JP5763317B2 - 産業車両 - Google Patents

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Description

本発明は、エンジンによって駆動される油圧ポンプから、荷役操作用や操舵補助用の油圧作動装置に対して作動油を供給する産業車両に関するものである。
重量物を持ち上げて移動させる等の荷役作業時には、フォークリフト等の産業車両が用いられる。この産業車両としては、荷役操作用のアームや操舵補助用のパワーステアリングを油圧によって作動させるものが広く用いられている。この産業車両は、エンジンによって駆動される油圧ポンプを備え、油圧によって作動する油圧作動装置に対し、油圧ポンプから吐出された作動油が供給されるよう構成されている。
しかし、地球環境保護等の観点から燃費の改善や排出ガスの規制が進められる近年、求められる出力に応じた最小限の性能のエンジンを使用するようになっている。このようなエンジンを使用した場合、油圧ポンプの負荷が増大すると、エンジンのトルクが不足して油圧ポンプを駆動することができず、エンジンの回転が停止する現象、いわゆるエンストが発生する。そして、このようなエンストは、産業車両の動作の突然の停止につながるため、確実な防止策が望まれている。
そこで、このようなエンストの発生を防止し得る油圧システムを備えた産業車両が従来提唱されている(例えば、特許文献1参照)。図5は、従来例に係る産業車両70の油圧システムを示す模式図である。この産業車両70は、エンジン71によって駆動され作動油を吐出する荷役用ポンプ72a及び操舵用ポンプ72bと、荷役操作用の油圧作動装置(不図示)及び操舵用の油圧作動装置(不図示)に対する作動油の供給を制御するコントロールバルブ73と、荷役用ポンプ72a及び操舵用ポンプ72bとコントロールバルブ73とを接続する油圧配管74a,74bと、油圧配管74aから分岐してタンクに接続される排出配管75と、排出配管75を開放または閉止を切り替えるアンロードバルブ76と、エンジン71の回転数を検知する回転数センサ77と、油圧配管74aを流れる作動油の圧力を検知する圧力センサ78と、回転数センサ77及び圧力センサ78からの入力信号に基づいてアンロードバルブ76の動作を制御する制御装置79と、を備えている。
このような油圧システムによれば、通常の荷役作業時には、アンロードバルブ76によって排出配管75が閉止した状態となっており、荷役用ポンプ72aから吐出された作動油は、その全てが油圧配管74aを経てコントロールバルブ73へ送られる。
また、操舵用ポンプ72bから吐出された作動油は、その全てが油圧配管74bを経てコントロールバルブ73へ送られ、その内部で分流されることにより、操舵用の油圧作動装置に対して優先的に供給される。そして、操舵用の油圧作動装置に供給されなかった余剰分の作動油が、荷役操作用の油圧作動装置に対して供給される。
一方、エンジン71の回転数が所定値以下になると、または作動油の圧力が所定値以上になると、制御装置79はエンストの発生する可能性があると判断し、アンロードバルブ76の動作を制御して排出配管75を開放する。そうすると、荷役用ポンプ72aから吐出された作動油は、その全てが油圧配管74aから排出配管75を経てタンクへと排出される。これにより、荷役用ポンプ72aの負荷が低減されるので、エンジン71のトルク不足によってエンストが発生することを未然に防止することができる。
特開2004−150115号公報
しかし、従来の産業車両70によれば、エンストの発生を防止される反面、荷役操作用の油圧作動装置の操作性が低下するという問題がある。すなわち、エンジン71の回転数または作動油の圧力が所定の条件を満たすことによってアンロードバルブ76が排出配管75を開放すると、荷役用ポンプ72aから吐出された作動油の全てがタンクに排出される。これにより、荷役操作用の油圧作動装置は、操舵用ポンプ72bからの余剰分の作動油しか供給されず、作動油の供給が不十分な状態となるため、荷役の操作速度が低下する。
また、従来の産業車両70によれば、回転数センサ77及び圧力センサ78の両方を設けることにより、複雑なハードウェア構成及び複雑な制御システムが必要となるという問題もある。
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、その目的は、簡略なハードウェア構成及び制御システムによって、油圧作動装置の操作性を低下させることなく、エンジンの出力低下時にエンストの発生を防止することが可能な産業車両を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用している。すなわち、本発明に係る産業車両は、駆動源であるエンジンと、油圧によって作動する油圧作動装置と、前記エンジンによって駆動され、前記油圧作動装置に作動油を供給する油圧ポンプと、該油圧ポンプと前記油圧作動装置とを接続する油圧配管と、該油圧配管から分岐してタンクに接続される排出配管と、該排出配管に設けられ、その開放または閉止を切り替え可能な切り替え弁と、前記エンジンの回転数が既定値より大きい場合に、前記切り替え弁を制御して前記排出配管を閉止させる一方、前記エンジンの回転数が既定値以下の場合に、前記切り替え弁を制御して前記排出配管を開放させる制御装置と、前記エンジンの回転数が前記既定値以下の場合において前記切り替え弁が制御されて前記排出配管が開放された際、前記油圧ポンプから前記油圧配管へ流入する作動油の圧力または流量を示す流入状態に基づいて、前記油圧作動装置に供給する前記作動油の量が所定量以下とならない量に保つと共に前記排出配管から前記タンクへ排出する作動油の流量を調整するバルブと、前記排出配管における前記切り替え弁より上流側の位置と、前記油圧配管における前記排出配管の分岐位置より下流側の位置とを接続するバイパス配管と、を備え、前記バルブが、前記分岐位置に設けられ、前記油圧ポンプから前記油圧配管へ流入する作動油を前記流入状態である流量に基づいて分配して、既定流量の作動油を前記油圧作動装置の側へ、残りの作動油を前記排出配管へそれぞれ流すことを特徴とする産業車両。
このような構成によれば、エンジンの回転数が既定値より大きい時は、制御装置の制御を受けた切り替え弁が排出配管を閉止させる。これにより、油圧ポンプから吐出された作動油は、タンクに排出されることなく、その全てが油圧作動装置に供給される。
一方、エンジンの回転数が既定値以下になると、制御装置の制御を受けた切り替え弁が排出配管を開放させる。これにより、油圧ポンプから吐出された作動油は、油圧配管から排出配管へと流入可能となり、その圧力または流量に基づいてバルブが調整した適切な量だけがタンクに排出されることで、油圧作動装置で最小限必要な油圧を供給できる。
また、本発明に係る産業車両は、前記バルブが、前記排出配管に設けられ、前記排出配管を流れる作動油の前記流入状態である圧力が既定値に達すると、前記バルブが前記排出配管から前記タンクへ作動油を排出することを特徴とする。
このような構成によれば、エンジンの回転数が既定値より大きく、切り替え弁が排出配管を閉止している時は、油圧ポンプから吐出された作動油は、その全てが油圧作動装置の側へ流れる。これにより、エンジンの出力が高い時は、油圧ポンプから吐出された作動油の圧力の全てが、油圧作動装置を作動させることに使用される。
一方、エンジンの回転数が既定値以下になって切り替え弁が排出配管を開放させると、排出配管に設けられたバルブが、排出配管を流れる作動油の一部をタンクへ排出することにより、作動油の圧力が既定値より高くならないよう調節する。これにより、エンジンの出力が低下した時は、作動油の圧力を低下させて油圧ポンプの負荷を低減することにより、エンジンのトルク不足によってエンストが発生することを未然に防止することができる。加えて、作動油の圧力は低下するものの既定圧は確保され、油圧作動装置を作動させるのに最低限必要な油圧は供給されるので、油圧作動装置の操作性の低下を最小限に抑えることができる。
また、本発明に係る産業車両は、前記排出配管における前記切り替え弁より上流側の位置と、前記油圧配管における前記排出配管の分岐位置より下流側の位置とを接続するバイパス配管を備え、前記バルブが、前記分岐位置に設けられ、前記油圧ポンプから前記油圧配管へ流入する作動油を前記流入状態である流量に基づいて分配して、既定流量の作動油を前記油圧作動装置の側へ、残りの作動油を前記排出配管へそれぞれ流すことを特徴とする。
このような構成によれば、エンジンの回転数が既定値より大きく、切り替え弁が排出配管を閉止している時は、油圧ポンプから吐出された作動油がバルブによって分配され、既定流量の作動油が油圧作動装置の側へ流れ、残りの作動油が排出配管の側へ流れる。しかし、排出配管が閉止状態であるため、排出配管の側へ流れた作動油は、バイパス配管を通って油圧作動装置の側へ流れる。結果として、油圧ポンプから吐出された作動油の全てが、油圧作動装置の側へ流れる。これにより、エンジンの出力が高い時は、油圧ポンプから吐出された作動油の圧力の全てが、油圧作動装置を作動させることに使用される。
一方、エンジンの回転数が既定値以下になって切り替え弁が排出配管を開放させると、バルブによって分配されて排出配管の側へ流れた作動油は、その全てが排出配管を通ってタンクへ排出される。結果として、バルブによって分配された既定流量の作動油だけが油圧作動装置の側へ流れる。これにより、エンジンの出力が低下した時は、作動油の流量を減少させて油圧ポンプの負荷を低減することにより、エンジンのトルク不足によってエンストが発生することを未然に防止することができる。加えて、作動油の流量は減少するものの既定流量は確保され、油圧作動装置を作動させるのに最低限必要な流量は供給されるので、油圧作動装置の操作性の低下を最小限に抑えることができる。
また、本発明に係る産業車両は、前記バルブが、前記排出配管に設けられ、前記排出配管を流れる作動油の前記流入状態である流量が既定値に達すると、前記排出配管から前記タンクへ作動油を排出することを特徴とする。
このような構成によれば、エンジンの回転数が既定値より大きく、切り替え弁が排出配管を閉止している時は、油圧ポンプから吐出された作動油は、その全てが油圧作動装置の側へ流れる。これにより、エンジンの出力が高い時は、油圧ポンプから吐出された作動油の圧力の全てが、油圧作動装置を作動させることに使用される。
一方、エンジンの回転数が既定値以下になって切り替え弁が排出配管を開放させると、排出配管に設けられたバルブが、排出配管を流れる作動油の一部をタンクへ排出することにより、作動油の流量が既定値より多くならないよう調節する。これにより、エンジンの出力が低下した時は、作動油の流量を減少させて油圧ポンプの負荷を低減することにより、エンジンのトルク不足によってエンストが発生することを未然に防止することができる。加えて、作動油の流量は減少するものの既定流量は確保され、油圧作動装置を作動させるのに最低限必要な流量は供給されるので、油圧作動装置の操作性の低下を最小限に抑えることができる。
本発明に係る産業車両によれば、エンジン回転数が既定値以下になってエンジンの出力が低下すると、バルブが調整した適切な量の作動油がタンクに排出される。これにより、油圧ポンプの負荷が低減することにより、エンジンのトルク不足によってエンストが発生することを未然に防止することができる。
また、エンジンの回転数だけに基づいて切り替え弁の動作を制御すれば良いので、エンジンの回転数または作動油の圧力の両方に基づいて切り替え弁の動作を制御する場合と比較すると、ハードウェア構成と制御システムの両面において簡略な構成によってエンストの発生を防止することができる。
本発明の実施形態に係るフォークリフトの全体構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係るフォークリフトに関し、ポンプ負荷低減システムの詳細な構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係るフォークリフトに関し、ポンプ負荷低減システムの詳細な構成を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係るフォークリフトに関し、ポンプ負荷低減システムの詳細な構成を示す模式図である。 従来例に係る産業車両の油圧システムを示す模式図である。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態について説明する。まず、本発明の第1実施形態に係る産業車両としてのフォークリフトの全体構成について説明する。図1は、第1実施形態のフォークリフト1の全体構成を示す模式図である。フォークリフト1は、油圧によって作動し荷役に用いられる荷役用油圧作動装置2と、油圧によって作動し操舵の補助に用いられる操舵用油圧作動装置3と、荷役用油圧作動装置2及び操舵用油圧作動装置3を作動させるための作動油が貯留されたタンク4と、タンク4から汲み上げた作動油を吐出する荷役用ポンプ5及び操舵用ポンプ6と、走行駆動源であるとともに荷役用ポンプ5及び操舵用ポンプ6を駆動するエンジン7と、荷役用ポンプ5と荷役用油圧作動装置2とを接続する荷役用油圧配管8と、操舵用ポンプ6と操舵用油圧作動装置3とを接続する操舵用油圧配管9と、荷役用油圧配管8及び操舵用油圧配管9の経路上であって、荷役用油圧作動装置2及び操舵用油圧作動装置3の上流位置に設けられたコントロールバルブ10と、荷役用油圧配管8及び操舵用油圧配管9の経路上であって、荷役用ポンプ5及び操舵用ポンプ6の下流位置に設けられたポンプ負荷低減システム11と、エンジン7の回転数を検知する回転数センサ12と、回転数センサ12から入力された検知信号に基づいてポンプ負荷低減システム11の動作を制御する制御装置13と、を備えるものである。
荷役用油圧作動装置2は、例えば、荷物を支持するアームを駆動するための油圧シリンダーである。この荷役用油圧作動装置2は、図1に示すように、アームを上下動させるための上下動用シリンダー21と、アームを回動させるための回動用シリンダー22と、を有している。一方、操舵用油圧作動装置3は、例えば、フォークリフト1の運転者がハンドル等の操舵装置を操作するのを補助するための油圧シリンダーである。
コントロールバルブ10は、荷役用油圧作動装置2及び操舵用油圧作動装置3に対する作動油の供給を制御するものである。このコントロールバルブ10は、図1に示すように、ポンプ負荷低減システム11から延びる荷役用油圧配管8が接続され、荷役用油圧作動装置2への作動油の供給を制御する荷役制御部101と、ポンプ負荷低減システム11から延びる操舵用油圧配管9が接続され、操舵用油圧作動装置3への作動油の供給を制御する操舵制御部102と、を有している。
荷役用油圧配管8は、荷役用ポンプ5と荷役用油圧作動装置2とを接続するものである。より詳細には、荷役用油圧配管8は、図1に示すように、荷役用ポンプ5から延びてポンプ負荷低減システム11を経由し、更にコントロールバルブ10の荷役制御部101を経由した後、上下動用シリンダー21及び回動用シリンダー22にそれぞれ接続されている。
ここで、荷役用油圧配管8は、荷役制御部101から上下動用シリンダー21までの区間において、荷役制御部101から上下動用シリンダー21に対して作動油を供給するための供給配管81と、上下動用シリンダー21から荷役制御部101に対して作動油を戻すための戻し配管82と、から構成されている。同様に、荷役用油圧配管8は、荷役制御部101から回動用シリンダー22までの区間においても、荷役制御部101から回動用シリンダー22に対して作動油を供給するための供給配管83と、回動用シリンダー22から荷役制御部101に対して作動油を戻すための戻し配管84と、から構成されている。このような構成により、荷役制御部101と上下動用シリンダー21及び回動用シリンダー22との間で作動油を適宜供給しまたは戻すことによって、荷物を操作するアームを所望の量だけ上下動及び回動させることが可能となっている。
操舵用油圧配管9は、操舵用ポンプ6と操舵用油圧作動装置3とを接続するものである。より詳細には、操舵用油圧配管9は、図1に示すように、操舵用ポンプ6から延びてポンプ負荷低減システム11を経由せずにコントロールバルブ10の操舵制御部102を経由した後、操舵用油圧作動装置3に接続されている。
ここで、操舵用油圧配管9も、荷役用油圧配管8と同様に、操舵制御部102から操舵用油圧作動装置3までの区間において、操舵制御部102から操舵用油圧作動装置3に対して作動油を供給するための供給配管91と、操舵用油圧作動装置3から操舵制御部102に対して作動油を戻すための戻し配管92と、から構成されている。このような構成により、操舵制御部102と操舵用油圧作動装置3との間で作動油を適宜供給しまたは戻すことによって、操舵を補助するパワーステアリングを所望の量だけ移動させることが可能となっている。
ポンプ負荷低減システム11は、エンジン7の出力に応じて荷役用ポンプ5に加わる負荷を調節するものである。ここで、図2は、第1実施形態に係るフォークリフト1に関し、ポンプ負荷低減システム11の詳細な構成を示す模式図である。ポンプ負荷低減システム11は、荷役用油圧配管8から分岐してタンク4に接続された排出配管110と、この排出配管110に設けられた切り替え弁111と、排出配管110における切り替え弁111より下流側に設けられたサブリリーフバルブ112と、荷役用油圧配管8における排出配管110の分岐位置110aより下流側に設けられたチェック弁113と、を有している。尚、本実施形態では、排出配管110におけるサブリリーフバルブ112の設置位置を、切り替え弁111より下流側としたが、これに代えて、切り替え弁111より上流側としてもよい。
切り替え弁111は、排出配管110を作動油が流通可能に開放し、または作動油が流通不能に閉止するものである。この切り替え弁111は、図2に示すように、排出配管110における分岐位置110aの下流位置に設けられている。そして、制御装置13が、回転数センサ12の検知結果に基づいて、この切り替え弁111の動作を制御している。
サブリリーフバルブ112は、作動油の最大圧力を制限する、すなわち作動油の圧力が既定値を超えて高くなることを防止するものである。より詳細に説明すると、排出配管110を流れる作動油の圧力が既定のリリーフ圧より小さい場合、サブリリーフバルブ112が排出配管110を閉止させている。これにより、排出配管110を流れる作動油は、サブリリーフバルブ112を越えて下流側へは流通できない状態となる。一方、排出配管110を流れる作動油の圧力がリリーフ圧に達すると、サブリリーフバルブ112が排出配管110を開放させる。これにより、排出配管110を流れる作動油がサブリリーフバルブ112を越えて下流側へ流れ、タンク4に排出される。そして、作動油の圧力がリリーフ圧より小さくなると、サブリリーフバルブ112が再び排出配管110を閉止させる。
チェック弁113は、作動油が荷役用油圧配管8を逆流することを防止するものである。すなわち、このチェック弁113は、荷役用ポンプ5の側からコントロールバルブ10の側に向かって作動油が流れることは許容するが、コントロールバルブ10の側から荷役用ポンプ5の側に向かって作動油が流れることは規制するようになっている。尚、このチェック弁113は本発明に必須の構成ではなく、排出配管110と切り替え弁111とサブリリーフバルブ112とでポンプ負荷低減システム11を構成してもよい。
次に、第1実施形態に係るフォークリフト1の作用効果について説明する。まず、図2に示す回転数センサ12によって検知されるエンジン7の回転数が既定値より大きい場合、すなわちエンジン7の出力が高い場合、制御装置13による制御を受けた切り替え弁111が、排出配管110を閉止させる。そうすると、荷役用ポンプ5から吐出された作動油は、その全てがコントロールバルブ10を経て荷役用油圧作動装置2に対して供給される。これにより、エンジン7の出力が高くエンストが発生しにくい時は、荷役用ポンプ5から吐出される作動油の圧力の全てが、荷役用油圧作動装置2を作動させることに使用される。
一方、エンジン7の回転数が既定値より小さい場合、すなわちエンジン7の出力が低い場合、制御部による制御を受けた切り替え弁111が、排出配管110を開放させる。そうすると、荷役用ポンプ5から吐出された作動油は、その一部が荷役用油圧配管8から排出配管110へ流入し、切り替え弁111を越えて更に下流側へ流れることにより、サブリリーフバルブ112に到達する。
ここで、サブリリーフバルブ112に到達した作動油の圧力がリリーフ圧より低い場合、サブリリーフバルブ112が、下流側への作動油の流出を規制する。そうすると、荷役用油圧配管8から排出配管110へ流入した作動油は、サブリリーフバルブ112を越えて下流側へ流通することができず、タンク4へは排出されない。従って、荷役用ポンプ5から吐出された作動油は、結局その全てがコントロールバルブ10を経て荷役用油圧作動装置2に供給される。これにより、エンジン7の出力は低いが、荷役用ポンプ5の負荷も低くエンストが発生しにくい時は、荷役用ポンプ5から吐出される作動油の圧力の全てが、荷役用油圧作動装置2を作動させることに使用される。
一方、サブリリーフバルブ112に到達した作動油の圧力がリリーフ圧より高い場合、サブリリーフバルブ112が、排出配管110を若干開放させて作動油の一部をタンク4に排出することにより、作動油の圧力をリリーフ圧以下に調節する。これにより、エンジン7の出力が低いにもかかわらず荷役用ポンプ5の負荷が高く、エンストが発生しやすい時は、作動油の圧力を低下させて荷役用ポンプ5の負荷を低減させることにより、エンジン7のトルク不足によってエンストが発生することを未然に防止することができる。
また、荷役用ポンプ5の負荷を低減するために排出する作動油の量は、荷役用ポンプ5から吐出された作動油の一部だけなので、荷役用油圧作動装置2の操作速度が大きく落ちることはなく、操作性の低下を最小限に抑えることができる。
また、作動油の圧力は低下するもののリリーフ圧は確保され、荷役用油圧作動装置2を作動させるのに最低限必要な油圧は供給されるので、荷役用油圧作動装置2の操作性の低下を最小限に抑えることができる。
次に、本発明の第2実施形態に係る産業車両としてのフォークリフトの全体構成について説明する。第2実施形態のフォークリフト14は、図1に示す第1実施形態のフォークリフト1と比較すると、ポンプ負荷低減システム15の構成だけが異なっている。図3は、第2実施形態のフォークリフト14に関し、ポンプ負荷低減システム15の詳細な構成を示す模式図である。尚、ポンプ負荷低減システム15以外の構成に関しては、第1実施形態のフォークリフト1と同じであるため、図3では図1と同じ符号を用い、ここでは説明を省略する。
ポンプ負荷低減システム15は、荷役用油圧配管8から分岐してタンク4に接続された排出配管150と、荷役用油圧配管8における排出配管150の分岐位置150aに設けられたプライオリティバルブ151と、排出配管150に設けられた切り替え弁152と、排出配管150と荷役用油圧配管8とを接続するバイパス配管153と、このバイパス配管153に設けられたチェック弁154と、を有している。
プライオリティバルブ151は、上流側から流れてきた作動油を分配して下流側へ流すものである。より詳細に説明すると、プライオリティバルブ151は、上流側の荷役用油圧配管8を流れる作動油の流量が、予め定めた既定流量より少ない場合、その全ての流量を下流側の荷役用油圧配管8に流すものとなっている。一方、プライオリティバルブ151は、上流側の荷役用油圧配管8を流れる作動油の流量が既定流量より多い場合、既定流量の作動油を下流側の荷役用油圧配管8に流すとともに、残りの流量の作動油を排出配管150に流すものとなっている。
また、プライオリティバルブ151は、作動油が荷役用油圧配管8及び排出配管150を逆流することを防止する機能も有している。すなわち、プライオリティバルブ151は、荷役用ポンプ5の側からコントロールバルブ10の側に向かって作動油が流れることを許容するとともに、荷役用ポンプ5の側から切り替え弁152の側に向かって作動油が流れることも許容する。しかし、プライオリティバルブ151は、コントロールバルブ10の側から荷役用ポンプ5の側に向かって作動油が流れることを規制するとともに、切り替え弁152の側から荷役用ポンプ5の側に向かって作動油が流れることも規制している。
切り替え弁152は、排出配管150を作動油が流通可能に開放し、または作動油が流通不能に閉止するものである。この切り替え弁152は、図3に示すように、排出配管150における分岐位置150aより下流側の所定位置に設けられている。そして、制御装置13が、回転数センサ12の検知結果に基づいて、この切り替え弁152の動作を制御している。
バイパス配管153は、排出配管150に流した作動油を荷役用油圧配管8に戻すためのものである。このバイパス配管153は、図3に示すように、排出配管150における切り替え弁152より上流側の位置と、荷役用油圧配管8におけるプライオリティバルブ151より下流側の位置とを接続して設けられている。これにより、プライオリティバルブ151に分配されることによって荷役用油圧配管8から排出配管150に流入した作動油が、このバイパス配管153を通って荷役用油圧配管8に再度流入することが可能となっている。
チェック弁154は、作動油がバイパス配管153を逆流することを抑止するためのものである。すなわち、このチェック弁154は、バイパス配管153において、排出配管150の側から荷役用油圧配管8の側に向かって作動油が流れることを許容するが、荷役用油圧配管8の側から排出配管150の側に向かって作動油が流れることを規制するようになっている。尚、このチェック弁154は本発明に必須の構成ではなく、排出配管150とプライオリティバルブ151と切り替え弁152とバイパス配管153とでポンプ負荷低減システム15を構成してもよい。
次に、第2実施形態に係るフォークリフト14の作用効果について説明する。まず、図3に示す荷役用ポンプ5から吐出される作動油の流量が既定流量より少ない場合、プライオリティバルブ151がその全ての流量を下流側の荷役用油圧配管8へ流す。これにより、作動油の流量が少なく荷役用ポンプ5の負荷が低い時は、エンジン7の出力の高低によらず、荷役用ポンプ5から吐出された作動油の全てがコントロールバルブ10を経て荷役用油圧作動装置2に対して供給され、作動油の圧力の全てが、荷役用油圧作動装置2を作動させることに使用される。
一方、図3に示す荷役用ポンプ5から吐出される作動油の流量が既定流量より多い場合、プライオリティバルブ151は、既定流量の作動油を下流側の荷役用油圧配管8に流すとともに、残りの流量の作動油を排出配管150に流す。
ここで、図3に示す回転数センサ12によって検知されるエンジン7の回転数が既定値より大きい場合、すなわちエンジン7の出力が高い場合、制御装置13による制御を受けた切り替え弁152が、排出配管150を閉止させる。そうすると、プライオリティバルブ151に分配されることによって荷役用油圧配管8から排出配管150へ流入した作動油は、切り替え弁152を越えて下流側へ流通することができず、タンク4へは排出されない。従って、荷役用油圧配管8から排出配管150へ流入した作動油は、バイパス配管153を通って荷役用油圧配管8に再び流入する。結果的に、荷役用ポンプ5から吐出された作動油は、その全てがコントロールバルブ10を経て荷役用油圧作動装置2に供給される。このように、作動油の流量が多く、荷役用ポンプ5の負荷が高い場合でも、エンジン7の出力が高くエンストが発生しにくい状態の時は、荷役用ポンプ5から吐出される作動油の圧力の全てが、荷役用油圧作動装置2を作動させることに使用される。
一方、エンジン7の回転数が既定値より小さい場合、すなわちエンジン7の出力が低い場合、制御装置13による制御を受けた切り替え弁152が、排出配管150を開放させる。そうすると、プライオリティバルブ151に分配されることによって荷役用油圧配管8から排出配管150へ流入した作動油は、切り替え弁152を越えて更に下流側へ流れ、タンク4に排出される。これにより、荷役用ポンプ5から吐出された作動油は、既定流量だけがコントロールバルブ10を経て荷役用油圧作動装置2に対して供給される。このように、作動油の流量が多く、荷役用ポンプ5の負荷が高い場合、エンジン7の出力が低下してエンストが発生しやすい状態になると、作動油の流量を減少させて荷役用ポンプ5の負荷を低減することにより、エンストが発生することを未然に防止することができる。
また、作動油の流量は減少するものの既定流量は確保され、荷役用油圧作動装置2を作動させるのに最低限必要な流量は供給されるので、荷役用油圧作動装置2の操作性の低下を最小限に抑えることができる。
次に、本発明の第3実施形態に係る産業車両としてのフォークリフトの全体構成について説明する。第3実施形態のフォークリフト16は、図1に示す第1実施形態のフォークリフト1と比較すると、ポンプ負荷低減システム17の構成だけが異なっている。図4は、第3実施形態のフォークリフト16に関し、ポンプ負荷低減システム17の詳細な構成を示す模式図である。尚、ポンプ負荷低減システム17以外の構成に関しては、第1実施形態のフォークリフト1と同じであるため、図4では図1と同じ符号を用い、ここでは説明を省略する。
ポンプ負荷低減システム17は、荷役用油圧配管8から分岐してタンク4に接続された排出配管170と、この排出配管170に設けられた切り替え弁171と、排出配管170における切り替え弁171より下流側に設けられたフローレギュレータバルブ172と、荷役用油圧配管8に設けられた油圧配管用チェック弁173と、を有している。尚、本実施形態では、排出配管170におけるフローレギュレータバルブ172の設置位置を、切り替え弁171より下流側としたが、これに代えて、切り替え弁171より上流側としてもよい。
切り替え弁171は、排出配管170を作動油が流通可能に開放し、または作動油が流通不能に閉止するものである。この切り替え弁171は、図4に示すように、排出配管170における分岐位置170aの下流位置に設けられている。そして、制御装置13が、回転数センサ12の検知結果に基づいて、この切り替え弁171の動作を制御している。
フローレギュレータバルブ172は、作動油の最大流量を制限する、すなわち作動油の流量が既定値を超えて多くなることを防止するものである。このフローレギュレータバルブ172は、図4に示すように、排出配管170の流量を調整可能な絞り弁172Aと、この絞り弁172Aの上流側と下流側とを接続するバイパス配管172Bと、このバイパス配管172Bを作動油が分岐位置170aの側からタンク4の側へ流れるのを抑止するバイパス配管用チェック弁172Cと、を有している。
このように構成されるフローレギュレータバルブ172によれば、上流側すなわち分岐位置170a側の圧力が既定値より大きい場合、絞り弁172Aが排出配管170の開放度を絞ることにより、排出配管170から排出される作動油の流量が、予め設定した最大値に制限される。一方、上流側の圧力が既定値以下の場合、絞り弁172Aが排出配管170の開放度を調整することにより、排出配管170から排出される作動油の流量は、予め設定した最大値以下であって、上流側の圧力に応じた値となる。
更に、バイパス配管172Bには前述のようにバイパス配管用チェック弁172Cが設けられている。従って、上流側の圧力が、何らかの原因で下流側の圧力より低くなる場合のみ、タンク4に貯留された作動油が、バイパス配管172Bを通って分岐位置170aの側に流れるので、荷役用ポンプ5や操舵用ポンプ6やその他の油圧機器が損傷するのを防止することができる。
油圧配管用チェック弁173は、作動油が荷役用油圧配管8を逆流することを抑止するためのものである。すなわち、この油圧配管用チェック弁173は、荷役用油圧配管8において、荷役用ポンプ5の側からコントロールバルブ10の側に向かって作動油が流れることを許容するが、コントロールバルブ10の側から荷役用ポンプ5の側に向かって作動油が流れることを規制するようになっている。この油圧配管用チェック弁173は、図4に示すように、荷役用油圧配管8における排出配管170の分岐位置170aより下流側に設けられている。尚、この油圧配管用チェック弁173は本発明に必須の構成ではなく、排出配管170と切り替え弁171とフローレギュレータバルブ172とでポンプ負荷低減システム17を構成してもよい。
次に、第3実施形態に係るフォークリフト16の作用効果について説明する。まず、図4に示す回転数センサ12によって検知されるエンジン7の回転数が既定値より大きい場合、すなわちエンジン7の出力が高い場合、制御部による制御を受けた切り替え弁171が、排出配管170を閉止させる。従って、荷役用ポンプ5から吐出された作動油は、その全てがコントロールバルブ10を経て荷役用油圧作動装置2に対して供給される。これにより、エンジン7の出力が高くエンストが発生しにくい時は、荷役用ポンプ5から吐出される作動油の圧力の全てが、荷役用油圧作動装置2を作動させることに使用される。
一方、エンジン7の回転数が既定値より小さい場合、すなわちエンジン7の出力が低い場合、制御装置13による制御を受けた切り替え弁171が、排出配管170を開放させる。そうすると、荷役用ポンプ5から吐出された作動油は、その一部が荷役用油圧配管8から排出配管170へ流入し、切り替え弁171を越えて更に下流側へ流れることにより、フローレギュレータバルブ172に到達する。
ここで、フローレギュレータバルブ172に到達した作動油の流量が、予め設定した最大値以下である場合、上流側すなわち分岐位置170a側の圧力に応じた流量の作動油が、排出配管170からタンク4へ排出される。このように、エンジン7が低回転で出力が低い場合は、制御装置13が作動油の一部を排出配管170からタンク4へ排出するので、荷役用油圧作動装置2に供給する作動油の流量が減少する。これにより、荷役用ポンプ5の負荷が低減し、エンジン7のトルク不足によってエンストが発生することを未然に防止することができる。
一方、フローレギュレータバルブ172に到達した作動油の流量が、予め設定した最大値に達すると、フローレギュレータバルブ172を構成する絞り弁172Aが、排出配管170の開放度を絞ることにより、排出配管170からタンク4へ排出される作動油の流量が、設定した最大値に制限される。従って、排出配管170からタンク4へ排出する作動油の流量が過大になることがなく、荷役用油圧作動装置2に対して最低限の作動油が供給される。これにより、荷役用油圧作動装置2の操作速度が大きく落ちることはなく、操作性の低下を最小限に抑えることができる。
尚、第1〜第3実施形態では、作動油を貯留するタンク4に対して排出配管110,150,170を接続したが、作動油を排出する先はタンク4に限定されず、作動油を排出するための専用の容器(不図示)をタンク4とは別に設けてもよい。
また、第1〜第3実施形態では、本発明に係る油圧作動装置として荷役用油圧作動装置2を、油圧ポンプとして荷役用ポンプ5を、油圧配管として荷役用油圧配管8を例にして、荷役用ポンプ5の負荷を低減する場合を例に説明した。しかし、これに代えて又はこれと共に、本発明に係る油圧作動装置として操舵用油圧作動装置3を、油圧ポンプとして操舵用ポンプ6を、油圧配管として操舵用油圧配管9をそれぞれ採用し、操舵用ポンプ6の負荷を低減してもよい。
尚、上述した実施形態において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ、或いは動作手順等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1 産業車両
10 コントロールバルブ
101 荷役制御部
102 操舵制御部
11 ポンプ負荷低減システム
110 排出配管
110a 分岐位置
111 切り替え弁
112 サブリリーフバルブ
113 チェック弁
12 回転数センサ
13 制御装置
14 産業車両
15 ポンプ負荷低減システム
150 排出配管
150a 分岐位置
151 プライオリティバルブ
152 切り替え弁
153 バイパス配管
154 チェック弁
16 産業車両
17 ポンプ負荷低減システム
170 排出配管
170a 分岐位置
171 切り替え弁
172 フローレギュレータバルブ
172A 絞り弁
172B バイパス配管
172C バイパス配管用チェック弁
173 油圧配管用チェック弁
2 荷役用油圧作動装置
21 上下動用シリンダー
22 回動用シリンダー
3 操舵用油圧作動装置
4 タンク
5 荷役用ポンプ
6 操舵用ポンプ
7 エンジン
70 産業車両
71 エンジン
72a 荷役用ポンプ
72b 操舵用ポンプ
73 コントロールバルブ
74a 油圧配管
74b 油圧配管
75 排出配管
76 アンロードバルブ
77 回転数センサ
78 圧力センサ
79 制御装置
8 荷役用油圧配管
81 供給配管
82 戻し配管
83 供給配管
84 戻し配管
9 操舵用油圧配管
91 供給配管
92 戻し配管

Claims (1)

  1. 駆動源であるエンジンと、
    油圧によって作動する油圧作動装置と、
    前記エンジンによって駆動され、前記油圧作動装置に作動油を供給する油圧ポンプと、
    該油圧ポンプと前記油圧作動装置とを接続する油圧配管と、
    該油圧配管から分岐してタンクに接続される排出配管と、
    該排出配管に設けられ、その開放または閉止を切り替え可能な切り替え弁と、
    前記エンジンの回転数が既定値より大きい場合に、前記切り替え弁を制御して前記排出配管を閉止させる一方、前記エンジンの回転数が既定値以下の場合に、前記切り替え弁を制御して前記排出配管を開放させる制御装置と、
    前記エンジンの回転数が前記既定値以下の場合において前記切り替え弁が制御されて前記排出配管が開放された際、前記油圧ポンプから前記油圧配管へ流入する作動油の圧力または流量を示す流入状態に基づいて、前記油圧作動装置に供給する前記作動油の量が所定量以下とならない量に保つと共に前記排出配管から前記タンクへ排出する作動油の流量を調整するバルブと、
    前記排出配管における前記切り替え弁より上流側の位置と、前記油圧配管における前記排出配管の分岐位置より下流側の位置とを接続するバイパス配管と、
    を備え
    前記バルブが、前記分岐位置に設けられ、前記油圧ポンプから前記油圧配管へ流入する作動油を前記流入状態である流量に基づいて分配して、既定流量の作動油を前記油圧作動装置の側へ、残りの作動油を前記排出配管へそれぞれ流すことを特徴とする産業車両。
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