JP3463361B2 - エンジン自動停止始動装置 - Google Patents

エンジン自動停止始動装置

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JP3463361B2
JP3463361B2 JP18478994A JP18478994A JP3463361B2 JP 3463361 B2 JP3463361 B2 JP 3463361B2 JP 18478994 A JP18478994 A JP 18478994A JP 18478994 A JP18478994 A JP 18478994A JP 3463361 B2 JP3463361 B2 JP 3463361B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交差点等でエンジンの
自動停止と自動始動とを実行することにより、燃料を節
約したり、排気エミッションを向上させる自動停止始動
装置に関し、特に油圧式自動変速機を備えた車両に用い
られるエンジン自動停止始動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、市街地走行時に、交差点等で自動
車が停車した場合、所定の停止条件下でエンジンを自動
停止させ、その後、所定の始動条件下でエンジンを再始
動させることにより、燃料を節約したり、排気エミッシ
ョンを向上させる自動停止始動装置が知られている。こ
のような装置として、例えば特開昭60−125738
号が挙げられる。この装置は、自動停止始動装置と共に
自動変速機を使用している場合のクリープ現象による車
両の動き出しを防止するために、エンジンの停止時には
自動変速機を高速ギアが選択されるようにしている。し
たがって、高速ギア状態でエンジンが始動することにな
り、クリープ現象が防止でき、またその後、低速ギアに
切り替えられるので発進が可能となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動変速機が
油圧式の自動変速機であった場合に、エンジン停止中に
は、エンジンの駆動力により油圧を発生するオイルポン
プ(油圧ポンプ)も停止してしまうので、当然に自動変
速機の作動のための油圧が低下してしまう。したがって
自動変速機のシフト状態を油圧により切り替えるクラッ
チも、その結合状態が解かれてしまう。
【0004】この状態でアクセルペダルを踏み込むこと
等により、エンジンの始動条件が満足されると、エンジ
ンが始動し回転し始め、自動変速機のオイルポンプの吐
出圧が徐々に上昇する。そして十分な作動油圧が得られ
たところで、クラッチが元通り結合して例えば1速に入
ることになる。ところが、このときエンジンは高い回転
数となっているので、クラッチの結合時にショックが生
じてしまい、ドライバーに不快感を与える結果となっ
た。
【0005】本発明はエンジンの始動時における油圧式
自動変速機の上述したショックを防止することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
エンジンの駆動により油圧を発生する油圧源からの油圧
を作動油圧として用いて各種シフトに切り替え可能な油
圧式自動変速機を備えた車両に用いられるエンジン自動
停止始動装置であって、上記作動油圧をエンジン停止時
も維持する油圧維持手段と、エンジンおよび車両の各部
の状態を検出するセンサ群と、上記センサ群からの検出
信号に基づいてイグニッションキーの操作によらないエ
ンジン停止条件が満足されるとエンジンを停止するエン
ジン停止手段と、上記センサ群からの検出信号に基づい
てイグニッションキーの操作によらないエンジン始動条
件が満足されるとエンジンを再始動するエンジン再始動
手段と、上記エンジン停止手段によるエンジンの停止後
で、かつ上記エンジン再始動手段によるエンジンの再始
動前に上記油圧式自動変速機を発進用シフトにする停止
時処理手段と、を備えたことを特徴とするエンジン自動
停止始動装置である。
【0007】請求項2記載の発明は、上記油圧維持手段
が、上記油圧式自動変速機のクラッチ用油圧ユニットの
作動油圧を維持する手段である請求項1記載のエンジン
自動停止始動装置である。請求項3記載の発明は、上記
油圧維持手段が、上記クラッチ用油圧ユニットから上記
油圧源側へのオイルの逆流を防止する逆止弁と、上記ク
ラッチ用油圧ユニットにエンジンの駆動力によらずに油
圧を供給する油圧供給手段と、を備えた請求項2記載の
エンジン自動停止始動装置である。
【0008】請求項4記載の発明は、上記油圧供給手段
が、アキュムレータである請求項3記載のエンジン自動
停止始動装置である。請求項5記載の発明は、上記油圧
供給手段が、バッテリを電源とする電動油圧ポンプであ
る請求項3記載のエンジン自動停止始動装置である。
【0009】請求項6記載の発明は、更に、開放時に上
記作動油圧を逃すことができる開閉弁と、上記センサ群
からの検出信号に基づいて、所定条件下でイグニッショ
ンキーの操作によるエンジン始動操作がなされた場合
に、上記開閉弁を一時的に開放操作する残圧排出手段
と、を備えた請求項1〜5のいずれか記載のエンジン自
動停止始動装置である。
【0010】請求項7記載の発明は、上記センサ群が、
駆動輪の回転数を検出する第1検出手段と、上記エンジ
ンの回転数を検出する第2検出手段とを備えると共に、
更に、上記検出された駆動輪の回転数とエンジンの回転
数との対応関係に基づき、上記エンジンの出力を制御す
るエンジン出力制御手段を備えた請求項1〜6のいずれ
か記載のエンジン自動停止始動装置である。
【0011】
【作用及び発明の効果】請求項1記載の発明は、油圧維
持手段により、油圧式自動変速機のシフトを切り替える
ための作動油圧が、エンジンが停止されても維持されて
いる。即ち、エンジン停止中、少なくともエンジン再始
動手段によるエンジンの再始動前は、停止時処理手段に
より発進用シフト状態で油圧式自動変速機のクラッチの
結合状態は維持されている。このため、エンジンが再始
動された場合に、クラッチの結合がなされる際のショッ
クが生じることがない。
【0012】上記油圧維持手段は、油圧式自動変速機全
体の油圧を維持してもよいが、油圧式自動変速機のクラ
ッチ用油圧ユニットの作動油圧を維持する手段であれば
よく、エンジン再始動時のクラッチ結合によるショック
を防止できる。上記油圧維持手段は、クラッチ用油圧ユ
ニットから油圧源側へのオイルの逆流を防止する逆止弁
と、クラッチ用油圧ユニットにエンジンの駆動力によら
ずに油圧を供給する油圧供給手段とを備えたものであっ
てもよい。逆止弁によりクラッチ用油圧ユニットから油
圧が抜けることがなく、リークによる油圧の低下も油圧
供給手段により防止され、エンジン停止中にもクラッチ
の結合が維持される。逆止弁や油圧供給手段は、例えば
油圧源からクラッチ用油圧ユニットへの油圧経路に設け
る。
【0013】またこのエンジンの駆動力によらずに油圧
を供給する油圧供給手段は、アキュムレータであっても
よいし、あるいはバッテリを電源とする電動油圧ポンプ
であってもよい。アキュムレータであれば既に蓄積して
いる油圧を用いるので、エンジンの駆動力がなくても作
動油圧を維持でき、クラッチの結合が維持できる。バッ
テリを電源とする電動油圧ポンプであれば、既に電気エ
ネルギーを蓄積しているバッテリにより油圧ポンプを作
動させているので、エンジンの駆動力がなくても作動油
圧を維持でき、クラッチの結合が維持できる。
【0014】また、上記各構成のエンジン自動停止始動
装置は、更に、開放時に作動油圧を逃すことができる開
閉弁と、センサ群からの検出信号に基づいて、所定条件
下でイグニッションキーの操作によるエンジン始動操作
がなされた場合に、開閉弁を一時的に開放操作する残圧
排出手段とを備えてもよい。油圧維持手段により常時油
圧を維持しておいてもよいが、特に、ドライバーがイグ
ニッションキーを操作してエンジンを始動する場合に、
自動変速機のクラッチが接続していると車両が前進する
恐れもあるので、このようなイグニッションキーの操作
によるエンジン始動時には、残圧排出手段により作動油
圧を抜いてエンジンの始動を行うことが望ましいからで
ある。この他、ドライバーがイグニッションキーをオフ
してエンジンを停止する際に、残圧排出手段により作動
油圧を抜いてもよい。
【0015】尚、この開閉弁および残圧排出手段を設け
ず、作動油圧を維持したままでも、他の手段にて車両の
前進を防止することは可能であるので、上述した各発明
の安全性は問題ない。また更に、上記各構成のエンジン
自動停止始動装置において、上記センサ群のセンサとし
て、駆動輪の回転数を検出する第1検出手段と、上記エ
ンジンの回転数を検出する第2検出手段とを備えると共
に、更に、上記検出された駆動輪の回転数とエンジンの
回転数との対応関係に基づき、上記エンジンの出力を制
御するエンジン出力制御手段を設ければ、更に次のよう
な作用・効果が生じる。
【0016】この種のエンジン停止始動装置では、エン
ジン再始動手段によるエンジンの再始動と同時にアクセ
ルを急速に踏み込んだ場合、エンジン出力が大幅に上昇
する。すると、トルクコンバータ,変速ギアなどの動力
伝達系に大きな負荷が加わったり、駆動輪が空転したり
する場合がある。これらの現象は、動力伝達系の耐久性
を向上させる上で、また車両騒音を低減させる上で障害
となる場合がある。ところが、動力伝達系に加わる負荷
は、駆動輪の回転数とエンジン回転数との対応関係、例
えば両回転数の比などと良好な対応関係を有することが
知られている。
【0017】そこで、上記構成を採用すれば、前述の作
用・効果に加えて、駆動輪の回転数とエンジンの回転数
との対応関係に基づき、動力伝達系に大きな負荷が加わ
らないようにエンジンの出力を抑制することが可能とな
る。この場合、動力伝達系の耐久性を良好に向上させる
と共に、駆動輪の空転を防止して車両騒音を良好に低減
することができる。
【0018】
【実施例】図1に本発明の実施例1のシステム構成図を
示す。エンジン1にはインジェクタ3、スタータ5、イ
グナイタ7が設けられ、エンジン1の出力軸には自動変
速機9が接続されている。自動変速機9は、ソレノイド
バルブ10a,10bを有し、各ソレノイドバルブ10
a,10bがオン・オフされることにより、各変速ギア
位置に応じた油圧回路が形成されて所定のギア位置が選
択される。
【0019】エンジン1の各気筒には、インテークマニ
ホルド11およびエキゾーストマニホルド13が接続さ
れインテークマニホルド11にはアクセルペダルと連動
のスロットルバルブ15が設けられている。また、その
他、車両内にはパーキングブレーキ17、運転席の表示
パネル19等が設けられている。
【0020】スロットルバルブ15には、その開度を検
出するスロットル位置センサ15aと、全閉状態を検出
するアイドルスイッチ15bとが設けられている。自動
変速機9にはニュートラルレンジが選択されたときにニ
ュートラルレンジ信号を出力するニュートラルレンジス
イッチ21aと、パーキングレンジが選択されたときに
パーキングレンジ信号を出力するパーキングレンジスイ
ッチ21bと、ドライブレンジが選択されたときにドラ
イブレンジ信号を出力するドライブレンジスイッチ21
cと、Lレンジが選択されたときにLレンジ信号を出力
するLレンジスイッチ21dと、Sレンジが選択された
ときにSレンジ信号を出力するSレンジスイッチ21e
と、Rレンジが選択されたときにRレンジ信号を出力す
るRレンジスイッチ21fと、を有するレンジスイッチ
群、および、推進軸に連結される自動変速機9の図示し
ない出力軸の回転速度に基づき車速を検出する車速セン
サ23が設けられている。
【0021】パーキングブレーキ17には作動時にパー
キングブレーキ信号を出力するパーキングブレーキスイ
ッチ25が設けられ、表示パネル19には、エンジン1
が停止していることを示したり後述する各種警告をドラ
イバーに伝えるための表示ランプ27が設けられてい
る。そして、エンジン始動時にスタート信号が出力され
るイグニッションスイッチ20が所定の場所に設けられ
ている。
【0022】インジェクタ3は燃料リレー31を介し
て、スタータ5はスタータリレー33を介して、イグナ
イタ7は点火リレー35を介してそれぞれ制御回路37
に接続されている。また、ソレノイドバルブ10a,1
0bおよび表示ランプ27が制御回路37に接続されて
いる。
【0023】制御回路37には、イグナイタ7の点火一
次コイル7a、スロットル位置センサ15a、アイドル
スイッチ15b、イグニッションスイッチ20、ニュー
トラルレンジスイッチ21a、パーキングレンジスイッ
チ21b、ドライブレンジスイッチ21c、Lレンジス
イッチ21d、Sレンジスイッチ21e、Rレンジスイ
ッチ21f、車速センサ23、パーキングブレーキスイ
ッチ25、ドアスイッチ39a、ライトスイッチ39
b、エアコンスイッチ39c、油圧スイッチ39d、タ
ーンスイッチ39e、水温センサ39g、吸気温センサ
39h、吸入空気量センサ39iが接続されている。更
に制御回路37には、後述するように自動変速機9に設
けられた電磁開閉弁67が接続されている。
【0024】図2は図1に示した制御回路37の詳細構
成例を示す。制御回路37は、各種機器を制御するCP
U37a、予め各種の数値やプログラムが書き込まれた
ROM37b、演算過程の数値やフラグが所定の領域に
書き込まれるRAM37c、アナログ入力信号をディジ
タル信号に変換するA/Dコンバータ(ADC)37
d、各種ディジタル信号が入力され、各種ディジタル信
号が出力される入出力インターフェース(I/O)37
e、およびこれら各機器がそれぞれ接続されるバスライ
ン37fから構成されている。後述するフローチャート
に示すプログラムはROM37bに予め書き込まれてい
る。
【0025】I/O37eにはアイドルスイッチ15b
からのアイドル信号、点火一次コイル7aからのエンジ
ン回転数信号、イグニッションスイッチ20からのスタ
ート信号、ニュートラルレンジスイッチ21aからのニ
ュートラルレンジ信号、パーキングレンジスイッチ21
bからのパーキングレンジ信号、ドライブレンジスイッ
チ21cからのドライブレンジ信号、Lレンジスイッチ
21dからのLレンジ信号、Sレンジスイッチ21eか
らのSレンジ信号、Rレンジスイッチ21fからのRレ
ンジ信号、パーキングブレーキスイッチ25からのパー
キングブレーキ信号、車速センサ23からの車速信号、
ドアスイッチ39aからのドア信号、ライトスイッチ3
9bからのライト信号、エアコンスイッチ39cからの
エアコン信号、油圧スイッチ39dからの油圧スイッチ
信号、ターンスイッチ39eからのターン信号、イグニ
ッションスイッチ20からのイグニッション信号が入力
され、ADC37dには、水温センサ39gからの水温
信号、吸気温センサ39hからの吸気温信号、吸入空気
量センサ39iからの吸入空気量信号、スロットル位置
センサ15aからのスロットル位置信号が入力される。
そして、CPU37aはこれら各種信号に基づいて各種
演算を実行し、I/O37eから点火カットおよび点火
信号と、燃料カットおよび燃料噴射信号と、スタータ駆
動信号と、表示パネル19の駆動信号と、ソレノイドバ
ルブ10aおよび10bの駆動信号と、電磁開閉弁67
の駆動信号とを出力する。
【0026】次に、図3に自動変速機9の概略構成図を
示す。この自動変速機9は、オイルポンプ(油圧ポン
プ)51、AT油圧ユニット53、プライマリレギュレ
ータバルブ55、セカンダリレギュレータバルブ57、
各潤滑機構59およびトルクコンバータ61を備えてい
る。
【0027】オイルポンプ51は、自動変速機9全体の
油圧源となり、エンジン1の駆動力により油圧を発生し
ている。AT油圧ユニット53は、クラッチ用油圧ユニ
ットに該当し、自動変速機9のシフトを決定するクラッ
チ群とバルブ群とからなり、エンジン1の運転状態に基
づいてバルブ群を切り換えることにより、オイルポンプ
51からの油圧の供給先を切り替えて所定のクラッチの
断続を実行し、必要なシフト状態を実現する。プライマ
リレギュレータバルブ55は、自動変速機9の各要素に
供給される油圧を、車速とエンジン出力とに適合した圧
力に調整し、セカンダリレギュレータバルブ57側に供
給している。セカンダリレギュレータバルブ57は、コ
ンバータ圧、潤滑油圧等を車速とエンジン出力とに適合
した圧力に調整し、トルクコンバータ61や各潤滑機構
59に供給してる。尚、自動変速機9の更に詳細な構成
は一般的に知られているので説明は省略する。
【0028】本自動変速機9の特徴とするところは次の
ごとくである。まず、オイルポンプ51からAT油圧ユ
ニット53に至る油圧経路53aの内、AT油圧ユニッ
ト53とオイルポンプ51との間に逆止弁63が設けら
れて、エンジン停止時にオイルポンプ51が停止した場
合に、オイルポンプ51側へのオイルの逆流を防止して
いる。また逆止弁63とAT油圧ユニット53との間に
はアキュムレータ65が設けられ、オイルポンプ51の
停止時に、リークにより油圧が低下するのを防止して、
AT油圧ユニット53の油圧を維持する。更に、逆止弁
63とAT油圧ユニット53との間には、電磁開閉弁6
7が設けられ、必要に応じて、AT油圧ユニット53の
油圧を開放できるようにしている。
【0029】このように構成されたエンジン自動停止始
動装置の動作について説明する。図4は制御回路37で
実行されるエンジン自動停止処理のフローチャートを表
している。本処理はイグニッションスイッチ20がオン
され、制御回路37に電力が供給されることにより開始
され、繰り返し実行される。
【0030】まず、車速信号に基づいて車速が0か、厳
密には車速が所定値以下か否かが判定され(ステップ8
2)、エンジン回転数信号に基づいてエンジン回転数N
eが予め定めたアイドル回転数以下か否かが判定され
(ステップ84)、アイドル信号に基づいてアイドルス
イッチ15bがオンか、即ちスロットルバルブ15が全
閉か否かが判定され(ステップ86)、パーキングブレ
ーキ信号に基づいてパーキングブレーキ17が作動して
いるか否かが判定され(ステップ88)、シフトがD,
L,Sのいずれかのレンジとなっているか否かが判定さ
れ(ステップ89)、更にエンジン1を自動停止させる
ための他の停止条件、例えば、ターンシグナルが出され
ていないこと、ヘッドランプが点灯していないこと、エ
アコンディショナが作動していないこと、水温が所定以
上であること等がターン信号、ライト信号、エアコン信
号、水温信号等により判定される(ステップ90)。
【0031】これらステップ82〜90がすべて肯定判
定されれば、エンジン自動停止条件が満足されたことと
なり、I/O37eから、エンジン停止信号を構成する
燃料カット信号、点火カット信号を燃料リレー31、点
火リレー35にそれぞれ出力し、これによりイグナイタ
7から点火プラグに高電圧が供給されないようにすると
ともに、インジェクタ3から燃料を噴射しないようにす
ることにより、エンジン1を停止させる(ステップ9
2)。
【0032】尚、例えば、車両停止前の減速時において
燃料カット処理等を実施している場合には既にエンジン
1は停止しているので、ステップ92の処理をする必要
はなく、そのまま燃料カットと点火カットとを継続すれ
ばよい。次に、エンジン始動処理について、図5のフロ
ーチャートに基づいて説明する。本処理はイグニッショ
ンスイッチ20がオンされて制御回路37に電源が供給
されると繰り返し実行される処理である。
【0033】まず、エンジンストール状態であるか否か
の判定(ステップ102)、アイドルスイッチ15bが
OFFか否かの判定(ステップ104)、シフトレンジ
がD,L,Sのいずれかのレンジか否かの判定(ステッ
プ106)がなされる。ステップ102〜106のすべ
てにて肯定判定されると、交差点等で停止したドライバ
ーがアクセルを踏み込んで再度運転を開始しようとして
いると判断されるので、警告ランプ表示の停止処理をし
て(ステップ108)、自動変速機9を発進用シフト
(普通は1速または2速)に固定し(ステップ11
0)、スタータ5を駆動してエンジン1を始動させる
(ステップ112)。このことにより車両は発進する。
【0034】尚、上記ステップ104でアイドルスイッ
チ15bがオフである状態は、イグニッションスイッチ
20により始動されていないことを検出するための処理
である。勿論、ステップ104以前にイグニッションス
イッチ20による始動か否かの処理を設けて判断しても
よいが、通常、アクセルを踏み込む場合はイグニッショ
ンスイッチ20を始動状態まで回さないので、ステップ
104にてイグニッションスイッチ20による始動でな
いことの判定としている。
【0035】ステップ106でシフトレンジがD,L,
Sのいずれかのレンジでないときは、表示パネル19の
警告ランプを点灯表示して(ステップ114)、ドライ
バーにD,L,Sのいずれかのレンジに入れるように促
す。次にイグニッションスイッチ20が始動状態か否か
が判定される(ステップ116)が、交差点等での停止
時には、通常、イグニッションスイッチ20は始動状態
ではない、即ちスタータ駆動信号は出力されないので、
このまま処理を終了し、再度ステップ102の処理から
繰り返す。
【0036】一方、イグニッションスイッチ20が入れ
られてイグニッションスイッチ20により始動される場
合にも、エンジン1が停止しているのでステップ102
にて肯定判定される。しかし、このような始動ではアイ
ドルスイッチ15bがオン状態であるのでステップ10
4では否定判定される。次いでシフトレンジがP,Nの
いずれかのレンジに入っているか否かが判定される(ス
テップ120)。入っていなければ、エンジン1を始動
すると前進する危険があるので、P,Nのいずれかのレ
ンジにする必要があることを警告ランプで表示して(ス
テップ122)、処理を一旦終了する。
【0037】シフトレンジがP,Nのいずれかのレンジ
に入っていて、ステップ120で肯定判定されると、イ
グニッションスイッチ20が始動状態になっているか否
かが判定され(ステップ116)、イグニッションスイ
ッチ20にて始動されていない場合は、このまま処理を
終了し、エンジン始動はしない。イグニッションスイッ
チ20にて始動されようとしている場合には、ステップ
116で肯定判定されて、次に電磁開閉弁67を開放し
てAT油圧ユニット53の油圧を抜き(ステップ11
8)、電磁開閉弁6の閉鎖タイミングのタイマーに所定
時間をセットし、更に油圧抜きを完全にするため所定時
間待った後、エンジン1を始動する(ステップ11
2)。
【0038】本実施例は上述のごとく、ステップ92の
処理(あるいは減速時の燃料カット)によりエンジン1
が停止してオイルポンプ51により油圧が供給されなく
なっていても、逆止弁63とアキュムレータ65とによ
り、AT油圧ユニット53の油圧が維持されている。し
たがって、ステップ110にて、エンジン1の停止後
で、かつステップ112によるエンジン1の再始動前
に、自動変速機9を発進用シフトにすることが可能とな
る。このようにエンジン始動前に自動変速機9のクラッ
チは発進用シフト状態に結合しているので、ステップ1
12でエンジン1が再始動された場合に、自動変速機9
のクラッチの結合がなされる際のショックを防止でき
る。
【0039】尚、ステップ110の発進用シフトに固定
する処理は、図5に示した位置に限らず、エンジン1の
停止後で、かつエンジンの再始動前に処理がなされれば
いずれの位置でもよい。例えばステップ92の直後でも
よい。本実施例の自動始動停止装置を用いた車両が交差
点で一旦停止し再度走行する場合のタイミングチャート
を図6に示す。
【0040】車両が交差点に差し掛かり、時刻t0にて
車速が減少し始め、時刻t1でアクセル開度が0となっ
てアイドルスイッチ15bがオンとなり、時刻t2で車
速が0となり車両は停止する。その後(時刻t3)、エ
ンジン回転数Neは低下してアイドル回転速度を下回る
と、エンジン1は停止し、オイルポンプ51による油圧
も低下して破線で示すごとくエンジン回転停止後に0と
なるが、AT油圧ユニット53の油圧は逆止弁63とア
キュムレータ65との働きにより実線で示すごとくわず
かに低下するのみで、自動変速機9のクラッチの作動や
結合状態を継続できる十分な油圧を維持している。交差
点で停止している間は、AT油圧ユニット53の油圧は
この状態で保たれている。
【0041】その後、ドライバーが発進しようとして、
時刻t4にてアクセルを踏むと、図5のステップ102
ではエンジン1は停止しているので肯定判定され、ステ
ップ104でもアクセル踏み込みによりアイドルスイッ
チ15bがオフとなるので、肯定判定される。またシフ
トレンジも停止時の状態であるDレンジに入れたままな
ので、ステップ106にても肯定判定される。したがっ
て次にステップ108,110,112が実行されて、
時刻t6にてエンジン1が始動して車両は走行し始め
る。このエンジン始動に先だって時刻t5で、ステップ
110の処理により、AT油圧ユニット53に維持され
ている油圧を利用して、AT油圧ユニット53のクラッ
チは発進用シフト状態に結合されるので、エンジン1が
始動してオイルポンプ51が油圧を供給し始めてもクラ
ッチ結合のショックが生じることがなく、ドライバーに
不快感を与えることなく発進することができる。
【0042】従来のごとく、逆止弁63とアキュムレー
タ65とが存在しないと、AT油圧ユニット53の油圧
は時刻t3から、破線で示すオイルポンプ51による油
圧と同様に低下してエンジン1の停止後に0となる。こ
のとき実際のシフトは破線で示すごとく、AT油圧ユニ
ット53のクラッチは結合していない状態となる。この
ため時刻t6のエンジン始動後に、油圧が上昇して、時
刻t7にてクラッチ結合に十分な油圧となると、破線で
示すエンジン回転数Neの上昇ラインが屈曲しているこ
とから判るように、それまでに急速に回転数Neが上昇
していたエンジン1に対しクラッチの結合が生じて急激
な負荷がかかり、車両にショックを与えてしまう。本実
施例ではこの様なことはない。
【0043】本実施例の自動始動停止装置を用いた車両
がイグニッションスイッチ20をオフにすることにより
エンジン1が停止された後、イグニッションスイッチ2
0のオンにてエンジン1を始動する場合のタイミングチ
ャートを図7に示す。イグニッションスイッチ20をオ
ンし、更に時刻t11で始動の位置まで回すと、エンジン
1が停止していて、アイドルスイッチ15bがオンであ
り、更にレンジがPレンジとなっているため、ステップ
102,104,120,116の処理の次にステップ
118にて残圧抜きの処理がなされる。即ち、電磁開閉
弁67に開信号が制御回路37から出力されて電磁開閉
弁67が開き、油圧が0となる。次に油圧を完全に0と
するため、しばらくの時間の後、時刻t12にて、スター
タ5を駆動してエンジン1が始動される(ステップ11
2)。こうしてエンジン回転数Neはアイドル回転数ま
で上昇して来ると、自動変速機9の本来のオイルポンプ
51がエンジン1の駆動力により作動して油圧はわずか
に上昇し、時刻t13にてステップ118にてタイマーセ
ットされた時刻となって電磁開閉弁67が閉じられるの
で、更に急速に上昇して時刻t14にて十分な作動油圧と
なって一定化する。このようにエンジン1が始動すれ
ば、以後、ドライバーは、パーキングブレーキ17を解
除したりシフトレンジをD,L,Sのいずれかのレンジ
に入れたり等の発進準備をして、アクセルを踏み込めば
車両は発進する。
【0044】次に実施例2について説明する。実施例2
は実施例1のアキュムレータ65の代わりに電動油圧ポ
ンプ71を用いている点が異なるのみで他の構成は実施
例1と同様である。その概略構成を図8に示す。電動油
圧ポンプ71のモータ71aはエンジン1のバッテリ7
3から供給される。したがってバッテリ73には常にエ
ンジン1が駆動されている際にはオルタネータから電力
供給を受けて充電されているので、エンジン1が停止し
ていても、電動油圧ポンプ71を駆動することができ
る。ただし、イグニッションスイッチ20のオフにより
エンジン1を停止している場合には、油圧の維持は必要
ないので、バッテリ73とモータ71aとの間にイグニ
ッションスイッチ20に連動するスイッチを設けて、イ
グニッションスイッチ20がオフになると同時にオフと
なるようにしてもよい。このスイッチを設ければイグニ
ッションスイッチ20オフでの停車中に油圧がリークす
ることを考慮すると、電磁開閉弁67は設けなくても、
次にイグニッションスイッチ20をオンしてエンジン1
を始動する際には自然にクラッチの結合は解除されてい
るので、ステップ118と同等の作用・効果を生じさせ
ることができる。勿論、図8に示したごとく電磁開閉弁
67を設けて確実に残圧を抜くようにしてもよい。
【0045】また、前述のエンジン始動処理に代えて、
次のような処理を採用すれば、一層良好な作用・効果を
得ることができる。図9,図10はエンジン始動処理の
他の実施例を表すフローチャートである。ステップ10
2〜122の処理は図5の処理と同様であるので説明を
省略する。ステップ112によるエンジン1の始動が完
了すると、エンジンストール状態でなくなり、ステップ
102にて否定判定してステップ131へ移行する。
尚、エンジン1がエンジンストール状態であるか否かを
判定する方法としては種々の方法が考えられるが、例え
ば、エンジン回転数Neが予め定めた所定回転数(例え
ば200r.p.m.)を下回っているか否かを基準にして判
定してもよい。
【0046】ステップ131ではイグニッションスイッ
チ20がオンされていることを確認する。通常ここでは
肯定判定し、続くステップ133,135にて、エンジ
ン回転数Ne,駆動輪速度Nw,ギア比Kを読み込む。
ここで、駆動輪速度Nwは、車速センサ23の車速信号
に基づいて周知の演算で算出される。また、ギア比K
は、ソレノイドバルブ10a,10bの駆動状態に基づ
いて検出した自動変速機9のギア位置に応じて算出され
る。
【0047】続くステップ137では、上記読み込んだ
値に基づいてNe/(Nw・K)を算出し、その値が予
め設定した正の所定値C2 を下回っているか否かを判定
する。下回っていない場合は、ステップ139へ移行し
てエンジン1の一部気筒に燃料カット信号を出力して一
旦処理を終了する。また、Ne/(Nw・K)<C2で
あり、ステップ137にて肯定判定すると、ステップ1
41へ移行する。ステップ141では燃料カット信号を
出力中止し、通常の燃料噴射を実行して続くステップ1
43へ移行する。
【0048】ステップ143では、Ne/(Nw・K)
<C1 であるか否かを判定する。ここで、C1 は、0<
C1 <C2 を満たすように予め設定された所定値であ
る。ステップ143で否定判定した場合は点火信号の発
生タイミングを遅角して(ステップ145)一旦処理を
終了する。また、肯定判定した場合は点火信号の発生タ
イミングを通常のタイミングに戻して(ステップ14
7)一旦処理を終了する。
【0049】また、イグニッションスイッチ20がオフ
であるとき(ステップ131:NO)は、何もせずその
まま処理を終了する。そして、イグニッションスイッチ
20が再びオンされ、エンジン1が始動されるまで、ス
テップ102,131の処理を繰り返しながら待機す
る。
【0050】ここで、上記値Ne/(Nw・K)は、ト
ルクコンバータ61の入力軸と出力軸との回転数の比で
あり、この値は自動変速機9などの動力伝達系に加わる
負荷と良好な対応関係があることが知られている。そこ
で、上記処理では、Ne/(Nw・K)が所定値C1 以
上となると点火遅角によりエンジン1の出力を減少させ
させている。また、Ne/(Nw・K)が更に増大して
所定値C2 以上となると、一部気筒で燃料カットを実行
することにより、エンジン1の出力を更に減少させてい
る。
【0051】このため、アクセルを急速に踏み込んで
(ステップ104:YES)エンジン1を再始動した
(ステップ112)場合にも、自動変速機9などの動力
伝達系に大きな負荷が加わるのを防止すると共に、駆動
輪の空転も防止することができる。したがって、動力伝
達系の耐久性を良好に向上させると共に、車両騒音を良
好に低減することができる。
【0052】尚、上記処理において、始動直後ではない
通常の走行時にはNe/(Nw・K)<C1 となるよう
に、所定値C1 が設定されている。このため、通常の走
行時には、ステップ141,147により通常のエンジ
ン出力制御が実行される。また、上記処理では、C1 ≦
Ne/(Nw・K)<C2 の場合は点火遅角のみを実行
して比較的小幅にエンジン出力を減少させ、C2 ≦Ne
/(Nw・K)の場合は燃料カットにより比較的大幅に
エンジン出力を減少させている。このため、エンジン出
力を動力伝達系に加わる負荷に応じて段階的に減少させ
ることができる。したがって、上記負荷に応じたエンジ
ン出力を常時維持することができ、動力伝達系の耐久
性,低騒音性,車両の乗り心地などを一層良好に向上さ
せることができる。
【0053】尚、上記実施例ではNe/(Nw・K)の
値に基づいてエンジン出力を制御しているが、NeとN
w・Kとの差などに基づいて制御してもよく、NeとN
w・Kとをそれぞれ縦軸または横軸にしたマップなどに
基づいて制御してもよい。この場合も動力伝達系の負荷
に応じてエンジン出力を制御し、上記実施例とほぼ同様
の作用・効果を得ることができる。また、駆動輪速度N
wは駆動輪に設けたセンサによって直接検出してもよ
い。更に、エンジン出力の制御は、インテークマニホル
ド11に副スロットルバルブを設けることによって行っ
てもよい。これらの場合も、上記実施例とほぼ同様の作
用・効果を得ることができる。
【0054】また更に、本発明の要旨には含まれない
が、逆止弁63などの油圧維持手段を備えていない通常
の車両において、イグニッションスイッチ20によらな
い再始動時に上記ステップ131〜147の処理を実行
するようにしてもよい。このような構成を採用したとき
も、自動変速機9などの動力伝達系に大きな負荷が加わ
るのを防止すると共に、駆動輪の空転も防止することが
できる。
【0055】上記各実施例において、逆止弁63および
アキュムレータ65、あるいは逆止弁63および電動油
圧ポンプ71が油圧維持手段に該当し、上述した制御回
路37へ信号を出力するセンサやスイッチなどがエンジ
ンおよび車両の各部の状態を検出するセンサ群に該当す
る。特に、車速センサ23,点火一次コイル7aはそれ
ぞれ第1検出手段,第2検出手段に該当する。また、制
御回路37がエンジン停止手段、エンジン再始動手段、
停止時処理手段、残圧排出手段、およびエンジン出力制
御手段に該当し、その処理の内、ステップ82〜92の
処理がエンジン停止手段としての処理に該当し、ステッ
プ102〜106,112の処理がエンジン再始動手段
としての処理に該当し、ステップ110の処理が停止時
処理手段としての処理に該当し、ステップ116,11
8の処理が残圧排出手段としての処理に該当し、ステッ
プ133〜145の処理がエンジン出力制御手段として
の処理に該当する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のシステム構成図である。
【図2】 その制御回路の詳細構成図である。
【図3】 実施例1の自動変速機の概略構成図である。
【図4】 制御回路で実行されるエンジン自動停止処理
のフローチャートである。
【図5】 同じくエンジン始動処理のフローチャートで
ある。
【図6】 交差点等での実施例の作動状態を示すタイミ
ングチャートである。
【図7】 イグニッションスイッチにてエンジン始動す
る場合のタイミングチャートである。
【図8】 実施例2の自動変速機の概略構成図である。
【図9】 エンジン始動処理の他の実施例を表すフロー
チャートである。
【図10】 エンジン始動処理の他の実施例を表すフロ
ーチャートである。
【符号の説明】
1…エンジン 3…インジェクタ 5…スター
タ 7a…点火一次コイル 9…自動変速機 10a,10b…ソレノイドバルブ 15a…スロット
ル位置センサ 15b…アイドルスイッチ 17…パーキングブレーキ 20…イグニッションスイッチ 21a…ニュートラル
レンジスイッチ 21b…パーキングレンジスイッチ 21c…ドライブ
レンジスイッチ 21d…Lレンジスイッチ 21e…Sレンジスイッチ 21f…Rレンジスイッチ 23…車速センサ 25…パーキングブレーキスイッチ 37…制御回路 39a…ドアスイッチ 39b…ライトスイッチ 39c…エアコンスイッチ 39d…油圧スイッチ 39e…ターンスイッチ 39g…水温センサ 39
h…吸気温センサ 39i…吸入空気量センサ 51…オイルポンプ 53…AT油圧ユニット 53a…油圧経路 63…逆
止弁 65…アキュムレータ 67…電磁開閉弁 71…電動
油圧ポンプ 71a…モータ 73…バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F02N 15/00 F02N 15/00 E (72)発明者 大森 徳郎 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 日本 電装株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−125738(JP,A) 特開 平7−266932(JP,A) 実開 昭59−67554(JP,U) 実開 昭59−141134(JP,U) 実開 昭59−91441(JP,U) 実開 昭59−141133(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 29/00 F02D 17/00 B60K 41/00 F16H

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの駆動により油圧を発生する油
    圧源からの油圧を作動油圧として用いて各種シフトに切
    り替え可能な油圧式自動変速機を備えた車両に用いられ
    るエンジン自動停止始動装置であって、 上記作動油圧をエンジン停止時も維持する油圧維持手段
    と、 エンジンおよび車両の各部の状態を検出するセンサ群
    と、 上記センサ群からの検出信号に基づいてイグニッション
    キーの操作によらないエンジン停止条件が満足されると
    エンジンを停止するエンジン停止手段と、 上記センサ群からの検出信号に基づいてイグニッション
    キーの操作によらないエンジン始動条件が満足されると
    エンジンを再始動するエンジン再始動手段と、 上記エンジン停止手段によるエンジンの停止後で、かつ
    上記エンジン再始動手段によるエンジンの再始動前に上
    記油圧式自動変速機を発進用シフトにする停止時処理手
    段と、 を備えたことを特徴とするエンジン自動停止始動装置。
  2. 【請求項2】 上記油圧維持手段が、上記油圧式自動変
    速機のクラッチ用油圧ユニットの作動油圧を維持する手
    段である請求項1記載のエンジン自動停止始動装置。
  3. 【請求項3】 上記油圧維持手段が、 上記クラッチ用油圧ユニットから上記油圧源側へのオイ
    ルの逆流を防止する逆止弁と、 上記クラッチ用油圧ユニットにエンジンの駆動力によら
    ずに油圧を供給する油圧供給手段と、 を備えた請求項2記載のエンジン自動停止始動装置。
  4. 【請求項4】 上記油圧供給手段が、アキュムレータで
    ある請求項3記載のエンジン自動停止始動装置。
  5. 【請求項5】 上記油圧供給手段が、バッテリを電源と
    する電動油圧ポンプである請求項3記載のエンジン自動
    停止始動装置。
  6. 【請求項6】 更に、 開放時に上記作動油圧を逃すことができる開閉弁と、 上記センサ群からの検出信号に基づいて、所定条件下で
    イグニッションキーの操作によるエンジン始動操作がな
    された場合に、上記開閉弁を一時的に開放操作する残圧
    排出手段と、 を備えた請求項1〜5のいずれか記載のエンジン自動停
    止始動装置。
  7. 【請求項7】上記センサ群が、駆動輪の回転数を検出す
    る第1検出手段と、上記エンジンの回転数を検出する第
    2検出手段とを備えると共に、 更に、 上記検出された駆動輪の回転数とエンジンの回転数との
    対応関係に基づき、上記エンジンの出力を制御するエン
    ジン出力制御手段を備えた請求項1〜6のいずれか記載
    のエンジン自動停止始動装置。
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