JP3165819B2 - 自動変速機の油圧制御系における油ストレーナ - Google Patents
自動変速機の油圧制御系における油ストレーナInfo
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H57/00—General details of gearing
- F16H57/04—Features relating to lubrication or cooling or heating
- F16H57/0402—Cleaning of lubricants, e.g. filters or magnets
- F16H57/0404—Lubricant filters
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- General Details Of Gearings (AREA)
- Control Of Transmission Device (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動変速機の油圧制御系
における油ストレーナに係り、回転部材または揺動部材
など金属表面から発生する初期磨耗微鉄粉を濾過するフ
イルタに関する。
における油ストレーナに係り、回転部材または揺動部材
など金属表面から発生する初期磨耗微鉄粉を濾過するフ
イルタに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の自動変速機の油圧制御系
における油ストレーナは、図3に示すように、円筒形状
の金属網体1を合成樹脂にインサート成型してストレー
ナ本体2を形成し、さらに、このストレーナ本体2の上
面に開口された油流入口3の周囲に環状の嵌合頭部4を
ゴムにて加硫成型し、さらに、このストレーナ本体2の
底部に形成した挿通孔5に柱状の稀土類、コバルト焼結
磁石6を圧入止着し、ストレーナ本体2の内部に底部か
ら磁石6を突設した構造が採られている。
における油ストレーナは、図3に示すように、円筒形状
の金属網体1を合成樹脂にインサート成型してストレー
ナ本体2を形成し、さらに、このストレーナ本体2の上
面に開口された油流入口3の周囲に環状の嵌合頭部4を
ゴムにて加硫成型し、さらに、このストレーナ本体2の
底部に形成した挿通孔5に柱状の稀土類、コバルト焼結
磁石6を圧入止着し、ストレーナ本体2の内部に底部か
ら磁石6を突設した構造が採られている。
【0003】そして、ストレーナ本体2の上面に形成し
た頭部4を油循環流路の鉄板に形成した油流出口部に弾
力的に嵌着し、油流入口からストレーナ本体2に流入さ
れた油に混入している鉄粉が磁石6に吸着され、また、
油に混入されている異物は網体1で濾過されて油は循環
するようにしている。
た頭部4を油循環流路の鉄板に形成した油流出口部に弾
力的に嵌着し、油流入口からストレーナ本体2に流入さ
れた油に混入している鉄粉が磁石6に吸着され、また、
油に混入されている異物は網体1で濾過されて油は循環
するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記図3に示す従来の
構造の自動変速機の油圧制御系における油ストレーナで
は、油中の微鉄粉を吸着する磁石6は稀土類、コバルト
焼結磁石が用いられ、欠損され易く、高価であり、ま
た、稀土類、コバルト焼結磁石自体は磁力が強力でも単
に底部中央から柱状に突出してのみで、鉄粉吸着表面積
が小さく、鉄粉吸着に限界がある問題を有している。さ
らに、この従来の構造のストレーナでは、網体1をスト
レーナ本体2に組込むインサート成型、頭部4の加硫成
型および磁石5の装着とが必要で、製造工程が複雑で生
産性が悪い問題があった。また、ストレーナの装着作業
もストレーナ本体2の頭部4を油流入口3に弾力的に嵌
合する手作業が必要であるなどの問題を有している。
構造の自動変速機の油圧制御系における油ストレーナで
は、油中の微鉄粉を吸着する磁石6は稀土類、コバルト
焼結磁石が用いられ、欠損され易く、高価であり、ま
た、稀土類、コバルト焼結磁石自体は磁力が強力でも単
に底部中央から柱状に突出してのみで、鉄粉吸着表面積
が小さく、鉄粉吸着に限界がある問題を有している。さ
らに、この従来の構造のストレーナでは、網体1をスト
レーナ本体2に組込むインサート成型、頭部4の加硫成
型および磁石5の装着とが必要で、製造工程が複雑で生
産性が悪い問題があった。また、ストレーナの装着作業
もストレーナ本体2の頭部4を油流入口3に弾力的に嵌
合する手作業が必要であるなどの問題を有している。
【0005】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、油中に混入されている鉄粉の吸着面積を拡大するこ
とにより鉄粉の吸着量を増大でき、吸着性能を高め、ま
た、組立て部品点数を低減するとともに組立て工数を軽
減し、組立て性を向上でき、さらに、組込みも容易な自
動変速機の油圧制御系における油ストレーナを提供する
ものである。
で、油中に混入されている鉄粉の吸着面積を拡大するこ
とにより鉄粉の吸着量を増大でき、吸着性能を高め、ま
た、組立て部品点数を低減するとともに組立て工数を軽
減し、組立て性を向上でき、さらに、組込みも容易な自
動変速機の油圧制御系における油ストレーナを提供する
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明の
自動変速機の油圧制御系における油ストレーナは、自動
変速機の油圧制御系における油循環流路に接続される油
ストレーナであって、ストレーナ本体と、このストレー
ナ本体に嵌合したメッシュ部材と、前記ストレーナ本体
の下部に止着しこのストレーナ本体に嵌合された前記メ
ッシュ部材を抜止め保持したキャップ体とにて構成され
ている。そして、前記ストレーナ本体は、プラスチック
マグネットにて一体成型され、上面に油流入口を開口し
かつ外周に拡径された環状の係合段部を有する上枠部と
この上枠部に対向し底面に係止孔を開口した下枠部およ
びこの上枠部と下枠部とを連結する縦枠部とを一体に形
成しこの各枠部間を油流通部としている。さらに、底部
には鉄粉溜まり凹部を形成する。また、請求項2に記載
の発明の自動変速機の油圧制御系における油ストレーナ
は、請求項2に記載の発明の自動変速機の油圧制御系に
おける油ストレーナにおいて、前記は、メッシュ線材の
交差部を焼結結合し前記ストレーナ本体の外周に嵌合さ
れる内径を有する円筒形状に形成されている。さらに、
前記キャップ体は内面に前記ストレーナ本体の下枠部底
面の係止孔に挿通係止される鈎状係止爪を突設しかつ外
面に弾性支持脚を突設している。
自動変速機の油圧制御系における油ストレーナは、自動
変速機の油圧制御系における油循環流路に接続される油
ストレーナであって、ストレーナ本体と、このストレー
ナ本体に嵌合したメッシュ部材と、前記ストレーナ本体
の下部に止着しこのストレーナ本体に嵌合された前記メ
ッシュ部材を抜止め保持したキャップ体とにて構成され
ている。そして、前記ストレーナ本体は、プラスチック
マグネットにて一体成型され、上面に油流入口を開口し
かつ外周に拡径された環状の係合段部を有する上枠部と
この上枠部に対向し底面に係止孔を開口した下枠部およ
びこの上枠部と下枠部とを連結する縦枠部とを一体に形
成しこの各枠部間を油流通部としている。さらに、底部
には鉄粉溜まり凹部を形成する。また、請求項2に記載
の発明の自動変速機の油圧制御系における油ストレーナ
は、請求項2に記載の発明の自動変速機の油圧制御系に
おける油ストレーナにおいて、前記は、メッシュ線材の
交差部を焼結結合し前記ストレーナ本体の外周に嵌合さ
れる内径を有する円筒形状に形成されている。さらに、
前記キャップ体は内面に前記ストレーナ本体の下枠部底
面の係止孔に挿通係止される鈎状係止爪を突設しかつ外
面に弾性支持脚を突設している。
【0007】
【作用】請求項1に記載の発明の自動変速機の油圧制御
系における油ストレーナは、ストレーナ本体の上面に形
成した油流入口からストレーナ本体内に流入された油に
混入している鉄粉がストレーナ本体に吸着され、また、
油に混入されている異物はメッシュ部材にて濾過されて
油流通部から油は循環する。そして、ストレーナ本体は
プラスチックマグネットにて一体成型し、メッシュ部材
を外側に嵌合したため、鉄粉を吸着する表面積が拡大さ
れ、底部に鉄粉溜まり凹部を形成したことと相俟って鉄
粉の吸着量を増大でき、鉄粉吸着性能を高められ、スト
レーナ本体は欠損することがなく安価に得られる。ま
た、ストレーナ本体、このストレーナ本体に嵌合したメ
ッシュ部材およびストレーナ本体の下部に止着されるキ
ャップ体のみで構成され、部品点数が少なく、組立て工
数も軽減される。さらに、ストレーナ本体にメッシュ部
材を嵌合することによりメッシュ部材の一端がストレー
ナ本体の外周に拡径された環状の係合段部に係合される
とともにメッシュ部材の他端はストレーナ本体に嵌合さ
れたキャップ体にて抜け止め保持され、組立ても簡単に
できる。さらに、ストレーナ本体はプラスチックマグネ
ットにて成型したため、ストレーナ本体を鉄板に形成し
た油流出口部に嵌合装着するとき鉄板に吸着されて嵌合
され、装着作業も容易で自動組立ても可能となる。 ま
た、請求項1に記載の発明の自動変速機の油圧制御系に
おける油ストレーナは、ストレーナ本体を油流出口に装
着した状態でキャップ体の弾性支持脚が鉄板と対向する
面に弾力的に支持され、装着状態が確実に保持される。
系における油ストレーナは、ストレーナ本体の上面に形
成した油流入口からストレーナ本体内に流入された油に
混入している鉄粉がストレーナ本体に吸着され、また、
油に混入されている異物はメッシュ部材にて濾過されて
油流通部から油は循環する。そして、ストレーナ本体は
プラスチックマグネットにて一体成型し、メッシュ部材
を外側に嵌合したため、鉄粉を吸着する表面積が拡大さ
れ、底部に鉄粉溜まり凹部を形成したことと相俟って鉄
粉の吸着量を増大でき、鉄粉吸着性能を高められ、スト
レーナ本体は欠損することがなく安価に得られる。ま
た、ストレーナ本体、このストレーナ本体に嵌合したメ
ッシュ部材およびストレーナ本体の下部に止着されるキ
ャップ体のみで構成され、部品点数が少なく、組立て工
数も軽減される。さらに、ストレーナ本体にメッシュ部
材を嵌合することによりメッシュ部材の一端がストレー
ナ本体の外周に拡径された環状の係合段部に係合される
とともにメッシュ部材の他端はストレーナ本体に嵌合さ
れたキャップ体にて抜け止め保持され、組立ても簡単に
できる。さらに、ストレーナ本体はプラスチックマグネ
ットにて成型したため、ストレーナ本体を鉄板に形成し
た油流出口部に嵌合装着するとき鉄板に吸着されて嵌合
され、装着作業も容易で自動組立ても可能となる。 ま
た、請求項1に記載の発明の自動変速機の油圧制御系に
おける油ストレーナは、ストレーナ本体を油流出口に装
着した状態でキャップ体の弾性支持脚が鉄板と対向する
面に弾力的に支持され、装着状態が確実に保持される。
【0008】
【実施例】次に本発明の自動変速機の油圧制御系におけ
る油ストレーナの一実施例の構成を図1および図2に基
づいて説明する。
る油ストレーナの一実施例の構成を図1および図2に基
づいて説明する。
【0009】油ストレーナ10はストレーナ本体11と、こ
のストレーナ本体11に嵌合したメッシュ部材21と、前記
ストレーナ本体11の下部に止着しこのストレーナ本体11
に嵌合された前記メッシュ部材21を抜止め保持したキャ
ップ体31とにて構成されている。
のストレーナ本体11に嵌合したメッシュ部材21と、前記
ストレーナ本体11の下部に止着しこのストレーナ本体11
に嵌合された前記メッシュ部材21を抜止め保持したキャ
ップ体31とにて構成されている。
【0010】前記ストレーナ本体11は、66ナイロンな
どのプラスチック材にストロンチュウムフェライトなど
の磁性体粉末を混合して成型したプラスチックマグネッ
トにて一体成型され、直径位置から左右にN極とS極と
に着磁されている。このストレーナ本体11は上面に油流
入口12を開口しかつ外周に拡径された環状の係合段部13
を有する円筒状の上枠部14とこの上枠部14に対向し底面
に係止孔15を開口した円盤状の下枠部16、環状の中間枠
部17およびこの上枠部14、中間枠部17および下枠部16と
を連結する複数の縦枠部18とが一体に形成されている。
そして、この各枠部14,16,17,18間を油流通部19とし
ている。また底部に鉄粉溜まり凹部11aを形成する。
どのプラスチック材にストロンチュウムフェライトなど
の磁性体粉末を混合して成型したプラスチックマグネッ
トにて一体成型され、直径位置から左右にN極とS極と
に着磁されている。このストレーナ本体11は上面に油流
入口12を開口しかつ外周に拡径された環状の係合段部13
を有する円筒状の上枠部14とこの上枠部14に対向し底面
に係止孔15を開口した円盤状の下枠部16、環状の中間枠
部17およびこの上枠部14、中間枠部17および下枠部16と
を連結する複数の縦枠部18とが一体に形成されている。
そして、この各枠部14,16,17,18間を油流通部19とし
ている。また底部に鉄粉溜まり凹部11aを形成する。
【0011】また、前記メッシュ部材21は、例えば、S
US#100などの金属メッシュ線材22の交差部を焼結
結合し前記ストレーナ本体11の外周に嵌合される内径を
有する円筒形状に形成されている。そして、このメッシ
ュ部材21はメッシュ線材22は縦横方向に交差させた構造
に限らず、メッシュ線材22を互いに傾斜させてほつれ防
止効果を高める構造とすることもできる。なお、このメ
ッシュ部材21は上下面を開口した構造について説明した
が、下面にもメッシュ線材22を張設した構造とすること
もできる。さらに、このメッシュ部材21の両端に環状材
を焼結固着してほぐれ防止を図るとともに強度を高める
こともできる。
US#100などの金属メッシュ線材22の交差部を焼結
結合し前記ストレーナ本体11の外周に嵌合される内径を
有する円筒形状に形成されている。そして、このメッシ
ュ部材21はメッシュ線材22は縦横方向に交差させた構造
に限らず、メッシュ線材22を互いに傾斜させてほつれ防
止効果を高める構造とすることもできる。なお、このメ
ッシュ部材21は上下面を開口した構造について説明した
が、下面にもメッシュ線材22を張設した構造とすること
もできる。さらに、このメッシュ部材21の両端に環状材
を焼結固着してほぐれ防止を図るとともに強度を高める
こともできる。
【0012】さらに、前記キャップ体31は内面中央部に
前記ストレーナ本体11の下枠部16の底面に形成した係止
孔15に挿通係止される鈎状係止爪33が突設されている。
また、このキャップ体31は外面に弾性支持脚34が突設さ
れている。
前記ストレーナ本体11の下枠部16の底面に形成した係止
孔15に挿通係止される鈎状係止爪33が突設されている。
また、このキャップ体31は外面に弾性支持脚34が突設さ
れている。
【0013】次にこの実施例の作用を説明する。
【0014】ストレーナ本体11の上面に形成した油流入
口12からストレーナ本体11内に流入された油に混入して
いる鉄粉がストレーナ本体11に吸着される。また、油に
混入されている異物はメッシュ部材21にて濾過されて油
流通部19から油は循環する。そして、ストレーナ本体11
はプラスチックマグネットにて一体成型し、メッシュ部
材21が外側に嵌合されているため、鉄粉を吸着する表面
積が拡大される。そして、ストレーナ本体11を流れる油
にて落下される鉄粉は底部の鉄粉溜まり凹部11a に溜め
られる。さらに、この鉄粉溜まり凹部11a を形成したこ
とと相俟って鉄粉の吸着量を増大でき、鉄粉吸着性能を
高められる。
口12からストレーナ本体11内に流入された油に混入して
いる鉄粉がストレーナ本体11に吸着される。また、油に
混入されている異物はメッシュ部材21にて濾過されて油
流通部19から油は循環する。そして、ストレーナ本体11
はプラスチックマグネットにて一体成型し、メッシュ部
材21が外側に嵌合されているため、鉄粉を吸着する表面
積が拡大される。そして、ストレーナ本体11を流れる油
にて落下される鉄粉は底部の鉄粉溜まり凹部11a に溜め
られる。さらに、この鉄粉溜まり凹部11a を形成したこ
とと相俟って鉄粉の吸着量を増大でき、鉄粉吸着性能を
高められる。
【0015】また、ストレーナ本体11はプラスチックマ
グネットにて一体成型されているため、欠損することが
なく耐久性が高められる。このストレーナ本体11に嵌合
したメッシュ部材21およびストレーナ本体11の下部に止
着されるキャップ体31のみで構成され、部品点数が少な
く、組立て工数も軽減される。
グネットにて一体成型されているため、欠損することが
なく耐久性が高められる。このストレーナ本体11に嵌合
したメッシュ部材21およびストレーナ本体11の下部に止
着されるキャップ体31のみで構成され、部品点数が少な
く、組立て工数も軽減される。
【0016】さらに、ストレーナ本体11にメッシュ部材
21を嵌合することによりメッシュ部材11の一端がストレ
ーナ本体11の外周に拡径された環状の係合段部13に係合
されて位置決めされ、メッシュ部材21の他端はストレー
ナ本体11の底面に形成した係止孔15に鈎状係止爪33を挿
通係止したキャップ体31にて抜け止め保持され組立ても
簡単にできる。さらに、メッシュ部材21は、メッシュ線
材22の交差部を焼結結合しているため、ほつれることが
なく、耐久性が高められる。
21を嵌合することによりメッシュ部材11の一端がストレ
ーナ本体11の外周に拡径された環状の係合段部13に係合
されて位置決めされ、メッシュ部材21の他端はストレー
ナ本体11の底面に形成した係止孔15に鈎状係止爪33を挿
通係止したキャップ体31にて抜け止め保持され組立ても
簡単にできる。さらに、メッシュ部材21は、メッシュ線
材22の交差部を焼結結合しているため、ほつれることが
なく、耐久性が高められる。
【0017】また、ストレーナ本体11は直径位置から左
右をS極とN極に着磁したため、ストレーナ本体11を油
槽などの鉄板に形成した油流出口部に嵌合装着すると
き、ストレーナ本体11は上枠部14が鉄板に吸い寄せ吸着
されて嵌合され、装着作業が容易となり、自動組立ても
可能となる。さらに、装着状態でキャップ体31の弾性支
持脚34が油槽の上板の鉄板と対向する底板面に弾力的に
支持され、流動する油の抵抗で外れることがなく、装着
状態が確実に保持される。
右をS極とN極に着磁したため、ストレーナ本体11を油
槽などの鉄板に形成した油流出口部に嵌合装着すると
き、ストレーナ本体11は上枠部14が鉄板に吸い寄せ吸着
されて嵌合され、装着作業が容易となり、自動組立ても
可能となる。さらに、装着状態でキャップ体31の弾性支
持脚34が油槽の上板の鉄板と対向する底板面に弾力的に
支持され、流動する油の抵抗で外れることがなく、装着
状態が確実に保持される。
【0018】なお、前記実施例ではキャップ体31は合成
樹脂成型体にて閉塞した形状に形成したが、底部をメッ
シュ状に形成してもよい。
樹脂成型体にて閉塞した形状に形成したが、底部をメッ
シュ状に形成してもよい。
【0019】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ストレ
ーナ本体をプラスチックマグネットにて一体に成型した
ため、鉄粉を吸着する表面積が拡大され、底部に鉄粉溜
まり凹部を形成したことと相俟って鉄粉の吸着量を増大
でき、鉄粉吸着性能を高められ、ストレーナ本体は欠損
することがなく安価に得られる。また、ストレーナ本
体、このストレーナ本体に嵌合したメッシュ部材および
ストレーナ本体の下部に止着されるキャップ体のみで構
成され、部品点数が少なくなり、組立て工数も軽減さ
れ、組立てが容易で生産性が向上する。また、ストレー
ナ本体はプラスチックマグネットにて成型したしたた
め、ストレーナ本体を鉄板に形成した油流出口部に嵌合
装着するときには鉄板に吸着されて嵌合され、装着作業
も容易で自動組立ても可能となる。 また、請求項2に記
載の発明によれば、ストレーナ本体は装着状態でキャッ
プ体の弾性支持脚が鉄板と対向する面に弾力的に支持さ
れ、装着状態が確実に保持される。
ーナ本体をプラスチックマグネットにて一体に成型した
ため、鉄粉を吸着する表面積が拡大され、底部に鉄粉溜
まり凹部を形成したことと相俟って鉄粉の吸着量を増大
でき、鉄粉吸着性能を高められ、ストレーナ本体は欠損
することがなく安価に得られる。また、ストレーナ本
体、このストレーナ本体に嵌合したメッシュ部材および
ストレーナ本体の下部に止着されるキャップ体のみで構
成され、部品点数が少なくなり、組立て工数も軽減さ
れ、組立てが容易で生産性が向上する。また、ストレー
ナ本体はプラスチックマグネットにて成型したしたた
め、ストレーナ本体を鉄板に形成した油流出口部に嵌合
装着するときには鉄板に吸着されて嵌合され、装着作業
も容易で自動組立ても可能となる。 また、請求項2に記
載の発明によれば、ストレーナ本体は装着状態でキャッ
プ体の弾性支持脚が鉄板と対向する面に弾力的に支持さ
れ、装着状態が確実に保持される。
【図1】本発明の一実施例を示す自動変速機の油圧制御
系における油ストレーナの縦断面図である。
系における油ストレーナの縦断面図である。
【図2】同上分解斜視図である。
【図3】従来の油ストレーナの縦断面図である。
11 ストレーナ本体 11a 鉄粉溜まり凹部 12 油流入口 13 係合段部 14 上枠部 15 係止孔 16 下枠部 18 縦枠部 19 油流通部 21 メッシュ部材 31 キャップ体 33 鈎状係止爪 34 弾性支持脚
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 坂口 吉一 愛知県安城市藤井町高根10番地 アイシ ン・エィ・ダブリュ株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−71610(JP,A) 実開 平2−69061(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01D 35/02 B01D 35/06 B01D 39/10 F16H 57/04 F16H 61/00
Claims (2)
- 【請求項1】 自動変速機の油圧制御系における油循環
流路に接続される油ストレーナであって、 ストレーナ本体と、このストレーナ本体に嵌合したメッ
シュ部材と、前記ストレーナ本体の下部に止着しこのス
トレーナ本体に嵌合された前記メッシュ部材を抜止め保
持したキャップ体とからなり、 前記ストレーナ本体は、 プラスチックマグネットにて一体成型され、上面に油流
入口を開口しかつ外周に拡径された環状の係合段部を有
する上枠部とこの上枠部に対向し底面に係止孔を開口し
た下枠部およびこの上枠部と下枠部とを連結する縦枠部
とを一体に形成しこの各枠部間を油流通部とし、かつ底
部に鉄粉溜まり凹部を形成したことを特徴とする自動変
速機の油圧制御系における油ストレーナ。 - 【請求項2】 前記キャップ体は外面に弾性支持脚を突
設したことを特徴とする請求項1記載の自動変速機の油
圧制御系における油ストレーナ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18126991A JP3165819B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 自動変速機の油圧制御系における油ストレーナ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18126991A JP3165819B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 自動変速機の油圧制御系における油ストレーナ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0523508A JPH0523508A (ja) | 1993-02-02 |
JP3165819B2 true JP3165819B2 (ja) | 2001-05-14 |
Family
ID=16097744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18126991A Expired - Fee Related JP3165819B2 (ja) | 1991-07-22 | 1991-07-22 | 自動変速機の油圧制御系における油ストレーナ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3165819B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN103028283A (zh) * | 2011-10-05 | 2013-04-10 | 本田技研工业株式会社 | 机油滤清器 |
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