JP2013224344A - 蓄熱材の選定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】適用する蓄熱温度範囲に応じて蓄熱密度が大きい蓄熱材を選定することが可能な蓄熱材の選定方法を提供する。
【解決手段】蓄熱最低温度がTmin、蓄熱最高温度がTmaxである蓄熱システムに用いられる蓄熱材の選定方法であって、融点がTmin以上である溶融塩純物質を第1物質として選定し、融点が第1物質の融点以下の溶融塩純物質を、第1物質と混合する第2物質として選定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄熱システムに用いる蓄熱材の選定方法に関するものである。
従来より、固体または液体の状態のまま使用する顕熱蓄熱材と、固体と液体の相変化を利用する潜熱蓄熱材が知られている。
顕熱を利用した蓄熱では、潜熱を利用した蓄熱と比べて蓄熱密度が小さいという問題がある。他方、潜熱を利用した蓄熱では、固体の状態での熱伝導率が低いため、強制対流による熱交換が可能な液体顕熱蓄熱材を用いた場合と比較して伝熱効率が悪く、熱交換器が大きくなるなどの問題があった。
そこで、強制対流による熱交換が可能で伝熱効率の低下を抑制できる潜熱蓄熱材として、スラリ状の蓄熱材が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
特開2007−204517号公報 特開2007−254697号公報
ところで、どのような温度でスラリ化するかは、蓄熱材に用いる物質および組成によって大きく変化するため、適用する蓄熱温度範囲に応じて最適な蓄熱材を選定する必要がある。
しかしながら、従来、蓄熱密度が大きい蓄熱材をどのように選定するかといった方法は確立されておらず、試行錯誤を繰り返して蓄熱材を選定するしかなかった。そのため、蓄熱材の選定にかかるコストが莫大となってしまう問題があった。
本発明は上記事情に鑑み為されたものであり、適用する蓄熱温度範囲に応じて蓄熱密度が大きい蓄熱材を選定することが可能な蓄熱材の選定方法を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために創案されたものであり、蓄熱最低温度がTmin、蓄熱最高温度がTmaxである蓄熱システムに用いられる蓄熱材の選定方法であって、融点がTmin以上である溶融塩純物質を第1物質として選定し、融点が前記第1物質の融点以下の溶融塩純物質を、前記第1物質と混合する第2物質として選定する蓄熱材の選定方法である。
前記第1物質として、融点が(Tmax+300℃)以下の溶融塩純物質を選定するとよい。
前記第2物質として、融点が(Tmin−200℃)以上の溶融塩純物質を選定するとよい。
下式(1)
ΔH*=ΔH+L(Tmax) ・・・(1)
但し、ΔH:Tmin〜Tmax間のエンタルピー変化量
L(Tmax):Tmaxでの融解潜熱
融点がTmin以上Tmax以下であるときはL(Tmax)=0
で表される選定パラメータΔH*がより高い溶融塩純物質を選定し、当該選定した溶融塩純物質を前記第1物質または前記第2物質として用いるとよい。
前記第1物質と前記第2物質の組成は、蓄熱最低温度Tminにおける固相率が0.3以上0.7以下であり、かつ、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率が0.1以下となる組成に設定するとよい。
前記第1物質と前記第2物質の組成は、蓄熱最低温度Tminにおける固相率が0.5以上0.6以下となる組成に設定するとよい。
本発明によれば、適用する蓄熱温度範囲に応じて蓄熱密度が大きい蓄熱材を選定することが可能な蓄熱材の選定方法を提供できる。
本発明の一実施の形態に係る蓄熱材の選定方法の手順を示すフロー図である。 本発明において、第1物質と第2物質を選定する際に、共晶点が蓄熱最低温度より小さくなる組み合わせを選定することを説明する図である。 本発明において、蓄熱最低温度Tminにおける固相率を0.5以上0.6以下としたときの、使用可能な組成を説明する図である。 (a),(b)は、本発明において、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率が0.1以下となる組成に設定したときの、使用可能な組成を説明する図である。 本発明において、全率固溶型の平衡状態図において、蓄熱最低温度Tminにおける固相率を0.5以上0.6以下としたときの、使用可能な組成を説明する図である。 本発明において、LiOH−NaOHの平衡状態図である。 本発明において、LiNO3−LiOHの平衡状態図である。 本発明において、CsOH−NaOHの平衡状態図である。 本発明において、KOH−NaOHの平衡状態図である。 本発明において、選定パラメータΔH*の演算結果を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面にしたがって説明する。
図1は、本実施の形態に係る蓄熱材の選定方法の手順を示すフロー図である。
図1に示すように、本実施の形態に係る蓄熱材の選定方法では、まず、ステップS1にて、適用する蓄熱システムに応じて、蓄熱最低温度Tmin、蓄熱最高温度Tmaxを設定し、蓄熱温度範囲を決定する。
その後、ステップS2にて、第1物質と第2物質にどのような物質を用いるかを選定する。
具体的には、融点がTmin以上である溶融塩純物質を第1物質として選定し(ステップS21)、融点が第1物質の融点以下の溶融塩純物質を、第1物質と混合する第2物質として選定する(ステップS22)。なお、本実施の形態では、蓄熱材として、第1物質と第2物質を混合した2成分系の蓄熱材を用いる場合を説明するが、さらに第3物質等を混合して多成分系とすることも勿論可能である。
第1物質の融点をTmin以上とするのは、Tmin<T<Tmaxの蓄熱温度範囲で固液共存相があらわれるためには、少なくともひとつの純物質の融点がTmin以上という条件を満たす必要があるためである。第2物質の融点を第1物質の融点以下とすれば、Tmin<T<Tmaxの蓄熱温度範囲に固液共存相があらわれることになる。
つまり、融点がTmin以上である溶融塩純物質を第1物質として選定し、融点が第1物質の融点以下の溶融塩純物質を第2物質として選定することで、少なくとも、Tmin<T<Tmaxの蓄熱温度範囲内で固液共存相があらわれ、潜熱の利用による蓄熱密度の増加と、伝熱性の向上の両者を図ることが可能になる。
第1物質と第2物質の共晶点がTmin以上となると、蓄熱温度範囲内で完全に固相となってしまうため、共晶点はTminより小さいことが望ましい。よって、ステップS2で第1物質と第2物質を選定する際には、図2に示すように、共晶点(Te)がTminより小さくなる組み合わせを選定するとよい。
また、第1物質の融点が高過ぎると、共晶点がTmin以上となる可能性が高くなるので、第1物質としては、融点が(Tmax+300℃)以下であるものを選定することが望ましい。
さらに、第2物質の融点が蓄熱温度範囲とあまりに離れていると、蓄熱温度範囲内(Tmin<T<Tmax)で固液共存相があらわれる組成範囲が狭くなってしまう可能性があるので、第2物質としては、融点が(Tmin−200℃)以上であるものを選定することが望ましい。
また、ステップS2で第1物質と第2物質を選定する際には、下式(1)
ΔH*=ΔH+L(Tmax) ・・・(1)
但し、ΔH:Tmin〜Tmax間のエンタルピー変化量
L(Tmax):Tmaxでの融解潜熱
融点がTmin以上Tmax以下であるときはL(Tmax)=0
で表される選定パラメータΔH*がより高い溶融塩純物質を選定し、選定した溶融塩純物質を第1物質または第2物質として用いることが望ましい。なお、融点がTmin以上Tmax以下であるときには、Tmin〜Tmax間のエンタルピー変化量ΔHに融解潜熱が含まれるため、L(Tmax)=0(つまりΔH*=ΔH)とする。
蓄熱密度を向上させるためには、蓄熱材のTmin〜Tmax間のエンタルピー変化量をなるべく大きくする必要があるが、本発明者らは、このエンタルピー変化量は、晶出する固相に注目して予測できることを見いだした。つまり、晶出する固相の選定パラメータΔH*をリストアップし、リストアップした固相のうち選定パラメータΔH*がより高いものを第1物質または第2物質として選定し、当該固相を晶出するようにすれば、蓄熱材のTmin〜Tmax間のエンタルピー変化量を向上し、蓄熱密度を向上させることが可能となる。
ステップS2で第1物質と第2物質を選定した後、ステップS3にて、第1物質と第2物質の組成を設定する。
ステップS3では、第1物質と第2物質の組成を、蓄熱最低温度Tminにおける固相率が0.3以上0.7以下であり、かつ、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率が0.1以下となる組成に設定する。
蓄熱最低温度Tminにおける固相率を0.3以上とするのは、マイクロカプセルや氷蓄熱の一般的な固相率が0.3であり、これ以上の固相率を実現し潜熱による蓄熱量を向上させるためである。また、蓄熱最低温度Tminにおける固相率を0.7以下とするのは、固相率が0.7を超えると、殆ど固体と見分けがつかない状態となり、流動性が確保できなくなるためである。
ここでは、蓄熱最低温度Tminにおける固相率を0.3以上0.7以下としたが、蓄熱密度を向上させ、かつ流動性を確保するという観点からは、蓄熱最低温度Tminにおける固相率は、0.5以上0.6以下とすることがより望ましい。なお、蓄熱最低温度Tminにおける固相率の上限値、下限値は適用する蓄熱システムの要求に応じて適宜変更可能である。
図3に示すように、蓄熱最低温度Tminにおける固相率を0.5以上0.6以下とする場合を考えると、使用可能な組成x0は、共晶点の組成xeよりも小さい領域(x0<xe)では、下式(2)
x(@α(Tmin)=0.6)<x0<x(@α(Tmin)=0.5)
・・・(2)
で表され、共晶点の組成xeよりも大きい領域(x0>xe)では、下式
x(@α(Tmin)=0.5)<x0<x(@α(Tmin)=0.6)
・・・(3)
で表される。なお、式(2),(3)におけるα(Tmin)は蓄熱最低温度Tminにおける固相率を表しており、x(@α(Tmin)=0.5)は、蓄熱最低温度Tminにおける固相率が0.5となるときの組成、x(@α(Tmin)=0.6)は、蓄熱最低温度Tminにおける固相率が0.6となるときの組成を表している。
図3においてさらに蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率を考慮すると、図4(a)に示すように、Tmaxが組成x0での液相線温度Tmより大きい場合(Tmax>Tm)には、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率が0となるため、使用可能な組成x0は図3のまま変化しない。しかし、図4(b)に示すように、Tmaxが組成x0での液相線温度Tmより小さい場合(Tmax<Tm)には、使用可能な組成の範囲は図3の場合より狭くなり、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率が0.1以下となる組成x0のみ使用可能となる。
つまり、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率を考慮すると、使用可能な組成x0は、共晶点の組成xeよりも小さい領域(x0<xe)では、Tmax>Tmならば上述の式(2)、Tmax<Tmならば式(2)かつ下式(4)
x(@α(Tmax)=0.1)<x0 ・・・(4)
で表され、共晶点の組成xeよりも大きい領域(x0>xe)では、Tmax>Tmならば上述の式(3)、Tmax<Tmならば式(3)かつ下式(5)
x(@α(Tmax)=0.1)>x0 ・・・(5)
で表される。
なお、ここでは蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率を0.1以下としているが、潜熱による蓄熱量を大きくする観点からは、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率はなるべく0に近いことが望ましい。
また、ここでは共晶型の2成分平衡状態図を用いて説明を行ったが、本発明は全率固溶型に対しても適用可能である。第1物質の融点をTm(x=0)、第2物質の融点をTm(x=1)とすると、図5に示すように、Tm(x=0)>Tm(x=1)の場合で、Tmax>Tmの場合には、下式(6)、
x(@α(Tmin)=0.6)<x0<x(@α(Tmin)=0.5)
・・・(6)
max<Tmの場合には式(6)かつ下式(7)
x(@α(Tmax)=0.1)<x0 ・・・(7)
を満たすように組成x0を決定すればよい。
同様に、Tm(x=0)<Tm(x=1)の場合で、Tmax>Tmの場合には、下式(8)、
x(@α(Tmin)=0.5)<x0<x(@α(Tmin)=0.6)
・・・(8)
max<Tmの場合には式(8)かつ下式(9)
x(@α(Tmax)=0.1)<x0 ・・・(9)
を満たすように組成x0を決定すればよい。
以上により、設定した蓄熱温度範囲に応じた適切な蓄熱材の成分、組成が選定されることになる。なお、ステップS3を満足する組成がない場合、ステップS2に戻って第1物質と第2物質の選定をやり直せばよい。
以上説明したように、本実施の形態に係る蓄熱材の選定方法では、融点がTmin以上である溶融塩純物質を第1物質として選定し、融点が第1物質の融点以下の溶融塩純物質を第2物質として選定している。
これにより、少なくとも、蓄熱温度範囲内(Tmin<T<Tmax)で固液共存相があらわれることとなり、潜熱が利用でき流動性のある蓄熱材を選定できる。よって、潜熱の利用による蓄熱密度の増加と、伝熱効率の向上の両者を図ることが可能になり、適用する蓄熱システムの蓄熱温度範囲に応じて蓄熱密度が大きい蓄熱材を選定することが可能になる。
また、本実施の形態では、選定パラメータΔH*がより高い溶融塩純物質を選定し、当該選定した物質を第1物質または第2物質として用いるようにしている。
これにより、選定パラメータΔH*がより高い溶融塩純物質を選定し、その選定した物質が晶出するように組成を調整すればよいこととなり、第1物質や第2物質を選定する際の指針が得られることになる。このようにして選定した蓄熱材は、Tmin〜Tmax間のエンタルピー変化量をより大きくし、蓄熱密度をより向上できる。
さらに、本実施の形態では、第1物質と第2物質の組成を、蓄熱最低温度Tminにおける固相率が0.3以上0.7以下であり、かつ、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率が0.1以下となる組成に設定しているため、潜熱による蓄熱量を十分に確保でき、かつ、流動性のある蓄熱材を選定できる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加え得ることは勿論である。
本実施例では、一例として、Tmax=400℃、Tmin=250℃としたときの蓄熱材を選定した。
融点がTmin以上(Tmax+300℃)以下の第1物質と、融点が(Tmin−200℃)以上第1物質の融点以下の第2物質の組み合わせとして、表1に示すような18の組み合わせを選定した。
表1で選定した第1物質−第2物質の組み合わせのうち、LiOH−NaOH、LiNO3−LiOH、CsOH−NaOH、KOH−NaOHの平衡状態図を図6〜9にそれぞれ示す。図6〜9に示すように、各第1物質−第2物質の組み合わせにおいて、Tmin〜Tmaxの蓄熱温度範囲に固液共存相が存在することが確認できる。
図6〜9のような平衡状態図を用い、蓄熱最低温度Tminにおける固相率が0.3以上0.7以下(好ましくは0.5以上0.6以下)であり、かつ、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率が0.1以下となる組成に設定する。
例えば、図7のLiNO3−LiOHでは、蓄熱最低温度Tminにおける固相率を0.5以上0.6以下とするには、第1物質であるLiOHの組成x0をモル分率で0.781<x0<0.825とすればよいことが分かる。ここでは、第1物質であるLiOHの組成x0をモル分率で0.800(質量分率で0.581)とし、固相の密度を用いて250〜400℃のエンタルピー変化量を演算した。
同様に、表1で選定した各第1物質−第2物質の組み合わせについて組成x0を決定し、固相の密度を用いて250〜400℃のエンタルピー変化量を演算した。結果を表1に併せて示す。なお、表1では、250〜400℃のエンタルピー変化量により各第1物質−第2物質の組み合わせを順位付けしており、表1の上側ほど250〜400℃のエンタルピー変化量が大きく、表1の下側ほど250〜400℃のエンタルピー変化量が小さくなるように表示している。
表1に示すように、エンタルピー変化量が大きい順に並べると、晶出する物質(溶融塩純物質)ごとにグループとなっており、晶出する物質に注目すればエンタルピー変化量を予測できることがわかる。
これら晶出する物質の選定パラメータΔH*をそれぞれ演算した結果を表2および図10に示す。
表1と、表2および図10を比較すると、選定パラメータΔH*が大きい物質を晶出する第1物質−第2物質の組み合わせほど、250〜400℃のエンタルピー変化量が大きくなっていることが分かる。つまり、選定パラメータΔH*がより高い溶融塩純物質を選定し、当該選定した物質を第1物質または第2物質として用いることで、蓄熱温度範囲でのエンタルピー変化量をより大きくし、蓄熱密度をより向上できる。

Claims (6)

  1. 蓄熱最低温度がTmin、蓄熱最高温度がTmaxである蓄熱システムに用いられる蓄熱材の選定方法であって、
    融点がTmin以上である溶融塩純物質を第1物質として選定し、
    融点が前記第1物質の融点以下の溶融塩純物質を、前記第1物質と混合する第2物質として選定する
    ことを特徴とする蓄熱材の選定方法。
  2. 前記第1物質として、融点が(Tmax+300℃)以下の溶融塩純物質を選定する
    請求項1記載の蓄熱材の選定方法。
  3. 前記第2物質として、融点が(Tmin−200℃)以上の溶融塩純物質を選定する
    請求項1または2記載の蓄熱材の選定方法。
  4. 下式(1)
    ΔH*=ΔH+L(Tmax) ・・・(1)
    但し、ΔH:Tmin〜Tmax間のエンタルピー変化量
    L(Tmax):Tmaxでの融解潜熱
    融点がTmin以上Tmax以下であるときはL(Tmax)=0
    で表される選定パラメータΔH*がより高い溶融塩純物質を選定し、当該選定した溶融塩純物質を前記第1物質または前記第2物質として用いる
    請求項1〜3いずれかに記載の蓄熱材の選定方法。
  5. 前記第1物質と前記第2物質の組成は、
    蓄熱最低温度Tminにおける固相率が0.3以上0.7以下であり、かつ、蓄熱最高温度Tmaxにおける固相率が0.1以下となる組成に設定する
    請求項1〜4いずれかに記載の蓄熱材の選定方法。
  6. 前記第1物質と前記第2物質の組成は、
    蓄熱最低温度Tminにおける固相率が0.5以上0.6以下となる組成に設定する
    請求項5記載の蓄熱材の選定方法。
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