JP4243132B2 - スクリーン印刷装置及びその印刷方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、回路基板上にクリーム半田を印刷するためのスクリーン印刷方法及びその印刷装置に関し、更に詳しくは、印刷スクリーンの開口部に付着した半田ペーストを積極的に回路基板に転移させるスクリーン印刷方法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
印刷スクリーンを介して回路基板上にクリーム半田を印刷するスクリーン印刷装置では、基板を供給コンベアにより、印刷スクリーンの下に搬送し、印刷機本体に配設された基板クランプ機構にて、基板を所定位置でクランプし、基板を裏面から基板支持手段にて支え、基板支持手段を垂直方向に上昇させ、基板表面を、印刷スクリーン裏面に密着させる。
【0003】
次ぎに、印刷スクリーン上にクリーム半田が供給され、スキージが印刷スクリーンの上面を摺動して基板上にパターンが印刷される。基板にパターンの印刷が完了すると、印刷スクリーン裏面から基板を離間させて、排出コンベアにて基板が機外へ排出される(例えば、特開平9−216339号公報参照)。
【0004】
以上のように回路基板にスクリーン印刷が行われるのであるが、スキージが完了して、基板が印刷スクリーンに対して相対的に下降して離版する際、印刷スクリーンに開設されたパターンの開口部のクリーム半田が、基板に完全に転写されないで、一部が開口部の内縁に残り、基板に印刷されたクリーム半田の印刷パターンが不充分なものとなり、にじみやかすれあるいは全く印刷されない部分が発生する。
【0005】
最近の実装技術の進歩にともなう電子部品のファインピッチ化にともない、回路基板のパターンがファインピッチ化され、開口部もより細密化され、開口部内縁にクリーム半田が残存しやすくなり、印刷パターンのかすれや欠損部分が発生しやすくなっている。
【0006】
【特許文献】
特開平9−216339号公報
【0007】
【問題が解決しようとする課題】
上述したスクリーン印刷装置において、印刷スクリーンのパターンの開口部にクリーム半田が残存することなしに、開口部に充填されたクリーム半田が全て回路基板に転写され、クリーム半田の印刷のかすれや欠けや欠損部分が発生しないスクリーン印刷装置及びその印刷方法を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するために、請求項1の印刷装置は、所定のパターンの開口部を有するスクリーンと、該スクリーンの下方に搬送されてくる基板を所定クランプ位置でクランプする基板クランプ部と、前記クランプ位置に配され、基板を支持する基板支持部と、該基板支持部をスクリーンに対して垂直方向に相対移動させる第1の駆動部と、前記基板クランプ部と基板支持部が載置された基板支持テーブルと、該基板支持テーブルを前記スクリーンに対して垂直方向に相対移動させる第2の駆動部とを備えたスクリーン印刷装置において、前記基板クランプ部に対して基板を相対移動させ、基板クランプ部頂部と基板上面を同一高さに合わせる第1の駆動部と、前記スクリーンに前記基板クランプ部頂部と基板上面を密着させ、前記基板クランプ部と基板を垂直方向に振動させ、この振動により前記スクリーンを共振させる第2の駆動部とを備えたことを特徴とする。
【0009】
また、請求項1記載の第2の駆動部は、モータと、該モータ軸の回転運動を垂直方向に延びる直線運動に変換する装置とから成り、前記モータ軸を所定周波数で正逆回転転させて前記基板支持テーブルを振動させることを特徴とするものである。
【0010】
また、請求項1記載の第2の駆動部は、モータと、該モータ軸の回転運動を垂直方向に延びる直線運動に変換する装置であり、前記モータ軸を所定周波数で正逆回転させながら回転移動させて前記支持テーブルを振動させながら移動させることを特徴とするものである。
【0011】
次に、請求項4の印刷方法は、所定のパターンの開口部を有するスクリーンと、該スクリーンの下方に搬送されてくる基板を所定クランプ位置でクランプする基板クランプ部と、前記クランプ位置に配され、基板を支持する基板支持部と、該基板支持部をスクリーンに対して垂直方向に駆動する第1の駆動部と、前記基板クランプ部と基板支持部が載置された基板支持テーブルと、該基板支持テーブルを前記スクリーンに対して垂直方向に駆動する第2の駆動部とを備えたスクリーン印刷装置において、前記スクリーンに基板クランプ部と基板を密着させ、前記基板クランプ部と基板を第2の駆動部により垂直方向に振動させ、前記スクリーンを共振させながら、第1の駆動部により基板を離版させることを特徴とする。
【0012】
また、請求項4の基板をスクリーンから離版させる方法は、基板支持部を多段階で下降させることを特徴とするものである。
【0013】
次に、請求項6の印刷方法は、所定のパターンの開口部を有するスクリーンと、該スクリーンの下方に搬送されてくる基板を所定クランプ位置でクランプする基板クランプ部と、前記クランプ位置に配され、基板を支持する基板支持部と、該基板支持部をスクリーンに対して垂直方向に駆動する第1の駆動部と、前記基板クランプ部と基板支持部が載置された基板支持テーブルと、該基板支持テーブルを前記スクリーンに対して垂直方向に駆動する第2の駆動部とを備えたスクリーン印刷装置において、前記スクリーンに基板クランプ部と基板を密着させ、前記基板クランプ部と基板を第2の駆動部により垂直方向に振動させ、前記スクリーンを共振させながら、第2の駆動部により基板を離版させることを特徴とする。
【0014】
また、請求項7の基板をスクリーンから離版させる方法は、前記第2の駆動部による振動は、スクリーン印刷の終了直前から開始されることを特徴とするものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の具体的な実施形態を図面を参照しながら説明する。図1は本発明の一実施形態であるスクリーン印刷機の要部正面図、図2は基板クランプ機構の可動部の説明図、図3は図2のA−A線断面図、図4は本発明の印刷方法を工程別に図解した説明図、図5は本発明の離版時の開口部のクリーム半田の状態を示す説明図である。
【0016】
本発明のスクリーン印刷機100を図1に基づいて説明すると、X軸ベース1と、このX軸ベース1の上方に配されたZ軸ベース2と、このZ軸ベース2上に設けられた軸受け3と、Z軸ベース2の上方に配されたθ軸ベース4と、Z軸ベース2とX軸ベース1を連結する3本の回転軸5(2本のみ図示)と、各回転軸5の下端に取り付けられたプーリ6と、これらのプーリ6を回転させるモータ7と、θ軸ベース4上に設けられた基板支持機構8と、Z軸ベース2上に設けられた複数個のθ軸ベース支持機構9とを備えている。
【0017】
X軸ベース1は、一対のガイド部材10を介してハウジングHに支持されており、水平方向に延びるX軸の方向(紙面に直交する方向)に移動可能となっていて、図示しない駆動機構により同方向に往復移動する。
【0018】
θ軸ベース4は、Z軸ベース2上に設けられた軸受け3を介して水平面内で回転可能に軸支されている。また、Z軸ベース2上には、3個のボールナット11(2個のみ図示)が設けられており、これらはそれぞれ回転軸5の外周部に設けられたボールネジに螺合している。
【0019】
各回転軸5は、X軸ベース1に対して、軸線まわりに回転可能且つ軸方向に移動しないように取り付けられており、X軸ベース1及びその下方に配されたプレート12を貫通している。なお、各回転軸5は、プレート12に対しても、軸線まわりに回転可能且つ軸方向に移動しないようになっている。
【0020】
モータ7は、プレート12の上面に取り付けられ、図示しないベルトを介して各プーリ6に連結されており、モータ7を駆動すると、Z軸ベース2がX軸ベース1に対して上下動する。また、モータ7は、制御装置(図示せず)から制御信号を受け、1KHz程度の間隔でシャフト7aが、往復微動回転(以下、ハンチングという。)することで、Z軸ベース2をZ軸方向に往復微振動させることができる。
【0021】
基板支持機構8は、θ軸ベース4の上方に配されたバックアップベース13と、このバックアップベース13とθ軸ベース4を連結する複数本の回転軸14と、バックアップベース13上の基板クランプ位置に載置装着される吸着治具15と、その両側に配置された基板クランプ機構16とから成っている。
【0022】
バックアップベース13上には、複数個のボールナット17が設けられており、これらはそれぞれ回転軸14の外周部に設けられたボールネジに螺合している。
【0023】
各回転軸14は、θ軸ベース4に対して、軸線まわりに回転可能且つ軸方向に移動しないように取り付けられていて、θ軸ベース4を貫通しており、下端にプーリ18が固着されている。これらのプーリ18は、θ軸ベース4の下面に取り付けられたモータ19に図示しないベルトを介して連結されており、このモータ19を駆動すると、バックアップベース13がθ軸ベース4に対して上下動する。
【0024】
吸着治具15は、直方体状の治具本体20と、その下面に平行に取り付けられた第1及び第2の脚体21、22とから成っている。治具本体20は、その内部に形成された吸引室20aと、この吸引室20aから上方に延び、治具本体20の上面に開口した複数個の吸着孔20bとを有している。また、第1の脚体21は、吸引室20aに連通した貫通孔21aを有している。
【0025】
バックアップベース13には、貫通孔21aと連通接続される吸気孔13aが設けられており、バックアップベース13の下面には、吸気孔13aと連通した接続パイプ23が取り付けられている。この接続パイプ23には、真空吸引装置(不図示)が接続されている。
【0026】
図2に示すように基板クランプ機構16は、回路基板Pの搬送方向の一方の側に設定されたクランプ基準位置に固定された固定部24と、回路基板Pの搬送方向の他方の側において固定部24と対向するように配置された可動部25とから成っている。
【0027】
可動部25は、回路基板Pの搬送経路に直行する方向に延びるようにZ軸ベース2上に敷設された一対のレール27と、各レール27の上方においてレール27と平行に配置され、外周部にネジが設けられた回転軸28と、回転軸28の両端を回転自在に支持する前後2対の軸受け29と、各レール27上に摺動自在に支持されるとともに回転軸28に螺着され、可動部25を支持する移動台30と、回転軸28を両方に回転させるモータ31とを備えており、このモータ31を駆動すると、移動台30が固定部24に接近する方向に移動して固定部24との間に回路基板Pを挟み込んでクランプする。
【0028】
また、図2及び3に示すように、固定部24及び可動部25は、脚体24a、25aと、基板を所定のクランプ位置まで搬送するコンベア部24b、25bと、基板を所定の位置にクランプするチャック部24c、25cとから成っている。
【0029】
Z軸ベース2上に設けられた各θ軸ベース支持機構9は、θ軸ベース4の縁部の下面に対向するように配置され、θ軸ベース4の下面を摺動自在に受け止め支持している。
【0030】
なお、このスクリーン印刷装置100は、上述した以外に、印刷スクリーンSを支持するスクリーン支持枠26、このスクリーン支持枠26を水平方向に延びるY軸方向に移動させる駆動機構(不図示)、回路基板Pと印刷スクリーンSに付された位置合わせ用マークを撮影するカメラ(不図示)、マイクロコンピュータ(不図示)から成る制御装置(不図示)等を備えている。
【0031】
次に、このスクリーン印刷機100の動作を図4において説明する。印刷スタートボタン(不図示)を押すと、コンベア24b、25bが駆動され、機外から基板クランプ位置に回路基板Pが搬送されてくると、回路基板Pが基板ストッパ(不図示)に当接して停止する。そして、基板クランプ機構16の可動部25が固定部24に接近する方向に移動し、チャック部25cが回路基板Pを固定部24のチャック部24cに押し込んで回路基板Pをクランプする。(図4(a))次ぎに、モータ19が駆動され、吸着治具15が上昇し、回路基板Pの裏面(図1にて、基板の下面)が吸着治具15の吸着孔15aを介して吸着治具15の上面に吸着されて回路基板Pが吸着治具15に固定される。そして、回路基板Pが吸着治具15に固定されると、更にモータ19が駆動され、チャック部24cとチャック部25cの上面と回路基板Pの上面が同面となるようにバックアップベース13が上昇する。(図4(b))
次いで、カメラ(不図示)が印刷スクリーンS及び回路基板Pに付された位置合わせ用マークを撮影し、制御装置(不図示)が、これらのマークの位置情報に基づいて、回路基板Pと印刷スクリーンSの位置ずれを算出し、X軸ベース1、印刷スクリーンS、θ軸ベース4をそれぞれX軸方向、Y軸方向、θ方向に駆動して回路基板Pと印刷スクリーンSの位置ずれを補正する。
【0032】
そして、モータ7が駆動されてZ軸ベース2がX軸ベース1に対して上昇し、チャック部24c、25cの上面及び回路基板Pの上面を印刷スクリーンSの下面に密着させる。(図4(c))そして、印刷スクリーンS上にクリーム半田が供給され、スキージ(不図示)が印刷スクリーンSの上面を摺動して回路基板P上にパターンを印刷する。(図4(d))
次ぎに、印刷終了後の離版時(印刷スクリーンSから回路基板Pが引き剥がされる時)、モータ7が制御装置(不図示)からの指示に基づき、モータ軸7aが1KHz程度の周波数で小刻みに正逆回転(以下、ハンチングという。)し、X軸ベース1、Z軸ベース2、θ軸ベース4がZ軸方向に小刻みに往復移動(以下、振動という。)し、θ軸ベース4上に載置された基板クランプ機構16及びバックアップベース13がZ軸方向に振動し、チャック部24c、25c及び回路基板PがZ軸方向に振動する。このチャック部24c、25c及び回路基板Pの微振動が、印刷スクリーンSに共振し、印刷スクリーンSが振動する。そして、モータ7のハンチングと同時に、モータ19が駆動してバックアップベース13を所定位置まで降下させる。(図4(e))
すなわち、印刷スクリーンSに密着したチャック部24c、25c及び回路基板Pの振動により、印刷スクリーンSが共振して振動することにより、図5に示すように、印刷スクリーンSのパターンの開口部Hに充填されたクリーム半田Qが残存することなしに回路基板Pへ転移しやすくなる。そして、この印刷スクリーンS及び回路基板Pが振動すると同時にバックアップベース13が、所定位置まで下降し、回路基板Pが印刷スクリーンSから離れる。そして、Z軸ベース2が所定位置まで下降し、基板クランプ機構の可動部25が固定部24から離間する方向に移動して回路基板Pのクランプが解除される。次いで、コンベア24b、25bが駆動されて回路基板Pが基板クランプ位置からコンベア24b、25bから排出コンベア(不図示)に移送され、機外へ搬出される。(図4(f))
上記スクリーン印刷工程を、図4により順を追って詳細に説明する。
【0033】
(a)回路基板Pが、機外より搬送コンベア(不図示)からコンベア24b、25bに移送され、基板クランプ位置で停止する。
【0034】
(b)吸着治具20が上昇し、回路基板Pを吸着し、回路基板Pを吸着治具20に固定する。次ぎに、吸着治具20が更に上昇し、回路基板Pをコンベア24b、25b上からチャック部24c、25cの上面に、回路基板Pの上面が同一面に揃う位置まで、吸着治具20を上昇させる。
【0035】
次ぎに、印刷スクリーンS及び回路基板Pの位置合わせ用マーク(不図示)をカメラ(不図示)が認識し、認識結果に基づいて印刷スクリーンSと回路基板Pの位置ずれを算出し、印刷スクリーンSをY軸方向に、回路基板PをX軸方向に移動して印刷スクリーンSと回路基板Pの位置ずれを補正する。
【0036】
(c)次ぎに、チャック部24c、25cと回路基板Pを上昇させ、印刷スクリーンSの下面に密着させる。
【0037】
(d)次ぎに、スキージ32を印刷スクリーンSに圧接するまで降下させ、印刷スクリーンS上にクリーム半田を供給し、スキージが印刷スクリーンS上を、クリーム半田を掻き寄せながら摺動し、印刷スクリーンSのパターンの開口部Hへクリーム半田Qを充填する。
(e)次ぎに、印刷終了直前、または離版開始時点からチャック部24c、25c及び回路基板Pを振動させる。そして、チャック部24c、25c及び回路基板Pを振動させながら降下させ、回路基板Pを印刷スクリーンSから離版し、回路基板Pをコンベア24b、25c上に載置する。そして、離版が完了すると、チャック部24c、25c及び回路基板Pの振動を停止する。
(f)次ぎに、チャック部24c、25c及び回路基板Pを搬送位置(搬送コンベア(不図示)へ移送できる位置)まで降下させる。そして、回路基板Pが機外へ排出される。
以上のような印刷工程が基板が供給される度に繰り返される。
【0038】
また、上記(e)において、印刷スクリーンSに密着したチャック部24c、25cと回路基板Pを微振動させながら、チャック部24c、25cも同時に印刷スクリーンSから離版(引き剥がす。)こともできる。この場合は、制御装置(不図示)からの指示に基づき、モータ7のシャフト7aをハンチングさせながら徐々に進相させてZ軸を段階的に下降させる方法がある。
【0039】
また、上記(e)において微振動を開始する時期は、▲1▼印刷が終了する直前から開始させるか、▲2▼印刷が終了して離版が開始された時点から開始するかであるが、離版は、印刷が終了して非常に短時間で完了するから、▲2▼では不充分といえるかも知れない。転移を充分に行おうとすれば▲1▼の方法がより好ましいと言える。しかし、印刷スクリーンSの振動を印刷中に行うことは、基板に密着している印刷スクリーンSが振れることにより版ブレの原因となり、鮮明な印刷結果が得られないこともある。
【0040】
以上の方法は、何れも印刷スクリーンSのパターンの開口部Hに充填されたクリーム半田Qの転移性が充分改良されることが実験にて立証されている。
【0041】
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で上述した実施形態に種々の変形を施すことができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のスクリーン印刷装置によれば、印刷スクリーンSに密着させたチャック部24c、25c及び回路基板Pを、印刷終了直前または離版時に振動させ、印刷スクリーンSを共振させることにより、印刷スクリーンのパターンの開口部Hに充填されたクリーム半田Qを開口部Hに残存させることなく全てのクリーム半田Qを回路基板Pに転移させることができ、回路基板Pの印刷面にクリーム半田Qのにじみや欠けや欠損部などが発生することがなく、後工程にて電子部品を回路基板にボンディングする場合に、確実に半田付けを行うことができ、品質の良い実装基板が得られる。
【0043】
また、ファインピッチの回路基板Pにおいても転移性に優れ、将来、更なる回路基板Pのファインピッチ化に対応したスクリーン印刷装置及びその方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるスクリーン印刷装置の要部正面図。
【図2】基板クランプ機構の可動部の構造の説明図。
【図3】図2のA−A線断面図。
【図4】本発明の印刷方法を工程別に図解した説明図。
【図5】本発明の離版時の開口部のクリーム半田の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
S スクリーン
P 基板
16 基板クランプ部
8 基板支持部
14、17、18,19 第1の駆動部
4 θ軸ベース(基板支持テーブル)
5、11、6、7a、7 第2の駆動部
7 モータ
7a シャフト(モータ軸)
Claims (7)
- 所定のパターンの開口部を有するスクリーンと、該スクリーンの下方に搬送されてくる基板を所定クランプ位置でクランプする基板クランプ部と、前記クランプ位置に配され、基板を支持する基板支持部と、該基板支持部をスクリーンに対して垂直方向に相対移動させる第1の駆動部と、前記基板クランプ部と基板支持部が載置された基板支持テーブルと、該基板支持テーブルを前記スクリーンに対して垂直方向に相対移動させる第2の駆動部とを備えたスクリーン印刷装置において、
前記基板クランプ部に対して基板を相対移動させ、基板クランプ部頂部と基板上面を同一高さに合わせる第1の駆動部と、前記スクリーンに前記基板クランプ部頂部と基板上面を密着させ、前記基板クランプ部と基板を垂直方向に振動させ、この振動により前記スクリーンを共振させる第2の駆動部とを備えたことを特徴とするスクリーン印刷装置。 - 前記第2の駆動部は、モータと、該モータ軸の回転運動を垂直方向に延びる直線運動に変換する装置とから成り、前記モータ軸を所定周波数で正逆回転転させて前記基板支持テーブルを振動させることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷装置。
- 前記第2の駆動部は、モータと、該モータ軸の回転運動を垂直方向に延びる直線運動に変換する装置から成り、前記モータ軸を所定周波数で正逆回転させながら回転移動させて前記支持テーブルを振動させながら移動させることを特徴とする請求項1記載のスクリーン印刷装置。
- 所定のパターンの開口部を有するスクリーンと、該スクリーンの下方に搬送されてくる基板を所定クランプ位置でクランプする基板クランプ部と、前記クランプ位置に配され、基板を支持する基板支持部と、該基板支持部をスクリーンに対して垂直方向に駆動する第1の駆動部と、前記基板クランプ部と基板支持部が載置された基板支持テーブルと、該基板支持テーブルを前記スクリーンに対して垂直方向に駆動する第2の駆動部とを備えたスクリーン印刷装置において、
前記スクリーンに基板クランプ部と基板を密着させ、前記基板クランプ部と基板を第2の駆動部により垂直方向に振動させ、前記スクリーンを共振させながら、第1の駆動部により基板を離版させることを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 前記基板を離版させる場合に、基板支持部を多段階で下降させることを特徴とする請求項4記載のスクリーン印刷方法。
- 所定のパターンの開口部を有するスクリーンと、該スクリーンの下方に搬送されてくる基板を所定クランプ位置でクランプする基板クランプ部と、前記クランプ位置に配され、基板を支持する基板支持部と、該基板支持部をスクリーンに対して垂直方向に駆動する第1の駆動部と、前記基板クランプ部と基板支持部が載置された基板支持テーブルと、該基板支持テーブルを前記スクリーンに対して垂直方向に駆動する第2の駆動部とを備えたスクリーン印刷装置において、
前記スクリーンに基板クランプ部と基板を密着させ、前記基板クランプ部と基板を第2の駆動部により垂直方向に振動させ、前記スクリーンを共振させながら、第2の駆動部により基板を離版させることを特徴とするスクリーン印刷方法。 - 前記第2の駆動部による振動は、スクリーン印刷の終了直前から開始されることを特徴とする請求項4及び6記載のスクリーン印刷方法。
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