JP3785805B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複写機などの画像形成装置に関し、複数の色画像を重ね合わせて作成されるカラー画像の色ずれを補正する技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、タンデム型のフルカラー画像形成装置においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各色の感光体ドラムが転写ベルトの搬送面に沿って列設されていて、各感光体ドラムに対して作像ユニットによりトナー像を形成し、このトナー像を転写ベルトによって搬送されてくる記録シート上に順次転写して多重色画像を形成するようになっている。
【0003】
上記作像ユニットは、感光体ドラムの表面をレーザビームにより露光走査して、回転する感光体ドラム上に静電潜像を形成し、これを該当する色のトナーで現像するようになっており、これらの作像動作は、各トナー像が搬送されてくる記録シートの同じ位置に重ねて転写されるように同期を取って行われている。
このようなタンデム型のフルカラー画像形成装置は、各色成分のトナーに対応して、感光体ドラムを個別に設けているため、一回の通紙で高速にフルカラーの画像形成を行えるという大きな利点を有している。
【0004】
しかし、一方で各色成分のトナー像を記録紙上に色ずれなく多重転写する必要があり、そのためには、各色の画像の位置合わせが重要となる。ところが、転写ベルトは複数のローラに張架されて回動しているため、各ローラ径のばらつきや転写ベルト自身の伸び等によって、ローラの軸方向に徐々に位置ずれが生じ、搬送方向に対し斜行、または蛇行するようになることから、各色の転写位置のずれに伴って色ずれを発生させるという問題があった。
【0005】
また、各色の作像ユニットにおける光学系の走査レンズの屈折特性の不均一や、折り返しミラーの角度調整の不十分、さらには温度変化による走査レンズの圧縮あるいは膨張変形などにより、レーザビームによる感光体ドラム上への走査ラインが各作像ユニット毎に主走査方向に平行にならずに傾いたり(スキュ)、湾曲(ボウ)したりして副走査方向に走査ラインがずれる結果、色ずれが発生するという問題もあった。
【0006】
このような問題を解消するため、例えば従来のタンデム型のフルカラー画像形成装置においては、画像形成動作が開始される毎に、あるいは複数枚の記録シートを連続して給紙させて画像形成を行う場合にあっては一定の枚数毎に、各色のレジストマークを副走査方向に並べたレジストマーク列を主走査方向に複数列、例えば転写ベルト上の手前側、中央部、奥側の3箇所の位置にそれぞれ形成し、これらを形成位置毎に対応させて配設された光電センサによって検出し各色の位置ズレ量を算出し、それぞれの感光体ドラムへの画像書き込み時に前記位置ずれ量を補正することにより色ずれを防止するようにしている(以下、各色の位置ずれ量を検出することを「位置ずれ検出」、位置ずれ量を補正することを「位置ずれ補正」という)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の方法では、スキュやボウなどによる色ずれを防止できるという効果がある一方で、複数のレジストマーク列を転写ベルト上に形成する必要性から多くのトナーを消費するという問題がある。位置ずれ補正は、各色のレジストマークの形成位置から位置ずれ量を決定して行われるために、形成されるレジストマーク列の列数(サンプル数)が多いほどより正確な補正を行える。ところが、色ずれが生じる要因は、上述したように様々であり、装置の状態によっては、多くのレジストマーク列を形成させなくても、目で見て色ずれが生じていることがわからない程度の再現画像を得られる場合があり、このような場合は、不要なレジストマーク列を形成してトナーを無駄に消費することになってしまう。
【0008】
本発明は、上述したような問題点に鑑みてされたものであって、位置ずれ検出動作を装置の状態に応じて実行することにより、無駄なトナー消費を極力抑えながら、良質な画像を得られる画像形成装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、画像書き込み手段によって像担持体に画像を書き込み、これを転写材搬送体もしくは当該転写材搬送体により搬送されてくる転写材上に転写して作像する画像形成装置であって、前記画像書き込み手段を制御し、前記転写材搬送体の搬送面上の搬送方向と直交する方向における1箇所以上にレジストマークを形成させる制御手段と、前記転写材搬送体の搬送面に形成されたレジストマークを検出して、その検出結果に基づき当該レジストマークの位置ずれ量を算出する算出手段と、前記算出手段の算出結果に基づき前記画像書き込み手段による画像書き込み位置を補正する画像書き込み位置補正手段とを備え、前記制御手段は、装置の状態に応じて前記転写材搬送体の搬送面上の搬送方向と直交する方向における前記レジストマークの形成箇所の数を変化させることを特徴とする。
【0010】
また、前記装置の状態は、画像形成の動作状態のことであって、前記制御手段は、前記画像形成の動作状態として、連続して給紙される記録シートの第1面に画像形成を行う連続画像形成モードが設定されている場合に、当該連続画像形成モードの実行開始時、および当該モードの実行中に所定の画像形成回数に達した時に前記レジストマークを形成させると共に、前記実行中に形成させるレジストマークの形成箇所を前記実行開始時の形成箇所よりも少なくさせることを特徴とする。
【0011】
また、前記装置の状態は、装置内環境のことであって、前記制御手段は、前記環境の変化が所定の範囲内である場合に、前記レジストマークの形成箇所を前記所定の範囲内にない場合よりも少なくさせることを特徴とする。
また、前記装置の状態は、画像形成の動作状態のことであって、前記制御手段は、前記画像形成の動作状態として、記録シートの第1面に画像形成が行われる片面形成モード、あるいは記録シートの第2面にも画像形成が行われる両面形成モードが設定されている場合に、レジストマークの形成箇所を両面形成モードよりも片面形成モードの方が少なくなるように制御することを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置の実施の形態を、タンデム型カラーデジタル複写機(以下、単に「複写機」という。)について説明する。
(実施の形態1)
(1)複写機全体の構成
図1は、本実施の形態1に係る複写機1の全体の構成を示す図である。同図に示すように、当該複写機1は、大きく分けて原稿画像を読み取るイメージリーダ部10と、このイメージリーダ部10で読み取った画像を記録シート上にプリントして再現するプリンタ部20とから構成される。
【0014】
イメージリーダ部10は、原稿ガラス板(不図示)に載置された原稿の画像をスキャナを移動させて読み取る公知のものであって、原稿画像は、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3種類の波長の光に分光されて、不図示のCCDカラーイメージセンサにより電気信号に変換され、これにより原稿のR、G、Bの画像データが得られる。
【0015】
このイメージリーダ部10で得られた各色成分毎の画像データは、制御部30において各種のデータ処理を受け、更にシアン(C),マゼンタ(M),イエロー(Y),ブラック(K)の各再現色の画像データに変換される(以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各再現色をC、M、Y、Kと表し、各再現色に関連する構成部分の番号にこのC、M、Y、Kを添字として付加する)。
【0016】
画像データは、制御部30内の画像メモリ33(図3参照)に各色ごとに格納され、位置ずれ補正のための必要な画像補正を受けた後、記録シートの供給と同期して1走査ラインごとに読み出されてレーザダイオードの駆動信号となる。
プリンタ部20は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、転写ベルト41が張架されて構成される記録シート搬送部40と、転写ベルト41に対向して記録シート搬送方向上流側(以降、単に「上流側」という)から搬送方向下流側(以降、単に「下流側」という)に沿って所定間隔で配置されたC、M、Y、Kの各色の画像プロセス部50C〜50Kと、各画像プロセス部毎に設けられた露光走査部60C〜60Kと、記録シート搬送部40の上流側に配置された給紙部70と、下流側に配置された定着部90とからなる。
【0017】
記録シート搬送部40は、駆動ローラ42、従動ローラ43、テンションローラ44、補助ローラ45とこれらのローラに張架される転写ベルト41などから構成される。駆動ローラ42は、図示しないステッピングモータにより回転駆動され、その回転速度は、転写ベルト41の搬送面が感光体ドラム51C〜51Kの周速(システムスピード)と同じ速度となるように制御部30によって制御される。記録シートは、転写ベルト41が回動することにより形成されるシート搬送路上を搬送される。
【0018】
露光走査部60C〜60Kは、上記制御部30から出力された駆動信号を受けてレーザ光を発するレーザダイオードや、このレーザ光を偏向して感光体ドラム51C〜51K上を主走査方向に露光走査させるためのポリゴンミラーや走査レンズ等を備える。
画像プロセス部50C〜50Kは、感光体ドラム51C〜51Kと、これを中心にしてその周囲に配された、帯電チャージャ52C〜52K、現像器53C〜53Kなどからなる。
【0019】
給紙部70は、サイズの異なる記録シートを収納する給紙カセット71、72と、この記録シートを各給紙カセットから繰り出すためのピックアップローラ73、74と、転写ベルト41に送り出すタイミングをとるためのタイミングローラ75などからなる。
感光体ドラム51C〜51Kは、前記露光を受ける前に不図示のクリーナで表面の残存トナーが除去され、同じく不図示のイレーサランプに照射されて除電された後、帯電チャージャ52C〜52Kにより一様に帯電されており、このように一様に帯電した状態で上記レーザ光による露光を受けると、感光体ドラム51C〜51Kの表面に静電潜像が形成される。
【0020】
各静電潜像は、それぞれ各色の現像器53C〜53Kにより現像され、これにより感光体ドラム51C〜51K表面にC、M、Y、Kのトナー像が形成され、各転写位置において転写ベルト41の裏面側に配設された転写チャージャ54C〜54Kの静電的作用により、シート搬送路を搬送されてくる記録シート上に順次転写されていく。この際、各色の作像動作は、搬送されてくる記録シートの同じ位置にそのトナー像が重ね合わせて転写されるように、上流側から下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
【0021】
各色のトナー像が多重転写された記録シートは、転写ベルト41により定着部90にまで搬送されて、ここで高熱で加圧されて、その表面のトナー粒子がシート表面に融着して定着し、その後排紙トレイ92上に排出される。
また、記録シートの裏面にもコピーする場合(いわゆる「両面コピーモード」の場合)は、切換爪82を作動させて、定着部90から排出された記録シートを下方の搬送路83に導き、反転ローラ84により一旦反転路85に送り出してから、反転ローラ84を逆転させ当該記録シートの表裏を反転させて搬送路81に送り出して、その裏面に画像を形成するようになっている。
【0022】
また、イメージリーダ部10の前面の操作しやすい位置には、操作パネル99が設けられており、コピー枚数を入力するテンキーやコピー開始を指示するコピースタートキー、各種のコピーモードを設定するための設定キー、上記設定キーなどにより設定されたモードをメッセージで表示する表示部などが設けられている。
【0023】
なお、シート搬送路下流側の上方には、3個の位置ずれ検出器RS1〜RS3が主走査方向(搬送方向と直交する方向)に1直線上に配設されており、これにより転写ベルト41の両端部付近及び中央部に転写された各色のV字形のレジストマーク(図4参照)の位置ずれ量を検出するようになっている。
図2は、上記位置ずれ検出器RS1の回路構成の一例を示す図である。
【0024】
位置ずれ検出器RS1は、LED392とフォトダイオード393からなる反射型の光電センサ391を備える。制御部30のCPU31(図3参照)からの制御信号を受けて、LED駆動素子394は、LED392を点灯させ、この光が転写ベルト41上に図示しない集光レンズなどで集光されて照射される。転写ベルト41からの反射光はフォトダイオード393に受光されて電気信号に変換され、その検出信号が増幅器395により増幅される。増幅された検出信号は、さらにAD変換器396により多値のデジタル信号に変換されて、CPU31に出力される。
【0025】
制御部30は、当該各色のレジストマーク検出結果に基づき、各色の画像の感光体ドラム51C〜51Kへの書き込み位置を画素ごとに補正し、カラー画像形成時に色ずれが生じないように制御する。詳しくは後述する。
(2)制御部30の構成
次に、図3を参照して上記制御部30の構成を説明する。
【0026】
同図に示すように、制御部30は、CPU31、画像処理部32、画像メモリ33、位置ずれ補正部34、レーザダイオード駆動部35、RAM36、ROM37およびEEPROM38などから構成される。
画像処理部32は、原稿をスキャンして得られたR,G,Bの電気信号をそれぞれ変換して多値デジタル信号からなる画像データを生成し、さらにシェーディング補正やエッジ強調処理などの補正を施した後、C,M,Y,Kの再現色の画像データを生成して画像メモリ33に出力し、上記画像データを各再現色ごとに格納させる。この際、読み取った原稿のページ数と、画像メモリ33への格納位置(アドレス)とを関連付けてRAM36内の管理テーブルに格納する。
【0027】
位置ずれ補正部34は、CPU31からの指示に従って、画像データの画素ごとの格納位置(アドレス)を必要に応じて変更して画像書きこみ位置の補正データを生成する。
レーザダイオード駆動部35は、上記補正された画像データに基づき各レーザダイオードを駆動する。
【0028】
RAM36は、各種の制御変数および操作パネル99から設定されたコピー枚数やコピーモードなどを一時記憶する。
ROM37には、イメージリーダ部10におけるスキャン動作やプリンタ部20における画像形成動作に関する制御プログラムおよび後述する位置ずれ検出に関する制御プログラムのほか、各色のレジストマークの印字用データや画像の位置ずれ補正のためのプログラムなどが格納されている。
【0029】
EEPROM38は、後述する位置ずれ検出動作に基づき、CPU31で算出された各色の位置ずれ量およびボウ補正量が格納される。なお、このEEPROM38は、その他の不揮発性メモリ、例えば、電池でバックアップされたSRAMなどでもよい。
CPU31は、位置ずれ検出器RS1〜RS3や各種センサの入力を受ける一方、ROM37から必要なプログラムを読み出して、画像処理部32でのデータ処理や、画像メモリ33における画像データの書込み/読出し、並びに後述する位置ずれ検出動作に基づいて各色の位置ずれ量およびボウ補正量を算出し、これらのデータをEEPROM38に格納させる。さらに位置ずれ補正部34における画像データの補正内容などを制御し、あるいはイメージリーダ部10、プリンタ部20の動作をタイミングを取りながら統一的に制御して円滑な複写動作を実行させる。
【0030】
図4は、位置ずれ検出動作の際に転写ベルト41上に形成されるレジストマークの一例を示す図である。
各色のレジストマーク111C〜111K、112C〜112K、113C〜113Kは、それぞれV字形状をしており、搬送方向Aと直交する第1直線部とこの第1直線部と45°の角度をなす第2直線部を備える。このレジストマーク111C〜111K、112C〜112K、113C〜113Kを形成するための印字用データは、予めROM37(図3参照)に格納されており、この印字用データに基づき露光走査部60C〜60Kおよび画像プロセス部50C〜50Kにより転写ベルト41上に形成される。この際、各感光体ドラム51C〜51Kにおける転写画像に色ずれが発生しない状態では、レジストマーク111C〜111Kは、搬送方向Aと直交する方向(主走査方向)の位置が同一で、かつ、搬送方向Aと平行な方向(副走査方向)において相互に距離Dをもって形成されるようになっている。他のレジストマーク112C〜112K、113C〜113Kについても同様である。さらに、ブラックのレジストマーク111K(手前側)、112K(中央部)、113K(奥側)は、副走査方向についてはその位置が同一で、主走査方向については、図の破線部の検出ライン上にそれぞれ形成されるようになっている。
【0031】
感光体ドラム51C〜51Kから転写ベルト41上に転写されたレジストマーク111C〜111K、112C〜112K、113C〜113Kの各直線部は、転写ベルト41の回動と共に、位置ずれ検出器RS1〜RS3により図の破線部の検出ライン上でそれぞれ検出され、その検出信号がCPU31に送出される。
【0032】
CPU31は、位置ずれ検出器RS1〜RS3からの検出信号を受信して、転写ベルト41上に形成されるレジストマークから各色の主走査方向と副走査方向の位置ずれ量を次のように求める。
図5は、位置ずれ検出器RS1で検出された検出信号の波形を示す図である。検出信号121〜128は、それぞれレジストマーク111C〜111Kの各直線部を図3の下流側から順に検出していったときに得られる波形である。
【0033】
位置ずれ検出器RS1におけるフォトダイオード393は、一定のセンシング幅を有するため、検出信号の波形は山なりとなっており、そのため各直線部の正確な位置を確定しにくい。
そこで、CPU31は、当該検出信号値から重心計算法などにより当該検出値の中央位置(もしくはピーク位置)を基準位置として求め、その位置を検出ライン上の各レジストマークの第1直線部、第2直線部の正確な位置として特定するようになっている(検出信号の波形の下段のKy〜Cnが、各直線部の基準位置を示す。ちなみに同図において、例えば、「Ky」とは、ブラックのレジストマークの第1直線部を、「Kn」とは、ブラックのレジストマークの第2直線部を示している。他の色についても同様。)。
【0034】
CPU31は、内部にクロック発生回路を備えており、各レジストマーク111の第1直線部、第2直線部の各基準位置の検出時におけるクロック数をRAM36に格納し、これらの値の差分をとって各レジストマーク111C〜111Kにおける第1直線部検出から第2直線部検出までに要した時間Tk〜Tc、およびレジストマーク111Kの第1直線部検出から他のレジストマーク111Y〜111Cの第1直線部検出までに要した時間Tky、Tkm、Tkcを求める。
【0035】
ここで、転写ベルト41の画像形成時における走行速度をVとすると、レジストマーク111Kとレジストマーク111Yの第1直線部間の距離は、V・Tkyとなり、同様にレジストマーク111Kの第1直線部とレジストマーク111M、111Cの各第1直線部間の距離は、それぞれV・Tkm、V・Tkcとなる。
【0036】
上述のように、色ずれのない状態では、各レジストマーク111C〜111K間の間隔は、Dとなるはずであるから、レジストマーク111Kを基準とした場合における各レジストマーク111Y、111M、111Cの各第1直線部の位置ずれ量(すなわち、副走査方向の位置ずれ量)をそれぞれD1ky、D1km、D1kcとすると、それぞれ次の各式(1)〜(3)で求められることになる。
【0037】
D1ky= D−V・Tky ‥‥(1)
D1km=2D−V・Tkm ‥‥(2)
D1kc=3D−V・Tkc ‥‥(3)
一方、上記検出ライン上での各レジストマーク111C〜111Kにおける第1直線部と第2直線部の間隔(以下、単に「線間隔」という。)をそれぞれ、Dk、Dy、Dm、Dcとすると、これらの値は上述の各レジストマーク111C〜111Kにおける第1直線部検出から第2直線部検出までに要した時間Tk〜Tcを用いて、それぞれ次の各式(4)〜(7)で求められる。
【0038】
Dk=V・Tk ‥‥(4)
Dy=V・Ty ‥‥(5)
Dm=V・Tm ‥‥(6)
Dc=V・Tc ‥‥(7)
そこで、ブラックの線間隔Dkとその他の色の線間隔Dy、Dm、Dcとの差を、それぞれD2ky、D2km、D2kcとすると、次の各式(8)〜(10)が得られる。
【0039】
D2ky=Dk−Dy ‥‥(8)
D2km=Dk−Dm ‥‥(9)
D2kc=Dk−Dc ‥‥(10)
上述の通り、各レジストマーク111C〜111Kの第1直線部は、搬送方向A(副走査方向)と直交しており、第2直線部はこの第1直線部と45°の角度をなしているので、上記検出ライン上のブラックのレジストマークにおける線間隔と他の色の線間隔との差は、主走査方向におけるブラックの画像書き込み位置と他の色との画像書き込み位置との主走査方向の位置ずれ量に等しいことになる。
【0040】
以上のようにして、ブラックの画像書き込み位置を基準にした場合の、他の色の画像書き込み位置の副走査方向における位置ずれ量(D1ky、D1km、D1kc)および主走査方向における位置ずれ量(D2ky、D2km、D2kc)がCPU31で算出される。
以上、転写ベルト41上の手前側の位置における位置ずれ量の算出動作について説明してきたが、中央部および奥側の形成位置における位置ずれ量の算出も位置ずれ検出器RS2、RS3から受信する検出信号に基づいて同様に行われる。
【0041】
CPU31は、後述するように複写機1の状態に応じて、転写ベルト41上の手前側、中央部、奥側の3箇所の位置にレジストマーク111C〜111K、112C〜112K、113C〜113Kを形成して(以下、「3箇所のレジストマーク」という。)各位置ずれ量を算出し、これらに基づいて、公知の位置ずれ補正技術により画像書きこみ位置を補正する。
【0042】
このように転写ベルト41上に3箇所のレジストマークを形成するのは、以下の理由による。
感光体ドラム51C〜51K上への作像動作は、レーザ光による露光走査によって静電潜像が形成され、これを該当する色のトナーで現像するようになっている。ところが、露光走査部60C〜60Kに配設される走査レンズが温度変化による熱膨張によって変位することにより、レーザビームによる感光体ドラム51C〜51K上への走査ラインに湾曲(ボウ)などが生じると、画像に影響を与えることになる。
【0043】
また、転写ベルト41が時間の経過に連れて軸方向に斜行、蛇行することによっても画像に悪影響を与える。
ここで、レジストマークを例えば転写ベルト41の手前側の位置に形成するだけでは、手前側の位置における各色の主走査方向と副走査方向の位置ずれ量を検出することはできても、ボウや斜行などに起因する色ずれを解消することができない。
【0044】
そこで、レジストマークを手前側、中央部、奥側の3箇所に分けて形成して、それぞれの形成位置を検出し、公知の位置ずれ補正技術により画像書き込み位置を算出された位置ずれ量に応じて補正するようにしている。
これにより例えば、シアンの画像にのみボウが発生している場合に、3箇所のレジストマークから算出された位置ずれ量に基づいて、画像データのアドレスを位置ずれ補正部34においてボウが形成される方向と反対方向にずらしたアドレスに変更して補正画像を生成し、この補正画像のデータに基づいて作像すればほぼ直線状に画像を再現することができる。その結果としてボウによる色ずれを防止でき質の高い再現画像を得る事ができるようになる(以下、このようなボウに対応して変更されるアドレスの変更量を「ボウ補正量」という)。
【0045】
また、走査レンズの温度変化に起因するボウが発生していない場合には、中央部を除いた2箇所にレジストマーク111C〜111K、113C〜113Kを形成して(以下、「2箇所のレジストマーク」という。図6参照)位置ずれ量を算出し、算出された位置ずれ量と上記ボウ補正量とに基づいて補正画像を生成するようにしている。
【0046】
以下、転写ベルト41上に3箇所のレジストマークを形成して、これらの形成位置から算出した各色の位置ずれ量をEEPROM38に格納する動作を「位置ずれ算出1」、2箇所のレジストマークの場合の動作を「位置ずれ算出2」という。
(3)制御部30による位置ずれ検出の制御動作
図7は、記録シートの片面にのみコピーする片面コピーモードで複数の記録シートに連続してコピーする場合(片面連続コピーモード)における位置ずれ検出の制御動作を示すフローチャートである。
【0047】
まず、CPU31は、コピースタートキーが操作者によって押されたか否かをコピースタートキーが押された時に生じるONエッジ信号により判断する(ステップS10)。コピースタートキーが押された場合には(ステップS10で「Y」)、1枚めの記録シートが給紙される前に、位置ずれ算出1を行い(ステップS11)、リターンする。
【0048】
図8は、位置ずれ算出1の制御動作のサブルーチンを示すフローチャートである。
CPU31は、転写ベルト41上の手前側の位置にレジストマーク111C〜111K、中央部の位置にレジストマーク112C〜112K、奥側の位置にレジストマーク113C〜113Kをそれぞれ形成する(ステップS111)。
【0049】
次に、形成されたレジストマークの形成位置を位置ずれ検出器RS1〜RS3により検出し(ステップS112)、各色毎の位置ずれ量を算出する(ステップS113)。算出された位置ずれ量は、EEPROM38に格納されて記憶される(ステップS114)。CPU31は、位置ずれ算出1により算出された手前側、中央部、奥側の各位置ずれ量からボウ補正量を算出してEEPROM38に記憶させておき(ステップS115)、リターンする。
【0050】
図7に戻って、CPU31は、コピーが開始されコピーが1回(枚)行われる毎に内部のコピーカウンタを1だけインクリメントする。そして、コピー回数がP回(例えば50回)に達しているか否かを判断し、P回に達していない場合は、リターンする(ステップS10で「N」、S12で「Y」、S13で「N」)。P回に達するまでのコピーについては、ステップS11で算出された位置ずれ量に基づいて画像書きこみ位置が補正される。
【0051】
コピー回数がP回に達すると(ステップS13で「Y」)、次の記録シートの給紙を一旦停止し、位置ずれ補正2を行い(ステップS14)、コピーカウンタをクリアし(ステップS15)、リターンする。位置ずれ補正2が終了すると、記録シートの給紙が再開され、引き続いてコピー動作が行われる。
図9は、位置ずれ算出2の制御動作のサブルーチンを示すフローチャートである。
【0052】
CPU31は、転写ベルト41上の手前側の位置にレジストマーク111C〜111K、奥側の位置にレジストマーク113C〜113Kをそれぞれ形成する(ステップS141)。
次に、形成されたレジストマークの形成位置を位置ずれ検出器RS1、RS3により検出し(ステップS142)、各色毎の位置ずれ量を算出する(ステップS143)。算出された位置ずれ量は、位置ずれ算出1の動作によりEEPROM38に格納されている手前側と奥側の位置ずれ量を上書きして記憶される。さらに、中央部については、レジストマークを形成していないので、位置ずれ量をブランクにして記憶して(ステップS144)、リターンする。
【0053】
CPU31は、コピー回数が再びP回に達するまでは、画像書きこみ位置を補正する際の補正内容として、位置ずれ算出2によりEEPROM38に格納された手前側と奥側の位置ずれ量とステップS115で記憶されたボウ補正量とを位置ずれ補正部34に送出する。位置ずれ補正部34は、これらのデータに基づいて画像データのアドレスを必要に応じて変更し、画像書きこみ位置の補正データを生成する。
【0054】
このように制御するのは、片面コピーモードで複数の記録シートに連続してコピーする場合には、定着部90はすでに所定の定着温度に達しており、当該コピー中における複写機内の温度変化が極めて少なく、この間に走査レンズの熱膨張量が変化して、その光学的特性が変化することはほとんどないと考えられるからである。
【0055】
従って、所定回数毎に行われる位置ずれ検出動作時には、改めて転写ベルト41の中央部にレジストマーク112C〜112Kを形成しなくても、転写ベルト41の手前側と奥側のレジストマークにより得られた位置ずれ量、および位置ずれ算出1により得られEEPROM38に格納されている前回のボウ補正量に基づいて画像書きこみ位置を補正すれば、実際に3箇所のレジストマークを形成する場合とほとんど変わらないものとなる。
【0056】
これにより所定回数毎に行われる位置ずれ検出動作時には、2箇所のレジストマークを形成するだけでも適正な位置ずれ補正を行えると共に従来に比べてレジストマークの形成に係るトナー消費量を低減できる。
(実施の形態2)
上記実施の形態1では、片面連続コピーモードにおいて所定回数毎に位置ずれ検出動作を行う場合には、転写ベルト41の中央部にレジストマークを形成しないようにして、トナー消費量を低減するようにしたが、本実施の形態2では、位置ずれ検出動作が所定のコピー回数に達した場合に行われ、その際、当該複写機1内に配設された温度センサにより検出される温度の変化量に基づいて、転写ベルト41上の中央部にレジストマーク112C〜112Kを形成するか否かを決定している。以下、本実施の形態2に係る位置ずれ検出動作を図10に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、上記実施の形態1と同一の部材についてはその名称、符号を同様に使用する。
【0057】
CPU31は、コピー中であるか否かを判断し、コピー中でない場合には(ステップS20で「N」)、リターンし、コピー中である場合には、コピー回数がP回を越えているか否かを判断する(ステップS20で「Y」、S21)。ここで、「P」は、所定のコピー回数、例えば50回を示しており、CPU31は、片面コピーモードあるいは両面コピーモードにおいてコピー回数が1回(両面コピーモードでは、1枚の記録シートに2回のコピーが行われることになる。)行われる毎に内部のコピーカウンタを1だけインクリメントし、コピー回数がP回を越えているか否かを判断する。
【0058】
コピー回数がP回を越えていない場合(ステップS21で「N」)はリターンし、P回を越えた場合(ステップS21で「Y」)は、前回に位置ずれ検出された際の複写機内の温度(これは、後述のステップS24においてEEPROM38内に格納される)と、現在の複写機内の温度との差分を算出し、これがΔT、例えば10度を越えているか否かを判断する(ステップS22)。ここで、複写機内の温度は、露光走査部60Kの近辺に配設された温度センサ(図示せず)からの温度信号をCPU31が受信することにより検出される。差分がΔTを越えている場合は(ステップS22で「Y」)、位置ずれ算出1が行われる(ステップS23)。一方、ΔT以下である場合は(ステップS22で「N」)、位置ずれ算出2が行われる(ステップS26)。位置ずれ算出1および2の動作については、上記実施の形態1と同様である。そして、CPU31は現在の複写機内の温度を温度情報としてEEPROM38に格納し(ステップS24)、コピーカウンタをクリアして(ステップS25)、リターンする。
【0059】
このように、現在の複写機内の温度と前回の位置ずれ検出動作時に検出された温度との差分がΔTを越えている場合には、温度変動により走査レンズの膨張、あるいは圧縮が大きくなることから、新たに3箇所のレジストマークを転写ベルト41上に形成して、位置ずれ量を算出し、これらに基づいて画像の書きこみ位置を補正するようにしている。その際、上述のボウ補正量も算出され、EEPROM38に格納される。一方、差分がΔT以下である場合は、走査レンズの膨張、圧縮が少ないため、ボウの大きさは前回の位置ずれ算出1のときとほとんど同じであると考えられる。
【0060】
従って、改めて転写ベルト41の中央部にレジストマーク112C〜112Kを形成しなくても、転写ベルト41の手前側と奥側のレジストマークにより得られた位置ずれ量、および位置ずれ算出1により得られEEPROM38に格納されている前回のボウ補正量に基づいて画像書きこみ位置を補正すれば、実際に3箇所のレジストマークを形成する場合とほとんど変わらないものとなる。
【0061】
これにより位置ずれ検出動作を行うときに上記差分がΔT以下である場合には、2箇所のレジストマークを形成するだけでも適正な位置ずれ補正を行えると共に、従来に比べてレジストマークの形成に係るトナー消費量を低減できる。
また、走査レンズは、温度変動だけでなく湿度変動によっても膨張、圧縮する場合がある。そこで、複写機1内部に湿度センサを設けて湿度変動を検出し、その変動量に応じて位置ずれ算出1もしくは2の切換えを行うようにしてもよい。もちろん、温度変動と湿度変動とを組み合わせて、これらの変動量に応じて位置ずれ算出1もしくは2を切換えるようにしてもよい。
【0062】
(実施の形態3)
本実施の形態3では、実行されるコピーモードが片面コピーモードと両面コピーモードのいずれであるかによって、転写ベルト41上の中央部にレジストマーク112C〜112Kを形成するか否かを決定している。以下、本実施の形態3に係る位置ずれ検出動作を図11に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、上記実施の形態1と同一の部材についてはその名称、符号を同様に使用する。
【0063】
CPU31は、まずコピー中であるか否かを判断し、コピー中でない場合には(ステップS30で「N」)、リターンし、コピー中である場合には、コピー回数がN回を越えているか否かを判断する(ステップS30で「Y」、S31)。ここで、「N」は、所定のコピー回数、例えば50回を示しており、CPU31は、片面コピーモードあるいは両面コピーモードにおいてコピー回数が1回(両面コピーモードでは、1枚の記録シートに2回のコピーが行われることになる。)行われる毎に内部のコピーカウンタを1だけインクリメントし、コピー回数がN回を越えているか否かを判断する。
【0064】
コピー回数がN回を越えていない場合(ステップS31で「N」)はリターンし、N回を越えた場合(ステップS31で「Y」)は、実行中のコピーモードが両面コピーモードであるか、片面コピーモードであるかを判断する(ステップS32)。コピーモードが両面コピーモードである場合は(ステップS32で「Y」)、位置ずれ算出1が行われる(ステップS33)。一方、片面コピーモードである場合は(ステップS32で「N」)、位置ずれ算出2が行われる(ステップS35)。位置ずれ算出1および2の動作については、上記実施の形態1と同様である。そして、CPU31は、コピーカウンタをクリアし(ステップS34)、リターンする。
【0065】
図1で説明したように、両面コピーモードの場合には、定着部90にて高温で加熱された記録シートは、温度の高いまま反転路85等でその表裏が逆転されて、再び転写ベルト41により搬送されて裏面に画像が形成されるようになっている。そのため、記録シートの熱が反転路85や搬送路81等に伝播されて複写機1内の温度が上昇し、その結果、露光走査部60C〜60Kの走査レンズが膨張変形してしまう。そこで、両面コピーモードの場合は、新たに3箇所のレジストマークを転写ベルト41上に形成して、位置ずれ量を算出し、これらに基づいて画像の書きこみ位置を補正するようにしている。その際、上述のボウ補正量も算出され、EEPROM38に格納される。一方、片面コピーモードの場合には、定着部90にて高温で加熱された記録シートは排紙トレイ92に排出されるだけなので、走査レンズが膨張、圧縮することがほとんどなく、ボウの大きさは位置ずれ算出1のときとほとんど同じであると考えられる。
【0066】
従って、転写ベルト41の手前側と奥側の位置ずれ量、および位置ずれ算出1により得られ、EEPROM38に格納されている前回のボウ補正量に基づいて画像書きこみ位置を補正すれば、実際に3箇所のレジストマークを形成する場合とほとんど変わらないものとなる。
これにより、位置ずれ検出動作を行うときのコピーモードが片面コピーモードである場合には、2箇所のレジストマークを形成するだけでも適正な位置ずれ補正を行えると共に、従来に比べてレジストマークの形成に係るトナー消費量を低減できる。
【0067】
なお、本発明は、本実施の形態に係る複写機1のように、両面コピーモードで表面がコピーされた記録シートを反転路85等で反転させて、再び転写ベルト41により搬送させて裏面にコピーさせる機構に限られず、例えば表面がコピーされた記録シートを一旦中間トレイに収納させて、当該中間トレイから記録シートを再給紙させて裏面にコピーさせる機構であっても適用できる。表面がコピーされた記録シートは、定着部90により高温に加熱されており、中間トレイに収納されたときに、その熱が周辺に伝播し、結果として複写機内の温度を上昇させるからである。
(実施の形態4)
上記実施の形態3では、不要なトナー消費をなくすために、コピーモードに応じてレジストマークの形成箇所を変えていたが、本実施の形態4では、位置ずれ検出動作を行うべきコピー回数がコピーモード別に設定されており、当該位置ずれ検出動作は、コピー回数がコピーモード別にそれぞれ設定された所定のコピー回数を越えた場合に行われるようになっている。
【0068】
図12は、本実施の形態4における位置ずれ検出動作の制御を示すフローチャートである。
CPU31は、コピー実行中のコピーモードが片面コピーモードもしくは両面コピーモードのいずれであるかを判断する(ステップS40)。コピーモードが両面コピーモードの場合は(ステップS40で「Y」)、コピー回数がNd回を越えているか否かを判断する(ステップS41)。ここで、「Nd」は、両面コピーモードにおいて位置ずれ検出動作を行うべきコピー回数を示しており、CPU31は記録シートの表面および裏面にコピーする毎に、内部のコピーカウンタを1だけインクリメントすることにより、コピー回数がNd回に達しているか否かを判断する。
【0069】
コピー回数がNd(回)を越えている場合は(ステップS41で「Y」)、位置ずれ算出1を行う(ステップS42)。位置ずれ算出1の動作については、上記実施の形態1と同様である。コピー回数がNd(回)を越えていない場合は(ステップS41で「N」)、リターンする。
一方、コピーモードが両面コピーモードでない、すなわち片面コピーモードの場合(ステップS40で「N」)は、コピー回数がNs(回)を越えているか否かを判断する(ステップS44)。 ここで、「Ns」は、片面コピーモードにおいて位置ずれ検出動作を行うべきコピー回数を示しており、NdとNsの関係をNd<Nsとして、片面コピーモードの方が位置ずれ検出動作の行われる頻度が少なくなるようにしている。
【0070】
コピー回数がNs(回)を越えている場合は(ステップS44で「Y」)、位置ずれ算出1を行う(ステップS42)。コピー回数がNs(回)を越えていない場合は(ステップS44で「N」)、リターンする。
CPU31は、ステップS42の位置ずれ算出1が行われた後に、上記コピーカウンタをクリアし(ステップS43)、リターンする。
【0071】
上述したように、両面コピーモードが実行される場合は、複写機内の温度が上昇し、これにより露光走査部60C〜60Kの走査レンズが膨張、圧縮するために、ボウが発生し易くなる。一方、片面コピーモードの実行時には、機内の温度変動が極めて少なく走査レンズの圧縮や膨張がほとんどないため、温度上昇に起因する色ずれを考慮する必要はなく、転写ベルト41が時間の経過に連れて軸方向に徐々にずれて生じる斜行などを考慮すれば足りる。そうであれば、両面コピーモード時のように頻繁に位置ずれ検出を行わなくてもよくなる。両面コピーモード時における複写機1内の温度は、比較的短時間で上昇するが、転写ベルト41の斜行などはそのような短時間に生じることは少なく、色ずれを生じさせるまでに至らないからである。
【0072】
従って、本実施の形態4では、片面コピーモードでは位置ずれ検出動作を行う頻度を従来よりも少なくなるようにして(Nd<Nsの関係)、レジストマークを形成するために要するトナー消費量を低減している。
図13は、上記コピー回数をコピー動作時間に置き換えた場合における位置ずれ検出動作の制御を示すフローチャートである。
【0073】
CPU31は、コピー実行中のコピーモードが片面コピーモードもしくは両面コピーモードのいずれであるかを判断する(ステップS50)。コピーモードが両面コピーモードの場合(ステップS50で「Y」)は、コピー動作時間がTd(秒)を越えているか否かを判断する(ステップS51)。ここで、「Td」は、両面コピーモードにおいて位置ずれ検出動作を行うべきコピー動作時間(秒)を示しており、CPU31は、コピーが行われる毎に内部のコピーカウンタで動作時間を計測し、これを積算させてコピー動作時間を得ており、これがTd(秒)に達しているか否かを判断する。
【0074】
コピー動作時間がTd(秒)を越えている場合は(ステップS51で「Y」)、位置ずれ算出1を行う(ステップS52)。位置ずれ算出1の動作については、上記実施の形態1と同様である。コピー動作時間がTd(秒)を越えていない場合は(ステップS51で「N」)、リターンする。
一方、コピーモードが両面コピーモードでない、すなわち片面コピーモードの場合(ステップS50で「N」)は、コピー動作時間がTs(秒)を越えているか否かを判断する(ステップS54)。ここで、「Ts」は、片面コピーモードにおいて位置ずれ検出動作を行うべきコピー動作時間(秒)を示しており、Td<Tsの関係になっている。
【0075】
コピー動作時間がTs(秒)を越えている場合は(ステップS54で「Y」)、位置ずれ算出1を行う(ステップS52)。コピー動作時間がTs(秒)を越えていない場合は(ステップS54で「N」)、リターンする。
CPU31は、ステップS52の位置ずれ算出1が行われた後に、上記コピーカウンタをクリアし(ステップS53)、リターンする。
【0076】
このように、コピー動作時間に基づいて位置ずれ検出動作を行う頻度を変えるようにしても(Td<Tsの関係)、レジストマークを形成するために要するトナー消費量の低減を図ることができる。なお、上記ステップS42、S52では、位置ずれ算出1により転写ベルト41の手前側、中央部、奥側にそれぞれレジストマークを形成するようにしているが、温度変動によるボウに起因する色ずれなどを考慮する必要がなければ、例えば手前側の1箇所だけにレジストマークを形成させるようにしてもよい。この場合でも色ずれを防止できると共にトナー消費量を低減させるという効果も得られる。
(変形例)
なお、本発明は、上記実施の形態1〜4に限定されないのは言うまでもなく、以下のような変形例を考えることができる。
【0077】
(1)上記実施の形態1〜4におけるレジストマーク111C〜111K、112C〜112K、113C〜113Kは、それぞれ第1直線部とこの第1直線部と45°の角度をなす第2直線部とを連結させた構成となっているが、このような構成に限られず、副走査方向に平行な直線部とこの直線と一定の角度をなす直線部が含まれておればよい。また、その角度も45°に限定する必要はない。
【0078】
また、各色のレジストマークの形成個数は、転写ベルト41上の手前側、中央部、奥側の3箇所の位置に限定されず、それ以上であってもよい。また、位置ずれ算出2では、手前側と奥側の2箇所にレジストマークを形成したが、例えば、転写ベルト41の斜行が色ずれを生じさせる程度でない場合には、手前側だけに形成するようにしてもよい。
【0079】
(2)上記実施の形態1〜4では、フルカラーのタンデム型複写機について説明したが、作像ユニットが1個のみの単色の複写機であってもよい。この場合にはもちろん色ずれの問題は生じないが、単色の場合であっても上述のようにして書込み位置を補正することにより直線性に優れた原稿に忠実な複製画像を形成することが可能となる。この場合は、転写ベルト41上の手前側、中央部、奥側であって主走査方向に平行な直線上の位置にレジストマークをそれぞれ形成し、これらを位置ずれ検出器RS1〜RS3で検出する。そして、主走査方向については上記検出ラインからのずれ量を、副走査方向についてはタイミングローラ75の駆動開始時からレジストマークが検出されるまでのカウント数を計数しておき、これと位置ずれが発生していない場合における所定カウント数との差分を求めてずれ量をそれぞれ算出するようにすればよい。
【0080】
また、本発明は、複写機に限らず、レーザプリンタなど転写ベルトを利用する全ての画像形成装置に適用可能である。
【0081】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、制御手段が装置の状態に応じてレジストマークの形成箇所の数を変化させるので、不要なレジストマークが形成されることがなくなり、これにより適正な位置ずれ補正を行いつつ当該レジストマークの形成に要するトナー消費量を低減できる。
【0082】
また、前記制御手段は、連続画像形成モードの実行開始時、および当該モードの実行中に所定の画像形成回数に達した時に、前記レジストマークを形成させると共に、前記実行中に形成させるレジストマークの形成箇所を前記実行開始時の形成箇所よりも少なくさせる。これにより、当該モード実行中にレジストマークを形成する場合には、従来に比べて形成箇所が少なくなるので、レジストマークの形成に要するトナー消費量を低減できる。
【0083】
また、前記制御手段は、装置の状態が装置内環境のことであって、前記環境の変化が所定の範囲内である場合には、前記レジストマークの形成箇所を前記所定の範囲内にない場合よりも少なくさせる。これにより、例えば装置内の温度変動が少ない場合には、レジストマークの形成箇所が従来よりも少なくなるのでレジストマークの形成に要するトナー消費量を低減できる。
【0084】
また、前記制御手段は、装置の状態として片面形成モード、あるいは両面形成モードが設定されている場合に、レジストマークの形成箇所を両面形成モードよりも片面形成モードの方が少なくなるように制御する。これにより、片面形成モードが設定されている場合には、レジストマークの形成箇所が従来よりも少なくなるので、レジストマークの形成に要するトナー消費量を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタンデム型複写機の構成を示す図である。
【図2】上記複写機に設置される位置ずれ検出器の回路構成の一例を示す図である。
【図3】上記複写機に設置される制御部のブロック図である。
【図4】転写ベルトの手前側、中央部、奥側の位置にそれぞれ形成されるレジストマークの例を示す図である。
【図5】位置ずれ検出器で検出された検出信号の波形を示す図である。
【図6】転写ベルトの手前側と奥側の位置にそれぞれ形成されるレジストマークの例を示す図である。
【図7】片面連続コピーモードにおける位置ずれ検出の制御動作を示すフローチャートである。
【図8】位置ずれ算出1の制御動作のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図9】位置ずれ算出2の制御動作のサブルーチンを示すフローチャートである。
【図10】位置ずれ検出の制御動作の別の例を示すフローチャートである。
【図11】位置ずれ検出の制御動作のさらに別の例を示すフローチャートである。
【図12】位置ずれ検出の制御動作のさらに別の例を示すフローチャートである。
【図13】位置ずれ検出の制御動作のさらに別の例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
20 プリンタ部
30 制御部
31 CPU
33 画像メモリ
34 位置ずれ補正部
36 RAM
37 ROM
38 EEPROM
40 記録シート搬送部
41 転写ベルト
42 駆動ローラ
50C〜50K 画像プロセス部
51C〜51K 感光体ドラム
60C〜60K 露光走査部
81、83 搬送路
85 反転路
90 定着部
111C〜111K、112C〜112K、113C〜113K レジストマーク
121〜128 検出信号
RS1〜RS3 位置ずれ検出器

Claims (4)

  1. 画像書き込み手段によって像担持体に画像を書き込み、これを転写材搬送体もしくは当該転写材搬送体により搬送されてくる転写材上に転写して作像する画像形成装置であって、
    前記画像書き込み手段を制御し、前記転写材搬送体の搬送面上の搬送方向と直交する方向における1箇所以上にレジストマークを形成させる制御手段と、
    前記転写材搬送体の搬送面に形成されたレジストマークを検出して、その検出結果に基づき当該レジストマークの位置ずれ量を算出する算出手段と、
    前記算出手段の算出結果に基づき前記画像書き込み手段による画像書き込み位置を補正する画像書き込み位置補正手段とを備え、
    前記制御手段は、装置の状態に応じて前記転写材搬送体の搬送面上の搬送方向と直交する方向における前記レジストマークの形成箇所の数を変化させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記装置の状態は、画像形成の動作状態のことであって、
    前記制御手段は、前記画像形成の動作状態として、連続して給紙される記録シートの第1面に画像形成を行う連続画像形成モードが設定されている場合に、当該連続画像形成モードの実行開始時、および当該モードの実行中に所定の画像形成回数に達した時に前記レジストマークを形成させると共に、前記実行中に形成させるレジストマークの形成箇所を前記実行開始時の形成箇所よりも少なくさせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記装置の状態は、装置内環境のことであって、
    前記制御手段は、前記環境の変化が所定の範囲内である場合に、前記レジストマークの形成箇所を前記所定の範囲内にない場合よりも少なくさせることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記装置の状態は、画像形成の動作状態のことであって、
    前記制御手段は、前記画像形成の動作状態として、記録シートの第1面に画像形成が行われる片面形成モード、あるいは記録シートの第2面にも画像形成が行われる両面形成モードが設定されている場合に、レジストマークの形成箇所を両面形成モードよりも片面形成モードの方が少なくなるように制御することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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