JP3511577B2 - 内燃機関のスロットル装置 - Google Patents
内燃機関のスロットル装置Info
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Description
ル装置に係り、更に詳細には制御信号に基づき電動式ア
クチュエータを駆動して絞り弁を開閉制御する電子制御
スロットル装置(以下、電制スロットル装置と称する)
に関する。
チュエータ(例えば直流モータ,ステッピングモータ)
により駆動制御する電制スロットル装置では、エンジン
キーオフ時(換言すれば電動式アクチュエータの非通電
時)の絞り弁のイニシャル開度(デフォルト開度)を全
閉位置より大きくする技術が知られている。
を完全に塞ぐ位置を意味するものではなく、特に、絞り
弁を迂回するバイパス通路を設けないで絞り弁だけでア
イドル回転数制御を行なうスロットル装置では、次に述
べる機械的全閉位置と電気的全閉位置に分けて定義され
る。
り規定される絞り弁の最小開度位置で、この最小開度は
絞り弁のかじり着きを防止するために吸気通路を完全に
塞ぐ位置から多少開いた位置に設定されている。電気的
全閉位置とは、制御上使用される開度範囲のうちの最小
開度であり、電動式アクチュエータの駆動制御により、
機械的全閉位置を基準にしてそれよりもわずかに大きい
開度位置(例えば機械的全閉位置より約1°大きい位
置)に設定される。電制スロットルでは電気的全閉位置
(制御上の最小開度)とアイドル開度(アイドル回転数
制御に必要な開度)とは必ずしも一致するものではな
い。なぜなら、アイドル回転数は目標回転数を保つため
にアイドル回転数検出信号に基づき絞り弁開度がフィー
ドバック制御されるため、その開度が一義的に定まらな
いためである。
り規定される機械的全開位置と制御上の最大開度である
電気的全開位置が存在する。ここで、単に全閉位置と称
する場合には、機械的全閉位置のほかに電気的全閉位置
を含む。通常の制御では、電気的全閉位置(制御上の最
大開度)から電気的全開位置(制御上の最小開度)の間
で絞り弁が制御される。このようにすれば、絞り弁の最
小,最大開度制御時に絞り弁軸の一部が機械的全閉,全
開位置を決めるストッパに衝突することがなく、ストッ
パやギヤ部材の機械的疲労,摩耗,損傷を防止でき、ま
た、ストッパへのかじりを防止できる。
フ時のイニシャル開度)は、上記した全閉位置(機械的
全閉位置及び電気的全閉位置)よりも絞り弁が更に開い
た位置(例えば機械的全閉位置から4〜13°大きくし
た位置)の開度に設定される。デフォルト開度の設定理
由は、スロットル制御系が万一故障した場合であっても
自力走行(リンプホーム)確保或いはエンスト防止の吸
入空気流量確保,絞り弁が粘性物質や氷等でスロットル
ボディ内壁に固着するのを防止する等の要求に応えるも
のである。
は、種々のものが提案され、公知例としては、例えば、
特開昭63−150449号公報,USP494781
5号明細書,その対応日本出願特表平2−500677
号公報,本願と同一出願人になる特開昭62−8223
8号公報及びその対応USP4735179号明細書,
特開平10−89096号公報,特開平10−1317
71号公報等に記載されたものがある。
種々のものがあり、例えば一つには、絞り弁を閉じ方向
に付勢するリターンスプリングと、リターンスプリング
の力に抗して絞り弁を開方向に付勢する対抗ばね(デフ
ォルトスプリング或いはイニシャル開度用スプリング等
と称せられる)との力の関係をデフォルト開度位置では
デフォルトスプリングのばね力をリターンスプリングの
力よりも大きくして、エンジンキースイッチのオフ時に
は、このデフォルトスプリングの自由端がデフォルト開
度位置でデフォルトストッパに係止するようにしてデフ
ォルト開度が保持されるように設定したものがある(例
えば特表平2−500677号公報)。
−131771号公報に開示されるように、絞り弁軸に
固定される固定側の係合要素(この係合要素はスロット
ルレバーで構成したり、これに代わりモータ動力伝達用
のギヤを兼用することもある)の他に、絞り弁軸と相対
回転可能に遊嵌される可動側の係合要素(連結レバー)
を設け、この可動側の係合要素と固定側の係合要素とを
リターンスプリングにより互いに引き合うように連結
し、また、可動側の係合要素をデフォルトスプリングに
より絞り弁開方向に付勢して、デフォルト開度(デフォ
ルトストッパ位置)以下の開度域では可動側係合要素・
固定側係合要素(絞り弁軸)をデフォルトスプリングの
力に抗して一緒に係合回転させ、デフォルト開度以上の
開度域では可動側の係合要素をデフォルトストッパでそ
の動きを阻止して固定側係合要素ひいては絞り弁軸のみ
をリターンスプリングの力に抗して回転させる方式や、
これとは逆に、可動側の係合要素と固定側の係合要素と
をデフォルトスプリングにより互いに引き合うように連
結し、また、可動側の係合要素をリターンスプリングに
より絞り弁閉方向に付勢し、デフォルト開度以上の開度
域では可動側係合要素・固定側係合要素(絞り弁軸)を
リターンスプリングの力に抗して一緒に係合回転させ、
デフォルト開度以下の開度域では可動側係合要素をデフ
ォルトストッパで動きを阻止して固定側係合要素(絞り
弁軸)のみをデフォルトスプリングの力に抗して回転さ
せる方式がある。
は、アクセルペダルの踏み込み量をアクセルワイヤを介
して絞り弁軸に伝達する機械式スロットル装置よりも、
内燃機関の運転に適した空気流量制御を精密に行なうこ
とができるが、電動式アクチュエータやデフォルト開度
設定機構を備えるために、部品点数が増加し、スロット
ルボディをいかに小形,軽量化,簡素化を図るかが重要
な課題とされている。
て、電動アクチュエータ,ギヤ機構,デフォルト開度設
定機構等を備えた電制スロットル装置の小形軽量化,組
立の簡便化を図ることにある。
次のように構成される。 (1)内燃機関の吸入空気流量を制御する絞り弁を電動
式アクチュエータにより開閉駆動するスロットル装置
で、前記電動式アクチュエータの動力を絞り弁軸に伝達
するギヤ機構と、前記電動式アクチュエータの非通電時
に前記絞り弁の開度を全閉位置より大きい所定の開度
(デフォルト開度)に保つデフォルト開度設定機構とを
有する内燃機関のスロットル装置において、前記デフォ
ルト開度設定機構は、前記絞り弁軸に固定される係合要
素(固定側の係合要素)と、前記絞り弁軸に該絞り弁軸
と相対的に回転可能に遊嵌された係合要素(可動側の係
合要素)と、前記固定側の係合要素と前記可動側の係合
要素とが引き合うように両係合要素のばね係止部間を連
結しデフォルト開度以下の開度領域で前記固定側の係合
要素を絞り弁の開き方向に付勢するスプリング(デフォ
ルトスプリング)と、前記可動側の係合要素をデフォル
ト開度以上の開度領域で絞り弁の閉じ方向に付勢するリ
ターンスプリングとを備え、前記両係合要素は、デフォ
ルト開度以上の開度領域では前記リターンスプリングに
抗して一緒に係合回転可能で、デフォルト開度位置で前
記可動側の係合要素がデフォルト開度設定用ストッパに
より動きが阻止されて、デフォルト開度以下の開度領域
では前記固定側の係合要素のみが絞り弁軸と共に前記デ
フォルトスプリングに抗して回転可能に設定され、前記
デフォルト設定機構は、前記ギヤ機構のうちの前記絞り
弁軸に取り付けたギヤとスロットルボディ壁部との間に
配置され、 且つ前記リターンスプリングと前記デフォル
トスプリングは、異なる径をなして、前記絞り弁軸の軸
回りに保持され、これらのスプリング間に前記可動側係
合要素を介在させて前記スプリング同士が軸方向に対面
配置され、この可動側係合要素に前記リターンスプリン
グおよびデフォルトスプリングの各一端が係止し、 前記
可動側係合要素は、前記リターンスプリングおよびデフ
ォルトスプリング のうち径の小さい方のスプリングの外
径よりも大きい内径にした有底筒部とこの有底筒部の開
口周縁に形成した鍔部を有し、径の小さい方のスプリン
グの一部が前記有底筒部の内部に導入され、径の大きい
方のスプリングの一部が前記有底筒部の外周に嵌まるよ
うにして、前記リターンスプリング及びデフォルトスプ
リングが前記可動側係合要素を介在させて軸方向に一部
重なるように配置されていることを特徴とする。
の係合要素と前記可動側の係合要素とをリターンスプリ
ングにより互いに引き合うように連結してデフォルト開
度以上の開度領域で前記固定側係合要素を絞り弁の閉じ
方向に付勢し、前記可動側の係合要素をデフォルトスプ
リングによりデフォルト開度以下の開度領域で絞り弁の
開き方向に付勢して、前記両係合要素は、デフォルト開
度以下の開度域では前記デフォルトスプリングに抗して
一緒に係合回転可能で、デフォルト開度以上では前記可
動側の係合要素がデフォルト開度設定用ストッパにより
動きが阻止されて前記固定側の係合要素のみが絞り弁軸
と共に前記リターンスプリングに抗して回転可能に設定
した方式において、上記(1)同様にデフォルトスプリ
ングとリターンスプリングをギヤとスロットルボディ壁
部間に配置し、かつ前記両スプリングを、前記可動側係
合要素を介在させて軸方向に一部が重なるように対面配
置してなるスロットル装置も提案する。
デフォルトスプリングが絞り弁軸に設けたギヤとスロッ
トルボディ壁部の間に集約的に配置でき、部品スペース
の合理化を図り得る。特に、本発明によれば、リターン
スプリングとデフォルトスプリングを少なくとも一部が
オーバーラップ(径の小さい方のスプリングを径の大き
い方のスプリングの内側に入り込ませる)するような配
置態様にすることで、スプリング長手方向の配置スペー
スの短縮を図ることができ、ひいてはギヤケース及びス
ロットルボディ全体の小形軽量化,組立性の合理化に貢
献できる。
記リターンスプリング,デフォルトスプリングのうち外
側に配置されるスプリング(径の大きい方のスプリン
グ)は、一端がスロットルボディに固定される方式で、
前記ギヤケース内に突出させた絞り弁軸用の軸受収納ボ
スの外周に案内されて装着されているものを提案する。
このようにすれば、絞り弁軸の軸受収納ボスの外周を上
記リターンスプリング,デフォルトスプリングのいずれ
か一方のスプリングの装着スペースとして利用でき、よ
り一層の部品集約、スロットルボディの小形,軽量化に
貢献する。そのほか、本発明に関連して種々の従属発明
を提案するが、これについては、発明の実施の形態の項
で説明する。
明する。
ト機構付きの電制スロットルスロットル装置(自動車用
内燃機関のスロットル装置)の原理を図1を用いて説明
する。図1の(a)は本実施例における絞り弁の電動機
構及びデフォルト機構を模式化した斜視図、(b)は上
記(a)を等価的に表した原理説明図である。
は、円板状の絞り弁(スロットル弁)2の開度に応じて
その量が調整される。絞り弁2は絞り弁軸3に固定され
ている。絞り弁軸3の一端にはモータ(電動式アクチュ
エータ)5の動力を絞り弁軸3に伝達するギヤ機構(減
速ギヤ機構)4の最終段のギヤ(以下、スロットルギヤ
と称する)43が取り付けられている。ギヤ機構4はス
ロットルギヤ43の他にモータ5に取り付けたピニオン
ギヤ41及び中間ギヤ42により構成される。中間ギヤ
42は、ピニオンギヤ41と噛み合う大径のギヤ42a
及びスロットルギヤ43と噛み合う小径のギヤ42bに
より構成され、スロットルボディ100に壁面に固着し
たギヤシャフト70に回転自在に嵌装されている。
関するアクセル信号やトラクション制御信号に応じて駆
動され、このモータ5の動力がギヤ41,42,43を
介して絞り弁軸3に伝達される。
軸3に固定されて、後述の固定側の係合要素を兼ねるこ
とで部品点数の合理化を図っており、次に述べる係合レ
バー(可動側係合要素)6の腕部62と係合するための
係合辺43aを有する。
用いるために、以下デフォルトレバーと称する。デフォ
ルトレバー6は、絞り弁軸3に該絞り弁軸と相対的に回
転可能に遊嵌され、上記固定側係合要素(ギヤ)43に
対して可動側の係合要素となる。固定側係合要素(ギ
ヤ)43と可動側係合要素(デフォルトレバー)6は、
デフォルトスプリング8がデフォルトレバー6のばね係
止部(図2の符号64で示す)と絞り弁軸3に固定した
ばね係止部9とを連結することで、デフォルトスプリン
グ8を介して互いに引き合うように付勢されている。
ルボディ100に固定されたばね係止部10に係止して
固定され、もう一方の自由端側がデフォルトレバー6に
設けたばね係止部61に係り止めして、可動側係合要素
(デフォルトレバー)6を絞り弁閉じ方向に付勢してい
る。
置を規定するためのもので、絞り弁2が機械的全閉位置
に至るまで閉方向に回転させると絞り弁軸3に固定した
ストッパ係止要素(ここではスロットルギヤ43が兼ね
る)の一端がストッパ12に当接して、それ以上閉じる
ことを阻止される。デフォルト開度設定用のストッパ
(デフォルトストッパと称することもある)11は、エ
ンジンキーオフ時(電動式アクチュエータのオフ時)に
絞り弁2の開度を機械的全閉位置及び電気的全閉位置
(制御上の最小開度)より大きい所定のイニシャル開度
(デフォルト開度)に保つためのものである。デフォル
トレバー6に設けたばね係止部61は、絞り弁2がデフ
ォルト開度にあるときにデフォルトストッパ11に当接
して、それ以上、デフォルトレバー6の開度が小さくな
る方向(閉方向)へ回転するのを阻止するストッパ当接
要素としての機能を兼ねている。全閉ストッパ12及び
デフォルトストッパ11は、スロットルボディ100に
設けた調整自在なねじ(アジャストスクリュー)により
構成されている。
要素(ギヤ)43と可動側の係合要素(デフォルトレバ
ー)6は、デフォルト開度以上の開度域ではリターンス
プリング7に抗して一緒に係合回転可能であり、また、
デフォルト開度以下の開度域では、可動側係合要素(デ
フォルトレバー)6がデフォルトストッパ11により動
きが阻止され、前記固定側の係合要素(スロットルギヤ
43)のみが絞り弁軸3と共にデフォルトスプリング8
の力に抗して回転可能に設定される。
キーをオフ状態にしてあり、この状態では、デフォルト
レバー6がリターンスプリング7の力によってデフォル
トストッパ11に当接する位置まで押し戻されており、
また、スロットルギヤ43及び絞り弁軸3はデフォルト
レバー6との係合を維持して、デフォルトレバー6の腕
部62を介してリターンスプリング7の力を受けデフォ
ルト開度に相当する位置にある。従って、スロットルギ
ヤ(ストッパ係止要素)43と全閉ストッパ12とは所
定の間隔を保持している。
介して絞り弁軸3を開方向に回転駆動させると、スロッ
トルギヤ43がリターンスプリング7のばね力に抗して
係合片43a,腕部62を介しデフォルトレバー6に開
方向の動力を与え、絞り弁2がリターンスプリング7の
力と均衡する位置まで開く。
弁軸3を閉じ方向に回転させると、デフォルトレバー6
(腕部61)はデフォルトストッパ11に当接するまで
はスロットルギヤ43及び絞り弁軸3の回転に追従し、
デフォルトレバー6がデフォルトストッパ11に当接す
ると、デフォルトレバー6はデフォルト開度以下の閉方
向の回転は阻止されるため、デフォルトストッパ11
(デフォルト開度)以下では(例えば制御上の電気的全
閉位置までは)スロットルギヤ43及び絞り弁軸3のみ
がデフォルトスプリング8の力に抗して動作することに
なる。なお、機械式全閉位置の全閉ストッパ12には、
制御上の基準点を知る場合にのみモータ5を駆動させて
スロットルギヤ(ストッパ係止要素)43を当接させる
もので、通常はスロットルギヤ43は全閉ストッパ12
には当接しない。
ング6のばね力が効くのは、デフォルトストッパ11の
存在によりデフォルト開度以上のところであり、したが
ってデフォルト開度以下ではリターンスプリング6のば
ね力に影響されないでデフォルトスプリング8のばね力
を設定できるので、デフォルトスプリングの負荷を小さ
くし、ひいては電動アクチュエータに要求されるトルク
を低減し、機関に対する電気負荷を低減することができ
る利点がある。
デフォルトスプリング8をコイル形の捩じれスプリング
とし、リターンスプリング7の径をデフォルトスプリン
グ8の径よりも大きくして、これらのスプリング7,8
が絞り弁軸3の軸回りに保持されてスロットルギヤ43
とスロットルボディ100の壁部との間に配置した。こ
のようにして、デフォルトスプリング8とリターンスプ
リング8は、一部が略同心円状に重なりあっている(す
なわち、デフォルトスプリング8の一部がリターンスプ
リング7の内側に入り込んでいる)。
6の腕部61,62、及びばね係止部9の腕の長さは、
図面の作図の便宜上,誇張されて描かれており、実際に
は、スプリング7,8は圧縮して使用されて軸方向のス
プリング長が短くなるため、それに応じた短い突起片に
より形成されている(図2の分解図参照)。
を空気通路1の軸方向に断面した図、図4は空気通路1
の軸と垂直方向に断面して上流側からみた図である。
100の一側壁にギヤ機構4を収容するギヤケース10
2がスロットルボディと一体に成形され、絞り弁軸3の
一方の軸受20を収納する軸受収納ボス101がギヤケ
ース102内でスロットルボディ100の外壁に突出さ
せて設けられている。軸受20は、シール押さえ19に
支持されるシール部材18によりシールされている。ス
プリング7,8のうち外側に配置される(径の大きい方
の)スプリング(ここではリターンスプリング)7は、
一端7aがスロットルボディ100のばね係止部10
(図1,図2,図4参照)に固定されて、一端7a側の
一部がボス101の外周に案内されて装着されている。
収納ボス101外周とギヤケース102の内壁との間に
リターンスプリング7の一部を受け入れる環状溝106
を形成している。環状溝106の底部は図4の符号10
6′,106″に示すように取付孔150の位置の確保
等の影響により深さが一様になっておらず、そのため、
リターンスプリング7を環状溝106の深さの一定レベ
ルの所で受けられるようにリブ151を環状溝106の
周方向に複数配設している。なお、環状溝106の底部
が一様であれば、上記のリブ151は省略でき、リター
ンスプリング7をより環状溝106のより深い位置に導
くことができる。
は、腕部61,62を有する円板形で、一面がデフォル
トスプリング8の一端を受け、反対側のもう一面がリタ
ーンスプリング7の一端を受ける。
は、デフォルトスプリング8,リターンスプリング7の
うち径の小さい方のスプリング8の外径よりも幾分大き
めの内径にした有底筒部6aとこの有底筒部6aの開口
周縁に形成した鍔部6bとで形成され、径の小さい方の
スプリング8の一部が有底筒部6aの内部に導入されて
その有底筒部6aの底面で受けられている。一方、径の
大きい方のスプリング7の一部が有底筒部6aの外周に
嵌まって鍔部6bの一面で受けられている。
れたスリーブ63と一体に結合されており、スロットル
ギヤ43とデフォルトレバー6の間でスリーブ63の外
周上にデフォルトスプリング8のホルダー(カラー)1
4,15が嵌装されている。
合要素)6は、スロットルボディ100壁部とギヤ(固
定側の係合要素)43との間に在り、このデフォルトレ
バー6とギヤ43間にあるデフォルトスプリング8の内
周と絞り弁軸3の外周との間に、軸方向に2つに分割さ
れた筒状のカラー部材14,15が介在している。
た場合には、一つのカラー部材で構成する場合に比べて
次のような利点がある。すなわち、絞り弁軸3をデフォ
ルトスプリング8の力に抗してデフォルト開度から全閉
方向に回動させると、デフォルトスプリング8の両端に
は捩じれにより反対方向の力が発生するため、スプリン
グホルダーとなるカラー部材を一つで構成するとカラー
部材にリターンスプリングから捩じれによる大きな摩擦
力が作用することになり、カラー部材の摩耗,損傷につ
ながるおそれがある。これに対して、上記のカラー部材
14,15のように軸方向に分割すると、各カラー部材
14,15がデフォルトスプリング8の各端部の動きに
追従するので、スプリングからカラー部材に無理な力を
受けず、上記のような摩耗,損傷を防止することができ
る。
7,スプリングホルダー13,デフォルトレバー6,カ
ラー部材14,デフォルトスプリング8,カラー部材1
5,スロットルギヤ43,ばね係止部材9は絞り弁軸3
の一端を通して順次組み込まれ、その後、ワッシャー1
6を介してナット17を締め着けることでスプリング
7,8を圧縮させた状態で取付けることが可能となる。
03を外して図3の矢印A方向からみた図である。既述
したようにデフォルトスプリング8,リターンスプリン
グ7は絞り弁軸3回りに一部重ねて軸方向にずらして、
略同心円状に配置されるが、このうち外側にある方のリ
ターンスプリング7の外径よりもスロットルギヤギヤ4
3の径を大きくして、リターンスプリング7が他の部材
に干渉することなくスロットルギヤ43と中間ギヤ4の
小径ギヤ42bとを難なく噛み合わせている。
12は、スロットルボディ100におけるギヤケース1
02の側壁に取付けられている。
次の通りである。
ング8が絞り弁軸3に設けたギヤ43とスロットルボデ
ィ100壁部の間に集約的に配置できる。特に、リター
ンスプリング7とデフォルトスプリング8を軸方向に一
部オーバーラップさせる態様(スプリング7,8の径方
向の並列配置態様)にすることで、スプリング長手方向
の配置スペースの短縮を図ることができ(すなわちデフ
ォルトレバー6のばね受け構造がリターンスプリング7
の一部とデフォルトスプリング8の一部とを軸方向にオ
ーバーラップさせている)、さらに、リターンスプリン
グ7はギヤケース102内に突出した絞り弁軸用の軸受
収納ボス101の外周に案内されて、軸受収納ボス10
1の外周をリターンスプリング7の装着スペースとして
利用している。また、ギヤ43がストッパ係止要素とな
る。したがって、以上の相乗効果により部品集約,合理
化を大幅に図り、ギヤケース102及びスロットルボデ
ィ100全体の小形軽量化,組立性の合理化に貢献でき
る。
ース110は、そのモータ挿入口110aがギヤケース
102の内部に開口する。
42を取り外してみた図である。モータ5は、従来のよ
うにモータブラケットを2点でねじ締め付けするよりも
モータの振動抑制を効果的に行なうため、及びモータの
位置決め精度を向上させるために、次のようにしてい
る。すなわち、モータブラケット5aが三角形に近い外
郭で、外郭を形成する3辺が円弧状の曲線を呈してい
る。モータブラケット5aは、モータ挿入口110aの
周縁に設けた三角点配置のねじ穴に計3本のねじ160
を締め付けて取り付けられ、ギヤケース102内部には
モータブラケット5aの3辺の曲線に適合してモータの
位置決めを行なうモータ位置決め部130,131,1
32が形成されている。モータ位置決め部130,13
1,132の内側は上記したモータブラケット5aの3
辺の曲線と略同じ曲率であり、また、中間ギヤ取付シャ
フト70を支持する筒部71の外周の一部70aも上記
位置決め部130の曲線を延長するラインを描くように
切欠き形成して、この切欠きライン3aもモータの位置
決めを行なう曲線の一部として、その分、モータがギヤ
機構4側に寄るようにして、部品配置の合理化を図って
いる。
及びデフォルト開度設定機構と反対側の一端)には、ス
ロットル開度を検出するためのスロットルセンサ30が
装着されている。スロットルセンサ30は、センサハウ
ジング31,該ハウジング31に設けた基板32,ロー
タ33,ロータ33に設けたブラシ34,カバー35に
より構成され、このうち基板32を有するセンサハウジ
ング31は、絞り弁軸3一端に挿通させた状態で、スロ
ットルボディ100の側壁にねじ止めされている。一
方、ブラシ34を有するロータ33は、絞り弁軸3と一
体に回転するよう絞り弁軸3に嵌合されてナット36の
締め着けで絞り弁軸3に固定されている。このロータ3
3の回転によりブラシ34が基板32に印刷された抵抗
を摺動することで、絞り弁の開度信号をリード線を介し
て電気的に出力するように設定してある。
により、スロットルボディ100の側壁のうちギヤケー
ス102と反対側には、上記のスロットルセンサ30を
収容するためのケース107が形成されている。ケース
107は、スロットルセンサ30の収容空間107aの
ほかに、モータ5の端子51(図10,図11参照)に
接続される引き出し線(給電線)205の接続具190
の収容空間(収容部)107bも有し、センサ収容空間
107aと接続具収容空間107とを境のない一つの部
屋で構成している。したがって、ここでは、ケース10
7を接続具・スロットルセンサ用ケースと称する。
0に設けたモータケース110と接続具・スロットルセ
ンサ用ケース107とは直角に交わるように配置され、
モータケース110の底部110b側にモータ端子取り
出し口180が形成され、このモータケースの底部11
0b側に隣接して接続具190の収容空間107bが形
成される。スロットルセンサ収容空間107aと接続具
収容空間107bとを一つの部屋により形成すること
で、図10に示すように(図10はスロットルボディ1
00のスロットルセンサケース107を、そのケースカ
バー37を取り外して、図3の矢印B方向からみた図で
ある)、スロットルセンサ30の配線引き出し部30a
がモータ端子接続具の収容空間107bに向けて配置さ
れている。
センサが万一故障しても大丈夫のように同じタイプのセ
ンサ検出部を二つ備えており、したがってセンサ30か
ら引き出される配線204も2組存在している。
は、図5,図6,図9に示すようにカバー37により覆
われ、接続具につながる電源線205とスロットルセン
サ30の引き出し線204とを一ヶ所に集めて通すため
の配線ガイド123が、カバー37を取り付ける接続具
・スロットルセンサ用ケース107の壁部に設けた溝1
22に嵌め込まれている。配線ガイド123はゴム板で
給電線204及びセンサ引き出し線205を挿通させる
ガイド孔124が複数配設されている。
配線引き出し部30aがモータ端子接続具の収容空間1
07bに向けて配置されているので、スロットルセンサ
30の端子から引き出される配線204とモータ端子5
1から接続具190を介して引き出される配線205と
が初めから一つの部屋内の接近した位置で合流すること
ができ、したがって、これらの配線を難なく一つにまと
めて、スロットルボディ外部に引き出すことが可能にな
り、配線作業及び部品組立作業の合理化に貢献すること
ができる。
06は、コスト低下を配慮して、ガラス繊維を編んで作
ったチューブ状の部材とこのチューブ状部材を覆う金属
細線を編んだ部材との編組により構成されている。
端子取り出し口180は、接続具収容部(収容空間)1
07bに臨み、モータ端子接続具190の収容部107
bの内壁面には該接続具をモータ端子51に差し込む場
合に該接続具をモータ端子取り出し口180に案内する
ガイド155が形成されている(図10,図13図参
照。図10はモータ端子接続具190を取り外して、接
続具・スロットルセンサ用のケース107の内部をケー
ス開口側からみており、図13は図10のC−C線箇所
をモータ端子接続具190の接続過程のでみたC−C線
断面矢視図である)。
のモールド成形時に同時に成形するものであり、接続具
の受け入れ側が間口を広くモータ端子取り出し口180
に向かって徐々に狭まるよう成形された一対の対向壁面
により形成されている。
ケース110及び接続具・スロットルセンサ用ケース1
07の内部構造をみた断面図を示し、図11の(a)は
接続具190の差し込み過程の途中状態を示し、(b)
に接続具190をモータ端子51に差し込んだ後の状態
を示す。
と、そのモータ端子51が接続具収容空間107bに端
子取り出し口180を介して臨み、この状態でモータ端
子接続具190を接続具収容部107bからガイド15
5を利用して差し込むことで、接続具190とモータ端
子51の位置合わせに苦労することなく接続具を簡単に
モータ端子51に接続することができる。特に、モータ
端子51は接続具収容部107bの奥まった位置にあ
り、また他の部品の陰になることがあっても、上記ガイ
ド155に案内されて接続具を難なくモータ端子に位置
合わせを伴いつつ導くことができる。
1,図12に示すように、プラスチックのソケットタイ
プのモールド成形体であり、内部に端子接続用の一対の
金具191が埋設され、また、本実施例では、金具19
1を埋設した箇所190aをほぼ長方体とし、その後に
続く部分を補強用リブ192付きの板状に形成して、材
料の合理化を図っている。また、接続部190は狭い箇
所を通して奥の端子取り出し口108に導くので、その
差し込み作業を行ない易くするために、モータ端子取り
出し口108から接続部・スロットルセンサ用ケース1
07の開口近くまでの長さを呈している。
のカバー37の外面には、図5,図6,図9に示すよう
に、複数のコネクタ201から203を保持する帯状の
金具208が溶接されている。この帯状金具208にコ
ネクタ201から203を予め設定したレイアウトに基
づき取り付けることで、現場の組立時にコネクタ部品の
レイアウト配置に悩まされることなく、簡単に配線の接
続作業を実行することができる。なお、図3の符号25
0は、エンジン冷却水の導入パイプである。
びデフォルトスプリング8は、コイル形捩じりばねを使
用しているが、これに限定されるものではなく、例えば
ぜんまい形スプリングを使用してもよい。図15の実施
例は、デフォルトスプリング8側をぜんまい形スプリン
グを使用したもので、そのほかは今まで述べた第1実施
例と同様の構成である。この方式によれば、ギヤケース
内のより一層の小形化を図ることができる。
4,15を省略したもので、そのほかは今まで述べた第
1実施例と同様の構成である。
ォルトスプリング8を外側に、リターンスプリング7を
外側に配置した例である。
通りである。
(固定側の係合要素)43と、絞り弁軸3に該絞り弁軸
と相対的に回転可能に遊嵌されたデフォルトレバー(可
動側の係合要素)6とを、リターンスプリング7により
互いに引き合うように連結する。この連結はリターンス
プリング7の一端をデフォルトレバー6に係止させ、リ
ターンスプリング7の他端を絞り弁軸3のばね係止部9
に係止させることで行なわれる。
ルトレバー6を絞り弁開き方向に付勢しており、一端8
aがスロットルボディ100に設けたばね係止部10に
係止し、他端8bばデフォルトレバー6のばね係止部6
1に係止する。
動によって、ギヤ(固定側の係合要素)43とデフォル
トレバー(可動側の係合要素)6は、デフォルト開度以
下の開度域ではデフォルトスプリング8に抗して一緒に
係合回転可能で、デフォルト開度以上の開度域では、デ
フォルトレバー6がデフォルト開度設定用ストッパ11
´により動きが阻止されギヤ43のみが絞り弁軸3と共
にリターンスプリング7の力に抗して回転可能になる。
本例では、デフォルトスプリング8の径をリターンスプ
リング7の径より大きくして、デフォルトスプリング8
が外側に、リターンスプリング7が内側となるようにし
て絞り弁軸3の軸回りに配置されている。
施例と逆にしたが、それ以外については先に述べた実施
例と同様の部品配置として、第1実施例同様の効果を奏
することができる。
装置には、絞り弁軸3とこの絞り弁軸3を軸受20に導
くためにスロットルボディ壁部に設けた軸挿通孔181
との間(軸支隙間)に空気漏れ防止材を埋めている。空
気漏れ防止部材は、例えば、二硫化モリブデン(MoS
2)等の乾燥性液状潤滑剤を、図6の符号310で示し
た斜線域のように、絞り弁2の外周回りのうち絞り弁軸
3と軸挿通孔181との間及びその周辺に限定して、絞
り弁2の下流側から塗布されて、軸支隙間に浸透,充填
されている。軸支隙間に空気漏れ防止部材を充填させる
ことで、軸支隙間を介して内燃機関に供給される吸入空
気量(漏れ空気量)を無くすことができるので、その
分、絞り弁の制御上の最小開度を従来よりも大きくして
絞り弁最小開度の空気流量を確保することになる。本発
明では、これを利用して、制御上の最大開度から最小開
度に絞り弁を急変させた場合に生じる絞り弁のオーバー
シュート量よりも、制御上の最小開度を大きく設定す
る。すなわち、上記の空気漏れ防止材(例えば二硫化モ
リブデン)を施すことで、図17図に示すように、例え
ば、絞り弁の制御上の最小開度を機械的全閉位置より約
2°大きいところに設定することができるので(従来は
機械的全閉位置より約1°)、に示すように制御上の
最大開度(電気的全開位置)から最小開度(電気的全閉
位置)に絞り弁の開度を変化させた場合のオーバーシュ
ートに相当する開度分(例えば約1.5°)よりも制御
上の最小開度レベルを高くできるので、オーバーシュー
トが生じても絞り弁軸側のストッパ係止要素が機械的全
閉位置を規定するストッパ(全閉ストッパ)に衝突する
ことを防止できる。したがって、オーバーシュートが生
じてもモータに過電流が流れないようにすることができ
る。
支隙間及びその周辺に塗布することで、次のような作
用,効果を奏する。
回転数制御を行なう場合、通常のエンジン回転数フィー
ドバック制御以外に、エアコン作動等の突入負荷に対応
するため、オープン制御になる状態がある。また、エン
ジンに直接燃料を噴射するガソリンエンジン(DI−G
エンジン)では、成層燃焼時(超リーンバーン)にもエ
ンジン回転数にもかかわらず必要空気流量が増加するた
め(A/F=40:1オープン制御になる状態がある。
したがって、スロットル開度に対する空気流量の精度を
高めるため必要がある(特に1〜7°付近の精度)。
沿って空気通路壁に塗布すると、空気漏れ防止部材の塗
布厚さや濃度ばらつきにより、空気流量精度特に低開度
領域の精度がでなかった。
れ防止部材の塗布範囲を軸支隙間及びその周辺だけに限
定すれば、空気流量特性に影響を与える絞り弁周囲の大
部分の塗布を廃止することによって、ばらつき要因を排
除し、空気流量精度の向上を図ることができる。図18
に、上記効果を立証するデータとして、絞り弁全周に沿
って空気通路に空気漏れ防止部材を塗布した場合と絞り
弁軸の軸支隙間に限定して空気漏れ防止部材を塗布した
場合のスロットル開度に対する空気流量のばらつき特性
を示す。
と関連させて補足しておく。
構の部品の集約化と関連した課題として、従来の電制ス
ロットル装置は、次のような改善すべき点があった。
イドル回転数制御を行なう場合には、少なくとも制御上
の最小開度として機械的全閉位置からある角度(例えば
0.5〜1°)だけ大きくした開度を確保している。こ
の制御上の最小開度は、絞り弁軸とこの絞り弁軸を軸受
に導くためにスロットルボディ壁部に設けた軸挿通穴と
の間の隙間(以下、軸支隙間と称することもある)が実
質,吸入空気通路の一部となり、また、この軸支隙間を
流れる空気流量(漏れ空気流量)は絞り弁により制御不
能であるので、この漏れ空気流量が内燃機関に入る分を
考慮して設定されている。
(電気的全閉位置)の設定値によれば、高,低温時のモ
ータ(電動式アクチュエータ)の駆動力の低下により
(すなわち高温時にはモータ抵抗大によるトルクダウ
ン,低温時にはバッテリ電圧低下によるトルクダウンに
より)、絞り弁が制御上の最大開度(電気的全開位置)
から最小開度(電気的全閉位置,アイドル状態)に向け
て閉じる時にオーバーシュート量の大きさが最小開度よ
りも閉じ方向に大きくなり(オーバーシュート量は最大
で1.5°程度)、その結果、図17のの実線に示す
ように機械的全閉位置でストッパが衝突し(図17の斜
線部分は絞り弁が全閉ストッパに規制されて動きが阻止
されている状態を示す)、モータに過電流が流れ、フェ
イルセーフ誤診断(モータ過電流によりモータに故障が
生じたとの誤診断)やモータ寿命の低下の懸念があっ
た。
ている。
があっても機械全閉位置でのストッパへの衝突を防止し
て、電制スロットル装置の信頼性を高めることができ
る。
る。
て、スロットルボディと、電動式アクチュエータを構成
するモータを収容するモータケースと、前記モータのエ
ンドプレートに設けたモータ端子に差し込みにより接続
する接続具の収容部とが一体成形され、前記モータケー
スの底部に前記モータ端子を前記接続具の収容部に臨ま
せるモータ端子取り出し口が形成され、前記接続具の収
容部の内壁面には該接続具を前記モータの端子に差し込
む場合に該接続具を前記モータ端子取り出し口に案内す
るガイドが形成されていることを特徴とする。
ースに収容すると、そのモータ端子が接続具(端子接続
具)の収容部に端子取り出し口を介して臨み、この状態
で端子接続具を接続具収容部からガイドを利用して差し
込むことで、接続具とモータ端子の位置合わせに苦労す
ることなく接続具を簡単にモータ端子に接続することが
できる。特に、モータ端子は接続具収容部の奥まった位
置にあり、また他の部品の陰になることがあっても、上
記ガイドに案内されて接続具を難なくモータ端子に位置
合わせを伴いつつ導くことができる。
アクチュエータを構成するモータを収容するモータケー
スが一体成形されている電制スロットル装置において、
前記スロットルボディには、前記モータケースの底部側
にモータ端子取り出し口が形成され、このモータケース
の底部側に隣接してモータ端子に接続される接続具の収
容空間が形成され、この接続具の収容空間と絞り弁軸一
端に設けたスロットルセンサを収容する収容空間とが一
つの部屋により形成され、前記スロットルセンサの配線
引き出し部が前記モータ端子の接続具の収容空間に向け
て配置されていることを特徴とする。
の端子から引き出される配線とモータ端子から引き出さ
れる配線とが接続具・スロットルセンサの収容空間(一
つの部屋)内で初めから接近した位置で合流することが
でき、したがって、これらの配線を難なく一つにまとめ
て、スロットルボディ外部に引き出すことが可能にな
り、配線作業及び部品組立作業の合理化に貢献すること
ができる。
ロットルボディに電動式アクチュエータを構成するモー
タを収容するモータケースと前記モータの動力を絞り弁
軸に伝達するギヤ機構を収容するギヤケースとが一体成
形されているものにおいて、前記モータケースのモータ
挿入口が前記ギヤケースに開口し、前記モータはモータ
ブラケットを前記モータ挿入口の周縁に設けた三角点配
置のねじ穴に計3本のねじを締め付けて取り付けられ、
前記モータブラケットの外郭を形成する3辺が曲線を呈
し、前記ギヤケースには前記モータブラケットの3辺の
曲線に適合してモータの位置決めを行なうモータ位置決
め部が形成されていることを特徴とする。
タブラケットを2点でねじ締め付けするよりもモータの
振動抑制を効果的に行なうことができ、しかも、モータ
の位置決め精度を向上させることができる。
制御する信号を基に絞り弁を開閉駆動する電動式アクチ
ュエータを備えた電制スロットル装置において、絞り弁
軸とこの絞り弁軸を軸受に導くためにスロットルボディ
壁部に設けた軸挿通孔との間(軸支隙間)が空気漏れ防
止材により埋められ、前記絞り弁の制御上の最小開度は
絞り弁の制御上の最大開度から最小開度に絞り弁の開度
を変化させた場合に生じる前記絞り弁のオーバーシュー
ト量よりも大きく設定されていることを特徴とする。
軸の軸支隙間を介して内燃機関に供給される吸入空気量
(漏れ空気量)を無くすことができるので、その分、絞
り弁の制御上の最小開度を従来よりも大きくすることが
できる。本発明では、これを利用して、制御上の最大開
度から最小開度に絞り弁を急変させた場合に生じる絞り
弁のオーバーシュート量よりも、制御上の最小開度を大
きく設定する。例えば、上記の空気漏れ防止材(例えば
二硫化モリブデン)を施すことで、図17図のの実線
に示すように、絞り弁の制御上の最小開度を機械的全閉
位置より約2°大きいところに設定することができるの
で、制御上の最大開度(電気的全開位置)から最小開度
(電気的全閉位置)に絞り弁の開度を変化させた場合の
オーバーシュートに相当する開度分(例えば約1.5
°)よりも制御上の最小開度レベルを高くできるので、
オーバーシュートが生じても絞り弁軸側のストッパ係止
要素が機械的全閉位置を規定するストッパ(全閉ストッ
パ)に衝突することを防止できる。したがって、オーバ
ーシュートが生じてもモータに過電流が流れないように
することができる。
アクチュエータにより開閉駆動される絞り弁軸とこの絞
り弁軸を軸受に導くためにスロットルボディ壁部に設け
た軸挿通穴との間(軸支隙間)に空気漏れ防止材を充填
することを前提として達成させるものであり、アクセル
ペダルの踏み込み量をアクセルワイヤを介して絞り弁軸
に伝達する機械式スロットル装置のいわゆる軸支隙間に
空気漏れ防止部材を施しても上記の作用,効果は期待す
ることができない。なぜなら、機械式スロットル装置で
は、アイドル開度設定は、機械式の全閉ストッパのある
位置であり、運転時に絞り弁制御のストッパ係止要素が
全閉ストッパに当たることを前提としており、また絞り
弁の駆動はアクセルワイヤを専ら用いた機械式であるた
め、電制スロットル装置のようなオーバーシュート及び
それに伴う過電流発生の余地のないためである。
は、機械式スロットル装置において、絞り弁軸と絞り弁
軸を挿通させる絞り弁組立体壁部の軸挿通穴との間(軸
支隙間)に形成される空気流路に乾燥性液状潤滑剤(例
えば二硫化モリブデン)を浸透、乾燥させて、そこに固
着した潤滑剤でこの空気流路を埋める技術を提案してい
る。この従来技術は、いわゆる軸支隙間を通って流れる
空気は絞り弁では制御できないため、機関のアイドル回
転数を設定するにあたっては、この隙間を通って流れる
空気の量を予め計算に入れて設定しているという背景の
下で軸支隙間に燃焼生成物(燃焼煤,粘着性物質等)が
徐々に堆積していくと、アイドル回転数が徐々に低下し
てやがてはエンストを引き起こす原因となるために、最
初から、この隙間をなくして経時的なアイドル空気流量
の変化を無くして、全閉ストッパ(アイドルアジャスト
スクリュー)を用いておこうとするものである。
制御はフィードバック制御により絞り弁を開度制御する
ことで可能なので(すなわち、アイドル開度は機械式ス
ロットル装置のようにアイドルアジャストスクリューで
決定するものではない)、絞り弁軸の軸支隙間に徐々に
燃焼生成物が堆積していっても、その分の空気流量低下
分(アイドル回転数低下分)を絞り弁の開度制御で補え
るので、その意味からすれば、上記のような機械式スロ
ットル装置特有の問題(軸支隙間に燃焼生成物が堆積し
ていくことに伴うアイドル回転数低下といった問題)は
生じない。すなわち、電制スロットル装置で軸支隙間に
施した空気漏れ防止材と機械式スロットル装置で軸支隙
間に施した空気漏れ防止材とは、解決すべき課題を異に
するものであり、次元を異にするものである。
て、電動式アクチュエータの駆動制御に使用される配線
の電磁シールド部材が、ガラス繊維を編んで作ったチュ
ーブ状の部材とこのチューブ状部材を覆う金属細線を編
んだ部材との編組により構成されていることを特徴とす
る。
コンゴムのチューブに金属細線を編んだシールド外被を
かぶせていたが、この従来のシールド部材に較べて上記
構成の電磁シールド部材はコストを大幅に低下させ、し
かも、電磁シールドを十分に発揮することができる。
ギヤ機構,デフォルト開度設定機構等を備えた電制スロ
ットル装置の小形軽量化を図ることができる。
の概要を示す斜視図及びその原理説明図。
視図。
ースをカバーを外して示す説明図。
明図。
・スロットルセンサ用ケースをカバーを外して示す説明
図。
の接続過程を示す説明図。
タケース及び接続端子接続具の断面図。
置の概要を示す斜視図及びその原理説明図。
絞り弁の制御上最小開度の関係を示す説明図。
って空気漏れ防止部材を塗布させた場合と、軸支隙間に
限定して空気漏れ防止部材を塗布,充填させた場合の絞
り弁開度に対する空気流量のばらつきを示す特性図。
構、5…電動式アクチュエータ、7…リターンスプリン
グ、8…デフォルトスプリング(可動側係合要素)、9
…ばね係止部材、11…デフォルトストッパ、12…全
閉ストッパ、30…スロットルセンサ、43…ギヤ(固
定側係合要素)。
Claims (7)
- 【請求項1】 内燃機関の吸入空気流量を制御する絞り
弁を電動式アクチュエータにより開閉駆動するスロット
ル装置で、前記電動式アクチュエータの動力を絞り弁軸
に伝達するギヤ機構と、前記電動式アクチュエータの非
通電時に前記絞り弁の開度を全閉位置より大きい所定の
開度(以下、この開度をデフォルト開度と定義する)に
保つデフォルト開度設定機構とを有する内燃機関のスロ
ットル装置において、前記デフォルト開度設定機構は、前記絞り弁軸に固定さ
れる係合要素(以下、「固定側の係合要素」とする)
と、前記絞り弁軸に該絞り弁軸と相対的に回転可能に遊
嵌された係合要素(以下、「可動側の係合要素」とす
る)と、前記固定側の係合要素と前記可動側の係合要素
とが引き合うように両係合要素のばね係止部間を連結し
デフォルト開度以下の開度領域で前記固定側の係合要素
を絞り弁の開き方向に付勢するスプリング(以下、「デ
フォルトスプリング」と称する)と、前記可動側の係合
要素をデフォルト開度以上の開度領域で絞り弁の閉じ方
向に付勢するリターンスプリングとを備え、前記両係合
要素は、デフォルト開度以上の開度領域では前記リター
ンスプリングに抗して一緒に係合回転可能で、デフォル
ト開度位置で前記可動側の係合要素がデフォルト開度設
定用ストッパにより動きが阻止されて、デフォルト開度
以下の開度領域では前記固定側の係合要素のみが絞り弁
軸と共に前記デフォルトスプリングに抗して回転可能に
設定され、 前記デフォルト設定機構は、前記ギヤ機構のうちの前記
絞り弁軸に取り付けたギヤとスロットルボディ壁部との
間に配置され、 且つ前記リターンスプリングと前記デフォルトスプリン
グは、異なる径をなして、前記絞り弁軸の軸回りに保持
され、これらのスプリング間に前記可動側係合要素を介
在させて前記スプリング同士が軸方向に対面配置され、
この可動側係合要素に前記リターンスプリングおよびデ
フォルトスプリングの各一端が係止し、 前記可動側係合要素は、前記リターンスプリングおよび
デフォルトスプリングのうち径の小さい方のスプリング
の外径よりも大きい内径にした有底筒部とこの 有底筒部
の開口周縁に形成した鍔部を有し、径の小さい方のスプ
リングの一部が前記有底筒部の内部に導入され、径の大
きい方のスプリングの一部が前記有底筒部の外周に嵌ま
るようにして、前記リターンスプリング及びデフォルト
スプリングが前記可動側係合要素を介在させて軸方向に
一部重なるように配置 されていることを特徴とする内燃
機関のスロットル装置。 - 【請求項2】 前記固定側係合要素は、前記ギヤ機構の
うちの前記絞り弁軸に取り付けたギヤが兼用しており、
このギヤと前記可動側係合要素間に前記デフォルトスプ
リングが配置され、前記可動側係合要素と前記スロット
ルボディ壁部間に前記リターンスプリングが配置されて
いる請求項1記載の内燃機関のスロットル装置。 - 【請求項3】 前記リターンスプリングは、絞り弁軸用
の軸受収納ボスの外周に案内されて装着されている請求
項1又は2記載の内燃機関のスロットル装置。 - 【請求項4】 内燃機関の吸入空気流量を制御する絞り
弁を電動式アクチュエータにより開閉駆動するスロット
ル装置で、前記電動式アクチュエータの動力を絞り弁軸
に伝達するギヤ機構と、前記電動式アクチュエータの非
通電時に前記絞り弁の開度を全閉位置より大きい所定の
開度(以下、この開度をデフォルト開度と定義する)に
保つデフォルト開度設定機構とを有する内燃機関のスロ
ットル装置において、 前記デフォルト開度設定機構は、前記絞り弁軸に固定さ
れる係合要素(以下、「固定側の係合要素」とする)
と、前記絞り弁軸に該絞り弁軸と相対的に回転可能に遊
嵌された係合要素(以下、「可動側の係合要素」とす
る)と、前記固定側の係合要素と前記可動側の係合要素
とが引き合うように両係合要素のばね係止部間を連結し
デフォルト開度以上の開度領域で前記固定側係合要素を
絞り弁の閉じ方向に付勢するリターンスプリングと、前
記可動側の係合要素をデフォルト開度以下の開度領域で
絞り弁の開き方向に付勢するデフォルトスプリングとを
備え、前記両係合要素は、デフォルト開度以下の開度領
域では前記デフォルトスプリングに抗して一緒に係合回
転可能で、デフォルト開度位置で前記可動側の係合要素
がデフォルト開度設定用ストッパにより動きが阻止され
て、前記デフォルト開度 以上の開度領域では前記固定側
の係合要素のみが絞り弁軸と共に前記リターンスプリン
グに抗して回転可能に設定され、 前記デフォルト設定機構は、前記ギヤ機構のうちの前記
絞り弁軸に取り付けたギヤとスロットルボディ壁部との
間に配置され、 且つ前記リターンスプリングと前記デフォルトスプリン
グは、異なる径をなして、前記絞り弁軸の軸回りに保持
され、これらのスプリング間に前記可動側係合要素を介
在させて前記スプリング同士が軸方向に対面配置され、
この可動側係合要素に前記リターンスプリングおよびデ
フォルトスプリングの各一端が係止し、 前記可動側係合要素は、前記リターンスプリングおよび
デフォルトスプリングのうち径の小さい方のスプリング
の外径よりも大きい内径にした有底筒部とこの有底筒部
の開口周縁に形成した鍔部を有し、径の小さい方のスプ
リングの一部が前記有底筒部の内部に導入され、径の大
きい方のスプリングの一部が前記有底筒部の外周に嵌ま
るようにして、前記リターンスプリング及びデフォルト
スプリングが前記可動側係合要素を介在させて軸方向に
一部重なるように配置 されていることを特徴とする内燃
機関のスロットル装置。 - 【請求項5】 前記固定側係合要素は、前記ギヤ機構の
うちの前記絞り弁軸に取り付けたギヤが兼用しており、
このギヤと前記可動側係合要素間に前記リターンスプリ
ングが配置され、前記可動側係合要素と前記スロットル
ボディ壁部間に前記デフォルトスプリングが配置されて
いる請求項4記載の内燃機関のスロットル装置。 - 【請求項6】 前記デフォルトスプリングは、絞り弁軸
用の軸受収納ボスの外周に案内されて装着されている請
求項4又は5記載の内燃機関のスロットル装置。 - 【請求項7】 前記リターンスプリング,デフォルトス
プリングのうち外径の大きい方のスプリングの外径より
も前記絞り弁軸に設けた最終段ギヤの径を大きくして該
最終段ギヤが中間ギヤと噛み合っている請求項1ないし
6のいずれか1項記載の内燃機関のスロットル装置。
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