JP5605719B2 - 油圧供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、自動変速機に油圧を供給する油圧供給装置に関する。
近年、自動変速機を備えた車両において、自動変速機のシフトレンジが前進走行レンジにあり、且つ車速が所定値以下のときにエンジンを停止するアイドリングストップシステムが採用されている。
この種の車両の多くは、車両発進時に油圧が供給される自動変速機の摩擦要素に油圧を供給する電動ポンプを搭載している。電動ポンプは、アイドリングストップによりエンジンが停止するときに駆動され、エンジンの停止中、摩擦要素の係合を維持する。これにより、アイドリングストップ後のエンジン再始動時に、車両発進用の摩擦要素の係合遅れによる係合ショックの発生が防がれる。
ところで、自動変速機は、変速品質の向上、並びに部品数削減による体格の縮小および軽量化を目的として、摩擦要素の係合または解放の油圧制御をスプールバルブ式のリニアソレノイドによって行う構成が採用されている。このリニアソレノイドは、スプールとそのスプールを摺動可能に収容するスリーブとの隙間から漏洩する作動油の流量を低減するため、その隙間が数十μm以下に設定される。そのため、作動油に含まれる異物がスプールとスリーブの隙間に侵入すると、リニアソレノイドの良好な摺動動作が阻害され、自動変速機の正常な作動に支障を来たすおそれがある。
自動変速機に油圧を供給する油圧供給装置は、摩擦要素に油圧を供給するポンプの吸入口とオイルリザーバとを連通する油路に、作動油に含まれる異物を捕捉する濾過手段としてのストレーナを設けている。しかし、このストレーナの有する濾材の開口サイズを、リニアソレノイドのスプールとスリーブとの隙間に侵入する異物の捕捉が可能な例えば数μmの大きさに設定すると、エンジンの低温始動時に作動油の粘度が高いとき、ポンプの吸入抵抗が増大することに起因してキャビテーションが発生することが懸念される。このため、潤滑性能を維持しつつ粘度を低くしたオイルの開発や、捕捉効率を維持しつつ圧力損失を低減した濾材の開発などが行われている。
また、ストレーナの濾材の開口サイズを、上記のようにリニアソレノイドのスプールとスリーブとの隙間に侵入する異物の捕捉が可能な大きさに設定すると、異物による濾材の目詰まりが懸念される。
特許文献1には、ストレーナの濾材の目詰まりを防止する方法が記載されている。特許文献1に記載の油圧供給装置は、オイルリザーバに貯留された作動油をオイルポンプと電動ポンプで汲み上げ、エンジンの各部へ供給する。オイルリザーバと電動ポンプを接続する油路に第1のストレーナが設けられている。また、オイルリザーバと第1のストレーナとの間の油路から分岐し、オイルリザーバに接続された分路に第2のストレーナが設けられている。オイルリザーバと第1のストレーナとの間の油路に設けられた流量センサによって、その油路を流れる作動油の流量が所定の流量以下であることが検出されると、電子制御装置は第1のストレーナの濾材に捕捉された異物を取り除くため電動ポンプを逆回転する。すると、第1のストレーナの濾材から異物が取り除かれ、その異物は分路を通って第2のストレーナに捕捉される。これにより、第1のストレーナが再生される。
特開2005−273633号公報
しかしながら、自動変速機に適用されるストレーナは、自動変速機が製造されてから寿命が尽きるまでの一生にわたり、作動油に含まれる異物を捕捉し続ける。このため、特許文献1の方法を自動変速機の油圧供給装置に適用すると、第1のストレーナの異物は除去されるが、第2のストレーナの異物は除去されないので、いずれ第2のストレーナの濾材が詰まるおそれがある。
また、特許文献1の油圧供給装置は、オイルリザーバと第1のストレーナとの間の油路を流れる作動油の流量を流量センサで検出し、その検出された流量に基づいて第1のストレーナの目詰まりをECUが判断したうえで、ECUが電動ポンプを逆転動作する。このため、特許文献1の油圧供給装置は、流量センサおよび配線を設置し、さらにECUの容量が大きくなるので、システムが大規模になり、製造コストが増大する。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、自動変速機に供給される作動油に含まれる異物を捕捉する濾過手段の目詰まりを抑制することの可能な油圧供給装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明によると、自動変速機の摩擦要素またはトルクコンバータに作動油貯留部から汲み上げた作動油を供給する油圧供給装置は、油圧制御部、機械ポンプ、電動ポンプ、第1、第2濾過手段、第1〜第4分路および切換手段を備える。
油圧制御部は、摩擦要素またはトルクコンバータに供給される作動油の油圧を制御する。
エンジンによって駆動される機械ポンプは、作動油貯留部の作動油を吸入口から吸入し、吐出口から油圧制御部に吐出する。
電動機によって駆動され電動ポンプは、作動油貯留部の作動油を吸入口から吸入し、吐出口から油圧制御部に吐出する。
第1濾過手段は、作動油貯留部から機械ポンプの吸入口に吸入される作動油に含まれる異物を捕捉する。
第2濾過手段は、作動油貯留部から電動ポンプの吸入口に吸入される作動油に含まれる異物を捕捉する。
第1分路は、機械ポンプの吸入口と第1濾過手段とを接続する油路から分岐する。
第2分路は、電動ポンプの吸入口と第2濾過手段とを接続する油路から分岐する。
第3分路は、電動ポンプの吐出口と油圧制御部とを接続する油路から分岐する。
第4分路は、摩擦要素またはトルクコンバータの動作に余剰となった作動油を排出する。
切換手段は、第1濾過手段を再生するとき、第1分路と第3分路とを連通し、且つ、第2分路と第4分路とを遮断する第1位置に作動する。また、切換手段は、第2濾過手段を再生するとき、第2分路と第4分路とを連通し、且つ、第1分路と第3分路とを遮断する第2位置に作動する。
切換手段が第1位置に作動すると、電動ポンプから吐出された作動油が第3分路および第1分路を通り、第1濾過手段に流入する。これにより、第1濾過手段が捕獲した異物が取り除かれ、第1濾過手段が再生される。一方、切換手段が第2位置に作動すると、摩擦要素またはトルクコンバータの動作に余剰となった作動油が第4分路および第2分路を通り、第2濾過手段に流入する。これにより、第2濾過手段が捕獲した異物が取り除かれ、第2濾過手段が再生される。したがって、機械ポンプの第1濾過手段と電動ポンプの第2濾過手段の双方の目詰まりを抑制することができる。
本発明の第1実施形態による油圧供給装置を用いた自動変速機を含む車両駆動装置の模式図である。 本発明の第1実施形態による油圧供給装置を用いた自動変速機の構成図である。 本発明の第1実施形態による油圧供給装置の切換弁の断面図である。 本発明の第1実施形態による油圧供給装置のポンプ吐出流量とエンジン回転数との関係を示す図である。 本発明の第1実施形態による油圧供給装置の動作を説明する表である。 本発明の第2実施形態による油圧供給装置を用いた自動変速機の構成図である。 本発明の第3実施形態による油圧供給装置を用いた自動変速機の構成図である。 本発明の第4実施形態による油圧供給装置を用いた自動変速機の構成図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
本発明の第1実施形態による油圧供給装置を用いた自動変速機を含む車両駆動装置を図1に示す。この車両駆動装置には、アイドリングストップシステムが採用されている。アイドリングストップシステムとは、シフトレンジが前進走行レンジにあり、かつ、車速が所定値以下のときにエンジン91を停止するように制御するものである。
自動変速機90は、エンジン91のクランク軸92に連結されるトルクコンバータ93、遊星歯車式の変速機構94、および、油圧供給装置10を備えた有段変速機である。変速機構94は、図示しない複数の遊星歯車と、その遊星歯車の有するサンギヤ、キャリヤ、リングギヤなどの回転要素のトルクを他の遊星歯車の回転要素又はトランスミッションケース等に伝達するための油圧式の摩擦要素95〜99とから構成される。
摩擦要素95〜99は、例えば、湿式多板クラッチまたは湿式多板ブレーキからなる。自動変速機90は、摩擦要素95〜99の係合および開放を制御し、トルクコンバータ93のタービン軸105と出力軸100との間の動力伝達経路を切り換えることにより、複数の変速段のいずれか1つを成立させる。自動変速機90の出力軸100は、プロペラシャフト101、デファレンシャルギヤ102およびドライブシャフト103を介して駆動輪104に連結される。
図2に示すように、油圧供給装置10は、「作動油貯留部」としてのオイルパン111から汲み上げた作動油を、摩擦要素95〜99の油圧ピストン106〜110、および、トルクコンバータ93に供給する。
油圧供給装置10は、機械ポンプ21、電動ポンプ30、ライン圧制御弁40、トルクコンバータ制御部112、「レンジ選択手段」としてのマニュアルバルブ45、および、「切換手段」としての切換弁60等を備える。ライン圧制御弁40およびトルクコンバータ制御部112は、特許請求の範囲に記載の「油圧制御部」に相当する。
機械ポンプ21は、エンジン91の回転とともに駆動する。機械ポンプ21は、オイルパン111に貯留された作動油を、第1吸入油路22を通じて吸入する。機械ポンプ21は、第1吸入油路22に接続された吸入口211から吸入した作動油を機械ポンプ21内で加圧し、吐出口212から第1吐出油路23に吐出する。
第1吐出油路23は、機械ポンプ21の吐出口212とマニュアルバルブ45の導入口49とを接続する。機械ポンプ21から吐出された作動油は、第1吐出油路23を通り、マニュアルバルブ45の導入口49に供給される。
第1吐出油路23に設けられた逆止弁24は、機械ポンプ21からマニュアルバルブ45側への作動油の流れを許容し、マニュアルバルブ45側から機械ポンプ21側への作動油の流れを禁止する。
電動ポンプ30は、ECU55からの通電により回転するモータ31によって駆動される。電動ポンプ30は、オイルパン111に貯留された作動油を、第2吸入油路32を通じて吸入する。電動ポンプ30は、第2吸入油路32に接続された吸入口311から吸入した作動油を電動ポンプ30内で加圧し、吐出口312から第2吐出油路33に吐出する。
第2吐出油路33は、電動ポンプ30の吐出口312と、第1吐出油路23のうち逆止弁24よりもマニュアルバルブ45側の油路とを接続する。電動ポンプ30から吐出された作動油は、第2吐出油路33から第1吐出油路23を通り、マニュアルバルブ45の導入口49に供給される。
第2吐出油路33に設けられた逆止弁34は、電動ポンプ30からマニュアルバルブ45側へ流れる作動油の流れを許容し、マニュアルバルブ45側から電動ポンプ30側への作動油の流れを禁止する。
第1吸入油路22に「第1濾過手段」としての第1ストレーナ71が設けられ、第2吸入油路32に「第2濾過手段」としての第2ストレーナ72が設けられる。
第1ストレーナ71は、オイルパン111から機械ポンプ21に吸入される作動油に含まれる異物を捕捉する。第1ストレーナ71は、ケース73、濾材74、および「異物吸着手段」としての不織布または磁石75を有する。
ケース73は、オイルパン111に連通する作動油入口731と、機械ポンプ21の吸入口211に連通する作動油出口732とを有する。
濾材74は、金属製のメッシュまたは不織布などから構成され、ケース73内に設けられる。濾材74は、ケース73内の空間を作動油入口731側のダーティ流体室734と、作動油出口732側のクリーン流体室735とに仕切る。濾材74は、ダーティ流体室734からクリーン流体室735へ流れる作動油に含まれる異物を捕捉する。濾材74の開口サイズは、後述するリニアソレノイド50〜54のスプールとスリーブとの隙間よりも小さく設定される。濾材74の開口サイズは、例えば数μmに設定される。
ダーティ流体室734内に、不織布または磁石75が設けられている。この不織布または磁石75は、作動油出口732の直下またはその近傍に設けられ、濾材74から取り除かれた異物を吸着する。
一方、第2ストレーナ72は、オイルパン111から電動ポンプ30に吸入される作動油に含まれる異物を捕捉する。第2ストレーナ72は、第1ストレーナ71と略同一の構成であるので、説明を省略する。
「ライン圧制御部」としてのライン圧制御弁40は、パイロット式の圧力調整弁であり、第1吐出油路23の逆止弁24よりもマニュアルバルブ45側から分岐した分路26に接続される。ライン圧制御弁40は、マニュアルバルブ45に供給される作動油の圧力、すなわちライン圧を調整する。ライン圧の目標値は、車両の走行状態に応じて、摩擦要素95〜99の油圧ピストン106〜110を作動させるために必要な値に設定される。ライン圧制御弁40は、例えばエンジン91の負荷が大きいほどライン圧が大きくなるように調整する。
ライン圧制御弁40のスプール44は、スプリング41の付勢力と、第1吐出油路23から分岐した分路26の作動油から受ける力と、図示しない電磁弁が吐出する作動油から受ける力との釣り合いにより移動し、リリーフ口42を開閉する。上記電磁弁が吐出する作動油の圧力は、エンジン91の負荷に応じて増減するように制御される。これにより、機械ポンプ21または電動ポンプ30から吐出された油圧が目標値より高いとき、摩擦要素95〜99およびトルクコンバータ93の動作に余剰となる作動油がリリーフ口42から戻り油路27を通じてオイルパン111へ排出される。
図4は、エンジン回転数Ne[rpm]と、機械ポンプ21の吐出流量Q[l/min]との関係を示すグラフである。ポンプ吐出流量Qは、エンジン回転数が所定値Ne1を超えると、エンジン回転数Neに比例して増加する。
車両の所定の走行状態において、ライン圧を目標値に設定するために必要な機械ポンプ21の吐出流量をQnとする。その吐出流量Qnよりも、機械ポンプ21の吐出流量Qが超えた余剰吐出分が、ライン圧制御弁40のリリーフ流量Qrとなる。リリーフ口42から排出された作動油は戻り油路27を通りオイルパン111に戻される。
また、ライン圧制御弁40の第2リリーフ口43から排出された作動油は、トルクコンバータ制御部112を経由し、トルクコンバータ93に供給される。
車両の運転者により、セレクトレバー113は例えば4つの操作位置に操作される。その4つの操作位置とは、前進走行するための「前進走行レンジ」としてのDレンジ、駐車のためのPレンジ、後進走行するためのRレンジ、動力伝達を遮断するためのNレンジである。マニュアルバルブ45の有するスプール44は、セレクトレバー113に機械的または電気的に接続されており、セレクトレバー113の操作位置に応じて作動する。
セレクトレバー113の操作位置がDレンジにあるとき、マニュアルバルブ45は、第1吐出油路23と前進油路47とを連通し、第1吐出油路23と後進油路48とを遮断する。このとき、第1吐出油路23および第2吐出油路33の作動油が、前進油路47を通じて前進用摩擦要素96〜99に対応したリニアソレノイド51〜54に供給可能となる。なお、前進用摩擦要素96〜99とは、前進油路47を通じて油圧が供給され、前進変速段の成立に関与する摩擦要素である。
また、セレクトレバー113の操作位置がRレンジにあるとき、マニュアルバルブ45は、第1吐出油路23と後進油路48とを連通し、第1吐出油路23と前進油路47とを遮断する。このとき、第1吐出油路23および第2吐出油路33の作動油が、後進油路48を通じて後進用摩擦要素95に対応したリニアソレノイド50に供給可能となる。
セレクトレバー113の操作位置がPレンジまたはNレンジにあるとき、マニュアルバルブ45は、前進油路47および後進油路48と、第1吐出油路23とを遮断する。
前進用摩擦要素96〜99に対応して、リニアソレノイド51〜54は設けられる。前進用摩擦要素96〜99のいずれを係合させるかは、複数の前進変速段毎に決められている。後進走行レンジの成立に関与する摩擦要素95に対応して、リニアソレノイド50は設けられる。
リニアソレノイド50〜54は、吐出圧を連続して変更可能なスプールバルブ式の油圧制御弁である。リニアソレノイド50〜54は、ECU55から供給された指示電流に応じた電磁推力を発生させ、その電磁推力と出力油圧から導入される静油圧との釣り合いにより、吐出圧を制御する。リニアソレノイド50〜54を構成するスプールとそのスプールを摺動可能に収容するスリーブとの間の隙間は、油圧制御の高精度化を目的とした漏洩流量の低減要求から、数十μm以下に設定されている。
リニアソレノイド50〜54は、マニュアルバルブ45から前進油路47または後進油路48を経由して供給された作動油の圧力を調整し、摩擦要素95〜99の油圧ピストン106〜110に供給可能である。リニアソレノイド50〜54から供給される作動油によって油圧ピストン106〜110が作動し、摩擦要素95〜99が係合または開放する。
図2および図3に示すように、切換弁60は、第1位置および第2位置に作動し、油路を切り換える。切換弁60は、第1〜第6ポートを有するスリーブ69と、このスリーブ69の内側に摺動可能に設けられたスプール67とを備えている。
機械ポンプ21の吸入口211と第1ストレーナ71とを接続する第1吸入油路22から分岐した第1分路81が、切換弁60の第1ポート61に接続される。
電動ポンプ30の吸入口311と第2ストレーナ72とを接続する第2吸入油路32から分岐した第2分路82が、切換弁60の第2ポート62に接続される。
電動ポンプ30の吐出口312と逆止弁34とを接続する第2吐出油路33から分岐した第3分路83が、切換弁60の第3ポート63に接続される。
ライン圧制御弁40のリリーフ口42と第1吸入油路22とを接続する戻り油路27から分岐した第4分路84が、切換弁60の第4ポート64に接続される。
また、機械ポンプ21の吐出口212と逆止弁24とを接続する第1吐出油路23から分岐した第5分路85が、切換弁60の第5ポート65に接続される。前進油路47から分岐した第6分路86が、切換弁60の第6ポート66に接続される。なお、第5分路85および第6分路86には、切換弁60に導入される作動油の流量を制限するオリフィス851、861が設けられている。
切換弁60は、第5ポート65及び第6ポート66に導入される油圧と、スプール67を付勢するスプリング68の付勢力との釣り合いにより、第1位置と第2位置とに作動する。切換弁60は、第5分路85から供給される油圧がスプール67をスプリング68側に移動させる力と、第6分路86から供給される油圧がスプール67をスプリング68側に移動させる力との和が、スプール67を第6ポート66側に付勢するスプリング68の付勢力よりも大きいとき、第2位置に作動する。その逆の場合、切換弁60は第1位置に作動する。
図3は、切換弁60が第2位置に作動している状態を示している。この場合、切換弁60は、第1ポート61と第3ポート63とを遮断し、第2ポート62と第4ポート64とを連通する。第4分路84から第2分路82へ作動油が流れると、第2ストレーナ72の濾材74に捕捉された異物が、濾材74から取り除かれ、ダーティ流体室734に設けられた不織布または磁石75に吸着する。
これに対し、切換弁60は、第1位置に作動している場合、第1ポート61と第3ポート63とを連通し、第2ポート62と第4ポート64とを遮断する。第3分路83から第1分路81へ作動油が流れると、第1ストレーナ71の濾材74に捕捉された異物が、濾材74から取り除かれ、ダーティ流体室734に設けられた不織布または磁石75に吸着する。
第4分路84には、「流量制限手段」としてのオリフィス841が設けられている。このオリフィス841は、摩擦要素95〜99およびトルクコンバータ93の動作に余剰となった作動油が、ライン圧制御弁40から第4分路84を流れる流量を制限する。オリフィス841の開口断面積は、第4分路84から第2分路82を通じて第2ストレーナ72に流入する作動油の動圧によって第2ストレーナ72の濾材74が破損しないよう、作動油の流量を制限可能な大きさに設定される。なお、オリフィス841は、第2分路82に設けてもよい。
次に、本実施形態の油圧供給装置10の動作について、図5を参照して説明する。
セレクトレバー113によりDレンジが選択され、エンジン91が稼働しているとき、機械ポンプ21はエンジン91とともに動作しており、電動ポンプ30は停止している。このとき、機械ポンプ21の吐出圧が第5分路85から切換弁60に導入され、且つ、Dレンジ圧が第6分路86から切換弁60に導入されるので、切換弁60は第2位置に作動する。機械ポンプ21から吐出され、摩擦要素95〜99またはトルクコンバータ93の動作に余剰となった作動油が第4分路84から第2分路82を通り、第2ストレーナ72を再生する。
Dレンジが選択され、アイドリングストップによりエンジン91が停止しているとき、機械ポンプ21も停止している。ECU55は、アイドリングストップによりエンジン91が停止する前に、電動ポンプ30を駆動する。このため、電動ポンプ30の吐出圧により前進用摩擦要素96〜99の油圧が維持される。このとき、第5分路85の油圧は低下するが、第6分路86のDレンジ圧が切換弁60に導入されるので、切換弁60は第2位置に作動する。この場合、電動ポンプ30の吐出圧は、前進用摩擦要素96〜99の係合圧力保持に使用される。このため、前進用摩擦要素96〜99またはトルクコンバータ93の動作に余剰となる作動油は少ないので、第2ストレーナ72の再生はされない。
Dレンジ以外のP,R,Nレンジが選択され、エンジン91が稼働しているとき、機械ポンプ21はエンジン91とともに動作しており、電動ポンプ30は停止している。このとき、第6分路86のDレンジ圧は低下するが、第5分路85の機械ポンプ21の吐出圧が切換弁60に導入されるので、切換弁60は第2位置に作動する。機械ポンプ21から吐出され、摩擦要素95〜99またはトルクコンバータ93の動作に余剰となった作動油が第4分路84から第2分路82を通り、第2ストレーナ72を再生する。
Dレンジ以外のP,R,Nレンジが選択され、エンジン91が停止しているとき、機械ポンプ21も停止している。このとき、第5分路85及び第6分路86の油圧が低下すると、切換弁60は第1位置に作動する。この場合、ECU55が電動ポンプ30を駆動すると、電動ポンプ30から第2吐出油路33に吐出された作動油が第3分路83から第1分路81を通り、第1ストレーナ71を再生する。このとき、ECU55は、必要に応じてライン圧制御弁40を閉弁状態に制御する。
ECU55が電動ポンプ30を駆動するのは、第1ストレーナ71の再生時に限られる。ECU55は、例えば機械ポンプ21が所定時間以上動作したとき、或いは、第1吸入油路22または第1吐出油路23を流れる作動油の流量が低下したことを図示しない流量センサによって検出したとき、第1ストレーナ71の再生を実行する。
ECU55は、第1ストレーナ71の再生が終了したとき、および、第1ストレーナ71の再生を必要としないとき、電動ポンプ30への通電を停止する。これにより、電動ポンプ30の駆動に消費される燃費が低減される。
第1実施形態では、以下の作用効果を奏する。
(1)第1実施形態では、切換弁60が第1位置に作動すると、電動ポンプ30から吐出された作動油が第3分路83および第1分路81を通り、第1ストレーナ71に流入する。これにより、第1ストレーナ71が捕獲した異物が濾材74から取り除かれ、第1ストレーナ71が再生される。
一方、切換弁60が第2位置に作動すると、摩擦要素95〜99またはトルクコンバータ93の動作に余剰となった作動油が第4分路84および第2分路82を通り、第2ストレーナ72に流入する。これにより、第2ストレーナ72が捕獲した異物が濾材74から取り除かれ、第2ストレーナ72が再生される。したがって、油圧供給装置10は、第1ストレーナ71と第2ストレーナ72の双方の濾材74の目詰まりを抑制することができる。
(2)油圧供給装置10は、エンジン91により機械ポンプ21が動作しているとき、摩擦要素95〜99またはトルクコンバータ93の動作に余剰となった作動油によって第2ストレーナ72を再生するので、従来と同じ燃費で第2ストレーナ72を再生することができる。また、油圧供給装置10は、エンジン91により機械ポンプ21が動作しているときであっても、摩擦要素95〜99またはトルクコンバータ93の動作に余剰となる作動油が排出されないときには、第2ストレーナ72の再生を行わないので、本来の自動変速機の機能を損うことがない。
(3)第1実施形態では、切換弁60は、Dレンジが選択され、エンジン91が停止するアイドルストップ時に、前進油路47から分岐した第6分路86の油圧により第2位置に作動する。これにより、油圧供給装置10は、アイドリングストップ時に電動ポンプ30が吐出する作動油が第1ストレーナ71の再生に使用されることがない。したがって、アイドリングストップ時に前進用摩擦要素96〜99に供給される油圧を維持することができる。
(4)第1実施形態では、切換弁60は、Dレンジ以外のレンジが選択され、且つ、エンジン91が停止しているとき、第1位置に作動する。この場合、第1ストレーナ71の再生が必要なときにのみECU55が電動ポンプ30を駆動することで、電動ポンプ30の駆動に消費される燃費を低減することができる。
(5)第1実施形態では、機械ポンプ21が吐出する作動油の油圧を切換弁60に導入する第5分路85と、前進用摩擦要素96〜99に供給される作動油の油圧を切換弁60に導入する第6分路86を備える。切換弁60は、第5分路85及び第6分路86の少なくともいずれか一方の油圧が所定圧よりも大きいとき第2位置に作動し、第5分路85および第6分路86の油圧が所定圧よりも小さいとき第1位置に作動する。これにより、切換弁60の切り換えを制御するためのECUなどを設けることなく、簡素な構成で切換弁60の動作を制御することができる。
(6)第1実施形態では、第4分路84にオリフィス841を設けることで、摩擦要素95〜99またはトルクコンバータ93の動作に余剰となった作動油の流量が増加したとき、第2ストレーナ72の濾材74等が作動油の動圧によって破損することを防ぐことができる。
(7)第1実施形態では、第1ストレーナ71および第2ストレーナ72は、濾材74から取り除かれた異物を不織布または磁石75によって吸着する。これにより、第1ストレーナ71および第2ストレーナ72の再生で濾材74から取り除かれた異物が、再び作動油に放出されて濾材74に捕捉されることが防がれる。
(第2実施形態)
本発明の第2実施形態を図6に示す。以下、複数の実施形態において、上述した第1実施形態と実質的に同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
第2実施形態では、第5分路85および第6分路86が設けられていない。その代り、第2吐出油路33の逆止弁34よりもマニュアルバルブ45側の油路と、切換弁60の第6ポート66とを接続する第8分路88が設けられている。なお、第8分路88は、第1吐出油路23の逆止弁24よりもマニュアルバルブ45側の油路と、切換弁60の第6ポート66とを接続するように構成してもよい。
本実施形態の切換弁60には、第5ポート65が設けられていない。切換弁60は、6ポートに導入される油圧と、スプール67を付勢するスプリング68の付勢力との釣り合いにより、第1位置と第2位置とに作動する。切換弁60は、第8分路88から供給される油圧がスプール67をスプリング68側に移動させる力が、スプール67を第6ポート66側に付勢するスプリング68の付勢力よりも大きいとき、第2位置に作動する。その逆の場合、切換弁60は第1位置に作動する。なお、第8分路88には、切換弁60に導入する作動油の流量を制限するオリフィス881が設けられている。
第8分路88に油圧ソレノイド11が設けられている。油圧ソレノイド11は、ECU55からの通電により、A位置及びB位置に作動する。油圧ソレノイド11は、B位置に作動するとき、第8分路88の作動油の流れを許容する。油圧ソレノイド11は、A位置に作動するとき、第8分路88の作動油の流れを遮断する。
ECU55は、Dレンジが選択されているとき、又は、エンジン91が稼働しているとき、油圧ソレノイド11をB位置に作動する。これにより、機械ポンプ21または電動ポンプ30が吐出する作動油の油圧が第8分路88を流れ、切換弁60に導入される。これにより、切換弁60は第2位置に作動する。この場合、摩擦要素95〜99およびトルクコンバータ93の動作に余剰となる作動油が第4分路84を流れると、第2ストレーナ72が再生される。
一方、ECU55は、Dレンジ以外のレンジが選択され、且つ、エンジン91が停止しているとき、油圧ソレノイド11をA位置に作動する。これにより、第8分路88の作動油の流れが遮断され、第8分路88の油圧が低下すると、切換弁60は第1位置に作動する。この場合、ECU55が電動ポンプ30を駆動すると、第1ストレーナ71が再生される。
第2実施形態では、第5分路85および第6分路86を備えることなく、第8分路88および油圧ソレノイド11を備えた簡素な構成で、切換弁60の切り換えを制御することができる。
(第3実施形態)
本発明の第3実施形態を図7に示す。第3実施形態では、第4分路84がトルクコンバータ制御部112に接続されている。トルクコンバータ93の制御に余剰となった作動油は、第4分路84を通り、切換弁60の第4ポート64に流入する。
第3実施形態では、油圧供給装置10は、エンジン91により機械ポンプ21が動作しているとき、トルクコンバータ93の制御に余剰となった作動油によって第2ストレーナ72を再生するので、従来と同じ燃費で第2ストレーナ72を再生することができる。また、油圧供給装置10は、エンジン91により機械ポンプ21が動作しているときであっても、トルクコンバータ93の制御に余剰となる作動油が排出されないときには、第2ストレーナ72の再生を行わないので、本来の自動変速機の機能を損うことがない。
(第4実施形態)
本発明の第4実施形態を図8に示す。第4実施形態では、上記第1〜第3実施形態で示した第1ストレーナと第2ストレーナとが一体で構成されている。第4実施形態のストレーナ700は、ケース73、隔壁78、濾材74、および不織布または磁石75を有する。
ケース73は、オイルパン111に連通する第1、第2作動油入口701、702と、機械ポンプ21の吸入口211に連通する第1作動油出口703と、電動ポンプ30の吸入口311に連通する第2作動油出口704とを有する。
濾材74は、金属製のメッシュまたは不織布などから構成され、ケース73内の空間を作動油入口側のダーティ流体室705と、作動油出口703、704側のクリーン流体室706、707とに仕切る。
隔壁78は、クリーン流体室を第1クリーン流体室706と第2クリーン流体室707とに仕切り、第1クリーン流体室706と第2クリーン流体室707との間の作動油の流通を遮断する。
第1作動油出口703の直下またはその近傍に位置するダーティ流体室705に、不織布または磁石75が設けられ、第2作動油出口704の直下またはその近傍に位置するダーティ流体室705に、不織布または磁石75が設けられる。不織布または磁石75は、濾材74から取り除かれた異物を吸着する。
第4実施形態では、ストレーナ700の第1クリーン流体室706と第2クリーン流体室707との間に隔壁78を設けることで、複数のストレーナを一体に構成することが可能となり、ストレーナ700の構成を簡素にすることができる。
(他の実施形態)
上述した第1実施形態では、電動ポンプは、アイドリングストップによりエンジンが停止する前に駆動し、前進用摩擦要素の油圧を維持した。これに対し、他の実施形態では、電動ポンプは、アイドリングストップによりエンジンが停止する前に駆動し、発進用摩擦要素の油圧を維持するようにしてもよい。なお、発進用摩擦要素とは、車両が発進するときに油圧が供給され、発進用の変速段の成立に関与する摩擦要素をいう。例えば図2、図6〜図8において、発進用摩擦要素は、摩擦要素95〜99のいずれか一つか、あるいは摩擦要素95〜99のいくつか複数個の場合もあり得る。他の実施形態の場合には、第1実施形態における第6分路は廃止され、その代り、発進用摩擦要素の油圧を切換弁の第6ポートに導入する第7分路が設置される。より具体的には、前進摩擦要素が1つの場合には、当該発進用摩擦要素への印加圧力が支配する部位(さらに具体的には、例えば発進用摩擦要素が、摩擦要素99である場合には、リニアソレノイド54と摩擦要素99との間の連通路)から、切換弁60の第6ポートへの連通路が、「第7分路」に相当する。また、発進用摩擦要素が複数個である場合には、それらの内の1つの摩擦要素への印加圧力が支配する部位から、切換弁60の第6ポートへの連通路が、「第7分路」に相当する。
本発明の他の実施形態では、自動変速機は、遊星歯車式有段変速機に限らず、例えば平行歯車式有段変速機、摩擦式無段変速機、油圧機械式無段変速機および歯車式無段変速機などであってもよい。
本発明の他の実施形態では、油圧ピストンは、例えば、ベルト式無段変速機の溝幅可変プーリを作動させる油圧シリンダ等、他の形式のものであってもよい。
本発明の他の実施形態では、ライン圧制御弁は、パイロット式の圧力調整弁に限らず、例えば直動式であってもよい。
本発明の他の実施形態では、摩擦要素の油圧ピストンに供給する作動油を制御する弁は、リニアソレノイド等の直動式バルブに限らず、パイロット式バルブであってもよい。また、リニアソレノイドは、電磁式駆動部を有するものに限らず、例えば電動式駆動部を有するものであってもよい。
本発明の他の実施形態では、自動変速機は、図1に示すような縦置型に限らず、横置型のものであってもよい。また、自動変速機は、トルクコンバータが無い形式のものであってもよい。
このように本発明は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態に適用可能である。
10・・・油圧供給装置
21・・・機械ポンプ
30・・・電動ポンプ
40・・・ライン圧制御弁(油圧制御部)
60・・・切換弁(切換手段)
71・・・第1ストレーナ(第1濾過手段)
72・・・第2ストレーナ(第2濾過手段)
90・・・自動変速機
95〜99・・・摩擦要素
112・・・トルクコンバータ制御部(油圧制御部)

Claims (15)

  1. 自動変速機(90)の摩擦要素(95〜99)またはトルクコンバータ(93)に作動油貯留部(111)から汲み上げた作動油を供給する油圧供給装置(10)であって、
    前記摩擦要素または前記トルクコンバータに供給される作動油の油圧を制御する油圧制御部(40,112)と、
    エンジン(91)によって駆動され、前記作動油貯留部の作動油を吸入口(211)から吸入し、吐出口(212)から前記油圧制御部に吐出する機械ポンプ(21)と、
    電動機(30)によって駆動され、前記作動油貯留部の作動油を吸入口(311)から吸入し、吐出口(312)から前記油圧制御部に吐出する電動ポンプ(30)と、
    前記作動油貯留部から前記機械ポンプの吸入口に吸入される作動油に含まれる異物を捕捉する第1濾過手段(71)と、
    前記作動油貯留部から前記電動ポンプの吸入口に吸入される作動油に含まれる異物を捕捉する第2濾過手段(72)と、
    前記機械ポンプの吸入口と前記第1濾過手段とを接続する油路(22)から分岐した第1分路(81)と、
    前記電動ポンプの吸入口と前記第2濾過手段とを接続する油路(32)から分岐した第2分路(82)と、
    前記電動ポンプの吐出口と前記油圧制御部とを接続する油路(33)から分岐した第3分路(83)と、
    前記摩擦要素または前記トルクコンバータの動作に余剰となった作動油を排出する第4分路(84)と、
    前記第1濾過手段を再生するとき前記第1分路と前記第3分路とを連通し且つ前記第2分路と前記第4分路とを遮断する第1位置に作動し、前記第2濾過手段を再生するとき前記第2分路と前記第4分路とを連通し且つ前記第1分路と前記第3分路とを遮断する第2位置に作動する切換手段(60)と、を備えることを特徴とする油圧供給装置。
  2. 運転者により操作され、前記自動変速機のシフトレンジを選択するレンジ選択手段(113,45)を備え、
    前記切換手段は、
    前記レンジ選択手段により前進走行レンジが選択されているとき、前記第2位置に作動し、
    前記レンジ選択手段により前進走行レンジ以外のシフトレンジが選択され、且つ、前記内燃機械が稼働しているとき、前記第2位置に作動し、
    前記レンジ選択手段により前進走行レンジ以外のシフトレンジが選択され、且つ、前記内燃機械が停止しているとき、前記第1位置に作動することを特徴とする請求項1に記載の油圧供給装置。
  3. 前記電動ポンプは、前記第1濾過手段を再生するとき、前記レンジ選択手段により前進走行レンジ以外のシフトレンジが選択され、且つ、前記エンジンが停止しているときに駆動することを特徴とする請求項2に記載の油圧供給装置。
  4. 前記機械ポンプから前記油圧制御部へ吐出される作動油の油圧を前記切換手段に導入する第5分路(85)と、
    前記レンジ選択手段により前進走行レンジが選択されたとき油圧が供給される前進用摩擦要素(96〜99)の油圧を前記切換手段に導入する第6分路(86)と、を備え、
    前記電動ポンプは、前記レンジ選択手段により前進走行レンジが選択され且つ車速が所定値以下のときに前記エンジンを停止するアイドリングストップが実行されるとき、前記前進用摩擦要素に油圧を供給し、
    前記切換手段は、
    前記第5分路及び前記第6分路の少なくともいずれか一方の油圧が所定圧よりも大きいとき、前記第2位置に作動し、
    前記第5分路および前記第6分路の油圧が所定圧よりも小さいとき、前記第1位置に作動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の油圧供給装置。
  5. 前記機械ポンプから前記油圧制御部へ吐出される作動油の油圧を前記切換手段に導入する第5分路と、
    前記レンジ選択手段により前進走行レンジが選択され、車両が発進するときに油圧が供給される発進用摩擦要素の油圧を前記切換手段に導入する第7分路と、を備え、
    前記電動ポンプは、前記レンジ選択手段により前進走行レンジが選択され且つ車速が所定値以下のときに前記エンジンを停止するアイドリングストップが実行されたとき、前記発進用摩擦要素に油圧を供給し、
    前記切換手段は、
    前記第5分路及び前記第7分路の少なくともいずれか一方の油圧が所定圧よりも大きいとき、前記第2位置に作動し、
    前記第5分路および前記第7分路の油圧が所定圧よりも小さいとき、前記第1位置に作動することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の油圧供給装置。
  6. 前記機械ポンプまたは前記電動ポンプから前記油圧制御部へ吐出される作動油を前記切換手段に導入する第8分路(88)と、
    前記第8分路を流れる作動油の流れを制御することで、前記切換手段を前記第1位置または前記第2位置に作動することの可能な油圧ソレノイド(11)と、を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の油圧供給装置。
  7. 前記油圧制御部は、前記摩擦要素に供給される作動油の油圧を制御するライン圧制御部(40)を有し、
    前記摩擦要素の動作に余剰となった作動油が前記ライン圧制御部から前記第4分路に排出されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の油圧供給装置。
  8. 前記油圧制御部は、前記トルクコンバータに供給される作動油の油圧を制御するトルクコンバータ制御部(112)を有し、
    前記トルクコンバータの動作に余剰となった作動油が前記トルクコンバータ制御部から第4分路に排出されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の油圧供給装置。
  9. 前記第4分路から前記切換手段および前記第2分路を経由して前記第2濾過手段に流れる作動油の流量を制限する流量制限手段(841)を備えることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の油圧供給装置。
  10. 前記第1濾過手段および前記第2濾過手段の少なくとも一方は、
    クリーン流体室(735,706,707)およびダーティ流体室(734,705)を有するケース(73)と、
    前記ケースの前記ダーティ流体室側に設けられ、前記作動油貯留部に連通する作動油入口(731,701,702)と、
    前記ケースの前記クリーン流体室側に設けられ、前記機械ポンプの吸入口または前記電動ポンプの吸入口に連通する作動油出口(732,703,704)と、
    前記クリーン流体室と前記ダーティ流体室との間に設けられた濾材(74)と、
    前記ダーティ流体室に設けられ、前記濾材から取り除かれた異物を吸着する異物吸着手段(75)と、を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の油圧供給装置。
  11. 前記第1濾過手段および前記第2濾過手段は、一体で構成され、
    第1クリーン流体室(706)、第2クリーン流体室(707)およびダーティ流体室を有するケースと、
    前記第1クリーン流体室と前記第2クリーン流体室との間の作動油の流通を遮断する隔壁(78)と、
    前記ケースの前記ダーティ流体室側に設けられ、前記作動油貯留部に連通する作動油入口(701,702)と、
    前記ケースの前記第1クリーン流体室側に設けられ、前記機械ポンプの吸入口に連通する第1作動油出口(703)と、
    前記ケースの前記第2クリーン流体室側に設けられ、前記電動ポンプの吸入口に連通する第2作動油出口(704)と、
    前記第1クリーン流体室と前記ダーティ流体室との間、および前記第2クリーン流体室と前記ダーティ流体室との間に設けられた濾材(74)と、を有することを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の油圧供給装置。
  12. 前記第1濾過手段および前記第2濾過手段は、前記ダーティ流体室に設けられ、濾材から取り除かれた異物を吸着する異物吸着手段(75)を有することを特徴とする請求項11に記載の油圧供給装置。
  13. 前記異物吸着手段は磁石であることを特徴とする請求項10または12に記載の油圧供給装置。
  14. 前記異物吸着手段は不織布であることを特徴とする請求項10または12に記載の油圧供給装置。
  15. 前記油圧供給装置は、前記レンジ選択手段により前進走行レンジが選択され且つ車速が所定値以下のとき前記エンジンを停止するアイドリングストップシステムを備えた車両に適用され、
    前記電動ポンプは、前記アイドリングストップシステムによって前記エンジンが停止する前に駆動を開始することを特徴とする請求項1〜14のいずれか一項に記載の油圧供給装置。
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