JP2010261508A - オイルポンプ油圧回路 - Google Patents
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【課題】並列に配置されたメインポンプ及びサブポンプを備えて油圧作動部などにオイルを供給するためのオイルポンプ油圧回路において空気を巻き込んだオイルが油圧作動部を含んだ経路で循環しないようにする。
【解決手段】低温化により開弁したクーラバイパスバルブ38を介してクーラバイパス還流路40から戻されるオイルは、サブポンプ12のみが吸引できる油路12aに戻されるので、空気混入状態のオイルがロックアップメイン油路10eに流入してしまう可能性は非常に低い。他のルートからロックアップメイン油路10eに流入したとしても潤滑要素32を流れる際、オイルパン18に戻された際に空気を分離できる。したがって空気混入状態のオイルがロックアップクラッチ4を含むトルクコンバータ2に循環しないようにすることができ、トルクコンバータ2の作動異常を生じない。
【選択図】図1
【解決手段】低温化により開弁したクーラバイパスバルブ38を介してクーラバイパス還流路40から戻されるオイルは、サブポンプ12のみが吸引できる油路12aに戻されるので、空気混入状態のオイルがロックアップメイン油路10eに流入してしまう可能性は非常に低い。他のルートからロックアップメイン油路10eに流入したとしても潤滑要素32を流れる際、オイルパン18に戻された際に空気を分離できる。したがって空気混入状態のオイルがロックアップクラッチ4を含むトルクコンバータ2に循環しないようにすることができ、トルクコンバータ2の作動異常を生じない。
【選択図】図1
Description
本発明は、並列に配置されたメインポンプ及びサブポンプを備えて油圧作動部などにオイルを供給するためのオイルポンプ油圧回路に関する。
車両に備えられている変速機のオイルポンプ油圧回路においては、レギュレータバルブなどの調圧弁から排出される余剰オイルや作動油として使用された後のオイルは、潤滑要素に対する潤滑油として使用されている(例えば特許文献1,2参照)。
そして潤滑油として用いられないオイルは、特許文献1ではストレーナを介してオイルパンに戻されている。
特許文献2では、潤滑油として用いられないオイルは、オイルポンプの吸入ポートとストレーナとの間の吸入油路に戻すことで、オイルポンプが空気を吸入しないようにしている。
特許文献2では、潤滑油として用いられないオイルは、オイルポンプの吸入ポートとストレーナとの間の吸入油路に戻すことで、オイルポンプが空気を吸入しないようにしている。
低温時においてはオイルが高粘性となることで潤滑要素側での流動抵抗が高くなり、余剰オイルや使用後のオイルを潤滑要素に導入する部位にて油圧が高圧化する。このため前記特許文献1,2では、オイルクーラバイパス弁が開弁することでオイルパンへ余剰オイルや使用後のオイルを排出している。
しかし前記特許文献1のごとく高圧化した余剰オイルや使用後のオイルをオイルパンに戻すと、オイルパンにオイルが噴出することでオイルが空気を巻き込みオイルパンを泡立てる。このことによりオイルポンプが空気を吸い込むことになるので、空気が混入したオイルが油圧作動部に供給されることで、エアレーション現象などを生じて、その作動に支障を来すおそれがある。
これを防止するために、前述したごとく前記特許文献2では、オイルパンにオイルが噴出しないようにオイルポンプの吸入ポートとストレーナとの間の吸入油路に戻しているが、単にオイル吸入ポートに戻したのでは、このような噴出以外の理由により、オイルが空気を巻き込んでいた場合に、問題を生じるおそれがある。
すなわち前記特許文献2の場合は、戻されたオイルがオイルパンに排出されずに直接オイルポンプに吸い込まれるので、空気を巻き込んでしまったオイルがオイルポンプとトルクコンバータなどの油圧作動部との間で循環を繰り返し、作動異常を継続するおそれがある。
本発明は、オイルポンプ油圧回路において上述した空気を巻き込んだオイルが油圧作動部を含んだ経路で循環しないようにすることを目的とするものである。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用・効果について記載する。
請求項1に記載のオイルポンプ油圧回路は、並列に配置され、油圧系の低圧側からオイルを吸引し高圧化して吐出するメインポンプ及びサブポンプと、前記メインポンプから吐出されかつ調圧された後に油圧作動部側にオイルを供給するメイン油路が低油圧状態となっている場合に、前記サブポンプから吐出されかつ調圧されたオイルをメイン油路に供給する油圧安定化手段と、前記調圧により余剰オイルとして放出されたオイル及び前記油圧作動部の作動に伴い排出されたオイルを他のオイル必要部位に再供給する再供給油路と、前記再供給油路に設けられて、前記他のオイル必要部位に対して再供給する際に過剰となるオイルを、前記低圧側に戻す過剰オイル還流機構とを備えると共に、前記過剰オイル還流機構による過剰オイル還流位置は、前記サブポンプのみが吸引できる位置に設定されていることを特徴とする。
請求項1に記載のオイルポンプ油圧回路は、並列に配置され、油圧系の低圧側からオイルを吸引し高圧化して吐出するメインポンプ及びサブポンプと、前記メインポンプから吐出されかつ調圧された後に油圧作動部側にオイルを供給するメイン油路が低油圧状態となっている場合に、前記サブポンプから吐出されかつ調圧されたオイルをメイン油路に供給する油圧安定化手段と、前記調圧により余剰オイルとして放出されたオイル及び前記油圧作動部の作動に伴い排出されたオイルを他のオイル必要部位に再供給する再供給油路と、前記再供給油路に設けられて、前記他のオイル必要部位に対して再供給する際に過剰となるオイルを、前記低圧側に戻す過剰オイル還流機構とを備えると共に、前記過剰オイル還流機構による過剰オイル還流位置は、前記サブポンプのみが吸引できる位置に設定されていることを特徴とする。
上述したごとく過剰オイル還流機構による過剰オイル還流位置はサブポンプのみが吸引できる位置に設定されている。
メインポンプ及びサブポンプが、油圧系の低圧側から空気混入状態のオイルを吸い込んだ場合に、その吸い込み直後において、メインポンプから吐出されたオイルは一旦、油圧作動部側に流れる。その後に前記余剰オイル及び油圧作動部から排出されたオイルは、再供給油路により他のオイル必要部位に再供給される。
メインポンプ及びサブポンプが、油圧系の低圧側から空気混入状態のオイルを吸い込んだ場合に、その吸い込み直後において、メインポンプから吐出されたオイルは一旦、油圧作動部側に流れる。その後に前記余剰オイル及び油圧作動部から排出されたオイルは、再供給油路により他のオイル必要部位に再供給される。
オイル温度が十分に高くて前記他のオイル必要部位での流動抵抗が低いことなどにより再供給の油量が過剰とならなければ、前記他のオイル必要部位を流れた後に、空気混入状態のオイルは油圧系の低圧側に戻される。
したがって、他のオイル必要部位を流れる間に、あるいは油圧系の低圧側に戻された時に空気を分離できる。このことにより空気を巻き込んだオイルが油圧作動部に循環しないようにすることができる。
一方、オイルの温度が低くて他のオイル必要部位での流動抵抗が高いことなどにより、再供給の油量が過剰となると、空気混入状態のオイルとしては、上述のごとく他のオイル必要部位に流れるオイル以外に、過剰オイル還流機構によって油圧系の低圧側に戻されるオイルが生じる。
しかし過剰オイル還流機構から戻される位置はサブポンプのみが吸引できる位置に設定されている。このため過剰オイル還流機構により油圧系の低圧側に戻されるオイルはメインポンプ側に吸引されることはない。
このように空気混入状態のオイルはサブポンプに吸引されることになるが、サブポンプから吐出されかつ調圧されたオイルは、油圧安定化手段により、メイン油路が低油圧状態となっている場合に限ってメイン油路に供給するものである。
このように特別な状況下にて、サブポンプからのオイルがメイン油路に供給されるものであるため、空気混入状態のオイルがメイン油路に流入してしまう可能性は低い。特にオイルの温度が低い場合には、メイン油路が低油圧状態となる可能性も低いことから、空気混入状態のオイルがメイン油路に流入してしまう可能性は非常に低いものとなる。
例え、空気混入状態のオイルがメイン油路に流入したとしても、上述したごとく他のオイル必要部位を流れる際、あるいは油圧系の低圧側に戻された際に空気を分離できる。
したがってオイルが空気混入状態となって過剰オイル還流機構から低圧側に戻されても、そのオイルの循環は、油圧作動部を含まない経路での循環となる。
したがってオイルが空気混入状態となって過剰オイル還流機構から低圧側に戻されても、そのオイルの循環は、油圧作動部を含まない経路での循環となる。
このことにより、オイルポンプ油圧回路において空気を巻き込んだオイルが油圧作動部を含んだ経路で循環しないようにすることができる。
請求項2に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項1に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記過剰オイル還流機構による過剰オイル還流位置は、前記サブポンプに対する専用の吸引油路に設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項1に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記過剰オイル還流機構による過剰オイル還流位置は、前記サブポンプに対する専用の吸引油路に設定されていることを特徴とする。
このように過剰オイル還流機構による過剰オイル還流位置は、サブポンプに対する専用の吸引油路に設定されていることから、前記請求項1にて述べたと同様の作用が生じることにより、オイルポンプ油圧回路において空気を巻き込んだオイルが油圧作動部を含んだ経路で循環しないようにすることができる。
請求項3に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項1又は2に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記他のオイル必要部位は潤滑要素であることを特徴とする。
このように再供給油路により余剰オイルとしてのオイル及び油圧作動部から排出されたオイルが再供給される前記他のオイル必要部位としては潤滑要素を挙げることができる。
このように再供給油路により余剰オイルとしてのオイル及び油圧作動部から排出されたオイルが再供給される前記他のオイル必要部位としては潤滑要素を挙げることができる。
請求項4に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項1〜3のいずれか一項に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記再供給油路は、オイルクーラを介して前記他のオイル必要部位にオイルを再供給することを特徴とする。
このようにオイルクーラを再供給油路から前記他のオイル必要部位に至る位置に配置することにより、油圧作動部から高温状態にて排出されたオイルを冷却することができる。このことにより、前記他のオイル必要部位を冷却したり、オイルの劣化を防止したりすることができる。
請求項5に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項1〜4のいずれか一項に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記過剰オイル還流機構は、前記再供給油路から分岐して前記低圧側にオイルを還流させる還流油路と、この還流油路に設けられて前記再供給されるオイルが過剰である時に開弁するバイパス弁とを備えたことを特徴とする。
このように過剰オイル還流機構を構成することにより、オイル過剰時にバイパス弁を開弁してオイルをサブポンプのみが吸引できるように還流させることができる。
請求項6に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項5に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記バイパス弁は前記再供給されるオイルが低温時あるいは過大油圧時に開弁することを特徴とする。
請求項6に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項5に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記バイパス弁は前記再供給されるオイルが低温時あるいは過大油圧時に開弁することを特徴とする。
バイパス弁は低温時あるいは過大油圧時に開弁することにより、メインポンプやサブポンプに過大な負荷をかけることなくオイルを循環させ、かつ空気を巻き込んだオイルが油圧作動部を含んだ経路で循環しないようにすることができる。
請求項7に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項1〜6のいずれか一項に記載のオイルポンプ油圧回路において、このオイルポンプ油圧回路は、内燃機関を搭載した車両の変速機に対する油圧制御装置に用いられるものであることを特徴とする。
変速機に対する油圧制御装置に用いられるオイルポンプ油圧回路の場合において、車両走行に影響する変速機の油圧作動部に空気を巻き込んだオイルが循環しないようにできるので、円滑な車両走行が可能となる。
請求項8に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項7に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記変速機は、ロックアップクラッチ付き流体伝動機構を備え、前記油圧作動部として前記ロックアップクラッチが含まれることを特徴とする。
このように油圧作動部としてロックアップクラッチが含まれる場合には、空気を巻き込んだオイルがロックアップクラッチの係合や解放に影響することを防止することができる。
請求項9に記載のオイルポンプ油圧回路では、請求項8に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記流体伝動機構は、トルクコンバータであることを特徴とする。
このように流体伝動機構としては、トルクコンバータを挙げることができる。
このように流体伝動機構としては、トルクコンバータを挙げることができる。
[実施の形態1]
図1は上述した発明が適用されたオイルポンプ油圧回路の構成を表すブロック図である。このオイルポンプ油圧回路は、内燃機関を搭載した車両の変速機に対する油圧制御装置に用いられるものである。尚、ここでは変速機としてはトルクコンバータ(流体伝動機構に相当)2を備えたベルト式無段変速機が用いられている。トルクコンバータ2にはロックアップクラッチ4が備えられて、トルクコンバータ2の入力側のクランク軸6と出力側のタービン軸8との間の直接係合とその解放とを可能としている。すなわちトルクコンバータ2はロックアップクラッチ付き流体伝動機構として構成されている。
図1は上述した発明が適用されたオイルポンプ油圧回路の構成を表すブロック図である。このオイルポンプ油圧回路は、内燃機関を搭載した車両の変速機に対する油圧制御装置に用いられるものである。尚、ここでは変速機としてはトルクコンバータ(流体伝動機構に相当)2を備えたベルト式無段変速機が用いられている。トルクコンバータ2にはロックアップクラッチ4が備えられて、トルクコンバータ2の入力側のクランク軸6と出力側のタービン軸8との間の直接係合とその解放とを可能としている。すなわちトルクコンバータ2はロックアップクラッチ付き流体伝動機構として構成されている。
オイルポンプ油圧回路は、オイルポンプとしてメインポンプ10とサブポンプ12とを備えている。これらのオイルポンプ10,12は、共に内燃機関が出力する回転駆動力により駆動される。あるいは共に電動モータにて駆動される構成でも良いし、一方が内燃機関により駆動され、他方が電動モータにより駆動されても良い。
オイルポンプ10,12の吸引側の油路10a,12aは、ストレーナ14に至る途中で共通の油路16となり、オイルパン18に接続される。
内燃機関の始動に伴いオイルポンプ10,12が駆動されると、オイルパン18からストレーナ14を介してオイルが吸引される。オイルは共通の油路16から各吸引側の油路10a,12aに分流し、それぞれの吸引口10b,12bからオイルポンプ10,12内に吸引される。そしてオイルポンプ10,12内にて高圧化されたオイルが作動油として吐出側の油路10c,12cに吐出される。
内燃機関の始動に伴いオイルポンプ10,12が駆動されると、オイルパン18からストレーナ14を介してオイルが吸引される。オイルは共通の油路16から各吸引側の油路10a,12aに分流し、それぞれの吸引口10b,12bからオイルポンプ10,12内に吸引される。そしてオイルポンプ10,12内にて高圧化されたオイルが作動油として吐出側の油路10c,12cに吐出される。
メインポンプ10からメイン油路10cに吐出されたオイルは、一部はライン圧系、すなわちベルト式無段変速機のシーブピストンや前後進切換装置などのクラッチに対して、ライン圧PLとして供給される。
更にメインポンプ10からメイン油路10cに吐出されたオイルは、ロックアップ用油路10dにより図1に示したロックアップ回路20に供給される。
このロックアップ用油路10dに供給されたメインポンプ10からのオイルは、ライン圧を設定しているプライマリレギュレータ22を介してロックアップメイン油路10eに排出される。このロックアップメイン油路10eの油圧はセカンダリレギュレータ24によりセカンダリ圧PL2として設定されている。尚、プライマリレギュレータ22はスプリングと共にスプールを付勢するプライマリレギュレータ用リニアソレノイドバルブSLTからの圧力信号によってライン圧PLを制御している。セカンダリレギュレータ24はスプリングと共にスプールを付勢するセカンダリレギュレータ用ソレノイドバルブSMからの圧力信号によってセカンダリ圧PL2を制御している。
このロックアップ用油路10dに供給されたメインポンプ10からのオイルは、ライン圧を設定しているプライマリレギュレータ22を介してロックアップメイン油路10eに排出される。このロックアップメイン油路10eの油圧はセカンダリレギュレータ24によりセカンダリ圧PL2として設定されている。尚、プライマリレギュレータ22はスプリングと共にスプールを付勢するプライマリレギュレータ用リニアソレノイドバルブSLTからの圧力信号によってライン圧PLを制御している。セカンダリレギュレータ24はスプリングと共にスプールを付勢するセカンダリレギュレータ用ソレノイドバルブSMからの圧力信号によってセカンダリ圧PL2を制御している。
このセカンダリ圧PL2のオイルを、ロックアップコントロールバルブ26とロックアップクラッチ切換弁28を介して、ロックアップクラッチ4の係合(オン)と解放(オフ)とを切り換え、更に係合時においてロックアップクラッチ4のスリップ状態をロックアップコントロールバルブ26により調節している。
すなわちロックアップクラッチ切換弁28がロックアップ切換用ソレノイドバルブSLからの油圧信号により制御されて、ロックアップオン経路28aから係合側油室4aに供給される油圧と、ロックアップオフ経路28bから解放側油室4bに供給される油圧との差圧により、ロックアップクラッチ4の係合と解放とを切り換えている。
そして、ロックアップコントロールバルブ26がスリップ制御用リニアソレノイドバルブSLUからの油圧信号によりセカンダリ圧PL2を調節することにより、係合時のスリップ状態を調節している。
ロックアップクラッチ4の駆動に伴ってロックアップクラッチ切換弁28を介して排出されるオイルは、排出油路28cからオイルクーラ30を介して、潤滑油として潤滑要素32へ再供給される。尚、セカンダリレギュレータ24から排出油路28c側に排出されるオイルも同様にオイルクーラ30を介して、潤滑油として潤滑要素32へ再供給される。
このことによりオイルクーラ30にて冷却されたオイルが潤滑油として潤滑要素32にて利用され、その後、オイルパン18に戻される。このようにトルクコンバータ2から高温状態にて排出されたオイルを冷却することで、潤滑要素32を冷却したり、オイルの劣化を防止したりすることができる。
尚、潤滑要素32からのオイルパン18へのオイルの戻しは、別途設けたストレーナを介してオイルパン18に戻しても良い。ここで潤滑要素32としては、例えば、各種の軸受やギヤなどである。
サブポンプ12からサブ油路12cに吐出されたオイルは、ロックアップ回路20に供給される。このサブ油路12cに供給されたサブポンプ12からのオイルは、前述したプライマリレギュレータ22を介してセカンダリサブ油路12dに排出される。このセカンダリサブ油路12dでの油圧は前述したセカンダリレギュレータ24により調節されている。
セカンダリサブ油路12dは、更にチェックバルブ34を介してロックアップメイン油路10eに接続されている。チェックバルブ34は、ロックアップメイン油路10eの圧力がセカンダリサブ油路12dの圧力よりも、開弁圧に相当する差圧が生じる低圧状態となった場合に開弁する。
したがって、このような低圧化がロックアップメイン油路10eに生じた場合には、セカンダリサブ油路12dからオイルが流入して、ロックアップメイン油路10eの油圧を安定化させることができる。
ロックアップメイン油路10eが低圧化していない場合には、セカンダリサブ油路12dからセカンダリレギュレータ24を介して排出油路28c側へ排出されたオイルは、前述したごとくオイルクーラ30を介して潤滑要素32へ再供給され、潤滑油として潤滑要素32にて利用された後に、オイルパン18に戻される。
尚、排出油路28cに排出されてくるオイルにおいて、潤滑油供給としては過剰なオイルは潤滑油調圧バルブ36により還流油路36aを介して共通の油路16に戻されて、再度、メインポンプ10及びサブポンプ12に吸引される。
オイルクーラ30の直前には、クーラバイパスバルブ38を介してサブポンプ12の吸引側の油路12a(サブポンプ12に対する専用の吸引油路に相当)に接続することで、油圧系の低圧側へオイルを戻すクーラバイパス還流路40が形成されている。このクーラバイパスバルブ38は低温時開弁機構を備えており、オイルが十分に昇温した内燃機関暖機後では閉弁状態であるが、内燃機関の始動時などで、オイル温度が低い場合には、クーラバイパスバルブ38は開弁状態にある。このようにオイル温度が低い場合には、オイルの粘性が高く、潤滑要素32側でのオイル流動抵抗が高いことから、排出油路28cに排出されたオイルは、そのほとんどがクーラバイパスバルブ38を介してクーラバイパス還流路40に流れ込み、油圧系の低圧側での接続位置40aからサブポンプ12の吸引側の油路12aに戻される。
したがって低温時には、クーラバイパス還流路40から戻されるオイルを、メインポンプ10が吸引することはなく、サブポンプ12のみが吸引することになる。
上述した構成において、請求項との関係は、ロックアップクラッチ4を含むトルクコンバータ2が油圧作動部に、プライマリレギュレータ22、セカンダリレギュレータ24及びチェックバルブ34が油圧安定化手段に、排出油路28cが再供給油路に、クーラバイパスバルブ38及びクーラバイパス還流路40が過剰オイル還流機構に相当する。そしてサブポンプ12の吸引側の油路12aに対するクーラバイパス還流路40の接続位置40aが過剰オイル還流位置に相当する。
上述した構成において、請求項との関係は、ロックアップクラッチ4を含むトルクコンバータ2が油圧作動部に、プライマリレギュレータ22、セカンダリレギュレータ24及びチェックバルブ34が油圧安定化手段に、排出油路28cが再供給油路に、クーラバイパスバルブ38及びクーラバイパス還流路40が過剰オイル還流機構に相当する。そしてサブポンプ12の吸引側の油路12aに対するクーラバイパス還流路40の接続位置40aが過剰オイル還流位置に相当する。
以上説明した本実施の形態1によれば、以下の効果が得られる。
(1)油圧系の低圧側、すなわちオイルポンプ10,12よりも吸い込み側におけるクーラバイパス還流路40の接続位置40aはサブポンプ12のみが吸引できるサブポンプ12の吸引側の油路12aに設定されている。
(1)油圧系の低圧側、すなわちオイルポンプ10,12よりも吸い込み側におけるクーラバイパス還流路40の接続位置40aはサブポンプ12のみが吸引できるサブポンプ12の吸引側の油路12aに設定されている。
このためメインポンプ10及びサブポンプ12が、油圧系の低圧側から空気混入状態のオイルを吸い込んだ場合に、その吸い込み直後において、メインポンプ10から吐出されたオイルは一旦、トルクコンバータ2に流れる。
その後にセカンダリレギュレータ24から排出される余剰オイル及びトルクコンバータ2から排出されたオイルは、排出油路28cにより他のオイル必要部位である潤滑要素32に再供給される。
オイルの温度が十分に高くて潤滑要素32での流動抵抗が低いことなどにより再供給の油量が過剰とならなければ、潤滑要素32を流れた後に、空気混入状態のオイルはオイルパン18に戻される。
したがって、潤滑要素32を流れる間に、あるいはオイルパン18に戻された時に空気をオイルから分離できる。このことにより空気を巻き込んだオイルがトルクコンバータ2に循環しないようにすることができる。
一方、オイルの温度が低くて潤滑要素32での流動抵抗が高いことなどにより、排出油路28cからの再供給の油量が過剰となった場合には、上述のごとく潤滑要素32に流れるオイル以外に、低温化により開弁したクーラバイパスバルブ38を介して、クーラバイパス還流路40からサブポンプ12の吸引側の油路12aに戻されるオイルが生じる。
しかしこの場合のオイルはサブポンプ12のみが吸引できる位置に戻されることから、メインポンプ10側に吸引されることはない。
このように空気混入状態のオイルはサブポンプ12に吸引されることになるが、サブポンプ12から吐出されかつ調圧されたオイルは、チェックバルブ34により、ロックアップメイン油路10e(メイン油路に相当)が低油圧状態となっている場合に限って、ロックアップメイン油路10e側に供給されるものである。
このように空気混入状態のオイルはサブポンプ12に吸引されることになるが、サブポンプ12から吐出されかつ調圧されたオイルは、チェックバルブ34により、ロックアップメイン油路10e(メイン油路に相当)が低油圧状態となっている場合に限って、ロックアップメイン油路10e側に供給されるものである。
このように特別な状況下にて、オイルがセカンダリサブ油路12d側からロックアップメイン油路10e側に供給されるものであるため、空気混入状態のオイルがロックアップメイン油路10eに流入する可能性は低い。特にオイルの温度が低い場合には、ロックアップメイン油路10eが低油圧状態となる可能性も低いことから、空気混入状態のオイルがロックアップメイン油路10eに流入してしまう可能性は非常に低いものとなる。
例え、空気混入状態のオイルがロックアップメイン油路10eに流入したとしても、上述したごとく潤滑要素32を流れる際、あるいはオイルパン18に戻された際に空気を分離できる。
したがってオイルが空気混入状態となってクーラバイパス還流路40から戻されても、そのオイルの循環は、トルクコンバータ2を含まない経路での循環となり、ロックアップクラッチ4を含むトルクコンバータ2に循環しないようにすることができる。
このことにより、図1に示したオイルポンプ油圧回路において上述した空気を巻き込んだオイルがトルクコンバータ2を含む経路で循環しないようにすることができる。したがって空気混入によるロックアップクラッチ4を含むトルクコンバータ2の作動異常、例えばロックアップクラッチ4の係合不良、解放不良、あるいはトルクコンバータ2内の油量不足によるロストドライブなどを継続することがなく、円滑な車両走行が可能となる。
[実施の形態2]
本実施の形態では、図2に示すごとく潤滑油調圧バルブ136の還流油路136aは、クーラバイパスバルブ138からのクーラバイパス還流路140の接続位置140aと同じく、サブポンプ112の吸引側の油路112aに接続位置136bを設定している。この点が前記実施の形態1とは異なる。このように潤滑油調圧バルブ136からの還流位置がサブポンプ112の吸引側の油路112aに設けられている以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。
本実施の形態では、図2に示すごとく潤滑油調圧バルブ136の還流油路136aは、クーラバイパスバルブ138からのクーラバイパス還流路140の接続位置140aと同じく、サブポンプ112の吸引側の油路112aに接続位置136bを設定している。この点が前記実施の形態1とは異なる。このように潤滑油調圧バルブ136からの還流位置がサブポンプ112の吸引側の油路112aに設けられている以外の構成は、前記実施の形態1と同じである。
したがって潤滑油調圧バルブ136での調圧にて排出されたオイルは、クーラバイパスバルブ138から排出されたオイルと同様に、サブポンプ112のみに供給され、メインポンプ110側には供給されない。
上述した構成において請求項との関係は、クーラバイパスバルブ138、潤滑油調圧バルブ136、クーラバイパス還流路140及び還流油路136aが過剰オイル還流機構に相当する。サブポンプ112の吸引側の油路112aに対するクーラバイパス還流路140の接続位置140a及び還流油路136aの接続位置136bが過剰オイル還流位置に相当する。これ以外については前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態2によれば、以下の効果が得られる。
(1)前記実施の形態1と同様に、オイル低温時においてクーラバイパス還流路140によりクーラバイパスバルブ138から排出されるオイルがサブポンプ112のみに吸引されることから前記(1)に示した効果を生じる。
(1)前記実施の形態1と同様に、オイル低温時においてクーラバイパス還流路140によりクーラバイパスバルブ138から排出されるオイルがサブポンプ112のみに吸引されることから前記(1)に示した効果を生じる。
(2)クーラバイパスバルブ138が閉弁状態にある際に、潤滑油調圧バルブ136がオイルを排出した場合、この排出されたオイルについてもサブポンプ112のみに吸引され、メインポンプ110側に吸引されることはない。このためクーラバイパスバルブ138からのオイルと同様に空気混入状態のオイルがロックアップメイン油路に流入してしまう可能性は非常に低いものとなる。
このことにより、より効果的に、空気を巻き込んだオイルがトルクコンバータを含む経路で循環しないようにできる。したがって空気混入によるロックアップクラッチを含むトルクコンバータの作動異常を継続することがなく、円滑な車両走行が可能となる。
[実施の形態3]
本実施の形態では、図3に示すごとく、ストレーナ214a,214bが、メインポンプ210及びサブポンプ212の各吸引側の油路210a,212aにそれぞれ配置されている。そしてクーラバイパスバルブ238からのクーラバイパス還流路240は、サブポンプ212の吸引側の油路212aにおいてストレーナ214bよりもオイルパン218側に接続位置240aを設けている。
本実施の形態では、図3に示すごとく、ストレーナ214a,214bが、メインポンプ210及びサブポンプ212の各吸引側の油路210a,212aにそれぞれ配置されている。そしてクーラバイパスバルブ238からのクーラバイパス還流路240は、サブポンプ212の吸引側の油路212aにおいてストレーナ214bよりもオイルパン218側に接続位置240aを設けている。
潤滑油調圧バルブ236からの還流油路236aは共通の油路216に接続位置236bを設けているが、オイルパン218との間にストレーナは存在しない。
これ以外の構成は前記実施の形態1と同じである。
したがってクーラバイパス還流路240から戻されるオイルも、還流油路236aから戻されるオイルも、いずれも間にストレーナ214a,214bを通過した後にメインポンプ210及びサブポンプ212に吸引されることになる。
これ以外の構成は前記実施の形態1と同じである。
したがってクーラバイパス還流路240から戻されるオイルも、還流油路236aから戻されるオイルも、いずれも間にストレーナ214a,214bを通過した後にメインポンプ210及びサブポンプ212に吸引されることになる。
上述した構成において請求項との関係は前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(1)前記実施の形態1の効果を生じると共に、クーラバイパス還流路240によりサブポンプ212の吸引側の油路212aに還流されたオイルは、ストレーナ214bを介してサブポンプ212に吸引されるので、異物がオイルに混入した場合にも早期に排除できる。
以上説明した本実施の形態3によれば、以下の効果が得られる。
(1)前記実施の形態1の効果を生じると共に、クーラバイパス還流路240によりサブポンプ212の吸引側の油路212aに還流されたオイルは、ストレーナ214bを介してサブポンプ212に吸引されるので、異物がオイルに混入した場合にも早期に排除できる。
[実施の形態4]
本実施の形態では、図4に示すごとくメインポンプ310の吸引側の油路310aと、サブポンプ312の吸引側の油路312aとは、それぞれストレーナ314a,314bを介してオイルパン318に至るまで独立して設けられている。クーラバイパスバルブ338からのクーラバイパス還流路340はサブポンプ312の油路312aに接続位置340aを設けていることにより、クーラバイパスバルブ338から戻されるオイルはサブポンプ312のみに吸引される。
本実施の形態では、図4に示すごとくメインポンプ310の吸引側の油路310aと、サブポンプ312の吸引側の油路312aとは、それぞれストレーナ314a,314bを介してオイルパン318に至るまで独立して設けられている。クーラバイパスバルブ338からのクーラバイパス還流路340はサブポンプ312の油路312aに接続位置340aを設けていることにより、クーラバイパスバルブ338から戻されるオイルはサブポンプ312のみに吸引される。
潤滑油調圧バルブ336からの還流油路336aはメインポンプ310の吸引側の油路310aに接続位置336bを設けているので、潤滑油調圧バルブ336から戻されるオイルはメインポンプ310のみに吸引される。
上述した構成において請求項との関係は前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態4によれば、以下の効果が得られる。
(1)メインポンプ310とサブポンプ312とが、吸引側にて独立した油路310a,312aを設けているが、この構成によっても前記実施の形態1と同様な効果を生じる。
以上説明した本実施の形態4によれば、以下の効果が得られる。
(1)メインポンプ310とサブポンプ312とが、吸引側にて独立した油路310a,312aを設けているが、この構成によっても前記実施の形態1と同様な効果を生じる。
[実施の形態5]
本実施の形態では、図5に示すごとく、クーラバイパスバルブ438からのクーラバイパス還流路440は、ストレーナ414bとオイルパン418との間にて、サブポンプ412の吸引側の油路412aに接続位置440aを設けている。
本実施の形態では、図5に示すごとく、クーラバイパスバルブ438からのクーラバイパス還流路440は、ストレーナ414bとオイルパン418との間にて、サブポンプ412の吸引側の油路412aに接続位置440aを設けている。
更に潤滑油調圧バルブ436からの還流油路436aは、ストレーナ414aとオイルパン418との間にて、メインポンプ410の吸引側の油路410aに接続位置436bを設けている。これ以外の構成は、前記実施の形態4と同じである。
上述した構成において請求項との関係は前記実施の形態1と同じである。
以上説明した本実施の形態5によれば、以下の効果が得られる。
(1)前記実施の形態3及び前記実施の形態4の効果を生じる。
以上説明した本実施の形態5によれば、以下の効果が得られる。
(1)前記実施の形態3及び前記実施の形態4の効果を生じる。
[その他の実施の形態]
・前記実施の形態4,5(図4,5)において、潤滑油調圧バルブ336,436からの還流油路336a,436aは、サブポンプ312,412の油路312a,412aに接続位置を設けても良い。
・前記各実施の形態において、クーラバイパスバルブは、オイルの低温時に開弁するものであったが、低温時に潤滑要素側での流動抵抗が高まることにより、クーラバイパスバルブでの油圧が高圧化した場合に開弁するものでも良い。
・前記実施の形態4,5(図4,5)において、潤滑油調圧バルブ336,436からの還流油路336a,436aは、サブポンプ312,412の油路312a,412aに接続位置を設けても良い。
・前記各実施の形態において、クーラバイパスバルブは、オイルの低温時に開弁するものであったが、低温時に潤滑要素側での流動抵抗が高まることにより、クーラバイパスバルブでの油圧が高圧化した場合に開弁するものでも良い。
・クーラバイパスバルブは、温度によりメカニカルに開閉を行う弁以外に、油圧制御装置に設けられている温度センサにより検出したオイル温度や潤滑要素内の温度が低温である場合に、油圧制御装置からソレノイド制御信号や油圧信号を出力されることにより開弁駆動されるものでも良い。
・図1〜3に示した油圧系の低圧側の構成において、空気混入状態のオイルがサブポンプの吸引側の油路に戻された場合に、空気膨張により空気混入状態のオイルがメインポンプの吸引側の油路に流れ込まないように、図6に示すごとくチェックバルブ50,150,250をサブポンプの吸引側の油路12a,112a,212aに配置しても良い。図6の(a)は図1の構成に対して、図6の(b)は図2の構成に対して、図6の(c)は図3の構成に対してチェックバルブ50,150,250を配置した例を示している。
このチェックバルブ50,150,250の配置により、クーラバイパス還流路40,140,240から、サブポンプ12,112,212に対する専用の吸引油路である油路12a,112a,212aに戻されるオイルを確実にサブポンプ12,112,212のみが吸引できる接続位置40a,140a,240aとすることができる。
・前記各実施の形態では、流体伝動機構としてトルクコンバータを例に挙げたが、これ以外にロックアップクラッチ付きのフルードカップリングを用いることができる。このフルードカップリングに設けられたロックアップクラッチに対して前記各実施の形態のごとくのオイルポンプ油圧回路を適用することにより、オイルの循環は、ロックアップクラッチを含むフルードカップリングを含まない経路での循環となり、フルードカップリングに循環しないようにすることができる。
・車両走行回転駆動源としての内燃機関はガソリンエンジンやディーゼルエンジンを挙げることができる。これ以外に、電動モータと内燃機関との両方を備えているハイブリッドタイプの回転動力源も用いることができる。
・変速機としてはベルト式無段変速機を例に挙げたが、遊星歯車式や2軸噛合式などの有段の変速機を挙げることができ、自動変速機でも手動変速機でも良い。
2…トルクコンバータ、4…ロックアップクラッチ、4a…係合側油室、4b…解放側油室、6…クランク軸、8…タービン軸、10…メインポンプ、10a…吸引側の油路、10b…吸引口、10c…メイン油路、10d…ロックアップ用油路、10e…ロックアップメイン油路、12…サブポンプ、12a…吸引側の油路、12b…吸引口、12c…サブ油路、12d…セカンダリサブ油路、14…ストレーナ、16…共通の油路、18…オイルパン、20…ロックアップ回路、22…プライマリレギュレータ、24…セカンダリレギュレータ、26…ロックアップコントロールバルブ、28…ロックアップクラッチ切換弁、28a…ロックアップオン経路、28b…ロックアップオフ経路、28c…排出油路、30…オイルクーラ、32…潤滑要素、34…チェックバルブ、36…潤滑油調圧バルブ、36a…還流油路、38…クーラバイパスバルブ、40…クーラバイパス還流路、40a…接続位置、50…チェックバルブ、110…メインポンプ、112…サブポンプ、112a…吸引側の油路、136…潤滑油調圧バルブ、136a…還流油路、136b…接続位置、138…クーラバイパスバルブ、140…クーラバイパス還流路、140a…接続位置、150…チェックバルブ、210…メインポンプ、210a…吸引側の油路、212…サブポンプ、212a…吸引側の油路、214a,214b…ストレーナ、216…共通の油路、218…オイルパン、236…潤滑油調圧バルブ、236a…還流油路、236b…接続位置、238…クーラバイパスバルブ、240…クーラバイパス還流路、240a…接続位置、250…チェックバルブ、310…メインポンプ、310a…吸引側の油路、312…サブポンプ、312a…吸引側の油路、314a,314b…ストレーナ、318…オイルパン、336…潤滑油調圧バルブ、336a…還流油路、336b…接続位置、338…クーラバイパスバルブ、340…クーラバイパス還流路、340a…接続位置、410…メインポンプ、410a…吸引側の油路、412…サブポンプ、412a…吸引側の油路、414a,414b…ストレーナ、418…オイルパン、436…潤滑油調圧バルブ、436a…還流油路、436b…接続位置、438…クーラバイパスバルブ、440…クーラバイパス還流路、440a…接続位置、PL…ライン圧、PL2…セカンダリ圧、SL…ロックアップ切換用ソレノイドバルブ、SLT…プライマリレギュレータ用リニアソレノイドバルブ、SLU…スリップ制御用リニアソレノイドバルブ、SM…セカンダリレギュレータ用ソレノイドバルブ。
Claims (9)
- 並列に配置され、油圧系の低圧側からオイルを吸引し高圧化して吐出するメインポンプ及びサブポンプと、
前記メインポンプから吐出されかつ調圧された後に油圧作動部側にオイルを供給するメイン油路が低油圧状態となっている場合に、前記サブポンプから吐出されかつ調圧されたオイルをメイン油路に供給する油圧安定化手段と、
前記調圧により余剰オイルとして放出されたオイル及び前記油圧作動部の作動に伴い排出されたオイルを他のオイル必要部位に再供給する再供給油路と、
前記再供給油路に設けられて、前記他のオイル必要部位に対して再供給する際に過剰となるオイルを、前記低圧側に戻す過剰オイル還流機構と、
を備えると共に、
前記過剰オイル還流機構による過剰オイル還流位置は、前記サブポンプのみが吸引できる位置に設定されていることを特徴とするオイルポンプ油圧回路。 - 請求項1に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記過剰オイル還流機構による過剰オイル還流位置は、前記サブポンプに対する専用の吸引油路に設定されていることを特徴とするオイルポンプ油圧回路。
- 請求項1又は2に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記他のオイル必要部位は潤滑要素であることを特徴とするオイルポンプ油圧回路。
- 請求項1〜3のいずれか一項に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記再供給油路は、オイルクーラを介して前記他のオイル必要部位にオイルを再供給することを特徴とするオイルポンプ油圧回路。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記過剰オイル還流機構は、前記再供給油路から分岐して前記低圧側にオイルを還流させる還流油路と、この還流油路に設けられて前記再供給されるオイルが過剰である時に開弁するバイパス弁とを備えたことを特徴とするオイルポンプ油圧回路。
- 請求項5に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記バイパス弁は前記再供給されるオイルが低温時あるいは過大油圧時に開弁することを特徴とするオイルポンプ油圧回路。
- 請求項1〜6のいずれか一項に記載のオイルポンプ油圧回路において、このオイルポンプ油圧回路は、内燃機関を搭載した車両の変速機に対する油圧制御装置に用いられるものであることを特徴とするオイルポンプ油圧回路。
- 請求項7に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記変速機は、ロックアップクラッチ付き流体伝動機構を備え、前記油圧作動部として前記ロックアップクラッチが含まれることを特徴とするオイルポンプ油圧回路。
- 請求項8に記載のオイルポンプ油圧回路において、前記流体伝動機構は、トルクコンバータであることを特徴とするオイルポンプ油圧回路。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2009
- 2009-05-07 JP JP2009112865A patent/JP2010261508A/ja active Pending
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