JP6254388B2 - 車両動作制御装置 - Google Patents
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Description
また、電子制御ユニットからスロットルを強制的に閉成状態とする制御信号が正常に出力されても、この信号に応じスロットの駆動を行うドライバ回路が何らかの原因により、制御信号に応答できないような状態となる畏れもあり、このような場合にもスロットルを所望する閉成状態とすることが不可能となるため、より信頼性の高いフェールセーフ動作を確保可能な装置が所望されている。
車両の動作制御が実行可能に構成されてなる動作制御ユニットと、
前記動作制御ユニットにより実行されるスロットル制御に基づいてスロットルを回動するモータを駆動するドライバ回路と、
前記動作制御ユニットの暴走状態を検出可能に構成されてなる監視ユニットとを有し、
前記動作制御ユニットにより前記ドライバ回路の異常と判定された場合、又は、前記監視ユニットにより前記動作制御ユニットが暴走状態と判定された場合に、前記ドライバ回路へ停止信号を出力して前記ドライバ回路の動作を停止可能に構成されてなる車両動制御装置であって、
前記ドライバ回路への給電を制御する給電制御回路が設けられ、
前記給電制御回路は、前記動作制御ユニットにより前記ドライバ回路の異常と判定された場合、又は、前記監視ユニットに前記動作制御ユニットが暴走状態と判定された場合に、前記ドライバ回路への給電を停止可能に構成されてなるものである。
なお、以下に説明する部材、配置等は本発明を限定するものではなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変することができるものである。
最初に、本発明の実施の形態における車両動作制御装置の構成について、図1を参照しつつ説明する。
本発明の実施の形態における車両動作制御装置は、動作制御ユニット(図1においては「CONT−U」と表記)100と、監視ユニット(図1においては「MONI−U」と表記)110と、ドライバ回路(図1においては「DRV」と表記)51と、給電制御回路52と、を主たる構成要素としてなり、エンジン(図示せず)への吸入空気を導く吸入管2に設けられたスロットル1の開閉成の制御を可能とすると共に、詳細は後述するようにスロットル1の開閉成が正常に行われていないと判定された場合のフェールセーフ動作を可能にしたものである。
さらに、動作制御ユニット100は、後述するように所定の条件下で、給電制御回路52へ対してドライバ回路51への給電を停止せしめるための給電停止信号を出力するよう構成されたものとなっている。
かかる監視ユニット110は、動作制御ユニット100が正常動作状態にあるか否かを監視する機能を有してなるもので、具体的には、動作制御ユニット100に対して所定の時間間隔で、動作制御ユニット100が正常動作状態にあるか否かを判断するための暴走検出信号を出力し、動作制御ユニット100から所定の応答信号が出力された場合には、動作制御ユニット100が正常と判断する一方、動作制御ユニット100から所定の応答信号が無い場合には、動作制御ユニット100が異常動作状態であるとして、ドライバ回路51へスロットル1の駆動を停止せしめるための停止制御信号Bを出力するよう構成されてなるものである。
また、監視ユニット110は、後述するように所定の条件の下、後述する給電制御回路52へ対しても、ドライバ回路51への給電を遮断するため停止信号Bを出力するよう構成されたものとなっている。
なお、スロットル1は、従来同様、ドライバ回路51が非動作状態となった場合に所定の開度位置に保持されるよう付勢ばね(図示せず)によって所定方向へ付勢力が付与される構成となっている。
かかるドライバ回路51は、通常、動作制御ユニット100から入力される制御信号に応じて、駆動モータ3の通電制御が行われるようになっている一方、動作制御ユニット100において、後述するようにスロットル1の開閉成を停止させる必要があると判断された場合には、動作制御ユニット100から入力される停止信号Aによって、動作停止状態(非動作状態)とされるようになっている。
本発明の実地の形態におけるドライバ回路51は、次述する給電制御回路52を介して電源供給を受ける一方、給電停止が制御されるようになっている。
OR回路11は、まず、動作制御ユニット100からの従来の停止制御信号Aとは別個に出力される給電停止制御信号(詳細は後述)と、監視ユニット110から出力される停止制御信号Bのいずれかが入力された場合に、給電FET12をOFF状態とすべく、次段の給電FET12のゲートに所定電圧のOFF信号を出力するよう構成されてなるものである。
かかる給電FET12は、ドレインに図示されない電源電圧が供給されるようになっている一方、ソースがドライバ回路51の電源入力端子に接続されたものとなっており、図示されない電源とドライバ回路51との間に直列接続されて設けられたものとなっている。
そして、先に述べたように給電FET12のゲートには、OR回路11からのON信号、又は、OFF信号が印加されることで、その導通(ON)、非導通(OFF)が制御されるようになっている。
まず、前提として、動作制御ユニット100は、従来同様のスロットル開度制御処理が実行されるようになっているものである。
すなわち、動作制御ユニット100において、エンジン(図示せず)の動作状態等に基づいてスロットル1の目標開度が演算算出され、その目標開度に応じた駆動制御信号がドライバ回路51へ出力されてスロットル1が目標開度に駆動されると共に、図示されない開度センサによって検出されたスロットル1の実際の開度が動作制御ユニット100に入力され、実際の開度と目標開度との偏差が所定範囲となるようにドライバ回路51を介してスロットル1の開度がフィードバック制御されるようになっている。
動作制御ユニット100及び監視ユニット110のそれぞれにおいて処理が開始されると、まず、監視ユニット110による動作制御ユニット100の暴走監視が行われる(図2のステップS102参照)。
すなわち、監視ユニット110から動作制御ユニット100へ対して”暴走検出信号”が出力されることとなる。
ステップS106においては、動作制御ユニット100によりスロットル状態監視、すなわち、従来同様、スロットル開度制御処理が実行され、図示されない開度センサにより検出されたスロットル1の実際の開度(検出開度)が動作制御ユニット100へ読み込まれることとなる。
一方、ステップS108において、偏差が所定の範囲内を超えていると判定された場合には、偏差が大きいとしてドライバ回路51或いはスロットル1が異常であるとの判定が動作制御ユニット100により行われることとなる(図2のステップS110参照)。
なお、ステップS110におけるドライバ回路51或いはスロットル1が異常との判定結果に基づいて、動作制御ユニット100からは、ドライバ回路51へ対して従来同様、停止信号Aが出力され、上述の給電停止と共に、確実にドライバ回路51が非動作状態とされることとなる。
次いで、動作制御ユニット100による種々の制御処理が実行できない制御不能状態にあるとして、監視ユニット110から停止信号Bが出力されることとなる。
この停止信号Bは、ドライバ回路51へ入力されてドライバ回路51が非動作状態とされるだけでなく、給電制御回路52へも入力され、給電制御回路52により給電FET12が非導通状態とされ、ドライバ回路51への給電が停止され(図2のステップS118参照)、ステップS114の処理へ進むこととなる。
3…駆動モータ
11…OR回路
12…給電用電界効果トランジスタ
51…ドライバ回路
52…給電制御回路
100…動作制御ユニット
110…監視ユニット
Claims (1)
- 車両の動作制御が実行可能に構成されてなる動作制御ユニットと、
前記動作制御ユニットにより実行されるスロットル制御に基づいてスロットルを回動するモータを駆動するドライバ回路と、
前記動作制御ユニットの暴走状態を検出可能に構成されてなる監視ユニットとを有し、
前記動作制御ユニットにより前記ドライバ回路の異常と判定された場合、又は、前記監視ユニットにより前記動作制御ユニットが暴走状態と判定された場合に、前記ドライバ回路へ停止信号を出力して前記ドライバ回路の動作を停止可能に構成されてなる車両動制御装置であって、
前記ドライバ回路への給電を制御する給電制御回路が設けられ、
前記給電制御回路は、
前記動作制御ユニットにより前記ドライバ回路の異常と判定された場合、又は、前記監視ユニットに前記動作制御ユニットが暴走状態と判定された場合に、前記ドライバ回路への給電を停止可能に構成され、
前記給電制御回路は、
電源と前記ドライバ回路との間に直列接続されて設けられたトランジスタと、
前記トランジスタの導通・非導通を制御する信号を出力するロジック回路と
を具備してなり、
前記ロジック回路は、
前記動作制御ユニットにより前記ドライバ回路の異常と判定されて前記動作制御ユニットから当該判定に応じた信号が出力された場合、又は、前記監視ユニットによりに前記動作制御ユニットが暴走状態と判定されて前記監視ユニットから当該判定に応じた信号が出力された場合に、前記トランジスタへ対して当該トランジスタを非導通状態とする信号を出力可能に構成されてなる
ことを特徴とする車両動作制御装置。
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