JP2009133428A - 車両用駆動装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】アキュムレータの容量を必要最小限にしつつ、アキュムレータから油圧サーボに油圧を短時間にて効率よく供給することができる油圧回路を備える車両用駆動装置を提供すること。
【解決手段】無段変速機30に備わる油圧回路50において、アキュムレータ56は、クラッチ圧制御弁53とマニュアルバルブ54とを接続する油路62に、電磁切換弁55を介して接続され、油路62に、クラッチ圧制御弁53からアキュムレータ56及び前進用クラッチC1の方向へのみオイルを流す一方向弁71が設けられている。そして、電機切換弁55が、オイルポンプ51が駆動されているときに油路63を連通状態とし、オイルポンプ51が停止しているときに油路63を遮断状態とする。
【選択図】図3
【解決手段】無段変速機30に備わる油圧回路50において、アキュムレータ56は、クラッチ圧制御弁53とマニュアルバルブ54とを接続する油路62に、電磁切換弁55を介して接続され、油路62に、クラッチ圧制御弁53からアキュムレータ56及び前進用クラッチC1の方向へのみオイルを流す一方向弁71が設けられている。そして、電機切換弁55が、オイルポンプ51が駆動されているときに油路63を連通状態とし、オイルポンプ51が停止しているときに油路63を遮断状態とする。
【選択図】図3
Description
本発明は、エンジン再始動時に油圧サーボに対して油圧を迅速に供給して、例えば、車両発進を可能とする摩擦係合要素を速やかに係合させることができる車両用駆動装置に関する。
従来から、燃料の節約、排気エミッションの低減、あるいは騒音の低減等を図るために、走行中において所定の条件が成立したときにエンジンを自動停止させる機能(アイドリングストップ機能)を備える車両が実用化されている。このような車両では、例えば車速ゼロ、アクセルオフ、ブレーキオン等の条件がすべて成立すると、エンジンが停止されるようになっている。
ここで、エンジンが停止すると、一般にエンジンと連結されているオイルポンプも停止する。このため、例えば、前進走行時に係合されるべき前進用クラッチ(油圧サーボ)に供給されているオイルも油路から抜けてしまい、前進用クラッチはその係合状態が解かれてしまった状態となってしまう。
そして、運転者がアクセルペダルを踏んだ場合など、所定の再始動条件が成立すると停止したエンジンが再始動され、オイルポンプも再始動する。このとき、エンジンの再始動とともに前進用クラッチが速やかに係合されないと、エンジンが吹き上がった状態で前進用クラッチが係合してしまって係合ショックが発生してしまう。
そこで、このような係合ショックを発生させないようにするための技術が種々提案されている。そのうちの1つとして、例えば、自動変速機の前進用クラッチと、前進用クラッチに油圧を供給するために油圧を発生させるオイルポンプとを結ぶ油路に、油圧を蓄圧可能なアキュムレータを分岐・設置しているものがある(特許文献1)。そして、エンジン再始動時に、アキュムレータに蓄えられた油圧を前進用クラッチへ供給することにより、係合ショックの発生を防止してエンジンの再始動性を向上させている。
また、アキュムレータを自動変速機の油圧回路に分岐・設置し、さらにアキュムレータに対しオイルポンプ側に逆止弁を設けているものもある(特許文献2,3)。これにより、エンジン停止時にアキュムレータから前進用クラッチに油圧を常時供給して、自動変速機内の前進用クラッチを常時係合状態に維持するようにしている。
しかしながら、上記した特許文献1記載の技術では、エンジン再始動時にアキュムレータに蓄えられた油圧を前進用クラッチ(油圧サーボ)へ短時間にて効率よく供給することができないという問題があった。なぜなら、アキュムレータに蓄えられた油圧を前進用クラッチ(油圧サーボ)に供給する際、その油圧が前進用クラッチ(油圧サーボ)にのみ供給されずに、プライマリレギュレータバルブにも供給されてしまい、そこから油圧が漏れてしまうからである。
また、前進用クラッチ(油圧サーボ)の手前に、第2アキュムレータ、第2切換弁、及び分岐油路が設けられている。このため、アキュムレータに蓄えられた油圧を前進用クラッチ(油圧サーボ)に供給する際、これらが流体抵抗を増加させるとともに、油路長を長くしてしまう。その結果、アキュムレータから前進用クラッチ(油圧サーボ)に油圧が供給されるまでの時間が長くなってしまう。このことも、アキュムレータに蓄えられた油圧を前進用クラッチ(油圧サーボ)へ短時間にて効率よく供給することができない原因の1つである。
一方、特許文献2,3記載の技術のように、エンジン停止時にアキュムレータから前進用クラッチに油圧を常時供給して、自動変速機内の前進用クラッチを常時係合状態に維持することにより、油圧の供給遅れが発生しないため、係合ショックの問題を解消することができる。ところが、この技術では、アキュムレータの容量を大きくする必要があるという問題があった。また、エンジン始動の際にトルクコンバータの出口(タービン)側が停止状態となっているため、エンジンの回転をトルクコンバータのオイルで吸収するしかなく、トルクコンバータのオイルを撹拌しながらエンジンを再始動させることになるので、スタータ系に大きな負担が掛かってしまい、大きなスタータが必要になるなど新たな問題も発生してしまう。
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、アキュムレータの容量を必要最小限にしつつ、アキュムレータから油圧サーボに油圧を短時間にて効率よく供給することができる油圧回路を備える車両用駆動装置を提供することを課題とする。
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る車両用駆動装置は、油圧を発生させるオイルポンプと、油圧により制御される油圧サーボと、前記オイルポンプにより発生した油圧を前記油圧サーボを作動させるために所定値に調圧する油圧制御弁と、運転者のシフトポジション操作に連動して油路を切り換えるマニュアルバルブと、前記オイルポンプにより発生した油圧を蓄えるアキュムレータと、前記アキュムレータと前記油圧サーボとの間を接続する油路の遮断・連通状態を切り換える切換弁とを備え、前記マニュアルバルブが走行用ポジションに設定された状態で、前記オイルポンプが必要に応じて停止・駆動し、オイルポンプ駆動開始時に前記アキュムレータに蓄えられた油圧を前記油圧サーボへ供給する油圧回路を有する車両用駆動装置において、前記アキュムレータは、前記油圧制御弁と前記油圧サーボとの間を接続する油路に、前記切換弁を介して接続され、前記油圧制御弁と前記油圧サーボとの間を接続する油路に、前記油圧制御弁から前記アキュムレータ及び油圧サーボの方向へのみオイルを流す第1の一方向弁が設けられており、前記切換弁は、前記オイルポンプが駆動されているときに連通状態とされ、前記オイルポンプが停止しているときに遮断状態とされることをことを特徴とする。
なお、オイルポンプには、エンジンと連結されている機械式のオイルポンプの他、エンジンに連結されていない電動式のオイルポンプも含まれる。
なお、オイルポンプには、エンジンと連結されている機械式のオイルポンプの他、エンジンに連結されていない電動式のオイルポンプも含まれる。
この車両用駆動装置では、オイルポンプが駆動しているときには、オイルポンプにより発生した油圧が、油圧制御弁により油圧サーボを作動させるために所定圧に制御された後、油圧サーボに供給される。このとき、切換弁は連通状態とされているため、オイルポンプにより発生した油圧が、アキュムレータに蓄えられる。そして、オイルポンプが停止すると、切換弁が遮断状態とされるため、アキュムレータに蓄えられた油圧が保持される。この状態から、再びオイルポンプが駆動されると、切換弁が連通状態とされるため、アキュムレータに蓄えられていた油圧が、油圧サーボに供給される。このとき、アキュムレータからの油圧は、油圧サーボの他、油圧制御弁方向へも供給されるが、このオイルの流れは第1の一方向弁により阻止される。すなわち、アキュムレータからの油圧が、油圧制御弁から漏れることが確実に防止される。これにより、アキュムレータからの油圧は、油圧サーボのみに供給されるので、アキュムレータから油圧サーボに対して、油圧を短時間にて効率よく供給することができる。
また、この車両用駆動装置では、オイルポンプが停止しているときにアキュムレータから前進用クラッチ(油圧サーボ)に油圧を常時供給していないので、アキュムレータの容量を大きくする必要もないし、大きなスタータが必要になるなど新たな問題も発生しない。つまり、アキュムレータとしては、オイルポンプの始動開始時にオイルポンプにより発生した油圧が油圧サーボに供給されるまでの間、油圧サーボを作動させることができるだけの容量を備えていればよい。
従って、この車両用駆動装置によれば、アキュムレータの容量を必要最小限にしつつ、アキュムレータから油圧サーボに油圧を短時間にて効率よく供給することができる。
本発明に係る車両用駆動装置においては、前記マニュアルバルブは、前記第1の一方向弁と前記油圧サーボとの間を接続する油路に配置されていることが望ましい。
そして、本発明に係る車両用駆動装置においては、前記マニュアルバルブは、前記油圧サーボに油圧が不要となるシフトポジションに設定されたとき、前記マニュアルバルブから前記油圧サーボに作用している油圧をドレンすることがより好ましい。
このようにマニュアルバルブを配置することにより、Pレンジ、Nレンジなど非走行ポジションに設定された状態において、油圧サーボに油圧が不要になったときに、マニュアルバルブから油圧を確実にドレンすることができる。このため、オイルポンプと油圧サーボとの間を接続する油路に、オイルポンプから油圧サーボの方向へのみオイルを流す第1の一方向弁が設けられていても、油圧サーボの油圧不要時には、油圧サーボから確実に油圧を抜くことができる。これにより、必要以上に油圧サーボに油圧が作用する状態が維持されないため、油圧サーボの信頼性や耐久性を損なうことがない。
本発明に係る車両用駆動装置においては、前記マニュアルバルブと前記油圧サーボとは、不分岐の油路にてダイレクトに接続されていることが望ましい。
このような構成により、オイルポンプの駆動開始時にアキュムレータから油圧サーボへ油圧を供給する際、油圧サーボにオイルが流れて行くときの抵抗を極力減らすことができるとともに、油路長を短くすることができる。従って、より短時間で非常に効率よく、アキュムレータから油圧サーボへ油圧を供給することができる。
あるいは、本発明に係る車両用駆動装置において、前記アキュムレータは、前記マニュアルバルブと前記油圧サーボとの間を接続する油路に、前記切換弁を介して接続されていることも好ましい。
このような構成により、アキュムレータと油圧サーボとを近付けて配置することができるため、アキュムレータから油圧サーボへの油路長をより短くすることができる。従って、より短時間で非常に効率よく、アキュムレータから油圧サーボへ油圧を供給することができる。
本発明に係る車両用駆動装置においては、前記油圧制御弁と前記油圧サーボとの間を接続する油路と前記アキュムレータとを接続する油路には、絞り弁が設けられた油路と、前記アキュムレータから前記油圧サーボの方向へのみオイルを流す第2の一方向弁が設けられた油路とが並列に配置されていることが望ましい。
このような構成により、オイルポンプが停止してアキュムレータに蓄えられた油圧を利用するときには、アキュムレータから第2の一方向弁が設けられた油路を介して、アキュムレータから油圧サーボに対して速やかに(高速に)油圧を供給することができる。
一方、オイルポンプ駆動中は、絞り弁が設けられた油路を介して、オイルポンプにより発生させた油圧がアキュムレータに供給されるため、アキュムレータにゆっくりと(低速にて)油圧が蓄えられていく。従って、オイルポンプの駆動開始時に、アキュムレータに蓄えられた油圧が油圧サーボに供給された直後、アキュムレータに蓄えられていた油圧が低下した状態において、オイルポンプにより発生する油圧が、アキュムレータの蓄圧に多く使用されることがない。このため、オイルポンプの駆動開始時にオイルポンプにより発生する油圧を、油圧サーボに速やかに(高速に)供給することができる。これにより、アキュムレータに要求される容量をさらに小さくすることができる。
一方、オイルポンプ駆動中は、絞り弁が設けられた油路を介して、オイルポンプにより発生させた油圧がアキュムレータに供給されるため、アキュムレータにゆっくりと(低速にて)油圧が蓄えられていく。従って、オイルポンプの駆動開始時に、アキュムレータに蓄えられた油圧が油圧サーボに供給された直後、アキュムレータに蓄えられていた油圧が低下した状態において、オイルポンプにより発生する油圧が、アキュムレータの蓄圧に多く使用されることがない。このため、オイルポンプの駆動開始時にオイルポンプにより発生する油圧を、油圧サーボに速やかに(高速に)供給することができる。これにより、アキュムレータに要求される容量をさらに小さくすることができる。
本発明に係る車両用駆動装置においては、前記車両用駆動装置が、プライマリプーリとセカンダリプーリを備えた無段変速機であって、前記油圧サーボは、前進用摩擦係合要素又は後進用摩擦係合要素であり、前記油圧制御弁は、クラッチ圧制御バルブであり、
前記クラッチ圧制御バルブと、前記オイルポンプにより発生した油圧を前記プーリへ供給するライン圧に調圧するライン圧レギュレータバルブとの間を接続する油路と、前記プーリとを接続する油路に、前記ライン圧レギュレータバルブから前記プーリの方向へのみオイルを流す第3の一方向弁が設けられていることが望ましい。
前記クラッチ圧制御バルブと、前記オイルポンプにより発生した油圧を前記プーリへ供給するライン圧に調圧するライン圧レギュレータバルブとの間を接続する油路と、前記プーリとを接続する油路に、前記ライン圧レギュレータバルブから前記プーリの方向へのみオイルを流す第3の一方向弁が設けられていることが望ましい。
このように本発明を無段変速機に適用することにより、オイルポンプが停止しているときに、オイルの漏れ量が比較的少ないプーリにおいて、油圧制御弁側へのオイルの漏れを第3の一方向弁により防止することができる。これにより、プーリにおける油圧の低下を防止することができる。そして、オイルポンプ停止中において、オイルの漏れ量が大きい摩擦係合要素に対しては、オイルポンプ駆動開始時にアキュムレータに蓄えられた油圧を速やかに供給することができる。これらのことから、オイルポンプ駆動開始時に、摩擦係合要素及びプーリに対して適切に油圧を供給することができる。これにより、摩擦係合要素の係合ショックの発生、及びプーリに対するベルトの滑りの発生を確実に防止することができる。
なお、第3の一方向弁は、ライン圧レギュレータバルブとセカンダリプーリとの間を接続する油路に設けることが好ましい。
オイルポンプ駆動開始時において、プライマリプーリにはほとんど油圧が作用していなくても良い状態であり、セカンダリプーリは油圧が作用している必要がある。このため、セカンダリプーリ側に一方向弁を設けて、セカンダリプーリからの油圧抜けを抑制することにより、ベルトの滑りを確実に防止することができるからである。
オイルポンプ駆動開始時において、プライマリプーリにはほとんど油圧が作用していなくても良い状態であり、セカンダリプーリは油圧が作用している必要がある。このため、セカンダリプーリ側に一方向弁を設けて、セカンダリプーリからの油圧抜けを抑制することにより、ベルトの滑りを確実に防止することができるからである。
本発明に係る車両用駆動装置によれば、上記した通り、アキュムレータの容量を必要最小限にしつつ、アキュムレータから油圧サーボに油圧を短時間にて効率よく供給することができる。
以下、本発明の車両用駆動装置を具体化した最も好適な実施の形態について、図面に基づき詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
まず、第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、本発明を無段変速機(CVT)を備える車両駆動システムに適用したものである。そこで、第1の実施の形態に係る車両駆動システムについて、図1を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る車両駆動システムの概略構成を示す構成図である。
まず、第1の実施の形態について説明する。第1の実施の形態は、本発明を無段変速機(CVT)を備える車両駆動システムに適用したものである。そこで、第1の実施の形態に係る車両駆動システムについて、図1を参照しながら説明する。図1は、第1の実施の形態に係る車両駆動システムの概略構成を示す構成図である。
第1の実施の形態に係る駆動システムには、図1に示すように、エンジン10と、無段変速機30と、システムを統括的に制御する制御部40と、エンジン10、無段変速機30、及び車両の状態などを検出するための各種センサとが備わっている。
エンジン10には、インジェクタ11、スタータ12、イグナイタ13が設けられている。そして、エンジン10の出力軸に、無段変速機30が接続されている。
エンジン10には、インジェクタ11、スタータ12、イグナイタ13が設けられている。そして、エンジン10の出力軸に、無段変速機30が接続されている。
エンジン10の各気筒には、インテークマニホールド15およびエキゾーストマニホールド16が接続されている。そして、インテークマニホールド15には、アクセルペダルと連動のスロットルバルブ17が設けられている。スロットルバルブ17には、その開度を検出するスロットル位置センサ17aと、全閉状態を検出するアイドルスイッチ17bとが設けられている。また、インジェクタ11は、燃料リレー21を介して、スタータ12はスタータリレー22を介して、イグナイタ13は点火リレー23を介してそれぞれ制御部40に接続されている。
無段変速機30は、公知のベルト式無段変速機である。この無段変速機30は、エンジン10の出力が図示しないトルクコンバータ、前後進切替クラッチ等を介して入力される入力軸を備えており、入力軸に後述するプライマリプーリ31が設けられている。プライマリプーリ31は、それぞれ入力軸に同軸的かつ一体回転可能に設けられた固定シーブと可動シーブとで構成されている。可動シーブは、固定シーブが入力軸に対し固定されているのに対し、入力軸の軸線方向に変位可能とされている。固定シーブと可動シーブとの対向面は、それぞれ円錐面とされており、プライマリプーリ31に巻き掛けられるVベルトを挟み込むようになっている。
また、無段変速機30は、入力軸と平行に配置された出力軸を備えており、出力軸に後述するセカンダリプーリ32が設けられている。セカンダリプーリ32も、プライマリプーリ31と同様の構成をなしており、セカンダリプーリ32に巻き掛けられるVベルトを挟み込むようになっている。
このように無段変速機30では、プライマリプーリ31及びセカンダリプーリ32に、Vベルトが巻き掛けられており、Vベルトを介して入力軸から出力軸に動力が伝達されるようになっている。そして、それぞれのプーリにおいて可動シーブの固定シーブに対する位置を、後述する油圧回路50により制御される油圧によって保持または変更することにより、Vベルトのプライマリプーリ31への巻き掛け半径と、Vベルトのセカンダリプーリ32への巻き掛け半径とを維持又は変更して、入力軸と出力軸との回転速度比すなわち減速比を維持又は変更するようになっている。
さらに、無段変速機30には、運転者の操作により設定されたシフトポジション(レンジ)を検知するシフトポジションスイッチ35と、推進軸に連結される無段変速機30の出力軸の回転速度に基づき車速を検出する車速センサ36とが設けられている。また、無段変速機30には、変速機内のオイルの温度を検出する油温センサ37が設けられている。
制御部40は、各種機器を制御するCPU、予め各種の数値やプログラムが書き込まれたROM、及び演算過程の数値やフラグが所定の領域に書き込まれるRAMなどを備えている。なお、後述するエンジン停止処理やエンジン再始動処のプログラムは、制御部40内のROMに予め書き込まれている。
この制御部40には、イグナイタ13の点火一次コイル13a、クランクポジションセンサ14、スロットル位置センサ17a、アイドルスイッチ17b、イグニッションスイッチ18、シフトポジションスイッチ35、車速センサ36、CVT油温センサ37、Gセンサ19a、水温センサ19b、バッテリ電圧センサ19c、ブレーキペダルスイッチ19d、ブレーキマスタシリンダ圧センサ19e、吸気温センサ19f、吸入空気量センサ19g等が接続されている。また、制御部40には、後述するように無段変速機30に設けられた電磁切換弁55が接続されている。そして、制御部40では、各種スイッチ及びセンサからの信号に基づいて各種演算を実行し、点火カット及び点火信号、燃料カット及び燃料噴射信号、スタータ駆動信号、電磁切換弁55の駆動信号などを出力するようになっている。
ここで、無段変速機30に備わる油圧回路50について、図2を参照しながら説明する。図2は、無段変速機に備わる油圧回路を示す図である。図2に示すように、油圧回路50には、オイルポンプ51と、ライン圧レギュレータバルブ52と、クラッチ圧制御バルブ53と、マニュアルバルブ54と、電磁切換弁55と、アキュムレータ56と、シフトコントロールバルブ57と、セカンダリシーブ圧コントロールバルブ58とが備わっている。そして、このような油圧回路50が、前進用クラッチC1、後進用ブレーキB1、及びプライマリプーリ31とセカンダリプーリ32に接続されている。
オイルポンプ51は、無段変速機30全体の油圧源となり、エンジン10の駆動力により油圧を発生するものである。ライン圧レギュレータバルブ52は、オイルポンプ51で発生した油圧をプライマリプーリ31及びセカンダリプーリ32のプーリ位置を制御するために所定圧に制御するものである。クラッチ圧制御バルブ53は、前進用クラッチC1及び後進用ブレーキB1(油圧サーボ)を作動させるために所定圧に制御するものである。マニュアルバルブ54は、運転者のシフトポジション操作に連動して油路を切り換えるものである。アキュムレータ56は、オイルポンプ51で発生してクラッチ圧制バルブ53により調圧された油圧を一時的に蓄えるものである。
この油圧回路50においては、オイルポンプ51とライン圧レギュレータバルブ52とが、油路60によって接続されている。そして、ライン圧レギュレータバルブ52とクラッチ圧制御バルブ53とが、油路61によって接続されている。ここで、油路61は、油路67,68に分岐しており、各油路67,68は、それぞれプライマリプーリ31、セカンダリプーリ32が接続されている。より詳細には、油路67は、シフトコントロールバルブ57を介してプライマリプーリ31に接続されており、油路68は、一方向弁73及びセカンダリシーブ圧コントロールバルブ58を介してセカンダリプーリ32に接続されている。
また、クラッチ圧制御バルブ53とマニュアルバルブ54とが、油路62によって接続されている。そして、マニュアルバルブ54と前進用クラッチC1とが、油路65によって接続され、マニュアルバルブ54と後進用ブレーキB1とが、油路66によって接続されている。これにより、マニュアルバルブ54がDポジション(レンジ)に設定されている場合には、油路62と油路65とが連通し、油路66とドレンEXとが接続されるようになっている。また、マニュアルバルブ54がRポジションに設定されている場合には、油路62と油路66とが連通し、油路65とドレンEXとが接続されるようになっている。さらに、マニュアルバルブ54がN,Pポジションに設定されている場合には、油路62が油路65,66のいずれとも遮断され、油路65,66とドレンEXとが接続されるようになっている。これにより、マニュアルバルブ54によって、前進用クラッチC1に油圧が不要となるポジション(Dポジション以外)のときには、前進用クラッチC1に作用している油圧がドレンEXから抜け、後進用ブレーキB1に油圧が不要となるポジション(Rポジション以外)のときには、後進用ブレーキB1に作用している油圧がドレンEXから抜けるようになっている。
ここで、油路65,66はともに、不分岐の(分岐部分を有さない)油路であり、このような油路65,66によって前進用クラッチC1、後進用ブレーキB1がダイレクトにマニュアルバルブ54に接続されている。
そして、油路62には、一端がアキュムレータ56に接続されている油路63が接続されている。そして、油路62には、油路63との接続点とクラッチ圧制御バルブ53との間に、クラッチ圧制御バルブ53からマニュアルバルブ54への方向にのみオイルを流す一方向弁71が設けられている。
油路63には、電磁切換弁55が設けられている。この電磁切換弁55は、制御部40によって開閉制御されており、オイルポンプ51が駆動しているときに開状態とされ、オイルポンプ51が停止しているときに閉状態とされる。つまり、油路63は、電磁切換弁55の開閉により連通・遮断されるようになっている。また、油路63には、油圧62との接続点と電磁切換弁55との間にオリフィス74が設けられている。そして、オリフィス74をバイパスするように分岐油路64が設けられている。この分岐油路64には、アキュムレータ56から油路62への方向にのみオイルを流す一方向弁72が配置されている。これにより、アキュムレータ56に油圧が蓄えられるときには、オイルが油路63を通過し、アキュムレータ56から蓄えられた油圧を供給するときには、オイルが分岐油路64を通過するようになっている。
続いて、上記のような構成を備える車両駆動システムの作用について説明する。本実施の形態に係る車両駆動システムでは、車両の走行時にエンジン10の駆動力によってオイルポンプ51が駆動され、油圧回路50に油圧が供給される。そして、無段変速機30では、シフトコントロールバルブ57、セカンダリシーブ圧コントロールバルブ58により制御される油圧によって、プライマリプーリ31、セカンダリプーリ32のそれぞれの可動シーブの固定シーブに対する位置が保持又は変更されることにより、Vベルトのプライマリプーリ31への巻き掛け半径と、Vベルトのセカンダリプーリ32への巻き掛け半径とが維持又は変更されて、減速比が維持又は変更(変速)される。このとき、オイルポンプ51で発生した油圧は、無段変速機30の他、油路60,61,62,63を通じてアキュムレータ56に供給されている。
ここで、本実施の形態に係る車両駆動システムでは、所定の条件が満たされると、制御部40によりエンジン10が一時的に停止される。このエンジン停止処理について、図3を参照しながら説明する。図3は、制御部によるエンジン停止処理の内容を示すフローチャートである。
まず、制御部40により、車速がゼロであるか否かが判断される(ステップ1)。具体的には、車速センサ36からの車速信号に基づき、制御部40のCPUによって車速がゼロであるか否かが判断される。このとき、制御部40により車速がゼロであると判断された場合には(S1:YES)、続いてエンジン回転数が所定回転数以下であるか否かが判断される(ステップ2)。具体的には、制御部40に入力されるクランクポジションセンサ14からのエンジン回転数信号に基づき、制御部40のCPUによってエンジン回転数が所定回転数以下であるか否かが判断される。ステップ2における所定回転数としては、例えば、アイドル回転数よりも少し高い回転数を設定すればよい。一方、制御部40により車速がゼロでないと判断された場合には(S1:NO)、エンジン10が停止されることなく、この処理ルーチンは終了する。
ステップ2の処理にて、制御部40によりエンジン回転数が所定回転数以下であると判断された場合には(S2:YES)、続いてアクセル開度がゼロであるか否かが判断される(ステップ3)。一方、制御部40によりエンジン回転数が所定回転数以下でないと判断された場合には(S2:NO)、エンジン10が停止されることなく、この処理ルーチンは終了する。
ステップ3では具体的に、スロットル位置センサ17aからのアクセル開度信号に基づき、制御部40のCPUによってアクセル開度がゼロであるか否かが判断される。なお、アクセル開度がゼロであるか否かの判断に、アイドルスイッチ17bからの出力信号を付加するようにしてもよい。このステップ3の処理にて、制御部40によりアクセル開度がゼロであると判断された場合には(S3:YES)、続いてブレーキスイッチがONされているか否かが判断される(ステップ4)。一方、制御部40によりアクセル開度がゼロでないと判断された場合には(S3:NO)、エンジン10が停止されることなく、この処理ルーチンは終了する。
ステップ4では具体的に、ブレーキペダルスイッチ19dからの出力信号に基づき、制御部40のCPUによってブレーキペダルスイッチがONされているか否かが判断される。なお、ブレーキペダルスイッチがONされているか否か、つまり車両のブレーキ装置が作動しているか否かの判断をより正確に行うために、ブレーキマスタシリンダ圧センサ19eからの検出信号をも考慮するようにしてもよい。この場合には例えば、ブレーキペダルスイッチがONされており、かつブレーキマスタシリンダ圧センサ19eにより検出される圧力が所定値以上である場合にのみ、ブレーキスイッチがONされていると判断するようにすればよい。
このようなステップ4の処理にて、制御部40によりブレーキスイッチがONされていると判断された場合には(S4:YES)、続いてその他のエンジン停止条件が成立しているか否かが判断される(ステップ5)。一方、制御部40によりブレーキスイッチがONされていないと判断された場合には(S4:NO)、エンジン10が停止されることなく、この処理ルーチンは終了する。
ここで、ステップ5の処理におけるその他のエンジン停止条件としては、例えば、Gセンサ19aからの出力信号に基づく登坂・傾斜判定(傾斜角が所定値以下の場合に条件成立)、水温センサ19bからの出力信号に基づくエンジン水温判定(水温が所定範囲の場合に条件成立)、バッテリ電圧センサ19cの出力信号に基づくバッテリ電圧判定(バッテリ電圧が所定値以上の場合に条件成立)、油温センサ37からの出力信号に基づくCVT油温判定(CVT油温が所定範囲の場合に条件成立)、前回のエンジン始動からの経過時間(所定時間以上の場合に条件成立)、車速履歴(所定値以上の場合に条件成立)などを挙げることができる。
そして、ステップ5の処理にて、その他のエンジン停止条件がすべて成立している場合、つまりステップ1〜5の処理においてすべて肯定の場合には(S5:YES)、電磁切換弁55がOFFされた後(ステップ6)、エンジン10が停止させられる(ステップ7)。具体的には、制御部40からエンジン停止信号を構成する燃料カット信号、点火カット信号が、燃料リレー21、点火リレー23にそれぞれ出力される。これにより、イグナイタ13から点火プラグに高電圧が供給されないようにするとともに、インジェクタ11から燃料が噴射されないようにして、エンジン10を停止させる。一方、その他のエンジン停止条件がすべて成立していない場合には(S5:NO)、エンジン10が停止されることなく、この処理ルーチンは終了する。
ここで、エンジン10の停止によりオイルポンプ51も停止するため、油圧回路50に油圧が供給されなくなるが、電磁切換弁55がOFFされて油路63が遮断されているので、アキュムレータ56には油圧が蓄えられている。そして、上記のようにエンジン10が一時停止されると、制御部40において、エンジン10の再始動処理ルーチンが実行される。そこで、このエンジンの一時停止後における再始動処理について、図4を参照しながら説明する。図4は、制御部によるエンジン再始動処理の内容を示すフローチャートである。
まず、制御部40により、エンジン10が停止中であるか否かが判断される(ステップ10)。このとき、制御部40によりエンジン10が停止中であると判断された場合には(S10:YES)、マニュアルバルブ54のポジションがDレンジに設定されているか否かが判断される(ステップ11)。この判断は、シフトポジションスイッチ35からの出力信号に基づいて行われる。なお、制御部40によりエンジン10が停止中でないと判断された場合には(S10:NO)、エンジン10の再始動は不要であるから、この処理ルーチンは終了する。
ステップ11の処理にて、制御部40によりマニュアルバルブ54のポジションがDレンジに設定されていると判断された場合には(S11:YES)、エンジン再始動条件が成立していか否かが判断される(ステップ12)。一方、制御部40によりマニュアルバルブ54のポジションがDレンジに設定されてないないと判断された場合には(S11:NO)、この処理ルーチンは終了する。ここで、ステップ11の処理におけるエンジン再始動条件としては、例えば、車速がゼロであること、ブレーキスイッチがOFFであること、アクセル開度がゼロでないことなどを挙げることができる。
そして、ステップ12の処理にて、エンジン再始動条件が成立している場合には(S12:YES)、電磁切換弁55がONされた後(ステップ13)、エンジン10が再始動される(ステップ14)。具体的には、制御部40からエンジン再始動信号を構成する燃料噴射信号、点火信号、およびスタータ駆動信号が、燃料リレー21、点火リレー23、及びスタータリレー22にそれぞれ出力される。これにより、スタータ12が駆動され、イグナイタ13から点火プラグに高電圧が供給されるとともに、インジェクタ11から燃料が噴射されて、エンジン10が再始動される。一方、エンジン再始動条件が成立していない場合には(S12:NO)、この処理ルーチンは終了する。
このようにエンジン10が再始動されるときには、エンジン始動直前に電磁開閉弁55がONされるので、油路63が連通状態となる。このため、アキュムレータ56と油路62とが連通する。これにより、アキュムレータ56に蓄えられた油圧が油路63,64から油路62に供給される。なお、油路63にはオリフィス74が設けられているため、アキュムレータ56からの油圧は、油路64を介して(オリフィス74をバイパスして)油路62に供給される。
油路62に供給された油圧は、マニュアルバルブ54を介して油路65から前進用クラッチC1に供給される。ここで、油路62と油路63との接続点とクラッチ圧制御バルブ53との間には一方向弁71が設けられているため、油路62に供給された油圧が、クラッチ圧制御バルブ53から抜けることがない。これにより、アキュムレータ56からの油圧は、前進用クラッチC1のみに供給されるので、アキュムレータ56から前進用クラッチC1に対して、油圧を短時間にて効率よく供給することができる。
また、オイルポンプ51が停止しているときにアキュムレータ56から前進用クラッチC1に油圧を常時供給していないので、アキュムレータ56の容量を大きくする必要もないし、大きなスタータが必要になることもない。つまり、アキュムレータ56としては、オイルポンプ51の始動開始時にオイルポンプ51で発生した油圧が前進用クラッチC1に供給されるまでの間だけ、前進用クラッチC1に油圧を供給することができるだけの容量を備えていればよい。
従って、本実施の形態に係る車両駆動システムによれば、アキュムレータ56の容量を必要最小限にしつつ、エンジン再始動時にアキュムレータ56から前進用クラッチC1に油圧を短時間にて効率よく供給することができる。また、マニュアルバルブ54と前進用クラッチC1とが、不分岐の油路65にてダイレクトに接続されているので、エンジン再始動時に、アキュムレータ56から前進用クラッチC1へ油圧を供給する際、前進用クラッチC1にオイルが流れて行くときの抵抗を極力減らすことができるとともに、油路長を短くすることができる。このため、より一層短時間で非常に効率よく、アキュムレータ56から前進用クラッチC1へ油圧を供給することができる。
さらに、油路63にはオリフィス74が設けられ、そのオリフィス74をバイパスするように並列配置された油路64が設けられている。そして、油路64には、アキュムレータ56から油路62の方向へのみオイルを流す一方向弁72が設けられている。このため、エンジン10の再始動時にアキュムレータ56に蓄えられた油圧を利用するときには、アキュムレータ56から一方向弁72が設けられた油路64を介して、アキュムレータ56から前進用クラッチC1に対して速やかに(高速に)油圧を供給することができる。
一方、オイルポンプ51が駆動中は、オリフィス74が設けられた油路63を介して、オイルポンプ51で発生した油圧がアキュムレータ56に供給される。これにより、アキュムレータ56には、ゆっくりと(低速にて)油圧が蓄えられていく。従って、エンジン10の再始動時におけるオイルポンプ51の駆動開始時には、アキュムレータ56に蓄えられた油圧が前進用クラッチC1に供給された直後、アキュムレータ56に蓄えられていた油圧が低下した状態において、オイルポンプ51で発生する油圧が、アキュムレータ56の蓄圧に多く使用されることがない。このため、オイルポンプ51の駆動開始時にオイルポンプ51で発生する油圧を、前進用クラッチC1に速やかに(高速に)供給することができる。これにより、アキュムレータ56に要求される容量をさらに小さくすることができる。
また、油路68には、セカンダリシーブ圧コントロールバルブ58の上流側に、ライン圧レギュレータバルブ52からセカンダリプーリ32の方向へのみオイルを流す一方向弁73が設けられている。これにより、オイルポンプ51が停止しているときに、セカンダリプーリ32からライン圧レギュレータバルブ52へのオイル漏れを防止することができる。従って、セカンダリプーリ32における油圧の低下を防止することができる。
なお、オイルポンプ51が停止している間に、プライマリプーリ31からライン圧レギュレータバルブ52へのオイル漏れが発生するおそれがある。しかしながら、エンジン10が停止されてオイルポンプ51が停止するような状態では、プライマリプーリ31にはほとんど油圧が作用していなくても良い状態であり、セカンダリプーリ32にのみ油圧が作用していれば良い。このため、プライマリープーリ31からのオイル漏れはほとんど発生しない。仮に、プライマリプーリ31からのオイル漏れが発生したとしても、そのオイル漏れが、オイルポンプ51の駆動開始時におけるVベルトの滑りの要因となることはない。
そして、上記したように、オイルポンプ51が停止しているときには、一方向弁73によりセカンダリプーリ32からの油圧抜けが抑制されている。このため、エンジン10の再始動時においては、セカンダリプーリ32には適切な油圧が作用しているので、無段変速機30におけるVベルトの滑りが確実に防止される。
また、マニュアルバルブ54がPレンジあるいはNレンジの非走行ポジションに設定された状態において、前進用クラッチC1若しくは後進用ブレーキB1、又はその両方が、ドレンEXに接続される。これにより、オイルポンプ51とマニュアルバルブ54との間を接続する油路62に、オイルポンプ51からマニュアルバルブ54の方向へのみオイルを流す一方向弁71が設けられていても、前進用クラッチC1若しくは後進用ブレーキB1に、又はその両方において、油圧が不要になるときには、それらから確実に油圧を抜くことができる。従って、必要以上に前進用クラッチC1、後進用ブレーキB1に油圧が作用する状態が維持されないため、それらの信頼性や耐久性を損なうことがない。
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態に係る駆動装置システムによれば、クラッチ圧制御バルブ53とマニュアルバルブ54とを接続する油路62に対して、油路63,64により電磁切換弁55を介してアキュムレータ56を接続するとともに、油路63と油路62との接続点とクラッチ圧制御バルブ53との間に、クラッチ圧制御バルブ53からマニュアルバルブ54の方向へのみオイルを流す一方向弁71を設けている。そして、オイルポンプ51が駆動されているときには、制御部40が電磁切換弁55をONして油路63を連通状態にし、オイルポンプ51が停止しているときには、制御部40が電磁切換弁55をOFFして油路63を遮断状態にする。
これにより、オイルポンプ51が駆動しているときに、オイルポンプ51で発生した油圧がアキュムレータ56に蓄えられる。そして、エンジン10が停止されてオイルポンプ51が停止すると、電磁切換弁55が遮断状態とされるため、アキュムレータ56に蓄えられた油圧が保持される。この状態から、エンジン10が再始動され再びオイルポンプ51が駆動されると、アキュムレータ56に蓄えられていた油圧が、前進用クラッチC1に供給される。このとき、一方向弁71により、アキュムレータ56からの油圧が、クラッチ圧制御弁53から漏れることが確実に防止される。また、オイルポンプ51が停止しているときにアキュムレータ56から前進クラッチC1に油圧を常時供給していないので、アキュムレータ56の容量を小さくすることができる。よって、第1の実施の形態に係る車両駆動システムによれば、アキュムレータ56の容量を必要最小限にしつつ、アキュムレータ56から前進用クラッチC1に油圧を短時間にて効率よく供給することができる。
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的な構成をほぼ同じくするが、無段変速機に備わる油圧回路の構成が異なっている。このため以下では、第1の実施の形態と共通する構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略し、相違する構成を中心に第2の実施の形態に係る車両駆動システムにおける油圧回路について、図5を参照しながら説明する。図5は、第2の実施の形態に係る車両駆動システムにおける油圧回路を示す図である。
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態は、第1の実施の形態と基本的な構成をほぼ同じくするが、無段変速機に備わる油圧回路の構成が異なっている。このため以下では、第1の実施の形態と共通する構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略し、相違する構成を中心に第2の実施の形態に係る車両駆動システムにおける油圧回路について、図5を参照しながら説明する。図5は、第2の実施の形態に係る車両駆動システムにおける油圧回路を示す図である。
図5に示すように、油圧回路50aにおいては、アキュムレータ56が接続されている油路63が、マニュアルバルブ54と前進用クラッチC1とを接続する油路65aに接続されている。つまり、第1の実施の形態に比べ、油路63が前進用クラッチC1により近接した位置に配置されているのである。これにより、アキュムレータ56から前進用クラッチC1までの油路長が短縮されている。
このような油圧回路50aにおいても、第1の実施の形態で説明したように、オイルポンプ51が駆動しているときに、オイルポンプ51で発生した油圧がアキュムレータ56に蓄えられる。そして、エンジン10が停止されてオイルポンプ51が停止すると、電磁切換弁55がOFFされて油路63が遮断状態とされるため、アキュムレータ56に蓄えられた油圧が保持される。この状態から、エンジン10が再始動され再びオイルポンプ51が駆動されると、電磁切換弁55がONされて油路63が連通状態にされる。このため、アキュムレータ56と油路65aとが連通する。これにより、アキュムレータ56に蓄えられた油圧が油路63,64から油路65aに供給される。なお、油路63にはオリフィス74が設けられているため、アキュムレータ56からの油圧は、油路64を介して(オリフィス74をバイパスして)油路65aに供給されて、前進用クラッチC1に供給される。
ここで、油路65aに供給された油圧は、マニュアルバルブ54を介して油路62にも供給されるが、油路62には一方向弁71が設けられているため、油路62に供給された油圧が、クラッチ圧制御バルブ53から抜けることはない。これにより、アキュムレータ56からの油圧は、前進用クラッチC1のみに供給される。そして、アキュムレータ56から前進用クラッチC1までの油路長が短縮されているので、アキュムレータ56から前進用クラッチC1に油圧を効率よく供給することができ、その供給時間をより短縮することができる。また、第2の実施の形態に係る駆動装置システムでも、第1の実施の形態で説明したその他の効果も得ることができる。
よって、第2の実施の形態に係る駆動装置システムによれば、アキュムレータ56の容量を必要最小限にしつつ、アキュムレータ56から前進用クラッチC1に油圧をより短時間で効率よく供給することができる。
(第3の実施の形態)
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1及び第2の施の形態とは異なり、有段自動変速機(有段AT)に対して本発明を適用したものである。しかしながら、第3の実施の形態の基本的な構成は、第2の実施の形態とほぼ同じくし、無段変速機30の代わりに有段自動変速機80が備わり(図1参照)、そこに設けられた油圧回路の構成が異なっている。このため以下では、第2の実施の形態と共通する構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略し、相違する構成を中心に第3の実施の形態に係る車両駆動システムにおける油圧回路について、図6を参照しながら説明する。図6は、第3の実施の形態に係る車両駆動システム(有段自動変速機)における油圧回路を示す図である。なお、ここでは前進用クラッチC1がDレンジのすべての前進段で係合する場合を例示している。
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態は、第1及び第2の施の形態とは異なり、有段自動変速機(有段AT)に対して本発明を適用したものである。しかしながら、第3の実施の形態の基本的な構成は、第2の実施の形態とほぼ同じくし、無段変速機30の代わりに有段自動変速機80が備わり(図1参照)、そこに設けられた油圧回路の構成が異なっている。このため以下では、第2の実施の形態と共通する構成については図面に同じ符号を付してその説明を適宜省略し、相違する構成を中心に第3の実施の形態に係る車両駆動システムにおける油圧回路について、図6を参照しながら説明する。図6は、第3の実施の形態に係る車両駆動システム(有段自動変速機)における油圧回路を示す図である。なお、ここでは前進用クラッチC1がDレンジのすべての前進段で係合する場合を例示している。
図6に示すように、油圧回路50bにおいては、クラッチ圧制御バルブが設けられておらず、ライン圧レギュレータバルブ52とマニュアルバルブ54bとが油路62により接続されている。そして、この油路62には分岐油路62bが設けられており、この分岐油路62bもマニュアルバルブ54bに接続されている。
そして、マニュアルバルブ54bは、油路65aにより前進用クラッチC1に接続されるとともに、油路65b,66によりシフトバルブ・制御バルブユニット81に接続されている。シフトバルブ・制御バルブユニット81は、有段自動変速機80に備わるクラッチC2,C3、ブレーキB1,B2の係合・開放を制御するものである。このため、クラッチC2とシフトバルブ・制御バルブユニット81とが油路82により接続され、クラッチC3とシフトバルブ・制御バルブユニット81とが油路83により接続され、ブレーキB1とシフトバルブ・制御バルブユニット81とが油路84により接続され、ブレーキB2とシフトバルブ・制御バルブユニット81とが油路85により接続されている。これにより、マニュアルバルブ54bがDレンジに設定されているときに、車両の走行状況に応じたシフトバルブ・制御バルブユニット81の油圧制御によって、クラッチC2,C3、ブレーキB1,B2の係合・開放の組み合わせパターンが変更され、有段自動変速機80において所定段に変速されるようになっている。
このような油圧回路50bにおいても、第2の実施の形態で説明したように、オイルポンプ51が駆動しているときに、オイルポンプ51で発生した油圧がアキュムレータ56に蓄えられる。そして、エンジン10が停止されてオイルポンプ51が停止すると、電磁切換弁55がOFFされて油路63が遮断状態とされるため、アキュムレータ56に蓄えられた油圧が保持される。この状態から、エンジン10が再始動され再びオイルポンプ51が駆動されると、電磁切換弁55がONされて油路63が連通状態にされる。このため、アキュムレータ56と油路65aとが連通する。これにより、アキュムレータ56に蓄えられた油圧が油路63,64から油路65aに供給される。なお、油路63にはオリフィス74が設けられているため、アキュムレータ56からの油圧は、油路64を介して(オリフィス74をバイパスして)油路65aに供給されて、前進用クラッチC1に供給される。
ここで、油路65aに供給された油圧は、マニュアルバルブ54bを介して油路62にも供給されるが、油路62には一方向弁71が設けられているため、油路62に供給された油圧が、ライン圧レギュレータバルブ52から抜けることはない。これにより、アキュムレータ56からの油圧は、前進用クラッチC1のみに供給される。そして、アキュムレータ56から前進用クラッチC1までの油路長が短いので、アキュムレータ56から前進用クラッチC1に油圧を効率よく供給することができ、その供給時間を短くすることができる。また、上記したその他の効果については、無段変速機におけるVベルトの滑り防止効果を除いて、第3の実施の形態に係る車両駆動システムにおいても、同様の効果を得ることができる。
よって、第3の実施の形態に係る車両駆動システムによれば、有段自動変速機80を備えている場合でも、アキュムレータ56の容量を必要最小限にしつつ、アキュムレータ56から前進用クラッチC1に油圧を短時間で効率よく供給することができる。
なお、上記した実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることはもちろんである。例えば、第3の実施の形態において、油路63を油路65aに接続するように配置しているが、第1の実施の形態のように油路62(マニュアルバルブ54aと一方向弁71との間)に接続するように配置してもよい。
また、上記した実施の形態では、エンジン10と連結されている機械式のオイルポンプ51を例示したが、エンジンに連結されていない電動式のオイルポンプを備える車両駆動システムに対しても本発明を適用することができる。
10 エンジン
11 インジェクタ
12 スタータ
13 イグナイタ
14 クランクポジションセンサ
17 スロットルバルブ
17a スロットル位置センサ
18 イグニッションスイッチ
19d ブレーキペダルスイッチ
21 燃料リレー
22 スタータリレー
23 点火リレー
30 無段変速機(CVT)
31 プライマリプーリ
32 セカンダリプーリ
35 シフトポジションスイッチ
36 車速センサ
37 油温センサ
40 制御部
50 油圧回路
51 オイルポンプ
52 ライン圧レギュレータバルブ
53 クラッチ圧制御バルブ
54 マニュアルバルブ
55 電磁切換弁
56 アキュムレータ
57 シフトコントロールバルブ
58 セカンダリシーブ圧コントロールバルブ
60〜68 油路
71 一方向弁(第1)
72 一方向弁(第2)
73 一方向弁(第3)
74 オリフィス
C1 前進用クラッチ
B1 後進用ブレーキ
EX ドレン
11 インジェクタ
12 スタータ
13 イグナイタ
14 クランクポジションセンサ
17 スロットルバルブ
17a スロットル位置センサ
18 イグニッションスイッチ
19d ブレーキペダルスイッチ
21 燃料リレー
22 スタータリレー
23 点火リレー
30 無段変速機(CVT)
31 プライマリプーリ
32 セカンダリプーリ
35 シフトポジションスイッチ
36 車速センサ
37 油温センサ
40 制御部
50 油圧回路
51 オイルポンプ
52 ライン圧レギュレータバルブ
53 クラッチ圧制御バルブ
54 マニュアルバルブ
55 電磁切換弁
56 アキュムレータ
57 シフトコントロールバルブ
58 セカンダリシーブ圧コントロールバルブ
60〜68 油路
71 一方向弁(第1)
72 一方向弁(第2)
73 一方向弁(第3)
74 オリフィス
C1 前進用クラッチ
B1 後進用ブレーキ
EX ドレン
Claims (7)
- 油圧を発生させるオイルポンプと、油圧により制御される油圧サーボと、前記オイルポンプにより発生させた油圧を前記油圧サーボを作動させるために所定圧に制御する油圧制御弁と、運転者のシフトポジション操作に連動して油路を切り換えるマニュアルバルブと、前記オイルポンプにより発生させた油圧を蓄えるアキュムレータと、前記アキュムレータと前記油圧サーボとの間に接続する油路の遮断・連通状態を切り換える切換弁とを備え、前記マニュアルバルブが走行用ポジションに設定された状態で、前記オイルポンプが必要に応じて停止・駆動し、オイルポンプ駆動開始時に前記アキュムレータに蓄えられた油圧を前記油圧サーボへ供給する油圧回路を有する車両用駆動装置において、
前記アキュムレータは、前記油圧制御弁と前記油圧サーボとの間を接続する油路に、前記切換弁を介して接続され、
前記油圧制御弁と前記油圧サーボとの間を接続する油路に、前記油圧制御弁から前記アキュムレータ及び油圧サーボの方向へのみオイルを流す第1の一方向弁が設けられており、
前記切換弁は、前記オイルポンプが駆動されているときに連通状態とされ、前記オイルポンプが停止しているときに遮断状態とされる
ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 請求項1に記載する車両用駆動装置において、
前記マニュアルバルブは、前記第1の一方向弁と前記油圧サーボとの間を接続する油路に配置されている
ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 請求項2に記載する車両用駆動装置において、
前記マニュアルバルブは、前記油圧サーボに油圧が不要となるシフトポジションに設定されたとき、前記マニュアルバルブから前記油圧サーボに作用している油圧をドレンする
ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 請求項2又は請求項3に記載する車両用駆動装置において、
前記マニュアルバルブと前記油圧サーボとは、不分岐の油路にてダイレクトに接続されている
ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 請求項2又は請求項3に記載する車両用駆動装置において、
前記アキュムレータは、前記マニュアルバルブと前記油圧サーボとの間を接続する油路に、前記切換弁を介して接続されている
ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 請求項1から請求項5に記載するいずれか1つの車両用駆動装置において、
前記油圧制御弁と前記油圧サーボとの間を接続する油路と前記アキュムレータとを接続する油路には、絞り弁が設けられた油路と、前記アキュムレータから前記油圧サーボの方向へのみオイルを流す第2の一方向弁が設けられた油路とが並列に配置されている
ことを特徴とする車両用駆動装置。 - 請求項1から請求項6に記載するいずれか1つの車両用駆動装置は、プライマリプーリとセカンダリプーリを備えた無段変速機であって、
前記油圧サーボは、前進用摩擦係合要素又は後進用摩擦係合要素であり、
前記油圧制御弁は、クラッチ圧制御バルブであり、
前記クラッチ圧制御バルブと、前記オイルポンプにより発生させた油圧を前記プーリへ供給するライン圧に調圧するライン圧レギュレータバルブとの間を接続する油路と、前記プーリとを接続する油路に、前記ライン圧レギュレータバルブから前記プーリの方向へのみオイルを流す第3の一方向弁が設けられている
ことを特徴とする車両用駆動装置。
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