JP2003273591A - 基板固定方法及び基板固定装置、並びにこれを用いた部品実装装置 - Google Patents

基板固定方法及び基板固定装置、並びにこれを用いた部品実装装置

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JP2003273591A JP2002067035A JP2002067035A JP2003273591A JP 2003273591 A JP2003273591 A JP 2003273591A JP 2002067035 A JP2002067035 A JP 2002067035A JP 2002067035 A JP2002067035 A JP 2002067035A JP 2003273591 A JP2003273591 A JP 2003273591A
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修 奥田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送されてくる基板の停止時に、基板に回転
ずれを起こさせない基板固定方法及び基板固定装置、並
びにこれを用いた部品実装装置を提供し、部品実装動作
の効率化を図る。 【解決手段】 固定側レール39a及び移動側レール3
9bからなるレール幅の変更可能な一対の搬送レール3
9上に基板41を載置しつつ搬送し、所定の基板停止位
置に搬送されてきた基板41を固定側レール39a近傍
に設けた第1の基板ストッパ63によって停止させ、こ
の基板停止位置で基板41を挟持して固定する基板固定
方法であって、移動側レール39bの基板停止位置近傍
に第2の基板ストッパ69を設け、第1の基板ストッパ
63及び第2の基板ストッパ69が協働して、搬送され
てくる基板41を停止させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搬送レール上を搬
送され基板を所定の部品実装位置で固定する基板固定方
法及び基板固定装置、並びにこれを用いた部品実装装置
に関し、さらに詳しくは、基板搬送停止時に慣性によっ
て生じる基板の回転ずれ(傾き)をなくす改良技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、電子回路基板は、モバイル関連の
小型基板から電話交換機用の500mmを越える大型基
板まで幅広く存在する。殆ど全ての電子回路基板には、
電子部品を正確に実装するために装着位置の基準を示す
フィデューシャルマークが備えられており、実装機はこ
のフィデューシャルマークを最初に読み取ってから実装
を開始する。ところで、このような電子部品を電子回路
基板へ実装する生産は、従来、専業のセットメーカが同
サイズの基板のみを生産していたが、今日では基板実装
作業のみを専業とする業種(EMS)の躍進によって、
一台の設備で全ての異種サイズの基板を生産することが
広く行われるようになった。
【0003】以下、従来の電子部品実装装置の一例につ
いて説明する。図16に示すように、電子回路基板1
は、搬送レール3から搬送レール5に移動し、搬送レー
ル5に備えた基板ストッパ7に当接して停止しする。次
に、XYロボット(図示せず)により自由に移動可能と
なった装着ヘッドに搭載した基板カメラ(図示せず)
で、電子回路基板1のフィデューシャルマーク9を読み
取り、電子回路基板1がXYロボットに対してどのよう
に傾き、どの位置に保持されているかを計算する。図1
7(a)に示すように、基板カメラの視野11に対して
フィデューシャルマーク9は視野11の中に収まってい
る。
【0004】その後、XYロボットは部品供給部に移動
し、電子部品を吸着ピックアップした後、部品認識カメ
ラで吸着姿勢を確認し、どのように吸着されているかを
計算し、再び電子回路基板1上に移動し、電子部品を実
装する。実装完了後、基板ストッパ7は下降し、電子回
路基板1は搬送レール13に送り出されて、次工程に移
動する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】近年、電子部品実装に
求められる装着精度が上がるに従って、基板カメラの分
解能も上昇し10μm/画素に達し、その結果視野は相
対的に狭くなってきている。一般的に、上記した基板ス
トッパは搬送レールの近傍に設置される。これは、約5
0ミリ程度の小型基板にも対応できるようにレール幅が
変更になっても、基板ストッパと搬送レールとが干渉し
ないようにするためである。ここで、基板ストッパを、
一方の搬送レールの近傍に設置しているため、図16に
示すように、基板がストッパに当接した際に、慣性によ
って基板がどうしても垂直軸まわりに回転し、傾いてし
まう。その結果、図17(b)に示すように、基板カメ
ラの視野11からフィデューシャルマーク9が外れ、装
置が異常を検出して停止してしまう不具合があった。こ
れを解決するために、例えば図18に示すように、基板
ストッパ7を搬送レール5a、5b間の中央部に設けた
構成とすると、基板サイズの変更に伴って基板ストッパ
の位置を、搬送レール5a、5b間の中央部に変更せざ
るを得なくなり、作業工数の増加する不利があった。ま
た、基板ストッパは基板の搬送に伴って、昇降する機構
を備えなければならないため、基板面と平行な方向に移
動可能な構成とした場合には装置が複雑となる問題があ
った。このことは、移動側レールとなる例えば搬送レー
ル5aに、この種の基板ストッパを設けた場合において
も同様のことが言えた。本発明は上記状況に鑑みてなさ
れたもので、搬送されてくる基板の停止時に、基板に回
転ずれを起こさせない基板固定方法及び基板固定装置、
並びにこれを用いた部品実装装置を提供し、以て、部品
実装動作の効率化を図ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明に係る請求項1記載の基板固定方法は、固定側
レール及び移動側レールからなるレール幅の変更可能な
一対の搬送レール上に基板を載置しつつ搬送し、所定の
基板停止位置に搬送されてきた基板を固定側レール近傍
に設けた第1の基板ストッパによって停止させ、この基
板停止位置で基板を挟持して固定する基板固定方法であ
って、前記移動側レールの前記基板停止位置近傍に第2
の基板ストッパを設け、前記第1の基板ストッパ及び第
2の基板ストッパが協働して、搬送されてくる基板を停
止させることを特徴とする。
【0007】この基板固定方法では、所定の基板停止位
置に搬送されてきた基板が、固定側レール近傍に設けた
第1の基板ストッパと、移動側レール近傍に設けた第2
の基板ストッパとによって停止される。即ち、第1の基
板ストッパ及び第2の基板ストッパが協働して、搬送さ
れてくる基板を停止させることになる。したがって、搬
送レール両側のストッパにより基板が停止され、従来、
基板停止時に、片側のストッパのみに当接させていたた
めに生じていた慣性による基板の回転ずれが生じなくな
る。また、移動側レールに第2の基板ストッパが設けら
れているので、基板サイズが変更されても移動側レール
と共に第2の基板ストッパが移動して、第2の基板スト
ッパのみを移動する必要がない。
【0008】請求項2記載の基板固定方法は、固定側レ
ール及び移動側レールからなるレール幅の変更可能な一
対の搬送レール上に基板を載置しつつ搬送し、所定の基
板停止位置に搬送されてきた基板を固定側レール近傍に
設けた第1の基板ストッパによって停止させ、この基板
停止位置で基板を挟持して固定する基板固定方法であっ
て、前記移動側レールの前記基板停止位置近傍に、基板
搬送方向逆向きに基板を押し戻す押し戻し機構を有する
第2の基板ストッパを設け、前記搬送レール上で搬送さ
れてくる基板を前記第1の基板ストッパにより停止させ
た後、前記第2の基板ストッパにより押し戻して基板の
搬送方向に対する傾きを補正し、該補正の完了後に前記
基板を挟持して固定することを特徴とする。
【0009】この基板固定方法では、所定の基板停止位
置に搬送されてきた基板が、固定側レール近傍に設けた
第1の基板ストッパと、移動側レール近傍に設けた第2
の基板ストッパとによって停止される。その際、第2の
基板ストッパには基板搬送方向逆向きに基板を押し戻す
押し戻し機構が設けられているので、搬送レール上で搬
送されてくる基板が第1の基板ストッパにより停止され
た後、慣性によって回転ずれが生じても、第2の基板ス
トッパにより押し戻されて、基板の搬送方向に対する回
転ずれ(傾き)が補正される。
【0010】請求項3記載の部品実装方法は、搬送レー
ル上を搬送され所定の部品実装位置で固定される基板に
対し、該基板上の所定位置に部品を実装する部品実装方
法であって、請求項1又は請求項2記載の基板固定方法
に基づいて前記基板を搬送レールに固定することを特徴
とする。
【0011】この部品実装方法では、請求項1又は請求
項2記載の基板固定方法に基づいて基板が搬送レールに
固定され、回転ずれの生じない基板、若しくは回転ずれ
の補正された基板上の所定位置に部品が実装される。し
たがって、基板カメラの撮像範囲にフィデューシャルマ
ークの収まらない事態が生じなくなり、高効率な部品実
装が可能となる。
【0012】請求項4記載の基板固定装置は、固定側レ
ール及び移動側レールからなるレール幅の変更可能な一
対の搬送レールと、前記固定側レールの基板停止位置近
傍に設けた第1の基板ストッパと、前記各搬送レールの
基板搬送面より下方に昇降自在に配置され、基板を下方
向から支持するサポート台と、前記各搬送レールの上方
で所定間隔を隔てて対峙され、前記サポート台の上昇時
に前記基板が押し当てられて挟持される上面ストッパ
と、前記移動側レールの前記基板停止位置近傍に前記第
1の基板ストッパと協働して基板を停止させる第2の基
板ストッパとを備え、前記基板停止位置に搬送された基
板を、第1の基板ストッパ及び第2の基板ストッパが協
働して停止させ、該基板停止位置の基板下方から前記サ
ポート台を上昇させて前記基板を押し上げると共に、前
記基板の端部を前記上面ストッパにより挟持させて、該
基板を固定することを特徴とする。
【0013】この基板固定装置では、一対の搬送レール
によって基板停止位置に搬送された基板が、第1の基板
ストッパ及び第2の基板ストッパに当接して停止され
る。次いで、この基板停止位置の基板下方からサポート
台が上昇され、基板がこのサポート台によって押し上げ
られる。押し上げられた基板は、端部が上面ストッパに
当接して停止し、この上面ストッパとサポート台とによ
り挟持されて固定される。したがって、基板は、従来、
基板停止時に、片側のストッパのみに当接させていたた
めに生じていた慣性による回転ずれが生じることなく、
固定される。
【0014】請求項5記載の基板固定装置は、固定側レ
ール及び移動側レールからなるレール幅が変更可能な一
対の搬送レールと、前記固定側レールの基板停止位置近
傍に設けた第1の基板ストッパと、前記各搬送レールの
基板搬送面より下方に昇降自在に配置され、基板を下方
向から支持するサポート台と、前記各搬送レールの上方
で所定間隔を隔てて対峙され、前記サポート台の上昇時
に前記基板が押し当てられる上面ストッパと、前記移動
側レールの前記基板停止位置近傍に設けられ、前記基板
を基板搬送方向逆向きに押し戻す押し戻し機構を有する
第2の基板ストッパとを備え、前記基板停止位置に搬送
された基板を、前記第1の基板ストッパにより停止させ
た後、前記第2の基板ストッパにより基板を押し戻し
て、基板の搬送方向に対する傾きを補正し、該補正の完
了後に前記基板を挟持して固定することを特徴とする。
【0015】この基板固定装置では、一対の搬送レール
によって基板停止位置に搬送された基板が、第1の基板
ストッパに当接して停止される。その際、慣性によって
基板に回転ずれが生じていると、基板が第2の基板スト
ッパの押し戻し機構によって基板搬送方向逆向きに押し
戻され、基板の搬送方向に対する回転ずれ(傾き)が補
正される。回転ずれが補正された基板は、サポート台の
上昇によって押し上げられる。押し上げられた基板は、
端部が上面ストッパに当接して停止し、この上面ストッ
パとサポート台とにより挟持されて、固定される。した
がって、基板は、従来、基板停止時に、片側のストッパ
のみに当接させていたために生じていた慣性による回転
ずれが生じることなく固定される。
【0016】請求項6記載の基板固定装置は、前記押し
戻し機構が、開口孔を有し、前記サポート台の昇降動作
に従動する移動プレートと、前記移動プレートの上部に
揺動自在に軸支され、一端部に前記基板の端面に当接さ
せるための基板当接面、他端部に前記移動プレートの開
口孔に挿入するカム軸、及び前記移動プレートとの間で
前記基板当接面を押し戻し方向とは逆向きに付勢する弾
性付勢部を有するレバー部材と、前記搬送レールに固定
され前記移動プレートを昇降自在に支持すると共に、前
記移動プレートのカム軸に上方から当接する当接面及び
前記サポート台に当接して従動する固定具側係止部を有
するストッパ固定具とを備え、前記サポート台の上昇動
作に従動して前記移動プレートが上昇し、前記ストッパ
固定具の当接面に前記レバー部材のカム軸が当接してか
ら、前記サポート台がストッパ固定具の固定具側係止部
に当接するまでの間、前記レバー部材が揺動して前記基
板を基板搬送方向逆向きに押し戻すことを特徴とする。
【0017】この基板固定装置では、移動プレートがサ
ポート台の上昇に従動して上昇すると、移動プレートに
揺動自在に設けられたレバー部材のカム軸がストッパ固
定具の当接面に当接する。さらに、サポート台が上昇す
ると、移動プレートも上昇し、レバー部材もまた移動プ
レートと一体となって上昇する。移動プレートが上昇
し、サポート台がストッパ固定具の固定具側係止部に当
接するまでの間、レバー部材は、カム軸がストッパ固定
具の当接面から反力を受けて、サポート台の上昇動作に
従動して揺動する。この揺動により、基板が基板搬送方
向逆向きに押し戻され、第1の基板ストッパに当接する
ことで生じていた慣性による回転ずれが補正される。即
ち、押し戻し機構は、サポート台の上昇に従動して機械
的に動作する。そして、駆動源がサポート台のみなの
で、制御が簡単となり、単にサポート台を上昇させるこ
とで、基板の回転ずれが自動的に補正される。
【0018】請求項7記載の部品実装装置は、搬送レー
ル上を搬送され所定の部品実装位置で固定される基板に
対し、該基板上の所定位置に部品を実装する部品実装装
置であって、複数の部品を供給する部品供給部と請求項
4〜請求項6のいずれか1項記載の基板固定装置と、前
記基板平面上を移動自在に支持され、前記部品供給部か
ら取り出した部品を前記基板固定装置により固定された
基板へ実装する装着ヘッドとを備えたことを特徴とす
る。
【0019】この部品実装装置では、請求項4〜請求項
6のいずれか1項記載の基板固定装置が備えられ、搬送
レール上を搬送されてきた基板が、この基板固定装置に
よって、回転ずれのない状態で所定の部品実装位置に固
定される。したがって、基板カメラの撮像範囲にフィデ
ューシャルマークの収まらない事態が生じなくなり、装
着ヘッドによって部品供給部から取り出された部品が、
高効率に基板に実装可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基板固定方法
及び基板固定装置、並びにこれを用いた部品実装装置の
好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図
1は本発明に係る部品実装装置の第1の実施の形態の概
略構成を表す外観斜視図、図2は図1に示した部品実装
装置のサポート台近傍部の概略構成を表す外観斜視図、
図3は図2に示したサポート台の下降時の状態を
(a)、上昇時の状態を(b)で表したサポート台近傍
部の断面図、図4は図2に示したサポート台部における
基板搬入状態を(a)、基板停止状態を(b)に表した
平面図である。
【0021】図1に示すように、部品実装装置21の基
台上にはローダ部33、基板保持部35、アンローダ部
37に渡って、固定側レール39a、移動側レール39
bからなる搬送レール39が設けられている。この搬送
レール39に備えられた搬送ベルトの同期駆動によっ
て、回路基板41は一端側のローダ部33から基板保持
部35、他端側のアンローダ部37に搬送される。
【0022】基台上にはY軸ロボット43、43が設け
られ、これら2つのY軸ロボッ43、43の間にはX軸
ロボット45が懸架されて、Y軸ロボット43、43の
駆動によりX軸ロボット45がY軸方向に進退可能とな
っている。また、X軸ロボット45には装着ヘッド47
が取り付けられて、装着ヘッド47がX軸方向に進退可
能となっており、これにより、装着ヘッド47をX−Y
平面内で移動可能にしている。
【0023】X軸ロボット45、Y軸ロボット43、4
3からなるXYロボット49上に載置され、X−Y平面
上を自在移動する装着ヘッド47は、例えば抵抗チップ
やチップコンデンサ等の電子部品が供給される部品供給
部59から、所望の電子部品を、装着ヘッド47に取り
付けたノズル52を介して吸着し、回路基板41の部品
装着位置に装着できるように構成されている。このよう
な電子部品の実装動作は、予め設定された実装プログラ
ムに基づいて制御される。
【0024】装着ヘッド47には基板カメラ53を搭載
してあり、基板カメラ53は回路基板41のフィデュー
シャルマークを読み取る。この読み取り情報によって、
回路基板41がXYロボット49に対してどのように傾
き、どの位置に保持されているかを計算する。
【0025】また、固定側レール39aの側方には、装
着ヘッド47に吸着された電子部品の二次元的な位置ず
れ(吸着姿勢)を検出して、この位置ずれをキャンセル
するように装着ヘッド47側で補正させたり、電子部品
の良否(例えばリードの曲がり等の不良)を判定するた
めの部品認識センサ57が設けられている。部品認識セ
ンサ57は、ヘッド移動経路の下部に配置され、装着ヘ
ッド47を停止することなく、部品供給部59から実装
位置までの高速移動中に、装着ヘッド47にて吸着保持
された複数個の電子部品を一度に撮像する。
【0026】装着ヘッド47は、複数個の吸着ヘッドを
横並びに連結した多連式ヘッドとして構成されている。
また、装着ヘッド47は、装着ノズル52を交換可能に
保持している。装着ヘッド47のノズル交換は、移動側
レール39bの側方に設けられたノズルチェンジ部60
にて行われる。装着ヘッド47はアクチュエータである
例えばエアシリンダによって吸着ヘッドを上下動させ、
ノズルチェンジ部60において、装着ノズル52の交換
を行う。
【0027】ローダ部33から搬入された回路基板41
が所定の基板停止位置に搬送されると、装着ヘッド47
はXYロボット49によりXY平面内で移動して、部品
供給部59から所望の電子部品を吸着し、部品認識セン
サ57上に移動して電子部品の吸着状態を確認して良否
判定及び補正動作を行う。その後、回路基板41の所定
位置に電子部品を装着する。
【0028】このようにして、部品実装装置21は、電
子部品の吸着、回路基板41への装着動作の繰り返しに
より、回路基板41に対する電子部品の装着を完了させ
る。部品実装装置21は、装着が完了した回路基板41
を装着位置からアンローダ部37へ搬出する一方、新た
な回路基板41をローダ部33に搬入し、上記動作を繰
り返す。
【0029】ここで、ローダ部33から搬入された回路
基板41は、基板保持部35の所定の基板停止位置で停
止され、さらに図2に示す基板固定装置61によって固
定された後、電子部品の実装が施される。基板固定装置
61は、固定側レール39a及び移動側レール39bか
らなるレール幅の変更可能な一対の搬送レール39と、
固定側レール39aの基板停止位置近傍に設けた第1の
基板ストッパ63と、搬送レール39の基板搬送面より
下方に昇降自在に配置され、回路基板41を下方向から
支持するサポート台65と、搬送レール39の上方で所
定間隔を隔てて対峙され、サポート台65の上昇時に回
路基板41が押し当てられて挟持される図3に示す上面
ストッパ67と、移動側レール39bの基板停止位置近
傍に第1の基板ストッパ63と協働して回路基板41を
停止させる第2の基板ストッパ69とを備えてなる。な
お、図2中、68は移動側レール39bを固定側レール
39aに対して接近離反方向へ移動させるためのネジ機
構、70はこのネジ機構を駆動する電動モータである。
【0030】図3に示す固定プレート71には一対のレ
ール保持板73を固設している。このレール保持板73
のそれぞれには、スライドレール75が、上下方向に昇
降自在に取り付けられている。スライドレール75は、
外側に向かって突出する突出部77を下端に有する。レ
ール保持板73は、内側に向かって突出する凸部79を
有する。スライドレール75の突出部77は、上面スト
ッパ67と凸部79の間で上下方向の移動が可能となっ
ている。スライドレール75のスライド量は搬送される
回路基板41が通過できる量が必要なので約5mm程度
となっている。スライドレール75の下方向には回路基
板41を下方向から支えるピン81を備えたサポート台
65が設けられ、サポート台65がシリンダ85によっ
て上昇することで、図3(b)に示すように、ピン81
が回路基板41を下方向から支えるようになっている。
【0031】つまり、回路基板41は、上下方向には移
動せず、昇降自在となったサポート台65が上下方向に
移動して、接近離反するようになっている。固定側レー
ル39aには昇降機能を持った上記の第1の基板ストッ
パ63が設けられている。また、移動側レール39bに
も同じく昇降機能を持った上記の第2の基板ストッパ6
9が設けられている。
【0032】第1の基板ストッパ63及び第2の基板ス
トッパ69は、基板保持部35への回路基板41の未搬
入時には、上端部87が基板搬送面より下方に配置され
ている。一方、回路基板41が基板保持部35へ搬入さ
れ、回路基板41を基板停止位置にて停止させる際に
は、双方の上端部87を同時に上昇させて基板搬送面上
に突出させることで、回路基板41の搬送方向先端縁部
を当接させ、回路基板41を所定の停止位置で停止させ
るように働く。これら第1の基板ストッパ63及び2の
基板ストッパ69は、例えばエアシリンダによって昇降
駆動される。この他、油圧シリンダ、電動モータ、電磁
プランジャ等によって昇降駆動されるものであってもよ
い。
【0033】このようにして回転ずれが生じることなく
所定の基板停止位置で停止された回路基板41は、サポ
ート台65が上昇し、これに従動してスライドレール7
5が上昇することで、図3(b)に示すように、スライ
ドレール75の上端と上面ストッパ67との間で両縁が
挟持されて、基板保持部35の所定位置で正確に保持固
定されることとなる。
【0034】このように構成された基板固定装置61を
用いての基板固定方法では、移動側レール39bの基板
停止位置近傍に第2の基板ストッパ69を設け、第1の
基板ストッパ63及び第2の基板ストッパ69が協働し
て、搬送されてくる回路基板41を停止させる。即ち、
アンローダ部37から搬送されてきた回路基板41が、
図4(a)に示すように、基板保持部35の所定の基板
停止位置に搬送されると、固定側レール39aに設けた
第1の基板ストッパ63と、移側レール近傍に設けた第
2の基板ストッパ69との上端部が基板搬送面上に突出
し、図4(b)に示すように、回路基板41の前縁の左
右両端がこの上端部87に当接して移動が停止される。
したがって、搬送レール39両側のストッパ63、69
により回路基板41が停止され、従来、基板停止時に、
片側のストッパのみに当接させていたために生じていた
慣性による回路基板41の回転ずれが生じなくなる。ま
た、移動側レール39bに第2の基板ストッパ69が設
けられているので、基板サイズが変更されても、移動側
レール39bと共に第2の基板ストッパ69が移動し
て、第2の基板ストッパ69のみを移動する必要がなく
なる。
【0035】また、基板固定装置61を備えた部品実装
装置21によれば、搬送レール39上を搬送されてきた
回路基板41が、この基板固定装置61によって、回転
ずれのない状態で所定の部品実装位置に固定される。し
たがって、基板カメラ53の撮像範囲にフィデューシャ
ルマーク9の収まらない事態が生じなくなり、装着ヘッ
ド47によって部品供給部59から取り出された電子部
品が、高効率に回路基板41に実装可能となる。
【0036】次に、本発明に係る基板固定方法及び基板
固定装置、並びにこれを用いた部品実装装置の第2の実
施の形態を説明する。なお、図1〜図4に示した部材と
同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略
するものとする。図5は本発明に係る部品実装装置の第
2の実施の形態のサポート台近傍部の概略構成を表す外
観斜視図、図6は図5に示した第2の基板ストッパを第
1の基板ストッパ側から見た側面視を(a)、搬送基板
側から見た正面視を(b)に表した要部拡大説明図、図
7は図6に示した第2の基板ストッパの移動プレートの
上昇過程を(a)〜(b)で示した斜視図、図8は図7
を反対側の側面から見た斜視図である。
【0037】この実施の形態に係る部品実装装置の基板
固定装置91は、図5に示す固定側レール39a及び移
動側レール39bからなるレール幅が変更可能な一対の
搬送レール39と、固定側レール39aの基板停止位置
近傍に設けた第1の基板ストッパ63と、搬送レール3
9の基板搬送面より下方に昇降自在に配置され、回路基
板41を下方向から支持するサポート台65と、搬送レ
ール39の上方で所定間隔を隔てて対峙され、サポート
台65の上昇時に回路基板41が押し当てられる図3に
示す上面ストッパ67と、移動側レール39bの基板停
止位置近傍に設けられ、回路基板41を基板搬送方向逆
向きに押し戻す後述の押し戻し機構を有する第2の基板
ストッパ95とを備えてなる。ここで、第2の基板スト
ッパ95は、エアシリンダによる駆動力を必要とする上
記の第2の基板ストッパ69と異なり、何ら専用の駆動
源を必要とせず、サポート台65の上下動に伴って駆動
(従動)されるようになっている。
【0038】第2の基板ストッパ95は、図6〜図8に
示すように、押し戻し機構93が、開口孔97を有し、
サポート台65の昇降動作に従動する移動プレート99
と、移動プレート99の上部に支持軸101を介して揺
動自在に軸支され、一端部に回路基板41の前端面に当
接する基板当接面103、他端部に移動プレート99の
開口孔97に挿入するカム軸105、及び移動プレート
99との間で基板当接面103を押し戻し方向とは逆向
きに付勢する弾性付勢部107を有するレバー部材10
9と、搬送レール39に固定され移動プレート99を昇
降自在に支持すると共に、移動プレート99のカム軸1
05に上方から当接する当接面111及びサポート台6
5に当接して従動する固定具側係止部113を有するス
トッパ固定具115とを備えてなる。
【0039】上面ストッパ67には回路基板41の搬送
を行うベルト117、第2の基板ストッパ95を備えた
スライドレール75が上下方向にスライドできるように
取り付けられている。この場合のスライド量も上記の第
1の実施の形態の場合と同様に搬送される回路基板41
の通過できる量が必要なので約5mm程度となってい
る。ストッパ固定具115には上記の固定具側係止部1
13を固設してあり、固定具側係止部113は上昇する
サポート台65と当接するようになっている。即ち、サ
ポート台65が上昇すると、所定位置でサポート台65
が固定具側係止部113に当接し、サポート台65の上
昇と共にスライドレール75が上昇する。これにより、
上面ストッパ67とスライドレール75の上端との間
に、回路基板41が挟み込まれるようになっている。
【0040】第2の基板ストッパ95は、ストッパ固定
具115を介してスライドレール75に固定される。ス
トッパ固定具115には、一対の係合ピン121によっ
て移動プレート99が上下動自在に連結されている。レ
バー部材109は、支持軸101を介して移動プレート
99に対して揺動自在となっている。レバー部材109
は、ストッパ固定具115の当接面111に、カム軸1
05を転動させることで揺動位置が規制される。つま
り、移動プレート99がストッパ固定具115に対して
上方向に移動することで、カム軸105が当接面111
によって押し下げられ、レバー部材109が弾性付勢部
107の付勢力に抗して図6(a)の時計回りに回転す
るようになっている。
【0041】レバー部材109は、通常時(サポート台
65の下降時)、弾性付勢部107で図6(a)の反時
計回りに回転するように付勢され、回路基板41の位置
規制動作が開始されるまでの間、回路基板41に当接し
ないようになっている。また、レバー部材109は、回
路基板41を位置規制する際、板厚方向にぶれないよう
に、ガイド125で支特されている。移動プレート99
は、上下方向略中央に形成した切欠部127がサポート
台65の縁部に係合して、サポート台65の上下動に同
期して昇降するようになっている。
【0042】以上のような基板固定装置91を備えた部
品実装装置の動作を説明する。図9は第2の実施の形態
における基板固定手順の動作説明図、図10は 図6に
示した第2の基板ストッパの移動プレート上昇開始時の
状態を表す動作説明図、図11は図6に示した第2の基
板ストッパのレバー部材揺動状態を表す動作説明図、図
12は図6に示した第2の基板ストッパの基板挟持状態
を表す動作説明図、図13はレバー部材による基板の押
し戻し状態を(a)〜(c)で表した動作説明図、図1
4はサポート台の上昇開始から基板の傾斜補正完了まで
の動作過程を表したタイムチャート、図15は図6に示
したサポート台部における基板搬入状態を(a)、基板
傾斜補正完了状態を(b)に表した平面図である。
【0043】回路基板41がローダ部33から基板保持
部35に搬入された際、サポート台65は下限位置にあ
る(st1)。このとき、ピン81は、回路基板41に
対して十分な距離にあり、回路基板41の裏面に実装さ
れている部品と干渉することがない。これにより、回路
基板41がサポート台65と干渉することなく、基板保
持部35に搬入される。なお、ピン81は、回路基板4
1の裏面のうち、部品を実装していない部分と当接して
回路基板41を支持する。
【0044】次いで、第1の基板ストッパ63が上昇さ
れ(st3)、そこに回路基板41がベルト117で搬
入されてくる(st5)。固定側レール39a、移動側
レール39bの幅は、回路基板41がスムーズに搬送さ
れるように若干の余裕をもって配置される。このことか
ら、回路基板41は、図15(a)に示すように、第1
の基板ストッパ63と当接した時の衝撃で傾いてしま
う。搬送レール39はXYロボット49に対して平行に
設置されており、このときに回路基板41が傾いてしま
うと、これ以降のフィデューシャルマーク9の読み取り
が正しく行えなくなる。特に、回路基板41の幅が搬送
方向に縦長である場合には、一層傾斜の危険性が高まる
ことになる。
【0045】ここまでの状態は、図14に示すタイムチ
ャートにおいて、t0の位置にある。次いで、図10に
示すように、サポート台65が上昇を開始すると(st
7)、サポート台65の上昇に伴って移動プレート99
が上昇を開始する。即ち、図14に示すタイムチャート
において、t1の位置となる。t1に到るまでに、サポ
ート台65は上昇し、第2の基板ストッパ95が回路基
板41より上の位置まで上昇する。ここまでのサポート
台65上昇分は、回路基板41の裏面に実装された電子
部品等がピン81に干渉しない量となる。
【0046】第2の基板ストッパ95の移動プレート9
9はサポート台65の上昇に伴って上昇する。このと
き、レバー部材109は、弾性付勢部107で付勢され
回路基板41とは接触しない位置のまま上昇する。移動
プレート99は、ストッパ固定具115に対して相対的
に上昇するので、移動プレート99に揺動自在に設けら
れたレバー部材109のカム軸105が、ストッパ固定
具115の開口孔97によって押し下げられることにな
る(st9)。これにより、レバー部材109は、図1
0(a)の時計回りに揺動する。(st11)
【0047】このレバー部材109の揺動により、レバ
ー部材109の基板当接面103が回路基板41の前端
面41aに当接し、さらにレバー部材109が揺動する
ことで、傾いた回路基板41が押し戻し機構93によっ
て基板搬送方向と逆方向に押し戻され、回路基板41が
水平方向に移動量s(図14参照)だけ移動し、正規の
停止位置に補正される。即ち、サポート台65の上昇動
作に従動して移動プレート99が上昇し、ストッパ固定
具115の当接面111にレバー部材109のカム軸1
05が当接してから、サポート台65がストッパ固定具
115の固定具側係止部113に当接するまでの間、レ
バー部材109が揺動して、回路基板41を基板搬送方
向逆向きに押し戻す。
【0048】ここで、移動プレート99は、ストッパ固
定具115に対して上方向へスライドする。図11の状
態でサポート台65と固定具側係止部113とは当接
し、その後、サポート台65の上昇と共に固定具側係止
部113は上昇する。したがって、これ以降、移動プレ
ート99とストッパ固定具115との相対位置は変化し
ない。即ち、レバー部材109の揺動は発生しない。こ
の際、図13の(a)〜(c)に示すように、レバー部
材109の基板当接面103は、回路基板41の下部エ
ッジ部41bにのみ接し続けることになる。つまり、基
板当接面103と回路基板41とには、摺動による擦れ
が生じないようになっている。
【0049】回路基板41の回転ずれが補正された状
態、即ち、図14のt2の状態からさらにサポート台が
上昇すると、図11に示すように、サポート台65が固
定具側係止部113と接触し(st13)、ストッパ固
定具115と共にスライドレール75が上昇される。こ
れにより、回路基板41は、正規の位置に位置決めされ
たまま、図12に示すように、上面ストッパ67とスラ
イドレール75とによって挟み込まれ、図7に示すt3
の状態でサポート台65の移動量h(図14参照)の上
昇が停止する。なお、搬入される回路基板41の厚みに
よって図7に示したt1、t2、t3の時間は変化す
る。
【0050】以上の動作によって回路基板41は基板保
持部35に搬入され、正規の位置にセットされる。次
に、部品実装装置では、XYロボット49により自由に
移動できる装着ヘッド47が、基板カメラ53で回路基
板41のフィデューシャルマーク9を読み取り、回路基
板41がXYロボット49に対してどのように傾き、ど
の位置に保持されているかを計算する。この時、回路基
板41はXYロボット49に対し平行で正しい位置にセ
ットされているため、フィデューシャルマーク9の読み
取りが正しく行える。
【0051】その後、XYロボット49は部品供給部5
9に移動し、電子部品を吸着ピックアップした後、部品
認識カメラで吸着姿勢を確認し、どのように吸着されて
いるかを計算し、再び回路基板41上に移動し、電子部
品を装着する。実装完了後、第1の基板ストッパ63は
下降し、サポート台65の下降と共に第2の基板ストッ
パ95も下降し、回路基板41はアンローダ部37に移
動し次工程に移動することとなる。
【0052】この基板固定装置91によれば、一対の搬
送レール39によって基板停止位置に搬送された回路基
板41が、第1の基板ストッパ63に当接して停止され
る。その際、慣性によって回路基板41に回転ずれが生
じていると、回路基板41が第2の基板ストッパ95の
押し戻し機構93によって基板搬送方向逆向きに押し戻
され、回路基板41の搬送方向に対する回転ずれ(傾
き)が補正される。回転ずれが補正された回路基板41
は、サポート台65の上昇によって押し上げられる。押
し上げられた回路基板41は、端部が上面ストッパ67
に当接して停止し、この上面ストッパ67とスライドレ
ール75とにより挟持されて固定される。したがって、
回路基板41は、従来、基板停止時に、片側のストッパ
のみに当接させていたために生じていた慣性による回転
ずれが生じることなく固定される。
【0053】さらに、基板固定装置91によれば、移動
プレート99がサポート台65の上昇に従動して上昇す
ると、移動プレート99に揺動自在に設けられたレバー
部材109のカム軸105がストッパ固定具115の当
接面111に当接する。さらに、サポート台65が上昇
すると、移動プレート99も上昇し、レバー部材109
もまた移動プレート99と一体となって上昇する。移動
プレート99が上昇し、サポート台65がストッパ固定
具115の固定具側係止部113に当接するまでの間、
レバー部材109は、カム軸105がストッパ固定具1
15の当接面111から反力を受けて、サポート台65
の上昇動作に従動して揺動する。この揺動により、回路
基板41が搬送方向逆向きに押し戻され、第1の基板ス
トッパ63に当接することで生じていた慣性による回転
ずれが補正される。即ち、押し戻し機構93は、サポー
ト台65の上昇に従動して機械的に動作する。そして、
駆動源がサポート台65のみなので、制御が簡単とな
り、単にサポート台65を上昇させることで、回路基板
41の回転ずれが自動的に補正される。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
る請求項1記載の基板固定方法によれば、所定の基板停
止位置に搬送されてきた基板を、固定側レール近傍に設
けた第1の基板ストッパと、移動側レール近傍に設けた
第2の基板ストッパとによって停止させ、第1の基板ス
トッパ及び第2の基板ストッパが協働して、搬送されて
くる基板を停止させるので、搬送レール両側のストッパ
により基板が停止し、従来片側のストッパのみに当接さ
せていたために生じていた基板停止時の慣性による基板
の回転ずれを防止することができる。また、移動側レー
ルに第2の基板ストッパを設けているので、基板サイズ
が変更されても移動側レールと共に第2の基板ストッパ
が移動し、第2の基板ストッパのみを移動する必要がな
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る部品実装装置の第1の実施の形態
の概略構成を表す外観斜視図である。
【図2】図1に示した部品実装装置のサポート台近傍部
の概略構成を表す外観斜視図である。
【図3】図2に示したサポート台の下降時の状態を
(a)、上昇時の状態を(b)で表したサポート台近傍
部の断面図である。
【図4】図2に示したサポート台部における基板搬入状
態を(a)、基板停止状態を(b)に表した平面図であ
る。
【図5】本発明に係る部品実装装置の第2の実施の形態
のサポート台近傍部の概略構成を表す外観斜視図であ
る。
【図6】図5に示した第2の基板ストッパを第1の基板
ストッパ側から見た側面視を(a)、搬送基板側から見
た正面視を(b)に表した要部拡大説明図である。
【図7】図6に示した第2の基板ストッパの移動プレー
トの上昇過程を(a)〜(b)で示した斜視図である。
【図8】図7を反対側の側面から見た斜視図である。
【図9】第2の実施の形態における基板固定手順の動作
説明図である。
【図10】図6に示した第2の基板ストッパの移動プレ
ート上昇開始時の状態を表す動作説明図である。
【図11】図6に示した第2の基板ストッパのレバー部
材揺動状態を表す動作説明図である。
【図12】図6に示した第2の基板ストッパの基板挟持
状態を表す動作説明図である。
【図13】レバー部材による基板の押し戻し状態を
(a)〜(c)で表した動作説明図である。
【図14】サポート台の上昇開始から基板の傾斜補正完
了までの動作過程を表したタイムチャートである。
【図15】図6に示したサポート台部における基板搬入
状態を(a)、基板傾斜補正完了状態を(b)に表した
平面図である。
【図16】従来のサポート台近傍部における基板停止状
況を表した平面図である。
【図17】基板カメラによるフィデューシャルマークの
認識状態を(a)(b)で表した基板認識状況説明図で
ある。
【図18】基板ストッパを搬送レール間の中央部に設け
た場合の従来構成の変形例を表す平面図である。
【符号の説明】
21…部品実装装置 39…搬送レール 39a…固定側レール 39b…移動側レール 41…回路基板 47…装着ヘッド 59…部品供給部 61,91…基板固定装置 63…第1の基板ストッパ 65…サポート台 67…上面ストッパ 69、95…第2の基板ストッパ 93…押し戻し機構 97…開口孔 99…移動プレート 103…基板当接面 105…カム軸 107…弾性付勢部 109…レバー部材 111…基板当接面 113…固定具側係止部 115…ストッパ固定具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5E313 AA03 AA11 AA18 CC08 CC09 DD01 DD02 DD05 DD12 EE24 EE25 FF12 FF13 FG02

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定側レール及び移動側レールからなる
    レール幅の変更可能な一対の搬送レール上に基板を載置
    しつつ搬送し、所定の基板停止位置に搬送されてきた基
    板を固定側レール近傍に設けた第1の基板ストッパによ
    って停止させ、この基板停止位置で基板を挟持して固定
    する基板固定方法であって、 前記移動側レールの前記基板停止位置近傍に第2の基板
    ストッパを設け、前記第1の基板ストッパ及び第2の基
    板ストッパが協働して、搬送されてくる基板を停止させ
    ることを特徴とする基板固定方法。
  2. 【請求項2】 固定側レール及び移動側レールからなる
    レール幅の変更可能な一対の搬送レール上に基板を載置
    しつつ搬送し、所定の基板停止位置に搬送されてきた基
    板を固定側レール近傍に設けた第1の基板ストッパによ
    って停止させ、この基板停止位置で基板を挟持して固定
    する基板固定方法であって、 前記移動側レールの前記基板停止位置近傍に、基板搬送
    方向逆向きに基板を押し戻す押し戻し機構を有する第2
    の基板ストッパを設け、前記搬送レール上で搬送されて
    くる基板を前記第1の基板ストッパにより停止させた
    後、前記第2の基板ストッパにより押し戻して基板の搬
    送方向に対する傾きを補正し、該補正の完了後に前記基
    板を挟持して固定することを特徴とする基板固定方法。
  3. 【請求項3】 搬送レール上を搬送され所定の部品実装
    位置で固定される基板に対し、該基板上の所定位置に部
    品を実装する部品実装方法であって、 請求項1又は請求項2記載の基板固定方法に基づいて前
    記基板を搬送レールに固定することを特徴とする部品実
    装方法。
  4. 【請求項4】 固定側レール及び移動側レールからなる
    レール幅の変更可能な一対の搬送レールと、 前記固定側レールの基板停止位置近傍に設けた第1の基
    板ストッパと、 前記各搬送レールの基板搬送面より下方に昇降自在に配
    置され、基板を下方向から支持するサポート台と、 前記各搬送レールの上方で所定間隔を隔てて対峙され、
    前記サポート台の上昇時に前記基板が押し当てられて挟
    持される上面ストッパと、 前記移動側レールの前記基板停止位置近傍に前記第1の
    基板ストッパと協働して基板を停止させる第2の基板ス
    トッパとを備え、 前記基板停止位置に搬送された基板を、第1の基板スト
    ッパ及び第2の基板ストッパが協働して停止させ、該基
    板停止位置の基板下方から前記サポート台を上昇させて
    前記基板を押し上げると共に、前記基板の端部を前記上
    面ストッパにより挟持させて、該基板を固定することを
    特徴とする基板固定装置。
  5. 【請求項5】 固定側レール及び移動側レールからなる
    レール幅が変更可能な一対の搬送レールと、 前記固定側レールの基板停止位置近傍に設けた第1の基
    板ストッパと、 前記各搬送レールの基板搬送面より下方に昇降自在に配
    置され、基板を下方向から支持するサポート台と、 前記各搬送レールの上方で所定間隔を隔てて対峙され、
    前記サポート台の上昇時に前記基板が押し当てられる上
    面ストッパと、 前記移動側レールの前記基板停止位置近傍に設けられ、
    前記基板を基板搬送方向逆向きに押し戻す押し戻し機構
    を有する第2の基板ストッパとを備え、 前記基板停止位置に搬送された基板を、前記第1の基板
    ストッパにより停止させた後、前記第2の基板ストッパ
    により基板を押し戻して、基板の搬送方向に対する傾き
    を補正し、該補正の完了後に前記基板を挟持して固定す
    ることを特徴とする基板固定装置。
  6. 【請求項6】 前記押し戻し機構が、 開口孔を有し、前記サポート台の昇降動作に従動する移
    動プレートと、 前記移動プレートの上部に揺動自在に軸支され、一端部
    に前記基板の端面に当接させるための基板当接面、他端
    部に前記移動プレートの開口孔に挿入するカム軸、及び
    前記移動プレートとの間で前記基板当接面を押し戻し方
    向とは逆向きに付勢する弾性付勢部を有するレバー部材
    と、 前記搬送レールに固定され前記移動プレートを昇降自在
    に支持すると共に、前記移動プレートのカム軸に上方か
    ら当接する当接面及び前記サポート台に当接して従動す
    る固定具側係止部を有するストッパ固定具とを備え、 前記サポート台の上昇動作に従動して前記移動プレート
    が上昇し、前記ストッパ固定具の当接面に前記レバー部
    材のカム軸が当接してから、前記サポート台がストッパ
    固定具の固定具側係止部に当接するまでの間、前記レバ
    ー部材が揺動して前記基板を基板搬送方向逆向きに押し
    戻すことを特徴とする請求項5記載の基板固定装置。
  7. 【請求項7】 搬送レール上を搬送され所定の部品実装
    位置で固定される基板に対し、該基板上の所定位置に部
    品を実装する部品実装装置であって、 複数の部品を供給する部品供給部と請求項4〜請求項6
    のいずれか1項記載の基板固定装置と、前記基板平面上
    を移動自在に支持され、前記部品供給部から取り出した
    部品を前記基板固定装置により固定された基板へ実装す
    る装着ヘッドとを備えたことを特徴とする部品実装装
    置。
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