JP4866231B2 - バックアップピンの回収方法、バックアップピンの供給方法、作業用治具、基板支持装置、表面実装機、クリーム半田印刷装置、及び基板検査装置 - Google Patents

バックアップピンの回収方法、バックアップピンの供給方法、作業用治具、基板支持装置、表面実装機、クリーム半田印刷装置、及び基板検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、バックアップピンの回収方法、バックアップピンの供給方法、作業用治具、基板支持装置、表面実装機、クリーム半田印刷装置、及び基板検査装置に関する。
従来から、部品吸着用の吸着ヘッドを有するヘッドユニットを直角座標ロボットにより移動させながらIC等の電子部品を部品供給部から吸着し、この部品を所定の作業位置に位置決めされているプリント基板上に移送して実装するようにした表面実装機(以下、実装機と略す)は一般に知られている。
この種の実装機ではプリント基板の撓みを防止すべく基板支持装置を備えている。基板支持装置は、ベース上にバックアップピンと称するピン部材を備えたものであり、基板の下方に位置してバックアップピンによりプリント基板の特定のポイントを支えることで基板を支持している。
ところで、バックアップピンを用いてプリント基板を支える場合、そのポイントはプリント基板の大きさや種類、裏面(ピンの支持面)に実装される部品のパターンに応じて異なるため、プリント基板の種類の変更に応じてピン配置を変更する必要がある。そのため、従来では、必要に応じて作業者が、基板の近傍に配設されたバックアップピンの保管場所からバックアップピンを一本ずつ抜き取り、ベースの所定穴位置に一本ずつ手作業で挿入していた。
しかし、バックアップピンの交換作業を一本ずつ手作業で行うのは作業効率が悪く、これを、改善することを目的とした技術が、下記特許文献1において、開示されている。
このものは、保持部材を有する交換プレートを用いてバックアップピンの交換作業を行うようにしている。保持部材は形状記憶合金からなり、ヒータに対する通電操作によって温度変化を受けると、貫通孔の孔径が変化する。交換プレートには、係る保持部材が複数設けられている。
以上のことから、例えば、バックアップピンの保管場所からバックアップピンを3本選択したい場合には、3本のバックアッピンに対応する保持部材のヒータに同様の通電操作を行うことで、3本のバックアップピンを一括保持出来る。従って、バックアップピンの保管場所からホルダベースにバックアップピンを運ぶ作業を、一度で終えることが可能となる。
尚、上記基板支持装置によって基板を支えることは、表面実装機の他、印刷装置、接着剤塗布装置、部品組立機、基板検査装置などにも応用されている。
特開平8−148898公報
上述の構成であれば、バックアップピンを一本ずつ抜き取り、ベースの所定穴位置に一本ずつ手作業で挿入する必要はなくなるが、交換ベースに設けられる保持部材のそれぞれにヒータを専用に設ける必要があるので、交換ベース、並びにこれを搭載する基板支持装置、ひいては表面実装機などの構成が極めて煩雑になる。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、バックアップピンの付け替え作業(セッティング作業)について従来と同程度の作業性を確保しつつ、基板支持装置、表面実装機、印刷装置、基板検査装置などの装置構成を簡素化することを目的とする。
上記目的を達成するための手段として、請求項1に係るバックアップピンの回収方法は、基板搬入用のコンベアの下部領域に予め設置されたピンホルダベースに、挿抜可能な状態で保持されたバックアップピンを回収するバックアップピンの回収方法であって、仮保持手段を備えた治具を、後に前記バックアップピンを仮保持可能とするべく前記仮保持手段を空けた状態として、前記コンベアを用いて前記ピンホルダベースの上方まで搬入させ、前記ピンホルダベースの上方位置で位置決めする位置決め工程と、前記ピンホルダベースを前記治具に向けて上昇させ、前記ピンホルダベース上に挿抜可能な状態で保持されたバックアップピンを前記治具の仮保持手段に仮保持させる仮保持工程と、前記治具に前記バックアップピンを仮保持させた状態を維持しつつ前記ピンホルダベースを下降させることによって、前記バックアップピンを前記ピンホルダベースから抜き去る離間工程と、を行った後に、前記治具を前記コンベアを用いて前記バックアップピンごと回収するところに特徴を有する。
上記目的を達成するための手段として、請求項2に係るバックアップピンの供給方法は、基板搬入用のコンベアの下部領域に予め設置されたピンホルダベースにバックアップピンを供給するバックアップピンの供給方法であって、仮保持手段によって前記バックアップピンを軸を上下に向けた姿勢で仮保持した治具を、前記コンベアを用いて前記ピンホルダベースの上方まで搬入させ、前記ピンホルダベースの上方位置で位置決めする位置決め工程と、前記ピンホルダベースを前記治具に向けて上昇させ、前記治具に仮保持されたバックアップピンの軸端部を前記ピンホルダベースの上面に設けられる受け部に差し入れて保持させる保持工程と、前記仮保持手段による前記バックアップピンの仮保持を解除する仮保持解除工程と、を行った後に、前記ピンホルダベースを下降させることで、元は前記治具に仮保持されたバックアップピンを前記ピンホルダベースに供給させるところに特徴を有する。
上記目的を達成するための手段として、請求項3に係る作業用治具は、基板搬入用のコンベアの下部領域に予め設置され上面に複数のピン支持孔を有するピンホルダベースから前記ピン支持孔に挿抜可能な状態で保持されたバックアップピンを回収するバックアップピンの回収に使用されると共に、前記下部領域に予め配置された前記ピンホルダベースに前記バックアップピンを供給するバックアップピンの供給に使用される作業用治具であって、前記コンベアを用いて搬送可能な板状をなすとともに、前記バックアップピンを挿通させるピン挿通孔を複数個形成したベース本体と、前記ベース本体に対し上下方向に重ねられ前記ピン挿通孔と同ピッチで仮係止孔を複数個形成したシャッター板と、前記仮係止孔が前記バックアップピンの軸端部の外周に設けられた係止溝に仮係止する仮係止位置と前記係止を解除させる係止解除位置とに前記シャッター板を移動させる駆動装置とから構成され、前記シャッター板が前記係止解除位置にある状態で、前記ピンホルダベースに保持された全ての前記バックアップピンの軸端部がそれぞれ前記ピン挿通孔に挿入された後、前記駆動装置により、シャッター板を前記係止解除位置から前記仮係止位置に移動させることで、複数の前記仮係止孔が対応するそれぞれの前記ピン挿通孔に対して不整合状態となって、複数の前記ピン挿通孔にそれぞれ挿通された前記バックアップピンの係止溝に前記仮係止孔の孔縁部がそれぞれ仮係止することで、前記ピンホルダベースに保持された全てのバックアップピンを一括して仮保持し、一括回収可能とする一方、前記ピンホルダベースに保持された前記バックアップピンが無い状態において、仮係止された複数全ての前記バックアップピンの下端部がそれぞれ前記ピンホルダベースのピン支持孔に挿入された後、前記駆動装置により、前記シャッター板を前記仮係止位置から前記係止解除位置に移動させることで、前記仮係止孔が前記ピン挿通孔に対して整合状態となって複数全ての前記バックアップピンに対する仮係止を一括して解除し、前記ピンホルダベースに複数の前記バックアップピンを一括供給可能とする構成であるところに特徴を有する。
このような構成であれば、回収用と供給用の2種の治具を設定する場合に比べて、治具の管理負担が軽減できるし、コストメリットもある。また、複数のバックアップピンを一括して保持/保持の解除が実施できるので、バックアップピンの回収/供給作業が短時間で実施できる。
また、請求項3の作業用治具は、バックアップピンを挿通させるピン挿通孔を複数個形成したベース本体と、ピン挿通孔と同ピッチで仮係止孔(仮係止部の一例)を複数個形成した前記ロック部材としてのシャッター板とを上下に重ねた構成である。そして、シャッター板が仮係止位置にあるときには、仮係止孔が前記ピン挿通孔に対して不整合状態となって仮係止孔の孔縁部が前記ピン挿通孔に挿通されたバックアップピンの一部に仮係止する一方、同仮係止位置からシャッター板を係止解除位置に変位させると、仮係止孔がピン挿通孔に対して整合状態となってバックアップピンに対する仮係止を解除する構成にする。このように孔の不整合/整合を利用してバックアップピンを仮保持/仮保持解除させる構成とすれば、構造が簡単で、かつ部品点数少なく、作業用治具を構成できる。
上記目的を達成するための手段として、請求項4に係る基板支持装置は、請求項3に記載の作業用治具と対をなす基板支持装置であって、前記バックアップピンを軸を上下に向けつつ挿抜可能な状態に保持する受け部を複数個有するピンホルダベースと、前記ピンホルダベースが載置される載置テーブルと、前記載置テーブルを昇降させる昇降装置と、からなるところに特徴を有する。
上記目的を達成するための手段として、請求項5に係る表面実装機は、請求項4に記載の前記基板支持装置を、機内であって基板搬入用のコンベアの下部領域に設置したところに特徴を有する。
上記目的を達成するための手段として、請求項6に係るクリーム半田印刷装置は、請求項4に記載の前記基板支持装置を、機内であって基板搬入用のコンベアの下部領域に設置したところに特徴を有する。
上記目的を達成するための手段として、請求項7に係る基板検査装置は、請求項4に記載の前記基板支持装置を、機内であって基板搬入用のコンベアの下部領域に設置したところに特徴を有する。
本発明(バックアップピンの回収方法、バックアップピンの供給方法、作業用治具、基板支持装置、表面実装機、クリーム半田印刷装置及び基板検査装置)によれば、バックアップピンの回収/供給作業を、治具と、同治具と対をなすピンホルダベースを備えた基板支持装置を使用して行うようにした。そして、治具についてはコンベアを用いて搬送させることとし、基板支持装置とは別体の構成とした。このような構成であれば、基板支持装置、表面実装機、クリーム半田印刷装置、基板検査装置それ自体に治具を設けておく必要がなく、これら各装置の構成を簡素化できる。
本発明の理解の助けとするために、実施形態の説明に先立って本発明を端的に表した例を、図1ないし図5を参照して簡単に説明し、その後、具体的構成を説明する。
図1に示す符号Z1、Z2、Z3は表面実装機(以下、実装機とよぶ)である。これら各実装機Z1〜Z3はコンベア60によって渡されており、上流の実装機Z1から下流の実装機Z2、Z3にプリント基板(以下、単に基板)Pを、順々に搬送させるように構成されている。
各実装機Z1〜Z3においては、ICなどのチップ部品を基板表面に実装させる実装動作が実行されるが、この実装動作を行うときに、基板Pの裏面を、図2に示すように複数のバックアップピンBPにより支えた状態で実施する。
これらバックアップピンBPのピン配列(ピン使用個数、並びにピン配置)は、実装機Z1〜Z3からなる実装ラインを流される基板Pの種別(以下、品種とも言う)ごとに、予め定められている。従って、基板Pの品種を切り替える場合には、段取り替え作業としてバックアップピンBPのピン配列を基板の品種に合わせてセッティングする作業を各実装機において実施する必要がある。
バックアップピンBPの段取り替え作業は、大まかに分けると、バックアップピンBPの回収作業と、回収作業の後に行われる供給作業がある。
回収作業というのは、各実装機Z1〜Z3に設置されている段取り替え前に使用したバックアップピンBPを実装機Z1〜Z3外に回収する作業である。
また、供給作業というのは、新しい品種の基板Pに対応するバックアップピンBPを各実装機Z1〜Z3に供給する作業のことである。
そして、本発明は、各実装機Z1〜Z3におけるバックアップピンBPの回収/供給作業を、以下に説明するピンホルダベースHBと、これと対をなす治具ベース(本発明の「治具」の一例)GBを用いて行うようにしたものである。
治具ベースGBは回収作業用/供給作業用とも共通とされ、図1に示すような平板板状をなし、バックアップピンBPを選択的に保持することが可能な仮保持手段を備えている。係る治具ベースGBはコンベア60を用いて実装機Z1〜Z3の内外を搬送出来るように構成されている。
一方、ピンホルダベースHBは、ベース上面に複数のピン支持孔150を形成させている(図3参照)。各ピン支持孔150はバックアップピンBPの軸端部320を受け入れ可能な構成となっている。
これにより、バックアップピンBPの軸端部320をピン支持孔150に嵌め込むと、バックアップピンBPがピンホルダベースHBに挿抜可能に保持されるようになっている。係るピンホルダベースHBは各実装機Z1〜Z3のそれぞれ専用に設けられ、各実装機Z1〜Z3内において、基板搬入用のコンベア60の直下となる位置(本発明の「下部領域」に相当)に配置される。
バックアップピンBPの回収作業の概要は図3に示す通りであり、まず、仮保持手段を空けた治具ベースGBを用意し、これを、図3の(a)に示すようにコンベア60を用いて実装機Z内のピンホルダベースHB上まで搬入させ、そこで、治具ベースGBを位置決めする(本発明の「位置決め工程」に相当)。尚、ここでいう仮保持手段を空けたというのは、後にバックアップピンBPを仮保持できるように空けておく、という意味である。
その後、バックアップピンBPを保持したピンホルダベースHBを治具ベースGBに向けて上昇させ、ピンホルダベースHBのピン支持孔150に挿通保持されたバックアップピンBPを治具ベースGBの仮保持手段に仮保持させる(本発明の「仮保持工程」に相当する)。
バックアップピンBPが仮保持されたら、今度は、図3の(b)に示すようにピンホルダベースHBを下降させる。これを行うと、仮保持されたバックアップピンBPは治具ベースGB側に残された状態となり、バックアップピンBPがピン支持孔150より抜き去られる。かくして、ピンホルダベースHBからバックアップピンBPが離間される(本発明の「離間工程」に相当)。
従って、後は位置決めを解き、その後バックアップピンBPを仮保持した治具ベースGBを、コンベア60によって実装機Z外に搬出してやれば、元は実装機ZのピンホルダベースHB上にあったバックアップピンBPを回収できる。
尚、本例であれば、実装機がZ1〜Z3の三機あるので、上記の回収作業を各実装機Z1〜Z3のそれぞれについて行うこととなる。これには、例えば、予め三つの治具ベースGBを設けておくなどして、各実装機Z1〜Z3のぞれぞれに治具ベースGBを搬入させてやり、回収するときには、各実装機Z1〜Z3の治具ベースGBを順々に回収してやればよい。
次に、バックアップピンBPの供給作業について、図4、図5を参照して説明する。
バックアップピンBPを供給するには、まず、図4に示すように、治具ベースGBに対して所定の配列にバックアップピンBPを仮保持させた状態にセットする。
その後、図5の(a)に示すように、治具ベースGBをコンベア60を用いて実装機Z内のピンホルダベースHB上まで搬入させ、そこで、治具ベースGBを位置決めする(本発明の「位置決め工程」に相当)。
その後、ピンホルダベースHBを治具ベースGBに向けて上昇させ、ピンホルダベースHBのピン支持孔150に、治具ベースGBに仮保持されたバックアップピンBPの軸端部320を差し込ませる(本発明の「保持工程」に相当する)。
バックアップピンBPの軸端部320がピン支持孔150に差し込まれたら、今度は治具ベースGBによるバックアップピンBPの仮保持を解除する(本発明の「仮保持解除工程」に相当)。
この仮保持の解除により、バックアップピンBPは治具ベースGBに対してフリーな状態(何ら拘束を受けない状態)となるので、後は図5の(b)に示すように、ピンホルダベースHBを下降させてやれば、バックアップピンBPはピンホルダベースHBに追随して下降する。その結果、元は治具ベースGBに仮保持されていたバックアップピンBPはピンホルダベースHBに受け渡される(供給される)。
従って、後はバックアップピンBPを受け渡して空になった治具ベースGBを、コンベア60によって実装機Z外に搬出してやれば、一連の供給動作が完了する。
尚、本例であれば、実装機がZ1〜Z3の三機あるので、上記の供給作業を各実装機Z1〜Z3についてそれぞれ行うこととなる。これには、例えば、予め三つの治具ベースGBを設けておくなどして、各実装機Z1〜Z3のぞれぞれに治具ベースGBを搬入させる。そして、各実装機Z1〜Z3についてそれぞれバックアップピンBPの供給作業を独立して行い、作業が完了したら、各実装機Z1〜Z3の治具ベースGBを順々に回収してやればよい。
本発明のものは、バックアップピンBPの段取り替え作業を実施するのに、治具ベースGBを用いているが、これを実装機Zとは別体とし、コンベア60を用いて実装機Z内へ搬入/搬出するようにした。
これにより、実装機Zの簡素化を図ると共に、治具ベースGBが実装機Z1〜Z3の一部として機内に設けられているのと同様に、実装機Z内においてバックアップピンBPの段取り替え作業を支障なく完了できるようにしたものである。以下、実施形態の具体的構成について説明を行う。
<実施形態1>
まず、実装機Z1〜Z3の具体的構成について、実装機Z2を代表させて説明を行う。実装機Z2は、大まかには、各実装機間において基板Pを搬入するコンベア60、搬入されてきた基板Pを支持する基板支持装置100、支持された基板Pに部品を実装させる実装装置などから構成される。尚、以下の説明において、コンベア60の搬送方向をX方向、水平面内においてX方向に直交する方向をY方向とし、また上下方向をZ方向とする。
まず、実装装置、及び実装に関連ある装置について説明を行う。図6における符号30は部品供給部、符号40はヘッドユニットである。部品供給部30は基板Pに実装される部品の供給場所であって、そこには、部品供給装置(テープフィーダなど)50が複数並列して配置されている。
ヘッドユニット40は、部品供給部30から部品をピックアップして基板P上に移動させる機能を担うものであって、部品供給部30と基板P上の実装位置とに渡る領域をサーボ機構により移動可能となっている。
ヘッドユニット40には一列状に吸着ヘッド41が設置されるとともに、各吸着ヘッド41の先端には、部品を吸着して基板Pに装着するための吸着ノズルが設けられている。各ノズルは、部品吸着時には図外の負圧手段から負圧が供給されて、その負圧による吸引力で部品を吸着するものである。
また、図6における符号12はカメラである。カメラ12は吸着ヘッド41で吸着された部品を撮像して、部品の吸着姿勢の良否を検出する機能、及び吸着位置の測定をする機能を担うものである。
次に、コンベア60、並びに基板支持装置100について説明する。図7は、図6中のA−A線で切断した断面図であって、コンベア60並びに基板支持装置100の構成を表したものである。
図7に示すように、実装機Z2の基台20上には、支持体61、62が左右一対設けられている。これら各支持体61、62の上部には一対のガイドレール65、66が設けられている。両ガイドレール65、66は共に、図7において紙面に直交する方向(図6では左右方向)に延びており、上部には内向きに張り出すようにして押さえ片65A、66Aを設けている。これらガイドレール65、66は、次に説明する搬入ローラ75、76、図略の搬送ベルトとともに基板搬入用のコンベア60を構成している。
各支持体61、62の上部内壁面には、押さえ片65A、66Aの下方に位置して搬入ローラ75、76が設置されている。搬入ローラ75、76は、図7中においては、左右のガイドレール65、66について各1個のみ示されているが、図7における紙面に直交する方向(図6は左右方向)に複数設けられており、これら複数のローラ間を渡すようにして搬送ベルトが巻かれている。
また、図7において左側の支持体61にはコンベア駆動装置81が設けられている。このコンベア駆動装置81はモーター(図略)の動力を上述の搬入ローラ75、76に伝達することで、搬入ローラ75、76に巻かれた搬送ベルトを循環駆動させる。
そして、上述のコンベア60は、図6に示すように、各実装機Z1〜Z3間を渡す構成となっている。これにより、ベルト上に基板Pをセットさせてコンベア60を作動させると、基板Pはライン上流側の実装機から下流側の実装機へと送られるようになっている。
また、図7において右側の支持体61の上部寄りの位置には、シリンダ装置90がロッド95を内方に向けて横向き(軸を水平にした姿勢)に設置されている。シリンダ本体91には、2つのエア導入部92、93が左右に並んで形成され、図外のエアチューブを介してエアが導入されるように構成されている。
これにより、シリンダ本体91に対してエアの給排がなされると、ロッド95が図7における左右方向(Y方向)に伸張する。すると、この伸張により、後述するシャッター板230が開閉されるようになっている。
また、図7における符号100は基板支持装置である。基板支持装置100は、大まかには、水平テーブル140と、同水平テーブル140を昇降させる昇降装置110と、水平テーブル140上に設置されたピンホルダベースHBとから構成され、実装機Z2内におけるコンベア60の直下位置、具体的には、図6においてハッチングで示される位置(基板Pに部品の実装動作が実行される位置)の真下に設置されている。
ピンホルダベースHBは、図7において左右方向(Y方向)に長いブロック状をなす。ピンホルダベースHBには、板面を上下に貫通するようにしてピン支持孔150が形成されている。ピン支持孔150は、ピンホルダベースHB上に複数個(詳細には図示されていないが、行列状に複数個)形成されている。係るピンホルダベースHBは水平テーブル140上においてXY方向に位置決めされた状態で設置されている。
次に、バックアップピンBPについて説明する。バックアップピンBPは図7に示すように、段付き状とされ、ピン本体300の上下にピン本体300より細径の軸端部310、320を設けている。バックアップピンBPの下側の軸端部320は、ピンホルダベースHBのピン支持孔150に隙間なく嵌合される径寸法に設定されている。
これより、図7に示すように、ピン支持孔150に軸端部320を挿通させる形態にてバックアップピンBPがピンホルダベースHB上に縦向きに、かつ挿抜可能に装着(保持)されるようになっている。尚、バックアップピンBPの軸端部310、320の先端は双方ともテーパ状に形成されている。このような構成とすることで、軸端部320がピンホルダベースHBのピン支持孔150に円滑に挿通され、又軸端部310が後述する治具ベースGBのピン挿通孔205に円滑に挿通される。
水平テーブル140はピンホルダベースHBを設置するための載置テーブルであって、本実施形態のものは上下2段の構成なっており、上側のテーブル145を下側のテーブル141に対して付け替えることが出来るようになっている。このような構成としてあるのは、機械仕様によって上側のテーブル145の大きさを変える必要があり、またテーブル145の水準(水平度)を正確に調整するためである。
昇降装置110は、水平テーブル140を支える支持軸として、ボール螺子軸111と、従動軸131の2つの軸を設けている。ボール螺子軸111は、軸受け部113によって上下方向に進退可能に支持されている。このボール螺子軸111には、ボールナット(図略)が螺合しており、軸周りの回転運動を軸に沿った直線運動に変換するボール螺子機構を構成している。
図7に示すように、軸受け部113の右側部には、駆動源としてのPU軸モーター121がモーター軸122を上に向けて設置されている。モーター軸122には第一プーリ125が設置されている。そして、軸受け部113の上部には第二プーリ115が設けられており、第一プーリ125と第二プーリ115との間が無端ベルト127によって渡されている。
以上のことから、PU軸モーター121を駆動させると、その回転力が第一プーリ125、無端ベルト127、第二プーリ115を経由してボール螺子軸111へと伝達され、ボール螺子軸111を上下動させる。その結果、水平テーブル140はボール螺子軸111と一体的に昇降する。尚、従動軸131は水平テーブル140の支持を安定させるべく補助的に水平テーブル140を支えており、ボール螺子軸111の上下動に追随して上下動する。
次に、図8ないし図11を参照して、ピンホルダベースHBの相手側となる治具ベースGBの説明を行う。治具ベースGBはベース本体200と、シャッター板230とから構成されている。
ベース本体200はコンベア60上を搬送可能な大きさ(例えば、基板Pのうち、最大のものと同じ形状)とされる。このベース本体200は平板状をなすとともに、両側(図8に示す左右両側)にはコンベア60に対する設置部202が形成されている。これら設置部202のうち、図8に示す右側部であって、中央寄りの位置にはガイド溝210が所定幅に渡って切り欠き形成されている。
シャッター板230は、ベース本体200よりも一回り小さい形状をなすとともに、ベース本体200のガイド溝210に対応する位置には、ガイド片241が形成されている。シャッター板230は、ガイド片241をガイド溝210に嵌め合わせつつ、ベース本体200の上面に重ねて配置されている。
また、ベース本体200の4隅には固定ねじ216によって規制ブロック215が固定されている。この規制ブロック215は、シャッター板230の両側縁230A、230Bを上下に挟み込んで、シャッター板230をX方向、Z方向に位置規制するものである。これにより、シャッター板230はY方向(図8に示す左右)への移動のみ許容される状態となる。
また、図8に示す符号207はばね収容部である。ばね収容部207はベース本体200の壁面(図8、図9の右壁面)における中央部分を凹ませて形成され、内部には戻しばね244が収容されている。戻しばね244はシャッター板230のガイド片241に当接して、シャッター板230を図8に示す右方向に付勢(後述する閉止位置に向かって付勢)する。
さて、係るベース本体200にはピン挿通孔205が行列状に複数個設けられ、シャッター板230には、ピン挿通孔205と同ピッチで仮係止孔(本発明の「仮係止部」の一例)235が同数設けられている。尚、ベース本体200のピン挿通孔205及びシャッター板230の仮係止孔235のピッチは、共にピンホルダベースHBのピン支持孔150のピッチと等しく設定されている。
これらピン挿通孔205と仮係止孔235は対をなすものであり、本実施形態では両孔の孔径は同一(尚、仮係止孔235の孔径をピン挿通孔205の孔径より大きく設定するものであってもよい)とされる。これら両孔205、235の孔径は、バックアップピンBPの上側の軸端部310の孔径よりやや大きく設定されている。
このような構成とすることで、シャッター板230を次のように開閉させると、バックアップピンBPを各ピン挿通孔205に仮保持したり、あるいはその仮保持を解くことが出来る。
シャッター板230は図8、図9に示す閉止位置(本発明の「仮係止位置」に相当)と、図10、図11に示す開放位置(本発明の「係止解除位置」に相当)とに変位可能とされる。シャッター板230が閉止位置にあるときには、ピン挿通孔205の中心線L1に対して仮係止孔235の中心線L2がずれる不整合状態になる。
すると、図9に示すように、バックアップピンBPの軸端部310の外周に設けられる係止溝315にシャッター板230の仮係止孔235の孔縁部が係止する。これにより、ベース本体200に対してバックアップピンBPを吊り下げた状態に仮保持することが出来る。
一方、図10に示す開放位置(図8に示す閉止位置から左側に若干移動した位置)においては、ピン挿通孔205の中心線L1に対して仮係止孔235の中心線L2が一致する整合状態になる。このときには、図11に示すように、バックアップピンBPの係止溝315からシャッター板230が退避して係止を解除する。これにより、バックアップピンBPはシャッター板230など他の部材から拘束を受けないフリーな状態となる。
本実施形態では、シャッター板230の開閉は、先に説明したシリンダ装置90により行われるようになっている。すなわち、シャッター板230は、戻しばね244の付勢力により図8に示す閉止位置に留め置かれるが、シリンダ装置90が作動してロッド95が伸張すると、ガイド片241を図8における右側から左側に向かって水平に押し込むようになっている。これにより、閉止位置にあったシャッター板は図8における左方向(Y方向)にスライドして開放位置に変位する。
そして、シリンダ装置90のロッド95がシャッター板230を図10に示す左方向に押し込んでいる間は、シャッター板230は開放位置に留まるが、ロッド95がシリンダの全長を短くするように縮小変位すると、シャッター板230は戻しばね244による付勢力を受けて開放位置から図8に示す閉止位置へと自動的に復帰する。
尚、図8に示す符号217はストッパピンである。ストッパピン217は、シャッター板230の側縁230Cに当接して、図8に示す閉止位置よりも右側にシャッター板230が移動しないように位置規制するものである。
また、図12には実装機Z2の電気的構成を示すブロックが示されている。簡単に説明すると、実装機Z2は、コントローラ250により装置全体が制御統括されている。コントローラ250は、CPU等により構成される演算処理部251を備える他、実装プログラム記憶手段252、搬送系データ記憶手段253、モーター制御部254、外部入出力部255及び画像処理部256を設けている。
実装プログラム記憶手段252には、X軸モーター、Y軸モーター、Z軸モーター、R軸モーターからなるサーボ機構を制御するための実装プログラムが格納され、搬送系データ記憶手段253には基板P、並びに治具ベースGBを搬送するべくコンベア60、位置決め手段を駆動するための搬送系についてのデータが記憶されている。
また、外部入出力部255にはシリンダ装置90、並びにセンサなどが接続されている。センサはコンベア60上を流される基板Pの搬送状況や、治具ベースGBの搬送状況を検出する機能を担うものであり、検出結果はコントローラ250に送られるようになっている。
以上の構成により、コントローラ250は状況に応じて各種のプログラム、或いはデータを記憶手段から読み出して実装機Z2に所定動作を実行処理させる。
すなわち、実装動作中であれば、実装プログラムに基づきX軸モーター、Y軸モーター、Z軸モーター及びR軸モーターを制御して基板P上に部品を実装させる。
また、次に説明するバックアップピンBPの段取り替え作業時においては、治具ベースGBの搬送を制御する他、PU軸モーター121を通電操作することで昇降装置110を作動させると共に、所定のタイミングでシリンダ装置90を作動させ、バックアップピンBPの段取り替え作業を自動的に行う。
続いて、基板Pの品種切り替え時に行われるバックアップピンBPの段取り替え作業について、図13ないし図21を参照して説明を行う。尚、ここでは、実装機Z1に対する段取り替え作業を例にとって説明するものとする。
品種の切り替えを行うには、まず、実装機Z1内のバックアップピンBPを回収する必要がある。バックアップピンBPの回収作業は、図13に示すフローチャート図に従って実行される。
まず、ステップS10では、コンベア60を用いて、空の治具ベースGBを実装機Z1内に搬入する作業が行われる。すなわち、まず、作業者により空の治具ベースGBがコンベア60上にセットされ、これに続いてコンベア60が駆動される。これにより、空の治具ベースGBは、コンベア60によって実装機Z1内へと搬入される。
尚、ここでいう、「空の」というのは、後にバックアップピンBPを仮保持できるように、ピン挿通孔205を全て空けた状態にしてあるという意味である。
やがて、治具ベースGBが、図14に示すように実装機Z1内に設置された基板支持装置100の上方位置に至ると、そこで、図外の位置決め手段により治具ベースGBは位置決めされ、それとともにコンベア60が一時停止される(本発明の「位置決め工程」に相当)。
この状態では、図14に示すように、治具ベースGBがピンホルダベースHBに正対し、ピンホルダベースHBのバックアップピンBPの真上に、治具ベースGBのピン挿通孔205が位置した状態となる。
そして、治具ベースGBの位置決めが完了すると、今度はシリンダ装置90が作動してロッド95を伸張変位させる。これにより、ロッド95がガイド片241を介してシャッター板230を図14における左方向に水平に押し込む。これにより、シャッター板230が閉止位置から開放位置に変位して、バックアップピンBPをピン挿通孔205に受け入れ可能な状態(ピン挿通孔205と仮係止孔235が整合した状態)になる。
そして、上述のようにシャッター板230が閉止位置から開放位置に変位すると、今度は図15に示すように昇降装置110が作動して水平テーブル140を装置上方に持ち上げてゆく(ステップS20)。
これにより、水平テーブル140とともに、ピンホルダベースHBが上昇する結果、バックアップピンBPはピン挿通孔205に接近してゆき、やがてピン挿通孔205内に進入してゆく(ステップS30)。
水平テーブル140の上昇動作は、ピン本体300の上端が、治具ベースGBの下面に突き当たったところで停止される。この状態では、バックアップピンBPの係止溝315はシャッター板230に対応する高さ位置にあり、バックアップピンBPの頭部316はシャッター板230の上方に飛び出した状態にある。
かくして、水平テーブル140の上昇動作が停止されると、再び、シリンダ装置90が作動され、ロッド95を縮小方向(シリンダの全長が短くなる方向)に変位させる。これにより、ロッド95によるガイド片241の押し込みが解除される結果、シャッター板230は開放位置から戻しばね244によって閉止位置に復帰する。
すると、図16に示すように、各バックアップピンBPの係止溝315にシャッター板230の各仮係止孔235の孔縁部がそれぞれ係止する。これにより、各バックアップピンBPは治具ベースGBに一括して仮保持される(ステップS40、本発明の「仮保持工程」に相当)。
続いて、昇降装置110が作動して水平テーブル140を下降させる。これにより、バックアップピンBPはピンホルダベースHBのピン支持孔150から抜き去られ、ピンホルダベースHBとの連結関係が完全に解除される(ステップS50、本発明の「離間工程」に相当)。
その後、位置決め手段による治具ベースGBの位置決めが解除され、更に、コンベア60が作動を開始する。これにより、実装機Z1内にあったバックアップピンBPは、治具ベースGBとともに実装機Z1外に搬出される(ステップS60)。バックアップピンBPを搭載した治具ベースGBは実装機Z1を出た直後、或いは実装機Z2、実装機Z3を経由して実装ラインの終端に達した直後に作業者により回収される。かくして、バックアップピンBPの回収作業が、実装機Z1について完了する。
そして、係るバックアップピンBPの回収作業を実装機Z2、実装機Z3についても、それぞれ個別に行ってやる(各実装機Z2、Z3にコンベア60を介して空の治具ベースGBをそれぞれ送り込み、先の要領に従って各バックアップピンBPを治具ベースGBにそれぞれ仮保持させ、その後回収する)ことで、実装機Z1〜Z3からなる実装ラインのバックアップピンBPを全て回収できる。
バックアップピンBPの回収作業が完了すると、今度は各実装機Z1〜Z3にバックアップピンBPを供給させる供給作業が、回収作業で使用したのと同じ治具ベースGBを用いて行われる。
バックアップピンBPの供給作業は、図17に示すフローチャート図に従って実行される。まず、ステップS100では、作業者により治具ベースGBにバックアップピンBPを仮保持させる作業が行われる。
これを行うには、まず、戻しばね244によって付勢されたシャッター板230に対して付勢力に抗する力を作用させ、シャッター板230を閉止位置から開放位置に変位させる。これにより、ベース本体200のピン挿通孔205にシャッター板230の仮係止孔235が整合する状態(図10、図11参照)となり、治具ベースGBのピン挿通孔205にバックアップピンBPを受け入れ可能となる。
治具ベースGBにバックアップピンBPを受け入れ可能となったら、治具ベースGBのピン挿通孔205に対して、バックアップピンBPを下方から挿通させ、ピン本体300がベース本体200の下面に突き当たるまで差し込んでやる。
この深さまでバックアップピンBPを差し込むと、バックアップピンBPは、頭部316が治具ベースGBの上面から突出し、係止溝315の高さ位置がシャッター板230の高さ位置にほぼ一致する状態となる。
そして、品種切り替え後の基板支持に使用されるバックアップピンBPのピン配列全てのバックアップピンBPを挿通させたら、開放位置にあるシャッター板230を閉止位置に復帰させる作業を実施してやる。これにより、シャッター板230の仮係止孔235の孔縁部が各バックアップピンBPの係止溝315に係止する。
かくして、各バックアップピンBPは治具ベースGBに吊り下げられた状態で一括して仮保持され、これにて、治具ベースGBに対するバックアップピンBPのセット作業が完了する。
ステップS100によって治具ベースGBにバックアップピンBPがセットされると、今度は、バックアップピンBPを装着した治具ベースGBをコンベア60にセットする作業が作業者により行われる。
そして、治具ベースGBがコンベア60上にセットされると、これに続いてコンベア60が駆動される。これにより、治具ベースGBは、コンベア60によって実装機Z1内へと搬入される。
やがて、治具ベースGBが、図18に示すように実装機Z1内に設置された基板支持装置100の上方位置に至ると、そこで、図外の位置決め手段により治具ベースGBは位置決めされ、それとともにコンベア60が一時停止される(ステップS110、本発明の「位置決め工程」に相当)。
この状態では、図18に示すように、治具ベースGBがピンホルダベースHBに正対し、ピンホルダベースHBのピン支持孔150の真上に、治具ベースGBのバックアップピンBPが位置した状態となる。
そして、上述のように治具ベースGBがピンホルダベースHBに正対した状態になると、今度は、図19に示すように、昇降装置110が作動して、水平テーブル140を装置上方に持ち上げてゆく(ステップS120)。
これにより、治具ベースGBがピンホルダベースHBに接近してゆき、やがて、バックアップピンBPの軸端部320がピンホルダベースHBのピン支持孔150に差し込まれてゆく。そして、水平テーブル140の上昇は、図19に示すように、ピンホルダベースHBの上面が、ピン本体300の下端(段差部分)に突き当たったところで停止される。
この状態においては、バックアップピンBPの軸端部320が、その全高に渡ってピンホルダベースHBのピン支持孔150に挿通された状態にあって、バックアップピンBPはピンホルダベースHBに保持された状態にある(ステップS130、本発明の「保持工程」に相当)。
かくして、バックアップピンBPがピンホルダベースHBに保持されると、今度は、シリンダ装置90に図外のチューブを通じてエアが供給される。これにより、シリンダ装置90が作動してロッド95が伸張される。その結果、ロッド95がシャッター板230のガイド片241を図20における左方向に水平に押し込む。これにより、シャッター板230は戻しばね244の付勢手段の付勢力に抗してスライドし、閉止位置から開放位置に変位する。
係る閉止位置から開放位置に向かうシャッター板230の変位動作の過程で、シャッター板230の各仮係止孔235は、各バックアップピンBPの係止溝315からそれぞれ退避してゆく。
そして、シャッター板230が閉止位置に至ると、ベース本体200のピン挿通孔205にシャッター板230の仮係止孔235が整合した状態となり、各仮係止孔235による各バックアップピンBPの仮係止が完全に解除される。かくして、シャッター板230による各バックアップピンBPの仮保持が一括して解除される(ステップS140、本発明の「仮保持解除工程」に相当)。
その後、昇降装置110が駆動され水平テーブル140を下降させてゆく。これにより、治具ベースGBからピンホルダベースHBが離間してゆくが、この時点において、バックアップピンBPはシャッター板230による仮保持を解除され、既にフリーな状態にある。そのため、水平テーブル140の下降動作に追随してバックアップピンBPも下降してゆく。これにより、バックアップピンBPは治具ベースGBのピン挿通孔205から抜き去られてゆく。
やがて、バックアップピンBPの軸端部310は治具ベースGBのピン挿通孔205より完全に抜き去られ、図21に示すように、水平テーブル140が所定の高さ位置に達したところで、水平テーブル140の下降動作は停止される(ステップ150)。かくして、元は治具ベースGBに仮保持されていた各バックアップピンBPがピンホルダベースHB上に受け渡され(供給)、実装機Z1についてバックアップピンBPのセッティング作業が完了する。
尚、本例では上述の供給作業により、4本のバックアップピンBPがピンホルダベースHB上に供給されている。
その後、位置決め手段による治具ベースGBの位置決めが解除され、更に、コンベア60が作動を開始する。これにより、バックアップピンBPの受け渡しを完了させて空の状態となった治具ベースGBは、実装機Z1外に搬出される。治具ベースGBは実装機Z1を出た直後、或いは実装機Z2、実装機Z3を経由して実装ラインの終端に達した直後に作業者により回収される(ステップS160)。
係るバックアップピンBPの供給作業を実装機Z2、実装機Z3についても、それぞれ個別に行ってやる(各実装機Z2、Z3にコンベア60を介して治具ベースGBを送り込み、先の要領で治具ベースGBに仮保持されたバックアップピンBPを、ピンホルダベースHB上に移し替えてやる)ことで、実装機Z1〜Z3からなる実装ラインの全てにバックアップピンBPを供給できる。
かくして、バックアップピンBPの段取り替え作業が完了して、実装機Z1〜Z3よりなる実装ラインを稼動できる状態になる。
次に、本実施形態の作用効果について説明を行う。
1.構造的な側面から見た効果
以上述べたように本実施形態のものは、バックアップピンBPの段取り替え作業を、ピンホルダベースHBと、これと対をなす治具ベースGBとを使用して行うようにした。バックアップピンBPの段取り替え作業それ自体は、各実装機Z1〜Z3内において行われるが、両ベースHB、GBのうちの、治具ベースGBについてはコンベア60を用いて実装機Z1〜Z3内へ送り込み、段取り替え作業が完了した後には、これを機外へ搬出するようにした。このような方法であれば、各実装機Z1〜Z3それ自体に治具ベースGBを設けておく必要がなく、実装機Z1〜Z3の構成を簡素化できる。
また、本実施形態では、バックアップピンBPの段取り替え作業が、大別すると、バックアップピンBPの回収作業と、供給作業の2つの作業から構成されているが、これら両作業に使用される治具ベースGBが共用化されている。このような構成であれば、回収用と供給用の2種の治具ベースGBを設定する場合に比べて、治具ベースGBの管理負担が軽減できるし、コストメリットもある。
また、本実施形態では、治具ベースGBにバックアップピンBPを仮保持/仮係止を解除させる機能を設けることが必要とされるが、この機能を、ベース本体200に形成されるピン挿通孔205と、シャッター板230に形成される仮係止孔235の不整合/整合を利用して実現した。このような構成であれば、バックアップピンBPを仮保持/仮係止を解除させる機能を、ベース本体200とシャッター板230のわずか2部品だけで構成でき、治具ベースGBの構成が極めて簡単なもので済む。
2.作業性の側面から見た効果
本実施形態によれば、シャッター板230を開閉させることで、治具ベースGBに複数のバックアップピンBPを一括して仮保持したり、或いはその保持を一括して解除できる。このような構成であれば、ピンホルダベースHB上のバックアップピンBPを治具ベースGBに移し替える作業を一括して実施でき、又治具ベースGBのバックアップピンBPをピンホルダベースHBに移し替える作業(供給)についても一括して実施できる。
従って、例えば、自動機などを使用してバックアップピンBPの移し変えを一本一本個別に行う場合に比べてピンの移し替えに必要な時間を短くでき、よって段取り替え作業を短く終えることが可能となる。
このように、バックアップピンBPの段取り替え作業を、短時間で完了させることができれば、それだけ、実装機Z1〜Z3を稼動停止させておく時間が短く済むので、生産効率を向上させるのに好適な構成となる。
また、本実施形態のものは、既に述べてあるように、各実装機Z1〜Z3において行われるバックアップピンBPの段取り替え作業が水平テーブル140について一度の上昇操作と、一度の下降操作のみ行えば、完了するようになっている。このように、段取り替え作業が簡単、かつ工程数少なく構成されており、この点も、バックアップピンBPの段取り替え作業を、短時間で完了出来るようになっている。従って、上記した効果(生産性向上の効果)が上記構成とともに相乗的な効果となって発揮されることとなる。
<実施形態2>
実施形態2のものでは、実施形態1の構成に対して、治具ベースGBの識別機能を追加させたものである。具体的には、治具ベースGBに読み取り可能な態様でIDを付加しておく一方、各実装機Z1〜Z3にはIDを読み取るための読み取り装置を新たに設けている。
そして、読み取ったIDに基づいて治具ベースGBが自己の段取り替えに必要なものであるか、否かを各実装機Z1〜Z3で判別させ(図22のステップS13、S15、図23のS113、S115の処理)、自己のものでない場合には段取り替え作業(回収/供給作業)を行わず、治具ベースGBをそのまま搬出させることとした。
このような構成であれば、実装機Z1〜実装機Z3からなる実装ラインを流される複数の治具ベースGBの中から、段取り替えに自己が必要な治具ベースGBを誤りなく認識できる。従って、バックアップピンBPの回収/供給が誤ってなされることがなく、段取り替え作業について信頼性が高まる。
<実施形態3>
実施形態1及び実装形態2では基板支持装置100を搭載する装置として、いずれも実装機Zを例示したが、実施形態3ではクリーム半田印刷装置400を例示させている。
図24に示す符号401は基台、符号405は基板搬送用のコンベアである。コンベア405の搬送経路上には、実施形態1で説明した基板支持装置100が設置されている。係る構成とすることで、コンベア405を用いて基板支持装置100の上方に治具ベースGBを送り込むことで、実施形態1の場合と同様にバックアップピンBPの回収/供給作業を行うことが出来る。
また、基板支持装置100の上方には、所定のマスクパターンの開口が穿設されたマスク421がマスク支持枠425により保持されている。マスク支持枠425は、基台401と一体化した不図示のフレームの上部に固定されている。また、図24における符号431はスキージヘッド、符号435はスキージである。これらスキージヘッド431及びスキージ435はサーボ機構450の動力を得てXY方向に駆動される。
以上のことから、基板支持装置100のバックアップピン(図23中は省略)BPで、基板(図23中は省略)Pの下面を支持しつつ、マスク421上に供給されたクリーム半田をスキージ435で掻いてマスク421の上記開口に埋め込むことにより、基板P上の所定の位置にクリーム半田を印刷することができる。
このような構成においても、治具ベースGBをクリーム半田印刷装置400に設ける必要がないので、実施形態1において実装機Zの構成を簡素化できたのと同様に、クリーム半田印刷装置400の構成を簡素化できる。
<実施形態4>
実施形態1及び実施形態2では基板支持装置100を搭載する装置として、いずれも実装機Zを例示したが、実施形態4のものは、係る実装機Zに対して基板認識用のカメラ500を搭載させ、実装機Zに基板検査機能(本発明の「基板検査装置」の一例)を持たせたものである。
図25はヘッドユニット40の周辺部分を拡大した図である。同図に示すように、基台20上には、ヘッド支持体51が一対のガイドレール22上を渡すようにして横向きに設置されている。ヘッド支持体51はガイドレール22上を図25における紙面と直交する方向(Y方向)に移動可能とされる。
また、ヘッド支持体51上にはX軸方向に延びるガイド部材53が設置されている。このガイド部材53にはヘッドユニット40がガイド部材53の長手方向(X軸方向)に移動可能に装着されている。ヘッドユニット40はX軸モーター55を駆動源とするX軸移動装置によって、ガイド部材53に沿ってX軸方向に駆動される。
ヘッドユニット40には部品装着用の複数の吸着ヘッド41が搭載されている。当実施形態では8本の吸着ヘッド41がX軸方向に一列状に並べて配設されている。各吸着ヘッド41の先端には、部品を吸着して基板Pに装着するための吸着ノズル42が設けられている。
そして、上記ヘッドユニット40のフレーム40Aには、基板認識用のカメラ500が、図25において左右に一機ずつ、撮像面を図示下方に向けた姿勢で取り付けられている。これにより、基板Pの下面をバックアップピンBPで支えた状態としておき、上述のヘッドユニット40をXY方向に駆動させることで、基板P上の任意の位置の画像を撮像することが出来る。
そして、得られた基板画像に基づいて、基板Pに付されたフィデューシャルマーク(基準マーク)の認識を行ったり、基板P上に実装された部品の実装状況などを検査する構成とされている。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、更に、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)実施形態1では、ベース本体200に形成されるピン挿通孔205と、シャッター板230に形成される仮係止孔235の不整合/整合を利用して、バックアップピンBPを仮保持したり、或いは仮保持を解除させた。しかし、バックアップピンBPの仮保持/仮保持の解除はこれに限定されるものではなく、例えば、バックアップピンBPを磁力(永久磁石、電磁石など)により仮保持させてもよい。
(2)実施形態4では、基板支持装置100を基板検査装置に応用した例として、基板検査機能を実装機Zに組み込む構成のものを例示したが、それ以外にも、基板支持装置100を専用の基板検査装置に適用することも可能である。例えば、コンベア60、405等により所定の作業位置に搬送、位置決めされる基板Pの下方に基板支持装置100を設定する一方、基板Pの上方には、CCDエリアセンサ等を具備したカメラをXY方向に移動可能となるように設置させてやればよい。また、基板支持装置100の適用範囲は、表面実装機Z、クリーム半田印刷装置400、基板検査装置に限定されるものではなく、コンベア60、405によって所定の作業位置まで基板Pを搬入させ、基板Pの下面を支えた状態でなんらかの作業をするものであればよく、例えば、接着剤塗布機(ディスペンサ)、部品組立機などがある。
本発明を端的に示した例において、空の治具ベースを実装ラインに送り込む様子を示す図 基板をバックアップピンで支えた状態を示す図 表面実装機内において実行される、バックアップピンの回収作業を概念的に示した図 本発明を端的に示した例において、バックアップピンを仮保持した治具ベースを実装ラインに送り込む様子を示す図 表面実装機内において実行される、バックアップピンの供給作業を概念的に示した図 実施形態1における表面実装機の平面図 表面実装機の断面図 シャッター板が閉止位置にあるときの治具ベースの平面図 図8の断面図 シャッター板が開放位置にあるときの治具ベースのへ平面図 図10の断面図 表面実装機の電気的構成を示すブロック図 バックアップピンの供給作業手順を示すフローチャート図 空の治具ベースを搬入に搬入され、基板支持装置の上方で位置決めした状態を示す図 ピンホルダベースを上昇させ、バックアップピンを治具ベースのピン挿通孔に差し込ませた状態を示す図 バックアップピンを仮保持させ、これに続いてピンホルダベースを下降させた状態を示す図 バックアップピンの供給作業手順を示すフローチャート図 バックアップピンを仮保持した治具ベースを機内に搬入させ、基板支持装置の上方で位置決めした状態を示す図 ピンホルダベースを上昇させ、バックアップピンの軸端部をピンホルダベースのピン支持孔にに差し込ませた状態を示す図 シャッター板によるバックアップピンの仮保持が解除された様子を示す図 ピンホルダベースの下降動作により、バックアップピンが治具ベースから離間される様子を示す図 実施形態2における、バックアップピンの回収業手順を示すフローチャート図 実施形態2における、バックアップピンの供給作業手順を示すフローチャート図 実施形態3における、クリーム半田印刷装置の平面図 実施形態4において、ヘッドユニットに基板認識カメラを搭載した状態を示す図
60…コンベア
90…シリンダ装置(本発明の「駆動装置」の一例)
100…基板支持装置
110…昇降装置
140…水平テーブル(本発明の「載置テーブル」の一例)
150…ピン保持孔(本発明の「受け部」の一例)
200…ベース本体
205…ピン挿通孔
230…シャッター板(本発明の「ロック部材」の一例)
235…仮係止孔(本発明の「仮係止部」の一例)
300…ピン本体
310、320…軸端部
315…係止溝
P…基板
BP…バックアップピン
GB…治具ベース(本発明の「作業用治具」の一例)
HB…ピンホルダベース
Z1〜Z3…表面実装機

Claims (7)

  1. 基板搬入用のコンベアの下部領域に予め設置されたピンホルダベースの上面に、挿抜可能な状態で保持されたバックアップピンを回収するバックアップピンの回収方法であって、
    仮保持手段を備えた治具を、後に前記バックアップピンを仮保持可能とするべく前記仮保持手段を空けた状態として、前記コンベアを用いて前記ピンホルダベースの上方まで搬入させ、前記ピンホルダベースの上方位置で位置決めする位置決め工程と、
    前記ピンホルダベースを前記治具に向けて上昇させ、前記ピンホルダベース上に挿抜可能な状態で保持されたバックアップピンを前記治具の仮保持手段に仮保持させる仮保持工程と、
    前記治具に前記バックアップピンを仮保持させた状態を維持しつつ前記ピンホルダベースを下降させることによって、前記バックアップピンを前記ピンホルダベースから抜き去る離間工程と、を行った後に、前記治具を前記コンベアを用いて前記バックアップピンごと回収するバックアップピンの回収方法。
  2. 基板搬入用のコンベアの下部領域に予め設置されたピンホルダベースにバックアップピンを供給するバックアップピンの供給方法であって、
    仮保持手段によって前記バックアップピンを軸を上下に向けた姿勢で仮保持した治具を、前記コンベアを用いて前記ピンホルダベースの上方まで搬入させ、前記ピンホルダベースの上方位置で位置決めする位置決め工程と、
    前記ピンホルダベースを前記治具に向けて上昇させ、前記治具に仮保持されたバックアップピンの軸端部を前記ピンホルダベースの上面に設けられる受け部に差し入れて保持させる保持工程と、
    前記仮保持手段による前記バックアップピンの仮保持を解除する仮保持解除工程と、を行った後に、前記ピンホルダベースを下降させることで、元は前記治具に仮保持されたバックアップピンを前記ピンホルダベースに供給させるバックアップピンの供給方法。
  3. 基板搬入用のコンベアの下部領域に予め設置され上面に複数のピン支持孔を有するピンホルダベースから前記ピン支持孔に挿抜可能な状態で保持されたバックアップピンを回収するバックアップピンの回収に使用されると共に、前記下部領域に予め配置された前記ピンホルダベースに前記バックアップピンを供給するバックアップピンの供給に使用される作業用治具であって、
    前記コンベアを用いて搬送可能な板状をなすとともに、
    前記バックアップピンを挿通させるピン挿通孔を複数個形成したベース本体と、
    前記ベース本体に対し上下方向に重ねられ前記ピン挿通孔と同ピッチで仮係止孔を複数個形成したシャッター板と、
    前記仮係止孔が前記バックアップピンの軸端部の外周に設けられた係止溝に仮係止する仮係止位置と前記係止を解除させる係止解除位置とに前記シャッター板を移動させる駆動装置とから構成され、
    前記シャッター板が前記係止解除位置にある状態で、前記ピンホルダベースに保持された全ての前記バックアップピンの軸端部がそれぞれ前記ピン挿通孔に挿入された後、前記駆動装置により、シャッター板を前記係止解除位置から前記仮係止位置に移動させることで、複数の前記仮係止孔が対応するそれぞれの前記ピン挿通孔に対して不整合状態となって、複数の前記ピン挿通孔にそれぞれ挿通された前記バックアップピンの係止溝に前記仮係止孔の孔縁部がそれぞれ仮係止することで、前記ピンホルダベースに保持された全てのバックアップピンを一括して仮保持し、一括回収可能とする一方、
    前記ピンホルダベースに保持された前記バックアップピンが無い状態において、仮係止された複数全ての前記バックアップピンの下端部がそれぞれ前記ピンホルダベースのピン支持孔に挿入された後、前記駆動装置により、前記シャッター板を前記仮係止位置から前記係止解除位置に移動させることで、前記仮係止孔が前記ピン挿通孔に対して整合状態となって複数全ての前記バックアップピンに対する仮係止を一括して解除し、前記ピンホルダベースに複数の前記バックアップピンを一括供給可能とする構成であることを特徴とする作業用治具。
  4. 請求項3に記載の作業用治具と対をなす基板支持装置であって、
    前記バックアップピンを軸を上下に向けつつ挿抜可能な状態に保持する受け部を複数個有するピンホルダベースと、
    前記ピンホルダベースが載置される載置テーブルと、
    前記載置テーブルを昇降させる昇降装置と、からなることを特徴とする基板支持装置。
  5. 請求項4に記載の前記基板支持装置を、機内であって基板搬入用のコンベアの下部領域に設置した表面実装機。
  6. 請求項4に記載の前記基板支持装置を、機内であって基板搬入用のコンベアの下部領域に設置したクリーム半田印刷装置。
  7. 請求項4に記載の前記基板支持装置を、機内であって基板搬入用のコンベアの下部領域に設置した基板検査装置。
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