JP4734465B2 - 記録体異常発生予測装置および画像形成装置 - Google Patents
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Description
このように画像形成装置は、記録体への画像形成が行われ、装置外へ排出するようになっている。画像形成装置を作動中に、何らかの原因で記録体の紙詰まりなどの記録体搬送不良(以下、ジャムと呼ぶ)が発生することがある。
従来、ジャムが発生した場合はジャム検知手段の信号に基づいて画像形成装置の画像形成動作を自動的に中断させ、ジャムを発生させた記録紙を装置本体から除去するなど、正常に画像形成を行える状態に回復するための処理を行い、画像形成動作を再開させていた。
前者の場合、記録体を搬送経路より取り除くことで、通常通りの使用が可能となる。しかし後者の場合は、搬送経路から記録体を除去してもすぐにジャムが再発したり、画像形成が行えなくなったりする。
そして、このような部品の劣化あるいは故障に起因するジャムに対しては、メンテナンスが必要である。メンテナンスの際は、部材寿命による使用不能状態から部品の交換まで、または、故障発生から修理完了まで装置の全機能または一部の機能を停止させることになり、使用者にとって時間的なロスが大きい。
そこで、故障が発生する可能性が高くなることを予測し、予めメンテナンスなどの必要な処置を施して、使用者の時間的なロスを低減することが望まれる。
ここで、記録体搬送不良とは、搬送手段を駆動させつづけるための駆動手段を駆動しつづけても排紙位置(搬送最終到達地点)まで、記録体を搬送できなくなった状態である。
また、下記の記録体分離異常とは、記録体搬送部材における記録体の分離地点が記録体搬送部材上における所定の範囲よりも記録体搬送部材表面移動方向下流側になった状態である。
また、請求項2の発明は、請求項1の記録体搬送不良予測装置において、上記記録体軌跡検知手段による検知結果を記憶し、複数回の検知結果に基づいて、上記記録体搬送不良の発生前に該記録体搬送不良の発生を予測することを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2に記載の記録体搬送不良予測装置において、上記記録体の厚みを検知する記録体厚検知手段を有し、上記検知結果と該記録体厚検知手段の検知結果とに基づいて、上記記録体搬送不良の発生を予測することを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録体搬送不良予測装置において、上記記録体の剛性を検知する記録体剛性検知手段を有し、上記検知結果と該記録体剛性検知手段の検知結果とに基づいて、上記記録体搬送不良の発生を予測することを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1または2の記録体搬送不良予測装置において、上記記録体軌跡検知手段が上記記録体の搬送タイミングを検知する記録体搬送部タイミング異常検知手段と、該記録体の剛性を検知する記録体剛性検知手段とからなることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1または2の記録体搬送不良予測装置において、上記記録体軌跡検知手段が上記記録体の搬送タイミングを検知する記録体搬送部タイミング検知手段と、該記録体の厚みを検知する記録体厚検知手段からなことを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録体搬送不良予測装置において、上記記録体搬送部材が未定着画像を担持した上記記録体を狭持し、加熱することにより、該未定着画像を該記録体に定着させる定着部材であることを特徴とするものである。
また、請求項8の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録体搬送不良予測装置において、上記記録体搬送部材がその表面に未定着画像を担持し、転写手段によって該未定着画像を上記記録体表面に転写する像担持体であることを特徴とするものである。
また、請求項9の発明は、請求項7または8の記録体搬送不良予測装置において、上記未定着画像の画像情報に基づいて、上記記録体搬送不良の発生を予測することを特徴とするものである。
また、請求項10の発明は、記録体と接触し、無端移動することにより該記録体を搬送する記録体搬送部材と該記録体とが分離する分離部での記録体搬送不良を予測する記録体搬送不良発生予測装置を有する画像形成装置において、該記録体搬送不良予測装置として、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録体搬送不良予測装置を用いることを特徴とするものである。
以下、本発明を、画像形成装置に適用した一実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係る電子写真方式を用いた画像形成装置であるカラー複写機の構成図である。このカラー複写機は、複写装置本体であるプリンタ部100と給紙部200とスキャナ部300と原稿搬送部400とを備えている。スキャナ部300はプリンタ部100上に取り付けられ、そのスキャナ部300の上に原稿自動搬送装置(ADF)からなる原稿搬送部400が取り付けられている。また、カラー複写機内の各装置の動作を制御する制御手段としての制御部(不図示)も備えている。この制御部は、後述のようにCPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェース部などにより構成されている。
また、これに伴なって、不図示の駆動モータで支持ローラ14、15、16の1つを回転駆動して他の2つの支持ローラを従動回転し、中間転写ベルト10を回転搬送する。同時に、個々の画像形成ユニット18でその感光体ドラム40Bk、40Y、40M、40Cを回転して各感光体ドラム40Bk、40Y、40M、40C上にそれぞれ、ブラック・イエロー・マゼンタ・シアンの単色画像を形成する。そして、中間転写ベルト10の搬送とともに、それらの単色画像を順次転写して中間転写ベルト10上に合成カラー画像を形成する。
このように、ファーブラシ90で中間転写ベルト10上のトナーを除去するが、中間転写ベルト10上にはまだ多くのトナーが残っている。それらのトナーは、ファーブラシ90に印加される(−)のバイアスにより、(−)に帯電される。これは、電荷注入または放電により帯電されるものと考えられる。次いで下流側のファーブラシ91を用いて今度は(+)のバイアスを印加してクリーニングを行うことにより、それらのトナーを除去することができる。除去したトナーは、電位差によりファーブラシ91から金属ローラ93に転移させ、ブレード97により掻き落とす。ブレード96、97で掻き落としたトナーは、不図示のタンクに回収される。これらのトナーは、後述のトナーリサイクル装置を用いて現像装置61に戻すようにしてもよい。
攪拌部66には、平行な2本のスクリュ68を設けており、2本のスクリュ68の間は、両端部を除いて仕切り板69で仕切っている。また、現像ケース70にトナー濃度センサ71を設けている。
現像部67には、現像ケース70の開口を通して感光体ドラム40Bk、40Y、40M、40Cと対向して現像スリーブ65を設けるとともに、その現像スリーブ65内にマグネット72を固定して設ける。また、その現像スリーブ65に先端を接近してドクタブレード73を設けている。図示例では、ドクタブレード73と現像スリーブ65間の最接近部における間隔は500μmに設定している。
現像スリーブ65上に担持された現像剤のうちトナーは、現像スリーブ65に印加する現像バイアス電圧により感光体ドラム40Bk、40Y、40M、40Cに転移して、その感光体ドラム40Bk、40Y、40M、40C上の静電潜像を可視像化する。可視像化後、現像スリーブ65上に残った現像剤は、マグネット72の磁力がないところで現像スリーブ65から離れて攪拌部66に戻る。この繰り返しにより、攪拌部66内のトナー濃度が薄くなると、それをトナー濃度センサ71で検知して攪拌部66にトナーが補給される。
上記構成の感光体クリーニング装置63によって、感光体ドラム40に対してカウンタ方向に回転するファーブラシ76で、感光体ドラム40上の残留トナーを除去する。ファーブラシ76に付着したトナーは、ファーブラシ76に対してカウンタ方向に接触して回転するバイアスを印加された電界ローラ77に取り除かれる。電界ローラ77に付着したトナーは、スクレーパ78でクリーニングされる。感光体クリーニング装置63で回収したトナーは、回収スクリュ79で感光体クリーニング装置63の片側に寄せ、トナーリサイクル装置80で現像装置61へと戻して再利用する。
除電装置64は、除電ランプを用いており、光を照射して感光体ドラム40の表面電位を初期化する。
図4は、従来の定着装置25の概略構成図である。定着ローラ26と加圧ローラ27とで形成されたニップ部Nから2つのローラの表面移動方向下流側で、二つのローラが離れ、狭持・搬送する記録紙Pと分離する箇所を分離部αとする。定着ローラ26の周りには、分離部αで分離できず、定着ローラ26にくっついてしまった記録紙Pを定着ローラ26から分離させる、接触型記録体分離部材としての分離爪203が設置されている。この分離爪203は厚さ1mm程度で幅1〜2mmぐらいの板状の細い爪を3〜5枚をスプリングなどの付勢部材によって、適当な加圧力で定着ローラ26に当接するように設けてある。これは、定着ローラ26は回転軸方向に長い部材であるので、軸方向にはたわみが生じている。これに沿った形となる分離爪203を設けることは困難であるためである。
分離爪203の定着ローラ26の表面移動方向下流側には分離爪203で記録紙Pを分離できず、記録紙Pが定着ローラ26に巻き付いてしまったことを検知する巻き付きセンサ205がある。さらに、定着ローラ26にトナーの付着を防止するための潤滑剤を塗布する潤滑剤塗布ローラ206、定着ローラ26の温度を検知するサーミスタ207なども設置されている。
また、ニップ部Nの記録紙搬送方向上流側には、記録紙Pが定着装置25に進入してきたことを検知するトリガー208が設置されており、ニップ部Nの記録体搬送方向下流側の定着装置25の出口付近には記録紙Pが正常に通過するとレバーが倒れるジャムセンサ202が設置されている。
定着装置25は、内部にハロゲンヒータ204を備えた定着ローラ26と加圧ローラ27とで高い加圧力で当接・回転する構成となっている。記録紙Pは定着ローラ26と加圧ローラ27とが形成するニップ部Nに導かれ、高い加圧力を高温下で受け、記録紙P上のトナー像は溶融・加圧され用紙に定着される。
画像部と非画像部ではトナーの厚さだけ凹凸となるので、これに追従できる柔軟な表面材料でローラ表面を構成する事で定着後の画質が向上することが知られている。このため高温に耐え柔軟な材料としてシリコンゴムが好んで用いられる。シリコンゴムと溶融状態のトナーは粘着状態となるのでそのままでは用紙がローラと粘着し巻き付いてしまう。これを避ける為に潤滑材料の供給が行われている。図4に示すように、定着ローラ26表面に潤滑剤塗布ローラ206を設けシリコンオイルを塗布することで粘着を防止したり、トナー内部にカルナバウワックスなどの潤滑性材料を内添し、溶融に伴い界面にワックス成分が析出するようにして、粘着を防止したりしている。
記録紙Pには一般に炭酸カルシウムなどの無機化合物類が填料として添加されており、これらの微粒子は極めて硬く破砕形状をしているので定着ローラ26表面などに突き刺さって停留してしまうことがある。こうした核を基点に定着ローラ26表面が荒れて潤滑材料を供給しているにもかかわらずトナーの固着が徐々に進行し、潤滑材料を供給していても粘着力が増大し、記録紙Pが定着ローラ26に巻き付き、ジャムとなる場合がある。
またサーミスタ207の故障によってハロゲンヒータ204の温度調整が高温側へ変動してしまったり、潤滑剤塗布ローラ206表面が汚れ塗布が上手く行かなかったり、いろいろな故障原因によって同様にジャムは引き起こされるので、一つひとつ部品信頼性向上や故障検知を行って品質向上を図るのはコストの観点からも限界がある。
そして、ジャムが一旦発生すると装置は緊急停止し、ジャム発生の記録紙Pおよび緊急停止に伴い装置内に停留したすべての記録紙Pを使用者が除去する必要があり、生産性の甚だしい低下と面倒なジャム除去作業が発生していた。
また、このような部材の寿命、または故障に起因するジャムは使用者の操作ミスとは異なり、ジャム用紙除去作業を行っても再発する可能性が極めて高く定着ローラ26の交換など、修理の必要な故障に分類される状態といえる。
図6(a)は、定着装置25での搬送が正常に行われている状態の概略図である。トリガー208が記録紙Pの進入を検知し、トリガー信号をCPU209に伝達する。定着装置25での通紙が正常に行われている間は、所定の時間内に記録紙Pがジャムセンサ202のレバーを倒し、ジャムセンサ202は通紙信号を制御部に伝達する。CPU209ではトリガー信号を受信後所定の時間内に通紙信号を受信すると、定着装置25での通紙が正常であると判断する。
図6(b)は、定着装置25での記録紙Pの記録体搬送不良が発生した状態の一例の概略図である。記録紙Pは分離部αでの記録紙P自体の剛性による定着ローラ26からの分離や、分離爪203による定着ローラ26からの分離がなされることなく、その先端が巻き付きセンサ205の検知部まで達している。巻き付きセンサ205で記録紙Pの進入が検知されると、その信号がCPU209に伝達し、CPU209はジャム信号を制御部5に向けて発する。ジャム信号を受信した制御部5はプリンタ部100内の各部の運転を停止し、ディスプレイ等の表示手段や外部装置等で、ジャムの発生をユーザーに知らせる。
図6(c)は、定着装置25での記録紙Pの記録体搬送不良が発生した状態の他の例の概略図である。記録紙Pは分離部αで定着ローラ26と分離がなされず、分離爪203と定着ローラ26との当接部を通過した後に、分離爪203を上げるように定着ローラ26と分離し、巻き付きセンサ205の検知部には達さず、定着装置25内で複雑に詰まってしまった状態である。このとき、巻き付きセンサ26は信号を発することはないが、CPU209がトリガー信号を受けあと所定の時間が経過してもジャムセンサ202からの通紙信号を受信しないことで、定着装置25内でジャムが発生したと判断し、ジャム信号を制御部5に向けて発する。ジャム信号を受信した制御部5はプリンタ部100内の各部の運転を停止し、ディスプレイ等の表示手段や外部装置等で、ジャムの発生をユーザーに知らせる。
このようなジャム発生を短時間のうちに検出する目的で、図6を用いて説明したように、定着ローラ下流側に用紙先端が到着したことを検出するジャムセンサ202や、定着ローラ26表面に用紙の巻き付きが生じたことを検知する巻き付きセンサ205を設け、検知タイミングを知らせるトリガー信号に対して用紙到着が遅れたり、巻き付きが生じたりしたことが検知されたときジャム信号を送信していた。しかし、いずれのセンサもジャムが発生した事を検知するのであって、ジャムが再発するような故障状態にあること自体を検出することはできない。
本発明者らは、記録紙Pが、図6(b)、(c)のように、分離部αでの分離不良が発生しジャムとなる前でも、記録紙Pの定着ローラ26からの分離性が低下することにより、記録紙Pが定着ローラ26から分離する位置が定着ローラ26の表面移動方向下流側にずれて、ニップ部Nを通過後の分離部αでの記録体の先端が描く軌跡に変化が生じ、通常ではとおらないような領域を通ることを見出した。そして、この通常では通らないような領域に記録紙Pが進入することを検知することにより、正常時と異なる軌跡を描く軌跡異常を検知することができ、定着ローラ26からの記録紙Pの分離不良に起因する記録体搬送不良の発生が予測できる。
分離爪接触センサ210は記録紙Pが分離爪203により定着ローラ26から剥がされ、分離し、搬送経路に戻ると言う正常な状態とは異なる軌跡を描いたことを検知するものであり、記録紙Pが接触すると図中時計回り方向に回転する記録紙接触レバー210aとレバーの回転を検知するレバー検知部210bから成る。
図7(a)は記録紙Pが正常にニップ部Nを通過し、分離部αで分離している状態である。記録紙が正常に通紙している状態では、分離爪203は機能しておらず、記録紙Pの剛性およびニップ部Nの変形により、分離部αで定着ローラ26と分離する。この時、分離爪203に記録紙Pは接触せず、記録紙接触レバー210bにも記録紙Pが接触することはない。
図7(b)は分離部αで分離が正常に行われず、定着ローラ26と接着した状態で分離爪203が当接する位置まで達して、分離爪203により定着ローラ26から引き剥がされることで、記録紙Pが定着ローラ26から分離し、搬送方向下流側へと移動している状態を示す。
分離爪203により、定着ローラ26から剥ぎ取られた記録紙Pは、分離爪203に沿って搬送方向下流側へと移動する。この時、記録紙レバー210aに接触し、記録紙接触レバー210aを図中時計回り方向に回転させる。記録紙接触レバー210aが回転すると、その回転をレバー検知部210bが検知する。これにより、記録紙Pが分離爪203と接触するほどの異常な軌跡を描いたことを検知することができる。また、レバー検知部210bとしては、記録紙接触レバー210aの変位を光学的に検出する光検知部を用いることができる。
このように、記録紙Pの軌跡が記録紙接触レバー210aに記録紙Pが接触するような軌跡となったことを検知することにより、分離部αでの記録紙Pと定着ローラ26とが分離する位置が定着ローラ26の表面異動方向下流側にずれる記録体分離異常が生じていることを検知することになる。
そして、上述のような検知方法で記録体分離異常を検知する度に記録体搬送不良の発生の予測とすると、部品交換や修理を行うような状態でもないのに、サービスマンコールなどのメンテナンスの要求を行うことになる。
上述のように、分離爪203が作用するのはメンテナンスを必要とする状況である場合に限らず、使用条件にも影響を受けるので、ジャムの発生の予測は、記録体分離異常を検知した検知結果だけでなく、分離爪203が作用した回数、頻度など他の情報も考慮して予測することによりその予測精度を高めることが出来る。
以下、図8を用いて、ジャム発生予測について説明する。
定着装置25を記録紙Pが通過する際に、分離爪接触センサ210が記録紙Pの記録体分離異常を検知すると、記録体分離異常が発生した記録紙Pの剛性の検知結果と共に異常発生回数と、通紙回数が記憶ROM220に保存される。そして、剛性が高い記録紙Pが通過している時に記録体分離異常が発生した場合や、剛性がそこまで高くない記録紙Pを使用しているときでも通紙回数に対しての異常発生回数が多く、頻繁に異常が発生している場合には、ジャムの発生する可能性が高いとして、CPU209はジャム予測信号を制御部5に送信する。そして、ジャム予測信号を受信した制御部5は不図示の表示手段でユーザーにジャムが発生しやすい状態にあり、メンテナンスが必要であることを知らせる。
このように記録体分離異常が発生した回数、頻度、そしてそのときの記録紙Pの剛性などを考慮してジャム予測信号を発生するように構成することにより、予測精度を高めることが出来る。
これを検知するために、ジャム予測を行う上での情報として、トリガー208のトリガー信号と、ジャムセンサ202の通紙信号を用いる。図9(a)の状態では記録紙Pの軌跡が正常な状態よりも大回りになり時間がかかるため、トリガー信号と通信信号との間隔は正常な状態の時よりも広くなってしまう。そして、図9(b)の場合でも、トリガー信号と通紙信号との間隔は正常な状態よりも少し広くなる。この、トリガー信号と通紙信号との間隔が広くなったことをCPU209が検知することにより、図9(b)の状態を検知することが出来る。
しかし、トリガー信号と通紙信号との時間差は、分離不良以外に起因する記録体搬送不良(例えば搬送ローラの磨耗による搬送速度の低下)でも発生するので、この時間差のみでジャム予測を行うことは好ましくない。よって、記録紙Pの剛性が弱い時などの分離爪接触センサ210の検知結果も鑑みてジャム予測をする必要がある。
図1のガイド部材53周辺のように、記録紙Pの搬送方向が大きく変わるような箇所のガイド部材53にひずみゲージを設けることにより、ガイド部材53に衝突する記録紙Pの剛性を検知することができる。
図10は、記録紙Pの搬送経路に記録体剛性検知手段としての記録紙剛性センサ310の設置例である。ガイド板310aは繰り返し記録紙Pが衝突しても脆性変形しないものを用いる。ガイド板310aは上部を固定してあり、下部は自由端となっている。そして、ガイド板310aの外側にひずみゲージ310bを設けている。
搬送経路320を搬送される記録紙Pは、記録紙剛性センサ310のガイド板310aに衝突し、搬送経路に沿った方向にガイドされる。記録紙Pの衝突を受けガイド板310aは、外側へ曲がるようにわずかに変形する。ガイド板が外側に曲がるように変形すると、ひずみゲージ310bの抵抗体の長さが微少に短くなる。抵抗体の長さ短くなると、その部分の抵抗値が下がり、電流が流れやすくなる。ひずみゲージはこのわずかな電流の変化により、ガイド板310aの変形を検知する。
そして、あらかじめ記録紙Pの剛性に対してガイド板310aのひずみのデータを記憶部(不図示)に入力しておき、ひずみゲージ310bで検知した電流の変化量とこのデータによって、記録紙Pの剛性を検知する。
本実施形態では、記録紙Pの剛性について正確な値のデータが必要なわけではなく、どのくらい曲がりやすいかと言うことを検知するためであるので、記録紙Pの剛性に関する検知結果については高い精度は要求されない。そして、記録紙Pの剛性は、紙の厚みに大きく依存するため、剛性のデータの代わりに厚みのデータを用いたとしても、あまり問題はない。
記録紙Pの厚みの検知する記録体厚検知手段としていくつかある。何れかの搬送ローラ対にローラ同士のギャップを検知するセンサを設けることにより、記録紙の厚みを求めることができる。しかしながら、この記録体厚検知手段は記録紙一枚一枚検知するため、シート状の記録体を用いる上では誤差が生じやすい。そこで、給紙カセット44において、記録紙Pの量を検知する記録紙残量センサ(不図示)を用いて、記録紙Pの厚みを検知するのに用いてもよい。例えば、特定の給紙カセットから記録紙が20枚取り出されるたびに、記録紙残量センサにより、給紙カセット44内に残された記録紙の厚みを検知するようにする。この時、少なくなった厚みが記録紙Pの20枚分の厚みであり、検知結果の値を20で割ることで記録紙Pの一枚分の厚みを検知することができる。
このようなデータの取得はリアルタイムのデータの取得ではないが、本実施形態は検知結果を基に、ジャムの発生を予測するものであるので、ジャムが発生する予測が出たとしてもすぐに何らかの対応を必要とするものではない。よって、リアルタイムのデータの取得を必要とせず、むしろ過去のデータを蓄積してそれを基に判定することにより判定精度は高まるので、リアルタイムではないデータでも取得する意味を成す。
図8では、サーミスタ207により検知される定着ローラ26の温度情報もCPU209に入力されている。そして、CPU209で定着ローラ209の温度が所望の値にある判定し、必要に応じて、ハロゲンヒータ204のスイッチ回路を制御し、定着温度が所望の値となるようにする。
サーミスタ207で発生する不具合として、サーミスタ207にトナー等の異物が付着して、定着ローラ209の温度を実際の温度よりも低く検知してしまうことある。サーミスタ207が定着温度を実際の温度よりも低く検知すると、スイッチ回路はハロゲンヒータ204が定着ローラ26を過熱するようにCPU209により制御され、定着ローラ26の実際の温度は所望の温度よりも高くなってしまう。定着ローラ26の温度が必要以上に高くなると、トナーが溶融されすぎて、定着ローラ26と記録紙Pを接着し、記録体分離異常が発生しやすくなる。
このような状態の時は、サーミスタ207は異物が付着しているため、温度変化に対する反応が通常よりも遅くなる。この温度変化に対する反応の遅れを検知することにより、軌跡センサ210によりジャムの発生を予測すると共に、その原因がサーミスタ207にあるということまで特定することが出来る。
また、記録紙Pと接触し搬送する搬送ローラ例えば、レジストローラ49などにおいても、ローラ下流部で記録紙Pとの分離不良が発生するような場合がある。搬送ローラは、定着ローラ26や中間転写ベルト10などと比べて径が小さいため、巻き付きは起こりにくいが、記録紙Pと搬送ローラとの分離が正常状態のときよりも遅れることで、搬送ローラ通過後の記録紙Pが描く軌跡が変化し、ジャムを発生することも考えられる。よって、分離不良が起こりうる搬送ローラと記録紙Pとの分離部に記録体分離異常検知手段を設け、分離不良を予測することで、搬送ローラにおけるジャムを防止するようにしてもよい。
また、記録体分離異常が発生した回数、頻度など、複数回の検知結果に基づいて、ジャム発生の予測をすることにより、予測の精度を高めることが出来る。
また、記録体剛性検知手段である記録紙剛性センサ310を設け、記録紙Pの巻き付き易さの大きな要因の一つである記録紙Pの剛性を考慮してジャム予測を行うことにより、予測の精度を高めることが出来る。
また、記録紙Pの剛性を検知する記録紙剛性センサ310を設ける代わりに記録紙Pの厚みを検知する記録紙厚検知手段として、搬送ローラ対を記録紙Pが通過したときの搬送ローラ対でのギャップを測ることで記録紙Pの厚みを検知することにより、記録紙剛性剛性センサ310のような検知箇所の制限がなくなる。また、給紙カセット44の記録紙Pの残量を検知する記録紙残量センサで検知する値を用いることにより、新たに検知部材を設ける必要がない。
また、記録紙Pの巻き付き易さの大きな要因の一つである記録紙P上に転写された未定着トナー像の画像情報を考慮して、ジャム予測を行うことにより、予測の精度を高めることが出来る。
また、二次転写装置22において、記録紙Pと接触する中間転写ベルト10からの記録紙Pの分離不良が発生する場合は、中間転写ベルト10からの記録紙Pの分離部に記録体分離異常検知手段を設けることにより、分離不良の発生を予測することでき二次転写装置22におけるジャムの発生を防止することが出来る。
また、分離不良が起こりうる搬送ローラ対からの記録紙Pの分離部に記録体分離異常検知手段を設け、分離不良を予測することで、分離不良に起因する搬送ローラにおけるジャムを防止することが出来る。
上述した実施形態では、定着ローラ26からの記録体分離異常となった記録紙Pを引き剥がすために、接触型分離検知部材である分離爪203を設置しているが、記録紙Pを定着ローラ26から剥がすのは、接触型の分離部材に限るものではない。図11に示すように非接触型の分離ブレード213を採用してもよい。
分離部材は通常機能しないにもかかわらず、分離爪203は定着ローラ26に常時当接している。当接した状態のままだとその当接部から定着ローラ26表面を徐々に傷付け、異常画像となる問題がある。そこで非接触だがローラ軸方向に長手の薄板形状をした非接触分離部材である分離ブレード213を用いてもよい。図11(a)に示すように、非接触であれば接触型のように定着ローラ26の軸方向のたわみを考慮する必要がなく、軸方向全域で定着ローラ26と対向するような部材を用いることが出来る。
分離ブレード213の先端に回転軸213aを設け、分離ブレード213全体が回転可能となっており、分離ブレード213の先端部とは逆側端部で軸方向端部には光検知板221aを設けている。そして、ブレード213が図11(a)の状態である時に、光検知板221aが所定の位置にあることを検知する光センサ221bを設けている。そして、記録紙Pが分離ブレード213により定着ローラ26から剥がされると、分離ブレード213が記録紙Pに押し上げられ、回転軸213aを中心に図11(b)の図中矢印方向に回転する。分離ブレード213が回転すると光検知板221aが光センサ221bの検知部からずれ、光検知板221aが所定の位置にないことを検知する。これにより、記録紙Pの定着ローラ26からの記録体分離異常を検知することが出来る。また、分離ブレード213は軸方向全域で定着ローラ26と対向しているので、軸方向全域において記録紙Pが分離部材である分離ブレードに接触したかどうかを検出することが出来る。
上述した実施形態では、分離爪203に接触した記録紙Pが分離爪接触センサ210の検知部に接触することにより、記録紙Pの軌跡異常を検知するものであるが、記録紙Pの検知として接触に限るものではない。図12に示すように記録紙P光を反射させて記録紙Pを検知する光反射型センサ230により記録紙Pの軌跡異常を検知する構成としてもよい。定着ローラ26出口側に変形例1のような非接触分離板を近接配置した部材に、用紙方向に受発光部230aを向けた光反射型センサ230を設けている。光の反射によって検知するため記録紙Pが分離板に当接しなくとも近接したことを検出することが出来る。反射光量をデジタルではなく、アナログ量として取り扱うならば軌跡に応じた連続的な値が取得されるのでジャム予測の精度向上に役立つ。また複数設け多点の軌跡を検出するようにすれば精度向上に役立つ。
また、反射光の強弱まで検知できるようにすると、記録紙Pが受発光部230aからどのくらい離れた位置を通過したか検知することが出来る。
剛性や画像面積率などによって記録紙ごとの通常では通らない領域は異なってくる。剛性が高い、画像面積率が低い等の記録紙では記録体分離異常を起こした時に分離位置はあまりずれないので通常通らない領域は受発光部230aから離れた部分も含まれる。一方、剛性が低い、画像面積率が高い等の記録紙Pは記録体分離異常を起こさなくても、分離位置は定着ローラ26の表面移動方向下流側にあるので、この記録紙Pが通常通らない領域は受発光部230aに近接した位置となる。
光反射センサ230は受発光230aから記録紙Pの距離まで検知できるため、各記録紙ごとに通常通らない領域かどうか判断できるため、分離不良の予測制度の向上につながる。
このようにアナログ量を用いて受発光部230aとの距離を検知することにより、前述した図9(b)の状態の記録体分離異常も検知することが出来る。
光学センサを用いて記録紙Pを検知する構成としては、参考例2のように光の反射によって検知するものだけでなく、図13に示すように分離部αから定着ローラ26の表面移動方向下流側で軸方向に光を透過させる光透過型センサ240によって、記録紙Pの軌跡異常を検知してもよい。
この構成においては、発光部240aと受光部240bとを定着ローラ26からの記録紙Pの分離部αの下流側をローラ240の軸と平行に光を通している。この光の経路に記録紙Pの一部でも進入すると光が遮られ、記録紙Pが部分的に記録体分離異常になった場合でも、その軌跡の異常を検知することが可能となる。
上述した実施形態では、記録紙Pの軌跡の異常を検知することにより、記録紙Pの定着ローラ26からの記録体分離異常を検知しているが、記録体分離異常を検知する構成としては、軌跡の異常を検知するものに限るものではない。
記録紙Pの定着ローラ26からの分離性が低下することにより、記録紙Pが定着ローラ26から分離する位置が定着ローラ26の表面移動方向下流側にずれて、通常通らない領域を通り所定の搬送経路への到達時刻が遅れてしまう。この到達時間の遅れを検知するために、定着装置での記録紙Pの搬送タイミングの異常を検知する記録体搬送タイミング異常検知手段を用いてもよい。
以下、記録体搬送タイミング異常検知手段としてトリガー208とジャムセンサ202との検知結果と、記録体剛性検知手段としての記録紙剛性センサ310の検知結果とに基づいて、記録紙Pの記録体分離異常を検知する構成について説明する。
分離部αでにおいて、記録紙の記録体分離異常が発生している場合は、正常な時に比べてトリガー信号と通紙信号との時間差が広くなる。しかし、搬送ローラの磨耗により搬送速度が遅くなった場合でも、この時間差は広がってしまう。そこで、記録紙剛性センサ310の検知結果を考慮に入れる。剛性が高く定着ローラ26に巻き込まれにくい記録紙Pを搬送している時はあまり時間差が広がらず、剛性が低くロー定着路ローラ26に巻き込まれやすい記録紙Pを搬送している時は、時間差が広がるような場合は、記録体分離異常が発生していると判断することが出来る。搬送ローラの磨耗により搬送速度が遅くなった場合は、記録紙の剛性に関係なく搬送速度が遅くなるためで、剛性が低い記録紙Pほど搬送時間が遅くなるのは、定着ローラ26からの記録紙Pの記録体分離異常を発生させているからである。
このように、記録体タイミング異常検知手段であるトリガー208とジャムセンサ202との検知結果と、記録体剛性検知手段である記録紙剛性センサ310の検知結果とに基づいて、記録体分離異常を検知し、ジャムの発生を予測する構成では、定着ローラ26の下流に新たにセンサ等の検知手段を設ける必要がなく、部材数を少なくすることが出来る。
また、ここでは、記録体剛性検知手段を用いているが、記録紙の剛性については精度の高い検知結果は必要としていないので、記録紙の剛性に影響をあたえる記録紙Pの厚みを検知する構成としてもよい。
次に参考実施形態として、定着装置25での記録紙Pの定着ローラ26からの記録体分離異常の検知に限らず、プリンタ部100の状態と関連がある複数の情報を基に、ジャムの発生を予測する構成について説明する。
図14は参考実施形態に係る記録体搬送不良発生予測装置に用いることができる状態判定装置を含むジャム発生予測システムの基本的な構成を示すブロック図である。状態判定装置1は、情報取得手段としての情報取得部2と、指標値算出手段としての指標値算出部3と、状態変化判定手段としての判定部4を備えている。情報取得部2は、画像形成装置の画像形成動作に関する複数種類の情報を取得する。指標値算出部3は、情報取得部2で取得した複数種類の情報に基づいて単一の指標値を算出する。判定部4は、指標値算出部3で算出した指標値の時間変化のデータに基づいて、その後の画像形成装置の状態の変化を判定する。指標値算出部3で算出した指標値の時間変化のデータや、判定部4で判定された判定結果のデータは、画像形成手段としての画像形成システム6内の各装置を制御する制御手段としての制御部5で用いられたり、ディスプレイ等の表示手段や外部装置に出力したりすることができる。
上記制御部5は、CPU、RAM、ROM及びI/Oインターフェース部などにより構成されている。
指標値算出部3及び判定部4は、専用のLSI等で構成した装置として制御部5とは別に設けてもいいし、制御部5を構成するCPU等のハードウェア資源を兼用して構成してもよい。
センシング情報は、画像形成装置の内部あるいは周辺に設けられた各種センサにより得られるデータからなる情報である。このセンシング情報としては、装置各部の寸法、装置内にある移動体の速度、時間(タイミング)、重量、電流値、電位、振動、音、磁力、光量、温度、湿度などがある。
制御パラメータ情報は、装置の制御の結果として蓄積されている情報一般である。この制御パラメータ情報としては、ユーザーの操作履歴、消費電力、消費トナー量、各種の画像形成条件設定履歴、警告履歴などがある。
入力画像情報は、画像データとして画像形成システム6へ入力された情報から得られるものである。この入力画像情報としては、着色画素累積数、文字部比率、ハーフトーン部比率、色文字比率、主走査方向のトナー消費分布、RGB信号(画素単位の総トナー量)、原稿サイズ、縁有り原稿、文字の種類(大きさ、フォント)などがある。
まず、画像形成装置の状態と関連があると考えられるk個の情報を、画像形成装置を動作させながらn組取得する(ステップ2−1)。情報の取得については前述のとおりであり、その具体例については後述する。
表1は、取得した情報のデータの構成を示している。最初の条件(例えば1日目あるいは1台目など)でk個のデータが得られる。それらをy11,y12,・・・,y1kとする。同様に次の条件(2日目あるいは2台目など)で得られるデータをy21,y22,・・・,y2k、などとし、n組のデータが得られる。
このセンシング情報としては、駆動関係、記録媒体の各種特性、現像剤特性、感光体特性、電子写真の各種プロセス状態、環境条件、記録物の各種特性などが取得する対象として考えられる。これらのセンシング情報の概要を説明すると、以下のようになる。
・感光体ドラムの回転速度をエンコーダで検出したり、駆動モータの電流値を読み取ったり、駆動モータの温度を読み取る。
・同様にして、定着ローラ、紙搬送ローラ、駆動ローラなどの円筒状またはベルト状の回転する部品の駆動状態を検出する。
・駆動により発生する音を装置内部または外部に設置されたマイクロフォンで検出する。
・透過型または反射型の光センサ、あるいは接触タイプのセンサにより、搬送された紙の先端・後端の位置を読み取り、紙詰まりが発生したことを検出したり、紙の先端・後端の通過タイミングのずれや、送り方向と垂直な方向の変動を読み取る。
・同様に、複数のセンサ間の検出タイミングにより、紙の移動速度を求める。
・給紙時の給紙ローラと紙とのスリップを、ローラの回転数計測値と紙の移動量との比較で求める。
この情報は、画質やシート搬送の安定性に大きく影響する。この紙種の情報取得には以下のような方法がある。
・紙の厚みは、紙を二つのローラで挟み、ローラの相対的な位置変位を光学センサ等で検知したり、紙が進入してくることによって押し上げられる部材の移動量と同等の変位量を検知することによって求める。
・紙の表面粗さは、転写前の紙の表面にガイド等を接触させ、その接触によって生じる振動や摺動音等を検知する。
・紙の光沢は、規定された入射角で規定の開き角の光束を入射し、鏡面反射方向に反射する規定の開き角の光束をセンサで測定する。
・紙の剛性は、押圧された紙の変形量(湾曲量)を検知することにより求める。
・再生紙か否かの判断は、紙に紫外線を照射してその透過率を検出して行なう。
・裏紙か否かの判断は、LEDアレイ等の線状光源から光を照射し、転写面から反射した光をCCD等の固体撮像素子で検出して行なう。
・OHP用のシートか否かは、用紙に光を照射し、透過光と角度の異なる正反射光を検出して判断する。
・紙に含まれている水分量は、赤外線またはμ波の光の九州を測定することにより求める。
・カール量は光センサ、接触センサなどで検出する。
・紙の電気抵抗は、一対の電極(給紙ローラなど)を記録紙と接触させて直接測定したり、紙転写後の感光体や中間転写体の表面電位を測定して、その値から記録紙の抵抗値を推定する。
現像剤(トナー・キャリア)の装置内での特性は、電子写真プロセスの機能の根幹に影響するものである。そのため、システムの動作や出力にとって重要な因子となる。現像剤の情報を得ることは極めて重要である。この現像剤特性としては、例えば次のような項目が挙げられる。
・トナーについては、帯電量およびその分布、流動性・凝集度・嵩密度、電気抵抗、外添剤量、消費量または残量、流動性、トナー濃度(トナーとキャリアの混合比)を挙げることができる。
・キャリアについては、磁気特性、コート膜厚、スペント量などを挙げることができる。
・感光体上にテスト用潜像を形成し、予め決められた現像条件で現像して、形成されたトナー像の反射濃度(光反射率)を測定する。
・現像装置中に一対の電極を設け、印加電圧と電流の関係を測定する(抵抗、誘電率など)。
・現像装置中にコイルを設け、電圧電流特性を測定する(インダクタンス)。
・現像装置中にレベルセンサを設けて、現像剤容量を検出する。レベルセンサは光学式、静電容量式などがある。
感光体特性も現像剤特性と同じく、電子写真プロセスの機能と密接に関わる。この感光体特性の情報としては、感光体の膜厚、表面特性(摩擦係数、凹凸)、表面電位(各プロセス前後)、表面エネルギー、散乱光、温度、色、表面位置(フレ)、線速度、電位減衰速度、抵抗・静電容量、表面水分量などが挙げられる。このうち、画像形成装置の中では、次のような情報を検出できる。
・膜厚変化に伴う静電容量の変化を、帯電部材から感光体に流れる電流を検知し、同時に帯電部材への印加電圧と予め設定された感光体の誘電厚みに対する電圧電流特性と照合することにより、膜厚を求める。
・表面電位、温度は従来周知のセンサで求めることができる。
・線速度は感光体回転軸に取りつけられたエンコーダーなどで検出される。
・感光体表面からの散乱光は光センサで検出される。
電子写真方式によるトナー像形成は、周知のように、感光体の均一帯電、レーザー光などによる潜像形成(像露光)、電荷を持ったトナー(着色粒子)による現像、転写材へのトナー像の転写(カラーの場合は中間転写体または最終転写材である記録媒体での重ね合わせ、または現像時に感光体への重ね現像を行なう)、記録媒体へのトナー像の定着という順序で行なわれる。これらの各段階での様々な情報は、画像その他のシステムの出力に大きく影響を与える。これらを取得することがシステムの安定を評価する上で重要となる。この電子写真プロセス状態の情報取得の具体例としては、次のようなものが挙げられる。
・帯電電位、露光部電位は従来公知の表面電位センサにより検出される。
・非接触帯電における帯電部材と感光体とのギャップは、ギャップを通過させた光の量を測定することにより検知する。
・帯電による電磁波は広帯域アンテナにより捉える。
・帯電による発生音
・露光強度
・露光光波長
・パイルハイト(トナー像の高さ)を、変位センサで縦方向から奥行きを、平行光のリニアセンサで横方向から遮光長を計測して求める。
・トナー帯電量を、ベタ部の静電潜像の電位、その潜像が現像された状態での電位を測定する電位センサにより測定し、同じ箇所の反射濃度センサから換算した付着量との比により求める。
・ドット揺らぎまたはチリを、ドットパターン画像を感光体上においては赤外光のエリアセンサ、中間転写体上においては各色に応じた波長のエリアセンサで検知し、適当な処理をすることにより求める。
・オフセット量(定着後)を、記録紙上と定着ローラ上の対応する場所をそれぞれ光学センサで読み取って、両者比較することにより求める。
・転写工程後(PD上,ベルト上)に光学センサを設置し,特定パターンの転写後の転写残パターンからの反射光量で転写残量を判断する。
・重ね合わせ時の色ムラを定着後の記録紙上を検知するフルカラーセンサで検知する。
・画像濃度、色は光学的に検知する(反射光、透過光のいずれでもよい。色によって投光波長を選択する)。濃度及び単色情報を得るには感光体上または中間転写体上でよいが、色ムラなど,色のコンビネーションを測るには紙上の必要がある。
・階調性は、階調レベルごとに感光体上に形成されたトナー像または転写体に転写されたトナー像の反射濃度を光学センサにより検出する。
・鮮鋭性は、スポット径の小さい単眼センサ、若しくは高解像度のラインセンサを用いて、ライン繰り返しパターンを現像または転写した画像を読み取ることにより求める。
・粒状性(ざらつき感)は、鮮鋭性の検出と同じ方法により、ハーフトーン画像を読み取り、ノイズ成分を算出することにより求める。
・レジストスキューは、レジスト後の主走査方向両端に光学センサを設け、レジストローラONタイミングと両センサの検知タイミングとの差異から求める。
・色ずれは、中間転写体または記録紙上の重ね合わせ画像のエッジ部を、単眼の小径スポットセンサ若しくは高解像度ラインセンサで検知する。
・バンディング(送り方向の濃度むら)は、記録紙上で小径スポットセンサ若しくは高解像度ラインセンサにより副走査方向の濃度ムラを測定し、特定周波数の信号量を計測する。
・光沢度(むら)は、均一画像が形成された記録紙を正反射式光学センサで検知するように設ける。
・かぶりは、感光体上、中間転写体上、または記録紙上において、比較的広範囲の領域を検知する光学センサで画像背景部を読み取る方法、または高解像度のエリアセンサで背景部のエリアごと画像情報を取得し、その画像に含まれるトナー粒子数を数えるという方法がある。
・像流れ・かすれなどは、感光体上、中間転写体、あるいは記録紙上でトナー像をエリアセンサにより検知し、取得した画像情報を画像処理して判定する。
・チリは記録紙上の画像を高解像度ラインセンサまたはエリアセンサで取り込み、パターン部の周辺に散っているトナー量を算定することにより求める。
・後端白抜け、ベタクロス白抜けは、感光体上、中間転写体、あるいは記録紙上で高解像度ラインセンサにより検知する。
・カール・波打ち・折れは、変位センサで検出する。折れの検出のためには記録紙の両端部分に近い所にセンサを設置することが有効である。
・コバ面の汚れやキズは、排紙トレイに縦に設けたエリアセンサにより,ある程度排紙が溜まった時のコバ面をエリアセンサで撮影,解析する。
・温度検出には、異種金属どうし或いは金属と半導体どうしを接合した接点に発生する熱起電力を信号として取り出す熱電対方式、金属或いは半導体の抵抗率が温度によって変化することを利用した抵抗率変化素子、また、或る種の結晶では温度が上昇したことにより結晶内の電荷の配置に偏りが生じ表面に電位発生する焦電型素子、更には、温度による磁気特性の変化を検出する熱磁気効果素子などが採用できる。
・湿度検出には、H2O或いはOH基の光吸収を測定する光学的測定法、水蒸気の吸着による材料の電気抵抗値変化を測定する湿度センサ等がある
・各種ガスは、基本的にはガスの吸着に伴う、酸化物半導体の電気抵抗の変化を測定することにより検出する。
・気流(方向、流速、ガス種)の検出には、光学的測定法等があるが、システムへの搭載を考慮するとより小型にできるエアブリッジ型フローセンサが特に有用である。
・気圧・圧力の検出には、感圧材料を使用する、メンブレンの機械的変位を測定する等の方法がある。振動の検出にも同様に方法が用いられる。
画像形成装置の動作は制御部によって決定されるため、制御部の入出力パラメータを直接利用することが有効である。
画像形成のために制御部が演算処理により出力する直接的なパラメータで、以下のような例がある。
・制御部によるプロセス条件の設定値で、例えば帯電電位、現像バイアス値、定着温度設定値など
・同じく、中間調処理やカラー補正などの各種画像処理パラメータの設定値
・制御部が装置の動作のために設定する各種のパラメータで、例えば紙搬送のタイミング、画像形成前の準備モードの実行時間など
・色数、枚数、画質指示など、ユーザーにより選択された各種操作の頻度
・ユーザーが選択した用紙サイズの頻度
・全期間または特定期間単位(1日、1週間、1ヶ月など)の総合消費電力あるいはその分布、変化量(微分)、累積値(積分)
・全期間または特定期間単位(1日、1週間、1ヶ月など)のトナー、感光体、紙の使用量あるいはその分布、変化量(微分)、累積値(積分)
・全期間または特定期間単位(1日、1週間、1ヶ月など)の故障発生(種類別)の頻度あるいはその分布、変化量(微分)、累積値(積分)
ホストコンピュータから直接データとして送られる画像情報、あるいは原稿画像からスキャナで読み取って画像処理をした後に得られる画像情報から、以下のような情報を取得することができる。
・着色画素累積数はGRB信号別の画像データを画素ごとにカウントすることにより求められる。
・例えば特許第2621879号の公報に記載されているような方法でオリジナル画像を文字・網点・写真・背景に分離し、文字部、ハーフトーン部などの比率を求めることができる。同様にして色文字の比率も求めることができる。
・着色画素の累積値を主走査方向で区切った領域別にカウントすることにより、主走査方向のトナー消費分布が求められる。
・画像サイズは制御部が発生する画像サイズ信号または画像データでの着色画素の分布により求められる。
・文字の種類(大きさ、フォント)は文字の属性データから求められる。
出力する内容としては、指標値Dの算出結果あるいはその指標値を反映した数値、画像形成装置の状態変化の判定結果、ジャムの発生が近いことを利用者に知らせるための警告等の故障や寿命等のジャム発生の予測結果を挙げることができる。指標値Dの値あるいはそれを反映した数値の時間変化のデータをグラフ化して出力してもよい。出力方法としては、次のような方法を挙げることができる。
(d−1)操作部パネル等における液晶ディスプレイ等の表示手段への数値データやメッセージの表示
(d−2)スピーカ等の音出力手段による音声や特定のパターン音からなる告知、警告
(d−3)記録媒体(転写紙)への記録
プリンタサーバ又は監視センターに、上記(d)の場合と同様の内容を転送するものである。
各画像形成装置、プリンタサーバ、監視センターの装置の内部に備えられた記憶装置(メモリ)に、上記(d)の場合と同様の内容を記憶させる。さらには、この記憶装置に記憶した内容を読み出して制御を行なうこともできる。
指標値Dの算出結果が予め定められた基準値を超えたり、増加率が大きくなったときなどに、画像形成装置を強制的に作動できないようにし、メンテナンスを要求する。
指標値Dの算出結果と各情報源の両面から、関連のある部分を推定し、それに関わる動作を制限する等の制御変更を行なう。この制御変更としては、次のようなものを挙げることができる。
(h−1)色モードの変更
(h−2)記録速度の変更
(h−3)中間調の線数の変更
(h−4)中間調処理方法の変更
(h−5)紙種の制限
(h−6)レジスト制御のパラメータ変更
(h−7)画像形成プロセスのパラメータ変更(例えば電子写真方式の画像形成装置では、帯電電位、露光量、現像バイアス、転写バイアスなどである。)
指標値Dの算出結果により、自動的に補給や交換を行なう。
指標値Dと各情報源との両面から、特定の部位のジャムが判明したとき、対象とする部位の修理を行なうためのモードが実行される。
次に、参考実施形態の画像形成装置においてより具体的な情報の取得方法について示した本参考実施例について説明する。なお、画像形成装置の状態の判定に用いる情報の種類及びその取得方法は以下に説明するものに限らず、前述の様々な種類・形態の情報及びその取得方法を採用することができる。
本参考実施例では、温度の情報を取得する情報取得手段として、最も原理及び構造が簡単でしかも超小型にできる抵抗変化素子を用いた手段を採用した。
図19は、本参考実施例に使用した薄膜タイプの抵抗変化素子の斜視図である。この抵抗変化素子は次のように製造することができる。まず基板501上に絶縁膜502を形成し、その上に金属或いは半導体材料からなる薄膜状の感知部503を設けている。更に、感知部503の両端にパッド電極504を設け、最後にリード線505を接続する。この抵抗変化素子においては、周囲の温度が変化するとそれに伴って感知部503の電気抵抗が変化するので、その変化を電圧或いは電流変化として取り出せばよい。感知部503が薄膜であるため、素子全体が小型にできシステムに組み込みやすい。
小型にできる湿度センサが有用である。基本原理は感湿性セラミックスに水蒸気が吸着すると、吸着水によりイオン伝導が増加しセラミックすの電気抵抗が低下することによる。感湿性セラミックスの材料は多孔質材料であり、一般的にはアルミナ系、アパタイト系、ZrO2−MgO系などが使用される。
図21は本参考実施例に使用した湿度センサの斜視図である。絶縁基板511上に櫛形電極512を設けその両端に端子513を接続する。更に感湿層514(一般的には感湿性セラミックス)を設け全体をケース515でカバーしてある。ケース515を介して水蒸気が感湿性セラミックスに吸着すると、電気抵抗が減少するので、それを電圧或いは電流変化として計測すればよい。
振動センサは、基本的には気圧及び圧力を測定するセンサと同じであり、システムへの搭載を考慮すると超小型にできるシリコン利用のセンサが特に有用である。薄いシリコンのダイアフラム上に作製した振動子の運動を、振動子と対向して設けられた対向電極間との容量変化を計測する、或いはSiダイアフラム自体のピエゾ抵抗効果を利用して計測する事ができる。
図22は本参考実施例に使用した振動センサの断面図である。絶縁基板521の上に対向電極522を設ける。次に、シリコン基板523に薄いダイアフラム524及び振動子525を設け、更に対向電極522との間隔を保持する段差部526を形成し、先に作製した対向電極522を有する基板521と接合する。この状態で周囲から振動或いは圧力が加わると、それに伴って振動子525が振動し、それを対向電極522との間の容量変化として測定すればよい。
各色ごとにトナー濃度を検出する。トナー濃度センサとしては従来公知の方式を用いることができる。例えば、特開平6−289717号公報に記載されているような現像装置中の現像剤の透磁率の変化を測定するセンシングシステムにより、トナー濃度を検出することができる。
図23はトナー濃度検出部の概略構成図を示している。例えば、磁性キャリアと非磁性トナーを混合してなる現像剤531の近傍に配置された検知コイル532には基準コイル533が差動的に接続されている。検知コイル532はトナー濃度(直接的には磁性キャリア)の増減による透磁率変化に対してインダクタンスが変動し、これに対して基準コイル533のインダクタンスはトナー濃度の変化に対して影響を受けないようになっている。そして、上述の2つのコイル532、533の直列回路には、例えば500kHzにて発振駆動する交流駆動源534が接続されており、両コイル532、533を駆動するようになっている。これら両コイル532、533の接続点からは差動出力が取り出され、その出力は位相比較器535へ接続されるとともに、この位相比較器535には交流駆動源534の一方の出力が別途接続されており、これら駆動源534からの電圧と差動出力電圧との位相を比較するように構成される。
そして、2つのコイル、すなわち検知コイル532と基準コイル533の少なくともいずれか一方、図示例にあっては検知コイル532に感度設定用抵抗536(R1)が並列に接続されており、トナー濃度の変化に対する感度を鈍化させて感度特性を制御し得るように構成されている。この両コイルの組立図は図24に示されており、両コイル532、533は、筒状のコイル支持体537に図中上下方向に隣り合って巻回されており、現像剤531に近い側には透誘率の変化を検知するために検知コイル532が位置され、遠い側はトナー濃度が変化しても透磁率が変化しないように基準コイル533が配置されている。
帯電電位は色ごとに検出する。
図25は、本参考実施例で用いた帯電電位を検出する電位測定システムの概略構成図である。図25において、符号541は対象物(図示せず)に対向して取り付けられるセンサ部基板を示している。符号542はセンサ部基板1に対し、ドライブ信号を送り、センサ出力を受ける信号処理部基板を示している。センサ部基板1内には、チョッピング手段である音さ543と、圧電素子544とが設けられている。信号処理部基板542からのドライブ信号によってこの圧電素子544が駆動される。この電位測定システムでは一方の圧電素子544をドライブするとそれによる振動が音さ543を通してもう一方の圧電素子544aに伝わり、それがドライブ元に戻るというループによる自励発振方式を用いている。符号545は、対象物からの電気力線を受ける測定電極(以下電極という)をである。符号546は、電極545によって受信された電気力線Sの時間変化量を増幅する増幅器を示している。信号処理部基板542内には、圧電素子ドライブ回路547、フィルタ548及び圧電素子ドライブ回路549を備えている。フィルタ548は波形を整形する。移相回路549は、センサに混入するドライブ信号と実際のドライブ信号の位相差を180度ずらせ、打消し合わせられるようにする目的をもっている。2つの信号の位相差は混入経路によって異なってくるのが一般的である。アッテネータ550は、位相調整された補正信号の大きさを調整する役割を有する。加算回路551は補正信号とセンサ出力を加算する。処理回路552は最終的な信号出力を処理し、対象物の電位を求める。符号553、554はそれぞれ移相回路およびアッテネータの調整用ボリュームを示している。
以上のような構成において、移相量,アッテネータゲインを調整し最適化することにより、ドライブ信号に基づいた混入信号に対し、逆位相,同レベルの信号を補正信号として加算することができ、実際には真の対象物に基づくセンサ出力のみが検出可能となる。また、調整手段を設けたことによって、調整により経年変化に伴う特性変化にも対応することができ、センサとしての信頼性が向上する。
像露光を行なうLD(半導体レーザー)の駆動電流値を色別に駆動回路上でモニターし、それを利用する。
各色のプリント画面数をカウントした累積データを利用する。例えば、フルカラーモードで1枚形成されると、Y、M、C、Bkがそれぞれ1カウント増え、モノクロ(黒)モードで1枚形成されるとBkだけが1カウント増え、Y、MモードではYとMだけが1カウント増える。このようなデータを記憶素子に記憶させておき、その結果を利用する。
テストモードで感光体上に段階的な潜像電位を形成し、それを特定条件で現像することにより、段階的な濃度パターンを形成する。それを反射濃度センサで読み取り、ポテンシャル(電位差)と現像された反射濃度の関係を求める。その傾きをγ値とする。この値を色別に求めて、利用する。
上記と同様にテストモードでポテンシャルと現像された反射濃度との関係を求め、現像が0となるポテンシャルを外挿によって求める。これを現像開始電圧とする。この値を色別に求めて、利用する。
入力画像情報から、着色しようとする画素の累計値と全画素の累計値の比から着色面積率を色ごとに求め、これを利用する。
感光体あるいは中間転写体より記録紙Pにトナー像を転写する工程は記録紙Pにトナー像を接触した状態で適切な電界を付与しトナーの移動を促すことで効率よく行っている。例えば、図26のように転写装置22に中抵抗のローラ部材23を配置し、これに電圧を加えて転写するローラ転写方式が広く用いられている。適切な電界を維持する為には、記録紙Pの誘電率、厚さ、抵抗といった主に電気的な特性に応じて転写ローラに印加する電圧を制御する必要がある。一例としては常に定電流となるように電圧制御するものがある。このような転写装置22において記録紙P通過中の転写ローラ電圧Vp(図27参照)を検出し、本出願で実現しようとする状態センシングの信号とするならば、記録紙Pの特性と検出信号は相関を持っているので、どのような状態の用紙が用いられているかに関する間接的な情報取得が行え、統計数理的な処理の精度を向上する点で有効である。転写ローラの温湿度環境変化などによる抵抗値変化がある場合は記録紙Pの無いときの電圧Voも信号として活用することで精度向上に役立つ。
また、転写ローラ電圧を検知するとしているが、制御された電圧を検知するものに限らず、電圧の制御に用いられたセンシング信号を記録紙の特性を知る検出信号として、用いてもよい。
また、参考実施形態によれば、指標値Dを複数種類の情報から算出しているため、指標値Dの時間変化(推移)から、画像形成装置の総合的な状態変化がわかる。従って、画像形成装置における発生原因が不明確なジャム発生についても、その発生を予測できる。しかも、ジャム状態の発生を単一の指標値Dの時間変化で予測することができるため、ジャム発生の予測のためのデータ処理が簡易になる。
また、参考実施形態において、指標値Dの算出に用いる複数種類の情報は、プリンタ部100に設けたセンサで検出した検出値、該画像形成装置の制御に用いる制御パラメータの値、及び画像形成対象の入力画像に関する情報の少なくとも一つであってもよい。プリンタ部100に設けたセンサで検出した検出値の情報は、画像形成装置の状態との関連が大き装置内部の状態や装置周辺の状態に関する情報を含む。また、上記画像形成装置の制御に用いる制御パラメータの値の情報は、画像形成装置の状動作態に大きな影響を及ぼす制御内容の情報を含む。また、画像形成対象の入力画像に関する情報は、出力される画像と直結した画像に関する情報を含む。これらの情報から指標値を算出することにより、画像形成装置の状態変化を精度良く判定することができ、精度の高いジャム発生の予測が可能になる。
また、参考実施形態において、画像形成装置の正常動作中に取得した複数種類の情報に基づいて、指標値Dの算出方法すなわち指標値Dの算出式を決定してもよい。この場合は、画像形成装置の状態変化の判定における基準が明確になり、画像形成装置の状態変化を精度良く判定することができ、精度の高いジャム発生の予測が可能になる。
また、参考実施形態において、指標値Dの時間変化のデータを表示するディスプレイ等の指標値データ表示手段を設けてもよい。このように指標値Dの時間変化のデータを表示することにより、この表示を使用者が見て画像形成装置の状態変化を判定し、ジャム発生を予測することができるので、ジャム発生前のメンテナンスが可能になる。
(1)複数種類の情報として予め選定したk種類の情報を、プリンタ部100を動作させながらn組取得する。
(2)取得した(k×n)個の情報を、その平均値及び標準偏差を用いて、種類ごとに規格化する。
(3)規格化した(k×n)個の情報の各種類間のすべての組み合わせについて相関係数を求める。
(4)それらの相関係数を要素とする(k×k)の行列の逆行列を求める。
(5)その逆行列のすべての要素を用いて上記算出方法(算出式)を定義する。
ここで、上記取得した(k×n)個の情報を、平均値及び標準偏差を用いて種類ごとに規格化することにより、統計的なデータのばらつきの影響を低減することができる。
また、上記算出方法(算出式)の決定に用いる逆行列の要素の値は、画像形成装置の状態変化との関連性が強いほど大きな値となる。この逆行列の要素を用いて、各種類の情報同士の相関に対して、状態変化との関連性が強いほどより大きな重みを付けて指標値Dを算出することができる。従って、画像形成装置の状態変化をより正確に判定することができる。
以上により、画像形成装置におけるジャム発生をより高精度に予測することができる。
なお、上記(1)〜(5)の算出方法(算出式)の決定において、上記n組の情報を1台の画像形成装置から時系列で取得するようにしてもよい。この場合は、指標値算出式の決定のための情報取得を、1台のテスト用の複数台の画像形成装置を用いて行うことができるので、開発コストを抑制することができる。
また、上記(1)〜(5)の算出方法(算出式)の決定において、上記n組の情報を複数台の画像形成装置から並列的に取得するようにしてもよい。この場合は、指標値の算出方法(算出式)の決定のための情報取得を、同一種類の複数台の画像形成装置を用いて平行して行うことができるので、開発期間の短縮化を図ることができる。
なお、情報記憶手段としては、前述の制御部5を構成しているRAM等のメモリを用いることができる。また、ジャムの内容を特定するジャム内容特定手段としては、同じく制御部5を構成しているCPU等を用いることができる。また、情報記憶手段及びジャム内容特定手段は、制御部5とは別に専用のLSIからなる装置で構成してもよい。また、複数の情報の時間変化には、ジャムの内容に代えてそのジャムが発生するときのメンテナンスの内容を関連付けてもいいし、ジャムの内容とそのジャムが発生するときのメンテナンスの内容の両方の内容を関連づけてもよい。
また、参考実施形態によれば、像担持体上に潜像を形成し、像担持体上の潜像を現像してトナー像を形成し、像担持体上のトナー像を直接又は中間転写体を介して記録媒体に転写する電子写真方式の画像形成装置において効果的である。電子写真方式の画像形成装置は、(i)構成要素が多く、現象の因果関係が複雑である、(ii)温湿度などの使用環境の影響を受けやすい、(iii)ユニット・部品等の消耗品の劣化の影響を受けやすい、(iv)ユーザーによる使用条件の差が大きい、等の特徴を有する。かかる複雑な構成や現象が介在している画像形成装置において、発生原因が不明確なジャム発生についても簡易なデータ処理で予測することができる。
また、参考実施形態の画像形成装置において、指標値Dの時間変化のデータから予測したジャム発生の予測結果を表示するディスプレイ等のジャム予測結果表示手段を設けてもよい。このようにジャム発生の予測結果を表示することにより、使用者は、指標値Dの時間変化から画像形成装置の状態変化を判定することなく、予測されたジャム発生をしることができるので、ジャム発生前のメンテナンスが可能になる。
また、参考実施形態の画像形成装置において、指標値Dの時間変化のデータから予測したジャム発生の予測結果を、専用回線、公衆回線、インターネット、ローカルエリアネットワーク等の通信回線を介して外部装置に送信する通信手段を設けてもよい。この場合は、複数の画像形成装置におけるジャム発生の予測を、監視センター等で一元的に行うことができる。
また、参考実施形態の画像形成装置において、制御部5により、指標値Dの時間変化のデータから予測したジャム発生の予測結果に基づいて、画像形成動作に制限を加えるように画像形成システム6を制御してもよい。この場合は、ジャム発生の予測結果に応じて特定動作に一次的に制限を加えることにより、未然に重大な障害を回避することができる。
また、参考実施形態の画像形成装置において、制御部5により、指標値Dの時間変化のデータから予測したジャム発生の予測結果に基づいて、ジャム状態を修復するための修復制御モードを実行してもよい。この場合は、異常発生の予測結果に応じて修復制御モードを実行することにより、未然に重大な障害を回避することができる。
また、参考実施形態の画像形成装置において、画像形成装置の稼動を開始するたびに指標値Dの算出方法を再決定するようにしてもよい。この場合は、指標値Dの算出方法を適宜再決定して更新することにより、画像形成装置について取得した複数種類の情報間の相関関係及びその相関関係と異常発生との関連が変動するときでも、精度の高い状態変化の判定及び異常発生の予測を行なうことができる。
また、参考実施形態の画像形成装置では、因果関係が不明確な事象でも、統計的に因果があると思われる事象の発生に基づいて、ジャムの発生を予測することが出来る。
2 情報取得部
3 指標値算出部
4 判定部
5 制御部
6 画像形成システム
10 中間転写ベルト
18 画像形成ユニット
20 タンデム画像形成部
21 露光装置
22 二次転写装置
24 搬送ベルト
25 定着装置
26 定着ローラ
27 加圧ローラ
40 感光体ドラム
42 給紙ローラ
42 給紙ローラ
43 ペーパーバンク
44 給紙カセット
45 分離ローラ
47 搬送ローラ
49 レジストローラ
51 手差しトレイ
52 分離ローラ
53 手差し給紙路
61 現像ユニット
62 一次転写装置
63 感光体クリーニング装置
100 プリンタ部
200 給紙部
202 ジャムセンサ
203 分離爪
204 ハロゲンヒータ
205 巻き付きセンサ
206 潤滑剤塗布ローラ
207 サーミスタ
208 トリガー
209 CPU
210 分離爪接触センサ
210a 記録紙接触レバー
210b レバー検知部
213 分離ブレード
220 記憶ROM
230 光反射型センサ
230a 受発光部
240 光透過型センサ
240a 発光部
240b 受光部
300 スキャナ部
310 記録紙剛性センサ
310a ガイド板
310b ひずみゲージ
400 原稿搬送部
Claims (10)
- 記録体と接触して搬送した後、記録体を分離する記録体搬送部材と、該記録体搬送部材から分離する該記録体の軌跡を検知する記録体軌跡検知手段とを有し、該記録体軌跡検知手段の検知結果から、画像形成装置内の記録体を搬送する搬送経路での記録体搬送不良の発生前に該記録体搬送不良の発生を予測する記録体搬送不良予測装置であって、
上記記録体軌跡検出手段は、上記記録材搬送部材の搬送方向と直交する幅方向に対して平行に進む発光部からの光を受光部が受光する透過型センサであり、上記記録体搬送部材における上記記録材の分離地点が所定の範囲よりも搬送方向下流側になってしまった記録体が、上記平行に進む発光部からの光を遮り得る位置であって、かつ、上記記録材搬送部材の幅方向の端部よりも外側の位置に該発光部と該受光部とが配置されたものであることを特徴とする記録体搬送不良発生予測装置。 - 請求項1の記録体搬送不良予測装置において、
上記記録体軌跡検知手段による検知結果を記憶し、
複数回の検知結果に基づいて、上記記録体搬送不良の発生前に該記録体搬送不良の発生を予測することを特徴とする記録体搬送不良発生予測装置。 - 請求項1または2に記載の記録体搬送不良予測装置において、
上記記録体の厚みを検知する記録体厚検知手段を有し、
上記検知結果と該記録体厚検知手段の検知結果とに基づいて、上記記録体搬送不良の発生を予測することを特徴とする記録体搬送不良発生予測装置。 - 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の記録体搬送不良予測装置において、
上記記録体の剛性を検知する記録体剛性検知手段を有し、
上記検知結果と該記録体剛性検知手段の検知結果とに基づいて、上記記録体搬送不良の発生を予測することを特徴とする記録体搬送不良発生予測装置。 - 請求項1または2の記録体搬送不良予測装置において、
上記記録体軌跡検知手段が上記記録体の搬送タイミングを検知する記録体搬送部タイミング異常検知手段と、
該記録体の剛性を検知する記録体剛性検知手段とからなることを特徴とする記録体搬送不良予測装置。 - 請求項1または2の記録体搬送不良予測装置において、
上記記録体軌跡検知手段が上記記録体の搬送タイミングを検知する記録体搬送部タイミング検知手段と、
該記録体の厚みを検知する記録体厚検知手段からなことを特徴とする記録体搬送不良予測装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録体搬送不良予測装置において、
上記記録体搬送部材が未定着画像を担持した上記記録体を狭持し、加熱することにより、該未定着画像を該記録体に定着させる定着部材であることを特徴とする記録体搬送不良発生予測装置。 - 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の記録体搬送不良予測装置において、
上記記録体搬送部材がその表面に未定着画像を担持し、転写手段によって該未定着画像を上記記録体表面に転写する像担持体であることを特徴とする記録体搬送不良予測装置。 - 請求項7または8の記録体搬送不良予測装置において、
上記未定着画像の画像情報に基づいて、上記記録体搬送不良の発生を予測することを特徴とする記録体搬送不良発生予測装置。 - 記録体と接触し、無端移動することにより該記録体を搬送する記録体搬送部材と該記録体とが分離する分離部での記録体搬送不良を予測する記録体搬送不良発生予測装置を有する画像形成装置において、
該記録体搬送不良予測装置として、請求項1乃至9のいずれか1項に記載の記録体搬送不良予測装置を用いることを特徴とする画像形成装置。
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