JP2003182023A - 流動状物質の充填装置および充填方法 - Google Patents

流動状物質の充填装置および充填方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】ビアホールの底部まで十分に導電ペーストを充
填すること。 【解決手段】排気室5内を真空ポンプ16によって減圧
することにより、排気室5内に入ったビアホール21内
の気体を排気した後に、排気室5に隣接して設けられた
ペースト保持室9がその排気されたビアホール21を含
むように移動され、ペースト保持室9内の押し込み部6
により導電ペースト13がそのビアホール21に押し込
まれる。この時、ビアホール21内の気体が排気されて
いるので、導電ペースト13は、ビアホール21の内部
に確実に押し込まれ、ビアホール21の内部全体が流動
状物質によって充填される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貫通孔や深さの浅
い有底孔に限らず、微細径および/または深さの深い有
底孔にも、流動状物質を充填することが可能な流動状物
質の充填装置および充填方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば、プリント基板を構成
する基材である絶縁基材に形成された孔であるビアホー
ル内に、流動状物質である導電ペーストを充填する場
合、一般的にスクリーン印刷法を用いることが知られて
いる。
【0003】スクリーン印刷法によるビアホール内への
導電ペーストの充填においては、まず、ビアホールを形
成した絶縁基材の上に、ビアホール位置に対応して透過
部を形成したスクリーン版を設置する。このスクリーン
版上に導電ペーストを供給する。その後、スキージでス
クリーン版を押圧しながら、スクリーン版上の導電ペー
ストをスキージで版上の一端から他端まで移動させる。
これにより、導電ペーストは、スキージによりスクリー
ン版の透過部を通過し、ビアホール内に押し込まれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た方法では、貫通孔に対してはペースト材を押し込むこ
とができるが、例えば底部に配線パターンのパッドを設
けて、ビアホールが有底孔として形成されると、孔の奥
の空気とペースト材とが入れ替わることができず、孔の
下部に空気が残ってしまう問題が生ずる。この問題は、
プリント基板上の素子の実装密度が高まって、ビアホー
ルの径が小さくなるほど、あるいはビアホールの深さが
深くなるほど、顕著に現れる。
【0005】本発明は、上記の問題を鑑みてなされたも
のであり、特に有底孔として基材に設けられた孔内に流
動状物質を充填する場合に、孔の底部にまで十分に流動
状物質を充填することが可能な流動状物質の充填装置及
び充填方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の流動状物質の充填装置は、基材に
設けられた孔内に流動状物質を充填する充填装置であっ
て、基材表面に当接することによって第1の密閉空間を
形成するとともに、その第1の密閉空間内を減圧する排
気部と、基材表面に当接することによって第2の密閉空
間を形成し、この第2の密閉空間において流動状物質を
前記基材の孔内に充填する流動状物質充填部と排気部の
第1の密閉空間によって減圧された孔に対向する位置に
流動状物質充填部の第2の密閉空間を移動させる移動手
段とを備え、第2の密閉空間は第1の密閉空間に隣接し
て設けられ、流動状物質充填部は、第2の密閉空間内の
基材表面に流動状物質を供給する供給部と、第2の密閉
空間内の基材表面に供給された流動状物質を基材の孔内
に押し込む押し込み部とを有することを特徴とする。
【0007】上記充填装置によれば、第1の密閉空間内
を排気部によって減圧することにより、孔内の気体を排
気した後に、流動状物質充填部の第2の密閉空間がその
排気された孔を含むように移動され、その孔に流動状物
質を押し込む。この際、孔内の気体が排気されているの
で、流動状物質は、孔の内部に確実に押し込まれる。こ
のため、孔の内部全体が流動状物質によって充填され
る。
【0008】請求項2に記載したように、押し込み部
は、第2の密閉空間内において、自転もしくは公転の少
なくとも一方の回転運動を行うことが好ましい。これに
よると回転する押し込み部によって、孔に対して複数の
方向から流動状物質が押し込まれることになるので、よ
り確実に孔内を流動状物質で充填することができる。
【0009】請求項3に記載したように、押し込み部
は、基材表面を摺動する摺動部材を有することが好まし
い。これにより、基材表面に供給される流動状物質を摺
動部材が寄せ集めつつ、孔に向けて移動させることがで
きる。
【0010】請求項4に記載したように、摺動部材は、
短冊状の弾性体から形成され、かつ、基板表面に対して
傾斜するように設けられることが好ましい。摺動部材が
基板表面に対して傾斜して設けられると、その傾斜角度
で流動状物質を孔内に押し込む押込力が発生するため、
流動状物質を十分に孔内に充填することができる。そし
て、この摺動部材が短冊状の弾性体から形成されること
により、押し込み部の移動方向が回転等によって変化し
たり、基材表面の凹凸があっても、短冊状に分割された
各弾性体が柔軟に変形し、基材表面への接触状態を保つ
ことができる。このため、摺動部材が基材表面に供給さ
れる流動状物質を捕獲する確率を高め、また、確実に流
動状物質を孔内へ押し込むことができる。
【0011】請求項5に記載したように、供給部は、第
2の密閉空間内において、押し込み部の上方に流動状物
質を保持するとともに、第2の密閉空間の側壁と押し込
み部との隙間から流動状物質を基板表面に供給すること
が好ましい。これによると、流動状物質を供給するため
の特別な機構を設けずとも、単に押し込み部の上方に流
動状物質を保持するだけで、流動状物質を基材表面に供
給することができる。さらに、押し込み部が回転運動を
行う場合には、その回転運動によって流動状物質の基材
表面へ向かう流動が促進されるので、この点からも押し
込み部を回転させることが好ましい。特に、押し込み部
を第2の密閉空間内において公転運動させると、押し込
み部と第2の密閉空間との隙間の間隔が周期的に増減す
るため、ポンプ作用が発生し、より確実に流動状物質を
流動させることができる。
【0012】請求項6に記載したように、第2の密閉空
間を減圧する減圧装置をさらに備えることが好ましい。
第1の密閉空間によって孔内を減圧しても、その孔が第
2の密閉空間に入ったときに、第2の密閉空間に気体が
存在すると、その気体が流動状物質とともに孔内に入り
込んで、流動状物質の充填を不十分にしてしまうためで
ある。
【0013】ただし、第2の密閉空間を減圧する場合、
請求項7に記載したように、第1の密閉空間よりも低真
空となるように減圧されることが好ましい。流動状物質
を保持する第2の密閉空間内を高真空に減圧すると、流
動状物質中の溶剤が急速に蒸発し、流動性が損なわれる
との問題が生じる。このようにして流動状物質が劣化す
ると、その流動状物質を廃棄して、新たな流動状物質を
補充する必要が生じ、結果として、流動状物質の消費量
が多くなってしまう。これに対して、上述したように、
第2の密閉空間を低真空に減圧すれば、流動状物質の劣
化を防止しつつ、孔に気体が入り込むことを防止するこ
とができる。
【0014】請求項8に記載したように、基材に複数の
孔が形成される場合には、排気部の第1の密閉空間及び
流動状物質充填部の第2の密閉空間が複数の孔が形成さ
れた領域全体をカバーするように基材と相対的に移動さ
れることが好ましい。これにより、容易に複数の孔に流
動状物質を充填することができる。
【0015】請求項9に記載したように、排気部の減圧
状態及び移動手段による移動状態を制御する制御手段を
備え、第1の密閉空間は第2の密閉空間を取り囲むよう
に環状に形成され、制御手段は、第1の密閉空間内を減
圧した状態で、第1及び第2の密閉空間を移動させて孔
に流動状物質を充填し、その流動状物質が充填された孔
に対して、第1の密閉空間の減圧状態を緩和した状態
で、第1及び第2の密閉空間を移動させて、孔に対して
流動状物質を再充填することが好ましい。
【0016】流動状物質充填部の第2密閉空間を取り囲
むように、排気部の第1の密閉空間を設けると、第2の
密閉空間の移動方向前方における第1の密閉空間は、孔
内の排気を行うが、移動方向後方の第1の密閉空間が孔
内に押し込んだ流動状物質を吸い出す作用があるため、
孔の表面から流動状物質を除去してしまうことがある。
このため、請求項9に記載の発明では、第1の密閉空間
を略大気圧とした状態で、孔内への流動状物質の再充填
を行う。これにより、孔表面まで確実にペーストを充填
することができる。
【0017】このように、流動状物質の再充填を行なう
場合、請求項10に記載したように、制御手段が、流動
状物質の充填時に第1及び第2の密閉空間を第1の速度
で移動させ、流動状物質の再充填時に第1及び第2の密
閉空間を第1の速度よりも速い第2の速度で移動させる
ことが好ましい。
【0018】基材表面に第1の密閉空間及び第2の密閉
空間を形成するために、排気部及び流動状物質充填部
は、基材表面に当接する当接部を有する。従って、基材
に設けられた有底孔に流動状物質を充填するための作業
を行なうと、その当接部には流動状物質が付着する。第
1及び第2の密閉空間の移動時に、当接部に付着した流
動状物質と孔に充填された流動状物質とが接触した場
合、孔内の流動状物質が当接部に付着した流動状物質に
吸い寄せられ、その結果、孔内から流動状物質が引き出
される場合がある。このような問題に対して、流動状物
質の再充填時には、第1及び第2の密閉空間の移動速度
を速めることにより、孔内の流動状物質が引き出される
前に、当接部に付着した流動状物質との連結を切断す
る。これにより、孔内に充填される流動状物質の量を安
定化することができる。
【0019】なお、流動状物質の充填時には、各孔内の
底部まで十分に流動状物質を供給する必要があるため、
第1及び第2の密閉空間の移動速度は比較的遅い方が好
ましい。それに対して、再充填時は、既に孔内には流動
状物質が充填されており、その充填量を各孔で安定化さ
せるために、少量の流動状物質が供給されるものである
ため、第1及び第2の密閉空間の移動速度を速めること
ができるのである。
【0020】請求項11に記載の流動状物質の充填装置
は、排気部の減圧状態及び移動手段による移動状態を制
御する制御手段を備え、第1の密閉空間と第2の密閉空
間は、並んで形成され、制御手段は、排気部及び流動状
物質充填部の第1及び第2の密閉空間が基材上を往復す
るように移動手段による移動方向を制御し、往路走行時
には、第2の密閉空間前方を移動する第1の密閉空間内
を高減圧状態にするとともに、その移動速度を第1の速
度にするように制御する一方、復路走行時には、2の密
閉空間前方もしくは後方を移動する第1の密閉空間内を
上記高減圧状態よりも減圧状態を緩和した状態にすると
ともに、その移動速度を、往路走行時の第1の速度より
も速い第2の速度にするように制御することを特徴とす
る。
【0021】このように、第1の密閉空間と第2の密閉
空間とを並んで形成することも可能である。そして、往
路走行時に、孔内に流動状物質を充填する場合には、排
気部の第1の密閉空間を高減圧状態としつつ、第1及び
第2の密閉空間を低速度(第1の速度)で移動すること
により、各孔に流動状物質を十分に充填することができ
る。そして、復路走行時に、各孔に流動状物質を再充填
する場合には、第1の密閉空間の減圧状態を緩和しつ
つ、移動速度を高速度(第2の速度)にすることによ
り、既に充填済みの流動状物質を引き出すことなく、各
孔内の流動状物質の充填量を安定化させることができ
る。
【0022】請求項12は、基材に設けられた複数の孔
内にそれぞれ流動状物質を充填する充填装置であって、
基材表面に当接することによって第1及び第2の密閉空
間を形成するとともに、その第1及び第2の密閉空間内
を減圧する第1及び第2の排気部と、第1及び第2の密
閉空間の間において、基材表面に当接することによって
第3の密閉空間を形成し、この第3の密閉空間において
流動状物質を基材の孔内に充填する流動状物質充填部
と、第1及び第2の排気部及び流動状物質充填部の第1
〜第3の密閉空間を移動させる移動手段と第1及び第2
の排気部の減圧状態及び移動手段による移動状態を制御
する制御手段とを備え、流動状物質充填部は、第3の密
閉空間内の基材表面に流動状物質を供給する供給部と、
第3の密閉空間内の基材表面に供給された流動状物質を
基材の孔内に押し込む押し込み部とを有し、制御手段
は、第1〜第3の密閉空間形成部が前記基材上を往復す
るように前記移動手段による移動方向を制御し、往路走
行時には、流動状物質充填部の第3の密閉空間よりも走
行方向前方に位置する第1の密閉空間を第1の減圧状態
にするとともに、その移動速度を第1の速度にするよう
に制御する一方、復路走行時には、流動状物質充填部の
第3の密閉空間よりも走行方向前方に位置する第2の密
閉空間を前記第1の減圧状態よりも減圧状態を緩和した
第2の減圧状態にするとともに、その移動速度を、往路
走行時の第1の速度よりも速い第2の速度にするように
制御することを特徴とする。
【0023】上述のように、流動状物質充填部の第3の
密閉空間を挟むように前後に第1及び第2の密閉空間を
設けることにより、第1〜第3の密閉空間からなる移動
部の向きを代えることなく、往路走行時及び復路走行時
に流動状物質充填部の第3の密閉空間の走行方向前方に
減圧空間を形成することができる。
【0024】そして、往路走行時には、孔内の底部まで
流動状物質を充填するために、第1の密閉空間を高減圧
状態(第1の減圧状態)としつつ、その移動速度を低速
度(第1の速度)とすることにより、十分な充填量を確
保することができる。
【0025】一方、復路走行時には、第2の密閉空間を
低減圧状態(第2の減圧状態)としつつ、その移動速度
を高速度(第2の速度)とすることにより、第2の密閉
空間の減圧によって孔内から流動状物質を吸引すること
を防止しつつ、孔の開口部を減圧できる。そして、少量
の流動状物質を各孔に再充填しつつ、移動速度を速める
ことにより、各密閉空間の基材との当接部に付着した流
動状物質が、孔内の流動状物質を引き出すことを防止で
きる。これにより、各孔内に充填される流動状物質の量
を安定化させることが可能になる。
【0026】なお、請求項13に記載したように、往路
走行時には、流動状物質充填部の第3の密閉空間よりも
走行方向後方に位置する前記第2の排気部の第2の密閉
空間を第1の排気部の第1の減圧状態よりも減圧状態を
緩和した第3の減圧状態とすることが好ましい。これに
より、各孔に充填された流動状物質が第2の密閉空間に
面したときに、第2の排気部によって孔内から吸い出さ
れることを防止できる。この第3の減圧状態としては、
略大気圧状態が好ましい。
【0027】また、請求項14に記載したように、復路
走行時には、流動状物質充填部の第3の密閉空間よりも
走行方向後方に位置する前記第1の排気部の第1の密閉
空間を第2の排気部の第2の減圧状態よりも減圧状態を
緩和した第4の減圧状態にすることが好ましい。これに
より、再充填後に、第1の排気部によって流動状物質が
吸い出されてしまうことを防止できる。なお、第4の減
圧状態としても、略k大気圧状態に設定することが好ま
しい。
【0028】請求項15〜請求項26に記載した発明
は、上述した流動状物質の充填装置により実行される充
填方法に関するものであり、その作用効果は同様である
ので説明を省略する。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
基づいて説明する。
【0030】(第1の実施形態)図1は、本実施形態に
おける流動状物質である導電ペーストを、基材である樹
脂シートに形成されたビアホール(孔)内に充填するた
めの充填装置の概略構成図である。
【0031】図1(a)において、20は、熱可塑性樹
脂からなる樹脂シートである。本例では、樹脂シート2
0としてポリエーテルエーテルケトン樹脂65〜35重
量%とポリエーテルイミド樹脂35〜65重量%とから
なる厚さ25〜75μmの樹脂シートを用いている。こ
の樹脂シートは、複数枚の樹脂シートを積層して多層基
板を形成するために利用することができる。
【0032】樹脂シート20の一方の面には、銅箔やア
ルミニウム箔等の導体箔(図示略)が貼着され、この導
体箔をパターニングすることにより樹脂シート20上に
配線パターンが形成される。
【0033】導体箔が貼着された状態で、層間接続を行
うべき位置にビアホール21が形成される。このビアホ
ール21の形成は、導体箔のパターニング前に行っても
良いし、パターニング後に行っても良い。ビアホール2
1は、樹脂シート20側から炭酸ガスレーザを照射し
て、導体箔を底面とする有底ビアホールとして形成され
る。ビアホール21の形成では、炭酸ガスレーザの出力
と照射時間等を調整することで、導体箔に穴を開けない
ようにしている。なお、炭酸ガスレーザ以外の手段を用
いて有底ビアホール21を形成しても良い。
【0034】ビアホール21の形成が完了すると、ビア
ホール21内に層間接続材料である導電ペースト13を
図1に示す充填装置を用いて充填する。導電ペースト1
3は、銅、銀、スズ等の金属粒子に、バインダ樹脂や有
機溶剤を加え、これを混練しペースト化したものであ
る。なお、ビアホール21への導電ペースト13の充填
に際して、樹脂シート20上に、ポリエチレンテレフタ
レート等からなる保護フィルムを設けても良い。この場
合、保護フィルムと樹脂シート20とに対して炭酸ガス
レーザを照射し、樹脂シート20にビアホール21を形
成するとともに保護フィルムにも孔を開ける。この保護
フィルムは導電ペースト13の充填完了後に樹脂シート
20から引き剥がされる。このようにして、導電ペース
ト13の充填時に保護フィルムを用いると、樹脂シート
20の表面を清浄に保つことができる。
【0035】ここで、本実施形態における充填装置1に
ついて説明する。図1に示すように、充填装置1は、樹
脂シート20を載せるベース部2を有する。このベース
部2上には、樹脂シート20を保持するための保持部3
が設けられる。保持部3がベース部2上に載置された
際、両者の間に空間Aが形成されるように、ベース部2
には凹部が形成されている。保持部3には、この空間A
と保持部3の表面とを連通する複数の吸引孔3Aが設け
られている。
【0036】樹脂シート20が保持部3上に載せられる
と、ベース部2と保持部3との間の空間Aが真空ポンプ
17によって減圧される。これにより、保持部3上に載
せられた樹脂シート20は、保持部3に形成された複数
の吸引孔3Aによって保持部3方向に吸引される。これ
により、後に詳述する排気室5やペースト保持室9内が
負圧となった場合でも、樹脂シート20が保持部3から
浮き上がることを防止することができる。なお、樹脂シ
ート20の保持は、必ずしも上述した手法に限らず、例
えば、樹脂シート20の周囲をベース部2との間で挟持
する挟持部を設けて樹脂シート20を保持部3に保持し
ても良い。
【0037】ビアホール21の形成面を上側にして樹脂
シート20がベース部2及び保持部3の上に保持される
と、充填装置1のヘッド部4が樹脂シート20に当接し
て、ビアホール21内への導電ペースト13の充填が行
われる。
【0038】以下、充填装置1のヘッド部4等の構成を
説明する。ヘッド部4は略円筒状に形成されている。ヘ
ッド部4の内部では、中心部にペースト保持室9が形成
され、そのペースト保持室9を取り囲むように、環状の
排気室5が形成されている。すなわち、排気室5とペー
スト保持室9とは、1枚の壁を隔てて隣接して形成され
ている。
【0039】排気室5及びペースト保持室9の開口側に
おける、それぞれの室を区画する区画壁先端部には、そ
れぞれ、樹脂シート20と当接することにより、排気室
5及びペースト保持室9を密閉空間とするための、弾性
体からなる環状のシール材10、11が形成されてい
る。さらに、排気室5は真空ポンプ16と接続され、ま
た、ペースト保持室9は真空ポンプ15と接続されてい
る。このため、シール材10,11が樹脂シート20に
当接すると、排気室5及びペースト保持室9とも密閉さ
れた状態となり、このとき真空ポンプ15,16を駆動
することにより、排気室5及びペースト保持室9が排気
され、減圧される。
【0040】ペースト保持室9内には、導電ペースト1
3をビアホール21内へ押し込む押し込み部6が移動可
能に支持されている。この押し込み部6について、図3
(a)〜(c)を用いて詳細に説明する。
【0041】図3(a)に示すように、押し込み部6
は、樹脂シート20に対向する側の表面に、複数の摺動
部材12を有している。この複数の摺動部材12は、弾
性体からなるとともに、図3(c)に示すように短冊状
に先端部が分割されている。これにより、押し込み部6
の移動方向が回転等によって変化したり、樹脂シート2
0表面に凹凸があっても、短冊状に分割された先端部が
柔軟に変形するため、樹脂シート20表面との接触状態
を保つことができる。
【0042】また、複数の摺動部材12は、図3(b)
に示すように、それぞれ並行して配置されるとともに、
樹脂シート20表面に対して傾斜して押し込み部6に取
り付けられている。このように、摺動部材12が樹脂シ
ート20表面に対して傾斜して設けられると、その傾斜
面により導電ペースト13をビアホール21内に押し込
む押込力が発生するため、導電ペースト13を十分にビ
アホール21内に充填することができる。
【0043】押し込み部6は、図3(c)に示すよう
に、2本の回転シャフト7a,7bに連結されている。
これらの回転シャフト7a,7bは、ヘッド部4の上方
に設けられた回転駆動部8に連結され、それぞれ同方向
に同一速度で回転する。
【0044】回転シャフト7a,7bの先端には、それ
らの回転軸から同じ方向に同じ距離だけ偏心したピンが
設けられており、これらのピンが押し込み部6内で回転
可能に押し込み部6に係合している。従って、2本の回
転シャフト7a,7bが回転することにより、偏心した
ピンが回転シャフト7a,7bの回転軸の周りを回転す
る。ただし、押し込み部6は、2本の偏心ピンと係合し
ているので、押し込み部6自体が自転することはなく、
偏心ピンの回転運動分だけ公転運動する。
【0045】このようにして、押し込み部6は、摺動部
材12の向きを一定方向に保ったまま、ペースト保持室
9内で公転運動をする。このため、樹脂シート20の表
面に供給された導電ペースト13は、押し込み部6と同
様に公転運動を行う摺動部材12によって複数の方向か
らビアホール21内に押し込まれるため、確実にビアホ
ール21に導電ペースト13を充填することができる。
【0046】ここで、導電ペースト13は、ペースト保
持室9において、押し込み部6の上方の空間に保持され
ている。そして、導電ペースト13は、押し込み部6の
公転運動に伴い、押し込み部6とペースト保持室9の側
壁との隙間から樹脂シート20表面に向かって流動す
る。従って、本実施例では、導電ペースト13を樹脂シ
ート20表面に供給するための特別な機構を設けずと
も、単に押し込み部6の上方に導電ペースト13を保持
するだけで、導電ペースト13を樹脂シート20表面に
供給することができる。さらに、押し込み部6が公転運
動を行うと、押し込み部6とペースト保持室9の側壁と
の隙間の間隔が周期的に増減するため、ポンプ作用が発
生し、より確実に導電ペースト13を樹脂シート20の
表面に向けて流動させることができる。なお、その導電
ペースト13の流動量は、押し込み部6とペースト保持
室9の側壁との間隔により調整できる。
【0047】上述したヘッド部4及び駆動部8全体が、
樹脂シート20に形成された複数のビアホール21の形
成領域全体を移動できるように、移動装置14が設けら
れている。この移動装置14としては、例えば、ロボッ
トアームを用いたり、X軸及びY軸方向にレールを形成
し、それらのレール上を走行する走行部に上述のヘッド
部4及び駆動部8を設置すれば、上記形成領域の任意の
位置へヘッド部4及び駆動部8を移動させることができ
る。なお、移動装置14として、樹脂シート20を保持
するベース部2及び保持部3をX軸及びY軸方向に移動
させるものを使用しても良い。要は、ヘッド部4と樹脂
シート20が相対的に移動すれば良いのであって、移動
対象はどちらでも構わない。
【0048】さらに、充填装置1は、制御装置30を備
え、この制御装置30は、移動装置14に対して制御信
号を出力し、ヘッド部4及び駆動部8の移動方向及び移
動速度を制御する。さらに、制御装置30は、各真空ポ
ンプ15〜17に対して制御信号を出力して、排気室
5、ペースト保持室9及びベース部2と保持部3との間
の空間Aの減圧状態を制御する。
【0049】上記のように構成された充填装置1の作用
を説明する。
【0050】保持部3に保持された樹脂シート20に対
し、ヘッド部4に設けられたシール材10,11を当接
する。この状態で排気室5を真空ポンプ16によって排
気して、高真空状態(例えば0.01Mpa以下)に減
圧する。そして、ペースト保持室9内も真空ポンプ15
によって排気し、排気室5よりも低真空の状態(例えば
0.06Mpa)に減圧する。
【0051】次に、押し込み部6をペースト保持室9内
で公転運動させつつ、移動装置14によってヘッド部4
を樹脂シート20上で移動させる。その移動範囲は、樹
脂シート20に複数形成されたビアホール21の形成領
域全体である。従って、各ビアホール21は、まず外周
側に形成された排気室5内に入って内部の気体が排気さ
れる。その後、ヘッド部4の移動によって、ペースト保
持室9がその排気されたビアホール21を含む位置とな
ったとき、押し込み部6の摺動部材12が樹脂シート2
0の表面に供給された導電ペースト13をそのビアホー
ル21内に押し込む。この際、ビアホール21内の気体
が排気されているので、導電ペースト13は、ビアホー
ル21の内部に確実に押し込まれる。このため、ビアホ
ール21の内部全体が導電ペースト13によって充填さ
れる。
【0052】また、本実施形態では、排気室5だけでは
なく、ペースト保持室9も減圧するのは以下の理由によ
る。すなわち、排気室5によって各ビアホール21内を
減圧しても、そのビアホール21がペースト保持室9に
入ったときに、ペースト保持室9に気体が存在すると、
その気体が導電ペースト13とともにビアホール21内
に入り込んで、導電ペースト13の充填を不十分にして
しまうためである。
【0053】ただし、ペースト保持室9を減圧する場
合、上述したように、排気室5よりも低真空となるよう
に減圧する。導電ペースト13を保持するペースト保持
室9内を高真空に減圧すると、導電ペースト中の溶剤が
急速に蒸発し、導電ペースト13が劣化してしまうため
である。
【0054】図2は、ヘッド部4によって各ビアホール
21に導電ペースト13が充填される様子を示してい
る。なお、図2においては樹脂シート20の一部のみを
示している。
【0055】ヘッド部4は、ビアホール21の形成領域
範囲を移動し、各ビアホール21内の気体を排気した
後、導電ペースト13を充填する。しかし、本実施例で
は、排気室5がペースト保持室9を取り囲むように環状
に形成されているので、ペースト保持室9内で導電ペー
スト13が充填されても、移動方向におけるペースト保
持室9の後方側の排気室5内に再びビアホール21が入
り、押し込んだ導電ペースト13を吸い出す場合があ
る。この結果、ビアホール21の表面側から導電ペース
ト13が除去され、導電ペーストの充填が不十分となっ
てしまう。
【0056】このため、本実施形態においては、図4
(a)に示すように,まず排気室5を高真空状態とし
て、ヘッド部4をビアホール21の形成領域全体に渡っ
て移動させて、各ビアホール21に導電ペースト13を
充填する。その後、図4(b)に示すように、排気室5
の高真空状態を緩和して、略大気圧状態(例えば0.1
Mpa)とし、導電ペースト13を充填済みの各ビアホ
ール21に対して、導電ペースト13を再充填する。
【0057】これにより、高真空状態の排気室5内でビ
アホール21の表面部分の導電ペースト13が除去され
た場合であっても、再充填を行うため、ビアホール21
の表面まで確実にペーストを充填することができる。
【0058】さらに、この導電ペースト13の再充填時
には、ヘッド部4の移動速度を、充填時のヘッド部4の
移動速度よりも速めることが好ましい。例えば、充填時
のヘッド部4の移動速度は30〜60mm/秒とし、再
充填時のヘッド部4の移動速度は90〜160mm/秒
とする。
【0059】ここで、本実施形態のように、シール材1
0,11が樹脂シート20に当接して、密閉された排気
室5及びペースト保持室9を形成する場合、樹脂シート
20の表面に供給された導電ペースト13やビアホール
21の表層部の導電ペースト13がシール材10,11
に付着することは避けられない。そして、導電ペースト
13が付着したシール材10,11が樹脂シート20上
を摺動して、シール材10,11に付着した導電ペース
ト13とビアホール21内の導電ペースト13が接触す
ると、ビアホール21内の導電ペースト13がシール材
10,11に付着した導電ペースト13に吸い寄せら
れ、その結果、ビアホール21内から導電ペースト13
が引き出される場合がある。この場合、ビアホール21
内の導電ペースト13の充填量が大幅に不足することに
なる。
【0060】このような問題に対して、再充填時のヘッ
ド部4の移動速度を速めることにより、ビアホール21
内の導電ペースト13がシール材10,11に付着した
導電ペースト13によって引き出される前に、導電ペー
スト13同士の連結を切断することができる。これによ
り、ビアホール21内に充填される導電ペースト13の
量が不足する事態を回避でき、各ビアホール21を導電
ペースト13によってほぼ完全に充填することができ
る。
【0061】なお、導電ペースト13の充填時には、各
ビアホール21内の底部まで十分に導電ペースト13を
供給する必要があるため、ヘッド部4の移動速度は比較
的遅い速度に設定することが好ましいのである。
【0062】(第2の実施形態)次に、第2の実施形態
について図5及び図6に基づいて説明する。なお、第1
の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつ
け、その説明を省略する。
【0063】第1実施形態では、排気室5をペースト保
持室9を取り囲むように環状に形成していた。しかし、
このように排気室5を形成すると、上述したように、ペ
ースト保持室9の後方側の排気室5によって、ビアホー
ル21表面の導電ペースト13を除去してしまう場合が
ある。
【0064】このため、第2の実施形態では、ヘッド部
4の進行方向において、ペースト保持室9の前方側のみ
に排気室5を形成する。これにより、ペースト保持室9
内にて導電ペースト13が充填された後に、その導電ペ
ーストが除去されることが防止できる。
【0065】具体的には、図5及び図6に示すように、
ほぼ円形のペースト保持室9に対し、ほぼ半円状の筒部
をそのペースト保持室9の外表面に連結する態様で排気
室5が形成されている。この場合、ペースト充填時にヘ
ッド部4が右方向へ移動するものであるため、排気室5
は、ペースト保持室9の右側のみに形成されている。そ
して、ペースト保持室を密閉空間とするためのシール部
11は環状に、またシール部11とともに排気室5を密
閉空間とするためのシール部10は、上記半円状の筒部
に合わせてほぼ半円状に形成される。
【0066】この第2の実施形態においても、前述の第
1の実施形態と同様に、各ビアホール21に対して1度
だけ導電ペースト13を充填するのではなく、導電ペー
スト13を充填済みのビアホール21に対して導電ペー
スト13を再充填することが好ましい。これにより、各
ビアホール21を完全に導電ペースト13で充填するこ
とができる。
【0067】充填工程後に再充填工程を行なう場合につ
いて説明すると、まず、充填工程時には、排気室5を真
空ポンプ16によって排気して、高真空状態(例えば
0.01Mpa以下)に減圧し、ペースト保持室9内も
真空ポンプ15によって排気し、排気室5よりも低真空
の状態(例えば0.06Mpa)に減圧する。このよう
な減圧状態を保ちつつ、押し込み部6をペースト保持室
9内で公転運動させながら、移動装置14によってヘッ
ド部4を樹脂シート20上で移動させる。その再、ヘッ
ド部4は、樹脂シート20に形成された各ビアホール2
1に導電ペースト13を充填しつつ、樹脂シート20上
を一方向に移動される。
【0068】引き続き行なわれる再充填工程時には、ヘ
ッド部4の移動方向を充填工程時と逆方向とし、導電ペ
ースト13の充填済みのビアホール21に対して導電ペ
ースト13を再充填する。このとき、ヘッド部4の向き
を反転させて、排気室5がペースト保持室9の移動方向
前方となるようにしても良いし、ヘッド部4の向きを変
えずにヘッド部4の移動方向のみを逆方向として、排気
室5がペースト保持室9の移動方向後方となるようにし
ても良い。
【0069】但し、再充填工程時は、排気室5の高真空
状態を緩和して、その減圧状態を略大気圧状態(例えば
0.1Mpa)として、充填済みの導電ペースト13を
ビアホール21内から吸引しないようにする。
【0070】さらに、この導電ペースト13の再充填時
には、前述の第1の実施形態と同様に、ヘッド部4の移
動速度を、充填時のヘッド部4の移動速度よりも速め
る。これにより、ビアホール21内の導電ペースト13
がシール材10,11に付着した導電ペースト13によ
って引き出されることが防止できるので、各ビアホール
21を導電ペースト13によってほぼ完全に充填でき
る。
【0071】(第3の実施形態)次に、第3の実施形態
について図7及び図8に基づいて説明する。なお、第1
の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつ
け、その説明を省略する。
【0072】第1実施形態では、排気室5がペースト保
持室9を取り囲むように環状に形成されていた。これに
対して、本実施形態における充填装置では、独立した2
個の排気室がペースト保持室の両側に形成される点で大
きく相違する。以下、本実施形態による充填装置につい
て説明する。
【0073】図7及び図8に示すように、充填装置10
0は、樹脂シート20を載せるためのシート材保持部5
0を備えている。このシート材保持部50には、樹脂シ
ート20を固定保持するための2本の溝51,52から
なる吸引部53が設けられている。2本の溝51,52
は、樹脂シート20の外周縁部に沿って、樹脂シート2
0に設けられたビアホール21にかからない範囲におい
て、略四角環状に形成されている。
【0074】樹脂シート20が保持部50上に載せられ
た後、樹脂シート20と保持部50の間の空間にある空
気が、真空ポンプ17によって吸引部53から吸引され
る。これによって、2本の溝51,52によって囲まれ
る領域における樹脂シート20と保持部50の間の空間
が、真空排気される。吸引部53の真空度は、排気室5
a,5bの真空度と同等以上の真空度に設定される。
尚、この真空引きに際しては、外側の溝51の真空引き
によって樹脂シート20が固定され、内側の溝52によ
って、外側の溝51によって固定された樹脂シート20
の内側が確実に真空引きされる。
【0075】ここで、上述したように、2本の溝51,
52は排気室5a,5bと同等以上の真空度まで排気さ
れ、その結果、2本の溝51,52に囲まれた保持部5
0と樹脂シート20の間の真空度も溝51,52の真空
度と等しくなる。従って、減圧された排気室5a,5b
が、樹脂シート20に対して、シート材保持部50から
引き離す方向に力を作用させても、それ以上の力で樹脂
シート20がシート材保持部50に固定されるため、樹
脂シート20がシート材保持部50から浮き上がること
はない。
【0076】そして、吸引部53は樹脂シート20の外
周縁部を吸引して保持しており、ビアホール21の形成
領域における樹脂シート20の背面は、保持部50の平
坦面によって支持される。このため、保持部50上にお
いて、ビアホール21の変形が生じがたくなり、ビアホ
ール21への導電ペースト13の充填を良好に行なうこ
とができる。
【0077】以上のようにして、ビアホール21の形成
面を上側にして樹脂シート20がシート材保持部50の
上に保持されると、充填装置100のヘッド部4が樹脂
シート20に当接して、ビアホール21内への導電ペー
スト13の充填が行われる。
【0078】ここで、充填装置100のヘッド部4の構
成を説明する。ヘッド部4は、図2に示すように、矩形
柱状に形成されている。ヘッド部4の内部では、中央に
ペースト保持室9が形成され、そのペースト保持室9の
両側にそれぞれ隣接して、独立した2個の排気室5a,
5bが設けられている。
【0079】排気室5a,5b及びペースト保持室9の
開口側の先端部には、樹脂シート20と当接することに
より、排気室5a,5b及びペースト保持室9を密閉空
間とするためのシール材40,41が形成されている。
さらに、ペースト保持室9と排気室5a,5bとは、各
々、真空ポンプ15、16a,16bと接続されてい
る。このため、シール材40,41が樹脂シート20に
当接して、排気室5a,5b及びペースト保持室9を密
閉空間とし、真空ポンプ15,16a,16bを駆動す
ることにより、排気室5a,5b及びペースト保持室9
が排気され、減圧される。
【0080】なお、ペースト保持室9内には、前述した
第1の実施形態と同様の構成を有する押し込み部6が設
けられている。
【0081】次に、上述した構成を備える充填装置10
0によって、各ビアホール21へペースト13を充填す
るための充填工程及び再充填工程について説明する。
【0082】まず充填工程においては、ヘッド部4の進
行方向前部の排気室5bは真空ポンプ16bによって排
気され、高真空状態(−0.01Mpa以下、例えば−
0.1Mpa)に減圧される。そして、ペースト保持室
9内も真空ポンプ15によって排気され、排気室5bよ
りも低真空の状態(例えば−0.06Mpa)に減圧さ
れる。このとき、進行方向後部の排気室5aは、充填し
た導電ペースト13を吸い出さないように、略大気圧状
態(例えば0.1Mpa)にされる。
【0083】そして、このような減圧状態を保ちつつ、
押し込み部6をペースト保持室9内で公転運動させなが
ら、移動装置14によってヘッド部4を樹脂シート20
上で一方向に移動させる。このときの移動速度は、例え
ば30〜60mm/秒の範囲とし、ビアホール21の深
さ、配列、数等の条件によって調節する。これにより、
ヘッド部4は、樹脂シート20に形成された各ビアホー
ル21に導電ペースト13を充填しつつ、樹脂シート2
0上を一方向に移動していく。
【0084】そして、ヘッド部4が樹脂シート20の端
部まで達すると、そのヘッド部4の移動方向を反転させ
て、再充填工程を行なう。すなわち、充填工程によって
導電ペースト13を充填したビアホール21に対して導
電ペースト13を再充填する。
【0085】ここで、充填工程時には、各ビアホール2
1に十分な充填量の導電ペースト13を供給するため
に、比較的遅い速度でヘッド部4を移動させたため、シ
ール部40,41に付着した導電ペースト13によって
ビアホール21内の上層部の導電ペースト13が引き出
されてしまう場合がある。
【0086】このため、再充填工程においては、充填工
程時に比較して、ヘッド部4の移動速度を速める。移動
速度は、例えば90〜160mm/秒の範囲とし、充填
すべきペーストの量やペースト組成等の条件によって調
整する。これにより、シール部40,41に付着した導
電ペースト13とビアホール21内に充填された導電ペ
ースト13が接触した場合であっても、ヘッド部4の移
動速度が速いため、ビアホール21内から導電ペースト
13が引き出される前に両者の連結が切断される。従っ
て、この再充填工程により、各ビアホール21内を導電
ペースト13でほぼ完全に充填することができる。
【0087】なお、再充填工程においては、ヘッド部4
の進行方向前部の排気室5aは真空ポンプ16aによっ
て、充填工程時の高真空状態よりも低真空状態(例えば
−0.06Mpa)まで減圧される。これにより、ビア
ホール21内の導電ペースト13の沸騰及び吸引を生じ
ることなく、ビアホール21内の上層部の空気を排気す
る。そして、不足分の導電ペースト13をペースト保持
室9内の押し込み部6によって充填する。また、進行方
向後部の排気室5bは、充填した導電ペースト13を吸
い出さないように、略大気圧状態(例えば0.1Mp
a)にされる。
【0088】(第4の実施形態)次に、第4の実施形態
について、図9(a),(b)に基づいて説明する。
【0089】第1の実施形態においては、2本の回転シ
ャフト7a,7bを用いることにより、押し込み部6が
ペースト保持室9内において公転運動を行うように構成
された。
【0090】第4の実施形態では、押し込み部6が自転
運動を行うように構成されるものである。すなわち、図
7(a),(b)に示すように、回転シャフト7の先端
には、回転翼が十字状に交差する形状の押し込み部6が
取り付けられている。この押し込み部6の各回転翼に
は、弾性体からなる短冊状の摺動部材12が、樹脂シー
ト20表面に対して傾斜するように設けられる。
【0091】このように、摺動部材12が設けられた押
し込み部6を自転運動するように構成した場合にも、ヘ
ッド部4の移動と相まって各ビアホール21へは複数の
方向から導電ペースト13が押し込まれる。このため、
各ビアホール21内に導電ペースト13を隙間無く充填
することができる。
【0092】(変形例)上述した第1及び第2の実施形
態では、ペースト保持室9が円形に形成されたが、その
形状は必ずしも円形に限られず、第3の実施形態に示し
たように四角形であっても良いし、その他の多角形でも
よいことはもちろんである。特に、第3の実施形態のよ
うに、ペースト保持室9の形状を四角形とし、かつ、押
し込み部6も四角形に構成して、ペースト保持室9内を
公転運動するように構成すると、樹脂シート20の周辺
部に形成されたビアホールに対しても、十分に導電ペー
スト13を充填することが可能となるため好ましい。
【0093】また、押し込み部6は、公転運動、自転運
動の他に揺動運動を行なうものであっても良い。さら
に、公転運動、自転運動及び揺動運動をそれぞれ単独で
行なうのみではなく、それぞれの運動を適宜組み合わせ
て行なうように、押し込み部6を駆動しても良い。
【0094】さらに、上述した実施形態では、多層基板
を構成するための樹脂シートに形成されたビアホール内
に導電ペーストを充填する充填装置及び方法として、本
発明による充填装置及び方法を説明したが、基材として
金属やその他の材料を用いることも可能である。また、
その用途は、絶縁基板のみに限られず、孔が形成された
基材に流動状物質を充填する必要がある場合には、広く
本発明による充填装置及び方法を用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態の充填装置の概略構成を示す構
成図である。
【図2】第1の実施形態のヘッド部4によって各ビアホ
ール21に導電ペースト13が充填される様子を説明す
る説明図である。
【図3】押し込み部6の正面図、底面図、及び側面図で
ある。
【図4】第1の実施形態における、導電ペースト13の
充填工程及び再充填工程を説明するための説明図であ
る。
【図5】第2の実施形態の充填装置の概略構成を示す構
成図である。
【図6】第2の実施形態のヘッド部4によって各ビアホ
ール21に導電ペースト13が充填される様子を説明す
る説明図である。
【図7】第3の実施形態の充填装置の概略構成を示す構
成図である。
【図8】第3の実施形態のヘッド部4によって各ビアホ
ール21に導電ペースト13が充填される様子を説明す
る説明図である。
【図9】第4実施形態における押し込み部6の構成を示
す正面図及び底面図である。
【符号の説明】
1,100 充填装置 2 ベース部 3 保持部 4 ヘッド部 5,5a,5b 排気室 7a,7b 回転シャフト 8 駆動部 9 ペースト保持室 10,11,40,41 シール材 12 摺動部材 14 移動装置 15,16,16a,16b,17 真空ポンプ

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基材に設けられた孔内に流動状物質を充
    填する充填装置であって、 前記基材表面に当接することによって第1の密閉空間を
    形成するとともに、その第1の密閉空間内を減圧する排
    気部と、 前記基材表面に当接することによって第2の密閉空間を
    形成し、この第2の密閉空間において前記流動状物質を
    前記基材の孔内に充填する流動状物質充填部と前記排気
    部の第1の密閉空間によって減圧された孔に対向する位
    置に前記流動状物質充填部の第2の密閉空間を移動させ
    る移動手段とを備え、 前記第2の密閉空間は前記第1の密閉空間に隣接して設
    けられ、 前記流動状物質充填部は、前記第2の密閉空間内の基材
    表面に前記流動状物質を供給する供給部と、 前記第2の密閉空間内の基材表面に供給された流動状物
    質を前記基材の孔内に押し込む押し込み部とを有するこ
    とを特徴とする流動状物質の充填装置。
  2. 【請求項2】 前記押し込み部は、前記第2の密閉空間
    内において、自転、公転、及び揺動の少なくとも1つの
    運動を行うことを特徴とする請求項1記載の流動状物質
    の充填装置。
  3. 【請求項3】 前記押し込み部は、前記基材表面を摺動
    する摺動部材を有することを特徴とする請求項1または
    2記載の流動状物質の充填装置。
  4. 【請求項4】 前記摺動部材は、短冊状の弾性体から形
    成され、かつ、前記基材表面に対して傾斜するように設
    けられることを特徴とする請求項3記載の流動状物質の
    充填装置。
  5. 【請求項5】 前記供給部は、前記第2の密閉空間内に
    おいて、前記押し込み部の上方に前記流動状物質を保持
    するとともに、前記第2の密閉空間の側壁と前記押し込
    み部との隙間から前記流動状物質を前記基材表面に供給
    することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか
    に記載の流動状物質の充填装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の密閉空間を減圧する減圧装置
    をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至請求項5
    のいずれかに記載の流動状物質の充填装置。
  7. 【請求項7】 前記第2の密閉空間は、前記第1の密閉
    空間よりも低真空となるように減圧されることを特徴と
    する請求項6記載の流動状物質の充填装置。
  8. 【請求項8】 前記基材には複数の孔が形成され、前記
    排気部の第1の密閉空間及び流動状物質充填部の第2の
    密閉空間が前記複数の孔が形成された領域全体を前記基
    材と相対的に移動することにより、前記複数の孔に前記
    流動状物質を充填することを特徴とする請求項1乃至請
    求項7のいずれかに記載の流動状物質の充填装置。
  9. 【請求項9】 前記排気部の減圧状態及び前記移動手段
    による移動状態を制御する制御手段を備え、 前記第1の密閉空間は前記第2の密閉空間を取り囲むよ
    うに環状に形成され、 前記制御手段は、前記第1の密閉空間内を減圧した状態
    で、前記第1及び第2の密閉空間を移動させて前記孔に
    前記流動状物質を充填し、その流動状物質が充填された
    孔に対して、前記第1の密閉空間の減圧状態を緩和した
    状態で、前記第1及び第2の密閉空間を移動させて、前
    記孔に対して前記流動状物質を再充填することを特徴と
    する請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の流動状物
    質の充填装置。
  10. 【請求項10】前記制御手段は、前記流動状物質の充填
    時に前記第1及び第2の密閉空間を第1の速度で移動さ
    せ、前記流動状物質の再充填時に前記第1及び第2の密
    閉空間を前記第1の速度よりも速い第2の速度で移動さ
    せることを特徴とする請求項9に記載の流動状物質の充
    填装置。
  11. 【請求項11】 前記排気部の減圧状態及び前記移動手
    段による移動状態を制御する制御手段を備え、 前記第1の密閉空間と前記第2の密閉空間は、並んで形
    成され、 前記制御手段は、前記排気部及び前記流動状物質充填部
    の前記第1及び第2の密閉空間が前記基材上を往復する
    ように前記移動手段による移動方向を制御し、 往路走行時には、前記第2の密閉空間前方を移動する前
    記第1の密閉空間内を高減圧状態にするとともに、その
    移動速度を第1の速度にするように制御する一方、 復路走行時には、前記第2の密閉空間前方もしくは後方
    を移動する前記第1の密閉空間内を前記高減圧状態より
    も減圧状態を緩和した状態にするとともに、その移動速
    度を、往路走行時の第1の速度よりも速い第2の速度に
    するように制御することを特徴とする請求項1乃至請求
    項8のいずれかに記載の流動状物質の充填装置。
  12. 【請求項12】 基材に設けられた複数の孔内にそれぞ
    れ流動状物質を充填する充填装置であって、 前記基材表面に当接することによって第1及び第2の密
    閉空間を形成するとともに、その第1及び第2の密閉空
    間内を減圧する第1及び第2の排気部と、 前記第1及び第2の密閉空間の間において、前記基材表
    面に当接することによって第3の密閉空間を形成し、こ
    の第3の密閉空間において前記流動状物質を前記基材の
    孔内に充填する流動状物質充填部と、 前記第1及び第2の排気部及び前記流動状物質充填部の
    第1〜第3の密閉空間を移動させる移動手段と前記第1
    及び第2の排気部の減圧状態及び前記移動手段による移
    動状態を制御する制御手段とを備え、 前記流動状物質充填部は、前記第3の密閉空間内の基材
    表面に前記流動状物質を供給する供給部と、前記第3の
    密閉空間内の基材表面に供給された流動状物質を前記基
    材の孔内に押し込む押し込み部とを有し、 前記制御手段は、前記第1〜第3の密閉空間形成部が前
    記基材上を往復するように前記移動手段による移動方向
    を制御し、 往路走行時には、前記流動状物質充填部の第3の密閉空
    間よりも走行方向前方に位置する前記第1の密閉空間を
    第1の減圧状態にするとともに、その移動速度を第1の
    速度にするように制御する一方、 復路走行時には、前記流動状物質充填部の第3の密閉空
    間よりも走行方向前方に位置する前記第2の密閉空間を
    前記第1の減圧状態よりも減圧状態を緩和した第2の減
    圧状態にするとともに、その移動速度を、往路走行時の
    第1の速度よりも速い第2の速度にするように制御する
    ことを特徴とする流動状物質の充填装置。
  13. 【請求項13】 前記制御手段は、前記往路走行時に
    は、前記流動状物質充填部の第3の密閉空間よりも走行
    方向後方に位置する前記第2の排気部の第2の密閉空間
    を前記第1の減圧状態よりも減圧状態を緩和した第3の
    減圧状態とすることを特徴とする請求項12に記載の流
    動状物質の充填装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段は、前記復路走行時に
    は、前記流動状物質充填部の第3の密閉空間よりも走行
    方向後方に位置する前記第1の排気部の第1の密閉空間
    を前記第2の減圧状態よりも減圧状態を緩和した第4の
    減圧状態にすることを特徴とする請求項12または請求
    項13に記載の流動状物質の充填装置。
  15. 【請求項15】 基材に設けられた孔内に流動状物質を
    充填する充填方法であって、 前記基材表面の所定領域を一面とする第1の密閉空間を
    形成し、その第1の密閉空間内を減圧する工程と、 前記第1の密閉空間に隣接して、前記基材表面の所定領
    域を一面とする第2の密閉空間を形成する工程と前記第
    2の密閉空間内の基材表面に前記流動状物質を供給する
    供給工程と、 前記第2の密閉空間から前記第1の密閉空間方向へ前記
    第1及び第2の密閉空間を移動させて、前記第1の密閉
    空間内で内部が減圧された孔へ、前記基板表面に供給さ
    れた前記流動状物質を押し込み部材を用いて押し込む工
    程とを備えることを特徴とする流動状物質の充填方法。
  16. 【請求項16】 前記押し込み部材は、前記第2の密閉
    空間内において、自転もしくは公転の少なくとも一方の
    回転運動を行うことを特徴とする請求項15記載の流動
    状物質の充填方法。
  17. 【請求項17】 前記流動状物質は、前記第2の密閉空
    間内において、前記押し込み部材の上方に保持され、前
    記第2の密閉空間の側壁と前記押し込み部材との隙間か
    ら前記基板表面に供給されることを特徴とする請求項1
    5または請求項16記載の流動状物質の充填方法。
  18. 【請求項18】 前記第2の密閉空間を減圧する減圧工
    程をさらに備えることを特徴とする請求項15乃至請求
    項17のいずれかに記載の流動状物質の充填方法。
  19. 【請求項19】 前記第2の密閉空間は、前記第1の密
    閉空間よりも低真空となるように減圧されることを特徴
    とする請求項18記載の流動状物質の充填方法。
  20. 【請求項20】 前記基材には複数の孔が形成され、前
    記第1の密閉空間及び第2の密閉空間は前記複数の孔の
    形成領域全体に渡って前記基材に対して相対的に移動
    し、前記複数の孔に前記流動状物質を充填することを特
    徴とする請求項15乃至請求項19のいずれかに記載の
    流動状物資の充填方法。
  21. 【請求項21】 前記第1の密閉空間は前記第2の密閉
    空間を取り囲むように環状に形成され、 前記第1の密閉空間を減圧した状態で、前記第1及び第
    2の密閉空間を移動させて、前記第1の密閉空間により
    減圧した孔が第2の密閉空間に入ったときに前記流動状
    物質を充填し、 さらに、前記第1の密閉空間を略大気圧にした状態で、
    前記第1及び第2の密閉空間を移動させて、前記孔に対
    して前記流動状物質を再充填することを特徴とする請求
    項15乃至請求項20のいずれかに記載の流動状物質の
    充填方法。
  22. 【請求項22】前記流動状物質の充填時に前記第1及び
    第2の密閉空間を第1の速度で移動させ、前記流動状物
    質の再充填時に前記第1及び第2の密閉空間を前記第1
    の速度よりも速い第2の速度で移動させることを特徴と
    する請求項21に記載の流動状物質の充填方法。
  23. 【請求項23】 前記第1の密閉空間と前記第2の密閉
    空間は、並んで形成されるとともに、前記流動状物質の
    押し込み工程時に前記基材上を往復するように移動さ
    れ、 往路走行時には、前記第2の密閉空間よりも前方に位置
    する第1の密閉空間内を高減圧状態にするとともに、そ
    の移動速度を第1の速度とする一方、 復路走行時には、前記第2の密閉空間よりも後方に位置
    する第1の密閉空間内を前記高減圧状態よりも減圧状態
    を緩和した状態にするとともに、その移動速度を、往路
    走行時の第1の速度よりも速い第2の速度にすることを
    特徴とする請求項15乃至請求項20のいずれかに記載
    の流動状物質の充填方法。
  24. 【請求項24】 基材に設けられた複数の孔内にそれぞ
    れ流動状物質を充填する充填方法であって、 前記基材表面の所定領域を一面とする第1及び第2の密
    閉空間を形成するとともに、前記第1及び第2の密閉空
    間の間に、前記基材表面の所定領域を一面とする第3の
    密閉空間を形成する工程と、 前記第3の密閉空間内の基材表面に前記流動状物質を供
    給する供給工程と、 前記第1の密閉空間を第1の減圧状態としつつ、前記第
    3の密閉空間から前記第1の密閉空間方向へ前記第1〜
    第3の密閉空間を第1の速度で移動させることにより、
    前記第1の密閉空間内で内部が減圧された孔へ、前記第
    3の密閉空間内において前記基材表面に供給された前記
    流動状物質を充填する充填工程と、 前記第2の密閉空間を前記第1の減圧状態よりも減圧状
    態を緩和した第2の減圧状態としつつ、前記第3の密閉
    空間から前記第2の密閉空間方向へ前記第1〜第3の密
    閉空間を前記第1の速度よりも速い第2の速度で移動さ
    せることにより、前記第2の密閉空間内で内部が減圧さ
    れた孔へ、前記第3の密閉空間内において前記基材表面
    に供給された前記流動状物質を再充填する再充填工程と
    を備えることを特徴とする流動状物質の充填方法。
  25. 【請求項25】 前記充填工程において、前記流動状物
    質充填部の第3の密閉空間よりも走行方向後方に位置す
    る前記第2の排気部の第2の密閉空間を前記第1の減圧
    状態よりも減圧状態を緩和した第3の減圧状態とするこ
    とを特徴とする請求項24に記載の流動状物質の充填方
    法。
  26. 【請求項26】 前記再充填工程において、前記流動状
    物質充填部の第3の密閉空間よりも走行方向後方に位置
    する前記第1の排気部の第1の密閉空間を前記第2の減
    圧状態よりも減圧状態を緩和した第4の状態にすること
    を特徴とする請求項24または請求項25に記載の流動
    状物質の充填装置。
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