JP2002249864A - 耐ハロゲンガスプラズマ用部材およびその製造方法 - Google Patents

耐ハロゲンガスプラズマ用部材およびその製造方法

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JP2002249864A
JP2002249864A JP2001110136A JP2001110136A JP2002249864A JP 2002249864 A JP2002249864 A JP 2002249864A JP 2001110136 A JP2001110136 A JP 2001110136A JP 2001110136 A JP2001110136 A JP 2001110136A JP 2002249864 A JP2002249864 A JP 2002249864A
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裕丈 山田
Haruaki Ohashi
玄章 大橋
Yuji Katsuta
祐司 勝田
Masashi Harada
原田  昌史
Masaaki Masuda
昌明 桝田
Shigenori Ito
重則 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】ハロゲンガスのプラズマに曝露される耐ハロゲ
ンガスプラズマ用部材であって、腐食によるパーティク
ルがプラズマ容器内の空間に浮遊したり、容器内の他の
部材上に落下、堆積しにくいようにする。 【解決手段】耐ハロゲンガスプラズマ用部材は、部材の
本体と、本体の少なくとも表面に形成されている耐蝕膜
とを備えており、耐蝕膜の前記本体に対する剥離強度が
15MPa以上である。耐食膜はイットリウム、ジルコ
ニウムの化合物を含む材料の溶射膜である。溶射膜を更
に、1400℃以上で焼結したり、化学的気相成長法に
よって耐蝕膜を更に堆積したりして、耐食膜の気密性を
改善することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置の
チャンバー壁やドーム(屋根)に適した耐ハロゲンガス
プラズマ用部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】スーパークリーン状態を必要とする半導
体製造装置では、デポジション用ガス、エッチング用ガ
ス、及びクリーニング用ガスとして、塩素系ガス、及び
フッ素系ガスなどのハロゲン系腐食性ガスが使用されて
いる。
【0003】例えば、熱CVD装置などの半導体製造装
置においては、デポジション後にClF3 、NF3 、C
F4 、HF、及びHClなどのハロゲン系腐食性ガスか
らなる半導体クリーニングガスを用いている。また、デ
ポジションの段階でも、WF6 、SiH2 Cl2 などの
ハロゲン系腐食性ガスを成膜用ガスとして使用してい
る。また、エッチング装置でもCF系ガス、酸素、塩素
系ガス、臭素系ガスなどの腐食性ガスが使用されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年は、エッチング速
度などを増加させる目的で、NF3 などの特に腐食性の
高いガスを使用する傾向にある。このため、半導体製造
装置用チャンバーの壁面が腐食され、パーティクルが発
生し、このパーティクルがウエハー上に落下するという
問題がある。あるいは壁面に堆積した反応生成物が、剥
離しウェハー上にパーティクルとして落下する場合もあ
る。こうなると、絶縁不良や導通不良の現象が生じて、
半導体不良の原因となる。このため、チャンバーやドー
ムの壁面からのウエハーへのパーティクルの移行を防止
する技術が望まれている。
【0005】本発明の課題は、ハロゲンガスのプラズマ
に曝露され得る耐ハロゲンガスプラズマ用部材であっ
て、部材の腐食およびウエハー加工屑によるパーティク
ルが、容器内の空間に浮遊したり、容器内の他の部材上
に落下、堆積しにくいようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ハロゲンガス
のプラズマに曝露される耐ハロゲンガスプラズマ用部材
であって、部材の本体と、この本体の少なくとも表面に
形成されている耐蝕膜とを備えており、耐蝕膜の本体に
対する剥離強度が15MPa以上であることを特徴とす
る。
【0007】本発明者は、前述した剥離強度を有する耐
蝕膜を部材本体の表面に形成することによって、腐食に
よるパーティクルが容器内の空間に浮遊したり、容器内
の他の部材上に落下、堆積するのを抑制できることを発
見した。おそらく、膜の剥離強度が高くなることで、本
体からの耐蝕膜の離脱が減少し、パーティクルが減少し
たものと思われる。そして、パーティクルの発生を防止
するためには、実質的に前記剥離強度が15MPa以上
は必要であることを発見した。
【0008】また、本発明は、ハロゲンガスのプラズマ
を収容するための耐ハロゲンガスプラズマ用部材であっ
て、部材本体と、この部材本体のプラズマガスに対する
接触面に形成されている耐蝕膜とを備えており、耐蝕膜
の中心線平均表面粗さRaが1.2μm以上であること
を特徴とする。
【0009】本発明者は、前述したRaを有する耐蝕膜
を部材本体の表面に形成することによって、パーティク
ルが容器内の空間に浮遊したり、容器内の他の部材上に
落下、堆積するのを抑制できることを発見した。
【0010】耐蝕膜はパーティクルを発生させにくいも
のとして作用し、かつRaを大きくする(表面凹凸を残
す)ことによって、腐食やウエハー加工によって発生し
た少量のパーティクルが、耐蝕膜の表面に保持され、空
間への浮遊、落下、他部材への堆積を免れるものと思わ
れる。
【0011】ここで、耐蝕膜の表面のRaが大きい(粗
れている)ことは、つまり表面に凹凸が残っていること
を意味している。この表面を微視的に見ると、凹部と、
この凹部に隣接する凸部とが存在しているわけであり、
この凸部は凹部から突出する粒子からなる。従って、耐
蝕膜の表面のRaを大きくすると、表面の凹部領域にハ
ロゲンガスのプラズマが侵入し、凸部(粒子)の根元部
分から粒界を腐食するので、パーティクルの発生はかえ
って促進されるように思われた。しかし、こうしたパー
ティクルの増加の寄与は少なく、容器内の空間へのパー
ティクルの浮遊、落下はかえって防止される。
【0012】前記の観点から、耐蝕膜の中心線平均表面
粗さRaは、3μm以上とすることが更に好ましい。ま
た、Raが大きくなり過ぎると、耐蝕膜表面の腐食が促
進されてパーティクルがかえって増加するので、この観
点からはRaを20μm以下とすることが好ましく、8
μm以下とすることが更に好ましい。耐蝕膜の相対密度
は95%以下が好ましい。
【0013】好ましくは、耐蝕膜のうねりWaが1μm
以上である。もちろん、プロセスにより副生成物が気相
として生成しパーティクル等の固形物とならない場合
は、このような制約はなく、表面粗さは1.5μm以下
が良く、更に1.0μm以下が良い。この場合の耐蝕膜
の相対密度は90%以上が好ましく、さらに95%以上
が好ましい。
【0014】好ましくは、耐蝕膜には長さ3μm以上、
幅0.1μm以上のクラックがない。
【0015】このようなマイクロクラックの有無は、走
査型電子顕微鏡で5000倍以上の倍率で耐蝕膜を観測
することによって確認できる。
【0016】好ましくは、耐蝕膜の下地面が多孔質であ
る。耐蝕膜の下地面の中心線平均表面粗さRaが1.2
μm以上であることが好ましく、1.5μm以上である
ことが更に好ましい。これによって耐蝕膜の下地への接
着性を高め、膜の剥離によるパーティクル発生を防止で
きる。
【0017】下地面を粗らすためには、下地面を多孔質
とすることができるし、あるいは下地面を砥粒研磨加工
またはサンドブラストすることができる。
【0018】本発明の好適な実施形態においては、耐ハ
ロゲンガスプラズマ用部材が部材本体と耐蝕膜との間に
中間層を備えており、中間層の熱膨張係数が耐蝕膜の熱
膨張係数と部材本体の熱膨張係数との間にある。これに
よって、耐蝕膜の剥離によるパーティクルの発生を防止
できる。中間層と耐蝕膜との熱膨張係数の差は、3×1
0-6/℃以内であることが好ましい。部材本体と中間層
との熱膨張係数の差は、5×10-6/℃以内であること
が好ましい。
【0019】好ましくは、中間層が、耐蝕膜の材料と部
材本体の構成材料との混合物、固溶体または反応物を含
んでいる。これによって、高温領域でハロゲンガスのプ
ラズマに耐蝕膜がさらされた場合にも、耐蝕膜の剥離に
よるパーティクルの発生を防止できる。本願耐食膜のは
くり強度は、以上のように基材の粗さ、すなわちアンカ
ー効果を利用したり、熱膨張差あるいは化学反応や相転
移に基づき発生する膜内応力(膜内応力の発生源は中間
層だけとは限らない)を利用して得られる。もちろん部
材本体に多孔質な材料を用い、コート後の熱処理による
部材本体の収縮を利用しても良い。また、界面での化学
反応に基づく化学的結合作用を利用しても良い。
【0020】耐蝕膜の材料としては、その高い耐蝕性か
らイットリウムの化合物が好ましく、特にイットリア、
イットリアを含む固溶体、イットリアを含む複合酸化
物、三フッ化イットリウムが好ましい。具体的には、イ
ットリア、ジルコニア−イットリア固溶体、希土類酸化
物−イットリア固溶体、3Y2O3.5Al2O3、Y
F3、Y−Al−(O)−F、Y2Zr2O7、Y2O
3・Al2O3、2Y2O3・Al2O3等を例示でき
る。
【0021】前記反応物としては、次のものを例示でき
る。 (1)耐蝕膜がイットリウムを含む化合物であり、本体
がアルミナ製の場合には、3Y2O3 ・5Al2O3、Y2O3・Al2O
3 、2Y2O3 ・Al2O3 (2)本体がアルミニウム製の場合には、Al-Y2O3 サー
メット (3)本体がジルコニア製の場合にはY2Zr2O7 又耐蝕膜の材料としては、やはりその高い耐蝕性からア
ルミナとアルカリ土類の化合物が好ましい。具体的には
MgAL2O4,CaAl2O4,BaAl2O4等を
例示できる。前記反応物としては本体がアルミナ製の場
合にはMgAL2O4,CaAl2O4,BaAl2O
4とAl2O3の固溶体を例示できる。
【0022】反応層と基材との境界には1−2μmの微
粒子と空隙とがあり、この空隙が、反応層を形成する微
粒子と基材とによって囲まれていることが好ましい。こ
の部分が低ヤング率になるため、膜の剥離を防止できる
からである。
【0023】耐蝕膜の下地層は、部材本体の場合があ
り、あるいは中間層の場合があるが、こうした耐蝕膜の
下地層のヤング率は、100GPa以下であることが好
ましい。
【0024】本体の材質は特に限定されない。しかし、
プラズマ容器内のプロセスに対して悪影響を与える可能
性の元素は含有していないことが好ましい。この観点か
らは、アルミニウムや窒化アルミニウム、酸化アルミニ
ウム、酸化アルミニウムと酸化イットリウムの化合物ま
たは固溶体、酸化アルミニウムとアルカリ土類酸化物と
の化合物または固溶体、酸化ジルコニウム、酸化ジルコ
ニウムと酸化イットリウムの化合物または固溶体が好ま
しい。
【0025】耐蝕膜の本体に対する剥離強度は、セバス
チャン試験に従って接着面の径を直径φ5.2mmとし
て測定する。
【0026】耐蝕膜がイットリウム化合物を含む場合に
は、耐蝕膜中における鉄原子の濃度を30ppm以下と
することが好ましい。
【0027】耐蝕膜中に鉄原子が僅かにでも混入する
と、耐蝕膜の表面に目立った微小斑点が生成することを
発見した。こうした微小斑点を防止するためには、耐蝕
膜中における鉄原子の濃度を30ppm以下とする必要
がある。
【0028】耐蝕膜中には、希土類元素の化合物を含有
させることが好ましい。こうした希土類元素としては、
La、Ce、Pr、Nd、Pm、Sm、Eu、Gd、T
b、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luが特に好まし
い。また、化合物としては、大気中で加熱することによ
って酸化物となるような化合物が好ましい。
【0029】本発明の耐蝕膜を形成するには、以下の方
法を例示できる。 (1)耐蝕膜の材料を溶射して溶射膜を形成する。 (2)耐蝕膜を化学的気相成長法または電気化学的気相
成長法によって成膜する。 (3)基材の成形体に膜材を張り合わせ、またはスラリ
ーディップし、共焼結させる。
【0030】(1)の場合には、耐蝕膜の下地となる中
間層として多孔質膜を使用することによって、緻密体と
比べて相対的にヤング率を低く抑えることができ、ま
た、溶射された耐蝕膜材料の中間層への付着を強固にす
ることができる。特に、中間層の表面に、開口部分が小
さくかつ内部が広がった形状の開気孔を形成すれば、溶
射時に溶融した粒子がこの開気孔中に入り込み、開気孔
中で固化し、溶射膜を表面に固定する作用がある。
【0031】こうした多孔質膜を形成するには、少なく
とも多孔質膜の原料粉末と分散媒体と造孔剤とを含有す
るペーストを部材本体上に塗布して塗布層を形成し、次
いでこの塗布層を焼き付けることが好ましい。この際、
造孔剤の作用によって、開気孔を多孔質膜に多数形成す
ることができ、造孔剤の量を調節することによって、開
気孔の多くを、開口部分が相対的に小さい形状にするこ
とができる。また、多孔質膜を形成した後、この表面を
研磨加工すると、閉気孔が開気孔となり、かつこの開気
孔の多くは、開口部分が相対的に小さい形状となる。
【0032】前記した塗布用のペーストにおいて、造孔
剤としては、アクリルパウダー、カーボンパウダー、セ
ルロース等が好ましく、分散媒体としては、水、テレピ
ンアルコール、ブチルカルビトール等が好ましい。更
に、ペースト中にバインダーを添加することが好まし
く、こうしたバインダーとしては、ポリビニルアルコー
ル、メチルセルロース、アクリル系バインダー等が好ま
しい。
【0033】耐蝕膜の材料を溶射する際には、低圧状態
で溶射することが好ましく、この圧力は100Torr
以下が好ましい。これによって、溶射膜の気孔を更に減
少させ、最終的な耐蝕膜の耐蝕性を一層向上させること
ができる。
【0034】溶射膜を形成した後に、溶射膜(および必
要に応じて部材本体)を熱処理することによって、溶射
膜を更に焼結させ、溶射膜中の気孔を消滅または減少さ
せることができる。中間層がある場合は、溶射膜、中間
層および部材本体を熱処理することによって、溶射膜を
更に焼結させ、溶射膜中の気孔を消滅または減少させる
ことができる。この熱処理温度は1400℃以上が好ま
しい。また、熱処理温度の上限は特になく、中間層を形
成しない場合には、熱処理温度の上限は、部材本体が変
質しない温度であればよく、この観点からは2000℃
以下であることが好ましい。また、多孔質の中間層を形
成する場合には、中間層の焼結を抑制するという観点か
らは、熱処理温度を1800℃以下とすることが好まし
い。
【0035】本発明者は、更に、溶射膜の熱処理温度を
1400℃以上とすることによって、耐蝕膜の剥離強度
が著しく増大することを発見した。熱処理温度が140
0℃に達すると、本体の材質と耐蝕膜の材質との間で反
応層が生成されやすく、この結果、耐蝕膜の剥離強度が
向上するものと思われる。
【0036】一方、溶射膜の熱処理温度が高くなり、1
800℃に接近してくると、いったん生成した反応層の
近辺におけるアルミニウム元素の移動、拡散が生じ、か
えって耐蝕膜の剥離強度が低下することがあった。この
観点からは、熱処理温度は1650℃以下が好ましく、
1600℃以下が一層好ましく、1550℃以下が特に
好ましい。
【0037】反応層がほぼ均一な材質からなる場合に
は、前記熱処理温度は1550℃以下とすることが特に
好ましい。
【0038】また、好適な実施形態においては、反応層
において、耐蝕膜の材料の本体の構成材料に対する濃度
比が、本体側から耐蝕膜側へと向かって大きくするよう
にできる。こうした傾斜的な組成の中間層を採用する
と、熱処理に際して、前述した反応層の近辺におけるア
ルミニウム元素の移動、拡散が抑制されやすく、これに
よって1600℃の熱処理温度でも剥離強度がそれほど
低下しない。
【0039】上述した反応層の厚さの下限は特に限定さ
れず、反応層が非常に薄い場合でも、反応層が生成しな
い場合に比べて耐蝕膜の剥離強度が著しく増大する。反
応層の厚さを3μm以上とすると、剥離強度の向上とい
う点から更に好ましい。
【0040】反応層の厚さの上限は特にないが、20μ
m以下とすることによって、耐蝕膜の剥離強度が特に大
きくなる。この観点からは、反応層の厚さを15μm以
下とすることが更に好ましく、10μm以下とすること
が最も好ましい。
【0041】溶射膜上に化学的気相成長法または電気化
学的気相成長法によって耐蝕膜の材料を堆積させること
によって、溶射膜の表面の気孔を消滅させることもでき
る。本発明により、なぜこのように高い剥離強度が得ら
れたのかは定かではないが、一般的に剥離強度を向上さ
せる要因としては、基材とのアンカー効果膜と基材の化
合結合、膜および基材の熱膨張や相変態に伴う膜の弱圧
縮応力の発生等がある。本発明ではこれらの要因が相互
的に発揮され、高い剥離強度を得ることができたものと
考える。
【0042】ハロゲンガスとしては、ClF3 、NF
3 、CF4 等のCF系ガス、WF6 、Cl2 、BCl3
等を例示できる。
【0043】
【実施例】[実験A] (実施例1の試料の製造)寸法40×40×0.5 mmの平板
形状の金属アルミニウム製の基体を準備した。この基体
表面の中心線平均表面粗さRaは1.3μmである。こ
の面上にアルミニウム−イットリアサーメット(Al:
Y2O3=1:1mol%)からなる厚さ10μmの中
間層を溶射法によって成膜した。中間層の40−100
℃の熱膨張係数は15.3×10-6/ ℃であった。中間層の中
心線平均表面粗さRaは6.1μmであった。中間層の
相対密度は82%であった。
【0044】中間層上に溶射法によってイットリア膜を
形成した。具体的には、プラズマテクニック社製の「バ
グテックス Y2O3粉」を使用した。溶射時には、アルゴ
ンを40リットル/分の流量で流し、水素を12リット
ル/分の流量で流した。溶射出力は40kWとし、溶射
距離は120mmとした。イットリア膜の厚さは60μ
mとした。中間層とイットリア膜との間に剥離は見られ
なかった。
【0045】次いで、イットリア膜の裏面側から中間層
およびアルミニウム層を削り取った。次いで、イットリ
ア膜を1500℃で3時間熱処理した後、切断して寸法20×
20×300 μmの試験片を得た。この試験片の相対密度は
97%であり、中心線平均表面粗さRaは5.7μmで
あり、Wa(うねり平均)は3.8μmであった。ただ
し、RaおよびWaは、テイラー−ホブソン社製の「Fo
rm Talysurf Series 2 S4 」を使用して、スキャン長
4.8mmにて測定した。
【0046】(比較例1の試料の製造)焼結アルミナ
(相対密度99.8%)からなる寸法20×20×3 mmの
試験片を製造した。この試験片の中心線平均表面粗さR
aは0.3μmであり、Wa(うねり平均)は0.1μ
mであった。
【0047】(耐蝕試験)耐食試験装置内に実施例1お
よび比較例1の試料をセットし、次の条件で実施した。
NF3 ダウンフロープラズマ中で、735℃で各試料を
2時間保持した。NF3 ガスの流量は75sccmであ
り、キャリアガス(窒素ガス)の流量は100sccm
であり、ICP(13.56Hz、出力800W)で励
起し、ガス圧力を0.1torrとした。各試料につい
て、曝露試験前後の各重量を測定し、重量変化を算出し
た。
【0048】
【表1】
【0049】[実験B] (実施例2の試料の製造)多孔質の15mol%安定化
CaOジルコニアからなる本体を準備した。具体的に
は、15mol%CaOにより安定化されたジルコニア
の粉末を、水、バインダーと共に混練し、径φ50mm
の口金から押出成形し、成形体を乾燥、焼成して焼結体
を得、この焼結体を加工して寸法30mm×200mm
×10mmの棒状の本体を切り出した。この本体の気孔
率は30%であり、ヤング率は60GPaであり、中心
線平均表面粗さRa=1.8μm、Wa=1.3μmで
ある。
【0050】この本体の表面に、溶射法によってイット
リア膜を形成した。具体的には、プラズマテクニック社
製の「バグテックス Y2O3粉」を使用した。溶射時に
は、アルゴンを40リットル/分の流量で流し、水素を
12リットル/分の流量で流した。溶射出力は40kW
とし、溶射距離は120mmとした。イットリア膜の厚
さは50μmとした。本体とイットリア膜との間に剥離
は見られなかった。
【0051】次いで、イットリア膜および本体を1500℃
で3時間熱処理した後、切断して寸法20×20×300 μm
の試験片を得た。この試験片中には本体とイットリア膜
との双方が含まれている。このイットリア膜の相対密度
は96%であり、Raは5.9μmであり、Wa(うね
り平均)は3.8μmであった。
【0052】(実施例3の試料の製造)実施例2の試料
のイットリア膜の表面を、♯140のダイヤモンド砥石
によって粗研磨した。粗研磨後のイットリア膜の中心線
平均表面粗さRaは1.5μmであり、Waは1.4μ
mである。
【0053】(比較例2の試料の製造)信越化学株式会
社製のイットリア粉末「UU−HP」を機械プレスして
60×60×8mmの平板状成形体を作製し、この成形
体を7トン/cm2の圧力で等方静水圧プレス成形し、
成形体を大気雰囲気中1800℃で焼成し、焼結体を得
た。この焼結体から、寸法20mm×20mm×3mm
の試料を切り出し、一方の主面を♯240砥石により研
磨加工した(他方の主面は加工しない)。加工面のRa
は0.8μmであり、Waは0.7μmである。
【0054】(比較例3の試料の製造)比較例2と同一
素材の焼結酸化イットリウム(相対密度99.8%)か
ら、寸法20mm×20mm×3mmの試料を切り出し
た。試料の一方の主面#800 の砥石によって研磨した。
この主面のRaは0.1μmであり、Waは0.2μm
である。
【0055】(耐蝕試験)前記耐蝕試験と同一条件によ
り、実施例2、3、比較例2、3について耐蝕試験を実
施した。ただし、実施例2、3においては、基材である
カルシア安定化ジルコニア部分を削り取った状態で試験
を実施した。この結果、各試料間に差は見られなかっ
た。
【0056】(パーティクルの保持量)次の試験方法に
よって、実施例2、3、比較例2、3について、表面へ
のパーティクルの保持の度合いを測定した。 (1)各試料を乾燥器中で100℃で3時間加熱乾燥
し、次いでデシケーター内に収容し、室温まで冷却し
た。 (2)各試料の質量を化学天秤によって測定した(分解
能10-4g)。 (3)各試料の試験面を上向きにして設置し、アルミナ
微粉末(BET 値は30m2 /g) を各試料の試験面に2
gずつ載せた。この際、試験面の全面にわたって微粉末
がほぼ均等に載るようにした。 (4)試料の試験面を下向きにした(上下を逆にし
た)。 (5)試料の下側に管を設置した。管の内径は6.3m
mである。管の出口を試験面(下を向いている)から2
0mm離れた位置に設置した。管が試験面に対して垂直
な方向を向くようにした。流量10リットル/分でアル
ゴンガスを1分間、試験面中心へと向かって流した。 (6)各試料の質量を、微粉末付着前に測定したのと同
じ天秤で再び測定し、粉体吸着量を算出した。 (7)この操作を各試料につきそれぞれ5回ごと繰り返
し、粉末吸着量をそれぞれ測定し、その平均を各試験面
の平均粉体吸着量として表2に示した。
【0057】
【表2】
【0058】なお、表2においては略記法を採用してお
り、「E」の後の数字は10の乗数を示している。従っ
て、6.2×10E(−4)は、6.2×10-4を示し
ている。
【0059】この結果、本発明の試料では、試料の試験
面への微粉末の吸着がみられ、粉体を保持する能力があ
ることが判明した。
【0060】[実験C]まず、本体として寸法 50 ×50
×2mm の純度99.7%のアルミナを用意した。本体をサン
ドブラスト処理した。このサンドブラスト処理におい
て、サンドの吹き付け圧力、およびサンドの粒度を変化
させ、本体の表面粗さをRa=0.5−3.1μmに調
節した(表3参照)。表3に示す各表面粗さに対応し
て、それぞれ本体を複数個用意した。
【0061】本体をアセトンによって超音波洗浄した
後、上記のサンドブラスト面にイットリアをプラズマ溶
射した。溶射条件としては、アルゴンを40リットル/
分の流量で流し、水素を12リットル/分の流量で流
し、溶射出力は40kWとし、溶射距離は120mmと
した。イットリア膜の厚さは200μmとした。すべて
の実験番号に対して、溶射条件は同じにした。
【0062】各Raを有する各試料の一部を1500℃で3
時間大気中で熱処理をし、残りは熱処理せずにそのまま
残した。熱処理した試料と熱処理なしの試料をともに10
mm×10mm×2mm に切断し、剥離強度を測定した。
【0063】剥離強度の測定方法は、以下のとおりであ
る。 1.成膜試料を10mm×10mm×2mm(耐蝕膜の厚さを含む)
の厚さに切断する。 2.切断した試料をアセトンにて5 分超音波洗浄する。 3.接着剤付きAlスタットピン(フォトテクニカ(株)
製)を用意する。この接着領域は、直径φ5.2mmの
円形をなしている。 4.成膜面側にピンを接着する。 5.試料を接着したピンを治具に取り付け、オートグラ
フにて、膜が剥がれるまで引き上げ、膜がはがれたとき
の荷重および接着面積から接着強度を計算する(剥離強
度=剥離荷重/ピンの接着面積)。この時、接着剤の部
位ではがれた試料の値については、測定値としない。
【0064】なお、本実験Cにおいては、耐蝕膜の相対
密度は98.8−99.4%であり、耐蝕膜の中心線平
均表面粗さRaは5.0−6.3μmであり、Wa(う
ねり平均)は3.2−4.5μmであった。
【0065】
【表3】
【0066】この結果、熱処理をしない試料1−7に比
べ、1500℃で熱処理した試料8−15の方が、剥離強度
が格段に高くなった。この原因は、熱処理なし試料の接
着強度がアンカー効果による物理的な結合であるのに対
し、1500℃で熱処理した試料の結合は、アルミナとイッ
トリアの反応相を介する化学的な結合であるためと考え
る。また、本願の溶射膜にはガラス相が含まれている場
合があることが判った。ガラス相は熱処理により結晶化
するため膜材質自身が強化されこれも剥離強度向上の原
因となっていると考えられる。
【0067】熱処理なし試料においては、本体の表面粗
さが大きくなるにつれ、剥離強度も高くなった。一方、
1500℃で熱処理した試料においては、Ra=1.6μm
程度で剥離強度が最も高くなることが判明した。
【0068】熱処理なし試料においては、表面粗さが大
きくなるにつれて、耐蝕膜と本体との接合界面において
耐蝕膜のアンカー効果が一層強く発揮されたためと考え
られる。これに対して、1500℃で熱処理した試料に
おいて、Ra=1.6μm近辺で剥離強度が最も高くな
ることは、アンカー効果によって説明できない。おそら
く、表面粗さRaが高くなると、凹凸の大きい本体表面
では、成膜時に空間が凹部に残り、このためこの空間が
構造欠陥として働くものと考えられる。1500℃で熱
処理された試料においては、耐蝕膜と本体の接着が化学
結合によるため、構造欠陥部分が増加し始めると、それ
だけ接合強度が低下し始めるはずである。また、表面粗
さRaが小さいと、熱処理前に既に接合が不充分である
領域の面積が増え、剥離強度が低下したものと考える。
【0069】表3からも分かるように、熱処理した試料
においては、剥離強度の観点からは、下地層の中心線平
均表面粗さRaは1.0μm以上が好ましく、1.2μ
m以上が更に好ましい。また、Raは、2.5μm以下
が好ましく、2.0μm以下が一層好ましい。
【0070】また、耐蝕性部材を作製する際、機械的な
剥離強度は、膜の耐久性上当然必要となる。この観点か
ら、成膜試料は熱処理を施すことが好ましい。しかし、
溶射後の剥離強度においても、取り扱い上、剥離強度が
高いことが好ましい。総合的に本体の中心線平均表面粗
さRaの好適範囲は1.2−2.5μmである。
【0071】[実験D]本体として、寸法 50 ×50×2
mmの純度99.7%のアルミナからなる基材を用意した。
本体の表面をサンドブラスト処理し、すべての本体の表
面粗さをRa=1.6±0.1μmとした。各本体をア
セトンにて超音波洗浄した後、耐蝕膜としてイットリア
をプラズマ溶射した。溶射条件としては、アルゴンを4
0リットル/分の流量で流し、水素を12リットル/分
の流量で流し、溶射出力は40kW とし、溶射距離は1
20mmとした。イットリア膜の厚さは200μmとし
た。すべての本体において溶射条件は同じにした。次い
で溶射膜を形成した後の各試料を800 ℃―1600℃(表4
に示す各熱処理温度)で熱処理した。
【0072】各温度で熱処理した各試料から、剥離強度
測定用試料(10mm×10mm×2mm )、および膜開気孔率測
定用試料(5mm ×10mm×0.1-0.15mm:膜部のみから切り
出す)を切り出した。
【0073】実験Cと同様にして剥離強度を測定した。
また、アルキメデス法によって開気孔率を測定した。次
いで、剥離強度測定用試料については、膜に対して垂直
に切断し、断面を鏡面研磨した後、本体と耐蝕膜の界面
を走査型電子顕微鏡によって観察し、反応層の厚さを測
定した。また、反応物の結晶相については、剥離試験時
の膜試料およびピンの剥離面をX線回折装置で同定し
た。
【0074】なお、本実験Dにおいては、耐蝕膜の中心
線平均表面粗さRaは4.9−6.6μmであり、Wa
(うねり平均)は3.2−4.2μmであった。
【0075】
【表4】
【0076】この結果、剥離強度は熱処理1500℃の
試料がピークとなった。この原因は、熱処理温度が14
00℃以上でアルミナとイットリアが反応し、界面の結
合力は強化される。しかし、1550℃を超えると、反応相
の厚さは大きくなるものの、そのために原子の拡散が多
くなりすぎ、界面に隙間ができるために、かえって剥離
強度は低下する傾向がある。従って、反応層の厚さが3
μmから20μm の間にある場合が、剥離強度が最も高
くなる。この観点からは、反応層の厚さは、3μmから
15μmである場合が最も好ましい。
【0077】反応相は、3Y2O3 ・5Al2O3 、2Y2O3 ・Al
2O3 、Y2O3・Al2O3 の内の1つあるいは混合物であっ
た。
【0078】熱処理温度が高くなるにつれて、耐蝕膜の
気孔率は小さくなった。耐蝕膜の耐蝕性を考えた場合、
剥離強度と緻密性は同時に必要となる。従って、熱処理
温度は1400℃−1550℃で熱処理することが最も
好ましく、この時の反応層のさは3−15μmである。
【0079】(実験E)本体として 50 ×50×2mm の純
度99.7% のアルミナからなる基材を用意した。本体をサ
ンドブラスト処理し、すべての本体の表面粗さRaを
1.6±0.1μmとした。本体をアセトンにて超音波
洗浄した後、中間層として以下のように粉体の組成を変
えてプラズマ溶射を施した(トータル5パス)(1パス
目:アルミナ100%粉、2パス目:アルミナ80%イ
ットリア20%粉、3パス目:アルミナ60%イットリ
ア40%粉、4パス目:アルミナ40%イットリア60
%粉、5パス目:アルミナ20%イットリア80%
粉)。その後、耐蝕膜としてイットリアをプラズマ溶射
した。
【0080】溶射条件としては、中間層、耐蝕膜とも
に、アルゴンを40リットル/分の流量で流し、水素を
12リットル/分の流量で流し、溶射出力は40kW と
し、溶射距離は120mmとした。イットリア膜の厚さ
は200μmとした。すべての本体において、溶射条件
は同じにした。
【0081】次いで、耐蝕膜が形成された後の試料を1
500−1600℃で熱処理した。各温度で熱処理した
試料から、剥離強度測定用試料(10mm×10mm×2mm )お
よび膜開気孔率測定用試料(5mm ×10mm×0.1-0.15mm:
膜部のみから切り出す)を切り出した。
【0082】実験Cと同様にして剥離強度を測定した。
アルキメデス法によって開気孔率を測定した。次いで、
剥離強度測定用試料を、膜に対して垂直に切断し、断面
を鏡面研磨した後、基材と膜の界面を走査型電子顕微鏡
によって観察し、X線回折装置によって分析した。この
結果、本試験の試料では、1600℃においても35MPaと
いう高い剥離強度が得られ、この時の膜の気孔率は0.
5%であった。
【0083】なお、本実験Eにおいては、耐蝕膜の中心
線平均表面粗さRaは4.9−6.2μmであり、Wa
(うねり平均)は3.3−4.6μmであった。
【0084】
【表5】
【0085】(実験F)本体として 50 ×50×2mm の純
度99.7%のアルミナからなる基材を用意した。サンドブ
ラスト処理によって、すべての本体の表面粗さRaを
1.6±0.1μmとした。本体をアセトンにて超音波
洗浄した後、耐蝕膜として、表6に示す各種希土類酸化
物をプラズマ溶射した。また、一部の希土類酸化物につ
いては、酸化ジルコニウムを混入し、溶射を実施した。
【0086】溶射条件としては、中間層、耐蝕膜とも
に、アルゴンを40リットル/分の流量で流し、水素を
12リットル/分の流量で流し、溶射出力は40kW と
し、溶射距離は120mmとした。各希土膜の厚さは3
00μm とした。耐蝕膜を形成した後の試料を1600
℃で熱処理した。
【0087】各試料から耐ハロゲンガス耐食性評価用試
料(膜部のみ:寸法10mm×10mm×0.2mm )を切り出し、
実験Aの方法によって耐食試験を行った。
【0088】希土類酸化物からなる耐蝕膜を形成した試
料は、アルミナ単身の試料に比べ、ハロゲンガスに対し
て遙かに高い耐蝕性を示した。又、希土類酸化物に酸化
ジルコニウムを添加した耐蝕膜は、気孔率が小さくな
り、さらに良好な耐蝕性を示した。
【0089】なお、本実験Fにおいては、耐蝕膜の中心
線平均表面粗さRaは4.8−6.4μmであり、Wa
(うねり平均)は3.8−4.5μmであった。多成分
系の場合は複数の結晶相になる場合があったが、37.
5mol%Y と62.5mol%Alの組
み合わせの時のように単一相時よりもむしろ複数相時の
方が剥離強度が高くなり、好ましい結果が得られた。
【0090】
【表6】
【0091】
【発明の効果】以上述べたことから、本発明によれば、
ハロゲンガスのプラズマに曝露される耐ハロゲンガスプ
ラズマ用部材であって、腐食によるパーティクルがプラ
ズマ容器内の空間に浮遊したり、容器内の他の部材上に
落下、堆積しにくいようにできる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 16/44 C23C 16/44 J H01L 21/205 H01L 21/205 21/3065 21/31 C 21/31 21/302 B (72)発明者 勝田 祐司 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 原田 昌史 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 桝田 昌明 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 (72)発明者 伊藤 重則 愛知県名古屋市瑞穂区須田町2番56号 日 本碍子株式会社内 Fターム(参考) 4G075 AA24 AA30 AA53 BC01 BC04 BC06 CA47 FB01 FB02 FB04 FC09 4K030 KA08 KA46 KA47 4K031 AA08 CB09 CB42 CB43 CB49 FA00 FA01 5F004 AA15 BA00 BB29 DA01 DA17 DA20 DA26 DA29 5F045 AA08 AB02 AC02 AC05 BB15 EB03 EB06

Claims (28)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハロゲンガスのプラズマに曝露される耐ハ
    ロゲンガスプラズマ用部材であって、 部材の本体と、この本体の少なくとも表面に形成されて
    いる耐蝕膜とを備えており、前記耐蝕膜の前記本体に対
    する剥離強度が15MPa以上であることを特徴とす
    る、耐ハロゲンガスプラズマ用部材。
  2. 【請求項2】 前記耐蝕膜の相対密度が90%以上であ
    ることを特徴とする、請求項1の記載の部材。
  3. 【請求項3】 前記耐蝕膜の相対密度が90%以上、表
    面粗さRaが1.5μm以下の請求項1記載の部材。
  4. 【請求項4】前記耐蝕膜の中心線平均表面粗さRaが
    1.2μm以上であることを特徴とする、請求項1記載
    の部材。
  5. 【請求項5】ハロゲンガスのプラズマに曝露される耐ハ
    ロゲンガスプラズマ用部材であって、 部材の本体と、この本体の少なくとも表面に形成されて
    いる耐蝕膜とを備えており、前記耐蝕膜の中心線平均表
    面粗さRaが1.2μm以上であることを特徴とする、
    耐ハロゲンガスプラズマ用部材。
  6. 【請求項6】前記耐蝕性膜の相対密度が90%以上であ
    ることを特徴とする、請求項5記載の部材。
  7. 【請求項7】前記耐蝕膜のうねりWaが1.2μm以上
    であることを特徴とする、請求項1−6のいずれか一つ
    の請求項に記載の部材。
  8. 【請求項8】前記耐蝕膜の下地面が多孔質であることを
    特徴とする、請求項1−7のいずれか一つの請求項に記
    載の部材。
  9. 【請求項9】前記耐蝕膜の下地面の中心線平均表面粗さ
    Raが1.2μm以上であることを特徴とする、請求項
    1−8のいずれか一つの請求項に記載の部材。
  10. 【請求項10】前記耐蝕膜の下地面の中心線平均表面粗
    さRaが2μm以下であることを特徴とする、請求項9
    記載の部材。
  11. 【請求項11】前記耐蝕膜の開気孔率が1.5容量%以
    下であることを特徴とする、請求項1−10のいずれか
    一つの請求項に記載の部材。
  12. 【請求項12】前記耐蝕膜に長さ3μm以上、幅0.1
    μm以上のクラックがないことを特徴とする、請求項1
    −11のいずれか一つの請求項に記載の部材。
  13. 【請求項13】前記耐ハロゲンガスプラズマ用部材が前
    記部材本体と前記耐蝕膜との間に中間層を備えており、
    この中間層の熱膨張係数が前記耐蝕膜の熱膨張係数と前
    記部材本体の熱膨張係数との間にあることを特徴とす
    る、請求項1−12のいずれか一つの請求項に記載の部
    材。
  14. 【請求項14】前記耐ハロゲンガスプラズマ用部材が前
    記部材本体と前記耐蝕膜との間に中間層を備えており、
    この中間層が、前記耐蝕膜の材料と前記本体の構成材料
    との混合物または反応物を含んでいることを特徴とす
    る、請求項1−13のいずれか一つの請求項に記載の部
    材。
  15. 【請求項15】前記中間層の厚さが20μm以下である
    ことを特徴とする、請求項13または14記載の部材。
  16. 【請求項16】前記中間層において、前記耐蝕膜の材料
    の前記本体の構成材料に対する濃度比が、前記本体側か
    ら前記耐蝕膜側へと向かって大きくなっていることを特
    徴とする、請求項14または15記載の部材。
  17. 【請求項17】前記耐蝕膜の材料がイットリウムの化合
    物を含むことを特徴とする、請求項1−16のいずれか
    一つの請求項に記載の部材。
  18. 【請求項18】前記耐蝕膜中に含まれる鉄原子の濃度が
    30ppm以下であることを特徴とする、請求項17記
    載の部材。
  19. 【請求項19】前記本体の材料がアルミナであることを
    特徴とする、請求項17または18記載の部材。
  20. 【請求項20】前記耐蝕膜の材料が希土類元素の化合物
    を含むことを特徴とする、請求項1−19のいずれか一
    つの請求項に記載の部材。
  21. 【請求項21】前記耐蝕膜の材料がジルコニウムの化合
    物を含むことを特徴とする、請求項1−20のいずれか
    一つの請求項に記載の部材。
  22. 【請求項22】請求項1−21のいずれか一つの請求項
    に記載の耐ハロゲンガスプラズマ用部材を製造するのに
    際して、前記耐蝕膜を製造する際に、前記耐蝕膜の材料
    を溶射して溶射膜を形成することを特徴とする、耐ハロ
    ゲンガスプラズマ用部材の製造方法。
  23. 【請求項23】前記耐蝕膜の材料を低圧状態で溶射する
    ことを特徴とする、請求項22記載の方法。
  24. 【請求項24】前記溶射膜を熱処理することを特徴とす
    る、請求項22または23記載の方法。
  25. 【請求項25】前記耐蝕膜の材料がイットリウムの化合
    物を含むことを特徴とする、請求項22−24のいずれ
    か一つの請求項に記載の方法。
  26. 【請求項26】前記熱処理を1400−1600℃の温
    度で行うことを特徴とする、請求項22−25記載の方
    法。
  27. 【請求項27】前記溶射膜上に化学的気相成長法または
    電気化学的気相成長法によって前記耐蝕膜の材料を堆積
    させることによって、前記溶射膜の表面の気孔を消滅さ
    せることを特徴とする、請求項22−26のいずれか一
    つの請求項に記載の方法。
  28. 【請求項28】請求項1−21のいずれか一つの請求項
    に記載の耐ハロゲンガスプラズマ用部材を製造するのに
    際して、前記耐蝕膜を化学的気相成長法または電気化学
    的気相成長法によって成膜することを特徴とする、耐ハ
    ロゲンガスプラズマ用部材の製造方法。
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