JP3070387B2 - 荷役車両における流体圧回路 - Google Patents

荷役車両における流体圧回路

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JP3070387B2
JP3070387B2 JP6117076A JP11707694A JP3070387B2 JP 3070387 B2 JP3070387 B2 JP 3070387B2 JP 6117076 A JP6117076 A JP 6117076A JP 11707694 A JP11707694 A JP 11707694A JP 3070387 B2 JP3070387 B2 JP 3070387B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パワーステアリング機
能と荷役機能とを流体圧で操作するフォークリフトトラ
ック等の荷役車両に係り、その荷役車両における流体圧
回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】パワーステアリング機能と荷役機能とを
備えた荷役車両の流体圧回路にあっては、一般に、一つ
の流体圧源からの作動流体を分流弁を介して操舵用回路
及び荷役用流体圧回路に分流して供給する構成がとられ
ている。さらに、実開昭61−185795号公報等に
記載されているように、荷役操作性能を向上させるため
に、パワーステアリングが不作動の際には、ソレノイド
バルブ等の切換等によって、操舵用流体圧ポンプからの
作動流体を優先的に荷役用回路へ供給するように構成し
ているものもある。
【0003】しかしながら、上記のような構成では、一
つの流体圧源からの作動流体を荷役操作系及び操舵操作
系の流体圧回路で共用した構成となっているが、操舵操
作時の負荷に比べて荷役操作時の負荷の方が大きいた
め、流体圧源からの作動流体を操舵操作系にのみ供給す
る構成に比べて、該流体圧源を駆動する駆動手段として
出力が大きな大型のものを使用せざるを得ない。例え
ば、操舵操作のみを作動させるモードであっても、上記
大型の駆動モータ及び流体圧ポンプを駆動して流体圧供
給を実施する必要があり、エネルギー効率が良くない。
【0004】このため、エネルギー消費を極力抑えたい
車両、例えば、車体に搭載された蓄電池で駆動されるよ
うなバッテリ車等には対応できない。そこで、上記バッ
テリ車等にあっては、操舵系専用のモータ及び流体圧ポ
ンプを別に搭載して、操舵用回路及び荷役用回路に対し
てそれぞれ独立した流体圧源を持たせることが、一般に
実施されている。
【0005】この場合には、操舵操作時の負荷に対応し
た必要十分なモータ及び流体圧ポンプが搭載され、上記
に比べてエネルギー効率が向上する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記説明のように、操
舵操作の負荷に比べて荷役操作の負荷が大きいので、操
舵操作用モータや操舵用ポンプに比べて荷役用モータや
荷役用ポンプは大出力且つ大型のものが使用される。し
かしながら、荷役操作のうちのアタッチメント操作は荷
役負荷が小さいにもかかわらず、上記のような従来の荷
役車両における流体圧回路では、大出力の荷役用モータ
や荷役用ポンプによってアタッチメントを駆動してい
る。このため、エネルギー効率が悪く、消費電流が大き
いという問題がある。
【0007】本発明は、上記のような問題点に着目して
なされるものであって、アタッチメント操作時のエネル
ギー効率を向上させることを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に記載された荷役車両におけ
る流体圧回路は、流体圧源として操舵用流体圧ポンプと
荷役用流体圧ポンプとを備えて、操舵用流体圧ポンプか
らの作動流体が操舵用流路を介して操舵用回路へ供給可
能となっていると共に、荷役用流体圧ポンプからの作動
流体が荷役用流路を介して荷役用回路へ供給可能となっ
ている荷役車両において、上記荷役用回路のうちのアタ
ッチメント操作用回路を荷役用流体圧ポンプと非連通状
態とすると共に、上記操舵用流体圧ポンプの吐出側と該
アタッチメント操作用回路とを連通するバイパス流路
と、操舵用流体圧ポンプから吐出された作動流体を、操
舵用流路及びバイパス流路に対して、その一方の流路に
のみ、若しくは所定比率で両者に分配する分配手段と、
を備えたことを特徴している。
【0009】このとき、請求項2に記載されているよう
に、操舵操作をしないでアタッチメントを操作をする場
合に、操舵用流体圧ポンプの吐出側を、分配手段を介し
て、上記バイパス流路側に連通するように制御する分配
制御手段を設けたことを特徴とする。また、上記各発明
に対して、請求項3に記載されているように、操舵操作
の有無を検知する操舵操作検知手段と、アタッチメント
操作の有無を検知するアタッチメント操作検知手段と、
操舵用流体圧ポンプを駆動する操舵用流体圧ポンプ駆動
手段と、上記操舵操作検知手段及びアタッチメント操作
検知手段からの信号によって上記操舵用流体圧ポンプ駆
動手段を制御するコントローラと、分配手段を介して、
操舵操作が行われているときには操舵用流体圧ポンプの
吐出側を操舵用流路側に優先的に連通し、操舵操作が非
操作で且つアタッチメントが操作時には操舵用流体圧ポ
ンプの吐出側をバイパス流路側に優先的に連通する分配
制御手段と、を備え、上記コントローラは、操舵操作検
知手段及びアタッチメント操作検知手段からの信号によ
って、操舵操作が有り又はアタッチメント操作が有ると
判断した場合には、操舵用流体圧ポンプ駆動手段を駆動
させ、また、操舵操作が無く且つアタッチメント操作が
無いと判断した場合には、操舵用流体圧ポンプ駆動手段
を停止させることを特徴とする。
【0010】また、上記各発明に対して、請求項4に記
載されているように、操舵用流路に分配手段を構成する
プライオリティバルブを介装し、且つ、そのプライオリ
ティバルブの余剰流取出しポート側をバイパス流路を介
してアタッチメント操作用回路に連通するとともに、操
舵用流路と操舵用回路としてのパワーステアリングのシ
リンダ部とを連通する操舵用コントロールバルブ、及
び、バイパス流路とアタッチメント用アクチュエータと
を連通するアタッチメント用コントロールバルブに、そ
れぞれクローズドセンタ型のバルブを使用したことを特
徴とする。
【0011】このとき、請求項5に記載されているよう
に、バイパス流路に圧力保持手段を介装したことを特徴
とする。また、上記請求項1,請求項2又は請求項3に
記載された発明に対して、請求項6に記載されているよ
うに、バイパス流路を操舵用流路から分岐すると共に、
そのバイパス流路に途中に分配手段を構成する開閉弁を
設け、且つ、該バイパス流路に圧力保持手段を介装した
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】バイパス流路によって操舵用流体圧ポンプから
の作動流体がアタッチメント操作用回路へ供給可能とな
る。これによって、荷役操作のうちの負荷が比較的小さ
い,アタッチメント操作の駆動が、操舵用流体圧ポンプ
によって実施可能となる。
【0013】そして、請求項2に記載されているよう
に、操舵操作をしないときには、作動流体を操舵用回路
側に供給する必要がないので、分配手段を介して、操舵
用流体圧ポンプからの作動流体をアタッチメント操作用
回路側へ供給する。これによって、アタッチメントは、
荷役用に比べて出力が小さな操舵用流体圧ポンプ及び操
舵用駆動手段によって駆動される。このため、アタッチ
メントの駆動に要するエネルギー消費効率が向上する。
このときには、操舵用流体圧ポンプの吐出側からの作動
流体は、バイパス流路を介して優先的にアタッチメント
操作用回路側へ供給されるので、該アタッチメントの駆
動に充分な流体圧が確保可能となる。
【0014】また、請求項3に記載されているような構
成とすることで、操舵操作及びアタッチメント操作の有
無を、それぞれ操舵操作検知手段及びアタッチメント操
作検知手段によって検出し、コントローラによって、操
舵操作とアタッチメント操作の少なくとも一方が操作さ
れると判断された場合にのみ操舵用流体圧ポンプを駆動
する。
【0015】これによって、操舵操作時ばかりでなくア
タッチメント操作時にも操舵用流体圧ポンプが駆動され
て、該操舵用流体圧ポンプからアタッチメント操作用回
路に作動流体を供給可能となる。また、分配制御手段に
よって、操舵操作が行われているときには操舵用流体圧
ポンプの吐出側を操舵用流路側に優先的に連通すること
で、アタッチメントの操作が実施されていても、操舵操
作に必要な作動流体が操舵用回路に供給されて、所定の
操舵性能が確保される。
【0016】そして、この操舵操作が実施されている状
態では、操舵用回路側に優先的に作動流体が供給される
ため、アタッチメント操作用回路側には、余剰流量だけ
が供給されるようになる。これによって、車両に操舵を
実施している状態では、アタッチメントの作動速度が低
く抑えられる。また、分配制御手段によって、操舵操作
が非操作状態で且つアタッチメントを操作する時には操
舵用流体圧ポンプから吐出される作動流体が、優先的に
バイパス流路を介してアタッチメント操作用回路に供給
される。このため、操舵操作を実施されていない状態で
は、従来と同様な作動速度等の性能で、アタッチメント
が駆動可能となる。
【0017】なお、操舵操作及びアタッチメント操作が
共に行われていないときには、流体圧ポンプの駆動を停
止することで、不要なエネルギーの消費を防ぐ。例え
ば、請求項4に記載されているように、プラオリティバ
ルブを設けることで、操舵用回路側に対して優先的に必
要流量を確保した残りの余剰流量をアタッチメント操作
用回路側へ供給可能となる。これによって、操舵操作を
行いながらのアタッチメント操作が可能となる。
【0018】この場合には、アタッチメントには、余剰
流量しか流れず、操舵しながらのアタッチメントの作動
スピードが遅くなる。また、操舵用コントロールバルブ
及びアタッチメント用コントロールバルブのクローズド
センタ型のバルブを使用することで、操舵操作またはア
タッチメント操作が非操作の状態では、各コントロール
バルブのポートは閉状態に設定される。
【0019】このため、例えば、操舵操作が非操作の状
態では、操舵用回路内の流体圧が所定の値で封入され
て、パワーステアリングのシリンダ装置のピストン位置
が最先の操作直後の状態に保持される。同様に、アタッ
チメント操作が非操作の状態でも、アタッチメント用回
路内の流体圧が所定の値で封入されて、アタッチメント
の位置が最先の操作直後の状態に保持される。
【0020】さらに、操舵用流体圧ポンプから吐出され
た作動流体が各コントロールバルブから作動流体タンク
への戻りが阻止される。上記コントロールバルブにオー
プンセンタ型のバルブを採用する場合には、各操作の非
操作時に、作動流体の還流を抑える開閉バルブ等を、操
舵用流路やバイパス流路に別途設ける必要がある。
【0021】また、操舵系に必要な流量は、オペレータ
によるステアリングホィールを回す速度に対応してお
り、一般に、最低限確保すべき流量は設計時に判明して
いる。従って、プラオリティバルブを設けることで、操
舵系に対して優先的に必要流量を確保した残りの余剰流
量をアタッチメント操作用回路側へ供給可能となる。こ
れによって、操舵操作を行いながらのアタッチメント操
作性能が向上する。
【0022】また、請求項5に示すように、バイパス流
路に圧力保持手段を設けることで、アタッチメント操作
が非操作状態で操舵操作を実施すると、バイパス流路側
に余剰流が供給されて該バイパス流路に所定の設定圧が
設定される。このため、この状態からアタッチメント操
作を実施する際の応答性が良くなる。また、圧力保持手
段として、絞りを設けた場合には、アタッチメント用コ
ントロールバルブが常開状態に故障しても該バイパス流
路内の流体圧が所定圧力に保持され、もって、操舵用回
路に対して所定の流体圧が確保される。
【0023】これによって、車両走行中にアタッチメン
ト用コントロールバルブが常開状態に故障しても所定の
パワーステアリング圧力が確保されて、走行安全性が保
証される。また、例えば、請求項6に記載されているよ
うに構成する。この場合には、分配手段として開閉弁を
設けて、該開閉弁の開閉動作によって、操舵用流路の供
給された作動流体をバイパス流路に分配して供給させ
る。
【0024】このとき、バイパス流路に絞り等の圧力保
持手段を介装させることで、開閉弁が常開状態に故障し
ても該バイパス流路内の流体圧が所定圧力に保持され、
もって、操舵用回路に対して所定の流体圧が確保され
る。これによって、車両走行中にアタッチメント用コン
トロールバルブが常開状態に故障しても所定のパワース
テアリング圧力が確保されて、走行安全性が保証され
る。
【0025】
【実施例】本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
下記実施例では、荷役車両の一例としてバッテリ駆動の
フォークリフトトラックに適用した場合であり、また、
作動流体として作動油を使用した場合で説明する。まず
構成を説明すると、図1に示すように、コントローラ1
からの指令によって図示しないバッテリを動力源として
操舵用モータ2が駆動制御され、その操舵用モータ2の
駆動によって操舵用油圧ポンプ3が駆動可能となってい
る。その操舵用油圧ポンプ3の吐出側に操舵用流路4の
一端部が接続され、その操舵用流路4の他端部は、チェ
ックバルブ5を介して、パワーシリンダ装置6と共に操
舵用回路を構成する,操舵用コントロールバルブ7の入
力ポートに接続されている。上記チェックバルブ5は、
操舵用コントロールバルブ7に向けての流れを許し、且
つ操舵用油圧ポンプ3側への流れを阻止するものであ
る。
【0026】また、上記操舵用コントロールバルブ7の
戻りポートは、操舵用戻り流路8を介して作動油タンク
9に連通している。上記操舵用コントロールバルブ7
は、ステアリングホィールが回転されることで操舵操作
装置を介して切換制御されるクローズドセンタ型の4ポ
ート3位置切換弁からなり、上記操舵操作装置からの設
定に応じて、パワーシリンダ装置6の第1室6aに作動
油を供給してピストンロッドを第1室6b側に移動させ
る機能と、パワーシリンダ装置6の第1室6bに作動油
を供給してピストンロッドを第1室6a側に移動させる
機能とを有する。
【0027】そのパワーシリンダ装置6は、シリンダ装
置本体が車体側に支持されると共に、ピストンロッドが
ステアリングゲージに支持されて、操舵力の助成制御を
行う。また、上記操舵用流路4は、上記チェックバルブ
5介装位置よりも下流位置から分岐し、その分岐路に、
圧力保持手段を構成するリリーフバルブ10の入口ポー
トが接続されている。該リリーフバルブ10の出口ポー
トは操舵用戻り流路8に連通している。このリリーフバ
ルブ10によって、操舵用流路4内の圧力を所定の設定
圧力以下に保持される。
【0028】また、上記操舵用流路4における操舵用油
圧ポンプ3側には、分配手段を構成するプライオリティ
バルブ11が介装されている。そのプライオリティバル
ブ11の優先取出しポート側は、操舵用コントロールバ
ルブ7側に接続され、余剰流取出しポートにはバイパス
流路12の一端部に接続されている。そのバイパス流路
12の他端部は、チェックバルブ13を介してアタッチ
メント用アクチュエータ14と共にアタッチメント操作
用回路を構成する,アタッチメント用コントロールバル
ブ16の入力ポートに接続されている。上記チェックバ
ルブ13は、バイパス流路12内の作動油の流通を操舵
用流路4側からアタッチメント用コントロールバルブ1
6側に向けての流れのみを許し、反対方向への流れを阻
止するものである。
【0029】また、上記アタッチメント用コントロール
バルブ16の戻りポートは、アタッチメント用戻り流路
17を介して作動油タンク9に連通している。上記アタ
ッチメント用コントロールバルブ16は、アタッチメン
ト操作レバー18によって切換制御されるクローズドセ
ンタ型の4ポート3位置切換弁からなり、上記アタッチ
メント操作レバー18による設定に応じて、アタッチメ
ント用アクチュエータ14に作動油を供給して該アクチ
ュエータ14を作動させる機能を有する。
【0030】また、上記バイパス流路12は、チェック
バルブ13よりも下流側で分岐して圧力保持手段を構成
するリリーフバルブ19の入口ポートに接続される。そ
のリリーフバルブ19の出口ポートはアタッチメント用
戻り流路17に連通している。このリリーフバルブ19
によって、該バイパス流路12内の圧力が所定の設定圧
力以下に保持される。
【0031】なお、このバイパス流路12に介装された
リリーフバルブ19の設定圧力は、操舵用流路4に介装
されたリリーフバルブ10の設定圧力より低く設定され
ている。これは、操舵非操作時にプライオリティバルブ
11からバイパス流路12側へ作動液を供給可能とする
ためである。また、上記構成において、操舵用コントロ
ールバルブ7、アタッチメント用コントロールバルブ1
6、リリーフバルブ10,19が、分配手段を構成する
プライオリティバルブ11を制御する分配制御手段も兼
ねている。
【0032】また、図2に示すように、コントローラ1
からの指令によって、図示しないバッテリを動力源とし
て荷役用モータ20が駆動制御される。その荷役用モー
タ20の駆動によって荷役用油圧ポンプ21が駆動可能
となっている。その荷役用油圧ポンプ21の吐出側には
荷役用流路22の一端部が接続され、その荷役用流路2
2の他端部は、分岐して、リフトシリンダ装置24と共
に荷役用回路を構成する,リフト操作用コントロールバ
ルブ25の入力ポートに接続されていると共に、チルト
シリンダ装置26と共に荷役用回路を構成する,チルト
操作用コントロールバルブ27の入力ポートにそれぞれ
接続されている。
【0033】上記リフト操作用コントロールバルブ25
は、リフト用荷役レバー28によって切換制御されるク
ローズドセンタ型の4ポート3位置切換弁からなり、上
記リフト用荷役レバー28からの設定に応じて、リフト
シリンダ装置24の第1室24aに作動油を供給してピ
ストンロッドを上方へ移動させる機能と、リフトシリン
ダ装置24の第2室24bに作動油を供給してピストン
ロッドを下方へ移動させる機能とを有する。そのリフト
シリンダ装置24は、シリンダ装置本体が車体側に支持
されると共に、ピストンロッド上部がリフトブラケット
30に固定されて、フォークの昇降制御を行う。
【0034】上記チルト操作用コントロールバルブ27
は、チルト用荷役レバー29によって切換制御されるク
ローズドセンタ型の4ポート3位置切換弁からなり、上
記チルト用荷役レバー29からの設定に応じて、チルト
シリンダ装置26の第1室26aに作動油を供給してピ
ストンロッドを上方へ移動させる機能と、チルトシリン
ダ装置26の第2室26bに作動油を供給してピストン
ロッドを下方へ移動させる機能とを有する。そのチルト
シリンダ装置は、シリンダ装置本体が車体側に支持され
ると共に、ピストンロッド上部がマストに連結されて、
該マストの傾動制御を行う。
【0035】また、上記操舵用コントロールバルブ7に
は、操舵操作検知手段を構成する操舵用圧力感知センサ
40が設けられている。その圧力感知センサ40は、該
操舵用コントロールバルブ7内の圧力によって、操舵操
作の有無を感知して有り信号又は無し信号をコントロー
ラ1に供給可能となっている。例えば、上記圧力感知セ
ンサ40の圧力検知は、操舵用コントロールバルブ7に
おけるパワーシリンダ装置6に連通されているポート位
置での圧力検出によって実施される。
【0036】また、上記アタッチメント用コントロール
バルブ16にも、アタッチメント操作検知手段を構成す
る圧力感知センサ41が設けられている。そのアタッチ
メント用圧力感知センサ41は、該操舵用コントロール
バルブ7内の圧力によって、アタッチメント操作の有無
を感知して有り信号又は無し信号をコントローラ1に供
給可能となっている。
【0037】例えば、上記圧力感知センサ41の圧力検
知は、アタッチメント用コントロールバルブ16におけ
るアタッチメント用アクチュエータ14側に連通されて
いるポート位置での圧力検出によって実施される。ま
た、リフト用荷役レバー28及びチルト用荷役レバー2
9に対して、それぞれ荷役操作検知手段を構成するマイ
クロスイッチ42が取り付けられている。その各マイク
ロスイッチ42は、各荷役レバー28,29の作動を検
知して荷役操作の有無に対応する信号をコントローラ1
に供給可能となっている。
【0038】コントローラ1は、各圧力感知センサ4
0,41及びマイクロスイッチ42からの信号に応じ
て、上記操舵用モータ2や荷役用モータ20を制御す
る。詳述すると、コントローラ1は、操舵用圧力感知セ
ンサ40またはアタッチメント用圧力感知センサ41の
少なくとも一方から有り信号を入力すると、操舵操作ま
たはアタッチメント操作の少なくとも一方が実施される
と判断して、操舵用モータ2に駆動信号を供給する。ま
た、操舵用圧力感知センサ40またはアタッチメント用
圧力感知センサ41の両方から無し信号を入力すると、
操舵操作またはアタッチメント操作の両方が非作動状態
と判断して、操舵用モータ2に停止信号を供給する。
【0039】さらに、上記両マイクロスイッチ42の少
なくとも一方から有り信号を入力すると、荷役操作が実
施されると判断して、荷役用モータ20に駆動信号を供
給する。両マイクロスイッチ42の両方からともに無し
信号を入力すると、荷役操作が非作動状態と判断して、
荷役用モータ20に停止信号を供給する。上記のような
構成の油圧回路では、オペレータがステアリングホィー
ルを回転させると操舵操作装置を介して操舵用コントロ
ールバルブ7が操舵位置に切換制御される。すると、該
操舵用コントロールバルブ7が操舵操作に切り換わった
ことを操舵用圧力感知センサ40が検知し、該圧力感知
センサ40はコントローラ1に有り信号を供給する。コ
ントローラ1は、操舵用モータ2に駆動信号を供給し、
操舵用モータ2が駆動される。
【0040】そして、操舵用モータ2が駆動されること
で操舵用油圧ポンプ3が駆動され、該操舵用油圧ポンプ
3から吐出される作動油が、プライオリティバルブ11
に供給される。プライオリティバルブ11に供給された
作動油は、優先取出しポートを介して優先的に操舵用流
路4に供給されると共に、余剰流取出しポートを介して
余剰の作動油がバイパス流路12に供給される。
【0041】操舵用流路4側に供給された作動油は、操
舵用コントロールバルブ7に送られ、続いて、該操舵用
コントロールバルブ7からパワーシリンダ装置6の第1
または第2室の一方の室に供給されると共に、他方の室
の作動油が操舵用コントロールバルブ7及び操舵用戻り
流路8を介して作動油タンク9に戻る。これによって、
操舵操作が実施される。
【0042】このとき、アタッチメント操作レバー18
が操作されずに、アタッチメントが非作動状態の場合に
は、アタッチメント用コントロールバルブ16は中立位
置に保持されて該アタッチメント用コントロールバルブ
16のポートは全て閉じた状態となっている。このた
め、上記プライオリティバルブ11からバイパス流路1
2に供給された余剰流はアタッチメント用回路に流れる
ことが阻止され、リリーフバルブ19を介して作動油タ
ンク9に戻されると共に、該リリーフバルブ19によっ
て、該バイパス流路12内の油圧が設定圧に保持され
る。
【0043】このように、プライオリティバルブ11に
よって、操舵用油圧ポンプ3から吐出された作動油が操
舵用回路側へ優先的に供給されるので、所定のパワース
テアリングの操作性が確保される。また、上記パワース
テアリングを操作している状態で、アタッチメント操作
用レバーが操作されると、アタッチメント用コントロー
ルバルブ16が中立位置から作動位置に切換制御され
る。すると、バイパス流路12とアタッチメント用アク
チュエータ14側とが連通状態となる。
【0044】これによって、プライオリティバルブ11
からバイパス流路12に供給された余剰の作動油は、ア
タッチメント用コントロールバルブ16を介してアタッ
チメント用アクチュエータ14に供給され、該余剰の作
動油によってアタッチメントが駆動される。このとき、
上記のように、プライオリティバルブ11によって作動
油が操舵用回路へ優先的に供給されるので、所定のパワ
ーステアリングの操作性が確保される。また、アタッチ
メントは余剰流量で駆動されるため、該アタッチメント
の作動は遅くなり、車両旋回時の安定性に繋がる。
【0045】また、上記のように、アタッチメントが非
作動状態でも、プライオリティバルブ11を介して余剰
流がバイパス流路12に供給されて該バイパス流路12
に所定の設定圧が保持された状態であるので、アタッチ
メント作動の応答性が良い。また、操舵操作が行われて
いない状態では、操舵用コントロールバルブ7が中立位
置に切換制御されていて、該操舵用コントロールバルブ
7の全てのポートが閉じた状態となっている。
【0046】この状態で、アタッチメント操作レバー1
8が操作されると、アタッチメント用コントロールバル
ブ16が中立位置から作動位置に切換制御されて、バイ
パス流路12とアタッチメント用アクチュエータ14側
とが連通状態となる。同時に、該アタッチメント用コン
トロールバルブ16が作動位置に切り換わったことをア
タッチメント用圧力感知センサ41が検知し、該圧力感
知センサはコントローラ1に有り信号を供給する。コン
トローラ1は、操舵用モータ2に駆動信号を供給し、操
舵用モータ2が駆動される。
【0047】すると、操舵用モータ2が駆動されること
で操舵用油圧ポンプ3が駆動されて、該操舵用油圧ポン
プ3から吐出された作動油が、プライオリティバルブ1
1に供給される。プライオリティバルブ11に供給され
た作動油は、優先取出しポートを介して優先的に操舵用
流路4に供給されると共に、余剰流取出しポートを介し
て余剰の作動油がバイパス流路12に供給しようとす
る。
【0048】このとき、操舵用コントロールバルブ7が
閉じられているために、操舵用流路4内に供給された作
動油は、リリーフバルブ10を介して作動油タンク9に
戻ると共に、該リリーフバルブ10の作用によって該操
舵用流路4内の圧力が設定圧力まで上昇する。そして、
操舵用流路4側のリリーフバルブ10の設定圧力の方
が、バイパス流路12側のリリーフバルブ10の設定圧
力よりも低いために、上記プライオリティバルブ11に
供給された作動油はバイパス流路12側に供給される。
さらに、該バイパス流路12側に供給された作動油は、
アタッチメント用コントロールバルブ16を介してアタ
ッチメント用アクチュエータ14に供給され、もって該
アタッチメント用アクチュエータ14が駆動されること
で、アタッチメントが作動する。
【0049】また、操舵操作が行われず且つアタッチメ
ント操作も実施されていない状態では、操舵用コントロ
ールバルブ7及びアタッチメント用コントロールバルブ
16は中立位置に切り換えられているため、両コントロ
ールバルブ7,16のポートは閉じた状態となって、ア
タッチメント用回路及び操舵用回路内の油圧が所定値に
封入されて、転舵輪及びアタッチメントが直前の状態で
保持される。
【0050】さらに、両コントロールバルブ7,16が
中立位置に切り換えられることで、両コントロールバル
ブ7,16に取り付けられた各圧力感知センサ40,4
1からコントローラ1に無し信号をそれぞれ供給する。
コントローラ1は、両圧力感知センサ7,16から無し
信号を入力することで操舵操作及びアタッチメント操作
が共に非操作状態と判断して、操舵用モータ2に停止信
号を供給し、該操舵用モータ2,及び操舵用油圧ポンプ
3が停止される。
【0051】また、操舵用流路4の操舵用コントロール
バルブ7側にはチェックバルブ5が設けられているの
で、操舵操作を停止した状態、即ち、操舵用コントロー
ルバルブ7が中立位置で且つ操舵用油圧ポンプ3が停止
した際に、作動油の操舵用油圧ポンプ3側への逆流を極
力抑え込んで残圧を確保する。これによって、次に操舵
操作を実施する際の操舵操作の応答性が向上する。
【0052】同様に、バイパス流路12のアタッチメン
ト用コントロールバルブ16側にチェックバルブ13が
設けられているので、アタッチメント操作を停止した状
態、即ち、アタッチメント用コントロールバルブ16が
中立位置で且つ操舵用油圧ポンプ3が停止した際に、作
動油の操舵用油圧ポンプ3側への逆流を極力抑え込んで
残圧を確保する。これによって、次にアタッチメント操
作を実施する際の該アタッチメント操作の応答性が向上
する。
【0053】一方、リフト用荷役レバー28が操作され
て、リフト用コントロールバルブ16が中立位置から作
動位置に切換制御されると、マイクロスイッチ42から
有り信号が有り信号がコントローラ1に供給される。す
ると、コントローラ1はリフト用モータに駆動信号を供
給し、該荷役用モータ20が駆動される。荷役用モータ
20が駆動されることで荷役用油圧ポンプ21が駆動さ
れて、荷役用流路22を介してリフト用コントロールバ
ルブ16に作動油が供給され、さらに、その作動油がリ
フトシリンダ装置24に供給されてリフトの昇降動作が
実施される。
【0054】また、リフト用コントロールバルブ16が
中立位置に切換制御されると、マイクロスイッチ42か
ら無し信号がコントローラ1に供給される。該コントロ
ーラ1は、マストの傾動操作が実施されていない場合に
は、荷役用モータ20に停止信号を供給して荷役用油圧
ポンプ21を停止する。リフト用コントロールバルブ1
6は中立位置に切り換えられることで全てのポートが閉
じられ、リフトシリンダ装置24のピストンロッドの位
置が現在の位置に保持される。
【0055】また、チルト用荷役レバー29が操作され
て、チルト用コントロールバルブ16が中立位置から作
動位置に切換制御されると、マイクロスイッチ42から
有り信号が有り信号がコントローラ1に供給される。す
ると、コントローラ1はチルト用モータに駆動信号を供
給し、該荷役用モータ20が駆動される。または荷役用
モータ20の駆動が継続される。
【0056】荷役用モータ20が駆動されることで荷役
用油圧ポンプ21が駆動されて、荷役用流路22を介し
てチルト用コントロールバルブ16に作動油が供給さ
れ、さらに、その作動油がチルトシリンダ装置に供給さ
れてマストの傾動動作が実施される。また、チルト用コ
ントロールバルブ27が中立位置に切換制御されると、
マイクロスイッチ42から無し信号がコントローラ1に
供給される。該コントローラ1は、リフトの昇降操作が
実施されていない場合には、荷役用モータ20に停止信
号を供給して荷役用油圧ポンプ21を停止する。チルト
用コントロールバルブ27は中立位置に切り換えられる
ことで全てのポートが閉じられ、チルトシリンダ装置2
6のピストンロッドの位置が現在の位置に保持される。
【0057】また、操舵操作及び荷役操作を実施しない
場合には、操舵用モータ2及び荷役用モータ20が停止
されて無用なエネルギの消費が抑えられる。なお、上記
実施例では、アタッチメント用コントロールバルブ16
にクローズドセンタ型のバルブを採用しているが、オー
プンセンタ型のバルブを採用してもよい。但し、この場
合には、バイパス流路12に電磁開閉弁等を介装して、
アタッチメント用コントロールバルブ16が中立位置の
ときには該電磁開閉弁を操作してバイパス流路12を閉
状態とするように制御する必要がある。
【0058】また、上記全実施例では、バイパス流路1
2に対して、圧力保持手段としてチェックバルブ5を介
装しているが、該チェックバルブ5の代わりに絞りを介
装してもよい。特に、走行中での操舵操作の負荷は小さ
いので、上記絞りによる圧力保持で十分に走行中の操舵
操作性を悪化させることは回避され、安全性が向上す
る。但し、バイパス流路12側に供給された作動油がア
タッチメントの非操作時にタンク9側へ戻るようにする
ため、該アタッチメント用コントロールバルブ16の構
成を、中立位置において入力ポートと戻りポートとを連
通状態になるように設定する。
【0059】また、上記実施例では、操舵操作検知手段
として圧力感知センサの代わりにステアリングシャフト
にトルクセンサを取付けて、当該トルクセンサによって
ステアリングホィールの回転トルクを検出して操舵操作
の有無を判断させるようにしてもよい。また、上記実施
例は、アタッチメント操作検知手段として圧力感知セン
サを使用しているが、マイクロスイッチ42を使用して
もよい。但し、圧力感知センサを採用した方が、負荷に
応じた流量コントロールができる。
【0060】次に、第2実施例について説明する。第1
実施例では、分配手段としてプライオリティバルブ11
を採用した例であるが、第2実施例は、分配手段として
電磁開閉弁50を採用した例である。この第2実施例に
構成は、図3に示すように、操舵用流路4からバイパス
流路12が分岐し、該バイパス流路12の下流側がアタ
ッチメント用コントロールバルブ16の入口ポートに接
続されている。そのバイパス流路12に分配手段を構成
する電磁開閉弁50が介装され、該電磁開閉弁50は、
コントローラ1からの信号によって切換制御されるよう
になっている。即ち、コントローラ1が分配制御手段も
構成している。
【0061】また、バイパス流路12における電磁開閉
弁50介装位置よりも上流側には、圧力保持手段を構成
する絞り51が介装されている。また、上記アタッチメ
ント用コントロールバルブ16は、クローズドセンタ型
の4ポート3位置切換弁であるが、中立位置において、
入口ポートと戻りポートとが連通した状態となってい
る。
【0062】また、コントローラ1は、コントローラ1
は、操舵用圧力感知センサ40またはアタッチメント用
圧力感知センサ41の少なくとも一方から有り信号を入
力すると、操舵操作またはアタッチメント操作の少なく
とも一方が実施されると判断して、操舵用モータ2に駆
動信号を供給する。また、操舵用圧力感知センサ40及
びアタッチメント用圧力感知センサ41の両方から無し
信号を入力すると、操舵操作またはアタッチメント操作
の両方が非作動状態と判断して、操舵用モータ2に停止
信号を供給する。
【0063】さらに、コントローラ1は、操舵用圧力感
知センサ40から有り信号を入力したときには、上記電
磁開閉弁50に閉指令を伝達し、該電磁開閉弁50を閉
状態とする。また、操舵用圧力感知センサ40から無し
信号を入力し且つアタッチメント用圧力感知センサ41
から有り信号を入力した時には電磁開閉弁50に開指令
を伝達し該電磁開閉弁50を開状態とする。また、操舵
用圧力感知センサ40から無し信号を入力し且つアタッ
チメント用圧力感知センサ41から無し信号を入力した
時には電磁開閉弁50に閉指令を伝達し該電磁開閉弁5
0を閉状態とする。
【0064】他の構成は、第1実施例と同様である。こ
の第2実施例では、オペレータがステアリングホィール
を回転させると操舵操作装置を介して操舵用コントロー
ルバルブ7が操舵位置に切換制御される。すると、該操
舵用コントロールバルブ7が操舵操作に切り換わったこ
とを操舵用圧力感知センサ40が検知し、該圧力感知セ
ンサ40はコントローラ1に有り信号を供給する。コン
トローラ1は、操舵用モータ2に駆動信号を供給すると
共に、電磁開閉弁50に閉指令を伝達し、もって、操舵
用モータ2が駆動されると共に電磁開閉弁50が閉じ状
態となる。
【0065】そして、操舵用モータ2が駆動されること
で操舵用油圧ポンプ3が駆動される。この状態では、バ
イパス流路12は閉じているので、該操舵用油圧ポンプ
3から吐出される作動油は、全て操舵用流路4に供給さ
れる。操舵用流路4側に供給された作動油は、操舵用コ
ントロールバルブ7に送られ、続いて、該操舵用コント
ロールバルブ7からパワーシリンダ装置6の第1または
第1室6bの一方の室に供給されると共に、他方の室の
作動油が操舵用コントロールバルブ7及び操舵用戻り流
路8を介して作動油タンク9に戻る。これによって、操
舵操作が実施される。操舵用油圧ポンプ3から吐出され
た作動油は、従来と同様に、操舵用回路側へ供給される
ので、所定のパワーステアリングの操作性が確保され
る。
【0066】また、第2実施例では、操舵操作が実施さ
れている状態では、電磁開閉弁50は閉状態であるた
め、アタッチメント操作用回路には作動油の供給がない
ため、該アタッチメントの操作が不能に設定されてい
る。なお、操舵操作が実施されている状態でもアタッチ
メント操作を実施されるように、操舵操作の実施時にア
タッチメント用圧力感知センサ41から有り信号がコン
トローラ1に供給された場合、該コントローラ1で該電
磁開閉弁50に対してオン・オフ制御を実施させて、操
舵用油圧ポンプ3から吐出された作動液の一部をアタッ
チメント操作用回路に供給可能としてもよい。
【0067】また、操舵操作が行われていない状態で
は、操舵用コントロールバルブ7が中立位置に切換制御
されていて、該操舵用コントロールバルブ7の全てのポ
ートが閉じた状態となっている。この状態で、アタッチ
メント用操作レバーが操作されると、アタッチメント用
コントロールバルブ16が中立位置から作動位置に切換
制御される。また、該アタッチメント用コントロールバ
ルブ16が作動操作に切り換わったことを操舵用圧力感
知センサ40が検知し、該圧力感知センサはコントロー
ラ1に有り信号を供給する。
【0068】コントローラ1は、操舵用モータ2に駆動
信号を供給すると共に、電磁開閉弁50に開指令を伝達
し、もって、操舵用モータ2が駆動されると共に電磁開
閉弁50が開状態となる。すると、操舵用モータ2が駆
動されることで操舵用油圧ポンプ3が駆動されて、該操
舵用油圧ポンプ3から吐出された作動油が、操舵用流路
4に供給される。
【0069】このとき、操舵用コントロールバルブ7が
閉じられているために、操舵用流路4内に供給された作
動油は、バイパス流路12側に流れ、続けてアタッチメ
ント用コントロールバルブ16を介してアタッチメント
用アクチュエータ14に供給され、もって該アタッチメ
ント用アクチュエータ14が駆動されて、アタッチメン
ト15が作動する。
【0070】また、操舵操作が行われず且つアタッチメ
ント操作も実施されていない状態では、両コントロール
バルブ7,16が中立位置に切り換えられているために
両コントロールバルブ7,16のポートは閉じた状態と
なる。従って、アタッチメント用回路及び操舵用回路内
の油圧が所定値に封入されて、転舵輪及びアタッチメン
トが直前の状態で保持される。
【0071】さらに、両コントロールバルブ7,16が
中立位置に切り換えられることで、両コントロールバル
ブ7,16に取り付けられた各圧力感知センサ40,4
1からコントローラ1に無し信号がそれぞれ供給され
る。コントローラ1は、両圧力感知センサから無し信号
を入力することで操舵操作及びアタッチメント操作が共
に非操作状態と判断して、操舵用モータ2に停止信号を
供給し、該操舵用モータ2,及び操舵用油圧ポンプ3が
停止すと共に電磁開閉弁50に閉指令を供給してバイパ
ス流路12を閉じる。
【0072】他の作用・効果は第1実施例と同様であ
る。なお、上記全実施例では流体圧として油圧を利用し
た場合で説明しているが、空圧を使用してもよい。ま
た、上記全実施例は、荷役車両としてフォークリフトト
ラックの一例で説明したが、他の形式のフォークリフト
トラックや他の荷役車両に適用しても構わない。
【0073】また、上記のように荷役車両としてバッテ
リ車に適用するときに特に効果が大きいが、バッテリ車
の限定されるものではなく、エンジン車であっても、操
舵用油圧ポンプ3と荷役用油圧ポンプ21とを独立して
搭載している車両に対しても適用可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の荷役
車両における流体圧回路では、操舵用のポンプや該ポン
プを駆動する駆動装置によってアタッチメントを駆動さ
せるので、アタッチメントの駆動時のエネルギー効率が
向上する。例えば、請求項2に記載されているように、
操舵操作をしないときには作動流体を操舵用回路側に供
給する必要がないので、操舵用流体圧ポンプからの作動
流体をアタッチメント操作用回路側へ供給することによ
って、アタッチメントは、荷役用に比べて出力が小さな
操舵用流体圧ポンプ及び操舵用駆動手段によって駆動さ
れる。このため、アタッチメントの駆動に要するエネル
ギー消費効率が向上する。
【0075】このときには、操舵用流体圧ポンプの吐出
側からの作動流体は、バイパス流路を介して優先的にア
タッチメント操作用回路側へ供給されるので、上記荷役
用のものに比べて出力が小さな操舵用流体圧ポンプ及び
操舵用駆動手段を使用しても、該アタッチメントの駆動
に充分な流体圧が確保可能となる。同様に、請求項3に
記載されているような発明では、操舵操作時ばかりでな
くアタッチメント操作時にも操舵用流体圧ポンプが駆動
されて、該操舵用流体圧ポンプからアタッチメント操作
用回路に作動流体を供給可能となる。
【0076】このとき、アタッチメントの操作が実施さ
れていても、操舵操作に必要な作動流体は操舵用回路に
優先的に供給されるので、所定の操舵性能が確保され
る。また、操舵操作を実施されていない状態では、従来
と同様な作動速度等の性能で、アタッチメントが駆動可
能となる。例えば、請求項4に記載されているように、
分配手段としてプラオリティバルブを設けることで、操
舵用回路側に対して優先的に必要流量を確保した残りの
余剰流量をアタッチメント操作用回路側へ供給可能とな
る。これによって、操舵操作を行いながらのアタッチメ
ント操作が可能となる。
【0077】この場合には、アタッチメントには、余剰
流量しか流れず、操舵しながらのアタッチメントの作動
スピードが遅くなるので、車両旋回時の車両安定性に繋
がる。また、操舵用コントロールバルブ及びアタッチメ
ント用コントロールバルブのクローズドセンタ型のバル
ブを使用することで、別途、開閉弁等を設けることな
く、非操作の状態では、操舵用回路内の流体圧が所定の
値で封入されて、最先の操作直後の状態に保持される。
【0078】さらに、操舵用流体圧ポンプから吐出され
た作動流体が各コントロールバルブから作動流体タンク
への戻りが阻止される。また、請求項5に示すように、
バイパス流路に圧力保持手段を設けることで、アタッチ
メント操作が非操作状態で操舵操作を実施しても、バイ
パス流路側に余剰流が供給されて該バイパス流路に所定
の設定圧が設定される。このため、この状態からアタッ
チメント操作を実施する際の応答性が良くなる。
【0079】また、例えば、請求項6に記載されている
発明では、分配手段として開閉弁を設けて、該開閉弁の
開閉動作によって、操舵用流路の供給された作動流体を
バイパス流路に供給させることで、操舵用油圧ポンプか
らの吐出される作動流体を、操舵用回路側とアタッチメ
ント用回路側に分配して供給可能となる。このとき、バ
イパス流路に絞り等の圧力保持手段を介装させること
で、車両走行中に開閉弁が常開状態に故障しても、該バ
イパス路内に所定の圧力が保持されることで所定のパワ
ーステアリング圧力が確保されて、走行安全性が保証さ
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の荷役車両における流体圧
回路における操舵側を示す図である。
【図2】本発明に係る実施例の荷役車両における流体圧
回路における荷役側を示す図である。
【図3】本発明に係る第2実施例の荷役車両における流
体圧回路における操舵側を示す図である。
【符号の説明】
1 コントローラ 2 操舵用モータ 3 操舵用油圧ポンプ 4 操舵用流路 5 チェックバルブ 6 パワーシリンダ 7 操舵用コントロールバルブ(操舵操作検知手
段) 9 作動油タンク 10 リリーフバルブ(圧力保持手段) 11 プライオリティバルブ 12 バイパス流路 13 チェックバルブ 14 アタッチメント用アクチュエータ 15 アタッチメント 16 アタッチメント用コントロールバルブ (アタッチメント操作検知手段) 19 リリーフバルブ(圧力保持手段) 20 荷役用モータ 21 荷役用油圧ポンプ 22 荷役用流路 40 操舵用圧力感知センサ 41 アタッチメント用圧力感知センサ 50 電磁開閉弁 51 絞り(圧力保持手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−39165(JP,A) 特開 平3−227773(JP,A) 特開 平6−1250(JP,A) 実開 昭61−185795(JP,U) 実開 昭49−46431(JP,U) 実開 昭59−22298(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66F 9/22 B62D 5/07

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体圧源として操舵用流体圧ポンプと荷
    役用流体圧ポンプとを備えて、操舵用流体圧ポンプから
    の作動流体が操舵用流路を介して操舵用回路へ供給可能
    となっていると共に、荷役用流体圧ポンプからの作動流
    体が荷役用流路を介して荷役用回路へ供給可能となって
    いる荷役車両において、上記荷役用回路のうちのアタッ
    チメント操作用回路を荷役用流体圧ポンプと非連通状態
    とすると共に、上記操舵用流体圧ポンプの吐出側と該ア
    タッチメント操作用回路とを連通するバイパス流路と、
    操舵用流体圧ポンプから吐出された作動流体を、操舵用
    流路及びバイパス流路に対して、その一方の流路にの
    み、若しくは所定比率で両者に分配する分配手段と、を
    備えたことを特徴する荷役車両における流体圧回路。
  2. 【請求項2】 操舵操作をしないでアタッチメントを操
    作をする場合に、操舵用流体圧ポンプの吐出側を、分配
    手段を介して、上記バイパス流路側に連通するように制
    御する分配制御手段を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載された荷役車両における流体圧回路。
  3. 【請求項3】 操舵操作の有無を検知する操舵操作検知
    手段と、アタッチメント操作の有無を検知するアタッチ
    メント操作検知手段と、操舵用流体圧ポンプを駆動する
    操舵用流体圧ポンプ駆動手段と、上記操舵操作検知手段
    及びアタッチメント操作検知手段からの信号によって上
    記操舵用流体圧ポンプ駆動手段を制御するコントローラ
    と、分配手段を介して、操舵操作が行われているときに
    は操舵用流体圧ポンプの吐出側を操舵用流路側に優先的
    に連通し、操舵操作が非操作で且つアタッチメントが操
    作時には操舵用流体圧ポンプの吐出側をバイパス流路側
    に優先的に連通する分配制御手段と、を備え、上記コン
    トローラは、操舵操作検知手段及びアタッチメント操作
    検知手段からの信号によって、操舵操作が有り又はアタ
    ッチメント操作が有ると判断した場合には操舵用流体圧
    ポンプ駆動手段を駆動させ、また、操舵操作が無く且つ
    アタッチメント操作が無いと判断した場合には操舵用流
    体圧ポンプ駆動手段を停止させることを特徴とする請求
    項1または請求項2に記載された荷役車両における流体
    圧回路。
  4. 【請求項4】 操舵用流路に分配手段を構成するプライ
    オリティバルブを介装し、且つ、そのプライオリティバ
    ルブの余剰流取出しポート側をバイパス流路を介してア
    タッチメント操作用回路に連通するとともに、操舵用流
    路と操舵用回路としてのパワーステアリングのシリンダ
    部とを連通する操舵用コントロールバルブ、及び、バイ
    パス流路とアタッチメント用アクチュエータとを連通す
    るアタッチメント用コントロールバルブに、それぞれク
    ローズドセンタ型のバルブを使用したことを特徴とする
    請求項1から請求項3のいずれかに記載された荷役車両
    における流体圧回路。
  5. 【請求項5】 バイパス流路に圧力保持手段を介装した
    ことを特徴とする請求項4に記載された荷役車両におけ
    る流体圧回路。
  6. 【請求項6】 バイパス流路を操舵用流路から分岐する
    と共に、そのバイパス流路に途中に分配手段を構成する
    開閉弁を設け、且つ、該バイパス流路に圧力保持手段を
    介装したことを特徴とする請求項1,請求項2または請
    求項3のいずれかに記載された荷役車両における流体圧
    回路。
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