JP2001016883A - 回動体駆動装置、回動体駆動方法及び画像形成装置 - Google Patents

回動体駆動装置、回動体駆動方法及び画像形成装置

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JP2001016883A
JP2001016883A JP11183098A JP18309899A JP2001016883A JP 2001016883 A JP2001016883 A JP 2001016883A JP 11183098 A JP11183098 A JP 11183098A JP 18309899 A JP18309899 A JP 18309899A JP 2001016883 A JP2001016883 A JP 2001016883A
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Hideyuki Kurahashi
秀幸 倉橋
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 感光体ドラムなどの無駄な消耗を防止し、ま
た、迅速に画像形成を開始することができる回動体駆動
装置を提供する。 【解決手段】 転写ベルト41の回動面に、その走行方
向に対して基準マーク47を複数設け、各基準マーク4
7の設定位置と、速度マーク46により検出される前記
回動面の各位置における走行速度とを対応付けて記憶し
ておく。そして、マーク検出センサSE2によって検出
された基準マークをカウントした値から、マーク検出セ
ンサSE2により検出された基準マークの番号を特定
し、前記記憶している内容を参照することにより、特定
した基準マークが検出された時点の回動面の回動位置を
特定して、モータ45の回転速度制御(フィードフォワ
ード制御)を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回動体を駆動する
回動体駆動装置、回動体駆動方法、及び画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】一般的に、画像形成装置において、転写
紙等の転写媒体を搬送する転写媒体搬送ベルト(以下、
「転写ベルト」という。)、当該転写ベルトを駆動する
転写ベルト駆動ローラ(以下、単に、「駆動ローラ」と
いう。)、像担持体ドラム(例えば感光体ドラム、以
下、単に「ドラム」ともいう。)等の回動体を駆動する
に際しては、回動体を駆動するモータに特に原因がない
場合でも、駆動ローラやドラムの偏芯等に起因して前記
回動体の回動に速度ムラが生じる場合があることが知ら
れている。
【0003】この速度ムラが生じると、単色の画像を形
成する場合においても画像濃度に粗密が生じたり、ま
た、いわゆるタンデム型の画像形成装置などのように、
複数色のトナーを用いてそれぞれ形成された画像を多重
転写することによりフルカラー画像を形成するような場
合には、色ズレの原因となり、画像品質が低下するなど
の問題がある。そこで、前記回動体の速度ムラを補正す
る技術が種々考案されている。
【0004】ここで、上記転写ベルトとしては、射出成
形にて製造されたシームレスベルトが用いられることが
多く、製造上の理由からベルトの厚さにムラが生じるこ
とがあるため、この厚さのムラによっても速度ムラが生
じることがある。この速度ムラは、転写ベルトの回動周
期を一周期として周期的に発生するものであるから、こ
れをフィードフォワード制御を用いて補正する方法が考
案されている。フィードフォワード制御は、フィードバ
ック制御と比較して、よりリアルタイムの制御を行うこ
とができるという利点があるからである。
【0005】さて、上記のように、転写ベルトの回動の
一周期を単位として発生する速度ムラをフィードフォワ
ード制御により補正するためには、通常、転写ベルトの
回動位置の位相を検出するための基準点を設定し、これ
を検出する必要がある。従来のフィードフォワード制御
においては、例えば、当該基準点を表すマーク(以下、
「基準マーク」という。)を転写ベルト上に一つ設けて
おいて、当該基準マークをセンサで検出し、基準マーク
が検出された位置から補正を開始したり、あるいは画像
形成後に、基準マークの位置がセンサのやや手前近傍と
なるように空回動させておくなどの対応がなされてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来に技術においては、基準マークを検出するためや、画
像形成後の空回動として、場合によっては転写ベルトの
一周分に近い量だけ空回動させる必要が生じる場合があ
る。ここで、いわゆるタンデム型の画像形成装置など、
転写ベルトが長くなる場合には、かなりの時間、空回動
を行う必要が生じる場合があり、この空回動により転写
ベルトの寿命が短くなってしまうという問題点を有して
いた。
【0007】また、画像形成後は転写ベルトをそのまま
放置しておき、次回の画像形成の前に、基準マークを検
出するため転写ベルトを空回動させる場合には、その分
画像形成の開始が遅くなるという問題もある。本発明
は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであっ
て、上記の如く回動体の回動の一周期に対応して生じる
回動体の速度ムラをフィードフォワード制御を用いて補
正するに際し、転写ベルトなどの無駄な消耗を防止する
ことができ、また、迅速に画像形成を開始することがで
きる回動体駆動装置、回動体駆動方法及び画像形成装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る回動体駆動装置は、モータを駆動源と
して走行駆動される回動体の回動面の走行速度に関する
情報を前記回動面の各位置について少なくとも一周分記
憶し、当該記憶内容に基づきモータの回転速度を制御す
ることによって、前記回動面の走行速度を制御して回動
体を駆動する回動体駆動装置であって、前記回動面に、
その走行方向に対して複数設けられた基準マークと、前
記基準マークを検出するマーク検出センサと、前記マー
ク検出センサによって検出された基準マークをカウント
する計数手段と、前記計数手段によるカウント値から、
前記マーク検出センサにより検出された基準マークの番
号を特定する基準マーク特定手段と、前記各基準マーク
の番号と前記回動面の各位置とを対応付けて記憶する記
憶手段とを有し、前記記憶手段の記憶内容を参照し、特
定した基準マークが検出された時点の回動面の回動位置
を特定して、前記モータの回転速度制御を行うことを特
徴としている。
【0009】この構成によれば、前記複数の基準マーク
の一つを検出した時点からフィードフォワード制御を開
始することができるため、迅速に基準マークの検出がで
き、従って、転写ベルトなどの無駄な消耗を防止し、ま
た、迅速に画像形成を開始することができる。また、本
発明に係る回動体駆動方法は、モータを駆動源として走
行駆動される回動体の回動面の走行速度に関する情報
を、前記回動面の各位置について少なくとも一周分記憶
し、当該記憶内容に基づきモータの回転速度を制御する
ことによって、前記回動面の走行速度を制御して回動体
を駆動する回動体駆動方法であって、前記回動面に、そ
の走行方向に対して予め複数設けられた基準マークを検
出し、検出した前記基準マークをカウントしておくこと
により、前記検出された基準マークの番号を特定し、特
定した基準マークから、当該基準マークが検出された時
点の回動面の回動位置を特定して、前記回転速度制御を
行うことを特徴とする。
【0010】さらに、本発明に係る画像形成装置は、異
なる色の画像を作像する作像手段を複数備え、それぞれ
の作像手段で作像された各色の画像を転写ベルトまたは
転写ベルトにより搬送される転写媒体上に重ね合せて転
写することにより画像を形成する画像形成装置におい
て、前記転写ベルトの一回転を一周期として発生する各
色間の色ズレの度合いを転写ベルト周面の各位置につい
て少なくとも一周分記憶する第1の記憶手段と、前記転
写ベルト周面に、その走行方向に対して複数設けられた
基準マークと、前記基準マークを検出するマーク検出セ
ンサと、前記マーク検出センサによって検出された基準
マークの番号を、前記マーク検出センサが検出した基準
マークのカウント値から特定する基準マーク特定手段
と、各基準マークの番号と転写ベルト周面の前記各位置
とを対応付けて記憶する第2の記憶手段と、前記第2の
記憶手段の記憶内容を参照し、特定した基準マークが検
出された時点の転写ベルト周面の回転位置を特定し、第
1の記憶手段の記憶内容に基づいて、色ズレが解消する
ように各作像手段における作像タイミングを制御する制
御手段とを備えることを特徴としている。
【0011】この画像形成装置によれば、前記複数の基
準マークの一つを検出した時点から、作像手段による作
像タイミングの制御を開始することができるため、従っ
て、転写ベルトなどの無駄な消耗を防止し、また、迅速
に画像形成を開始することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)以下、本発明の
第1の実施の形態として、本発明に係る回動体駆動装置
を、画像形成装置の一例としてのタンデム型フルカラー
複写機(以下、単に「複写機」という。)に適用した場
合を例として、図面を参照しながら説明する。
【0013】(1)複写機の全体構成 図1は、本実施の形態に係る複写機の全体構成を示す概
略断面図である。本実施の形態の複写機1は、大きく分
けて原稿画像を読み取る画像読取部10と、読み取った
画像を転写紙上にプリントして再現する画像形成部20
とから構成されている。
【0014】画像読取部10は、原稿ガラス板(不図
示)に載置された原稿の画像をスキャナを移動させて読
み取る公知のものであって、スキャナに設置された露光
ランプの照射により得られた原稿画像からの反射光を、
CCDカラーイメージセンサ(以下、単に「CCDセン
サ」という)により電気信号に変換した後、さらにAD
変換して、レッド(R)、グリーン(G)、ブルー
(B)の多値デジタル信号からなる画像データを得る。
【0015】この画像読取部10で得られた各色成分ご
との画像データは、制御部100において各種のデータ
処理を受け、更にシアン(C)、マゼンタ(M)、イエ
ロー(Y)、ブラック(K)の各再現色の画像データに
変換される(以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ックの各再現色をC、M、Y、Kと表記し、各再現色に
関連する構成部分の番号には、このC、M、Y、Kを添
字として付加する)。
【0016】C、M、Y、Kの画像データは、制御部1
00内の画像メモリ103(図3参照)に各再現色ごと
に格納され、転写紙など転写媒体の供給と同期して、後
述するタイミングで走査ラインごとに読み出されて、対
応するLEDアレイ52C〜52Kの駆動信号となる。
画像形成部20は、周知の電子写真方式により画像を形
成するものであって、転写紙搬送部40と、C、M、
Y、Kの各色の作像部50C〜50Kと、転写紙搬送部
40の転写紙搬送方向上流側(以降、単に「上流側」と
いう)から転写紙Sを給送する給紙部60と、搬送方向
下流側(以降、単に「下流側」という)に配置された定
着部70とからなる。
【0017】転写紙搬送部40は、駆動ローラ42及び
従動ローラ43に転写ベルト41を張架して構成され
る。駆動ローラ42は、搬送モータ45(図2参照)に
より矢印a方向に回転駆動され、この回転駆動により、
転写ベルト41が矢印b方向に走行する。各作像部50
C〜50Kは、転写ベルト41の転写紙搬送面に対向し
て上流側から下流側に沿って所定間隔で配置される。
【0018】各作像部50C〜50Kは、感光体ドラム
51C〜51Kの周囲に、公知の帯電チャージャ、現像
器および転写チャージャ53C〜53K、クリーナなど
が配されて構成される。感光体ドラム51C〜51Kの
両端部下方の位置には、それぞれ転写ベルト41を介し
て一対の圧接ローラ44C〜44K(図面奥側のローラ
については不図示)が、各感光体ドラム51C〜51K
を圧接するように設けられており、これにより、転写ベ
ルト41の駆動力が確実に各感光体ドラム51C〜51
Kに伝達されて、各感光体ドラム51C〜51Kが矢印
c方向に回転する。
【0019】また、給紙部60は、転写紙を収納する給
紙カセットと、この転写紙を給紙カセットから繰り出す
ためのピックアップローラおよび転写ベルト41に送り
出すタイミングをとるためのレジストローラなどからな
る。各感光体ドラム51C〜51Kの表面は、上記LE
Dアレイ52C〜52Kによる露光を受ける前にクリー
ナで表面の残存トナーが除去された後、帯電チャージャ
により一様に帯電されており、このように一様に帯電し
た状態でLEDアレイ52C〜52Kによる露光を受け
ると、感光体ドラム51C〜51Kの表面に静電潜像が
形成される。
【0020】各感光体ドラム51C〜51Kの表面に形
成された静電潜像は、それぞれ各色の現像器により現像
され、これにより感光体ドラム51C〜51Kの表面に
C、M、Y、Kのトナー像が形成される。形成されたト
ナー像は、各転写位置において転写ベルト41の裏面側
に配設された転写チャージャ53C〜53Kの静電的作
用により、上流側から転写紙搬送部40により搬送され
てくる転写紙上に順次転写されていく。
【0021】この際、各色の作像動作は、各色のトナー
像が、搬送されてくる転写紙の同じ位置に重ね合わせて
転写されるように、上流側から下流側に向けてタイミン
グをずらして実行される。各色のトナー像が多重転写さ
れた転写紙は、転写ベルト41により定着部70にまで
搬送される。定着部70のローラは内部にヒータを備え
ており、転写紙は、ここで高温で加圧され、その表面の
トナー粒子がシート表面に融着して定着された後、排紙
トレイ上に排出される。
【0022】なお、画像読取部10の上面の操作しやす
い位置には、操作パネル90が設けられており、ここか
ら操作者がコピー開始の指示やコピー枚数の設定、プリ
ントモードの指定などのキー入力を行う。この操作パネ
ル90には、液晶表示板などで構成される表示部が設け
られ、操作者により設定されたコピーモードや各種のメ
ッセージを表示するようになっている。
【0023】次に、本実施の形態における基準マークの
設定について詳細に説明する。図2は、転写紙搬送部4
0の外観を示す斜視図である。同図に示されるように、
本実施の形態の転写ベルト41には、転写ベルト走行方
向から見て一方の端部に転写ベルト41の走行速度を検
出するための等間隔の線分パターンである速度検出マー
ク(以下、「速度マーク」という。)46が予め印刷さ
れており、もう一方の端部には、これも等間隔の線分パ
ターンである複数の基準マーク47が予め印刷されてい
る。
【0024】本実施の形態では、速度マーク46は、転
写ベルト41の長手方向に沿って等間隔に設けられた
(n+1)個の線分からなり、転写ベルト41が走行す
るにつれて、センサSE1により順次検出されることに
より、転写ベルト41の走行速度が検出される。この速
度の検出の原理は、例えばロータリーエンコーダを用い
て回転軸の回転速度を求めるのと同じである。
【0025】また、基準マーク47は、転写ベルト41
の長手方向に沿って等間隔に設けられた(m+1)個の
線分からなり、転写ベルト41が走行するにつれて、セ
ンサSE2により順次検出される。本実施の形態では、
例えば電源投入時に最初にセンサSE2により検出され
た基準マークから、検出された基準マーク47の数を計
測しており、それにより、検出された基準マーク47の
を特定することとしている。即ち、基準マーク47を特
定することにより、転写ベルト41のセンサSE2に対
する走行位置の検出が可能となっている。
【0026】なお、センサSE1及びSE2としては、
いずれも公知のフォト・インタラプタ型のセンサを用い
ることができる。即ち、発光部と受光部とが、所定の隙
間を持って対向配置されており、当該隙間を対応する前
記各マークが通過するように配置されている。なお、本
実施の形態の転写ベルト41には、例えばポリエチレン
テレフタレート(PET)などの光を透過させる材質を
用いている。
【0027】なお、速度マーク46の間隔としては、そ
の検出結果から速度ムラを検出し、搬送モータ45の駆
動を制御する必要があるから、搬送モータ45の駆動パ
ルス数や、上記センサSE1の検出制度なども考慮して
適切な間隔に設定する必要がある。一方、基準マーク4
7の間隔は、通常は上記速度マーク46よりかなり広く
てもよく、転写ベルト41の周長などを考慮して適切な
間隔に設定する。
【0028】(2)制御部100の構成 図3は、本実施の形態における制御部100の構成を示
す機能ブロック図である。同図に示されるように、制御
部100は、CPU101に、画像信号処理部102、
RAM104、ROM105、EEPROM106など
が接続されて構成されている。画像信号処理部102に
は、画像メモリ103が接続される。なお、CPU10
1にはセンサSE1及びセンサSE2の他、操作パネル
90が接続されており、操作者からの入力を受け付ける
ようになっている。
【0029】さらに、画像信号処理部102には、画像
読取部10を駆動する画像読取部駆動部110が接続さ
れ、当該画像読取部駆動部110がスキャナモータ及び
露光ランプを制御して、CCDセンサから取得した画像
データが画像信号処理部102に入力される。前述した
如く、画像信号処理部102にて所定の画像処理を施さ
れることにより、C、M、Y、Kの各再現色に対応した
画像データが画像メモリ103に格納され、画像形成部
20を駆動する画像形成部駆動部120は、当該画像デ
ータに基づいて画像形成を行うように各部の制御を行
う。画像形成部駆動部120は、具体的には、LEDア
レイ駆動部121、搬送モータ駆動部122を含んでい
る。
【0030】LEDアレイ駆動部121は、CPU10
1による制御を受けて、画像メモリ103から走査ライ
ンごとに画像データを読み出し、所定のタイミングで各
LEDアレイ52C〜52Kを駆動する。搬送モータ駆
動部122は、CPU101の制御により搬送モータ4
5を駆動する。RAM105は、各種制御変数や設定な
どを一時的に格納するとともに、プログラム実行の際の
記憶領域を提供する。ROM106には、画像読取部1
0や画像形成部20の各部を制御する制御プログラム
や、後述のレジストパターンを形成させるためのデータ
などが予め記憶されている。不揮発性の書き込み可能メ
モリであるEEPROM106には、例えば転写ベルト
41の走行速度データなどが記憶される。
【0031】ここで、上記転写ベルト41の走行速度デ
ータ(以下、単に「速度データ」という。)の内容につ
いて説明する。図4は、本実施の形態における速度デー
タの内容の一例を示す図である。本実施の形態では、図
4(a)に示される転写ベルト41の一周期分の速度デ
ータを保持する速度テーブル1061と、同図(b)に
示されるアドレステーブル1062の二つのテーブルを
用いる。
【0032】速度テーブル1061には、上記(n+
1)個の線分を含む速度マーク46をセンサSE1によ
り順次検出して得られた転写ベルト41の一周期分の速
度データがアドレス0からnまでの領域に格納される。
この速度データの取得方法については後述する。アドレ
ステーブル1062には、上記(m+1)個の線分を含
む基準マーク47のそれぞれのマークの番号と、当該番
号に対応する基準マーク47が検出された時点における
速度データが格納されている、前記速度テーブル106
1内のアドレスとの対応関係を保持している。既述の通
り、本実施の形態の基準マーク47は、転写ベルト41
上においてすべて等間隔に形成されているため、それぞ
れのマークに固有の番号を割り振ることはできない。従
って、例えば電源投入後に、最初にセンサSE2により
検出された基準マークを0番の基準マークとし、以後検
出された順番に番号を割り振る。本実施の形態では、セ
ンサSE2により検出された基準マークの検出本数をカ
ウントしてRAM104に記憶しておき、当該カウント
値から、検出された基準マークが何番の基準マークかを
特定するようにしている。このアドレステーブル106
2の内容の作成方法についても後述する。
【0033】(3)制御部100の処理内容 次に、本実施の形態における制御部100の処理内容に
ついて説明する。図5は、制御部100の処理内容を示
すフローチャートである。同図に示されるように、制御
部100は、初期設定(S1)の後、転写ベルト41の
走行速度の記録処理を行う(S2)。この走行速度の記
録処理が、上記速度テーブル1061及びアドレステー
ブル1062の内容の格納処理であるから、ここで、こ
の処理内容を詳細に説明する。
【0034】図6は、上記転写ベルト走行速度記録処理
の詳細な内容を示すフローチャートである。走行速度記
録処理においては、まず、基準クロックによる搬送モー
タ45の駆動を開始し(S101)、最初の基準マーク
が検出されるのを待つ(S102)。本実施の形態で
は、最初の基準マークが検出されると(S102で
Y)、当該最初の基準マークを0番目の基準マークとす
るため、検出された基準マークの番号を保持する変数m
kに0を設定する(S103)。
【0035】その後、転写ベルト41の走行速度を検出
すべく、速度マーク46の一の線分の検出を待ち(S1
04)、最初の速度マークが検出された場合に(S10
4でY)、速度データを格納すべき前記速度テーブル1
061のアドレスを表す変数adsに0を設定して(S
105)、次の速度マーク46の線分の検出を待つ(S
106)。
【0036】次の速度マークが検出された場合(S10
6でY)、当該速度マークの検出により転写ベルト41
の当該走行位置における走行速度が検出できるので、検
出された速度データを、速度テーブル1061のads
番目のアドレスに対応する領域に格納する(S10
7)。次に、変数adsの値が所定の値nを超えている
か否かの判定を行う(S108)。この所定の値nは、
上記の如く速度マーク46が(n+1)本の線分からな
るところの当該nであって、転写ベルト41上に形成さ
れる速度マークの総数から1を減算した値であるととも
に、速度テーブル1061のアドレスの上限値である。
即ち、変数adsがnを超えた場合には、転写ベルト4
1の走行の一周期分の速度データが既に速度テーブル1
061に格納されたこととなるので、転写ベルトの走行
速度記録処理を終了する(S108でY)。
【0037】一方、変数adsがnを超えていない場合
(S108でN)には、センサSE2からの出力を参照
し、基準マークが検出されていない場合には(S109
でN)、変数adsに1を加算して(S114)、ステ
ップS106へと戻る。これにより、順次速度データが
速度テーブル1061に格納されることとなる。ステッ
プS109にて基準マークが検出された場合には(S1
09でY)、変数mkの値に1を加算する(S11
0)。そして、変数mkが所定の値mを超えているか否
かを判定する(S111)。この所定の値mは、転写ベ
ルト41上に形成されている基準マークの総数から1を
減算した値に対応するものである。本ステップで変数m
kの値がmを超えている場合には(S111でY)、m
kに0を設定して(S112)、ステップS113へと
進む。本実施の形態では、ステップS102からステッ
プS106において説明したように、mk=0に対応す
る基準マーク、即ち最初にセンサSE2により検出され
た基準マークの検出時点においては、まだ速度マーク4
6を用いた転写ベルト41の走行速度データを取得して
おらず、従って、0番目の基準マークに対応する速度デ
ータは、この走行速度記録処理の最後に取得する必要が
あるからである。その後、アドレステーブルのマーク番
号mkに対応する領域にその時点における速度データを
格納した、速度テーブル1061のアドレスであるad
sの値を格納し(S113)、変数adsの値に1を加
算して(S114)、ステップS106へと戻る。
【0038】以上のように、転写ベルト41の走行速度
記録処理を終了すると、図5のフローチャートへと戻
り、操作者からのコピー開始指示があるのを待って(S
3でY)、内部タイマーをスタートさせる(S4)。そ
して、画像読取部10による通常の原稿読取処理(S
5)を行った後、モータ回転速度制御処理を行う(S
6)。このモータ回転速度制御処理は、速度テーブル1
061に格納した転写ベルト41の速度データを用いた
フィードフォワード制御により、搬送モータ45の回転
速度の制御を行う処理である。以下、モータ回転速度制
御処理の詳細について説明する。
【0039】図7は、モータ回転速度制御処理の詳細な
内容を示すフローチャートである。モータ回転速度制御
においては、まず、基準クロックを用いた搬送モータ4
5の駆動を開始し(S201)、センサSE2による基
準マークの検出を待って(S202でY)、最初に検出
された基準マーク47のマーク番号を判定する(S20
3)。この基準マークの番号判定は、上記したようにR
AM104に記憶されている、センサSE2により検出
された基準マークのカウント値に基づいて行う。具体的
には、制御部100において、当該カウント値が転写ベ
ルト41上に形成された基準マーク47の総数(m+
1)に達したときに、当該カウント値をクリアするよう
にしておけば、最初に基準マークが検出された場合に、
当該検出された基準マークのマーク番号を容易に特定す
ることができる。
【0040】基準マークの番号が判定できれば、当該番
号に基づいてアドレステーブル1062から、検出され
た基準マークに対応する速度テーブル1061のアドレ
スadsを特定することができるので(S204)、速
度テーブル1061から速度データを取得し、取得され
た速度データに基づいて搬送モータ45を駆動する基準
クロックを補正する(S205)。この基準クロックの
補正は、例えば以下のように行うことができる。
【0041】即ち、搬送モータ45を基準クロックRI
を用いて回転駆動した場合の転写ベルト41の走行速度
(基準速度)をVIとし、速度テーブル1061から取
得された実際の走行速度がVxであったとすると、VI
とVxとの差分に応じて基準クロック信号を補正する。
具体的には、走行速度Vxが基準速度VIよりも速い場
合には、その分搬送モータ45の回転速度が遅くなるよ
うに基準クロック信号の周波数を変更し、その反対に、
走行速度Vxが基準速度VIよりも遅い場合には、その
分搬送モータ45の回転速度が速くなるように基準クロ
ック信号の周波数を変更する。走行速度Vxと基準速度
VIとが等しい場合には基準クロックの補正は不要であ
る。
【0042】以上のように基準クロックの補正を行う
と、次の速度マークが検出されるのを待って(S206
でY)、速度テーブル1061のアドレスを表す変数a
dsに1を加算する(S207)。ここで、adsが所
定の値n、即ち速度テーブル1061の領域のアドレス
の上限値を超えた場合には(S208でY)、adsに
0を設定する(S209)。そして、画像形成が終了す
るまで(S210でY)、上記ステップS205からS
209の処理を繰り返し、画像形成が終了すると搬送モ
ータ45の駆動を停止する(S211)。
【0043】以上に説明したように、本実施の形態によ
れば、転写ベルト41に予め設けた複数の基準マーク4
7のうちの一つを検出すれば、搬送モータ45の駆動制
御を開始することができるので、その分、転写ベルト4
1の消耗を防止することができ、また、画像形成の開始
を早くすることができる。なお、本実施の形態では、速
度マーク46により検出された、転写ドラム41の各回
動位置における走行速度と、基準マーク47とを対応付
けてテーブルに格納するようにしたが、あえて基準マー
ク47を設けず、センサSE1により検出された速度マ
ーク46の数をカウントするようにしてもよい。即ち、
速度マーク46のカウント値から検出された速度マーク
46を特定し、速度テーブル1061のみを用いてフィ
ードフォワード制御を行うようにすることも可能であ
る。この場合には、速度マーク46の各線分が、基準マ
ーク47の役割を果たすこととなる。
【0044】また、本実施の形態では、速度マーク46
を用いて転写ベルト41の走行速度検出を行ったが、走
行速度の検出は他の方法で行ってもよい。さらに、本実
施の形態では、転写ベルト41の一周分の走行速度を実
際に計測して速度テーブル1061に格納するようにし
たが、転写ベルト41の厚みから転写ベルト41の走行
速度を求めて、その結果を予めROMなどに格納してお
くようにしてもよい。即ち、駆動ローラ42に巻きかか
っている転写ベルト41の部分が厚い場合には、駆動ロ
ーラ42の軸心から転写ベルト41の外周面までの距離
が長くなり、そのため、駆動ローラ42の一定回転量に
対する転写ベルト41の走行距離が長くなり、その結果
として、走行速度が速くなる。一方、駆動ローラ42に
巻きかかっている転写ベルト41の部分が薄い場合に
は、走行速度は遅くなる。従って、転写ベルト41の走
行方向の厚みの分布を調べれば、転写ベルト41の一周
分の走行速度が予測できるため、当該一周分の走行速度
と基準マークとを対応づけて記憶しておくことが可能だ
からである。もっとも、この場合は、例えば複数の原点
マークの中の一本について、例えば線幅を広くしておく
などの方法により、0番目の基準マークを特定する必要
がある。
【0045】また、本実施の形態では、本発明を転写ベ
ルト41の駆動制御に適用する場合について説明した
が、転写ベルト41の駆動制御に限定されるわけではな
く、感光体ドラムの駆動制御に適用することも可能であ
る。速度マークや基準マークを感光体ドラム表面の周方
向に形成しておき、反射型のフォトセンサを用いて検出
するようにすればよいからである。
【0046】(実施の形態2)次に、本発明の第2の実
施の形態について説明する。本実施の形態では、搬送モ
ータ45の駆動を制御するのではなく、搬送モータ45
の回転速度は一定としたままで、各感光体ドラム51C
〜51Kへの画像書込みタイミングを制御することによ
って各再現色間における色ズレの防止を図る場合につい
て説明する。
【0047】本実施の形態においては、転写ベルト41
の走行速度制御を行うわけではないので、転写ベルト4
1上には速度マーク46を形成する必要はなく、その替
わりに速度マーク46よりも転写ベルト41の中央寄り
の部分に、後述するレジストマークを形成するようにし
ている。従って、センサSE1は、このレジストマーク
が検出できる位置に設けられている。また、本実施の形
態では、転写ベルト41が一周する間に、各感光体ドラ
ムがちょうどr回転(rは正の整数)するような構成と
なっている。
【0048】さらに、ROM105には、速度データ取
得のための制御プログラムや、モータの速度制御のため
のプログラムに替わって、色ズレ補正用のプログラム
や、各色のレジストマークの印字データなどが格納され
ている。EEPROM106には、後述のレジストパタ
ーン検出動作により得られた補正データが格納される。
本実施の形態の複写機は、以上に説明した点を除く他
は、第1の実施の形態に係る複写機とほぼ同じ構成であ
る。従って、以下の説明は、第1の実施の形態と異なる
部分を中心として行う。
【0049】(1)LEDアレイ駆動部121の構成 本実施の形態では、LEDアレイ52C〜52Kによる
画像書込みタイミングを制御することにより色ズレ防止
を行うため、当該制御の内容を説明するに先立ち、ま
ず、LEDアレイ駆動ユニット121の構成について説
明する。図8は、LEDアレイ駆動部121の構成を示
すブロック図である。本実施の形態の複写機では、各再
現色に対応して、LEDアレイ駆動ユニットとして12
1C〜121Kの四つを有しているが、当該四つのユニ
ットの構成は同一であるから、ここではLEDアレイ駆
動部121Cを例として説明する。同図8に示されるよ
うに、本実施の形態のLEDアレイ駆動部121Cは、
オシレータ1211、クロックカウンタ1212、単安
定マルチバイブレータ1213、1214、プログラマ
ブルカウンタ1215、画像読出部1216、シフトレ
ジスタ1217、ラッチレジスタ1218、LEDドラ
イバ1219を含んでいる。
【0050】オシレータ1211は、基本クロックを発
生し、クロックカウンタ1212は、この基本クロック
を分周して、画素ごとの読み出しのタイミングを決定す
るシフトクロックやラッチ信号を発生する。また、プロ
グラマブルカウンタ1215は、上記基本クロックとC
PU101からの制御信号によりストローブ信号を発生
する。
【0051】画像読出部1216は、画像メモリ103
から画像データを複数の走査ラインごとに次々と読み込
んでいき、シフトレジスタ1217に送る。シフトレジ
スタ1217は、クロックカウンタ1212からシフト
クロックを受信するごとに画像読出部1216から一画
素ずつ読み出して、内部のレジスタに順番に格納してい
き、ちょうど一走査ライン分の画素を読み取るとクロッ
クカウンタ1212から単安定マルチバイブレータ12
13を介してラッチ信号が送られるので、ラッチレジス
タ1218は当該ラッチ信号を受信してシフトレジスタ
1217に格納された一走査ライン分の画像データをラ
ッチする。
【0052】一方、プログラマブルカウンタ1215
は、オシレータ1211からの基本クロックとCPU1
01からの書込みタイミング補正データ(後述)に基づ
きストローブ信号の発生のタイミングを変えた補正パル
スを生成し、単安定マルチバイブレータ1214を介し
てLEDドライバ1219に送る。LEDドライバ12
19は、当該ストローブ信号を受信するたびに、ラッチ
レジスタ1218の対応する画素の濃度データ値をLE
D駆動信号に変換し、LEDアレイ52Cの各LED素
子を駆動させる。
【0053】上記書込みタイミング補正データは、特に
駆動むらによる色ズレを解消するように生成されてお
り、詳しい内容については後述する。なお、Kの画像の
走査ラインごとの書込みタイミングは、基準パルスに従
って実行されるので、プログラマブルカウンタ1215
は、基本クロックを分周して基準パルスを生成するよう
な、通常のカウンタでもよい。
【0054】(2)色ズレ補正処理の内容 次に、色ズレ補正処理の詳細な内容について説明する。
この色ズレ補正処理は、まず、転写ベルト41の一周分
に形成された所定のレジストパターンから、Kに対する
C、M、Yの色ズレ量のデータを取得し、このデータを
上記書込みタイミング補正データとして、色ズレを解消
するように、各色の感光体ドラムへの走査ラインごとの
書込みタイミングを補正することによって達成される。
以下、補正の各工程について詳細に説明する。
【0055】まず、レジストパターンの形成について説
明する。図9(a)は、色ズレ量検出動作の際に転写ベ
ルト41上に形成されるレジストマークの一例を示す図
である。同図に示されるように、本実施の形態における
レジストマークは、転写ベルト41の走行方向(副走査
方向)に直交する方向(主走査方向)に平行にK、Y、
M、Cの直線のレジストマークを、この色の順に1mm
の間隔をおいて印字されるタイミング(クロック数)で
各LEDアレイを駆動して形成する。なお、この形成さ
れた4本1組のレジストマークを、以下、「単位レジス
トパターン」という。この単位レジストパターンをさら
に10mmごとに形成されるようなタイミングで各色の
LEDアレイを駆動し、そのベルト走行方向に沿った形
成幅が転写ベルト41の一周分の周長とほぼ同じく若し
くは少し超えるまで繰り返し形成させる。
【0056】続いて、レジストパターンの検出による色
ズレデータの生成について説明する。感光体ドラム51
C〜51Kによって転写ベルト41上に形成された各レ
ジストパターンは、転写ベルト41の回動と共に、セン
サSE1により検出され、その検出信号がCPU101
に送出される。CPU101は、上記検出信号に基づき
単位レジストパターンの組ごとにC、M、YのKに対す
る色ズレ量を算出する。実施には、所定周波数のクロッ
クをカウントしていき、それぞれのレジストマークを検
出したときのクロック数(時間)により各レジストパタ
ーン間の距離を特定する。
【0057】なお、このクロック数で示される間隔に、
転写ベルト41の走行速度を乗じると距離の単位で表す
ことができる。例えば、ある単位レジストパターンにつ
いてKのレジストマークとCのレジストマークの間隔が
距離単位で、2.03mmと求められたとすると、上述
のように本来KとCとのレジストマークは、2mmの間
隔となるタイミングで形成するように制御しているはず
であるから、その色ズレ量は、2(mm)−2.03
(mm)=−0.03(mm)となる。このようにし
て、各単位レジストパターンについて、Kに対する各
C、M、Yのレジストマークの色ズレ量を算出し、これ
らのクロック数に換算した値を、転写ベルト41のセン
サSE2による各基準マーク47の検出のタイミングと
関連付けてグラフにプロットしていくと、図9(b)の
ような各色の色ズレ量の変化を示すデータ(以下、単に
「色ズレデータ」という。)を得ることができる。
【0058】横軸は、転写ベルト41が一周するのに必
要な時間であり、0番の基準マークの検出時を原点とし
ている。また、縦軸は、各色のKに対する相対的色ズレ
量(上述の如くクロック数で表される。)であり、正の
場合には当該色の画像の方がKの画像よりも副走査方向
に早く形成されることを示し、負のときは逆方向に色ズ
レしていることを示す。A(Y)、A(M)、A(C)
は、それぞれY、M、CのKに対する色ズレデータを示
す。
【0059】もちろん、感光体ドラムが一周する間に形
成される単位レジストパターンの数は限られているの
で、実際には、図9(b)に示すような連続的なデータ
は得られない。CPU101は、当該検出データ間を二
次元補間法など適当な補間方法によって、後述のタイミ
ング補正を実行するのに必要な密度まで補間し、補間後
のデータを補正データとして、これらの補正データA
(Y)、A(M)、A(C)を一旦、RAM104内に
格納する。
【0060】次に、書込みタイミング補正処理について
説明する。上記補正データA(Y)、A(M)、A
(C)に基づき、プログラマブルカウンタ1215にお
いて、各色のLEDアレイ52による走査ラインごとの
書込みタイミングを補正する。図10は、Mの画像の書
込みタイミング補正について説明するための模式図であ
る。図10(a)は、上記のようにして求められた書込
みタイミング補正データであり、図9(b)と同じもの
である。
【0061】制御部100から指示されたMの画像の感
光体ドラム51Mへの書込みタイミングがt1からt2
までであったとすると、当該時刻の位相に該当するMの
補正データに基づき、図10(b)に示すように走査ラ
インの書込みタイミングを補正したパルス(タイミング
補正パルス)を作成する。すなわち、色ズレがない場合
に実行される通常の書き込みのタイミングを示す基準パ
ルスのパルス発生のタイミングにおける補正データの色
ズレ量を当該基準パルスの発生時刻に加算若しくは減算
することにより補正パルスを得る。例えば、基準パルス
のうちのP3のときに色ズレ量はh3となるが、このh
3は正であるため、上述したように、この場合には、M
の画像がKの画像より当該色ズレ量だけ先に進んだ状態
で形成される。従って、その時間分だけ遅らせてMの走
査ラインを描画しなければならない。そこで基準パルス
P3に対して当該補正量h3だけ遅らす方向に補正して
補正パルスP3’を得る。また、補正量が負の部分では
逆に当該Mの走査ラインの描画タイミングを基準パルス
より当該補正量だけ進ませる処理を行う。
【0062】このようにして、プログラマブルカウンタ
1215は、基準パルス列を補正したタイミング補正パ
ルス列を生成して、単安定マルチバイブレータ1214
を介してLEDドライバ1219に送出することにより
書込みタイミングを連続的に補正する。 (3)制御部100の処理内容 次に、本実施の形態における、制御部100の処理内容
について説明する。なお、本実施の形態における複写機
の制御動作は、図5にて説明した第1の実施の形態の処
理内容において、ステップS2における「転写ベルト走
行速度記録処理」に替えて「色ズレデータ取得処理」が
実行され、ステップS6の「モータ回転速度制御処理」
が削除されたものとなっている。また、ステップS7の
「画像書込み処理」の内容が通常の内容とは異なってい
るので、以下、異なる点を中心にして説明する。
【0063】図11は、色ズレデータ取得処理の内容を
示すフローチャートである。同図に示されるように、色
ズレデータ取得処理では、まず、センサSE2により基
準マークを検出し、検出した基準マークのマーク番号
を、検出した基準マークのカウント値から特定する(S
301)。基準マークが特定できると、CPU101
は、ROM105から各色のレジストマークの印字デー
タを読み出してLEDアレイ駆動部121を介して各色
のLEDアレイ52C〜52Kを駆動するとともに、画
像形成部駆動部120を介して画像形成部20の各部を
駆動し、転写ベルト41上に図9(a)に示したように
単位レジストパターンを転写ベルト41の一周分繰り返
して形成させる(S302)。
【0064】そして、上記レジストパターンをセンサS
E1で検出し、各色の単位レジストパターンごとにKの
レジストパターンに対するC、M、Yのレジストマーク
の相対的位置ズレ量を色ズレ量として算出していき、転
写ベルト41に設けた各基準マークと対応した各色の色
ズレ量の変動量のデータ(図9(b)の色ズレデータA
(Y)、A(M)、A(C))を得る(S303)。上
記のようにして生成された色ズレデータA(Y)、A
(M)、A(C)を書込みタイミング補正データとして
EEPROM106に格納する(S304)。
【0065】次に、上記の処理により格納された書込み
タイミング補正データに基づき、画像書込み処理を行う
場合の処理内容について説明する。図12は、本実施の
形態における画像書込み処理の内容を示すフローチャー
トである。同図に示されるように、本実施の形態の画像
書込み処理では、まず、センサSE2により基準マーク
47を検出し、検出された基準マークを特定する(S4
01)。この基準マークの特定は、これまでと同様に、
センサSE2により検出された基準マークの数のカウン
ト値から行うことができる。
【0066】基準マークが特定できると、CPU101
は、ROM105に記憶されている補正データA
(Y)、A(M)、A(C)の、その時点における書込
みタイミング補正データの位相が判別できるので、該当
する書込みタイミングに相当する部分のデータに従って
LEDアレイ駆動部121でタイミング補正パルスを生
成させ(S402)、この補正パルスに基づいて各色の
LEDアレイ52C、52M、52Yの駆動することに
より色ズレを解消させる(S403)。
【0067】以上に説明したように、本実施の形態にお
いては、転写ベルト41に予め設けた複数の基準マーク
の内の一つを検出すると、画像形成(画像書込み)処理
の開始が可能となる。従って、転写ベルト41の空回動
による消耗を防止することが可能となり、また、画像形
成の開始を迅速にすることができる。 <変形例>以上、本発明の種々の実施の形態について説
明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に示さ
れた具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、
以下のような変形例を考えることができる。
【0068】(1)即ち、上記各実施の形態では、基準
マーク47を転写ベルト41上に等間隔で形成するよう
にしたが、本発明においては、検出された基準マークの
数をカウントするのであるから、特に等間隔である必要
はなく、基準マーク47の各線分間の間隔は任意の設定
として構わない。 (2)また、上記各実施の形態では、転写ベルト41上
を搬送される転写紙に順次各再現色の画像を多重転写す
るタイプの画像形成装置を例として説明したが、本発明
は、中間転写体としての転写ベルトに一旦各色の画像を
重ね合せた後、一括して転写紙に転写する、いわゆる中
間転写体方式のタンデム型画像形成装置に適用すること
も可能である。
【0069】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る回動体駆動
装置によれば、モータを駆動源として走行駆動される回
動体の回動面の走行速度に関する情報を前記回動面の各
位置について少なくとも一周分記憶し、当該記憶内容に
基づきモータの回転速度を制御することによって、前記
回動面の走行速度を制御して回動体を駆動する回動体駆
動装置であって、前記回動面に、その走行方向に対して
複数設けられた基準マークと、前記基準マークを検出す
るマーク検出センサと、前記マーク検出センサによって
検出された基準マークをカウントする計数手段と、前記
計数手段によるカウント値から、前記マーク検出センサ
により検出された基準マークの番号を特定する基準マー
ク特定手段と、前記各基準マークの番号と前記回動面の
各位置とを対応付けて記憶する記憶手段とを有し、前記
記憶手段の記憶内容を参照し、特定した基準マークが検
出された時点の回動面の回動位置を特定して、前記モー
タの回転速度制御を行うようにしているので、転写ベル
トなどの無駄な消耗を防止することができ、また、画像
形成の開始を迅速にすることができるという効果があ
る。
【0070】また、本発明に係る画像形成装置によれ
ば、異なる色の画像を作像する作像手段を複数備え、そ
れぞれの作像手段で作像された各色の画像を転写ベルト
または転写ベルトにより搬送される転写媒体上に重ね合
せて転写することにより画像を形成する画像形成装置に
おいて、前記転写ベルトの一回転を一周期として発生す
る各色間の色ズレの度合いを転写ベルト周面の各位置に
ついて少なくとも一周分記憶する第1の記憶手段と、前
記転写ベルト周面に、その走行方向に対して複数設けら
れた基準マークと、前記基準マークを検出するマーク検
出センサと、前記マーク検出センサによって検出された
基準マークの番号を、前記マーク検出センサが検出した
基準マークのカウント値から特定する基準マーク特定手
段と、各基準マークの番号と転写ベルト周面の前記各位
置とを対応付けて記憶する第2の記憶手段と、前記第2
の記憶手段の記憶内容を参照し、特定した基準マークが
検出された時点の転写ベルト周面の回転位置を特定し、
第1の記憶手段の記憶内容に基づいて、色ズレが解消す
るように各作像手段における作像タイミングを制御する
制御手段とを備えるようにしているので、上記回動体駆
動装置と同様、転写ベルトなどの無駄な消耗を防止する
ことができ、また、画像形成の開始を迅速にすることが
できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る複写機の全体構成を
示す概略断面図である。
【図2】転写紙搬送部40の外観を示す斜視図である。
【図3】制御部100の構成を示す機能ブロック図であ
る。
【図4】速度データの内容の一例を示す図である。
【図5】制御部100の処理内容を示すフローチャート
である。
【図6】第1の実施の形態における転写ベルト走行速度
記録処理の詳細な内容を示すフローチャートである。
【図7】第1の実施の形態におけるモータ回転速度制御
処理の詳細な内容を示すフローチャートである。
【図8】LEDアレイ駆動部121の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】(a)色ズレ量検出動作の際に転写ベルト41
上に形成されるレジストマークの一例を示す図である。 (b)色ズレデータの内容の一例を示す図である。
【図10】画像の書込みタイミング補正について説明す
るための模式図である。
【図11】第2の実施の形態における色ズレデータ取得
処理の内容を示すフローチャートである。
【図12】第2の実施の形態における画像書込み処理の
内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 画像読取部 20 画像形成部 40 転写紙搬送部 41 転写ベルト 42 駆動ローラ 43 搬送ローラ 44C〜44K 圧接ローラ 45 搬送モータ 46 速度マーク 47 基準マーク 50C〜50K 作像部 51C〜51K 感光体ドラム 52C〜52K LEDアレイ 53C〜53K 転写チャージャ 60 給紙部 70 定着部 90 操作パネル 100 制御部 101 CPU 102 画像信号処理部 103 画像メモリ 104 RAM 105 ROM 106 EEPROM 110 画像読取部駆動部 120 画像形成部駆動部 121C〜121K LEDアレイ駆動ユニット 1211 オシレータ 1212 クロックカウンタ 1213,1214 単安定マルチバイブレータ 1215 プログラマブルカウンタ 1216 画像読出部 1217 シフトレジスタ 1218 ラッチレジスタ 1219 LEDドライバ
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Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータを駆動源として走行駆動される回
    動体の回動面の走行速度に関する情報を前記回動面の各
    位置について少なくとも一周分記憶し、当該記憶内容に
    基づきモータの回転速度を制御することによって、前記
    回動面の走行速度を制御して回動体を駆動する回動体駆
    動装置であって、 前記回動面に、その走行方向に対して複数設けられた基
    準マークと、 前記基準マークを検出するマーク検出センサと、 前記マーク検出センサによって検出された基準マークを
    カウントする計数手段と、 前記計数手段によるカウント値から、前記マーク検出セ
    ンサにより検出された基準マークの番号を特定する基準
    マーク特定手段と、 前記各基準マークの番号と前記回動面の各位置とを対応
    付けて記憶する記憶手段とを有し、 前記記憶手段の記憶内容を参照し、特定した基準マーク
    が検出された時点の回動面の回動位置を特定して、前記
    モータの回転速度制御を行うことを特徴とする回動体駆
    動装置。
  2. 【請求項2】 モータを駆動源として走行駆動される回
    動体の回動面の走行速度に関する情報を、前記回動面の
    各位置について少なくとも一周分記憶し、当該記憶内容
    に基づきモータの回転速度を制御することによって、前
    記回動面の走行速度を制御して回動体を駆動する回動体
    駆動方法であって、 前記回動面に、その走行方向に対して予め複数設けられ
    た基準マークを検出し、検出した前記基準マークをカウ
    ントしておくことにより、前記検出された基準マークの
    番号を特定し、特定した基準マークから、当該基準マー
    クが検出された時点の回動面の回動位置を特定して、前
    記回転速度制御を行うことを特徴とする回動体駆動方
    法。
  3. 【請求項3】 異なる色の画像を作像する作像手段を複
    数備え、それぞれの作像手段で作像された各色の画像を
    転写ベルトまたは転写ベルトにより搬送される転写媒体
    上に重ね合せて転写することにより画像を形成する画像
    形成装置において、 前記転写ベルトの一回転を一周期として発生する各色間
    の色ズレの度合いを転写ベルト周面の各位置について少
    なくとも一周分記憶する第1の記憶手段と、 前記転写ベルト周面に、その走行方向に対して複数設け
    られた基準マークと、 前記基準マークを検出するマーク検出センサと、 前記マーク検出センサによって検出された基準マークの
    番号を、前記マーク検出センサが検出した基準マークの
    カウント値から特定する基準マーク特定手段と、 各基準マークの番号と転写ベルト周面の前記各位置とを
    対応付けて記憶する第2の記憶手段と、 前記第2の記憶手段の記憶内容を参照し、特定した基準
    マークが検出された時点の転写ベルト周面の回転位置を
    特定し、第1の記憶手段の記憶内容に基づいて、色ズレ
    が解消するように各作像手段における作像タイミングを
    制御する制御手段とを備えることを特徴とする画像形成
    装置。
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