JP2002295270A - 内燃機関用スロットル装置 - Google Patents
内燃機関用スロットル装置Info
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- JP2002295270A JP2002295270A JP2001095093A JP2001095093A JP2002295270A JP 2002295270 A JP2002295270 A JP 2002295270A JP 2001095093 A JP2001095093 A JP 2001095093A JP 2001095093 A JP2001095093 A JP 2001095093A JP 2002295270 A JP2002295270 A JP 2002295270A
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- throttle
- opening
- diameter portion
- small
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- Pending
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- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
- Electrically Driven Valve-Operating Means (AREA)
- Mechanically-Actuated Valves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 要求性能を確保するとともに、電気駆動手段
にかかる負荷を低減するエンジン用スロットル装置を提
供する。 【解決手段】 リターンスプリング26の小径部26b
はアイドル開度位置でスロットルギア25の係止部25
bの外壁に当接するように設定されているので、アイド
ル開度位置から全開位置までは巻数nの小径部26bが
係止部25bに巻き付いて巻数Nの大径部26aが付勢
力を発揮し、アイドル開度位置でリターンスプリング2
6のトルク特性が急激に変化する。したがって、全閉位
置からアイドル開度位置まで開かせるときと、アイドル
開度位置から全開位置まで開かせるときとでの要求性能
を確保し、アイドル開度位置から全開位置までのモータ
負荷トルクを低減してモータ40の駆動力を小さく済ま
せることができる。その結果、モータ40を小型にして
製造コストを低減し、スロットル装置10の搭載スペー
スを容易に確保することができる。
にかかる負荷を低減するエンジン用スロットル装置を提
供する。 【解決手段】 リターンスプリング26の小径部26b
はアイドル開度位置でスロットルギア25の係止部25
bの外壁に当接するように設定されているので、アイド
ル開度位置から全開位置までは巻数nの小径部26bが
係止部25bに巻き付いて巻数Nの大径部26aが付勢
力を発揮し、アイドル開度位置でリターンスプリング2
6のトルク特性が急激に変化する。したがって、全閉位
置からアイドル開度位置まで開かせるときと、アイドル
開度位置から全開位置まで開かせるときとでの要求性能
を確保し、アイドル開度位置から全開位置までのモータ
負荷トルクを低減してモータ40の駆動力を小さく済ま
せることができる。その結果、モータ40を小型にして
製造コストを低減し、スロットル装置10の搭載スペー
スを容易に確保することができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関(以下、
「内燃機関」をエンジンという)の空気流量を調整する
エンジン用スロットル装置に関する。
「内燃機関」をエンジンという)の空気流量を調整する
エンジン用スロットル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、スロットルボディの内部に空気通
路を形成し、空気通路の開度を調節する弁部材をモータ
等の電気駆動手段で駆動するエンジン用スロットル装置
として、例えば特開平11−350981号公報に開示
されるように、モータの断線等によりモータの作動が停
止しても、空気通路の開度を所定開度になるように弁部
材を所望の開位置、例えば全閉位置よりも僅かに開いた
位置近傍に設定する構成のものが知られている。例え
ば、弁部材を閉方向に付勢するリターンスプリングを設
けることにより、モータが弁部材を駆動することができ
なくなっても空気通路の開度を全閉位置よりも僅かに開
いた位置近傍に弁部材を設定し、このスロットル装置を
搭載した車両の退避走行を可能にしていする。
路を形成し、空気通路の開度を調節する弁部材をモータ
等の電気駆動手段で駆動するエンジン用スロットル装置
として、例えば特開平11−350981号公報に開示
されるように、モータの断線等によりモータの作動が停
止しても、空気通路の開度を所定開度になるように弁部
材を所望の開位置、例えば全閉位置よりも僅かに開いた
位置近傍に設定する構成のものが知られている。例え
ば、弁部材を閉方向に付勢するリターンスプリングを設
けることにより、モータが弁部材を駆動することができ
なくなっても空気通路の開度を全閉位置よりも僅かに開
いた位置近傍に弁部材を設定し、このスロットル装置を
搭載した車両の退避走行を可能にしていする。
【0003】また、弁部材を開方向に付勢するリターン
スプリングを設けたディーゼルエンジン用スロットル装
置においては、無負荷運転時(アイドル運転時)に弁部
材で空気流量を制限することでエンジン振動および騒音
を低減させ、エンジン停止時に空気通路の開度を全閉位
置にすることでエンジン振動を伴うことなくエンジンを
停止させる。また、排気ガス還流時に弁部材により空気
流量を制限することで空気通路内を減圧させる。なお、
ディーゼルエンジンにおいては、ガソリンエンジンとは
異なり、空気流量で出力が制御されず、燃料噴射量の制
御で出力が制御されるため、スロットル装置の弁部材は
基本的に開いていればよく、全開位置であっても大出力
になるという不具合は起こらない。
スプリングを設けたディーゼルエンジン用スロットル装
置においては、無負荷運転時(アイドル運転時)に弁部
材で空気流量を制限することでエンジン振動および騒音
を低減させ、エンジン停止時に空気通路の開度を全閉位
置にすることでエンジン振動を伴うことなくエンジンを
停止させる。また、排気ガス還流時に弁部材により空気
流量を制限することで空気通路内を減圧させる。なお、
ディーゼルエンジンにおいては、ガソリンエンジンとは
異なり、空気流量で出力が制御されず、燃料噴射量の制
御で出力が制御されるため、スロットル装置の弁部材は
基本的に開いていればよく、全開位置であっても大出力
になるという不具合は起こらない。
【0004】このようなディーゼルエンジン用スロット
ル装置において、モータやエンジン制御ユニット等が断
線等で故障した場合に、車両の退避走行を可能にするた
め、弁部材をすべての開度において全開位置に開くよう
にリターンスプリングの仕様を設定することが考えられ
る。これで、故障時に弁部材がリターンスプリングで全
開位置に開けられるため、エンジンの継続的運転を行う
ことが可能となる。
ル装置において、モータやエンジン制御ユニット等が断
線等で故障した場合に、車両の退避走行を可能にするた
め、弁部材をすべての開度において全開位置に開くよう
にリターンスプリングの仕様を設定することが考えられ
る。これで、故障時に弁部材がリターンスプリングで全
開位置に開けられるため、エンジンの継続的運転を行う
ことが可能となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スロットル
装置における弁部材の応答性は、モータの駆動力と、リ
ターンスプリングの付勢力や軸受用シール部材等の摺動
抵抗などの負荷とのバランスにより決定される。また、
弁部材をすべての開度において常に全開位置に開くよう
にするためには、比較的大きい付勢力のリターンスプリ
ングを用いる必要がある。このため、従来のスロットル
装置では、上記の負荷に打ち勝って弁部材を開閉するこ
とが可能な駆動力を発生する能力を有するモータを用い
ることが必要となる。したがって、モータの大型化等に
よりコストアップの原因となり、装置の体格が大型にな
り搭載スペースを確保することが困難になっている。ま
た、従来のスロットル装置では、リターンスプリングの
リニアなトルク特性によりモータにかかる負荷トルクを
低減することができず、コスト低減等の目的で駆動力の
小さいモータを採用しようとした場合、スロットル装置
として満足のできる性能を発揮することが困難であると
いう問題があった。
装置における弁部材の応答性は、モータの駆動力と、リ
ターンスプリングの付勢力や軸受用シール部材等の摺動
抵抗などの負荷とのバランスにより決定される。また、
弁部材をすべての開度において常に全開位置に開くよう
にするためには、比較的大きい付勢力のリターンスプリ
ングを用いる必要がある。このため、従来のスロットル
装置では、上記の負荷に打ち勝って弁部材を開閉するこ
とが可能な駆動力を発生する能力を有するモータを用い
ることが必要となる。したがって、モータの大型化等に
よりコストアップの原因となり、装置の体格が大型にな
り搭載スペースを確保することが困難になっている。ま
た、従来のスロットル装置では、リターンスプリングの
リニアなトルク特性によりモータにかかる負荷トルクを
低減することができず、コスト低減等の目的で駆動力の
小さいモータを採用しようとした場合、スロットル装置
として満足のできる性能を発揮することが困難であると
いう問題があった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するため
になされたものであり、要求性能を確保するとともに、
電気駆動手段にかかる負荷を低減するエンジン用スロッ
トル装置を提供することを目的とする。本発明の他の目
的は、電気駆動手段を小型にして製造コストを低減し、
搭載スペースを確保することが容易なエンジン用スロッ
トル装置を提供することにある。
になされたものであり、要求性能を確保するとともに、
電気駆動手段にかかる負荷を低減するエンジン用スロッ
トル装置を提供することを目的とする。本発明の他の目
的は、電気駆動手段を小型にして製造コストを低減し、
搭載スペースを確保することが容易なエンジン用スロッ
トル装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
エンジン用スロットル装置によると、弁部材を開方向ま
たは閉方向に付勢する付勢手段の一端が係止され、弁部
材とともに回動可能な係止部材は、弁部材が回動すると
き、付勢手段の付勢力を発揮する部分のうち所定部分が
当接可能であるので、空気通路の開度が全閉位置と全開
位置との間の半開位置において、付勢手段の付勢力を発
揮する部分のうち所定部分が係止部材に当接するように
設定することにより、付勢手段の特性が不連続に変化す
る。このため、付勢手段により弁部材を全閉位置から半
開位置まで開かせるとき(あるいは全開位置から半開位
置まで閉じさせるとき)と、半開位置から全開位置まで
開かせるとき(あるいは半開位置から全閉位置まで閉じ
させるとき)とで、それぞれに必要なトルク特性を発揮
して要求性能を確保するとともに、電気駆動手段にかか
る負荷トルクを低減することができる。したがって、電
気駆動手段の発生する駆動力が小さくて済むため、電気
駆動手段を小型にして製造コストを低減し、搭載スペー
スを確保することが容易となる。
エンジン用スロットル装置によると、弁部材を開方向ま
たは閉方向に付勢する付勢手段の一端が係止され、弁部
材とともに回動可能な係止部材は、弁部材が回動すると
き、付勢手段の付勢力を発揮する部分のうち所定部分が
当接可能であるので、空気通路の開度が全閉位置と全開
位置との間の半開位置において、付勢手段の付勢力を発
揮する部分のうち所定部分が係止部材に当接するように
設定することにより、付勢手段の特性が不連続に変化す
る。このため、付勢手段により弁部材を全閉位置から半
開位置まで開かせるとき(あるいは全開位置から半開位
置まで閉じさせるとき)と、半開位置から全開位置まで
開かせるとき(あるいは半開位置から全閉位置まで閉じ
させるとき)とで、それぞれに必要なトルク特性を発揮
して要求性能を確保するとともに、電気駆動手段にかか
る負荷トルクを低減することができる。したがって、電
気駆動手段の発生する駆動力が小さくて済むため、電気
駆動手段を小型にして製造コストを低減し、搭載スペー
スを確保することが容易となる。
【0008】本発明の請求項2記載のエンジン用スロッ
トル装置によると、付勢手段の付勢力を発揮する部分
は、大径部および小径部を有し、この大径部および小径
部のいずれか一方が係止部材に当接可能であるので、簡
単な構成で全閉位置と全開位置との間の所望の半開位置
で付勢手段の付勢力を急激に変化させることが可能とな
る。したがって、簡便に要求性能を確保するとともに、
電気駆動手段にかかる負荷を容易に低減することが可能
となり、構成を簡単にして製造コストを低減することが
できる。
トル装置によると、付勢手段の付勢力を発揮する部分
は、大径部および小径部を有し、この大径部および小径
部のいずれか一方が係止部材に当接可能であるので、簡
単な構成で全閉位置と全開位置との間の所望の半開位置
で付勢手段の付勢力を急激に変化させることが可能とな
る。したがって、簡便に要求性能を確保するとともに、
電気駆動手段にかかる負荷を容易に低減することが可能
となり、構成を簡単にして製造コストを低減することが
できる。
【0009】さらに、大径部および小径部のいずれか他
方は係止部材に当接しないため、付勢手段は常にある程
度の付勢力を弁部材に対して発揮する。このため、例え
ば電気駆動手段の駆動力を弁部材に伝達する伝達手段に
ギアを用いた場合、ギアのバックラッシュ等によるがた
つきを防止することができる。したがって、電気駆動手
段の駆動力を弁部材に良好に伝達し、弁部材の制御性を
高めることにより、空気通路の空気流量を良好に調節す
ることができる。
方は係止部材に当接しないため、付勢手段は常にある程
度の付勢力を弁部材に対して発揮する。このため、例え
ば電気駆動手段の駆動力を弁部材に伝達する伝達手段に
ギアを用いた場合、ギアのバックラッシュ等によるがた
つきを防止することができる。したがって、電気駆動手
段の駆動力を弁部材に良好に伝達し、弁部材の制御性を
高めることにより、空気通路の空気流量を良好に調節す
ることができる。
【0010】本発明の請求項3記載のエンジン用スロッ
トル装置によると、係止部材は大径部および小径部を有
し、付勢手段の付勢力を発揮する部分のうち所定部分が
上記の大径部および小径部のいずれか一方に当接可能で
あるので、簡単な構成で全閉位置と全開位置との間の所
望の半開位置で付勢手段の付勢力を急激に変化させるこ
とが可能となる。したがって、簡便に要求性能を確保す
るとともに、電気駆動手段にかかる負荷を容易に低減す
ることが可能となり、構成を簡単にして製造コストを低
減することができる。
トル装置によると、係止部材は大径部および小径部を有
し、付勢手段の付勢力を発揮する部分のうち所定部分が
上記の大径部および小径部のいずれか一方に当接可能で
あるので、簡単な構成で全閉位置と全開位置との間の所
望の半開位置で付勢手段の付勢力を急激に変化させるこ
とが可能となる。したがって、簡便に要求性能を確保す
るとともに、電気駆動手段にかかる負荷を容易に低減す
ることが可能となり、構成を簡単にして製造コストを低
減することができる。
【0011】さらに、付勢手段の付勢力を発揮する部分
のうち所定部分は係止部材の大径部および小径部のいず
れか他方に当接しないため、付勢手段は常にある程度の
付勢力を弁部材に対して発揮する。このため、例えば電
気駆動手段の駆動力を弁部材に伝達する伝達手段にギア
を用いた場合、ギアのバックラッシュ等によるがたつき
を防止することができる。したがって、電気駆動手段の
駆動力を弁部材に良好に伝達し、弁部材の制御性を高め
ることにより、空気通路の空気流量を良好に調節するこ
とができる。
のうち所定部分は係止部材の大径部および小径部のいず
れか他方に当接しないため、付勢手段は常にある程度の
付勢力を弁部材に対して発揮する。このため、例えば電
気駆動手段の駆動力を弁部材に伝達する伝達手段にギア
を用いた場合、ギアのバックラッシュ等によるがたつき
を防止することができる。したがって、電気駆動手段の
駆動力を弁部材に良好に伝達し、弁部材の制御性を高め
ることにより、空気通路の空気流量を良好に調節するこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるエンジン用ス
ロットル装置を図1、図2および図3に示す。図1、図
2および図3に示すスロットル装置10は、ディーゼル
エンジン用スロットル装置であって、アクセル開度、エ
ンジン回転数、エンジン負荷、水温等のエンジン運転条
件に応じスロットル開度を電気的に制御し、スロットル
ボディ11に形成した吸気通路11aを流れる吸入空気
の流量を調整するものである。ここで、図1、図2およ
び図3に示す状態はスロットル装置10のアイドル開度
状態である。
複数の実施例を図面に基づいて説明する。 (第1実施例)本発明の第1実施例によるエンジン用ス
ロットル装置を図1、図2および図3に示す。図1、図
2および図3に示すスロットル装置10は、ディーゼル
エンジン用スロットル装置であって、アクセル開度、エ
ンジン回転数、エンジン負荷、水温等のエンジン運転条
件に応じスロットル開度を電気的に制御し、スロットル
ボディ11に形成した吸気通路11aを流れる吸入空気
の流量を調整するものである。ここで、図1、図2およ
び図3に示す状態はスロットル装置10のアイドル開度
状態である。
【0013】図1に示すように、スロットル軸12は、
スロットル軸12の一端に配設したベアリング15を介
しスロットルボディ11の内壁に回動可能に支持されて
いる。弁部材としてのスロットル弁13は円板状に形成
されており、図示しないビスによりスロットル軸12に
固定されている。スロットル軸12とスロットル弁13
とは一体となって回動する。
スロットル軸12の一端に配設したベアリング15を介
しスロットルボディ11の内壁に回動可能に支持されて
いる。弁部材としてのスロットル弁13は円板状に形成
されており、図示しないビスによりスロットル軸12に
固定されている。スロットル軸12とスロットル弁13
とは一体となって回動する。
【0014】図3に示すように、スロットルギア25は
半円板状に形成され、ボルト17によりスロットル軸1
2に回動不能に固定されている。スロットルギア25は
ギア歯25aを有しており、ギア歯25aは後述する中
間ギア28の小径ギア歯28aと噛み合っている。係止
部材としてのスロットルギア25の係止部25bは円形
状に形成されており、スロットル軸12に嵌挿されてい
る。係止部25bは、後述するリターンスプリング26
の一端が係止され、スロットル弁13とともに回動可能
である。
半円板状に形成され、ボルト17によりスロットル軸1
2に回動不能に固定されている。スロットルギア25は
ギア歯25aを有しており、ギア歯25aは後述する中
間ギア28の小径ギア歯28aと噛み合っている。係止
部材としてのスロットルギア25の係止部25bは円形
状に形成されており、スロットル軸12に嵌挿されてい
る。係止部25bは、後述するリターンスプリング26
の一端が係止され、スロットル弁13とともに回動可能
である。
【0015】付勢手段としてのリターンスプリング26
は、一端が係止部25bに固定され、他端がスロットル
ボディ11に固定されている。リターンスプリング26
は、スロットル弁13をすべての開度において常に全開
位置に開くように係止部25bを付勢している。リター
ンスプリング26の実質的に付勢力を発揮する部分は、
巻数Nの大径部26aと、巻数nの小径部26bとを有
している。ここで、大径部26aの内径をφDとし、小
径部26bの内径をφd2とし、係止部25bの外径を
φd1とすると、以下の(1)式の関係を満たしている。 φD>φd2>φd1 ・・・ (1)
は、一端が係止部25bに固定され、他端がスロットル
ボディ11に固定されている。リターンスプリング26
は、スロットル弁13をすべての開度において常に全開
位置に開くように係止部25bを付勢している。リター
ンスプリング26の実質的に付勢力を発揮する部分は、
巻数Nの大径部26aと、巻数nの小径部26bとを有
している。ここで、大径部26aの内径をφDとし、小
径部26bの内径をφd2とし、係止部25bの外径を
φd1とすると、以下の(1)式の関係を満たしている。 φD>φd2>φd1 ・・・ (1)
【0016】また小径部26bは、スロットル弁13が
図2に示す全閉位置から角度θだけ開いた半開位置とし
てのアイドル開度位置で係止部25bの外壁に当接する
ように設定されている。したがって、アイドル開度位置
から全開位置までは、巻数nの小径部26bは係止部2
5bに巻き付いてスプリングとしての機能を抑制され、
巻数Nの大径部26aのみが付勢力を発揮する。そし
て、アイドル開度位置からスロットルギア25に閉方向
の駆動力が加わると、巻数Nの大径部26aと巻数nの
小径部26bとの総和のリターンスプリング26の付勢
力に抗し、スロットルギア25は閉方向に回転し、スロ
ットル弁13はスロットル開度の全閉位置となる。スロ
ットル弁13は、通常運転時においては全開位置とアイ
ドル開度位置との間で開閉し、エンジン停止時にはアイ
ドル開度位置よりさらに閉じて全閉位置におかれる。
図2に示す全閉位置から角度θだけ開いた半開位置とし
てのアイドル開度位置で係止部25bの外壁に当接する
ように設定されている。したがって、アイドル開度位置
から全開位置までは、巻数nの小径部26bは係止部2
5bに巻き付いてスプリングとしての機能を抑制され、
巻数Nの大径部26aのみが付勢力を発揮する。そし
て、アイドル開度位置からスロットルギア25に閉方向
の駆動力が加わると、巻数Nの大径部26aと巻数nの
小径部26bとの総和のリターンスプリング26の付勢
力に抗し、スロットルギア25は閉方向に回転し、スロ
ットル弁13はスロットル開度の全閉位置となる。スロ
ットル弁13は、通常運転時においては全開位置とアイ
ドル開度位置との間で開閉し、エンジン停止時にはアイ
ドル開度位置よりさらに閉じて全閉位置におかれる。
【0017】伝達手段としての中間ギア28は、小径ギ
ア歯28aおよび大径ギア歯28bを有し、シャフト2
9に回動可能に支持されている。小径ギア歯28aはス
ロットルギア25のギア歯25aと噛み合い、大径ギア
歯28bは、後述するモータ40のモータギア41のギ
ア歯41aと噛み合っている。シャフト29はスロット
ルボディ11に圧入、接着または溶接等により固定され
ている。
ア歯28aおよび大径ギア歯28bを有し、シャフト2
9に回動可能に支持されている。小径ギア歯28aはス
ロットルギア25のギア歯25aと噛み合い、大径ギア
歯28bは、後述するモータ40のモータギア41のギ
ア歯41aと噛み合っている。シャフト29はスロット
ルボディ11に圧入、接着または溶接等により固定され
ている。
【0018】電気駆動手段としてのモータ40は例えば
ステッピングモータであり、スロットルボディ11に収
容されている。モータ40の図示しない回転軸とともに
回動するモータギア41のギア歯41aは中間ギア28
の大径ギア歯28bと噛み合っている。モータ40が回
動することにより中間ギア28、スロットルギア25を
介しスロットル軸12およびスロットル弁13にモータ
40の駆動力が加わり、スロットル開度が調整される。
カバー50はスロットルボディ11に図示しないクラン
プ等のスプリング力やねじ締め等により固定され、スロ
ットルギア25、中間ギア28およびモータギア41を
覆っている。
ステッピングモータであり、スロットルボディ11に収
容されている。モータ40の図示しない回転軸とともに
回動するモータギア41のギア歯41aは中間ギア28
の大径ギア歯28bと噛み合っている。モータ40が回
動することにより中間ギア28、スロットルギア25を
介しスロットル軸12およびスロットル弁13にモータ
40の駆動力が加わり、スロットル開度が調整される。
カバー50はスロットルボディ11に図示しないクラン
プ等のスプリング力やねじ締め等により固定され、スロ
ットルギア25、中間ギア28およびモータギア41を
覆っている。
【0019】スロットルギア25側のスロットルボディ
11には図示しない回転角度センサが取り付けられる。
この回転角度センサの図示しないレバー部材は、スロッ
トル軸12に固定される図示しない接触部材と嵌合する
ことが可能である。この接触部材とともに回転角度セン
サのレバー部材が回転することによりスロットル開度を
検出することができる。回転角度センサは、図示しない
エンジン制御ユニット(ECU)に電気的に接続されて
いる。ECUは、エンジン運転状態に応じコネクタ45
からモータ40に供給する駆動電流を制御し、スロット
ル開度を調整する。
11には図示しない回転角度センサが取り付けられる。
この回転角度センサの図示しないレバー部材は、スロッ
トル軸12に固定される図示しない接触部材と嵌合する
ことが可能である。この接触部材とともに回転角度セン
サのレバー部材が回転することによりスロットル開度を
検出することができる。回転角度センサは、図示しない
エンジン制御ユニット(ECU)に電気的に接続されて
いる。ECUは、エンジン運転状態に応じコネクタ45
からモータ40に供給する駆動電流を制御し、スロット
ル開度を調整する。
【0020】次に、上記構成のスロットル装置10の作
動について説明する。ECUはコネクタ45を通じてモ
ータ40に駆動電流を供給し、エンジン回転数、エンジ
ン負荷、アクセル開度、水温等のエンジン運転状態およ
び回転角度センサの検出信号に応じモータ40に送出す
る電流値を制御し、スロットル開度を調整する。
動について説明する。ECUはコネクタ45を通じてモ
ータ40に駆動電流を供給し、エンジン回転数、エンジ
ン負荷、アクセル開度、水温等のエンジン運転状態およ
び回転角度センサの検出信号に応じモータ40に送出す
る電流値を制御し、スロットル開度を調整する。
【0021】図2に示すアイドル開度位置から全開位置
までの間、巻数nの小径部26bはスロットルギア25
の係止部25bに巻き付いているので、スロットルギア
25は巻数Nの大径部26aの付勢力により一体に回動
する。全開位置からモータ40に供給する電流値を上昇
させスロットル軸12に閉方向に加わる駆動力を増加さ
せると、リターンスプリング26の大径部26aの付勢
力に抗してスロットルギア25は閉方向に回転する。こ
のとき、モータ40の駆動力はモータギア41のギア歯
41a、中間ギア28の大径ギア歯28b、中間ギア2
8の小径ギア歯28a、スロットルギア25のギア歯2
5aおよびスロットル軸12を介してスロットル弁13
に良好に伝達され、各ギアのバックラッシュ等によるが
たつきを防止し、スロットル弁13の制御性を高めるこ
とができる。したがって、吸気通路11aを流れる吸入
空気の流量を良好に調整することができる。
までの間、巻数nの小径部26bはスロットルギア25
の係止部25bに巻き付いているので、スロットルギア
25は巻数Nの大径部26aの付勢力により一体に回動
する。全開位置からモータ40に供給する電流値を上昇
させスロットル軸12に閉方向に加わる駆動力を増加さ
せると、リターンスプリング26の大径部26aの付勢
力に抗してスロットルギア25は閉方向に回転する。こ
のとき、モータ40の駆動力はモータギア41のギア歯
41a、中間ギア28の大径ギア歯28b、中間ギア2
8の小径ギア歯28a、スロットルギア25のギア歯2
5aおよびスロットル軸12を介してスロットル弁13
に良好に伝達され、各ギアのバックラッシュ等によるが
たつきを防止し、スロットル弁13の制御性を高めるこ
とができる。したがって、吸気通路11aを流れる吸入
空気の流量を良好に調整することができる。
【0022】このように、スロットル弁13は、ECU
により制御されるモータ40の駆動により、アクセルオ
ン時にエンジンの運転状況に応じて図2に示すアイドル
開度位置から全開位置までの作動範囲内において開度調
整され、アクセルオフによるエンジンの無負荷運転時に
図2に示すアイドル開度位置におかれる。また、エンジ
ン停止時にスロットル弁13は図2の点線で示す全閉位
置におかれる。
により制御されるモータ40の駆動により、アクセルオ
ン時にエンジンの運転状況に応じて図2に示すアイドル
開度位置から全開位置までの作動範囲内において開度調
整され、アクセルオフによるエンジンの無負荷運転時に
図2に示すアイドル開度位置におかれる。また、エンジ
ン停止時にスロットル弁13は図2の点線で示す全閉位
置におかれる。
【0023】次に、第1実施例のリターンスプリング2
6に大径部および小径部を設けずにすべての開度位置に
おいて係止部の外壁にリターンスプリングが当接しない
構成の従来例について、図4を用いて説明する。その他
の構成は、図1、図2および図3に示す第1実施例と同
一構成である。
6に大径部および小径部を設けずにすべての開度位置に
おいて係止部の外壁にリターンスプリングが当接しない
構成の従来例について、図4を用いて説明する。その他
の構成は、図1、図2および図3に示す第1実施例と同
一構成である。
【0024】図4の点線で示すように、従来例において
は、リターンスプリングのリニアなトルク特性により、
スロットル弁をすべての開度において常に全開位置に開
くようにするためには、モータ負荷トルクに打ち勝って
スロットル弁を開閉することが可能な駆動力を発生する
能力を有するモータを用いることが必要となる。したが
って、モータの大型化等によりコストアップの原因とな
り、スロットル装置の体格が大型になり搭載スペースを
確保することが困難になるという問題がある。また、コ
スト低減等の目的で駆動力の小さいモータを採用しよう
とした場合、スロットル弁の制御性が悪化し、スロット
ル装置として満足のできる性能を発揮することが困難に
なるという問題がある。
は、リターンスプリングのリニアなトルク特性により、
スロットル弁をすべての開度において常に全開位置に開
くようにするためには、モータ負荷トルクに打ち勝って
スロットル弁を開閉することが可能な駆動力を発生する
能力を有するモータを用いることが必要となる。したが
って、モータの大型化等によりコストアップの原因とな
り、スロットル装置の体格が大型になり搭載スペースを
確保することが困難になるという問題がある。また、コ
スト低減等の目的で駆動力の小さいモータを採用しよう
とした場合、スロットル弁の制御性が悪化し、スロット
ル装置として満足のできる性能を発揮することが困難に
なるという問題がある。
【0025】一方、第1実施例においては、リターンス
プリング26の実質的に付勢力を発揮する部分に巻数N
の大径部26aと巻数nの小径部26bとが設けられて
おり、小径部26bは、スロットル弁13が全閉位置か
ら所定角度θだけ開いた半開位置としてのアイドル開度
位置でスロットルギア25の係止部25bの外壁に当接
するように設定されている。このため、アイドル開度位
置から全開位置までは、巻数nの小径部26bは係止部
25bに巻き付いてスプリングとしての機能を抑制さ
れ、巻数Nの大径部26aのみが付勢力を発揮するの
で、図4の実線で示すように、アイドル開度位置でリタ
ーンスプリング26のトルク特性が急激に変化する。し
たがって、全閉位置からアイドル開度位置まで開かせる
ときと、アイドル開度位置から全開位置まで開かせると
きとでスロットル装置としての要求性能を確保するとと
もに、簡単な構成でアイドル開度位置から全開位置まで
のモータ負荷トルクを低減してモータ40の発生する駆
動力を小さく済ませることができる。その結果、モータ
40を小型にして製造コストを低減し、スロットル装置
10の搭載スペースを容易に確保することができる。
プリング26の実質的に付勢力を発揮する部分に巻数N
の大径部26aと巻数nの小径部26bとが設けられて
おり、小径部26bは、スロットル弁13が全閉位置か
ら所定角度θだけ開いた半開位置としてのアイドル開度
位置でスロットルギア25の係止部25bの外壁に当接
するように設定されている。このため、アイドル開度位
置から全開位置までは、巻数nの小径部26bは係止部
25bに巻き付いてスプリングとしての機能を抑制さ
れ、巻数Nの大径部26aのみが付勢力を発揮するの
で、図4の実線で示すように、アイドル開度位置でリタ
ーンスプリング26のトルク特性が急激に変化する。し
たがって、全閉位置からアイドル開度位置まで開かせる
ときと、アイドル開度位置から全開位置まで開かせると
きとでスロットル装置としての要求性能を確保するとと
もに、簡単な構成でアイドル開度位置から全開位置まで
のモータ負荷トルクを低減してモータ40の発生する駆
動力を小さく済ませることができる。その結果、モータ
40を小型にして製造コストを低減し、スロットル装置
10の搭載スペースを容易に確保することができる。
【0026】さらに第1実施例においては、モータ40
の駆動力がモータギア41のギア歯41a、中間ギア2
8の大径ギア歯28b、中間ギア28の小径ギア歯28
a、スロットルギア25のギア歯25aおよびスロット
ル軸12を介してスロットル弁13に良好に伝達され、
各ギアのバックラッシュ等によるがたつきを防止し、ス
ロットル弁13の制御性を高めて吸気通路11aを流れ
る吸入空気の流量を良好に調整することができる。
の駆動力がモータギア41のギア歯41a、中間ギア2
8の大径ギア歯28b、中間ギア28の小径ギア歯28
a、スロットルギア25のギア歯25aおよびスロット
ル軸12を介してスロットル弁13に良好に伝達され、
各ギアのバックラッシュ等によるがたつきを防止し、ス
ロットル弁13の制御性を高めて吸気通路11aを流れ
る吸入空気の流量を良好に調整することができる。
【0027】(第2実施例)本発明の第2実施例を図5
に示す。図1に示す第1実施例と実質的に同一構成部分
に同一符号を付す。
に示す。図1に示す第1実施例と実質的に同一構成部分
に同一符号を付す。
【0028】第2実施例においては、図5に示すよう
に、スロットルギア35はギア歯35aを有しており、
ギア歯35aは中間ギア28の小径ギア歯28aと噛み
合っている。スロットルギア35には、後述するリター
ンスプリング36の一端が係止される大径部としての円
形状の係止部35bが形成され、係止部35bの軸方向
端部に係止部35bよりも小径の小径部35cが形成さ
れている。係止部材としてのスロットルギア35は、ス
ロットル軸12に嵌挿され、スロットル弁13とともに
回動可能である。
に、スロットルギア35はギア歯35aを有しており、
ギア歯35aは中間ギア28の小径ギア歯28aと噛み
合っている。スロットルギア35には、後述するリター
ンスプリング36の一端が係止される大径部としての円
形状の係止部35bが形成され、係止部35bの軸方向
端部に係止部35bよりも小径の小径部35cが形成さ
れている。係止部材としてのスロットルギア35は、ス
ロットル軸12に嵌挿され、スロットル弁13とともに
回動可能である。
【0029】付勢手段としてのリターンスプリング36
は、一端が係止部35bに固定され、他端がスロットル
ボディ11に固定されている。リターンスプリング36
は、スロットル弁13をすべての開度において常に全開
位置に開くように係止部35bを付勢している。ここ
で、リターンスプリング36の内径をφD1とし、係止
部35bの外径をφd12とし、小径部35cの外径を
φd11とすると、以下の(2)式の関係を満たしてい
る。 φD1>φd12>φd11 ・・・ (2)
は、一端が係止部35bに固定され、他端がスロットル
ボディ11に固定されている。リターンスプリング36
は、スロットル弁13をすべての開度において常に全開
位置に開くように係止部35bを付勢している。ここ
で、リターンスプリング36の内径をφD1とし、係止
部35bの外径をφd12とし、小径部35cの外径を
φd11とすると、以下の(2)式の関係を満たしてい
る。 φD1>φd12>φd11 ・・・ (2)
【0030】またリターンスプリング36は、スロット
ル弁13が全閉位置から所定の角度だけ開いた半開位置
で係止部35bの外壁に当接するように設定されてい
る。したがって、半開位置から全開位置までは、リター
ンスプリング36の実質的に付勢力を発揮する部分のう
ち所定巻数の部分が係止部35bに巻き付いて残りの巻
数の部分が付勢力を発揮する。そして、半開位置からス
ロットルギア35に閉方向の駆動力が加わると、リター
ンスプリング36の実質的に付勢力を発揮する部分の付
勢力に抗しスロットルギア35は閉方向に回転し、スロ
ットル弁13はスロットル開度の全閉位置となる。スロ
ットル弁13は、通常運転時においては全開位置と半開
位置との間で開閉し、エンジン停止時には半開位置より
さらに閉じて全閉位置におかれる。
ル弁13が全閉位置から所定の角度だけ開いた半開位置
で係止部35bの外壁に当接するように設定されてい
る。したがって、半開位置から全開位置までは、リター
ンスプリング36の実質的に付勢力を発揮する部分のう
ち所定巻数の部分が係止部35bに巻き付いて残りの巻
数の部分が付勢力を発揮する。そして、半開位置からス
ロットルギア35に閉方向の駆動力が加わると、リター
ンスプリング36の実質的に付勢力を発揮する部分の付
勢力に抗しスロットルギア35は閉方向に回転し、スロ
ットル弁13はスロットル開度の全閉位置となる。スロ
ットル弁13は、通常運転時においては全開位置と半開
位置との間で開閉し、エンジン停止時には半開位置より
さらに閉じて全閉位置におかれる。
【0031】上記第2実施例においては、半開位置から
全開位置までは、リターンスプリング36の実質的に付
勢力を発揮する部分のうち所定巻数の部分が係止部35
bに巻き付いて残りの巻数の部分が付勢力を発揮するの
で、図4の実線で示す第1実施例と同様に、半開位置で
リターンスプリング36のトルク特性が急激に変化す
る。したがって、全閉位置から半開位置まで開かせると
きと、半開位置から全開位置まで開かせるときとでスロ
ットル装置としての要求性能を確保するとともに、簡単
な構成で半開位置から全開位置までのモータ負荷トルク
を低減してモータの発生する駆動力を小さく済ませるこ
とができる。その結果、モータを小型にして製造コスト
を低減し、スロットル装置の搭載スペースを容易に確保
することができる。
全開位置までは、リターンスプリング36の実質的に付
勢力を発揮する部分のうち所定巻数の部分が係止部35
bに巻き付いて残りの巻数の部分が付勢力を発揮するの
で、図4の実線で示す第1実施例と同様に、半開位置で
リターンスプリング36のトルク特性が急激に変化す
る。したがって、全閉位置から半開位置まで開かせると
きと、半開位置から全開位置まで開かせるときとでスロ
ットル装置としての要求性能を確保するとともに、簡単
な構成で半開位置から全開位置までのモータ負荷トルク
を低減してモータの発生する駆動力を小さく済ませるこ
とができる。その結果、モータを小型にして製造コスト
を低減し、スロットル装置の搭載スペースを容易に確保
することができる。
【0032】上記第2実施例では、係止部35bの軸方
向端部に係止部35bよりも小径の小径部35cを設け
たが、本発明では、小径部を廃止しても第2実施例と同
様の効果を得ることができる。
向端部に係止部35bよりも小径の小径部35cを設け
たが、本発明では、小径部を廃止しても第2実施例と同
様の効果を得ることができる。
【0033】以上説明した本発明の複数の実施例では、
スロットル弁13を開方向に付勢するリターンスプリン
グを備えたディーゼルエンジン用スロットル装置に本発
明を適用したが、スロットル弁を閉方向に付勢するリタ
ーンスプリングを備えたガソリンエンジン用スロットル
装置に適用可能なことはいうまでもない。
スロットル弁13を開方向に付勢するリターンスプリン
グを備えたディーゼルエンジン用スロットル装置に本発
明を適用したが、スロットル弁を閉方向に付勢するリタ
ーンスプリングを備えたガソリンエンジン用スロットル
装置に適用可能なことはいうまでもない。
【図1】本発明の第1実施例によるエンジン用スロット
ル装置を示す断面図である。
ル装置を示す断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本発明の第1実施例によるエンジン用スロット
ル装置のカバーを外した状態を示す側面図である。
ル装置のカバーを外した状態を示す側面図である。
【図4】本発明の第1実施例によるエンジン用スロット
ル装置の作動を説明するための特性図である。
ル装置の作動を説明するための特性図である。
【図5】本発明の第2実施例によるエンジン用スロット
ル装置を示す断面図である。
ル装置を示す断面図である。
10 スロットル装置 11 スロットルボディ 11a 吸気通路(空気通路) 12 スロットル軸 13 スロットル弁(弁部材) 25、35 スロットルギア(係止部材) 25b 係止部 26、36 リターンスプリング(付勢手段) 26a 大径部 26b 小径部 28 中間ギア(伝達手段) 35a 係止部(大径部) 35b 小径部 40 モータ(電気駆動手段) 41 モータギア
フロントページの続き Fターム(参考) 3G065 AA01 CA23 DA05 DA06 HA21 KA01 KA15 KA23 3H062 AA03 AA15 BB30 CC01 EE07 FF41 HH02 HH10 3H063 AA02 BB32 DA14 DB31 FF01 GG03 GG19
Claims (3)
- 【請求項1】 内部に形成される空気通路の空気流量を
調節する内燃機関用スロットル装置であって、 空気通路を有するスロットルボディと、 前記空気通路の開度を制御するように前記スロットルボ
ディの内部に設けられる弁部材と、 前記スロットルボディに収容され、駆動電流の供給によ
り前記弁部材を駆動するための駆動力を発生する電気駆
動手段と、 前記弁部材を開方向または閉方向に付勢する付勢手段
と、 前記付勢手段の一端が係止され、前記弁部材とともに回
動可能な係止部材であって、前記弁部材が回動すると
き、前記付勢手段の付勢力を発揮する部分のうち所定部
分が当接可能な係止部材と、 を備えることを特徴とする内燃機関用スロットル装置。 - 【請求項2】 前記付勢手段の付勢力を発揮する部分
は、大径部および小径部を有し、前記大径部および前記
小径部のいずれか一方が前記係止部材に当接可能である
ことを特徴とする請求項1記載の内燃機関用スロットル
装置。 - 【請求項3】 前記係止部材は大径部および小径部を有
し、前記付勢手段の前記所定部分が前記大径部および前
記小径部のいずれか一方に当接可能であることを特徴と
する請求項1記載の内燃機関用スロットル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001095093A JP2002295270A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 内燃機関用スロットル装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001095093A JP2002295270A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 内燃機関用スロットル装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002295270A true JP2002295270A (ja) | 2002-10-09 |
Family
ID=18949194
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001095093A Pending JP2002295270A (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 内燃機関用スロットル装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002295270A (ja) |
-
2001
- 2001-03-29 JP JP2001095093A patent/JP2002295270A/ja active Pending
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