JP5672528B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子写真方式の複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
電子写真方式の画像形成装置においては、現像剤や潜像担持体等の特性が環境(温湿度等)や経時劣化によって変化すると、作像能力が変化し、その作像能力の変化によって画質を変化させてしまう虞がある。具体的には、環境変動や経時使用に伴って現像剤や潜像担持体の特性が変化すると、画像形成装置の現像性能直線が変化する。この現像性能直線とは、潜像担持体の潜像電位と、現像装置の現像剤担持体に対する現像バイアスとの電位差である現像ポテンシャルと、トナー像に対する単位面積あたりのトナー付着量との関係を示す直線のことである。現像性能直線が変化すると、目標の画像濃度が得られる現像ポテンシャルが変化する。にもかかわらず、作像条件としての現像ポテンシャルを一定値のままにしておくと、画像濃度不足や画像濃度過多を引き起こしてしまうのである。
そこで、例えば、特許文献1には、次のような出力画像作像条件決定処理を実施する画像形成装置が提案されている。この画像形成装置では、まず、潜像担持体上に互いに異なる現像ポテンシャルで現像した複数のパッチ状トナー像からなるパッチパターンを作像する。次いで、このパッチパターンにおける個々のパッチ状トナー像に対するトナー付着量を反射型フォトセンサ等の光学的検知手段でそれぞれ検知する。そして、この検知結果に基づいて、現像ポテンシャルとトナー付着量との関係を示す近似直線を現像性能直線として求めた後、その結果に基づいて、目標の画像濃度が得られる現像ポテンシャルを特定する。以降、作像時における現像ポテンシャル条件を特定値に設定する。このような出力画像作像条件決定処理を定期的に実行することで、環境変動や経時使用にかかわらず、安定した画像濃度を得ることが可能になる。
しかしながら、特許文献1等に記載される従来の画像形成装置においては、現像剤担持体上に生じる画像履歴の影響を考慮して、パッチ状トナー像同士の間隔を決めているわけではなかった。そのため、現像剤担持体上に画像履歴が生じると、作像するパッチ状トナー像が直前に作像されたパッチ状トナー像の画像履歴の影響を受ける虞がある。画像履歴の元となるパッチ状トナー像の作像領域が潜像担持体移動方向に現像剤担持体一周に相当する距離だけ移動したと仮定される領域に別のパッチ状トナー像が形成される場合である。このように、画像履歴の影響を受けたパッチ状トナー像は、画像履歴の影響を受けないパッチ状トナー像に比べ、トナー付着量が低下してしまいトナー付着量が正確に検知されない。
なお、この現像剤担持体の画像履歴の発生原因は、現像剤担持体へのトナー(現像剤)の供給、剥離、並びに現像剤担持体に担持された現像剤のトナー濃度及び帯電量が、画像形成(現像剤担持体上からのトナー消費)によって影響を受け、現像剤担持体の軸方向で分布を持ってしまうことによるものである。この現像剤担持体上の画像履歴はその位置から一周するだけでは解消されにくくいが、周回中に新たにトナーの供給や剥離を受けることで二周目以降はほとんど目立たなくなる。つまり、潜像担持体上において、画像履歴の影響は、画像履歴の元となるパッチ状トナー像の作像領域が潜像担持体移動方向に現像剤担持体一周に相当する距離だけ移動したと仮定される領域には及ぶが、現像剤担持体二周に相当する距離だけ移動したと仮定される領域にはほとんど及ばない。
現像剤担持体の画像履歴は、現像剤担持体にトナーを供給し、現像剤担持体上に担持されたトナーによりトナー像を現像し、現像に使用した後のトナーを現像剤担持体から剥離するシステムにおいては、程度の差はあれど、完全に発生を免れることができない。そして、現像剤担持体の画像履歴は、一成分現像、二成分現像においても発生するものである。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものである。その目的は、現像剤担持体に画像履歴が生じた場合でも、パッチ状トナー像のトナー付着量を正確に検知することにより安定した画像濃度を得ることができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、画像形成装置において、潜像を担持して無端移動する潜像担持体と、該潜像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該帯電手段により帯電せしめられた該潜像担持体に静電潜像を書き込む潜像書込手段と、現像バイアスが印加された無端移動する現像剤担持体の表面に担持した現像剤によって該静電潜像を現像してトナー像を得る現像手段とをそれぞれ有する複数のトナー像形成部と、各潜像担持体上のトナー像を転写体に転写する転写手段と、潜像担持体から転写体に転写されたトナー像に対する単位面積当たりのトナー付着量を検知する、各トナー像形成部で形成されたトナー像ごとに個別で対応させて設けられた複数の付着量検知手段と、互いに異なる作像条件で複数のパッチ状トナー像を作像し、各パッチ状トナー像に対するトナー付着量を上記複数の付着量検知手段によって検知した結果に基づき、ユーザーの命令に基づく画像を作像する際の作像条件を決定する出力画像作像条件決定処理を所定のタイミングで実施する制御手段とを備え上記帯電手段によって上記潜像担持体の電位を徐々に大きくしていき、且つ、上記現像剤担持体に印加される現像バイアスを徐々に高くしていって、上記複数のパッチ状トナー像を作像し、上記潜像担持体上における各パッチ状トナー像の形成領域が該潜像担持体の移動方向に上記現像剤担持体一周に相当する距離[現像剤担持体の周長÷(現像剤担持体表面の線速÷潜像担持体表面の線速)]だけ移動したと仮定される領域に別の各パッチ状トナー像を形成しないことを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記現像剤担持体一周に相当する距離Ldevと、各パッチ状トナー像の移動方向長さLpと、各パッチ状トナー像の間隔Ldとが、下式(2)を満たす最大の整数nにおいて、下式(4)を満たすことを特徴とするものである。
n(Lp+Ld)+Lp≦Ldev ・・・式(2)
{(Ldev+Lp)/(n+1)}−Lp≦Ld ・・・式(4)
本発明は、現像剤担持体に画像履歴が生じた場合でも、パッチ状トナー像のトナー付着量を正確に検知することにより安定した画像濃度を得ることができる画像形成装置を提供できるという優れた効果がある。
本実施形態に係るプリンタの概略構成を示す構成図。 同プリンタの反射型フォトセンサが配設されている部位を図1中の矢印X方向からみた平面図。 同プリンタの電気回路の一部を示すブロック図。 パッチパターンの現像ポテンシャルとトナー付着量の関係を示す特性図。 ベタ画像に続けて、ハーフトーン画像を印刷した場合に発生する現像ローラの画像履歴を模式的に表した模式図、図5(b)は、図中線Y上のトナー付着量を示す特性図。 中間転写ベルト上に作像した各色のパッチパターンの部分を拡大した平面図。 (a)は中間転写ベルト上に作像したパッチパターンの部分を拡大した平面図、(b)はその時のトナー付着量を示した特性図。 画像履歴の影響を受けない位置にパッチパターンを作像する例を示す模式図。
以下、本発明を適用した画像形成装置の一実施形態として、電子写真方式のレーザプリンタについて説明する。まず、プリンタの基本的な構成について説明する。図1は、プリンタの概略構成を示す構成図である。図1に示すように、このプリンタ100は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の有色トナー像を作像するための4つのトナー像形成部10Y,M,C,Kを備えている。以下添字Y、M、C、Kはイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色をそれぞれ示す。このトナー像形成部10Y、M、C、Kは、それぞれ各色のトナー像を担持し、図中矢印A方向に回転する感光体11Y,M,C,Kを備えている。これら各感光体1Y,M,C,Kの周囲には、各感光体1表面を一様に帯電する帯電装置12Y,M,C,Kや、一様に帯電された各感光体1表面を画像データに基づきレーザ光を露光走査して静電潜像を形成する露光装置13Y,M,C,K、各感光体11表面に形成される静電潜像を現像する現像装置14Y,M,C,K、トナー像転写後の各感光体11表面をクリーニングするクリーニング装置15Y,M,C,K、クリーニング後の各感光体11表面の残留電荷を除去する図示しない除電装置等を備えている。なお、画像データとは、図示しない外付けのスキャナによる原稿読取で得られた画像情報や、外部のパーソナルコンピュータから送られている画像情報等である。また、トナー像形成部10Y,M,C,Kは、感光体11の周囲に配設される各種装置12、13,14、15とを1つのユニットとして共通の支持体に支持するものであり、プリンタ100本体に対して着脱可能になっている。
また、上記プリンタ100は、トナー像形成部10の下方に、感光体11Y,M,C,Kに現像されたトナー画像をシートSに転写する中間転写ユニット20を備えている。この中間転写ユニット20は、駆動ローラを含む複数のローラにより張架されて図中矢印B方向に回転駆動する中間転写ベルト21を備えている。中間転写ユニット20は、感光体11Y,M,C,Kと所定の電圧が印加される一次転写ローラ22Y,M,C,Kとの間に中間転写ベルト21を挟み込んで一次転写ニップを形成する。また、中間転写ユニット20は二次転写バックアップローラ23と所定の電圧が印加される二次転写ローラ24の間に中間転写ベルト21を挟み込んで二次転写ニップを形成している。さらに、中間転写ユニット20は、中間転写ベルト21上に残留する転写残トナーを除去するクリーニング装置25等も備えている。上記トナー像形成部10Y,M,C,Kで現像された感光体11Y,M,C,K上の有色トナー像は、一次転写ニップで中間転写ベルト21に順次重ね合わされて一次転写される。中間転写ベルト21上に転写された4色重ね合わせ有色トナー像は、二次転写ニップで用紙Pに二次転写されることになる。
また、上記中間転写ユニット20において、中間転写ベルト21の移動方向最下流側に配置されるトナー像形成部10Kと二次転写ニップ部との間には、後述するトナー濃度検知手段としての反射型フォトセンサ30が中間転写ベルトの外周面に対して所定の間隔を介して配設されている。この反射型フォトセンサ30は、中間転写ベルト21上の光反射率に応じた信号を出力する。一般に反射型フォトセンサ30は、図示しない発光素子から発した光を中間転写ベルト21の表面やベルト上のトナー像で反射させ、その反射光量を図示しない受光素子によって検知する。受光素子としては、正反射光を受光するものと、拡散反射光を受光するものとの両方を備えている。後述する制御部40は、正反射型の受光素子による受光に基づく出力電圧や、拡散反射型の受光素子による受光に基づく出力電圧に基づいて、中間転写ベルト21上のトナー像を検知したり、その画像濃度(単位面積当たりのトナー付着量)を検知したりすることができる。
また、上記プリンタ100は、中間転写ユニット20の下方に、図示しない給紙カセット、レジストローラ対、第一定着装置26等を備えている。給紙カセットは、プリンタ100の筺体内に出し入れ可能に構成され、収容するシートSの一番上の用紙を一枚づつレジストローラ対に向けて送り出す。レジストローラ対は、給紙カセットにより供給されたシートSをローラ間に挟み込み、中間転写ベルト21上の4色重ね合わせ有色トナー像に同期させ得るタイミングで二次転写ニップに送り出す。第一定着装置26は、ハロゲンランプ等の発熱源を内包する定着ローラ26aと、これに向けて押圧される加圧ローラ26bとの当接による定着ニップにシートSを挟み込み、加熱や加圧の作用によりトナー像を定着せしめる。
このような構成のプリンタ100においては、次のように画像形成が行われる。例えばイエロー用のトナー像形成部10Yでは、帯電装置12Yにより一様に帯電された感光体11Yの表面に、露光装置13Yで変調及び偏向されたレーザ光が走査されながら照射されて静電潜像が形成される。感光体11Y上の静電潜像は、現像装置14Yで現像されてイエロー色のトナー像となる。中間転写ベルト21を挟んで一次転写ローラ22Yに対向する一次転写ニップでは、感光体11Y上のトナー像がシートSに転写される。トナー像が転写された後の感光体11Yの表面は、クリーニング装置15Yでクリーニングされ、除電装置により表面が初期化され次の静電潜像の形成に備えられる。
他のトナー像形成部10M、C、Kについても、上述した画像形成行程が中間転写ベルト21の移動に同期して実行され、中間転写ベルト21上に、4色重ね合わせトナー像が形成される。一方、給紙カセットから給送された用紙は、レジストローラ対により所定のタイミングで送出されて二次転写ニップに搬送される。そして、二次転写ニップで4色重ね合わせトナー像がシートSに一括転写される。4色重ね合わせトナー像が一括転写されたシートSは、定着装置26による加熱・加圧作用により定着処理が施され、機外に排出される。
次に、本発明の特徴部となる、付着量検知手段となる反射型フォトセンサ30の検知結果に基づき出力画像作像条件決定処理について詳細に説明する。図2は、反射型フォトセンサが配設されている部位を図1中の矢印X方向からみた平面図である。図2に示すように、この反射型フォトセンサ30は、4色のトナー像の画像濃度を個別に検知するために、各色用の反射型フォトセンサ30Y,M,C,Kが図1の奥行き方向に一列に配置されている。これらの反射型フォトセンサ30の受光素子には、上述した正反射光検出型か拡散光検出型のうち、中間転写ベルト表面の反射光と、後述するパッチパターンPy、Pm、Pc、Pkの反射光量との差を十分な値にし得る方が用いられる。
図3は、上記プリンタの電気回路の一部を示すブロック図である。図3において制御部40は、それぞれ電気的に接続されたトナー像形成部10Y、M、C、K、露光装置13Y、M、C、K、中間転写ユニット20、反射型フォトセンサ30等を制御する。また、この制御部40は、各種演算や各部の駆動制御を実行するCPU(Central Processing Unit)40aと、各種データを書き換え自在に記憶するワークエリアとしてのRAM(Random Access Memory)40bとを備えている。
上記制御部40によって実行される出力画像作像条件決定処理は、図示しない主電源の投入時や、所定時間経過した後の待機時、所定枚数以上のプリントを出力した後の待機時など、所定のタイミングで、各トナー像形成部10の像形成性能などの作像性能を試験するように構成されている。具体的には、この所定のタイミングが到来すると、まず、反射型フォトセンサ30Y、M、C、Kの校正を行う。作像しない状態で、反射型フォトセンサ30の発光光量を順次変化させ、検知電圧が所定の値となる発光光量を求める。この発光光量をパッチパターンPy、Pm、Pc、Pkのトナー付着量検知時に用いる。次に感光体1Y、M、C、Kを回転しながら一様に帯電せしめる。この帯電については、通常のプリント時における一様な帯電(例えば−700V)とは異なり、その電位を徐々に大きくしていくようにする。そして、上記露光装置13Y、M、C、Kによるレーザ光の走査によって感光体1Y、M、C、K上にパッチパターン用の静電潜像を形成しながら、現像装置14Y、M、C、Kで現像する。この現像により、各色のバイアス現像パターン像が感光体1Y、M、C、K上に作像される。なお、現像の際、制御部40は、それぞれの現像装置14Y、M、C、Kの現像ローラ14aY、M、C、Kに印加される現像バイアスの値も徐々に高く(若しくは低く)していくように制御する。このようにして、徐々に画像濃度が異なる各色10個のバイアス現像パターン像が作像される。これら各色のバイアス現像パターン像は、中間転写ベルト8上の、各色の反射型フォトセンサ40Y、M、C、Kに対向する位置に重なり合わずに転写され、パッチパターンPy、Pm、Pc、Pkが作像される。なお、パッチパターンの作像方法については、帯電・現像バイアスを共に徐々に上げると、一般的に高圧電源は電圧を上げる方が電圧を下げるよりも時間がかからないことから、帯電・現像バイアスを共に徐々に下げる場合に比べパターン作像時間を短くできるという利点がある。
上述した各色のパッチパターンPy、Pm、Pc、Pkが中間転写ベルト21の無端移動に伴って反射型フォトセンサ30との対向位置を通過する際、反射型フォトセンサ30によってその光反射量が検知され、上記制御部40に電気信号が出力される。制御部40は、反射型フォトセンサ30から順次送られてくるこの出力信号に基づいて、各色10個のパッチパターンPy、Pm、Pc、Pkの検知出力を、トナー付着量へ変換し、RAM40bに格納していく。ここで、トナー付着量をRAM40bに格納すると同時に、各色のパッチパターン作像条件からパッチパターンPy、Pm、Pc、Pkの現像ポテンシャルを推定し、パッチパターンPy、Pm、Pc、Pkの情報もRAM40bに格納する。反射型フォトセンサ30との対向位置を通過した上記パッチパターンPy、Pm、Pc、Pkは、上記クリーニング装置25によってクリーニングされる。上記工程は、パッチパターンPk、Pc、Pm、Pyについて、シーケンシャルに行なうのではなく、可能な限り平行処理にて実施する。
ここで得られた、各パッチパターンの現像ポテンシャルとトナー付着量の関係をX−Y平面上にプロットしたものが図4である。図4はX軸に現像ポテンシャル(現像バイアスとパッチパターン像電位の差:VB−VL)(単位V)を、Y軸に単位面積当たりのトナー付着量M/A(mg/cm)を割り振っている。上記プロットしたデータより直線区域を選択し、区間内のデータに対して最小二乗法を適用することにより直線近似を行って得られる現像性能直線である直線近似式を各色毎に計算し、この直線近似式の傾きである現像γ、及び現像ポテンシャル軸と直線近似式のx切片である現像開始電圧を算出する。そしてこの現像γ、及び現像開始電圧の値を用いて、目標の付着量が得られる現像ポテンシャルを計算し、作像条件にフィードバックすることで画像濃度維持を図っている。
ここで、現像ローラ14aの画像履歴の一例について図5を用いて説明する。図5(a)は、ベタ画像51に続けて、ハーフトーン画像52を図中矢印B方向に続けて印刷した場合に発生する現像ローラ14aの画像履歴を模式的に表した模式図であり、図5(b)は、図中線Y上のトナー付着量を示した特性図である。一般に、感光体表面の線速に対する現像ローラ表面の線速の比(以後、現像線速比という)は、1.0としない(すなわち、感光体表面の線速と、現像ローラ表面の線速は異ならせる)設定とするのが普通である。ここで、現像ローラ一周に相当する長さLdevは、現像ローラの周長を現像線速比(=現像ローラ表面の線速/感光体表面の線速)で割った長さとなる。図5に示すように、ベタ画像51に続けてハーフトーン画像52を印刷すると、ベタ画像51が印刷された領域から、現像ローラの一周回後にみられる画像履歴53がある位置53’のハーフトーン画像52のトナー付着量が低下する。そして、ベタ画像51が印刷された領域から現像ローラの二周回後にみられる画像履歴54がある位置54’のハーフトーン画像52では、トナー付着量の低下がほとんど目立たなくなる。履歴の元になる画像(図5中、ベタ画像51)が現像ローラ一周に相当する距離だけ移動したと仮定される領域では、画像履歴53の影響が大きいが、現像ローラ二周に相当する距離だけ移動したと仮定される領域では、画像履歴54による影響がほとんどみられない。ここでは、ベタ画像51に続けて、ハーフトーン画像52を続けて印刷する場合について示したが、ハーフトーン画像52がベタ画像であっても、同様の画像履歴は発生する。
図6は、図2に示した中間転写ベルト上に作像した各色のパッチパターンの部分を拡大した平面図である。ここで、Py、Pm、Pc、Pk(i=1、2、3、・・・)は、各色のパッチパターンである。Lpはパッチパターンの長さであり、Ldはパッチパターンとパッチパターンの間隔である。説明を簡単にするためにLdev=Lp+Ldの時を一例にとって図7を用いて説明する。図7(a)はBk色を例にとり、中間転写ベルト21上に作像したパッチパターンの部分を拡大した平面図である。図7(b)はその時のトナー付着量を示した特性図である。ここで、Ldev=Lp+Ldの時、パッチパターンPki+1は全長にわたりパッチパターンPkの画像履歴を受けることになる。すなわち、パッチパターンPkはパッチパターンPkの画像履歴を受けて画像履歴を受けない時よりもトナー付着量が少なくなってしまう(画像履歴を受けないときのパッチパターンPkのトナー付着量を点線で示す)。
ここで、パッチパターンPki+1がパッチパターンPkの画像履歴を受けないようにするには、パッチパターンPki+1とパッチパターンPkの間隔Ldを大きく設定すればよい。例えばLp+Ld+Lp>Ldev(ただしLp<Ldev)を満足するように間隔Ldを設定すればよい。ただし、間隔Ldを大きくするということは出力画像作像条件決定処理(現像γの検出)に時間がかかってしまうばかりでなく、消耗品の寿命が短くなってしまう。よって、本実施形態では、現像ローラ一周に相当する長さLdev内に複数のパッチパターンPk1〜nを形成し、且つ画像履歴の影響を受けないようにパッチパターンの長さLpと、各パッチパターンの間隔Ldを設定する。これにより、出力画像作像条件決定処理に要するダウンタイムの増加及び消耗品の寿命低下を必要最低限に抑え、且つより精度良く現像γ、現像開始電圧Vkを検出し、より精度良くトナー付着量(画像濃度)を制御することができる。
以下、具体的に説明する。あるパッチパターンがこれよりも前に作像されたパッチパターンの画像履歴を受けないようにするためには、あるパッチパターンの形成領域が中間転写ベルト21の移動方向に現像ローラ14a一周に相当する距離Ldev移動したと仮定される領域に別のパッチ状トナー像をその一部であっても形成しないようにしなければいけない。それを実現するためには、現像ローラ一周に相当する長さLdevが次に示す2つの条件を満たす必要がある。一つめは現像ローラ一周に相当する長さLdevがパッチパターンの長さLpとパッチパターン間隔Ldの整数倍にパッチパターンの長さLpを加えた長さよりも長いことである。二つめは現像ローラ一周に相当する長さLdevがパッチパターンの長さLpとパッチパターンの間隔Ldの上記整数プラス1倍にパッチパターンの長さLpを引いた長さよりも短いことである。その条件を式で表すと下式(1)で表される。
n×(Lp+Ld)+Lp≦Ldev≦(n+1)(Lp+Ld)−Lp
(n=0、1、2・・・) ・・・式(1)
図8は、画像履歴の影響を受けない位置にパッチパターンを作像する例を示す模式図である。まず、現像ローラ一周に相当する長さLdevの間にパッチパターンPkがいくつ作像できるかを考える。現像γの検出にかかる時間は調整のためのダウンタイムを短縮化することや消耗品の長寿命化を図るためにも短い方が望まれるため、現像ローラ一周に相当する長さLdevの間にできるだけ多くのパッチパターンの長さLpやパッチパターンの間隔Ldが含まれた方が良い。さらにPkがPkの画像履歴を受けないようにするためには、下式(2)を満たす必要がある。
n×(Lp+Ld)+Lp≦Ldev ・・・式(2)
ここで、該式を満たす最大の整数nが最も現像γの検出にかかる時間を短くできる。
次にパッチパターンPkがPkの画像履歴を受けないようにするためには、下式(3)を満たす必要がある。
Ldev≦(n+1)(Lp+Ld)−Lp ・・・式(3)
実際には現像ローラ一周に相当する長さLdevやパッチパターンの長さLpは他条件によって最適化されており、システムにおいて決められている場合が多いので式(1)を満たすようにパッチパターンの間隔Ldを決めてやればよい。つまり、式(2)を満たす最大のnにおいて、式(3)を変形した下式(4)を満たすようにパッチパターンの間隔Ldを決めてやればよい。
{(Ldev+Lp)/(n+1)}−Lp≦Ld ・・・式(4)
以上、本実施形態に係るプリンタ100によれば、現像剤担持体である現像ローラ14aに画像履歴が生じた場合にも、画像履歴の影響を受けない領域にパッチパターンを作像することができる。これにより、反射型フォトセンサ30はパッチパターンのトナー付着量を正確に検知し、制御部40は正確に現像γ、現像開始電圧Vkを算出することで画像濃度の安定性を図ることができる。
また、本実施形態に係るプリンタ100によれば、式(2)を満たす最大の整数nにおいて式(4)を満たすようにパッチパターンの間隔Ldを決める。これにより、出力画像作像条件決定処理に要する時間を短縮でき、不必要に消耗品の寿命の低下させることがない。
なお、本実施形態に係るプリンタ100では、感光体1上に現像されたトナー像を転写体たる中間転写ベルト21に転写した後にシートSに転写する方式について説明したが、本発明は、感光体1上に現像されたトナー像をシートSに直接転写する方式にも採用できることは言うまでもない。この場合には、感光体1上に現像されたパッチパターンのトナー付着量が検知されることになる。
10 トナー像形成部
11 感光体
12 帯電装置
13 露光装置
14 現像装置
15 クリーニング装置
20 中間転写ユニット
21 中間転写ベルト
30 反射型フォトセンサ
特開2006−113540号公報

Claims (2)

  1. 潜像を担持して無端移動する潜像担持体と、該潜像担持体を帯電せしめる帯電手段と、該帯電手段により帯電せしめられた該潜像担持体に静電潜像を書き込む潜像書込手段と、現像バイアスが印加された無端移動する現像剤担持体の表面に担持した現像剤によって該静電潜像を現像してトナー像を得る現像手段とをそれぞれ有する複数のトナー像形成部と、
    各潜像担持体上のトナー像を転写体に転写する転写手段と、
    潜像担持体から転写体に転写されたトナー像に対する単位面積当たりのトナー付着量を検知する、各トナー像形成部で形成されたトナー像ごとに個別で対応させて設けられた複数の付着量検知手段と、
    互いに異なる作像条件で複数のパッチ状トナー像を作像し、各パッチ状トナー像に対するトナー付着量を上記複数の付着量検知手段によって検知した結果に基づき、ユーザーの命令に基づく画像を作像する際の作像条件を決定する出力画像作像条件決定処理を所定のタイミングで実施する制御手段とを備え
    上記帯電手段によって上記潜像担持体の電位を徐々に大きくしていき、且つ、上記現像剤担持体に印加される現像バイアスを徐々に高くしていって、上記複数のパッチ状トナー像を作像し、
    上記潜像担持体上における各パッチ状トナー像の形成領域が該潜像担持体の移動方向に上記現像剤担持体一周に相当する距離[現像剤担持体の周長÷(現像剤担持体表面の線速÷潜像担持体表面の線速)]だけ移動したと仮定される領域に別の各パッチ状トナー像を形成しないことを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記現像剤担持体一周に相当する距離Ldevと、各パッチ状トナー像の移動方向長さLpと、各パッチ状トナー像の間隔Ldとが、下式(2)を満たす最大の整数nにおいて、下式(4)を満たすことを特徴とする画像形成装置。
    n(Lp+Ld)+Lp≦Ldev ・・・式(2)
    {(Ldev+Lp)/(n+1)}−Lp≦Ld ・・・式(4)
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