JP6613032B2 - 電子制御スロットル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、リターンスプリング及びデフォルトスプリングの付勢力に対しアクチュエータの駆動力が抗するようにアクチュエータを駆動制御することによって、スロットルバルブの開度を目標開度にフィードバック制御する電子制御スロットル装置に関する。
近年、スロットルバルブを開閉駆動するアクチュエータと、スロットルバルブを閉方向に付勢するリターンスプリングと、スロットルバルブを開方向に付勢するデフォルトスプリングと、を有し、リターンスプリング及びデフォルトスプリングの付勢力に対しアクチュエータの駆動力が抗するようにアクチュエータを駆動制御することによって、スロットルバルブの開度を目標開度にフィードバック制御する電子制御スロットル装置が提案されてきた。
このような電子制御スロットル装置の異常を診断する構成としては、特許文献1に開示されたものが挙げられる。
特許文献1は、内燃機関のスロットル制御装置に関し、特に、スロットルバルブを閉方向に駆動制御し、所定時間経過後にスロットルバルブの開度が所定の診断開度に収束するか否かを判定することによって、デフォルトスプリングの故障を診断し、デフォルトスプリングの故障診断終了後に続いて、スロットルバルブを開方向に駆動制御し、所定時間経過後にスロットルバルブの開度が所定の診断開度に収束するか否かを判定することによって、リターンスプリングの故障を診断する構成を提案している。
特開2011−7115号公報
ここで、本発明者の検討によれば、鞍乗り型車両においてはエンジンを始動させるためにイグニッションキーをONすると前照灯が点灯するため、かかる状況において、四輪車に比べてバッテリの容量の小さい鞍乗り型車両においては、エンジンの始動に必要な電力をバッテリに確保しておかなければならない。
また、エンジンの始動に必要な電力をバッテリに確保しておかなければならない状況において、リターンスプリング及びデフォルトスプリングの異常診断等のイニシャライズ時には、エンジンを停止した状態でアクチュエータを駆動させる必要があるため、バッテリの消費電力を抑える必要がある。
しかしながら、特許文献1の構成では、バッテリの電力を考慮せずにリターンスプリング及びデフォルトスプリングの故障を診断しているため、リターンスプリング及びデフォルトスプリングの故障の診断時にバッテリの消費電力が増える場合にはバッテリの電力不足により、リターンスプリング及びデフォルトスプリングの故障の診断の精度が低下する。特に、雰囲気温度が低い冬期間等の冷間始動時では、スロットルシャフトや駆動ギヤに塗布されているグリース等の潤滑剤の粘性が高くなるためにフリクション(摩擦)が大きくなり、アクチュエータのトルクを高くする必要があるため、バッテリの消費電力が増える傾向にある。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、バッテリの電力を考慮してリターンスプリング及びデフォルトスプリングの故障を診断することにより、リターンスプリング及びデフォルトスプリングの故障の誤診断を防ぐ電子制御スロットル装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置であって、前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、前記スロットルバルブを閉方向に付勢するリターンスプリングと、前記リターンスプリングの付勢力よりも大きい付勢力で前記スロットルバルブを開方向に付勢するデフォルトスプリングと、前記アクチュエータを駆動して前記スロットルバルブを開方向に駆動して前記スロットルバルブの開度が診断開度に収束するか否かを判定すると共に、前記アクチュエータによる前記スロットルバルブの駆動を停止して前記スロットルバルブの開度が全閉開度よりも大きいデフォルト開度に収束するか否かを判定する第1診断処理と、前記アクチュエータを駆動して前記スロットルバルブを閉方向に駆動して前記スロットルバルブの開度が前記全閉開度に収束するか否かを判定すると共に、前記アクチュエータによる前記スロットルバルブの駆動を停止して前記スロットルバルブの開度が前記デフォルト開度に収束するか否かを判定する第2診断処理と、を実行して前記リターンスプリング及び前記デフォルトスプリングの故障を診断する制御部と、を有し、前記制御部は、エンジン始動前において、前記第1診断処理の後に前記第2診断処理を実行し、前記第1診断処理における前記スロットルバルブの駆動範囲は、全開開度よりも小さい前記診断開度以下に設定され、かつ、前記第2診断処理における前記スロットルバルブの駆動範囲よりも大きい電子制御スロットル装置である。
本発明の第1の局面における電子制御スロットル装置においては、制御部が、アクチュエータを駆動してスロットルバルブを開方向に駆動してスロットルバルブの開度が診断開度に収束するか否かを判定すると共に、アクチュエータによるスロットルバルブの駆動を停止してスロットルバルブの開度が全閉開度よりも大きいデフォルト開度に収束するか否かを判定する第1診断処理と、アクチュエータを駆動してスロットルバルブを閉方向に駆動してスロットルバルブの開度が全閉開度に収束するか否かを判定すると共に、アクチュエータによるスロットルバルブの駆動を停止してスロットルバルブの開度がデフォルト開度に収束するか否かを判定する第2診断処理と、を実行してリターンスプリング及びデフォルトスプリングの故障を診断すると共に、エンジン始動前において、第1診断処理の後に第2診断処理を実行し、第1診断処理におけるスロットルバルブの駆動範囲は、全開開度よりも小さい診断開度以下に設定され、かつ、第2診断処理におけるスロットルバルブの駆動範囲よりも大きいため、バッテリの電力を考慮してリターンスプリング及びデフォルトスプリングの故障を診断することにより、リターンスプリング又はデフォルトスプリングの故障診断に必要な電力を抑制することができる。
また、本発明の第の局面における電子制御スロットル装置においては、スロットルバルブの固着のチェックが可能であると共に、スロットルシャフトや駆動ギヤに塗布されているグリース等の潤滑剤の粘性をより低くすることができ、リターンスプリング又はデフォルトスプリングの故障診断に必要な電力を更に抑制することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の診断処理の流れを示す図である。 図3は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の診断処理におけるスロットルバルブの駆動範囲を示す図である。 図4は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の診断処理の流れを示すタイミングチャート図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における内燃機関用始動装置につき、詳細に説明する。
<電子制御スロットル装置の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態における電子制御スロットル装置の構成につき、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電子制御スロットル装置1は、図示を省略する車両、典型的には自動二輪車に搭載され、スロットルバルブ機構2、スロットル開度センサ3、アクセル開度センサ4、及びECU(Electronic Control Unit)8を備えている。
スロットルバルブ機構2は、車両の図示を省略するエンジンの吸気系に配設されて、エンジン内部への空気の流入量を調整するスロットルバルブ21を駆動するものである。スロットルバルブ機構2は、ギア22を介してスロットルバルブ21を開閉駆動するモータ23と、スロットルバルブ21を閉方向に付勢するリターンスプリング24と、スロットルバルブ21の開きが全閉開度よりも大きい所定のデフォルト開度になるように、リターンスプリング24の付勢力よりも大きい付勢力でスロットルバルブ21を開方向に付勢するデフォルトスプリング25と、を備えている。ギア22及びモータ23は、スロットルバルブ21を駆動するアクチュエータとして機能する。スロットルバルブ機構2は、スロットルバルブ21がデフォルト開度から閉方向に駆動する状態においてリターンスプリング24がスロットルバルブ21に対して付勢力を与えない機構を有し、スロットルバルブ21がデフォルト開度から開方向に駆動する状態においてスロットルバルブ21はデフォルトスプリング25の付勢力に実質的に抗しない機構を有していると共に、スロットルバルブ21がデフォルト開度に収束した状態においてリターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の両方がスロットルバルブ21に対して付勢力を与える機構を有している。スロットルバルブ21は、アクチュエータ駆動回路82がバッテリBから電力の供給を受けていない通電オフのときにはデフォルト開度の位置に停止している。
ECU8は、車両に搭載されたバッテリBから供給される電力を利用して動作し、車両の各種構成要素を制御自在な制御装置であり、図示を省略するメモリー等を備える。また、ECU8は、アクチュエータ駆動回路82と、CPU(Central Processing Unit)83と、を備えている。アクチュエータ駆動回路82は、バッテリBから電力の供給を受けてモータ23を駆動するものである。アクチュエータ駆動回路82の動作は、CPU83によって制御される。CPU83は、リレー81とアクチュエータ駆動回路82との間の電圧値(バッテリ電圧)をモータ23の駆動電圧として検出することができる。
CPU83は、所定の制御プログラムに従って動作する。詳しくは、CPU83は、アクセル開度センサ4によって検出されたアクセル指示開度に基づいてスロットルバルブ21の目標開度を算出し、スロットル開度センサ3によって検出されるスロットルバルブ21の開度が算出された目標開度に一致するようにアクチュエータ駆動回路82を介してモータ23をフィードバック制御する。CPU83は、安全装置として機能するリレー81のオン/オフを制御し、図示しないセンサより異常な検出結果を取得した際にリレー81をオフにして、アクチュエータ駆動回路82に対するバッテリBからの電力の供給を停止させる。
<異常診断処理>
以上のような構成を有する電子制御スロットル装置1では、CPU83が異常診断処理を実行することによってリターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の故障を診断する。
つまり、かかる異常診断処理において、CPU83は、モータ23を駆動制御してスロットルバルブ21を第1駆動範囲で開方向に駆動してスロットルバルブ21の開度が診断開度に収束するか否かを判定すると共に、モータ23の駆動を停止してスロットルバルブ21の開度がデフォルト開度に収束するか否かを判定することによりリターンスプリング24の故障を診断する第1診断処理を実行し、続いてモータ23を駆動制御してスロットルバルブ21を第2駆動範囲で閉方向に駆動してスロットルバルブ21の開度が全閉開度に収束するか否かを判定すると共に、モータ23の駆動を停止してスロットルバルブ21の開度がデフォルト開度に収束するか否かを判定することによりデフォルトスプリング25の故障を診断する第2診断処理を実行する。この第1診断処理及び第2診断処理は、アクセル指示開度に基づいたスロットルバルブ21のフィードバック制御処理の開始前に実行される。これにより、リターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の確からしさを確認した上でスロットルバルブ21のフィードバック制御処理を開始することができる。
以下、図2から図4を参照して、この異常診断処理を実行する際のCPU83の動作について説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の診断処理の流れを示す図である。図3は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の診断処理におけるスロットルバルブの駆動範囲を示す図である。図4は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の診断処理の流れを示すタイミングチャート図である。図2に示す診断処理は、エンジンを停止した状態のイニシャライズ処理において、リレー81の異常有無のチェックや図示を省略するセンサに対して電力を供給する電源の異常有無のチェック等の電気系の動作チェックの後、所定のタイミングで開始となり、ステップS1の第1診断処理に進む。
ステップS1の第1診断処理におけるチェック1では、CPU83が、スロットルバルブ21の目標開度を全開開度よりも小さい開度である診断開度に設定し、スロットル開度センサ3によって検出されるスロットルバルブ21の開度が診断開度に一致するようにアクチュエータ駆動回路82を介してモータ23を駆動制御する。スロットルバルブ21は、デフォルトスプリング25の付勢力に、実質的に抗することなく、図3に示すように、リターンスプリング24の付勢力に抗してデフォルト開度から第1駆動範囲である開方向に23°駆動して診断開度に収束するように動作する。CPU83は、所定時間(図4に示す時間t=t1からt2までの時間)内において、スロットルバルブ21の開度が診断開度に収束するか否かを判定する。CPU83は、所定時間内においてスロットルバルブ21の開度が診断開度に収束する場合にステップS1の第1診断処理を終了してステップS2の第1診断処理に進み、所定時間内に診断開度に収束しない場合にリターンスプリング24の故障と判定して、ステップS1の第1診断処理を終了してステップS6の処理に進む。この判定結果におけるリターンスプリング24の故障の要因としては、スロットルバルブ21の固着又はリターンスプリング24のトルクが大き過ぎる可能性が考えられる。
ステップS2の第1診断処理におけるチェック2では、CPU83が、アクチュエータ駆動回路28によるモータ23の駆動を停止する。スロットルバルブ21は、デフォルトスプリング25の付勢力に実質的に抗することなく、リターンスプリング24の付勢力を受けてデフォルト開度に収束するように動作する。CPU83は、所定時間(図4に示す時間t=t2からt3までの時間)内において、スロットルバルブ21の開度がデフォルト開度に収束するか否かを判定する。CPU83は、所定時間内においてスロットルバルブ21の開度がデフォルト開度に収束する場合にステップS2の第1診断処理を終了してステップS3の第2診断処理に進み、所定時間内においてスロットルバルブ21の開度がデフォルト開度に収束しない場合に、リターンスプリング24又はデフォルトスプリング25の故障と判定して、ステップS2の第1診断処理を終了してステップS6の処理に進む。この判定結果におけるリターンスプリング24又はデフォルトスプリング25の故障の要因としては、リターンスプリング24又はデフォルトスプリング25のトルクの不足の可能性、又はリターンスプリング24又はデフォルトスプリング25の破損の可能性が考えられる。
ステップS3の第2診断処理におけるチェック3では、CPU83が、スロットル開度センサ3によって検出されるスロットルバルブ21の開度が全閉開度になるようにアクチュエータ駆動回路82を介してモータ23を駆動制御する。CPU83は、バッテリBの電圧に基づいて駆動デューティを出力してモータ23を駆動制御する。スロットルバルブ21は、リターンスプリング24の付勢力を受けることなく、図3に示すように、デフォルトスプリング25の付勢力に抗してデフォルト開度から第2駆動範囲である閉方向に7°駆動してスロットルボディ26に当接して全閉開度に収束するように動作する。CPU83は、所定時間(図4に示す時間t3からt4までの時間)内において、スロットルバルブ21の開度が全閉開度に収束するか否かを判定する。CPU83は、所定時間内にスロットルバルブ21の開度が全閉開度に収束する場合にステップS3の第2診断処理を終了してステップS4の第2診断処理に進み、所定時間内にスロットルバルブ21の開度が全閉開度に収束しない場合にデフォルトスプリング25の故障と判定して、ステップS3の第2診断処理を終了してステップS6の処理に進む。この判定結果におけるデフォルトスプリング25の故障の要因としては、スロットルバルブ21の固着又はデフォルトスプリング25のトルクが大き過ぎる可能性が考えられる。
ステップS4の第2診断処理におけるチェック4では、CPU83が、アクチュエータ駆動回路28によるモータ23の駆動を停止する。スロットルバルブ21は、リターンスプリング24の付勢力を受けることなく、デフォルトスプリング25の付勢力を受けてデフォルト開度に収束するように動作する。CPU83は、所定時間(図4に示す時間t4からt5までの時間)内において、スロットルバルブ21の開度がデフォルト開度に収束するか否かを判定する。CPU83は、所定時間内においてスロットルバルブ21の開度がデフォルト開度に収束する場合にステップS4の第2診断処理を終了してステップS5の処理に進み、所定時間内においてスロットルバルブ21の開度がデフォルト開度に収束しない場合にリターンスプリング24又はデフォルトスプリング25の故障と判定して、ステップS4の第2診断処理を終了してステップS6の処理に進む。この判定結果におけるリターンスプリング24又はデフォルトスプリング25の故障の要因としては、リターンスプリング24又はデフォルトスプリング25のトルクの不足の可能性、又はリターンスプリング24又はデフォルトスプリング25の破損の可能性が考えられる。
ステップS5の処理では、CPU83は、通常のスロットルバルブ21のフィードバック制御処理を開始する。
ステップS6の処理では、CPU83は、エンジン制御又は電子制御スロットル装置1の制御を停止する等の故障アクションモードに移行する。
上記のステップS1の第1診断処理におけるチェック1において、スロットルバルブ21の目標開度を全開開度よりも小さい開度である診断開度に設定することにより、第1診断処理におけるチェック1の判定に要する時間を短縮して、リターンスプリング24の故障を早期に判定することができる。
以上の本発明の実施形態における構成においては、CPU83は、デフォルトスプリング25よりも付勢力の弱いリターンスプリング24の付勢力に抗してスロットルバルブ21を開方向に駆動させる第1診断処理を実行し、続いてデフォルトスプリング25の付勢力に抗してスロットルバルブ21を閉方向に駆動させる第2診断処理を実行する。このような構成によれば、エンジン停止時のバッテリの電圧が高いうちに、デフォルトスプリング25よりも付勢力の弱いリターンスプリング24に抗してスロットルバルブ21を駆動させてリターンスプリング24の故障を診断する第1診断処理を実行し、バッテリの電圧が低下した際に、デフォルトスプリング25の付勢力に抗してスロットルバルブ21を駆動させてデフォルトスプリング25の故障を診断する第2診断処理を実行することにより、潤滑剤の高い粘性力又はゴミ等によるスロットルバルブ21の駆動フリクションが大きい場合であってもこれを解除して、リターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の故障を診断することができ、リターンスプリング又はデフォルトスプリングの故障診断に必要な電力を抑制することができる。
また、CPU83は、第2駆動範囲よりも駆動範囲の大きい第1駆動範囲でスロットルバルブ21を駆動させる第1診断処理を実行し、続いて第2駆動範囲でスロットルバルブ21を駆動させる第2診断処理を実行する。このような構成によれば、エンジン停止時のバッテリBの電圧が高いうちに、第2駆動範囲よりも駆動範囲の大きい第1駆動範囲でスロットルバルブ21を駆動させてリターンスプリング24の故障を診断する第1診断処理を実行し、バッテリBの電圧が低下した際に、第2駆動範囲でスロットルバルブ21を駆動させてデフォルトスプリング25の故障を診断する第2診断処理を実行することにより、スロットルバルブ21の固着のチェックが可能であると共に、スロットルシャフトや駆動ギヤに塗布されているグリース等の潤滑剤の粘性をより低くすることができ、リターンスプリング又はデフォルトスプリングの故障診断に必要な電力を更に抑制することができる。
CPU83は、デフォルトスプリング25よりも付勢力の弱いリターンスプリング24の付勢力に抗してスロットルバルブ21を開方向に駆動させる第1診断処理を実行し、続いてデフォルトスプリング25の付勢力に抗してスロットルバルブ21を閉方向に駆動させる第2診断処理を実行することに加えて、第2駆動範囲よりも駆動範囲の大きい第1駆動範囲でスロットルバルブ21を駆動させる第1診断処理を実行し、続いて第2駆動範囲でスロットルバルブ21を駆動させる第2診断処理を実行する。このような構成によれば、エンジン停止時のバッテリBの電圧が高いうちに、デフォルトスプリング25よりも付勢力の弱いリターンスプリング24に抗して、第2駆動範囲よりも駆動範囲の大きい第1駆動範囲でスロットルバルブ21を駆動させてリターンスプリング24の故障を診断する第1診断処理を実行し、バッテリBの電圧が低下した際に、デフォルトスプリング25の付勢力に抗して第2駆動範囲でスロットルバルブ21を駆動させてデフォルトスプリング25の故障を診断する第2診断処理を実行することにより、潤滑剤の高い粘性力又はゴミ等によるスロットルバルブ21の駆動フリクションが大きい場合であってもこれを解除して、リターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の故障を診断することができることに加えて、スロットルバルブ21の固着のチェックが可能であると共に、スロットルシャフトや駆動ギヤに塗布されているグリース等の潤滑剤の粘性を低くすることができ、リターンスプリング又はデフォルトスプリングの故障診断に必要な電力を抑制することができる。
なお、上記の説明において、第2診断処理のスロットルバルブ21の駆動範囲よりも第1診断処理のスロットルバルブ21の駆動範囲を大きくしたが、第2診断処理のスロットルバルブ21の駆動範囲よりも第1診断処理のスロットルバルブ21の駆動範囲を小さくしてもよい。この場合、CPU83は、第2診断処理を実行した後に第1診断処理を実行するようにする。
また、上記の説明において、デフォルトスプリング25の付勢力をリターンスプリング24の付勢力よりも大きくしたが、デフォルトスプリング25の付勢力をリターンスプリング24の付勢力よりも小さくしてもよい。この場合には、CPU83は、第2診断処理を実行した後に第1診断処理を実行するようにすることができる。
また、上記の説明において、第1診断処理においてスロットルバルブ21をデフォルト開度から23°駆動させると共に第2診断処理においてスロットルバルブ21をデフォルト開度から7°駆動させたが、第1診断処理及び第2診断処理においてスロットルバルブ21を駆動させる範囲は任意の範囲にすることができる。
また、上記の説明において、診断開度を全開開度よりも小さい開度にしたが、診断開度を全開開度にすることができる。
また、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
以上のように、本発明においては、バッテリの消費電力を考慮してリターンスプリング及びデフォルトスプリングの故障を診断することにより、リターンスプリング及びデフォルトスプリングの故障の誤診断を抑制可能な電子制御スロットル装置を提供することができ、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の電子制御スロットル装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…電子制御スロットル装置
2…スロットルバルブ機構
3…スロットル開度センサ
4…アクセル開度センサ
8…ECU
21…スロットルバルブ
22…ギア
23…モータ
24…リターンスプリング
25…デフォルトスプリング
81…リレー
82…アクチュエータ駆動回路
83…CPU

Claims (1)

  1. スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置であって、
    前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、
    前記スロットルバルブを閉方向に付勢するリターンスプリングと、
    前記リターンスプリングの付勢力よりも大きい付勢力で前記スロットルバルブを開方向に付勢するデフォルトスプリングと、
    前記アクチュエータを駆動して前記スロットルバルブを開方向に駆動して前記スロットルバルブの開度が診断開度に収束するか否かを判定すると共に、前記アクチュエータによる前記スロットルバルブの駆動を停止して前記スロットルバルブの開度が全閉開度よりも大きいデフォルト開度に収束するか否かを判定する第1診断処理と、前記アクチュエータを駆動して前記スロットルバルブを閉方向に駆動して前記スロットルバルブの開度が前記全閉開度に収束するか否かを判定すると共に、前記アクチュエータによる前記スロットルバルブの駆動を停止して前記スロットルバルブの開度が前記デフォルト開度に収束するか否かを判定する第2診断処理と、を実行して前記リターンスプリング及び前記デフォルトスプリングの故障を診断する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、エンジン始動前において、前記第1診断処理の後に前記第2診断処理を実行し、
    前記第1診断処理における前記スロットルバルブの駆動範囲は、全開開度よりも小さい前記診断開度以下に設定され、かつ、前記第2診断処理における前記スロットルバルブの駆動範囲よりも大きい、
    ことを特徴とする電子制御スロットル装置。
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