JP6720586B2 - エンジン始動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジン始動装置に関する。
従来、エンジンをスタータで始動させる際、エンジン回転数が所定回転数(完爆判定回転数)以上になると、エンジンが完爆したとみなし、スタータを停止し、クランキングを終了させるエンジン始動装置が知られている(例えば、特許文献1等参照)。
特開2008−280869号公報
しかしながら、エンジン回転数だけを用いて、エンジンが完爆したか否か、即ち、継続運転可能な状態になったか否かを判定すると、実際は、エンジンが継続運転可能な状態でないにも関わらず、スタータが停止され、始動不良を起こしてしまう可能性がある。例えば、エンジンのシリンダ内で残燃料の自己着火等が発生すると、一時的にエンジン回転数が上昇する場合がある。また、例えば、エンジンのクランク角を正常に検出できていない等の理由により、制御装置(ECU:Electronic Control Unit)によるエンジンの正常な燃料噴射や点火を行うことができていない状況でも、異常燃焼により一時的にエンジン回転数が上昇する場合がある。そのため、このような異常燃焼に起因した比較的高いエンジン回転数に基づき、スタータが停止されてしまう可能性がある。
一方、始動不良を回避するため、スタータを停止させるエンジン回転数を非常に高く設定することも可能であるが、エンジン始動時のスタータ駆動時間が無用に長くなり、スタータ噛み合いによる異音や摩耗等による耐久性能が低下する可能性がある。
そこで、上記課題に鑑み、スタータでエンジンを始動させる際に、スタータの駆動時間が無用に長くなることを抑制しつつ、エンジンの始動不良を抑制することが可能なエンジン始動装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一実施形態において、
車両の駆動力源であるエンジンと、
前記エンジンを始動させるスタータと、
前記エンジンの燃料噴射及び点火に関する制御を行う第1の制御部と、
前記スタータの作動制御を行う第2の制御部と、
を備え、
前期第1の制御部は、前記エンジンの始動時において、前記エンジンの燃料噴射及び点火の少なくとも一方に関する異常が発生した場合に、前記エンジンの燃料噴射指令及び点火指令の出力を停止し、
前記第2の制御部は、前記エンジンを始動させる際、前記スタータを作動させると共に、前記スタータの作動開始後、前記エンジンの燃料噴射又は点火が所定回数以上連続して実行され、且つ、前記エンジンの回転数が所定閾値以上であり、且つ、前記エンジンのクランク角が正常に検出されている場合、前記スタータを停止させる、
エンジン始動装置が提供される。
本発明の一実施形態によれば、エンジン始動装置は、エンジンを始動させる際、スタータの作動開始後、エンジンの燃料噴射又は点火が所定回数以上連続して実行された場合、スタータを停止させる。従って、エンジンの燃料噴射又は点火が連続して所定回数以上実行されたか否かにより、エンジンで正常燃焼が行われているか否かを判断することができる。そのため、エンジンが継続運転できないにも関わらず、スタータが停止され、始動不良を起こす事態の発生を抑制することができる。また、エンジンで正常燃焼が行われているか否かを判断して、スタータを停止させるため、スタータの駆動時間が無用に長くならないようにすることができる。即ち、スタータでエンジンを始動させる際に、スタータの駆動時間が無用に長くなることを抑制しつつ、エンジンの始動不良を抑制することができる。
本実施の形態によれば、スタータでエンジンを始動させる際に、スタータの駆動時間が無用に長くなることを抑制しつつ、エンジンの始動不良を抑制することが可能なエンジン始動装置を提供することができる。
エンジン始動装置の構成の一例を概略的に示すブロック図である。 第1実施形態に係るエンジン始動装置によるエンジン始動処理の一例を示すフローチャートである。 第2実施形態に係るエンジン始動装置によるエンジン始動処理の一例を示すフローチャートである。 第3実施形態に係るエンジン始動装置によるエンジン始動処理の一例を示す
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。
[第1実施形態]
図1は、本実施形態に係るエンジン始動装置1の構成の一例を概略的に示すブロック図である。以下、「車両」は、特に断わらない限り、エンジン始動装置1が搭載される車両を指す。
尚、図中、二重線は、機械的動力系統を表し、細い実線は、電力系統を表し、点線(矢印)は、制御・信号系統を表す。
エンジン始動装置1は、エンジン10、スタータ11、バッテリ20、EFI(Electronic Fuel Injection)−ECU30、クランク角センサ31、カム角センサ32、エコランECU40、車速センサ41、マスタシリンダ圧センサ(MC圧センサ)42、負圧センサ43を含む。
尚、EFI−ECU30、エコランECU40は、例えば、CAN(Controller Area Network)等の通信プロトコルに基づく車載ネットワークに接続され、双方向通信が可能である。また、EFI−ECU30、エコランECU40は、例えば、マイクロコンピュータ等により構成され、ROMに格納される各種プログラムをCPU上で実行することにより後述する各種制御処理を実現することができる。
エンジン10は、車両の駆動力源としての内燃機関である。エンジン10は、例えば、ガソリンエンジンであり、シリンダやポート内に燃料を噴射する既知の燃料噴射装置101、シリンダ内の燃料に火花点火させる既知の点火装置102を含む。
尚、エンジン10がディーゼルエンジンである場合、点火装置102は、省略される。
スタータ11は、エンジン10を始動させる既知の始動装置である。スタータ11は、バッテリ20から供給される電力で作動し、バッテリ20からスタータ11への電力経路に設けられる常開型のスタータリレー12がエコランECU40からの駆動指令によりON(閉成)されると通電する。
バッテリ20は、スタータ11を含む車載電気負荷に電力を供給する電源である。バッテリ20は、例えば、鉛バッテリ、リチウムイオンバッテリ等の二次電池であり、通常、12Vの定格電圧を有し、その充電状態に応じて、約12V〜約15Vの電圧を出力する。バッテリ20は、エンジン10の動力で作動する発電機であるオルタネータ(不図示)の発電電力で充電される。
EFI−ECU30は、エンジン10の作動制御、具体的には、燃料噴射装置101、点火装置102等、エンジン10の作動に関連する各種アクチュエータの作動制御を実行する電子制御ユニットである。EFI−ECU30は、ROMに格納される1つ以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現可能な機能部として、燃料噴射・点火制御部301等を含む。
燃料噴射・点火制御部301は、燃料噴射装置101、点火装置102に対して、燃料噴射指令、点火指令を出力することにより、エンジン10の燃料噴射制御及び点火制御を行う。燃料噴射・点火制御部301は、クランク角センサ31、カム角センサ32から入力される検出信号(クランク角センサ信号、カム角センサ信号)に基づき、エンジン10の各気筒毎の行程に合わせたタイミングで燃料噴射信号及び点火信号を出力する。また、燃料噴射・点火制御部301は、エコランECU40(後述するエコラン制御部401)からの停止要求に応じて、所定のタイミングで燃料供給をカットする(燃料噴射を停止させる)ことにより、エンジン10を停止させる。
EFI−ECU30は、既知の自己診断機能(OBD:On-Board Diagnostics)により、燃料噴射装置101、点火装置102、クランク角センサ31、カム角センサ32を含む配下の各種アクチュエータ及びセンサの異常(通信線の断線等の異常を含む)を検出することが可能である。そのため、燃料噴射・点火制御部301は、燃料噴射装置101及び点火装置102の少なくとも一方に異常が発生した場合、燃料噴射指令や点火指令の出力を停止する。また、燃料噴射・点火制御部301は、クランク角センサ31及びカム角センサ32の少なくとも一方に異常が発生した場合、正確な気筒判別や行程判別を行うことができないため、燃料噴射指令や点火指令の出力を停止する。また、燃料噴射・点火制御部301は、EFI−ECU30内部の異常やノイズ等の影響により適切な演算処理を行うことができない場合、燃料噴射指令や点火指令の出力を停止する。
クランク角センサ31は、エンジン10のクランク角に対応するパルス信号であるクランク角センサ信号をEFI−ECU30に出力する。具体的には、クランク角センサ31は、クランク軸と一体に回転するギヤパルサの外周に設けられる等間隔の突起部を検出し、ギヤパルサの回転に応じたパルス信号を出力する。また、ギヤパルサには、欠け歯部(突起部が設けられない外周部)が設けられ、欠け歯部分をモニタリングすることで、1回転(360°)を検出することができる。
尚、EFI−ECU30は、CAN等の車載ネットワーク等を通じて、クランク角センサ信号をエコランECU40に送信する。
カム角センサ32は、エンジン10のカム角に対応する検出信号であるカム角センサ信号をEFI−ECU30に出力する。具体的には、カム角センサ32は、カム角と一体で回転するギヤパルサの外周に設けられる、例えば、上死点等に対応する複数の突起部を検出し、ギヤパルサの回転に応じたパルス信号を出力する。
尚、EFI−ECU30は、CAN等の車載ネットワークを通じて、カム角センサ信号をエコランECU40に送信する。
エコランECU40は、エンジン10の自動停止及び自動始動(所謂、アイドリングストップ機能)に関する制御を実行する電子制御ユニットである。エコランECU40は、ROMに格納される1つ以上のプログラムをCPU上で実行することにより実現可能な機能部として、エコラン制御部401、スタータ制御部402、始動完了判定部403を含む。
尚、エコランECU40の機能の一部又は全部は、EFI−ECU30により実現されてもよい。
エコラン制御部401は、エコランECU40における主たる制御処理、即ち、エンジン10の自動停止及び自動始動に関する制御処理を実行する。エコラン制御部401は、所定のエンジン停止条件が成立した場合、エンジン10を自動的に停止させるためのエンジン10の停止要求をEFI−ECU30に出力する。エンジン停止条件は、例えば、"車両の車速が所定速度(例えば、8km/h、停車に対応する0km/h等)以下であること"、"所定以上のブレーキペダルの踏み込みがあること(マスタシリンダ圧が所定の第1の値以上であること)"、"ブレーキブースタの負圧が所定の第2の値以上であること"等を含み、かかる複数の条件の全てを満足すると成立する。
また、エコランECU40は、エンジン10の停止要求を出力した後、所定のエンジン始動条件が成立した場合、エンジン10を自動的に始動させるためのエンジン10の始動要求をEFI−ECU30及びスタータ制御部402に出力する。エンジン始動条件は、例えば、"ブレーキペダルの踏み込みが解除されたこと(マスタシリンダ圧が上記第1の値より低い第3の値以下になったこと)"、"ブレーキブースタの負圧が上記第2の値よりも低い第4の値以下に低下したこと"等を含み、かかる複数の条件の何れか一つを満足すると成立する。
スタータ制御部402は、外部からエンジン10の始動要求(例えば、IG−ON信号やエコラン制御部401からの始動要求)を受信した場合、当該始動要求に応じて、スタータ11を作動させる。具体的には、スタータ制御部402は、スタータリレー12に駆動指令を出力することにより、スタータリレー12を閉成(ON)し、スタータ11を通電させる。また、スタータ制御部402は、始動完了判定部403がエンジン10の始動が完了したと判定した場合、スタータ11を停止させる。具体的には、スタータ制御部402は、スタータリレー12に停止指令を出力することにより、スタータリレー12を開放(OFF)し、スタータ11の通電を停止させる。
始動完了判定部403は、予め規定された条件が成立した場合、エンジン10の始動が完了したと判定し、始動完了通知をスタータ制御部402に送る。具体的には、始動完了判定部403は、スタータ11の始動開始後(即ち、スタータ制御部402からスタータリレー12に駆動指令が出力された後)、エンジン10の燃料噴射或いは点火が所定回数(N回)以上連続で実行されている場合、エンジン10の始動完了と判定する。より具体的には、始動完了判定部403は、燃料噴射・点火制御部301から出力される燃料噴射指令或いは点火指令の出力状況をモニタリングすることで、エンジン10の燃料噴射或いは点火が所定回数(N回)以上連続して実行されているか否かを判定する。
尚、始動完了判定部403は、加えて、燃料噴射指令或いは点火指令のタイミングと、クランク角センサ信号に基づくエンジン10のクランク角との整合性に着目して、エンジン10の燃料噴射或いは点火がより適切に実行されているか否かを判定してもよい。そして、始動完了判定部403は、スタータ11の始動開始後、エンジン10の燃料噴射或いは点火が所定回数(N回)以上連続でより適切に実行されている場合、エンジン10の始動完了と判定してもよい。また、始動完了判定部403は、CAN等の車載ネットワークを通じて、EFI−ECU30から出力された燃料噴射指令及び点火指令を受信することができる。また、所定回数Nは、エンジン10の仕様、実験結果、シミュレーション結果等に基づき、予め規定される適合値である。
車速センサ41は、車両の車速を検出する既知の検出手段であり、例えば、車両の各輪に設けられる車輪速センサを適用することができる。車速センサ41は、CAN等の車載ネットワークを通じて、エコランECU40と通信可能に接続され、車速に対応する検出信号は、エコランECU40に送信される。
MC圧センサ42は、マスタシリンダ圧を検出する既知の検出手段である。MC圧センサ42は、CAN等の車載ネットワークを通じて、エコランECU40と通信可能に接続され、マスタシリンダ圧に対応する検出信号は、エコランECU40に送信される。
負圧センサ43は、ブレーキブースタの負圧を検出する既知の検出手段である。負圧センサ43は、CAN等の車載ネットワークを通じて、エコランECU40と通信可能に接続され、ブレーキブースタの負圧に対応する検出信号は、エコランECU40送信される。
次に、図2を参照して、本実施形態に係るエンジン始動装置1(EFI−ECU30及びエコランECU40)によるエンジン始動処理のフローについて説明する。
図2は、本実施形態に係るエンジン始動装置1(EFI−ECU30及びエコランECU40)によるエンジン始動処理の一例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、EFI−ECU30及びスタータ制御部402がエンジン10の始動要求(エコラン制御部401からの始動要求やIG−ON信号)を受信すると開始される。
ステップS102にて、スタータ制御部402は、スタータリレー12に駆動指令を出力する。これにより、スタータ11が通電され、作動開始する。即ち、エンジン10のクランキングが開始される。
ステップS104にて、燃料噴射・点火制御部301は、エンジン10の燃料噴射制御及び点火制御を開始する。
ステップS106にて、始動完了判定部403は、タイマをセットする。
ステップS108にて、始動完了判定部403は、エンジン10における燃料噴射又は点火がN回以上連続して実行されているか否かを判定する。始動完了判定部403は、肯定判定の場合、始動完了通知をスタータ制御部402に送って、ステップS110に進み、否定判定の場合、ステップS112に進む。
ステップS110にて、スタータ制御部402は、停止指令をスタータリレー12に出力し、EFI−ECU30及びエコランECU40は、今回の処理を終了する。これにより、スタータ11が停止し、エンジン10のクランキングが停止される。
一方、ステップS112にて、始動完了判定部403は、タイムアウトしたか否かを判定する。始動完了判定部403は、タイムアウトしていない場合、ステップS108に戻り、タイムアウトした場合、タイムアウト通知をスタータ制御部402に送り、ステップS11に進む。
このように、本実施形態に係るエンジン始動装置1は、エンジン10を始動させる際、スタータ11の作動開始後、エンジン10の燃料噴射又は点火が所定回数(N回)以上連続して実行された場合、スタータを停止させる。従って、エンジン10の燃料噴射又は点火が連続して所定回数以上実行されたか否かにより、エンジンで正常燃焼が行われているか否かを判断することができる。そのため、エンジン10が継続運転できないにも関わらず、スタータ11が停止され、始動不良を起こす事態の発生を抑制することができる。また、エンジン10で正常燃焼が行われているか否かを判断して、スタータ11を停止させるため、スタータ11の駆動時間が無用に長くならないようにすることができる。即ち、スタータ11でエンジン10を始動させる際に、スタータ11の駆動時間が無用に長くなることを抑制しつつ、エンジン10の始動不良を抑制することができる。
[第2実施形態]
次いで、第2実施形態について説明する。
本実施形態に係るエンジン始動装置1は、エンジン10の始動完了を判定する条件が追加される点において、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。
本実施形態に係るエンジン始動装置1の構成は、第1実施形態と同様、図1で表される。
始動完了判定部403は、スタータ11の始動開始後、エンジン10の燃料噴射或いは点火が所定回数(N回)以上連続で実行され、且つ、エンジン10の回転数が所定の閾値NEth以上である場合、エンジン10の始動完了と判定する。即ち、始動完了判定部403は、第1実施形態で示した条件に加えて、"エンジン10の回転数が始動完了と判定可能な状態まで上昇したか否か"を考慮して、エンジン10の始動が完了したか否かを判定する。
尚、閾値NEthは、エンジン10の仕様、実験結果、シミュレーション結果等に基づき、予め規定される適合値である。また、"エンジン10の回転数が始動完了と判定可能な状態まで上昇したか否か"は、例えば、エンジン10の回転数が閾値NEth以上である状態が所定時間Tth1以上継続したか否かにより判定されてもよい。また、バッテリ20の電圧が所定電圧Vth以上であるか否かにより判定されてもよい。また、バッテリ20の電圧の脈動の周期が所定周波数fth未満であるか否かにより判定されてもよい。また、スタータ11の駆動時間が所定時間Tth2以上であるか否かにより判定されてもよい。所定時間Tth1,Tth2、所定電圧Vth、所定周波数fthは、エンジン10、バッテリ20の仕様、実験結果、シミュレーション結果等に基づき、予め規定される適合値である。
次に、図3を参照して、本実施形態に係るエンジン始動装置1(EFI−ECU30及びエコランECU40)によるエンジン始動処理のフローについて説明する。
図3は、本実施形態に係るエンジン始動装置1(EFI−ECU30及びエコランECU40)によるエンジン始動処理の一例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、図2の場合と同様、EFI−ECU30及びスタータ制御部402がエンジン10の始動要求(エコラン制御部401からの始動要求やIG−ON信号)を受信すると開始される。
本フローチャートは、ステップS108の処理が、ステップS108−1、S108−2の処理に置換される以外、図2と同様であるため、異なる部分を中心に説明する。
ステップS108−1にて、図2のステップS108と同様、始動完了判定部403は、エンジン10における燃料噴射又は点火がN回以上連続して実行されているか否かを判定する。始動完了判定部403は、肯定判定の場合、ステップS108−2に進み、否定判定の場合、ステップS112に進む。
ステップS108−2にて、始動完了判定部403は、エンジン10の回転数が閾値NEth以上であるか否かを判定する。始動完了判定部403は、肯定判定の場合、始動完了通知をスタータ制御部402に送り、ステップS110に進み、否定判定の場合、ステップS112に進む。
尚、ステップS108−1、S108−2の処理順序は、入れ替えられてもよい。
このように、本実施形態に係るエンジン始動装置1は、エンジン10を始動させる際、スタータ11の作動開始後、エンジン10の燃料噴射又は点火が所定回数(N回)以上連続して実行され、且つ、エンジン10の回転数が所定の閾値NEth以上である場合、スタータを停止させる。従って、エンジン10の燃料噴射又は点火が連続して所定回数以上実行されたか否かに加えて、"エンジン10の回転数が始動完了と判定可能な状態まで上昇したか否か"を判定するため、エンジン10の始動不良をより確実に抑制することができる。
[第3実施形態]
次いで、第3実施形態について、説明する。
本実施形態に係るエンジン始動装置1は、エンジン10の始動完了を判定する条件が追加される点において、第1実施形態と異なる。以下、第1実施形態と異なる部分を中心に説明を行う。
本実施形態に係るエンジン始動装置1の構成は、第1実施形態と同様、図1で表される。
始動完了判定部403は、スタータ11の始動開始後、エンジン10の燃料噴射或いは点火が所定回数(N回)以上連続で実行され、且つ、エンジン10の回転数が所定の閾値NEth以上であり、且つ、エンジン10のクランク角を検出できている場合、エンジン10の始動完了と判定する。即ち、始動完了判定部403は、第1、第2実施形態で示した条件に加えて、クランク角の検出状況を考慮して、エンジン10の始動が完了したか否かを判定する。
尚、クランク角が検出できているか否かは、クランク角センサ31からのパルス信号を正常に受信できているか否かにより判定されてよい。
次に、図4を参照して、本実施形態に係るエンジン始動装置1(EFI−ECU30及びエコランECU40)によるエンジン始動処理のフローについて説明する。
図4は、本実施形態に係るエンジン始動装置1(EFI−ECU30及びエコランECU40)によるエンジン始動処理の一例を概略的に示すフローチャートである。本フローチャートによる処理は、図2の場合と同様、EFI−ECU30及びスタータ制御部402がエンジン10の始動要求(エコラン制御部401からの始動要求やIG−ON信号)を受信すると開始される。
本フローチャートは、ステップS108の処理が、ステップS108−1〜S108−3の処理に置換される以外、図2と同様であるため、異なる部分を中心に説明する。
ステップS108−1にて、図2のステップS108及び図3のステップS108−1と同様、始動完了判定部403は、エンジン10における燃料噴射又は点火がN回以上連続して実行されているか否かを判定する。始動完了判定部403は、肯定判定の場合、ステップS108−2に進み、否定判定の場合、ステップS112に進む。
ステップS108−2にて、始動完了判定部403は、図3のステップS108−2と同様、エンジン10の回転数が閾値NEth以上であるか否かを判定する。始動完了判定部403は、肯定判定の場合、ステップS108−3に進み、否定判定の場合、ステップS112に進む。
ステップS108−3にて、始動完了判定部403は、クランク角を検出できているか否かを判定する。始動完了判定部403は、肯定判定の場合、ステップS110に進み、否定判定の場合、ステップS112に進む。
尚、ステップS108−1〜S108−3の処理順序は、入れ替えられてもよい。また、ステップS108−2は、省略されてもよい。即ち、"エンジン10の回転数が始動完了と判定可能な状態まで上昇したか否か"を考慮せずに、エンジン10の始動完了を判定してもよい。
このように、本実施形態に係るエンジン始動装置1は、エンジン10を始動させる際、スタータ11の作動開始後、エンジン10の燃料噴射又は点火が所定回数(N回)以上連続して実行され、且つ、エンジン10の回転数が所定の閾値NEth以上であり、且つ、クランクを検出できている場合、スタータを停止させる。従って、エンジン10の燃料噴射又は点火が連続して所定回数以上実行されたか否かや“エンジン10の回転数が始動完了と判定可能な状態まで上昇したか否か”に加えて、クランク角の検出状況を考慮できる。そのため、クランク角に基づく適切な燃料噴射制御及び点火制御が行われていることを確認することができるため、エンジン10の始動不良をより確実に抑制することができる。
以上、本発明を実施するための形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
1 エンジン始動装置
10 エンジン
11 スタータ
12 スタータリレー
20 バッテリ
30 EFI−ECU
31 クランク角センサ
32 カム角センサ
40 エコランECU
41 車速センサ
42 マスタシリンダ圧センサ
43 負圧センサ
101 燃料噴射装置
102 点火装置
301 燃料噴射・点火制御部
401 エコラン制御部
402 スタータ制御部(制御部)
403 始動完了判定部

Claims (1)

  1. 車両の駆動力源であるエンジンと、
    前記エンジンを始動させるスタータと、
    前記エンジンの燃料噴射及び点火に関する制御を行う第1の制御部と、
    前記スタータの作動制御を行う第2の制御部と、
    を備え、
    前記第1の制御部は、前記エンジンの始動時において、前記エンジンの燃料噴射及び点火の少なくとも一方に関する異常が発生した場合に、前記エンジンの燃料噴射指令及び点火指令の出力を停止し、
    前記第2の制御部は、前記エンジンを始動させる際、前記スタータを作動させると共に、前記スタータの作動開始後、前記エンジンの燃料噴射又は点火が所定回数以上連続して実行され、且つ、前記エンジンの回転数が所定閾値以上であり、且つ、前記エンジンのクランク角が正常に検出されている場合、前記スタータを停止させる、
    エンジン始動装置。
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