Patents

Search tools Text Classification Chemistry Measure Numbers Full documents Title Abstract Claims All Any Exact Not Add AND condition These CPCs and their children These exact CPCs Add AND condition
Exact Exact Batch Similar Substructure Substructure (SMARTS) Full documents Claims only Add AND condition
Add AND condition
Application Numbers Publication Numbers Either Add AND condition

インクジェット記録ヘッドの回復制御方法

Abstract

(57)【要約】 【目的】 インクジェット記録装置の使用状態および管
理状態に応じて、記録ヘッドの回復を制御する。 【構成】 インクジェット記録ヘッドによる印字が終了
すると内蔵タイマーのタイムカウントがスタートする。
電源がOFFされた後、再び電源がONされたとき、タ
イムカウントが算出され、設定時間のT1時間以内かど
うかを判断し、T1時間以内ならば、予備吐出を行なっ
てオンライン状態になる。判断が設定時間T1時間以上
の場合には、通常回復モードである吸引ポンプ11を起
動させ、負圧によってインク吐出口から予備吐出量より
も大量のインクを吸い出し、インク吐出口を洗浄回復さ
せた後、インク吐出口に正常なメニスカス状態を得るた
めに予備吐出を行ない、オンライン状態となる。

Landscapes

Show more

JPH06122206A

Japan

Other languages
English
Inventor
Bunichi Nakamura
文一 中村
Kazuo Iwata
和夫 岩田
Masayuki Kyojima
真行 京嶌
Akira Nagatomo
彰 長友
Current Assignee
Canon Inc

Worldwide applications
1992 JP

Application JP27461392A events
Pending

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業の利用分野】本発明はインクジェット記録装置の
記録ヘッドの回復制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録装置は、インクジェ
ット記録ヘッド(以下、「記録ヘッド」という)の有す
る複数のインク吐出口に対応する駆動素子にインクが供
給され、その駆動素子が出力信号により駆動されること
で、記録ヘッド内インクがインク吐出口から記録媒体に
向けて吐出されて記録が行われるものである。
【0003】このようなインクジェット記録装置におい
ては、記録ヘッドのインク吐出口付近のインクが蒸発す
ることによる、インクの増粘現象による印字不良や不吐
出を防止するため、装置電源が入力されたときに回復ポ
ンプを起動させてインク吐出口付近のインクを吸引する
回復動作を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インクジェット記録装置において、インクジェット記録
装置の電源入力時に行う回復制御装置は、装置の長期保
管時、例えば製品出荷からユーザー着荷までや、ユーザ
ーにおける長期不使用時などの装置保管後に良好な初期
特性を得るための回復力を持っている。
【0005】当然のことながら、製品設計の時点では、
回復制御時におけるインクの消費量は最小限となるよう
に考慮されて設計されるが、どうしても長期保管後に良
好な初期特性を得るための回復力に合わせざるを得ない
状況となっている。
【0006】このため、電源が入力される度に初期特性
に合わせた回復力で回復制御装置が起動するので、消費
されるインク量も必要以上の量が無駄にされているとい
う問題点がある。
【0007】オフィスにおいて、パソコン、ワープロな
どの出力装置として用いられるこのインクジェット記録
装置は、共有設備として多くの人が使用するため、電源
の入力回数も多くなり、これにより必要以上のインク量
が無駄になるという問題点もある。
【0008】また、回復制御装置は電源入力毎に回復ポ
ンプを起動させるため、インクジェット記録装置の立上
り完了までに時間を要し、その間は印字動作ができない
という時間的無駄の要因となるという問題点がある。
【0009】本発明は以上従来技術の有する問題点に鑑
みてなされたものであり、インクジェット記録装置の使
用状態および管理状態に応じて、記録ヘッドの回復を制
御する回復制御方法を提供することを目的としている。
【0010】
【課題が解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る方法は、インクジェット記録装置の電源
入力時に、記録媒体にインクを吐出し記録するインクジ
ェット記録ヘッドのインク吐出口からのインクの吐出状
態を回復するインクジェット記録ヘッドの回復制御方法
において、前記インクジェット記録装置の電源を切った
後に、再び電源を入力した時点までの経過時間に応じ
て、前記インクジェット記録ヘッドの回復条件を変えて
回復動作を行なうことを特徴とするインクジェット記録
ヘッドの回復制御方法。
【0011】また、経過時間に応じて、段階的にインク
ジェット記録ヘッドの回復条件を変えて回復動作を行な
うことを特徴とする方法や、予め温度範囲を設定してお
き、再び電源を入力するまでのインクジェット記録装置
の放置中に、設定温度範囲を越えた場合、前記インクジ
ェット記録ヘッドの回復動作を行ない、さらに経過時間
が所定の所定の時間を超えている場合、前記インクジェ
ット記録ヘッドの回復動作を行なうことを特徴とする方
法でもよい。
【0012】上述に各方法において経過時間の測定は内
蔵タイマーにより行ない、該内蔵タイマーは、インクジ
ェット記録装置の外装の表面の一部または全部に設けら
れた太陽電池を駆動源とすることを特徴とする方法でも
よいし、この場合のは、太陽電池により発生した電気エ
ネルギーを二次電池に充電し、該二次電池により内蔵タ
イマーを駆動することを特徴とする方法や、太陽電池お
よび二次電池により内蔵タイマーを駆動することを特徴
とする方法でもよい。
【0013】さらに、キャリッジに着脱自在に搭載され
るインクジェット記録ヘッドを回復するためのインクジ
ェット記録ヘッドの回復制御方法において、前記インク
ジェット記録ヘッドによる印字終了時に内蔵タイマーを
作動させてから、前記インクジェット記録装置の電源を
切った後に、再び電源を入力した時点までの前記内蔵タ
イマーのカウント値により、前記インクジェット記録ヘ
ッドを回復させるかどうか判断するとともに、前記キャ
リッジに前記インクジェット記録ヘッドを装着している
状態を検知しておき、インクジェット記録装置のオンラ
イン時に前記キャリッジから前記インクジェット記録ヘ
ッドを取り外したことを検知した場合、インクジェット
記録装置をオフラインにして前記インクジェット記録ヘ
ッドを回復させることを特徴とする方法や、前記インク
ジェット記録ヘッドによる印字終了時に内蔵タイマーを
作動させてから、前記インクジェット記録装置の電源を
切った後に、再び電源を入力した時点までの前記内蔵タ
イマーのカウント値により、前記インクジェット記録ヘ
ッドを回復させるかどうか判断するとともに、前記キャ
リッジに前記インクジェット記録ヘッドを取り外してい
る状態を検知しておき、インクジェット記録装置のオン
ライン時に前記キャリッジに前記インクジェット記録ヘ
ッドを装着したことを検知した場合、インクジェット記
録装置をオフラインにして前記インクジェット記録ヘッ
ドを回復させることを特徴とする方法でもよい。
【0014】この場合には、キャリッジからインクジェ
ット記録ヘッドを取り外したときに報知したり、キャリ
ッジからインクジェット記録ヘッドを取り外している間
中、報知することを特徴とする方法でもよい。
【0015】以上の方法に使用される記録ヘッドは、熱
エネルギーを利用してインクを吐出する記録ヘッドであ
って、インクに与える熱エネルギーを発生するための熱
エネルギー変換体を備えているもので、前記熱エネルギ
ー変換体によって印加される熱エネルギーによりインク
に状態変化を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口よ
りインクを吐出させるものであってもよい。
【0016】
【作用】上記のとおり構成された本発明では、インクジ
ェット記録装置の電源のON/OFFに関わらず、イン
クジェット記録ヘッドによる印字終了から内蔵タイマー
を作動し、再び電源を入力するまでのタイマーのカウン
ト値により回復動作をするか判断することで、強力な回
復を必要としない通常使用時の短時間放置おいて、適切
な回復力でインクジェット記録ヘッドが回復される。ま
た、内蔵タイマーのカウント値に応じて、段階的にイン
クジェット記録ヘッドの回復動作を行なうことで、より
適切な回復力でインクジェット記録ヘッドが回復され
る。さらには、設定温度範囲を越える環境温度を計測
し、この環境温度に応じて回復動作を行なうことで、環
境温度変化にも適応してインクジェット記録ヘッドが回
復される。
【0017】内蔵タイマーは、太陽電池および二次電池
またはどちらか一方で駆動されることで、電池の消耗に
より回復動作を行なえなくなることがなく、常に安定し
てインクジェット記録ヘッドが回復される。
【0018】キャリッジと着脱自在に搭載されるインク
ジェット記録ヘッドに至っては、インクの吐出終了時に
内蔵タイマーを作動させて、そのカウント値による回復
の判断をするとともに、キャリッジとインクジェット記
録ヘッドとの搭載状態を検知し記憶する機能を設け、イ
ンクジェット記録装置の電源のON/OFFに関わら
ず、インクジェット記録装置のオンライン時に脱着を検
知した場合、インクジェット記録装置をオフラインにし
てインクジェット記録ヘッドを回復させることで、タイ
マーの規定時間内のインクジェット記録ヘッドの交換に
おいても適切な回復な動作が行なえる。
【0019】
【実施例】次に本発明の実施例について図面をもとに説
明する。
【0020】図1は本発明のインクジェット記録ヘッド
の回復制御方法を用いた装置を模式的に表した斜視図で
ある。
【0021】図1において、複数のインク吐出口2を備
えるインクジェット記録ヘッド1は、キャリッジ3上に
搭載されており、キャリッジ3はシャフト4に摺動自在
に設けられている。インクジェット記録ヘッド1の有す
るインク吐出口2と対向する位置には記録媒体12が位
置され、記録媒体12はインク吐出口2から吐出された
インクが吐出されて記録が行なわれる。また、この記録
媒体12から外れた位置に設けられた回復ポジションP
1には、記録ヘッド1のインク吐出口2と対向するよう
にキャッピングユニット5が固定されており、キャッピ
ングユニット5にはインク吐出口2の面を覆うためのキ
ャップ6が案内溝9にて位置決めされて設けられ、その
キャップ6内には多孔質体7が充填されている。
【0022】このインクジェット記録装置には、前記イ
ンク吐出口2のインクが放置されたことにより、インク
が蒸発し、それによるインクの増粘、固着をできるだけ
抑え、また、増粘、固着によるインク吐出への悪影響が
発生した場合には、前記インク吐出口よりインクを吸引
し回復させるための、回復ポンプユニットを持ってい
る。
【0023】インクジェット記録ヘッド1が回復ポジシ
ョンP1にて、キャップモーター8の駆動により多孔質
体7とともにキャップ6がインクジェット記録ヘッド1
に向かって移動しさせ、インク吐出口2を覆い、吸引ポ
ンプ11の起動により発生した負圧が吸引パイプ10を
通して、キャップ6内を減圧状態にすることにより、イ
ンク吐出口2内のインクを吸引し回復させる。このと
き、吸引されたインクとともにゴミも吸引されるが、こ
のゴミが吸引ポンプ11に吸引されることによるポンプ
の故障を防止するため、多孔質体7がフィルターの役目
を持っている。また、多孔質体7はこの多孔質体7のイ
ンク保持性により、非印字時にはキャッピングを行な
い、インク吐出口2がさらされる雰囲気湿度を高めに保
たせ、インクの蒸発を低く抑える効果がある。
【0024】(第1実施例)図2は本発明のインクジェ
ット記録ヘッドの回復制御方法の第1実施例を示したフ
ローチャートである。
【0025】図2においてステップ101にて印字が終
了し、インクジェット記録ヘッド1のインク吐出口2は
キャップ6によりキャッピングされる。するとステップ
102のタイムカウントがスタートする。ステップ10
3により電源がOFFされた後、次にステップ104に
より再び電源がONされたとき、ステップ102にてス
タートしてからのタイムカウントが算出され、設定時間
のT1時間以内かどうかをステップ105により判断
し、T1時間以内ならば、インク吐出口付近のインクを
キャップ内へ吐出することだけで充分な初期特性が得ら
れる放置時間をもとにT1時間が設定されているため、
ステップ107の予備吐出を行なってステップ108が
オンライン状態になる。
【0026】一方、ステップ105の判断が設定時間T
1時間以上の場合には、インク吐出口付近のインクはか
なり蒸発が進み、インクの増粘、固着の影響により予備
吐出だけでは初期特性が確保されない領域であるため、
通常回復モードであるステップ106の吸引ポンプ11
を起動させ、負圧によってインク吐出口から予備吐出量
よりも大量のインクを吸い出し、インク吐出口を洗浄回
復させた後、インク吐出口に正常なメニスカス状態を得
るためにステップ107の予備吐出を行ない、ステップ
108のオンライン状態となる。
【0027】ここで設定したT1時間は、インクの種
類、インクジェット記録ヘッドの大きさなどにより異な
る値で設定されているが、現在発売されている機種に適
用すると、その値は約6時間となっている。
【0028】(第2実施例)図3は本発明のインクジェ
ット記録ヘッドの回復制御方法の第2実施例を示したフ
ローチャートである。
【0029】この図に示すように本実施例では、第1実
施例での設定時間T1を更にT2、T3、T4・・・T
nと細かく設定し、その設定時間の長さに応じた回復手
段を段階的強力になるように設定することにより、更な
る効果を奏する。
【0030】(第3実施例)図4は本発明のインクジェ
ット記録ヘッドの回復制御方法の第3実施例を示したフ
ローチャートである。
【0031】この図に示すように本実施例では、装置放
置中の最低および最高管理温度を記録ヘッドの回復性の
面から設定および管理しする。そして設定温度域を越え
る放置環境温度に経た場合には、これと放置時間との2
値に基づいて回復手段を起動させることにより、環境温
度変化にも対応した回復制御をもつことができる。
【0032】以上の第1実施例、第2実施例および第3
実施例におけるインクジェット記録装置の放置時間のタ
イムカウントは、装置内部にリチウム電池などの一次電
池を駆動源とするタイマー回路を内蔵させて、印字終了
時点から次の使用時点までの時間を計測している。
【0033】(第4実施例)図5は太陽電池セルを外装
の周囲に組み込んだ卓上型のインクジェット記録装置の
斜視図である。
【0034】図5に示すインクジェット記録装置の外装
には太陽電池セル31が設けられ、この太陽電池セル3
1は太陽、室内照明などの外部光源から光が当たるよう
に外装の周囲に取り付けられている。光が当たることに
より発生した電気エネルギーは一旦充電回路を経由して
装置内部の二次電池に充電される。
【0035】図6は太陽電池を組み込んだインクジェッ
ト記録装置の制御構成を示すブロック図である。この図
に示すようにインクジェット記録装置に設けられたタイ
マー回路は二次電池と接続されているので、二次電池を
電源として駆動させ、太陽電池が受光しているか否かに
関わらずヘッド回復装置を作動させることができる。
【0036】図6に示すような回路構成をとれば、イン
クジェット記録装置が通常使用される環境では、装置が
机上などで放置されている間に太陽電池で発生した電気
エネルギーによってタイマー回路が作動するので、イン
クジェット記録装置を一般家庭、事務室などで長期間使
用しない状態に放置しても電池の寿命が切れるという心
配がなく、有効にタイマー回路を動作させることが可能
である。
【0037】また、物流時の梱包状態において暗所にイ
ンクジェット記録装置が長期間にわたって放置される状
態では、当然ながら太陽電池で電気エネルギーが発生し
ないのでタイマー回路は作動されないことになるが、こ
のような状態でインクジェット記録装置が使用されるこ
とはないので、不都合は生じない。
【0038】更に、本実施例の特徴の回路構成をもつイ
ンクジェット記録装置は、内部に太陽電池および二次電
池を駆動源とする記憶装置を設ければ、常に装置の使用
状態を記憶しておくことが可能になる。したがって、印
字枚数などの記憶を行なうことが可能になり、インクジ
ェット記録ヘッドの交換時期をユーザーに画像品位が低
下する前に教えることが可能になる。
【0039】以上説明したような本実施例は特に電池な
どを駆動源とする持ち運び便利な小型のインクジェット
記録装置に有効なものであるが、通常の交流電源を駆動
源とする卓上型のインクジェット記録装置にも有効なも
のであることは間違いない。また、本実施例は太陽電池
を記録装置内部のタイマー回路などの駆動源とすること
特徴するものであるが、通常は交流電源などのインクジ
ェット記録装置の駆動用電源をタイマー回路などの駆動
源とし、その駆動用電源がOFFの状態になった場合の
みに太陽電池を駆動源としてタイマー回路などを駆動で
きるように回路を構成することも可能である。
【0040】本実施例に使用する太陽電池は、結晶シリ
コンを用いたもの、アモルファスシリコンを用いたもの
など、様々なものが使える。また、太陽電池の発生電
圧、大きさなどについてはインクジェット記録装置な求
められる性能に応じて決定されている。
【0041】(第5実施例)図7はインクジェット記録
ヘッドがキャリッジに装着されている状態を示した回路
図である。図8は図7に示したインクジェット記録ヘッ
ドをキャリッジから外した回路図である。図9は本発明
のインクジェット記録ヘッドの回復制御方法の第5実施
例を示したフローチャートである。
【0042】これらの図をもとに本実施例を説明する
と、図7の状態はインクジェット記録ヘッド41がキャ
リッジ42上に装着されている状態なので、マイクロ・
スイッチ43が動作している状態である。このためN.
C.とCOM間は非導通状態である。よって、プルアッ
プ抵抗44によりインバータ48の入力Aは”H”であ
る。インバータ48の出力Bは”L”でフリップフロッ
プ49は入力として受け付けない。よってフリップフロ
ップ49の出力Qは”L”である。
【0043】図8の状態はインクジェット記録ヘッド4
1がキャリッジ42上から外した状態なので、マイクロ
・スイッチ43が元に戻ったところである。よって、マ
イクロ・スイッチ43のN.C.とCOM間は導通状態
となる。そこでインバータ48の入力Aは”L”とな
り、インバータ48の出力Bは”H”となる。フリップ
フロップ49の入力CKは”L”から”H”の「立上
り」を受けるので、フリップフロップ49の出力Qは”
L”から”H”になってMPUへインクジェット記録ヘ
ッド41が外れたことを知らせる。
【0044】記録装置本体の電源がOFFになっていて
も、このプルアップ抵抗44とインバータ48とフリッ
プフロップ49は低消費電力なので、電池駆動されてい
る。よって、記録装置本体の電源がOFFであってもイ
ンクジェット記録ヘッド41が取り外された事を検知
し、保持することが可能である。
【0045】MPUは電源投入時に、インクジェット記
録ヘッド41の取り外し信号を確認し、インクジェット
記録ヘッド41が取り外された記憶があれば、自動的に
印字カートリッジ41の先端のノズルの目詰まりを除去
する動作に入り、動作が完了すれば、フリップフロップ
49にリセット信号を送る。
【0046】また、MPUは電源投入時にインクジェッ
ト記録ヘッド41の装着状態信号とインクジェット記録
ヘッド41の取り外し信号の両方を確認し、現在キャリ
ッジ2上にインクジェット記録ヘッド41が装着されて
いて、かつインクジェット記録ヘッド41が取り外され
た記憶があれば、自動的にインクジェット記録ヘッド4
1の先端の目詰まりを除去する動作に入り、動作が完了
すれば、フリップフロップ49にリセット信号を送るよ
うにしてもよい。
【0047】さらにインクジェット記録ヘッド41が装
着されていないときにはオフライン状態にするのと、イ
ンクジェット記録ヘッド41が取り外された形跡がある
ときのインクジェット記録ヘッド41の目詰まりを除去
する処理を行なう前にオフライン状態にする。
【0048】(第6実施例)図10はインクジェット記
録ヘッドがキャリッジから外れた状態を示した回路図で
ある。図11は図10に示したインクジェット記録ヘッ
ドをキャリッジに装着した状態を示した回路図である。
図12は本発明のインクジェット記録ヘッドの回復制御
方法の第6実施例を示したフロチャート図である。
【0049】本実施例は第5実施例と同様にインクジェ
ット記録ヘッドの脱着を検知するが、第5実施例ではイ
ンクジェット記録ヘッドが外れたところを検知してい
た。
【0050】図10の状態はインクジェット記録ヘッド
51がキャリッジ12から外れた状態なので、マイクロ
・スイッチ53が動作していない状態である。
【0051】マイクロ・スイッチ53が動作していない
のでCOMとN.O.間は非導通状態にある。よって、
プルアップ抵抗54によりインバータ58の入力Aは”
H”である。インバータ58の出力Bは”L”でフリッ
プフロップ59は入力として受け付けない。よってフリ
ップフロップ59の出力Qは”L”である。
【0052】図11の状態はインクジェット記録ヘッド
51をキャリッジ52上に状態なので、マイクロ・スイ
ッチ53が動作した状態である。よって、マイクロ・ス
イッチ53のCOMとN.O.間は導通状態となる。そ
こでインバータ58の入力Aは”L”となり、インバー
タ58の出力Bは”H”となる。フリップフロップ59
の入力CKは”L”から”H”の「立ち上り」を受ける
ので、フリップフロップ59の出力Qは”L”から”
H”に変化してMPUへインクジェット記録ヘッド51
が装着されたことを知らせる。
【0053】記録装置本体の電源がOFFになっていて
も、このプルアップ抵抗54とインバータ58とフリッ
プフロップ59は低消費電力なので、電池駆動されてい
る。よって、記録装置本体の電源が切れていてもインク
ジェット記録ヘッド51が装着された事を検知し、記憶
することが可能である。
【0054】MPUは電源投入時に、インクジェット記
録ヘッド51の取り外し信号を確認し、インクジェット
記録ヘッド51が取り外れた形跡があれば、自動的にイ
ンクジェット記録ヘッド51の先端のノズルの目詰まり
を除去する動作に入り、動作が完了すれば、フリップフ
ロップ59にリセット信号を送る。
【0055】また、MPUは電源投入時にインクジェッ
ト記録ヘッド51の装着状態信号とインクジェット記録
ヘッド51の装着信号の両方を確認し、現在キャリッジ
52上にインクジェット記録ヘッド51が装着されてい
て、かつインクジェット記録ヘッド51が装着された記
憶があれば、自動的にインクジェット記録ヘッド51の
先端の目詰まりを除去する動作に入り、動作が完了すれ
ば、フリップフロップ59にリセット信号を送るように
してもよい。
【0056】さらにインクジェット記録ヘッド51が装
着されていないときにはオフライン状態にするのと、イ
ンクジェット記録ヘッド51が取り外された形態がある
ときのインクジェット記録ヘッド51の目詰まりを除去
する処理を行なう前にオフライン状態にする。
【0057】(第7実施例)図13はインクジェット記
録ヘッドがキャリッジから外れた状態を示した回路図で
ある。図14は図13に示したインクジェット記録ヘッ
ドをキャリッジに装着した状態を示した回路図である。
図15は本発明のインクジェット記録ヘッドの回復制御
方法の第7実施例を示したフローチャートである。
【0058】第5実施例および第6実施例においてはマ
イクロ・スイッチを用いていたが、これに替えて光電素
子を用いることにより、信頼性の向上、そして自然光を
光電素子の投光側に使用することにより、省電力化を図
っている。
【0059】図13の状態はインクジェット記録ヘッド
61がキャリッジ62から外れた状態なので、光電検知
素子63が動作してない状態である。光の全くないとこ
ろでインクジェット記録ヘッド61は交換されないの
で、光電検知素子63は導通する。よって受光感度は通
常の光に感応するようにしている。
【0060】光電検知素子63は導通状態にある。よっ
て、プルアップ抵抗64によりバッファ68の入力A
は”L”である。バッファ68の出力Bは”L”でフリ
ップフロップ69は入力として受け付けない。よってフ
リップフロップ69の出力Qは”L”である。
【0061】図14の状態はインクジェット記録ヘッド
61をキャリッジ62上に装着した状態なので、光電検
知素子63は非導通状態となる。そこでバッファ68の
入力Aは”L”から”H”となり、バッファ68の入力
Bは”L”から”H”となる。フリップフロップ69の
入力CKは”L”から”H”の「立上り」を受けるの
で、フリップフロップ69の出力Qは”L”から”H”
に変化してMPUへインクジェット記録ヘッド61が装
着されたことを知らせる。
【0062】記録装置本体の電源がOFFになっていて
も、このプルアップ抵抗64とバッファ68とフリップ
フロップ69は低消費電力なので、電池駆動されてい
る。よって、記録装置本体の電源が切れていてもインク
ジェット記録ヘッド61が装着された事を検知し、記憶
することが可能である。
【0063】MPUは電源投入時に、インクジェット記
録ヘッド61の取り外し信号を確認し、インクジェット
記録ヘッド61が取り外された形跡があれば、自動的に
インクジェット記録ヘッド61の先端のノズルの目詰ま
りを除去する動作に入り、動作が完了すれば、フリップ
フロップ69にリセット信号を送る。
【0064】また、MPUは電源投入時にインクジェッ
ト記録ヘッド61の装着状態信号とインクジェット記録
ヘッド61の装着信号の両方を確認し、現在キャリッジ
62上にインクジェット記録ヘッド61が装着されてい
て、かつインクジェット記録ヘッド61が装着された記
憶があれば、自動的にインクジェット記録ヘッド61の
先端の目詰まりを除去する動作に入り、動作が完了すれ
ば、フリップフロップ69にリセット信号を送るように
してもよい。
【0065】さらにインクジェット記録ヘッド61が装
着されていないときにはオフライン状態にすると、イン
クジェット記録ヘッドが取り外された形跡があるときの
インクジェット記録ヘッドの目詰まりを除去する処理を
行なう前にオフライン状態になる。また、記録装置本体
の電源が入っているときには、ブザー音を鳴らして印字
カートリッジが外れている状態を使用者に知らせるよう
にしてもよい。
【0066】以上の第5実施例、第6実施例および第7
実施例において電源投入時にインクジェット記録ヘッド
が取り外された記憶があれば、自動的にインクジェット
記録ヘッドの目詰まりを除去する動作を行なうことによ
って、記録装置の電源のOFF時にインクジェット記録
ヘッドが交換されても自動的にインクジェット記録ヘッ
ドの目詰まりを除去することが可能となり、常に良好な
印字が提供できる。
【0067】さらに、オンライン状態でインクジェット
記録ヘッドを取り外したときには自動的にオンライン状
態からオフライン状態に変更することにより、記録装置
の誤動作を防止することができる。
【0068】
【発明の効果】本発明は上記のとおり構成されているの
で、以下に記載する効果を奏する。
【0069】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復
制御方法は、インクジェット記録装置に設けられた内蔵
タイマーのカウント値により、そのインクジェット記録
装置の放置時間を判断して回復動作を行なうことで、イ
ンク吐出終了時からの放置時間の長さに応じて必要的確
な回復を行なうことができる。そのため、無駄なインク
の浪費がなくなり、さらには無駄な装置の立ち上げ時間
をも短縮することができる。
【0070】また、記録装置の外装に設けた太陽電池、
およびこの太陽電池で発生した電気エネルギーを充電す
る二次電池により内蔵タイマーを駆動させることで、電
池の寿命による回復動作が停止することがなくなる。
【0071】さらにキャリッジに脱着自在に搭載される
インクジェット記録ヘッドを備えたインクジェット記録
装置においては、インクジェット記録ヘッドを取り外し
た事(または装着された事)を検知し、これを記憶する
手段を有している。このため、電源投入時にインクジェ
ット記録ヘッドが取り外された(または装着された)記
憶があれば、自動的にインクジェット記録ヘッドの目詰
まりを除去する回復動作を行なえる。よって装置の電源
OFF時にインクジェット記録ヘッドが交換されても自
動的に回復動作が可能となり、常に良好な印字が提供で
きる。オンライン状態でインクジェット記録ヘッドを取
り外した(装着した)ときには自動的にオンライン状態
からオフライン状態に変更することで、装置の誤動作を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復制御
方法を用いた装置を模式的に表した斜視図である。
【図2】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復制御
方法の第1実施例を示したフローチャートである。
【図3】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復制御
方法の第2実施例を示したフローチャートである。
【図4】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復制御
方法の第3実施例を示したフローチャートである。
【図5】太陽電池セルを外装の周囲に組み込んだ卓上型
のインクジェット記録装置の斜視図である。
【図6】太陽電池を組み込んだインクジェット記録装置
の制御構成を示すブロック図である。
【図7】インクジェット記録ヘッドがキャリッジに装着
されている状態を示した回路図である。
【図8】図7に示したインクジェット記録ヘッドをキャ
リッジから外した回路図である。
【図9】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復制御
方法の第5実施例を示したフローチャートである。
【図10】インクジェット記録ヘッドがキャリッジから
外れた状態を示した回路図である。
【図11】図10に示したインクジェット記録ヘッドを
キャリッジに装着した状態を示した回路図である。
【図12】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復制
御方法の第6実施例を示したフローチャートである。
【図13】インクジェット記録ヘッドがキャリッジから
外れた状態を示した回路図である。
【図14】図10に示したインクジェット記録ヘッドを
キャリッジに装着した状態を示した回路図である。
【図15】本発明のインクジェット記録ヘッドの回復制
御方法の第6実施例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1,41,51,61 インクジェット記録ヘッド 2 インク吐出口 3,42,52,62 キャリッジ 4 シャフト 5 キャッピングユニット 6 キャップ 7 多孔質体 8 キャップモーター 9 案内溝 10 吸引パイプ 11 吸引ポンプ 12 記録媒体 31 太陽電池セル 43,53,63 マイクロ・スイッチ 44,54,64 プルアップ抵抗 45,55,65 放電抵抗 46,56,66 チャタリング防止用コンデンサ 47,57,67 インバータ入力保護抵抗 48,58,68 インバータ 49,59,69 D型フリップフロップ 50,60,70 プルアップ抵抗
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 長友 彰 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (12)
Hide Dependent

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インクジェット記録装置の電源入力時
    に、記録媒体にインクを吐出し記録するインクジェット
    記録ヘッドのインク吐出口からのインクの吐出状態を回
    復するインクジェット記録ヘッドの回復制御方法におい
    て、 前記インクジェット記録装置の電源を切った後に、再び
    電源を入力した時点までの経過時間に応じて、前記イン
    クジェット記録ヘッドの回復条件を変えて回復動作を行
    なうことを特徴とするインクジェット記録ヘッドの回復
    制御方法。
  2. 【請求項2】 経過時間に応じて、段階的にインクジェ
    ット記録ヘッドの回復条件を変えて回復動作を行なうこ
    とを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録ヘ
    ッドの回復制御方法。
  3. 【請求項3】 予め温度範囲を設定しておき、再び電源
    を入力するまでのインクジェット記録装置の放置中に、
    設定温度範囲を越えた場合、前記インクジェット記録ヘ
    ッドの回復動作を行ない、さらに経過時間が所定の所定
    の時間を超えている場合、前記インクジェット記録ヘッ
    ドの回復動作を行なうことを特徴とする請求項1に記載
    のインクジェット記録ヘッドの回復制御方法。
  4. 【請求項4】 経過時間の測定は内蔵タイマーにより行
    ない、該内蔵タイマーは、インクジェット記録装置の外
    装の表面の一部または全部に設けられた太陽電池を駆動
    源とすることを特徴とする請求項1、2または3に記載
    のインクジェット記録ヘッドの回復制御方法。
  5. 【請求項5】 太陽電池により発生した電気エネルギー
    を二次電池に充電し、該二次電池により内蔵タイマーを
    駆動することを特徴とする請求項4に記載のインクジェ
    ット記録ヘッドの回復制御方法。
  6. 【請求項6】 太陽電池および二次電池により内蔵タイ
    マーを駆動することを特徴とする請求項5に記載のイン
    クジェット記録ヘッドの回復制御方法。
  7. 【請求項7】 キャリッジに着脱自在に搭載されるイン
    クジェット記録ヘッドを回復するためのインクジェット
    記録ヘッドの回復制御方法において、 前記インクジェット記録ヘッドによる印字終了時に内蔵
    タイマーを作動させてから、前記インクジェット記録装
    置の電源を切った後に、再び電源を入力した時点までの
    前記内蔵タイマーのカウント値により、前記インクジェ
    ット記録ヘッドを回復させるかどうか判断するととも
    に、前記キャリッジに前記インクジェット記録ヘッドを
    装着している状態を検知しておき、インクジェット記録
    装置のオンライン時に前記キャリッジから前記インクジ
    ェット記録ヘッドを取り外したことを検知した場合、イ
    ンクジェット記録装置をオフラインにして前記インクジ
    ェット記録ヘッドを回復させることを特徴とするインク
    ジェット記録ヘッドの回復制御方法。
  8. 【請求項8】 キャリッジに着脱自在に搭載されるイン
    クジェット記録ヘッドを回復するためのインクジェット
    記録ヘッドの回復制御方法において、 前記インクジェット記録ヘッドによる印字終了時に内蔵
    タイマーを作動させてから、前記インクジェット記録装
    置の電源を切った後に、再び電源を入力した時点までの
    前記内蔵タイマーのカウント値により、前記インクジェ
    ット記録ヘッドを回復させるかどうか判断するととも
    に、前記キャリッジに前記インクジェット記録ヘッドを
    取り外している状態を検知しておき、インクジェット記
    録装置のオンライン時に前記キャリッジに前記インクジ
    ェット記録ヘッドを装着したことを検知した場合、イン
    クジェット記録装置をオフラインにして前記インクジェ
    ット記録ヘッドを回復させることを特徴とするインクジ
    ェット記録ヘッドの回復制御方法。
  9. 【請求項9】 キャリッジからインクジェット記録ヘッ
    ドを取り外したときに報知することを特徴とする請求項
    7または8に記載のインクジェット記録ヘッドの回復制
    御方法。
  10. 【請求項10】 キャリッジからインクジェット記録ヘ
    ッドを取り外している間中、報知することを特徴とする
    請求項7または8に記載のインクジェット記録ヘッドの
    回復制御方法。
  11. 【請求項11】 記録ヘッドは、熱エネルギーを利用し
    てインクを吐出する記録ヘッドであって、インクに与え
    る熱エネルギーを発生するための熱エネルギー変換体を
    備えている請求項1乃至10のいずれかに記載のインク
    ジェット記録ヘッドの回復制御方法。
  12. 【請求項12】 記録ヘッドは、熱エネルギー変換体に
    よって印加される熱エネルギーによりインクに状態変化
    を生起させ、該状態変化に基づいて吐出口よりインクを
    吐出させるものである請求項11に記載のインクジェッ
    ト記録ヘッドの回復制御方法。