JP6725975B2 - 電子制御スロットル装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置に関する。
近年、電子制御スロットル装置としては、スロットルバルブを駆動しないときに、デフォルトスプリングにより全閉位置からの所定の開度域でスロットルバルブを開方向に付勢するデフォルト機構を備えたものが知られている。
かかる電子制御スロットル装置では、スロットルバルブを開閉駆動するアクチュエータと、スロットルバルブを閉方向に付勢するリターンスプリングと、スロットルバルブを開方向に付勢するデフォルトスプリングと、を有し、リターンスプリング及びデフォルトスプリングの付勢力に対しアクチュエータの駆動力が抗するようにアクチュエータを駆動することによって、スロットルバルブの開度を制御する。
また、かかる電子制御スロットル装置では、スロットルバルブが全閉位置にあるときのスロットル開度センサの出力値である全閉基準値、又はスロットルバルブが全開位置にあるときのスロットル開度センサの出力値である全開基準値を基準にして、スロットルバルブの開度を算出及び制御している。従って、スロットルバルブの開度を精度よく算出及び制御するためには、スロットル開度センサの全開基準値又は全閉基準値を正確に把握しておく必要がある。
特許文献1は、電子制御スロットル装置に関し、イグニッションスイッチがオフされる毎に、スロットルバルブがストッパに接近した接近位置に到達してから所定時間経過後のスロットル開度センサの出力値を、全閉基準値として記録更新する構成を提案している。
特開平9−303186号公報
ここで、本発明者の検討によれば、電子制御スロットル装置においてデフォルト機構のない仕様では、スロットルバルブの基準開度を取得する際にスロットルバルブの応答遅れによる影響が小さいことを前提としており、駆動デューティ出力時から直ちにスロットルバルブが駆動し、スロットルバルブが全閉突き当て完了又は全開突き当て完了して停止した際のスロットル開度センサの出力値を、全閉基準値又は全開基準値として記録更新している。
しかしながら、デフォルト機構を備えた従来の電子制御スロットル装置においては、駆動デューティ出力後に、デフォルト開度近傍で一定期間の応答遅れを経てスロットルバルブが駆動を開始するため、この応答遅れの一定期間にスロットルバルブが停止していることにより、デフォルト開度近傍の開度でのスロットル開度センサの出力値を、全閉基準値又は全開基準値として誤って記録更新する可能性がある。
本発明者の更なる検討によれば、デフォルト機構を備えた電子制御スロットル装置として特許文献1で提案されている構成を採用した場合、スロットルバルブがストッパに接近した位置である接近位置に到達する前であって、新たな全閉基準値を取得する前において、開度フィードバック制御を実施しており、不正確な全閉基準値に基づいて開度フィードバック制御を実施しているので、新たな全閉基準値を精度よく取得できない。
本発明は、以上の検討を経てなされたものであり、デフォルト機構の影響によるスロットルバルブの応答遅れを考慮して全閉基準値又は全開基準値を取得することにより、正しい全開基準値又は全閉基準値を精度よく取得することができる電子制御スロットル装置を提供することを目的とする。
以上の目的を達成するべく、本発明は、第1の局面において、スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置であって、前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、前記スロットルバルブを閉方向に付勢するリターンスプリングと、前記スロットルバルブを開方向に付勢するデフォルトスプリングと、前記スロットルバルブの開度を検出する開度検出部と、前記アクチュエータを駆動して前記スロットルバルブを駆動する制御部と、を有し、前記制御部は、前記デフォルトスプリングの付勢力に抗して全閉突き当て処理を開始してから第1の所定時間経過後における所定開度以下に相当する前記開度検出部で検出した開度を、前記スロットルバルブの全閉基準値として取得し、又は、前記リターンスプリングの付勢力に抗して全開突き当て処理を開始してから第2の所定時間経過後における所定開度以上に相当する前記開度検出部で検出した開度を、前記スロットルバルブの全開基準値として取得し、前記第1の所定時間は、前記スロットルバルブの開度が前記全閉突き当て処理を開始してから、前記スロットルバルブが応答遅れによって停止している一定期間を経て全閉になるまでに要する時間よりも長くなるように設定され、前記第2の所定時間は、前記スロットルバルブの開度が前記全開突き当て処理を開始してから、前記スロットルバルブが応答遅れによって停止している一定期間を経て全開になるまでに要する時間よりも長くなるように設定される電子制御スロットル装置である。
また、本発明は、かかる第1の局面に加えて、前記制御部は、前記開度検出部で検出した開度の変動幅が所定範囲である際に前記全閉基準値又は前記全開基準値を取得する、ことを第2の局面とする。
また、本発明は、かかる第1又は第2の局面に加えて、前記制御部は、前記スロットルバルブの角速度が目標角速度以下となるように前記スロットルバルブを駆動する、ことを第3の局面とする。
本発明の第1の局面における電子制御スロットル装置においては、スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置であって、スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、スロットルバルブを閉方向に付勢するリターンスプリングと、スロットルバルブを開方向に付勢するデフォルトスプリングと、スロットルバルブの開度を検出する開度検出部と、アクチュエータを駆動してスロットルバルブを駆動する制御部と、を有し、制御部は、デフォルトスプリングの付勢力に抗して全閉突き当て処理を開始してから第1の所定時間経過後における所定開度以下に相当する開度検出部で検出した開度を、スロットルバルブの全閉基準値として取得し、又は、リターンスプリングの付勢力に抗して全開突き当て処理を開始してから第2の所定時間経過後における所定開度以上に相当する開度検出部で検出した開度を、スロットルバルブの全開基準値として取得し、第1の所定時間は、スロットルバルブの開度が前記全閉突き当て処理を開始してから、スロットルバルブが応答遅れによって停止している一定期間を経て全閉になるまでに要する時間よりも長くなるように設定され、第2の所定時間は、スロットルバルブの開度が全開突き当て処理を開始してから、スロットルバルブが応答遅れによって停止している一定期間を経て全開になるまでに要する時間よりも長くなるように設定されるものであるため、デフォルト機構の影響によるスロットルバルブの応答遅れを考慮して全閉基準値又は全開基準値を取得することにより、正しい全開基準値又は全閉基準値を精度よく取得することができる。
本発明の第2の局面における電子制御スロットル装置においては、制御部は、開度検出部で検出した開度の変動幅が所定範囲である際に全閉基準値又は全開基準値を取得するものであるため、取得した全閉基準値又は全開基準値の精度を向上させることができる。
本発明の第3の局面における電子制御スロットル装置においては、制御部は、スロットルバルブの角速度が目標角速度以下となるようにスロットルバルブを駆動するものであるため、取得した全閉基準値又は全開基準値の精度を向上させることができる。
図1は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施形態に係る全閉基準値取得処理を示すフロー図である。 図3は、本発明の実施形態に係る全閉基準値取得処理の流れを示すタイミングチャート図である。 図4は、本発明の実施形態に係る全開基準値取得処理を示すフロー図である。
以下、図面を適宜参照して、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置につき、詳細に説明する。
<電子制御スロットル装置の構成>
まず、図1を参照して、本実施形態における電子制御スロットル装置の構成につき、詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子制御スロットル装置の構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係る電子制御スロットル装置1は、図示を省略する車両、典型的には自動二輪車に搭載され、スロットルバルブ機構2、スロットル開度センサ3、アクセル開度センサ4、及びECU(Electronic Control Unit)8を備えている。
スロットルバルブ機構2は、車両の図示を省略するエンジンの吸気系に配設されて、エンジン内部への空気の流入量を調整するスロットルバルブ21を駆動するものである。スロットルバルブ機構2は、ギア22を介してスロットルバルブ21を開閉駆動するモータ23と、スロットルバルブ21を閉方向に付勢するリターンスプリング24と、リターンスプリング24の付勢力よりも大きい付勢力でスロットルバルブ21を開方向に付勢するデフォルトスプリング25と、を備えている。ギア22及びモータ23は、スロットルバルブ21を駆動するアクチュエータとして機能する。スロットルバルブ機構2は、スロットルバルブ21がデフォルト開度から閉方向に駆動する状態においてリターンスプリング24がスロットルバルブ21に対して付勢力を与えない機構を有し、スロットルバルブ21がデフォルト開度から開方向に駆動する状態においてスロットルバルブ21はデフォルトスプリング25の付勢力に実質的に抗しない機構を有していると共に、スロットルバルブ21がデフォルト開度に収束した状態においてリターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の両方がスロットルバルブ21に対して付勢力を与える機構を有している。スロットルバルブ21は、アクチュエータ駆動回路82がバッテリBから電力の供給を受けていない通電オフのときにはデフォルト開度の位置に停止している。スロットルバルブ21は、図示しない全開位置ストッパ部材と図示しない全閉位置ストッパ部材との間で、ギア22及びモータ23により駆動されて回動する。
ECU8は、車両に搭載されたバッテリBから供給される電力を利用して動作し、車両の各種構成要素を制御自在な制御装置である。また、ECU8は、リレー81と、アクチュエータ駆動回路82と、制御部83と、データの記憶装置であるRAM84、ROM85及びEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)86と、タイマ87と、を備えている。
アクチュエータ駆動回路82は、バッテリBから電力の供給を受けてモータ23を駆動する。アクチュエータ駆動回路82の動作は、制御部83によって制御される。制御部83は、リレー81とアクチュエータ駆動回路82との間の電圧値(バッテリ電圧)をモータ23の駆動電圧として検出する。
制御部83は、ROM85に記憶されている所定の制御プログラムを読み出し、読み出した制御プログラムをRAM84に一時的に記憶させながら、読み出した制御プログラムに従って動作する。制御部83は、運行前点検処理を行い、運行前点検処理の処理結果に応じて、図示を省略するエンジンの始動を許可又は禁止する。
より詳しくは、制御部83は、運行前点検処理において、リターンスプリング24の異常を診断する診断処理と、デフォルトスプリング25の異常を診断する診断処理と、を実行し、各診断処理の診断結果を電気信号として出力する。
制御部83は、開度検出部としてのスロットル開度センサ3からのスロットルバルブ21の開度に応じた出力値に基づいて、スロットルバルブ21の角速度が目標角速度以下となるようにアクチュエータ駆動回路82を駆動制御する。
制御部83は、リターンスプリング24の異常を診断する診断処理において全開基準値取得処理を実行し、全開基準値取得処理においてアクチュエータ駆動回路82に対する駆動信号の出力を開始してアクチュエータ駆動回路82の駆動を開始させることにより、全開突き当て処理を開始する。また、制御部83は、デフォルトスプリング25の異常を診断する診断処理において全閉基準値取得処理を実行し、全閉基準値取得処理においてアクチュエータ駆動回路82に対する駆動信号の出力を開始してアクチュエータ駆動回路82の駆動を開始させることにより、全閉突き当て処理を開始する。
ここで、全開基準値取得処理は、全開突き当て処理開始後から所定時間経過し、スロットル開度センサ3の出力値(TPS)が所定値以上であり、更にスロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定変動幅以内である条件を満たしたときのスロットル開度センサ3の出力値を、全開基準値として取得する処理である。
また、全閉基準値取得処理は、全閉突き当て処理開始後から所定時間経過し、スロットル開度センサ3の出力値が所定値以下であり、更にスロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定変動幅以内である条件を満たしたときのスロットル開度センサ3の出力値を、全閉基準値として取得する処理である。
全閉基準値取得処理における上記条件の所定時間は、全閉突き当て処理開始後にスロットルバルブ21の開度がデフォルト開度から全閉になるまでに要する時間よりも十分に長い時間であり、予め設定されている。また、全開基準値取得処理における上記条件の所定時間は、全開突き当て処理開始後にスロットルバルブ21の開度がデフォルト開度から全開になるまでに要する時間よりも十分に長い時間であり、予め設定されている。
制御部83は、全開基準値取得処理により全開基準値を取得する毎に、取得した全開基準値をRAM84に記録更新する。制御部83は、全閉基準値取得処理により全閉基準値を取得する毎に、取得した全閉基準値をRAM84に記録更新する。
リターンスプリング24の異常を診断する診断処理は、ギア22及びモータ23を駆動してスロットルバルブ21を開方向に駆動した際における、スロットル開度センサ3からのスロットルバルブ21の開度に応じた出力値に基づいて、スロットルバルブ21の開度が診断開度に収束するか否かを判定すると共に、ギア22及びモータ23によるスロットルバルブ21の駆動を停止した際における、スロットル開度センサ3からのスロットルバルブ21の開度に応じた出力電圧値に基づいて、スロットルバルブ21の開度が全閉開度よりも大きいデフォルト開度に収束するか否かを判定する処理である。また、デフォルトスプリング25の異常を診断する診断処理は、ギア22及びモータ23を駆動してスロットルバルブ21を閉方向に駆動した際における、スロットル開度センサ3からのスロットルバルブ21の開度に応じた出力電圧値に基づいて、スロットルバルブ21の開度が全閉開度に収束するか否かを判定すると共に、ギア22及びモータ23によるスロットルバルブ21の駆動を停止した際における、スロットル開度センサ3からのスロットルバルブ21の開度に応じた出力電圧値に基づいて、スロットルバルブ21の開度がデフォルト開度に収束するか否かを判定する処理である。
制御部83は、リターンスプリング24の異常を診断する診断処理、及び、デフォルトスプリング25の異常を診断する診断処理において、診断処理の開始時にタイマ87を起動して所定の診断時間の計測を開始し、診断処理を開始してから診断時間が経過するまでに、診断開度、デフォルト開度又は全閉開度に収束するか否かを判定する。制御部83は、診断時間内に診断開度、デフォルト開度又は全閉開度に収束する場合に正常と判定し、診断時間内に診断開度、デフォルト開度又は全閉開度に収束しない場合に異常と判定する。
RAM84は、制御部83が実行している制御プログラムや制御データを一時的に記憶する。RAM84は、全開基準値及び全閉基準値を記録更新する。
ROM85は、スロットルバルブ機構2を制御するための各種制御プログラム及び制御データを記憶している。
EEPROM86は、制御部83により更新された全開基準値及び全閉基準値を記憶する。
以上のような構成を有する電子制御スロットル装置1では、以下に示す全閉基準値取得処理及び全開基準値取得処理を実行することにより、全閉基準値及び全開基準値を取得する。以下、図2及び図3を参照して、本実施形態における全閉基準値取得処理について、詳細に説明する。
<全閉基準値取得処理>
図2及び図3を参照して、本実施形態における電子制御スロットル装置1が実行する全閉基準値取得処理につき、詳細に説明する。
図2は、本発明の実施形態に係る全閉基準値取得処理を示すフロー図である。図3は、本発明の実施形態に係る全閉基準値取得処理の流れを示すタイミングチャート図である。
図2に示す全閉基準値取得処理は、デフォルトスプリング25の異常を診断する診断処理が開始したタイミングで開始となり、全閉基準値取得処理はステップS1の処理に進む。
ステップS1の処理では、制御部83が、全閉突き当て処理を終了するか否かを判定する。判定の結果、全閉突き当て処理を終了する場合には、制御部83は、全閉基準値取得処理を終了する。
一方、全閉突き当て処理を終了しない場合には、制御部83は、スロットルバルブ21の角速度が目標角速度以下になるように制御し、全閉基準値取得処理をステップS2に進める。図3(a)(a−1)に示す時刻t=t1のタイミングで全閉突き当て処理が開始され、制御部83は、時刻t=t1でタイマ87を起動する。これにより、タイマ87は、図3(a)の(a−3)に示すようにタイマ値「0」までのカウントダウンを開始する。
ステップS2の処理では、制御部83は、所定時間経過したか否かを判定する。判定の結果、所定時間経過していない場合には、制御部83は、全閉基準値取得処理をステップS1に戻す。スロットルバルブ21は、図3(a)に示すように、時刻t=t1から応答遅れΔT経過後に、デフォルト開度から閉方向に駆動する。これにより、スロットル開度センサ3の出力値も、時刻t=t1から応答遅れΔT経過後に低下し始める。制御部83は、時刻t=t1から応答遅れΔT経過するまではタイマ値が「0」ではなく所定時間経過していないため、全閉基準値を取得しない。
一方、所定時間経過した場合には、制御部83は、全閉基準値取得処理をステップS3に進める。制御部83は、図3(a)(a−3)に示す時刻t=t3以降において、タイマ87でカウントダウンするタイマ値が「0」に到達したことを検出して、所定時間経過したものと判定する。
ステップS3の処理では、制御部83は、スロットル開度センサ3の出力値が所定値以下であるか否かを判定する。判定の結果、スロットル開度センサ3の出力値が所定値より大きい場合には、制御部83は、全閉基準値取得処理をステップS1に戻す。
一方、スロットル開度センサ3の出力値が所定値以下の場合には、制御部83は、全閉基準値取得処理をステップS4に進める。スロットル開度センサ3の出力値は、図3(a)(a−2)に示す時刻t=t2を経過した後に所定値Vth以下になる。従って、制御部83は、図3に示す時刻t=t3からt4の間に、スロットル開度センサ3の出力値が所定値Vth以下であることを検出する。
ステップS4の処理では、制御部83は、スロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定変動幅以内であるか否かを判定する。制御部83は、図3(b)に示すように、所定の周期βでスロットル開度センサ3の出力値の変動幅を算出し、算出した変動幅が所定変動幅α以内であるか否かを判定する。判定の結果、スロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定変動幅αより大きい場合には、制御部83は、全閉基準値取得処理をステップS1に戻す。
一方、スロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定変動幅α以内である場合には、制御部83は、全閉基準値取得処理をステップS5に進める。
ステップS5の処理では、制御部83は、全閉基準値を取得し、全閉基準値取得処理を終了する。その後、全閉突き当て処理は、図3に示す時刻t=t4のタイミングで終了する。
<全開基準値取得処理>
図4を参照して、本実施形態における電子制御スロットル装置1が実行する全開基準値取得処理につき、詳細に説明する。
図4は、本発明の実施形態に係る全開基準値取得処理を示すフロー図である。
図4に示す全開基準値取得処理は、リターンスプリング24の異常を診断する診断処理が開始したタイミングで開始となり、全開基準値取得処理はステップS11の処理に進む。
ステップS11の処理では、制御部83が、全開突き当て処理を終了するか否かを判定する。判定の結果、全開突き当て処理を終了する場合には、制御部83は、全開基準値取得処理を終了する。
一方、全開突き当て処理を終了しない場合には、制御部83は、スロットルバルブ21の角速度が目標角速度以下になるように制御し、全開基準値取得処理をステップS12に進める。制御部83は、全開突き当て処理が開始されたタイミングでタイマ87を起動する。これにより、タイマ87は、タイマ値「0」までのカウントダウンを開始する。
ステップS12の処理では、制御部83は、所定時間経過したか否かを判定する。判定の結果、所定時間経過していない場合には、制御部83は、全開基準値取得処理をステップS11に戻す。スロットルバルブ21は、全開突き当て処理開始後から応答遅れΔT経過後に、デフォルト開度から開方向に駆動する。これにより、スロットル開度センサ3の出力値も、全開突き当て処理開始後から応答遅れΔT経過後に上昇し始める。制御部83は、全開突き当て処理開始後から応答遅れΔT経過するまではタイマ値が「0」ではなく所定時間経過していないため、全開基準値を取得しない。
一方、所定時間経過した場合には、制御部83は、全開基準値取得処理をステップS13に進める。制御部83は、タイマ87でカウントダウンするタイマ値が「0」に到達したことを検出して、所定時間経過したものと判定する。
ステップS13の処理では、制御部83は、スロットル開度センサ3の出力値が所定値以上であるか否かを判定する。判定の結果、スロットル開度センサ3の出力値が所定値より小さい場合には、制御部83は、全開基準値取得処理をステップS11に戻す。
一方、スロットル開度センサ3の出力値が所定値以上の場合には、制御部83は、全開基準値取得処理をステップS14に進める。
ステップS14の処理では、制御部83は、スロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定変動幅以内であるか否かを判定する。判定の結果、スロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定変動幅より大きい場合には、制御部83は、全開基準値取得処理をステップS11に戻す。
一方、スロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定変動幅以内である場合には、制御部83は、全開基準値取得処理をステップS15に進める。
ステップS15の処理では、制御部83は、全開基準値を取得し、全開基準値取得処理を終了する。その後、全開突き当て処理は、終了する。
以上の本発明の実施形態における電子制御スロットル装置では、スロットルバルブ21の開度を制御する電子制御スロットル装置1であって、スロットルバルブ21を駆動するアクチュエータと、スロットルバルブ21を閉方向に付勢するリターンスプリング24と、スロットルバルブ21を開方向に付勢するデフォルトスプリング25と、スロットルバルブ21の開度を検出するスロットル開度センサ3と、アクチュエータを駆動してスロットルバルブ21を駆動すると共に、スロットルバルブ21の駆動を開始してから所定時間経過後における所定開度以下又は所定開度以上に相当するスロットル開度センサ3で検出した開度を、スロットルバルブ21の全閉基準値又は全開基準値として取得する制御部83と、を有するものであるため、デフォルト機構の影響によるスロットルバルブの応答遅れを考慮して全閉基準値又は全開基準値を取得することにより、正しい全開基準値又は全閉基準値を精度よく取得することができる。
また、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置では、制御部83は、スロットル開度センサ3で検出した開度の変動幅が所定変動幅α以内である際に全閉基準値又は全開基準値を取得するものであるため、取得した全閉基準値又は全開基準値の精度を向上させることができる。
また、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置では、制御部83は、スロットルバルブ21の角速度が目標角速度以下となるような角速度フィードバック制御を行ってスロットルバルブ21を駆動することにより、スロットルバルブ21の全開ストッパ部材又は全閉ストッパ部材への衝突を緩和することができるため、スロットルバルブ21の全開ストッパ部材又は全閉ストッパ部材に対する衝突時の跳ね返りを防ぐことができ、取得した全閉基準値又は全開基準値の精度を向上させることができる。
また、本発明の実施形態における電子制御スロットル装置では、リターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の診断処理と、全閉基準値取得処理及び全開基準値取得処理と、で共通のタイマ87を用いることにより、全閉基準値取得処理及び全開基準値取得処理で使用する専用のタイマを別途設ける必要をなくすることができる。
なお、本発明は、部材の種類、形状、配置、個数等は前述の実施形態に限定されるものではなく、その構成要素を同等の作用効果を奏するものに適宜置換する等、発明の要旨を逸脱しない範2囲で適宜変更可能であることはもちろんである。
具体的には、上記実施形態において、全閉基準値取得処理と全開基準値取得処理との両方を実行したが、全閉基準値取得処理及び全開基準値取得処理の何れか一方のみを実行してもよい。
また、上記実施形態において、全閉突き当て処理又は全開突き当て処理の開始と同時にタイマ値をカウントダウンしたが、全閉突き当て処理又は全開突き当て処理の開始と同時にタイマ値をカウントアップしてもよい。この場合には、制御部83は、カウント値が所定値になった際に所定時間経過したものと判定する。
また、上記実施形態において、スロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定の変動幅以内であることを全閉基準値及び全開基準値を取得する際の条件の1つにしたが、スロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定の変動幅以内であることを全閉基準値又は全開基準値を取得する際の条件にしなくてもよい。この場合、例えば、スロットル開度センサ3の出力値が所定値以下又は所定値以上と判定したときから、スロットル開度センサ3の出力値の変動幅が所定の変動幅以内になるであろう所定時間経過したときに、全閉基準値又は全開基準値を取得するようにすることができる。
また、上記実施形態において、スロットルバルブ21の角速度が目標角速度以下になるように角速度フィードバック制御したが、スロットルバルブ21の角速度が目標角速度以下になるように角速度フィードバック制御しなくてもよい。この場合、スロットルバルブ21の全開ストッパ部材又は全閉ストッパ部材に対する衝突時の跳ね返りを生じる可能性があるため、例えば、この跳ね返りによりスロットルバルブ21が所定範囲で回動する動作が収束するであろう所定時間経過したときに、全閉基準値又は全開基準値を取得するようにすることができる。また、この所定時間は、全開基準値又は全閉基準値を取得する条件の1つである全閉突き当て処理開始後又は全開突き当て処理開始後からの所定時間に含めることができる。
また、上記実施形態において、全閉基準値取得処理により全閉基準値を取得する毎に、取得した全閉基準値を更新したが、全閉基準値取得処理後のリターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の異常を診断する診断処理で正常と判断した場合にのみ、取得した全閉基準値を更新してもよい。
また、上記実施形態において、全開基準値取得処理により全開基準値を取得する毎に、取得した全開基準値を更新したが、全開基準値取得処理後のリターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の異常を診断する診断処理で正常と判断した場合にのみ、取得した全開基準値を更新してもよい。
また、上記実施形態において、制御部83と別体のタイマ87により全閉基準値又は全開基準値を取得するための所定時間を計測すると共に、リターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の診断処理における診断時間の計測をしたが、制御部83が備えるタイマ機能により全閉基準値又は全開基準値を取得する所定時間を計測すると共に、リターンスプリング24及びデフォルトスプリング25の診断処理における診断時間を計測してもよい。
以上のように、本発明においては、デフォルト機構の影響によるスロットルバルブの応答遅れを考慮して全閉基準値又は全開基準値を取得することにより、正しい全開基準値又は全閉基準値を取得することができる電子制御スロットル装置を提供することができ、その汎用普遍的な性格から自動二輪車等の電子制御スロットル装置に広範に適用され得るものと期待される。
1…電子制御スロットル装置
2…スロットルバルブ機構
3…スロットル開度センサ
4…アクセル開度センサ
8…ECU
21…スロットルバルブ
22…ギア
23…モータ
24…リターンスプリング
25…デフォルトスプリング
81…リレー
82…アクチュエータ駆動回路
83…制御部
84…RAM
85…ROM
86…EEPROM
87…タイマ

Claims (3)

  1. スロットルバルブの開度を制御する電子制御スロットル装置であって、
    前記スロットルバルブを駆動するアクチュエータと、
    前記スロットルバルブを閉方向に付勢するリターンスプリングと、
    前記スロットルバルブを開方向に付勢するデフォルトスプリングと、
    前記スロットルバルブの開度を検出する開度検出部と、
    前記アクチュエータを駆動して前記スロットルバルブを駆動する制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、
    前記デフォルトスプリングの付勢力に抗して全閉突き当て処理を開始してから第1の所定時間経過後における所定開度以下に相当する前記開度検出部で検出した開度を、前記スロットルバルブの全閉基準値として取得し、又は、前記リターンスプリングの付勢力に抗して全開突き当て処理を開始してから第2の所定時間経過後における所定開度以上に相当する前記開度検出部で検出した開度を、前記スロットルバルブの全開基準値として取得し、
    前記第1の所定時間は、
    前記スロットルバルブの開度が前記全閉突き当て処理を開始してから、前記スロットルバルブが応答遅れによって停止している一定期間を経て全閉になるまでに要する時間よりも長くなるように設定され、
    前記第2の所定時間は、
    前記スロットルバルブの開度が前記全開突き当て処理を開始してから、前記スロットルバルブが応答遅れによって停止している一定期間を経て全開になるまでに要する時間よりも長くなるように設定される、
    ことを特徴とする電子制御スロットル装置。
  2. 前記制御部は、
    前記開度検出部で検出した開度の変動幅が所定範囲以内である際に前記全閉基準値又は前記全開基準値を取得する、
    ことを特徴とする請求項1記載の電子制御スロットル装置。
  3. 前記制御部は、
    前記スロットルバルブの角速度が目標角速度以下となるように前記スロットルバルブを駆動する、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の電子制御スロットル装置。
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