JP2008190368A - 内燃機関のモータ駆動型スロットル装置 - Google Patents

内燃機関のモータ駆動型スロットル装置 Download PDF

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隆弘 志村
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秀文 岩城
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Abstract

【課題】
従来の退避走行機構を構成するばね機構は、スロットル弁が低開度(デフォルト開度から全閉開度)の場合においては、スロットルシャフト外径とデフォルトレバーの内径は滑りながら回転する為、フリクションが発生するという問題があった。
【解決手段】
連続する1本のばねで、径の異なり各ばねの中心軸も別にある形状とし、一方の径のスプリングにはスロットル弁に対し閉じ方向のばね力を付与するリターンスプリング機能を持たせ、もう一方の径のスプリングにはスロットル弁に対し全閉位置からみてデフォルト開度側にばね力を付与するデフォルトスプリング機能を持たせる。これにより、デフォルト機構と回転シャフトとの接触摺動をなくすことができた。
【選択図】図1

Description

本発明は内燃機関の吸入空気量を機関の運転状態に応じて制御するスロットル弁の制御装置に関し、主にモータで駆動されるスロットル弁制御装置の故障時の退避走行機構に関する。
直流モータやステッピングモータ(以後モータと呼ぶ)によりスロットル弁(スロットル弁)を駆動制御するいわゆる、モータ駆動式スロットル弁制御装置では、制御回路やモータが故障した場合であっても、車両を安全な場所へ移動させたりするために、スロットル弁開度を車両の退避走行が可能な開度に保持する保安機能を装備する必要がある。
また、スロットル弁が吸気通路壁面に貼り付いて、始動時にモータのトルクでは開くことができなくなるといういわゆる、貼り付き防止のためには、エンジンキーオフ時(換言すれば電動式アクチュエータの非通電時)にスロットル弁を全閉位置より開いた位置に維持する保護機能が必要である。このような保安機能や保護機能を実現する開度を退避走行開度,イニシャル開度あるいはデフォルト開度と呼ぶ。このような技術は特開2000−110589号に記載されているような2つのスプリングとそれを繋ぐデフォルトレバーにより構成されているものや、特開2002−256894号に記載されているような1つのスプリングで構成されるものがある。
特開2000−110589号公報 特開2002−256894号公報
前者の従来技術の構成では、機構が複雑になるという問題がある。後者の従来技術では軸方向の寸法が長くなるという問題がある。
本発明の目的は、構成が簡単で、小型のばね機構で退避走行機構を構成することにある。
本発明の上記目的は、退避走行機構を構成するばね機構を、スロットル弁が固定された回転軸の周囲に同心に配置された巻ばねで構成し、当該巻ばねの一端は回転軸の回転を支持する不動部に係止され、他端が前記デフォルト位置を規定するデフォルトストッパ部に係止される第一のばね機構と、第一のばね機構のデフォルトストッパ部に係止される端部の延長部分として形成され、その他端が回転軸に固定された部材に係止される第二のばね機構とから構成され、第二のばね機構が第一のばね機構の側部に並置されている内燃機関のモータ駆動型スロットル装置とすることによって達成される。
このように構成した本発明によれば、巻き径が大きく、相当の軸方向長さが必要な第一のばね機構(戻しばね機構、あるいはリターンばね機構とも呼ぶ)はスロットル弁の回転軸の周りにコンパクトに配置でき、このばねより小さなばねで構成され得る第二のばね機構(デフォルトばね機構,イニシャル位置設定ばね機構)部分は第一のばね機構の側部のデッドスペースに収容して全体として、コンパクトなばね機構とすることができた。
実施例が解決しようとする具体的な課題について以下説明する。
上記、特開2000−110589号に記載されている従来のモータ駆動式スロットル弁制御装置においては、第1のばね及び第2のばねが同一軸に異なる径で形成され、径の小さい第2のばねが径の大きい第1のばねの内径側に設置される。それら第1のばねと第2のばねは、樹脂で出来たデフォルトレバーにより接続されている。
このデフォルトレバーはスロットル弁の回転中心となる回転軸としてのスロットルシャフトの外周部に同一軸上に配置され、スロットル弁が低開度(デフォルト開度から全閉開度)の場合においては、スロットルシャフト外径とデフォルトレバーの内径は滑りながら回転する構成をとる。
スロットルシャフトを樹脂化した場合においては、樹脂と樹脂の摺動となり高温下では異常摩耗が発生する可能性があるという問題があった。
また、特開2002−256894号に記載されている従来のモータ駆動式スロットル弁制御装置においては、第1のばね部及び第2のばね部が同一軸に直列上で一体的に同一径で形成され、その中間にフック部が形成された1つのばね部材を用い、スロットル弁の開側では第1のばね部の付勢力が、スロットルボディの係止部にばね部材のフック部が当接するまでオープナ部材に作用し、スロットル弁の閉側では第2のばね部の付勢力が、オープナ部材の両側面がばね部材のフック部及び他端部にて挟持されるまでオープナ部材に作用するように構成される。
これにより、何らかの要因によってアクチュエータへの電流の供給が絶たれたときの退避走行を、1つのオープナ部材及び1つのばね部材によって達成するものが記載されている。
しかしこの構成では一本のばねで構成される2つの部分が軸方向に直列に配置されるので、軸長が長くなるという問題があった。
本実施例の目的は、スロットル弁体の回転中心となるスロットルシャフトが樹脂で出来ている場合においても異常摩耗することなく回転し、モータ駆動式スロットル弁装置の軸方向を短くすることができる、ばね機構を提供することにある。
本実施例は上記目的を達成するため、連続する1本のばねで、径が異なり各ばねの中心軸も別にある形状とし、一方の径のスプリングにはスロットル弁に対し閉じ方向にばね力を付与するリターンスプリング機能を持たせ、もう一方の径のスプリングにはスロットル弁に対し全閉位置からみてデフォルト開度側にばね力を付与するデフォルトスプリング機能を持たせる。リターンスプリング機能を持たばねは、スロットル弁軸に取り付けた最終段ギアとスロットルボディに設置された壁部との間で、スロットル弁軸の軸周りに配置する。デフォルト機能を持ったデフォルトスプリングはリターンスプリングの横に最終段ギアのリターンスプリングと接する面と、それとは反対の面を挟み込むように配置することにより、軸方向で見ると最終段ギアの厚さとデフォルトスプリングの巻き高さがラップする為、軸方向を短くすることができる。
この閉じ方向のばね力を付与するリターンスプリングがフックされる箇所及び、全閉位置からみてデフォルト開度側にばね力を付与するデフォルトスプリングがフックされる箇所は、何れもスロットルボディに設けられた突起物と最終段ギアに設けられた突起物のみとなり、スロットルシャフトは回転時、デフォルト機構を構成する部材とは摺動する部位はなく摩耗の発生は起こらないようにすることができる。これにより、デフォルト位置と全閉位置との間において、摩耗によるフリクションの発生が抑制でき、モータのトルクを小さくできる。また、デフォルトを跨ぐ際のトルク変動を小さくできる。
本実施例によれば、樹脂シャフトを用いた場合においてもデフォルト機構を成立させることができる。更に、モータ駆動式スロットル弁装置の軸方向を短くすることができるばね機構を提供することができる為、ギアケース及びスロットルボディ全体の小型化が図れる。
本実施例によるデフォルト開度設定機構を有するモータ駆動スロットル弁制御装置の第1の実施例を図1に基づき詳細に説明する。図1はモータ駆動式スロットル弁制御装置の断面図、図2,図3はスプリング部の説明図、図4及び図5は、スロットル弁がデフォルト以下の開度時とデフォルト開度時の説明図であり、図6は弁開度センサの説明図である。また、第2の実施例を図7に、第3の実施例を図8に基づき説明する。
図1に示すようにスロットルボディ1には、転がり軸受2及び滑り軸受3が固定されており、それらにより樹脂製のスロットルシャフト4が、スロットルシャフト4Aを軸とし回転自由に保持されている。これと一体で出来たスロットル弁4Bは、スロットルボディ内部空気通路1A内で回転し開口面積を変えることができる。スロットルシャフト4Aの転がり軸受2側の端部には終段歯車としてのスロットルギア5が固定されている。このスロットルギア5の回転力は、スロットルボディ1に固定されたギアシャフト7を中心として回転する中間ギア8を通してモータ9の出力軸に固定されたモータギア9Aから伝達される。この実施例では、モータ9はブラシ付きDCモータとし、スロットルボディ1へモータ留めネジ9B及び、スロットルボディモータケース1Eに圧入され固定されるが、モータは、ブラシレスモータ,ステップモータ,トルクモータ,超音波モータなどでも良い。また、モータ9の回転力は中間ギア8を介さずにスロットルギア5に回転力を伝達しても良く、また、モータ9とスロットルギア5を同軸に配置しギアを介さず直接回転力を伝達しても良い。ここで述べたモータ9及びそのトルクの伝達手段となるモータギア9A,中間ギア8及びスロットルギア5を介してスロットル弁4Bを回転させ、前述した、スロットルボディ内部空気通路1A内の開口面積は、自在に変えることができ、その結果としてエンジンに供給される空気流量が制御される。
スロットルシャフト4Aの軸周りには、スロットルボディ1とスロットルギア5に挟まれた位置にスプリング6の一部である第一のばね機構としてのリターンスプリング6Aが配置される。図2に示すように、リターンスプリング6Aには、リターンスプリングフック部6Dを備えており、スロットルボディフックボス1Bに引っかけることで固定される。リターンスプリング6Aの他方は、第二のばね機構としてのデフォルトスプリング6Bとスプリング連結部6Cにより繋がっておりスプリング連結部6Cは、スロットルギア5の切り込み溝として形成されたストッパ5Aに、スロットル弁4Bが閉じる方向にトルクが出るようにフックされる。
一方、何らかの要因によってモータへの電流の供給が絶たれたときの退避走行ができるようにスロットル弁は、あらゆる開度から全閉位置よりいくらか開いたデフォルト位置に保持されなくてはならない。これを実現する為に、デフォルトスプリング6Bの他端は、スロットルギア5に設けられたボス5Bにスロットル弁4Bが開く方向にテンションがかけられた状態で保持される。つまり、先に述べたストッパ5Aと、このボス5Bを引き離す方向(スロットルギア5の内力となるように)にデフォルトスプリング6Bを設置する。そして、スロットルボディストッパ1Cにスプリング連結部6C,デフォルトスプリング6Bのいずれか、その両方が接触・保持された時、スロットル弁4Bはデフォルト開度となる。
図3は、スロットル弁4Bがデフォルト開度より開いた場合であるが、デフォルトスプリング6B部及びスロットルギア5との位置関係は変らず、リターンスプリング6Aのみが変形しリターンスプリング6Aの一端であるスプリング連結部6Cが、スロットルギア5のストッパ5Aを閉じ方向に押しデフォルト開度方向に回転するトルクを与える。尚、図2は説明の都合上、スロットル弁シャフト4,スプリング6,スロットルギア5及びスロットルボディ1の一部分のみ図示した。
図4はスロットル弁4Bがデフォルト開度より閉じ方向に回転した場合を示した図であり、デフォルトスプリング6B及び、スプリング連結部6Cはスロットルボディストッパ1Cに接触し固定している為、デフォルトスプリングフック部6Eがスロットルギア5のボス5Bに押され変形する。この状態で、モータ9の通電を切れば、デフォルトスプリングフック部6Eは、スロットルギア5のボス5Bを押し戻し、スロットル弁4Bはデフォルト位置まで回転し、図5のようになる。
以上の構成により、デフォルト機構を構成する。尚、スロットル弁4Bが全閉位置となる時には、スロットルボディ全閉ストッパ1Dとスロットルギア端面5Cが衝突し、機械的な全閉位置が決まる。
また、スロットルシャフト4Aの先端には、樹脂で出来たロータホルダ10が接着剤、溶着や熱加締め等により固定されており、スロットル弁4Bの位置開度を検出する為のロータ基板11がロータホルダ10と接着剤,溶着や熱加締め等により取り付けられ、スロットルシャフト4Aと一体で回転する。ロータ基板11から平行に微小距離離れた位置にロータ基板11に信号を送る発信コイルと信号を受け取る受信コイル及び、それらの信号を処理するICを備えた基板12が配置される。また、ギアカバー13から基板12へ伝えられる熱応力を小さくする為、柔軟性のあるシリコン接着剤等により両者を固定する。更にその外側に、外部からの異物、基板12の導体部を腐食させるガスや水分等から基板
12を保護する為、カバー14がギアカバー13に接着剤または溶着等により固定される。
図6はカバー14を削除した図象であり、図6に示すように基板12へ供給される電源及び基板12から発信される出力信号は、基板12とギアカバー13内にインサートモールドされたセンサ端子15はワイヤーボンディングや溶接等により接続され、センサ端子15を通しギアカバーコネクタ13A部より入出力される。先に述べたモータ9の電源についてもセンサ端子15同様にギアカバーコネクタ13Aからギアカバー13内にインサートモールドされたモータ端子16を通し、モータ9の端子9Cへと供給される。ギアカバー13は、スロットルボディ1に留めネジ17により留められるか、全周熱溶着等により固定される。
一方、ギアカバー13とは逆側の軸部は、キャップ18がスロットルボディ1に接着剤または溶着等により固定されておりスロットルボディ内部空気通路1Aと外部とを隔離とする。
図7は本発明の別の実施例である。〔実施例1〕のデフォルトスプリングフック部6Eは、デフォルトスプリング6Bに対し接線方向に設けられたが、図7に示すように、スロットル弁4Bがデフォルト位置にある時、リターンスプリング6Aとデフォルトスプリング6Bの中心を通る線上に設置する。このようにすることで、デフォルトスプリング6Bのトルクは、スロットルギア5にボス5Bを通しスロットルシャフト4Aを中心とする円周の接線方向にスプリング荷重が加わる為、スロットル弁4Bがデフォルト開度近傍にある時、効率良くトルクを伝えられる。デフォルトスプリング6Bは、スロットル弁4Bが全閉位置にある時、最もねじられ最大トルクを発生し、スロットル弁4Bがデフォルト位置にある時、ねじりが最小となりトルクは最小となることから、デフォルトスプリング
6Bのトルク伝達を最も効率的にするのは、スロットル弁4Bがデフォルト位置にある時にするのが好ましい。しかし、デフォルトスプリング6Bのトルク伝達を最も効率的にするスロットル弁4Bの位置が別の開度にある時は、デフォルト開度から全閉開度の間どの位置に来るようにしても良い。
図8は本発明の別の実施例である。〔実施例1〕では、デフォルトスプリング6Bを数回巻いたコイルスプリング形状をとったが、全閉位置からのデフォルト開度をさほど大きくとらなくてよい場合、デフォルトスプリング6Bのトルク変動が小さく、発生する最大応力も同時に減少する。この時、図8に示すように、デフォルトスプリング6BをU字型の形状とする。更に、U字型の形状とすることで軸方向へデフォルトスプリングフック部6Eは移動する必要がない(巻き線高さがない)ことから、ストッパ5Aと軸方向で同一高さとなる位置に、ボス5Bを配置しデフォルトスプリングフック部6Eを保持しても良い。このような形状をとることにより、デフォルトスプリング6Bの生産性は向上すると共に、軸方向の長さ方向を更に短くすることができる。その結果、電子制御スロットル装置として更なる小型化が図れることができる。なお、第二のばね機構としてのデフォルトスプリング6Bがデフォルトストッパ5Cに当接する規制片として機能するので、従来のデフォルトレバーが不要になる。
本実施例の態様を列挙すると以下のとおりである。
(実施態様1)
内燃機関の吸入空気流量を制御するスロットル弁を電動式アクチュエータにより開閉駆動するスロットル装置において、前記電動式アクチュエータの非通電時に前記スロットル弁の開度を全閉位置より大きい所定の開度に保つデフォルト開度設定機構を有する内燃機関のスロットル装置において、前記スロットル弁に閉じ方向のばね力を付勢するリターンスプリングと、スロットル弁の全閉位置からみてデフォルト開度側にばね力を付勢するスプリングとが異なる径で構成され、前記リターンスプリングをスロットル弁体の回転軸と同一軸に配置し、デフォルトスプリングをそれと平行な異なる軸上に配置し、リターンスプリングの一端とデフォルトスプリングの一端は連続して構成される。この部位が回転可能な弁体と一体で回転するスロットル軸に弁体が全開開度からデフォルト開度の開度においては可動可能に固定され、デフォルト開度から全閉開度では回転しない固定部に固定され、リターンスプリングの他方は回転しない固定部に固定され、デフォルトスプリングの他方はスロットル軸に可動可能に前述した部位とは別部位に固定されていることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。
(実施態様2)
実施態様1においてリターンスプリングは、前記スロットル弁体の回転軸と同一軸に配置・保持され、軸方向については前記ギア機構のうち前記スロットル軸に取付けたスロットルギアとスロットルボディ壁部との間に配置され、デフォルトスプリングは、軸方向でスロットルギア厚さとデフォルトスプリングの巻き高さの一部または全てがラップするように配置されることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。
(実施態様3)
実施態様1及び、実施態様2において、リターンスプリングとデフォルトスプリングの巻き方向を同一方向とし、それら2つのスプリングにより発生するトルクは、スロットル軸周りで考えると逆方向となることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。
(実施態様4)
実施態様1において、リターンスプリングの一端とデフォルトスプリングの一端は連続して構成される部位が回転可能な弁体と一体で回転するスロットル軸に弁体が全開開度からデフォルト開度の開度においては可動可能に固定され、デフォルト開度から全閉開度では回転しない固定部にデフォルトスプリングの巻き側面部が接し固定されることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。
(実施態様5)
実施態様1において、デフォルトスプリングの形状をU字形状とし、この部位の両端のフック高さを同一とすることを特徴とする内燃機関のスロットル装置。
(実施態様6)
実施態様1から5において、弁体と一体で回転するスロットルシャフトの材質を樹脂とし、このスロットルシャフトとデフォルト機構を構成する部材と弁体回転時、摺動接触がないことを特徴とする内燃機関のスロットル装置。
以上説明した本実施例の概要を整理すると以下の通りである。
モータ駆動式絞り弁制御装置において、何らかの要因によってアクチュエータへの電流の供給が絶たれたときの退避走行を可能にする機構が必要となるが、従来は、スロットルバルブが低開度(デフォルト開度〜全閉開度)の場合においては、スロットルシャフト外径と樹脂で出来たデフォルトレバーの内径は滑りながら回転する構成をとっていた。その為、スロットルシャフトを樹脂化した場合、樹脂と樹脂の摺動となり高温下では異常摩耗が発生する可能性があるという問題があった。
また、第1のばね部及び第2のばね部が同一軸に直列上で一体的に同一径で形成され、その中間にフック部が形成された1つのばね部材を用いデフォルトレバーを廃止する構成も考え出されているが、この構成では一本のばねで構成される2つの部分が軸方向に直列に配置されるので、軸長が長くなるという問題があった。
本実施例の目的は、スロットル弁体の回転中心となるスロットルシャフトが樹脂で出来ている場合においても異常摩耗することなく回転し、モータ駆動式絞り弁装置の軸方向を短くすることができるばね機構を提供することにある。
本実施例によれば、連続する1本のばねで、径の異なり各ばねの中心軸も別にある形状とし、一方の径のスプリングには絞り弁に対し閉じ方向のばね力を付与するリターンスプリング機能を持たせ、もう一方の径のスプリングには絞り弁に対し全閉位置からみてデフォルト開度側にばね力を付与するデフォルトスプリング機能を持たせる。リターンスプリング部及びデフォルトスプリング部のフック(接触)箇所は、スロットルボディと最終段ギアのみとし、スロットルシャフトは、デフォルト機構を構成する部材とは摺動する部位を無し、軸方向で見ると最終段ギアの厚さとデフォルトスプリングの巻き高さがラップするようにデフォルトスプリングを配置する。
このように構成された本実施例によれば、樹脂シャフトを用いた場合においてもデフォルト機構を成立させることができる。更に、モータ駆動式絞り弁装置の軸方向を短くすることができるばね機構を提供することができる為、ギアケース及びスロットルボディ全体の小型化が図れる。
本発明は、内燃機関のモータ駆動型スロットル装置に用いることができる。スロットル装置のボディは金属でも樹脂でもかまわない。スロットルシャフトや弁体も金属であっても樹脂であってもかまわない。モータの種類も問わないし、モータの取り付け位置にも特に制限はない。
本発明の実施例における主要断面図。 本発明の実施例におけるデフォルト機構部説明図。 本発明の実施例における弁開度開方向の説明図。 本発明の実施例における弁開度閉方向の説明図。 本発明の実施例における弁開度デフォルト位置の説明図。 本発明の実施例における弁開度位置センサの説明図。 本発明の別の実施例におけるデフォルト機構説明図。 本発明の別の実施例におけるデフォルト機構説明図。
符号の説明
1 スロットルボディ
1A スロットルボディ内部空気通路
1B スロットルボディフックボス
1C スロットルボディストッパ
1D スロットルボディ全閉ストッパ
1E スロットルボディモータケース
2 転がり軸受
3 滑り軸受
4 スロットル弁シャフト
4A スロットルシャフト
4B スロットル弁
5 スロットルギア
5A ストッパ
5B ボス
5C スロットルギア端面
6 スプリング
6A リターンスプリング
6B デフォルトスプリング
6C スプリング連結部
6D リターンスプリングフック部
6E デフォルトスプリングフック部
7 ギアシャフト
8 中間ギア
9 モータ
9A モータギア
9B モータ留めネジ
9C 端子
10 ロータホルダ
11 ロータ基板
12 基板
13 ギアカバー
13A ギアカバーコネクタ
14 カバー
15 センサ端子
16 モータ端子
17 留めネジ
18 キャップ
19 ナット
19A ナットストッパ

Claims (7)

  1. スロットルボディに形成された空気通路内に配置され、内燃機関の吸入空気流量を制御するスロットル弁を備え、当該スロットル弁をモータにより開閉駆動するスロットル装置であって、前記モータの非通電時に前記スロットル弁の全閉位置より大きい特定のデフォルト開度まで前記スロットル弁を開き方向に付勢するばね力を発生すると共に、前記スロットル弁の全開位置から前記デフォルト位置までの開度領域において、前記スロットル弁を閉じ方向に付勢するばね力を発生するばね機構を有するものにおいて、
    前記ばね機構は、
    前記スロットル弁が固定された回転軸の周囲に同心に配置された巻ばねで構成され、当該巻ばねの一端は前記回転軸の回転を支持する軸受部の不動部に係止され、他端が前記デフォルト位置を規定するデフォルトストッパ部に係止される第一ばね機構と、
    前記第一のばね機構のデフォルトストッパ部に係止される端部の延長部分として形成され、その他端が前記回転軸に固定された部材に係止される第二のばね機構とから構成され、
    前記第二のばね機構は、前記第一のばね機構の側部に並置されている
    内燃機関のモータ駆動型スロットル装置。
  2. 請求項1に記載したものにおいて、
    前記第二のばね機構が前記第一の巻ばねより径の小さい巻ばねとして構成されている内燃機関のモータ駆動型スロットル装置。
  3. 請求項1若しくは2のいずれかに記載したものにおいて、
    前記デフォルトストッパ部が前記スロットルボディの一部に設けられた壁部で構成されている内燃機関のモータ駆動型スロットル装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載したものにおいて、
    前記回転軸の一端には前記モータの回転を前記回転軸に伝達する歯車機構の一つである終段歯車が固定されており、
    前記第一のばね機構は前記終段歯車と前記スロットルボディとの間に配置されている内燃機関のモータ駆動型スロットル装置。
  5. 請求項4に記載のものにおいて、
    前記終段歯車の内側に前記第一のばね機構を構成する巻ばねの一部が収容されている内燃機関のモータ駆動型スロットル装置。
  6. 請求項4若しくは5のいずれかに記載されたものにおいて、
    前記第二のばね機構は前記第一のばね機構の端部と前記終段歯車の端面との間の寸法と同程度の軸方向寸法を有する内燃機関のモータ駆動型スロットル装置。
  7. 請求項1に記載したものにおいて、
    前記スロットルボディに形成された前記回転軸を支承する軸受部と、
    当該軸受部から突出する前記回転軸の先端部に固定された、前記モータの回転を前記回転軸に伝達する歯車の一つである終段歯車とを備え、
    前記第一のばね機構を構成する巻ばねは、前記軸受部の外周を取り巻くように配置され、
    その一端は当該軸受部の周囲壁面に形成された窪み部に係止され、
    他端は前記終段歯車位置まで延びて前記終段歯車を形成する部材に形成した係止部から半径方向外側に突出し、
    当該突出部において前記巻ばねより巻き径の小さい小径巻ばね部を形成し、
    その小径巻ばね部の先端部は前記終段歯車を形成する部材に係合されており、
    前記スロットル弁が前記デフォルト位置より閉じ側に回転するとき前記小径巻ばね部の外周は前記デフォルトストッパに当接した状態で係止されており、このとき前記第一のばね機構を構成する巻ばね部の他端は前記係止部から離れて、前記小径巻ばね部を巻締めながら前記小径巻ばね部の先端部は前記終段歯車の回転位置まで回転し、
    一方、前記スロットル弁が前記デフォルト位置より開度が大きい領域にあるとき前記小径巻ばね部は前記デフォルトストッパから離れ、このとき前記第一のばね機構を構成する巻ばね部の他端は前記係止部に引っ掛かった状態で、前記第一のばね機構を構成する巻ばね部を巻締めながら前記終段歯車の回転位置まで回転する内燃機関のモータ駆動型スロットル装置。
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