JP2002110154A - アルカリ蓄電池用正極活物質の製造方法 - Google Patents

アルカリ蓄電池用正極活物質の製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルカリ蓄電池において、負極の放電リザー
ブ量を真に適正化することができる正極活物質を提供す
る。 【解決手段】 水酸化コバルトおよび水酸化ニッケル固
溶体からなる原料粉末に酸化処理を施し、前記水酸化コ
バルトをオキシ水酸化コバルトに酸化する第1の工程、
および第1の工程で得られた粉末にさらに酸化処理を施
し、前記水酸化ニッケル固溶体をオキシ水酸化ニッケル
固溶体に酸化する第2の工程を有するアルカリ蓄電池用
正極活物質の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルカリ蓄電池用
正極活物質の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、携帯電話やノート型パソコンなど
の携帯機器の多くには、二次電池が搭載されている。そ
して、従来以上に高容量の二次電池が望まれている。そ
こで、アルカリ蓄電池の分野では、高容量の電池を得る
ために、以下のような正極の改良が行われてきた。
【0003】アルカリ蓄電池用正極には、焼結型正極と
ペースト型正極がある。焼結型正極は、孔径約10μm
の細孔を有する基板からなる。この基板は、ニッケル粉
末を焼結して得られ、80%程度の小さい多孔度を有す
る。従って、この基板に充填される活物質の量は少な
い。一方、ペースト型正極は、3次元に連なった孔径約
500μmの細孔を有する基板からなる。この基板は、
95%程度の大きい多孔度を有する。従って、この基板
に充填される活物質の量は比較的多い。すなわち、ペー
スト型正極は高容量である。
【0004】しかし、ペースト型正極の活物質である水
酸化ニッケルの導電性は、ニッケルの酸化数が大きいと
高く、酸化数が小さいと低い。そのため、充電時の水酸
化ニッケルの酸化反応は円滑に行えるが、放電時の還元
反応は、末期でその導電性が低下するため円滑に行え
ず、放電が不充分となる。そこで、コバルト化合物等の
導電剤を活物質に添加することによって正極内部の導電
性を高め、充分に放電できるようにしている。
【0005】例えば水酸化コバルトを活物質に添加した
場合、電池製造後の初回充電により、活物質である水酸
化ニッケルの表面に導電性を有するオキシ水酸化コバル
トが析出し、良好な導電ネットワークが形成される(特
開昭61−74261号公報)。オキシ水酸化コバルト
は、使用される電池の通常の電圧範囲では安定であり、
導電ネットワークが維持される。
【0006】ところで、アルカリ蓄電池の負極は、正極
より容量が大きくなるように作られている。正極満充電
時に未充電状態にある負極容量分を充電リザーブとい
い、正極が放電し終わったときに充電状態にある負極容
量分を放電リザーブという。
【0007】電池を過充電したとき、正極では、 OH- → 1/2H2O + 1/4O2 + e- で示される反応が起こり、酸素が発生する。この酸素
は、既に負極に吸蔵されている水素と反応して、以下の
ように消費される。 MH(金属水素化物)+ 1/4O2 → M(合金)
+ 1/2H2OM + H2O + e- → MH
+ OH- また、この充電末期において負極の水素吸蔵合金は水素
を吸蔵しにくくなっているため、充電リザーブとして水
素を吸蔵していない合金を存在させ、水素の発生を抑制
している。これらにより、電池の密閉が可能となる。
【0008】ここで、活物質である水酸化ニッケルに導
電剤として水酸化コバルトを添加した一般的なペースト
型ニッケル正極を用いた場合の放電リザーブについて述
べる。この正極を有する電池の初回充電において、水酸
化コバルトはオキシ水酸化コバルトになる。このとき負
極に貯えられる電気量は、放電リザーブの一部となる。
水酸化ニッケルの容量は289mAh/gであり、水酸
化コバルトの容量は288mAh/gである。したがっ
て、水酸化ニッケル量の10重量%の水酸化コバルトを
用いた場合、正極容量の約1割の放電リザーブが得られ
る。
【0009】また、水酸化ニッケル中のニッケルの酸化
数は、初期には2であるが、電池の充電によって約3.
2になり、水酸化ニッケルはオキシ水酸化ニッケルにな
る。しかし、電池の放電は、ニッケルの酸化数が約2.
2になると終了する。従って、未放電状態のオキシ水酸
化ニッケルが残り、正極容量の約2割の放電リザーブが
得られる。結局、ニッケル水素蓄電池は、正極容量の約
3割の放電リザーブを有している。
【0010】しかし、放電リザーブの適正量は、多くて
も正極容量の約1割なので、約2割が過剰である。言い
換えると、従来の電池は、正極容量の約2割に相当する
充放電に寄与しない水素吸蔵合金を搭載している。した
がって、放電リザーブの量を適正な量に制御することに
より、高価な水素吸蔵合金の使用量が減り、低コストで
エネルギー密度の高い電池を得ることが可能になる。
【0011】かかる観点から、特開昭60−25456
4号公報の電池の正極は、水酸化ニッケル、コバルトお
よびコバルトの酸化に必要なオキシ水酸化ニッケルを含
んでいる。この電池は、コバルトの酸化に伴う放電リザ
ーブを削減できる。また、特開平4−26058号公報
および特開平8−148145号公報の電池の正極は、
オキシ水酸化コバルトを表面に有する水酸化ニッケル粉
末を含んでいる。
【0012】特開平11−219701号公報の電池
は、従来の電池のうちでは、放電リザーブの削減を最も
効果的に達成するように見える。この電池の正極は、表
面にオキシ水酸化コバルトを有するニッケル粉末である
第1の活物質、および表面にオキシ水酸化コバルトを有
する水酸化ニッケル粉末である第2の活物質を含んでい
る。また、第1の活物質と第2の活物質の重量比率は、
(90:10)〜(60:40)である。また、表面に
オキシ水酸化コバルトを有する水酸化ニッケル粉末を得
る方法も幾つか開示されている(特開平10−7451
2号公報、特開平11−329425号公報)。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平11−
219701号公報の電池の正極は、第2の活物質のオ
キシ水酸化ニッケル中のニッケルの酸化数が規定されて
いない。負極の放電リザーブ量は、第1の活物質と第2
の活物質の重量比率および第2の活物質のオキシ水酸化
ニッケル中のニッケルの酸化数に依存するので、特開平
11−219701号公報の電池においては、放電リザ
ーブの量が不明であると言える。また、原料粉末の水酸
化コバルト部分および水酸化ニッケル部分を任意の酸化
状態に酸化し得る正極活物質の製造方法の開示も見られ
ない。
【0014】また、従来、表面にオキシ水酸化コバルト
を有する水酸化ニッケル粉末は、アルカリ水溶液中に表
面に水酸化コバルトを有するニッケル粉末を分散させて
製造される。しかし、アルカリ水溶液のアルカリ濃度が
高いと、原料粉末の水酸化コバルトがアルカリ水溶液中
に溶解したり、再析出したりする。また、原料粉末の水
酸化コバルト部分に急激な構造変化が起こり、原料粉末
からコバルト化合物の一部が遊離する。これら遊離した
コバルト化合物は、極めて微細であり、反応槽内壁に付
着する。このため、活物質中におけるコバルト量が変動
する。一方、アルカリ水溶液のアルカリ濃度が低いと、
特に低温において、水酸化コバルト部分の酸化はコバル
トの酸化数が3をこえるまで進行しない。そして、導電
性の低い低次酸化状態のオキシ水酸化コバルトが生成す
る。このような活物質を用いると、電池容量が低くな
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、水酸化コバル
トおよび水酸化ニッケル固溶体(Niを主体とする複数
金属の水酸化物)からなる原料粉末に酸化処理を施し、
前記水酸化コバルトをオキシ水酸化コバルトに酸化する
第1の工程、および第1の工程で得られた粉末にさらに
酸化処理を施し、前記水酸化ニッケル固溶体をオキシ水
酸化ニッケル固溶体(Niを主体とする複数金属のオキ
シ水酸化物)に酸化する第2の工程を有するアルカリ蓄
電池用正極活物質の製造方法に関する。
【0016】本発明は、また、前記原料粉末が、表面に
水酸化コバルトを有する水酸化ニッケル固溶体粉末であ
り、第1の工程における酸化処理が、アルカリ水溶液を
含んだ前記原料粉末を攪拌しながら酸素雰囲気中で加熱
および乾燥する工程であり、第2の工程における酸化処
理が、第1の工程で得られた粉末を水またはアルカリ水
溶液中に分散させ、その分散液に酸化剤を混合する工程
である方法に関する。
【0017】本発明は、また、前記原料粉末が、水酸化
ニッケル固溶体粉末および水酸化コバルト粉末からなる
混合物であり、第1の工程における酸化処理が、アルカ
リ水溶液を含んだ前記原料粉末を攪拌しながら酸素雰囲
気中で加熱および乾燥する工程であり、第2の工程にお
ける酸化処理が、第1の工程で得られた粉末を水または
アルカリ水溶液中に分散させ、その分散液に酸化剤を混
合する工程である方法に関する。
【0018】前記第1の工程では、表面にオキシ水酸化
コバルトを有する水酸化ニッケル固溶体粉末を得ること
ができる。また、前記第2の工程では、表面にオキシ水
酸化コバルトを有するオキシ水酸化ニッケル固溶体粉末
からなる正極活物質を得ることができる。
【0019】ここで、水酸化ニッケル固溶体粉末または
オキシ水酸化ニッケル固溶体粉末が表面に水酸化コバル
トまたはオキシ水酸化コバルトを有する状態には、水酸
化ニッケル固溶体粉末またはオキシ水酸化ニッケル固溶
体粉末の表面に、水酸化コバルトまたはオキシ水酸化コ
バルトが付着または析出している状態などを含む。
【0020】前記方法の第1の工程において、原料粉末
の水酸化コバルト部分をコバルトの酸化数が3より大き
くなるまで酸化し、第2の工程においては、第1の工程
で得られた粉末の水酸化ニッケル固溶体部分をニッケル
の酸化数が2.1以上2.2未満になるまで酸化する
と、放電リザーブを適正な量にすることができる活物質
としてそのまま用いることができる。
【0021】本発明は、また、前記原料粉末が、表面に
β型水酸化コバルトを有する水酸化ニッケル固溶体粉末
であり、第1の工程における酸化処理が、前記原料粉末
を加熱空気を用いて80〜160℃に加熱することによ
って、表面に低次酸化状態のオキシ水酸化コバルトを有
する水酸化ニッケル固溶体粉末を得る工程であり、第2
の工程における酸化処理が、第1の工程で得られた粉末
を30〜80℃の1N以上の規定度を有するアルカリ水
溶液中に分散させ、その分散液に酸化剤を混合すること
によって、表面に高次酸化状態のオキシ水酸化コバルト
を有するオキシ水酸化ニッケル固溶体粉末を得る工程で
ある方法に関する。
【0022】本発明は、また、前記原料粉末が、表面に
β型水酸化コバルトを有する水酸化ニッケル固溶体粉末
であり、第1の工程における酸化処理が、前記原料粉末
を水またはアルカリ水溶液中に分散させ、その分散液に
酸化剤を混合することによって、表面に低次酸化状態の
オキシ水酸化コバルトを有する水酸化ニッケル固溶体粉
末を得る工程であり、第2の工程における酸化処理が、
第1の工程で得られた粉末を30〜80℃の1N以上の
規定度を有するアルカリ水溶液中に分散させ、その分散
液に酸化剤を混合することによって、表面に高次酸化状
態のオキシ水酸化コバルトを有するオキシ水酸化ニッケ
ル固溶体粉末を得る工程である方法に関する。
【0023】前記方法において、低次酸化状態のオキシ
水酸化コバルトのコバルトの酸化数は2より大きく3以
下であることが好ましく、高次酸化状態のオキシ水酸化
コバルトのコバルトの酸化数は3より大きいことが好ま
しい。また、低次酸化状態のオキシ水酸化コバルトの圧
粉体導電率は、例えば10-7〜10-5S/cm程度であ
り、高次酸化状態のオキシ水酸化コバルトの圧粉体導電
率は、それを超える値、例えば10-2〜1.0S/cm
程度であることが好ましい。
【0024】本発明は、また、表面にα型水酸化コバル
トを有する水酸化ニッケル固溶体粉末をpHが10以下
で25〜80℃のアルカリ水溶液中に分散させ、酸化剤
を混合して酸化することにより、表面にオキシ水酸化コ
バルトを有するオキシ水酸化ニッケル固溶体粉末からな
る正極活物質を得る工程を有するアルカリ蓄電池用正極
活物質の製造方法に関する。
【0025】
【発明の実施の形態】実施の形態1 (i)原料粉末 本実施の形態では、表面に水酸化コバルトを有する水酸
化ニッケル固溶体粉末を原料粉末とする場合について説
明する。前記原料粉末は、一般に市販されている。この
粉末の平均粒径は、通常5〜20μmである。この粉末
は、例えば以下のようにして得られる。まず、水酸化ニ
ッケル固溶体粉末をアルカリ水溶液中に分散させる。次
いで、粉末を含むアルカリ水溶液中にアンモニア水溶液
または硫酸アンモニウム水溶液とともに硫酸コバルト水
溶液を添加し、この際、pHを一定に制御するために、
アルカリ水溶液を同時に滴下する。この方法は、中和晶
析法という。
【0026】水酸化ニッケル固溶体粉末は、体積変化を
起こしにくい正極活物質を得るためには、Co、Zn、
Cd、Ca、Sr、Mg、MnおよびAlよりなる群か
ら選択された少なくとも1種の元素を含有することが好
ましい。この点、後述する実施の形態2で用いる水酸化
ニッケル固溶体粉末についても同様である。
【0027】前記原料粉末において、水酸化コバルトの
量は、水酸化ニッケル固溶体100重量部に対して0.
5〜20重量部であることが好ましい。水酸化コバルト
量が0.5重量部よりも少ないと、水酸化ニッケル固溶
体粉末の表面が水酸化コバルトで充分に被覆されない。
その結果、正極内に充分な導電ネットワークを形成する
ことができない。一方、水酸化コバルト量が20重量部
よりも多くなると、正極内の水酸化ニッケル量が減少
し、正極のエネルギー密度が低下する。
【0028】(ii)第1の工程 第1の工程では、まず、前記原料粉末にアルカリ水溶液
を添加する。アルカリ水溶液の添加量は、その濃度に依
存する。一般には、原料粉末100gあたり、5〜15
mlが適量である。前記アルカリ水溶液は、1N以上の
規定度を有し、水酸化ナトリウムおよび水酸化カリウム
よりなる群から選択された少なくとも1種を含有するこ
とが好ましい。このように高濃度のアルカリ水溶液を用
いると、コバルトの酸化電位が低下し、コバルトが高次
酸化状態にまで酸化され易い。
【0029】次いで、前記原料粉末を攪拌しながら酸素
雰囲気中で加熱する。加熱によってもコバルトの酸化電
位は低下する。なお、原料粉末を攪拌しながら酸素雰囲
気中で加熱しつつアルカリ水溶液を少しずつ原料粉末に
添加してもよい。水酸化コバルトの酸化反応では水が生
成する。そこで、酸素と粉末との接触面積を確保するた
めに、加熱と同時に粉末を乾燥させる。酸素と粉末との
接触面積が小さすぎると、低次酸化状態の導電性に乏し
いCoが生成しやすい。
【0030】加熱および乾燥は、加熱空気、加熱壁面、
マイクロ波などにより行えばよい。粉末を適度に乾燥さ
せるには、少なくとも加熱空気の送風を行うことが好ま
しい。加熱および乾燥の温度は60〜130℃であるこ
とが好ましい。加熱温度が高すぎると、活物質が電気化
学的に不活性になる。加熱時間は10〜60分がよい。
この工程では、アルカリ水溶液の添加量、加熱および乾
燥の温度、加熱時間などを制御することにより、水酸化
ニッケル固溶体をほとんど酸化させることなく、コバル
トの酸化数が3をこえるまで水酸化コバルトを酸化する
ことができる。
【0031】(iii)第2の工程 第2の工程では、まず、第1の工程で得られた粉末を水
またはアルカリ水溶液中に分散させる。粉末を水または
アルカリ水溶液中に分散させると、均一な酸化状態のオ
キシ水酸化ニッケルを得ることができる。また、水を用
いるよりも、アルカリ水溶液を用いた方が、酸化反応が
円滑に進む。
【0032】前記アルカリ水溶液は、水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウムおよび水酸化リチウムよりなる群か
ら選択された少なくとも1種を含有することが好まし
い。なかでも水酸化リチウムを含むアルカリ水溶液を用
いると、リチウムイオンが粉末の内部に侵入または粉末
の表面に付着し、利用率の高い活物質が得られる。ま
た、アルカリ水溶液の規定度は1N以上であることが好
ましい。
【0033】次いで、分散液に酸化剤を混合し、主とし
て水酸化ニッケル固溶体部分を酸化する。酸化反応は常
温でも進行するが、30〜80℃において、円滑に進行
する。前記酸化剤としては、NaClO、KClO、N
228、K228、(NH4228、H22など
が適している。これらは単独で用いてもよく、2種以上
を組み合わせて用いてもよい。
【0034】酸化剤の投入量は、例えば12重量%の有
効塩素量を有するNaClO水溶液を用いてニッケルの
酸化数が2.1以上2.2未満のオキシ水酸化ニッケル
を得る場合、原料粉末100gあたり30〜65mlが
適量である。ニッケルの酸化数が2.1以上2.2未満
の活物質は、単独で用いても、電池の放電リザーブを精
度よく適正量にすることができる。
【0035】また、ニッケルの酸化数が2.2以上のオ
キシ水酸化ニッケルを得る場合、前記NaClO水溶液
の投入量は、原料粉末100gあたり65〜400ml
が適量である。ニッケルの酸化数が、2.2以上の活物
質は、表面にオキシ水酸化コバルトを有する水酸化ニッ
ケル固溶体粉末と併用すれば、電池の放電リザーブを精
度よく適正量にすることができる。
【0036】従来の方法では、コバルトやニッケルの酸
化数を制御することは困難であった。しかし、本発明に
よれば、第1の工程および第2の工程の各々において、
適切な酸化条件を選択することが可能であるため、コバ
ルトやニッケルの酸化数を任意に制御することができ
る。
【0037】実施の形態2 (i)原料粉末 本実施の形態では、水酸化ニッケル固溶体粉末および水
酸化コバルト粉末からなる混合物を原料粉末とする場合
について説明する。前記粉末は、一般に市販されてい
る。水酸化ニッケル固溶体粉末の平均粒径は、通常5〜
20μmであり、水酸化コバルト粉末の平均粒径は、通
常0.2〜3μmである。原料粉末において、水酸化コ
バルト粉末の量は、水酸化ニッケル固溶体粉末100重
量部に対して0.5〜20重量部が適量である。本実施
の形態は、原料粉末が実施の形態1と異なる以外、実施
の形態1と同様である。
【0038】(ii)第1の工程 本実施の形態の第1の工程では、水酸化ニッケル固溶体
粉末の表面に水酸化コバルトが配され、付着するととも
に、その水酸化コバルトが、オキシ水酸化コバルトに酸
化される。従って、水酸化ニッケル固溶体粉末の表面に
オキシ水酸化コバルトを高分散状態で付着させることが
できる。
【0039】(iii)第2の工程 第2の工程については、実施の形態1と同様に行えばよ
い。
【0040】実施の形態3 (i)原料粉末 本実施の形態では、表面にβ型水酸化コバルトを有する
水酸化ニッケル固溶体粉末を原料粉末とする場合につい
て説明する。前記原料粉末は、実施の形態1の原料粉末
の水酸化コバルト部分をβ型水酸化コバルトに限定した
ものであり、一般に市販されている。この粉末も中和晶
析法で得られる。ただし、中和晶析法で水酸化ニッケル
固溶体粉末を分散させるために用いるアルカリ水溶液の
pHは10〜13である。
【0041】(ii)第1の工程 第1の工程では、前記原料粉末を加熱空気を用いて80
〜160℃で加熱して酸化する。この工程では、β型水
酸化コバルトが酸化されて、低次酸化状態のオキシ水酸
化コバルトになる。コバルトの酸化数は、加熱の温度や
時間を選択することにより、任意に制御できるが、水酸
化ニッケル固溶体部分は、酸化されない。加熱温度が8
0℃未満になると、酸化反応に要する時間が長くなり、
160℃をこえると、水酸化コバルトの分解が起こり、
Co34が生成する。また、例えば115〜125℃で
原料粉末を加熱する場合、加熱時間は1〜3時間がよ
い。加熱時間が短すぎると、水酸化コバルトの酸化が充
分に進行しない。
【0042】β型水酸化コバルトは、高濃度のアルカリ
水溶液に溶解し易いが、低次酸化状態のオキシ水酸化コ
バルトは、高濃度のアルカリ水溶液に溶解しにくい。ま
た、β型水酸化コバルトは、急激に酸化反応がすすみや
すく、それによって体積が変化しやすいが、低次酸化状
態のオキシ水酸化コバルトは、そのような不都合を有さ
ない。従って、第1の工程を行うことにより、第2の工
程で高濃度かつ高温のアルカリ水溶液を用いて、コバル
ト化合物の付着状態をほとんど変化させずに酸化反応を
速く進めることが可能になる。
【0043】(iii)第2の工程 第2の工程では、第1の工程で得られた粉末を30〜8
0℃の1N以上の規定度を有するアルカリ水溶液中に分
散させ、酸化剤を混合して酸化することによって、表面
に高次酸化状態のオキシ水酸化コバルトを有するオキシ
水酸化ニッケル固溶体粉末を得る。前記アルカリ水溶液
や前記酸化剤としては、実施の形態1の第2の工程と同
様のものを用いることができる。
【0044】前記酸化剤の使用量は、実施の形態1の第
2の工程と同様に任意に選択すればよい。例えば、表面
にオキシ水酸化ニッケルの10重量%に相当する量の水
酸化コバルトを有する水酸化ニッケル固溶体粉末を原料
粉末として用いる場合、コバルトの酸化数を3より大き
くし、ニッケルの酸化数を2.1以上にするには、例え
ば12重量%の有効塩素量を有するNaClO水溶液を
原料粉末100gあたり、65〜400mlを使用する
ことが好ましい。
【0045】実施の形態4 (i)原料粉末 本実施の形態では、実施の形態3と同じ原料粉末を用い
る。本実施の形態は、第1の工程における原料粉末の酸
化方法が異なること以外、実施の形態3と同様である。
【0046】(ii)第1の工程 第1の工程では、まず、原料粉末を水またはアルカリ水
溶液中に分散させる。前記アルカリ水溶液としては、水
酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化
リチウム水溶液などを用いることができる。アルカリ水
溶液のpHは10〜13であることが好ましい。pHが
13をこえると、アルカリ水溶液中にβ型水酸化コバル
トが溶解してしまう。
【0047】次いで、粉末の分散液に酸化剤を混合する
と、原料粉末のβ型水酸化コバルト部分が酸化されて低
次酸化状態のオキシ水酸化コバルトになる。前記酸化剤
としては、実施の形態1の第2の工程と同様のものを用
いることができる。酸化剤の投入量は、例えば12重量
%の有効塩素量を有するNaClO水溶液を用いる場
合、原料粉末100gあたり1〜30mlが適量であ
る。
【0048】(iii)第2の工程 第2の工程については、実施の形態3と同様に行えばよ
い。
【0049】実施の形態5 (i)原料粉末 本実施の形態では、表面にα型水酸化コバルトを有する
水酸化ニッケル固溶体粉末を原料粉末とする場合につい
て説明する。前記原料粉末は、実施の形態1の原料粉末
の水酸化コバルト部分をα型水酸化コバルトに限定した
ものである。この粉末も中和晶析法で得られる。ただ
し、中和晶析法で水酸化ニッケル固溶体粉末を分散させ
るために用いるアルカリ水溶液のpHは8〜10であ
る。
【0050】α型水酸化コバルトは、その内部に水、ア
ルカリ金属イオンなどを含んでいるため、結晶性が極め
て低い。従って、アルカリ濃度の低い低温のアルカリ水
溶液に原料粉末を分散させ、酸化剤と混合すると、α型
水酸化コバルトは容易に酸化される。そして、高次酸化
状態で結晶性の低い高導電性のオキシ水酸化コバルトが
形成される。
【0051】(ii)工程 原料粉末を分散させるために用いるアルカリ水溶液のp
Hは10以下でよく、反応温度は25〜80℃でよい。
本実施の形態は、1つの工程からなるが、これはα型水
酸化コバルトを用いると結晶構造の乱れた高次酸化状態
の高導電性のコバルト化合物が高濃度のアルカリ水溶液
を用いることなく一段階で生成するためである。したが
って、本実施の形態は、製造コストの点では最も優れて
いる。
【0052】前記アルカリ水溶液としては、水酸化ナト
リウム水溶液、水酸化カリウム水溶液、水酸化リチウム
水溶液などを用いることができる。また、前記酸化剤と
しては、実施の形態1の第2の工程と同様のものを用い
ることができる。酸化剤の投入量は、例えば12重量%
の有効塩素量を有するNaClO水溶液を用いる場合、
原料粉末100gあたり300〜400mlが適量であ
る。
【0053】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説
明する。ただし、本発明は下記実施例に限定されるもの
ではない。
【0054】《実施例1》 (1)活物質 活物質(a) (i)第1の工程 3重量%のマグネシウム元素を含んだ水酸化ニッケル固
溶体粉末(平均粒径10μm)100重量部の表面に5
重量部の水酸化コバルトが付着した原料粉末を準備し
た。前記粉末100gに18Nの水酸化ナトリウム水溶
液を8ml添加し、100℃の加熱空気を送り込みなが
らマイクロ波を照射した。その間、粉末は攪拌し続け
た。そして、粉末温度を100℃に維持し、湿度を制御
しながら粉末を乾燥させた。得られた乾燥粉末を水洗お
よび乾燥し、表面にオキシ水酸化コバルトを有する水酸
化ニッケル固溶体粉末を得た。得られた粉末は約0.1
S/cmの圧粉体導電率を示した。また、ヨウ素滴定に
より求めたコバルトの酸化数は3.19であった。
【0055】(ii)第2の工程 50℃に加温した攪拌水中に、第1の工程で得られた粉
末を投入し、さらに有効塩素量が約12重量%のNaC
lO水溶液を粉末100gあたり約50ml投入して、
粉末の分散液を得た。その後、完全に酸化反応が収束す
るように、分散液を1時間攪拌し続けた。次いで、粉末
を分離し、水洗および乾燥して、表面にオキシ水酸化コ
バルト(コバルトの酸化数3.19)を有するオキシ水
酸化ニッケル(ニッケルの酸化数2.15)固溶体粉
末、すなわち活物質(a)を得た。
【0056】活物質(b) 3重量%のマグネシウム元素を含んだ水酸化ニッケル固
溶体粉末(平均粒径10μm)100重量部と、水酸化
コバルト粉末(平均粒径1μm)5重量部とを混合し、
得られた混合物100gに18Nの水酸化ナトリウム水
溶液を8ml添加した。以降、活物質(a)の調製と同
様の工程を行い、表面にオキシ水酸化コバルト(コバル
トの酸化数3.19)を有するオキシ水酸化ニッケル
(ニッケルの酸化数2.15)固溶体粉末、すなわち活
物質(b)を得た。
【0057】活物質(c) 活物質(a)の原料粉末、すなわち水酸化ニッケル固溶
体粉末100重量部の表面に5重量部の水酸化コバルト
が付着した粉末を活物質(c)とした。
【0058】活物質(d) 活物質(c)100gを30重量%の水酸化ナトリウム
水溶液1000mlおよび12重量%のNaClO水溶
液50mlの混合水溶液に浸漬し、10分間攪拌し続け
た。次いで、粉末を分離し、水洗および乾燥して、表面
にオキシ水酸化コバルトを有する水酸化ニッケル固溶体
粉末、すなわち活物質(d)を得た。
【0059】活物質(d’) 12重量%のNaClO水溶液の使用量を50mlから
1000mlに代えたこと以外、活物質(d)と同様の
操作を行い、表面にオキシ水酸化コバルトを有するオキ
シ水酸化ニッケル固溶体粉末、すなわち活物質(d’)
を得た。
【0060】(2)正極 正極(a) 活物質(a)100重量部に対して、酸化イットリウム
0.5重量部、増粘剤としてカルボキシメチルセルロー
ス(CMC)0.1重量部および結着剤としてポリテト
ラフルオロエチレン(PTFE)0.2重量部を添加
し、所定量の純水を加えてペーストを得た。そして、得
られたペーストを三次元の細孔構造を有する発泡状金属
シートに充填し、乾燥後、加圧成形し、正極(a)を得
た。
【0061】正極(b) 活物質(a)の代わりに活物質(b)を用いたこと以
外、正極(a)と同様の操作を行い、正極(b)を得
た。
【0062】正極(c) 活物質(a)の代わりに活物質(c)を用いたこと以
外、正極(a)と同様の操作を行い、正極(c)を得
た。
【0063】正極(d) 75重量部の活物質(d)および25重量部の活物質
(d’)の混合物を用いたこと以外、正極(a)と同様
の操作を行い、正極(d)を得た。
【0064】(3)電池 電池(a−1) 正極(a)と負極との間にセパレータを介在させて、前
記3者を積層し、さらに捲回して、電極群(a)を得
た。前記負極は、水素吸蔵合金、カーボンブラック、増
粘剤および結着剤からなる所定のペーストを金属箔に塗
着し、乾燥し、加圧成形して得た。また、前記セパレー
タは、親水性を付与したポリプロピレン製不織布であ
る。電極群(a)の上下に正負の集電体を取り付けたあ
と、これを金属ケース内に挿入した。その際、負極集電
体と金属ケース底部、正極集電体と安全弁を備えた封口
板の所定の箇所とを電気的に接続した。その後、電解液
を注入し、封口して本発明の実施例の電池(a−1)を
得た。この電池は4/5SCサイズのニッケル水素蓄電
池であり、電池内の空間は約1.2mlである。用いた
電解液は、7モル/リットルのKOH水溶液にリチウム
1水和物を40g/リットルの割合で添加したアルカリ
水溶液である。
【0065】電池(a−1)において、負極の理論容量
0 は、正極の理論容量C0 p(水酸化ニッケル量
(g)に水酸化ニッケルが1電子の交換を伴う反応をす
るとした時の電気量289mAh/gを掛けた値)の
1.4倍である。
【0066】電池(a−2) 正極(a)の理論容量の1.65倍の理論容量を持つ負
極を用いたこと以外、電池(a−1)と同様の操作を行
い、電池(a−2)を得た。
【0067】電池(b−1) 正極(b)および正極(b)の理論容量の1.4倍の理
論容量を持つ負極を用いたこと以外、電池(a−1)と
同様の操作を行い、電池(b−1)を得た。
【0068】電池(b−2) 正極(b)の理論容量の1.65倍の理論容量を持つ負
極を用いたこと以外、電池(b−1)と同様の操作を行
い、電池(b−2)を得た。
【0069】電池(c−1) 正極(c)および正極(c)の理論容量の1.4倍の理
論容量を持つ負極を用いたこと以外、電池(a−1)と
同様の操作を行い、比較例の電池(c−1)を得た。
【0070】電池(c−2) 正極(c)の理論容量の1.65倍の理論容量を持つ負
極を用いたこと以外、電池(c−1)と同様の操作を行
い、電池(c−2)を得た。
【0071】電池(d−1) 正極(d)および正極(d)の理論容量の1.4倍の理
論容量を持つ負極を用いたこと以外、電池(a−1)と
同様の操作を行い、電池(d−1)を得た。
【0072】電池(d−2) 正極(d)の理論容量の1.65倍の理論容量を持つ負
極を用いたこと以外、電池(d−1)と同様の操作を行
い、電池(c−2)を得た。
【0073】(4)電池の評価 (i)電池の前処理 得られた電池は、製造後24時間放置した。次いで電池
を20℃で0.2Aの電流値で15時間充電し、その後
20℃で1時間放置した。次いで、20℃で0.4Aの
電流値で電池電圧が1Vになるまで電池を放電させた。
この操作を2回繰り返した後、電池に45℃で1週間の
エージングを施し、評価用電池とした。
【0074】(ii)電池容量 各評価用電池を20℃で0.2Aの電流値で15時間充
電し、その後20℃で1時間放置した。次いで、20℃
で0.4Aの電流値で電池電圧が1Vになるまで電池を
放電させた。さらに、前記と同様に電池を充電し、10
Aの電流値で電池を放電した。このときの放電時間か
ら、放電電流値が0.4Aおよび10Aの場合の電池容
量を算出した。また、放電電流値が10Aの場合の電池
容量C10Aを放電電流値が0.4Aの場合の電池容量C
0.4Aで割って百分率値(%)を求めた。結果を表1に示
す。
【0075】(iii)電池の内部圧力 放電状態の評価用電池の底部に穴を空け、その穴に圧力
センサーを取り付けるとともに穴を密封した。そして、
20℃で2.0Aの電流値で正極容量の1.2倍の電気
量を充電した。そして、この間の最大の圧力Pmax(k
g/cm2)を求めた。結果を表1に示す。
【0076】(iv)放電リザーブの測定 満充電状態の電池のケース上部および底部を開放し、電
解液を入れたビーカー中に浸漬した。さらにビーカー中
に参照極である水銀電極(Hg/HgO)を入れ、参照
極に対する正極および負極の電位が測定できるようにし
た。そして、0.4Aの電流値で、正極から水素が、次
いで負極から酸素が発生するまで、電池を放電し続け
た。
【0077】放電リザーブ(mAh)は、負極の電位が約
−0.9Vから−0.6V(対Hg/HgO)になるま
での電気量(負極容量C)から、正極の電位が約0.
5Vから−0.1V(対Hg/HgO)になるまでの電
気量(正極容量Cp)を差引いて求めた。得られた放電
リザーブRdis(mAh)は、正極容量Cp(mAh)で割っ
て百分率値(%:対正極容量)に変換した。結果を表1に
示す。
【0078】(v)容量維持率 単位時間あたりの温度上昇を検知する充電制御方式(Δ
T/Δt)のもと、4.0Aの電流値で電池を充電し、
1時間休止後、10Aの電流値で電池電圧が0.6Vに
なるまで電池を放電させるサイクルを20℃で繰り返し
た。そして、500回目の放電容量C500を初期の放電
容量Ciniで割って百分率値(%:対初期容量)を求め
た。得られた結果を表1に示す。
【0079】
【表1】
【0080】表1からわかるように、電池(a−1)
は、電池(c−2)より負極容量が削減されているにも
かかわらず、放電特性や容量維持率が優れ、高容量な電
池である。本発明によれば、放電リザーブが削減されて
も放電特性が劣化せず、適量の充電リザーブを保持した
電池が得られることを示している。
【0081】なお、電池(d−1)および(d−2)は
適量の放電リザーブを有さないため、電池容量が低く、
容量維持率も低くなっている。表1より、本発明によれ
ば、負極の放電リザーブを真に適正化できることがわか
る。また、本発明によれば、従来の放電特性を損なうこ
となく、電池の高容量化を実現できることがわかる。
【0082】《実施例2》水酸化ニッケル固溶体粉末に
含まれる元素について検討を行った。すなわち、Mgが
含まれている水酸化ニッケル固溶体を用いる代わりにC
o、Zn、Cd、Ca、Sr、Mn、Al、CoとZ
n、またはCoとMgが含まれている水酸化ニッケル固
溶体を用いた。例えばAlの場合、3重量%のアルミニ
ウム元素を含んだ水酸化ニッケル固溶体粉末(平均粒径
10μm)100重量部の表面に5重量部の水酸化コバ
ルトが付着した原料粉末を用いて、表面にオキシ水酸化
コバルトを有するオキシ水酸化ニッケルを得た。それ以
外は、実施例の電池(a−1)の場合と同様の手順で電
池を作製し、その放電容量C0.4と容量維持率(C500÷
ini×100)を電池(a−1)と同様に測定した。
得られた結果を表2に示す。比較のために、活物質
(a)の代わりに水酸化ニッケル粉末を用いて電池(a
−1)の場合と同様の手順で作製した電池の結果も表2
に示す。
【0083】
【表2】
【0084】表2は、いずれの固溶体を用いても高容量
かつ長寿命な電池が得られることを示している。
【0085】《実施例3》水酸化ニッケル固溶体粉末に
対する水酸化コバルトの重量比率の検討を行った。水酸
化ニッケル固溶体粉末と、水酸化コバルト粉末との混合
割合を代えたこと以外、活物質(b)の場合と同様の操
作を行って種々の活物質を調製し、それらを用いて電池
(b−1)と同様の電池を作製した。そして、その放電
電流値が0.4Aの場合の電池容量C0.4を電池(b−
1)と同様に測定した。水酸化ニッケル固溶体に対する
水酸化コバルトの重量比率と電池容量との関係を図1に
示す。図1は、水酸化ニッケル固溶体粉末に対する水酸
化コバルトの重量比率が0.005〜0.2の領域にお
いて、安定した電池容量が得られることを示している。
【0086】《実施例4》工程1で使用するアルカリ水
溶液の濃度を代えたこと以外、活物質(a)の場合と同
様の操作を行って種々の活物質を調製し、それらを用い
て電池(a−2)と同様の電池を作製した。そして、そ
の放電電流値が0.4Aの場合の電池容量C0.4を電池
(a−2)の場合と同様に測定した。測定は、NaOH
水溶液を用いた場合およびKOH水溶液を用いた場合に
ついて行った。アルカリ水溶液の濃度と電池容量との関
係を図2に示す。図2は、高容量の電池を得るには、第
1の工程において1N以上のアルカリ水溶液を用いるこ
とが好ましいことを示している。
【0087】《実施例5》第1の工程における加熱およ
び乾燥の温度を変えたこと以外、活物質(a)の場合と
同様の操作を行って種々の活物質を調製し、それらを用
いて電池(a−2)と同様の電池を作製した。そして、
その放電電流値が0.4Aの場合の電池容量C0.4を電
池(a−2)の場合と同様に測定した。加熱および乾燥
の温度と電池容量との関係を図3に示す。図3は、加熱
および乾燥の好適な温度範囲が60〜130℃であるこ
とを示している。
【0088】《実施例6》工程2における分散媒を変え
たこと以外、活物質(a)の場合と同様の操作を行って
種々の活物質を調製し、それらを用いて電池(a−2)
と同様の電池を作製した。そして、その放電電流値が
0.4Aの場合の電池容量C0.4および容量維持率(C
500÷Cini×100)を電池(a−2)の場合と同様に
測定した。測定は、分散媒が純水、2NのKOH水溶
液、2NのNaOH水溶液、2NのLiOH水溶液およ
び1N分のNaOHと1N分のLiOHとを含んだ水溶
液の場合について行った。結果を表3に示す。
【0089】
【表3】
【0090】表3は、いずれの分散媒を用いても、高容
量で長寿命の電池が得られることを示している。
【0091】《実施例7》 (1)活物質 活物質(e) (i)第1の工程 3重量%のマグネシウム元素を含んだ水酸化ニッケルの
固溶体粉末(平均粒径10μm)100重量部の表面に
5重量部のβ型水酸化コバルトが付着した原料粉末を準
備した。この粉末を120℃の加熱空気で3時間加熱し
た。その結果、桃色を呈していた水酸化コバルトが茶褐
色に変色した。この現象は、低次酸化状態のオキシ水酸
化コバルトが生成していることを示している。
【0092】(ii)第2の工程 第1の工程で得られた粉末100gを10Nの水酸化ナ
トリウム水溶液に投入し、得られた分散液を50℃に加
熱した。次いで、分散液に有効塩素量が12重量%のN
aClO水溶液を400ml滴下した。その後、完全に
酸化反応が収束するように、分散液を1時間攪拌し続け
た。次いで、粉末を分離し、水洗および乾燥して、表面
にオキシ水酸化コバルト(コバルトの酸化数3.12)
を有するオキシ水酸化ニッケル(ニッケルの酸化数2.
98)固溶体粉末、すなわち活物質(e)を得た。
【0093】反応中、アルカリ水溶液の上澄は無色であ
り、反応後も槽内壁における汚れやアルカリ水溶液中に
おける微粒子の浮遊は見られなかった。このことは、コ
バルトのアルカリ水溶液中への溶出がほとんど起こって
いないことを示している。
【0094】活物質(f) (i)第1の工程 3重量%のマグネシウム元素を含んだ水酸化ニッケル固
溶体粉末(平均粒径10μm)を準備した。この粉末を
pH12の水酸化ナトリウム水溶液中に投入し、得られ
た分散液に攪拌しながら硫酸コバルト水溶液(酸性原
液)、硫酸アンモニウム水溶液(錯化剤)およびヒドラ
ジン水溶液(還元剤、酸化防止剤)を滴下し、β型水酸
化コバルトを水酸化ニッケル固溶体粉末の表面に析出さ
せた。この間、分散液に水酸化ナトリウム水溶液を滴下
し、そのpHを12に維持した。このとき水酸化ニッケ
ル固溶体粉末の表面に析出したβ型水酸化コバルトの量
は、水酸化ニッケル固溶体100重量部に対し、5重量
部であった。次いで、分散液中に、水酸化コバルトが茶
褐色に変色するまで有効塩素量が12重量%のNaCl
O水溶液を投入した。
【0095】(ii)第2の工程 第1の工程の後、分散液の分散媒が10Nの水酸化ナト
リウム水溶液となるように固体の水酸化ナトリウムを投
入した。次いで、分散液の温度を50℃に調節し、粉末
100gあたり有効塩素量が12重量%のNaClO水
溶液を400ml滴下した。その後、完全に酸化反応が
収束するように、分散液を1時間攪拌し続けた。次い
で、粉末を分離し、水洗および乾燥して、表面にオキシ
水酸化コバルト(コバルトの酸化数3.13)を有する
オキシ水酸化ニッケル(ニッケルの酸化数2.99)固
溶体粉末、すなわち活物質(f)を得た。反応中、アル
カリ水溶液の上澄は無色であり、反応後も槽内壁におけ
る汚れやアルカリ水溶液中における微粒子の浮遊は見ら
れなかった。
【0096】活物質(g) 3重量%のマグネシウム元素を含んだ水酸化ニッケル固
溶体粉末(平均粒径10μm)を準備した。この粉末を
pH8.5の水酸化ナトリウム溶液中に投入し、得られ
た分散液に攪拌しながら硫酸コバルト水溶液、硫酸アン
モニウム水溶液およびヒドラジン水溶液を滴下し、低p
H領域で生成するα型水酸化コバルトを水酸化ニッケル
固溶体粉末の表面に析出させた。この間、分散液に水酸
化ナトリウム水溶液を滴下し、そのpHを8.5に維持
した。このとき水酸化ニッケル固溶体粉末の表面に析出
したα型水酸化コバルトの量は、水酸化ニッケル固溶体
100重量部に対し、5重量部であった。
【0097】次いで、分散液中に、有効塩素量が12重
量%のNaClO水溶液を300ml投入した。その
後、完全に酸化反応が収束するように、前記分散液を1
時間攪拌し続けた。次いで、粉末を分離し、水洗および
乾燥して、表面にオキシ水酸化コバルト(コバルトの酸
化数3.11)を有するオキシ水酸化ニッケル(ニッケ
ルの酸化数2.97)固溶体粉末、すなわち活物質
(g)を得た。以上、得られた実施例の活物質(e)〜
(g)は、いずれも約0.1S/cmの圧粉体導電率を
示した。また、各活物質を酢酸水溶液で加熱した後の不
溶物の化学分析およびX線回折分析の結果、各活物質中
にはコバルトの酸化数が3をこえる結晶性の低いオキシ
水酸化コバルトが存在することが確認された。
【0098】活物質(h) 3重量%のマグネシウム元素を含んだ水酸化ニッケル固
溶体粉末(平均粒径10μm)100重量部の表面に5
重量部の水酸化コバルトが付着した原料粉末を準備し
た。前記粉末100gに攪拌しながら18Nの水酸化ナ
トリウム水溶液を8ml添加し、得られた混合物に、1
00℃の加熱空気を送り込みながらマイクロ波を照射し
た。そして粉末温度を100℃に維持し、湿度を制御し
ながら粉末を乾燥させた。次いで、得られた乾燥粉末を
水洗および乾燥し、表面にオキシ水酸化コバルトを有す
る水酸化ニッケル固溶体粉末、すなわち活物質(h)を
得た。得られた粉末(h)は約0.1S/cmの圧粉体
導電率を示した。ヨウ素滴定により求めたコバルトの酸
化数は3.19であった。
【0099】(2)正極 正極(e) 85重量部の活物質(h)および15重量部の活物質
(e)の混合物100重量部に対し、酸化イッテルビウ
ムを0.5重量部、増粘剤であるカルボキシメチルセル
ロース(CMC)を0.1重量部および結着剤であるポ
リテトラフルオロエチレン(PTEF)を0.2重量部
添加し、純水を加えてペーストを得た。得られたペース
トを3次元の細孔構造を有する発泡状金属シートに充填
し、乾燥し、加圧して正極(e)を得た。
【0100】正極(f) 活物質(e)の代わりに活物質(f)を用いたこと以外
は、正極(e)と同様にして正極(f)を得た。
【0101】正極(g) 活物質(e)の代わりに活物質(g)を用いたこと以外
は、正極(e)と同様にして正極(g)を得た。
【0102】(3)電池 電池(e) 正極(a)の代わりに正極(e)を用い、電解液とし
て、水酸化カリウム、水酸化ナトリウムおよび水酸化リ
チウムをそれぞれ4モル/リットル、3モル/リットル
および1モル/リットルの濃度で含有するアルカリ水溶
液を用いたこと以外、電池(a−1)と同様にして、電
池(e)を得た。電池(e)において、負極の理論容量
nは、正極の理論容量Cpの1.4倍である。
【0103】電池(f) 正極(e)の代わりに正極(f)を用いたこと以外は、
電池(e)と同様にして電池(f)を得た。
【0104】電池(g) 正極(e)の代わりに正極(g)を用いたこと以外は、
電池(e)と同様にして電池(g)を得た。得られた電
池は実施例1と同様にして評価した。結果を表4に示
す。
【0105】
【表4】
【0106】表4から、電池(e)〜(g)は優れた容
量維持率を有していることがわかる。このことは、電池
(e)〜(g)が適量の放電リザーブと適量の充電リザ
ーブを有していることによる。表4より、本発明によれ
ば、負極の放電リザーブを真に適正化できることがわか
る。また、本発明によれば、従来の放電特性を損なうこ
となく、電池の高容量化を実現できることがわかる。
【0107】《実施例8》第1の工程において、加熱空
気の温度を代えたこと以外、活物質(e)と同様にして
種々の活物質を製造し、これらを用いて電池(e)と同
様の電池を製造し、同様に評価した。活物質を製造する
際の加熱空気の温度(T)と、第1の工程で得られた粉
末を第2の工程でアルカリ水溶液中に投入したときのア
ルカリ水溶液の色およびコバルト化合物の浮遊の有無、
ならびに電池容量との関係を表5に示す。
【0108】
【表5】
【0109】表5に示すように、60℃の加熱空気で酸
化した粉末を高温かつ高濃度のアルカリ水溶液中に投入
した場合、水溶液が濃青色に変化しており、コバルトの
溶出が伺える。一方、170℃では、電池容量が低くな
っている。これは、加熱空気による酸化によって生成し
たコバルト化合物が、後の処理で高導電性の化合物に改
質されなかったためと考えられる。以上のことから、加
熱空気の好適な温度範囲は80〜160℃であると言え
る。
【0110】《実施例9》アルカリ水溶液の濃度を代え
たこと以外、活物質(e)と同様にして種々の活物質を
製造し、これらを用いて電池(e)と同様の電池を製造
し、同様に評価した。また、5N分の水酸化ナトリウム
と1N分の水酸化リチウムを含有するアルカリ水溶液を
用いたこと以外、活物質(e)と同様にして活物質を製
造し、これを用いて電池(e)と同様の電池を製造し、
同様に評価した。電池容量とアルカリ水溶液の濃度との
関係を図4に示す。図4は、水酸化ナトリウム水溶液の
規定度は1N以上が好ましいことを示している。また、
水酸化リチウムを含有するアルカリ水溶液を用いた場
合、高い電池容量が得られることがわかる。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、原料粉末の水酸化コバ
ルト部分および水酸化ニッケル部分を任意の酸化状態に
酸化し得る。また、製造工程において、原料粉末中のコ
バルト量が変動することがない。従って、本発明の方法
で製造した正極活物質を用いれば、アルカリ蓄電池にお
いて、負極の放電リザーブ量を真に適正化することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1における第1の工程で使
用する原料粉末の水酸化コバルト部分の水酸化ニッケル
固溶体部分に対する重量比率と、得られた活物質を用い
た電池容量との関係を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態1における第1の工程で使
用するアルカリ水溶液の濃度と得られた活物質を用いた
電池容量との関係を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態1における第1の工程で原
料粉末を酸素存在下で加熱および乾燥する温度と得られ
た活物質を用いた電池容量との関係を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態3における第2の工程で用
いた水酸化ナトリウム水溶液の濃度と電池容量との関係
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 暖水 慶孝 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 湯浅 浩次 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5H050 AA08 BA14 CA03 CB16 DA02 FA17 FA18 GA02 GA13 GA14 GA27 HA00 HA10 HA14

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水酸化コバルトおよび水酸化ニッケル固
    溶体からなる原料粉末に酸化処理を施し、前記水酸化コ
    バルトをオキシ水酸化コバルトに酸化する第1の工程、
    および第1の工程で得られた粉末にさらに酸化処理を施
    し、前記水酸化ニッケル固溶体をオキシ水酸化ニッケル
    固溶体に酸化する第2の工程を有するアルカリ蓄電池用
    正極活物質の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記原料粉末が、表面に水酸化コバルト
    を有する水酸化ニッケル固溶体粉末であり、第1の工程
    における酸化処理が、アルカリ水溶液を含んだ前記原料
    粉末を攪拌しながら酸素雰囲気中で加熱および乾燥する
    工程であり、第2の工程における酸化処理が、第1の工
    程で得られた粉末を水またはアルカリ水溶液中に分散さ
    せ、その分散液に酸化剤を混合する工程である請求項1
    記載のアルカリ蓄電池用正極活物質の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記原料粉末が、水酸化ニッケル固溶体
    粉末および水酸化コバルト粉末からなる混合物であり、
    第1の工程における酸化処理が、アルカリ水溶液を含ん
    だ前記原料粉末を攪拌しながら酸素雰囲気中で加熱およ
    び乾燥する工程であり、第2の工程における酸化処理
    が、第1の工程で得られた粉末を水またはアルカリ水溶
    液中に分散させ、その分散液に酸化剤を混合する工程で
    ある請求項1記載のアルカリ蓄電池用正極活物質の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 第1の工程において、原料粉末の水酸化
    コバルト部分をコバルトの酸化数が3より大きくなるま
    で酸化し、第2の工程において、第1の工程で得られた
    粉末の水酸化ニッケル固溶体部分をニッケルの酸化数が
    2.1以上2.2未満になるまで酸化する請求項1〜3
    のいずれかに記載のアルカリ蓄電池用正極活物質の製造
    方法。
  5. 【請求項5】 第1の工程において、前記アルカリ水溶
    液が、1N以上の規定度を有し、水酸化ナトリウムおよ
    び水酸化カリウムよりなる群から選択された少なくとも
    1種を含有する水溶液である請求項2または3記載のア
    ルカリ蓄電池用正極活物質の製造方法。
  6. 【請求項6】 第2の工程において、前記アルカリ水溶
    液が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸化
    リチウムよりなる群から選択された少なくとも1種を含
    有する水溶液である請求項2または3記載のアルカリ蓄
    電池用正極活物質の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記原料粉末が、表面にβ型水酸化コバ
    ルトを有する水酸化ニッケル固溶体粉末であり、第1の
    工程における酸化処理が、前記原料粉末を加熱空気を用
    いて80〜160℃に加熱することによって、表面に低
    次酸化状態のオキシ水酸化コバルトを有する水酸化ニッ
    ケル固溶体粉末を得る工程であり、第2の工程における
    酸化処理が、第1の工程で得られた粉末を30〜80℃
    の1N以上の規定度を有するアルカリ水溶液中に分散さ
    せ、その分散液に酸化剤を混合することによって、表面
    に高次酸化状態のオキシ水酸化コバルトを有するオキシ
    水酸化ニッケル固溶体粉末を得る工程である請求項1記
    載のアルカリ蓄電池用正極活物質の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記原料粉末が、表面にβ型水酸化コバ
    ルトを有する水酸化ニッケル固溶体粉末であり、第1の
    工程における酸化処理が、前記原料粉末を水またはアル
    カリ水溶液中に分散させ、その分散液に酸化剤を混合す
    ることによって、表面に低次酸化状態のオキシ水酸化コ
    バルトを有する水酸化ニッケル固溶体粉末を得る工程で
    あり、第2の工程における酸化処理が、第1の工程で得
    られた粉末を30〜80℃の1N以上の規定度を有する
    アルカリ水溶液中に分散させ、その分散液に酸化剤を混
    合することによって、表面に高次酸化状態のオキシ水酸
    化コバルトを有するオキシ水酸化ニッケル固溶体粉末を
    得る工程である請求項1記載のアルカリ蓄電池用正極活
    物質の製造方法。
  9. 【請求項9】 低次酸化状態のオキシ水酸化コバルトの
    コバルトの酸化数が2より大きく3以下であり、高次酸
    化状態のオキシ水酸化コバルトのコバルトの酸化数が3
    より大きい請求項7または8記載のアルカリ蓄電池用正
    極活物質の製造方法。
  10. 【請求項10】 第2の工程において、前記アルカリ水
    溶液が、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび水酸
    化リチウムよりなる群から選択された少なくとも1種を
    含有する水溶液である請求項7または8記載のアルカリ
    蓄電池用正極活物質の製造方法。
  11. 【請求項11】 表面にα型水酸化コバルトを有する水
    酸化ニッケル固溶体粉末をpHが10以下で25〜80
    ℃のアルカリ水溶液中に分散させ、酸化剤を混合して酸
    化することにより、表面にオキシ水酸化コバルトを有す
    るオキシ水酸化ニッケル固溶体粉末からなる正極活物質
    を得る工程を有するアルカリ蓄電池用正極活物質の製造
    方法。
  12. 【請求項12】 前記原料粉末の水酸化ニッケル固溶体
    部分が、Co、Zn、Cd、Ca、Sr、Mg、Mnお
    よびAlよりなる群から選択された少なくとも1種の元
    素を含有する請求項1または11記載のアルカリ蓄電池
    用正極活物質の製造方法。
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