JP2016029460A - 定着装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 記録材のサイズに応じた発熱分布を形成しつつ、定着処理に必要な電力を供給できるようにする。
【解決手段】 記録材のサイズと前記回転体の非通紙部の温度の少なくとも一方に応じて前記共振インバータの駆動周波数を設定し、設定された前記駆動周波数に応じて前記共振回路の共振周波数を切り替える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置に関する。
電子写真方式の複写機やプリンタ等の画像形成装置に搭載される定着装置は、加熱回転体と、それに接触する加圧ローラと、で形成されたニップ部で未定着トナー像を担持した記録材を搬送しながら加熱してトナー像を記録材に定着するものが一般的である。
近年、加熱回転体の導電層を発熱させることができる電磁誘導加熱方式の定着装置が開発され実用化されている。電磁誘導加熱方式の定着装置は、ウォームアップ時間が短いという利点がある。
特許文献1には、導電層の厚みや導電層の材質の制約が小さい定着装置が開示されている。
特開2014−026267号公報
特許文献1に開示された定着装置においても、小サイズの記録材を定着処理する際の非通紙部昇温が課題となる。
本発明は、記録材のサイズに応じた発熱分布を形成しつつ、発熱に必要な電力を供給できる定着装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するための本発明の好適な実施態様の一つ目は、導電層を有する筒状の回転体と、前記回転体の内部に設けられ、螺旋軸が前記回転体の母線方向に沿った方向である螺旋状のコイルと、共振コンデンサを有し、前記回転体と前記コイルと共に形成される共振回路;前記共振回路を制御する共振インバータと、前記共振インバータに供給する電力を制御する制御部と、を備え、前記コイルにより発生する磁束によって前記導電層を電磁誘導発熱させ、前記回転体の熱により記録材に形成された前記画像を記録材に定着する定着装置において、前記制御部は、記録材のサイズと前記回転体の非通紙部の温度の少なくとも一方に応じて前記共振インバータの駆動周波数を設定し、設定された前記駆動周波数に応じて前記共振回路の共振周波数を切り替えることを特徴とする。
本発明の好適な実施態様の2つ目は、導電層を有する筒状の回転体と、前記回転体の内部に設けられ、螺旋軸が前記回転体の母線方向に沿った方向である螺旋状のコイルと、共振コンデンサを有し、前記回転体と前記コイルと共に形成される共振回路と、前記共振回路を制御する共振インバータと、前記共振インバータに供給する電力を制御する制御部と、を備え、前記コイルにより発生する磁束によって前記導電層を電磁誘導発熱させ、前記回転体の熱により記録材に形成された前記画像を記録材に定着する定着装置において、前記制御部は、記録材のサイズと前記回転体の非通紙部の温度の少なくとも一方に応じて前記共振インバータの駆動周波数を設定し、定着処理に必要な電力に応じて前記共振回路の共振周波数を切り替えることを特徴とする。
記録材のサイズに応じた発熱分布を形成しつつ、定着処理に必要な電力を供給できる定着装置を提供できる。
画像形成装置の概略断面図 定着ユニットの断面図 定着ユニットの正面図 定着ユニットに設けたコイルユニットの斜視図 コイルユニット駆動回路図 駆動周波数と定着スリーブの発熱分布との関係を示す図 駆動周波数と等価インダクタンス、等価抵抗の関係を示す図 駆動周波数と投入電力の関係を示す図 駆動周波数と投入電力の関係を示す図 共振コンデンサの容量を切り替えた時の波形を説明する図 実施例1を説明するフローチャート 実施例2を説明するフローチャート 共振コンデンサの容量を切り替えた時の波形を説明する図 実施例3を説明するフローチャート
以下、図面を参照して、この発明を実施するための形態を、実施例に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものである。すなわち、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
(実施例1)
図1は本実施例に従う画像形成装置100の概略構成図である。本実施例の画像形成装置100は、電子写真プロセス利用のレーザビームプリンタである。
31は画像形成装置の制御部であるコントローラであり、ROM32a、RAM32b、タイマ32c等を具備したCPU(中央演算処理装置)32、及び各種入出力制御回路(不図示)等で構成されている。101は像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、感光体ドラムと記す)であり、矢示の時計方向に所定の周速度にて回転駆動される。感光体ドラム101はその回転過程で接触帯電ローラ102により所定の極性・電位に一様に帯電処理される。103はレーザビームスキャナであり、不図示のイメージスキャナやコンピュータ等の外部機器から入力する画像情報に対応してオン/オフ変調したレーザ光Lを出力する。このレーザ光Lにより感光体ドラム101の帯電処理面が露光され、感光体ドラム101表面に画像情報に対応した静電潜像が形成される。104は現像装置であり、現像ローラ104aから感光体ドラム101表面に現像剤(トナー)を供給し感光体ドラム101表面の静電潜像をトナー像として現像する。105は給紙カセットであり、記録材Pが収納させている。107はレジストローラであり、感光体ドラムに形成されたトナー像の先端と記録材の所定位置が合うように記録材Pを搬送するものである。給紙スタート信号が入力すると給紙ローラ106が駆動され、給紙カセット105内の記録材Pを一枚ずつ給紙する。給紙された記録材は、レジストローラ107で搬送タイミングを調整された後、感光体ドラム101と転写ローラ108とが当接する転写部位108Tに導入される。転写部位108Tで記録材Pを挟持搬送する間、転写ローラ8には不図示の電源から転写バイアスが印加される。転写ローラ108に、トナーの帯電極性と逆極性の転写バイアスが印加されることで、感光体ドラム101上のトナー像が記録材Pに転写される。その後、トナー像が転写された記録材Pは、感光体ドラム101表面から分離され、搬送ガイド109を通って定着ユニットAに導入される。記録材上のトナー像は定着ユニットで加熱され記録材に定着される。定着ユニットを通過した記録材Pは、排紙口111を介して排紙トレイ112上に排出される。一方、記録材Pが分離した後の感光体ドラム101表面はクリーニング部110でクリーニングされる。
定着ユニットAは電磁誘導加熱方式の定着装置である。具体的には、螺旋状のコイルにより発生する磁束により回転体の導電層を電磁誘導発熱させ、回転体の熱により記録材に形成された画像を記録材に定着する定着装置である。螺旋状のコイルによって発生する磁束は、回転体の母線方向に沿った方向である。図2は定着ユニットの断面図、図3は定着ユニットの正面図、図4は定着ユニットに設けたコイルユニットの斜視図である。定着ユニットAは、後述する定着スリーブ1やコイルユニットを有する加熱ユニットと、加圧部材8を有し、加熱ユニットと加圧部材の間に未定着トナー像を担持する記録材Pを挟持搬送する定着ニップ部Nを形成している。
加圧部材としての加圧ローラ8は、芯金8aと、シリコーンゴム等で形成された弾性層8bと、フッ素樹脂等で形成された離型層8cを有する。芯金8aの両端部は、定着ユニットの不図示の装置シャーシ間に軸受けを介して回転自由に保持されている。また、図3に示す加圧用ステイ(金属製の補強部材)5の両端部と装置シャーシ側のバネ受け部材18a、18bとの間にそれぞれ加圧バネ(本例では圧縮バネ)17a、17bを設けることで加圧用ステイ5に押し下げ力を作用させている。なお、本実施例の定着ユニットAでは、総圧約100N〜250N(約10kgf〜約25kgf)の押圧力を与えている。これにより、耐熱性樹脂(PPS等)で構成されたスリーブガイド部材6の下面と加圧ローラ8とが定着スリーブ1を挟んで圧接して定着ニップ部Nが形成される。加圧ローラ8は不図示の駆動手段により矢示の方向に駆動されており、定着スリーブ1は加圧ローラの回転に従動して回転する。12a、12bは定着スリーブの回転に従動して回転するフランジ部材である。フランジ部材は、スリーブガイド6の長手方向端部に回転自在に配置されている。定着スリーブが回転中に母線方向に寄り移動するとフランジ部材に突き当たり、定着スリーブに押されたフランジ部材は規制部材13a(13b)に突き当たる。これにより、定着スリーブの寄り移動が規制部材によって規制される。フランジ部材は、LCP(Liquid Crystal Polymer:液晶ポリマー)等の耐熱性の良い材料で形成されている。
回転可能な筒状回転体としての定着スリーブ1は直径10〜50mmが好ましく、基層となる発熱層(導電層)1aと、その外面に積層した弾性層1bと、スリーブ表面の離型層1cを有する。発熱層1aは金属フィルム(本例のスリーブの材質はステンレス)であり、膜厚は10〜50μmが好ましい。弾性層1bはシリコーンゴムで形成されており、硬度20度(JIS−A、1kg加重)程度、厚みは0.1mm〜0.3mmが好ましい。離型層はフッ素樹脂のチューブであり、厚みは10〜50μmが好ましい。発熱層1aには後述する交番磁束の作用で誘導電流が発生する。この誘導電流で発熱層が発熱し、この熱が弾性層1b及び離型層1cに伝達し、定着スリーブ1の周方向全体が加熱される。尚、定着スリーブの温度を検出する温度検出素子9、10、11については後述する。
次に、発熱層1aに誘導電流を発生させる機構について詳述する。図4は加熱ユニットに設けたコイルユニットの斜視図である。コイルユニットは、回転体(定着スリーブ)の内部に配置され螺旋軸が回転体の母線方向と略平行である螺旋形状部を有し、回転体の導電層を電磁誘導発熱させるための交番磁界を形成するコイル3を有する。定着ユニットAが回転体の内部に有しているコイルはコイル3のみである。更に、螺旋形状部の中に配置され、磁束を誘導するためのコア2を備えている。磁性芯材としての磁性コア2は、不図示の固定手段で定着スリーブ1の中空部を貫通して配置させてある。NP及びSPはコア2の磁極を示している。コア2は有端形状であり、コイルにより発生する磁束は開磁路を形成する。コアの材質は、ヒステリシス損が小さく比透磁率の高い材料、例えば、焼成フェライト、フェライト樹脂、非晶質合金(アモルファス合金)、パーマロイ等の高透磁率の酸化物、合金等、で構成される強磁性体が好ましい。本例においては、比透磁率1800の焼成フェライトを用いている。本例のコアは円柱形状であり、直径は5〜30mmが好ましい。A4プリンタに搭載する定着装置である場合、コアの長さは240mm程度が好ましい。なお、コイル3を巻いたコア2は樹脂製のカバー4で覆われている。
励磁コイル3は、単一導線を定着スリーブ1の中空部において、磁性コア2に螺旋状に巻き回して形成される。その際、コア中央部よりも端部において間隔が密になるように巻かれている。長手寸法240mmの磁性コア2に対し、励磁コイル3は18回巻きつけている。その巻間隔は端部において10mm、中央部において20mm、その中間において15mmとなっている。このように、コイルはコアの軸線Xに交差する方向に巻き回されている。
給電接点部3a、3bを介して高周波コンバータにより励磁コイル3に高周波電流を流すと、磁束が発生する。本例の装置は、コア2の端部から出る磁束の殆ど(70%以上、好ましくは90%以上、更に好ましくは94%以上)が、定着スリーブの発熱層よりも外を通ってコアの他端に戻るように設計されている。このため、スリーブの外を通る磁束を打ち消す磁束が発生するように、定着スリーブの発熱層には周方向に流れる誘導電流が発生する。これにより、発熱層の周方向全体が発熱する。そして、本実施例の発熱層は、発熱層の周方向に流れる誘導電流を主に利用して発熱する。このように、定着スリーブの発熱層の周方向に誘導電流が流れる構成にすると、定着スリーブの周方向全域が発熱するので、定着装置を定着可能な温度までウォームアップする時間を短くできるというメリットがある。また、コア2を有端形状とし、開磁路により、磁束の殆どが発熱層の外を通るように構成している。このため、コアをループ形状として閉磁路を形成する構成の装置よりも小型化できるというメリットもある。
定着ユニットAの温度検出素子9、10、11は、図2に示すように定着ニップ部Nよりも定着スリーブ回転方向上流側に配置され、定着スリーブの表面温度を検出する。また、定着ユニット長手方向において、図3に示すように、定着スリーブの中央および両端部の温度を検出する。温度検出素子9、10、11はサーミスタ等によって構成される。中央部の温度検出素子9の検出温度が定着に適した制御目標温度を維持するように、コイルへの給電が制御される。また、定着スリーブ1の端部付近に配設された温度検出素子10、11は、小サイズ記録材Pを連続プリントした時の定着スリーブの非通紙域の昇温具合を検知することができる。尚、温度検出素子10及び11は、加圧ローラ8の軸方向端部に配置し、小サイズ記録材Pを連続プリントした時の加圧ローラの非通紙域の昇温具合を検知してもよい。
図4はプリンタ制御を行なう制御手段であるCPU32、プリンタコントローラ41、及びホストコンピュータの関係を示すブロック図である。プリンタコントローラ41は後述するホストコンピュータ42との間で通信と画像データの受信、及び受け取った画像データを画像形成装置100が印字可能な情報に展開する。更に、エンジン制御部43との間で信号のやり取り及びシリアル通信を行う。エンジン制御部43はプリンタコントローラ41との間で信号のやり取りを行い、さらに、シリアル通信を介して画像形成装置100の各ユニット44〜46の制御を行う。定着温度制御部44は温度検出素子9、10、11によって検出された温度を基に定着ユニットAの温度制御を行うと共に、定着ユニットAの異常検出等を行う。周波数制御手段としての周波数制御部45は高周波コンバータ16の駆動周波数の制御を、電力制御部46は、高周波コンバータ16の駆動をON・OFFして高周波コンバータ16の電力の制御を行う。具体的は、温度検出素子9の検出温度が制御目標温度を維持するように高周波コンバータ16の駆動をON・OFFする。ホストコンピュータ42はプリンタコントローラ41に画像データを転送したり、ユーザからの要求に応じてプリンタコントローラ41に記録材Pのサイズ等、様々なプリント条件を設定する。
図5は、本実施例における高周波コンバータ16を含む駆動回路を説明するための回路図である。商用電源50は、画像形成装置100を接続する商用電源(交流電源)であり、インレット51を介して画像形成装置100に交流電力を供給する。本回路は、商用電源50と直接接続された一次側と、商用電源50と非接触に接続された二次側とで構成されている。商用電源50の波形は、横軸を時間、縦軸を電圧としたとき波形1のような波形である。商用電源50から入力された電力は、インレット51、ACフィルタ52を介してダイオードブリッジ53〜56に入力され、全波整流される。整流された電圧は、コンデンサ57に充電された後、横軸を時間、縦軸を電圧とした時、波形2のような電圧波形になる。この波形は、FET58、59と電圧共振用コンデンサ60から成る電流共振制御回路90(図4の高周波コンバータ16に相当)に入力される。これにより、定着ユニットAの等価インダクタンスL及び等価抵抗R、共振コンデンサ61、62から成る共振回路91に電力供給される。尚、電流共振制御回路90(高周波インバータ16)は、狭義には共振インバータである。
71は、電源装置(電源部)であり、商用電源50の電力がACフィルタ52を介して入力され、不図示の二次側の負荷(モータ等)に所定の電圧を出力している。また、CPU32は、電流共振制御回路90の動作にも使用され、各入出力ポートとROM32a及びRAM32bなどから構成される。高周波コンバータ16、共振回路91、及び二次側に電力を供給するための電源装置(電源部)71内のトランスの一次巻線より手前は、商用電源50と直接接続されており、電気的に一次側回路となっている。また、電源装置71内のトランスの二次巻線以降、例えば、感光体ドラム101を回転させる不図示のモータ、レーザスキャナ103、等の画像形成時に動作するモータやユニットは、商用電源50と非接触に接続されており、電気的に二次側回路となっている。
一方、商用電源50の電力は、ACフィルタ52を介してZEROX生成回路75に入力される。ZEROX生成回路75は、商用電源電圧が0V近辺のある閾値電圧以下の電圧になっているときにHighレベル(又はLowレベル)の信号を出力し、それ以外の場合にLowレベル(又はHighレベル)の信号を出力する構成となっている。そして、CPU32の入力ポートPA1には、抵抗76を介して商用電源電圧の周期とほぼ等しい周期のパルス信号が入力される。CPU32は、ZEROX信号のHigh→LowまたはLow→Highに変化するエッジを検出し、これを電流共振制御回路90の駆動のトリガとして利用する。
次に、電流共振制御回路90について説明する。CPU32が出力ポートPA2から後述する周波数のパルス信号をHi−gate駆動回路77に向けて出力すると、Hi−gate駆動回路77はスイッチング素子58に向けてゲート波形を出力する。スイッチング素子58は、ゲート波形がHiの期間、ドレインソース間をONし、Loの期間OFFする。同様にして、Hi−gate駆動回路77へのパルス信号と同じ周波数のパルス信号をCPU32が出力ポートPA3からLo−gate駆動回路78に向けて出力すると、Lo−gate駆動回路78はスイッチング素子59に向けてゲート波形を出力する。スイッチング素子59は、ゲート波形がHiの期間、ドレインソース間をONし、Loの期間OFFする。スイッチング素子58とスイッチング素子59はパルス信号の周波数で交互にONし、共振回路91に方形波を供給する。これにより、定着ユニットAの等価インダクタンスLと共振コンデンサ61が共振し、定着ユニットAの回転体1が発熱する。なお、Hi−gate駆動回路77へのパルス信号のONデューティ比(パルス信号1サイクルあたりのON時間比率)と、Lo−gate駆動回路78へのパルス信号のONデューティ比は、パルス信号の周波数に拘らず約50%に設定されている。また、後述する切り換え手段である共振周波数切り替え手段63(以後共振コンデンサ切り替え素子63と記す)が導通状態にあれば共振コンデンサ61及び共振コンデンサ62が共振する。スイッチング素子58とスイッチング素子59へのパルス信号が停止すると定着ユニットAの発熱は停止される。
定着ユニットAに配置された温度検出素子9は、一端をグランド、他端を抵抗73を介して電源Vcc1に接続されており、さらに抵抗74を介してCPU32のアナログ入力ポートAN0に接続されている。なお、定着ユニットの端部の温度を検出する温度検出素子10、11の出力も、温度検出素子9と同様に、CPU32のアナログ入力ポートに入力している(図5では不図示)。温度検出素子9として使用されているサーミスタは高温になると抵抗値が低下する特性を持っている。CPU32は、固定抵抗73との分圧電圧を、予め設定された温度テーブル(不図示)によって温度に変換することにより、定着ユニットAの温度(正確には定着スリーブの温度)を検出する。また、CPU32は、定着処理中、定着ユニットAの温度が所定の温度(制御目標温度)を維持するように、ZEROX信号をトリガとして、スイッチング素子58、スイッチング素子59の駆動を制御する。
小サイズの記録材を定着処理すると、小サイズの記録材の非通紙部の温度を検出する温度検出素子10や11の検出温度が上昇する。この検出温度が基準温度を超えると、CPU32は、スイッチング素子58とスイッチング素子59の駆動周波数を切換える。また、CPU32が出力ポートPA4から共振コンデンサ切り替え回路79に向けて信号を出力する。CPU32が出力ポートPA4から共振コンデンサ切り替え回路79に向けて信号を出力すると、共振コンデンサ切り替え回路79は、コンデンサ切り替え素子63をONし、共振コンデンサ61と並列に共振コンデンサ62が接続される。切り替え回路79によって共振コンデンサ62の有無を切り替えることで、定着ユニットAの等価インダクタンスLと共振コンデンサ61で決定される共振周波数f(式1)が切り替わる。なお。本例では温度検出素子10や11の検出温度に応じて駆動周波数を切り替えている。しかしながら、記録材のサイズ情報に応じて切り替えてもよく、記録材のサイズと、定着スリーブの非通紙部の温度の少なくとも一方に応じて駆動周波数を設定すればよい。
Figure 2016029460
ところで、コイルに発生する磁束の70%以上が定着スリーブの導電層の外側を通る装置は、スイッチング素子58、59をON−OFFする周波数(以下駆動周波数fkと呼ぶ)に応じて、図6に示すように定着スリーブ1の発熱分布が変わる。そこで、この特性を利用して、記録材Pの紙サイズや定着スリーブ1の端部における昇温具合に応じて駆動周波数fkを変えている。これにより、定着スリーブ1の発熱分布を切り替えて、端部昇温を抑制する事ができる。
しかしながら、定着スリーブ1の発熱分布を変えるために駆動周波数fkを変えた場合、トナー像の定着に必要な電力を得られなくなってしまう。この課題について、以下説明する。
図7は、駆動周波数fkと定着ユニットAの等価抵抗Rの関係、及び駆動周波数fkと等価インダクタンスLの関係を表した図である。図7によると駆動周波数fkが大きくなるにつれて等価抵抗Rは大きくなり、等価インダクタンスLは小さくなるという特性がある。
図8は、共振コンデンサ切り替え素子63をON状態として、共振コンデンサ61と共振コンデンサ62の並列合成容量を8μFとした場合の、駆動周波数fkと定着ユニットAへの投入電力の関係を表した図である。定着ユニットAへの投入電力は、共振コンデンサ61及び62と、定着ユニットAの等価抵抗Rと等価インダクタンスLからなるRLC直列共振回路における、等価抵抗Rで消費する電力であり、以下の式2で算出する事ができる。
Figure 2016029460
図8によると、小サイズ紙の幅に適した発熱分布を形成する時、即ち、駆動周波数fkが20kHzのように低い周波数の時は、1600W程の電力を投入する事が可能である。しかしながら、大サイズ紙に適した発熱分布を形成する時、即ち、50kHz等の高い駆動周波数の時は、900W程度の電力しか投入する事が出来ない。つまり、図6に示したように、スリーブの長手方向全体を発熱させるために駆動周波数fkを50kHzに設定すると、投入可能な電力の上限は900W程度になってしまうということである。
図9は、共振コンデンサ切り替え素子63をOFF状態として、共振コンデンサ61のみで容量を4μFとした場合の、駆動周波数fkと定着ユニットAへの投入電力の関係を表した図である。定着ユニットAへの投入電力は、図8と同様、式2で算出する事ができる。図9の場合は、駆動周波数fkが50kHzの場合にも1050W以上の電力を供給する事が可能になる。しかしながら、共振回路においては、駆動周波数fkが共振周波数fを下回った場合、共振外れという現象を起こし、スイッチング素子58、スイッチング素子59にダメージを与えてしまう。従って共振コンデンサ切り替え素子63がOFF状態においては、図9に記載の共振周波数f>駆動周波数fkの領域は使用する事ができない。
そこで本実施例では、常に駆動周波数fkが共振周波数f以上になるように、共振コンデンサ切り替え素子63のON−OFFを制御することで、共振外れを起こすことなく十分な電力を供給する事を可能としている。
図10は、大サイズ紙に適した発熱分布から小サイズ紙に適した発熱分布に切り替える際の、駆動周波数と共振コンデンサの容量との関係、及び切り替えタイミングを示した図である。図10には、商用電源電圧1001、ZEROX信号波形1002、スイッチング素子58のゲート波形1003、スイッチング素子59のゲート波形1004、共振コンデンサ切り替え信号1005が、それぞれ横軸を時間として表記されている。共振コンデンサの容量を切り替える際には、ゲート波形1003及びゲート波形1004のように、ZEROX信号の立下りタイミングに同期して通電を停止し、立ち上がりエッジで共振コンデンサの容量を4μFから8μFに切り替える。次のZEROX信号の立下りエッジで、ゲート波形1003及びゲート波形1004の駆動を開始する。この時、共振周波数f≦駆動周波数fkとなるような周波数で駆動する。駆動周波数を共振周波数以上とするとすることでスイッチング素子58、スイッチング素子59にダメージを与えないようにしている。また、スイッチング素子58と59の駆動をオフした後に共振コンデンサの容量を切り替えることによっても、スイッチング素子58、スイッチング素子59へのダメージを抑えている。
以上のようにコンデンサ切り替え動作をすることで、共振外れを起こすことなく且つ駆動周波数fkによらず十分な電力を供給することが可能になる。本実施例では、ZEROX信号に同期して、スイッチング素子58及びスイッチング素子59の駆動の停止と開始、共振コンデンサの切り替えを行なっている。しかしながら、これらのスイッチング素子58及びスイッチング素子59の駆動の停止と開始、共振コンデンサの切り替えのタイミングは、本実施例に限定されるものではない。又、本実施例では、共振コンデンサを切り替える例について説明している。しかしながら、定着ユニットAに直列に不図示のインダクタンス及びインダクタンス切り替え回路を設け、インダクタンスを切り替えることで共振周波数fを切り替えるなどでもよい。共振周波数fを切り替える構成であれば本実施例に限定されるものではない。すなわち、コンデンサやインダクタンス等とで構成される共振部材の形態は様々な構成が考えられる。
ここからは、本実施例のコンデンサ切り替えを含む電力投入シーケンスにおけるCPU32によるフローチャートについて図11を用いて説明する。まず電力投入シーケンスが開始されるとS101にて初期設定としてコンデンサ切り替え状態、駆動周波数fkを50kHz、基準周波数fsを35kHzに設定する。尚、基準周波数fsはCPU32の記憶部に予め記憶されているものである。本例では、基準周波数を共振コンデンサの容量を4μFとした時の共振周波数とほぼ同じ周波数に設定してある。ここでのコンデンサ切り替え状態は、共振コンデンサ切り替え素子63がONのときをC=1、共振コンデンサ切り替え素子63がOFFのときをC=0と表現する。ここでの基準周波数fsとは、コンデンサ切り替えの要否を判断するためのものであり、共振コンデンサ切り替え信号がC=0のときの共振周波数fよりも高い周波数で設定される。本実施例の場合を例にすると、図9に示す共振周波数fよりも高い周波数領域における所定の値のことである。続いて、S102にて電力投入を開始し、紙サイズや定着器の端部昇温具合から駆動周波数fkを決定する(S103)。S104にて現在のコンデンサ切り替え状態を確認し、S105、S107で現在設定されている共振コンデンサの状態と駆動周波数fkの整合を確認しコンデンサ切り替えの要否を判断している。具体的には、現在の共振コンデンサ切り替え信号がC=1の時は、低い周波数に対応したコンデンサが接続されている。低い周波数に対応したコンデンサが共振コンデンサとして設定されている場合には、基準周波数fsよりも低い駆動周波数fkで動作する必要がある。反対に現在の共振コンデンサ切り替え信号がC=0の時は、高い周波数に対応したコンデンサが接続されている。高い周波数に対応したコンデンサが共振コンデンサとして設定されている場合には、基準周波数fs以上の駆動周波数fkで動作する必要がある。S105、S107で共振周波数fと駆動周波数fkの整合性を確認した上でコンデンサ切り替えの要否を判断し、要と判断した際には、S106、S108で共振コンデンサの切り替え設定を変更した上でその後のコンデンサ切り替えフローに移る。続いてS109にてZEROX信号の立下りエッジを検出するまで待機し、ZEROX信号の立下りエッジを検出したタイミングでスイッチング素子58、スイッチング素子59の駆動を停止する(S110)。S111にてZEROX信号の立ち上がりエッジを検出するまで待機し、ZEROX信号の立上がりエッジを検出したタイミングで共振コンデンサ切り替え信号を切り替える(S112)。次に、S113にてZEROX信号の立下りエッジを検出するまで待機し、ZEROX信号の立下りエッジを検出したタイミングで決定した駆動周波数fkでスイッチング素子58、スイッチング素子59の駆動を開始する(S114)。S105、S107にて共振コンデンサ切り替えは不要と判断後、又はS109からS114を経て共振コンデンサの切り替えが終了後にS115に進む。S115で電力投入を継続すると判断されている場合には、S116にてサーミスタ温度から投入電力Pを更新し本フローを繰り返し電力投入を継続する。S115にて電力投入の終了を確認すると本電力投入シーケンスは終了となる。
以上のように、制御部は、記録材のサイズと回転体の非通紙部の温度の少なくとも一方に応じて共振制御回路の駆動周波数を設定する。また、共振回路に必要な供給電力に応じて共振回路の共振周波数を設定する。これにより、記録材のサイズに応じた発熱分布を形成しつつ、発熱に必要な電力を供給できる。
(実施例2)
実施例1では、記録材Pの紙サイズや定着スリーブ1の端部における昇温具合から決定された駆動周波数fkに応じて共振コンデンサを切り替える例について説明した。通常、立ち上げ時やプリント時等で投入電力は異なるため投入電力によっては共振コンデンサの切り替えを行なわなくても良いケースがある。本実施例では、駆動周波数fkと必要電力に応じて共振コンデンサの切り替えを行なう例について説明する。以下では、本実施例について、実施例1と異なる点を主として説明し、共通する構成については、同一符号を付けて説明を省略する。
実施例1で説明したように、共振コンデンサ切り替え素子63がON、共振コンデンサ61と共振コンデンサ62の並列合成容量が8uFの状態において、駆動周波数fk=50kHz時の供給可能電力は900Wである。反対に、共振コンデンサ切り替え素子63がOFF、共振コンデンサ61が4uFの状態における駆動周波数fk=50kHz時の供給可能電力は1050Wである。つまり投入電力が900Wよりも低くて良い場合には、共振コンデンサ切り替え素子63ONにし、共振コンデンサ61と共振コンデンサ62を並列にして合成容量を8uFの状態にすることにより900W以上の電力を供給できる。従って、900W以上の投入電力が必要な場合のみ共振コンデンサ切り替え素子63をONにし、共振コンデンサ61と共振コンデンサ62を並列にして合成容量を8μFの状態に切り替えることで共振コンデンサを切り替える回数を極力減らすことができる。通常、FPOT(ファーストプリントアウトタイム)を早くするために、立ち上げ時の必要電力がプリント時の必要電力に比べて大きくなる傾向にある。例えば、立ち上げ時の必要電力が1000Wプリント時の必要電力が800Wの場合、立ち上げ時のみ共振コンデンサ切り替え素子63をOFF状態にする。一方、プリント時は、共振コンデンサ切り替え素子63をON状態にするようにして、コンデンサ切り替えの回数を減らすことができる。
本実施例の共振コンデンサの切り替えを含む電力投入シーケンスにおけるCPU32によるフローチャートについて図12を用いて説明する。図11と機能が同じところは、同一符号を付けて説明を省略する。電力投入シーケンスが開始すると、S201にて初期設定としてコンデンサ切り替え状態、駆動周波数fkを50kHz、基準周波数fsを35kHz、投入電力P=1000W、閾値電力Ps=900Wに設定する。ここでの閾値電力とは、コンデンサ切り替えの要否を判断するためのものであり、共振コンデンサ切り替え信号がC=1のときの供給可能電力から設定される。本実施例においては、閾値電力は、周波数によらず固定値であるが、周波数によって異なるなど本実施例に限定されるものではない。CPU32は、S202にて共振コンデンサ切り替え状態がC=1の状態且つfs≦fkの状態において投入電力Pが閾値電力Psよりも大きいと判断した場合、S106〜S114にて共振コンデンサ切り替え動作を行なう。S202にて投入電力Pが閾値電力Ps以下の場合には、共振コンデンサの切り替えは行なわない。最後にCPU32は、S115にて電力投入の終了を判断すると本電力投入シーケンスは終了となる。以上のように、本実施例では、駆動周波数fkと投入電力Pから共振コンデンサの切り替え要否を判断しているところが実施例1に対して特徴のある点である。尚、共振コンデンサの切り換え要否は、立ち上げやプリント等のモード毎に決めてもよく、本実施例に限定されるものではない。
以上のようにコンデンサ切り替え動作をすることで、共振外れを起こすことなく周波数によらず十分な電力を供給することが可能にしつつコンデンサ切り替えの回数を減らすことができる。
(実施例3)
図13は、本実施例における共振コンデンサを切り替える際の波形を示した図である。波形1003はスイッチング素子58のゲート駆動波形、波形1004はスイッチング素子59のゲート駆動波形である。波形1003、波形1004ともに、駆動波形がHレベルであるときにオン、Lレベルであるときにオフであるとする。波形2001はスイッチング素子58に流れる電流波形、波形2002はスイッチング素子59に流れる電流波形、波形1005は共振コンデンサの切り替え信号である。共振コンデンサが4uFのときの期間A、B、C、D及び共振コンデンサが8uFのときの期間E、F、G、Hの動作について説明する。スイッチング素子58に備わる不図示のボディダイオードをD1、ローサイドFETに備わる不図示のボディダイオードをD2と表記する。
まず、期間A(スイッチング素子58はオン、スイッチング素子59はオフ)において、電流はスイッチング素子58→定着ユニットAのインダクタンス→共振コンデンサ61の経路で流れる。定着ユニットAのインダクタンスを介して共振コンデンサ61にエネルギーが蓄えられ、共振コンデンサ61の電圧は上昇する。次に、デッドタイム期間B(スイッチング素子58、スイッチング素子59ともにオフ)において、電流はボディダイオードD2→定着ユニットAのインダクタンス→共振コンデンサ61の経路で流れる。ボディダイオードD2のダイオードに電流が流れている状態で、スイッチング素子59をオンすることでソフトスイッチングを実現している。次に、期間C(スイッチング素子58はオフ、スイッチング素子59はオン)において、共振コンデンサ61への充電が継続し、定着ユニットAのインダクタンスに蓄えられたエネルギーを放出し終わると、共振電流の向きが変わる。これにより、共振コンデンサ61→定着ユニットAのインダクタンス→スイッチング素子59の経路で電流が流れる。このとき共振コンデンサ61の電圧は下降する。次に、デッドタイム期間D(スイッチング素子58、スイッチング素子59ともにオフ)において、電流は共振コンデンサ61→定着ユニットAのインダクタンス→ボディダイオードD1の経路で電流が流れる。ボディダイオードD1に電流が流れている状態で、スイッチング素子58をオンすることでソフトスイッチングを実現している。
続いてスイッチング素子58のオンタイミングで、共振コンデンサの切り替え信号を切り替えると同時にスイッチング素子58及びスイッチング素子59の駆動周波数fkを変更する。ボディダイオードD1に電流が流れている状態でスイッチング素子59をオンし、それと同時に共振コンデンサの切り替えと駆動周波数fkの変更を同時にすることで、共振外れの発生を防止する事ができる。続いて期間E(スイッチング素子58はオン、スイッチング素子59はオフ)において、電流はスイッチング素子58→定着ユニットAのインダクタンス→共振コンデンサ61及び62の経路で流れる。定着ユニットAのインダクタンスを介して共振コンデンサ61及び62にエネルギーが蓄えられ、共振コンデンサ61の電圧は上昇する。次に、デッドタイム期間F(スイッチング素子58、スイッチング素子59ともにオフ)において、電流はボディダイオードD2→定着ユニットAのインダクタンス→共振コンデンサ61及び62の経路で流れる。ボディダイオードD2のダイオードに電流が流れている状態で、スイッチング素子59をオンすることでソフトスイッチングを実現している。次に、期間G(スイッチング素子58はオフ、スイッチング素子59はオン)において、共振コンデンサ61及び62への充電が継続する。定着ユニットAのインダクタンスに蓄えられたエネルギーを放出し終わると、共振電流の向きが変わり、共振コンデンサ61及び62→定着ユニットAのインダクタンス→スイッチング素子59の経路で電流が流れる。このとき共振コンデンサ61及び62の電圧は下降する。次に、デッドタイム期間H(スイッチング素子58、スイッチング素子59ともにオフ)において、電流は共振コンデンサ61及び62→定着ユニットAのインダクタンス→ボディダイオードD1の経路で電流が流れる。ボディダイオードD1に電流が流れている状態で、スイッチング素子58をオンすることでソフトスイッチングを実現している。
以上の制御により共振コンデンサの切り替え時の共振外れの発生を防止しつつ、短い時間で共振コンデンサの切り替えを行なう事ができる。本実施例では、共振コンデンサを切り替える例について説明している。しかしながら、定着ユニットAの直列にインダクタンス及びインダクタンス切り替え回路を設け、インダクタンスを切り替えることで共振周波数fを切り替えるなどでもよい。共振周波数fを切り替える構成であれば本実施例に限定されるものではない。続いて本実施例の共振コンデンサ切り替えを含む電力投入シーケンスにおけるCPU32によるフフローチャートについて図14を用いて説明する。図12と機能が同じところは、同一符号を付けて説明を省略する。
図11のフローチャートに対し変更した機能は、S109〜S114の工程がS301〜S303で置き換えられているところである。共振コンデンサ切り替えの要否が決定した後、S301にてスイッチング素子59のゲートをオフした後、所定のデッドタイム経過するまで待機する。そして、スイッチング素子58立ち上がりエッジタイミング(S301)で共振コンデンサの切り替え信号を切り替え(S302)、共振周波数fを切り替える。同時にS303でスイッチング素子58、スイッチング素子59の駆動周波数をfkに切り替える。以上のようにすることで、共振周波数fの変更を行う場合に、共振外れを防止しつつ通電を停止せずに実現する事が可能になる。本実施例では、高い共振周波数fから低い共振周波数fに切り替える例について説明したが、低い共振周波数fから高い共振周波数fへ変更する場合にでも同じように切り替えるものとする。又、本実施例では、スイッチング素子58の立ち上がりエッジに同期させて共振周波数fの切り替え及び駆動周波数fkの切り替えを行なう例について説明した。しかしながら、スイッチング素子59の立ち上がりエッジに同期させて共振周波数fの切り替え及び駆動周波数fkの切り替えを行なう例など本実施例に限定されるものではない。
尚、実施例1及び2では、ZEROX信号に同期して共振コンデンサ切り替え動作を行なっており、本実施例では、ZEROX信号に同期せずに共振コンデンサ切り替え動作を行なっている。しかしながら実施例1及び2においては、ZEROX信号に同期していなくても共振コンデンサを切り替え時にスイッチングを停止していればよく実施例に限定されるものではい。本実施例においては、ZEROX信号に同期していても、スイッチング素子58又はスイッチング素子59の立ち上がりエッジに同期して共振周波数f及び駆動周波数fkの切り替えを行なっていればよく本実施例に限定されるものではない。
32 CPU
58、59 スイッチング素子
61、62 共振コンデンサ
50 商用電源
63 共振周波数切り替え手段
71 電源装置
100 画像形成装置
103 画像形成手段
107 記録材搬送手段
A 定着ユニット
P 記録材

Claims (12)

  1. 導電層を有する筒状の回転体と、
    前記回転体の内部に設けられ、螺旋軸が前記回転体の母線方向に沿った方向である螺旋状のコイルと、
    共振コンデンサを有し、前記回転体と前記コイルと共に形成される共振回路;
    前記共振回路を制御する共振インバータと、
    前記共振インバータに供給する電力を制御する制御部と、
    を備え、前記コイルにより発生する磁束によって前記導電層を電磁誘導発熱させ、前記回転体の熱により記録材に形成された前記画像を記録材に定着する定着装置において、
    前記制御部は、記録材のサイズと前記回転体の非通紙部の温度の少なくとも一方に応じて前記共振インバータの駆動周波数を設定し、設定された前記駆動周波数に応じて前記共振回路の共振周波数を切り替えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記制御部は、前記共振コンデンサの容量を切り替えることによって前記共振周波数を切り替えることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記制御部は、前記共振インバータの駆動をオフした後に前記共振周波数を切換えることを特徴とする請求項1又は2に記載の定着装置。
  4. 前記導電層は、前記導電層の周方向に流れる誘導電流を主に利用して発熱することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記コイルにより発生する磁束の70%以上は前記導電層の外を通ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記回転体は、フィルムであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記コイルは一つのみ設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の定着装置。
  8. 導電層を有する筒状の回転体と、
    前記回転体の内部に設けられ、螺旋軸が前記回転体の母線方向に沿った方向である螺旋状のコイルと、
    共振コンデンサを有し、前記回転体と前記コイルと共に形成される共振回路と、
    前記共振回路を制御する共振インバータと、
    前記共振インバータに供給する電力を制御する制御部と、
    を備え、前記コイルにより発生する磁束によって前記導電層を電磁誘導発熱させ、前記回転体の熱により記録材に形成された前記画像を記録材に定着する定着装置において、
    前記制御部は、記録材のサイズと前記回転体の非通紙部の温度の少なくとも一方に応じて前記共振インバータの駆動周波数を設定し、定着処理に必要な電力に応じて前記共振回路の共振周波数を切り替えることを特徴とする定着装置。
  9. 前記制御部は、前記共振コンデンサの容量を切り替えることによって前記共振周波数を切り替えることを特徴とする請求項8に記載の定着装置。
  10. 前記制御部は、前記共振インバータの駆動をオフした後に前記共振周波数を切換えることを特徴とする請求項8又は9に記載の定着装置。
  11. 前記導電層は、前記導電層の周方向に流れる誘導電流を主に利用して発熱することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の定着装置。
  12. 前記コイルは1つのみ設けられていることを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の定着装置。
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