクル装置
81,82:光センサ 83:トナー像のテストパターン
90,91:ファーブラシ
92,93:金属ローラ
94,95:電源
651 ユニット毎診断値情報配信部
652 ユニット毎の診断値情報変換部
653 総合診断情報作成部
654 診断依頼情報受付部
655 交換部品情報取得部
656 交換部品情報毎の重み判定テーブル作成部
657 総合診断結果情報連絡部
658 ユニット毎の診断値情報記憶部
Claims (9)
- ネットワークに接続され、複数の画像形成ユニットが連動して画像を形成する画像形成装置から画像形成を安定化させるための制御系データに基づく複数の状態データを受信する受信部と、
受信した前記複数の状態データに基づいて、前記複数の画像形成ユニット毎の異常予兆を判定し、前記複数の画像形成ユニット毎の異常予兆の指標を示す予兆判別指標値を算出する推論部と、
前記画像形成装置の保守を行う保守員の端末から診断依頼を受信した場合に、ネットワークに接続された保守管理システムから、前記画像形成ユニットの交換日を含む交換部品情報を取得する交換情報取得部と、
取得した交換部品情報に基づいて、前記予兆判別指標値に対する重み情報を算出する判定テーブル作成部と、
前記予兆判別指標値と前記重み情報から、画像形成ユニットごとの総合診断値情報を算出する総合診断情報作成部と、
前記総合診断値情報を前記保守員の端末に送信する総合診断情報連絡部と、
を備えたことを特徴とする管理装置。 - 前記総合診断情報作成部は、前記複数の画像形成ユニットごとに前記総合診断値情報を求め、前記予兆判別指標値に基づく優先順位に従って、複数の総合診断値情報をソートし、
前記総合診断情報連絡部は、ソートされた複数の総合診断値情報を前記保守員の端末に送信することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。 - 前記総合診断情報作成部は、前記総合診断値情報の値が低い程、高い優先順位で複数の総合診断値情報をソートすることを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
- 前記判定テーブル作成部は、取得した交換部品情報の交換日と前記状態データの受信日時とに基づいて、前記予兆判別指標値に対する重み情報を算出することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の管理装置。
- 前記判定テーブル作成部は、取得した交換部品情報の交換日から前記状態データの受信日時までの期間が長い程、高い値の重み情報を算出することを特徴とする請求項4に記載の管理装置。
- 前記複数の画像形成ユニットごとの予兆判別指標値を、前記複数の画像形成ユニットごとの予兆判別指標値の最大値と最小値と、過去の保守時における前記予兆判別指標値とに基づいて変換する診断値情報変換部をさらに備え、
前記総合診断情報作成部は、変換後の予兆判別指標値から前記総合診断値情報を作成することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の管理装置。 - 前記推論部は、
前記複数の状態データが、前記複数の画像形成ユニット毎に設定されている各基準値以下であるかを判定する第1判別部と、
前記第1判別部の前記複数の画像形成ユニット毎の状態データ宛ての判別結果に、各状態データ宛てに設定されている重みを付けた多数決により、前記複数の画像形成ユニット毎の異常予兆を判定し、前記予兆判別指標値を算出する第2判別部と、
を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の管理装置。 - 複数の画像形成装置と、前記複数の画像形成装置とネットワークで接続された管理装置とを備えた管理システムであって、
前記複数の画像形成装置のそれぞれは、
複数の画像形成ユニットと、
画像形成を安定化させるための制御系データに基づく複数の状態データを前記管理装置に送信する送信部と、を備え、
前記管理装置は、
前記複数の状態データを受信する受信部と、
受信した前記複数の状態データに基づいて、前記複数の画像形成ユニット毎の異常予兆を判定し、前記複数の画像形成ユニット毎の異常予兆の指標を示す予兆判別指標値を算出する推論部と、
前記画像形成装置の保守を行う保守員の端末から診断依頼を受信した場合に、ネットワークに接続された保守管理システムから、前記画像形成ユニットの交換日を含む交換部品情報を取得する交換情報取得部と、
取得した交換部品情報に基づいて、前記予兆判別指標値に対する重み情報を算出する判定テーブル作成部と、
前記予兆判別指標値と前記重み情報から、画像形成ユニットごとの総合診断値情報を算出する総合診断情報作成部と、
前記総合診断値情報を前記保守員の端末に送信する総合診断情報連絡部と
を備えたことを特徴とする管理システム。 - 管理装置で実行される管理方法であって、
ネットワークに接続され、複数の画像形成ユニットが連動して画像を形成する画像形成装置から画像形成を安定化させるための制御系データに基づく複数の状態データを受信する受信ステップと、
受信した前記複数の状態データに基づいて、前記複数の画像形成ユニット毎の異常予兆を判定し、前記複数の画像形成ユニット毎の異常予兆の指標を示す予兆判別指標値を算出する推論ステップと、
前記画像形成装置の保守を行う保守員の端末から診断依頼を受信した場合に、ネットワークに接続された保守管理システムから、前記画像形成ユニットの交換日を含む交換部品情報を取得する交換情報取得ステップと、
取得した交換部品情報に基づいて、前記予兆判別指標値に対する重み情報を算出する判定テーブル作成ステップと、
前記予兆判別指標値と前記重み情報から、画像形成ユニットごとの総合診断値情報を算出する総合診断情報作成ステップと、
前記総合診断値情報を前記保守員の端末に送信する総合診断情報連絡ステップと、
を含むことを特徴とする管理方法。
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