JP2014026267A - 定着装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 記録材上の画像の最大通過領域の一端から他端までの区間において、コアの磁気抵抗は、導電層の磁気抵抗と、導電層とコアとの間の領域の磁気抵抗と、の合成磁気抵抗の30%以下である。
【選択図】 図1
Description
0.06×μc×Sc≧Ss+Sa(1)
本発明の第4の好適な態様は、導電層を有する筒状の回転体と、前記回転体の内部に配置され、螺旋軸が前記回転体の母線方向と略平行である螺旋形状部を有し、前記導電層を電磁誘導発熱させる交番磁界を形成するためのコイルと、前記螺旋形状部の中に配置され、前記交番磁界の磁力線を誘導するためのコアと、を備え、画像が形成された記録材を加熱し画像を記録材に定着する定着装置において、前記導電層は非磁性材料で形成され、前記コアは前記回転体の外でループを形成しない形状であることを特徴とするものである。
(1)画像形成装置例
以下、図面に基づき本発明の実施例について説明する。図2は本実施例に係る画像形成装置100の概略構成図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真プロセスを利用したレーザービームプリンタである。101は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)であり、所定の周速度にて回転駆動される。感光体ドラム101は回転する過程において帯電ローラ102により所定の極性、所定の電位、に一様に帯電処理される。103は露光手段としてのレーザービームスキャナである。スキャナ103は、不図示のイメージスキャナやコンピュータ等の外部機器から入力される画像情報に応じて変調したレーザー光Lを出力して、感光体ドラム101の帯電処理した面を走査露光する。この走査露光により感光体ドラム101表面の電荷が除電されて感光体ドラム101の表面に画像情報に応じた静電潜像が形成される。104は現像装置であり、現像ローラ104aから感光体ドラム101表面にトナーが供給されて静電潜像がトナー像として現像される。105は、記録材Pが積載して収納される給紙カセットである。給紙開始信号に基づいて給紙ローラ106が駆動されて給紙カセット105内の記録材Pが一枚ずつ分離して給紙される。その記録材Pは、レジストレーションローラ107を介して、感光体ドラム101と転写ローラ108とで形成された転写部位108Tに所定のタイミングで導入される。すなわち、感光体ドラム101上のトナー像の先端部が転写部位108Tに到達するタイミングで、記録材Pの先端部が転写部位108Tに到達するようにレジストレーションローラ107で記録材Pの搬送が制御される。転写部位108Tに導入された記録材Pは、この転写部位108Tで搬送され、その間、転写ローラ108は不図示の転写バイアス印加電源によって転写バイアス電圧が印加される。転写ローラ108はトナーと逆極性の転写バイアス電圧が印加されることで転写部位108Tにおいて感光体ドラム101の表面側のトナー像が記録材Pの表面に転写される。転写部位108Tにおいてトナー像が転写された記録材Pは感光体ドラム101の表面から分離されて搬送ガイド109を経由し定着装置Aで定着処理される。定着装置Aについては後述する。一方、記録材が感光体ドラム101から分離した後の感光体ドラム101の表面はクリーニング装置110でクリーニングされ、繰り返し画像形成動作に供される。定着装置Aを通った記録材Pは、排紙口111から排紙トレイ112上に排出される。
2−1)概略構成
図3は実施例1の定着装置Aの概略断面図である。定着装置Aは、筒状の加熱回転体としての定着フィルム1と、定着フィルム1の内面と接触するニップ部形成部材としてのフィルムガイド9(ベルトガイド)と、対向部材としての加圧ローラ7と、を有する。加圧ローラ7は、定着フィルム1を介してニップ部形成部材と共にニップ部Nを形成する。ニップ部Nでトナー像Tを担持した記録材Pを搬送しながら加熱して、トナー像Tを記録材Pに定着する。
図1は円筒形回転体1a(導電層)と、磁性コア2と、励磁コイル3の斜視図である。磁性コア2は、円柱形状をしており、不図示の固定手段で定着フィルム1のほぼ中央に配置させている。磁性コア2は、励磁コイル3にて生成された交番磁界の磁力線(磁束)を円筒形回転体1aの内部(円筒形回転体1aと磁性コア2の間の領域)に誘導し、磁力線の通路(磁路)を形成する役割がある。この磁性コア2の材質は、ヒステリシス損が小さく比透磁率の高い材料、例えば、焼成フェライト、フェライト樹脂、非晶質合金(アモルファス合金)、やパーマロイ等の高透磁率の酸化物や合金材質で構成される強磁性体が好ましい。特に21kHz〜100kHz帯の高周波交流を励磁コイルに流す場合、高周波電流において損失の小さな焼成フェライトが好ましい。磁性コア2は、円筒形回転体1aの中空部に収納可能な範囲で、断面積をできるだけ大きくすることが望ましい。本実施例では磁性コアの直径は5mm〜40mmとし、長手方向の長さ230〜300mmとする。尚、磁性コア2の形状は円柱形状に限定されず、角柱形状などでも良い。また、磁性コアを長手方向に複数分割し、各コア間にギャップ(空隙)を設けても良いが、その際は後述する理由により分割した磁性コア同士のギャップを極力小さく構成することが望ましい。
励磁コイル3は、耐熱性のポリアミドイミドで被覆した直径1〜2mmの銅線材(単一導線)を、磁性コア2に約10巻〜100巻で螺旋状に巻いて形成する。本実施例では励磁コイル3の巻き数は18回とする。励磁コイル3は、磁性コア2に定着フィルム1の母線方向に交差する方向に捲回されているため、この励磁コイルに高周波電流を流すと、定着フィルム1の母線方向に平行な方向に交番磁界を発生させることができる。
図1における温度検知部材4は、定着フィルム1の表面温度を検知するために設けられる。本実施例では、温度検知部材4として非当接型サーミスタを用いている。高周波コンバータ5は、励磁コイル3に、給電接点部3a,3bを介して高周波電流を供給する。なお、日本国内では電波法施行規則により電磁誘導加熱の利用周波数は20.05kHzから100kHzの範囲に定められている。また、電源の部品コスト上、周波数は低いことが好ましいため、実施例1では、利用周波数帯の下限付近21kHz〜40kHzの領域において周波数変調制御を行う。制御回路6は、温度検知部材4によって検出された温度を基に高周波コンバータ5を制御する。これにより、定着フィルム1は電磁誘導加熱されて表面の温度が所定の目標温度(約150℃〜200℃)になるように制御される。
3−1)磁力線の形状と誘導起電力
まず、磁力線の形状について説明する。なお、説明には一般的な空芯ソレノイドコイルにおける磁場形状を用いてまず解説する。図4(a)は、励磁コイルとしての空芯ソレノイドコイル3(視認性を良くするため図4(a)は巻き数を減らし、形状を単純化してある)と磁界の模式図である。ソレノイドコイル3は、有限長かつ隙間Δdを持つ形状であり、コイルには高周波電流が流される。本磁力線の向きは、矢印Iの向きに電流が増加している瞬間である。磁力線は、大部分がソレノイドコイル3中央を通り、隙間Δdから漏えいしながら外周で繋がる形状となる。図4(b)は、ソレノイド中心軸Xにおける磁束密度の分布を示す。グラフの曲線B1に示すように、中央0の部分で最も高くなり、ソレノイド端部では低くなる。その理由として、コイルの隙間Δdから、磁力線の漏えいL1,L2が存在するからである。励磁コイル3を周回するようにコイル近傍周回磁場L2も形成してしまう。このコイル近傍周回磁場L2は、円筒形回転体を効率よく発熱するために好ましくない経路を通っていると言える。
発熱原理はファラデーの法則に従う。ファラデーの法則とは、「回路の中の磁界を変化させると、その回路の中に電流を流そうとする誘導起電力が生じ、誘導起電力は回路を垂直に貫く磁束の時間変化に比例する」というものである。図6(a)に示すソレノイドコイル3の磁性コア2の端部近傍に、コイルと磁性コアより直径の大きな回路Sを置き、コイル3には高周波交流を流す場合を考える。高周波交流を流した場合、ソレノイドコイル周辺には交番磁界(時間と共に大きさと方向が変化を繰り返す磁界)が形成される。その時、回路Sに発生する誘導起電力は、以下の式(1)に従い、ファラデーの法則より回路Sの中を垂直に貫く磁束の時間変化に比例する。
V:誘導起電力
N:コイル巻き数
ΔΦ/Δt:微小時間Δtでの回路を垂直に貫く磁束の変化
以上述べたことから、本実施例の目的に沿わない磁力線形状は、下記の(I)〜(V)の場合に形成され、これは円筒形回転体の材料内部に発生する渦電流損によるジュール熱で発熱する従来の定着装置である。
(I)円筒形回転体の材質の比透磁率が大きい
(II)円筒形回転体の断面積が大きい
(III)磁性コアの断面積が小さい
(IV)磁性コアの比透磁率が小さい
(V)磁性コアが長手方向に分割して大きなギャップを形成している
次に、本実施例の骨子である、3−2に説明した発熱原理を達成するための、具体的な設計指針について説明する。そのためには、定着装置の各構成部品の円筒形回転体の母線方向への磁気の通りやすさを、形状係数によって表現する必要がある。その形状係数は、「静磁界における磁気回路モデル」の「パーミアンス」を用いる。まず、一般的な磁気回路の考え方について説明する。磁束が主として通る磁路の閉回路を、電気回路に対して磁気回路という。磁気回路において磁束を計算する際、電気回路の電流の計算に準じて行うことが出来るものである。磁気回路の基礎計算式は、電気回路に関するオームの法則と同一であり、全磁束をΦ、起磁力をV、磁気抵抗をRとすると、この3つの要素は
全磁束Φ=起磁力V/磁気抵抗R・・・・・(2)
の関係にある(従って、電気回路における電流は磁気回路における全磁束Φと対応し、電気回路における起電力は磁気回路における起磁力Vと対応し、電気回路における電気抵抗は磁気回路における磁気抵抗と対応する)。しかし、ここでは原理をより理解しやすく説明するために磁気抵抗Rの逆数であるパーミアンスPを用いて説明する。従って上記(2)は
全磁束Φ=起磁力V×パーミアンスP・・・・・(3)
で置き換えられる。このパーミアンスPは、磁路の長さをB、磁路の断面積をS、磁路の透磁率をμとした時、
パーミアンスP=透磁率μ×磁路断面積S/磁路長B・・・・・(4)
で表される。パーミアンスPは、磁路長Bが短く、磁路断面積S及び透磁率μが大きい程大きくなることを示し、パーミアンスPが大きい部分に磁束Φがより多く形成される。
図8(a)に示すように、静磁界において磁性コアの長手方向の一端から出る磁力線の大部分が円筒形回転体の外部を通って磁性コアの他端まで戻るように設計する。その設計の際は、定着装置を磁気回路に見立て、「磁性コア2のパーミアンスは十分大きく、かつ円筒形回転体と円筒形回転体の内側のパーミアンスが十分小さい状態」にすれば良い。
φc=φa_in+φcy+φa_out ・・・・・(5)
すなわち、磁性コアの内部を通過した磁束は、φa_in、φcy、φa_outの何れかを必ず通過して磁性コアに戻ってくることを意味する。
φc=Pc・Vm ・・・・・(6)
φa_in=Pa_in・Vm ・・・・・(7)
φcy=Pcy・Vm ・・・・・(8)
φa_out=Pa_out・Vm ・・・・・(9)
よって、(5)に(6)〜(9)を代入すると下記ようになる。
Pc・Vm=Pa_in・Vm+Pcy・Vm+Pa_out・Vm
=(Pa_in+Pcy+Pa_out)・Vm
∴Pc−Pa_in−Pcy−Pa_out=0 ・・・・・(10)
図10(b)より、磁気コイルの断面積:Sc、円筒体内側空気の断面積:Sa_in、円筒体の断面積:Scyとすると、各領域の単位長さ当たりのパーミアンスは以下のように、「透磁率×断面積」で表すことができ、単位は[H・m]である。
Pc=μ1・Sc=μ1・π(a1)2 ・・・・・(11)
Pa_in=μ0・Sa_in=μ0・π・((a2)2−(a1)2) ・・・・(12)
Pcy=μ2・Scy=μ2・π・((a3)2−(a2)2) ・・・・(13)
更に、Pc−Pa_in−Pcy−Pa_out=0であるから、円筒体外側空気中のパーミアンスは次のように表すことができる。
Pa_out=Pc−Pa_in−Pcy
=μ1・Sc−μ0・Sa_in−μ2・Scy
=π・μ1・(a1)2
−π・μ0・((a2)2−(a1)2)
−π・μ2・((a3)2−(a2)2) ・・・・・(14)
磁性コア2:フェライト(比透磁率1800)、直径14[mm](断面積1.5×10−4[m2])
フィルムガイド:PPS(比透磁率1)、断面積1.0×10−4[m2]
円筒形回転体(導電層)1a:アルミニウム(比透磁率1)、直径24[mm]、厚み20[μm](断面積1.5×10−6[m2])
Pc=3.5×10−7[H・m]
Pa_in=1.3×10−10+2.5×10−10[H・m]
Pcy=1.9×10−12[H・m]
Pa_outは、表1に記載された円筒体外空気であり、次のように表せる。
Pa_out=Pc−Pa_in−Pcy=3.5×10−7[H・m]
磁性コアの単位長さ当たりの磁気抵抗は次のようになる。
Rc=2.9×106[1/(H・m)]
導電層と磁性コアとの間の領域の磁気抵抗は次のようになる。
Ra_in=1/Pa_in=2.7×109[1/(H・m)]
尚、フィルムガイドの抵抗Rf=8.0×109[1/(H・m)]と円筒体内空気の抵抗Ra=4.0×109[1/(H・m)]の抵抗から直接計算する場合には、並列回路の合成抵抗の式を使う必要がある。
手段1)磁性コアのパーミアンスを大きくする。(磁性コア断面積大、材質の比透磁率大)
手段2)円筒体内のパーミアンスを小さくする。(空気部分の断面積小)
手段3)円筒体内に鉄等のパーミアンスの大きい部材を配置しない。
手段4)円筒体のパーミアンスを小さくする。(円筒体の断面積小、円筒体に用いる材質の比透磁率小)
Rm_all=(Rm_c1+Rm_c2+・・・・・+Rm_c10)+
(Rm_g1+Rm_g2+・・・・・+Rm_g9)・・・(15)
本構成の場合は、磁性コアの形状と材質、ギャップ幅は一様であるので、Rm_cの足し合わせた合計をΣRm_c、Rm_gの足し合わせた合計をΣRm_gとすると、次のようになる。
Rm_all=(ΣRm_c)+(ΣRm_g)・・・・・(16)
磁性コアの長手:Lc、透磁率:μc、断面積:Sc、ギャップの長手:Lg、透磁率:μg、断面積:Sgとすると、
Rm_c=Lc/(μc・Sc)・・・・・(17)
Rm_g=Lg/(μg・Sg)・・・・・(18)
(16)式に代入して、長手全体の磁気抵抗Rm_allは
Rm_all=(ΣRm_c)+(ΣRm_g)
=(Lg/(μc・Sc))×10+(Lg/(μg・Sg))×9・・(19)
となる。単位長さ当たりの磁気抵抗Rmは、Lcの足し合わせた合計をΣLc、Lgの足し合わせた合計をΣLgとすると、
Rm=Rm_all/(ΣLc+ΣLg)
=Rm_all/(L×10+Lg×9)・・・・・(20)
となり、単位長さあたりのパーミアンスPmは、以下のように求められる。
Pm=1/Rm=(ΣLc+ΣLg)/Rm_all
=(ΣLc+ΣLg)/[{ΣLc/(μc+Sc)}+{ΣLg/(μg+Sg)}]・・(21)
ΣLc:分割された磁性コアの長さの合計
μc:磁性コアのの透磁率
Sc:磁性コアのの断面積
ΣLg:ギャップの長さの合計
μg:ギャップの透磁率
Sg:ギャップの断面積
式(21)より、ギャップLgを大きくすることは、磁性コアの磁気抵抗の増加(パーミアンスの低下)につながる。本実施例の定着装置を構成する上で、発熱原理上、磁性コアの磁気抵抗が小さく(パーミアンスが大きく)なるように設計することが望ましいため、ギャップを設けることはあまり望ましくない。しかし、磁性コアを割れにくくするために磁性コアを複数に分割してギャップを設ける場合がある。この場合ギャップLgは極力小さく(望ましくは50μm以下程度)構成し、後述するパーミアンス又は磁気抵抗の設計条件から外れないように設計する事で、本実施例の目的を達成することが出来る。
図8(a)において、中心から磁性コア2、励磁コイル3、円筒形回転体(導電層1a)が同心円状に配置されており、励磁コイル3の中に矢印I方向に電流が増加している時は、概念図においては8本の磁力線が磁性コア2の中を通過している。
定着フィルムの円筒形回転体(導電層)を発熱させる際は、励磁コイルに高周波交流電流を流し、交番磁界を形成する。その交番磁界は円筒形回転体に電流を誘導する。物理モデルとしては、トランスの磁気結合と良く似ている。そのため、電力の変換効率を考える際には、トランスの磁気結合の等価回路を用いることが出来る。その交番磁界によって励磁コイルと円筒形回転体が磁気結合して、励磁コイルに投入した電力が円筒形回転体に伝達される。ここで述べる「電力の変換効率」は、磁界発生手段である励磁コイルに投入する電力と、円筒形回転体により消費される電力の比率である。本実施例の場合、図1に示す励磁コイル3に対して高周波コンバータ5に投入した電力と、円筒形回転体1aで発生した熱として消費される電力の比率である。この電力の変換効率は以下の式で表すことができる。
電力の変換効率=円筒回転体で熱として消費される電力/励磁コイルに投入した電力
励磁コイルに投入して円筒回転体以外で消費される電力は、励磁コイルの抵抗による損失、磁性コア材料の磁気特性による損失などがある。
ZA=R1+jωL1 ・・・・・(23)とあらわされる。この回路に流れる電流は、R1により損失する。即ちR1はコイル及び磁性コアによる損失を表している。
・・・・・(23)
・・・・(24)
Mは励磁コイルと円筒形回転体の相互インダクタンスを表す。
図15のうち(c)に示すように、R1に流れる電流をI1、R2に流れる電流をI2とおくと
・・・・(25)
が成り立つため、
・・・・・(26)
となる。
効率は抵抗R2の消費電力/(抵抗R1の消費電力+抵抗R2の消費電力)で表される為、
・・・・・(27)
本実施例の定着装置においては、静磁界において円筒体外部を通る磁束の比率と、交番磁界において励磁コイルに投入した電力が円筒回転体に伝達される電力の変換効率(電力の変換効率)とは、相関がある。円筒体外部を通る磁束の比率が増加するほど電力の変換効率は高くなる。その理由は、トランスの場合に、漏れ磁束が十分少なく、トランスの1次巻線と2次巻線の中を通過する磁束の数が等しいと電力の変換効率は高くなることと同じ原理である。つまり、磁性コアの内部を通過する磁束と、円筒形回転体の外部を通過する磁束の数が近い程、周回電流への電力の変換効率は高くなる。これは、磁性コアの長手方向の一端から出て他端に戻る磁束(磁性コアの内部を通過する磁束と向きが反対の磁束)が、円筒形回転体の中空部を通過し磁性コアの内部を通過する磁束をキャンセルする割合が少ないということである。つまり、図11(b)の磁気等価回路に示すように、磁性コアの長手方向の一端から出て他端に戻る磁束が円筒形回転体の外(円筒体外空気)を通過するということある。故に本実施例の骨子は、円筒体外部磁束の比率を高くすることによって、励磁コイルに流した高周波電流を円筒形回転体内部の周回電流として効率よく誘導することである。具体的にはフィルムガイド、円筒体内空気、円筒体を通る磁束を減らすことである。
下記の表4は、図17のP1〜P4に該当する構成を、実際に定着装置として設計し、評価した結果である。
本構成は、磁性コアの断面積が5.75mm×4.5mmであり、円筒体(導電層)の直径が143.2mmの場合である。この時インピーダンスアナライザによって求められる電力の変換効率は54.4%であった。電力の変換効率は定着装置に投入した電力のうち、円筒(導電層)の発熱に寄与した分を示すパラメータである。従って最大1000W出力可能な定着装置として設計しても約450Wが損失となってしまい、その損失はコイル及び磁性コアの発熱となる。本構成の場合、立ち上げ時数秒間1000Wを投入しただけでもコイル温度は200℃を超える場合がある。コイルの絶縁体の耐熱温度が200℃後半であること、フェライトの磁性コアのキュリー点は通常200℃〜250℃程度であることを考えると、損失45%では励磁コイル等の部材を耐熱温度以下に保つことは難しくなる。また、磁性コアの温度がキュリー点を超えるとコイルのインダクタンスが急激に低下し、負荷変動となる。
本構成は、磁性コアの断面積が5.75mm×4.5mmであり、円筒体の直径が127.3mmの場合である。この時インピーダンスアナライザによって求められる電力の変換効率は70.8%であった。この時、定着装置の印字動作によっては、励磁コイル等に定常的に大きな熱量が発生し、励磁コイルユニット、特に磁性コアの昇温が課題となる場合がある。本構成の定着装置を60枚/分の印字動作ができる高スペックな装置にすると、円筒形回転体の回転速度は330mm/secとなる。よって、円筒形回転体の表面温度を180℃に維持するケースがある。そうすると、磁性コアの温度は20秒間で240℃を超え、円筒体(導電層)の温度より高くなる場合が考えられる。磁性コアとして用いるフェライトのキュリー温度は通常200℃〜250℃程度であり、フェライトがキュリー温度を超えた場合、透磁率は急激に減少する。透磁率が急激に減少すると、磁性コアの中に磁路を形成することができない。磁路を形成することができなくなると、本実施例においては、周回電流を誘導して発熱することが難しくなる場合がある。
本構成は、磁性コアの断面積が5.75mm×4.5mmであり、円筒体の直径が63.7mmの場合である。この時インピーダンスアナライザによって求められる電力の変換効率は83.9%であった。この時、励磁コイル等には定常的に熱量が発生したものの、熱伝達と自然冷却で放熱出来る熱量を大きく上回ることはなかった。本構成の定着装置を60枚/分の印字動作ができる高スペックな装置にすると、円筒体の回転速度は330mm/secとなる。従って、円筒体の表面温度を180℃に維持するケースであっても、フェライトの磁性コアの温度は220℃以上に上昇することはなかった。そのため本構成においては、定着装置を前述した高スペックする場合、キュリー温度220℃以上のフェライトを用いることが望ましい。設計条件R2の構成の定着装置を高スペックな定着装置として使用する場合は、フェライト等の耐熱設計を最適化することが望ましい。本構成に、前述した高スペックを要求しない場合は、そこまでの耐熱設計は不要である。
本構成は、磁性コアの断面積が5.75mm×4.5mmであり、円筒体の直径が47.7mmの場合である。この時インピーダンスアナライザによって求められる電力の変換効率は94.7%であった。本構成の定着装置を60枚/分の印字動作ができる高スペックな装置にすると、円筒体の回転速度は330mm/secとなり、円筒体の表面温度を180℃に維持するケースにおいて励磁コイル等は、180℃以上に上昇することはなかった。これは、励磁コイルがほとんど発熱しないことを示す。円筒体外部磁束の比率94.7%、電力の変換効率94.7%(設計条件R3)は、電力の変換効率が十分高いため、更なる高スペックの定着装置として用いても、冷却手段は必要ない。
以上、円筒形回転体に対してその軸方向に磁界を発生させ、円筒形回転体を電磁誘導発熱させる定着装置において、円筒体外部磁束の比率に求められる設計条件は、図17中矢印R1、R2、R3に領域分けすることが出来る。
R1:円筒体外部磁束の比率70%以上90%未満
R2:円筒体外部磁束の比率90%以上94%未満
R3:円筒体外部磁束の比率94%以上
3−4で説明した「周回電流」は、図6の回路S内に生じる誘導起電力によって生じるものである。そのため、回路Sに内包する磁束と、回路Sの抵抗値に依存する。後述する「渦電流E//」とは異なり、材料内部の磁束密度とは関係しない。そのため、磁路とならない薄い磁性金属製の円筒形回転体でも、非磁性金属製の円筒回転体でも高い効率で発熱することが可能である。また、抵抗値が大きく変わらない範囲においては、材料の厚みにも依存しない。図18(a)は、厚さ20μmのアルミニウムの円筒形回転体における電力の変換効率の周波数依存性である。20kHz〜100kHzの周波数帯域において、電力の変換効率は90%以上を維持している。実施例1のように21〜40kHzの周波数帯域を発熱に利用する場合において、高い電力の変換効率を持っている。次に図18(b)は、同形状の円筒形回転体における、周波数21kHzでの電力の変換効率の厚み依存性である。黒丸―実線はニッケル、白丸―点線はアルミニウムの実験結果を示している。両者は厚み20μm〜300μmの領域において、電力の変換効率は90%以上を維持しており、両者とも厚みに寄らず、定着装置用発熱材料として使用可能である。
Rs:導電層の磁気抵抗
Ra:導電層と磁性コアとの間の領域の磁気抵抗
Rsa:RsとRaの合成磁気抵抗
上記の関係式を、定着装置の記録材の最大搬送領域全域で、円筒形回転体の母線方向に直交する方向の断面において満足するのが望ましい。
同様に、本実施例のR2の定着装置は、以下の式を満たす。
ここで、「円筒形回転体の外部を磁束が通る」よう設計するためには、閉磁路を形成する方法もある。ここで言う閉磁路は、図35に示すように、磁性コア2cが円筒形回転体の外部でループになっており、そのループの一部に定着フィルム1を被せた形状である。しかし、磁性コア2cでループを形成すると、装置の大型化を招くという課題がある。これに対し、本実施例は円筒形回転体の外で磁性コアがループを形成していない開磁路の構成で設計できるため、装置の小型化が可能である。
[1]磁性コアの形を棒形状に出来るため、耐衝撃性能を向上させやすい。特に焼成フェライトを用いる際に有利である。
[2]磁性コアがL字構造や分割構造を必ずしも有する必要がないので、ギャップ管理が容易である。
[3]磁界を高周波にすることでコアの断面積を小さくできるので、更に装置全体を小型化できる。
以下、本実施例の構成の画像形成装置と従来の画像形成装置との比較実験の結果について述べる。
本比較例は実施例1に対して、磁性コアを長手方向で複数に分割し、その分割した磁性コアの間に空隙を設けて、磁性コアのパーミアンスを小さく(磁気抵抗を高く)した構成である。図19は比較例1における磁性コア及びコイルの斜視図である。磁性コア13は、比透磁率が1800、飽和磁束密度が500mTのフェライトであり、直径5.75mm、断面積26mm2、長さ22mmの円柱形状をしている。磁性コア13は、図19の点線部に、厚みG=0.7mmのマイラーシートを挟み、等間隔に10個配置しており、全体の長さはB=226.3mmである。円筒形回転体(導電層)は、実施例1と同じく比透磁率1.0のアルミニウムを用いた。円筒形回転体の厚みは20μm、直径は24mmとした。磁性コアの単位長さ当たりのパーミアンスは、式(15)〜(21)に表5に示した各パラメータを代入して算出した。
磁性コアのパーミアンスPc=1.1×10−9[H・m]
円筒体内部のパーミアンスPa=1.3×10−10+4.0×10−10[H・m]
円筒体のパーミアンスPs=1.9×10−12 [H・m]
よって、比較例1は下記のパーミアンスの関係式を満たしていない。
Ps+Pa≦0.30×Pc
これを磁気抵抗に置き換えると、
磁性コアの磁気抵抗Rc=9.1×108[1/(H・m)]
円筒体内部の磁気抵抗はフィルムガイドRfと円筒体内空気Rairの磁気抵抗の合成抵抗であるから、下記の式を用いて計算すると、Ra=1.9×109[1/(H・m)]となる。
δ=503×(ρ/fμ)^1/2 ・・・・・(28)
δ:浸透深さ〔m〕
f:励磁回路の周波数〔Hz〕
μ:透磁率〔H/m〕
ρ:抵抗率〔Ωm〕
浸透深さδは電磁波の吸収の深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強度は1/e以下になるというものである。そしてその深さは周波数と透磁率、抵抗率に依存する。
図21は、厚さ20μmのアルミニウムの円筒形回転体における電力の変換効率の周波数依存性である。黒丸は実施例1における、周波数と電力の変換効率の結果を示し、白丸は比較例1における、周波数と電力の変換効率の結果を示す。実施例1は20kHz〜100kHzの周波数帯域において、電力の変換効率は90%以上を維持している。比較例1は、90kHz以上において実施例1と同等であり、50kHzで85%、30kHzで75%、20kHzで60%と、周波数が低くなるほど電力の変換効率は低下する。
[1]円筒形回転体の材料と、磁性コアと円筒形回転体との間の領域にある部材の材料と、が全て空気と同等の比透磁率の非磁性体である。
[2]磁性コアの一端から出た磁束のうち94%以上が円筒形回転体の外部を通って磁性コアの他端に戻る構成である(R3の定着装置)。
μc:コアの透磁率
Sc:コアの断面積
μsa:円筒形回転と、磁性コアと円筒形回転体との間の領域の透磁率
Ssa:円筒形回転体と、磁性コアと円筒形回転体との間の領域の断面積
と表される。
本実施例は先に説明をした実施例1に関する他の例であり、円筒形回転体(導電層)としてオーステナイト系のステンレス(SUS304)を用いた点が実施例1と異なる。以下は参考として各種金属における抵抗率と比透磁率について纏め、式28に従い21kHz,40kHz,100kHzにおける浸透深さδを計算した結果である。
本実施例の定着装置の各構成物のパーミアンスと磁気抵抗を下記の表8に示す。
コアのパーミアンスPc=5.9×10−8[H・m]
円筒体内部のパーミアンスPa=1.3×10−10+4.0×10−10[H・m]
円筒体のパーミアンスPs=2.9×10−12[H・m]
よって、実施例2は下記のパーミアンスの関係式を満たしている。
Ps+Pa≦0.30×Pc
これを磁気抵抗に置き換えると、
磁性コアの磁気抵抗Rc=1.7×107[1/(H・m)]
円筒体内部の磁気抵抗はフィルムガイドRfと円筒体内空気Rairの磁気抵抗の合成抵抗であるから、下記の式を用いて計算すると、Ra=1.9×109[1/(H・m)]となる。
Rsa=1.9×109[1/(H・m)]となる。
比較例2は先に説明をした実施例2に対して、磁性コアを長手方向で複数に分割し、その分割した磁気コアの間に空隙を多数設けて、磁性コアのパーミアンスを小さくした構成である。磁性コアは、比較例1と同様、直径5.4mm、断面積23mm2、長さB=22mmの円柱形状のフェライトであり、厚みG=0.7mmのマイラーシートを挟み、等間隔に10個配置している。定着フィルムの円筒形回転体(導電層)は、実施例2と同じく比透磁率1.02のSUS304を用い、膜厚30μm、直径Φ24mmとした。磁性コアの単位長さ当たりのパーミアンスは、比較例1と同様に計算出来、単位長さ当たりのパーミアンスを1.1×10−9[H・m]となる。各領域を通る磁束の比率は下記表のようになる。
磁性コアのパーミアンスPc=1.1×10−9[H・m]
円筒体内部のパーミアンスPa=1.3×10−10+4.0×10−10[H・m]
円筒体のパーミアンスPs=2.9×10−12[H・m]
よって、比較例2の定着装置は、下記のパーミアンスの関係式を満たしていない。
Ps+Pa≦0.30×Pc
これを磁気抵抗に置き換えると、
磁性コアの磁気抵抗:Rc=9.1×108[1/(H・m)]
円筒体内部(円筒体と磁性コアの間の領域)の磁気抵抗:
Ra=1.9×109[1/(H・m)]
円筒体の磁気抵抗:Rs=3.5×1011[1/(H・m)]
RsとRaの合成磁気抵抗:Rsa=1.9×109[1/(H・m)]
よって、比較例2は、下記の磁気抵抗の関係式を満たしていない。
図22は、厚さ30μmのSUS304の円筒形回転体における電力の変換効率の周波数依存性である。黒丸は実施例2における、周波数と電力の変換効率の結果を示し、白丸は比較例2における、周波数と電力の変換効率の結果を示す。20kHz〜100kHzの周波数帯域において、実施例2は電力の変換効率は90%以上を維持している。比較例1は、100kHz以上において実施例2と同等、50kHzで80%、30kHzで70%、20kHzで50%と、周波数が低くなるほど電力の変換効率は低下する。
本実施例は、円筒形回転体として比透磁率の高い金属を用いる構成について解説する。
磁性コアのパーミアンス:Pc=3.5×10−7[H・m]
円筒体内部のパーミアンス:Pa=1.3×10−10+2.4×10−10[H・m]
円筒体のパーミアンス:Ps=4.2×10−9[H・m]
よって、下記のパーミアンスの関係式を満たす。
Ps+Pa≦0.30×Pc
ここで、上記のパーミアンスの関係式を磁気抵抗の関係式に置き換えると、下記のようになる。
磁性コアの磁気抵抗:Rc=2.9×106[1/(H・m)]
円筒体と磁性コアの間の領域の磁気抵抗:Ra=2.7×109[1/(H・m)]
円筒体の磁気抵抗:Rs=2.4×108[1/(H・m)]
RsとRaの合成磁気抵抗:Rsa=2.2×108[1/(H・m)]
よって、実施例3は、下記の磁気抵抗の関係式を満たす。
比較例3として、実施例3の定着装置の構成に対して磁性コア2及び円筒形回転体の断面積が異なり、「円筒体外部磁束の比率を90%以上とすること」を満たしていない構成について説明する。特に、円筒形回転体が主磁路になっている構成について説明する。図23は比較例3の定着装置の断面図であり、電磁誘導発熱回転体は定着フィルムではなく定着ローラ11を用いる。定着ローラ11と加圧ローラ7の押圧力をもってニップNを形成し、像担持体Pとトナー像Tを挟ませて矢印方向に回転する構成である。
磁性コアのパーミアンス:Pc=4.4×10−8[H・m]
円筒体内部(円筒体と磁性コアの間の領域)のパーミアンス:
Pa=1.3×10−10+3.3×10−9[H・m]
円筒体のパーミアンス:Ps=7.0×10−8[H・m]
従って、下記のパーミアンスの関係を満たしていない。
Ps+Pa≦0.30×Pc
これを磁気抵抗に置き換えると、下記のようになる。
磁性コアの磁気抵抗:Rc=2.3×107[1/(H・m)]
円筒体内部(円筒体と磁性コアの間の領域)の磁気抵抗:Ra=2.9×108[1/(H・m)]
円筒体の磁気抵抗:Rs=1.4×107[1/(H・m)]
RsとRaの合成磁気抵抗:Rsa=1.4×107[1/(H・m)]
従って、比較例3は、下記の磁気抵抗の関係式を満たしていない。
Pe:渦電流損によって生じる発熱量
t:定着ローラ厚み
f:周波数
Bm:最大磁束密度
ρ:抵抗率
ke:比例定数
比較例3と実施例3の円筒形回転体の厚み依存性ついての比較実験を行った結果について説明する。比較実験用のニッケル製の円筒形回転体として、直径60mm、長さ230mmのものを使用し、厚みは3種類用意した(75μm、100μm、150μm、200μm)。磁性コアとして実施例3においては直径14mm、比較例3は直径6mmのものを用いた。実施例3と比較例3とで磁性コアの直径が異なるのは、比較例3は「R2:円筒体外部磁束の比率70%以上」を満たさない構成で、実施例3は、「R2:円筒体外部磁束の比率90%以上」の条件を満たす構成とするためである。下記の表12に実施例3及び比較例3における円筒形回転体の厚み毎の「円筒体外部磁束の比率」を示す。表12から、比較例3の円筒形回転体の円筒体外部磁束の比率は、円筒形回転体の厚みに敏感であり厚み依存性が大きく、実施例3は鈍感で厚み依存性が小さいことがわかる。
に従って電力の変換効率を測定した結果を、図26に示す。
本実施例は実施例3の変形例であり、磁性コアを長手方向で複数に分割し、分割した各コア間に空隙(ギャップ)を設けた点のみが実施例3の構成と異なっている。磁性コアを分割することで、磁性コアを分割せずに一体部品で構成した時よりも磁性コアは外部の衝撃に対して破損しにくくなるというメリットがある。
磁性コアのパーミアンス:Pc=1.9×10−7[H・m]
円筒体内部のパーミアンス:Pa=1.3×10−10+1.8×10−10[H・m]
円筒体のパーミアンス:Ps=4.3×10−9[H・m]
よって、実施例4は、下記のパーミアンスの関係式を満たす。
Ps+Pa≦0.30×Pc
これを磁気抵抗に置き換えると、
磁性コアの磁気抵抗:Rc=5.2×106[1/(H・m)]
円筒体内部の磁気抵抗:Ra=3.2×109[1/(H・m)]
円筒体の磁気抵抗:Rs=2.4×108[1/(H・m)]
RsとRaの合成磁気抵抗:Rsa=2.2×108[1/(H・m)]
よって、実施例4は、下記の磁気抵抗の関係式を満たす。
本比較例は実施例4に対して、分割コア同士のギャップの長さと円筒体が異なる。比較例4では、円筒体としての定着ローラを用いている(図27)。分割された磁性コア22a〜22kは、比透磁率が1800、飽和磁束密度が500mTのフェライトであり、直径11mm、分割コアの長さ20mmの円柱形状をしており、G=0.5mmの隙間を設け、等間隔に11個配置している。円筒体としての定着ローラは発熱層21aとして直径40mm、厚さ0.5mmのニッケル(比透磁率600)によって形成したものを使用している。磁性コア33の単位長さ当たりのパーミアンス及び磁気抵抗は、実施例4と同じ方法で計算することが出来て、下記の表15のようになる。
磁性コアの単位長さ当たりのパーミアンス:Pc=5.8×10−9[H・m]
円筒体内部(円筒体と磁性コアの間の領域)の単位長さ当たりのパーミアンス:
Pa=1.3×10−10+1.3×10−9[H・m]
円筒体のパーミアンス:Ps=4.7×10−8[H・m]
従って、比較例4は下記のパーミアンスの関係式を満たしていない。
Ps+Pa≦0.30×Pc
これを磁気抵抗に置き換えると、
磁性コアの単位長さ当たりの磁気抵抗:Rc=1.7×108[1/(H・m)]
円筒体内部(円筒体と磁性コアとの間の領域)の単位長さ当たりの磁気抵抗:Ra=7.2×108[1/(H・m)]
円筒体の単位長さ当たりの磁気抵抗Rs=2.1×107 [1/(H・m)]となり、
RsとRaの合成磁気抵抗:Rsa=2.1×107[1/(H・m)]
よって、比較例4は、下記の磁気抵抗の関係式を満たしていない。
δ=503×(ρ/fμ)^1/2・・・・・(28)
浸透深さδ〔m〕
励磁回路の周波数f〔Hz〕
透磁率μ〔H/m〕
抵抗率ρ〔Ωm〕
浸透深さδは電磁波の吸収の深さを示しており、これより深いところでは電磁波の強度は1/e以下になるというものである。逆に言うと殆どのエネルギーはこの深さまでに吸収されているということになる。そしてその深さは周波数と透磁率、抵抗率に依存する。ニッケルの抵抗率ρ(Ω・m)と比透磁率μと、各周波数における浸透深さδ[m]について下記表のように示される。
実施例4と比較例4とで円筒形回転体の厚み依存性を比較した実験結果について説明する。比較例4のニッケル製の円筒形回転体は、直径60mm、長さ230mmのものを使用し、厚みは75μm、100μm、150μm、200μmの4種類とした。実施例4は、磁性コアを長手方向で分割して、分割した磁性コア同士の間の空隙を保証するために厚みG=20μmのポリイミドのシートを挟んだ構成である。下記の表18は、実施例4と比較例4の定着装置において、円筒形回転体の厚みと、円筒体外部磁束の比率との関係を示したものである。実施例4では、円筒形回転体の厚みによらず、「R2:円筒体外部磁束の比率90%以上」の条件を満たしている。比較例4は、比較例4のギャップ0.5mmのコアに対し、同じ円筒形回転体を使用した場合の、「円筒体外部磁束の比率」であり、全て「R1:円筒体外部磁束の比率70%以上」の条件を満たしていない。
実施例1の「(3−3)磁気回路とパーミアンス」の項において、「円筒体内に鉄等を配置しなければならない場合は、円筒体外部を通る磁束の比率をコントロールする必要がある」と記載した。ここで、円筒体外部を通る磁束の比率をコントロールする具体例を示す。
磁性コアのパーミアンス:Pc=4.5×10−7[H・m]
円筒体内部(円筒体と磁性コアの間の領域)のパーミアンス:
Pa=3.8×10−8+1.3×10−10+3.1×10−10[H・m]
円筒体のパーミアンス:Ps=1.4×10−12[H・m]
よって、下記のパーミアンスの関係式を満たしている。
Ps+Pa≦0.30×Pc
これを磁気抵抗に置き換えると、
磁性コアの磁気抵抗Rc=2.2×106[1/(H・m)]
円筒体内部の磁気抵抗は鉄ステーRtとフィルムガイドRfと円筒体内空気Rairの磁気抵抗との合成抵抗Raであり、下記の式を用いると、Ra=2.3×109[1/(H・m)]となる。
よって、実施例5の構成は下記の磁気抵抗の関係式を満たす。
本比較例は先に説明をした実施例5に対して、金属ステーの断面積が異なる。断面積が実施例5より大きく、4倍の2.4×10−4m2であった場合、各領域を通る磁束の比率を算出すると、下記の表20のようになる。
磁性コアの単位長さ当たりのパーミアンス:Pc=4.5×10−7[H・m]
円筒体内部(円筒体と磁性コアの間の領域)の単位長さ当たりのパーミアンス:
Pa=1.5×10−7+1.3×10−10+3.1×10−10[H・m]
円筒体の単位長さ当たりのパーミアンス:Ps=1.4×10−12[H・m]
よって、下記のパーミアンスの関係式を満たしていない。
Ps+Pa≦0.30×Pc
これを磁気抵抗に置き換えると、
磁性コアの磁気抵抗:Rc=2.2×106[1/(H・m)]
円筒体内部の磁気抵抗Ra(鉄ステーRtとフィルムガイドRfと円筒体内空気Rairの磁気抵抗の合成抵抗)は下記の式から計算すると、Ra=6.6×106[1/(H・m)]となる。
よって、比較例5は下記の磁気抵抗の関係式を満たしていない。
実施例1〜5の事例は、最大の画像領域内の部材等が円筒形回転体の母線方向で均一な断面構成を有している定着装置を取り扱ってきた。実施例6においては、円筒形回転体の母線方向で不均一な断面構成を有する定着装置について説明する。図39は、実施例6に示す定着装置である。実施例1〜5の構成と異なる点として、円筒形回転体の内部(磁性コアと円筒形回転体の間の領域)に温度検知部材24を有している。その他の構成は実施例2と同様で、定着装置は導電層(円筒形回転体)を有する定着フィルム1と、磁性コア2と、ニップ部形成部材(フィルムガイド)9と、を備える。
rc1=2.9×106[1/(H・m)]
ここで、円筒体と磁性コアとの間の領域の単位長さ当たりの磁気抵抗raは、フィルムガイドrfの単位長さ当たりの磁気抵抗と円筒体内空気rairの単位長さ当たりの磁気抵抗との合成磁気抵抗である。従って、下記の式を用いて計算できる。
ra1=2.7×109[1/(H・m)]
rs1=5.3×1011[1/(H・m)]
また、領域3は領域1と同じであるから下記のようになる。
rc3=2.9×106[1/(H・m)]
ra3=2.7×109[1/(H・m)]
rs3=5.3×1011[1/(H・m)]
次に、領域2における各部品の単位長さ当たりの磁気抵抗を下記の表22に示す。
rc2=2.9×106[1/(H・m)]
円筒体と磁性コアの間の領域の単位長さ当たりの磁気抵抗raは、フィルムガイドrfの単位長さ当たりの磁気抵抗と、サーミスタrtの単位長さ当たりの磁気抵抗と、円筒体内空気rairの単位長さ当たりの磁気抵抗と、の合成磁気抵抗である。従って下記の式で計算できる。
ra2=2.7×109[1/(H・m)]
rs2=5.3×1011[1/(H・m)]
Rc=6.2×108[1/H]
Ra=5.8×1011[1/H]
Rs=1.1×1014[1/H]
RsとRaの合成磁気抵抗Rsaは以下の式で計算できる。
1a 導電層(円筒形回転体)
1b 弾性層
1c 離型層
2 磁性コア
2c 閉磁路の磁性コア
3 励磁コイル
4 温度検知素子
7 加圧ローラ
9 ニップ部形成部材
N ニップ部
M 誘導起電力安定領域
Bin 円筒形回転体としてのローラ1の中を紙面奥方向に向かう磁力線
Bout 円筒形回転体としてのローラ1の外を紙面手前方向に戻ってくる磁力線
11a 導電層
11b 弾性層
11c 離型層
3a,3b,3c,3d,3e,3f,3g,3h,3i,3j 分割した磁性コア
12 励磁コイル
21 定着ローラ
21a 導電層
21b 弾性層
21c 離型層
22 励磁コイル
23 加圧ステー
24 温度検知素子
Bin 磁性コア内部の磁路を通る磁束
Bni ニッケルの材料内部の磁路を通る磁束
100 本実施例に従う画像形成装置
200 円筒形回転体
200a 円筒形回転体の材料内部
B// 軸Xと平行方向に発生する磁場
E// B//によって発生する渦電流
B⊥ 軸Xと⊥方向に発生する磁場
E⊥ B⊥によって発生する渦電流
Bcou 金属ステーの中を通る反対向きの磁束
Ls 定着フィルムの長手長さ
Lt 補強ステーの長手長さ
Lc 磁性コアの長手長さLp 画像形成領域
Claims (46)
- 導電層を有する筒状の回転体と、
前記回転体の内部に配置され、螺旋軸が前記回転体の母線方向と略平行である螺旋形状部を有し、前記導電層を電磁誘導発熱させる交番磁界を形成するためのコイルと、
前記螺旋形状部の中に配置され、前記交番磁界の磁力線を誘導するためのコアと、を備え、画像が形成された記録材を加熱し画像を記録材に定着する定着装置において、
前記母線方向に関し記録材上の画像の最大通過領域の一端から他端までの区間において、前記コアの磁気抵抗は、前記導電層の磁気抵抗と、前記導電層と前記コアとの間の領域の磁気抵抗と、の合成磁気抵抗の30%以下であることを特徴とする定着装置。 - 前記コアは前記回転体の外部でループを形成しない形状であることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
- 前記区間において、前記コアの磁気抵抗は、前記合成磁気抵抗の10%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記区間において、前記コアの磁気抵抗は、前記合成磁気抵抗の6%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
- 前記導電層は、銀と、アルミニウムと、オーステナイト系ステンレスと、銅と、のうち少なくとも一つで形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記コアの材質は、焼成フェライトであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記導電層の厚みは、75μm以下であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記コアは、前記母線方向において、前記回転体の端面よりも前記回転体の外側に突出していることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記回転体の端面よりも前記回転体の外側に突出している前記コアの部分は、前記回転体のラジアル方向において、前記回転体の内周面を前記母線方向に延長した仮想面よりも内側の領域にあることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
- 前記コイルに流す交流電流の周波数は、21kHz以上100kHz以下であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記母線方向において、前記最大通過領域は前記導電層と前記コアとがオーバラップする領域に含まれることを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記回転体は筒状のフィルムであり、前記フィルムとの間に記録材を搬送するニップ部を形成するための対向部材を有することを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記フィルムの内面に接触し前記フィルムを介して前記対向部材と共に前記ニップ部を形成するニップ部形成部材を有することを特徴とする請求項12に記載の定着装置。
- 前記フィルムの内部に、前記母線方向に沿って長く、前記ニップ部形成部材を補強するための補強部材を有し、前記補強部材の材質はオーステナイト系ステンレスであることを特徴とする請求項13に記載の定着装置。
- 導電層を有する筒状の回転体と、
前記回転体の内部に配置され、螺旋軸が前記回転体の母線方向と略平行である螺旋形状部を有し、前記導電層を電磁誘導発熱させる交番磁界を形成するためのコイルと、
前記螺旋形状部の中に配置され、前記回転体の外部でループを形成しない形状であり前記交番磁界の磁力線を誘導するためのコアと、を備え、画像が形成された記録材を加熱し画像を記録材に定着する定着装置において、
前記コアの前記母線方向の一端から出た磁束の70%以上は、前記導電層の外側を通過して前記コアの他端に戻ることを特徴とする定着装置。 - 前記コアの前記母線方向の一端から出た磁束の90%以上は、前記導電層の外側を通過して前記コアの他端に戻ることを特徴とする請求項15に記載の定着装置。
- 前記コアの前記母線方向の一端から出た磁束の94%以上は、前記導電層の外側を通過して前記コアの他端に戻ることを特徴とする請求項15に記載の定着装置。
- 前記導電層は、銀と、アルミニウムと、オーステナイト系ステンレスと、銅と、のうち少なくとも一つで形成されていることを特徴とする請求項15〜17のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記コアの材質は、焼成フェライトであることを特徴とする請求項15〜18のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記導電層の厚みは、75μm以下であることを特徴とする請求項15〜19のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記コアは、前記母線方向において、前記回転体の端面よりも前記回転体の外側に突出していることを特徴とする請求項15〜20のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記回転体の端面よりも前記回転体の外側に突出している前記コアの部分は、前記回転体のラジアル方向において、前記回転体の内周面を前記母線方向に延長した仮想面よりも内側の領域にあることを特徴とする請求項21に記載の定着装置。
- 前記コイルに流す交流電流の周波数は、21kHz以上100kHz以下であることを特徴とする請求項15〜22のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記母線方向において、記録材上の画像の最大通過領域は、前記導電層と前記コアとがオーバラップする領域に含まれることを特徴とする請求項15〜23のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記回転体は筒状のフィルムであり、前記フィルムとの間に記録材を搬送するニップ部を形成するための対向部材を有することを特徴とする請求項15〜24のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記フィルムの内面に接触し前記フィルムを介して前記対向部材と共に前記ニップ部を形成するニップ部形成部材を有することを特徴とする請求項25に記載の定着装置。
- 前記フィルムの内部に、前記母線方向に沿って長く、前記ニップ部形成部材を補強するための補強部材を有し、前記補強部材の材質はオーステナイト系ステンレスであることを特徴とする請求項26に記載の定着装置。
- 導電層を有する筒状の回転体と、
前記回転体の内部に配置され、螺旋軸が前記回転体の母線方向と略平行である螺旋形状部を有し、前記導電層を電磁誘導発熱させる交番磁界を形成するためのコイルと、
前記螺旋形状部の中に配置され、前記交番磁界の磁力線を誘導するためのコアと、を備え、画像が形成された記録材を加熱し画像を記録材に定着する定着装置において、
前記母線方向に関し記録材上の画像の最大通過領域の一端から他端までの区間における前記導電層の比透磁率及び前記導電層と前記コアとの間の領域にある部材の比透磁率が1.1より小さく、
前記導電層の断面積をSs、前記導電層と前記コアとの間にある領域の断面積をSa、前記コアの断面積をSc、前記コアの比透磁率をμc、とした場合に前記区間の全域の前記母線方向に垂直な断面において、式(1)を満たすことを特徴とする定着装置。
0.06×μc×Sc≧Ss+Sa(1) - 前記コアは前記回転体の外部でループを形成しない形状であることを特徴とする請求項28に記載の定着装置。
- 前記導電層は、銀と、アルミニウムと、オーステナイト系ステンレスと、銅と、のうち少なくとも一つで形成されていることを特徴とする請求項28又は29に記載の定着装置。
- 前記コアの材質は、焼成フェライトであることを特徴とする請求項28〜30のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記導電層の厚みは、75μm以下であることを特徴とする請求項28〜31のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記コアは、前記母線方向において、前記回転体の端面よりも前記回転体の外側に突出していることを特徴とする請求項28〜32のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記回転体の端面よりも前記回転体の外側に突出している前記コアの部分は、前記回転体のラジアル方向において、前記回転体の内周面を前記母線方向に延長した仮想面よりも内側の領域にあることを特徴とする請求項33に記載の定着装置。
- 前記コイルに流す交流電流の周波数は、21kHz以上100kHz以下であることを特徴とする請求項28〜34のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記母線方向において、画像の最大通過領域は前記導電層と前記コアとがオーバラップする領域に含まれることを特徴とする請求項28〜35のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記回転体は筒状のフィルムであり、前記フィルムとの間に記録材を搬送するニップ部を形成するための対向部材を有することを特徴とする請求項28〜36のいずれか1項に記載の定着装置。
- 前記フィルムの内面に接触し前記フィルムを介して前記対向部材と共に前記ニップ部を形成するニップ部形成部材を有することを特徴とする請求項37に記載の定着装置。
- 前記フィルムの内部に、前記母線方向に沿って長く前記ニップ部形成部材を補強するための補強部材を有し、前記補強部材の材質はオーステナイト系ステンレスであることを特徴とする請求項38に記載の定着装置。
- 導電層を有する筒状の回転体と、
前記回転体の内部に配置され、螺旋軸が前記回転体の母線方向と略平行である螺旋形状部を有し、前記導電層を電磁誘導発熱させる交番磁界を形成するためのコイルと、
前記螺旋形状部の中に配置され、前記交番磁界の磁力線を誘導するためのコアと、を備え、画像が形成された記録材を加熱し画像を記録材に定着する定着装置において、
前記導電層は非磁性材料で形成され、前記コアは前記回転体の外でループを形成しない形状であることを特徴とする定着装置。 - 前記非磁性材料は、銀と、アルミニウムと、オーステナイト系ステンレスと、銅と、のうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項40に記載の定着装置。
- 前記回転体は、フィルムであることを特徴とする請求項40又は41に記載の定着装置。
- 導電層を有する筒状の回転体と、
前記回転体の内部に配置され、螺旋軸が前記回転体の母線方向と略平行である螺旋形状部を有し、前記導電層を電磁誘導発熱させる交番磁界を形成するためのコイルと、
前記螺旋形状部の中に配置され、前記交番磁界の磁力線を誘導するためのコアと、を備え、画像が形成された記録材を加熱し画像を記録材に定着する定着装置において、
前記導電層は非磁性材料で形成され、前記導電層の厚みは75μm以下であることを特徴とする定着装置。 - 前記回転体はフィルムであることを特徴とする請求項43に記載の定着装置。
- 前記コアは、前記回転体の外でループを形成しない形状であることを特徴とする請求項43又は44に記載の定着装置。
- 前記非磁性材料は、銀と、アルミニウムと、オーステナイト系ステンレスと、銅と、のうち少なくとも一つであることを特徴とする請求項43〜45のいずれか1項に記載の定着装置。
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