JP2016090860A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2016090860A
JP2016090860A JP2014226387A JP2014226387A JP2016090860A JP 2016090860 A JP2016090860 A JP 2016090860A JP 2014226387 A JP2014226387 A JP 2014226387A JP 2014226387 A JP2014226387 A JP 2014226387A JP 2016090860 A JP2016090860 A JP 2016090860A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner pattern
image
toner
adjustment
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2014226387A
Other languages
English (en)
Inventor
吉田 晃
Akira Yoshida
晃 吉田
藤森 仰太
Kota Fujimori
仰太 藤森
加余子 田中
Kayoko Tanaka
加余子 田中
菜摘 松江
Natsumi Matsue
菜摘 松江
木村 和史
Kazufumi Kimura
和史 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2014226387A priority Critical patent/JP2016090860A/ja
Priority to US14/877,502 priority patent/US9442420B2/en
Publication of JP2016090860A publication Critical patent/JP2016090860A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/06Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing
    • G03G15/08Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for developing using a solid developer, e.g. powder developer
    • G03G15/0822Arrangements for preparing, mixing, supplying or dispensing developer
    • G03G15/0848Arrangements for testing or measuring developer properties or quality, e.g. charge, size, flowability
    • G03G15/0856Detection or control means for the developer level
    • G03G15/0862Detection or control means for the developer level the level being measured by optical means
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/50Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control
    • G03G15/5054Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control by measuring the characteristics of an intermediate image carrying member or the characteristics of an image on an intermediate image carrying member, e.g. intermediate transfer belt or drum, conveyor belt
    • G03G15/5058Machine control of apparatus for electrographic processes using a charge pattern, e.g. regulating differents parts of the machine, multimode copiers, microprocessor control by measuring the characteristics of an intermediate image carrying member or the characteristics of an image on an intermediate image carrying member, e.g. intermediate transfer belt or drum, conveyor belt using a test patch

Abstract

【課題】トナーパターンの直前に形成された画像の影響による濃度変動を抑制でき、画像濃度の均一化、ひいては画質向上に寄与する画像形成装置を提供する。【解決手段】中間転写体上で光学センサ40により検知される位置に、画像処理に用いるトナーパターンPが画像面積率を段階的に変化させて形成される。印刷時には非画像領域に、プロセスコントロールで決定した作像条件を用いてトナーパターンが形成される。このトナーパターンの直前の画像面積率は0である。これと条件を合わせるべく、トナーパターンPは現像スリーブの1周分の長さRaに相当する領域の画像面積率が0となるように形成され、さらに、トナーパターンPの直前には目標付着量決定用のトナーパターンP1が形成される。現像スリーブの1周分手前での画像面積率が0となることによりトナーパターンP1の濃度が高くなり、トナーパターンPには影響しない。【選択図】図15

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
複写機等の電子写真方式の画像形成装置では、温度や湿度等の使用環境の変化や経時変化に起因して、画像濃度が変化するという問題がある。このため、常に安定した画像濃度を得るべく、感光体等の像担持体上に濃度検知用の階調パターンを作成してその濃度を光学センサにより検知し、検知結果に基づいて作像条件を変更するという手法が広く用いられている。この手法による調整動作は、一般的にプロセスコントロールと呼ばれている。
特許文献1には、画像形成動作中(以下、「印刷中」ともいう)の用紙と用紙との間、すなわち非画像部にトナーパターンを作成してそのトナー付着量を光学センサで検知し、検知結果に基づいて画像濃度を一定に制御する方法が記載されている。この方法では、非画像形成時のプロセスコントロールで決定した作像条件を用いて、印刷中に作成するトナーパターンと同一のトナーパターンを作成し、該トナーパターンを光学センサで検知して求められたトナー付着量を目標値に設定するようになっている。
ところで、像担持体の帯電電位、像担持体に対する潜像書込強度、現像バイアス、現像剤のトナー濃度などが一定であるときには、トナーパターンのトナー付着量は一定となるはずである。しかしながら、実際にはトナーパターンのトナー付着量はトナーパターンの直前に形成された画像の画像面積率によって影響を受けることがある。
この問題に対処すべく、特許文献1には、トナーパターンに対応する現像スリーブの1周分手前の領域の画像面積率に応じて、トナーパターンを光学センサで検知して算出したトナー付着量の値を補正する方法が記載されている。このようにすることで、直前の画像によって生じるトナーパターンのトナー付着量の誤差を低減することが可能となる。
しかしながら、プロセスコントロール時に作成される階調パターンが直前に形成された画像の影響を受けた場合、前提となる目標値がずれているため、印刷時のトナーパターンの付着量を補正して適正な値を求めても、濃度変動が生じる懸念がある。また、プロセスコントロール時に作成される階調パターンが直前に形成された画像の影響を受けない場合でも濃度変動が生じる懸念がある。
すなわち、プロセスコントロール時に作成される階調パターンは、段階的に濃度が濃くなっていくため、画像面積率の低いパターン前半部が、パターン後半部に対して直前に形成された画像として影響を及ぼし、パターン後半部では段階的な条件変更に対応しない濃度変動が生じる懸念がある。
本発明は、このような現状に鑑みてなされたもので、トナーパターンの直前に形成された画像の影響による濃度変動を抑制でき、画像濃度の均一化、ひいては画質向上に寄与する画像形成装置の提供を、その主な目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体に回転しながらトナーを供給して該像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像剤担持体を備えた現像装置と、トナーパターンを担持して移動するトナーパターン担持体と、トナーパターンに光を照射してその反射光を検知するトナーパターン検知手段と、非画像形成時又は画像形成動作中に前記トナーパターン担持体に調整用トナーパターンを形成し、該調整用トナーパターンからの反射光を前記トナーパターン検知手段で検知し、その出力をトナー付着量に変換することにより、適正なトナー付着量を得るべく作像条件を変更する調整モードと、を有し、前記調整用トナーパターンを形成するときに、前記調整用トナーパターンの前記現像剤担持体の1周分手前に、該1周分手前の画像面積率が低いことに起因する前記調整用トナーパターンのトナー付着量の増加を抑制するための付着量抑制画像を形成する。
また、本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体に回転しながらトナーを供給して該像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像剤担持体を備えた現像装置と、トナーパターンを担持して移動するトナーパターン担持体と、トナーパターンに光を照射してその反射光を検知するトナーパターン検知手段と、非画像形成時に前記トナーパターン担持体に調整用トナーパターン1を形成し、該調整用トナーパターン1からの反射光を前記トナーパターン検知手段で検知し、その出力をトナー付着量に変換することにより、適正なトナー付着量を得るべく作像条件を変更する調整モードと、画像形成時に調整用トナーパターン2を非画像領域に作成し、前記トナーパターン検知手段を用いて該調整用トナーパターン2を検知し、その出力をトナー付着量に変換することにより、適正なトナー付着量を得るべく作像条件を変更する第2の調整モードと、を有し、トナーパターン1の少なくとも前記現像剤担持体の1周分手前の画像面積率と、調整用トナーパターン2の少なくとも前記現像剤担持体の1周分手前の画像面積率とが一致するように調整用トナーパターン1及び調整用トナーパターン2を作成する。
本発明によれば、トナーパターンの直前に形成された画像の影響による濃度変動を抑制でき、画像濃度の均一化、ひいては画質向上に寄与する。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタの概要構成図である。 非印刷時の調整動作を示すフローチャートである。 トナーパターンの電位と現像バイアスとの関係を示す図である。 非印刷時の調整用トナーパターン1(ベタ階調パターン)を示す平面図である。 光学センサの構成を示す概要断面図である。 ブラックトナーにおける光学センサの正反射光出力とトナーパターン濃度との関係を示す図である。 カラートナーにおける光学センサの拡散反射光出力とトナーパターン濃度との関係を示す図である。 複数のトナーパターンに対する光学センサの出力を示す図である。 非印刷時のトナーパターン(ドット階調パターン)を示す平面図である。 ドット階調パターンにおける面積率の変化を示す図で、(a)はシアントナーについての図、(b)はブラックトナーについての図である。 印刷時の調整動作を示すフローチャートである。 調整用トナーパターン2とその作成領域を示す平面図である。 現像スリーブの周方向と画像濃度との関係を示す図である。 現像スリーブ上のトナー量と現像スリーブの電位との関係を示す図である。 非印刷時の調整用トナーパターン1の作成例を示す要部平面図である。 第3の実施形態における調整用トナーパターン1の作成例を示す要部平面図である。
以下、本発明の実施形態を図を参照して説明する。
図1は、本実施形態に係る画像形成装置としてのフルカラー方式のカラープリンタの概要構成図である。カラープリンタ1の装置本体2内の略中央部には、像担持体としての4つのドラム状の感光体3Y、3M、3C、3BKが、水平方向に等間隔で並列に配置されている。符号の添え字Y、M、C、BKは、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色を示している。以下において、これらの添え字は適宜省略する。
イエロー画像用の感光体3Yについて説明する。感光体3Yは、例えば直径30〜100mm程度のアルミニウム円筒表面に光導電性物質である有機半導体層を設けた構造よりなり、図中時計回り方向に回転駆動される。感光体3Yの下方側周囲には、静電写真プロセスに従い、帯電ローラ4Y、現像剤担持体としての現像ローラ(以下、「現像スリーブ」ともいう)5Yを有する現像装置6Y、クリーニング装置7Y等の作像手段が順に配設されている。これらは1つの筐体内に一体的に収容されてプロセスカートリッジを構成し、プロセスカートリッジは装置本体2に対して着脱自在となっている。用いるトナーの色が異なるだけで、マゼンタ、シアン、ブラック画像用の感光体3M、3C、3BK側についても同様である。感光体としてはベルト状のものを用いてもよい。
各プロセスカートリッジの下方には、静電潜像を形成するための露光装置8が設けられている。露光装置8は、各色の画像データに対応したレーザ光を、帯電ローラによって一様に帯電された感光体3Y、3M、3C、3BKに対して照射しながら走査する。各帯電ローラ4と各現像ローラ5との間には、この露光装置8から照射されるレーザ光が感光体3Y、3M、3C、3BKに向けて入り込むように細長いスペース(スリット)が確保されている。露光装置8としては、レーザ光源、ポリゴンミラー等を用いたレーザスキャン方式のものを示したが、LEDアレイと結像手段とを組合せた方式の露光装置を用いることもできる。
感光体3Y、3M、3C、3BKの上部には、複数のローラ9、10、11により支持されて反時計回り方向に回転駆動されるトナーパターン担持体としての中間転写ベルト12が設けられている。ここでは、中間転写ベルト12がトナーパターン担持体であるが、感光体3上のトナーパターンを直接検知する場合には感光体がトナーパターン担持体としてなる。また、用紙等の記録媒体を搬送しながら感光体上のトナー像を直接記録媒体に転写し、記録媒体上にトナーパターンを形成する場合には、記録媒体がトナーパターン担持体としてなる。
中間転写ベルト12は、各感光体3Y、3M、3C、3BKに対して共通なものであり、各感光体3Y、3M、3C、3BKの現像工程後の一部が接触するようにほぼ水平状態で扁平に配置されている。中間転写ベルト12の内周部には、各感光体3Y、3M、3C、3BKに対向させて転写ローラ13Y、13M、13C、13BKが設けられている。中間転写ベルト12の外周部においては、例えば、ローラ11に対向する位置にクリーニング装置14が設けられている。クリーニング装置14は、中間転写ベルト12の表面に残留する不要なトナーを除去する構成を有している。
中間転写ベルト12は、例えば、基体の厚さが50〜600μmの樹脂フィルム或いはゴムを基体とするベルトであって、感光体3Y、3M、3C、3BKからのトナー像を転写可能とする抵抗値を有する。感光体3、帯電ローラ4、現像装置6、クリーニング器7、露光装置8からなるトナー像作成部により各感光体3上にトナー像が作成され、これらのトナー像は転写ローラ13により中間転写ベルト12上に重ね合わせるように転写される。
装置本体2内において、露光装置8の下方には複数段、本例では2段の給紙カセット23、24が引き出し自在に配設されている。これらの給紙カセット23、24内に収納された記録媒体としての用紙Sは、対応する給紙ローラ25、26により選択的に給紙される。給紙された用紙Sは、2次転写位置に向けて搬送経路27をほぼ垂直に搬送される。中間転写ベルト12の側方には無端状の搬送ベルト35が配設されている。搬送ベルト35のループ内において、2次転写手段としての2次転写ローラ18が中間転写ベルト12の支持ローラの一つであるローラ9と対向するように設けられている。ローラ9と2次転写ローラ18は中間転写ベルト12及び搬送ベルト35を挟んで圧接され、所定の転写ニップを形成する。
2次転写位置の直前の搬送経路27には、2次転写位置への給紙タイミングをとるレジストローラ対28が設けられている。2次転写位置の上方には、搬送経路27に連続し、装置本体2の上部の排紙スタック部29に繋がる搬送排紙経路30が形成されている。搬送排紙経路30中には定着ローラと加圧ローラとを有する定着装置31や、排紙ローラ対32等が配設されている。装置本体2内において、排紙スタック部29の下部の空間には、各感光体3Y、3M、3C、3BKで用いる各色のトナーを収納し、そのトナーを対応する現像装置6にポンプ等により搬送供給可能なトナー容器収納部33が設けられている。
上記構成のカラープリンタ1において、用紙Sに画像を形成する動作について説明する。まず、パーソナルコンピュータ(以下、「PC」という)、スキャナー、ファクシミリ等から、出力画像に対応する画像信号がコントローラ50に伝送される。
コントローラ50は、この画像信号を後述する制御動作により決定された適正な出力画像信号に変換し、露光装置8に伝送する。露光装置8では半導体レーザから出射されたイエロー用の画像データ対応のレーザ光が帯電ローラ4Yにより一様に帯電された感光体3Yの表面に照射され、これにより感光体3Yに静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置6Yによる現像処理を受けてイエロートナーで現像され、可視像となり、感光体3Yと同期して移動する中間転写ベルト12上に転写ローラ13Yによる転写作用を受けて転写される。
このような潜像形成、現像、転写動作は感光体3M、3C、3BK側でもタイミングをとって順次同様に行われる。この結果、中間転写ベルト12上には、イエローY、マゼンタM、シアンC及びブラックBKの各色のトナー画像が順次重なり合ったフルカラートナー画像として担持され、搬送される。
一方、給紙カセット23、24のいずれかから用紙Sが給紙され、搬送経路27を通ってレジストローラ対28へと搬送される。中間転写ベルト12上のフルカラートナー画像とタイミングをとって用紙Sがレジストローラ対28より送り出され、2次転写ローラ18の作用により中間転写ベルト12上のフルカラートナー画像が用紙S上に転写される。フルカラートナー画像が転写された用紙Sは搬送ベルト35により定着装置31へと搬送され、定着装置31による定着処理を経て排紙ローラ対32により排紙スタック部29上に排紙される。
両面印刷の場合は、定着後の用紙Sを切換爪38を切り換えることにより反転路36へ導き、切換爪39を切り換えることにより反転後の用紙Sを再給紙路37からレジストローラ対28へと再給紙して用紙の表裏を反転させる。このとき、中間転写ベルト12上には裏面画像となるトナー像を形成して担持させておき、用紙Sの裏面(第二面)にトナー像を転写して定着装置31による定着処理を経て排紙ローラ対32により排紙スタック部29上に排紙する。
ここではフルカラー印刷の場合で説明したが、特定色あるいはブラックによるモノクロ印刷時であっても、使用されない感光体が存在するだけで、動作的には同様である。
図2に基づいて、非印刷時の濃度制御(以下、「非印刷時制御」という)を説明する。
非印刷時とは、電源オン後の立ち上げ動作時や画像出力前後の感光体3の空走時等の、画像形成装置1が画像出力をしていない非画像形成時をいう。非印刷時制御は調整モードにて実行される。
一般に、画像形成装置では、一度画像濃度を検知して濃度補正をしても、濃度は経時的にずれていく。特に、画像形成装置内部の温湿度が変化したときや長い放置時間があったときは、濃度はずれる傾向にある。また、出力枚数が増えるにつれて濃度はずれていく。
そこで、実験的に定められた所定の出力枚数を印刷した後や、画像形成装置内部に設置した温湿度検知センサが実験的に求められた閾値以上の変化を検出したとき、あるいは実験的に決定された放置時間を超えて画像形成装置が使用されなかったとき等を作像条件の調整タイミングとして定め、コントローラ50の内部のメモリに記憶させておく。コントローラ50は、内部に記憶しているプログラムに従い、上記のような調整タイミングにあるかどうかを判断する(S1)。調整タイミングに来ていると判断されると、図3に示すように、現像装置6の帯電バイアス、現像バイアスが切り替えられ、露光装置8により図4に示すような階調性のトナーパターンが感光体3上にレーザフル点灯で露光される。
ここで、トナーパターンとは、階調パターン全体を意味することもあり、階調パターンを構成する個々のトナーパターンを意味することもある。フル点灯とは、図4のトナーパターンに相当する領域はレーザ光でドットを作ることなく露光し続けることをいう。このように露光すると、露光後のトナーパターンの感光体電位は図3に示すようにほぼ同じ値となる。
このトナーパターンに対して、図3に示すように現像バイアスを段階的に切り替えていくと、トナーパターン電位と現像バイアスとの差に比例してトナーが増えるように現像がなされる。その結果、図4に示すように、濃度の異なる10個のトナーパターン(調整用トナーパターン1)が各色の感光体上に形成される(図2(S2))。トナーパターンは、感光体3上のレーザスキャン方向(以下、「主走査方向」という)の前(F)、後(R)及び中央(C)の3箇所、つまり中間転写ベルト12の移動方向と直交方向の端部領域と中央領域に作られる。図4では、上からブラック、シアン、マゼンタ、イエローのトナーパターンが形成されている。トナーパターンの大きさが小さいほど、トナー消費量が少なくなる。
本実施形態のトナーパターンは矩形状であり、主走査方向の長さは5mm、中間転写ベルト12の移動方向であって主走査方向と直交する副走査方向の長さは7mmである。帯電バイアスを現像バイアスと同期して切り替えるのは、現像バイアスと帯電バイアスの差が大きすぎると2成分現像装置ではキャリアが感光体3に付着する等の不具合が出るからである。トナーパターンの副走査方向の間隔は4mmである。図4において、階調パターンの全長Lは434mm、感光体ドラム間のピッチL1は110mmである。
感光体3上に形成されたトナーパターンは、転写ローラ13により中間転写ベルト12上に転写される。その結果、図4に示すように、中間転写ベルト12上にはその前(F)、後(R)及び中央(C)の3箇所に各色10個のトナーパターンが形成される。次いで、トナーパターンの反射濃度がトナーパターン検知手段としての反射型の光学センサ40F、C、Rにより検出される(図2、S3)。図4に示すように、光学センサ40Cは像光中心に位置し、光学センサ40Cと光学センサ40F、40Rとの距離L2はそれぞれ160mmである。図4において、符号Kは基準ポイントを示している。
光学センサ40は、例えば図5に示すように、発光素子40B−1、正反射光受光素子40B−2及び拡散反射光受光素子40B−3を有している。光学センサを、以下単にセンサともいう。発光素子40B−1の照射光は、中間転写ベルト12上で反射する。正反射光は正反射光受光素子40B−2で検知され、拡散反射光は拡散反射光受光素子40B−3で検知される。
図6は、ブラックトナーパターンの濃度に対する正反射光受光素子40B−2の出力の例を示す図である。ブラックトナーの場合、トナー量が増えるにつれて正反射光が減るので、正反射光受光素子40B−2を用いて濃度制御を行う。
一方、カラートナーパターンの濃度に対する拡散反射光受光素子40B−3の出力は、例えば図7に示すようになる。カラートナーの場合、トナー量が増えるにつれて拡散反射光が増えるので、拡散反射光受光素子40B−3を用いて濃度制御を行う。
複数(ここでは10個)のトナーパターンのセンサ出力は、例えばブラックトナーパターンでは図8に示すようになる。中間転写ベルト12の移動に伴ってセンサ直下をトナーパターンが通過すると、ブラックトナーパターンの濃度に応じてセンサ出力が時間的に変化する。
このセンサ出力に対して、トナーパターンの無い地肌部分と区別できる閾値を設定し、その閾値からセンサ出力が下がったところをトリガにしてトナーパターン位置又はトナーパターン濃度に対応するセンサ出力を特定する。4つの感光体3Y、3M、3C、3BKのいずれかにおいて、最初にトナーパターンを書き込んだタイミングをトリガにして、各部品のレイアウトとプロセス線速とからセンサ直下にトナーパターンが来るタイミングを予測することができる。よって、そのタイミングでトナーパターンを読み取ってもよいが、誤差を考慮するとトナーパターンを大きくする必要がある。
これに対して、センサ直下にトナーパターンが来るタイミングからある程度の時間早めに発光素子40B−1が発光を開始し、データサンプリングを連続して行い、前述の閾値を用いてトナーパターンを特定することもできる。これによれば、レイアウト上のタイミングからトナーパターンの露光・読み取りタイミングを決める方法よりもトナーパターンの大きさを小さくすることができる。トナーパターンの大きさが小さくなると、トナー消費量をその分減らすことができる。光学センサ40の検知領域を小さくすることもトナーパターンの大きさを小さくする上で望ましい。
発光素子及び受光素子の小型化又はスリット等の設置等により、本実施形態のセンサ検知領域は1mm径の円形状となっている。センサ検知領域は2mm以下が望ましい。本実施形態では、図4に示すように、トナーパターンの副走査方向の長さは7mmであるが、データサンプル数やパターンエッジの検出精度等を考慮すると、5mm程度であってもよい。トナーパターンの副走査方向の長さは5〜7mmの範囲が好ましい。
トナーパターンのセンサ出力から各トナーパターンの反射濃度が分かる(図2 S3)。横軸を現像バイアス、縦軸を反射濃度とするグラフに、現像バイアスに対する反射濃度の10個のデータをプロットし、これらのデータを直線で近似したときの直線の傾きγを求める(図2、S4)。この傾きγは各トナーの現像装置の現像能力を表す。傾きγは現像剤のトナー濃度を変えることにより制御することができる。傾きγが狙いの値より大きいときは、トナー濃度を下げ、小さいときはトナー濃度を上げれば、傾きγを狙いの値に近づけることができる。
傾きγを変えなくても、現像バイアスを変えれば最大濃度を調整することができる。現像バイアスの絶対値を増大させれば、現像されるトナー量は増え、最大濃度のトナーパターンの反射濃度は濃くなり、逆に現像バイアスの絶対値を減少させれば反射濃度は薄くなる。
現像バイアスを変えるときは連動して帯電バイアスを変更し、トナーを現像しない領域の感光体帯電電位と現像バイアスの差分を一定に保つ必要がある。本実施形態では、傾きγの値が所定範囲内のときは現像バイアスと帯電バイアスを変更して、狙いの最大反射濃度が得られるようにし、傾きγが所定範囲から外れたときはトナー濃度の制御目標値を変更して、傾きγが所定範囲内に入るようにしている。現像バイアスと帯電バイアスの変更量は、実験的に決定した値とセンサの検知結果から容易に求めることができる(図2、S5)。
傾きγとトナー濃度との関係も事前に実験的に求めることができ、そのデータと検知された傾きγから変更すべきトナー濃度量を求めることができる(図2、S5)。一般的に、現像装置内のトナー濃度はトナー濃度センサを用いて検出することができ、狙いのトナー濃度になるようにそのセンサ出力に基づいてトナーを補給する。変更すべきトナー濃度が決まったら、トナー濃度センサの制御目標値を変更し、トナー濃度を設定する(図2、S6)。また、現像バイアスと帯電バイアスを設定する(図2、S6)。以上の制御により、現像装置6の経時的及び環境的な濃度変動を補正することができる。
次に、図9に示すように、ドットパターン(調整用トナーパターン1)を作る。このドットパターンは、図10に示すようにドットで構成され、面積率を変えたものである。換言すれば、面積階調パターンである。図9の例では、上から順に、ブラック、シアン、マゼンタ、イエローのドットパターンが形成されている。デジタル画像形成装置では、中間濃度は単位面積あたりに占めるドットの割合、すなわち面積率で表現される。面積率を変化させることで、低濃度、中間濃度、高濃度を実現することができる。
感光体3の感度変動等により、上述のフル点灯による露光を行ってもドットで構成された中間濃度には変動が発生することがある。この変動を補正するため、通常の画像出力時と同じ帯電出力、現像バイアス、露光条件のもと、面積率を変えたドットパターンで構成された複数のトナーパターンを中間転写ベルト12上に作成し、センサ40により検知する(図2、S7)。面積率を変えるには、小さいドットを分散しつつドットの数を増やしていく方法と、ドットを集中させて徐々に大きくしていく方法が考えられるが、本実施形態では後者のドットを大きくしていく方法を用いる。この方法のほうが、ジッター等のノイズに対して安定しているからである。
図10(a)に示す左側縦一列のドットパターンはシアンの例であり、図10(b)に示す右側縦一列のドットパターンはブラックの例である。ドットは図中上側から下側に向かって大きくなっている。シアンのドットパターンの面積率は、上から順に12.5%、25.0%、37.5%、50.0%、62.5%、100%である。ブラックのドットパターンの面積率は、上から順に12.5%、25.0%、37.5%、50.0%、62.5%、50%である。面積率を変えたドットパターンは出力画像信号と対応している。
センサ出力よりドットパターンの反射濃度を求め、横軸に出力画像信号、縦軸にドットパターンの反射濃度をとったグラフにおける近似関数を算出する(図2、S8)。同時に、ブラックでは面積率50%のパターン濃度、イエロー、マゼンタ、シアンでは面積率100%のパターン濃度がコントローラ50内に記憶される(図2、S8)。算出した近似関数から、PC等からの入力信号で要求される反射濃度を出力するのに必要な出力画像信号(ドットの面積率)を求めることができる(図2、S9)。
したがって、入力画像信号から、その入力信号が要求する濃度を出すのに必要な出力画像信号を決定することができる(図2、S9)。
最後に、コントローラ50は、画像形成動作中に行う印刷時制御の濃度目標値を決定する(図2、S10)。印刷時制御については後述するが、印刷時制御におけるトナーパターンの濃度目標値Xは以下のように決定される。
すなわち、S6で設定したトナー濃度、現像バイアス、帯電バイアスによって作成された、図10に示すような面積率を変えたトナーパターンの中に、印刷時制御で使用するトナーパターンが含まれている。そのトナーパターンの非印刷時の端部領域のドットパターン検知濃度の平均値を濃度目標値Xとする。ここで、非印刷時の端部領域のドットパターン検知濃度とは、図9の光学センサ40F、40Rにより検知されたドットパターンであって、図2のS8で記憶したブラックの面積率50%のトナーパターンとカラートナーの面積率100%のトナーパターンの検知濃度である。
上述のように平均値を求める他に、面積率の異なる複数のトナーパターンのセンサ出力を直線で近似し、濃度目標値Xを定めても良い。
次に、図11及び図12に基づいて、印刷時の濃度制御(印刷時制御)を説明する。
印刷時とは、カラープリンタ1が画像出力をしている画像形成時(画像形成動作中)をいう。印刷時制御は第2の調整モードにて実行される。
印刷時のトナーパターン検知は常時行っても良いが、濃度が大きく変化することは稀である。また、トナーの消費も節約したい。
そこで、実験的に決定した、一定枚数出力毎又はカラープリンタ1の所定動作時間毎又は感光体3や現像ローラ5の所定走行距離毎にトナーパターンを作成し、濃度制御を行うとよい。
印刷時制御では、まずそのような作像条件調整タイミングにあるかどうかをコントローラ50が判断する(図11、S11)。作像条件調整タイミングに来たと判断したときには、コントローラ50は、図12に示すように、画像領域の出力画像の書き込みに加えて、中間転写ベルト12上の主走査方向端部の非画像領域において、トナーパターン(調整用トナーパターン2)を作成する(図11、S12)。非印刷時制御におけるよりもパターン数が少数のこのトナーパターンは、非印刷時制御で作成したトナーパターン(調整用トナーパターン1)の中から事前に選択されたものであって、図2における非印刷時制御のフローチャートで濃度目標値Xを算出したトナーパターンと同じものである。同じトナーパターンを用いることで、非印刷時制御で現像バイアス等を合わせた直後のカラープリンタ1の状態を維持することが、異なるトナーパターンを用いるときより容易となる。
図12のトナーパターンにおいて、最も下のブラックのトナーパターンは中間濃度パターンであって、特に面積率50%のドットパターンである。このような面積率のドットパターンを用いる理由は、ブラックトナーに対する正反射光受光素子の出力特性を示す図6から分かるように、トナーパターン濃度(反射濃度)の高い領域では濃度の変化に対するセンサ出力の変化が小さくなり、感度が下がるからである。よって、図6でトナーパターン濃度の変化に対するセンサ出力の変化が大きい中間濃度である領域Aにおいて、印刷時制御のトナーパターン濃度を設定することが望ましい。領域Aの範囲は約70%以下の面積率にある。また、最大濃度を補償することが重要であるため、トナーパターン濃度は濃い方がよい。したがって、トナーパターン濃度の下限は30%としている。
作像されたトナーパターンは、光学センサ40F、40Rの下を通り抜け、反射濃度が検知される(図11、S13)。このときのデータサンプル方法は、前述のレーザフル点灯で作成したトナーパターンの読み取り時と略同じである。すなわち、パターン書き込みタイミングから、レイアウトとプロセス線速からセンサ直下にトナーパターンが来る時間が分かる。そこで、その時間より少し早めに発光素子40B−1を点灯させ、予め定めた閾値を下回ったところからトナーパターン位置又はトナーパターン濃度に対するセンサ出力を特定する。
本実施形態では、図12に示すように、2つの同じドットパターンの平均濃度を計算する。センサ出力から分かる反射濃度と、先の非印刷時制御で決定した濃度目標値Xとを比べ、目標トナー濃度、光量、現像バイアスのいずれかを調整する(図11、S14)。反射濃度が濃度目標値Xより低ければ、トナー濃度の制御目標値を上げるか、光量を増やすか、現像バイアスの絶対値を増大させればよい。反射濃度が濃度目標値Xより高ければ逆にこれらを減少させればよい。変更量は、個々の画像形成装置に応じて実験的に決められる。
書き込み光量はトナー濃度と比べて比較的早く増減させることができるので、本実施形態の装置においては光量を調整している。
以上のように、本実施形態では非印刷時に複数のトナーパターン(調整用トナーパターン1)を作像して、作像条件を高精度で設定し、印刷時にはより少数のトナーパターン(調整用トナーパターン2)を出力画像と並行して形成し、検知する。印刷時には非印刷時と同じ状態を維持しながら濃度制御を行うので、非印刷時の濃度制御しか行わない場合よりも画像の安定状態を長く維持することができる。また、印刷時の濃度制御しか行わない場合よりも細かい濃度制御をすることができる。
図13に基づいて、全面を非画像部とした画像を形成した直後に全面ベタ画像を形成したときの、画像先端から後端までの画像濃度の測定結果を示す。同図において、用紙Sの長さ方向は、現像スリーブの周長方向すなわち回転方向に一致している。同図から、画像先端から一定長さ部分とそれ以外の部分との画像濃度が異なり、画像先端から一定長さ部分の画像濃度がそれ以外の部分の画像濃度より濃くなっていることが分かる。この先端部分の画像濃度と後端部分の画像濃度との濃度差は、約0.1であった。
カラーで作像する場合に、2色のベタ画像を重ねる場合など、複数の色の画像を重ねると、上記濃度差はより明確となるという問題がある。かかる一定長さ部分について検討したところ、該一定長さは、現像スリーブの1周長に一致していた。この点について本発明者らが考察したところ、現像スリーブに付着したトナーが現像バイアスと同極性に帯電していることに起因して、仮に現像バイアスが印加されていない状態であっても、現像スリーブにトナーが付着している場合には、現像スリーブの表面に現像バイアスが掛かっているのと同一視される状態となってしまっていることが判明した。
図14に、一般的な現像スリーブに、トナーが付着又は固着したときの、現像スリーブ表面のトナー濃度、換言すると現像スリーブに付着したトナーの量と、現像スリーブ表面の電位との関係を示す。現像スリーブ表面のトナー濃度は、ベタ画像形成後に現像スリーブからキャリアを引き離したときの現像スリーブ表面のトナー濃度を反射濃度計によって測定した値である。トナー濃度の測定時にはバイアス電圧は印加していない。
同図から明らかなように、トナーの付着が少ないと測定値は小さくなり、トナーの付着やトナーの固着が生じた状態では測定値が高くなる。また、現像スリーブへのトナーの付着量や固着量が増えるに従い、現像スリーブの表面電位も上昇することがわかった。
現像スリーブの表面電位の上昇は、例えば図14に示した、現像スリーブ表面の電位の分生じる。トナーの付着やトナーの固着の量の増減は、その画像を形成する前に形成した画像である前画像の画像面積率の増減と同様の傾向を示す。図13及び図14から、画像濃度は、その画像を形成する前に形成した画像である前画像の画像面積率によって影響を受けることが分かる。
例えば、前画像の画像面積率が低く前画像形成後に現像スリーブ上に残留しているトナーの量が多い場合には、この残留しているトナーにより現像スリーブの実効バイアスが高くなる。これにより、次の画像の画像濃度が、少なくとも現像スリーブの1周長分高くなる。
この点についてさらに説明すると、図13に示したように、画像先端から現像スリーブ1周分に対応する長さだけベタ画像の画像濃度が濃い現象は、全面が非画像部の前画像を形成後の現像スリーブ表面にはトナーが多く付着した状態であり、実効の現像バイアスが高くなっているために、現像に用いられるトナーの量が多くなることによって生じる。その後、現像スリーブが1回転し、この間にベタ画像の現像を行うと、現像スリーブ上に付着していたトナーの多くは現像によって現像スリーブから静電的に離れてしまう。よって、現像スリーブの2回転目の実効の現像バイアスは実際に現像スリーブに印加している現像バイアス程度にまで低くなり、現像スリーブ2回転目以降において現像に用いられるトナーの量は、1周目よりも少なくなるため、濃度差が発生する。
このような現象は、プロセスコントロール時にも生じる。前述したように、図2(S10)において、印刷時の制御に用いる濃度目標値の決定を行う。この時に、トナーパターンのトナー量がトナーパターン形成直前の画像面積率によって変化してしまうと、印刷時の制御の目標値がずれてしまうことになる。そのため、印刷時の画像濃度が適正範囲から外れる可能性がある。
例えば、基準トナー像の形成直前の画像面積率が低いとともに、基準トナー像が形成された位置が、直前に画像が形成された位置から、現像スリーブ1周長以内に対応している場合には、光学センサによって検知される基準トナー像のトナー量が、実際に検知されるべきトナー量より多くなる。このため、プロセスコントロールが、適正な画像濃度よりも低い画像濃度となる側に行われることとなる。
この問題を解消すべく、本実施形態では、印刷時の制御に用いるトナーパターンの作成時と、非印刷時のプロセスコントロール実行時の目標とするトナー付着量を決定する際のトナーパターンの作成時の少なくとも現像スリーブ1周分手前の画像面積率が同じになるようにする。すなわち、非印刷時のプロセスコントロールでの調整用トナーパターン1の作成時と、印刷時の制御に用いる調整用トナーパターン2の作成時とで、いずれも直前画像の影響を受けないようにする。
本実施形態では、印刷時のトナーパターン(調整用トナーパターン2)は、図12で示すように、主走査方向端部の非画像領域に作成するトナーパターンを作成する直前に画像は作成されないため、現像スリーブ1周分手前の領域については画像面積率が0となる。
図13で示すように、トナーパターンを作成する直前の画像面積率が低い場合にはトナー付着量が高くなる傾向がある。このため、印刷時のトナーパターンのトナー付着量は毎回高い状態となる。
図9に示す方式のように、目標付着量を決めるトナーパターンを連続する階調の途中から後半にかけて作成すると、その前半部分(階調パターンの濃度が低い側)のトナーパターンが現像スリーブ1周分手前に位置することになる。現像スリーブ1周分手前とは、感光体上でトナーパターンを形成するときの時間的に現像スリーブ1周分過去の領域である。
このため、目標付着量を決める際には図13で示すトナー付着量が高くならない領域となる。その結果、目標付着量は低く、一方、印刷時のトナーパターンの付着量は高くなるため、トナー付着量を下げる方向に作像条件(トナー濃度、現像バイアス、LDパワーなど)を変更する制御となる。このため、画像濃度が徐々に低下するようになる。次のプロセスコントロール時に再度適正な画像濃度になるように設定されるが、印刷中には画像濃度を低下させるといったことが繰り返し実施されることになる。すなわち、リピート変動を生じる。
図15に、上記問題を解消するための本実施形態におけるトナーパターン(調整用トナーパターン1)のレイアウトを示す。印刷時に作成するトナーパターン(調整用トナーパターン2)と同一の画像面積率のトナーパターンである目標付着量決定用のトナーパターンP1を画像処理用の面積階調パターンPの先頭に作成する。その際に、現像スリーブ1周分手前の領域は必ず何もパターンを作らない領域とする。
これは、印刷時に作成するトナーパターンを作成する直前に画像は作成されないため、現像スリーブ1周分手前の領域については画像面積率が0となる条件に合わせるためである。このようにすれば、図13で説明した原理から、目標付着量を決定する際もトナー付着量が高くなる。すなわち、目標付着量決定用のトナーパターンP1のトナー付着量が高くなる。
印刷時にトナーパターンを作成し画像濃度を調整する制御では、プロセスコントロール時の画像濃度を維持することができればよいため、目標付着量決定時、印刷時のどちらも付着量が高い状態となれば差異が発生しない。
このため、制御で画像濃度を低く(もしくは高く)誘導することはなく、適正な画像濃度を維持することが可能となる。
本実施形態によれば、トナーパターンを作成する直前の画像面積率による影響によるトナー付着量のずれが発生しなくなるため、プロセスコントロール直後の画像濃度をリピート変動がない状態で維持することが可能となる。プロセスコントロール時には、現像スリーブ1周分手前に何も画像を作成しないようにしたので、トナーパターン作成条件を印刷時の目標付着量決定時と一致させることができる。
印刷時のトナーパターンの直前にトナーパターンを作成するようにしても良い(第2の実施形態)。
上記のように、トナーパターン直前の画像面積率に応じてトナーパターンの付着量が変化することから、印刷時に作成するトナーパターンの直前にトナーパターンを作成し、プロセスコントロール時の目標付着量を決定する場合の現像スリーブ1周分手前の画像面積率と同じになるようにする。
このようにすることで、印刷時のトナーパターンの付着量が高くなることを防ぐことができ、目標付着量と印刷時のトナーパターンの付着量との間に差異がなくなるため、画像濃度を適正に維持することが可能となる。この場合のトナーパターンの直前に作成するトナーパターンは、付着量抑制画像である。
図16に基づいて第3の実施形態を説明する。
図9で示したように、画像処理の補正では、面積率の異なるパターン(面積階調パターン)を作成する。画像処理に用いるトナーパターンにおいては、直前の画像面積率に応じてトナー付着量が変化してしまうと、画像処理の補正が適正できなくなる可能性がある。例えば、面積率の異なる画像を作成する際にその現像スリーブ1周分手前の画像面積率が0の場合、トナーパターンの付着量は高くなる。そのため、入力の面積率に対して、光学センサの検知結果による付着量が高くなるため、画像処理部へのフィードバックとして入力の面積率が低くなるように設定される。
しかしながら、実際の画像部ではトナー付着量が高くなっていない場合があるため、画像濃度が狙いより低く設定されてしまう可能性がある。そのため、画像処理部へフィードバックする際のトナーパターンに対しては、直前の画像面積率による影響がないようにトナーパターンを作成する必要がある。
画像処理用のトナーパターンを作成する直前、すなわち現像スリーブ1周分手前の部分に、付着量抑制画像としてのトナーパターンを作成し、画像面積率が高い状態にすれば、トナー付着量が高くなる影響を防ぐことが可能となる。しかしながら、制御で用いないトナーパターンを作成することになるため、トナー消費量の増加や、トナーパターンを作成する分だけ調整時間が長くなる。
このため、本実施形態では、図16に示すように、印刷時の目標付着量を決めるためのトナーパターンP1を作成し、トナーパターンP1のちょうど現像スリーブ1周後の位置に画像処理に用いる面積率を変化させた階調パターンPを作成するようにする(第3の調整モード)。図15で示したのと同様に、先頭パターンであるトナーパターンP1の現像スリーブ1周分手前は画像面積率が0となるように、トナーパターンの作成は実施しない。
このようにトナーパターンを作成することで、画像処理部へフィードバックするためのトナーパターンPは直前にトナーパターンP1があるため、トナー付着量が低下する現象は発生しない。すなわち、現像スリーブ1周分手前が画像面積率0であることによる影響を受けるのはトナーパターンP1であり、トナーパターンPは影響を受けない。また、トナー付着量が高くなるのを防ぐためだけのトナーパターンを作成する必要がないため、トナー消費量や調整時間が増加することを防ぐことができる。トナーパターンP1は付着量抑制画像である。
図16に示すように、現像スリーブ1周の長さは、トナーパターンP1を構成する各トナーパターンのサイズに対して長いため、目標付着量を算出するための同一のトナーパターンを複数作成し、その平均値で目標付着量を算出するようにするとよい。目標付着量算出用のトナーパターンが1つの場合、画像処理に用いるトナーパターンの2〜3個目の現像スリーブ1周前は画像がない状態となり、トナー付着量が増加する可能性がある。そのため、目標付着量算出用のトナーパターンは現像スリーブ1周分の間でトナーパターンが作成できる個数(ここでは3つ)を作成する。このようにすれば、画像処理用のトナーパターンの2〜3個目に対してトナー付着量が増加してしまう現象を防ぐことが可能となる。
上記各実施形態では、非印刷時のプロセスコントロールでの調整用トナーパターン1の作成時と、印刷時の制御に用いる調整用トナーパターン2の作成時とで、いずれも直前画像の影響を受けないようにしたが、本発明はこれに限定されない。非印刷時のプロセスコントロールのみで濃度制御を実施する場合も、階調パターンの濃度が低い前半部分の前に、トナーパターン等の付着量抑制画像を形成すれば階調パターンの濃度変動を抑制することができ、濃度目標値の精度を向上させることができる。印刷時に非画像領域にトナーパターンを形成するのみで濃度制御を実施する場合も同様である。
以上、本発明の好ましい実施の形態について説明したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、上述の説明で特に限定しない限り、特許請求の範囲に記載された本発明の趣旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を例示したに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施の形態に記載されたものに限定されるものではない。
3 像担持体としての感光体
5 現像剤担持体としての現像ローラ
6 現像装置
12 トナーパターン担持体としての中間転写ベルト
40 トナーパターン検知手段としての光学センサ
特開2011−150182号公報

Claims (8)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体に回転しながらトナーを供給して該像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像剤担持体を備えた現像装置と、
    トナーパターンを担持して移動するトナーパターン担持体と、
    トナーパターンに光を照射してその反射光を検知するトナーパターン検知手段と、
    非画像形成時又は画像形成動作中に前記トナーパターン担持体に調整用トナーパターンを形成し、該調整用トナーパターンからの反射光を前記トナーパターン検知手段で検知し、その出力をトナー付着量に変換することにより、適正なトナー付着量を得るべく作像条件を変更する調整モードと、
    を有し、
    前記調整用トナーパターンを形成するときに、前記調整用トナーパターンの前記現像剤担持体の1周分手前に、該1周分手前の画像面積率が低いことに起因する前記調整用トナーパターンのトナー付着量の増加を抑制するための付着量抑制画像を形成する画像形成装置。
  2. 請求項1に記載の画像形成装置において、
    前記付着量抑制画像がトナーパターンである画像形成装置。
  3. 像担持体と、
    前記像担持体に回転しながらトナーを供給して該像担持体上に形成された静電潜像を現像する現像剤担持体を備えた現像装置と、
    トナーパターンを担持して移動するトナーパターン担持体と、
    トナーパターンに光を照射してその反射光を検知するトナーパターン検知手段と、
    非画像形成時に前記トナーパターン担持体に調整用トナーパターン1を形成し、該調整用トナーパターン1からの反射光を前記トナーパターン検知手段で検知し、その出力をトナー付着量に変換することにより、適正なトナー付着量を得るべく作像条件を変更する調整モードと、
    画像形成時に調整用トナーパターン2を非画像領域に作成し、前記トナーパターン検知手段を用いて該調整用トナーパターン2を検知し、その出力をトナー付着量に変換することにより、適正なトナー付着量を得るべく作像条件を変更する第2の調整モードと、
    を有し、
    トナーパターン1の少なくとも前記現像剤担持体の1周分手前の画像面積率と、調整用トナーパターン2の少なくとも前記現像剤担持体の1周分手前の画像面積率とが一致するように調整用トナーパターン1及び調整用トナーパターン2を作成する画像形成装置。
  4. 請求項3に記載の画像形成装置において、
    調整用トナーパターン2の付着量の目標値を、第1の調整モードで決定した作像条件で作成した、調整用トナーパターン2と同一の画像面積率を有する調整用トナーパターン1を前記トナーパターン検知手段で検知した結果により決定する画像形成装置。
  5. 請求項3又は4に記載の画像形成装置において、
    調整用トナーパターン2は、主走査方向端部の非画像領域に形成する画像形成装置。
  6. 請求項3〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    調整用トナーパターン1の、少なくとも前記現像剤担持体の1周分手前の画像面積率が0である画像形成装置。
  7. 請求項3〜5のいずれか1つに記載の画像形成装置において、
    調整用トナーパターン2の少なくとも前記現像剤担持体の1周分手前の画像面積率が、調整用トナーパターン1の対応する部分の画像面積率と一致するように、調整用トナーパターン2の直前にトナーパターンを作成する画像形成装置。
  8. 請求項4に記載の画像形成装置において、
    調整用トナーパターン1が、面積率の異なる複数のドットパターンから構成され、
    前記トナーパターン検知手段を用いて前記ドットパターンを検知し、その検知結果より画像処理の入力信号を変更する第3の調整モードを有し、
    調整用トナーパターン1の前記現像剤担持体の1周分手前に、前記目標値を決定するトナーパターンを作成する画像形成装置。
JP2014226387A 2014-11-06 2014-11-06 画像形成装置 Pending JP2016090860A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014226387A JP2016090860A (ja) 2014-11-06 2014-11-06 画像形成装置
US14/877,502 US9442420B2 (en) 2014-11-06 2015-10-07 Image forming apparatus and image forming method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014226387A JP2016090860A (ja) 2014-11-06 2014-11-06 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2016090860A true JP2016090860A (ja) 2016-05-23

Family

ID=55912157

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014226387A Pending JP2016090860A (ja) 2014-11-06 2014-11-06 画像形成装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9442420B2 (ja)
JP (1) JP2016090860A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10394176B2 (en) * 2016-07-13 2019-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with adjustment of toner content in developer

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7035634B2 (ja) * 2018-03-07 2022-03-15 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置、および、プログラム
US11494602B2 (en) * 2020-09-15 2022-11-08 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus
US11880155B2 (en) * 2021-11-25 2024-01-23 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus, transfer device, and storage medium

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3327737B2 (ja) 1995-06-20 2002-09-24 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP4810171B2 (ja) 2005-09-16 2011-11-09 株式会社リコー 画像形成装置
JP2008039864A (ja) 2006-08-01 2008-02-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP5152657B2 (ja) 2008-07-07 2013-02-27 株式会社リコー 画像形成装置
JP2010039071A (ja) 2008-08-01 2010-02-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2011090116A (ja) 2009-10-21 2011-05-06 Ricoh Co Ltd 画像形成装置及び画像形成方法
JP2011150182A (ja) 2010-01-22 2011-08-04 Ricoh Co Ltd トナー濃度制御方法及び画像形成装置
JP5672528B2 (ja) 2010-09-13 2015-02-18 株式会社リコー 画像形成装置
JP6119246B2 (ja) 2012-03-12 2017-04-26 株式会社リコー 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10394176B2 (en) * 2016-07-13 2019-08-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with adjustment of toner content in developer

Also Published As

Publication number Publication date
US20160131991A1 (en) 2016-05-12
US9442420B2 (en) 2016-09-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6119246B2 (ja) 画像形成装置
JP6111780B2 (ja) 画像形成装置
US9977361B2 (en) Image forming apparatus and image forming system
JP6270138B2 (ja) 画像形成装置
JP2012042674A (ja) 画像形成装置
JP2012173390A (ja) 画像形成装置
US9927756B2 (en) Image forming apparatus, image formation system, density-unevenness correction method and recording medium
US8649718B2 (en) Apparatus and method of color shift correction, and medium storing color shift correction program
JP5271052B2 (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP2016090860A (ja) 画像形成装置
US20160266533A1 (en) Image forming apparatus, image forming system, and density unevenness correction method
JP2008020818A (ja) 画像形成装置および画像安定化方法
JP4887949B2 (ja) 画像形成装置およびトナー濃度制御方法
JP2015166846A (ja) 画像形成に用いる露光量を決定する制御装置、および、これを用いた画像形成装置
US9958811B2 (en) Image forming apparatus having transfer belt
JP2016206297A (ja) 画像濃度制御方法、および画像形成装置
JP2006308812A (ja) 画像形成装置及びその制御方法
JP6136535B2 (ja) 画像形成装置
JP2013161022A (ja) 画像形成装置
JP2017198849A (ja) 画像形成装置
JP2004109682A (ja) 画像形成装置及びこれに用いる画像位置検出装置
JP6341452B2 (ja) 画像形成装置
JP2017021233A (ja) 画像形成装置
JP2008181093A (ja) 画像形成装置
JP6032023B2 (ja) 画像形成装置