JP4636742B2 - クリーム半田印刷機 - Google Patents
クリーム半田印刷機 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4636742B2 JP4636742B2 JP2001224770A JP2001224770A JP4636742B2 JP 4636742 B2 JP4636742 B2 JP 4636742B2 JP 2001224770 A JP2001224770 A JP 2001224770A JP 2001224770 A JP2001224770 A JP 2001224770A JP 4636742 B2 JP4636742 B2 JP 4636742B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- substrate
- suction
- roller
- cream solder
- reference member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Screen Printers (AREA)
- Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、クリーム半田印刷機に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリント基板に電子部品を実装する際に、あらかじめ基板の所定箇所に、印刷によってクリーム半田を塗布する場合がある。このような印刷には、所定パターンの開口部を有するマスクを基板の上面に密着させ、このマスク上面にスキージを所定の力で押し付けた状態で、マスク上面に沿ってスキージを摺動させることにより、マスク上面に供給した塗布材を、マスクの開口部から基板上面に押し出して塗布するクリーム半田印刷機が用いられる。このような印刷機は、基板に正確に印刷が行われるように、所定の場所に基板をセッティングするための基板位置決め装置を備えている。
【0003】
クリーム半田印刷機に備えられた基板位置決め装置65は、図5(a)に示すように、図示しない真空発生装置を備えた基板吸引装置67と、基板吸引装置67の一方の側方に設けられたプッシャ61と、基板吸引装置67の他方の側方に設けられた基準ブロック19からなる。プッシャ61は、エアシリンダー(又は電動モータ等)により駆動されるものである。基板吸引装置67の上面は、搬送されてきた基板10が吸引される吸引面18となっており、吸引面18には基板吸引装置67の内部に連通する複数の吸引口18a、18a・・・が設けられている。
クリーム半田印刷機に備えられた搬送手段により基板吸引装置67に搬送されてきた基板10は、吸引面18上に載せられる。所定の位置に設けられた基準ブロック19に基板10の縁部10bが当接するように、もう一方の縁部10cをプッシャ61が押す。基板10の位置が決められた後、基板吸引装置67に接続された図示しない真空発生装置が作動して基板吸引装置67内が減圧になり、吸引口18a、18a・・・より吸引された基板10が、吸引面18上に固定される。
なお、図5において基板10の搬送方向は紙面の奥から手前であり、プッシャ61が基板10を押す方向は、紙面左から右である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の基板位置決め装置65によると、基板10が基準ブロック19に押し当てられたとき、基準ブロック19に当接する基板10の縁部10bと反対側の縁部10cに、基板10の面に対して平行な力がプッシャ61によって加えられる。よって、基板10が基準ブロック19に当接する際は、基板10の両縁部に力がかかることになる為、基板10が、例えば比較的大きな柔軟性や可撓性を有したものである場合、図5(b)に示すように撓んでしまう可能性があり、基板吸引装置67の吸引面18と基板10の間に隙間Wができてしまう。このように隙間Wが出来てしまうと、隙間Wからエアーが漏れ、基板吸引装置67は基板10を吸引することができず、基板10が固定されないので位置決めが正確に行われないという問題があった。
【0005】
本発明の課題は、基板の種類によらず、確実に基板の位置決めを行うことが可能な基板位置決め装置を備えたクリーム半田印刷機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、例えば図1、図3、図4に示すように、
電子部品を実装すべき基板(10)にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷機において、
前記基板を下から支持した状態で位置決めされた前記基板を吸着して固定する基板吸着手段(基板吸引装置3)と、
該基板吸着手段上の基板の側縁に当接して基板の位置を決める基準部材(基準ブロック19)と、
前記基板吸着手段上の前記基板を前記基準部材に向って移動させて前記基板を前記基準部材に当接させる基板位置決め手段(押し付けローラ11、53、クランプパット22)とを備え、
該基板位置決め手段が前記基板の上面(10a)に当接して、前記基板を前記基準部材側に押して前記基板を移動させることを特徴とする。
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、基板位置決め手段が基板の上面に当接して、基準部材側に押して基板を移動させる。従って、基板は基準部材に当接するまで上から基板位置決め手段により押さえられているので、柔軟性を持つ基板でも撓むことがなく、確実に基板吸着手段に吸着され、所定の位置に固定される。
【0008】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のクリーム半田印刷機において、
前記基板位置決め手段が前記基板上面に外周面を当接させて回転する駆動ローラ(押し付けローラ11)と、前記駆動ローラを前記基板上面に押しつける押圧手段(昇降装置15)と、該駆動ローラを回転駆動する回転駆動手段(押し付けローラ駆動モータ12)とを備え、
前記ローラを前記基板上面に押しつけた状態で回転させることにより、前記基板を前記基準部材に向って移動させることを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明によれば、駆動ローラは、基板上面の所定の位置を押さえて、回転しながら基板を移動させる。従って、基板が移動するときには基板の上から力がかけられているため、例えば可撓性を有する基板でも、撓むことはない。よって、基板と基板吸引装置の間に隙間はできないので、基板は基板吸引装置に確実に吸引され、正確な位置に固定される。
【0010】
請求項3に記載の発明は、請求項1に記載のクリーム半田印刷機において、
前記基板位置決め手段が前記基板上面に当接する当接体(クランプパット22)と、前記当接体を前記基板上面に押しつける押圧手段(クランプパット昇降装置21)と、前記当接体を前記基準部材に向って移動させる移動手段(クランプユニット移動用モータ23)とを備え、
前記当接体を前記基板上面に押しつけた状態で、前記当接体を前記基準部材に向って移動させることにより、前記基板を前記基準部材に向って移動させることを特徴とする。
【0011】
請求項3に記載の発明によれば、当接体は基板と当接体との間の摩擦力を利用して、所定の基準部材に突き当たるまで基板を移動させる。つまり、基板は移動する間、上から当接体により押さえられていることになる。従って基板は撓むことがなく、基板吸着手段との間にも隙間が出来ないので確実に吸引され、所定の位置に固定される。
また、当接体は基板上面の所定の一箇所のみを押さえ基板上を移動しないので、例えば基板に複雑な配線パターンが施されていても、影響の少ない箇所を一箇所選んでその場所を押さえることができる。従って、対応できる基板の幅が広がる。
【0012】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のクリーム半田印刷機において、
前記当接体が回転自在な従動ローラ(押し付けローラ53)とされ、
該従動ローラの回転を所定の外力が作用するまで規制する規制手段(摩擦板25)を備え、
前記従動ローラが前記基板上面に押しつけられて移動させられることにより、前記基板が移動している間は前記従動ローラの回転を規制し、かつ、前記基板が前記基準部材に当接して移動が停止した際に前記従動ローラを回転させるように前記規制手段が前記従動ローラの回転を規制していることを特徴とする。
【0013】
請求項4に記載の発明によれば、所定の外力が作用するまで規制する規制手段を備えた回転自在な従動ローラを備えているので、従動ローラを基板上面に押し付けて基板を移動させる際は、従動ローラと規制手段との間の規制力(摩擦力)の方が、従動ローラと基板間の摩擦力よりも大きいので従動ローラは回転せず、基板と共に移動する。
基準部材に当接して移動が停止した際には、従動ローラの回転しようとする力が規制手段と従動ローラ間の摩擦力よりも大きくなるので、従動ローラは回転する。従って、位置決め後に基板上面を従動ローラが擦ることがないので基板にかける負担は少なく、種々の基板に対応できる。
【0014】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載のクリーム半田印刷機において、
前記基板吸着手段の上面部(吸引面18)に前記基板を吸着するために空気を吸引する吸引口(18a)が形成され、
前記基板吸着手段上で前記基板を移動させる際に、前記吸引口から空気を吹き出す空気吹出手段(真空発生装置40)を備えることを特徴とする。
【0015】
請求項5に記載の発明によれば、空気吹出手段は、基板が基板吸着手段上を移動する際には吹き出し動作を行うため、基板吸着手段と基板との間の摩擦を減らすことができる。従って、基板は基板吸着手段上をスムーズに移動することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1から図4に基づいて詳細に説明する。図1〜図4において、従来の図5と同様の構成要素については同符合を付して説明を簡略化する。
〔第1の実施の形態〕
【0017】
図1は、クリーム半田印刷機に備えられた本発明の一例としての、基板位置決め装置1の要部を示した模式図である。基板位置決め装置1は、基板移動装置2と基板吸引装置3(基板吸着手段)等から概略構成される。
【0018】
基板移動装置2は、基板10を所定位置まで移動させるもので、前後2本のガイドレール4(図1では一方のみ図示)と、ガイドレール4と平行に設けられたローラユニット移動用リードスクリュー5と、ガイドレール4に沿って水平方向に往復移動可能なローラユニット7と、リードスクリュー5を回転させてローラユニット7を移動させるローラユニット移動用モータ6からなる。
ガイドレール4は、クリーム半田印刷機の図示しない搬送機構の搬送経路と直交し、かつ、基板吸引装置3の上方に配置される図示しないマスクの前後側方に配置される。ローラユニット7の移動体7aには、左右に延出して前記ガイドレール4に沿って、移動自在にガイドレール4に係合する係合腕部7b、7bと、リードスクリュー5に螺合して、リードスクリュー5の回転によりローラユニット7を移動させるための図示しない螺合部とを備える。
また、ローラユニット7の移動体7aには、支持部材8がピン9で回転自在に取り付けられており、支持部材8の下方には、クリーム半田印刷機の搬送手段により搬送されてきた基板10の上面10aを押し付ける押し付けローラ11(駆動ローラ)が、上方には押し付けローラ駆動モータ12(回転駆動手段)が取り付けられている。押し付けローラ11と押し付けローラ駆動モータ12は、押し付けローラ11と同軸上に設けられたプーリー11aと、押し付けローラ駆動モータ12の駆動軸上に設けられた駆動プーリー12aとが無端ベルト13により伝動されている。
【0019】
支持部材8の中央には、バネを備えるローラ重量バランサー14の一端部が留められており、ローラ重量バランサー14の他端部はローラユニット7の移動体7aの上縁部に取り付けられている。支持部材8は、ローラ重量バランサー14によって一側方(図1における上方向)に付勢された状態となっており、押し付けローラ11の重量により下がらないようになっている。
支持部材8の左端部には昇降装置15(押圧手段)の一端がピン16で取り付けられており、もう一方はローラユニット7にピン17で取り付けられている。昇降装置15は、シリンダーにより駆動されるものであり、昇降装置15に接続された支持部材8の左端部は、ピン9を軸として上下に揺動する。また、昇降装置15は、電動モータ等のシリンダー以外のアクチュエータに駆動されてもよい。
【0020】
基板吸引装置3の上面は複数の吸引口18a、18a・・・が設けられた吸引面18(上面部)となっており、基板吸引装置3には、吸引面18に搬送されてきた基板10を吸引して固定するための真空発生装置40(空気吹出手段)が接続されている。基板吸引装置3の一方の側方には、基板10の縁部10bが当接する基準ブロック19が設けられている。
【0021】
真空発生装置40の回路図を図1、図2に示す。この真空発生装置40は、エアーを吸引する機構と吹き出す機構を両方備えており、電磁切換え弁により切り換えられるようになっている。
真空発生装置40は、吸引動作と吹出し動作の切り換えを行う吸引/吹出し切換え弁31、吸引動作の入、切を行う吸引入/切弁32、真空状態を作り出す真空生成装置33、排気機構である消音器34、圧縮したエアーを発生させる圧縮エアー源36、絞り作用によって流量を規制する吹出量調整絞り弁35などから構成される。真空生成装置33は、圧縮されたエアーを幅の狭い場所から広い場所へ勢いよく流すことにより高速流れを発生させ、周囲の空気を吸引して真空を発生させる仕組みになっている。
【0022】
まず、図1に示す吸引動作について説明する。電磁切換え弁である吸引/吹出し切換え弁31を吸引側に切り換え、吸引入/切弁32を入にする。圧縮エアー源36から圧縮されたエアーが真空生成装置33に送り込まれると、真空生成装置33が基板吸引装置3内の空気を吸引する。吸引された空気は、消音器34を通して排気される。
【0023】
次に、図2に示す吹出し動作について説明する。吸引/吹出し切換え弁31を吹出し側に切り換え、吸引入/切弁32を切にする。圧縮エアー源36から流れ込んだエアーは、吹出し量調整絞り弁35により空気の流量を調節され、A点を通過して基板吸引装置3内に送り込まれる。
【0024】
上記構成を有する基板位置決め装置1では、まずクリーム半田印刷機の図示しない搬送機構により、基板10が基板吸引装置3の吸引面18の上に搬送される。このとき、基板10の搬送方向は図1の紙面奥から手前方向である。
ローラユニット移動用モータ6によりローラユニット移動用リードスクリュー5が回転し、ローラユニット移動用リードスクリュー5全体に施された螺旋状の溝5a、5a・・・に導かれ、所定の待機位置で待機していたローラユニット7がガイドレール4に沿って右方に移動する。
図1には押し付けローラ11が基板10に当接している状態を示したが、ローラユニット7が右方へ移動しているときは、押し付けローラ11は押し付けローラ昇降装置15により持ち上げられており、基板10には接していない。その後、押し付けローラ11が基板10上にくるとローラユニット移動用モータ6が停止し、それに伴いローラユニット7が停止する。
【0025】
押し付けローラ昇降装置15により、押し付けローラ11が基板10に接するまで、ピン9を軸として支持部材8が下げられる。押し付けローラ11が基板10に接触すると、押し付けローラ駆動モータ12が駆動し、ベルト13で連結された押し付けローラ11が図1では反時計回りに回転する。吸引面18上の基板10は押し付けローラ11の回転と共に、縁部10bが基準ブロック19に突き当たるまで右方へ移動する。このとき、吸引面18の吸引口18a、18a・・・からはエアーが吹き出しているので、基板10と吸引面18との間の摩擦力は小さくなり、基板10がスムーズに移動する。
基準ブロック19に突き当てられた基板10は、一時的にその場所で位置を決められる。このとき押し付けローラ11は、基板10の上面10aをこすりながら空回りしている。基板10の位置が決定されると、基板吸引装置3に備えられた真空生成装置33による吸引が始まり、基板10は吸引面18に固定されると共に押し付けローラ11の回転が停止する。
押し付けローラ11は、押し付けローラ昇降装置15により支持部材8を介して持ち上げられ、基板10から離れる。その後、ローラユニット7はローラユニット移動用モータ6により所定の待機位置(マスクと重ならない位置)へ移動する。
【0026】
基板10の位置決め終了後、クリーム半田印刷機は所定パターンの開口部を有するマスクを基板10に密着させ、このマスク上面に沿ってスキージを摺動させることにより、マスク上面に供給したクリーム半田をマスクの開口部から基板10の上面10aに押し出して塗布する。
基板10とマスクの密着のさせ方は、基板吸引装置3の下方に設けられた図示しない昇降装置により基板10が上昇して、マスクに押しつけられるか、またはマスクが下降して基板10に押しつけられることにより行われる。
【0027】
ところで、このマスクと基板10の上面10aには、マスクと基板10の位置を合わせるための基準マークが印されており、基板10上の基準マークの位置と、マスク上の基準マークの位置とが一致しているかどうかを確認するカメラが、マスクと基板10の間に移動するように設けられている。
基板位置決め装置1における基板移動装置2は、前記カメラが進入する際の基板10とマスクとの間隔に収まるように構成されている。
【0028】
ここで、図1においてクリーム半田印刷機における基板10の搬送方向を前後、この前後方向に垂直であるローラユニット7の移動方向を左右とする。このとき、基板10は後ろから前に搬送され、ローラユニット7は左から右へ移動する。
基板移動装置2のガイドレール4は、基板10の搬送方向と垂直に、基板10の前側と後側に、基板10を跨ぐようにして設けられており(図1では一方のみ図示)、基板10とは重ならないようになっている。
ガイドレール4の幅は基板の幅より充分に広いので、位置決め終了後にローラユニット7は基板10と重ならないところまで移動でき、印刷時には邪魔にならないようになっている。
なお、ガイドレール4を、基板10の前後どちらか一方に設ける構成としてもよい。
【0029】
第1の実施の形態における基板位置決め装置1によれば、押し付けローラ11は、吸引面18上に搬送されてきた基板10を、端部10bが押し当てられる基準ブロック19のすぐ近くまで、上から押さえながら移動させる。従って、基板10の剛性が低くても、基板10を上から押さえながら移動させるので基板10が撓むことがない。つまり、基板吸引装置3の吸引面18と基板10との間に隙間Wができないので、基板10は基板吸引装置3により確実に吸引され、固定される。
【0030】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
例えば、上記実施の形態における押し付けローラ11は1個であるが、搬送する基板の大きさによって適宜変更可能であり、2個以上でもよい。
また、基板の配線パターンを考慮して、押し付けローラ11が押し付けても問題ないところを押しつけるように、押し付けローラ11の位置を変更することができるように制御するものとしてもよい。
【0031】
〔第2の実施の形態〕
図3は、本発明の第2の実施の形態としての基板位置決め装置41の要部を示す模式図である。なお、第1の実施の形態と同様の構成要素については同一符合を付し、その説明は省略する。また、クリーム半田印刷機と基板移動装置42(基板位置決め手段)の位置関係も第1の実施の形態と同様であるので省略する。
【0032】
第2の実施の形態における基板位置決め装置41は、第1の実施の形態における基板位置決め装置1のローラユニット7の代わりにクランプユニット20を用いたものである。
クランプユニット20は、所定の力で基板10を押しつけるクランプパット22(当接体)、クランプパット22を上下方向に往復移動させることが可能なクランプパット昇降装置21(押圧手段)等からなる。クランプユニット20は、クランプユニット移動用モータ23(移動手段)によって駆動されるものであり、上下2本の平行なガイドレール4、4と、その間に挟まれたクランプユニット移動用リードスクリュー24に沿って水平に往復移動が可能である。このように2本のガイドレール4、4で支えることによりクランプユニット20は安定し、より確実に動作できる。
なお、ガイドレール4、4は、第1の実施の形態と同様にマスクの前後にそれぞれ設けられていてもよい。
【0033】
第1の実施の形態と同様に、まず基板10が基板吸引装置3の吸引面18に、図3の紙面奥から手前方向に搬送されてくる。ガイドレール4、4の左端に待機していたクランプユニット20が、クランプユニット移動用モータ23により基板10に接触可能な位置まで移動し、クランプパット昇降装置21によりクランプパット22が、基板10の上面10aに所定の力で押し当てられる。
クランプユニット20はクランプユニット移動用モータ23により駆動され、右方へ移動する。このとき、クランプパット22が基板10に押し付けられるように当接しているため、基板10もクランプユニット20と共に右方に移動し、その縁部10bは基準ブロック19に押し当てられる。位置が決められた基板10は基板吸引装置3により固定され、クランプパット22はクランプパット昇降装置21により上昇し、クランプユニット20は左方へ移動して元の待機位置に戻る。
【0034】
第2の実施の形態における基板位置決め装置41によれば、クランプパット22は、基板10の上面10aに力をかけながら移動させて位置決めをするので、基板10が可撓性を有している場合でも基板10は撓むことがない。従って、基板10と基板吸引装置3の吸引面18との間に隙間Wができないのでエアーが漏れることなく基板吸引装置3内は真空になる。よって、基板吸引装置3により吸引された基板10は、所定の位置に確実に固定されるので、印刷不良を防ぐことができる。
また、クランプパット22は基板10の一箇所のみを押さえるので、配線パターンが複雑な基板等にも対応できる。
【0035】
なお、本発明は上記実施の形態に限定されることはない。
例えば、上記実施の形態におけるクランプパット22は1個であるが、第1の実施の形態と同様に、移動させる基板の大きさによって適宜変更可能であり、2個以上でもよい。
また、第1の実施の形態と同様に、基板10の位置決め時に、基板吸引装置3からエアーを吹出すものとしてもよい。
【0036】
〔第3の実施の形態〕
図4は、本発明の第3の実施の形態としての基板位置決め装置51の要部を示す模式図である。なお、本実施の形態は、本発明の第2の実施の形態における基板位置決め装置41のクランプパット22の代わりに、摩擦負荷を備えた押し付けローラ53(従動ローラ)を用いた構成となっている。
なお、第3の実施の形態のクリーム半田印刷機の基板位置決め装置51は、構造的には、第1の実施の形態の基板位置決め装置1とほぼ同様の構成となっており、第3の実施の形態の基板位置決め装置51の基板移動装置52は、第1の実施の形態の基板移動装置2のローラユニット7の押し付けローラ11に代えて、ローラユニット54に、回転駆動されずに摩擦板25により回転を規制された押し付けローラ53を設けた構成となっている。
従って、第1及び第2の実施の形態と同様の構成要素には、同一の符号を付してその説明を省略する。
押し付けローラ53のローラ軸53aは、U字状の摩擦板25(規制手段)に回転可能に挟まれている。摩擦板25は、2つの部材25a、25bによってU字型に形成されており、これらの部材25a、25bはピン55によって互いに回動自在に留められている。2つの部材25a、25bの間にはスプリング26が取り付けられており、2つの部材25a、25bが互いに近づくように付勢されている。
前記摩擦板25と前記スプリング26により、押し付けローラ53は所定の力がかかるまで回転しないように調節されている。
【0037】
基板吸引装置3の吸引面18に搬送されてきた基板10の上面10aに、押し付けローラ昇降装置15により下降してきた押し付けローラ53が接触し、ローラユニット移動用モータ6によりローラユニット54が右方へ移動する。この時、摩擦板25はローラ軸53aを挟みこんでいるので、摩擦板25とローラ軸53aの間に摩擦が生じ、押し付けローラ53は回転しない。よって、押し付けローラ53は基板10を押さえたまま回転せず、基板10と共に移動する。
基板10の縁部10bが基準ブロック19に当接すると基板10の移動は停止し、摩擦板25とローラ軸53aの間の摩擦力よりも、押し付けローラ53の回転しようとする力が大きくなるので回転を始め、基板10が基板吸引装置3に固定された際に押し付けローラ53の移動が停止する。
【0038】
第3の実施の形態における基板位置決め装置51によれば、押し付けローラ53は、基板10を移動させる時には回転しないが、基板10の位置決め後は回転する。
従って、第1、第2の実施の形態と同様の効果が得られると共に、押し付けローラ53は基板位置決め後に回転しながら基板10上を移動するので、基板10が停止したときの勢いで基板10の上面10aを擦ることがなく、基板10にダメージを与える可能性は低い。よって、柔軟性や可撓性を有した基板など、様々な種類の基板に対応できる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1に記載の発明によれば、クリーム半田印刷機において、基板位置決め手段は基板の上面に当接して、基準部材まで移動させる。従って、基板は移動している間中、上から押さえられる力がかかり、従来のように両縁部に力がかからないので基板が可撓性を有する場合でも撓むことがない。
よって、基板と基板吸着手段との間に隙間ができることはなく、基板は確実に基板吸着手段に吸引されて正確な位置に固定されるので、クリーム半田の印刷品質が向上する。
さらに、基板が撓んで基板吸着手段に固定されないために一連の印刷工程が停止することもないので、クリーム半田印刷機の生産性を向上させることができる。
【0040】
請求項2に記載の発明によれば、駆動ローラは押圧手段により基板上面に押し付けられ、回転駆動手段により回転する。この回転に伴い、基板は基準部材に向かって移動する。従って、請求項1と同様の効果を奏することができる。
【0041】
請求項3に記載の発明によれば、当接体は基板を上から押さえながら所定の基準部材に突き当たるまで移動させるので、基板は所定の位置に達するまで上から力をかけられていることになる。よって、請求項1と同様の効果を奏することができる。
また、当接体は基板上面の所定の一箇所のみを押さえ、基板上を移動することがないので、基板が柔軟性を有していたり多数の配線パターンが施されている場合にも適している。つまり、基板上の押さえられても影響の少ないところを選択でき、かつ押さえられる場所は最小限であることから、基板に与えるダメージを減らすことができる。
【0042】
請求項4に記載の発明によれば、従動ローラは基板を上から押さえながら移動させる際には回転せず、基板が基準ブロックに突き当たって移動を停止した際には回転を始める。従って、請求項1と同様の効果を奏することができる。
また、前記従動ローラは、基板停止後は回転するので、基板が停止したときの勢いで従動ローラが基板を擦ることがなく、基板にかける負担は少なくて済む。従って、厚さの薄い基板や柔軟性のある基板等、様々な種類に基板に対応できる。
【0043】
請求項5に記載の発明によれば、空気吹出手段は基板が基板吸着手段の上面部を移動する際に吹出し動作を行うため、上面部と基板との間の摩擦力を減らすことができる。従って、基板は上面部の上をスムーズに動くことができるので、駆動ローラや当接体、従動ローラが基板上を動くときは、駆動ローラ等だけが基板上を移動するということはなく、基板も共に移動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例としてのクリーム半田印刷機の基板位置決め装置の要部を示す模式図である。
【図2】上記クリーム半田印刷機の基板吸引装置の真空発生装置が吹出し動作をする場合の回路図である。
【図3】本発明の他の例としてのクリーム半田印刷機の基板位置決め装置の要部を示す模式図である。
【図4】本発明の他の例としてのクリーム半田印刷機の基板位置決め装置の要部を示す模式図である。
【図5】(a)は従来の基板位置決め装置の要部を示す模式図であり、(b)は(a)の基板位置決め装置において、基板が撓んでしまうときの様子を示す図である。
【符号の説明】
1、41、51 基板位置決め装置
2、42、52 基板移動装置
3 基板吸引装置(基板吸着手段)
10 基板
10a 上面
10b、10c 縁部
11、53 押し付けローラ(駆動ローラ、従動ローラ)
12 押し付けローラ駆動モータ(回転駆動手段)
15 昇降装置(押圧手段)
18 吸引面(上面部)
18a 吸引口
19 基準ブロック(基準部材)
21 クランプパット昇降装置(押圧手段)
22 クランプパット(当接体)
23 クランプユニット移動用モータ(移動手段)
25 摩擦板(規制手段)
40 真空発生装置(空気吹出手段)
Claims (5)
- 電子部品を実装すべき基板にクリーム半田を印刷するクリーム半田印刷機において、
前記基板を下から支持した状態で位置決めされた前記基板を吸着して固定する基板吸着手段と、
該基板吸着手段上の基板の側縁に当接して基板の位置を決める基準部材と、
前記基板吸着手段上の前記基板を前記基準部材に向って移動させて前記基板を前記基準部材に当接させる基板位置決め手段とを備え、
該基板位置決め手段が前記基板の上面に当接して、前記基板を前記基準部材側に押して前記基板を移動させることを特徴とするクリーム半田印刷機。 - 前記基板位置決め手段が前記基板上面に外周面を当接させて回転する駆動ローラと、前記駆動ローラを前記基板上面に押しつける押圧手段と、該駆動ローラを回転駆動する回転駆動手段とを備え、
前記ローラを前記基板上面に押しつけた状態で回転させることにより、前記基板を前記基準部材に向って移動させることを特徴とする請求項1記載のクリーム半田印刷機。 - 前記基板位置決め手段が前記基板上面に当接する当接体と、前記当接体を前記基板上面に押しつける押圧手段と、前記当接体を前記基準部材に向って移動させる移動手段とを備え、
前記当接体を前記基板上面に押しつけた状態で、前記当接体を前記基準部材に向って移動させることにより、前記基板を前記基準部材に向って移動させることを特徴とする請求項1記載のクリーム半田印刷機。 - 前記当接体が回転自在な従動ローラとされ、
該従動ローラの回転を所定の外力が作用するまで規制する規制手段を備え、
前記従動ローラが前記基板上面に押しつけられて移動させられることにより、前記基板が移動している間は前記従動ローラの回転を規制し、かつ、前記基板が前記基準部材に当接して移動が停止した際に前記従動ローラを回転させるように前記規制手段が前記従動ローラの回転を規制していることを特徴とする請求項3記載のクリーム半田印刷機。 - 前記基板吸着手段の上面部に前記基板を吸着するために空気を吸引する吸引口が形成され、
前記基板吸着手段上で前記基板を移動させる際に、前記吸引口から空気を吹き出す空気吹出手段を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のクリーム半田印刷機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224770A JP4636742B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | クリーム半田印刷機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001224770A JP4636742B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | クリーム半田印刷機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003034013A JP2003034013A (ja) | 2003-02-04 |
JP4636742B2 true JP4636742B2 (ja) | 2011-02-23 |
Family
ID=19057875
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001224770A Expired - Fee Related JP4636742B2 (ja) | 2001-07-25 | 2001-07-25 | クリーム半田印刷機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4636742B2 (ja) |
Families Citing this family (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4712470B2 (ja) * | 2005-07-27 | 2011-06-29 | 株式会社日立ハイテクインスツルメンツ | スクリーン印刷機 |
JP4884759B2 (ja) * | 2005-12-13 | 2012-02-29 | ヤマハ発動機株式会社 | スクリーン印刷装置 |
CN108177425A (zh) * | 2018-02-09 | 2018-06-19 | 石家庄鸿业网印机械有限公司 | 水平摆放拉规自动对位的丝网印刷平台、印刷机及方法 |
CN109677105A (zh) * | 2018-11-27 | 2019-04-26 | 石家庄胜辉机械科技有限公司 | 丝网印刷机上料定位机构及丝网印刷机 |
EP3882031B1 (en) * | 2019-01-24 | 2023-10-25 | Agc Inc. | Base material retention device, base material retention method, and curved surface screen printing device equipped with base material retention device |
CN114641148B (zh) * | 2022-03-15 | 2023-03-24 | 苏州合宏世纪电子有限公司 | 一种自动贴合的smt贴片机及贴片工艺 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0241937U (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-22 | ||
JPH0369367A (ja) * | 1989-08-09 | 1991-03-25 | Ikeda Glass Kogyosho:Kk | スクリーン印刷機 |
JPH08224854A (ja) * | 1995-02-21 | 1996-09-03 | Toshiba Corp | 印刷装置 |
JP2001105565A (ja) * | 1999-10-06 | 2001-04-17 | Sony Corp | 印刷機 |
JP2002234132A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-20 | Sony Corp | スクリーン印刷装置 |
JP2002347207A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Noritake Co Ltd | 印刷セッター |
-
2001
- 2001-07-25 JP JP2001224770A patent/JP4636742B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0241937U (ja) * | 1988-09-12 | 1990-03-22 | ||
JPH0369367A (ja) * | 1989-08-09 | 1991-03-25 | Ikeda Glass Kogyosho:Kk | スクリーン印刷機 |
JPH08224854A (ja) * | 1995-02-21 | 1996-09-03 | Toshiba Corp | 印刷装置 |
JP2001105565A (ja) * | 1999-10-06 | 2001-04-17 | Sony Corp | 印刷機 |
JP2002234132A (ja) * | 2001-02-09 | 2002-08-20 | Sony Corp | スクリーン印刷装置 |
JP2002347207A (ja) * | 2001-05-24 | 2002-12-04 | Noritake Co Ltd | 印刷セッター |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003034013A (ja) | 2003-02-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6833865B2 (ja) | スクリーン印刷機 | |
JP4636742B2 (ja) | クリーム半田印刷機 | |
JP2010056182A (ja) | スクリーン印刷機の基板位置決め装置及び基板位置決め方法 | |
JP4348884B2 (ja) | クリーム半田印刷装置 | |
JP3943481B2 (ja) | 電子部品搬送ヘッド、及び電子部品実装装置 | |
JP6086435B2 (ja) | 基板クランプ装置 | |
JP2018079613A (ja) | スクリーン印刷機 | |
CN112236306B (zh) | 夹持轨道单元 | |
JP4712470B2 (ja) | スクリーン印刷機 | |
JPH01118438A (ja) | スクリーン印刷機 | |
JP3833355B2 (ja) | フィルム剥離方法及び装置 | |
JP2002252441A (ja) | 回路基板搬送装置および回路基板検査装置 | |
JP3934441B2 (ja) | 基板固定装置、並びにこれを用いた部品実装装置及び方法 | |
JP4712469B2 (ja) | スクリーン印刷機 | |
JP4243132B2 (ja) | スクリーン印刷装置及びその印刷方法 | |
JP2014101192A (ja) | 吸着保持装置、吸着保持装置による被搬送物の吸着保持方法及びプログラム | |
JP2000127590A (ja) | 刻印装置 | |
JP2003089188A (ja) | スクリーン印刷機 | |
JP3128405B2 (ja) | 基板搬送装置 | |
JPH06334393A (ja) | プリント基板保持方法及びその装置 | |
JP2004009302A (ja) | スクリ−ン印刷装置 | |
JP4094481B2 (ja) | 記録材料供給装置 | |
JPH04173535A (ja) | バーコードラベル貼り付け装置 | |
JP2019021853A (ja) | 部品実装装置および部品実装方法ならびにペースト供給装置 | |
JPH04173532A (ja) | バーコードラベル貼り付け装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080718 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101012 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101026 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101122 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131203 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4636742 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |