JP5573193B2 - 蓄熱材組成物 - Google Patents

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本発明は自動車のエンジンの放熱やエンジン排気ガス熱を熱源とする比較的低温(約85〜100℃)の熱を蓄えるのに適した潜熱蓄熱材組成物を提供する。
熱エネルギーを有効利用することを目的として、熱エネルギーを一時的に貯蔵することができる蓄熱材が開発されている。スレイトール、エリスリトール等の糖アルコールは人体や環境への安全性が高いことから潜熱蓄熱式の蓄熱材として注目されている(特許文献1〜6)。
特許文献3には、糖アルコール類と水溶性の塩を溶解した水溶液とからなる蓄熱材組成物が開示されている。特許文献3の発明は、糖アルコール類の融点を低下させるために添加される水により、糖アルコール類が溶解して潜熱量が低下するという従来技術の問題点を、水のかわりに塩化ナトリウム等の水溶性塩類の水溶液を用いることにより解決しようとする発明である。特許文献3では、水溶性の塩を溶解した水溶液の配合量として、蓄熱材組成物全量に対して3〜50質量%が記載されており、5〜60質量%程度が好ましい旨記載されている。
特許文献4には、糖アルコールまたは無機水和塩と、水と、非水溶性の微小繊維とから構成されることを特徴とする蓄熱材組成物が記載されている。特許文献4の発明は採熱後の蓄熱材が凝固し流動化してしまうという従来技術の課題を解決する技術として提供されている。また、水を添加することにより潜熱蓄熱材全体の流動性を向上させるとともに、潜熱蓄熱材の融点を容易に調整することができる旨記載されている。特許文献4によればエリスリトールの融点を60〜90℃に設定するために、組成物全体重量に対して45〜25重量%の水を配合することが記載されている。
特許文献5には、エリスリトール6〜25重量%及び水75〜94重量%からなる、−5℃以上0℃未満に融点を有することを特徴とする蓄熱材組成物が記載されている。
特許文献6には、スレイトールとmeso-エリスリトールとを含有する蓄熱材組成物が記載されている。特許文献6の発明では、スレイトールの融点を調整することを目的としてmeso-エリスリトールが添加される。特許文献6の実施例によれば、meso-エリスリトールとスレイトールとを10対90の重量比で配合した組成物の融点は85.1℃であり、スレイトール単独の融点(D体92.1℃、L体92.4℃)よりも低い。にもかかわらず融解潜熱は高く保持される。
特表昭63−500946号公報 特開平5−32963号公報 特開2008−95042号公報 特開2007−321029号公報 特開平10−279931号公報 特開2000−87020号公報
自動車のエンジンの放熱やエンジン排気ガス熱を熱源とする冷却水等の比較的低温(約85〜100℃)の熱を蓄えるためには、85℃付近において融解可能な蓄熱材組成物が求められる。そして25℃付近において速やかに凝固して熱を放出することが可能な蓄熱材組成物である必要がある。
スレイトールは92℃付近に融点があるため上記用途のためには融点を低下させる必要がある。スレイトールは25℃付近において凝固するものの凝固速度が遅いという問題がある。
特許文献3には糖アルコール蓄熱材組成物に5〜60質量%程度の水を添加するが好ましい旨記載されており、特許文献4には糖アルコール蓄熱材組成物に45〜25重量%の水を添加することが記載されている。これらの文献では、糖アルコールの融点を低下させるために水が添加される。しかしながら特許文献3及び4には潜熱蓄熱材料としてエリスリトールを用いた組成物の放熱特性(凝固特性)のみが記載されており、糖アルコールとしてスレイトールを用いた場合に水の添加量が与える影響については一切検討されていない。エリスリトールの融点は123℃である。エリスリトールよりも低融点のスレイトールの放熱特性については一切確認されていない。
本発明者らが本願明細書に記載の実験により確認したところ、スレイトールに5wt%以上の水を添加すると25℃条件における凝固速度が著しく遅くなるという問題がある。更に、水添加量が15wt%を超えるとスレイトールは相変化ができなくなり潜熱を利用した蓄熱ができなくなるという問題がある。
特許文献3のように水中に塩のように腐食性のある物質を添加した蓄熱材組成物を収容する構造物は腐食対策を施す必要がある。特許文献4の蓄熱材組成物は、凝固と融解を繰り返す過程で非水溶性の微小繊維が分離する可能性がある。
特許文献6の発明によれば、エリスリトールを添加することにより融解潜熱を保持しつつスレイトールの融点(92℃付近)を85℃付近に低下させることができる。また融解潜熱は保持される。しかしながら、この技術によってはスレイトールの凝固速度が遅いという問題点は解決されない。
そこで本発明は、85℃において融解することができ、且つ25℃において速やかに凝固することが可能である、スレイトールを主成分とする蓄熱材組成物を提供することを解決すべき課題とする。
本発明者らは、水を2.5〜4.0wt%となる量添加したスレイトールを主成分とする蓄熱材組成物は85℃での融解と25℃での凝固が可能であること、そして凝固時間が短いことを見出した。本発明者らはまた、水に代えて、他の糖アルコール又は糖化合物の飽和水溶液を3.0〜4.0wt%となる量添加したスレイトールを主成分とする蓄熱材組成物が、水の添加による有利な効果に加えて、融解潜熱の減少が抑制されるという効果を有することを見出した。
本発明は以下の発明を包含する。
(1)スレイトールと水とを含み、
水の含有量が、スレイトールと水の含有量の和に対して2.5〜4.0wt%である
蓄熱材組成物。
(2)スレイトールと、スレイトール以外の水溶性の糖アルコール又は糖化合物と、水とを含み、前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和が、スレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和に対して3.0〜4.0wt%であり、前記糖アルコール又は糖化合物の含有量が、25〜30℃の範囲の温度において水の全量と前記糖アルコール又は糖化合物の飽和水溶液を形成することができる量である蓄熱材組成物。
(3)スレイトールと、スレイトール以外の水溶性の糖アルコール又は糖化合物と、水とを含み、前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和が、スレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和に対して3.0〜4.0wt%であり、前記糖アルコール又は糖化合物の含有量が、前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和に対して35〜50wt%である蓄熱材組成物。
(4)前記糖アルコール又は糖化合物がエリスリトールである、(2)又は(3)の蓄熱材組成物。
スレイトールを主成分とする本発明の蓄熱材組成物は、85℃において融解することができ、且つ25℃において速やかに凝固することが可能である。
図1はD−スレイトール組成物中の水の含有率と凝固時間の関係を示す。 図2はD−スレイトール組成物中の水の含有率と潜熱減少率との関係を示す 図3はD−スレイトール組成物中のD−エリスリトール飽和水溶液の含有率と凝固時間の関係を示す。 図4はD−スレイトール組成物中のD−エリスリトール飽和水溶液の含有率と潜熱減少率との関係を示す。
本発明の第一の蓄熱材組成物は、スレイトールと水とを含み、水の含有量が、スレイトールと水の含有量の和に対して2.5〜4.0wt%である蓄熱材組成物である。
スレイトールとしてはD−スレイトール、L−スレイトール、DL−スレイトールのいずれを用いてもよい。
水の含有量は、スレイトールと水の含有量の和に対して2.5〜4.0wt%である。水の含有量が2.5wt%よりも低い場合には、85℃にて融解せず、且つ、25℃における凝固時間が長いため好ましくない。水の含有量が4.0wt%よりも高い場合、25℃における凝固時間が長いため好ましくない。本発明の第一の蓄熱材組成物は水の含有量がごく少量であるため、当該組成物を収容する蓄熱槽に特別な耐圧構造は不要であるという点でも好ましい。
本発明の第一の蓄熱材組成物の製造方法は特に限定されない。例えば、スレイトールが溶融する条件においてスレイトールと水とを混合することにより製造することができる。
本発明の第一の蓄熱材組成物は、蓄熱材組成物としての本発明の効果を阻害しない範囲で他の成分を含んでいてもよい。上記の割合で配合されるスレイトールと水との合計量は、蓄熱材組成物の全重量の70wt%以上であることが好ましく、80wt%以上であることが好ましく、90wt%以上であることが好ましく、95wt%以上であることが特に好ましく、100wt%であることが最も好ましい。すなわち、本発明の第一の蓄熱材組成物は所定の配合のスレイトールと水を主成分とする組成物であり、特に好ましくは、所定の配合のスレイトールと水とから実質的になる組成物である。他の成分が含まれない、所定の配合のスレイトールと水とからなる組成物が特に好ましい。蓄熱材組成物は特許文献3で用いられているようなアルカリ金属の塩類やアルカリ土類金属の塩類などの、水溶性の塩類を含まないことが好ましい。このような塩類が含まれている場合、蓄熱材を収容する構造体を腐食耐性のものにする必要があるからである。更に、蓄熱材組成物は特許文献4で用いられているような非水溶性の繊維を含まないことが好ましい。非水溶性の繊維はスレイトールや水と分離する可能性があるからである。
本発明の第二の蓄熱材組成物は、スレイトールと、スレイトール以外の水溶性の糖アルコール又は糖化合物と、水とを含み、前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和が、スレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和に対して3.0〜4.0wt%であり、前記糖アルコール又は糖化合物の含有量が、25〜30℃の範囲の温度において水の全量と前記糖アルコール又は糖化合物の飽和水溶液を形成することができる量である蓄熱材組成物である。
用いることのできるスレイトールは第一の蓄熱材組成物について上述の通りである。
スレイトール以外の水溶性の糖アルコール又は糖化合物としては、エリスリトール、マンニトール、パラチノース、ラクトースが挙げられる。なお、糖化合物には単糖類、二糖類、三糖類などの糖類や、それらの誘導体が包含される。糖アルコールが特に好ましく、なかでもエリスリトールは、スレイトールの異性体であり融解と凝固を繰り返してもスレイトールと分離しないため好ましい。エリスリトールとしては、D−エリスリトール、L−エリスリトール、DL−エリスリトール、meso−エリスリトールが使用できる。二種以上の水溶性の糖アルコール又は糖化合物を組み合わせて「スレイトール以外の水溶性の糖アルコール又は糖化合物」として用いることもできる。
本発明では、前記糖アルコール又は糖化合物の含有量は、25〜30℃の範囲のいずれかの温度において組成物に含まれる水の全量と前記糖アルコール又は糖化合物の飽和水溶液を形成することができる量である。この量と同等の効果を奏することを可能にする前記糖アルコール又は糖化合物の含有量としては、前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和に対して35〜50wt%が挙げられる。前記糖アルコールとしてエリスリトールを用いた場合にこの含有量の範囲であることが特に好ましい。糖アルコール又は糖化合物の含有量をこの範囲とすることにより、潜熱の減少が抑制される。この効果は、スレイトールの水への溶解に起因する熱量の減少が抑制されることに起因すると考えられる。
前記糖アルコール又は糖化合物と水との含有量の和は、スレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水との合計に対して3.0〜4.0wt%である。前記糖アルコール又は糖化合物と水との含有量の和が3.0wt%よりも低い場合には、85℃にて融解せず、且つ、25℃における凝固時間が長くなるため好ましくない。前記糖アルコール又は糖化合物と水との含有量の和が4.0wt%よりも高い場合、25℃における凝固時間が長いため好ましくない。本発明の第二の蓄熱材組成物もまた水の含有量がごく少量であるため、当該組成物を収容する蓄熱槽に特別な耐圧構造は不要であるという点で好ましい。
本発明の第二の蓄熱材組成物の製造方法は特に限定されない。実施例においては、スレイトール以外の水溶性の糖アルコール又は糖化合物(エリスリトール)の飽和水溶液(37wt%)を予め調製し、それをスレイトールに添加し、スレイトールが溶融する条件において混合することにより第二の蓄熱材組成物を製造した。しかしこれには限定されず、例えば、所定の配合のスレイトールと、スレイトール以外の水溶性の糖アルコール又は糖化合物と、水とを任意の順序で混合した混合物を、スレイトールが溶融する条件において混合することにより第二の蓄熱材組成物を製造することができる。
本発明の第二の蓄熱材組成物もまた、蓄熱材組成物としての本発明の効果を阻害しない範囲で他の成分を含んでいてもよい。上記の割合で配合されるスレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水との合計量は、蓄熱材組成物の全重量の70wt%以上であることが好ましく、80wt%以上であることが好ましく、90wt%以上であることが好ましく、95wt%以上であることが特に好ましく、100wt%であることが最も好ましい。すなわち、本発明の第二の蓄熱材組成物は所定の配合のスレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水を主成分とする組成物であり、特に好ましくは、所定の配合のスレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水とから実質的になる組成物である。他の成分が含まれない、所定の配合のスレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水とからなる組成物が特に好ましい。第二の蓄熱材組成物もまた、第一の蓄熱材組成物と同様に、水溶性の塩類や、非水溶性の繊維を含まないことが好ましい。
実施例1.水添加による融点低下効果
1.手順
組成物全量に対する水の含有率(Wt%)が表1に示す値である、D−スレイトールと水とからなる組成物を作成した。各組成物は、大気中で、D−スレイトールと水との混合物を融点よりも高い温度に加温して溶解させ、次いで冷却して凝固させることにより、水をD−スレイトール中に封入させたものである。各組成物の固体のサンプル3gを円筒形のサンプル瓶に収容して密閉した。サンプル瓶中のサンプル温度を測定するために、サンプル瓶の底面中部にK型熱電対を貼付した。
(1)サンプル瓶を85℃の恒温槽内に設置し、24時間保持し、目視にて融解可否を判断した。
(2)(1)において融解したサンプルを室温にて40℃まで冷却した。
(3)サンプル温度40℃で25℃の冷却水に浸漬させ、核生成から相変化終了までの凝固時間(秒)を測定した。
(4)各組成物の潜熱量を発熱量測定により測定した(使用機器:RIGAKU Thermo plus DSC(8230)、測定法:DSC測定)。潜熱減少率(%)を以下の式により算出した:
潜熱減少率(%)=100×[{(水分含有なしのスレイトールの潜熱量)−(水分含有スレイトールの潜熱量)}/(水分含有なしのスレイトールの潜熱量)]
2.融解、凝固評価
表1に各組成物の水含有率(Wt%)、85℃融解の可否、及び25℃凝固の可否を示す。
Figure 0005573193
水含有率が2.5Wt%以上の組成物は85℃で融解することが認められた。ただし、水含有率が10Wt%以上の組成物は25℃での凝固が認められなかった。
3.凝固速度評価
図1に、(3)において測定された、D−スレイトール組成物中の水含有率と凝固時間の関係を示す。水含有率2.5〜4.0Wt%の範囲で凝固時間が最も短くなることが確認された。
4.潜熱量評価
図2に、(4)において測定された、D−スレイトール組成物中の水含有率と潜熱減少率との関係を示す。
水含有率の増加に従って潜熱量は減少することが確認された。
実施例2.D−エリスリトール飽和水溶液の添加効果
1.手順
D−スレイトールに、実施例1における水の代わりにD−エリスリトール飽和水溶液(25℃における飽和水溶液、D−エリスリトール37Wt%水溶液)を添加した場合の効果を確認した。組成物全量に対するD−エリスリトール飽和水溶液の含有率(Wt%)が表2に示す値である、D−スレイトールとD−エリスリトール飽和水溶液とからなる組成物を作成した。各組成物は、大気中で、D−スレイトールとD−エリスリトール飽和水溶液との混合物を融点よりも高い温度に加温して溶解させ、次いで冷却して凝固させることにより、D−エリスリトール飽和水溶液をD−スレイトール中に封入させたものである。各組成物の固体のサンプル3gを円筒形のサンプル瓶に収容して密閉した。
実施例1と同様の手順により85℃融解の可否、25℃凝固の可否、25℃における凝固時間、及び潜熱減少率を測定した。
2.融解、凝固評価
表2に各組成物の水含有率(Wt%)、85℃融解の可否、及び25℃凝固の可否を示す。
Figure 0005573193
D−エリスリトール飽和水溶液含有率が3.0Wt%以上の組成物は85℃で融解することが認められた。ただし、D−エリスリトール飽和水溶液含有率が10Wt%以上の組成物は25℃での凝固が認められなかった。
3.凝固速度評価
図3に、D−スレイトール組成物中のD−エリスリトール飽和水溶液含有率と凝固時間の関係を示す。D−エリスリトール飽和水溶液含有率が2.5〜4.0Wt%の範囲で凝固時間が最も短くなることが確認された。ただし、D−エリスリトール飽和水溶液含有率が2.5Wt%の場合は上記2の通り85℃で融解することができない。
4.潜熱量評価
図4に、D−スレイトール組成物中のD−エリスリトール飽和水溶液含有率と潜熱減少率との関係を示す。比較のために、図4では、実施例1で得られた、水含有率と潜熱減少率との関係も重ねて示す。
水含有率と同様の範囲の含有率において潜熱量の減少を抑制できることが確認された。特に、D−エリスリトール飽和水溶液含有率が3.0〜4.0Wt%の範囲は潜熱量の抑制効果が大きいことが確認された。
実施例3.D−スレイトール−水組成物の熱伝導率
水含有率2.5Wt%のD−スレイトール−水組成物の固体の熱伝導率をレーザーフラッシュ法にて測定した。
結果を表3に示す。
Figure 0005573193
水を添加することでD−スレイトール固体の熱伝導率が向上することが確認された。このことから、水含有量2.5Wt%のD−スレイトール−水組成物の凝固時間が短い(凝固速度が速い)ことは、材料の熱伝導率が向上することに起因すると推定された。

Claims (3)

  1. スレイトールと、スレイトール以外の水溶性の糖アルコール又は糖化合物と、水とを含み、
    前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和が、スレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和に対して3.0〜4.0wt%であり、
    前記糖アルコール又は糖化合物の含有量が、25〜30℃の範囲の温度において水の全量と前記糖アルコール又は糖化合物の飽和水溶液を形成することができる量である
    蓄熱材組成物。
  2. スレイトールと、スレイトール以外の水溶性の糖アルコール又は糖化合物と、水とを含み、
    前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和が、スレイトールと前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和に対して3.0〜4.0wt%であり、
    前記糖アルコール又は糖化合物の含有量が、前記糖アルコール又は糖化合物と水の含有量の和に対して35〜50wt%である
    蓄熱材組成物。
  3. 前記糖アルコール又は糖化合物がエリスリトールである、請求項又はの蓄熱材組成物。
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