JP2011524966A5

JP2011524966A5 -

Info

Publication number: JP2011524966A5
Application number: JP2010547787A
Authority: JP
Filing date: 2009-02-20
Publication date: 2012-04-05

Claims

潜熱を再生的に貯蔵回収する熱エネルギー貯蔵材料（ＴＥＳＭ）システムであって、
ａ．壁表面を有する容器並びに
ｂ．前記壁表面と少なくとも部分的接触状態にあるＴＥＳＭで、そして
ｉ）硝酸塩イオン、亜硝酸塩イオン又は両方を含有する少なくとも１種の第一の金属化合物を含む、少なくとも１種の第一の金属含有材料；
ｉｉ）少なくとも１種の第二の金属化合物を含有する、少なくとも１種の第二の金属含有材料を含み、そして
ｉｉｉ）存在する場合には水濃度が、１０重量％よりも低い、任意的に水を含む
ことを含んでなり、
前記ＴＥＳＭが、１００℃〜２５０℃の液相線温度、Ｔ_Lを有し、
前記ＴＥＳＭが、少なくとも１ＭＪ／Ｌの３００℃から８０℃までの熱貯蔵密度を示し、
そうして、熱を発生するシステム内で使用する際に、熱の少なくとも一部がＴＥＳＭによって捕捉され、貯蔵され、続いて使用のために放出され、そして
ＴＥＳＭと接触状態にある壁表面の質量に於ける変化の絶対値が、不活性雰囲気内で３００℃でＴＥＳＭに４５日間露出した後に、壁表面の１ｍ²当たり１ｇよりも小さい熱エネルギー貯蔵材料（ＴＥＳＭ）システム。
ＴＥＳＭが容器内に含有されており、前記容器がキャビティを有し、壁表面が金属酸化物を含む請求項１に記載のＴＥＳＭシステム。
存在する場合、ＴＥＳＭ中の水素原子の濃度がＴＥＳＭ中の原子の合計濃度基準で、５モル％よりも少ない請求項１又は２に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが、７０％よりも大きいＨ_C50／Ｈ_C1の値（ここで、Ｈ_C50は、示差走査熱量測定により、Ｔ_L＋５０℃〜Ｔ_L−１００℃の温度範囲に亘って５０℃／分の冷却速度で測定した急冷された結晶化熱として定義され、Ｈ_C1が、示差走査熱量測定により、１℃／分の冷却速度で測定した徐冷された結晶化熱として定義される）を有する請求項１〜３のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが硝酸リチウム及び硝酸ナトリウムを含有する請求項１〜４に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが、熱エネルギー貯蔵材料の合計モル数基準で、３５モル％〜６５モル％の濃度で、硝酸リチウムを含む請求項１〜５のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが、熱エネルギー貯蔵材料の合計モル数基準で、３５モル％〜６５モル％の濃度で、硝酸ナトリウムを含む請求項１〜６のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが硝酸塩イオン及び亜硝酸塩イオンを含む請求項１〜７のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが、任意的に、水を含み、存在する場合には、水濃度がＴＥＳＭの合計重量基準で２重量％よりも低い請求項１〜８のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが核生成剤を含む請求項１〜９のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが前記容器のキャビティの７０％又はそれ以上を充填する請求項２〜１０のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが腐食防止剤を含む請求項１〜１１のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが、ＴＥＳＭ中のカチオンの合計濃度基準で、４０モル％〜８０モル％の濃度で、リチウムカチオンを含む請求項１〜１２のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが、存在する場合には、ＴＥＳＭの合計重量基準で２重量％よりも低い水濃度を有する請求項１〜１３のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭがＴ_min−２５℃（ここでＴ_minはＴＥＳＭの任意のアニオン及びＴＥＳＭの任意のカチオンによって形成されることができる全ての二成分塩の最低溶融温度である）よりも低い液相線温度を有する請求項１〜１４のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
硝酸リチウム及び硝酸ナトリウムの合計濃度が、前記ＴＥＳＭの合計重量基準で、９５重量％よりも高い請求項２〜１５のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭが共融組成を有する三成分材料である請求項２〜１６のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステム。
前記ＴＥＳＭを、実質的に水を含まない体積内にカプセル化することを含んでなる、請求項１〜１７のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステムの製造方法。
熱を貯蔵し、放出するための、請求項１〜１８のいずれか１項に記載のＴＥＳＭシステムの使用。