JP4953956B2 - 回路基板搬送・保持装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回路基板にクリーム状はんだを印刷するスクリーン印刷機、回路基板に電子回路部品を装着する部品装着機等に回路基板を搬入し、保持する回路基板搬送・保持装置に関するものである。
この種の回路基板搬送・保持装置の一例が下記特許文献1に記載されている。この回路基板搬送・保持装置はスクリーン印刷機に設けられたものであり、ベルトコンベヤにより回路基板を搬入し、その搬入した回路基板をそれの板面に平行な方向において両側から挟んで保持するサイドクランプ式である。サイドクランプ式の回路基板搬送・保持装置によって回路基板を保持する場合、回路基板の形状が良好であれば、すなわち、両側面の平面度がそれぞれ高く、かつ、両側面の平行度が高ければ問題はない。しかし、両側面の平面度が低かったり、平行度が低かったりして、クランプ部材でクランプする場合に、クランプ面が回路基板の側面のごく一部に接触するに過ぎず、その一部が回路基板を安定に位置決めないし固定するに十分ではないと、回路基板を確実に保持することができない。回路基板のこの状態を形状不良と称することとする。
そのため、特許文献1に記載の回路基板搬送・保持装置においては、クランプ部材の一方を、回路基板の板面に直角な回動軸線まわりに回動可能とし、回路基板の両側面の平面度や平行度が悪い場合でも、クランプ部材が回動軸線まわりに回動して回路基板の側面に沿い、安定して回路基板を保持し得るようにされている。
特開2006−103073公報
上記のようにクランプ部材を回動可能にすれば、回路基板が形状不良のものであっても安定してクランプすることが可能になるが、回路基板をクランプしていない状態において、クランプ部材に、回路基板の側面にほぼ沿った姿勢を維持させるための装置も必要となり、構造が複雑になって装置コストが高くなるという問題、あるいは、回路基板を搬送する場合に、クランプ部材の回動が邪魔になるという問題が生じる。この問題は、従来の回路基板搬送・保持装置の実用性を向上させる上で障害となる問題の一例であり、従来の回路基板搬送・保持装置には種々の観点からの改良の余地がある。
本発明は、以上の事情の下に、上記問題の発生を回避しつつ、形状不良の回路基板をも安定してクランプすることができるなど、より実用的な回路基板搬送・保持装置を得ることを課題として為されたものである。
本発明によれば、(A)回路基板を支持して搬送方向に搬送するベルトコンベヤと、(B)そのベルトコンベヤにより搬送される回路基板の前記搬送方向に平行な両側面の各一方ずつを摺動により案内するガイド面をそれぞれ有する一対のガイド部材と、(C)前記回路基板を支持する基板支持部材と、(D)その基板支持部材と前記ベルトコンベヤとを相対的に昇降させ、基板支持部材に前記回路基板を支持させて前記ベルトコンベヤから浮き上がらせる浮上装置と、(E)それぞれ前記回路基板の前記両側面に当接するクランプ面を有し、それらクランプ面が前記一対のガイド部材の前記ガイド面の各々より上方に位置する一対のクランプ部材と、(F)それら一対のクランプ部材の少なくとも一方を前記回路基板の板面に平行でかつ前記搬送方向と直交するクランプ方向に移動させることにより、それらクランプ部材の前記クランプ面を、前記浮上装置により前記ベルトコンベヤから浮き上がらされた回路基板の両側面に当接させ、それらクランプ部材に回路基板をクランプさせるクランプ部材移動装置とを含み、かつ、前記一対のクランプ部材の少なくとも一方の前記クランプ面が弾性材料により形成される一方、前記一対のガイド部材の前記ガイド面の各々が前記弾性材料より摩擦係数の小さい材料により形成された回路基板搬送・保持装置が得られる。
本発明によれば、また、ベルトコンベヤにより下方から回路基板を支持するとともに、その回路基板の両側面の一対のガイド部材のガイド面に対する摺動によりその回路基板を案内して搬送方向に搬送した後、一対のクランプ部材がそれぞれのクランプ面において回路基板の側面に当接し、回路基板をその回路基板の板面に平行でかつ前記搬送方向と直交するクランプ方向からクランプして保持する回路基板搬送・保持装置であって、(A)前記一対のガイド部材の少なくとも一方の、前記搬送方向に隔たった複数個所の各々において,先端部がそれぞれ前記ガイド面から突出し、前記ベルトコンベヤに支持された回路基板の側面に当接してその回路基板をクランプするクランプ位置と、前記ガイド面より後退したアンクランプ位置とに移動可能に設けられ、それぞれ前記一対のクランプ部材の一方として機能する複数のクランプ部材と、(B)それら複数のクランプ部材を前記クランプ位置と前記アンクランプ位置とに移動させるクランプ部材移動装置とを含み、かつ、前記複数のクランプ部材の前記先端部が弾性材料により形成される一方、前記一対のガイド部材の前記ガイド面の各々が前記弾性材料より摩擦係数の小さい材料により形成されたことを特徴とする回路基板搬送・保持装置が得られる。
上記構成の回路基板搬送・保持装置においては、ガイド面が摩擦係数の小さい材料により形成されるため、回路基板はガイド面を軽快に摺動し、良好に案内される一方、クランプ面の少なくとも一方が弾性材料により形成されるため、回路基板の形状不良が良好に吸収され、回路基板が安定してクランプされる。しかも、弾性材料は、それ自身が、無負荷状態においては基本形状を維持する性質を備えているため、回路基板をクランプしていない状態において、クランプ部材の姿勢を維持させるための特別な装置が不要であり、装置の構造が簡単で済み安価に製造し得る。
発明の態様
以下に、本願において特許請求が可能と認識されている発明(以下、「請求可能発明」という場合がある。請求可能発明は、請求の範囲に記載された発明である「本願発明」の下位概念発明や、本願発明の上位概念あるいは別概念の発明を含むこともある。)の態様をいくつか例示し、それらについて説明する。各態様は請求項と同様に、項に区分し、各項に番号を付し、必要に応じて他の項の番号を引用する形式で記載する。これは、あくまでも請求可能発明の理解を容易にするためであり、請求可能発明を構成する構成要素の組み合わせを、以下の各項に記載されたものに限定する趣旨ではない。つまり、請求可能発明は、各項に付随する記載,実施例の記載,従来技術等を参酌して解釈されるべきであり、その解釈に従う限りにおいて、各項の態様にさらに他の構成要素を付加した態様も、また、各項の態様から構成要素を削除した態様も、請求可能発明の一態様となり得るのである。
(1)ベルトコンベヤにより下方から回路基板を支持するとともに、その回路基板の両側面を一対のガイド部材のガイド面により案内して搬送方向に搬送した後、一対のクランプ部材のクランプ面により前記両側面を前記搬送方向と直交するクランプ方向からクランプして保持する回路基板搬送・保持装置であって、
前記一対のクランプ部材の少なくとも一方の前記クランプ面が弾性材料により形成される一方、前記一対のガイド部材の前記ガイド面の各々が前記弾性材料より摩擦係数の小さい材料により形成された回路基板搬送・保持装置。
上記弾性材料はクランプすべき回路基板の腰の強さ(材質,厚さ,クランプ方向における寸法等により決まる)や、クランプされる両側面の平行度等に応じて適宜選定されるべきであるが、一般的には、ヤング率が1MPa以上で、かつ、10MPa以下,8MPa以下,5MPa以下あるいは3MPa以下のいずれかの範囲に属するものが好適であり、例えば、ゴムまたはその類似物が好適である。また、弾性材料より摩擦係数の小さい材料には、例えば、金属や硬質樹脂、例えば、ポリテトラフルオルエチレンがある。ガイド面は、金属をポリテトラフルオルエチレンによってコーティングすることにより形成してもよい。
クランプ部材は、ガイド部材に案内されて所定位置まで搬送された回路基板をクランプし得るように構成されればよく、例えば、クランプ部材がガイド部材の上方に設けられ、浮上装置によりベルトコンベヤから浮き上がらされた回路基板がクランプ部材によりクランプされるようにすることが可能である。また、ガイド部材の長手方向の複数箇所にクランプ部材が設けられ、通常はクランプ方向においてガイド部材より後退させられているが、クランプ時にはガイド部材より前進させられ、回路基板をクランプするようにすることも可能である。
(2)回路基板を支持して搬送方向に搬送するベルトコンベヤと、
そのベルトコンベヤにより搬送される回路基板の前記搬送方向に平行な両側面の各一方ずつを案内するガイド面をそれぞれ有する一対のガイド部材と、
前記回路基板を支持する基板支持部材と、
その基板支持部材と前記ベルトコンベヤとを相対的に昇降させ、基板支持部材に前記回路基板を支持させて前記ベルトコンベヤから浮き上がらせる浮上装置と、
それぞれ前記回路基板の前記両側面に接触するクランプ面を有し、それらクランプ面が前記一対のガイド面より上方に位置する一対のクランプ部材と、
それら一対のクランプ部材の少なくとも一方を前記搬送方向と直交するクランプ方向に移動させ、それらクランプ部材に、ベルトコンベヤから浮き上がらされた回路基板を前記クランプ面によりクランプさせるクランプ部材移動装置と
を含み、かつ、前記一対のクランプ部材の少なくとも一方の前記クランプ面が弾性材料により形成される一方、前記一対のガイド部材の前記ガイド面が前記弾性材料より摩擦係数の小さい材料により形成された回路基板搬送・保持装置。
(3)前記一対のクランプ部材の一方の前記クランプ面が弾性材料により形成され、他方がその弾性材料より硬い材料により形成された(1)項または(2)項に記載の回路基板搬送・保持装置。
弾性材料より硬い材料には、例えば、金属や硬質樹脂、例えば、ポリテトラフルオルエチレンがある。
弾性材料から成るクランプ面が容易に弾性変形して回路基板の形状不良を吸収する一方、弾性部材より硬い材料から成るクランプ面は回路基板の一側面をほぼ一定の位置に位置決めする。したがって、形状が不良である回路基板であっても、弾性材料より硬い材料から成るクランプ面を基準とすることによって高い位置決め精度を確保しつつ安定してクランプすることができる。
回路基板の形状不良の原因が、両側面の一方のみにあり、その一方が弾性材料より硬い材料により形成されたクランプ面においてクランプされる場合でも、その硬いクランプ面により回路基板の位置決めが為されるとともに、回路基板の側面の他方が弾性材料により形成されたクランプ面により、搬送方向に平行な方向において比較的広い領域でクランプされ、かつ、比較的大きい摩擦力が得られ、回路基板が安定してクランプされる。
(4)前記一対のクランプ部材の双方の前記クランプ面が弾性材料により形成された(1)項または(2)項に記載の回路基板搬送・保持装置。
一対のクランプ部材の双方のクランプ面を弾性材料により形成すれば、回路基板の形状不良の吸収能力を高め、安定して回路基板をクランプすることができる。特に、弾性材料がゴムから成るものである場合には、回路基板の両側面が摩擦係数の大きいクランプ面によりクランプされることとなるため、一層安定して回路基板をクランプすることができる。例えば、回路基板搬送・保持装置が、スクリーン印刷機に設けられる場合には、印刷後、スクリーンが回路基板から離間させられる際に、回路基板に引張力が作用し、回路基板搬送・保持装置から外れ易いのであるが、本項の構成を採用すれば、この回路基板の外れを特に良好に防止することができる。
また、回路基板の形状不良の原因が、回路基板の両側面のいずれにあっても、回路基板が十分安定してクランプされる。
(5)前記一対のクランプ部材の一方が、前記弾性材料より成る第一層と、その弾性材料より硬い材料から成り、第一層を背後から支持する第二層とを備え、第一層の前面が前記クランプ面を形成し、前記一対のクランプ部材の他方が、前記第一層より厚くかつ前記弾性材料より成る第三層を少なくとも備え、その第三層の前面が前記クランプ面を形成する(1)項または(2)項に記載の回路基板搬送・保持装置。
第一層と第二層とを備えたクランプ部材は、クランプ面の摩擦係数が高く、しかも弾性変形能が小さいため、本項の回路基板搬送・保持装置によれば、上記(3)項の回路基板搬送・保持装置と(4)項の回路基板搬送・保持装置との利点を共に享受することができる。
(6)前記ベルトコンベヤが、
一対のベルト支持レールにより支持され、それぞれ前記回路基板の前記両側面に隣接する両側部の下面を支持する一対のベルトと、
前記ベルト支持レールの少なくとも一方を他方に接近離間させることにより前記一対のベルトの間隔を変更する間隔変更装置と
を含む(1)項ないし(5)項のいずれかに記載の回路基板搬送・保持装置。
(7)前記一対のガイド部材の各々が前記一対のベルト支持レールの各々とそれぞれ一体的に構成され、前記ガイド面が前記一対のベルトに支持された状態の前記回路基板の前記両側面に対向する(6)項に記載の回路基板搬送・保持装置。
ガイド部材をベルト支持レールと一体的に構成すれば装置の構成を単純化し得るとともに、ガイド部材をベルト支持レールに支持されたベルトに対して最適な相対位置に容易に維持することができる。一対のベルト支持レールの間隔が変更可能である場合に、特にこの効果が大きい。ガイド部材とベルト支持レールとは一体に形成されても、別体に形成された後互いに固定されてもよい。
(8)前記一対のクランプ部材の各々が前記一対のベルト支持レールの各々とそれぞれ一体的に構成され、前記クランプ面が前記一対のベルトから浮き上がらされた状態の前記回路基板の前記両側面に対向する位置に形成され、前記クランプ部材移動装置が前記一対のベルト支持レールの少なくとも一方を移動させることによりクランプ部材を移動させるものである(6)項または(7)項に記載の回路基板搬送・保持装置。
クランプ部材をベルト支持レールと一体的に構成すれば、クランプ部材をベルト支持レールに支持されたベルトに対して最適な相対位置に容易に維持することができる。
クランプ部材とベルト支持レールとは一体に形成されても、別体に形成された後互いに固定されてもよい。
前記間隔変更装置にクランプ部材移動装置を兼ねさせることもでき、そのようにすれば、装置の構成を単純化し得る。
(9)前記クランプ部材移動装置が前記一対のクランプ部材の一方を移動させ、他方を移動させないものである(2)項ないし(8)項のいずれかに記載の回路基板搬送・保持装置。
クランプ部材移動装置の構成を単純化し得る。
本項が(3)項または(5)項に従属する態様においては、クランプ部材移動装置により移動させられない方のクランプ部材である固定クランプ部材が、弾性材料より硬い材料により形成され、あるいは第一層と第二層とを備えたものとされることが望ましい。一対のクランプ部材の一方がクランプ部材移動装置により移動させられる可動クランプ部材、他方が移動させられない固定クランプ部材とされる場合には、固定クランプ部材が回路基板の位置を規定する主位置決め部材として機能することが望ましく、その主位置決め部材のクランプ面が弾性変形しにくい方が高い位置決め精度が得られるからである。
以下、請求可能発明のいくつかの実施例を、図を参照しつつ詳しく説明する。なお、請求可能発明は、下記実施例の他、上記〔発明の態様〕の項に記載された態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更を施した態様で実施することができる。
図1に、請求可能発明の一実施例としての回路基板搬送・保持装置を備え、対基板作業機の一種であるスクリーン印刷機が図示されている。本スクリーン印刷機は、印刷機本体としてのフレーム10,回路基板搬送・保持装置12,基板位置調節装置16(図3参照),スクリーン支持装置18,スキージ装置20,撮像装置22,基板停止位置規定装置24(図2参照)および制御装置26等を含む。
スクリーン支持装置18は、図1に示すように、スクリーン30を水平に保持するものとされている。また、スキージ装置20は、本スクリーン印刷機では、解放型とされており、図1に示すように、1対のスキージヘッド32(図1には1つのみ図示されている),それらスキージヘッド32をそれぞれ昇降させ、スキージ33をスクリーン30に接触,離間させる接触・離間装置たるスキージ昇降装置34と、一対のスキージヘッド32をスクリーン30に平行な方向に移動させ、スクリーン30上に載せられたクリーム状はんだをスキージ33に移動させるスキージ移動装置36を含む。スキージ昇降装置34は、スクリーン30とスキージ33とを、スクリーン30に直角な方向に相対移動させる相対移動装置であり、スキージ移動装置36は、スクリーン30とスキージ33とを、スクリーン30に平行な方向に相対移動させる相対移動装置である。
撮像装置22は基準マークカメラを備え、撮像装置移動装置38により、スクリーン支持装置18に支持されたスクリーン30に平行な平面であって、水平面内において互いに直交する2方向であるX軸方向およびY軸方向に移動させられ、スクリーン30および回路基板40(以後、基板40と略称する)にそれぞれ設けられた基準マーク(図示省略)を撮像する。撮像装置移動装置38はまた、基板停止位置規定装置24を移動させ、回路基板搬送・保持装置12により搬送される基板40を所定の位置に停止させる。これら撮像装置22,基板停止位置規定装置24は、特開2007−38456公報に記載の撮像装置と同様に構成されており、詳細な図示および説明は省略する。
回路基板搬送・保持装置12は、本実施例においては、図2および図3に示すように、回路基板搬送装置50,基板保持装置52および基板支持装置54を含む。本回路基板搬送装置50は、図2に示すように、搬入コンベヤ60,メインコンベヤ62および搬出コンベヤ64を含む。これらコンベヤ60,62,64はそれぞれ、ベルトコンベヤとされ、1対の無端のベルト66(図2および図3参照)を備え、1列に並んで設けられ、各対のベルト66がそれぞれ、ベルト周回装置68によって周回させられることにより、基板40を、その板面である作業面たるはんだ印刷面が水平となる姿勢で、はんだ印刷面に平行な方向であって水平方向に搬送する。各ベルト周回装置68は、駆動源たるベルト周回用モータ70および回転巻き掛け部材たる複数のプーリ72を含み、回路基板搬送装置50は基板40を搬送方向において任意の位置へ搬送することができる。前記X軸方向は搬送方向に平行な方向であり、前記Y軸方向は、回路基板搬送・保持装置12により保持された基板40のはんだ印刷面に平行な平面であって、水平面内において搬送方向に直角な方向である。回路基板搬送装置50については、後に詳細に説明する。
上記基板保持装置52,基板支持装置54およびメインコンベヤ62は、図1および図2に示すように、フレーム10の前記スクリーン支持装置18およびスキージ装置20の下方に設けられ、相対移動装置の一種である接近・離間装置たる昇降装置76により昇降させられ、スクリーン30に接近,離間させられる。昇降装置76は、図3に示すように、移動部材としての昇降台78と、昇降台昇降駆動装置80とを含む。昇降台昇降駆動装置80は、駆動源としての昇降台昇降用モータ82,送りねじの一種であるボールねじ84およびナット86を含み、昇降台78を、ガイド部材としてのガイドレール88に案内させつつ、上下方向において任意の位置へ移動させる。
基板保持装置52等は、昇降台78上に前記基板位置調節装置16を介して設けられ、基板位置調節装置16によりX軸方向,Y軸方向に移動させられるとともに、Z軸に平行な軸線であって鉛直な軸線まわりに回転させられ、基板保持装置52に保持された基板40とスクリーン支持装置18により支持されたスクリーン30との位置が調節される。本基板位置調節装置16は、特開2007−38456公報に記載の基板位置調節装置と同様に構成されており、詳細な図示および説明は省略する。
基板保持装置52の一部は、特開2006−281712公報に記載の基板保持装置と同様に構成されており、同じ部分は簡単に説明する。
本基板保持装置52は、図3に示すように、サイドクランプ装置90および合わせ装置92を含む。合わせ装置92は、基板位置調節装置16の調節台94にY軸方向に移動可能に設けられた1対の合わせ部材96と、それら合わせ部材96をそれぞれ移動させる合わせ部材移動装置98とを含む。合わせ部材移動装置98は、例えば、エアシリンダを駆動源とする。また、一対の合わせ部材96はそれぞれ、互いに接近する側へ水平に突出させられ、搬送方向に平行な方向に長い板状の基板縁押さえ部ないし合わせ部100を有する。
サイドクランプ装置90は1対のクランプ部材110,111を含み、サイドクランプ装置昇降装置112により昇降させられる。サイドクランプ装置昇降装置112は、昇降部材としての昇降台114および昇降台昇降駆動装置116を含む。昇降台昇降駆動装置116は、駆動源たる昇降台昇降用モータ118,ボールねじ120,ナット122および1対のカム部材124を含み、1対のカム部材124がガイドレール126により案内されつつ、Y軸方向に移動させられることにより、カム面128と昇降台114の下面に設けられたカムフォロワとしての転動体130との斜面の作用により、昇降台114がガイドとしてのガイドロッド132に案内されつつ、合わせ装置92に対して昇降させられる。
図3に示すように、昇降台114上に前記基板支持装置54および浮上装置としての基板支持ピン昇降装置138が設けられている。基板支持装置54は、図4に示すように、基板支持部材としての複数の基板支持ピン140および支持部材たる支持台142を備えている。基板支持ピン140は、基板40を吸着する機能を有さない非吸着支持部材であり、図4に示すように、先端面は水平な基板支持面148とされている。基板支持ピン140は、ピン固定装置150により支持台142に上向きに固定される。ピン固定装置150は、特開平11−195899号公報に記載のピン固定装置と同様に構成され、長手形状の支持板152と、その支持板152を支持台142に固定する固定装置としてのボルト154とを備え、ボルト154が、支持板152に形成された長穴156を貫通して、支持台142に設けられた複数の雌ねじ穴158のうちの1つに螺合されることにより、支持板152に垂直に設けられた基板支持ピン140が支持台142に固定される。基板支持ピン140は、雌ねじ穴158を囲む円環状の領域内の任意の位置に位置決め可能である。支持台142は、大きさが異なる複数種類の基板40の支持に使用可能な大きさを有するものとされており、基板40の裏面である被支持面の被支持箇所に対応する位置に基板支持ピン140が作業者により固定される。
基板支持ピン昇降装置138は、図3に示すように、移動部材としての昇降台164および昇降台昇降駆動装置166を含む。昇降台昇降駆動装置166は、昇降台114に保持された昇降台昇降モータ168,ボールねじ170およびナット172を含み、昇降台164を昇降台114に対して上下方向の任意の位置へ昇降させ、昇降台164上に設けられた基板支持装置54をサイドクランプ装置90に対して昇降させる。昇降台164の昇降は、昇降台164に取り付けられ、前記昇降台114の昇降を案内する前記ガイドロッド132により案内される。
前記サイドクランプ装置90の一対のクランプ部材110,111は、搬送方向に平行な方向に長く、それらのうちの一方は昇降台114に固定して設けられた固定クランプ部材110とされ、他方は可動クランプ部材111とされ、図3に示す間隔変更装置180により、Y軸方向であって、基板40のはんだ印刷面に平行で、搬送方向と直交する方向の任意の位置へ移動させられる。それにより、可動クランプ部材111が固定クランプ部材110に接近,離間させられ、後述するように、クランプ部材110,111により保持された前記一対のベルト66の間隔が変更される。可動クランプ部材111はまた、クランプ部材移動装置182により、間隔変更方向と同じ方向であって、基板40のはんだ印刷面に平行で搬送方向と直交する方向であるクランプ方向に移動させられ、基板40を保持,解放する。間隔変更装置180は、駆動源としてのクランプ部材移動用モータ188,ボールねじ190およびナット192を備え、クランプ部材移動装置182は、例えば、流体圧アクチュエータの一種であるエアシリンダであって、単動のエアシリンダにより構成され、可動クランプ部材111とナット192との間に設けられ、ピストンロッドが可動クランプ部材111に係合させられている。
間隔変更装置180により可動クランプ部材111を移動させる場合には、クランプ部材移動装置182のエアシリンダはエア室が大気に開放され、可動クランプ部材111と一体的に移動し、可動クランプ部材111は、基板40のはんだ印刷面に平行で搬送方向に直角な方向の寸法データに基づいて移動させられる。基板クランプ時には、間隔変更装置180は作動せず、クランプ部材移動装置182を構成するエアシリンダのエア室へのエアの供給により、可動クランプ部材111が固定クランプ部材110側へ移動させられて基板40をクランプし、エア室の大気への開放により、可動クランプ部材111が固定クランプ部材110から離間する向きに移動させられ、クランプが解除される。エア室に供給されるエアの圧力は、圧力制御装置(図示省略)により制御され、可動クランプ部材111を基板40に押し付ける力が調整される。クランプ部材移動装置182を構成するエアシリンダは緩衝器を兼ねる。クランプ部材移動装置をスプリングを含むものとし、スプリングに緩衝機能を果たさせてもよい。
1対のクランプ部材110,111の互いに対向し、鉛直な側面200,202にはそれぞれ、図3に示すように、側面200,202のクランプ部材110,111の上端部より下側の部分にそれぞれ、前記メインコンベヤ62の一対のベルト66の各々が設けられている。側面200,202にはそれぞれ、ベルト支持レール204が搬送方向に平行に一体的に設けられ、ベルト66の一部が下方から長手方向に移動可能に支持されているのである。これら側面200,202はそれぞれ、ベルト支持レール204の水平なベルト支持面に対して直角であり、そのベルト支持レール204のすぐ上側の部分はそれぞれ、一対のベルト66により支持される状態の基板40の搬送方向に平行な両側面206,208に対向し、それら側面206,208の各一方ずつを案内する。このクランプ部材110,111の側面200,202の基板40の側面206,208を案内する部分がガイド面210,212を構成している。クランプ部材110,111は金属製であり、ガイド面210,212は金属製である。1対のベルト66はそれぞれ、図3および図5に示すように、ベルト支持レール204により、ガイド面210,212との間に小さい隙間を有する状態で支持され、基板40はベルト66により、側面206,208に隣接する両側部の下面を支持される。
1対のクランプ部材110,111の各側面200,202の上端部であって、ガイド面210,212より上側の部分にはそれぞれ、搬送方向に長く、連続し、基板40の両側面206,208を搬送方向と直交するクランプ方向からクランプするクランプ面218,220が設けられている。固定クランプ部材110においては、側面200の上端部がそのままクランプ面218を構成し、金属製であり、固定クランプ部材110が主位置決め部材として機能する。可動クランプ部材111においては、図3および図5(a)に示すように、その上端部の固定クランプ部材110と対向する側の部分が弾性材料、例えば、ゴムにより形成され、搬送方向に長い弾性材料製部たるゴム製部222が設けられ、その固定クランプ部材110側の面である前面がクランプ面220を構成している。ゴム製部222を形成するゴムは、例えば、ヤング率が3MPaのものとされており、基板40の形状不良を弾性変形により吸収し得る厚さを有する。クランプ面220はゴムにより形成され、金属製である固定のクランプ面218はゴムより硬い材料により形成されている。また、前記ガイド面210,212はそれぞれ金属製であり、ゴムより摩擦係数の小さい材料により形成されている。これらガイド面210,212およびクランプ面218,220は、側面200,202内に形成され、同一鉛直面内に位置し、クランプ面218,220はガイド面210,212より上方に位置する。
このように、本実施例においては、一対のクランプ部材110,111の各々が一対のベルト支持レール204の各々とそれぞれ一体的に設けられるとともに、固定クランプ部材110にガイド面210およびクランプ面218が形成され、可動クランプ部材111にガイド面212およびクランプ面220が形成されており、一対のクランプ部材110,111はそれぞれ、ガイド部材とも一体に構成され、一対のガイド部材の各々が一対のベルト支持レール204の各々とそれぞれ一体的に設けられている。したがって、可動クランプ部材111が前記間隔変更装置180によって固定クランプ部材110に接近,離間する向きに移動させられることにより、可動クランプ部材111に設けられた可動のベルト支持レール204が、固定クランプ部材110に設けられた固定のベルト支持レール204に接近,離間させられ、一対のベルト66の間隔が変更される。また、前記クランプ部材移動装置182は、一対のベルト支持レールの一方を移動させることにより、クランプ部材を移動させるものであることとなる。
なお、可動クランプ部材111は門形を成し、基板支持装置54の支持台142および基板支持ピン昇降装置138の昇降台164と干渉することなく、固定クランプ部材110に接近,離間させられる。可動クランプ部材111の側面202は、門形の上部の搬送方向に平行に延びる部分の側面である。また、図示は省略するが、搬入コンベヤ60および搬出コンベヤ64の各一対のベルト66もそれぞれ、一対のガイド部材の各々と一体に設けられた一対のベルト支持レールにより支持され、一対のガイド部材の一方が可動ガイド部材とされ、間隔変更装置180と同様に構成された間隔変更装置によって移動させられることにより、ベルト支持レールの間隔が基板40の大きさに合わせて変更される。さらに、前記制御装置26は、コンピュータを主体として構成され、回路基板搬送・保持装置12等を制御する。本スクリーン印刷機を構成する各種装置の駆動源たるモータは、昇降台昇降用モータ82を始めとし、エンコーダを備えたサーボモータにより構成され、サーボ制御される。サーボモータは、回転角度の正確な制御が可能な電動回転モータである。
以上のように構成されたスクリーン印刷機においては、コンベヤ60,62,64が同期して一斉に作動させられ、クリーム状はんだが印刷されていない基板40が搬入コンベヤ60からメインコンベヤ62へ搬入され、印刷の済んだ基板40がメインコンベヤ62から搬出コンベヤ64へ搬出される。基板40の搬送時には、回路基板搬送・保持装置12は下降端位置ないし搬送位置にあり、コンベヤ60,62,64の各一対ずつのベルト66が同じ高さに位置させられ、基板40の受渡しが行われる。
コンベヤ60,62,64の各一対のベルト66の間隔は、基板40の寸法に応じて予め変更されている。メインコンベヤ62については、可動クランプ部材111が間隔変更装置180により移動させられ、図3に示すように、一対のベルト66がそれぞれ、基板40の両側面206,208に隣接する両側部の下面を支持するとともに、ガイド面210,212がそれぞれ、基板40の側面206,208に、基板40の姿勢を搬送方向に平行に保ちつつ、摺動を許容する僅かな隙間を有して対向する状態とされるのである。一対のベルト66の間隔が変更された状態では、ガイド面210,212と同一平面内に位置するクランプ面218,220は側面206,208から僅かに離れ、基板40を解放するアンクランプ位置に位置する。
基板40は、一対のベルト66によりそれぞれ下方から支持され、ベルト66の周回によってガイド面210,212により案内されつつ、搬送される。ガイド面210,212は金属製であり、摩擦係数が低く、基板40は軽快に摺動する。基板40は、図6(a)に示すように基板支持装置54上へ搬入され、基板停止位置規定装置24により規定される位置において停止させられる。なお、図6においては、一対のクランプ部材110,111のうち可動クランプ部材111側が代表して図示されているが、固定クランプ部材110も、搬送方向と直交する方向に移動させられないことを除いて可動クランプ部材111と同様に作動させられる。
基板40の停止後、図6(b)に示すように合わせ部100がクランプ部材110,111上へ前進させられた後、図6(c)および図6(d)に示すように、可動クランプ部材111がクランプ部材移動装置182のエアシリンダにより固定クランプ部材110側へ移動させられて基板40を固定クランプ部材110に押し付け、一旦、クランプした後、離間させられる。1対のクランプ部材110,111が基板40を仮にクランプし、その搬送方向と直交する方向の位置を決めるのである。この際、エアシリンダに供給されるエアの圧力は、後述する本クランプ時と同様に制御される。
仮クランプ後、可動クランプ部材111が基板40から離間させられた状態でサイドクランプ装置90がサイドクランプ装置昇降装置112により上昇させられ、図6(e)および図6(f)に示すように、クランプ部材110,111が合わせ部100に接触させられるとともに、基板支持装置54が基板支持ピン昇降装置138により上昇させられ、複数の基板支持ピン140が基板40を下方から支持し、ベルト66から浮き上がらさせて合わせ部100に接触させる。それにより、基板40の上面とクランプ部材110,111の上面とが同一平面内に位置させられるとともに、基板40の搬送方向に平行な両縁部がそれぞれ合わせ部100によって押さえられる。また、ガイド面210,212より上側であって、クランプ部材110,111の上端部に設けられたクランプ面218,220が基板40の両側面206,208に対向する状態となる。
このように基板40がベルト66から浮き上がらされた後、サイドクランプ装置90の可動クランプ部材111がアンクランプ位置から固定クランプ部材110側へ移動させられ、図6(g)に示すように、基板40が一対のクランプ部材110,111のクランプ面218,220により、搬送方向と直交する方向からクランプされる。可動クランプ部材111は、クランプ部材移動装置182のエアシリンダへエアが供給されることによりクランプ位置へ移動させられる。このエアの圧力は圧力制御装置により制御され、可動クランプ部材111は所定の圧力が得られるまで固定クランプ部材110側へ移動させられる。
この圧力は、クリーム状はんだの印刷時に基板40がずれることがなく、基板40をスクリーン30から離間させる版離れ時に基板40がクランプ部材110,111から外れることのない保持力が得られる大きさに設定される。一対のクランプ面218,220の一方のクランプ面220がゴムにより形成され、摩擦係数が大きくされており、可動クランプ部材111を基板40に押し付ける力を大きくしなくても、必要な保持力が得られる。上記圧力はクランプ面220の摩擦係数および必要な保持力に基づいて設定され、薄い基板40や腰の弱い基板40でも、反りや、版離れ時におけるクランプ部材110,111からの外れを生ずることなく、安定して保持することができる。
可動クランプ部材111の固定クランプ部材110側への移動により、クランプ面220が側面208に接触して基板40を押し、基板40の側面206が固定クランプ部材110の金属製のクランプ面218に押し付けられ、搬送方向と直交する方向において高い精度で位置決めされる。また、クランプ面220は、基板40の形状不良を弾性変形により吸収し得る厚さのゴム製部222により形成されており、例えば、図5(b)に示すように、基板40の側面206,208にそれぞればり230,232があっても、基板40が安定性高くクランプされる。
これらばり230,232は、図5(b)には、理解を容易にするために誇張して図示されているが、実際には、ガイド面210,212の案内による基板40の軽快な摺動を妨げることのない程度のものである。ばり230,232が、側面206,208の搬送方向に平行な方向においてずれた位置に生じており、一対のクランプ面がいずれも金属製であれば、それぞれ、ばり230,232において基板40の側面206,208に接触し、基板40を、その板面に直角な軸線まわりのモーメントが作用した状態でクランプすることとなる。そのため、基板40は、一旦は、一対のクランプ面の各々とばり230,232との間の摩擦力によりクランプされるが、スクリーン30に接触させられてクリーム状はんだが印刷されれば、基板40に負荷や振動が付与され、ばり230,232と側面206,208との間にすべりが生じてクランプが緩み、位置ずれが生じ易い。それに対し、一方のクランプ面220がゴムにより形成されていれば、ばり232があっても、そのばり232がゴムの弾性変形によりクランプ面220に受容され、側面208とクランプ面220とが搬送方向に平行な方向において広い範囲で接触することと、側面208とクランプ面220との間に大きな摩擦力が得られることとにより、基板40がずれ難く、クランプが緩み難くなって、基板40が安定性高くクランプされる。
また、基板40の側面206,208が外向きに円弧状に膨出したり、側面208に傾斜があって基板40が平面視において台形状を成したりしている場合でも、クランプ面220がゴム製とされていることによって、弾性変形によりクランプ面220と側面208とが、搬送方向に平行な方向において広い範囲で接触し、かつ、クランプ面220と側面208との摩擦力が大きくなって、基板40が安定性高くクランプされる。
基板40のクランプ後、図6(h)に示すように、サイドクランプ装置90が一旦、下降させられ、基板40およびクランプ部材110,111が合わせ部100から離間させられる。そして、図6(i),(j)に示すように、合わせ部材96の合わせ部100がクランプ部材110,111および基板40上から退避させられるとともに、サイドクランプ装置90が上昇させられ、合わせ部材96,基板40,クランプ部材111の各上面が同一平面内に位置させられる。そして、撮像装置22によりスクリーンおよび基板40にそれぞれ設けられた基準マークが撮像された後、図6(k),(l)に示すように、回路基板搬送・保持装置12が昇降装置76により上昇させられてスクリーン30に接触させられ、スキージ33の移動により基板40にクリーム状はんだが印刷される。
印刷終了後、図6(m)に示すように、サイドクランプ装置90がサイドクランプ装置昇降装置112により下降させられ、基板40がスクリーン30から離間させられるが、基板40はクランプ部材110,111によりクランプされたままの状態で離間させられる。そのため、離間時にスクリーン30から基板40に引張力が作用するが、基板40はクランプ部材110,111により、必要な保持力が得られた状態で安定してクランプされているため、クランプ部材110,111から外れることなく、スクリーン30から離間させられる。離間後、図6(n)に示すように、サイドクランプ装置90が下降させられるとともに、回路基板搬送・保持装置12全体が下降端位置へ下降させられる。この下降と平行してエアシリンダからエアが抜かれ、可動クランプ部材111がアンクランプ位置へ移動させられて基板40の保持が解除され、回路基板搬送・保持装置12の下降端位置への下降後、基板支持装置54が下降させられ、図6(o)に示すように、基板40がベルト66上に載置される。
別の実施例を図7に基づいて説明する。
本実施例の回路基板搬送・保持装置250においては、サイドクランプ装置251の一対のクランプ部材252,254の各クランプ面256,258がいずれもゴムにより形成されている。クランプ部材252,254は、前記クランプ部材110,111と同様に、一方のクランプ部材252が固定クランプ部材、他方のクランプ部材254が可動クランプ部材とされ、前記クランプ部材移動装置182と同様のクランプ部材移動装置により移動させられるが、各々の互いに対向する鉛直な側面260,262の各上端部であって、ガイド面210,212より上方の部分にそれぞれ、基板40の形状不良に応じて弾性変形可能な厚さのゴム製部264,266が搬送方向に平行に連続して設けられ、その前面が側面260,262内に位置し、クランプ面256,258を形成している。
そのため、基板40がメインコンベヤ32により搬送され、停止後、基板支持装置54により支持されてベルト66から浮き上がらされ、クランプ部材252,254が基板40をクランプするとき、基板40の両側面206,208がいずれも、弾性変形能が大きく、摩擦係数も大きいクランプ面256,258によりクランプされる。したがって、例えば、基板40の側面206,208に前記ばり230,232があっても、それらばり230,232はいずれもゴムの弾性変形によりクランプ面256,258に受容され、側面206,208とクランプ面258,260とが搬送方向に平行な方向において広い範囲で接触するとともに、側面206,208とクランプ面258,260との間に大きい摩擦力が得られることにより、基板40が一層安定性高くクランプされる。また、クランプ部材移動装置182による可動クランプ部材254の基板40への押付力(エアシリンダに供給されるエアの圧力)をより小さくすることが可能であり、薄い基板や腰の弱い基板のクランプにより適している。
更に別の実施例を図8に基づいて説明する。
本実施例の回路基板搬送・保持装置300のサイドクランプ装置301の一対のクランプ部材302,304も、前記クランプ部材110,111と同様に、一方のクランプ部材302が固定クランプ部材、他方のクランプ部材304が可動クランプ部材とされ、クランプ部材移動装置により移動させられる。固定クランプ部材302の可動クランプ部材304に対向する鉛直な側面306の上端部であって、ガイド面210より上方の部分には、ゴムより成る第一層308が形成されている。固定クランプ部材320は金属製であり、その第一層308に対して可動クランプ部材304とは反対側の部分が第一層308を背後から支持する第二層310を構成し、第一層308の前面がクランプ面312を形成している。また、可動クランプ部材304の固定クランプ部材302に対向する鉛直な側面314の上端部であって、ガイド面212より上方の部分には、第一層308より厚く、弾性変形により基板40の形状不良を吸収することが可能な厚さを備えたゴムより成る第三層316が設けられ、その第三層316の前面がクランプ面318を形成している。
基板40がメインコンベヤ32により搬送され、停止後、基板支持装置54により支持されてベルト66から浮き上がらされた後、可動クランプ部材304がクランプ部材移動装置により固定クランプ部材302側へ移動させられ、クランプ部材302,304が基板40を搬送方向と直交する方向からクランプするとき、基板40は、側面206がクランプ面312に当接して位置決めされる。クランプ面312はゴム製であるが、クランプ面312を形成する第一層308は薄く、弾性変形能が小さい上、金属製の第二層310により背後から支持されており、さらに、固定クランプ部材302に設けられ、固定クランプ部材302が主位置決め部材として機能するため、基板40は精度高く位置決めされる。一方、クランプ面318を形成する第三層316は弾性変形能が大きく、基板40に形状不良があれば、クランプ面318の弾性変形により吸収され、クランプ面318が側面208に、搬送方向に平行な方向において広い範囲で接触し、さらに、摩擦係数はクランプ面312,318共に大きく、クランプ面312においても大きい摩擦力が得られる。そのため、基板40は、クランプ面312,318により、位置決め精度高く、かつ、より安定性高くクランプされる。
クランプ時に回路基板をベルトコンベヤから浮き上がらせることは不可欠ではなく、ベルトコンベヤにより支持されたままの状態で回路基板をクランプ部材にクランプさせてもよい。その実施例を図9および図10に基づいて説明する。
本回路基板搬送・保持装置は、電子回路部品を回路基板350に装着する対基板作業機の一種である部品装着機に設けられ、基板350を搬送し、保持する。回路基板搬送・保持装置の一対のガイド部材は、一方が固定のガイド部材(図示省略)、他方が図9および図10に示す可動のガイド部材360とされ、間隔変更装置(図示省略)により固定ガイド部材に接近,離間する方向に移動させられ、固定ガイド部材および可動ガイド部材360にそれぞれ一体的に設けられたベルト支持レール362の間隔が変更される。この間隔変更装置は、例えば、前記実施例の間隔変更装置180と同様に構成されるが、本実施例においては、ナットがエアシリンダを介することなく、直接、可動ガイド部材360に取り付けられる。
可動ガイド部材360には、ベルト支持レール362のすぐ上側の部分に、可動ガイド部材360の長手方向であって、搬送方向に平行な方向に適宜の間隔、例えば、等間隔を隔てた複数箇所にそれぞれ、クランプ部材370が搬送方向と直交する方向であって、基板350の板面に平行な方向に移動可能に嵌合されている。これらクランプ部材370はそれぞれ、可動クランプ部材であるのであり、それぞれ、図9に示すように、横断面形状が円形を成し、その前部には、図10に示すように、基板350の形状不良に応じて弾性変形可能な厚さのゴム製部372が設けられ、その前面がクランプ面374を形成している。複数の可動クランプ部材370の後部はそれぞれ、図10に示すように、可動ガイド部材360から後方へ突出させられるとともに、板状の連結部材376により連結されている。連結部材376は、クランプ部材移動装置378により搬送方向と直交するクランプ方向に移動させられ、複数の可動クランプ部材370が一斉に、図10(a)に示すように、クランプ面374が可動ガイド部材360内に引っ込んだアンクランプ位置と、図10(b)に示すように、可動ガイド部材360のガイド面380より前方へ突出し、基板350をクランプするクランプ位置とに移動させられる。クランプ部材移動装置378は、例えば、エアシリンダにより構成され、エア室に供給されるエア圧の制御により、可動クランプ部材370が所定の力で基板350に押し付けられるようにされる。可動ガイド部材360の鉛直な金属製の側面の、可動クランプ部材370が設けられていない部分がガイド面380を構成している。なお、固定ガイド部材は、前記実施例の固定クランプ部材110と同様に構成され、その鉛直な金属製の側面の一部がガイド面を構成するとともに、そのガイド面がクランプ面としても機能し、固定ガイド部材が固定クランプ部材としても機能する。1対のガイド部材についてそれぞれ、複数の可動クランプ部材を設け、クランプ部材移動装置により移動させてもよく、1対のガイド部材をいずれも可動ガイド部材とし、それぞれ間隔変更装置により移動させてもよい。
基板350は、ベルト支持レール362により支持されたベルト382上に載せられ、搬送される。可動クランプ部材370は、図9に示すように、ベルト382上に載せられた基板350の側面384と対向させられるが、基板350の搬送時には、図10(a)に示すように、複数の可動クランプ部材370はいずれもアンクランプ位置に退避させられており、基板350は、金属製のガイド面380により移動を案内され、軽快に摺動する。基板350の停止後、基板350がベルト382上に載せられたままの状態で複数の可動クランプ部材370が一斉にクランプ位置へ前進させられ、図10(b)に示すように、基板350の側面384に当接させられるとともに、基板350を固定ガイド部材に設けられたクランプ面に押し付けてクランプする。複数の可動クランプ部材370の各クランプ面374が基板350の側面384に、搬送方向に平行な方向において分散して接触するとともに、側面384のクランプ面374が当接する部分にばりがあっても、ゴム製部372の弾性変形により吸収され、基板350が安定性高くクランプされる。
1対のクランプ部材の少なくとも一方を、クランプ方向に弾性変形可能な弾性変形部と、その弾性変形部の回路基板側にその弾性変形部と共に弾性変形可能にかつ回路基板の搬送方向に連続して形成されたクランプ面形成部とを備えたものとしてもよい。
弾性変形部は、例えば、弾性材料から成る弾性部材、エアバッグ,圧縮コイルスプリング,ハニカム構造体等弾性変形容易な構造を有する弾性部材等により形成される。ゴムまたはその類似物等の弾性材料は、それ自身が、無負荷の状態においては基本形状を維持する性質を備え、かつ、回路基板の搬送方向に連続したクランプ面を形成することが容易であるが、耐摩耗性が不十分であることが多く、弾性材料から成る弾性変形部の表面に、耐摩耗性において弾性材料より優れた材料によりクランプ面形成部を設けることが望ましい。あるいはクランプ部材に回路基板の搬送を案内するガイド部材を兼ねさせる場合、クランプ面形成部は弾性材料より摩擦係数の小さい材料により形成されることが望ましい。1対のクランプ部材の少なくとも一方が弾性変形部およびクランプ面形成部を含む態様においては、クランプ面が回路基板の側面に沿った状態に保たれ易く、弾性変形可能なクランプ部材を容易に形成し得る。耐摩耗性を有する材料としては、例えば、ステンレススチール,アルミニウム合金,ばね鋼等の金属、セラミックス,ジルコニア等の鉱物材料、グラスファイバ,カーボン等の繊維で強化された繊維強化プラスチック等が採用可能であり、摩擦係数の小さい材料としては、例えば、金属や硬質樹脂、例えば、ポリテトラフルオルエチレン等が採用可能である。クランプ面形成部は、例えば、薄い板状とされ、弾性変形部の前面を覆う状態で設けられてクランプ面を形成する。あるいは、弾性変形部の前面に耐摩耗性を有する材料あるいは摩擦係数の小さい材料をコーティングしてクランプ面形成部としてもよい。
また、弾性変形部を、圧縮コイルスプリング等回路基板の搬送方向に連続したクランプ面を形成できない、あるいは形成し難い弾性部材により形成する場合には、それら弾性部材と共同して回路基板をクランプするクランプ面形成部材を設けることが必要になる。このクランプ面形成部材はそれ自身が容易に弾性変形し得る構造を有することが必要であり、耐摩耗性に優れていることが望ましく、あるいは摩擦係数が低いことが望ましい。
1対のクランプ部材の両方を、弾性変形部とクランプ面形成部とを備えたものとしてもよく、一方は、クランプ面を含めて全体が耐摩耗性を有する材料により形成されたものとしてもよい。また、1対のクランプ部材の一方を固定のクランプ部材とし、他方を可動のクランプ部材としてクランプ部材移動装置により移動させてもよく、両方を可動のクランプ部材としてもよい。
このような回路基板保持装置によれば、クランプ面形成部が弾性変形部と共に弾性変形することにより、回路基板の形状不良が良好に吸収され、前記特許文献1に記載の回路基板保持装置に比較して簡単な構造で回路基板を安定してクランプすることができる。その上、クランプ面形成部が耐摩耗性を有する材料により形成されている場合には、クランプ部材が回路基板をクランプするために、繰り返し回路基板に接触,離間させられてもクランプ面が摩耗し難く、寿命の長いクランプ部材が得られ、交換コスト等の保守コストを低減することができる。
さらに、耐摩耗性を有するクランプ面形成部は、回路基板が搬送されるとき、その軽快な摺動を許容し、回路基板の搬送時に、クランプ面を、回路基板の側面を案内するガイド面として機能させることもでき、クランプ部材にガイド部材を兼ねさせることができる。この場合には、搬送装置により搬送された回路基板を浮上装置によりコンベヤベルトから浮き上がらせてクランプ部材にクランプさせることが不可欠ではなくなり、コンベヤベルト上に載置されたままの状態でクランプ部材にクランプさせてもよいのである。摩擦係数が小さいクランプ面形成部についても同様である。
1対のクランプ部材の少なくとも一方が、弾性変形部およびクランプ面形成部を備えた回路基板保持装置の一例を図11に基づいて説明する。なお、図1〜図6に示す実施例の回路基板搬送・保持装置の構成要素と同じ作用を成す構成要素には、同一の符号を付して対応関係を示し、詳細な説明を省略する。
本実施例の回路基板保持装置400においては、サイドクランプ装置402の一対のクランプ部材404,406は、前記サイドクランプ装置90のクランプ部材110,112と同様に、クランプ部材404が固定クランプ部材、クランプ部材406が可動クランプ部材とされ、クランプ部材移動装置182により移動させられる。これらクランプ部材404,406の互いに対向する鉛直な側面200,202の各上端部であって、ガイド面210,212より上側の部分にはそれぞれ、弾性材料の一種であるゴム製の弾性部412,414が搬送方向に平行に連続して設けられている。ゴムは、例えば、ヤング率が3MPaのものとされている。弾性材料に好適なヤング率の範囲は、発明の態様の項に記載の範囲と同様である。弾性部412,414は、クランプ方向に弾性変形可能であり、基板40の形状不良を弾性変形により吸収し得る厚さを有し、弾性変形部を構成する。クランプ部材の弾性変形部が設けられる部分は、クランプ部材本体を構成すると考えることもできる。弾性部412,414の各前面、すなわち互いに対向する面に金属製、例えば、ステンレススチール製の薄板416,418が基板40の搬送方向に連続して貼り付けられ、クランプ面形成部を構成している。これら薄板416,418の前面は側面200,202内に位置し、クランプ面420,422を形成している。薄板416,418の厚さは、0.2mm以下、0.1mm以下、0.08mm以下であることが望ましく、本実施例では0.05mmとされている。また、薄板416,418は、硬度が高く、容易に塑性変形しないばね鋼等により形成されることが望ましい。
回路基板保持装置400による基板40のクランプは、前記基板保持装置52と同様に行われる。メインコンベヤ62により搬送され、基板支持装置54により支持されてベルト66から浮き上がらされ、合わせ部材96の合わせ部100に接触させられた基板40をクランプする際には、クランプ部材406が固定のクランプ部材404側へ移動させられ、クランプ面422が側面208に接触して基板40を押し、基板40の側面206がクランプ部材404の金属製のクランプ面420に押し付けられ、搬送方向と直交する方向において位置決めされつつ、クランプされる。クランプ面420,422は金属製であるため、耐摩耗性が高く、例えば、基板40がセラミックスやガラス繊維等、硬度の高い材料製の場合、クランプ部材404,406が基板40を繰り返し保持,開放してもクランプ面420,422が摩耗し難く、寿命が向上する。
クランプ面420,422は金属製であるが、クランプ面420,422を形成する薄板416,418は薄く、クランプ方向に弾性変形可能であり、背後にある弾性部412,414の弾性変形を殆ど阻害しない。そのため、基板40の側面206,208に前記ばり230,232があっても、クランプ面420,422がばり230,232に接触した状態から、薄板416,418が弾性部412,414と共に、ばり230,232との接触部およびその近傍部において弾性変形し、クランプ面420,422が側面206,208の搬送方向に平行な方向においてばり230,232の前後の部分に押し付けられ、クランプ部材404,406はいずれも側面206,208と搬送方向に平行な方向において広い範囲で接触する。そのため、クランプ部材404,406は、基板40を、その板面に直角な軸線まわりのモーメントを作用させることのない状態でクランプし、基板40がずれ難く、クランプが緩み難くなって、安定性高くクランプされる。
基板40の側面206,208が外向きに円弧状に膨出したり、基板40が平面視において台形状を成したりしている場合でも、薄板416,418および弾性部412,414の弾性変形によりクランプ面420,422と側面206,208とが搬送方向に平行な方向において広い範囲で接触し、基板40が高い安定性を以てクランプされる。
なお、クランプ部材404,406のいずれか一方については、弾性部およびクランプ面形成部を設けず、図1ないし図6に示す実施例のクランプ部材110のクランプ面218と同様に、金属製のクランプ部材の側面の一部をクランプ面としてもよい。
クランプ部材を、弾性変形部およびクランプ面形成部を備えたものとする場合、図12に概略的に示すクランプ部材430のように、薄い金属製のベルト432により弾性変形部を構成するとともに、その前面をクランプ面434としてもよい。ベルト432そのものがクランプ面形成部を兼ねるのである。クランプ部材430の回路基板の搬送を案内するガイド面436が設けられた部分より上側の部分に、ベルト432が搬送方向に平行に配設され、1対のローラ438,440に巻き掛けられるとともに、その長手方向の両端部はそれぞれ、クランプ部材に固定されている。1対のローラ438,440は、クランプ部材430の搬送方向に隔たった両端部にそれぞれ、鉛直軸線まわりに回転可能に設けられるとともに、一方のローラ440はテンションローラとされ、搬送方向に平行な方向に移動可能に設けられるとともに、図示を省略する付勢装置の一種である弾性部材としてのスプリングにより、図中、矢印で示すように、ローラ438から離れる向きに付勢されている。それにより、ベルト432は、その外面が搬送方向に平行で、ガイド面436よりやや後方へ(対向するクランプ部材から離れる側へ)引っ込んだ位置に位置する状態に保たれ、クランプ面434を形成する。他方のクランプ部材は、例えば、図1ないし図6に示す実施例のクランプ部材110と同様に構成される。他方のクランプ部材も、クランプ部材430と同様に構成してもよい。
回路基板のクランプ時には、可動クランプ部材であるクランプ部材430が他方のクランプ部材(図示省略)側へ移動させられ、クランプ部材430のクランプ面434が、1対のローラ438,440の間の部分において回路基板の側面に接触させられるとともに、回路基板を他方のクランプ部材のクランプ面に押し付けてクランプする。ベルト432は金属製であるが薄く、クランプ方向に弾性変形可能であり、例えば、回路基板の側面にばりがあれば、ベルト432は、ローラ440をスプリングの付勢力に抗して移動させつつ、ばりに沿って弾性変形して回路基板の側面に接触し、安定してクランプする。
また、図13に概略的に示すクランプ部材460のように、弾性変形部をエアバッグ462により構成するとともに、エアバッグ462の前面に金属製の薄板464を貼り付け、その前面をクランプ面466としてもよい。薄板464がクランプ面形成部を構成している。エアバッグ462は、クランプ部材460のガイド面468より上側の部分に搬送方向に平行に配設され、エアの充填により搬送方向に平行に延びる基本形状を維持し、常には薄板464を、クランプ面466がガイド面468よりやや引っ込んだ鉛直面内に位置し、基板40の搬送方向に連続した状態に保つ。回路基板のクランプ時には、クランプ部材460は、他方のクランプ部材側へ移動させられてクランプ面466が回路基板の側面に接触し、クランプする。例えば、回路基板の側面にばりがあれば、薄板464がエアバッグ462と共に弾性変形し、クランプ面466が回路基板の側面に沿って広い範囲で接触し、回路基板が安定してクランプされる。
さらに、図14に概略的に示すクランプ部材500のように、弾性変形部を、付勢装置の一種である弾性部材としてのスプリングである複数の圧縮コイルスプリング502により構成するとともに、金属製の薄板504に複数のスプリング502と共同して回路基板をクランプさせてもよい。複数のスプリング502はそれぞれ、その一端部がクランプ部材500に、搬送方向に平行な方向に適宜の間隔を隔てて、例えば、等間隔に固定され、他端部は、回路基板の搬送方向に平行な方向に長い薄板504に固定され、クランプ方向に平行な方向に伸縮可能である。複数のスプリング502の各々の伸長状態における長さは互いに一定とされ、薄板504の前面がクランプ面506を形成し、ガイド面508よりやや引っ込んだ位置に位置させられている。薄板504がクランプ面形成部材を構成し、クランプ面形成部材によりクランプ面形成部が形成されている。回路基板のクランプ時には、クランプ部材500が他方のクランプ部材側へ移動させられ、クランプ面506が回路基板の側面に接触させられてクランプする。例えば、回路基板の側面にばりがあれば、薄板504はスプリング502を圧縮しつつばりに沿って弾性変形し、側面に広い範囲で接触し、回路基板が安定してクランプされる。
さらにまた、図15に概略的に示すクランプ部材530のように、弾性変形部をハニカム構造体532により構成するとともに、ハニカム構造体532に金属製の薄板534を固定してクランプ面形成部を構成させ、その薄板534の前面をクランプ面536としてもよい。ハニカム構造体532は、例えば、金属、例えば、薄い鋼により形成され、回路基板の搬送方向に平行に配設されている。薄板534は、ハニカム構造体532の前面に搬送方向に平行に固定され、長く、その前面がクランプ面536を構成し、ガイド面538よりやや引っ込んだ位置に位置させられている。回路基板のクランプ時には、クランプ部材530が他方のクランプ部材側へ移動させられ、クランプ面536が回路基板の側面に接触させられてクランプする。例えば、回路基板の側面にばりがあれば、ハニカム構造体532は薄板534と共に弾性変形し、クランプ面536が回路基板の側面に広い範囲で接触し、回路基板が安定してクランプされる。
図13〜図15に示す各実施例において他方のクランプ部材は、クランプ部材460,500,530と同様に構成されてもよく、前記クランプ部材110と同様に構成され、弾性変形部を備えないものとしてもよい。
また、図12〜図15に示す各実施例においてクランプ面434,466,506,536は、ガイド面436,468,508,538と同一面内に位置する状態で設けてもよい。
なお、可動クランプ部材が基板を固定クランプ部材に押し付ける押付力を制御することは不可欠ではない。例えば、弾性材料の弾性変形能(弾性係数等)を基板の腰の強さとの関係で適切に選定すれば、可動クランプ部材の固定クランプ部材側への接近位置を、基板の形状不良を確実に吸収することができ、基板を座屈させることがない位置に設定し、その位置へ可動クランプ部材を移動させて基板をクランプさせればよいのである。
また、基板支持部材は、負圧により回路基板を吸着して保持する部材としてもよい。
さらに、図1ないし図6,図7,図8,図9および図10に示す各実施例において、ゴム製部222,264,266,ゴム製の第一層308,第三層316,ゴム製部372を、クランプ部材110,252,254,302,304,370に取付け,取外し可能に固定し、クランプ面220,256,258,312,318,374が摩耗したり、損傷したならば、取り外し、新しいものと交換するようにしてもよい。例えば、ゴム製部222等を、例えば、両面テープのように、固定状態を解除可能な固定手段によりクランプ部材110等に固定し、テープごとクランプ部材から取り外すのである。弾性材料製部を含むクランプ部材は、クランプ部材本体を備え、そのクランプ部材本体に弾性材料製部形成部材が固定されると考えることもできる。
また、図9および図10に示す実施例のクランプ部材370のゴム製部372の前面に金属製の薄板を貼り付け、その前面をクランプ面としてもよい。この場合、ゴム製部372が弾性変形部を構成し、薄板がクランプ面形成部を構成する。この際、クランプ部材370は、アンクランプ時にクランプ面をガイド面380と同一平面内に位置させ、ガイド面380と共に基板40の搬送を案内させてもよく、ガイド部材360内に引っ込ませておいてもよい。
さらに、1対のクランプ部材を両方とも可動クランプ部材とし、それぞれクランプ部材移動装置により移動させてもよい。
請求可能発明の一実施例である回路基板搬送・保持装置を備えたスクリーン印刷機を概略的に示す正面図である。 上記スクリーン印刷機の回路基板搬送装置,撮像装置および撮像装置移動装置を概略的に示す正面図である。 上記回路基板搬送・保持装置を示す側面図(一部断面)である。 上記回路基板搬送・保持装置の基板支持装置を示す斜視図である。 図5(a)は上記回路基板搬送・保持装置の一対ずつのクランプ部材,ベルトおよびベルト支持レールを示す平面図であり、図5(b)はそれらクランプ部材により基板をクランプした状態を示す平面図である。 上記回路基板搬送・保持装置による回路基板の保持を説明する図である。 別の実施例である回路基板搬送・保持装置の一対ずつのクランプ部材,ベルト,ベルト支持レールおよび基板支持装置を示す側面図(一部断面)である。 更に別の実施例である回路基板搬送・保持装置の一対ずつのクランプ部材,ベルト,ベルト支持レールおよび基板支持装置を示す側面図(一部断面)である。 更に別の実施例である回路基板搬送・保持装置の一対のガイド部材のうちの一方およびそれに設けられた複数のクランプ部材の一部を示す正面図である。 図9に示すガイド部材,クランプ部材およびクランプ部材移動装置を示す平面図(一部断面)であって、図10(a)はクランプ部材がアンクランプ位置に位置する状態、図10(b)はクランプ部材がクランプ位置に位置する状態をそれぞれ示す図である。 更に別の実施例である回路基板保持装置を示す側面図(一部断面)である。 更に別の実施例である回路基板保持装置の一対のクランプ部材の一方を概略的に示す斜視図である。 更に別の実施例である回路基板保持装置の一対のクランプ部材の一方を概略的に示す斜視図である。 更に別の実施例である回路基板保持装置の一対のクランプ部材の一方を概略的に示す斜視図である。 更に別の実施例である回路基板保持装置の一対のクランプ部材の一方を概略的に示す斜視図である。
符号の説明
12:回路基板搬送・保持装置 40:回路基板 50:回路基板搬送装置 52:基板保持装置 54:基板支持装置 62:メインコンベヤ 66:ベルト 90:サイドクランプ装置 110,111:クランプ部材 138:基板支持ピン昇降装置 140:基板支持ピン 180:間隔変更装置 182:クランプ部材移動装置 204:ベルト支持レール 206,208:側面 210,212:ガイド面 218,220:クランプ面 222:ゴム製部 250:回路基板搬送・保持装置 251:サイドクランプ装置 252,254:クランプ部材 256,258:クランプ面 264,266:ゴム製部 300:回路基板搬送・保持装置 301:サイドクランプ装置 302,304:クランプ部材 308:第一層 310:第二層 312:クランプ面 316:第三層 318:クランプ面

Claims (5)

  1. 回路基板を支持して搬送方向に搬送するベルトコンベヤと、
    そのベルトコンベヤにより搬送される回路基板の前記搬送方向に平行な両側面の各一方ずつを摺動により案内するガイド面をそれぞれ有する一対のガイド部材と、
    前記回路基板を支持する基板支持部材と、
    その基板支持部材と前記ベルトコンベヤとを相対的に昇降させ、基板支持部材に前記回路基板を支持させて前記ベルトコンベヤから浮き上がらせる浮上装置と、
    それぞれ前記回路基板の前記両側面に当接するクランプ面を有し、それらクランプ面が前記一対のガイド部材の前記ガイド面の各々より上方に位置する一対のクランプ部材と、
    それら一対のクランプ部材の少なくとも一方を前記回路基板の板面に平行でかつ前記搬送方向と直交するクランプ方向に移動させることにより、それらクランプ部材の前記クランプ面を、前記浮上装置により前記ベルトコンベヤから浮き上がらされた回路基板の両側面に当接させ、それらクランプ部材に回路基板をクランプさせるクランプ部材移動装置と
    を含み、かつ、前記一対のクランプ部材の少なくとも一方の前記クランプ面が弾性材料により形成される一方、前記一対のガイド部材の前記ガイド面の各々が前記弾性材料より摩擦係数の小さい材料により形成された回路基板搬送・保持装置。
  2. ベルトコンベヤにより下方から回路基板を支持するとともに、その回路基板の両側面の一対のガイド部材のガイド面に対する摺動によりその回路基板を案内して搬送方向に搬送した後、一対のクランプ部材がそれぞれのクランプ面において回路基板の側面に当接し、回路基板をその回路基板の板面に平行でかつ前記搬送方向と直交するクランプ方向からクランプして保持する回路基板搬送・保持装置であって、
    前記一対のガイド部材の少なくとも一方の、前記搬送方向に隔たった複数個所の各々において,先端部がそれぞれ前記ガイド面から突出し、前記ベルトコンベヤに支持された回路基板の側面に当接してその回路基板をクランプするクランプ位置と、前記ガイド面より後退したアンクランプ位置とに移動可能に設けられ、それぞれ前記一対のクランプ部材の一方として機能する複数のクランプ部材と、
    それら複数のクランプ部材を前記クランプ位置と前記アンクランプ位置とに移動させるクランプ部材移動装置と
    を含み、かつ、前記複数のクランプ部材の前記先端部が弾性材料により形成される一方、前記一対のガイド部材の前記ガイド面の各々が前記弾性材料より摩擦係数の小さい材料により形成されたことを特徴とする回路基板搬送・保持装置。
  3. 前記一対のクランプ部材の一方の前記クランプ面が前記弾性材料により形成され、他方がその弾性材料より硬い材料により形成された請求項1または2に記載の回路基板搬送・保持装置。
  4. 前記一対のクランプ部材の双方の前記クランプ面が前記弾性材料により形成された請求項1または2に記載の回路基板搬送・保持装置。
  5. 前記一対のクランプ部材の一方が、前記弾性材料より成る第一層と、その弾性材料より硬い材料から成り、第一層を背後から支持する第二層とを備え、第一層の前面が前記クランプ面を形成し、前記一対のクランプ部材の他方が、前記第一層より厚くかつ前記弾性材料より成る第三層を少なくとも備え、その第三層の前面が前記クランプ面を形成する請求項1または2に記載の回路基板搬送・保持装置。
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