JP3905389B2 - 電子制御スロットル装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータの駆動力によってスロットル弁を開閉動作させる電子制御スロットル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
モータの駆動力によってスロットル弁を開閉動作させる電子制御スロットル装置においては、一般に、目標スロットル開度と実スロットル開度とを比較し、これらが所定値以上異なる状態が設定時間以上継続した場合に、システムが故障であると判定する故障診断制御が行われる。
【0003】
ところで、この種の電子制御スロットル装置において、スロットル弁を開閉動作するモータの駆動力はバッテリの電源電圧によって変化するため、電源電圧が低下した際のスロットル弁の動きは遅くなる。このような場合、実スロットル開度が目標スロットル開度に追従するまでには時間を要し、たとえシステムが正常であったとしても故障であると誤判定される場合がある。
【0004】
これに対処し、例えば特許第2844792号公報には、所定の判定時間内にスロットル弁が所定の開度まで駆動されない場合にスロットル弁制御系の異常(故障)を検出する電子制御スロットル弁の駆動装置において、電源電圧の低下に応じて判定時間を長く設定する技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述の特許第2844792号公報に開示された技術のように、バッテリの電源電圧の低下に応じて故障診断の判定時間を長く設定することは、電源電圧の低下に起因してシステムが故障と誤判定されることを低減できる反面、故障診断の判定条件を緩和する結果となる。従って、上述の制御は、エンジン始動時等のように、エンジンの発生トルクが低くシビアな故障診断を必要としない場合に限定的に用いられることが望ましく、走行時等のように、エンジンの発生トルクが所定値以上であって、安全側にシビアな故障診断を必要とする場面で用いられることは好ましくない。
【0006】
しかしながら、バッテリの電源電圧は、例えば、エアコンやヘッドライト等のような高負荷補機類を多数作動させた状態で低速走行した場合等にも低下する場合があり、このような場合、電源電圧の低下に応じて故障診断の判定時間を長く設定する上述の制御では、シビアな故障診断を必要とする走行時であるにも拘らず、故障診断の判定時間が長く設定される虞がある。
【0007】
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、判定条件を適切に設定してスロットル系の良好な故障診断を行うことのできる電子制御スロットル装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、エンジンの吸気経路に設けたスロットル弁の開度を電気的に制御する電子制御スロットル装置において、スロットル系における所定の検出状態が判定時間以上継続したとき上記スロットル系の故障を判定する故障判定手段と、上記故障判定手段による故障判定の条件をエンジン回転数に基づいて可変に設定する判定条件設定手段と、を備え、上記判定条件設定手段は、エンジン回転数の低下に応じて、上記判定時間を長く設定することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の発明による電子制御スロットル装置は、請求項1記載の発明において、上記判定条件設定手段は、エンジン回転数が所定値以下である場合に、上記故障判定手段による故障判定の実行を禁止することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1、図2は本発明の第1の実施の形態に係わり、図1はエンジン制御系の概略構成図、図2はスロットル弁制御系の故障診断ルーチンを示すフローチャートである。
【0012】
図1において、符号1はエンジンであり、このエンジン1の吸気ポートにインジェクタ3が介装され、吸気ポートの上流側に、この吸気ポートに連通する吸気通路2を形成するスロットルボディ4が配設されている。スロットルボディ4には、スロットル弁5が介装され、このスロットル弁5が電子制御ユニット(ECU)100によって駆動制御されるモータ(本形態においては、直流モータ)6にギヤ7を介して連設されている。また、スロットルボディ4の上流側には、吸入空気量センサ8が介装されている。
【0013】
スロットル弁5は、モータ6が非通電のとき、オープナストッパ9に当接するようにリターンスプリング10aによって付勢されており、オープナストッパ9でのスロットル開度が万一の場合の退避走行を可能とするリンプホーム開度を与える。また、スロットル弁5がオープナスプリング10bの付勢力に抗してモータ6により閉側に制御されたときの全閉位置は、全閉ストッパ11によって規制される。尚、図においては、スロットル弁5の位置を、上下方向の動きで模式的に示している。
【0014】
ECU100は、メイン及びサブの2つのマイクロコンピュータ101,102(以下、メインマイコン101、サブマイコン102と記載する)を備えている。メインマイコン101とサブマイコン102とは、互いの通信インターフェイスを介して双方向通信可能であり、主としてメインマイコン101で燃料噴射制御や点火時期制御等のエンジン制御を分担し、サブマイコン102でモータ6の駆動制御(スロットル制御)を分担する。
【0015】
このため、メインマイコン101には、アクセルペダル12の踏込み量を検出する2系統のアクセルセンサ13(メインアクセルセンサ13a、サブアクセルセンサ13b)、及びスロットル弁5の開度を検出する2系統のスロットルセンサ14(メインスロットルセンサ14a、サブスロットルセンサ14b)からの信号が入力されると共に、吸入空気量センサ8、クランク角センサ15、冷却水温センサ16、その他、エンジン運転状態を検出するための図示しないセンサ類からの信号が入力され、インジェクタ3からの燃料噴射量や点火時期等のエンジン制御量を演算する。一方、サブマイコン102には、2系統のアクセルセンサ13、及び2系統のスロットルセンサ14からの信号が入力されると共に、メインマイコン101からのデータが入力され、目標スロットル開度Mθthと実スロットル開度θthとに基づくモータ6のフィードバック制御が行われる。この場合、サブマイコン102では、例えば、目標スロットル開度Mθthと実スロットル開度θthとの偏差Δθthに基づいて、モータ駆動回路103によりモータ6をPWM制御するためのデューティ比Dutyを演算する。
【0016】
2系統のアクセルセンサ13、及び2系統のスロットルセンサ14からの信号は、一方の系統が通常の制御に使用され、他方の系統が自己診断に使用される。すなわち、アクセルペダル12の踏込み量を2重系のアクセルセンサ13で検出してECU100内部に読込み、ECU100内部のメインマイコン101とサブマイコン102とによる2重系で処理した上で、モータ6を駆動して最適なスロットル開度に制御すると共に、スロットル弁5の動きを2重系のスロットルセンサ14で検出してECU100内部に読込み、正常に動作しているか否かを監視する。この場合、ECU100では、スロットル弁制御系の故障診断が行われる。具体的には、スロットル弁制御系の故障診断は、例えばサブマイコン102で行われ、サブマイコン102では、目標スロットル開度Mθthと実スロットル開度θthとの偏差に基づいてスロットル弁制御系の故障判定を行う。その際、サブマイコン102では、エンジン回転数Neが所定値以下である場合、スロットル弁制御系の故障判定を禁止する。すなわち、本実施の形態において、サブマイコン102は、故障判定手段、及び判定条件設定手段としての機能を有する。
【0017】
ECU100内部のメインマイコン101とサブマイコン102とによる2重系の出力は、一致回路104を介してモータリレー105に出力される。そして、正常時には、この一致回路104の出力によってモータリレー105が駆動され、バッテリ106からの電源がモータリレー105からモータ駆動回路103を介してモータ6に供給される。
【0018】
次に、サブマイコン102で行われるスロットル弁制御系の故障診断について、図2のフローチャートに従って説明する。
【0019】
このルーチンは所定時間毎に実行されるもので、先ずステップS101では、エンジン回転数Neが所定値Ne1以上であるか否かを調べる。ここで、所定値Ne1は、例えば、アイドル回転数或いはクランキング時の回転数近傍に設定されている。すなわち、所定値Ne1は、エンジン1が低トルクで駆動しているか否かを判定する閾値、換言すれば、スロットル弁制御系の故障診断を厳密に行わなくても特に問題のないエンジン1の駆動状態を判定する閾値として設定されている。
【0020】
そして、ステップS101において、Ne≧Ne1であると判定された場合には、ステップS102に進み、目標スロットル開度Mθthと実スロットル開度θthとの偏差の絶対値|Δθth|が所定値θth1以上であるか否かを調べる。ここで、所定値θth1は、スロットル弁制御系が正常に動作されている際に発生し得る目標スロットル開度Mθthに対する実スロットル開度θthの偏差に基づいて設定されるもので、予め実験等により求められている。
【0021】
そして、ステップS102において、|Δθth|≧θth1であると判定された場合には、ステップS103に進み、Ne≧Ne1、且つ、|Δθth|≧θth1である状態の継続時間を示すフェイルタイマのカウント値Cをインクリメント(C←C+1)した後、ステップS105に進む。
【0022】
一方、ステップS101においてNe<Ne1であると判定された場合、或いは、ステップS102において|Δθth|<θth1であると判定された場合には、ステップS104に進み、フェイルタイマのカウント値Cをクリア(C←0)した後、ステップS105に進む。
【0023】
ステップ105では、フェイルタイマのカウント値Cが、故障判定のための判定値C0よりも大きいか否かを調べる。すなわち、ステップS105では、カウント値Cと判定値C0とを比較することにより、Ne≧Ne1、且つ、|Δθth|≧θth1である状態の継続時間が、判定値C0で規定される所定時間よりも長いか否かを調べる。ここで、判定値C0で規定される時間は、スロットル弁制御系のシビアな故障判定を実現すべく比較的短い判定時間(例えば0.5秒)に設定されている。
【0024】
そして、ステップS105において、C>C0であると判定された場合には、ステップS106に進み、スロットル弁制御系に何らかの異常があると判定した後、ルーチンを抜ける。
【0025】
一方、ステップS105において、C≦C0であると判定された場合には、ステップS107に進み、スロットル弁制御系は正常に動作していると判定した後、ルーチンを抜ける。
【0026】
このような実施の形態によれば、スロットル弁制御系の故障診断に際し、エンジン始動時における故障の誤判定の防止と、走行時等における故障判定漏れの防止とを両立することができる。
【0027】
すなわち、スロットル弁5の制御において、エンジン始動時には、シビアな故障判定を行わなくても特に問題はなく、むしろ、故障であるとの誤判定の頻発を防止する観点からすると故障判定を行わない方が望ましい。その一方で、走行時等には、安全上の観点から、たとえ電源電圧の低下に起因する故障の誤判定があったとしても、シビアな故障判定が行われることが望ましい。ところで、バッテリ106の電源電圧が低下する可能性が最も高いエンジン1の始動時(クランキング時)にはエンジン回転数Neが低い反面、走行時には電源電圧に関係なく所定値以上のエンジン回転数Neが確保される。そこで、本実施の形態では、エンジン回転数Neが所定値Ne1よりも低いと判定された場合にはフェイルタイマのカウント値Cをクリアして実質的にスロットル弁制御系の故障判定の実行を禁止するとともに、それ以外の領域で行われる故障判定の閾値(判定値C0)を電源電圧に拘らないシビアな値に設定することにより、簡単な制御で、エンジン始動時における故障の誤判定の防止と、走行時等における故障判定漏れの防止とを両立することができる。
【0028】
次に、図3は本発明の第2の実施の形態に係り、スロットル弁制御系の故障診断ルーチンを示すフローチャートである。なお、本実施の形態は、上述の第1の実施の形態とは異なる制御方法によってるスロットル弁制御系の故障診断を行うものである。
【0029】
以下、サブマイコン102で実行されるスロットル弁制御系の故障診断について、図3のフローチャートに従って説明する。
【0030】
このルーチンは所定時間毎に実行されるもので、先ずステップS201では、モータ6を制御するためのデューティ比Duty(出力Duty)が所定値Duty1以上であるか否かを調べる。
【0031】
ここで、所定値Duty1は、例えばスロットル弁制御系の正常時に取り得る最大値に設定されるもので、予め実験等により求められている。ところで、サブマイコン102は、スロットル制御系の異常等によって目標スロットル開度Mθthと実スロットル開度θthとの偏差が大きくなった場合に、大きな電流をモータ6に印加すべくデューティ比Dutyを高く制御する。従って、このような場合、デューティ比の絶対値|Duty|は、所定値Duty1を越えることとなる。
【0032】
なお、Dutyは、スロットル弁を開側に動作させるトルクを発生させるときを正の値とし、閉側に動作させるトルクを発生させるときを負の値として演算している。
【0033】
そこで、ステップS201において|Duty|≧Duty1であると判定された場合には、スロットル弁制御系に異常が発生している可能性が高いと判定してステップS202に進み、|Duty|≧Duty1である状態の継続時間を示すフェイルタイマのカウント値Cをインクリメント(C←C+1)した後、ステップS204に進む。
【0034】
一方、ステップS201において、|Duty|<Duty1であると判定された場合には、フェイルタイマのカウント値Cをクリア(C←0)した後、ステップS204に進む。
【0035】
ステップS204では、エンジン回転数Neが所定値Ne1以上であるか否かを調べる。ここで、所定値Ne1は、例えば、アイドル回転数或いはクランキング時の回転数近傍に設定されている。すなわち、所定値Ne1は、エンジン1が低トルクで駆動しているか否かを判定する閾値、すなわち、スロットル弁制御系の故障診断を厳密に行わなくても特に問題のないエンジン1の駆動状態を判定する閾値として設定されている。
【0036】
そして、ステップS204において、Ne<Ne1であると判定された場合には、ステップS205に進み、フェイルタイマのカウント値Cが、故障判定のための判定値C1以上であるか否かを調べる。すなわち、ステップS205では、カウント値Cと判定値C1とを比較することにより、|Duty|≧Duty1である状態の継続時間が、判定値C1で規定される所定時間よりも長いか否かを調べる。ここで、判定値C1で規定される時間は、比較的長い判定時間(例えば1秒)に設定されている。
【0037】
そして、ステップS205において、C≧C1であると判定された場合には、ステップS207に進み、スロットル弁制御系に何らかの異常があると判定した後、ルーチンを抜ける。
【0038】
一方、ステップS205において、C<C1であると判定された場合には、ステップS208に進み、スロットル弁制御系は正常に動作していると判定した後、ルーチンを抜ける。
【0039】
また、ステップS204において、Ne<Ne1であると判定された場合には、ステップS206に進み、フェイルタイマのカウント値Cが、故障判定のための判定値C2以上であるか否かを調べる。すなわち、ステップS206では、カウント値Cと判定値C2とを比較することにより、|Duty|≧Duty1である状態の継続時間が、判定値C2で規定される所定時間よりも長いか否かを調べる。ここで、判定値C2で規定される時間は、シビアな故障判定を実現すべく比較的短い判定時間(例えば0.5秒)に設定されている。
【0040】
そして、ステップS206において、C≧C2であると判定された場合には、ステップS207に進み、スロットル弁制御系に何らかの異常があると判定した後、ルーチンを抜ける。
【0041】
一方、ステップS206において、C<C2であると判定された場合には、ステップS208に進み、スロットル弁制御系は正常に動作していると判定した後、ルーチンを抜ける。
【0042】
このような実施の形態によれば、上述の第1の実施の形態と同様、スロットル弁制御系の故障診断に際し、エンジン始動時における故障の誤判定の防止と、走行時等における故障判定漏れの防止とを両立することができる。
【0043】
この場合、Ne<Ne1である場合にも、比較的長い判定時間を規定する判定値C1とフェイルタイマのカウント値Cとの比較による故障判定を行うので、エンジン1の全ての運転状態に対する故障判定を行うことができる。
【0044】
次に、図4、図5は本発明の第3の実施の形態に係り、図4はモータリレーの故障診断ルーチンを示すフローチャート、図5はエンジン回転数と判定値との関係を示すマップである。なお、本実施の形態は、フェイルタイマのカウント値Cを、上述の第2の実施の形態よりもさらにきめ細かく判定するものである。また、本実施の形態では、スロットル系の故障診断として、モータリレー105に特化した故障診断の一例を示す。
【0045】
ここで、モータリレー105の励磁コイルは自己インダクタンスを持つので、通電された後、接点のバネ力に打ち勝ち、接点を吸引できる電流値まで電流が増加するには所定の時間がかかる。また、ノイズを吸収するためのコンデンサ等をモータ駆動回路103の内部に有する。従って、モータリレー105は、ONされた後に、モータ駆動回路103に供給する電圧(すなわちモータ電源電圧)Vが所定値V1まで達するには、バッテリ106の電源電圧に応じた所定の時間を要する。モータリレー105の内部に断線や接続不良等が発生すると、モータリレー105がONされてもモータ電源電圧Vは所定時間内に所定値V1に立ち上がらないことから、このモータ電源電圧Vを監視することによって、モータリレー105の故障診断を行うことができる。
【0046】
以下、サブマイコン102で実行されるスロットル弁制御系の故障診断について、図4のフローチャートに従って説明する。
【0047】
このルーチンは所定時間毎に実行されるもので、先ずステップS301では、モータリレー105に対する一致回路104からの出力(モータリレー出力)がON状態であるか否かを調べる。
【0048】
そして、ステップS301において、モータリレー105に対する一致回路104からの出力がON状態であると判定された場合には、ステップS302に進み、モータリレー105からのモータ電源電圧Vが所定値V1よりも大きいか否かを調べる。
【0049】
そして、ステップS302において、V≦V1であると判定された場合には、ステップS303に進み、モータリレー105がONされてからモータ電源電圧VがV1に達するまでの経過時間を示すフェイルタイマのカウント値Cをインクリメント(C←C+1)した後、ステップS305に進む。
【0050】
一方、ステップS301においてモータリレー出力がOFFであると判定された場合、或いは、V>V1であると判定された場合には、ステップS304に進みフェイルタイマのカウント値Cをクリア(C←0)した後、ステップS305に進む。
【0051】
ステップS305では、カウント値Cを基に故障判定を行うための判定値CNeを、エンジン回転数Neに基づいて、例えば図5に示すマップを参照して補間計算付きで設定する。この場合のマップは、予め実験等によって求められサブマイコン102のROMに格納されており、エンジン回転数Neが低くなる程、判定値CNeを高く設定する。換言すれば、エンジン回転数が高くなる程、判定値CNeをシビアな値に設定する。
【0052】
続くステップS306では、フェイルタイマのカウント値Cが判定値CNe以上であるか否かを調べる。
【0053】
そして、ステップS306においてC≧CNeであると判定された場合には、ステップS307に進み、モータリレー105に何らかの異常があると判定した後、ルーチンを抜ける。
【0054】
一方、ステップS306において、C<CNeであると判定された場合には、ステップS308に進み、モータリレー105は正常に動作していると判定した後、ルーチンを抜ける。
【0055】
このような実施の形態によれば、モータリレー105の故障診断に際し、エンジン始動時における誤判定の防止と、走行時等における判定漏れの防止とを両立することができる。
【0056】
この場合、エンジン回転数Neに応じて判定値CNeを可変に設定することにより、エンジン1の全ての運転状態に対するよりきめ細かい故障診断を行うことができる。
【0057】
なお、上述の各実施の形態においては、サブマイコン102においてスロットル系の故障診断を行う例について説明したが、スロットル系の故障診断を、サブマイコン102に代えて、メインマイコン101で行ってもよい。
【0058】
また、上述の各実施の形態で説明した制御を、適宜組み合わせてスロットル系の故障診断を行ってもよいことは勿論である。
【0059】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、判定条件を適切に設定してスロットル弁制御系の良好な故障診断を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係わり、エンジン制御系の概略構成図
【図2】同上、スロットル弁制御系の故障診断ルーチンを示すフローチャート
【図3】本発明の第2の実施の形態に係り、スロットル弁制御系の故障診断ルーチンを示すフローチャート
【図4】本発明の第3の実施の形態に係り、モータリレーの故障診断ルーチンを示すフローチャート
【図5】同上、エンジン回転数と判定値との関係を示すマップ
【符号の説明】
1 … エンジン
5 … スロットル弁
15 … クランク角センサ
101 … メインマイコン
102 … サブマイコン(故障判定手段、判定条件設定手段)
103 … モータ駆動回路
104 … 一致回路
105 … モータリレー
106 … バッテリ
C … カウント値
CNe … 判定値
C0 … 判定値
C1 … 判定値
C2 … 判定値
Duty … デューティ比
Duty1 … 所定値
Mθth … 目標スロットル開度
Ne … エンジン回転数
Ne1 … 所定値
V … モータ電源電圧
V1 … 所定値
Δθth … 偏差
θth … 実スロットル開度
θth1 … 所定値
Claims (2)
- エンジンの吸気経路に設けたスロットル弁の開度を電気的に制御する電子制御スロットル装置において、
スロットル系における所定の検出状態が判定時間以上継続したとき上記スロットル系の故障を判定する故障判定手段と、
上記故障判定手段による故障判定の条件をエンジン回転数に基づいて可変に設定する判定条件設定手段と、を備え、
上記判定条件設定手段は、エンジン回転数の低下に応じて、上記判定時間を長く設定することを特徴とする電子制御スロットル装置。 - 上記判定条件設定手段は、エンジン回転数が所定値以下である場合に、上記故障判定手段による故障判定の実行を禁止することを特徴とする請求項1記載の電子制御スロットル装置。
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