JP4644021B2 - スクリーン印刷機 - Google Patents

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本発明はスクリーン印刷機に関するものであり、特に、全体的な構成の改良に関するものである。
スクリーン印刷機においては、基板保持装置に保持された回路基板に、スクリーンを通してクリーム半田が印刷されるのであるが、従来、印刷品質を高くするために種々の手段が講じられている。例えば、下記の特許文献1に記載のスクリーン印刷機においては、撮像装置および清掃装置が設けられている。撮像装置の撮像部により、回路基板に設けられた基準マークが撮像され、その撮像データに基づいて、回路基板の基板搬送装置による搬送方向に平行な方向の位置ずれ,回路基板に平行な平面内において基板搬送方向と直交する方向の位置ずれおよび回路基板に直角な軸線まわりの回転位置ずれが求められ、位置ずれ修正装置により回路基板が移動,回転させられて位置ずれが修正され、回路基板の印刷箇所にクリーム半田が精度良く印刷される。また、清掃装置の清掃部により、スクリーンの基板接触面側に付着したクリーム半田が除去され、回路基板に印刷されたクリーム半田に欠けや割れが生ずることが防止されるようにされる。
そのため、特許文献1に記載のスクリーン印刷機において撮像装置および清掃装置は、位置決め装置により位置決めされた回路基板とスクリーン固定装置により固定されたスクリーンとをそのスクリーンに直角な方向に離間させた状態で両者の間に形成される空間内を移動可能に設けられている。この空間には、1対のガイドレールが基板搬送方向に平行にかつ上下方向に並んで設けられており、それらガイドレールにより移動を案内される2つの可動部材の一方に清掃部が搭載され、その清掃用可動部材と共に清掃装置を構成し、他方の可動部材に撮像部が搭載され、その可動部材と共に撮像装置を構成している。2つの可動部材はそれぞれ移動装置によって基板搬送方向に移動させられ、それにより清掃部および撮像部が移動させられて清掃および撮像を行う。清掃装置および撮像装置はガイドレールを共用し、共通の空間を移動する。そのため、ガイドレールの両端部はそれぞれ、スクリーンおよび回路基板から外れた位置まで延び出させられて2つの退避領域が設けられ、撮像装置および清掃装置がそれぞれ回路基板とスクリーンとの接触を妨げない位置まで退避可能とされている。2つの退避領域はまた、撮像部による基準マークの撮像時には、清掃部が2つの退避領域の一方へ退避させられ、清掃部によるスクリーンの清掃時には、撮像部が他方の退避領域へ退避させられて、互いの作業を妨げないようにする役割も果たす。
特開2003−260781公報
しかしながら、特許文献1に記載のスクリーン印刷機には種々の問題がある。例えば、共通のガイドレールの両端部にそれぞれ、清掃装置と撮像装置との退避領域が設けられるため、スクリーン印刷機の幅、すなわち基板搬送方向における寸法が大きくなる。また、スクリーン印刷機が他の作業機と組み合わされて作業ラインを構成する場合、スクリーン印刷機の基板搬送方向の両側にそれぞれ作業機が配置されれば、それら作業機に妨げられて撮像装置および清掃装置についてメンテナンス等の作業を行い難い問題もある。さらに、撮像装置および清掃装置の移動は共通のガイドレールにより案内されるが、移動装置はそれぞれについて設けられるため、移動空間近傍に2つの移動装置が集中して配置され、スクリーン印刷機の構成が部分的に複雑になり、設計の自由度が低くなる。
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、基板保持装置に保持された回路基板とスクリーン保持装置に保持されたスクリーンとをスクリーンに直角な方向に離間させた状態で両者の間に形成される空間内において、2つの作業装置をそれぞれ、スクリーンに平行な方向に移動させて作業を行わせる場合に、それら作業装置のガイドの配置に関連して生じる上記問題あるいはそれら以外の問題の少なくとも1つを解決することを課題とする。
本発明は、上記の課題を解決するために、フレームに支持された基板保持装置に保持された回路基板に、前記フレームに支持されたスクリーン保持装置に保持されたスクリーンを通してクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機において、前記基板保持装置に保持された回路基板と前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンとをスクリーンに直角な方向に離間させた状態で両者の間に形成される空間内を、前記スクリーンに平行な方向に移動可能に清掃装置と撮像装置とを配設し、前記清掃装置を、(a)前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンの前記基板保持装置側の面を清掃する清掃部と、(b)その清掃部を保持してスクリーンに平行な第一方向に移動可能な清掃用可動部材とを含むものとし、前記撮像装置を、(c)前記基板保持装置に保持された回路基板と前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンとの少なくとも一方を撮像する撮像部と、(d)その撮像部を保持する撮像用可動部材と、(e)その撮像用可動部材を前記第一方向に平行な方向に案内する可動ガイドと、(f)その可動ガイドに沿って前記撮像用可動部材を移動させる移動装置とを含むものとするとともに、前記清掃用可動部材を案内する前記第一固定ガイドと前記可動ガイドを案内する第二固定ガイドとを、前記スクリーンに平行でかつ互いに直角な方向に延びる状態で前記フレームに固定し、かつ、前記清掃装置と前記撮像装置とがそれぞれ前記スクリーンに平行な方向に移動する第一移動空間と第二移動空間と、スクリーンに直角な方向および平行な方向において共に少なくとも一部が重なり合うようにしたことを特徴とする。
基板保持装置は、支持部材を備え、回路基板を、クリーム半田が印刷される印刷面とは反対側の面において支持する装置でもよく、クランプ部材を備え、回路基板の縁部をクランプする装置でもよく、支持部材およびクランプ部材を備え、回路基板を支持およびクランプする装置でもよい。回路基板を支持する機能のみを有する基板保持装置は基板支持装置と称することもでき、回路基板をクランプする機能のみを有する基板保持装置は基板クランプ装置と称することもできる。

清掃装置と撮像装置とはいずれも、基板保持装置に保持された回路基板とスクリーン保持装置に保持されたスクリーンとを、スクリーンに直角な方向に離間させた状態で、両者の間に形成される空間内をスクリーンに平行な方向に移動して作業を行うのであるが、それぞれの移動を案内する第一固定ガイドと第二固定ガイドとが互いに直角な方向に延びており、清掃装置と撮像装置とは移動方向が互いに直角であり、それによって後に説明するように種々の効果が得られる。また、清掃装置の第一移動空間と撮像装置の第二移動空間とがスクリーンに直角な方向および平行な方向において共に少なくとも一部が重なり合うようにされたことにより、スクリーン印刷機の高さの増大を良好に抑制することができる。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、特許請求の範囲に記載の発明である「本願発明」の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
(1)基板保持装置に保持された回路基板に、スクリーン保持装置に保持されたスクリーンを通してクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機であって、
前記基板保持装置に保持された回路基板と前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンとをスクリーンに直角な方向に離間させた状態で両者の間に形成される空間内を、前記スクリーンに平行な方向に移動可能に第一作業装置と第二作業装置とが配設され、それら第一作業装置と第二作業装置との前記スクリーンに平行な方向の移動をそれぞれ案内する第一固定ガイドと第二固定ガイドとが、前記スクリーンに平行でかつ互いに直角な方向に延びているスクリーン印刷機。
第一作業装置と第二作業装置とをそれぞれ移動させる装置を互いに直角な方向に離れて設けることができ、前記従来技術におけるスクリーン印刷機におけるように、2つの作業装置を独立に移動させる装置が一個所に集中して、設計の自由度が低くなる問題を解消できることは、本項の構成により得られる可能性のある効果の一例であるが、この効果が得られることが不可欠というわけではない。
(2)前記第一作業装置と前記第二作業装置とがそれぞれ前記スクリーンに平行な方向に移動する2つの空間である第一移動空間と第二移動空間とが、スクリーンに直角な方向および平行な方向において共に少なくとも一部が重なり合っている(1)項に記載のスクリーン印刷機。
(1)項に記載のスクリーン印刷機においては、第一移動空間と第二移動空間とを、スクリーンに直角な方向と平行な方向とにおいて重なり合わせることは不可欠ではなく、いずれか一方においてのみ重なり合わせてもよく、両方とも重なり合わせなくてもよい。しかし、本項におけるように、第一移動空間と第二移動空間とを、スクリーンに直角な方向および平行な方向において共に少なくとも一部を重なり合わせれば、その分、スクリーン印刷機を小形化することができる。ただし、その場合には、第一作業装置と第二作業装置とのそれぞれについて退避領域を設け、互いの移動を妨げない状態にできるようにすることが必要である。
また、スクリーン印刷時には回路基板はスクリーンと接触させられるため、必然的に、回路基板の全体が、スクリーンと、それらに平行な方向において重なっており、第一,第二作業装置が、基板保持装置に保持された回路基板とスクリーン保持装置に保持されたスクリーンとの少なくとも一方について作業を行う装置であれば、各々の作業空間である第一作業空間と第二作業空間とのうちの少なくとも一方は他方と、回路基板およびスクリーンに直角な方向から見た場合、重なることとなる。また、第一,第二作業装置のそれぞれについて退避領域を設け、いずれの装置も回路基板とスクリーンとの接触を妨げない状態にできるようにすることが必要である。なお、上記第一,第二作業空間は、第一,第二移動空間の一部であることが多いが、第一,第二移動空間から外れた空間を含むこともある。例えば、作業装置が撮像装置である場合には、撮像装置自体の移動空間のみならず、撮像装置と回路基板との間の空間や撮像装置とスクリーンとの間の空間も作業空間と考えれば、作業空間は移動空間から外れた空間を含むこととなる。
第一,第二作業装置はそれぞれ、第一,第二固定ガイドに案内されて退避領域へ移動するのであるが、それら第一,第二固定ガイドが互いに直角に設けられているため、例えば、一方の作業装置の退避領域をスクリーン印刷機の幅方向において他方の作業装置の移動空間から外れた位置に設け、他方の作業装置の退避領域を、スクリーン印刷機の前後方向において一方の作業装置の移動空間から外れた位置に設けることができ、スクリーン印刷機の幅方向の両端部にそれぞれの装置の退避領域を設ける従来装置に比較してスクリーン印刷機の幅を小さくすることができる。また、それにより印刷機を含む生産ラインの全長を小さくし、単位面積あたりの生産性を向上させることができる。
さらに、第一移動空間と第二移動空間と(厳密には第一作業空間と第二作業空間と)を、回路基板およびスクリーンに直角な方向において互いに重なり合わせれば、重ね合わせない場合に比較して、回路基板とスクリーンとの離間距離を小さくすることができ、前述のようにスクリーン印刷機を小形化できるとともに、両者を接近,離間させるための時間を短縮でき、作業能率を向上させることができる。この観点からすれば、上記「第一移動空間と第二移動空間との、回路基板およびスクリーンに直角な方向における重ね合わせ」の量は大きいほど望ましく、回路基板とスクリーンとの最大離間距離の40%以上、60%以上、80%以上であることが望ましい。
(3)前記第一固定ガイドと前記第二固定ガイドとが、前記スクリーンに直角な方向に互いに隔たるとともに、互いに対面して設けられた(1)項または(2)項に記載のスクリーン印刷機。
ここにおいて「対面」とは、第一,第二固定ガイドがそれぞれ、それらにより移動を案内される作業装置の移動空間を向く方向を前方向とした場合に、2つのガイドの各前方向が互いに平行で、互いに向かい合う状態である。
第一固定ガイドと第二固定ガイドとを、スクリーンに直角な方向に互いに隔てることなく(共通平面内に)設けることも可能であり、その場合には、互いに対面してはいないことになる。このように第一固定ガイドと第二固定ガイドとを設ける場合、両ガイド自体が干渉することと、両ガイドの一方に案内される作業装置と他方のガイドとが干渉することとの両方を回避することが必要であり、そのためにスクリーン印刷機が大形になる。
それに対し、本項におけるように、第一,第二固定ガイドをスクリーンに直角な方向に互いに隔たりかつ対面する状態で設ければ、両ガイドを、スクリーンに直角な方向から視た場合に、互いに直交する状態としても両ガイド自体が干渉することはなく、また、第一移動空間と第二移動空間との少なくとも一部を、スクリーンに直角な方向において重なり合わせることも可能となり、スクリーン印刷機をコンパクトに構成することができる。
(4)前記回路基板を基板搬送方向において、前記基板保持装置へ搬入し、基板保持装置から搬出する基板搬送装置を含み、かつ、前記第一固定ガイドと前記第二固定ガイドとの一方が前記基板搬送方向に平行で、他方が基板搬送方向に直角である(1)項ないし(3)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
第一固定ガイドと第二固定ガイドとのいずれも基板搬送方向と交差する方向に設けることもできる。しかし、この場合、スクリーン印刷機において、スクリーンに平行でかつ互いに方向が異なる3つの移動が行われることとなり、スクリーン印刷機が複雑となる。本項のスクリーン印刷機によれば、第一作業装置と第二作業装置との一方の移動方向が基板搬送方向と同じであり、スクリーン印刷機を簡易に構成することができる。後述するように、第一作業装置と第二作業装置との一方の移動を利用して回路基板の停止位置を規定することも可能となる。
(5)前記第一作業装置の前記スクリーンに平行な移動を案内する第一固定ガイドが前記基板搬送方向に直角に延びている(4)項に記載のスクリーン印刷機。
(6)前記基板保持装置が回路基板を水平に保持するものであり、前記第一固定ガイドが前記基板保持装置の後方側と前方側との少なくとも一方に前記第一作業装置を退避させる退避領域を備えている(5)項に記載のスクリーン印刷機。
第一作業装置が、基板保持装置に保持された回路基板とスクリーン保持装置に保持されたスクリーンとの間の空間から、その空間の前方側と後方側との少なくとも一方に退避させられ、回路基板とスクリーンとの接触が許容されるのであるが、この退避領域はスクリーン印刷機の前部あるいは後部に設けられるのであるため、スクリーン印刷機の幅を増大させることがない。また、スクリーン印刷機の幅方向の両側に他の機械が設置される場合であっても、第一作業装置をクリーン印刷機の前部あるいは後部に退避させることにより、容易にアクセスすることができる。
(7)前記第一作業装置が、前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンの前記基板保持装置側の面を清掃する清掃部と、その清掃部を保持してスクリーンに平行な一方向に移動可能な清掃用可動部材とを含む清掃装置である(1)項ないし(6)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
本項が(6)項に従属する態様においては、清掃装置の退避領域を基板保持装置の前方側に設ければ、退避領域をメンテナンス領域として利用することにより、作業者は、メンテナンス領域がスクリーン印刷機の後方側に設定されている場合のように、スクリーン印刷機の後方側に回りこむことなく、スクリーン印刷機の前側から清掃装置に簡単に近づいてメンテナンス作業を行うことができる。本項が(5)項に従属する態様においては、撮像装置を第一作業装置とし、スクリーンに平行で基板搬送方向に直角な方向に移動させ、清掃装置を第二作業装置とし、基板搬送方向に平行な方向に移動させるようにすることもできるが、清掃装置がスクリーンに平行な一方向のみに移動させられて、スクリーンの全面を一挙に清掃する長手形状の装置である場合、清掃装置がスクリーン印刷機の左右方向のみに移動し、前方へ移動させることができず、メンテナンス作業がやり難い。それに対し、本項が(6)項に従属する態様は、上記構成の清掃装置のメンテナンス作業の容易化に特に有効である。
清掃装置が、例えば、溶剤の塗布,シートによる汚れの拭取り等を行う装置である場合、定期的に溶剤の補充やシートの交換等を行うことが必要であり、通常の装置の保守,点検よりもメンテナンス回数が多くなることが多く、メンテナンス作業が容易であることは、清掃装置について特に有効である。
(8)前記第二作業装置が、前記基板保持装置に保持された回路基板と前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンとの少なくとも一方を撮像する撮像部と、その撮像部を保持する撮像用可動部材と、その撮像用可動部材をスクリーンに平行でかつ前記基板搬送方向に直角な方向に案内する可動ガイドと、その可動ガイドに沿って前記撮像用可動部材を移動させる移動装置とを含む撮像装置であり、前記第二固定ガイドが前記可動ガイドを、前記基板搬送方向に平行な方向に案内する(7)項に記載のスクリーン印刷機。
撮像装置は、例えば、回路基板とスクリーンとの少なくとも一方に設けられた基準マークの撮像に用いられ、撮像データに基づいて回路基板の半田印刷箇所とスクリーンのクリーム半田が充填される開口との位置ずれが取得され、修正されるようにすることができる。撮像装置はまた、回路基板に印刷されたクリーム半田の撮像に用いられ、印刷量,印刷位置,印刷形状等、印刷結果が取得され、印刷不良がある場合には、クリーム半田の粘度を調整する等、不良が解消されるようにすることができる。撮像装置はさらに、スクリーンの開口の撮像に用いられ、クリーム半田の付着がある場合には、スクリーンを清掃する等、付着が解消され、クリーム半田が回路基板に適正に印刷されるようにすることができる。
撮像部は、第二固定ガイドの案内による移動と可動ガイドの案内による移動との組合わせにより、スクリーンに平行なあらゆる方向へ移動することができ、スクリーン印刷機の前方側へ移動させることにより、作業者は撮像部のメンテナンスを容易に行うことができる。したがって、本項が(6)項に従属するとともに、清掃装置の退避領域が基板保持装置の前方側に設けられている態様においては、撮像装置の撮像部と清掃装置の清掃部とを共にスクリーン印刷機の前方側へ移動させてメンテナンス作業等を容易に行うことができる。
(9)前記可動ガイドに案内されて前記基板搬送方向に直角な方向に移動可能な位置規定用可動部材と、
その位置規定用可動部材に保持され、前記基板搬送装置により搬送される回路基板の停止位置を規定する停止位置規定部と
を含む停止位置規定装置を含む(8)項に記載のスクリーン印刷機。
本項の位置規定用可動部材は、可動ガイドに案内されて撮像部を基板搬送方向に直角な方向に移動させる撮像用可動部材と別に設けてもよく、一体に設けてもよい。一体に設ければ、位置規定用可動部材および撮像用可動部材を基板搬送方向に直角な方向に移動させる可動部材移動装置を共用することができる。
停止位置規定部は、(10)項に記載の停止位置規定部のように、回路基板に接触して停止位置を規定する装置としてもよく、あるいは、WO 03/088730公報に記載の停止位置規定部のように、回路基板に接触することなく、その停止位置を規定する装置としてもよい。この非接触型停止位置規定部は、基板搬送装置によって搬送される回路基板の予め定められた被検出部を検出する基板検出器を備え、可動ガイド移動装置を制御して基板検出器を所定の位置へ移動させ、その位置における基板検出器の検出結果に基づいて基板搬送装置を制御することにより、回路基板の停止位置を制御する。
停止位置規定部は、可動ガイドが第二固定ガイドに案内されて基板搬送方向に平行な方向に移動させられることにより、基板搬送方向に平行な方向に移動させられる。そのため、例えば、停止位置規定部を停止位置に予め位置させておくことにより、その停止位置に回路基板を停止させることができ、あるいは停止位置規定部を回路基板の搬送と並行して基板搬送方向に移動させ、回路基板の移動を規制しつつ停止位置を規定することもできる。
本項のスクリーン印刷機においては、撮像装置移動装置に停止位置規定装置移動装置を兼ねさせることができ、スクリーン印刷機の構成を簡略化することができる。
基板搬送装置により搬送される回路基板の停止位置を規定する停止位置規定部と、その停止位置規定部を保持して基板搬送方向に平行な方向に移動可能な位置規定用可動部材とを含む停止位置規定装置が、第一作業装置と第二作業装置との一方であると考えることもできる。停止位置規定部は、スクリーンに平行で基板搬送方向に直角な方向にも移動することは不可欠ではなく、その方向においては停止位置規定位置が一定であって、位置規定用可動部材の回路基板の停止位置を規定することができる位置に固定され、基板搬送方向に平行な方向のみに移動させられるようにしてもよい。
本項の停止位置規定装置は、撮像装置とは別の第二作業装置として構成することも可能であり、その場合は、停止位置規定部と、その停止位置規定部を保持する直角方向可動部材と、その直角方向可動部材をスクリーンに平行でかつ基板搬送方向に直角な方向に案内する可動ガイドと、その可動ガイドに沿って直角方向可動部材を移動させる移動装置とを含み、第二固定ガイドが可動ガイドを、基板搬送方向に平行な方向に案内するようにされる。可動ガイドは、撮像装置の可動ガイドと同様に考え、構成することができ、直角方向可動部材と可動ガイドとを合わせたものを上記位置規定用可動部材と考えることもできる。
本項の停止位置規定装置は、直角方向可動部材,可動ガイドおよび移動装置を撮像装置と共用する第二作業装置と考えることもできる。
停止位置規定装置の移動空間は、基板搬送方向に平行な方向に長く、停止位置規定部が基板搬送方向に直角な方向に移動させられる場合には、基板搬送方向に直角な方向にも長く、直角方向可動部材が撮像用可動部材と一体に設けられている場合、撮像装置移動空間に含まれるか、あるいは同じになる。
(9)項ないし(12)項に記載の停止位置規定装置に関する各特徴は、(1)項ないし(8)項の各特徴とは独立して採用可能である。
(10)前記停止位置規定部が、
鉛直方向に昇降可能であり、下降位置において前記回路基板の搬送方向の下流側端に接触して回路基板の搬送を阻止し、上昇位置において回路基板の搬送を許容する停止位置規定部材と、
その停止位置規定部材を前記上昇位置と前記下降位置とに昇降させる昇降駆動装置と
を含む(9)項に記載のスクリーン印刷機。
本項の特徴は、基板搬送装置が、ベルトコンベヤのように、摩擦力により回路基板を搬送するものである場合に特に有効である。停止位置規定部材により規定される回路基板の移動より、基板搬送装置の移動の方がやや大きくなるようにすればよく、基板搬送装置の作動を厳密に制御する必要がないからである。また、停止位置規定部材が先に搬送される回路基板と後に送られる回路基板との間に存在することになるため、両回路基板の一方が他方の上に乗り上げてしまうことを確実に防止することができる。
(11)前記基板搬送装置が正逆両方向に回路基板を搬送可能なものであり、かつ、前記可動ガイドを、前記停止位置規定部が正方向に搬送される回路基板の停止位置を規定する正方向位置と、逆方向に搬送される回路基板の停止位置を規定する逆方向位置とに移動させる可動ガイド移動装置を含む(9)項または(10)項に記載のスクリーン印刷機。
回路基板が正方向と逆方向とのいずれに搬送される場合でも、停止位置規定部によって回路基板の停止位置を規定することができる。
(12)前記正方向位置と前記逆方向位置とがプログラム可能である(11)項に記載のスクリーン印刷機。
基板搬送方向や回路基板の寸法に合わせて、停止位置規定部の停止位置規定位置を容易に変更することができる。
(13)メインフレームを含み、そのメインフレームの平面形状が、前面側の左右方向の中央部に、後方側に向かってくぼみ、かつ、作業者が入り得る幅を有する凹部を備えた(1)項ないし(12)項のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
スクリーン印刷機の前側からは、基板保持装置や、基板保持装置より後方側に設けられた装置等、スクリーン印刷機の奥に位置する装置に対する作業がし難いが、凹部が設けられていれば、作業者は凹部に入り、印刷機後方側に設けられた装置に容易にアクセスしてメンテナンス作業等を行うことができる。また、スクリーン印刷機の前部側に設けられた装置についても作業がより容易になる。
(14)前記第一,第二固定ガイドのうち前記基板搬送方向に直角なものが一対設けられ、その一対のガイドの各々が、前記凹部の両側において前方に突出した2つの突部まで延びている(13)項に記載のスクリーン印刷機。
第一,第二固定ガイドのうち、基板搬送方向に直角なものにより案内される可動部材を含む作業装置は、移動方向と直角な方向において2箇所で保持され、安定して保持され、移動させられる。しかも、一対のガイドの各々が凹部の両側において前方に突出した2つの突部まで延びているため、それらガイドに案内される作業装置は、少なくとも一部が凹部に対応する位置まで移動させることができ、その作業装置に対する作業者のアクセスが特に容易となる。
(15)基板保持装置に保持された回路基板に、スクリーン保持装置に保持されたスクリーンを通してクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機であって、
前記基板保持装置に保持された回路基板と前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンとをスクリーンに直角な方向に離間させた状態で両者の間に形成される空間内を、前記スクリーンに平行な方向に移動可能に第一作業装置と第二作業装置とが配設され、それら第一作業装置と第二作業装置との前記スクリーンに平行な方向の移動をそれぞれ案内する第一固定ガイドと第二固定ガイドとが、前記スクリーンに直角な方向に互いに隔たるとともに、互いに対面して設けられたスクリーン印刷機。
前記 (1),(2),(4)項ないし(14)項の各々に記載された特徴は本項のスクリーン印刷機にも適用可能である。
第一固定ガイドと第二固定ガイドとは、互いに平行な方向に延びるものとしてもよく、互いに直角な方向に延びるものとしてもよい。
本項のスクリーン印刷機においては、第一固定ガイドと第二固定ガイドとが干渉し合うことがなく、両ガイドの配置を互いに自由に選定することができる。また、第一固定ガイドと第二固定ガイドとにそれぞれ案内される第一作業装置と第二作業装置との相互干渉を回避すること、ならびに両作業装置の一方と、他方を案内するガイドとの干渉を回避することが容易であることも利点の一つである。これらの利点は、第一固定ガイドと第二固定ガイドとが互いに直角な方向に延びるものである場合に特に有効であるが、不可欠ではない。
以下、請求可能発明の実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に、請求可能発明の一実施例としてのスクリーン印刷機が図示されている。本スクリーン印刷機は、フレーム10,基板搬送装置12(図2参照),基板保持装置14,スクリーン保持装置16,スキージ装置18,清掃装置20,撮像装置22および制御装置24(図7参照)を備えている。フレーム10は、メインフレーム28およびサブフレーム30を含む。メインフレーム28は、図2に示すように、本スクリーン印刷機の前面側の左右方向の中央部に、後方側に向かってくぼむ凹部32を備え、平面視形状がコの字形を成す。凹部32は、作業者が入り得る幅を有し、凹部32の両側においてそれぞれ、突部34が前方に突出させられている。これら1対の突部34にはそれぞれ、収納部36が設けられている。これら収納部36はそれぞれ、突部34の内側に、凹部32側を向いて設けられ、例えば、スキージ装置18や清掃装置20等、スクリーン印刷機を構成する複数の装置の各々に特有のメンテナンス用工具やメンテナンス用材等が収納されている。サブフレーム30は、図1および図2に示すように、メインフレーム28上に立設された複数のコラム38を備えている。
基板搬送装置12は、図2に示すように、メインフレーム28に設けられている。基板搬送装置12は、本実施例ではベルトコンベヤにより構成され、搬入コンベヤ40,メインコンベヤ42および搬出コンベヤ44を含む。これらコンベヤ40,42,44はそれぞれ、1対の無端のコンベヤベルト46(図4参照)を備え、各対のコンベヤベルト46の一部が水平で上向きの搬送面48を構成するとともに1列に並んで設けられ、各対のコンベヤベルト46がそれぞれ、ベルト周回装置によって周回させられることにより、回路基板50を、その半田印刷面が水平となる姿勢で、半田印刷面に平行な方向であって水平方向に搬送する。基板搬送装置12は、コンベヤベルト46の周回方向を変えることにより、回路基板50を、その半田印刷面に平行な方向であって正方向あるいは逆方向に搬送することができるものとされている。コンベヤベルト46は、例えば、タイミングベルトとされる。また、ベルト周回装置は、例えば、電動回転モータの一種であり、回転角度の正確な制御が可能な電動回転モータであるサーボモータにより構成されるベルト周回用モータ52(図7参照)を駆動源とし、コンベヤベルト46の周回速度を制御し、基板搬送速度をサーボ制御することができるものとされている。コンベヤベルト46の周回方向も制御される。ベルト周回用モータ52はエンコーダを備え、その回転角度がエンコーダにより検出され、その検出結果に基づいてベルト周回用モータ52が制御される。本スクリーン印刷機において基板搬送装置12は、基板搬送方向がスクリーン印刷機の左右方向に平行となるように設けられている。左右方向は、本スクリーン印刷機の幅方向である。基板搬送方向に平行な方向をX軸方向とも称し、基板保持装置14に保持された回路基板50(以後、保持回路基板50と称する)のクリーム半田が印刷される半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向をY軸方向とも称する。本スクリーン印刷機においてY軸方向は、前後方向ないし奥行方向に平行である。
基板保持装置14は、図2に示すように、メインフレーム28のメインコンベヤ42による回路基板搬送領域に対応する部分に設けられており、本実施例では、図5に示すように、基板支持装置56および基板クランプ装置58を含み、基板保持装置昇降装置60により、自身が保持する回路基板50の半田印刷面に直角な方向であって、本実施例では鉛直方向に昇降させられる。この昇降方向をZ軸方向とも称する。基板支持装置56は、本実施例では、詳細な図示は省略するが、複数の支持ピンおよび支持ピンが着脱可能に取り付けられるピン支持台を含むものとされている。支持ピンは、負圧により回路基板50を吸着して保持する保持ピンとしてもよい。基板クランプ装置58は、サイドクランプ装置62および基板押さえ装置64を含む。
基板保持装置昇降装置60は、図5に示すように、メインフレーム28に昇降可能に設けられた昇降部材としての昇降台70と、昇降台昇降駆動装置72とを含む。昇降台昇降駆動装置72は、駆動源としての昇降台昇降用モータ74,送りねじの一種であるボールねじ76およびナット78を含み、昇降台70を、ガイドとしてのガイドレール80に案内させつつ、上下方向において任意の位置へ移動させる。
基板支持装置56および基板クランプ装置58は、昇降台70上に、位置ずれ修正装置84を介して設けられている。位置ずれ修正装置84は、詳細な図示および説明は省略するが、昇降台70上に設けられた修正移動部材としての修正移動台86と、その修正移動台86を、昇降台70に対してX軸方向およびY軸方向に移動させるとともに、Z軸方向に平行な軸線まわりに回転させる修正移動台駆動装置88(図7参照)とを含む。
修正移動台86に前記基板押さえ装置64が設けられている。基板押さえ装置64は、図5に示すように、1対の基板押さえ部材94を有する。これら基板押さえ部材94はそれぞれ、移動部材96および昇降押さえ部材98を含む。移動部材96は、修正移動台86に設けられた1対のガイドとしてのガイドレール100(図5には一方のみ図示されている)により案内されつつ、例えば、エアシリンダを駆動源とする基板押さえ部材移動装置104により、メインコンベヤ42により搬送される回路基板50(以後、搬送回路基板50と称する)の半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向に移動させられる。1対の昇降押さえ部材98の各基板押さえ部106はいずれも基板搬送方向に長く、搬送回路基板50側を向き、下向きで水平な押さえ面108を備え、昇降押さえ部材98は移動部材96に昇降可能に嵌合されるとともに、付勢手段の一種であるスプリング110により、移動部材96に接近する向きであって下方に付勢されている。スプリング110の付勢による昇降押さえ部材98の移動限度は、昇降押さえ部材98に設けられたストッパ部材112が移動部材96に当接することにより規定される。
1対の基板押さえ部106の互いに対向する面はそれぞれ、図6に一方の昇降押さえ部材98を概略的に示すように、基板搬送方向に平行な方向に、基板押さえ部106の長手方向全体にわたって多次関数、あるいは三角関数曲線から成る凸状に緩やかに湾曲させられ、その長手方向に対して傾斜させられた湾曲面114とされている。
修正移動台86上にはまた、図5に示すように、前記サイドクランプ装置62およびサイドクランプ装置昇降装置120が設けられている。サイドクランプ装置昇降装置120は、昇降部材としての昇降台122および昇降台昇降駆動装置124を含む。昇降台昇降駆動装置124は、駆動源たる昇降台昇降用モータ126,ボールねじ128,ナット130および1対のカム部材132を含み、1対のカム部材132がガイドとしてのガイドレール134により案内されつつ、搬送回路基板50の半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向に移動させられることにより、カム面136と昇降台122の下面に設けられたカムフォロワとしての転動体138との斜面の作用により、昇降台122が案内装置を構成する案内部材としてのガイドロッド140に案内されて修正移動台86に対して昇降させられる。
昇降台122上に前記サイドクランプ装置62が設けられている。サイドクランプ装置62は、1対のクランプ部材146を含む。これらクランプ部材146はそれぞれ、基板搬送方向に長いクランプ部147を備え、クランプ部147の互いに対向する面は、搬送回路基板50の半田印刷面に対して直角で鉛直なクランプ面148とされている。1対のクランプ部材146のうちの一方は可動クランプ部材146とされ、昇降台122に設けられた案内部材としてのガイドレール150に案内されつつ、クランプ部材移動装置152により、搬送回路基板50の半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向に移動させられる。他方のクランプ部材146は、昇降台122に位置を固定して設けられ、固定クランプ部材146とされている。
クランプ部材移動装置152は、駆動源としてのクランプ部材移動用モータ158,ボールねじ160,ナット162およびダンパ164を備え、可動クランプ部材146を、回路基板50の半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向の寸法データ(この方向が回路基板50の幅方向であれば、幅寸法データ)に基づいて、固定クランプ部材146側へ移動させる。ダンパ164は、本実施例ではエアシリンダを含むものとされ、可動クランプ部材146に係合させられるとともに、エア室に供給されるエア圧の制御により、可動クランプ部材146が回路基板50に接触する力が調整されたり、回路基板50を解放したりする。また、ナット162は、係合部材166により前記ガイドレール150に、ガイドレール150の長手方向に相対移動可能に係合させられ、回転が防止されている。
1対のクランプ部材146の互いに対向する面にそれぞれ、前記メインコンベヤ42の1対のコンベヤベルト46が設けられている。したがって、メインコンベヤ42は基板保持装置14と共に基板保持装置昇降装置60により昇降させられ、基板保持装置14の下降端位置であって、回路基板50を保持する基板保持位置と、上昇端位置であって接触位置ないし印刷位置との間における昇降により、メインコンベヤ42のコンベヤベルト46の搬送面48が、搬入,搬出コンベヤ40,44の各搬送面48と同一平面内に位置する基板搬送位置と、基板搬送位置より上方の位置とに移動させられる。なお、1対のクランプ部材146の各クランプ部147の互いに逆向きの面であって、前記基板押さえ部材94側の面は、図6に示すように、前記湾曲面114の湾曲と対応する湾曲を有する湾曲面170とされている。湾曲面170は、クランプ部147の長手方向の全体にわたって、緩やかに凹状に湾曲させられているのである。
昇降台122上に前記基板支持装置56および基板支持装置昇降装置180が設けられている。基板支持装置昇降装置180は、昇降部材としての昇降台182および昇降台昇降駆動装置184を含む。昇降台昇降駆動装置184は、昇降台122に保持された昇降台昇降用モータ186,ボールねじ188およびナット190を含み、昇降台182を昇降台122に対して昇降させる。前記ガイドロッド140は昇降台182に取り付けられるとともに、昇降台122,修正移動台86に軸方向に相対移動可能に嵌合され、昇降台122,182の昇降を案内する。基板支持装置56は昇降台182上に設けられている。なお、昇降台昇降用モータ186は、修正移動台86の昇降台70に対する移動を妨げないように設けられている。
前記スクリーン保持装置16は、図1に示すように、前記コラム38の上部に設けられた支持部材200に設けられている。スクリーン保持装置16は、基板保持装置14の上方に設けられ、本実施例では、スクリーン204がスクリーン印刷機の前方から後方に向かって取付け,取外しされ、スクリーン204を、保持回路基板50に平行であって、水平に保持するものとされている。スクリーン204は、本実施例では、大きさの異なる複数種類の回路基板50に使用可能な大きさを有するものとされ、回路基板50の半田印刷箇所に対応する部分に開口が形成されており、矩形のスクリーン枠に張られ、そのスクリーン枠においてスクリーン保持装置16に保持されている。保持回路基板50と、スクリーン保持装置16に保持されたスクリーン204である保持スクリーン204とは、図2に概略的に示すように、それらに平行な方向において重なっており、下降端位置に位置する基板保持装置14に保持された保持回路基板50と保持スクリーン204とは、両者がそれら両者に直角な方向に離間させられた状態で両者の間に形成される空間を隔てて対向させられる。この空間を基板・スクリーン間空間と称する。
前記スキージ装置18は、図1に示すように、支持部材200に支持されている。スキージ装置18は、本実施例では、解放型とされており、1対のスキージヘッド210(図1には1つのみ図示されている),それらスキージヘッド210をそれぞれ昇降させるスキージヘッド昇降装置212およびスキージヘッド210を保持スクリーン204に平行な方向に移動させるスキージヘッド移動装置214を含む。1対のスキージヘッド210はそれぞれ、スキージ216を備えている。スキージヘッド移動装置214は、移動部材220および移動部材駆動装置221を含む。移動部材駆動装置221は、駆動源たるスキージヘッド移動用モータ222と、ボールねじおよびナットを含む送りねじ機構223とを含み(図7参照)、移動部材220を、それぞれガイドとしての1対のスキージヘッド用ガイドレール224に案内させつつ移動させる。これらスキージヘッド用ガイドレール224は、支持部材200上に、保持スクリーン204に平行で基板搬送方向に直角な方向に延びる状態で設けられ、移動部材220上に設けられた1対のスキージヘッド210は、図1に示すように、保持スクリーン204の上方の空間をスキージヘッド用ガイドレール224が延びる方向に移動させられる。本スクリーン印刷機においてクリーム半田の印刷方向は、保持スクリーン204に平行で基板搬送方向に直角な方向であり、スキージヘッド210は、スキージ216が基板搬送方向に平行となる状態で設けられ、例えば、エアシリンダを駆動源とするスキージヘッド昇降装置212により昇降させられ、スキージ216がスクリーン204に接触,離間させられる。
前記清掃装置20は、サブフレーム30の支持部材200に設けられている。清掃装置20の主要部である清掃部202は、例えば、特開平9−39214号公報に記載の清掃装置の清掃部と同様に構成されており、詳細な図示および説明は省略するが、スクリーン保持装置16に保持されたスクリーン204の基板保持装置14側の面であり、回路基板50が接触させられる基板接触面側であって下面側に配設され、拭取シートによって基板接触面の汚れを拭き取るものとされている。清掃部202は、清掃ヘッドたる拭取ヘッドおよび拭取ヘッド昇降装置を備えている。拭取ヘッドは、拭取シートが巻き付けられた拭取シート供給軸と、拭取シートを巻き取る拭取シート巻取軸と、拭取シートをスクリーン204に押し付ける押付ローラと、拭取シート巻取軸を回転させる巻取軸回転装置とを含む。拭取ヘッド昇降装置は、例えば、エアシリンダを駆動源として構成されている。拭取シートは帯状を成し、押付ローラに巻き掛けられており、拭取ヘッド昇降装置は、拭取ヘッドを、拭取シートがスクリーン204に接触する接触位置ないし清掃位置と、スクリーン204から離間した離間位置ないし非清掃位置とに昇降させる。巻取軸回転装置は、拭取ヘッドの下降に連動して拭取シートを巻き取り、清掃により汚れた部分に替わって、未使用のきれいな部分が押付ローラ上の拭取位置に位置させられる。
清掃部202は、清掃用可動部材としての可動部材250に保持され、可動部材250と共に清掃装置20を構成している。清掃装置20(直接的には可動部材250)は、それぞれ第一固定ガイドとしての1対の清掃装置用ガイドレール254により案内される。これら清掃装置用ガイドレール254はそれぞれ、図1に示すように、支持部材200の下面であって、基板保持装置14側の面の、基板搬送方向に隔たった位置であって、基板保持装置14および保持スクリーン204より外側の位置にそれぞれ、保持スクリーン204に平行で基板搬送方向に直角な方向に延びる状態で設けられている。1対の清掃装置用ガイドレール254は、基板保持装置14より上方であって、保持スクリーン204とほぼ同じ高さの位置に天吊り状態で設けられているのであり、図2および図3に示すように、基板保持装置14に対して、スクリーン印刷機の前方へ延び出させられ、メインフレーム28の前記2つの突部34まで延びるとともに、スクリーン印刷機の後方側へも延び出させられ、基板保持装置14の前方側と後方側とにそれぞれ、清掃装置退避領域256が設けられている。
可動部材250は、その長手方向の両端部においてそれぞれ、清掃装置用ガイドレール254に移動可能に嵌合されるとともに、それらガイドレール254により支持された部分の間の部分は基板保持装置14側、すなわち下方へ突出させられ、その突出部に清掃部202が搭載されている。可動部材250は、駆動源としての清掃装置移動用モータ260と、送りねじおよびナットを含む送りねじ機構262(図7参照)とを含む清掃装置移動装置264により駆動され、1対の清掃装置用ガイドレール254に沿って移動させられる。清掃装置20は清掃装置用ガイドレール254に両端部を支持され、清掃部202は、清掃装置用ガイドレール254より下方であって保持スクリーン204の下側の空間を移動するのである。清掃部202は、拭取シートの幅方向が、保持スクリーン204に平行で可動部材250の移動方向と直角になる姿勢で可動部材250に搭載され、可動部材250の移動に伴って拭取シートは、保持スクリーン204の基板接触面を、可動部材250の移動方向に直角な方向において帯状に同時に拭き取りつつ移動し、基板接触面全面を一挙に清掃する。
清掃部202は、図1に示すように、保持回路基板50および保持スクリーン204に平行な平面内において清掃装置用ガイドレール254と直角な方向(基板搬送方向に平行な方向)においては保持スクリーン204と同じ位置に設けられ、清掃装置20の移動空間である清掃装置移動空間は、図1および図3に示すように、保持スクリーン204に平行な方向においては、幅が可動部材250の長さに等しく、基板保持装置14を前後に超える大きさを有し、保持スクリーン204に直角な方向においては、基板・スクリーン間空間のほぼ全体を含む大きさを有する。清掃装置移動空間は1対の清掃装置用ガイドレール254の下側の空間であり、これらガイドレール254は下向きに設けられている。また、清掃装置移動空間のうち、保持スクリーン204に対応する部分が清掃装置作業空間である。
前記撮像装置22は、本実施例では、撮像部としてのCCDカメラ280と、それを保持する撮像用可動部材としての可動部材282と、その可動部材282を保持スクリーン204に平行でかつ前記基板搬送方向に直角な方向に案内する可動ガイドとしてのガイドレール284と、ガイドレール284を保持する可動部材286と、ガイドレール284に沿って可動部材282を移動させる移動装置290とを含む。ただし、ガイドレール284と可動部材286とが共同して可動ガイドを構成していると考えることもできる。移動装置290は、可動部材移動用モータ292と、送りねじおよびナットを含む送りねじ機構294(図7参照)とを含み、可動部材282をガイドレール284に沿って、水平で基板搬送方向に直角な方向に移動させる。メインフレーム28上には、図2および図3に示すように、それぞれ第二固定ガイドとしての1対の撮像装置用ガイドレール296がそれぞれ、基板保持装置14のスクリーン印刷機の前方側と後方側とにおいて基板搬送方向に平行な方向に延びる状態で設けられ、これら撮像装置用ガイドレール296と前記清掃装置用ガイドレール254とは、保持スクリーン204に平行で互いに直角な方向に延びている。一対の撮像装置用ガイドレール296は、基板保持装置14から基板搬送方向の上流側と下流側との両側へ延び出させられ、基板保持装置14から基板搬送方向の両側に外れた位置にそれぞれ、撮像装置退避領域298が設けられている。撮像装置用ガイドレール296は、図1および図4に示すように、下降端位置に位置する基板保持装置14に保持された回路基板50とほぼ同じ高さの位置であって、前記清掃装置用ガイドレール254の下方に設けられており、これらガイドレール254,296は、保持スクリーン204に直角な方向に互いに隔たっている。
前述のように、清掃装置用ガイドレール254は支持部材200に天吊り状態で設けられ、撮像装置用ガイドレール296の上方に設けられており、本実施例では、図1に示すように、可動部材250の1対の清掃装置用ガイドレール254によって支持される部分が可動部材282,286より上方に位置させられている。したがって、可動部材250の清掃装置用ガイドレール254により支持された部分と、可動部材282,286とは、保持スクリーン204に平行な方向において重ねて設けても、可動部材250の移動時に互いに干渉することはなく、図3に概略的に示すように、撮像装置退避領域298は、その一部が、保持スクリーン204に平行な方向において清掃装置移動空間の、可動部材250の清掃装置用ガイドレール254により支持された部分が移動する部分と重なり合う状態で設けられており、その分、スクリーン印刷機の幅が小さくされている。可動部材250は、保持スクリーン204から、基板搬送方向に平行な方向に外れた位置において清掃装置用ガイドレール254に支持されており、その被支持部の下方の空間を利用して撮像装置退避領域298が設けられていると考えることもできる。撮像装置退避領域298は、可動部材250の清掃部202が搭載された部分からは外れた位置に設けられ、撮像装置22は撮像装置退避領域298に退避させられて、清掃部202および可動部材250の清掃部202を支持する部分や基板保持装置14との干渉が回避される。
前記可動部材286は、図1に示すように、一対の撮像装置用ガイドレール296の上方に、保持スクリーン204に平行で基板搬送方向に直角な方向に延びる状態で設けられ、撮像装置移動用モータ300と、送りねじおよびナットを含む送りねじ機構301(図7参照)とを含む撮像装置移動装置302により、撮像装置用ガイドレール296より上側の空間を移動させられる。撮像装置移動用モータ300は、本実施例では、回転角度の正確な制御が可能な電動回転モータであるサーボモータにより構成されており、エンコーダを備え、サーボ制御が行われ、可動部材286を正逆両方向において任意の位置へ移動させることができるとともに、移動速度を制御することができる。
CCDカメラ280は、撮像時には、可動部材282,286の移動により、保持スクリーン204の下側でかつ保持回路基板50の上側の空間内を、保持回路基板50および保持スクリーン204に平行な任意の位置へ移動させられる。その際、撮像装置22が移動する撮像装置移動空間は、図1および図3に示すように、保持スクリーン204に平行な方向においては、幅が可動部材286の長さに等しく、基板保持装置14から基板搬送方向において両側へ延び出す大きさを有し、保持スクリーン204に直角な方向においては、基板・スクリーン間空間のうちの多くの部分を含む大きさを有する。撮像装置移動空間のうち、保持スクリーン204に対応する部分が撮像装置作業空間である。前記2つの清掃装置退避領域256はそれぞれ、スクリーン印刷機の前後方向において基板保持装置14から外れるとともに、撮像装置移動空間からも前後に外れて設けられている。撮像装置移動空間および前記清掃装置移動空間のうちそれぞれ、保持スクリーン204に対応する部分は、保持スクリーン204に平行な方向においては100%重なり合い、保持スクリーン204に直角な方向においては、保持スクリーン204の保持回路基板50側の空間内であって、保持スクリーン204と、下降端位置に位置する基板保持装置14に保持された回路基板50との間の空間内において、それら保持スクリーン204と保持回路基板50との間の距離の80%以上重なり合っている。清掃装置移動空間と撮像装置移動空間との、保持スクリーン204に対応する部分における重なり合いは、清掃装置20および撮像装置22のうち、保持回路基板50と保持スクリーン204との間の空間を通る部分が占める空間について論ずる。したがって、保持スクリーン204に直角な方向においては、清掃装置移動空間のうち、清掃部202および可動部材250の清掃部202が搭載された部分が移動する部分(図1に符号a,bが付された2本の二点鎖線の間の部分)と、撮像装置移動空間のうち、CCDカメラ280および可動部材282と、ガイドレール284および可動部材286のうち保持スクリーン204と保持回路基板50との間の空間を通る部分とが移動する部分(図1に符号c,dが付された2本の二点鎖線の間の部分)とについて重なり合いが論じられる。
また、撮像装置22は、後述するように、回路基板50についてもスクリーン204についても撮像を行うため、CCDカメラ280と保持回路基板50との間の空間、およびCCDカメラ280と保持スクリーン204との間の空間も撮像装置22の作業空間であると考えるのが妥当である。したがって、清掃装置20および撮像装置22の各作業空間の主要部は、図3および図4に示すように、保持スクリーン204に平行な方向においても直角な方向においても殆ど重なり合っていることになる。
ただし、CCDカメラ280と回路基板50との間の空間、およびCCDカメラ280とスクリーン204との間の空間は撮像装置22の作業空間ではなく、撮像装置移動空間のうち保持スクリーン204に対応する部分が撮像装置の作業空間であると考えることもできる。
撮像装置移動空間は1対の撮像装置用ガイドレール296より上側にあり、それらガイドレール296は上方を向き、撮像装置用ガイドレール296と前記清掃装置用ガイドレール254とは、互いに対面して設けられていることになる。
CCDカメラ280は、回路基板50およびスクリーン204を撮像するものとされており、例えば、特開2000−238233公報に記載のCCDカメラと類似の構成を備えている。但し、本CCDカメラ280は、回路基板50を照明する照明装置とスクリーンを照明する照明装置とを備えるが、シャッタは有さず、回路基板50の撮像時には回路基板用照明装置が回路基板50を照明し、スクリーン用照明装置は照明を行わず、それにより回路基板50の撮像対象部の像のみが得られる。また、スクリーン204の撮像時には、スクリーン用照明装置がスクリーン40を照明し、回路基板用撮像装置は照明を行わず、それにより、スクリーン204の撮像対象部の像のみが得られる。
可動部材282にはまた、停止位置規定部330が保持されている。停止位置規定部330は、本実施例では、図4に概略的に示すように、停止位置規定部材332および昇降駆動装置334を含む。停止位置規定部材332は長手形状を成し、可動部材282に、保持回路基板50に直角で鉛直な方向に昇降可能に保持されている。昇降駆動装置334は、例えば、エアシリンダにより構成され、停止位置規定部材332を、その接触部ないし移動規制部が基板搬送平面内に位置し、回路基板50の基板搬送方向の下流側端に接触して回路基板50の搬送を阻止する下降位置と、基板搬送面から退避し、回路基板50の搬送を許容する上昇位置とに昇降させる。停止位置規定部材332は、可動部材282の移動により、回路基板50の、半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向の寸法に応じて停止位置の規定に適した位置、例えば、回路基板50の上記寸法が得られる方向(例えば、幅方向)の中央部に接触する位置に位置させられる。
停止位置規定部330は、前記可動部材282,ガイドレール284,可動部材286および移動装置290と共同して停止位置規定装置336を構成している。そして、この停止位置規定装置336は、前記撮像装置移動装置302により、撮像装置用ガイドレール296に沿って移動させられる。本実施例においては、停止位置規定装置336,それを移動させる停止位置規定装置移動装置およびその移動を案内するガイドレールの大半、すなわち停止位置規定部330以外の部分は、撮像装置22,撮像装置移動装置302および撮像装置用ガイドレール296と兼用とされているのであり、2つの撮像装置退避領域298はそれぞれ、停止位置規定装置退避領域でもある。停止位置規定装置336の移動空間である停止位置規定装置移動空間は、撮像装置移動空間と、基板搬送方向に平行な方向および回路基板50に直角な方向においては殆ど同じであり、回路基板50に平行で基板搬送方向に直角な方向においては、撮像装置移動空間に含まれる。また、停止位置規定装置移動空間のうち、搬入コンベヤ40からメインコンベヤ42に搬入される回路基板50に対応する部分が停止位置規定装置336の作業空間である。この停止位置規定装置336は、撮像装置22とは別の第二作業装置を構成し、停止位置規定部330以外の部分を撮像装置22と共用していると考えることもできる。撮像装置移動装置302は、前述のように、可動部材286を正方向にも逆方向にも移動させることができ、したがって、可動部材286を、正方向に搬送される回路基板50の停止位置を規定する正方向位置と、逆方向に搬送される回路基板50の停止位置を規定する逆方向位置とに移動させ、停止位置規定部330を正方向における停止位置規定位置と、逆方向における停止位置規定位置とに移動させるることができる。
前記制御装置24は、図7に示すように、コンピュータ350および入出力部352を含む制御部と、複数の駆動回路354とを含む。コンピュータ350は、CPU356,ROM358,RAM360およびそれらを接続するバスを含み、入出力部352には、画像処理コンピュータ362が入力側に接続され、ベルト周回用モータ52等が入出力部352の出力側に駆動回路354を介して接続されている。本スクリーン印刷機を構成する各種装置の駆動源たるモータは、前記撮像装置移動用モータ300等と同様にエンコーダを備えたサーボモータにより構成され、サーボ制御される。サーボモータに替えてステップモータを用いてもよい。電動回転モータに代えてリニアモータを用いてもよい。また、ROM358には、図示を省略するメインルーチン,基板保持ルーチン,基板搬送ルーチン,クリーム半田印刷ルーチン,スクリーン清掃ルーチン等、種々のプログラムおよびデータ等が記憶されている。
次に作動を説明する。
本スクリーン印刷機において、多数の回路基板50へのクリーム半田の印刷が連続的に行われるものとし、印刷の済んだ回路基板50の搬出および次にクリーム半田が印刷されるべき回路基板50の搬入から説明する。また、回路基板50は正方向へ搬送され、図1ないし図4においては左方から右方へ搬送されるものとする。
基板搬出,搬入時には、メインコンベヤ42は基板搬送位置に下降させられており、搬入コンベヤ40には、次にクリーム半田が印刷されるべき回路基板50が搬入されている。撮像装置22は搬入コンベヤ40側の撮像装置退避領域298へ退避させられ、それと共に停止位置規定装置336が基板搬入位置規定位置に位置させられている。基板搬入位置規定位置は、搬入コンベヤ40のメインコンベヤ42側の位置であって、搬入コンベヤ40に供給された回路基板50より、搬入方向において下流側に位置する位置であり、下降位置へ下降させられた停止位置規定部材332が回路基板50の基板搬入位置を規定する状態で、回路基板50のメインコンベヤ42への搬入に備えて待機させられている。また、停止位置規定部材332は、保持スクリーン204に平行で基板搬送方向に直角な方向においては、その方向における回路基板50の中央部に対応する位置に位置させられている。そして、搬入コンベヤ40,メインコンベヤ42および搬出コンベヤ44が同期して一斉に作動させられ、メインコンベヤ42から搬出コンベヤ44へ回路基板50が乗り移り、搬出されるのと並行して、搬入コンベヤ40からメインコンベヤ42に回路基板50が乗り移り、搬入される。清掃装置20は、回路基板50へのクリーム半田の印刷時には、基板保持装置14の後方側の清掃装置退避領域256に退避させられ、停止位置規定装置336,撮像装置22,基板保持装置14との干渉が回避され、停止位置規定装置336による回路基板50の停止位置の規定,撮像装置22による基準マークの撮像,基板保持装置14に保持された回路基板50のスクリーン204への接触等が許容される。
回路基板50の搬送と同時に並行して、停止位置規定装置336が基板搬送方向と同じ方向である正方向に移動させられる。停止位置規定部材332は、搬入コンベヤ40により搬入される回路基板50とメインコンベヤ42により搬出される回路基板50との間に位置し、本実施例では、可動部材286の移動速度は、回路基板50の搬送速度より遅くされており、搬入コンベヤ40からメインコンベヤ42に搬入される回路基板50は、その搬送方向において下流側端の、半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向の中央部が停止位置規定部材332に接触し、移動速度を規制された状態で搬送され、メインコンベヤ42から搬出コンベヤ44へ搬出される回路基板50に当たったり、乗り上げたりすることが回避される。可動部材286は、予め設定された正方向位置において停止させられ、停止位置規定部330が停止位置規定位置において停止させられて、回路基板50が基板支持装置56の上方に位置する停止位置ないし印刷位置に停止させられる。可動部材286の正方向位置,停止位置規定装置336の基板搬入位置規定位置は、基板搬送方向および回路基板50の寸法に合わせて、座標値等の入力により予めコンピュータ350においてプログラムされている。停止位置規定部材332は、回路基板50の、半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向の中央部に接触して、その移動速度を規制するため、接触部は1つであるが、回路基板50が停止位置規定部材332との接触部を支点として、半田印刷面に直角な軸線まわりに回転することがなく、安定して移動を規制された状態で搬送される。制御装置24の可動部材286の移動速度および回路基板50の搬送速度を制御する部分が速度制御部を構成している。
回路基板50は、搬入後、基板保持装置14により保持される。基板搬入時には、図8(a)に示すように、基板押さえ部材94はクランプ部材146の外に位置する後退位置ないし退避位置にあり、回路基板50の停止後、図8(b)に示すように、前進位置ないし押さえ位置へ移動させられてクランプ部材146および回路基板50の上方に位置させられる。なお、図8においては、1対ずつの基板押さえ部材94,クランプ部材146のうち、可動クランプ部材146側の部分が図示されているが、固定クランプ部材146側も、固定クランプ部材146が、搬送回路基板50の半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向には移動しないことを除いて、可動クランプ部材146側と同様に作動する。
そして、ダンパ164に所定の圧力のエアが供給され、図8(c)に示すように、可動クランプ部材146のクランプ面148が回路基板50の側面に押し付けられ、固定クランプ部材146のクランプ面148との間に回路基板50を挟んで位置決めする。位置決め後、ダンパ164からエアが抜かれ、回路基板50が解放される。この状態で昇降台122が昇降台昇降駆動装置124により上昇させられ、図8(d)に示すように、1対のクランプ部材146が基板押さえ部材94の押さえ面108に当接させられるとともに、図8(e)に示すように、昇降台182が昇降台昇降駆動装置184により上昇させられて基板支持装置56が上昇させられ、図8(f)に示すように、支持ピンが回路基板50をコンベヤベルト46から持ち上げ、押さえ面108に押し付ける。この際、基板支持装置56は、回路基板50を、押さえ面108との間の隙間よりやや大きい距離、上方へ移動させる。この移動は基板押さえ部材94がスプリング110の付勢力に抗して上昇することにより許容され、回路基板50は押さえ面108に押し付けられて反りが修正される。この状態でダンパ164にエア圧が供給され、可動クランプ部材146は、図8(f)に示すように、回路基板50を固定クランプ部材146との間に所定の力で挟み、水平にクランプする。
この状態で昇降台122が昇降台昇降駆動装置124により下降させられ、図8(g)に示すように、クランプ部材146および回路基板50が基板押さえ部106から離間させられた後、図8(h)に示すように、基板押さえ部材94が後退位置へ後退させられる。そして、昇降台122が昇降台昇降駆動装置124により上昇させられ、図8(i)に示すように、1対のクランプ部材146によりクランプされた回路基板50の上面が基板押さえ部106の上面と同一平面内に位置させられる。この際、クランプ部147の上面が、回路基板50の上面より僅かに下側に位置するが支障はない。また、1対のクランプ部147は、1対の基板押さえ部106の間に嵌合され、湾曲面114,170が嵌合される。湾曲面114,170はそれぞれ、互いに嵌合される嵌合面である。なお、停止位置規定部330は基板保持装置14による回路基板50の保持が完了するまで停止位置規定位置に位置させられ、撮像装置22が基準マークの撮像に備えて待機させられる。また、停止位置規定部材332は、少なくとも、基板保持装置14による回路基板50の保持が完了し、CCDカメラ280が基準マークの撮像を開始するまでの間に上昇位置へ上昇させられる。例えば、停止位置規定部330の停止位置規定位置への移動完了直後、あるいは基板押さえ部材94の前進位置への移動開始時に停止位置規定部材332は上昇位置へ移動させられ、撮像装置22の移動による基準マークの撮像を妨げないようにされる。
このように回路基板50が保持された後、CCDカメラ280が移動装置290および撮像装置移動装置302により移動させられ、回路基板50に設けられた基準マークと、スクリーン204に設けられた基準マークとをそれぞれ撮像する。そして、撮像データに基づいて、保持回路基板50と保持スクリーン204とのX軸,Y軸方向の各位置ずれおよび鉛直軸線まわりの回転位置ずれが算出され、修正移動台86の移動,回転により修正され、回路基板50の半田印刷箇所とスクリーン204の開口の位置とが合わされる。撮像後、撮像装置22が搬入コンベヤ40側の撮像装置退避領域298へ移動させられ、基板保持装置14に保持された回路基板50のスクリーン204への接触を許容するようにされる。また、停止位置規定装置336は撮像装置22と共に退避領域へ退避させられ、回路基板50のスクリーン204への接触を許容するようにされるとともに、基板搬入位置規定位置に位置させられ、停止位置規定部材332が下降位置へ下降させられ、搬入コンベヤ40への回路基板50の供給に備えて待機させられる。搬入コンベヤ40への回路基板50の供給は、本スクリーン印刷機においては、回路基板50へのクリーム半田の印刷中に行われ、供給された回路基板50は停止位置規定部材332により基板搬入位置に位置決めされ、メインコンベヤ42への搬入に備えて待機させられる。
位置ずれ修正後、基板保持装置14は基板保持装置昇降装置60により上昇させられ、回路基板50,基板押さえ部材94およびクランプ部材146が印刷位置へ上昇させられて、図8(j)に示すように、スクリーン204の基板接触面に接触させられる。
回路基板50のスクリーン204への接触後、1対のスキージヘッド210のうちの一方が下降させられ、図8(k)に示すように、スキージ216がスクリーン204に接触させられた状態で移動させられ、スクリーン204上に載せられたクリーム半田を移動させつつ、スクリーン204の開口内に押し込み、回路基板50に塗布する。この際、スキージ216およびスクリーン204は、保持回路基板50および基板支持装置56によって下方から支持され、受けられるとともに、基板押さえ部材94,クランプ部材146によっても支持される。スキージ216は、その長手方向が基板搬送方向に平行であって、基板押さえ部106およびクランプ部147の長手方向に平行に配設され、その長手方向に直角な方向に移動し、基板押さえ部材94とクランプ部材146との間で乗り移る。両部材94,146の嵌合面は、基板押さえ部106およびクランプ部147の長手方向の全体にわたって、その長手方向に対して傾斜させられた湾曲面114,170とされているため、それらの合わせ目が、スキージ216の長手方向と平行になる部分がなく、いずれの部分においてもスキージ216の長手方向と交差し、スキージ216は、基板押さえ部材94とクランプ部材146との嵌合部においては必ず、それらによって同時に受けられるとともに、基板押さえ部106とクランプ部147との合わせ目と平行になることがなく、基板押さえ部106とクランプ部147との間の隙間に落ち込むことなく移動することができ、スキージ216の損傷等が回避される。基板押さえ部106,クランプ部147は支持部材ないし受け部材としても機能し、それらのスクリーン204に接触する側の面が支持面ないし受け面を構成している。
塗布後、図8(l)に示すように、昇降台122が昇降台昇降駆動装置124により小距離下降させられ、クランプ部材146および回路基板50がスクリーン204から離間させられる。所謂版離れ動作が行われるのである。次いで、図8(m)に示すように、クランプ部材146がサイドクランプ装置昇降装置120により下降させられるとともに、基板保持装置14が基板保持装置昇降装置60によって下降させられ、メインコンベヤ42が基板搬送位置へ下降させられる。サイドクランプ装置62の下降と並行してダンパ164からエアが抜かれ、可動クランプ部材146による回路基板50の保持が解除され、基板保持装置14が下降端位置へ下降させられた後、基板支持装置56が下降させられ、図8(n)に示すように、回路基板50がメインコンベヤ42のコンベヤベルト46の搬送面48上に載置される。
回路基板50が基板搬送装置12により逆方向に搬送される場合には、搬出コンベヤ44が搬入コンベヤとして機能し、搬入コンベヤ40が搬出コンベヤとして機能し、撮像装置22および停止位置規定装置336は搬出コンベヤ44側の撮像装置退避領域298に退避させられる。基板搬送方向,可動部材286の逆方向停止位置,停止位置規定装置336の基板搬入位置規定位置は予めプログラムされており、回路基板50が搬出コンベヤ44からメインコンベヤ42に搬入され、メインコンベヤ42から搬入コンベヤ40へ搬出されるとき、停止位置規定装置336は、撮像装置移動装置302により、回路基板50の搬送速度より遅い速度で、回路基板50の移動を規制しつつ搬出コンベヤ44側からメインコンベヤ42側へ移動させられ、搬入コンベヤ40側に設定された逆方向停止位置に停止させられ、回路基板50の停止位置を規定する。
スクリーン204は、例えば、予め設定された条件の成立時に清掃装置20により清掃される。予め設定された条件は、例えば、設定枚数の回路基板50にクリーム半田の印刷が行われたことである。清掃時には、撮像装置22は撮像装置退避領域298へ退避させられ、清掃装置20によるスクリーン204の清掃を妨げない。停止位置規定装置336も同様である。清掃装置20は、拭取シートがスクリーン204の基板接触面に押し付けられた状態で清掃装置移動装置264により移動させられ、基板接触面等に付着した汚れを拭き取る。
スクリーン印刷機についてメンテナンス等の作業を行う場合には、作業者はメインフレーム28に設けられた凹部32に入り込み、スクリーン印刷機を構成する各種装置に、スクリーン印刷機の前面側から容易に近づいて作業を行うことができる。また、収納部36からメンテナンス用工具やメンテナンス用材を取り出して迅速に作業を行うことができる。清掃装置20についてメンテナンスを行う場合には、撮像装置22が撮像装置退避領域298へ移動させられるとともに、清掃装置20は基板保持装置14より前方側の清掃装置退避領域256へ移動させられ、撮像装置22についてメンテナンスを行う場合には、清掃装置20が基板保持装置14より後方側の清掃装置退避領域256へ移動させられるとともに、CCDカメラ280が可動部材286上において、可動部材282の移動によりスクリーン印刷機の前方側へ移動させられる。スキージ装置18も、メンテナンス時にはスクリーン印刷機の前部へ移動させられる。各種装置のメンテナンス作業がスクリーン印刷機の前面側において行われるのであり、本スクリーン印刷機が、例えば、電子部品装着機や接着剤塗布機等、他の作業機と共に作業ラインたる電子部品装着ラインを構成する場合、作業者は、スクリーン印刷機の後方側にある装置についてメンテナンスを行うために、他の作業機を迂回してスクリーン印刷機の背後に回り込まなくてよく、メンテナンス作業を能率良く行うことができ、生産効率を高めることができる。特に、清掃装置用ガイドレール254は、2つの突部34まで延びているため、清掃装置20は、一部が凹部32に対応する位置まで移動させられ、作業者のアクセスが容易であり、作業が容易に行われる。
本スクリーン印刷機においては、清掃装置用ガイドレール254と撮像装置用ガイドレール296とが互いに直角に設けられ、清掃装置20と撮像装置22とが移動空間の一部を共用し、それぞれの作業空間の主要部を共用するとともに、清掃装置退避領域256がスクリーン印刷機の前後に設けられており、清掃装置退避領域256が、撮像装置退避領域298と同様に、基板保持装置14に対して基板搬送方向の一方の側に設けられる場合に比較して、スクリーン印刷機の幅を小さくすることができる。回路基板50の正逆両方向の搬送に対応するために、撮像装置退避領域298が基板搬送方向において基板保持装置14の両側に設けられているが、撮像装置および清掃装置を共にスクリーン印刷機の幅方向に移動させる場合には更に、スクリーン幅方向において清掃装置退避領域が設けられ、それに比較してスクリーン印刷機の幅を小さくすることができる。なお、回路基板50が正逆両方向に移動させられる場合でも、撮像装置退避領域は1つ設けるのみでもよい。
また、清掃装置20および撮像装置22が搭載された可動部材250,286はそれぞれ、1対のガイドレール254,296により両端部を支持されており、支持剛性が高く、振動少なく安定して移動することができ、清掃および撮像が精度良く行われる。
さらに、基板押さえ部材とクランプ部材との各嵌合面は、それらの長手方向の少なくとも一部が、長手方向に対して傾斜した成分を有する面であればよく(直角は除く)、例えば、図9に示す基板押さえ部材380の基板押さえ部382に設けられた嵌合面384のように、長手方向の一端から他端に向かって直線状に延びる傾斜面でもよい。基板押さえ部382に嵌合されるクランプ部材386のクランプ部388は、嵌合面384に対応する嵌合面390を有するものとされる。あるいは、互いに嵌合される2つの嵌合面の一方が、V字状の凸部を少なくとも1つ、例えば、1つ備え、頂点を1つ有する面とされ、他方がそれに対応するV字状の凹部を1つ備えた面とされてもよく、嵌合面の一方が、V字状の凸部を2つあるいは3つ備え、頂点を2つあるいは3つ有する面とされ、他方がそれに対応する面とされてもよい。図10に、基板押さえ部材400の基板押さえ部402の嵌合面404とクランプ部材406のクランプ部408の嵌合面410とがそれぞれ、V字状の凸部412を3つずつ有する例を示す。凸部は、U字状としてもよい。
上記実施例の基板保持装置,基板保持装置昇降装置,サイドクランプ装置昇降装置,基板支持装置昇降装置,基板押さえ部材とクランプ部材との各嵌合面の構成は、スクリーン印刷機において請求可能発明の構成とは独立して採用可能である。また、スクリーン印刷機に限らず、接着剤塗布機等の高粘性流体塗布機,電子部品装着機等、回路基板の保持が行われる作業機においても採用可能であり、その場合、基板押さえ装置あるいは基板押さえ部とクランプ部との嵌合の構成は、省略してもよい。
また、停止位置規定部材は、接触部ないし移動規制部を1つ有するものとしてもよく、複数有し、回路基板に複数箇所において接触するものとしてもよい。複数の移動規制部は、回路基板の半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向において距離を隔てて設けられ、例えば、停止位置規定部材が接触部を2つ有する場合、例えば、コの字形やV字形等、二股形状を有するものとされる。停止位置規定部材が接触部を複数有する場合でも、回路基板の半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向の中央部に対応する位置において回路基板の停止位置を規定するようにすることが望ましい。停止位置規定部材を接触部を複数有するものとすれば、例えば、回路基板の基板保持装置への搬入時に、回路基板の移動を、その姿勢がより安定した状態で規制することができる。
なお、停止位置規定装置の停止位置規定部材は、回路基板の半田印刷面に平行で基板搬送方向に直角な方向の中央部に対応する位置に位置させられて回路基板の停止位置を規定することに限定されない。
また、スキージ装置は、解放型に限らず、例えば、クリーム半田が密閉容器に収容され、押出装置により開口から押し出されるとともに、開口にスキージが設けられた密閉型としてもよい。
さらに、スキージ装置は、スキージヘッドの移動方向が基板搬送方向と平行な装置としてもよい。
また、スクリーン支持装置を接触・離間装置であるスクリーン支持装置昇降装置により昇降させて、基板支持装置に支持された回路基板にスクリーンを接触,離間させてもよい。
さらに、第一固定ガイドと第二固定ガイドとを、スクリーンに平行でかつ互いに直角な方向に延びるとともに、スクリーンに直角な方向に互いに隔たるが、互いに対面しない状態で設けてもよい。例えば、第一固定ガイドと第二固定ガイドとの一方を水平方向を向く状態(例えば、前後方向であって、例えば、後方側から前方側を向く状態あるいは左右方向であって、例えば、左方から右方へ向く状態)で設け、他方を、一方より上側の位置に、一方に対して直角にかつ天吊り状態で下向きに設けるのである。他方を、一方より下側の位置に、一方に対して直角にかつ上向きに設けてもよい。また、第一,第二固定ガイドの少なくとも一方を1対設け、可動部材が両端部を支持されるようにしてもよい。水平方向を向くガイドを1対設ける場合、同一鉛直面内において鉛直方向に並べて設けてもよい。
さらに、第一作業装置と第二作業装置との移動空間と退避領域とは、一方の移動空間と他方の退避領域との少なくとも一部を、スクリーン保持装置に保持されたスクリーンに平行な方向において重ね合わせることが可能であり、場合によっては、それぞれの退避領域の一部を重ね合わせることも可能である。
また、請求可能発明は、スクリーンの基板接触面を清掃し、スクリーンを基板接触面側から清掃する基板接触面側清掃部のみを備えた清掃装置に限らず、特開平9−39214号公報に記載の清掃装置の清掃部のように、基板接触面清掃部と、スクリーンのクリーム半田が載置され、スキージによって移動させられる半田載置面側からスクリーンを清掃する半田載置面側清掃部とを備えた清掃装置の基板接触面側清掃部に適用してもよい。
請求可能発明の一実施例であるスクリーン印刷機を概略的に示す正面図である。 上記スクリーン印刷機を概略的に示す平面図である。 上記スクリーン印刷機の清掃装置の移動を案内するガイドレールと、撮像装置の移動を案内するガイドレールとの配置を概略的に示す平面図である。 上記スクリーン印刷機の清掃装置の作業空間と撮像装置の作業空間との重複を説明する正面図である。 上記スクリーン印刷機の基板保持装置を概略的に示す側面図である。 上記基板保持装置の基板押さえ部材およびクランプ部材を概略的に示す平面図である。 上記スクリーン印刷機を制御する制御装置を概略的に示すブロック図である。 上記基板保持装置による回路基板の保持,解放を説明する図である。 基板保持装置の基板押さえ部材およびクランプ部材の別の態様を概略的に示す平面図である。 基板保持装置の基板押さえ部材およびクランプ部材の更に別の態様を概略的に示す平面図である。
符号の説明
14:基板保持装置 16:スクリーン保持装置 20:清掃装置 22:撮像装置 50:回路基板 204:スクリーン 254:清掃装置用ガイドレール 296:撮像装置用ガイドレール 336:停止位置規定装置

Claims (8)

  1. フレームに支持された基板保持装置に保持された回路基板に、前記フレームに支持されたスクリーン保持装置に保持されたスクリーンを通してクリーム半田を印刷するスクリーン印刷機であって、
    前記基板保持装置に保持された回路基板と前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンとをスクリーンに直角な方向に離間させた状態で両者の間に形成される空間内を、前記スクリーンに平行な方向に移動可能に清掃装置と撮像装置とが配設され、
    前記清掃装置が、
    前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンの前記基板保持装置側の面を清掃する清掃部と、
    その清掃部を保持してスクリーンに平行な第一方向に移動可能な清掃用可動部材と
    を含み、前記撮像装置が、
    前記基板保持装置に保持された回路基板と前記スクリーン保持装置に保持されたスクリーンとの少なくとも一方を撮像する撮像部と、
    その撮像部を保持する撮像用可動部材と、
    その撮像用可動部材を前記第一方向に平行な方向に案内する可動ガイドと、
    その可動ガイドに沿って前記撮像用可動部材を移動させる移動装置と
    を含むとともに、前記清掃用可動部材を案内する第一固定ガイドと前記可動ガイドを案内する第二固定ガイドとが、前記スクリーンに平行でかつ互いに直角な方向に延びる状態で前記フレームに固定されており、かつ、前記清掃装置と前記撮像装置とがそれぞれ前記スクリーンに平行な方向に移動する第一移動空間と第二移動空間とが、スクリーンに直角な方向および平行な方向において共に少なくとも一部が重なり合っていることを特徴とするスクリーン印刷機。
  2. 前記フレームの下向きの面に前記第一固定ガイドが天吊りの状態で設けられ、前記フレームの前記下向きの面より下方の上向きの面に前記第二固定ガイドが、平面視において前記第一固定ガイドと直交する状態で設けられ、それら第一固定ガイドと第二固定ガイドとが、前記スクリーンに直角な方向に互いに隔たるとともに、それら第一固定ガイドと第二固定ガイドとの各一部同士が互いに対面する状態で設けられたことを特徴とする請求項1に記載のスクリーン印刷機。
  3. 前記第一固定ガイドと前記第二固定ガイドとがそれぞれ互いに平行な2本ずつを対にして設けられ、前記清掃装置が、前記1対の第一固定ガイドに両端部が移動可能に支持された前記清掃用可動部材たる第一可動部材を含む一方、前記撮像装置が、前記1対の第二固定ガイドに両端部が移動可能に支持されて前記可動ガイドを保持した第二可動部材を含み、前記第一可動部材の前記第一固定ガイドに支持された前記両端部が、前記第二固定ガイドに支持された前記第二可動部材より高い位置に配置された請求項2に記載のスクリーン印刷機。
  4. 前記清掃装置が前記第一固定ガイドより下方の空間に配置される一方、前記撮像装置が前記第二固定ガイドより上方の空間に配置され、前記第一移動空間と前記第二移動空間とが共に、上下方向に関して前記第一固定ガイドと前記第二固定ガイドとの間に位置していることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のスクリーン印刷機。
  5. 前記回路基板と前記スクリーンとをスクリーンに直角な方向に離間させた状態で両者の間に形成される前記空間内から前記撮像装置を退避させるための退避領域の一部が、平面視において、前記清掃装置の移動空間である前記第一移動空間と重なり合う請求項に記載のスクリーン印刷機。
  6. 前記回路基板を基板搬送方向において、前記基板保持装置へ搬入し、その基板保持装置から搬出する基板搬送装置を含み、かつ、前記第一固定ガイドと前記第二固定ガイドとの一方が前記基板搬送方向に平行で、他方が基板搬送方向に直角であることを特徴とする請求項1ないしのいずれかに記載のスクリーン印刷機。
  7. 前記基板保持装置が回路基板を水平に保持するものであり、かつ、前記清掃装置の前記スクリーンに平行な移動を案内する前記第一固定ガイドが前記基板搬送方向に直角に延びるとともに、前記基板保持装置の後方側と前方側との少なくとも一方に前記清掃装置を退避させる退避領域を備えていることを特徴とする請求項に記載のスクリーン印刷機。
  8. 前記第二固定ガイドが前記基板搬送方向に平行であり、かつ、当該スクリーン印刷機が、さらに、
    前記可動ガイドに案内されて前記基板搬送方向に直角な方向に移動可能な位置規定用可動部材と、
    その位置規定用可動部材に保持され、前記基板搬送装置により搬送される回路基板の停止位置を規定する停止位置規定部と
    を含む停止位置規定装置を含むことを特徴とする請求項6または7に記載のスクリーン印刷機。
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