JP2010265992A - 車両用自動変速機の油圧制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の油圧制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両用自動変速機の構成要素を潤滑するための潤滑油路に供給される作動油の流量を多くすることができる車両用自動変速機の油圧制御装置を提供する。
【解決手段】プライマリレギュレータバルブ36の第2リリーフポート34は潤滑油路42に接続されていることから、従来はプライマリレギュレータバルブ36により第1ライン圧PL1が調圧される際に第2リリーフポート34から吸入油路46やストレーナ等に流出されていた作動油が、潤滑油路42に供給されるように構成されているので、特に、第1ライン圧PL1が低い低負荷走行時に、車両用自動変速機8の構成要素を潤滑するための上記潤滑油路42に供給される作動油の流量を多くすることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両用自動変速機の油圧制御装置に係り、特に、その自動変速機の構成要素を潤滑するための潤滑油路へ供給される作動油の流量を多くするための技術に関するものである。
オイルポンプから作動油が供給される第1ライン油路に接続された流入ポートと、第1リリーフポートおよび第2リリーフポートとを有し、前記第1ライン油路から供給される作動油をその第1リリーフポートおよび第2リリーフポートから流出させてその流出量を制御することにより前記第1ライン油路内の第1ライン圧を調圧する第1調圧弁と、自動変速機の構成要素を潤滑するための潤滑油路に接続された第3リリーフポートを有し、前記第1調圧弁の第1リリーフポートから流出される作動油をその第3リリーフポートから流出させてその流出量を制御することにより前記第1リリーフポートに接続された第2ライン油路内の第2ライン圧を調圧する第2調圧弁とを備える車両用自動変速機の油圧制御装置が知られている。例えば、特許文献1に記載されたものがそれである。このような車両用自動変速機の油圧制御装置では、第1調圧弁の第2リリーフポートはオイルポンプの上流側の油路に接続され、その第2リリーフポートから流出される作動油はオイルポンプに環流されるようになっている。
特開2007−333113号公報
ところで、前記従来の油圧制御装置において、前記第1調圧弁の第2リリーフポートが接続されるオイルポンプの上流側の油路内の油圧は負圧又は零以下である。そのため、その第2リリーフポートは前記第1リリーフポートに比較して作動油が流出し易く、その第1リリーフポートに接続された第2ライン油路には第2リリーフポートの接続先に比較して作動油が供給され難くなっている。したがって、特に、第1ライン圧が低い低負荷走行時には、その第2ライン油路から第2調圧弁に供給される作動油の流量が少なくなって、その第2調圧弁による第2ライン油路内の第2ライン圧の調圧に際して潤滑油路に流出される作動油の流量が少なくなり、自動変速機の構成要素の潤滑が不充分となる場合があるという問題があった。また、特に、低負荷走行時には、第1ライン圧および第2ライン圧の設定値が近くなることから、第2ライン圧の調圧に際して第2調圧弁の第3リリーフポートから流出させる作動油の流出量が比較的少なくても所望の第2ライン圧が得られることになるため、潤滑油路へ供給される作動油が少なくなる場合がある。
本発明は以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、車両用自動変速機の構成要素を潤滑するための潤滑油路に供給される作動油の流量を多くすることができる車両用自動変速機の油圧制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するための、請求項1にかかる発明の要旨とするところは、(1)オイルポンプから作動油が供給される第1ライン油路に接続された流入ポートと、第1リリーフポートおよび第2リリーフポートとを有し、前記第1ライン油路から供給される作動油をその第1リリーフポートおよび第2リリーフポートから流出させてその流出量を制御することにより前記第1ライン油路内の第1ライン圧を調圧する第1調圧弁と、自動変速機の構成要素を潤滑するための潤滑油路に接続された第3リリーフポートを有し、前記第1調圧弁の第1リリーフポートから流出される作動油をその第3リリーフポートから流出させてその流出量を制御することにより前記第1リリーフポートに接続された第2ライン油路内の第2ライン圧を調圧する第2調圧弁とを備える車両用自動変速機の油圧制御装置であって、(2)前記第1調圧弁の第2リリーフポートは、前記潤滑油路に接続されていることにある。
請求項1にかかる発明の車両用自動変速機の油圧制御装置によれば、前記第1調圧弁の第2リリーフポートは前記潤滑油路に接続されていることから、従来は第1調圧弁により第1ライン圧が調圧される際に第2リリーフポートからオイルパン等に流出されていた作動油が、潤滑油路に供給されるように構成されているので、特に、第1ライン圧が低い低負荷走行の場合でも、車両用自動変速機の構成要素を潤滑するための上記潤滑油路に供給される作動油の流量を充分に多くすることができる。
また、請求項1にかかる発明では、第2リリーフポートは内部油圧が零より高い潤滑油路に接続されているため、上記従来の場合に比較して第2ライン油路には作動油が流出され易いようになっている。このことから、第1調圧弁により第1ライン圧が所定油圧に調圧される際に第2ライン油路に流出される作動油の流量が従来の場合に比較して多くなり、そして、第2調圧弁により第2ライン油路内の第2ライン圧が調圧される際に潤滑油路に流出される作動油の流量が従来の場合に比較して多くなるという利点がある。
ここで、好適には、前記第1調圧弁は、前記第1ライン油路内の第1ライン圧を調圧する際に流出させる作動油の流出量が多くなるにつれて、前記第1リリーフポートからのみ作動油を流出させる状態から、その第1リリーフポートに加えて前記第2リリーフポートから作動油を流出させる状態となるように構成される。このようにすれば、第1調圧弁において流出させる作動油の流量が比較的少ない間は第2リリーフポートから作動油を流出させないようになっているので、第1リリーフポートから第2ライン油路に供給される作動油を十分に確保することができる。
また、好適には、前記第2調圧弁は、前記オイルポンプの上流側の油路に接続された第4リリーフポートを備え、前記第2ライン油路内の第2ライン圧を調圧する際に流出させる作動油の流出量が多くなるにつれて、前記第3リリーフポートからのみ作動油を流出させる状態から、その第3リリーフポートに加えて前記第4リリーフポートから作動油を流出させる状態となるように構成される。このようにすれば、第2調圧弁において流出させる作動油の流量が比較的少ない間は第4リリーフポートから作動油を流出させないようになっているので、第3リリーフポートから潤滑油路に供給される作動油を十分に確保することができる。
本発明が適用された車両用自動変速機の油圧制御装置の要部を説明する図である。
以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
図1は、本発明が適用された車両用自動変速機8の油圧制御装置10の要部を説明する図である。図1において、車両用自動変速機8は、例えば、複数の遊星歯車装置および複数の摩擦係合装置を備える良く知られた有段式自動変速機である。この車両用自動変速機8は、上記複数の遊星歯車装置をそれぞれ構成する複数の回転要素を上記複数の摩擦係合装置で選択的に動力伝達状態または動力遮断状態とすることにより、複数の変速段が選択的に成立するように構成されている。上記複数の摩擦係合装置は、それらが介挿されている両側の部材を選択的に連結する良く知られた油圧式の多板クラッチまたは多板ブレーキである。これら摩擦係合装置は、電子制御装置12からの変速指令信号に従って変速用油圧制御回路14から供給される油圧の大きさに応じて摩擦係合させられ、トルク容量(摩擦係合力)が連続的に変化するように構成されている。
車両用自動変速機8には、車両用駆動源としての例えばエンジン16から出力された回転がトルクコンバータ18を介して入力されるようになっている。上記トルクコンバータ18は、流体を介して動力を伝達する良く知られた流体伝動装置であり、例えば、その入力側の回転部材と出力側の回転部材とを直結する図示しないロックアップクラッチを備えて構成されている。このロックアップクラッチは、電子制御装置12からのロックアップ指令信号に従ってロックアップ用油圧制御回路20から係合側油室および解放側油室にそれぞれ供給される油圧の差の大きさに応じて摩擦係合させられ、トルク容量(摩擦係合力)が連続的に変化するように構成されている。
車両用自動変速機8の各構成要素には、潤滑油供給回路22から潤滑油(作動油)が供給されるようになっている。上記各構成要素には、例えば、前記複数の摩擦係合装置の摩擦要素(摩擦板)、前記複数の遊星歯車装置の構成要素(プラネタリギヤ等)、および車両用自動変速機8の回転要素を支持する軸受等が該当する。潤滑油供給回路22には、上記各構成要素へ分岐する複数の分岐油路と、各分岐油路への潤滑油流量を設定するために必要に応じて設けられた絞りとを備えている。
前記電子制御装置12は、CPU、RAM、ROM、入出力インターフェース等を備えた所謂マイクロコンピュータを含んで構成されており、上記CPUがRAMの一時記憶機能を利用しつつ予めROMに記憶されたプログラムに従って信号処理を行うことにより、車両用自動変速機8の変速制御および前記ロックアップクラッチの係合・解放制御などを実行するようになっている。
次に、本発明の主要構成部である、変速用油圧制御回路14、ロックアップ用油圧制御回路20、および潤滑油供給回路22の上流側に設けられて各回路に元圧としての作動油をそれぞれ供給する油圧供給回路24について、詳細に説明する。
図1において、油圧制御装置10の一部に設けられた油圧供給回路24は、オイルポンプ26から作動油が供給される第1ライン油路28に接続された流入ポート30と、2つのリリーフポートすなわち第1リリーフポート32および第2リリーフポート34とを有し、第1ライン油路28から供給される作動油を第1リリーフポート32および第2リリーフポート34から流出させてその流出量を制御することにより第1ライン油路28内の第1ライン圧PL1を調圧するプライマリレギュレータバルブ(第1調圧弁)36と、そのプライマリレギュレータバルブ36の第1リリーフポート32から作動油が供給される第2ライン油路38に接続された流入ポート40と、自動変速機8の構成要素を潤滑するための潤滑油(作動油)を潤滑油供給回路22に供給する潤滑油路42に接続された第3リリーフポート44と、オイルポンプ26の上流側の油路すなわち吸入油路46に接続された第4リリーフポート48とを有し、第1調圧弁36の第1リリーフポート32から流出される作動油を第3リリーフポート44および第4リリーフポート48から流出させてその流出量を制御することによりその第1リリーフポート32に接続された第2ライン油路38内の第2ライン圧PL2を調圧するセカンダリレギュレータバルブ(第2調圧弁)50とを備えている。
本実施例では、第2リリーフポート34は、潤滑油路42に接続されている。また、第1ライン油路28は、変速用油圧制御回路14に接続されており、変速用油圧制御回路14には、第1ライン油路28からプライマリレギュレータバルブ36により調圧された第1ライン圧PL1が供給されるようになっている。また、第2ライン油路38は、ロックアップ用油圧制御回路20にセカンダリレギュレータバルブ50を介して連通されている。上記第2ライン油路38は、セカンダリレギュレータバルブ50の作動状態(調圧状態)に拘わらず常に流入ポート40と連通状態にある出力ポート54に接続されている。また、前記オイルポンプ26は、オイルパン55に環流した作動油を吸引して圧送するための所謂機械式オイルポンプであり、そのドライブギヤが例えばトルクコンバータ18の入力側部材に一体的に固定されることによりエンジン16に直結状態で設けられている。
前記プライマリレギュレータバルブ36は、前記第1リリーフポート32および第2リリーフポート34の開閉状態をそれぞれ切り換えるためのスプール弁子56と、第1リリーフポート32および第2リリーフポート34が閉口状態から開口状態に向かう方向すなわち開弁方向の推力をスプール弁子56に付与するために第1ライン油路28から供給される作動油を受け入れる油室58と、第1リリーフポート32および第2リリーフポート34が開口状態から閉口状態に向かう方向すなわち閉弁方向にスプール弁子56を付勢するスプリング60と、スプール弁子56に閉弁方向の推力を付与するためにリニアソレノイドバルブSLTの出力油圧である制御油圧PSLTを受け入れる油室62とを備えて構成されている。本実施例では、プライマリレギュレータバルブ36は、第1ライン油路28内の第1ライン圧PL1を調圧する際に流出させる作動油の流出量が多くなるにつれて、すなわちスプール弁子56が開弁方向へ向かうにつれて、第1リリーフポート32からのみ作動油を流出させる状態から、第1リリーフポート32および第2リリーフポート34の両方から作動油を流出させる状態となるように構成されている。すなわち、第1リリーフポート32および第2リリーフポート34の閉口状態からスプール弁子56が開弁方向へ移動するにつれて、先ず第1リリーフポート32が開き、次に第2リリーフポート34が開くようにスプール弁子56等が構成されている。なお、図1のプライマリレギュレータバルブ36において、中心線より左側は、スプール弁子56が開弁方向に移動させられて第1リリーフポート32および第2リリーフポート34が全開状態とされた場合を示しており、中心線より右側は、スプール弁子56が閉弁方向に移動させられて第1リリーフポート32および第2リリーフポート34が全閉状態とされた場合を示している。また、前記リニアソレノイドバルブSLTは、例えば、図示しないモジュレータバルブにより一定油圧に調圧されたモジュレータ圧PMを元圧として前記制御油圧を調圧するものであり、例えば電子制御装置12から供給される駆動電流にしたがって、スロットル弁開度が大きくなるほど制御油圧PSLTが大きくなるようになっている。
このようなプライマリレギュレータバルブ36では、スプリング60の付勢力をFS、油室62における制御油圧PSLTの受圧面積をa、油室58における第1ライン圧PL1の受圧面積をbとすると、次式(1)を満たすときにスプール弁子56が平衡状態となる。これにより、リニアソレノイドバルブSLTから油室62に供給される制御油圧PSLTが大きいほど、第1ライン圧PL1が大きい値に調圧されるようになっている。例えば図示しないスロットル弁開度センサにより検出されるスロットル弁開度が高くなるほど即ちエンジン負荷が高まるほど第1ライン圧PL1が大きくなるように、その第1ライン圧PL1がプライマリレギュレータバルブ36により調圧される。具体的には、先ず、実際のスロットル弁開度に対応する第1ライン圧PL1を得るための制御油圧PSLTが算出され、その算出された制御油圧PSLTが得られるように、リニアソレノイドバルブSLTの駆動電流が例えば電子制御装置12により制御される。これにより、エンジン負荷に応じた第1ライン圧PL1が得られるようになっている。
PL1×b=PSLT×a+FS ・・・(1)
前記セカンダリレギュレータバルブ50は、前記第3リリーフポート44および第4リリーフポート48の開閉状態をそれぞれ切り換えるためのスプール弁子64と、第3リリーフポート44および第4リリーフポート48が閉口状態から開口状態に向かう方向すなわち開弁方向の推力をスプール弁子64に付与するために第2ライン油路38から供給される作動油を受け入れる油室66と、第3リリーフポート44および第4リリーフポート48が開口状態から閉口状態に向かう方向すなわち閉弁方向にスプール弁子64を付勢するスプリング68と、スプール弁子64に閉弁方向の推力を付与するためにリニアソレノイドバルブSLTの出力油圧である制御油圧PSLTを受け入れる油室70とを備えて構成されている。本実施例では、セカンダリレギュレータバルブ50は、第2ライン油路38内の第2ライン圧PL2を調圧する際に流出させる作動油の流出量が多くなるにつれて、すなわちスプール弁子64が開弁方向へ向かうにつれて、第3リリーフポート44からのみ作動油を流出させる状態から、第3リリーフポート44および第4リリーフポート48の両方から作動油を流出させる状態となるように構成されている。すなわち、第3リリーフポート44および第4リリーフポート48の閉口状態からスプール弁子64が開弁方向へ移動するにつれて、先ず第3リリーフポート44が開き、次に第4リリーフポート48が開くようにスプール弁子64等が構成されている。なお、図1のセカンダリレギュレータバルブ50において、中心線より左側は、スプール弁子64が開弁方向に移動させられて第3リリーフポート44および第4リリーフポート48が全開状態とされた場合を示しており、中心線より右側は、スプール弁子64が閉弁方向に移動させられて第3リリーフポート44および第4リリーフポート48が全閉状態とされた場合を示している。
このようなセカンダリレギュレータバルブ50では、スプリング68の付勢力をFS2、油室70における制御油圧PSLTの受圧面積をc、油室66における第2ライン圧PL2の受圧面積をdとすると、次式(2)を満たすときにスプール弁子64が平衡状態となる。これにより、リニアソレノイドバルブSLTから油室70に供給される制御油圧PSLTが大きいほど、第2ライン圧PL2が大きい値に調圧されるようになっている。例えば前記スロットル弁開度センサにより検出されるスロットル弁開度が高くなるほど即ちエンジン負荷が高まるほど第2ライン圧PL2が大きくなるように、その第2ライン圧PL2がセカンダリレギュレータバルブ50により調圧される。本実施例では、前述のように、エンジン負荷に応じた第2ライン圧PL2が得られるようにリニアソレノイドバルブSLTの駆動電流が電子制御装置12により制御されることにより、エンジン負荷に応じた第2ライン圧PL2が得られるようになっている。
PL2×d=PSLT×c+FS2 ・・・(2)
以上のように構成された油圧制御装置10においては、エンジン16によりオイルポンプ26が回転駆動されると、そのオイルポンプ26によりオイルパン55から吸い上げられた作動油が第1ライン油路28に圧送される。エンジン16のエンジン負荷に応じてリニアソレノイドバルブSLTの駆動電流が電子制御装置12により制御されることにより、第1ライン油路28から流入ポート30を介して供給される作動油が第1リリーフポート32のみ或いは第1リリーフポート32および第2リリーフポート34の両方から流出させられてその流出量が制御され、第1ライン油路28内の第1ライン圧PL1が調圧される。そして、エンジン16のエンジン負荷に応じてリニアソレノイドバルブSLTの駆動電流が電子制御装置12により制御されることにより、第2ライン油路38から流入ポート40を介して供給される作動油が第3リリーフポート44のみ或いは第3リリーフポート44および第4リリーフポート48の両方から流出させられてその流出量が制御され、第2ライン油路38内の第2ライン圧PL2が調圧される。
上記第1ライン圧PL1の調圧に際して、例えば、エンジン16の回転速度が比較的低く且つエンジン負荷が大きいときであって、プライマリレギュレータバルブ36からの作動油の流出量(リリーフ流量)が少ないときには、第1リリーフポート32が先に開口状態とされ、次いで、エンジン16の回転速度が比較的高く且つエンジン負荷が比較的小さくなって、プライマリレギュレータバルブ36からの作動油の流出量(リリーフ流量)が多くなると、第1リリーフポート32に加えて第2リリーフポート34も開口状態とされるようになっている。
前記第2ライン圧PL2の調圧に際して、例えば、エンジン16の回転速度が比較的低く且つエンジン負荷が大きいときであって、セカンダリレギュレータバルブ50からの作動油の流出量(リリーフ流量)が少ないときには、第3リリーフポート44が先に開口状態とされ、次いで、エンジン16の回転速度が比較的高く且つエンジン負荷が比較的小さくなって、セカンダリレギュレータバルブ50からの作動油の流出量(リリーフ流量)が多くなると、第3リリーフポート44に加えて第4リリーフポート48も開口状態とされるようになっている。
上述のように、本実施例の車両用自動変速機8の油圧制御装置10によれば、プライマリレギュレータバルブ(第1調圧弁)36の第2リリーフポート34は潤滑油路42に接続されていることから、従来はプライマリレギュレータバルブ36により第1ライン圧PL1が調圧される際に第2リリーフポート34から吸入油路46等に環流されていた作動油が、潤滑油路42に供給されるように構成されているので、特に、第1ライン圧PL1が低い低負荷走行時に、車両用自動変速機8の構成要素を潤滑するための上記潤滑油路42に供給される作動油の流量を多くすることができる。これにより、低負荷高速走行時においても自動変速機8の構成要素が好適に潤滑される。
因みに、従来の油圧制御装置においては、第2リリーフポート34は吸入油路46に接続されていたので、第1ライン圧PL1の調圧の際に第2リリーフポート34から流出される作動油は吸入油路46に環流されていた。そして、上記吸入油路46内の油圧は負圧であるため、第2リリーフポート34は第1リリーフポート32に比較して作動油が流出し易く、その第1リリーフポート32に接続された第2ライン油路38には第2リリーフポート34の接続先(吸入油路46)に比較して作動油が供給され難くなっていた。したがって、その第2ライン油路38からセカンダリレギュレータバルブ50に供給される作動油の流量が少なくなり、そのセカンダリレギュレータバルブ50による第2ライン油路38内の第2ライン圧PL2の調圧に際して潤滑油路42に流出される作動油の流量が少なくなるという問題があった。
また、本実施例の油圧制御装置10では、第2リリーフポート34は内部油圧が零より高い潤滑油路42に接続されているため、第2ライン油路38には上記従来の場合に比較して作動油が流出され易いようになっている。このことから、プライマリレギュレータバルブ36により第1ライン圧PL1が調圧される際に第2ライン油路38に流出される作動油の流量が従来の場合に比較して多くなり、そして、セカンダリレギュレータバルブ(第2調圧弁)50により第2ライン油路38内の第2ライン圧PL2が調圧される際に潤滑油路42に流出される作動油の流量が従来の場合に比較して多くなるという利点がある。
また、本実施例の車両用自動変速機8の油圧制御装置10によれば、プライマリレギュレータバルブ36は、第1ライン油路28内の第1ライン圧PL1を調圧する際に流出させる作動油の流出量が多くなるにつれて、第1リリーフポート32からのみ作動油を流出させる状態から、その第1リリーフポート32に加えて第2リリーフポート34から作動油を流出させる状態となるように構成されていることから、例えば、エンジン16の回転速度が比較的低いとき且つエンジン負荷が比較的大きいとき等であって、プライマリレギュレータバルブ36からの作動油の流出量が比較的少ない間は、第2リリーフポート34から作動油を流出させないようになっているので、第1リリーフポート32から第2ライン油路38およびロックアップ用油圧制御回路20に供給され、そのロックアップ用油圧制御回路20によりトルクコンバータ18に供給されるロックアップクラッチの作動油圧を十分に確保することができる。
また、本実施例の車両用自動変速機8の油圧制御装置10によれば、セカンダリレギュレータバルブ50は、オイルポンプ26の吸入油路(上流側の油路)46に接続された第4リリーフポート48を備え、第2ライン油路38内の第2ライン圧PL2を調圧する際に流出させる作動油の流出量が多くなるにつれて、前記第3リリーフポートからのみ作動油を流出させる状態から、第3リリーフポート44および第4リリーフポートの両方から作動油を流出させる状態となるように構成されていることから、例えば、エンジン16の回転速度が比較的低いとき且つエンジン負荷が比較的大きいとき等であって、セカンダリレギュレータバルブ50からの作動油の流出量が比較的少ない間は、第4リリーフポートから作動油を流出させないようになっているので、第3リリーフポート44から潤滑油路42に供給される作動油を十分に確保することができる。
以上、本発明の一実施例を図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、別の態様でも実施され得る。
たとえば、前述の実施例において、セカンダリレギュレータバルブ50には第4リリーフポート48が設けられているが、この第4リリーフポート48は必ずしも必要なものではない。第4リリーフポート48が設けられない場合には、例えば、第3リリーフポート44から潤滑油路42および吸入油路46へ分岐されるように構成する等、種々の態様が可能である。
また、前述の実施例において、車両用自動変速機8は、遊星歯車式の有段変速機であったが、これに限らず、例えば、ベルト式の無段変速機やトロイダル型の無段変速機等の他の自動変速機が用いられてもよい。
また、前述の実施例において、車両用自動変速機8は、車両用駆動源として少なくとも燃料の燃焼で動力を発生するエンジン16を備える車両に用いられていたが、これに限らず、例えば、エンジン16の他に電動モータなどの他の駆動源を備えているハイブリッド車両などにも用いられ得る。
また、前述の実施例において、車両にはトルクコンバータ18が備えられていたが、これに限らず、例えば、流体継手などの他の流体伝動装置を採用することもできる。
なお、上述したのはあくまでも一実施形態であり、その他一々例示はしないが、本発明は、その主旨を逸脱しない範囲で当業者の知識に基づいて種々変更、改良を加えた態様で実施することができる。
8:車両用自動変速機
10:油圧制御装置
26:オイルポンプ
28:第1ライン油路
30:流入ポート
32:第1リリーフポート
34:第2リリーフポート
36:プライマリレギュレータバルブ(第1調圧弁)
38:第2ライン油路
42:潤滑油路
44:第3リリーフポート
50:セカンダリレギュレータバルブ(第2調圧弁)
PL1:第1ライン圧
PL2:第2ライン圧

Claims (1)

  1. オイルポンプから作動油が供給される第1ライン油路に接続された流入ポートと、第1リリーフポートおよび第2リリーフポートとを有し、該第1ライン油路から供給される作動油を該第1リリーフポートおよび第2リリーフポートから流出させてその流出量を制御することにより前記第1ライン油路内の第1ライン圧を調圧する第1調圧弁と、自動変速機の構成要素を潤滑するための潤滑油路に接続された第3リリーフポートを有し、該第1調圧弁の第1リリーフポートから流出される作動油を該第3リリーフポートから流出させてその流出量を制御することにより前記第1リリーフポートに接続された第2ライン油路内の第2ライン圧を調圧する第2調圧弁とを備える車両用自動変速機の油圧制御装置であって、
    前記第1調圧弁の第2リリーフポートは、前記潤滑油路に接続されていることを特徴とする車両用自動変速機の油圧制御装置。
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