JP2003089188A - スクリーン印刷機 - Google Patents

スクリーン印刷機

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JP2003089188A
JP2003089188A JP2001283263A JP2001283263A JP2003089188A JP 2003089188 A JP2003089188 A JP 2003089188A JP 2001283263 A JP2001283263 A JP 2001283263A JP 2001283263 A JP2001283263 A JP 2001283263A JP 2003089188 A JP2003089188 A JP 2003089188A
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仁 中平
Hironori Saitou
広能 斉藤
Kazuyuki Nakano
和幸 中野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スクリーン版3の清掃動作と基板5の印刷時
における基板5の吸着動作とを共通のバキュームユニッ
トで行ない、一つの制御装置で制御することにより、上
記課題を解決し効率化を図るスクリーン印刷機を提供す
る。 【解決手段】 スクリーン版開口部26が形成されたス
クリーン版3の表面をスキージ2が印刷方向へ移動する
ことにより、前記表面上の印刷材料を前記スクリーン版
3の裏面に位置する被印刷物の表面に前記開口部26を
介して印刷するスクリーン印刷機において、スクリーン
版開口部26および裏面を吸引して清掃するクリーナ2
4と、基板5の吸着保持して位置決めする印刷テーブル
7と、クリーナ24の吸引動作と印刷テーブル7の吸引
動作とを行なう共通のバキュームユニット12と、各々
の吸引動作を切替える切替え弁18と、各々の吸引動作
を切替えるタイミングを制御する制御部29とを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷用ペースト材料
(以降、印刷材料と呼ぶ)を基板に印刷するスクリーン
印刷機におけるバキュームユニットに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来における基板の印刷動作とスクリー
ン版の清掃動作について、図12、13、14を参照し
ながら説明する。図14は従来のスクリーン印刷機の構
成を示している。まず印刷対象物となる基板5がローダ
から印刷テーブル7に搬入して載置され、印刷パターン
となる開口部26を有するスクリーン版3と前記基板5
とが位置決めされる。そして、スキージ2がスクリーン
版3上を摺動することにより、スクリーン版3上に供給
された半田などの印刷材料25を前記開口部に充填し、
前記開口部26を介して前記印刷テーブル7上の基板5
に印刷が行なわれる。印刷が終了すると印刷テーブル7
上から基板5はアンローダに搬出される。そして所定枚
数の基板5の印刷後、スクリーン版3に付着した印刷材
料25の清掃を行なう。
【0003】ここで、基板5の印刷動作についてである
が、基板5がフィルム基板などの薄い膜の基板5である
場合は、基板5の印刷テーブル7への位置決めは、真空
ポンプ28を使用して印刷テーブル7に設けた吸引穴1
7からの吸引することにより基板5を印刷テーブル7で
保持して印刷を行い、安定した生産を実施していた。
【0004】具体的には、基板5が印刷テーブル7に載
せられると、印刷テーブル7は印刷テーブル接続パイプ
27を介して接続されている真空ポンプ28からの吸引
により、基板5の下面から基板5の保持を行う。この基
板5の保持は印刷終了後、解除される。
【0005】次にスクリーン版3の清掃動作についてで
あるが、図13に示すようにスキージ2により印刷材料
25の印刷動作が繰返し行なわれると、スクリーン版3
の下面3b(基板5との接触面)や開口部26内に印刷
材料25が付着する。
【0006】印刷材料25がスクリーン版3の下面に付
着すると、搬入されてきた基板5とスクリーン版3が接
する際、基板5の印刷対象領域以外にも印刷材料25
(25a)が付着する可能性があり、それによって基板
5の配線の短絡などの問題が生じる。
【0007】また、スクリーン版3の開口部26内に印
刷材料25が付着すると、その印刷材料25は時間の経
過と共に固まる可能性があり、それによって開口部26
の小型化、不定形化による印刷量の不足25bなどが起
こり、実装部品の剥離や、位置決め不良などの印刷不良
の原因となる。
【0008】そのため、印刷テーブル7と接続されたク
リーナ24を使用して、所定枚数の基板5が印刷される
度にスクリーン版3に付着した余分な印刷材料25を除
去していた。
【0009】具体的には、スクリーン版3を清掃する直
前の基板5の印刷が終了すると、印刷テーブル7上にあ
る基板5はアンローダへ搬出され、基板5が搬出された
後、印刷テーブル7はクリーナ24と連結する。
【0010】クリーナ24はクリーナ接続パイプ40を
介して接続されているバキュームクリーナ23からの吸
引により、スクリーン開口部26およびスクリーンの下
面に付着した印刷材料25を清掃するというものであ
る。このように、従来は、印刷動作とスクリーン版3の
清掃動作が別々の装置によって行われていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の構
成では、以下のような課題を有する。
【0012】つまり、スクリーン版3の清掃動作と基板
5の印刷時における印刷テーブル7による基板5の吸着
動作とは同時に実施されることがないため、スクリーン
版3の清掃時における印刷材料25の吸引を行うバキュ
ームクリーナ23と、基板5の印刷時における基板5の
吸引を行う真空ポンプ28は、それぞれ別々に設置さ
れ、それぞれ別の制御装置によって制御されていた。そ
のため設置スペースおよび消費エネルギーの増大、また
メンテナンスにおける無駄が発生していた。
【0013】本発明の目的は、スクリーン版3の清掃動
作と基板5の印刷時における基板5の吸着動作とを共通
のバキュームユニットで行ない、一つの制御装置で制御
することにより、上記課題を解決し効率化を図るスクリ
ーン印刷機を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本願発明は、開口部が形成されたスクリーン版の表
面をスキージが印刷方向へ移動することにより、前記表
面上の印刷材料を前記スクリーン版の裏面に位置する被
印刷物の表面に前記開口部を介して印刷するスクリーン
印刷機において、スクリーン版の開口部および裏面を吸
引して清掃するクリーナと、基板の吸着保持して位置決
めする印刷テーブルと、前記クリーナの吸引動作と前記
印刷テーブルの吸引動作とを行なう共通のバキュームユ
ニットと、各々の吸引動作を切替える切替え弁と、各々
の吸引動作を切替えるタイミングを制御する制御部とを
備えることにより、省スペース化や消費電力削減等の効
率化を図る。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
面を参照しながら説明する。
【0016】図1は本発明の一実施例にかかるスクリー
ン印刷機の外観図である。
【0017】図2、図3は、本発明の一実施例にかかる
スクリーン印刷機の一部を示した図である。
【0018】スクリーン印刷機の主要構成は大別してテ
ーブル部4、基板搬送部6、印刷部1、制御部29から
構成される。
【0019】テーブル部4は搬入された基板5を載置し
てスクリーン版下面3bに平面移動し、基板5をスクリ
ーン版下面3bに位置決め可能であり、スクリーン版3
と重ね合わすように昇降移動可能である。
【0020】また、テーブル部4は、基板5を挟持部材
9により固定して、図2に示すX,Y,Z,θ方向に移
動および回転可能な印刷テーブル7と、スクリーン版3
上の位置合わせマーク認識用のスクリーン版認識カメラ
8とを備えている。前記のX方向、Y方向は基板5とス
クリーン版3との位置決めの際の水平面内における移動
方向、Z方向は基板5の上昇、下降の際の移動方向、θ
は基板5の水平面内における回転の際の移動方向(すな
わちZ方向を回転軸とする回転方向)を示す。具体的に
はテーブルX方向駆動用モータ31により印刷テーブル
7のX方向の移動、テーブルY方向駆動用モータ32に
よりY方向の移動、テーブルθ回転駆動用モータ33に
よりθ回転の動作、テーブル昇降駆動用モータ30によ
り昇降動作を行う。尚、スクリーン版3には基板5上の
位置合わせマーク認識用の基板認識カメラ10を備えて
いる。
【0021】基板搬送部6(基板搬入部、基板搬出部)
は、印刷の対象である被印刷物である基板5をスクリー
ン印刷機内に搬入・搬出する。
【0022】また、基板搬送部6は、基板5の収納スト
ッカや生産ラインから搬入された基板5を受け取り、ス
クリーン印刷機内部に配置された印刷テーブル7に基板
5を供給する。そして、印刷テーブル7は供給された基
板5を位置決め固定して、スクリーン版下面3bの所定
の位置に移動させる。また、印刷部1による印刷が終了
すると、基板搬送部6は印刷テーブル7から基板5を取
出して、図示しない搬送出口に排出する。具体的に基板
搬送部6は、基板搬入用モータ34で搬送ベルトなどを
駆動することにより基板5を搬入し、基板搬出用モータ
35で搬送ベルトなどを駆動することにより基板5を搬
出する。
【0023】印刷部1はスクリーン版上面3aに沿って
移動するスキージ2を用いて印刷材料25を印刷する。
制御部29は基板搬入部による基板5の搬入動作や、基
板搬出部による基板5の搬出動作や、テーブル部4によ
る基板5の平面移動(具体的には後述するX方向の移動
・Y方向の移動・θ回転の動作)・昇降動作や、後述す
るスキージ2の水平移動動作・昇降動作などの各動作の
制御を行なう。(図2参照)。
【0024】印刷部1を構成するスキージヘッド14
は、挟持部材9により印刷テーブル7上に固定された基
板5がスクリーン版下面3bに配置された状態で、スク
リーン版上面3aをスキージ2が印刷方向に移動するこ
とで基板5に印刷材料25を印刷する構成になってい
る。具体的にはスキージ水平駆動用モータ36によりス
キージヘッド14が印刷方向に移動する。
【0025】スキージヘッド14の詳細について図3を
用いて説明する。スキージ2は印刷時においてスクリー
ン版上面3aを印刷方向に水平移動を行ない、スクリー
ン版開口部26へ印刷材料25を充填し、スクリーン版
上面3aの印刷材料25を掻きとる。前記スキージ2
は、スクリーン印刷機を構成するスキージヘッド14の
ヘッド本体にそれぞれ取り付けられたスキージ昇降駆動
用シリンダ37によって、待機位置と作動位置との間で
昇降可能に構成されている。スキージ2は板状に形成さ
れ、その材質としては、例えばウレタンゴム等の硬質ゴ
ムが採用される。また後述するようにスキージ2は、ス
キージヘッド14の取り付け箇所にてスキージ2の回転
軸を中心に回転可能な状態で支持されており、スキージ
2の角度を調整可能なスキージ角度調整部により所定の
角度に調整される。
【0026】スキージ支持部15はスキージ2を支持す
る。スキージ昇降駆動用シリンダ37はスキージ昇降シ
リンダ13を上下動させることにより、スキージ支持部
15を介してスキージ2を昇降動作させ、スクリーン版
3にスキージ2を接触させる。スキージ押込みモータ1
1は、印刷時にスキージ2をスクリーン版3に押圧して
スクリーン版3とスキージ2との密着性を確保するもの
である。ただし、スキージ押込みモータ11に代えてス
キージ昇降駆動用シリンダ37によりスクリーン版3と
スキージ2との密着性を確保してもよい。
【0027】制御部29は、基板搬入部(本実施形態で
は基板搬入用モータ34)による基板5の搬入動作や、
基板搬出部(本実施形態では基板搬出用モータ35)に
よる基板5の搬出動作や、印刷テーブル7のX方向の移
動(本実施形態ではテーブルX方向駆動用モータ31)
・Y方向の移動(本実施形態ではテーブルY方向駆動用
モータ32)・θ回転の動作(本実施形態ではテーブル
θ回転駆動用モータ33)・昇降動作(本実施形態では
テーブル昇降駆動用モータ30)や、スキージ2の水平
移動動作(本実施形態ではスキージ水平駆動用モータ3
6)・昇降動作(本実施形態ではスキージ昇降駆動用シ
リンダ37)や、スクリーン版3清掃時あるいは基板5
の印刷時における吸引動作やバキュームユニット12の
吸引口サイズの変更動作(本実施の形態では吸引用モー
タ39)や、スクリーン版3の清掃に使用したクリーニ
ングペーパ20を巻き取る動作(本実施の形態ではペー
パ巻取り駆動用モータ22)などの各動作の制御を行な
う(図11参照)。
【0028】このようなスクリーン印刷機を用いた本実
施の形態の印刷方法について以下に説明する。
【0029】《実施の形態1》本実施の形態では、従来
のように、スクリーン版3の清掃動作時に吸引を行うバ
キュームクリーナ23の機能と基板5の吸着動作時に吸
引を行う真空ポンプ28の機能とを一つの装置で制御す
るバキュームユニット12を設けた(図8)。
【0030】バキュームクリーナ23によるスクリーン
版3の清掃動作時における印刷材料25の吸着動作と、
真空ポンプ28による基板5の印刷時における基板5の
吸着動作との切替えは、バキュームユニット12とクリ
ーナ24とを接続するクリーナ接続パイプ40と、バキ
ュームユニット12と印刷テーブル7とを接続する印刷
テーブル接続パイプ27との分岐点に切替え弁18を設
け、それによって吸引の切替えを調整することにより行
う。
【0031】まずスクリーン版3の清掃動作について図
4〜6、8を用いて説明する。
【0032】中央部に長手方向に沿って平面長穴形状の
吸引穴17が一つ形成され、往復移動方向(図5のC)
に直交するスクリーン版3の幅方向に沿ってほぼスクリ
ーン版3の幅寸法を同一長さにて延在する細長い板状体
のクリーナ24が、クリーナ接続パイプ40を介してエ
アー吸引機構であるバキュームユニット12とからの吸
引を受けてスクリーン版3に残存する印刷材料25をふ
き取る。なお、吸引穴17の前後にふき取り部16が位
置する。
【0033】また、図6に示す通り、ふき取り部16が
クリーニングペーパ20を介してスクリーン版下面3b
を押圧しながら移動することにより、スクリーン版開口
部26内およびスクリーン版下面3bに付着した印刷材
料25がふき取り部16と前記下面3bとに挟まれたク
リーニングペーパ20に付着することで清掃されるが、
クリーナ接続パイプ40に設けられたフィルタ41に
は、除去した印刷材料25が収集される。なお、清掃に
使用したクリーニングペーパ20はクリーニングペーパ
巻き取り部21に設けられているペーパ巻取り駆動用モ
ータ22により巻き取り回収され、それと同時にクリー
ニングペーパ供給部19からは新たなクリーニングペー
パ20が供給される。
【0034】次に基板5の印刷時における基板5の吸着
動作について、図7、8を用いて説明する。
【0035】基板5の吸着動作時は、印刷テーブル7が
印刷テーブル接続パイプ27を介してエアー吸引機構で
あるバキュームユニット12とからの吸引を受けて印刷
対象となる基板を吸着する。基板の印刷中は印刷テーブ
ル7と印刷テーブル接続パイプ27とが真空状態である
のが、印刷が終了するたびに、印刷テーブル接続パイプ
27に設けられた真空破壊ユニット42を開放すること
により、基板5と印刷テーブル7との真空状態が開放さ
れ、互いが分離される。
【0036】上記のようなスクリーン版3の清掃動作と
基板5の吸着動作を、従来のようにそれぞれ個別のバキ
ューム装置と制御装置で行わせるのではなく、1つのバ
キューム装置と制御装置でまとめて行わせるものであ
る。具体的には、従来のバキュームクリーナ23と同サ
イズの制御装置であるバキュームユニット12を設けて
上記2つの動作を行わせる。
【0037】制御装置のみの設置スペースの比較である
が、従来は532500mm2、本発明による制御装置
(従来のバキュームクリーナ23と同サイズの制御装
置)は292800mm2である。
【0038】このことにより、上記のとおり、従来の方
法に比べ、上記2つの動作を行わせるための装置の設置
スペースが約45%(具体的には239700mm2
削減可能となり、限られた生産工場の敷地内で設置可能
な生産設備の数を増加させることができ、面積生産性
(生産設備の設置面積単位の生産能力)を向上すること
が可能となる。また、設備が小型化し、設置場所、設置
方向に自由度が増し、より多様な生産レイアウトが可能
となり、機種切換えなども容易に行なえる。
【0039】また、制御装置を共通化できるために、各
制御装置による固有の制御性能の差に影響されることが
なく、切換え弁を切換えることによる吸引力の調整を行
なうことが可能である。
【0040】《実施の形態2》本実施の形態では、従来
のバキュームクリーナ23によるスクリーン版3の清掃
機能と真空ポンプ28による基板保持機能とを一つの装
置で制御するバキュームユニット12にセットされたイ
ンバータのモータの回転数を変化させることにより、ス
クリーン版3の清掃動作時と基板5の印刷時における基
板5の吸着動作時の吸引力を調整する。
【0041】通常、バキュームユニット12にセットさ
れたインバータのモータの回転数は60Hzで待機さ
せ、基板5の印刷時における基板5の吸着動作時は待機
時と同じ60Hzで行い、スクリーン版3の清掃動作時
は待機時の60Hzから110Hzに回転数を上げて行
う。
【0042】このように基板5の印刷時における基板5
の吸着動作時は待機時と同じ60Hzで行うため、回転
数を切替える際のエネルギーが発生しない。
【0043】また、スクリーン版3の清掃動作時は11
0Hzで行うが、60Hzの待機状態から110Hzに
回転数を上げるだけでよい。つまり、負荷電力が大き
く、起動時間も長くかかるような0Hzから110Hz
への立ち上げを回避するために、真空ポンプ28のモー
タ駆動を110Hzで維持させるという必要がなくな
る。そのため、負荷電力の削減や起動時間の短縮が図れ
る。
【0044】消費電力の比較であるが、従来は4.4k
VA(バキュームクリーナ23使用によるスクリーン版
3の清掃動作時:3.8kVA + 真空ポンプ28使
用による基板5の吸着動作時:0.6kVA)、このこ
とにより、従来の方法に比べ、消費電力の削減(約14
%カット)でき、またモータ動作音による騒音の低減を
図ることが可能である。
【0045】《実施の形態3》本実施の形態では、クリ
ーナ接続パイプ40あるいは印刷テーブル接続パイプ2
7に吸引力調整手段となる流量調整部を設けることによ
り、バキュームクリーナ23の機能と真空ポンプ28の
機能とを一つの装置で制御するバキュームユニット12
のスクリーン版3の清掃動作時と基板5の印刷時におけ
る基板5の吸着動作時の吸引力は一定に保ち、切替え弁
18の切替えを行うだけで、それぞれの動作時における
吸引力の調整を行うものである。
【0046】ここで流量調整部は例えばパイプの内面に
設けた凹凸形状や、パイプ内径を変化させたり、パイプ
自体を湾曲変形したもの等であり、吸引時に抵抗となる
ものである(図9)。
【0047】このことにより、それぞれの動作時におい
て、バキュームユニット12にセットされたインバータ
のモータ回転数を切替えることなく、クリーナ24の吸
引力と印刷テーブル7の吸引力とを独立したそれぞれの
値に調整できる。
【0048】《実施の形態4》本実施の形態では、吸引
力調整手段としてバキュームユニット12に吸引口サイ
ズ調整部43を設け、クリーナ接続パイプ40あるいは
印刷テーブル接続パイプ27を介して吸引する際にバキ
ュームユニット12の吸引口のサイズを変更することに
より、スクリーン版3の清掃動作時と基板5の印刷時に
おける基板5の吸着動作時の吸引力を調整する。さら
に、基板5の大きさ、厚さ、材質等によって、最適な吸
引力に調整可能である。例えば、基板5が大きい場合は
吸引口のサイズを大きくなるように調整し、基板5が小
さい場合は吸引口のサイズを小さくなるように調整する
(図10)。
【0049】このことにより、それぞれの動作時におい
て、バキュームユニット12にセットされたインバータ
のモータ回転数を切替えることなく、クリーナ24の吸
引力と印刷テーブル7の吸引力とを独立したそれぞれの
値に調整できる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、スクリー
ン版の清掃動作と基板の印刷時における基板の吸着動作
を一つの装置で制御するバキュームユニットを設けたこ
とで、スクリーン印刷機における制御装置の設置スペー
スが半減して設置環境が改善され、更に制御装置の共有
化によりコストダウンの実現も可能となる。
【0051】また、スクリーン版の清掃動作と基板の印
刷時における基板の吸着動作を一つの装置で制御するバ
キュームユニットにセットされたインバータのモータ回
転数を通常はスクリーン版の清掃動作時の回転数で待機
させ、基板の印刷時における基板の吸着動作時のみその
回転数を調整することにより、消費電力の削減、起動時
間の短縮、モータ動作音の低減が図られ、動作環境が改
善される。
【0052】また、クリーナ接続パイプあるいは印刷テ
ーブル接続パイプに流量調整部を設けることで、また、
バキュームユニットに吸引口サイズ調整部を設け、クリ
ーナ接続パイプあるいは印刷テーブル接続パイプを介し
て吸引する際にバキュームユニットの吸引口のサイズを
変更して一定の吸引力をそれぞれの動作に適した値に調
整することで、スクリーン版の清掃動作と基板の印刷時
における基板の吸着動作をバキュームユニットにセット
されたインバータのモータ回転数を切替えることなく、
それぞれ独立した吸引力で制御できるため、従来のよう
にそれぞれの動作切替え時における待機時間のロスタイ
ム発生とエネルギー消費を回避することができ、スクリ
ーン印刷装置の小型化と印刷タクトアップが実現でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷機
の外観図
【図2】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷機
のテーブル部の詳細図
【図3】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷機
の印刷部の(正面)詳細図
【図4】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷機
のクリーナの詳細図
【図5】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷機
のスクリーン版とクリーナの関係図
【図6】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷機
のスクリーン版の清掃動作図
【図7】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷機
の基板の吸引保持を示す図
【図8】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷機
のスクリーン版および基板の吸引経路図
【図9】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷機
の流量調整部の一例を示す図
【図10】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷
機の吸引口サイズ調整部を示す図
【図11】本発明の一実施形態におけるスクリーン印刷
機の制御ブロック図
【図12】従来のスクリーン印刷機の外観図
【図13】従来のスクリーン印刷機の印刷不良状態を示
す図
【図14】従来のスクリーン印刷機のスクリーン版およ
び基板の吸引経路図
【符号の説明】
2 スキージ 3 スクリーン版 5 基板 7 印刷テーブル 12 バキュームユニット 17 吸引穴 18 切替え弁 24 クリーナ 25 印刷材料 26 スクリーン版開口部 27 印刷テーブル接続パイプ 29 制御部 40 クリーナ接続パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中野 和幸 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 2C035 AA06 FA22 FA30 FB26 FB27 FC08 FD01 FD05 FD17 2C250 EA47 FA06 FB14 FB17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部が形成されたスクリーン版の表面
    をスキージが印刷方向へ移動することにより、前記表面
    上の印刷材料を前記スクリーン版の裏面に位置する被印
    刷物の表面に前記開口部を介して印刷するスクリーン印
    刷機において、スクリーン版の開口部および裏面を吸引
    して清掃するクリーナと、基板を吸着保持して位置決め
    する印刷テーブルと、前記クリーナの吸引動作と前記印
    刷テーブルの吸引動作とを行なう共通のバキュームユニ
    ットと、各々の吸引動作を切替える切替え弁と、各々の
    吸引動作を切替えるタイミングを制御する制御部とを備
    えたスクリーン印刷機。
  2. 【請求項2】 制御部は、クリーナの吸引動作と印刷テ
    ーブルの吸引動作とにおける各吸引力を個別に制御する
    請求項1記載のスクリーン印刷機。
  3. 【請求項3】 バキュームユニットとクリーナとを接続
    するクリーナ接続パイプと、前記バキュームユニットと
    印刷テーブルとを接続する印刷テーブル接続パイプとを
    備え、前記各接続パイプに対する吸引力を調整する吸引
    力調整手段を設けた請求項1記載のスクリーン印刷機。
  4. 【請求項4】 吸引力調整手段は、パイプの内面に設け
    た凹凸形状や、パイプ内径の変化、パイプ自体を湾曲変
    形した吸引時に抵抗となる流量調整部である請求項3記
    載のスクリーン印刷機。
  5. 【請求項5】 吸引力調整手段は、バキュームユニット
    の吸引口の寸法を可変調整できる吸引口サイズ調整部で
    ある請求項3記載のスクリーン印刷機。
JP2001283263A 2001-09-18 2001-09-18 スクリーン印刷機 Expired - Fee Related JP4449267B2 (ja)

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