JP6886530B2 - オイル供給構造 - Google Patents

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    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing

Description

本発明は、オイル供給構造に関する。
JP2008−267498Aには、機械式オイルポンプ及び電動式オイルポンプを備える車両用オイル供給装置が開示されている。この車両用オイル供給装置は、潤滑・冷却用油路内のオイルを機械式オイルポンプの吸入側へ導入する連通路を備える。当該連通路は、電動式オイルポンプの作動時に機械式オイルポンプにオイルを供給することで、機械式オイルポンプ内のエアを除去する油路として開示されている。
JP2008−267498Aの技術では、連通路は、油圧制御回路よりも下流側に配置された潤滑・冷却用油路内のオイルを導入する。またこの際に連通路は、ストレーナを介さずにオイルを導入する。このため、JP2008−267498Aの技術では、電動式オイルポンプは、オイル吸入の際、油圧制御回路で混入した異物を少なからず吸入することになる。結果、例えばバルブ等の油圧機器のシールに影響が及び、油圧機器の耐久性低下を招く虞がある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、油圧機器の耐久性低下を抑制しつつオイルポンプによるエアの吸入を抑制可能なオイル供給構造を提供することを目的とする。
本発明のある態様のオイル供給構造は、オイルポンプと、前記オイルポンプの吸入口と接続されるストレーナと、前記オイルポンプの吐出口と接続される弁と、を有し、前記弁と直結され且つ前記ストレーナに油を流す供給油路を備え、前記供給油路は、鉛直方向上側からオイルを流し且つ横向きにオイルを放出するまた、別の態様によれば、オイルポンプと、前記オイルポンプの吸入口と接続されるストレーナと、前記オイルポンプの吐出口と接続される弁と、を有し、前記弁と直結される油路から前記ストレーナに油を流す供給油路を備え、前記オイルポンプは、機械式オイルポンプと電動オイルポンプとを含み、前記機械式オイルポンプ及び前記電動オイルポンプに共通の吸入油路をさらに備え、前記ストレーナは、前記機械式オイルポンプ及び前記電動オイルポンプに共通のストレーナとして前記吸入油路に設けられるとともに、前記機械式オイルポンプの吸入口に接続される第1吸入油路と、前記電動オイルポンプの吸入口に接続される第2吸入油路とを有して構成され、前記第2吸入油路の下端位置は、前記第1吸入油路の下端位置よりも高いオイル供給構造が提供される。

この態様によれば、油圧制御回路を構成する弁からエア溜まりが形成されるストレーナに油を流すので、油圧制御回路よりも下流側の油をストレーナに流す場合と比較して、より清浄な油をストレーナに流すことができる。このためこの態様によれば、油圧機器の耐久性の低下を抑制しつつオイルポンプによるエアの吸入を抑制することができる。
図1は、車両の要部を示す概略構成図である。 図2は、オイル供給構造の第1の説明図である。 図3は、オイル供給構造の第2の説明図である。 図4は、オイル供給構造の第3の説明図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図1は、車両の要部を示す概略構成図である。図1では図示の都合上、後述する第1供給油路61及び第2供給油路62を省略して示す。車両は、エンジンENGと自動変速機TMとを備える。エンジンENGは車両の駆動源を構成する。自動変速機TMは、ベルト式無段変速機からなる自動変速機であり、トルクコンバータTCと前後進切替機構SWMとバリエータVAとを有する。
トルクコンバータTCは、流体を介して動力を伝達する。トルクコンバータTCでは、ロックアップクラッチLUを締結することで、動力伝達効率が高められる。
前後進切替機構SWMは、入力される回転の回転方向を切り替えることで車両の前後進を切り替える。前後進切替機構SWMは、前進レンジ選択の際に係合される前進クラッチCLと、リバースレンジ選択の際に係合される後進ブレーキBRKと、を備える。前進クラッチCL及び後進ブレーキBRKを解放することで、自動変速機TMはニュートラル状態、つまり動力遮断状態とされる。
バリエータVAは、プライマリプーリPRIと、セカンダリプーリSECと、プライマリプーリPRI及びセカンダリプーリSECに巻き掛けられたベルトBLTと、を有するベルト式無段変速機構を構成する。
自動変速機TMは、メカオイルポンプ1と、電動オイルポンプ2と、ストレーナ3と、コントローラ4と、油圧制御回路5と、をさらに有する。
メカオイルポンプ1は、動力により駆動される機械式オイルポンプであり、メカオイルポンプ1の駆動には、エンジンENGの動力が用いられる。電動オイルポンプ2は、電力で駆動するオイルポンプである。メカオイルポンプ1と電動オイルポンプ2とは、オイルリザーバOIL_Rからストレーナ3を介して油を吸入し、吸入した油を油圧制御回路5に圧送する。
ストレーナ3は、メカオイルポンプ1及び電動オイルポンプ2に共通のストレーナであり、第1吸入油路31と、第2吸入油路32と、第3吸入油路33と、共用吸入油路34と、フィルタ35とを備える。
第1吸入油路31は、メカオイルポンプ1の吸入口11と共用吸入油路34とを接続する油路であり、メカオイルポンプ1の吸入油路を構成する。第2吸入油路32は、電動オイルポンプ2の吸入口21と共用吸入油路34とを接続する油路であり、電動オイルポンプ2の吸入油路を構成する。
第3吸入油路33は、オイルリザーバOIL_Rと共用吸入油路34とを接続する油路であり、メカオイルポンプ1及び電動オイルポンプ2に共通の吸入油路を構成する。第3吸入油路33は、共用吸入油路34を介して第1吸入油路31及び第2吸入油路32と接続される。
共用吸入油路34は、メカオイルポンプ1及び電動オイルポンプ2に共用される吸入油路である。共用吸入油路34は、フィルタ35がメカオイルポンプ1及び電動オイルポンプ2に共通のフィルタとして共用吸入油路34内に設けられることで、共用の油路とされる。
フィルタ35は、油を濾過する。フィルタ35は、共用吸入油路34内をフィルタ35よりも上方の上方空間R1と、フィルタ35よりも下方の下方空間R2とに区分する。第1吸入油路31及び第2吸入油路32は、上方空間R1に開口し、第3吸入油路33は、下方空間R2に開口する。第1吸入油路31と第2吸入油路32と第3吸入油路33とは、ストレーナ3と異なる構成として把握することもできる。ストレーナ3についてはさらに後述する。
コントローラ4は、ATCUつまり自動変速機TM用のコントローラであり、コントローラ4には、センサ・スイッチ類6からの信号が入力される。センサ・スイッチ類6からは、自動変速機TMの制御に必要とされる各種の信号が入力される。
コントローラ4は、センサ・スイッチ類6からの信号に基づき自動変速機TMを制御する。具体的にはコントローラ4は、センサ・スイッチ類6からの信号に基づき電動オイルポンプ2や油圧制御回路5を制御する。油圧制御回路5は、コントローラ4からの指示に基づき、前進クラッチCL、後進ブレーキBRK、プライマリプーリPRI、セカンダリプーリSEC等の油圧制御を行う。コントローラ4は、後述する低圧系回路LPCを制御することで、ロックアップクラッチLUの制御も行う。
ところで、自動変速機TMでは、ストレーナ3内、具体的には上方空間R1にエア溜まりが形成されることがある。その一方で、メカオイルポンプ1や電動オイルポンプ2が一度に多量のエアを吸入すると、油圧が正常に発生せずに低下し得る。
このため、ストレーナ3に大きなエア溜まりが形成されないよう、上方空間R1に油の流れを生じさせ、油とともにエアを少量ずつ吸入させることが考えられる。このためには例えば、油圧制御回路5よりも下流の低圧系回路LPCからストレーナ3に油を流すことが考えられる。
しかしながらこの場合、メカオイルポンプ1や電動オイルポンプ2は、油圧制御回路5よりも下流側からフィルタ35を介さずにストレーナ3に流された油を吸入することになる。このため、この際には油圧制御回路5で混入した異物も多量に吸入されることになる。結果、例えば自動変速機TMで用いられるバルブ等の油圧機器のシールに影響が及び、油圧機器の耐久性低下を招くことが懸念される。
このような事情に鑑み、本実施形態では、以下で説明するようにオイル供給構造100を設けている。図2から図4は、オイル供給構造100の第1から第3の説明図である。図2では、油圧制御回路5の要部とともにオイル供給構造100を示す。図3では、ストレーナ3及び油圧制御回路5とともにオイル供給構造100を示す。図4では、ストレーナ3内を平面図で示す。
図2に示すように、油圧制御回路5は、ライン圧油路51と、ライン圧調整弁52と、減圧弁53と、ライン圧ソレノイドバルブ54と、前後進切替機構用ソレノイドバルブ55と、マニュアルバルブ56と、PRI圧ソレノイドバルブ57と、SEC圧ソレノイドバルブ58と、低圧系調圧弁59と、ドレン油路60と、第1供給油路61と、第2供給油路62とを備える。本実施形態では、オイル供給構造100は、メカオイルポンプ1と、電動オイルポンプ2と、ストレーナ3と、ライン圧調整弁52と、低圧系調圧弁59と、第1供給油路61と、第2供給油路62とを有して構成される。以下では、ソレノイドバルブをSOLと称す。
ライン圧油路51は、自動変速機TMに供給される油圧の元圧であるライン圧PLの油路を構成する。ライン圧油路51は、メカオイルポンプ1の吐出口12及び電動オイルポンプ2の吐出口22と、ライン圧調整弁52、減圧弁53、PRI圧SOL57及びSEC圧SOL58とを接続する。これらの弁のほか、ライン圧ソレノイドバルブ54、前後進切替機構用ソレノイドバルブ55、マニュアルバルブ56及び低圧系調圧弁59は、吐出口12及び吐出口22と接続される弁を構成する。
ライン圧調整弁52は、第1油圧調整弁であり、メカオイルポンプ1及び電動オイルポンプ2の少なくともいずれかが吐出する油を調圧してライン圧PLを生成する。
減圧弁53は、油圧調整弁であり、ライン圧PLを減圧する。減圧弁53によって減圧された油圧は、ライン圧SOL54や前後進切替機構用SOL55に供給される。
ライン圧SOL54は、制御圧生成用SOLであり、制御電流に応じた制御圧を生成する。ライン圧SOL54が生成した制御圧は、ライン圧調整弁52に供給され、ライン圧調整弁52は、ライン圧SOL54が生成した制御圧に応じて作動することで調圧を行う。
前後進切替機構用SOL55は、油圧調整弁であり、制御電流に応じた油圧を生成する。前後進切替機構用SOL55が生成した油圧は、運転者の操作に応じて作動するマニュアルバルブ56を介して前進クラッチCLや後進ブレーキBRKに供給される。
PRI圧SOL57は、油圧調整弁であり、制御電流に応じてプライマリプーリPRIの油圧つまりプライマリ圧を生成する。PRI圧SOL57が生成したプライマリ圧は、プライマリプーリPRIのPRI油室PRI_CYに供給される。
SEC圧SOL58は、油圧調整弁であり、制御電流に応じてセカンダリプーリSECの油圧つまりセカンダリ圧を生成する。SEC圧SOL58が生成したセカンダリ圧は、セカンダリプーリSECのSEC油室SEC_CYに供給される。
低圧系調圧弁59には、ドレン油路60を介してライン圧調整弁52からドレンされる油が供給される。低圧系調圧弁59は、第2油圧調整弁であり、ライン圧調整弁52からドレンされる油を調圧することで、低圧系回路LPCに供給される油圧を調整する。低圧系回路LPCは、トルクコンバータTC用の油圧調整弁であるトルコン用調圧弁71を含む。低圧系回路LPCは、トルコン用調圧弁71よりも下流に自動変速機TMの潤滑冷却系72をさらに含む。低圧系調圧弁59は例えば、制御電流に応じた調圧を行う。
ドレン油路60は、ライン圧調整弁52のドレン油路であり、ライン圧調整弁52に直結される油路を構成する。低圧系調圧弁59からドレンされる油は、第1供給油路61を介してストレーナ3に供給される。
第1供給油路61は、低圧系調圧弁59のドレン油路であり、低圧系調圧弁59とストレーナ3とを接続する。第1供給油路61は具体的には、内部供給油路61aと外部供給油路61bとを有して構成される。内部供給油路61aは、油圧制御回路5の内部に設けられ、外部供給油路61bは、油圧制御回路5の外部から内部供給油路61aに接続される。第1供給油路61は、ライン圧調整弁52に直結されるドレン油路60からストレーナ3に油を流す供給油路を構成する。
低圧系調圧弁59とストレーナ3とを接続するにあたり、第1供給油路61は、オイルリザーバOIL_Rを介さずにこれらを接続する。第1供給油路61は、ライン圧調整弁52から低圧系調圧弁59を介してストレーナ3に流すことで、ライン圧調整弁52及び低圧系調圧弁59からドレンされる油をストレーナ3に流す。第1供給油路61は、第2供給油路62に接続されることで、第2供給油路62の一部を介してストレーナ3に接続される。
第2供給油路62は、ライン圧調整弁52とストレーナ3とを直結する。第2供給油路62にもドレン油路60と同様、ライン圧調整弁52からドレンされる油が流通する。第2供給油路62は、第1部分油路62aと第2部分油路62bとを有して構成される。第1部分油路62aは、第2供給油路62のうち第1供給油路61の接続地点よりも上流側の部分で構成される。第2部分油路62bは、第2供給油路62のうち第1供給油路61の接続地点から下流側の部分で構成される。
第2部分油路62bは、ライン圧調整弁52とストレーナ3とを直結する第2供給油路62に含まれ、ライン圧調整弁52に直結される第1部分油路62aからストレーナ3に油を流す供給油路を構成する。第2部分油路62bは、第1供給油路61及び第2供給油路62に共通の油路として把握されてもよい。
第2供給油路62を介してライン圧調整弁52からストレーナ3に油を流す理由は、次の通りである。
すなわち、ライン圧調整弁52は、油圧源であるメカオイルポンプ1の吐出口12と直結される。このため、ライン圧調整弁52からドレンされる油は、ストレーナ3に流すべき油の流量の観点から、十分な流量を有している。
ハッチングを付して示すライン圧調整弁52は、メカオイルポンプ1の吐出口12と直結される直結弁を構成する。ハッチングを付して示す減圧弁53、PRI圧SOL57、SEC圧SOL58についても同様である。ハッチングを付して示す油路は、ライン圧調整弁52を含む直結弁に直結する直結油路を示す。直結油路も、ストレーナ3に流すべき油の流量の観点から、十分な流量を有している。
直結油路は具体的には、直結弁の上流側に設けられる上流側直結油路と、直結弁の下流側に設けられる下流側直結油路とを含む。下流側直結油路は、直結弁に上流側で直結しない油路を含まない油路とされる。このため、低圧系調圧弁59を介してライン圧調整弁52とストレーナ3とを結ぶ油路は、直結弁に上流側で直結しない第1供給油路61を含むことから、直結油路を構成しない。
下流側直結油路はさらに、潤滑冷却系72が下流に設けられない油路とされる。このため、ライン圧調整弁52とトルコン用調圧弁71とを結ぶ部分のドレン油路60は、直結油路を構成しない。
下流側直結油路は例えば、第1部分油路62aで構成される。第1部分油路62aで構成される下流側直結油路は具体的には、第2部分油路62bをさらに含む油路として把握される。この場合、第2供給油路62全体、さらには第2部分油路62bは、直結油路であり、下流側直結油路であると把握することができる。その一方で、下流側直結油路はさらに、直結弁に上流側で直結しない油路からの油が流通しない油路とすることもできる。この場合、第1供給油路61からの油が流通する第2部分油路62bは、下流側直結油路を構成しない。
直結油路を構成する部分のドレン油路60は、低圧系調圧弁59に直結される。低圧系調圧弁59は、直結油路に下流側で直結される直結油路弁を構成する。直結油路弁は具体的には、油圧制御回路5に設けられた油圧調整弁で構成される。直結油路弁からドレンされる油は、直結弁からドレンされる油よりは小さくなるものの、ストレーナ3に流す油として用いることが可能な程度の流量を有している。
図3に示すように、ストレーナ3は、油圧制御回路5の下方に配置される。共用吸入油路34は、縦方向に薄い扁平状の形状を有している。共用吸入油路34には、長手方向の一端部に第1吸入油路31が、長手方向の他端部に第2吸入油路32が設けられている。共用吸入油路34の縦方向、長手方向は、ストレーナ3の縦方向、長手方向ということができる。
ストレーナ3は、メカオイルポンプ1の吸入口11が接続される側である第1吸入油路31側から、電動オイルポンプ2の吸入口21が接続される側である第2吸入油路32側に向かって、上に傾斜して設けられる。具体的にはストレーナ3は、長手方向が鉛直方向及び水平方向のうち水平方向寄りになるように配置される。結果、第2吸入油路32の下端位置は、第1吸入油路31の下端位置よりも高くなっている。傾斜配置とされるのは具体的には、共用吸入油路34だけであってよい。
このようにストレーナ3が配置される結果、ストレーナ3では上方空間R1の長手方向他端部がエア溜まり部AIRとなる。エア溜まり部AIRには具体的には、次のようにエア溜まりが形成される。
ここで、メカオイルポンプ1や電動オイルポンプ2は、運転中にオイルリザーバOIL_Rの油をストレーナ3を介して吸い上げる。結果、下方空間R2が大気圧である一方で、上方空間R1は負圧となる。このため、油がフィルタ35を通過すると、油は大気圧から負圧に減圧され、この結果、大気圧下で油に溶け込んでいたエアが析出する。そして、このようにして析出したエアが、浮力によってエア溜まり部AIRに集まり、エア溜まりが形成される。
第2部分油路62bは、油圧制御回路5の本体下部から下方に延びてストレーナ3の上部、具体的には共用吸入油路34の上部に接続される。第2部分油路62bは具体的には、ストレーナ3のうち第1吸入油路31及び第2吸入油路32間の部分に接続される。さらに具体的には第2部分油路62bは、ストレーナ3の第2吸入油路32側の部分に接続される。
このように接続された第2部分油路62bは、ライン圧調整弁52からドレンされる油をストレーナ3の上側の部分に流す。ストレーナ3の上側の部分は具体的には、ストレーナ3の傾斜方向上側の部分とされる。これにより、ストレーナ3内のエア溜まり部AIRを流通する油の流れをストレーナ3内に形成し易くなる。ストレーナ3の鉛直方向上側の部分は具体的には、ストレーナ3内の上方空間R1に含まれる部分とされる。
第2部分油路62bの吐出口OUTは、ストレーナ3内で横向きに設けられる。横向きは、ストレーナ3の長手方向か、或いは縦方向に対して傾斜した方向である。横向きは、ストレーナ3の長手方向となす鋭角が45°よりも小さいなど、長手方向となす鋭角が小さいほど好ましい。これにより、ストレーナ3内に油の流れが形成し易くなる。
第2部分油路62bは、吐出口OUTがストレーナ3内で横向きに設けられることで、ライン圧調整弁52からドレンされる油をストレーナ3内に横向きに放出する。吐出口OUTからは、ライン圧調整弁52からドレンされる油が噴流となってストレーナ3内に放出される。結果、ストレーナ3内に油の流れが形成される。図4に示すように、油の流れは具体的には、エア溜まり部AIRで旋回して反対方向に向かう旋回流となる。旋回の際、油は、ストレーナ3の幅方向に向かって向きを変えるようにして旋回する。
このような油の流れをストレーナ3内に形成することにより、前述のようにしてエアが析出しても、析出したエアは、運転中のメカオイルポンプ1に少量ずつ吸入される。結果、エア溜まりの生成も抑制される。電動オイルポンプ2の運転中についても同様である。
次に、オイル供給構造100の主な作用効果について説明する。
オイル供給構造100は、メカオイルポンプ1と、メカオイルポンプ1の吸入口11と接続されるストレーナ3と、メカオイルポンプ1の吐出口12と接続されるライン圧調整弁52と、を有し、ドレン油路60からストレーナ3に油を流す第2部分油路62bを備える。メカオイルポンプ1は、電動オイルポンプ2とされてもよい。
このような構成によれば、油圧制御回路5を構成するライン圧調整弁52からエア溜まりが形成されるストレーナ3に直接油を流すので、低圧系回路LPCの油をストレーナ3に流す場合と比較して、より清浄な油をストレーナ3に流すことができる。このため、このような構成によれば、バルブ等の油圧機器の耐久性の低下を抑制しつつメカオイルポンプ1によるエアの吸入を抑制することができる。
ライン圧油路51等の油圧供給用油路からストレーナ3に油を流すと、その分油路の油圧が低下するので、メカオイルポンプ1や電動オイルポンプ2の供給油量を増加させる必要がある。
本実施形態では、第2部分油路62bは、ライン圧調整弁52からドレンされる油をストレーナ3に流す。このような構成によれば、メカオイルポンプ1や電動オイルポンプ2が供給する油量を増加させずに済ますことができる。
本実施形態では、第2部分油路62bは、ライン圧調整弁52からドレンされる油をストレーナ3の鉛直方向上側の部分に流す。このような構成によれば、ストレーナ3内のエア溜まり部AIRを流通する油の流れをストレーナ3内に形成することで、運転中のメカオイルポンプ1や電動オイルポンプ2にエアを少量ずつ吸わせることが可能になる。
本実施形態では、第2部分油路62bは、ライン圧調整弁52からドレンされる油をストレーナ3内に横向きに放出する。このような構成によれば、ストレーナ3内に強い油の流れを形成することができる。
オイル供給構造100は、電動オイルポンプ2と、メカオイルポンプ1及び電動オイルポンプ2に共通の吸入油路である第3吸入油路33と、をさらに備える。また、ストレーナ3は、メカオイルポンプ1及び電動オイルポンプ2に共通のストレーナとして第3吸入油路33に設けられるとともに、第1吸入油路31と、第2吸入油路32とを有して構成される。第2吸入油路32の下端位置は、第1吸入油路31の下端位置よりも高くなっている。
このような構成によれば、運転中のメカオイルポンプ1にエアを少量ずつ吸入させることで、始動した電動オイルポンプ2がエア溜まり部AIRからエアを一度に多量に吸入することを防止できる。
本実施形態では、第2部分油路62bは、ストレーナ3のうち第1吸入油路31及び第2吸入油路32間の部分に接続される。このような構成によれば、第2部分油路62bからストレーナ3内に放出された油が、エア溜まり部AIRで旋回して反対方向に向かう旋回流を形成することが可能になる。このため、エア溜まりをさらに生成し難くして、運転中のメカオイルポンプ1や電動オイルポンプ2により少量ずつエアを吸入させることが可能になる。
本実施形態において、メカオイルポンプ1の吐出口12と接続される弁は例えば、ライン圧調整弁52とされる。ライン圧調整弁52の代わりに例えば、減圧弁53、ライン圧SOL54、前後進切替機構用SOL55、PRI圧SOL57、SEC圧SOL58又は低圧系調圧弁59がメカオイルポンプ1の吐出口12と接続される弁とされてもよい。減圧弁53とPRI圧SOL57とSEC圧SOL58とは、前述の直結弁である。また、ライン圧SOL54と前後進切替機構用SOL55と低圧系調圧弁59とは、前述の直結油路弁である。このような構成によれば、メカオイルポンプ1や電動オイルポンプ2の運転中、ストレーナ3に流す油量を適切に確保することができる。
オイル供給構造100では、メカオイルポンプ1の吐出口12と接続される弁が、ライン圧調整弁52に加えて低圧系調圧弁59をさらに含む。また、第2部分油路62bは、ライン圧調整弁52から低圧系調圧弁59を介して油を流すことで、ライン圧調整弁52及び低圧系調圧弁59からドレンされる油をストレーナ3に流す。
このような構成によれば、ライン圧調整弁52からドレンされる油が低圧系調圧弁59によってさらに調圧される。その一方で、このような構成によれば、低圧系調圧弁59によって調圧した油の一部をストレーナ3に流さずに、低圧系調圧弁59からドレンされた油をストレーナ3に流す。このため、低圧系調圧弁59によって調圧した油の一部を流すことで油圧が低下する分、メカオイルポンプ1や電動オイルポンプ2の油量を増加させずに済ますことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の適用例の一部を示したに過ぎず、本発明の技術的範囲を上記実施形態の具体的構成に限定する趣旨ではない。
上述した実施形態では、自動変速機TMが、ベルト式無段変速機である場合について説明した。しかしながら、自動変速機TMは例えば、トロイダル式無段変速機や有段自動変速機であってもよい。
本願は2018年2月6日に日本国特許庁に出願された特願2018−019498に基づく優先権を主張し、この出願のすべての内容は参照により本明細書に組み込まれる。

Claims (5)

  1. オイルポンプと、
    前記オイルポンプの吸入口と接続されるストレーナと、
    前記オイルポンプの吐出口と接続される弁と、
    を有し、
    前記弁と直結され且つ前記ストレーナに油を流す供給油路を備え、
    前記供給油路は、鉛直方向上側からオイルを流し且つ横向きにオイルを放出する、
    オイル供給構造。
  2. オイルポンプと、
    前記オイルポンプの吸入口と接続されるストレーナと、
    前記オイルポンプの吐出口と接続される弁と、
    を有し、
    前記弁と直結される油路から前記ストレーナに油を流す供給油路を備え、
    前記オイルポンプは、機械式オイルポンプと電動オイルポンプとを含み、
    前記機械式オイルポンプ及び前記電動オイルポンプに共通の吸入油路をさらに備え、
    前記ストレーナは、前記機械式オイルポンプ及び前記電動オイルポンプに共通のストレーナとして前記吸入油路に設けられるとともに、前記機械式オイルポンプの吸入口に接続される第1吸入油路と、前記電動オイルポンプの吸入口に接続される第2吸入油路とを有して構成され、
    前記第2吸入油路の下端位置は、前記第1吸入油路の下端位置よりも高い、
    オイル供給構造。
  3. 請求項に記載のオイル供給構造であって、
    前記供給油路は、前記ストレーナのうち前記第1吸入油路と前記第2吸入油路との間の部分に接続される、
    オイル供給構造。
  4. 請求項1からいずれか1項に記載のオイル供給構造であって、
    前記弁は、自動変速機の油圧制御回路に設けられた油圧調整弁である、
    オイル供給構造。
  5. 請求項に記載のオイル供給構造であって、
    前記弁は、前記自動変速機に供給される油圧の元圧であるライン圧を調整する第1油圧調整弁と、前記第1油圧調整弁からドレンされる油を調圧する第2油圧調整弁とを含み、
    前記供給油路は、前記第1油圧調整弁から前記第2油圧調整弁を介して油を流すことで、前記第1油圧調整弁及び前記第2油圧調整弁からドレンされる油を前記ストレーナに流す、
    オイル供給構造。
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