JP2007143557A - タキサス種の細胞培養によるタキサンの増強生産 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】種々のタキサンの収量を増強するための、培養条件(即ち培地組成および操作方法)の特殊な改良点が発見され、特に好ましい増強剤には、銀イオンまたは複合体、ジャスモン酸(特にメチルエステル)、オーキシン関連成長調節因子、およびフェニルプロパノイド系路阻害剤(例えば3,4-メチレンジオキシ-6-ニトロ桂皮酸)が含まれる。T.chinensisの植物細胞培養物からのタキサンの収量は、これらの条件の一つ以上の利用によって特に増強されるが、全てのTaxus種からのタキサン収量もこれらの条件の利用によって改善される。
【選択図】なし
Description
関連技術分野
タキサン供給課題
タキソールはセイヨウイチイ、Taxus brevifolia(Waniら、1971,J.Am.Chem.Soc.,93,2325-2327)の樹皮から単離されたジテルペノイド・アルカロイドである。タキソールに対する興味は、国立がん研究所(NCI)が大規模な検索計画において、樹皮の粗抽出液が抗腫瘍活性を示すことを発見したことから端を発した。それ以来、臨床的な試行により、タキソールが難治の卵巣癌、および乳癌およびその他の癌に対して非常に効果的であることが確認されてきた。タキソールは、その細胞傷害性の基本的に異なる機構、すなわち微小管の脱重合を阻害することによるがゆえに、化学療法における大発見とされてきた(Rowinskyら1 990,J.Natl.Cancer Inst.,82,1247-1259を参照)。
植物由来の化学薬品の源としての組織培養
様々な培養計画のもとでの植物細胞の分裂、成長、および二次代謝物の生産の能力は多くの研究グループによって十分に示されている。まずは、2つの化合物、シコニン(赤色色素および抗炎症剤)およびジンセンゴシド(東洋医学における強壮剤)は日本において組織培養法により生産される。他の多くの方法は報告の通り、商品化に近いものであり、バニリン、ベルベリンおよびロスマリン酸(Payneら、1991,"Plant Cell and Tissue Cultures in Liquid Systems,"ハンザー出版、ミュンヘン、を参照)を含む。
文献上の歴史的な調査は、草本植物は比較的容易に培養操作ができるが、木本植物および針葉樹の生産的培養の達成は困難を伴うことを示唆する。
裸子植物懸濁液において直面する早い成長および高生産性の達成における困難は、Taxus細胞培養におけるタキサンの生産に対するこれまでの報告に一般的に反映されている。
本発明の対象は、早い成長、高い細胞密度、および高い細胞生存率を促進するための特別な環境条件の開発を含む(この研究において報告する成長の特性は、従来の結果にはるかに勝るものである)。
植物は長い間、薬剤および特別な化学物質の重要な原料を供給してきた。これらの産物は一般的に、回収した植物材料の抽出または化学的合成を通して得られていた。タキソールおよびタキサンは自然産物の検索から近年発見された最も重要な分類の抗癌剤の一つとなってきた。
商業的な魅力およびタキサン産生のための与えられた植物細胞培養を基にした工程の成功性を判断するために数々の基準を使用することが可能である。そのような基準は、発酵費用、後での回収の容易性、および生産量を含む、工程の鍵となる要因の効果を特徴化および実証すべきである。ここに記載される基準は、ブロス力価および体積生産性である。
Taxus植物材料はその他の大陸と同様に北アメリカ全域から集められ得る。培養は生育に適したTaxusの組織を選択することから始められる。樹皮、形成層、針葉、幹、種子、球果、および根を含む植物のどの部分由来の組織でもカルスを誘導するために選択され得る。しかしながら、タキソールの収量を最良にするためには針葉および植物の分裂組織の部分が望ましい。最も望ましいのは針葉の新芽(生え始めてから1から3ヶ月)であり、これは一般にそれが黄緑色をしていることで同定され得る。"新芽"という語はその年の成育期のうちに生えた針葉を広く指している。
培養物は典型的には生育中の形態、増殖量、生成物の性質、およびその他の性質に多様性を示す。個々の細胞株は培地の成分に対する親和性に多様性があり、数多くの異なる増殖培地がカルスの誘導および増殖に用いられ得る。
Taxusの懸濁培養では迅速な増殖速度と他の植物細胞培養のように迅速で高い細胞濃度が可能である。しかしながら最適な細胞濃度は細胞株によって異なるので任意のどんな細胞株にたいしても迅速に最適化できるような手法が考えられなければならない。
懸濁培養物における2次代謝産物の形成が生育と同時に起こる場合、その代謝は生育に関連していると呼ばれ、1種類の培地を形成することが良好な生育と多量の生成を達成するのに十分で有り得る。他の多くの系においては迅速な生育と高度の生成物形成は同時には起こらないことが分かっている。このような場合は生育および生成相は分離され、それぞれの相に対する培地が独立に開発される(Payne et al.1991,Plamt Cell and Tissue Culture in Llquid Systems,Hanser publishers,Munichに概説されている)。Taxusにおけるタキサン生成の場合は、生育および生成物形成は分離され得、独立な培地がそれぞれに対して開発された。
二次代謝産物の生成は複雑な過程であり、究極的に二次代謝産物に変換されるべき前駆体を生成しかつ順々に修飾する、多数の異なる酵素の協調した作用を要求する。同時に、二次代謝産物生成は、他の酵素が目的の代謝産物の前駆体を代謝し、二次代謝産物を構築するのに必要な前駆体プールを流失させる場合には低下するであろう。
本発明の方法において培養に適する細胞はTaxusのいかなる種由来でもあることができる。好ましくは、細胞は、生来タキサンを比較的高収量で生産する細胞系由来であると良い。特に、この様な細胞は一種またはそれ以上のタキサンを標準条件下で高水準で生産する、または標準条件下でタキサンの高い平均容積測定生産性を示す能力を有している。適切な細胞系は、細胞系の細胞を標準タキサン生産条件下で培養し、及び培養液における生産された一種またはそれ以上のタキサンの水準を観察し、または以下に述べる手段により培養液における一種またはそれ以上のタキサンの平均容積生産性を決定することにより単離することが可能である。
植物細胞培養工程の操作方法は、栄養、細胞、および産物が時間について加えられ、またはのぞかれる方法(Payne et al.1991)を参照する。最初に全栄養分が供給され、培養期間の最後に細胞および産物よりなる培養内容が回収される操作方法は「1段階バッチ工程」と呼ばれる。バッチ工程が2つの連続した期、成長期、および産生期の間に、培地が換えられる方法では、操作法は「2段階バッチ工程」と呼ばれる。本発明の観点において、生育培地から産生培地への変換は、急な工程変更、または連続的一連の工程による段階的、または段階的変更により引き起こされる。ある極端な例において、段階的変更は次第に大きく変化する組成の培地への段階的置換により成し遂げられる。また別の場合、段階的変更は成長期培養への産生培地の一つまたはそれ以上の化合物の供給により成し遂げられる。これは、給餌-バッチ工程の一例である。
Taxus植物材料は多くの野生型および培養系の植物から得られた。材料は研究室において到着後すぐに処理するか、または4℃で使用時まで保存した。
組織片から取り出したカルスは、25±1℃の暗黒下で培養した。健康なカルス部分を新鮮な培地に7から10日毎に移植したが、この移植の頻度は褐色化を防ぎ、長くカルスを維持するために非常に重要であった。さまざまな種のカルスに対して好ましい成長および維持培地を表3にまとめた。
1gの生重量のカルス材料を、各種に対して適当な培地(表3参照)25mlを含む125mlの3角フラスコに無菌的に接種した。例えば培地DはTaxas chinensisに用いられた。フラスコにシリコンキャップ(Bello,NJ)を被せ、旋回振盪機上に120rpmで24±1℃暗黒下で置いた。懸濁培養はおよそ3から10日で形成された。最初に、培地はミラクロスフィルター(Calbiochem)を含むブフナー漏斗を用いフラスコ内容物を吸引濾過することにより交換し、すべての生物を新鮮な培地に再懸濁した。細胞が増殖したとき、1から2g(生重量)の細胞を一般に新たな25mlの新鮮な培地を含む125mlフラスコに移し、その後毎週副培養(サブカルチャー)した。
典型的成長率および細胞濃度は表4にまとめた代表的種の懸濁培養において達成される。
5.1.ELISA法
ELISA解析(Hawaii Biotech♯TA-01)を用いて、細胞培養抽出液中のタキソールの検出を行った。この方法は高感受性(0.1ng/mL)を提供した。しかしポリクローナル抗体が用いられるため、他のタキサンとの交差反応が見られた。画分回収式の調製用(解析スケール)HPLCは、10-デアセチルタキソール、7-キシロシル-10-デアセチルタキソール、セファロマニン、10-デアセチル-7-エピタキソール、7エピタキソール、並びに他の未同定タキサンとの交差反応を示した。そのような交差反応にも関わらずこの方法はタキサン産物の検出に特に有用であり、多くの細胞系統が素早くスクリーニングされることが見いだされた。優位なタキサンの産生を示す細胞抽出液は、概略を後に示すHPLC法を用い詳細に解析した。
タキサンの上清からの抽出は存在濃度に依存していくつかの方法により成し遂げられた。十分量のタキサン(およそ1-5mg/L)が液体倍地中に存在するとき、試料はとても迅速かつ効率的に調製された。培地(2mL)を完全に乾燥し(真空中で)、測定された量のメタノール(0.5-2.0mL)を加えた。この混合物を超音波により完全に溶解するまで、または試料の分散が達成されるまで振盪した。HPLC解析に先立ち遠心により固体を除去した。量的回収は1mg/Lのレベルであったが、検出レベルは0.1mg/L以下であった。
高性能液体クロマトグラフィー解析(HPLC)は、CM3500/CM3200ポンプから構成されるLDC2勾配高圧混合解析系、CM4100可変容量自動試料調製機、およびコンピューターに接続したSM5000光ダイオード光線検出器を用い、高-炭素注入ディフェニルカラム(Supelco,5mM,4.6mm X25cm)において行われた。Eldex CH150カラムオーブンにより、カラム温度は35℃に制御された。タキサンのHPLC定量解析は、以下の2成分勾配溶出法を用い行った。
上記の方法に加え、いくつかのHPLCの迅速な方法がより多くの試料を処理できるようにするために開発された。以下にこれらの方法のうち2つの詳細を示す。
上記の方法の流速および勾配間隔および時間についての修飾によって、植物細胞培養解析にの最適なクロマトグラフィーが行われるこ々も見いだされた。
細胞培養上清中のタキソールの同定のため、フローインジェクションとイオンスプレー常圧化学イオン化とを組み合わせたMS/MS法(図6に示される)を用い確かめた。図6にあるデータを得るのに用いた手順の詳細を以下に示す。重量スペクトル計測機:Sciex API 3の3重4極子常圧イオン化源。窒素を遮断ガスとしてして用い、アルゴンをCIDスペクトルの衝突ガスとして用いた。 界面:イオンスプレー界面はイオン蒸発イオン化機(電気スプレー)により産生された。ゼロガスを噴霧ガスとして用いた。LCポンプ:5μL/分で作動するABI140B二重シリンジポンプ装置を使用。溶剤:50/50アセトニトリル/H2O 2mM NH4OAc+0.1%ギ酸。注入量:5μL、スペクトルは全てフローインジェクション注入で求めた。この方法により、細胞培養試料中におけるタキソールの明確な存在の確認およびHPLCの結果によく一致する定量結果が得られた。
さまざまなTaxus種培養からのタキソールの生産を表5にまとめた。カルスは20日暗黒下で各種毎に示される固体培地において培養された。細胞および培地を一緒に乾燥し、メタノール抽出し、示したようにELISAまたはHPLCにより検定した。
7.1 増殖培地における生産
タキソールおよびタキサン類の生産は、Taxus chinensis細胞系統K1の増殖のための培地Aへの移植の最初の2日間に開始した。15日において観察される最大タキソールは8.81μg/フラスコであり、0.44mg/Lに相当する。このうち46.1%は細胞外培地に存在した。15日目に、全タキサン濃度は72.87μg/フラスコ、または3.6mg/Lとなり、このうち58.6%が細胞外培地に存在した。生存率は蛍光染色(実施例4)により計測され常に90%以上であった。このことは細胞外タキソールおよびタキサン類は細胞の溶解によるものではなく、分泌によるものであることを示唆する。
タキソールおよび全タキサン生産活性の有意な改良は、9日目における無菌的培地Aの吸引除去および新鮮培地の添加、および同じ処置の12日目の繰り返しによって認められた。実験は15日間で打ち切られ、結果は図2に示される。培地交換による重要な生産活性の増加は表6にまとめた。タキソールおよびタキサン類の総生産量は、上記処置を施さない対照と比較して4.6倍に高まった。重要なことに、細胞外培地から回収されるタキソールは4.9倍、全タキサン類は5.9倍に、培地交換しなかった対照に比較して高まった。
光は光合成だけでなく、植物細胞培養中の2次的代謝にもさまざまな面で重要な役割を果たす(Seibert and Kadkade 1980)。実施例4、7.1および7.2に記載した実験は暗黒条件で行ったが、Taxus chinensis培養の光への反応をここで記述する。
エリシターという単語は、植物細胞培養物に加えられたとき二次代謝の増加をひきおこす生物学上の(または生物の)、および非生物学上の(または無生物の)起源を有する化合物を意味する。
実施例6において記載された濃度を越えるタキソール生産力の増加のための努力においては、特別な「産生培地」を計画するために栄養濃度は処理された。培地Dにおいて成長させたTaxus chinensis系統K-1の7日から8日たった懸濁液は、MIRACLOTH(アクリル酸のバインダーを含むレーヨンポリエステル布地)フィルター(Calbiochem)を有する滅菌ブフナー漏斗の使用で無菌的に吸引濾過された。新鮮な500mg重量の細胞は、5mlの産生培地BおよびC(表2参照)へ無菌的に移された。その容器は暗やみにおいて110rpmで旋回撹拌器で24プラスマイナス1℃で18、25および42日のいろいろな時間の期間で保温培養された。処理は破壊的に試料とされ、および成長、細胞の色および培地の観察、および細胞の生存率が記録された。試料は実施例5において記載されたようにタキサンの分析をされた。この実験の結果は表8において示されている。
タキサンおよびタキソールのかなりの濃度の生産によりTaxus chinensis細胞培養は培地の組成物の変化に応答する。これらのデータは表9において要約され、および試料のクロマトグラムは図4において示されている。培地Bにおいては、99.8mg/lの全タキサンが生産され、24.1mg/lのタキソールを含んだ。培地Cにおいては、110mg/lの全タキサンが生産され、21.3mg/lのタキソールを含んだ。乾燥重量の基準では、細胞は、培地Bにおいては0.18%乾燥重量タキソール、培地Cにおいては0.065%乾燥重量タキソールを生産した。
Taxus chinensis(K-1系統)の25および42日の長期培養後のタキソールおよびタキサンの生産は、培地Cにおいて研究され、その結果は図5において要約されている。以下に重大な観察が要約されている:
(i) Tuxus培養懸濁液は、タキソールおよびほかのタキサンのかなりの濃度を生産することができる。もっとも高い集積は42日で起こり、0.32%の乾燥重量タキソール、および0.62%の乾燥重量タキサンを含んだ;最終の培地体積に基づくタキソールの力価153mg/lおよび全タキサンの力価295mg/lに相当した。タンデム質量分光測定法によるこの試料の分析は、図6において示されたようなタキソールの存在を確認した。MS/MSによる定量は、HPLCと非常に良い一致を示した。
(vii) これらの結果が得られるTaxus細胞系統は細胞の高濃度の増殖を急速にすることも可能であり、および急速増殖条件下で20世代後にも報告された生産性を明白にし、このことはその安定性および商業上の潜在能力を証明する。
10.1 銀の使用のタキサン生産の増加
銀、化合物を含む銀の形態において、銀混合体、あるいは銀イオンは、Taxus種の細胞培養においてのタキソール、バッカチンIII、およびタキサン生合成の有用な増加因子であることが発見された。銀およびほかの増加因子の組み合わせもまたタキサン生産の高い割合の獲得および維持においては有用であることが発見された。
毒性の考慮および調製物および保管の容易に基づくと、チオ硫酸銀は二次的な実験において使用される。チオ硫酸銀の調製のために使われる方法は以下であった:1.98gのチオ硫酸ナトリウム(5水和物)は80mlの水に溶解された。いきおいよく全体をかき回して20mlの0.1M硝酸銀溶液が加えられ、その結果100mlの0.1Mのチオ硫酸銀の貯蔵溶液となった。チオ硫酸カリウムは同等の効果のある結果をもつチオ硫酸ナトリウムの適所に使用されることも可能であった。その貯蔵溶液は所定の実験の開始時に細胞培養培地のなかへ0.22μMカートリッジフィルターを用いて滅菌濾過された。チオ硫酸銀溶液と同様なもう一つの調製方法もまた適合される。細胞培養実験計画案は表10において記載された実験のために記載されたものと同様であった。
ジャスモン酸および関連化合物と同様に、ジャスモン酸のメチルエステル(ジャスモン酸メチル)は、Tuxus種の細胞培養においてタキサン生合成の増加因子として有用であることが発見された。ジャスモン酸メチルおよびほかの増加因子の結合もまたタキサン生産の高い割合の獲得および維持においては有用であることが発見された。
桂皮酸類似化合物、3,4-メチレンジオキシ-6-ニトロ桂皮酸(MDNA)および関連化合物はTuxus種の細胞培養においてタキサン生合成の有用な増加因子であることが発見された。MDNAおよびほかの増加因子の結合もまたタキサン生産の高い割合の獲得および維持においては有用であることが発見された。
いろいろな増加因子は、タキサン生産においては組み合わせにおいて使用され、重大および協同性の改良を与えた。
この実施例は培地において高い生産性は培地成分の補充および消費された培地の除去により維持されるのも可能であるということを立証する。
実施例15 給餌バッチ操作によるタキサン生産の増加
培地I(CR-128,SS36-245)、および培地L(SS36-359)(これらの培地の組成物は表2において記載されている)において培養された細胞系統の7日たった細胞はMIRACLOTH (Calbiochem)フィルターにあわせた滅菌したブフナー漏斗の使用で無菌的に吸引濾過された。新鮮な約1グラム重量の細胞は表16.a.において指し示された所定の組成物の培養培地の4m1へ植えつけられた。その容器は暗やみにおいて120rpmで旋回撹拌器(1”throw)で24プラスマイナス1℃で保温培養された。蒸発分は滅菌された蒸留水の周期的な間隔の付加により補正された。給餌バッチ操作のため、あらかじめ決められた組成物の滅菌した飼料溶液は、たとえば11の培養液当たり1日あたり10mlの飼料溶液のように、あらかじめ決められた飼料を与える速度で培養溶液のなかへ連続的に飼料を与えられた。飼料溶液の組成物および給餌の実験計画案を含む、給餌バッチ操作の詳細は表16.b.において記載されている。処理された培養物は実施例5において記載された方法の使用で試料とされおよび分析がされた。
実施例16 増加因子の組み合わせの使用のタキサン生合成の増加
種々の増加因子が、タキソール、バッカチンIII、およびタキサン生産において組み合わされて使用され、重大および協同性の改良を与えた。
培地M(SS122-41)(これらの培地の組成物は表2において記載されている)において培養された細胞系統の7日たった細胞はMiracloth(Calbiochem)フィルターにあわせた滅菌したブフナー漏斗の使用で無菌的に吸引濾過された。新鮮な約1グラム重量の細胞は表18.a.において指し示された所定の組成物の培養培地の4mlへ植えつけられた。その容器は暗やみにおいて120rpmで旋回撹拌器(1”throw)で24プラスマイナス2℃で保温培養された。蒸発分は滅菌された蒸留水の付加により補正された。給餌バッチ操作のため、あらかじめ決められた組成物の滅菌した飼料溶液は培養溶液のなかへ連続的に飼料を与えられた。飼料溶液の組成物および給餌の実験計画案を含む、給餌バッチ操作の詳細は表18.b.において記載されている。処理された培養物は実施例5において記載された方法の使用で試料とされおよび分析がされた。
ほかの側面、利点および修飾は発明が関係する作品において理解されるかもしれないが、理解の明快の目的のため特別な実施態様の組み合わせにおいて図解および例としたいくつかの詳細において前記の発明が記載された。発明の予知に限界はないが、前記の記載および例は図解される。その作品において理解された目的のような発明を実行するための上記に記載された方法の修飾は発明の余地の中に意味され、このことは追加された請求項によりのみ限られる。
Claims (30)
- タキサス種の細胞培養における高収量のタキサンの生産方法であって:カルスまたは懸濁培養由来のタキサス種の細胞を、増殖及び産物形成条件下、一つ以上の栄養培地中で、懸濁培養で培養すること、並びに前記細胞または前記細胞培養の培地、またはその両者から一種以上のタキサンを回収することを含み、
ここで、前記一つ以上の栄養培地はフェニルプロパノイド代謝の阻害剤を含む、前記の方法。 - フェニルプロパノイド代謝の阻害剤が、3,4-メチレンジオキシ-6-ニトロ桂皮酸、3,4-メチレンジオキシ桂皮酸、3-[3,4-メチレンジオキシフェニル]プロピオン酸、3,4-メチレンジオキシフェニル酢酸、4-フルオロ-L-フェニルアラニン、4-ヒドロキシフェニルピルビン酸、4-フルオロ-DL-チロシン、トランス3,4-ジメトキシ桂皮酸、フェニルプロピオール酸、L-2-ヒドロキシ-3-フェニルプロピオン酸、2-ヒドロキシ-4,6-ジメトキシ安息香酸、SKF-525A、ビニルイミダゾール、シュウ酸アンモニウム、シナピン酸、および1-アミノベンゾトリアゾールから選択される、請求項1の方法。
- 一つ以上の栄養培地の少なくとも一つが、以下の群:
a) エチレン作用阻害剤、
b) ジャスモン酸関連化合物、および
c) オーキシン関連成長調節因子
から選択される増強剤を含む、請求項1の方法。 - 一つ以上の栄養培地が銀含有化合物、または銀錯体、または銀イオンを含む、請求項1の方法。
- 一つ以上の栄養培地のうち少なくとも一つが、ジャスモン酸またはそのアルキルエステルを含む、請求項3の方法。
- ジャスモン酸とエステル化したアルキル基が1〜6個の炭素原子を有する、請求項5の方法。
- 一つ以上の栄養培地が、さらに銀含有化合物、銀錯体または銀イオンを含む、請求項5の方法。
- オーキシン関連成長調節因子が、1-ナフタレン酢酸、2-ナフタレン酢酸、1-ナフタレンアセトアミド/ナフチルアセトアミド、N-(1-ナフチル)-フタラミド酸、1-ナフトキシ酢酸、2-ナフトキシ酢酸、β-ナフトキシ酢酸、1-ナフトキシアセトアミド、3-クロロフェノキシ酢酸、4-クロロフェノキシ酢酸、3-ヨードフェノキシ酢酸、インドールアセトアミド、インドール酢酸、インドイルアセテート、インドールアセチルロイシン、γ-(3-インドール)酪酸、4-アミノ-3,5,6-トリクロロピコリン酸、4-アミノ-3,5,6-トリクロロピコリン酸メチルエステル、3,6-ジクロロ-o-アニス酸、3,7-ジクロロ-8-キノリンカルボン酸、フェニル酢酸、2-ヨードフェニル酢酸、3-ヨードフェニル酢酸、2-メトキシフェニル酢酸、クロルプロファム、4-クロロインドール-3-酢酸、5-クロロインドール-3-酢酸、3-クロロインドール-3-酢酸、5-ブロモ-4-クロロ-3-インドイルブチレート、インドールアセチルフェニルアラニン、インドールアセチルグリシン、インドールアセチルアラニン、4-クロロインドール、p-クロロフェノキシイソ酪酸、1-ピレノキシル安息香酸、リソフォスファチジン酸、1-ナフチル-N-メチルカルバメート、またはエチル-5-クロロ-1H-インダゾール-3-イルアセテート-3-インドールブタン酸である、請求項3の方法。
- 一つ以上の栄養培地がタキサン前駆体も含む、請求項1の方法。
- タキサン前駆体がα-フェニルアラニン、β-フェニルアラニン、またはその混合物である、請求項9の方法。
- 一つ以上の栄養培地がグルタミンも含む、請求項1の方法。
- 一つ以上の栄養培地がグルタミン酸、アスパラギン酸、またはその混合物も含む、請求項1の方法。
- 一つ以上の栄養培地が炭素源としてマルトースを含む、請求項1の方法。
- 一つ以上の栄養培地が炭素源としてスクロースを含む、請求項1の方法。
- 一つ以上の栄養培地が炭素源としてグルコース、フルクトースまたはその混合物を含む、請求項1の方法。
- マルトース、スクロース、グルコース、フルクトースまたはその混合物が一次炭素源である、請求項12の方法。
- 栄養培地が培養細胞増殖についてならびにタキソールおよびタキサンの生産について同一である、請求項1の方法。
- 一種以上のタキサンの生産が栄養培地の組成を変えることによって誘導される、請求項1の方法。
- タキサン生産の間に少なくとも一度、栄養培地を交換することをさらに含む、請求項18の方法。
- 培養段階の間に少なくとも一度、栄養培地を交換することをさらに含む、請求項1の方法。
- タキサン生産の間に培地からタキサンを除去することをさらに含む、請求項1の方法。
- タキサス種の細胞が給餌-バッチ法(fed-batch process)によって培養される、請求項1の方法。
- 産物形成期間を有し、ここで容量上のタキサン生産効率が産物形成期間に渡って少なくとも平均15mg/L/日である、請求項1の方法。
- タキソールが細胞または細胞培養の培地、またはその両者から回収される、請求項1の方法。
- 容量上のタキソール生産効率がタキソール形成期間に渡って計算して少なくとも10mg/L/日である、請求項24の方法。
- バッカチンIIIが細胞または細胞培養の培地、またはその両者から回収される、請求項1の方法。
- 容量上のバッカチンIII生産効率がタキサン形成期間に渡って計算して少なくとも15mg/L/日である、請求項26の方法。
- タキサス種が、タキサス ブレビフォリア(T.brevifolia)、タキサス カナデンシス(T.canadensis)、タキサス チネンシス(T.chinensis)、タキサス カスピダタ(T.cuspidata)、タキサス バッカタ(T.baccata)、タキサス グロボサ(T.globosa)、タキサス フロリダナ(T.floridana)、タキサス ウォリチアナ(T.wallichiana)、またはタキサス メディア(T.media)である、請求項1の方法。
- タキサス種の細胞が、増強剤を含まない培地中のカルス培養または懸濁培養でのELISAによる背景値以上にタキソールを生産する、請求項1の方法。
- チオ硫酸銀、ジャスモン酸メチルおよび1-ナフタレン酢酸を含む培地中での懸濁培養で、10mg/L/日の平均容量生産効率で、タキサス種の細胞がタキサンを生産する、請求項1の方法。
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